JP2008038784A - 内燃機関の気筒別空燃比制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気合流部に設置した1つの空燃比センサの検出値に基づいて各気筒の空燃比を制御するシステムにおいて、気筒別空燃比補正量の誤学習による気筒別空燃比制御の精度悪化を防止する。
【解決手段】排気合流部36に設置した空燃比センサ37の検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定し、各気筒の推定空燃比に基づいて気筒別空燃比補正量を算出すると共に、気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習して、気筒別空燃比補正量とその学習値に基づいて各気筒に供給する混合気の空燃比(燃料噴射量)を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する。この気筒別空燃比制御中に、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲(許容範囲)から外れた状態が暫く続いたときに気筒別空燃比補正量の学習を禁止することで、気筒別空燃比補正量の誤学習を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】排気合流部36に設置した空燃比センサ37の検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定し、各気筒の推定空燃比に基づいて気筒別空燃比補正量を算出すると共に、気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習して、気筒別空燃比補正量とその学習値に基づいて各気筒に供給する混合気の空燃比(燃料噴射量)を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する。この気筒別空燃比制御中に、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲(許容範囲)から外れた状態が暫く続いたときに気筒別空燃比補正量の学習を禁止することで、気筒別空燃比補正量の誤学習を防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に設置した空燃比センサの検出値に基づいて各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定する機能を備えた内燃機関の気筒別空燃比制御装置に関する発明である。
近年、特許文献1(特開2005−207405号公報)に記載されているように、複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に設置した1つの空燃比センサの出力に基づいて複数の気筒の空燃比を気筒毎に推定すると共に、気筒毎に空燃比の気筒間ばらつきを補正するための各気筒の空燃比補正量(気筒別空燃比補正量)を算出して、この気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習し、気筒別空燃比補正量とその学習値に基づいて複数の気筒の空燃比(燃料噴射量)を気筒毎に制御する気筒別空燃比制御を実施するようにしたものがある。更に、この特許文献1の気筒別空燃比制御システムでは、気筒別空燃比の推定が困難(気筒別空燃比補正量の算出が困難)となる運転条件では、気筒別空燃比補正量の学習値を用いて気筒別空燃比制御を実施するようにしている。
特開2005−207405号公報
このような気筒別空燃比制御システムでは、例えば、空燃比センサ出力のサンプルタイミング(各気筒の空燃比検出タイミング)のずれによって気筒別空燃比の推定精度が低下したり、各気筒の燃料噴射系の個体差(燃料噴射弁の製造ばらつきや経時劣化等)によって燃料噴射量のばらつきが大きくなったりすると、気筒間の空燃比ばらつきが大きくなって、気筒別空燃比補正量やその学習値が大きくなることがある。しかし、気筒別空燃比補正量やその学習値が大きくなるほど、それらの精度が悪くなると考えられるため、気筒別空燃比補正量の学習値を無制限に更新すると、気筒別空燃比補正量を誤学習して気筒別空燃比制御が間違った方向に働く可能性があり、却って気筒別空燃比制御の精度が悪化する可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、気筒別空燃比補正量の誤学習による気筒別空燃比制御の精度悪化を防止することができる内燃機関の気筒別空燃比制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に、該排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサを設置し、前記空燃比センサの検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定手段と、前記複数の気筒について気筒毎に空燃比の気筒間ばらつきを補正するための各気筒の空燃比補正量(以下「気筒別空燃比補正量」という)を算出する気筒別空燃比補正量算出手段と、前記気筒別空燃比補正量を学習する気筒別学習手段と、前記気筒別空燃比補正量及び/又はその学習値に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正して気筒間の空燃比ばらつきを小さくする気筒別空燃比制御を実行する気筒別空燃比制御手段とを備えた内燃機関の気筒別空燃比制御装置において、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れたときに前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を学習禁止手段によって禁止するようにしたものである。このようにすれば、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲(許容範囲)から外れたときに気筒別空燃比補正量の学習を禁止することができるので、気筒別空燃比補正量の誤学習を防止することができ、気筒別空燃比制御の精度悪化を防止することができる。
この場合、請求項2のように、内燃機関の運転領域毎に気筒別空燃比補正量を学習する場合は、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにすれば、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量が所定範囲内に収まる他の運転領域では、気筒別空燃比補正量の学習を継続して、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
