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JP2008143271A - 制動力制御装置、制動力制御方法 - Google Patents

制動力制御装置、制動力制御方法 Download PDF

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JP2008143271A
JP2008143271A JP2006330886A JP2006330886A JP2008143271A JP 2008143271 A JP2008143271 A JP 2008143271A JP 2006330886 A JP2006330886 A JP 2006330886A JP 2006330886 A JP2006330886 A JP 2006330886A JP 2008143271 A JP2008143271 A JP 2008143271A
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Hideki Kato
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Abstract

【課題】ドラムイン型のパーキングブレーキ装置が制動状態の場合に車両が動いても、ブレーキシューの耐久性が確保される制動力制御装置、制動力制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ブレーキペダル11の踏み込み操作に応じて制動力が増減するサービスブレーキ30の制動力制御装置10において、サービスブレーキ30の制動力を低減するアクチュエータ15と、パーキングブレーキ20が制動状態の場合、パーキングブレーキ11が制動状態でない場合に制動力が低下する速度よりも遅い制動力低下速度でアクチュエータ15を制御する制御手段21aと、を有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の制動力を制御する制動力制御装置、制動力制御方法に関し、特に、アクチュエータにより制動力の減圧が可能な制動力制御装置、制動力制御方法に関する。
図1は従来のパーキングブレーキ装置の概略平面図を示す。図1のパーキングブレーキ装置は、車両の左右の後輪に設けられたドラムイン型のパーキングブレーキ装置である。ドラム100と、ドラム100の内側にそれぞれ回動自在に支持された一対のブレーキシュー110、150を備える。ブレーキシュー150の遊端には、支持ピン210を軸に回動自在なブレーキレバー170の一端が連結されており、ブレーキレバー170の他端にはスプリング140が、そしてスプリング140の他端にはドラム100の外部に引き出されたワイヤ130が接続されている。ブレーキレバー170の支持ピン210側は、スプリング180及びストラット190を介してブレーキシュー110と架け渡されている。
ワイヤ130に張力が加わると、ブレーキレバー170が支持ピン210を中心に時計回りに回動する。これにより、ストラット190を介してブレーキレバー170によってブレーキシュー110が左側に押され、ブレーキシュー110のライニング120がドラム100の内周面に押し付けられる。また、ブレーキシュー150の遊端はストラット190を支点として右側に移動し、これに伴ってブレーキシュー150のライニング160がドラム100の内周面に押し付けられる。このようにワイヤ130に張力が加わると一対のブレーキシュー110と150が拡開された制動状態となり、車輪が回転しようとするとブレーキシュー110又は150がアンカ200に当接して制動トルクを発生させる。
制動状態で仮に車両が動くとライニング120、160が摩耗してしまい、また、走行中のブレーキ鳴きの原因となるため好ましくない。そこで、パーキングブレーキ装置の解除忘れを防止するブレーキ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載のブレーキ装置は、パーキングブレーキ装置が制動状態の場合にアクセル操作がされた場合、車両の停止のために作用している油圧によるサービスブレーキを解除しないように制御する。これにより、運転者がアクセルを操作しても車両の発進が阻止されるので、運転者にパーキングブレーキ装置の解除忘れを知らせることができる。
特開平5−85318号公報
