JP2008148528A - 車両およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動輪63a,63bに接続された駆動軸32aに動力を出力するモータMG2と、モータMG2と電力をやりとりするバッテリ50とを備える車両において、バッテリを良好な状態にする。
【解決手段】シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど停車中にバッテリ50が過充電状態であるときには、モータMG2に電流を通電してステータ46bに固定磁界を形成させて駆動軸32aが回転しないようにする。これにより、モータMG2により電力を消費させることができるから、バッテリ50の過充電を解消することができる。
【選択図】図1
【解決手段】シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど停車中にバッテリ50が過充電状態であるときには、モータMG2に電流を通電してステータ46bに固定磁界を形成させて駆動軸32aが回転しないようにする。これにより、モータMG2により電力を消費させることができるから、バッテリ50の過充電を解消することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両及びその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、エンジンの出力軸にロータが接続されると共に駆動輪に回転可能なステータが接続された発電機と、モータと、モータのロータを発電機のロータ,発電機のステータ(駆動輪),フロートのリングのうちいずれかに接続する切替機構と、発電機および電動機と電力をやりとりする電源部と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、イグニッションスイッチがオフされたときに電源部の不要な電荷を放電させる必要があるときには、モータをフロートのリングに接続させると共にモータに三相交流を供給してモータを回転させることにより、余剰電荷を放電させている。
特開2000−152419号公報
こうした車両では、バッテリが過電圧状態や過充電状態,低温状態などのときにこれらの状態から他の状態に変更させること、特に、バッテリを良好な状態にすることが望まれる。
本発明の車両およびその制御方法は、蓄電装置の状態が所定の状態のときに、蓄電手段をこの状態から他の状態に変更させることを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、蓄電装置を良好な状態にすることを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
車軸側の駆動軸に回転子が接続され、固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の状態を検出する状態検出手段と、
停車中に前記検出された蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
車軸側の駆動軸に回転子が接続され、固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の状態を検出する状態検出手段と、
停車中に前記検出された蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、停車中に蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したときには、蓄電手段からの放電を伴って電動機の固定子の磁界の向きを固定して電動機の回転子の回転が制限されるよう電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する。これにより、蓄電手段の状態を所定の状態から他の状態に変更させることができる。したがって、所定の状態が過充電状態や過電圧状態,低温状態などであるものでは、蓄電手段からの放電や放電による熱によって過充電や過電圧を解消したり温度を上昇させたりすることができる。この結果、蓄電手段をより良好な状態にすることができる。しかも、電動機の回転子を回転させる必要がないから、車軸側と駆動軸との接続を解除できない即ち車軸側と駆動軸とが機械的に連結されたハード構成の車両の場合でも、シフトポジションが駐車ポジションにあるときなど駆動輪がロックされているときに蓄電手段から電力を放電させることができる。
こうした本発明の車両において、燃料の供給を受けて発電可能な発電手段を備え、前記蓄電手段は、前記電動機および前記発電手段と電力をやりとり可能な手段であり、前記状態検出手段は、前記蓄電手段の蓄電量を検出する手段であり、前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の蓄電量が第1の所定蓄電量より大きい状態であるものとすることもできる。この場合、蓄電手段からの放電を伴って電動機回転制限制御を実行することにより、蓄電手段の蓄電量を小さくさせることができる。これにより、蓄電手段の過充電を解消することができる。ここで、「第1の所定蓄電量」は、蓄電手段が過充電状態であると判定できる範囲内の蓄電量であるものとすることもできる。この態様の本発明の車両において、前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記検出された蓄電手段の蓄電量が大きいほど大きくなる傾向の電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の蓄電量に応じた電力を用いて電動機回転制限制御を実行することができる。また、前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記検出された蓄電手段の蓄電量が前記第1の所定蓄電量以下の第2の所定蓄電量以下になったとき、前記電動機回転制限制御の実行を終了する手段であるものとすることもできる。ここで、「第2の所定蓄電量」は、蓄電手段の過充電を解消できると共に蓄電手段が過放電とならない範囲内の蓄電量であるものとすることもできる。
また、本発明の車両において、燃料の供給を受けて発電可能な発電手段を備え、前記蓄電手段は、前記電動機および前記発電手段と電力をやりとり可能な手段であり、前記状態検出手段は、前記蓄電手段の電圧を検出する手段であり、前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の電圧が第1の所定電圧より高い状態であるものとすることもできる。この場合、蓄電手段からの放電を伴って電動機回転制限制御を実行することにより、蓄電手段の電圧を低下させることができる。これにより、蓄電手段の過充電を解消することができる。ここで、「第1の所定電圧」は、蓄電手段が過電圧状態であると判定できる範囲内の電圧であるものとすることもできる。この態様の本発明の車両において、前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記検出された蓄電手段の電圧が高いほど大きくなる傾向の電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の電圧に応じた電力を用いて電動機回転制限制御を実行することができる。また、前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記検出された蓄電手段の電圧が前記第1の所定電圧以下の第2の所定電圧以下になったとき、前記電動機回転制限制御の実行を終了する手段であるものとすることもできる。ここで、「第2の所定電圧」は、蓄電手段の過電圧を解消できると共に蓄電手段が過放電とならない範囲内の電圧であるものとすることもできる。
これらの発電手段を備える態様の本発明の車両において、前記発電手段は、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能な前記駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両において、前記状態検出手段は、前記蓄電手段の温度を検出する手段であり、前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の温度が所定温度より低い状態であるものとすることもできる。この場合、蓄電手段からの放電を伴って電動機回転制限制御を実行することにより、蓄電手段の温度を上昇させることができる。蓄電手段の温度が非常に低いときには、通常、蓄電手段から充放電可能な電力が大きく制限されるため、蓄電手段の温度を上昇させることにより、蓄電手段から充放電可能な電力を大きくすることができる。ここで、「所定温度」は、蓄電手段が低温状態であると判定できる範囲内の温度であるものとすることもできる。この態様の本発明の車両において、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能な前記駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、を備えるものとすることもできる。
これらの回転調整手段を備える態様の本発明の車両において、前記回転調整手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。この場合、前記発電機は、前記第3の軸に回転子が接続され、固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該第3の軸に動力を入出力可能であるものとすることもできる。
この第3の軸に回転子が接続された発電機を備える態様の本発明の車両において、前記制御手段は、前記内燃機関が回転停止している状態で前記状態条件が成立したとき、前記電動機回転制限制御を実行すると共に前記蓄電手段からの放電を伴って前記発電機の固定子の磁界の向きを固定して該発電機の回転子の回転が制限されるよう該発電機を制御する発電機回転制限制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機と発電機とによって電力を消費させることができる。
また、第3の軸に回転子が接続された発電機を備える態様の本発明の車両において、前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記電動機による電力消費を制限する制限条件が成立したときには、該制限条件が成立していないときに比して小さい電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する又は該電動機回転制限制御を中止すると共に前記蓄電手段からの放電を伴って前記発電機の固定子の磁界の向きを固定して該発電機の回転子の回転が制限されるよう該発電機を制御する発電機回転制限制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、制限条件が成立したときに電動機による電力消費を抑制することができる。この場合、前記制限条件は、前記電動機および/または該電動機を駆動する駆動回路の温度が第2の所定温度を超える条件であるものとすることもできる。
