しかしながら、カラーの色材で印刷された網点写真原稿の場合、見た目にはモノクロ原稿であるにも関わらず、前述したような手法により原稿種別の判定を行ったときカラー原稿であると判定されることが多い。
また、印画紙写真原稿の場合、元の原稿がたとえ白黒写真であってもモノクロ複写を行うと、トーンギャップが目立ち、粒状感を感じやすいなど画質劣化が生じ易いという問題点を有している。
更に、カラー画素が少ない写真(例えば、夜景を撮像した写真)の場合、前述の白黒写真と同様の画像劣化が生じ易いという問題点を有している。
更に、従来では、画素の領域属性(文字領域、網点領域を含む複数の領域の何れに属するか)に関わらず、画素の有彩・無彩の判別を行い、その結果を用いてカラー原稿、モノクロ原稿の判別を行っているので、識別精度が悪く、画像の品質が低下することがある。例えば、彩度が低い色文字を含む原稿をモノクロ画像と判定したり、混色グレーのみで構成された原稿をカラー画像として判定してしまうことがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、有彩色を含む原稿であるか否かの判断基準を原稿種別に基づいて設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行う構成とすることにより、原稿のカラー/モノクロの判定精度を高めることができ、判定結果に応じて適切な画像処理を行うことにより画質を向上させることができる画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理方法は、原稿を読取ることにより得られる画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施す画像処理方法において、前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を原稿種別に基づいて設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施すことを特徴とする。
本発明にあっては、有彩色を含む原稿であるか否かの判断基準を原稿種別に基づいて設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、原稿が有彩色であるか否かの判定基準を原稿種別に応じて変更することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。
本発明に係る画像処理方法は、原稿種別が印画紙写真原稿であるか否かを判断し、原稿種別が印画紙写真原稿であると判断した場合、前記原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定することを特徴とする。
本発明にあっては、原稿種別が印画紙写真原稿である場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。印画紙写真をモノクロ複写として出力した場合、一般にトーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多い。そのため、白黒写真であっても、なるべくカラー複写として出力させ、画質の向上を図る。
本発明に係る画像処理方法は、原稿種別が印刷写真原稿であるか否かを判断し、原稿種別が印刷写真原稿である場合、前記原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定することを特徴とする。
本発明にあっては、原稿種別が印刷写真原稿である場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。夜景を撮像したようなカラー画素が少ない写真では、トーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多い。そのため、カラー写真であっても、カラー画素が少ない場合にはモノクロ複写として出力させ、画質の向上を図る。
本発明に係る画像処理方法は、原稿を読取ることにより得られる画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施す画像処理方法において、前記画像データに含まれる画素のうち注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かを判定し、判定した結果に基づいて前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施すことを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かの判定結果に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。また、本発明はスキャナに適用することも可能である。この場合、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができるので、例えば、白黒画像をカラー画像としてスキャンした場合に画像データの容量が大きくなるのを防ぐことができる。
本発明に係る画像処理方法は、前記注目画素が文字領域に属すると判定した場合、前記原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定することを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が文字領域に属する場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。文字の場合、茶色など無彩色の色との差が小さい色の場合が多く、下地などの領域と比較して有彩色と判定しやすく設定することにより、上記色文字を含む原稿をカラー原稿と判定する精度が高まる。
本発明に係る画像処理方法は、前記注目画素が網点領域に属すると判定した場合、前記原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定することを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が網点領域に属する場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。コンポジットグレーの場合(グレーがCMYの混色網点で表現されている場合)、注目画素が有彩色(カラー)であると誤判定されることが防止される。混色グレーのみで形成された原稿がモノクロ原稿と判定される。