しかしながら、特許文献1記載のブレーキ装置は車両の発進時のパーキングブレーキの引き摺りを防止するものであり、停車時にパーキングブレーキ装置に生じ得る作用については考慮されていない。このため、停車中に車輪が回転した場合、ブレーキシュー110又は150がアンカ200に強く当接してブレーキシュー110又150が変形するおそれがあるという問題がある。ブレーキシュー110又150が変形すると制動力が低下するなど耐久性に影響を及ぼし、また、ドラム面と接触して異音等が発生してしまう。ブレーキシュー110又は150の強度を増すことも考えられるが、コスト増・重量増をもたらすため好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑み、ドラムイン型のパーキングブレーキ装置が制動状態の場合に車両が動いても、ブレーキシューの耐久性が確保される制動力制御装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて制動力が増減するサービスブレーキの制動力制御装置において、サービスブレーキの制動力(例えば、油圧ブレーキ装置30の油圧)を低減するアクチュエータと、パーキングブレーキが制動状態の場合、パーキングブレーキが制動状態でない場合に制動力が低下する速度よりも遅い制動力低下速度(例えば、減圧勾配)でアクチュエータを制御する制御手段(例えば、ACT制御手段21a)と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、パーキングブレーキ装置が制動状態の場合は制動状態でない場合よりもゆっくりと制動力を低減させることで、パーキングブレーキが制動状態でもブレーキシューとアンカがゆっくりと当接するのでブレーキシューに作用する衝撃を緩和できる。
また、本発明の一形態において、サービスブレーキの制動力の大きさを検出するセンサを有し、制御手段は、センサにより検出された、パーキングブレーキが制動状態の場合のサービスブレーキの制動力の大きさが所定値以下の場合、アクチュエータにサービスブレーキの制動力を所定値以上に増大するよう要求する、ことを特徴とする。
本発明によれば、サービスブレーキの制動力の大きさが所定値以下の場合に制動力を増大することで、傾斜が大きい場合でもブレーキシューに作用する衝撃を緩和でき、ブレーキシューの変形を防止する機会を増大できる。
また、本発明の一形態において、制動力低下速度は、ブレーキペダルの踏力をゼロにした時に制動力が低下する速度よりも遅い、ことを特徴とする。
本発明によれば、坂路においてブレーキペダルの操作量をゼロにした場合に、ゆっくりと制動力を低減させることでブレーキシューに作用する衝撃を緩和できる。
ドラムイン型のパーキングブレーキ装置が制動状態の場合に車両が動いても、ブレーキシューの耐久性が確保される制動力制御装置、制動力制御方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。本実施形態の制動力制御装置10はパーキングブレーキ装置20が制動状態の場合に、油圧ブレーキ装置の油圧を緩やかに低下させることで、パーキングブレーキ装置20のブレーキシューとアンカとをゆっくりと当接させその変形を防止する。
始めに、パーキングブレーキ装置(以下、PKB装置という)20及び油圧ブレーキ装置30について簡単に説明する。図2(a)はドラムイン型のPKB装置20の概略構成図を示す。PKB装置20はドラム1の内側に回動可能な一対のブレーキシュー2a、2bを有し、ブレーキシュー2aにはドラム1との対向面にライニング5aが、ブレーキシュー2bにはライニング5bが貼り付けられている。ブレーキシュー2a、2bの一端は互いにアジャスタ4により連結されていて、他方の端部はその間隔を開拡する開拡ユニット7により連結されている。また、ブレーキシュー2a、2bのアジャスタ4側はリターンスプリング3aが、開拡ユニット7側にはリターンスプリング3bがそれぞれ架け渡されている。
ワイヤ19R、19Lに張力が加わる前は、ブレーキシュー2a、2bの開拡ユニット7側の端部はリターンスプリング3a、3bの付勢力によりアンカ6と当接している。ワイヤ19R、19Lに張力が加わると、開拡ユニッ7は張力に応じて一対のブレーキシュー2a、2bを開拡するので、ブレーキシュー2a及びライニング5aはドラムの図示左側に、ブレーキシュー2b及びライニング5bはドラムの図示右側にそれぞれ押圧される。これにより、ブレーキシュー2a、2bの開拡ユニット7側の端部が開拡してアンカ6との間にすき間が生まれる。車輪が回転しようとするとブレーキシュー2a又は2bがアンカ6に当接して制動トルクを発生させる。