発電機を備える態様の本発明の車両において、前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記電動機回転制限制御を実行すると共に前記発電機により前記内燃機関がモータリングされるよう該発電機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機と発電機とによって電力を消費させることができる。
本発明の車両において、前記駆動軸と前記車軸側との接続および接続の解除が可能な動力伝達解除手段を備えるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記動力伝達解除手段により前記駆動軸と前記車軸側との接続が解除されていて前記内燃機関が運転されている状態で前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記駆動軸を回転させる回転要求条件が成立したときには、所定の回転要求解除条件が成立するまで該回転要求条件が成立していないときに比して小さい電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する又は前記電動機回転制限制御の実行を中断する手段であるものとすることもできる。ここで、「回転要求条件」は、前記電動機回転制限制御の実行が所定時間に亘って継続する条件であるものとすることもできるし、前記電動機および該電動機を駆動する駆動回路の温度が第3の所定温度を超える条件であるものとすることもできる。また、「所定の回転要求解除条件」は、前記電動機回転制限制御を実行する際の前記電動機の相電流の状態が前記回転要求条件が成立するまで前記電動機回転制限制御を実行していたときの前記電動機の相電流の状態とは異なる最小回転量以上回転する条件であるものとすることもできる。これらの条件を用いた場合、電動機の特定の相や電動機を駆動する駆動回路の特定の素子にだけある程度の電流が流れ続けるのを抑制することができる。
本発明の車両の制御方法は、
車軸側の駆動軸に回転子が接続され固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
停車中に前記蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する、
ことを要旨とする。
車軸側の駆動軸に回転子が接続され固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
停車中に前記蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法では、停車中に蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したときには、蓄電手段からの放電を伴って電動機の固定子の磁界の向きを固定して電動機の回転子の回転が制限されるよう電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する。これにより、蓄電手段の状態を所定の状態から他の状態に変更させることができる。したがって、所定の状態が過充電状態や過電圧状態,低温状態などであるものでは、蓄電手段からの放電や放電による熱によって過充電や過電圧を解消したり温度を上昇させたりすることができる。この結果、蓄電手段をより良好な状態にすることができる。しかも、電動機の回転子を回転させる必要がないから、車軸側と駆動軸との接続を解除できない即ち車軸側と駆動軸とが機械的に連結されたハード構成の車両の場合でも、シフトポジションが駐車ポジションにあるときなど駆動輪がロックされているときに蓄電手段から電力を放電させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30と駆動輪63a,63bとに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、駆動輪63a,63bをロックするパーキングロック機構90と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には駆動軸としてのリングギヤ軸32aがそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aから駆動輪63a,63bに出力される。
図2は、モータMG1,MG2を中心とした電気駆動系の構成の概略を示す構成図である。モータMG1,MG2は、図1および図2に示すように、いずれも永久磁石が貼り付けられたロータ45a,46aと三相コイルが巻回されたステータ45b,46bとを有し、発電機として駆動できると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42は、いずれも6個のトランジスタT1〜T6,T7〜T12とトランジスタT1〜T6,T7〜T12に逆並列接続された6個のダイオードD1〜D6,D7〜D12とにより構成されている。各6個のトランジスタT1〜T6,T7〜T12は、バッテリ50の正極が接続された正極母線とバッテリ50の負極が接続された負極母線とに対してソース側とシンク側とになるよう2個ずつペアで配置され、その接続点にモータMG1,MG2の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、対をなすトランジスタT1〜T6,T7〜T12のオン時間の割合を調節することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMG1,MG2を回転駆動することができる。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線から構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40は、CPU40aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU40aの他に処理プログラムを記憶するROM40bと、データを一時的に記憶するRAM40cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2のロータ45a,46aの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の三相コイルのU相,V相に流れる相電流を検出する電流センサ45U,45V,46U,46Vからの相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42のトランジスタT1〜T6,T7〜T12へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
パーキングロック機構90は、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられたパーキングギヤ92と、パーキングギヤ92と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール94と、から構成されている。パーキングロックポール94は、他のポジションから駐車ポジションへの操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号を入力したハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ92との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。駆動軸としてのリングギヤ軸32aは機械的に駆動輪63a,63bに接続されているから、パーキングロック機構90は間接的に駆動輪63a,63bをロックしていることになる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vb,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCを演算すると共にバッテリ50の残容量SOCと温度センサ51cにより検出されたバッテリ50の電池温度Tbとに基づいてバッテリ50の入出力制限Win,Woutを設定する。バッテリ50の入出力制限Win,Woutの設定は、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図3に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutの基本値との関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量SOCと入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機65の図示しないブレーキやクラッチのアクチュエータへの駆動信号やパーキングロック機構90の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
なお、第1実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にシフトポジションSPが駐車ポジションのときの動作について説明する。図5は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駐車時処理ルーチンの一例を示す説明図である。このルーチンは、シフトポジションSPが駐車ポジションのときに所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。なお、第1実施例では、説明の容易のために、エンジン22が回転停止しているときについて説明する。
駐車時処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリ50の残容量SOCと電動機回転制限制御実行フラグFとを入力する(ステップS100)。ここで、バッテリ50の残容量SOCは、電流センサ51bにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、電動機回転制限制御実行フラグFは、モータMG2のステータ46bに形成される磁界の向きを固定することによってロータ46a(駆動軸としてのリングギヤ軸32a)の回転が制限されるようバッテリ50からの放電を伴ってモータMG2に電流を通電させる制御(以下、この制御を電動機回転制限制御という)を実行しているときに値1が設定され、電動機回転制限制御を実行していないときに値0が設定されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。以下、図5の駐車時処理ルーチンの説明を一旦中断し、電動機回転制限制御について図6を用いて説明する。