本発明に係る画像処理装置は、原稿を読取ることにより得られる画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施す画像処理装置において、前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を原稿種別に基づいて設定する手段と、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断する手段と、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施す手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、有彩色を含む原稿であるか否かの判断基準を原稿種別に基づいて設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、原稿が有彩色であるか否かの判定基準を原稿種別に応じて変更することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。
本発明に係る画像処理装置は、原稿種別が印画紙写真原稿であるか否かを判断する手段を備え、原稿種別が印画紙写真原稿であると判断した場合、前記原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、原稿種別が印画紙写真原稿である場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。印画紙写真をモノクロ複写として出力した場合、一般にトーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多い。そのため、白黒写真であっても、なるべくカラー複写として出力させ、画質の向上を図る。
本発明に係る画像処理装置は、原稿種別が印刷写真原稿であるか否かを判断する手段を備え、原稿種別が印刷写真原稿であると判断した場合、前記原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、原稿種別が印刷写真原稿である場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。夜景を撮像したようなカラー画素が少ない写真では、トーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多い。そのため、カラー写真であっても、カラー画素が少ない場合にはモノクロ複写として出力させ、画質の向上を図る。
本発明に係る画像処理装置は、原稿を読取ることにより得られる画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施す画像処理装置において、前記画像データに含まれる画素のうち注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かを判定する手段と、該手段による判定結果に基づいて前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を設定する手段と、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断する手段と、該手段による判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施す手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かの判定結果に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。注目画素が文字領域又は網点領域に属するか否かの判定結果に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。また、本発明はスキャナに適用することも可能である。この場合、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができるので、例えば、白黒画像をカラー画像としてスキャンした場合に画像データの容量が大きくなるのを防ぐことができる。
本発明に係る画像処理装置は、前記注目画素が文字領域に属すると判定した場合、前記原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が文字領域に属する場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。文字の場合、茶色など無彩色の色との差が小さい色の場合が多く、下地などの領域と比較して有彩色と判定しやすく設定することにより、上記色文字を含む原稿をカラー原稿と判定する精度が高まる。
本発明に係る画像処理装置は、前記注目画素が網点領域に属すると判定した場合、前記原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が網点領域に属する場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。コンポジットグレーの場合(グレーがCMYの混色網点で表現されている場合)、注目画素が有彩色(カラー)であると誤判定されることが防止される。混色グレーのみで形成された原稿がモノクロ原稿と判定される。
本発明に係る画像形成装置は、前述した発明の何れか1つに記載の画像処理装置と、該画像処理装置によって画像処理が施された画像データに基づいてシート上に画像形成を行う手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、原稿が有彩色であるか否かを精度よく判定し、その判定結果に応じた画像処理を行ってシート上に画像形成を行うため、複写時の画質向上が見込める。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、原稿を読取ることにより得られた画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を原稿種別に基づいて設定させるステップと、コンピュータに、設定させた判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断させるステップと、コンピュータに、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施させるステップとを有することを特徴とする。