また、請求項3のように、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにすれば、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量が所定範囲内に収まる他の気筒又は気筒グループについては、気筒別空燃比補正量の学習を継続して、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
更に、請求項4のように、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにすれば、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する運転領域と気筒を最小限にすることができる。
また、請求項5のように、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れたときに前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにしても、前記請求項1と同様の効果を得ることができる。
この場合も、請求項6のように、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた運転領域についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたり、或は、請求項7のように、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたり、或は、請求項8のように、いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。いずれの場合も、前記請求項2〜4に係る発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関である例えば直列4気筒のエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関である例えば直列4気筒のエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。エンジン運転中は、燃料タンク21内の燃料が燃料ポンプ22によりデリバリパイプ23に送られ、各気筒の噴射タイミング毎に各気筒の燃料噴射弁20から燃料が噴射される。デリバリパイプ23には、燃料圧力(燃圧)を検出する燃圧センサ24が取り付けられている。
また、エンジン11には、吸気バルブ25と排気バルブ26の開閉タイミングをそれぞれ可変する可変バルブタイミング機構27,28が設けられている。更に、エンジン11には、吸気カム軸29と排気カム軸30の回転に同期してカム角信号を出力する吸気カム角センサ31と排気カム角センサ32が設けられ、エンジン11のクランク軸の回転に同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)にクランク角信号のパルスを出力するクランク角センサ33が設けられている。
一方、エンジン11の各気筒の排気マニホールド35が合流する排気合流部36には、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ37が設置され、この空燃比センサ37の下流側に排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の触媒38が設けられている。
上記空燃比センサ37等の各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)40に入力される。このECU40は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて各気筒の燃料噴射弁20の燃料噴射量や点火時期を制御する。
本実施例1では、ECU40は、図2乃至図5の気筒別空燃比制御用の各ルーチンを実行することで、エンジン運転中に後述する気筒別空燃比推定モデルを用いて空燃比センサ37の検出値(排気合流部36を流れる排出ガスの実空燃比)に基づいて各気筒の空燃比(気筒別空燃比)を推定し、全気筒の推定空燃比の平均値を算出して、その平均値を基準空燃比(全気筒の目標空燃比)に設定すると共に、各気筒の推定空燃比(気筒別推定空燃比)と基準空燃比との偏差を各気筒毎に算出して、その偏差が小さくなるように各気筒の燃料噴射量に対する燃料補正係数(気筒別空燃比補正量)を算出すると共に、この気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習して、気筒別空燃比補正量とその学習値に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する(以下、この制御を気筒別空燃比制御という)。この際、気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習して、その学習値をECU40のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に気筒毎に更新記憶する。尚、気筒別空燃比の推定が困難(気筒別空燃比補正量の算出が困難)となる運転条件では、気筒別空燃比補正量の学習値を用いて気筒別空燃比制御を実施するようにしても良い。
ここで、空燃比センサ37の検出値(排気合流部36を流れる排出ガスの実空燃比)に基づいて各気筒の空燃比を推定するモデル(以下「気筒別空燃比推定モデル」という)の具体例を説明する。
排気合流部36におけるガス交換に着目して、空燃比センサ37の検出値を、排気合流部36における各気筒の推定空燃比の履歴と空燃比センサ37の検出値の履歴とにそれぞれ所定の重みを乗じて加算したものとしてモデル化し、該モデルを用いて各気筒の空燃比を推定するようにしている。この際、オブザーバとしてはカルマンフィルタを用いる。
より具体的には、排気合流部36におけるガス交換のモデルを次の(1)式にて近似する。
ys(t)=k1 ×u(t-1) +k2 ×u(t-2) −k3 ×ys(t-1)−k4 ×ys(t-2)
……(1)
ここで、yS は空燃比センサ37の検出値、uは排気合流部36に流入するガスの空燃比、k1 〜k4 は定数である。
ys(t)=k1 ×u(t-1) +k2 ×u(t-2) −k3 ×ys(t-1)−k4 ×ys(t-2)
……(1)
ここで、yS は空燃比センサ37の検出値、uは排気合流部36に流入するガスの空燃比、k1 〜k4 は定数である。
排気系では、排気合流部36におけるガス流入及び混合の一次遅れ要素と、空燃比センサ37の応答遅れによる一次遅れ要素とが存在する。そこで、上記(1)式では、これらの一次遅れ要素を考慮して過去2回分の履歴を参照することとしている。
上記(1)式を状態空間モデルに変換すると、次の(2a)、(2b)式が導き出される。