モータMG2を制御する際には、図6に示すように、モータMG2のステータ46bには、電流が通電されたU相,V相,W相の各々で形成される磁界を合成した合成磁界(図中、実線太線矢印参照)が形成される。電動機回転制限制御では、この合成磁界が回転しないようにモータMG2を制御する。以下、こうした回転しない合成磁界を固定磁界と呼ぶ。固定磁界の向きがモータMG2のロータ46aの永久磁石により形成される磁界の向き(d−q座標系におけるd軸の向き)と一致するときには、モータMG2から駆動軸としてのリングギヤ軸32aにはトルクは出力されない。しかしながら、リングギヤ軸32aにトルクが作用することによってロータ46aが回転してステータ46bに形成される固定磁界の向きとロータ46aの現在の磁界の向き(d軸の向き)とがズレると、ステータ46bに形成される固定磁界の向きとロータ46aの現在の磁界の向きとが一致する方向にズレに応じてロータ46aにトルクが作用し(以下、このトルクを吸引トルクという)、リングギヤ軸32aに作用するトルクと吸引トルクとが釣り合う位置でロータ46aは停止する。ここで、吸引トルクは、固定磁界の向きとロータ46aの現在の磁界の向きとのズレが電気角でπ/2以下の範囲内のときにはそのズレが大きいほど大きくなり、且つ、固定磁界を形成させるためにステータ46bの三相コイルに通電させる電流値が大きいほど大きくなる。いま、エンジン22が回転停止しているときを考えているから、通常、リングギヤ軸32aにはトルクは作用しない。このように、電動機回転制限制御では、バッテリ50からの放電を伴ってモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界を形成させる。なお、d−q座標系において、d軸はロータ46aに貼り付けられた永久磁石により形成される磁界の方向であり、q軸はd軸に対して電気角でπ/2だけ進角させた方向である。
図5の駐車時処理ルーチンの説明に戻る。ステップS100でデータを入力すると、入力した電動機回転制限制御実行フラグFの値を調べ(ステップS110)、電動機回転制限制御実行フラグFが値0のとき、即ち、電動機回転制限制御を実行していないときには、バッテリ50の残容量SOCを閾値Sref1と比較し(ステップS120)、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1以下のときには、そのまま駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Sref1は、バッテリ50が過充電状態であるか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められる。ステップS120でバッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときには、電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信して(ステップS130)、駐車時処理ルーチンを終了する。電動機回転制限制御の実行開始指令を受信したモータECU40は、図7に例示する電動機回転制限制御ルーチンにより電動機回転制限制御を実行する。図7の電動機回転制限制御実行ルーチンについては後述する。こうしてモータECU40により電動機回転制限制御が実行されると、前述したように、電動機回転制限制御実行フラグFに値1が設定される。
ステップS110で電動機回転制限制御実行フラグFが値1のとき、即ち、電動機回転制限制御を実行しているときには、バッテリ50の残容量SOCを閾値Sref1以下の閾値Sref2と比較し(ステップS140)、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref2より大きいときにはそのまま駐車時処理ルーチンを終了し、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref2以下のときには電動機回転制限制御の実行終了指令をモータECU40に送信して(ステップS150)、駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Sref2は、電動機回転制限制御の実行を終了してもよいか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められ、バッテリ50の過充電を解消できると共にバッテリ50が過放電とならない範囲で設定することができる。このように、第1実施例では、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときには、バッテリ50からの放電を伴って電動機回転制限制御の実行することにより、バッテリ50の残容量SOCを閾値Sref2以下にさせるのである。これにより、バッテリ50の過充電を解消することができる。しかも、この際には、リングギヤ軸32aが回転するのを抑制することができる。
次に、図7の電動機回転制限制御ルーチンについて説明する。このルーチンは、ハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してから電動機回転制限制御の実行終了指令を受信するまで所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
電動機回転制限制御ルーチンが実行されると、モータECU40のCPU40aは、まず、電流センサ46U,46Vからの三相コイルのU相,V相に流れる相電流Iu2,Iv2や回転位置検出センサ44からのモータMG2のロータ46aの回転位置θm2など制御に必要なデータを入力する(ステップS200)。
続いて、フラグGの値を調べ(ステップS210)、フラグGが値0のときには、入力したモータMG2のロータ46aの回転位置θm2に基づいて電気角θe2を計算し(ステップS220)、計算した電気角θe2を制御用電気角θe2setとして設定し(ステップS230)、フラグGに値1を設定する(ステップS240)。そして、フラグGに値1が設定されると、次回以降はステップS210〜S240の処理を行なわない。ここで、フラグGは、初期値として値0が設定され、制御用電気角θe2setを設定したときに値1が設定され、ハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行終了指令を受信したときに再び値0が設定されるフラグである。したがって、ステップS210〜S240の処理は、ハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してからこのルーチンが初めて実行されるときのモータMG2のロータ46aの回転位置θm2を用いて制御用電気角θe2setを設定する処理となる。
続いて、モータMG2の三相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu2,Iv2,Iw2の総和を値0として制御用電気角θe2setを用いて次式(1)により相電流Iu2,Iv2をd軸およびq軸の電流Id2,Iq2に座標変換(3相−2相変換)し(ステップS250)、制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*に所定電流I1を設定すると共にq軸の電流指令Iq2*に値0を設定し(ステップS260)、設定した電流指令Id2*,Iq2*と電流Id2,Iq2とを用いて次式(2)および式(3)によりd軸およびq軸の電圧指令Vd2*,Vq2*を計算すると共に(ステップS270)、計算したd軸およびq軸の電圧指令Vd2*,Vq2*を制御用電気角θe2setを用いて次式(4)および式(5)によりモータMG2の三相コイルのU相,V相,W相に印加すべき電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*に座標変換(2相−3相変換)し(ステップS280)、座標変換した電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*をインバータ42のトランジスタT7〜T12をスイッチングするためのPWM信号に変換し(ステップS290)、変換したPWM信号をインバータ42のトランジスタT7〜T12に出力することによりモータMG2を駆動制御して(ステップS300)、電動機回転制限制御ルーチンを終了する。ここで、所定電流I1は、バッテリ50から放電させたい電力に応じて定められ、バッテリ50やモータMG2の特性などにより定められる。実施例では、この所定電流I1として固定値を用いるものとした。また、式(2)および式(3)中、「k1」および「k3」は比例係数であり、「k2」および「k4」は積分係数である。このように、制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2のステータ46bの三相コイルに電流を通電させることにより、バッテリ50から電力が放電され、バッテリ50の残容量SOCを小さくすることができる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、シフトポジションSPが駐車ポジションにあるときにバッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときには、残容量SOCが閾値Sref2以下になるまでバッテリ50からの放電を伴ってモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界を形成させるから、バッテリ50の過充電を解消することができる。しかも、この場合、ステータ46bに固定磁界を形成させるだけだから、モータMG2のロータ46aを回転させることなく、バッテリ50から電力を放電させることができる。この結果、モータMG2によって電力を消費させる際に車両にショックや揺れが生じるのを回避することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50の残容量SOCに拘わらず、制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*に所定電流I1を設定するものとしたが、バッテリ50の残容量SOCに基づいて制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を設定するものとしてもよい。この場合、バッテリ50の残容量SOCとd軸の電流指令Id2*との関係を予め定めて電流指令設定用マップとしてROM40bに記憶しておき、バッテリ50の残容量SOCが与えられると記憶したマップから対応するd軸の電流指令Id2*を導出して設定するものとしてもよい。電流指令設定用マップの一例を図8に示す。d軸の電流指令Id2*は、図示するように、バッテリ50の残容量SOCが大きいほど大きくなる傾向に設定するものとした。