図2(b)は、本実施形態のPKB装置20及び油圧ブレーキ装置30の概略断面図を示す。油圧ブレーキ装置30は、ドラム1の外周に一体に設けられたディスクロータ1aを油圧により押圧することでディスクロータ1aを制動する。ディスクロータ1aを跨ぐようにディスクブレーキ用のキャリパ32が配設されていて、キャリパ32のシリンダ部に嵌合するピストン31とキャリパ32の爪部にそれぞれ組付けた一対のパッド33a,33bがディスクロータ1aに対向して設けられる。ピストン31に油圧が加えられることにより、両パッド33a,33bがディスクロータ1aを両側から押圧し、デイスクロータ1aの回転を制動する。なお、油圧ブレーキ装置30はドラム型でもよいし、モータによりパッド33a、33bを駆動する電動型でもよい。
図3は、制動力制御装置10のシステム構成図を示す。前輪FL、FRには油圧ブレーキ装置30が、後輪RL、RRにはPKB装置20及び油圧ブレーキ装置30が配設されている。PKB装置20の開拡ユニット7に接続されたワイヤ19L、19Rはパーキングブレーキアクチュエータ(以下、PKBアクチュエータという)18に接続されており、運転者の操作又はブレーキECU21の制御により作動してワイヤ19L、19Rを巻き上げ又は開放する。PKBアクチュエータ18は、モータの回転を直線方向の駆動力に変換し、それをイコライザによりワイヤ19L、19Rに均等に分配しながら所定の張力になるまでワイヤ19R、19Lを巻き上げるようにしてPKB装置20を制動状態にする。なお、PKBアクチュエータ18はパーキングレバーを運転者が操作して制動と解除を切り替えるマニュアル操作タイプでもよい。
また、各車輪の油圧ブレーキ装置30の油圧はブレーキペダル11の操作により増減すると共に、ブレーキアクチュエータ15により運転者の操作なしに制御される。ブレーキアクチュエータ15は各種の弁装置及びポンプを有し、ブレーキECU21が制御する弁装置の開閉により車輪毎に油圧を独立に制御可能であって、また、ポンプを駆動することで運転者によるブレーキペダル11の操作がなくても各車輪を制動する油圧を得ることができる。
ブレーキアクチュエータ15の構成を簡単に説明する。所定の車輪までの油圧経路に着目すると、マスタシリンダ12から油圧ブレーキ装置30までの経路に遮断弁(常開弁)が設けられており、運転者のブレーキペダル11が踏み込み操作されるとリザーバタンク13の作動流体が圧縮され踏力に応じた油圧が油圧ブレーキ装置30に加えられる。この遮断弁はブレーキECU21が油圧を制御する場合に閉弁して、マスタシリンダ12と油圧ブレーキ装置30までの経路を遮断する。
また、遮断弁よりも油圧ブレーキ装置30側には保持弁(常開弁)が設けられていて、保持弁を閉弁させることで、保持弁から油圧ブレーキ装置30側の油圧系を閉塞状態とすることができる。さらに、保持弁と油圧ブレーキ装置30とを結ぶ経路にはリザーバに接続される経路が分岐されていて、分岐された経路には減圧弁(常閉弁)が設けられていている。
上記のポンプの吐出口は、遮断弁と保持弁の間の経路に接続されている。一方、ポンプの吸込口側はリザーバに接続されている。したがって、ポンプの吸込み口側には減圧弁とリザーバとが接続されている。
以上のような構成から、遮断弁及び減圧弁を閉じ保持弁を開いた状態でポンプを駆動すれば、ポンプが生成する油圧が油圧ブレーキ装置30に供給されるため車輪に所望の制動力を加えることができる。また、運転者によるブレーキペダル11の操作が強すぎて車輪がロックするような場合、遮断弁及び保持弁を閉じ、減圧弁の開度を調整することで、適切な制動力まで油圧ブレーキ装置30の制動力を減圧することができる。ブレーキアクチュエータ15は以上のような油圧回路を車輪毎に有するため、車輪毎に油圧を独立に制御することができる。
ブレーキECU21には、ブレーキペダル11が操作された場合にストップランプスイッチにより検出されるブレーキペダル操作情報、油圧センサ14により検出されたマスタシリンダ12のマスタシリンダ油圧情報、ワイヤ19L、Rの張力に基づきPKB装置20が制動状態か否かを示すPKB操作情報、シフトポジション情報、アクセル開度情報及び傾斜センサ17が検出した路面の傾斜情報が入力される。