X(t+1) =A・X(t) +B・u(t) +W(t) ……(2a)
Y(t) =C・X(t) +D・u(t) ……(2b)
X(t+1) =A・X(t) +B・u(t) +W(t) ……(2a)
Y(t) =C・X(t) +D・u(t) ……(2b)
ここで、A,B,C,Dはモデルのパラメータ、Yは空燃比センサ37の検出値、Xは状態変数としての各気筒の推定空燃比、Wはノイズである。
更に、上記(2a)、(2b)式によりカルマンフィルタを設計すると、次の(3)式が得られる。
X^(k+1|k)=A・X^(k|k-1)+K{Y(k) −C・A・X^(k|k-1)} ……(3)
ここで、X^(エックスハット)は各気筒の推定空燃比、Kはカルマンゲインである。X^(k+1|k)の意味は、時間(k) の推定値により次の時間(k+1) の推定値を求めることを表す。
X^(k+1|k)=A・X^(k|k-1)+K{Y(k) −C・A・X^(k|k-1)} ……(3)
ここで、X^(エックスハット)は各気筒の推定空燃比、Kはカルマンゲインである。X^(k+1|k)の意味は、時間(k) の推定値により次の時間(k+1) の推定値を求めることを表す。
以上のようにして、気筒別空燃比推定モデルをカルマンフィルタ型オブザーバにて構成することにより、燃焼サイクルの進行に伴い各気筒の空燃比を順次推定することができる。
本実施例1では、各気筒の推定空燃比(気筒別推定空燃比)と基準空燃比との偏差に基づいて算出した気筒別空燃比補正量をなまし処理等により学習して、その学習値をECU40のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に気筒毎に更新記憶するが、気筒別空燃比補正量が大きくなるほど、その学習精度が悪くなると考えられるため、気筒別空燃比補正量の学習値を無制限に更新すると、気筒別空燃比補正量を誤学習して気筒別空燃比制御が間違った方向に働く可能性があり、却って気筒別空燃比制御の精度が悪化する可能性がある。
この対策として、本実施例1では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲(許容範囲)から外れた状態が暫く続いたときに気筒別空燃比補正量の学習を禁止することで、気筒別空燃比補正量の誤学習を防止するようにしている。
以上説明した気筒別空燃比制御と気筒別空燃比補正量の学習は、ECU40によって図2乃至図5の各ルーチンに従って実行される。以下、各ルーチンの処理内容を説明する。
[気筒別空燃比制御メインルーチン]
図2の気筒別空燃比制御メインルーチンは、クランク角センサ33の出力パルスに同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)に起動され、特許請求の範囲でいう気筒別空燃比制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。この気筒別空燃比制御の実行条件としては、例えば次の条件(1) 〜(4) がある。
図2の気筒別空燃比制御メインルーチンは、クランク角センサ33の出力パルスに同期して所定クランク角毎(例えば30℃A毎)に起動され、特許請求の範囲でいう気筒別空燃比制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。この気筒別空燃比制御の実行条件としては、例えば次の条件(1) 〜(4) がある。
(1) 空燃比センサ37が活性状態であること
(2) 空燃比センサ37が異常(故障)と判定されていないこと
(3) エンジン11が暖機状態(例えば冷却水温が所定温度以上)であること
(4) エンジン運転領域(例えばエンジン回転速度と吸気管圧力)が空燃比推定精度を確保できる運転領域であること
(2) 空燃比センサ37が異常(故障)と判定されていないこと
(3) エンジン11が暖機状態(例えば冷却水温が所定温度以上)であること
(4) エンジン運転領域(例えばエンジン回転速度と吸気管圧力)が空燃比推定精度を確保できる運転領域であること
これら4つの条件(1) 〜(4) を全て満したときに気筒別空燃比制御の実行条件が成立し、いずれか1つでも満たさない条件があれば、実行条件が不成立となる。この実行条件が不成立であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、実行条件が成立していれば、ステップ102に進み、各気筒の空燃比検出タイミング(空燃比センサ37の出力のサンプルタイミング)を、その時点のエンジン負荷(例えば吸気管圧力)に応じてマップにより設定する。尚、各気筒の空燃比検出タイミングをエンジン負荷とエンジン回転速度に応じてマップにより設定しても良い。
この後、ステップ103に進み、現在のクランク角が上記ステップ102で設定した空燃比検出タイミングであるか否かを判定し、空燃比検出タイミングでなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、現在のクランク角が上記ステップ102で設定した空燃比検出タイミングであれば、ステップ104に進み、図3の気筒別空燃比制御実行ルーチンを実行して、本ルーチンを終了する。
[気筒別空燃比制御実行ルーチン]
図3の気筒別空燃比制御実行ルーチンは、図2の気筒別空燃比制御メインルーチンのステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、空燃比センサ37の出力(空燃比検出値)を読み込む。この後、ステップ202に進み、前記気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ37の検出値に基づいて推定する。このステップ202の処理が特許請求の範囲でいう気筒別空燃比推定手段としての役割を果たす。この後、ステップ203に進み、全気筒の推定空燃比の平均値を算出して、その平均値を基準空燃比(全気筒の目標空燃比)に設定する。
図3の気筒別空燃比制御実行ルーチンは、図2の気筒別空燃比制御メインルーチンのステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、空燃比センサ37の出力(空燃比検出値)を読み込む。この後、ステップ202に進み、前記気筒別空燃比推定モデルを用いて今回の空燃比推定対象となる気筒の空燃比を空燃比センサ37の検出値に基づいて推定する。このステップ202の処理が特許請求の範囲でいう気筒別空燃比推定手段としての役割を果たす。この後、ステップ203に進み、全気筒の推定空燃比の平均値を算出して、その平均値を基準空燃比(全気筒の目標空燃比)に設定する。
この後、ステップ204に進み、各気筒の推定空燃比と基準空燃比との偏差を算出して、その偏差が小さくなるように気筒別空燃比補正量(各気筒の燃料補正量)を算出した後、ステップ205に進み、後述する図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンを実行して、気筒別空燃比補正量を学習する。