このようにバッテリ50の残容量SOCに基づくd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2を制御することにより、バッテリ50からの放電電力をバッテリ50の残容量SOCに応じて調整することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複した説明を回避するため、第2実施例のハイブリッド自動車20Bのハード構成については、第1実施例のハイブリッド自動車20のハード構成と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70により、図5の駐車時処理ルーチンに代えて、図9の駐車時処理ルーチンが実行される。図9の駐車時処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリ50の端子間電圧Vbと電動機回転制限制御実行フラグFとを入力する(ステップS400)。ここで、バッテリ50の端子間電圧Vbは、電圧センサ51aにより検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、電動機回転制限制御実行フラグFは、図5の駐車時処理ルーチンのステップS100の処理と同様に入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した電動機回転制限制御実行フラグFの値を調べ(ステップS410)、電動機回転制限制御実行フラグFが値0のとき、即ち、電動機回転制限制御を実行していないきには、バッテリ50の端子間電圧Vbを閾値Vbref1と比較し(ステップS420)、バッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1以下のときにはそのまま終了し、バッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より高いときには電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信して(ステップS430)、駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Vbref1は、バッテリ50が過電圧状態であるか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められ、例えば、バッテリ50の残容量SOCが前述の閾値Sref1のときのバッテリ50の端子間電圧Vbなどを用いることができる。また、電動機回転制限制御の実行開始指令を受信したモータECU40は、前述の図7の電動機回転制限制御ルーチンを実行する。
ステップS410で電動機回転制限制御実行フラグFが値1のとき、即ち電動機回転制限制御を実行しているときには、バッテリ50の端子間電圧Vbを閾値Vbref1以下の閾値Vbref2と比較し(ステップS440)、端子間電圧Vbが閾値Vbref2より大きいときにはそのまま駐車時処理ルーチンを終了し、端子間電圧Vbが閾値Vbref2以下のときには電動機回転制限制御の実行終了指令をモータECU40に送信し(ステップS450)、駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Vbref2は、電動機回転制限制御の実行を終了してもよいか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められ、バッテリ50の過電圧を解消できると共にバッテリ50が過放電とならない範囲で設定することができ、例えば、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref2のときのバッテリ50の端子間電圧Vbなどを用いることができる。このように、第2実施例では、バッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より高いときには、バッテリ50からの放電を伴って電動機回転制限制御の実行することにより、バッテリ50の端子間電圧Vbを閾値Vbref2以下にさせるのである。これにより、バッテリ50の過電圧を解消することができる。しかも、この際には、リングギヤ軸32aが回転するのを抑制することができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、シフトポジションSPが駐車ポジションにあるときにバッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より高いときには、端子間電圧Vbが閾値Vbref2以下になるまでバッテリ50からの放電を伴ってモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界を形成させるから、バッテリ50の過電圧を解消することができる。しかも、この場合、ステータ46bに固定磁界を形成させるだけだから、モータMG2のロータ46aを回転させることなく、バッテリ50から電力を放電させることができる。この結果、モータMG2によって電力を消費させる際に車両にショックや揺れが生じるのを回避することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、バッテリ50の端子間電圧Vbに拘わらず、制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*に所定電流I1を設定するものとしたが、バッテリ50の端子間電圧Vbに基づいて制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を設定するものとしてもよい。この場合、バッテリ50の端子間電圧Vbとd軸の電流指令Id2*との関係を予め定めて電流指令設定用マップとしてROM40bに記憶しておき、バッテリ50の端子間電圧Vbが与えられると記憶したマップから対応するd軸の電流指令Id2*を導出して設定するものとしてもよい。電流指令設定用マップの一例を図10に示す。d軸の電流指令Id2*は、図示するように、バッテリ50の端子間電圧Vbが高い大きいほど大きくなる傾向に設定するものとした。このようにバッテリ50の端子間電圧Vbに基づくd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2を制御することにより、バッテリ50からの放電電力をバッテリ50の端子間電圧Vbに応じて調整することができる。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、シフトポジションSPが駐車ポジションのときであってエンジン22が回転停止しているときについて説明したが、エンジン22がアイドル運転されているときなども同様の制御を行なうことができる。なお、いま、バッテリ50の残容量SOCが比較的大きいときや端子間電圧Vbが比較的高いときに電動機回転制限制御の実行によりバッテリ50から電力を放電させている最中を考えているため、エンジン22から動力を出力してその動力の少なくとも一部をモータMG1により発電するということは考えにくい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、バッテリ50の残容量SOCや端子間電圧Vbに応じて電動機回転制限制御の実行開始指令や実行終了指令をモータECU40に送信するものとしたが、これに代えて、バッテリ50の入出力制限Win,Woutなどに応じて電動機回転制限制御の実行開始指令や実行終了指令をモータECU40に送信するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、バッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときやバッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より高いときには、電動機回転制限制御を実行するものとしたが、電動機回転制限制御の実行に加えてモータMG1により電力を消費させるものとしてもよい。この場合、モータECU40により実行されるモータMG1の制御として、モータMG1のステータ45bに形成される磁界の向きを固定することによってロータ45a(動力分配統合機構30のサンギヤ31)の回転が制限されるようバッテリ50からの放電を伴ってモータMG1に電流を通電させる制御(以下、この制御を発電機回転制限制御という)を実行するものとしたり、燃料カットが行なわれているエンジン22をモータMG1によりモータリングするものとしてもよい。前者の場合、モータECU40は、図5の電動機回転制限制御ルーチンにより電動機回転制限制御を実行すると共に図示しない発電機回転制限制御ルーチンにより発電機回転制限制御を実行すればよい。これにより、モータMG1,MG2の両方により電力を消費させることができる。このように電動機回転制限制御と発電機回転制限制御とを共に実行している場合、モータMG2やインバータ42などの温度が定格などにより予め定められた許容温度を超えたときには、電動機回転制限制御による電力消費を小さくするものとしてもよいし、電動機回転制限制御の実行を終了するものとしてもよい。これらにより、モータMG2やインバータ42などの過度の温度上昇を抑制することができる。これらの場合、電動機回転制限制御による電力消費を小さくした分だけ発電機回転制限制御による電力消費を大きくするものとしてもよい。これにより、モータMG1,MG2による電力消費の和が小さくならないようにすることができる。後者の場合、即ち、モータMG1によりエンジン22をモータリングする場合、図11の動力分配統合機構30の各回転要素回転数の関係に示すように、モータMG1からエンジン22をモータリングするためのトルクを出力すればよい。この場合、実施例と同様に、シフトポジションSPが駐車ポジションであるときなど駆動輪63a,63bがロックされているときを考えれば、車両は移動しない。しかも、図7の電動機回転制限制御ルーチンのステップS260で、モータMG1から出力されてリングギヤ軸32aに作用するトルク(−Tm1*/ρ)に対して駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転を制限できる電流値を制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*に設定すれば、リングギヤ軸32aが回転するのをより抑制することができる。