本発明にあっては、有彩色を含む原稿であるか否かの判断基準を原稿種別に基づいて設定させ、設定させた判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断させ、判断結果に応じた画像処理を行わせるため、原稿が有彩色であるか否かの判定基準を原稿種別に応じて変更することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、原稿を読取ることにより得られた画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、前記画像データに含まれる画素のうち注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かを判定させるステップと、コンピュータに、判定させた結果に基づいて前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を設定させるステップと、コンピュータに、設定させた判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断させるステップと、コンピュータに、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施させるステップとを有することを特徴とする。
本発明にあっては、注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かの判定結果に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行うため、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができ、全体として判定精度が高まる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上が見込める。
本発明に係る記録媒体は、コンピュータに、原稿を読取ることにより得られた画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施させるコンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を原稿種別に基づいて設定させるステップと、コンピュータに、設定させた判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断させるステップと、コンピュータに、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明にあっては、記録媒体から読み出されたプログラムによって上記の画像処理装置がコンピュータ上で実現される。
本発明に係る記録媒体は、コンピュータに、原稿を読取ることにより得られた画像データに対して原稿種別に応じた画像処理を施させるコンピュータプログラムが記録されているコンピュータでの読取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、前記画像データに含まれる画素のうち注目画素が少なくとも文字領域又は網点領域に属するか否かを判定させるステップと、コンピュータに、判定させた結果に基づいて前記原稿が有彩色を含む原稿であるか否かについての判断基準を設定させるステップと、コンピュータに、設定させた判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断させるステップと、コンピュータに、判断結果に応じた画像処理を前記画像データに対して施させるステップとを有するコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明にあっては、記録媒体から読み出されたプログラムによって上記の画像処理装置がコンピュータ上で実現される。
本発明による場合は、有彩色を含む原稿であるか否かの判断基準を原稿種別に基づいて設定し、設定した判断基準に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行う。したがって、原稿が有彩色であるか否かの判定基準を原稿種別に応じて変更することができ、有彩色であるか否かの判定精度を高めることができる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質向上を図ることができる。
本発明による場合は、原稿種別が印画紙写真原稿である場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。印画紙写真をモノクロ複写として出力した場合、一般にトーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多いが、白黒写真であってもなるべくカラー複写として出力させることにより、画質向上を図ることができる。
本発明による場合は、原稿種別が印刷写真原稿である場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。夜景を撮像したようなカラー画素が少ない写真では、トーンギャップが発生する、ドットが目立ち粒状感が気になるなどの画質劣化が顕著になるケースが多いが、カラー写真であってもカラー画素が少ない場合にはモノクロ複写として出力させることにより、画質向上を図ることができる。
本発明による場合は、注目画素が文字領域又は網点領域に属するか否かの判定結果に基づいて有彩色を含む原稿であるか否かを判断し、判断結果に応じた画像処理を行う。したがって、画素の領域判定結果によってカラー/モノクロ判定結果を修正することができ、全体として判定精度を高めることができる。また、有彩色であるか否かに応じて適切な画像処理を行うことにより複写時の画質を向上させることができる。
本発明による場合は、注目画素が文字領域に属する場合、原稿が有彩色を含む原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。文字の場合、茶色など無彩色の色との差が小さい色の場合が多く、下地などの領域と比較して有彩色と判定しやすく設定することにより、上記色文字を含む原稿をカラー原稿と判定する精度を高めることができる。
本発明による場合は、注目画素が網点領域に属する場合、原稿が無彩色の原稿であると判断され易くなるような判断基準を設定する。コンポジットグレーの場合(グレーがCMYの混色網点で表現されている場合)、注目画素が有彩色(カラー)であると誤判定されることを防止することができる。混色グレーのみで形成された原稿をモノクロ原稿と判定することができる。