そして、次のステップ206で、各気筒の気筒別空燃比補正量とその学習値を用いて、各気筒の燃料噴射量を補正することで、各気筒に供給する混合気の空燃比を各気筒毎に補正して気筒間の空燃比ばらつきを少なくするように制御する。
[気筒別空燃比補正量学習ルーチン]
図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンは、図3の気筒別空燃比制御実行ルーチンのステップ205で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう気筒別学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、学習実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、学習実行条件としては、例えば次の2つの条件(1) ,(2) がある。
図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンは、図3の気筒別空燃比制御実行ルーチンのステップ205で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう気筒別学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、学習実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、学習実行条件としては、例えば次の2つの条件(1) ,(2) がある。
(1) 気筒別空燃比制御の実行中であること
(2) 空燃比変動量が所定値以下の安定した運転状態であること
上記2つの条件(1) ,(2) を両方とも満たせば、学習実行条件が成立し、いずれか1つでも満たさない条件があれば、学習実行条件が不成立となる。この学習実行条件が不成立であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
(2) 空燃比変動量が所定値以下の安定した運転状態であること
上記2つの条件(1) ,(2) を両方とも満たせば、学習実行条件が成立し、いずれか1つでも満たさない条件があれば、学習実行条件が不成立となる。この学習実行条件が不成立であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、学習実行条件が成立していれば、ステップ302に進み、後述する図5の学習禁止判定ルーチンを実行して、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外(許容範囲外)であるか否かを判定し、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外である状態が所定時間継続した時点で、学習禁止フラグを学習禁止を意味するONにセットする。
そして、次のステップ303で、学習禁止フラグが学習禁止を意味するONにセットされているか否かを判定し、学習禁止フラグがON(学習禁止)にセットされていれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、気筒別空燃比補正量の学習が禁止される。
これに対して、学習禁止フラグがOFF(学習許可)であれば、ステップ304に進み、ECU40の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に記憶されている図7の気筒別空燃比補正量学習マップにおいて、現在のエンジン運転領域(エンジン回転速度と負荷)に対応する学習領域(気筒別空燃比補正量の学習値を更新する学習領域)を選択する。この後、ステップ305に進み、気筒毎に気筒別空燃比補正量のなまし値をなまし係数Kを用いて次式により算出する。
気筒別空燃比補正量なまし値=
{前回なまし値×(K−1)+今回の気筒別空燃比補正量}/K
気筒別空燃比補正量なまし値=
{前回なまし値×(K−1)+今回の気筒別空燃比補正量}/K
この後、ステップ306に進み、気筒別空燃比補正量学習値の更新タイミングであるか否かを判定する。この学習値更新タイミングは、学習値の更新周期が少なくとも気筒別補正量の算出周期よりも長くなるよう設定されている。このステップ306で、学習値の更新タイミングでないと判定されれば、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ306で、学習値の更新タイミングであると判定されれば、ステップ307に進み、気筒別空燃比補正量なまし値の絶対値が所定値THA以上であるか否かを判定し、当該なまし値の絶対値が所定値THAよりも小さければ、学習値を更新する必要がないと判断して本ルーチンを終了する。
また、上記ステップ307で、気筒別空燃比補正量なまし値の絶対値が所定値THA以上であると判定されれば、ステップ308に進み、気筒別空燃比補正量なまし値に基づいてマップにより学習値更新量を算出する。この学習値更新量を算出するマップは、気筒別空燃比補正量なまし値が大きくなるほど、学習値更新量が大きくなるように設定されている。
この後、ステップ309に進み、前回の気筒別空燃比補正量学習値に今回の学習値更新量を加算して求めた値を、新たな気筒別空燃比補正量学習値としてECU40の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に更新記憶する。この際、図7の気筒別空燃比補正量学習マップのうちの前記ステップ304で選択された学習領域の学習値が更新される。尚、図7の気筒別空燃比補正量学習マップは、気筒毎に作成される。
[学習禁止判定ルーチン]
図5の学習禁止判定ルーチンは、図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ302で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう学習禁止手段としての役割を果たす。