第3実施例のハイブリッド自動車20Cは、図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複した説明を回避するため、第4実施例のハイブリッド自動車20Cのハード構成については、第1実施例のハイブリッド自動車20のハード構成と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3実施例のハイブリッド自動車20Cでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70により、図5の駐車時処理ルーチンに代えて、図12の駐車時処理ルーチンが実行される。図12の駐車時処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリ50の電池温度Tbと電動機回転制限制御実行フラグFとを入力する(ステップS500)。ここで、バッテリ50の電池温度Tbは、温度センサ51cにより検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。また、電動機回転制限制御実行フラグFは、図5の駐車時処理ルーチンのステップS100の処理と同様に入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した電動機回転制限制御実行フラグFの値を調べ(ステップS510)、電動機回転制限制御実行フラグFが値0のとき、即ち、電動機回転制限制御を実行していないきには、バッテリ50の電池温度Tbを閾値Tbref1と比較し(ステップS520)、バッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1以上のときにはそのまま終了し、バッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1より低いときには電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信して(ステップS530)、駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Tbref1は、バッテリ50が低温状態であるか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められる。バッテリ50が低温状態であるときには、図3の電池温度Tbと入出力制限Win,Woutの基本値との関係に例示したように入出力制限Win,Woutの基本値が比較的大きく制限されるため、入出力制限Win,Woutが比較的大きく制限されることになる。このため、バッテリ50が低温状態であるときには、バッテリ50に電力の充放電を行なってバッテリ50の温度を上昇させることが望ましい。ステップS530のバッテリ50の電池温度Tbと閾値Tbref1との比較は、こうしたバッテリ50の温度を上昇させることが要求されているか否かを判定する処理である。また、電動機回転制限制御の実行開始指令を受信したモータECU40は、前述の図7の電動機回転制限制御ルーチンを実行する。
ステップS410で電動機回転制限制御実行フラグFが値1のとき、即ち電動機回転制限制御を実行しているときには、バッテリ50の電池温度Tbを閾値Tbref1以上の閾値Tbref2と比較し(ステップS540)、電池温度Tbが閾値Tbref2より低いときにはそのまま駐車時処理ルーチンを終了し、電池温度Tbが閾値Tbref2以上のときには電動機回転制限制御の実行終了指令をモータECU40に送信し(ステップS550)、駐車時処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Tbref2は、電動機回転制限制御の実行を終了してもよいか否かを判定するために用いられる閾値であり、バッテリ50の特性などにより定められ、バッテリ50の温度がある程度上昇したと判定することができる温度などを用いることができる。第3実施例では、バッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1より低いときには、バッテリ50からの放電を伴って電動機回転制限制御の実行することにより、バッテリ50の電池温度Tbを閾値Tbref2以上になるまで上昇させることができる。しかも、この際には、リングギヤ軸32aが回転するのを抑制することができる。
以上説明した第3実施例のハイブリッド自動車20Cによれば、シフトポジションSPが駐車ポジションにあるときにバッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1より低いときには、電池温度Tbが閾値Tbref2以上になるまでバッテリ50からの放電を伴ってモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界を形成させるから、バッテリ50の電池温度Tbを上昇させることができる。しかも、この場合、ステータ46bに固定磁界を形成させるだけだから、モータMG2のロータ46aを回転させることなく、バッテリ50から電力を放電させることができる。この結果、モータMG2によって電力を消費させる際に車両にショックや揺れが生じるのを回避することができる。
第3実施例のハイブリッド自動車20Cでは、バッテリ50の電池温度Tbに拘わらず、制御用電気角θestにおけるd軸の電流指令Id2*に所定電流I1を設定するものとしたが、バッテリ50の電池温度Tbや入出力制限Win,Woutに基づいて制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を設定するものとしてもよい。この場合、電池温度Tbや残容量SOCに基づくバッテリ50の出力制限Woutの範囲内でモータMG2により電力が消費されるようd軸の電流指令Id2*を設定するものとしてもよい。また、バッテリ50の出力制限Woutの範囲内であれば、電動機回転制限制御を実行すると共に、前述の発電機回転制限制御を実行したりモータMG1によりエンジン22をモータリングさせたりしてモータMG1により電力を消費させるものとしてもよい。こうすれば、モータMG1,MG2の両方により電力を消費させることができ、バッテリ50からの放電電力をより大きくすることが可能となる。
第3実施例のハイブリッド自動車20Cでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、バッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref2以上になったときに電動機回転制限制御の実行終了指令をモータECU40に送信するものとしたが、これに限られず、バッテリ50の残容量SOCが前述の閾値Sref2以下になったときや、バッテリ50の端子間電圧Vbが前述の閾値Vbref2以下になったときなども電動機回転制限制御の実行終了指令をモータECU40に送信するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のハイブリッド自動車20,20B,20Cでは、シフトポジションSPが駐車ポジションのとき(パーキングロック機構90により駆動輪63a,63bがロックされているとき)について説明したが、シフトポジションSPが駐車ポジション以外のときでも、車速Vが略値0で且つブレーキペダル85が踏み込まれているときや図示しないパーキングブレーキがON操作されて駆動輪63a,63bがロックされているときなど運転者に走行の意思がないと判断できるときには、実施例と同様の制御、例えば、駐車時処理や電動機回転制限制御,発電機回転制限制御などを実行するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のハイブリッド自動車20,20B,20Cでは、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図13における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のハイブリッド自動車20,20B,20Cでは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図14の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のハイブリッド自動車20,20B,20Cでは、エンジン22と、エンジン22にキャリア34が接続された動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30のサンギヤ31に接続されたモータMG1と、動力分配統合機構30のリングギヤ32と駆動輪63a,63bとに接続されたリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、を備えるものとしたが、エンジン22や動力分配統合機構30,モータMG1を備えないものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のハイブリッド自動車20,20B,20Cでは、エンジン22と、エンジン22にキャリア34が接続された動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30のサンギヤ31に接続されたモータMG1と、動力分配統合機構30のリングギヤ32と駆動輪63a,63bとに接続されたリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、を備えるものとしたが、リングギヤ32に接続されたリングギヤ軸32aと駆動輪63a,63bとの間に変速機65を備えるものとしてもよい。以下、このハード構成のものについて第4実施例として説明する。
図15は、第4実施例のハイブリッド自動車20Dの構成の概略を示す構成図である。 第4実施例のハイブリッド自動車20Dは、動力分配統合機構30のリングギヤ32に接続されたリングギヤ軸32aと駆動輪63a,63bとの間に変速機65を備える点やモータMG2の温度tm2を検出してモータECU40に入力する温度センサ47を備える点を除いて、図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。このハイブリッド自動車20Dでは、説明の都合上、リングギヤ軸32aに接続された変速機65と駆動輪63a,63bとを接続する軸を最終出力軸36と呼ぶことにする。また、第4実施例のハイブリッド自動車20では、前述のパーキングロック機構90は、シフトポジションSPの駐車ポジションへのシフト操作に伴って最終出力軸36をロックすることにより駆動輪63a,63bをロックする。なお、重複した説明を回避するため、第4実施例のハイブリッド自動車20Dのハード構成のうち第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