ブレーキECU21はプログラムを実行するCPU、プログラムを記憶したROM、データやプログラムを一時的に記憶するRAM、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、データを入力及び出力する入出力インターフェイス、他のECUと通信する通信部がバスを介して接続されたマイコンとして構成される。CPUがプログラムを実行することで、ACT制御手段21a、PKB制御手段21b、必要油圧抽出手段21c、が実現される。
本実施例では、車両が停車する際に油圧ブレーキ装置30の制動力を制御する制動力制御装置10について説明する。車両を停車する場合、運転者はブレーキペダル11を操作した状態でPKB装置20を作動させることが多く、PKB装置20を制動状態にした後はブレーキペダル11の踏力をゼロに戻す。しかしながら、PKB装置20を制動状態にすると、上述のようにアンカ6とブレーキシュー2a、2bとのすき間が生じるため、坂路では重力による車輪の回転によりブレーキシュー2a、2bとアンカ6が強く当接してブレーキシュー2a、2bの変形を招く。本実施例では、PKB装置20が制動状態の場合にはブレーキECU21が油圧ブレーキ装置30の油圧を緩やかに減圧してアンカ6とブレーキシュー2a、2bとをゆっくりと当接させることで、ブレーキシュー2a、2bの変形を防止する。
図4は制動力制御装置10の制御手順を示すフローチャート図である。図4の制御手順は例えば車速がゼロでかつ傾斜センサ17が検出した傾斜が所定以上の場合にスタートする。
まず、ACT制御手段21aは運転者によりブレーキペダル11が十分な踏力で操作されているか否かを判定する(S1)。十分な踏力か否かの判定の基準は、停車している坂路で停止するために必要な制動力が油圧ブレーキ装置30により得られているか否かである。十分な踏力か否かはマスタシリンダ油圧情報に基づき判定してもよいし、油圧ブレーキ装置30の油圧(ホイルシリンダ圧)により判定してもよい。
また、十分な踏力か否かは坂路の傾斜に応じて可変とすることが好適であるが、想定しうる最大傾斜の坂路に停止するための油圧をもって必要なマスタシリンダ油圧としてもよい。坂路に応じて可変とする場合は、傾斜と必要なマスタシリンダ油圧の関係を定めたマップを予めROM等に記憶しておき、必要油圧抽出手段21cが傾斜情報に基づきマップからマスタシリンダ油圧を抽出する。なお、トランスミッションのギア比に応じて傾斜による駆動トルクが変わるので、シフトポジション情報に基づき必要なマスタシリンダ油圧を補正してもよい。これにより必要なマスタシリンダ油圧を精度よく算出して、ブレーキシュー2a、2bの変形を防止する機会を増やすことができる。
ブレーキペダル11の踏力が十分でない場合(S1のNo)、ACT制御手段21aはブレーキアクチュエータ15を制御して油圧ブレーキ装置30に不足分の油圧を追加する(S2)。これにより、ブレーキペダル11の踏力が十分でない場合でもブレーキシュー2a、2bの変形を防止する機会を増やすことができる。油圧を追加する車輪はPKB装置20が配設された後輪RL、RRのみでもよいし、4輪全てに油圧を追加してもよい。なお、坂路の傾斜に応じた不足分の油圧を追加することで、傾斜がそれほど大きくない場合には余分な油圧を加えることが防止でき油圧の追加制御を短時間で行える。
ブレーキペダル11の踏力が十分である場合(S1のYes)、PKB制御手段21bはPKB装置20が制動状態か否かを判定する(S3)。制動状態でなければ(S3のNo)、PKB装置20が作動されるまで待機する。
PKB装置20が制動状態の場合(S3のYes)、油圧ブレーキ装置30による制動力を解除しても車両は停車可能なので、ACT制御手段21aは油圧ブレーキ装置30の減圧を開始する(S4)。この減圧をゆっくりと行うことでブレーキシュー2a、2bの変形を防止することができる。時間に対する減圧の速さ(以下、減圧勾配という)は十分に小さいものであり、例えば、想定しうる最大傾斜の坂路の場合でも、ブレーキシュー2a、2bがアンカ6にゆっくりと近づくように徐々に減圧する。なお、傾斜が大きいほど減圧勾配を小さくしてもよい。
ACT制御手段21aは、減圧を開始してから所定時間が経過するか否かを判定して(S5)、所定時間が経過するまでこの判定を繰り返す。この所定時間はブレーキシュー2a、2bがアンカ6に当接するまでに要する時間である。減圧勾配を一定とすると、坂路の傾斜が小さいほどブレーキシュー2a、2bとアンカ6が当接するまで時間がかかるので、この所定時間は小さい傾斜においてもブレーキシュー2a、2bがアンカ6に当接するまでに要する時間となる。しかしながら、運転者は傾斜に応じた踏力でブレーキペダル11を操作することが多く、また、踏力が足りない場合には傾斜に応じた油圧が追加されるので、所定時間を傾斜に関わらず一定としてもこの所定時間はそれほど長いものではない。すなわち、最大傾斜の坂路を想定した減圧勾配で所定時間減圧することで、油圧を追加した場合や坂路の傾斜にかかわらずブレーキシューに作用する衝撃を緩和できる。