図5の学習禁止判定ルーチンは、図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ302で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう学習禁止手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まずステップ401で、各気筒の気筒別空燃比補正量を読み込み、次のステップ402で、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外(許容範囲外)であるか否かを判定し、全ての気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲内であれば、気筒別空燃比補正量の学習が許可される。この場合は、ステップ406に進み、気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態の継続時間を計測するディレイ時間カウンタTの値を0にリセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ402で、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外であると判定されれば、ステップ403に進み、ディレイ時間カウンタTをカウントアップして、気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態の継続時間を計測する。この後、ステップ404に進み、ディレイ時間カウンタTのカウント時間が所定値を越えたか否かを判定し、ディレイ時間カウンタTのカウント値が所定値を越えていなければ、そのまま本ルーチンを終了する。その後、ディレイ時間カウンタTのカウント値が所定値を越えた時点で、ステップ405に進み、学習禁止フラグをON(学習禁止)にセットして本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例1の制御例を図6のタイムチャートを用いて説明する。
図6の例では、時刻t1 で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立して、気筒別空燃比制御が開始され、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が算出される。この気筒別空燃比制御の実行中は、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が所定範囲外であるか否かが判定され、いずれかの気筒(図6の例では#1)の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になった時点t2 で、ディレイ時間カウンタTのカウントアップ動作が開始され、気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態の継続時間が計測される。
図6の例では、時刻t1 で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立して、気筒別空燃比制御が開始され、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が算出される。この気筒別空燃比制御の実行中は、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が所定範囲外であるか否かが判定され、いずれかの気筒(図6の例では#1)の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になった時点t2 で、ディレイ時間カウンタTのカウントアップ動作が開始され、気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態の継続時間が計測される。
その後、ディレイ時間カウンタTのカウント値が所定値を越えた時点t3 で、学習禁止フラグがON(学習禁止)にセットされる。この後は、気筒別空燃比補正量の学習が禁止される。
以上説明した本実施例1によれば、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態が暫く続いたときに、気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたので、気筒別空燃比補正量の誤学習を防止することができ、気筒別空燃比制御の精度悪化を防止することができる。
尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態が暫く続いたときに、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態が暫く続いたときに、気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
また、本発明は、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにすれば、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量が所定範囲内に収まる他の気筒又は気筒グループについては、気筒別空燃比補正量の学習を継続して、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
上記実施例1で説明した図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンでは、エンジン運転領域(エンジン回転速度と負荷)毎に気筒別空燃比補正量学習値を更新するようにしている(図7参照)。
この点を考慮して、図8及び図9に示す本発明の実施例2では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた場合に、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止し、それ以外の運転領域では、気筒別空燃比補正量の学習を許可するようにしている。
以下、本実施例2で実行する図8及び図9のルーチンの処理内容を説明する。
図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンは、前記実施例1で説明した図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ303の次にステップ303aの判定処理を追加しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンは、前記実施例1で説明した図4の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ303の次にステップ303aの判定処理を追加しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンでは、ステップ301で、学習実行条件が成立していると判定されれば、ステップ302に進み、後述する図9の学習禁止判定ルーチンを実行する。
そして、次のステップ303で、学習禁止フラグが学習禁止を意味するONにセットされているか否かを判定し、学習禁止フラグがON(学習禁止)にセットされていれば、ステップ303aに進み、現在のエンジン運転領域(エンジン回転速度と負荷)が後述する図9の学習禁止判定ルーチンによって記憶された学習禁止領域であるか否かを判定する。その結果、現在のエンジン運転領域が学習禁止領域であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習が禁止される。