変速機65は、リングギヤ軸32dと最終出力軸36との間の変速段の変更を伴う動力の伝達およびリングギヤ軸32dと最終出力軸36との接続の解除を行なうことができるように構成されている。変速機65の構成の一例を図16に示す。図示するように、変速機65は、シングルピニオンの遊星歯車機構67,68,69と二つのクラッチC1,C2と三つのブレーキB1,B2,B3とにより構成されている。遊星歯車機構67は、外歯歯車のサンギヤ67sと、このサンギヤ67sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ67rと、サンギヤ67sに噛合すると共にリングギヤ67rに噛合する複数のピニオンギヤ67pと、複数のピニオンギヤ67pを自転かつ公転自在に保持するキャリア67cとを備えており、サンギヤ67sはクラッチC2のオンオフによりリングギヤ軸32dに接続または接続の解除ができるようになっていると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア67cはブレーキB2のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっている。遊星歯車機構68は、外歯歯車のサンギヤ68sと、このサンギヤ68sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ68rと、サンギヤ68sに噛合すると共にリングギヤ68rに噛合する複数のピニオンギヤ68pと、複数のピニオンギヤ68pを自転かつ公転自在に保持するキャリア68cとを備えており、サンギヤ68sは遊星歯車機構67のサンギヤ67sに接続され、リングギヤ68rはクラッチC1のオンオフによりリングギヤ軸32dに接続またはその解除ができるようになっており、キャリア68cは遊星歯車機構67のリングギヤ67rに接続されている。遊星歯車機構69は、外歯歯車のサンギヤ69sと、このサンギヤ69sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ69rと、サンギヤ69sに噛合すると共にリングギヤ69rに噛合する複数のピニオンギヤ69pと、複数のピニオンギヤ69pを自転かつ公転自在に保持するキャリア69cとを備えており、サンギヤ69sは遊星歯車機構68のリングギヤ68rに接続され、リングギヤ69rはブレーキB3のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア69cは遊星歯車機構67のリングギヤ67rと遊星歯車機構68のキャリア68cと最終出力軸36とに接続されている。変速機65は、クラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のオンオフによりリングギヤ軸32dの回転を4段に変速して最終出力軸36に伝達すると共にリングギヤ軸32dを最終出力軸36から切り離している。クラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のオンオフは、実施例では、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動によりクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3に対して作用させる油圧を調整することにより行なわれる。この変速機65は、シフトレバー81が駐車ポジションのときには、通常、変速機65の図示しないブレーキやクラッチが開放されてリングギヤ軸32dが最終出力軸36から切り離される。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、第1実施例や第2実施例,第3実施例やその変形例と同様の制御(駐車時処理や電動機回転制限制御,発電機回転制限制御など)を実行することにより、バッテリ50の過充電や過電圧を解消したり、バッテリ50の電池温度Tbを上昇させたりすることができる。また、変速機65によりリングギヤ軸32dが駆動輪63a,63bに連結された最終出力軸36から切り離されているときには、電動機回転制限制御を実行する際に、モータECU40により、図7の電動機回転制限制御ルーチンに代えて、図17の電動機回転制限制御ルーチンを実行するものとすることもできる。図17の電動機回転制限制御ルーチンは、ステップS200の処理に代えてステップS600の処理を行なう点とステップS610〜S640の処理を追加した点とを除いて、図7の電動機回転制限制御ルーチンと同一である。したがって、同一の処理については同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図17の電動機回転制限制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、図7の電動機回転制限制御ルーチンのステップS200の処理と同様に三相コイルのU相,V相に流れる相電流Iu2,Iv2やモータMG2のロータ46aの回転位置θm2を入力すると共に温度センサ47からのモータMG2の温度tm2など制御に必要なデータを入力すると共に(ステップS600)、入力したモータMG2の温度tm2を定格などにより予め定められた許容温度tm2refと比較し(ステップS610)、モータMG2の温度tm2が許容温度tm2ref以下のときには、ステップS210以降の処理を実行する。電動機回転制限制御を継続して実行すると、モータMG2の三相コイルのうち特定の相に継続してある程度の電流が流れることになり、その特定の相やトランジスタT1〜T6のうち特定のトランジスタの温度が過度に上昇することがある。ステップS610のモータMG2の温度tm2と許容温度tm2refとの比較は、こうした温度上昇が生じているか否かを判定するものである。
ステップS610でモータMG2の温度tm2が許容温度tm2refより高いときには、モータMG2の温度tm2が許容温度tm2refより高くなる前(電動機回転制限制御を実行しているとき)のモータMG2のロータ46aの回転位置θm2から最小回転量Δθm2ref以上回転したか否かを判定する(ステップS620)。ここで、最小回転量Δθm2refは、現在のロータ46aの回転位置θm2を用いて電動機回転制限制御を実行する際、即ち現在のロータ46aの回転位置θm2を制御用電気角θe2setとして設定すると共にこの制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2に電流を通電させる際に、モータMG2の温度tm2が許容温度tm2refより高くなる前とは異なる相電流がモータMG2の三相コイルに流れるようになる回転量などを設定することができ、例えば、モータMG2の三相コイルのうち比較的大きな電流が流れていた相の電流が値0を含む比較的小さい所定範囲内になる回転量や、電気角(2π/3)に相当する回転量などを用いることができる。なお、電気角(2π/3)は、モータMG2の相電流の一位相分に相当する電気角である。いま、モータMG2の温度tm2が許容温度tmrefを超えた直後を考えれば、モータMG2のロータ46aの回転位置θm2は電動機回転制限制御を実行しているときの回転位置θm2から最小回転量Δθm2ref以上回転していないと判定され、フラグGに値0を設定して(ステップS630)、電動機回転制限制御ルーチンを終了する。この場合、電動機回転制限制御を実行しない、即ちモータMG2には電流を通電させないことになる。これにより、モータMG2の温度tm2が過度に上昇するのを抑制することができる。
いま、エンジン22が運転されているときやモータMG1によりエンジン22をモータリングしているときなどリングギヤ軸32aにトルクを作用するときを考えれば、電動機回転制限制御を実行しないことによりリングギヤ軸32aは回転するから、ロータ46aの回転位置θm2が電動機回転制限制御を実行しているときの回転位置θm2から最小回転量Δθm2ref以上回転するのを待って(ステップS620)、そのときのロータ46aの回転位置θm2を用いて制御用電気角θe2setを設定し(ステップS210〜S240)、この制御用電気角θe2setを用いてd軸の電流指令Id2*を設定してモータMG2を制御する(ステップS250〜S300)。これにより、再び電動機回転制限制御を実行してバッテリ50から放電させることができる。なお、エンジン22が回転停止している状態でリングギヤ軸32aにトルクが作用していないときには、モータMG1によりエンジン22をモータリングするなどしてリングギヤ軸32aにトルクを作用させてリングギヤ軸32aを回転させるものとしてもよい。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20Dによれば、シフトポジションSPが駐車ポジションのときであってエンジン22が運転されているときに、電動機回転制限制御を実行している最中にモータMG2の温度tmが定格などにより予め定められた許容温度を超えたときには、回転制限制限制御を中断し、モータMG2のロータ46aの回転位置θm2が最小回転量以上回転したときに電動機回転制限制御を再開するから、モータMG2の過度の温度上昇を抑制しつつバッテリ50から放電させることができる。もとより、第1実施例や第2実施例,第3実施例と同様の制御(駐車時処理や電動機回転制限制御,発電機回転制限制御など)を実行することにより、バッテリ50の過充電や過電圧を解消したり、バッテリ50の電池温度Tbを上昇させたりすることができる。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、モータMG2の温度tm2が許容温度tm2refより高いときに電動機回転制限制御を中断するものとしたが、モータMG2の温度tm2に代えてまたは加えて、インバータ42の温度や、モータMG2やインバータ42を冷却する冷却水の温度などを用いて判定するものとしてもよい。また、これらの温度に代えてまたは加えて、電動機回転制限制御が所定時間に亘って継続して実行されたか否かを用いて判定するものとしてもよい。この場合、電動機回転制限制御が所定時間に亘って継続したときに、モータMG2の三相コイルのうちの特定の相やトランジスタT1〜T6のうち特定のトランジスタの温度が過度に上昇するのを抑制するために、電動機回転制限制御を中断すればよい。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、モータMG2の温度tm2が許容温度tmrefより高いときには、電動機回転制限制御を中断するものとしたが、モータMG2に通電させる電流を小さくして電動機回転制限制御を継続して実行するものとしてもよい。この場合、リングギヤ軸32aに作用するトルクに対してリングギヤ軸32aの回転を制限できない程度の電流値をd軸の電流指令Id2*として設定すれば、リングギヤ軸32aは回転するから、モータMG2のロータ45aの回転位置θm2が最小回転量以上回転した以降はモータMG2の温度tmが許容温度tmrefより高くなる前の電流を再びモータMG2に通電させるものとしてもよい。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、駆動輪63a,63bからリングギヤ軸32dが切り離されているときに電動機回転制限制御を実行する際について説明したが、駆動輪63a,63bからリングギヤ軸32dが切り離されているときに、バッテリ50の残容量SOCが比較的小さいときやバッテリ50の端子間電圧Vbが比較的低いときなどバッテリ50を充電するために充電要求がなされているときにモータMG2の温度tm2が許容温度tm2refを超えているとき、即ちバッテリ50の充電要求がなされているときに電動機回転制限制御を実行できないときには、図示しない報知手段(例えば、表示出力や音声出力など)によって「ブレーキペダル85を踏み込んでシフトポジションSPをドライブポジションまたはリバースポジションにシフト操作してください」と報知するものとしてもよい。この報知に従って運転者が操作すると、ブレーキペダル85が踏み込まれている状態で変速機65により駆動輪63a,63bに連結された最終出力軸36とリングギヤ軸32dとが接続されることになるから、図示しないブレーキによって駆動輪63a,63bがロックされ、これに伴ってリングギヤ軸32dがロックされることになり、電動機回転制限制御を実行しなくてもエンジン22から動力を出力すると共にこの動力の一部を用いてモータMG1によって発電を行なってバッテリ50に電力を供給することができる。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、4段の変速段をもって変速可能な変速機65を用いるものとしたが、変速段は4段に限られるものではなく、2段以上の変速段をもって変速可能な変速機であればよい。また、リングギヤ32dと駆動輪63a,63bとの接続および接続の解除が可能なものであれば、変速機に限られず、クラッチなどを備えるものとしてもよい。