なお、車速センサにより検出した車輪の回転に基づきブレーキシュー2a、2bとアンカ6の当接を検出してもよい。
所定時間が経過した場合(S5のYes)、ACT制御手段21aはブレーキペダル操作情報に基づきブレーキペダル11が操作されているか否かを判定する(S6)。運転者がブレーキペダル11を操作している場合には(S6のYes)、所定時間経過時の油圧にて油圧ブレーキ装置30の油圧を保持する。なお、すでにブレーキシュー2a、2bとアンカ6が当接しているので減圧前の油圧まで油圧ブレーキ装置30の油圧を増大してもよい。
運転者がブレーキペダル11を操作していない場合には(S6のNo)、運転者は油圧ブレーキ装置30により制動する意志がないとしてACT制御手段21aは油圧ブレーキ装置30を完全に減圧する(S7)。
以上のようにPKB装置20が制動状態の場合は油圧ブレーキ装置30をゆっくりと減圧することでブレーキシュー2a、2bの変形を防止することができる。図5(a)〜(c)は図4の制御手順によって得られる油圧ブレーキ装置30の油圧を、運転者の操作によるマスタシリンダ油圧とPKB装置20の張力と共に示す図である。なお、I〜IVの数字は図5(a)〜(c)における時間的経過と図4のステップの対応を示している。
〔ブレーキペダル11の踏力が十分な場合〕
I:図5(a)は運転者のブレーキペダル11の踏力が十分な場合に制動力制御装置10により制御される油圧ブレーキ装置30の油圧を示す。横軸は時間、縦軸は油圧である。例えば、運転者がブレーキペダル11の操作により停止した時刻をゼロとして、運転者はそのまま十分な踏力でブレーキペダル11の操作を継続している。車両が停止して傾斜が所定以上であるとブレーキペダル11の踏力が十分か否かが判定される。
II:図5(a)ではブレーキペダル11の踏力が停止するために十分なので、そのままPKB制御手段21bはPKB装置20が制動状態か否かを判定する。
III:PKB装置20が制動状態なので、ACT制御手段21aが所定の減圧勾配で減圧を開始する。したがって、IIIからIVにかけて油圧ブレーキ装置30の油圧が緩やかに減少する。
IV:所定時間が経過するとACT制御手段21aは、ブレーキペダル11が操作されていない場合に、油圧ブレーキ装置30の油圧を完全に減圧する。
〔ブレーキペダル11の踏力が不十分な場合〕
I:図5(b)は運転者のブレーキペダル11の踏力が不十分な場合に制動力制御装置10により制御される油圧ブレーキ装置30の油圧を示す。ブレーキペダル11の踏力が不十分であると、減圧を開始した場合にブレーキシュー2a、2bが勢いよくアンカ6に当接するおそれがある。
II:ACT制御手段21aはアクチュエータ15を制御して傾斜に応じた油圧を油圧ブレーキ装置30に追加する。これにより、油圧ブレーキ装置30の油圧が増大する。また、PKB制御手段21bはPKB装置20が制動状態か否かを判定する。
III:図5(b)ではPKB装置20が制動状態なので、ACT制御手段21aは所定の減圧勾配で減圧を開始する。したがって、IIIからIVにかけて油圧ブレーキ装置30の油圧が緩やかに減少する。
IV:所定時間が経過するとACT制御手段21aは、ブレーキペダル11が操作されていない場合に、油圧ブレーキ装置30の油圧を完全に減圧する。
〔ブレーキペダル11が操作されていない場合〕
I:図5(c)は運転者によりブレーキペダル11が操作されていない場合に制動力制御装置10により制御される油圧ブレーキ装置30の油圧を示す。したがって、図5(c)では運転者の踏力を示すマスタシリンダ油圧が示されていない。車両が停止した状態においてPKB装置20が作動する前にブレーキペダル11が操作されていない場合とは、例えば、PKB装置20を作動させる直前にブレーキペダル11から足を離すような場合である。
II:ブレーキペダル11が操作されていないことは十分な踏力で操作されていない場合と同様であるので、ACT制御手段21aはアクチュエータ15を制御して傾斜に応じた油圧を油圧ブレーキ装置30に追加する。これにより、油圧ブレーキ装置30の油圧が増大する。また、PKB制御手段21bはPKB装置20が制動状態か否かを判定する。