本発明による場合は、原稿が有彩色であるか否かを精度よく判定し、その判定結果に応じた画像処理を行ってシート上に画像形成を行うため、複写時の画質向上を図ることができる。
本発明による場合は、コンピュータによる演算処理によって前述した画像処理方法を実現することができる。
本発明による場合は、記録媒体から読み出されたプログラムによって上記の画像処理装置をコンピュータ上で実現することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本発明に係る画像処理装置の内部構成を説明するブロック図である。本発明に係る画像処理装置は、制御部1、画像入力部3、画像処理部5、及び画像出力部7、操作部9を備えている。制御部1は、前記ハードウェア各部を制御するための制御プログラムが格納されたROM、制御プログラムを実行するCPU、制御プログラムの実行中に生成される各種データを記憶するRAMなどを備える。
画像入力部3は、原稿の画像を光学的に読取る手段であり、読取用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を備えている。画像入力部3では、所定の読取位置にセットされた原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログ電気信号を出力する。画像入力部3が出力したアナログ電気信号は画像処理部5へ入力される。
画像処理部5は、画像入力部3から出力されるアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換した後、原稿種別に応じた画像処理を行って出力用の画像信号を生成する。生成した画像信号は画像出力部7に出力される。本実施の形態では、出力用の画像信号としてCMYK信号(C:Cyan, M:Magenta, Y:Yellow, K:Black)を生成するようにしている。なお、画像処理部5の内部構成、動作等については後に詳述することとする。
画像出力部7は、画像処理部5が出力する画像信号に基づいて用紙、OHPフィルム等のシート上に画像形成を行う手段である。そのため、画像出力部7は、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(不図示)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像を用紙上に形成する。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
操作部9は、利用者による指示、選択操作などを受付けるために各種スイッチ、ボタンを備えている。
なお、画像入力部3を画像の読取手段として構成し、画像出力部7を画像形成手段として構成したが、外部から画像データを受信する手段、外部に画像データを送信する手段として構成するようにしてもよく、それらを適宜に組み合わせた構成であってもよい。例えば、画像入力部3が画像の読取手段、画像出力部7が画像データの送信手段である場合には、本発明はスキャナ装置(画像読取装置)として動作することとなり、画像入力部3が画像データの受信手段、画像出力部7が画像形成手段である場合には、本発明はプリンタ装置(画像形成装置)として動作することとなる。また、画像の読取手段、画像形成手段、画像データの送受信手段を備えるデジタル複合機にも適用できることは勿論のことである。
図2は画像処理部5の構成を説明するブロック図である。画像処理部5は、AD変換部51、シェーディング補正部52、原稿種別判定部53、ACS判別部54、入力階調補正部55、領域分離処理部56、色補正部57、黒生成下色除去部58、空間フィルタ処理部59、出力階調補正部60、階調再現処理部61を備えている。
AD変換部51は、画像入力部3から入力されたRGBのアナログ信号をデジタル信号に変換する。シェーディング補正部52は、AD変換部51から出力されたデジタル形式のRGB信号に対して、画像入力部3の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。また、シェーディング補正部52ではカラーバランスの調整を行う。
原稿種別判定部53は、シェーディング補正部52にて各種の歪みが取り除かれカラーバランスの調整がなされたRGB(RGBの反射率信号)を濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱いやすい信号に変換すると共に、原稿種別の判定を行う。原稿種別判定部53が判定結果として出力する原稿種別判定信号は、後段のACS判別部54、入力階調補正部55、色補正部57、黒生成下色除去部58、空間フィルタ処理部59、及び階調再現処理部61に入力される。なお、判定手法については後に詳述する。
ACS判別部54は、画像入力部3にて読取られた原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかの判別を行う。ACS判別部54が判定結果として出力するACS判別信号は、後段の入力階調補正部55、色補正部57、及び黒生成下色除去部58に入力される。なお、判別手法については後に詳述する。
入力階調補正部55は、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を行う。領域分離処理部56は、RGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域の何れかに分離する処理を行う。領域分離処理部56は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を後段の色補正部57、黒生成下色除去部58、空間フィルタ処理部59、及び階調再現処理部61へ出力すると共に、入力階調補正部55から出力された入力信号をそのまま後段の色補正部57へ出力する。
色補正部57は、色再現の忠実化再現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行うものである。黒生成下色除去部58は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いた新たなCMY信号を生成する処理を行う。この処理によってCMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法(一般方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y、出力されるデータをC’,M’,Y’,K’、UCR率(UCR : Under Color Removal)をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理は以下の式で表される。