第4実施例のハイブリッド自動車20Dでは、エンジン22と、エンジン22にキャリア34が接続された動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30のサンギヤ31に接続されたモータMG1と、動力分配統合機構30のリングギヤ32と駆動輪63a,63bとに接続された変速機60と、リングギヤ32と変速機60とに接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、を備えるものとしたが、エンジン22や動力分配統合機構30,モータMG1を備えないものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例,第4実施例のハイブリッド自動車20,20B,20C,20Dでは、モータMG2として三相交流電動機を用いるものとしたが、三相以外の多相交流電動機を用いるものとしてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。第1実施例やその変形例では、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにロータ46aが接続されステータ46bの回転磁界によりロータ46aを回転駆動させてリングギヤ軸32aに動力を入出力するモータMG2が「電動機」に相当し、モータMG2と電力をやりとりするバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、バッテリ50の充放電電流Ibを検出する電流センサ51bからの充放電電流Ibに基づいて残容量SOCを計算するバッテリECU52が「状態検出手段」に相当し、シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど停車中にバッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときに電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信する図5の駐車時処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70およびハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してから制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界が形成されるようモータMG2を制御するモータECU40が「制御手段」に相当する。第2実施例やその変形例では、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにロータ46aが接続されステータ46bの回転磁界によりロータ46aを回転駆動させてリングギヤ軸32aに動力を入出力するモータMG2が「電動機」に相当し、モータMG2と電力をやりとりするバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、バッテリ50の端子間電圧Vbを検出する電圧センサ51aが「状態検出手段」に相当し、シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど停車中にバッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より高いときに電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信する図9の駐車時処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70およびハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してから制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界が形成されるようモータMG2を制御するモータECU40が「制御手段」に相当する。第3実施例やその変形例では、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにロータ46aが接続されステータ46bの回転磁界によりロータ46aを回転駆動させてリングギヤ軸32aに動力を入出力するモータMG2が「電動機」に相当し、モータMG2と電力をやりとりするバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、バッテリ50の電池温度Tbを検出する温度センサ51cが「状態検出手段」に相当し、シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど停車中にバッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1より低いときに電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信する図12の駐車時処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70およびハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してから制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界が形成されるようモータMG2を制御するモータECU40が「制御手段」に相当する。第1実施例や第2実施例,第3実施例では、エンジン22およびエンジン22のクランクシャフト26にキャリア34が接続されると共に駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにリングギヤ32が接続された動力分配統合機構30および動力分配統合機構30のサンギヤ31にロータ45aが接続されステータ45bの回転磁界によりロータ45aを回転駆動させてサンギヤ31に動力を入出力するモータMG1が「発電手段」に相当する。また、第1実施例や第2実施例,第3実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジン22のクランクシャフト26にキャリア34が接続されると共に駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにリングギヤ32が接続された動力分配統合機構30および動力分配統合機構30のサンギヤ31にロータ45aが接続されステータ45bの回転磁界によりロータ45aを回転駆動させてサンギヤ31に動力を入出力するモータMG1が「回転調整手段」に相当する。第4実施例やその変形例では、駆動軸としてのリングギヤ軸32dにロータ46aが接続されステータ46bの回転磁界によりロータ46aを回転駆動させてリングギヤ軸32dに動力を入出力するモータMG2が「電動機」に相当し、リングギヤ軸32dと駆動輪63a,63bとの接続および接続の解除が可能な変速機65が「動力伝達解除手段」に相当し、モータMG2と電力をやりとりするバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、バッテリ50の端子間電圧Vbを検出する電圧センサ51aや充放電電流Ibを検出する電流センサ51b,電池温度Tbを検出する温度センサ51c,充放電電流Ibに基づいて残容量SOCを計算するバッテリECU52が「状態検出手段」に相当し、シフトポジションSPが駐車ポジションのときなど駆動輪63a,63bがロックされていて駆動輪63a,63bからリングギヤ軸32dが切り離された状態でバッテリ50の残容量SOCが閾値Sref1より大きいときやバッテリ50の端子間電圧Vbが閾値Vbref1より大きいとき,バッテリ50の電池温度Tbが閾値Tbref1より低いときに電動機回転制限制御の実行開始指令をモータECU40に送信する図5や図9,図12の駐車時処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70およびハイブリッド用電子制御ユニット70から電動機回転制限制御の実行開始指令を受信してから制御用電気角θe2setにおけるd軸の電流指令Id2*を用いてモータMG2に電流を通電させてステータ46bに固定磁界が形成されるようモータMG2を制御する電動機回転制限制御を実行しその実行している最中にモータMG2の温度tm2が許容温度tm2refより高くなったときに電動機回転制限制御を中断してその後にモータMG2のロータ45aの回転位置θm2が最小回転量以上回転したときに再び電動機回転制限制御を実行するという図17の電動機回転制限制御ルーチンを実行するモータECU40が「制御手段」に相当する。なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
実施例では、こうしたハイブリッド自動車20の形態として用いるものとしたが、自動車以外の車両の形態としてもよいし、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両およびその制御方法に利用可能である。
20,20B,20C,20D,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a,32d リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36 最終出力軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45a,46a ロータ、46a,46b ステータ、47 温度センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、65 変速機,67,68,69 遊星歯車機構、67s,68s,69s サンギヤ、67c,68c,69c キャリア、67r,68r,69r リングギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。