III:図5(c)ではPKB装置20が制動状態なので、ACT制御手段21aは所定の減圧勾配で減圧を開始する。したがって、IIIからIVにかけて油圧ブレーキ装置30の油圧が緩やかに減少する。
IV:所定時間が経過するとACT制御手段21aは、ブレーキペダル11が操作されていない場合に、油圧ブレーキ装置30の油圧を完全に減圧する。
本実施例の制動力制御装置10は、坂路に車両を停車させPKB装置20を制動状態にした後に運転者が急にブレーキペダル11を開放したような場合でも、油圧ブレーキ装置30の油圧を緩やかに減圧することで、アンカ6とブレーキシュー2a、2bとをゆっくりと当接させブレーキシュー2a、2bの変形を防止することができる。ブレーキシュー2a、2bの強度を増す必要がないのでコスト増・重量増をもたらすこともない。
本実施例では、車両を発進させる際に油圧ブレーキ装置30の油圧及びPKB装置20の張力を制御する制動力制御装置10について説明する。駐車時に制動状態とされていたPKB装置20の解除を運転者が発進する際に忘れると、発進によりブレーキシュー2a、2bとアンカ6が強く当接してブレーキシュー2a、2bの変形を招く。本実施例では、車両を発進させる際に油圧ブレーキ装置30の油圧を増大させるか又はPKB装置20の張力を低減させるか、の少なくともいずれかの制御を行い、アンカ6とブレーキシュー2a、2bとの当接を回避しブレーキシュー2a、2bの変形を防止する。
図6は、制動力制御装置10の制御手順を示すフローチャート図である。図5の制御手順は例えばイグニッションがオンになるとスタートする。
まず、PKB制御手段21bはPKB装置20が制動状態か否かをPKB操作情報に基づき判定する(S10)。
ついで、発進操作検出手段3dが、運転者により車両を発進させるための操作が検出されるか否かを判定する(S20)。発進操作が検出されない場合(S20のNo)、ステップS10から判定を繰り返す。発進操作は、例えば、運転者がシフトポジションをD(ドライブ)に設定する操作やアクセルペダルによるアクセル開度を増大する操作である。シフトポジション及びアクセルペダル操作を発進操作の条件とすれば、運転者の発進操作を精度よく検出し、制動力制御装置10の作動頻度を抑制できる。
発進操作が検出された場合(S20のYes)、ACT制御手段21aはブレーキアクチュエータ15を制御して油圧ブレーキ装置30を増圧するか、又は、PKB制御手段21bがPKBアクチュエータ18を制御してPKB装置20の張力を低減するか、の少なくともいずれかの制御を行う(S30)。
油圧ブレーキ装置30の油圧を増大することで、アクセルペダルが操作されても車両が発進しにくくなる。また、PKB制御手段21bがPKB装置20の張力を低減することで、車両が発進してもブレーキシュー2a、2bがドラム1に引きずられにくくなる。したがって、油圧ブレーキ装置30の油圧の増大とPKB装置20の張力の低減の両方を制御した場合、油圧ブレーキ装置30に打ち勝って車両が発進してもブレーキシュー2a、2bがドラム1に引きずられにくくなるので、さらにブレーキシュー2a、2bの変形を防止しやすくすることができる。なお、油圧ブレーキ装置30の油圧を制御する車輪は4輪全てである。
ついで、発進操作検出手段3dは、再度、運転者により車両を発進させるための発進操作が検出されるか否かを判定する(S40)。発進操作が継続している場合は(S40のYes)、ACT制御手段21aは油圧ブレーキ装置30を油圧を保持し、PKB制御手段21bはPKB装置20の張力の低減を継続する。
発進操作が検出されなくなった場合(S40のNo)、PKB制御手段21bはPKB装置20を元の張力に戻す(S50)。
そして、PKB制御手段21bはPKB装置20の張力が元に戻ったか否かを判定して(S60)、元の張力に戻ると(S60のYes)、ACT制御手段21aはブレーキアクチュエータ15を制御して油圧ブレーキ装置30を元の油圧に戻す(S70)。すなわち、PKB装置20の制動力により停止可能になれば油圧ブレーキ装置30を元の油圧に戻すことでブレーキアクチュエータ15の保護につながり、制動力の低下を防止することができる。
このように、発進時に運転者がPKB装置20を解除し忘れても、油圧ブレーキ装置30の制動力により車両が発進しにくくなり、また、PKB装置20の張力の低下によりブレーキシュー2a、2bがドラム1に引きずられにくくなるので、アンカに強く当接したり当接したまま走行することが防止され、ブレーキシュー2a、2bの変形を防止できる。