K’=f{min(C,M,Y)}
C’=C−αK’
M’=M−αK’
Y’=Y−αK’
空間フィルタ処理部59は、黒生成下色除去部58より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけや粒子状劣化を防ぐように処理を行う。
例えば、領域分離処理部56にて文字に分離された領域は、特に黒文字又は色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部59による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部61においては、高周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化又は多値化処理が選択される。また、領域分離処理部56にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部59において、入力網点成分を除去するためのローパスフィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部60において、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部61で最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理を施す。また、領域分離処理部56にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化又は多値化処理が行われる。
次に、原稿種別判定部53での処理内容について説明する。図3は原稿種別判定部53の構成を説明するブロック図である。原稿種別判定部53は、信号変換部5300、最小濃度値算出部5301、最大濃度値算出部5302、最大濃度差算出部5303、総和濃度繁雑度算出部5304、判定領域設定部5305、最大濃度差閾値設定部5306、総和濃度繁雑度閾値設定部5307、文字・網点判定部5310、文字・網点判定閾値設定部5311、文字画素計数部5312、網点画素計数部5313、下地・印画紙判定部5320、下地・印画紙判定閾値設定部5321、下地画素計数部5322、印画紙画素計数部5323、原稿判定部5330を備えている。
信号変換部5300では、シェーディング補正部52から出力されるRGB信号をCMYの濃度信号に変換し、最小濃度値算出部5301、最大濃度値算出部5302、及び総和濃度繁雑度算出部5304へ出力する。最小濃度値算出部5301は入力されるCMY信号を基に濃度最小値を算出し、最大濃度値算出部5302は入力されるCMY信号を基に濃度最大値を算出する。最大濃度差算出部5303は、最小濃度値算出部5301及び最大濃度値算出部5302で算出された最小濃度値及び最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する。
総和濃度繁雑度算出部5304は、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和を算出する。判定領域設定部5305は、最大濃度差算出部5303で算出される最大濃度差、最大濃度差閾値設定部5306にて設定される最大濃度差についての閾値、総和濃度繁雑度算出部5304で算出される総和濃度繁雑度、及び総和濃度繁雑度閾値設定部5307にて設定される総和濃度繁雑度についての閾値に基づき、下地・印画紙(写真)領域、文字・網点領域に分離する。
文字・網点判定部5310は、判定領域設定部5305において文字・網点領域に分離された領域内の画素が文字であるか、又は網点であるかの判定を行う。判定には、文字・網点判定閾値設定部5311にて設定される閾値が用いられる。文字画素計数部5312は文字と判定された画素を計数し、網点画素計数部5313は網点と判定された画素を計数する。
下地・印画紙判定部5320は、判定領域設定部5305において下地・印画紙領域に分離された領域内の画素が下地であるか、又は印画紙であるかの判定を行う。判定には、下地・印画紙判定閾値設定部5321にて設定される閾値が用いられる。下地画素計数部5322は下地と判定された画素を計数し、印画紙画素計数部5323は印画紙と判定された画素を計数する。
原稿判定部5330は、各領域の画素の計数結果に基づいて原稿種別の判別を行い、原稿種別判定信号を後段のACS判別部54、入力階調補正部55、色補正部57、黒生成下色除去部58、空間フィルタ処理部59、及び階調再現処理部61へ出力する。
図4は原稿種別判定部53が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。以下では、n×mのブロックについて判定を行う場合について説明する。まず、注目画素を含むn×mブロックにおける最小濃度値及び最大濃度値を算出し(ステップS11,S12)、算出した最小濃度値及び最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する(ステップS13)。次いで、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和(すなわち、総和濃度繁雑度)を算出する(ステップS14)。
次いで、算出された最大濃度差と最大濃度差閾値との比較、及び算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行い、最大濃度差及び総和濃度繁雑度が共に比較対象の閾値より小さいか否かを判断する(ステップS15)。最大濃度差が最大濃度差閾値よりも小さく、かつ総和濃度繁雑度が総和濃度繁雑度閾値よりも小さいと判断した場合(S15:YES)、注目画素は下地・印画紙領域であると判断する(ステップS16)。
このとき、最大濃度差と下地・印画紙判定閾値設定部5321により設定される閾値(下地・印画紙判定閾値)との比較を行い、最大濃度差が下地・印画紙判定閾値より小さいか否かを判断する(ステップS17)。最大濃度差が下地・印画紙判定閾値より小さい場合と判断した場合(S17:YES)、注目画素を下地領域として計数し(ステップS18)、最大濃度差が下地・印画紙判定閾値以上であると判断した場合(S17:NO)、注目画素を印画紙領域として計数する(ステップS19)。
一方、ステップS15において、最大濃度差又は総和濃度繁雑度の何れか一方が比較対象の閾値以上であると判断した場合(S15:NO)、注目画素は文字・網点領域であると判断する(ステップS20)。