Claims (22)
- 車軸側の駆動軸に回転子が接続され、固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段の状態を検出する状態検出手段と、
停車中に前記検出された蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する制御手段と、
を備える車両。 - 請求項1記載の車両であって、
燃料の供給を受けて発電可能な発電手段を備え、
前記蓄電手段は、前記電動機および前記発電手段と電力をやりとり可能な手段であり、
前記状態検出手段は、前記蓄電手段の蓄電量を検出する手段であり、
前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の蓄電量が第1の所定蓄電量より大きい状態である
車両。 - 前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記検出された蓄電手段の蓄電量が大きいほど大きくなる傾向の電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する手段である請求項2記載の車両。
- 前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記検出された蓄電手段の蓄電量が前記第1の所定蓄電量以下の第2の所定蓄電量以下になったとき、前記電動機回転制限制御の実行を終了する手段である請求項2または3記載の車両。
- 請求項1記載の記載の車両であって、
燃料の供給を受けて発電可能な発電手段を備え、
前記蓄電手段は、前記電動機および前記発電手段と電力をやりとり可能な手段であり、
前記状態検出手段は、前記蓄電手段の電圧を検出する手段であり、
前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の電圧が第1の所定電圧より高い状態である
車両。 - 前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記検出された蓄電手段の電圧が高いほど大きくなる傾向の電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する手段である請求項5記載の車両。
- 前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記検出された蓄電手段の電圧が前記第1の所定電圧以下の第2の所定電圧以下になったとき、前記電動機回転制限制御の実行を終了する手段である請求項5または6記載の車両。
- 前記発電手段は、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能な前記駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、を備える手段である請求項2ないし7いずれか記載の車両。
- 請求項1記載の車両であって、
前記状態検出手段は、前記蓄電手段の温度を検出する手段であり、
前記所定の状態は、前記検出された蓄電手段の温度が所定温度より低い状態である
車両。 - 請求項9記載の車両であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と該出力軸に対して独立に回転可能な前記駆動軸とに接続され電力の入出力と前記出力軸および前記駆動軸への駆動力の入出力とを伴って前記駆動軸に対する前記出力軸の回転数を調整可能な回転調整手段と、
を備える車両。 - 前記回転調整手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項8または10記載の車両。
- 前記発電機は、前記第3の軸に回転子が接続され、固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該第3の軸に動力を入出力可能である請求項11記載の車両。
- 前記制御手段は、前記内燃機関が回転停止している状態で前記状態条件が成立したとき、前記電動機回転制限制御を実行すると共に前記蓄電手段からの放電を伴って前記発電機の固定子の磁界の向きを固定して該発電機の回転子の回転が制限されるよう該発電機を制御する発電機回転制限制御を実行する手段である請求項12記載の車両。
- 前記制御手段は、前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記電動機による電力消費を制限する制限条件が成立したときには、該制限条件が成立していないときに比して小さい電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する又は該電動機回転制限制御を中止すると共に前記蓄電手段からの放電を伴って前記発電機の固定子の磁界の向きを固定して該発電機の回転子の回転が制限されるよう該発電機を制御する発電機回転制限制御を実行する手段である請求項12記載の車両。
- 前記制限条件は、前記電動機および/または該電動機を駆動する駆動回路の温度が第2の所定温度を超える条件である請求項14記載の車両。
- 前記制御手段は、前記状態条件が成立したとき、前記電動機回転制限制御を実行すると共に前記発電機により前記内燃機関がモータリングされるよう該発電機を制御する手段である請求項11または12記載の車両。
- 前記駆動軸と前記車軸側との間の接続および接続の解除が可能な動力伝達解除手段を備える請求項1ないし16いずれか記載の車両。
- 前記制御手段は、前記動力伝達解除手段により前記駆動軸と前記車軸側との接続が解除されていて前記内燃機関が運転されている状態で前記電動機回転制限制御を実行している最中に前記駆動軸を回転させる回転要求条件が成立したときには、所定の回転要求解除条件が成立するまで該回転要求条件が成立していないときに比して小さい電力を用いて前記電動機回転制限制御を実行する又は前記電動機回転制限制御の実行を中断する手段である請求項17記載の車両。
- 前記回転要求条件は、前記電動機回転制限制御の実行が所定時間に亘って継続する条件である請求項18記載の車両。
- 前記回転要求条件は、前記電動機および該電動機を駆動する駆動回路の温度が第3の所定温度を超える条件である請求項18記載の車両。
- 前記所定の回転要求解除条件は、前記電動機回転制限制御を実行する際の前記電動機の相電流の状態が前記回転要求条件が成立するまで前記電動機回転制限制御を実行していたときの前記電動機の相電流の状態とは異なる最小回転量以上回転する条件である請求項18ないし20いずれか記載の車両。
- 車軸側の駆動軸に回転子が接続され固定子の回転磁界により該回転子を回転駆動させて該駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやりとり可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
停車中に前記蓄電手段の状態が所定の状態である状態条件が成立したとき、前記蓄電手段からの放電を伴って前記電動機の固定子の磁界の向きを固定して該電動機の回転子の回転が制限されるよう該電動機を制御する電動機回転制限制御を実行する、
車両の制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006335924A JP2008148528A (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | 車両およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006335924A JP2008148528A (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | 車両およびその制御方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008148528A true JP2008148528A (ja) | 2008-06-26 |
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ID=39608081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006335924A Pending JP2008148528A (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | 車両およびその制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008148528A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010081672A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Honda Motor Co Ltd | 電気自動車及び蓄電装置の制御方法 |
| WO2011086656A1 (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-21 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド車両の制御装置および制御方法 |
| JP2013001264A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Toyota Motor Corp | 車両 |
| JP2013049359A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Daimler Ag | ハイブリッド車両の制御装置 |
| JPWO2012073890A1 (ja) * | 2010-11-30 | 2014-05-19 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG | ハイブリッド電気自動車のバッテリ暖機装置 |
| JP2017154565A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 日立建機株式会社 | ハイブリッド作業機械 |
-
2006
- 2006-12-13 JP JP2006335924A patent/JP2008148528A/ja active Pending
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