図7は図6の制御手順によって得られる油圧ブレーキ装置30の油圧を、PKB装置20の張力と共に示す図である。なお、I〜IIIの数字は図7における時間的経過と図6のステップの対応を示している。
I:PKB装置20は制動状態である。このまま発進操作が検出されることでACT制御手段21aはブレーキアクチュエータ15を制御して各車輪の油圧を増大させ、また、PKB制御手段21bはPKBアクチュエータ18を制御して張力を低減する。
II:発進操作が検出されている間は、そのままPKBアクチュエータ18が張力の低減を継続するので、発進操作が検出された状態で長時間が経過すると張力はゼロになる(図6では点線で示した)。なお、張力をゼロにしなくても低減することでブレーキシュー2a、2bはドラム1に引きずられにくくなるので、ブレーキシュー2a、2bの変形は防止され、また、張力を元に戻す際のレスポンスを向上することができる。発進操作が検出されなくなると、PKB制御手段21bは、所定時間、張力を保持した後(又は発進操作が検出されなくなった直後から)、PKBアクチュエータ18を制御して張力を元に戻す(張力増大)。
III:PKB装置20の張力が元に戻ると、ACT制御手段21aはブレーキアクチュエータ15を制御して各車輪の油圧を元に戻す(減圧)。
このように、本実施例の制動力制御装置10は、駐車時に制動状態とされていたPKB装置20の解除を運転者が発進する際に忘れても、ブレーキシュー2a、2bの変形を防止することができる。
以上、本実施形態の制動力制御装置10は、PKB装置20が制動状態の場合に車両が動いても、ブレーキシュー2a、2bの耐久性を向上することができる。
従来のパーキングブレーキ装置の概略平面図である。 パーキングブレーキ装置及び油圧ブレーキ装置の概略構成図である。 制動力制御装置のシステム構成図である。 制動力制御装置の制御手順を示すフローチャート図である。 図4の制御手順によって得られる油圧ブレーキ装置の油圧を、運転者の操作によるマスタシリンダ油圧とPKB装置の張力と共に示す図である。 実施例2において制動力制御装置の制御手順を示すフローチャート図である。 図6の制御手順によって得られる油圧ブレーキ装置の油圧を、PKB装置の張力と共に示す図である。
符号の説明
1 ドラム
2a、2b ブレーキシュー
3a、3b リターンスプリング
4 アジャスタ
5a、5b ライニング
6 アンカ
7 開拡ユニット
10 制動力制御装置
11 ブレーキペダル
12 マスタシリンダ
13 リザーバタンク
14 油圧センサ
15 ブレーキアクチュエータ
17 傾斜センサ
18 PKBアクチュエータ
19L、19R ワイヤ
20 パーキングブレーキ(PKB)装置
21 ブレーキECU
21a ACT制御手段
21b PKB制御手段
21c 必要油圧抽出手段
30 油圧ブレーキ装置

Claims (4)

  1. ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて制動力が増減するサービスブレーキの制動力制御装置において、
    サービスブレーキの制動力を低減するアクチュエータと、
    パーキングブレーキが制動状態の場合、パーキングブレーキが制動状態でない場合に制動力が低下する速度よりも遅い制動力低下速度で前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする制動力制御装置。
  2. サービスブレーキの制動力の大きさを検出するセンサを有し、
    前記制御手段は、パーキングブレーキが制動状態又はパーキングブレーキの制動開始時のサービスブレーキの制動力の大きさが所定値未満の場合、前記アクチュエータにサービスブレーキの制動力を所定値以上に増大するよう要求する、
    ことを特徴とする請求項1記載の制動力制御装置。
  3. 前記制動力低下速度は、ブレーキペダルの踏力をゼロにした時に制動力が低下する速度よりも遅い、ことを特徴とする請求項1記載の制動力制御装置。
  4. ブレーキペダルの踏み込み操作に応じて制動力が増減するサービスブレーキの制動力制御方法において、
    制動力制御装置が、パーキングブレーキが制動状態か否かを判定するステップと、
    パーキングブレーキが制動状態の場合、パーキングブレーキが制動状態でない場合に制動力が低下する速度よりも遅い制動力低下速度で前記アクチュエータを制御するステップと、
    を有することを特徴とする制動力制御方法。
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