このとき、総和濃度繁雑度を、最大濃度差と文字・網点判定閾値設定部5311により設定される閾値(文字・網点判定閾値)との積と比較し、総和濃度繁雑度が積の値より小さいか否かを判断する(ステップS21)。総和濃度繁雑度が積の値より小さいと判断した場合(S21:YES)、注目画素を文字領域として計数し(ステップS22)、総和濃度繁雑度が積の値以上であると判断した場合(S21:NO)、注目画素を網点領域として計数する(ステップS23)。
次いで、全ての画素の処理が終了したか否かを判断し(ステップS24)、終了していないと判断した場合(S24:NO)、処理をステップS11へ戻す。また、全ての画素の処理が終了したと判断した場合(S24:YES)、ステップS18及びS19、並びにステップS22及びS23での計数結果に基づいて原稿判別の判定を行う(ステップS25)。下地領域、印画紙領域、網点領域、及び印画紙領域の各領域について閾値を設定しておき、各領域の計数結果と比較することにより、原稿種別の判定が可能となる。
例えば、文字領域の比率と網点領域の比率とが、それぞれ閾値以上の場合は、文字・網点原稿(文字印刷写真原稿)であると判定する。また、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高いとすると、文字領域の比率が全画素数の30%の場合には文字原稿、網点領域の比率が全画素数の20%の場合には網点原稿(印刷写真原稿)、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%の場合には印画紙写真原稿であると判定する。ここでは、原稿種別として、文字原稿、文字印刷写真原稿、印刷写真原稿、印画紙写真原稿、文字印画紙写真原稿に判別する。尚、原稿種別の判別は、プレスキャンを行うのではなく、ハードディスク等の記憶手段に一旦格納された画像データを用いて行っても良い。
次に、下地、印画紙、網点、文字の各領域における画素濃度分布の例について説明する。図5は各領域における画素濃度分布の一例を示す模式図であり、図6は各領域の最大濃度差及び総和濃度繁雑度による分布を示す模式図である。図5(a)は下地の濃度分布を示している。なお、図5(a)〜図5(d)の各図において横軸は画素、縦軸は濃度を示している。下地領域の濃度分布は、通常、濃度変化が少ないため、最大濃度差及び総和濃度繁雑度ともに非常に小さくなり、図6に示したような分布をとる。したがって、下地・印画紙領域に判別された画素に対して下地・印画紙判定閾値(Th1)よりも最大濃度差が小さい場合には、下地画素であると判別することが可能である。
印画紙写真領域の濃度分布は、図5(b)に示すように、通常、滑らかな濃度変化をしており、最大濃度差及び総和濃度繁雑度はともに小さく、しかも下地領域よりは多少大きくなるため、図6に示したような分布をとる。したがって、下地・印画紙領域と判別された画素に対して下地・印画紙判定閾値(Th1)よりも最大濃度差が大きい場合には、印画紙領域であると判別することが可能である。
網点領域の濃度分布は、図5(c)に示すように、最大濃度差は網点により様々であるが、総和濃度繁雑度が網点の数だけ濃度変化が存在するので、最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が大きくなる。このため、図6に示したような分布をとる。したがって、最大濃度差と文字・網点判定閾値との積(L2)よりも総和濃度繁雑度が大きい場合には、網点画素であると判別することが可能である。
文字領域の濃度分布は、図5(d)に示すように、最大濃度差が大きく、それに伴い総和濃度繁雑度も大きくなるが、網点領域よりも濃度変化が少ないため、網点領域よりも総和濃度繁雑度は小さくなる。特に、最大濃度差に対する総和濃度繁雑度の割合が小さくなるため、図6に示したような分布をとる。したがって、文字・網点領域に判別された画素において、最大濃度差と文字・網点判定閾値との積(L2)よりも総和濃度繁雑度が小さい場合には、文字画素であると判別することが可能である。
次に、ACS判別部54での処理内容について説明する。図7はACS判別部54の構成を説明するブロック図である。ACS判別部54は、有彩・無彩画素判定部541、有彩画素ヒストグラム作成部542、ヒストグラム解析部543、及びデータ変換部544を備えている。
有彩・無彩画素判定部541は、原稿種別判定部53より入力されたRGB信号を基に各画素が有彩画素であるか、又は無彩画素であるかを判定する。図8は有彩・無彩画素判定部541の構成を説明するブロック図である。有彩・無彩画素判定部541では、まず、注目画素平均値算出部5411〜5413において、注目画素を中心とするn×m画素のブロック(例えば、3×3画素のブロック)の平均値が各入力信号毎に算出される。次に、最大濃度差分値算出部5414にて各信号の平均値の最大値及び最小値が算出し、算出した最大値と最小値との差分が算出される。算出された差分値が注目画素における最大濃度差分値となる。
次に、注目画素判定部5415において、最大濃度差分値と有彩画素判定閾値設定部5416にて設定される有彩画素判定閾値と間の大小関係が比較される。最大濃度差差分値が有彩画素判定閾値より大きい場合、注目画素が有彩画素と判定され、最大濃度差分値が有彩画素判定閾値より小さい場合、注目画素が無彩画素と判定される。
説明を図7のブロック図に戻す。有彩・無彩画素判定部541にて有彩画素と判定された場合、有彩画素ヒストグラム作成部542はヒストグラムの作成を行う。なお、無彩画素と判定されたデータについてはヒストグラムの作成は行われない。ヒストグラム解析部543は、有彩画素ヒストグラム作成部542にて作成されたヒストグラムの解析を行い、カラー複写すべき原稿であるか否かの判定を行う。解析手法については後に詳述する。データ変換部544は、ヒストグラム解析部543にてカラー複写すべきでないと判定された場合、有彩画素をモノクロ複写に最適なデータ変換を行う。例えば、有彩画素と判定された画素を無彩画素に置換する処理を行う。
図9はACS判別部54における処理の手順を説明するフローチャートである。ACS判別部54の有彩・無彩画素判定部541は、原稿種別判定部53より入力されるRGB信号を基に有彩・無彩画素判定を行う(ステップS31)。判定には、注目画素を中心とするn×m画素のブロックが使用される。
有彩・無彩画素判定部541は注目画素が有彩画素であるか否かを判断し(ステップS32)、有彩画素であると判断した場合には(S32:YES)、その旨の判定結果を有彩画素ヒストグラム作成部542へ通知する。なお、注目画素が無彩画素であると判断した場合(S32:NO)、ヒストグラムの作成を行わないので、処理をステップS31へ戻し、次の画素を注目画素として有彩・無彩判定を行う。