これに対して、上記ステップ303aで、現在のエンジン運転領域が学習禁止領域でなければ、気筒別空燃比補正量の学習可能と判断して、ステップ304以降の処理に進み、前記実施例1と同様の方法で、現在のエンジン運転領域に対応する学習領域の気筒別空燃比補正量学習値を更新する。
図9の学習禁止判定ルーチンは、図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ302で実行されるサブルーチンであり、前記実施例1で説明した図5の学習禁止判定ルーチンのステップ405の次にステップ407の処理を追加しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図9の学習禁止判定ルーチンでは、ステップ401〜405の処理により、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態が所定時間経過すると、学習禁止フラグをON(学習禁止)にセットする。この後、ステップ407に進み、現在のエンジン運転領域を学習禁止領域としてECU40の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に記憶し、以後、この学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する。
以上説明した本実施例2では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量が所定範囲内に収まる他の運転領域では、気筒別空燃比補正量の学習を継続することができ、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
図10及び図11に示す本発明の実施例3では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしている。
図10の気筒別空燃比補正量学習ルーチンは、前記実施例2で説明した図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ303aの次にステップ303bの判定処理を追加しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図10の気筒別空燃比補正量学習ルーチンでは、ステップ301で、学習実行条件が成立していると判定されれば、ステップ302に進み、後述する図11の学習禁止判定ルーチンを実行する。
そして、次のステップ303で、学習禁止フラグが学習禁止を意味するONにセットされているか否かを判定し、学習禁止フラグがON(学習禁止)にセットされていれば、ステップ303aに進み、現在のエンジン運転領域(エンジン回転速度と負荷)が後述する図11の学習禁止判定ルーチンによって記憶された学習禁止領域であるか否かを判定する。その結果、現在のエンジン運転領域が学習禁止領域であると判定されれば、ステップ303bに進み、後述する図11の学習禁止判定ルーチンによって記憶された学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習値の更新タイミングであるか否かを判定し、学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習値の更新タイミングであれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習マップ(図7参照)のうちの学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習が禁止される。
これに対して、上記ステップ303a又はステップ303bで「No」と判定された場合、つまり、現在のエンジン運転領域が学習禁止領域でない場合、又は、学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習値の更新タイミングでない場合は、気筒別空燃比補正量の学習可能と判断して、ステップ304以降の処理に進み、前記実施例1と同様の方法で、学習が許可された気筒の気筒別空燃比補正量学習マップのうちの現在のエンジン運転領域に対応する学習領域の気筒別空燃比補正量学習値を更新する。
図11の学習禁止判定ルーチンは、図10の気筒別空燃比補正量学習ルーチンのステップ302で実行されるサブルーチンであり、前記実施例2で説明した図9の学習禁止判定ルーチンのステップ407の処理をステップ407aの処理に変更しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図11の学習禁止判定ルーチンでは、ステップ401〜405の処理により、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲外になっている状態が所定時間経過すると、学習禁止フラグをON(学習禁止)にセットする。この後、ステップ407aに進み、現在のエンジン運転領域を学習禁止領域として記憶すると共に、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒を学習禁止気筒として記憶し、以後、この学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習マップのうちの学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する。
以上説明した本実施例3では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたので、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する運転領域と気筒を最小限にすることができ、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、当該1つの気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、当該2つ以上の気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
また、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、当該気筒が属する気筒グループについて気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