注目画素が有彩画素である旨の判定結果を受けた場合、有彩・無彩画素ヒストグラム作成部542はヒストグラムの作成を行う(ステップS33)。そして、全ての画素の処理が終了したか否かを判断し(ステップS34)、終了していないと判断した場合(S34:NO)、処理をステップS31へ戻す。
全ての画素についての処理が終了したと判断した場合(S34:YES)、ヒストグラム解析部543は、原稿種別判定部53より入力される原稿種別判定信号を基に後述するヒストグラム解析処理を行い(ステップS35)、解析結果に基づいてカラー複写用の原稿であるか否かを判断する(ステップS36)。カラー複写用の原稿でないと判断した場合(S36:NO)、有彩画素をモノクロ複写に最適なデータ変換を行う(ステップS37)。一方、カラー複写用の原稿であると判断した場合(S36:YES)、データ変換を行うことなく、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、ACS判別部54では、RGB信号に基づいてカラー原稿であるか、又はモノクロ原稿であるかの判別を行ったが、RGB信号を補色反転したCMY信号やRGB信号をCIE1976L* a* b* 信号(CIE: Commission International de l’Eclairage:国際照明委員会。L*: 明度、a* 、b* : 色度)に変換して処理を行ってもよい。
次に、ヒストグラム解析部543での処理内容について説明する。図10〜図12は原稿画像の濃度分布を示すヒストグラムである。図10のヒストグラムは、汚れ、しみ等により部分的に変色した原稿の濃度分布を示している。部分的に変色した原稿は、同色系で原稿の一部に存在するため、全ての信号において高濃度域側で濃度領域幅の狭いピークが1つ形成される。
図11のヒストグラムは、色つき原稿、全体的に変色した原稿等の濃度分布を示している。図11に示すように有彩画素の度数は大きくなるものの、部分的に変色した原稿と同様に、有彩画素ヒストグラムは各信号ともに濃度が高く、同色であるため高濃度域側で濃度領域幅の狭いピークが形成される。すなわち、部分的に変色した原稿、及び色つき原稿、全体的に変色した原稿においては、ピークの度数は原稿における有彩総画素数に依存するため、ピークの濃度位置及び濃度幅の度数で判定することができる。
図12のヒストグラムは一般的なカラー原稿の濃度分布を示している。一般的なカラー原稿では、色数が増えるとともにピーク幅が広くなり、原稿におけるカラー領域が大きくなるとともに度数が大きくなるピークが形成される。
図13はヒストグラム解析処理の手順を説明するフローチャートである。ヒストグラム解析部543は、まず、原稿種別判定部53より入力される原稿種別判定信号に基づいて、原稿種別が印画紙写真であるか否かを判断する(ステップS41)。原稿種別が印画紙写真であると判断した場合(S41:YES)、濃度閾値を低く、無彩判定度数閾値を高く設定する(ステップS42)。この設定により、カラー複写のモードが選択されやすくなるようにする。
読取った原稿が印画紙写真でないと判断した場合(S41:NO)、原稿種別が印刷写真であるか否かの判定を行う(ステップS43)。原稿種別が印刷写真であると判断した場合(S43:YES)、濃度閾値を高く、無彩判定度数閾値を低く設定する(ステップS44)。この設定により、モノクロ複写のモードが選択されやすくなるようにする。また、印刷写真でないと判断した場合(S43:NO)、濃度閾値、無彩判定度数閾値の変更は行わないため、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS42又はステップS44にて閾値の設定を行った後、有彩画素ヒストグラム作成部542において作成されたヒストグラムに対して最も度数が大きい濃度値の検出を行い、検出された濃度値を最大度数濃度値とする(ステップS45)。次に、最大度数濃度値とモノクロ複写を行いたい濃度の閾値である濃度閾値との比較を行い、最大度数濃度値が濃度閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS46)。
最大度数濃度閾値が濃度閾値よりも大きいと判断した場合(S46:YES)、最大度数濃度値を中心に予め設定している濃度幅の領域(最大濃度領域)の総度数値を算出する(ステップS47)。濃度幅の値としては、例えば、最大度数濃度値を中心として±8程度がよい。
次いで、ステップS47で算出した最大濃度領域の総度数値と予め設定している無彩判定度数閾値との比較を行い、最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値より大きいか否かを判断する(ステップS48)。ここで、無彩判定度数閾値とは、有彩画素と判定された総画素数に対する割合として設定される値であり、例えば、有彩総画素数×90%といった値が適切である。
最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値よりも大きいと判断した場合(S48:YES)、読取った原稿はモノクロ複写すべき原稿と判定する(ステップS49)。一方、ステップS46にて最大度数濃度値が濃度閾値以下であると判断した場合(S46:NO)、ステップS48にて最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値以下であると判断した場合(S48:NO)、読取った原稿はカラー複写すべき原稿と判定する(ステップS50)。
このような処理を行うことにより原稿の有彩・無彩が判定され、その結果に基づいて入力階調補正、色補正、及び黒生成下色除去の各処理がそれぞれ入力階調補正部55、色補正部57、黒生成下色除去部58にて行われる。例えば、入力画像がカラー原稿であると判別された場合は、図2を用いて説明したカラー画像処理が行われる。また、入力画像がモノクロ原稿であると判別された場合は、入力階調補正処理において、RGB信号はK信号に信号変換され、色補正処理及び黒生成下色除去処理は省略される。なお、空間フィルタ処理、出力階調補正処理、及び階調再現処理においては、カラー複写、モノクロ複写ともに同様の処理がなされる。