上記実施例1〜3では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた場合に、気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたが、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた場合に、気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。以下、これを具体化した本発明の実施例4を説明する。
本実施例4では、図12の学習禁止判定ルーチンを実行して、まず、気筒別空燃比補正量学習値を読み込み(ステップ401a)、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外であるか否かを判定し(ステップ402a)、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態の継続時間を計測するディレイ時間カウンタTのカウント値が所定値を越えた時点で、学習禁止フラグを学習禁止を意味するONにセットする(ステップステップ403〜405)。これ以外の処理は前記実施例1と同じである。
本実施例4の制御例を図13のタイムチャートを用いて説明する。
図13の例では、時刻t1 で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立して、気筒別空燃比制御が開始され、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が算出される。
図13の例では、時刻t1 で、気筒別空燃比制御の実行条件が成立して、気筒別空燃比制御が開始され、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量が算出される。
その後、時刻t2 で、学習実行条件が成立して、気筒別空燃比補正量の学習が開始され、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量学習値が更新される。
その後、各気筒#1〜#4の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外(許容範囲外)であるか否かが判定され、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になった時点t3 で、ディレイ時間カウンタTのカウントアップ動作が開始され、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態の継続時間が計測される。
その後、ディレイ時間カウンタTのカウント値が所定値を越えた時点t4 で、学習禁止フラグがON(学習禁止)にセットされる。この後は、気筒別空燃比補正量の学習が禁止される。
以上説明した本実施例4においても、前記実施例1と同様の効果を得ることができる。 尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態が暫く続いたときに、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態が暫く続いたときに、気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
また、本発明は、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。このようにすれば、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲内に収まる他の気筒又は気筒グループについては、気筒別空燃比補正量の学習を継続して、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
図14に示す本発明の実施例5では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲(許容範囲)を外れた場合に、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止し、それ以外の運転領域では、気筒別空燃比補正量の学習を許可するようにしている。
本実施例5で実行する図14の学習禁止判定ルーチンは、前記実施例4で説明した図12の学習禁止判定ルーチンのステップ405の次にステップ407の処理を追加しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図14の学習禁止判定ルーチンでは、ステップ401a〜405の処理により、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態が所定時間経過すると、学習禁止フラグをON(学習禁止)にセットする。この後、ステップ407に進み、現在のエンジン運転領域を学習禁止領域としてECU40の書き換え可能な不揮発性メモリ(図示せず)に記憶し、以後、この学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する。本実施例5では、前記実施例2で説明した図8の気筒別空燃比補正量学習ルーチンが実行される。
以上説明した本実施例5では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止して気筒別空燃比補正量の誤学習を防止しながら、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲内に収まる他の運転領域では、気筒別空燃比補正量の学習を継続することができ、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域のみで気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
図15に示す本発明の実施例6では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしている。
図15の学習禁止判定ルーチンは、前記実施例5で説明した図14の学習禁止判定ルーチンのステップ407の処理をステップ407aの処理に変更しただけであり、その他のステップの処理は同じである。
図15の学習禁止判定ルーチンでは、ステップ401a〜405の処理により、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲外になっている状態が所定時間経過すると、学習禁止フラグをON(学習禁止)にセットする。この後、ステップ407aに進み、現在のエンジン運転領域を学習禁止領域として記憶すると共に、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた気筒を学習禁止気筒として記憶し、以後、この学習禁止気筒の気筒別空燃比補正量学習マップのうちの学習禁止領域についてのみ、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する。本実施例6では、前記実施例3で説明した図10の気筒別空燃比補正量学習ルーチンが実行される。
以上説明した本実施例6では、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域において、気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしたので、気筒別空燃比補正量の学習を禁止する運転領域と気筒を最小限にすることができ、気筒別空燃比補正量の学習精度を高めることができる。
尚、本発明は、いずれか1つの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域において、当該1つの気筒についてのみ気筒別空燃比補正量の学習を禁止する構成に限定されず、いずれか2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域において、当該2つ以上の気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
また、いずれかの気筒の気筒別空燃比補正量学習値が所定範囲を外れた運転領域において、当該気筒が属する気筒グループについて気筒別空燃比補正量の学習を禁止するようにしても良い。
その他、本発明は、吸気ポート噴射エンジンに限定されず、筒内噴射エンジンにも適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ、15…スロットルバルブ、19…吸気マニホールド、20…燃料噴射弁、22…燃料ポンプ、24…燃圧センサ、27,28…可変バルブタイミング機構、35…排気マニホールド、36…排気合流部、37…空燃比センサ、38…触媒、40…ECU(気筒別空燃比推定手段,気筒別空燃比補正量算出手段,気筒別空燃比制御手段,気筒別学習手段,学習禁止手段)
Claims (8)
- 内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に、該排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサを設置し、前記空燃比センサの検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定手段と、前記複数の気筒について気筒毎に空燃比の気筒間ばらつきを補正するための各気筒の空燃比補正量(以下「気筒別空燃比補正量」という)を算出する気筒別空燃比補正量算出手段と、前記気筒別空燃比補正量を学習する気筒別学習手段と、前記気筒別空燃比補正量及び/又はその学習値に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正して気筒間の空燃比ばらつきを小さくする気筒別空燃比制御を実行する気筒別空燃比制御手段とを備えた内燃機関の気筒別空燃比制御装置において、
いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れたときに前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止する学習禁止手段を備えていることを特徴とする内燃機関の気筒別空燃比制御装置。 - 前記気筒別学習手段は、内燃機関の運転領域毎に前記気筒別空燃比補正量を学習し、
前記学習禁止手段は、前記いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域についてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。 - 前記学習禁止手段は、前記気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。
- 前記気筒別学習手段は、内燃機関の運転領域毎に前記気筒別空燃比補正量を学習し、
前記学習禁止手段は、前記いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた運転領域において、前記気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。 - 内燃機関の複数の気筒の排出ガスが合流する排気合流部に、該排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサを設置し、前記空燃比センサの検出値に基づいて各気筒の空燃比を推定する気筒別空燃比推定手段と、前記複数の気筒について気筒毎に空燃比の気筒間ばらつきを補正するための各気筒の空燃比補正量(以下「気筒別空燃比補正量」という)を算出する気筒別空燃比補正量算出手段と、前記気筒別空燃比補正量を学習する気筒別学習手段と、前記気筒別空燃比補正量及び/又はその学習値に基づいて各気筒の燃料噴射量を補正して気筒間の空燃比ばらつきを小さくする気筒別空燃比制御を実行する気筒別空燃比制御手段とを備えた内燃機関の気筒別空燃比制御装置において、
いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れたときに前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止する学習禁止手段を備えていることを特徴とする内燃機関の気筒別空燃比制御装置。 - 前記気筒別学習手段は、内燃機関の運転領域毎に前記気筒別空燃比補正量を学習し、
前記学習禁止手段は、前記いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた運転領域についてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。 - 前記学習禁止手段は、前記気筒別空燃比補正量が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。
- 前記気筒別学習手段は、内燃機関の運転領域毎に前記気筒別空燃比補正量を学習し、
前記学習禁止手段は、前記いずれか1つ又は2つ以上の気筒の気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた運転領域において、前記気筒別空燃比補正量の学習値が所定範囲を外れた気筒又は気筒グループについてのみ前記気筒別学習手段による気筒別空燃比補正量の学習を禁止することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の気筒別空燃比制御装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100329 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100722 |