なお、前述した各閾値については、任意に調節することにより、より原稿データに適切な処理を行うことが可能となる。また、各閾値について予想される複数の値を予めROMなどの記憶手段に格納しておき、必要に応じて操作部9が備えるスイッチ等により適宜の値が選択されるようにしてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態では、画素が文字領域、網点領域を含む複数の領域の何れに属するかという領域属性の判定と、画素が有彩又は無彩であるかという有彩・無彩判定とを併用して原稿種別を判定する構成について説明する。なお、画像処理装置の構成は実施の形態1と同様であるが、原稿種別判定部53に代えて原稿種別判定部53A、ACS判定部54に代えてACS判定部54Aを備える。
図14は原稿種別判定部53Aの構成を説明するブロック図である。原稿種別判定部53Aは、前述した信号変換部5300、最小濃度値算出部5301、最大濃度値算出部5302、最大濃度差算出部5303、総和濃度繁雑度算出部5304、判定領域設定部5305、最大濃度差閾値設定部5306、総和濃度繁雑度閾値設定部5307、文字・網点判定部5310、文字・網点判定閾値設定部5311、文字画素計数部5312、網点画素計数部5313、下地・印画紙判定部5320、下地・印画紙判定閾値設定部5321、下地画素計数部5322、印画紙画素計数部5323、原稿判定部5330の他に、注目画素の有彩無彩の判定を行う有彩・無彩画素判定部531を備える。
図15は有彩・無彩画素判定部531の内部構成を説明するブロック図である。有彩・無彩画素判定部531は、入力されたRGB信号に対して、各画素が有彩画素であるか無彩画素であるかを判定するためのものであり、注目画素平均値算出部5311〜5313、最大濃度差分値算出部5314、注目画素判定部5315、有彩画素判定閾値設定部5316を備える。
まず、注目画素(図15ではハッチングを付した画素)を中心とするn×mのブロック(例えば、3×3)において、注目画素平均値算出部5311〜5313にて各入力信号別に平均値の算出を行う。
次いで、最大濃度差分値算出部5314において算出された各信号の最大値及び最小値を算出し、最大値と最小値との差分値を注目画素における最大濃度差分値として算出する。そして、注目画素判定部5315において、算出した最大濃度差分値と予め有彩画素判定閾値設定部5316に設定している有彩画素判定閾値(例えば、20)との比較を行い、最大濃度差分値が有彩画素判定閾値よりも大きければ、注目画素が有彩画素であると判定し、最大濃度差分値が有彩画素判定閾値よりも小さければ、注目画素が無彩画素であると判定する。
このとき、文字・網点判定部5310の判定結果に基づいて、有彩画素判定閾値設定部5316に設定している有彩画素判定閾値の値を変更する。例えば、注目画素が文字であると判定された場合、有彩画素判定閾値を小さい値に設定する。これは、文字の場合、茶色などの無彩色の色との差(最大濃度差分値)が小さい色の場合が多く、下地などの領域と比較して有彩色であると判定しやすく設定することにより、色文字の判定精度を向上させることができるためである。
一方、注目画素が網点であると判定された場合、有彩画素判定閾値を大きい値に設定する。これはグレーがCMYの混色網点で表現されている場合(コンポジットグレーの場合)、注目画素が有彩色(カラー)であると誤判定されるのを防ぐためである。
図16は原稿種別判定部53Aが実行する処理の手順を示すフローチャートである。原稿種別判定部53Aは、図4のフローチャートで説明した手順と同様にして、注目画素を含むn×mブロック(例えば、7×7ブロック)について領域判定を行い(S51〜S63)、注目画素の属性を判定する。これにより、注目画素が下地領域(S58)、印画紙領域(S59)、文字領域(S62)、網点領域(S63)の何れに属するかが判定される。
次いで、注目画素について有彩・無彩画素判定処理を実行する(S64)。有彩・無彩画素判定処理の詳細については後に詳述することするが、ここでは、ステップS51〜ステップS63の処理により判定された注目画素の属性に基づき、有彩画素判定閾値を設定する。
次いで、全ての画素の処理が終了したか否かを判断し(ステップS65)、終了していないと判断した場合(S65:NO)、処理をステップS51へ戻す。また、全ての画素の処理が終了したと判断した場合(S65:YES)、ステップS58及びS59、並びにステップS62及びS63での計数結果に基づいて原稿判別の判定を行う(ステップS66)。下地領域、印画紙領域、網点領域、及び印画紙領域の各領域について閾値を設定しておき、各領域の計数結果と比較することにより、原稿種別の判定が可能となる。
なお、画素の属性判定は上記の方法に限定されるものではなく、下記で説明する方法を用いることも可能である。注目画素を中心としたM×N画素(例えば、7×7画素)のブロック内で以下のような判定を行い、それを注目画素の領域識別信号とする。
ブロック内の画素に対して信号レベルの平均値Daveを求め、その平均値を用いてブロック内の各画素を2値化する。また、最大画素信号レベルDmax、最小画素信号レベルDminも同時に求める。
文字領域では、最大画素信号レベルDmaxと最小画素信号レベルDminとの差が大きく、濃度も高いと考えられることから、Dsub>PC又はDmin<PBを満たす場合、文字領域と判定する。
網点領域では、小領域における画像信号の変動が大きいことや、背景に比べて濃度が高いことを利用し、網点領域を識別する。2値化されたデータに対して主走査方向、副走査方向でそれぞれ0から1への変化点数、1から0への変化点数を求めて、それぞれKH,KVとし、閾値TH,TVと比較して両者が共に閾値を上回った場合、網点領域とする。また、背景との誤判定を防ぐために、先に求めたDmax,Dmin,Daveを閾値B1,B2と比較し、Dmax−Dave>B1かつDave−Dmin>B2かつKH>THかつKV>TVである場合、網点領域と判定する。
上記の2つの判定結果を用いて注目画素の分類を行う。すなわち、網点判定において網点領域であると判定された場合、文字判定の判定結果に依らずに注目画素が網点領域に属すると判定する。また、網点判定において網点領域でないと判定され、文字判定において文字領域と判定された場合、注目画素は文字領域に属すると判定する。更に、網点判定において網点領域でないと判定され、文字判定において文字領域でないと判定された場合、注目画素はその他の領域に属すると判定する。このように注目画素の分類を行い、上記と同様に画素のカウントを行うことによって原稿種別の判定を行うことができる。
なお、原稿種別の判定は必ずしも行う必要はなく、有彩無彩の判定のみを行うようにしてもよい。
次に、有彩・無彩画素判定処理について説明する。図17は有彩・無彩画素判定処理の手順を説明するフローチャートである。有彩・無彩画素判定部531は、まず、注目画素が文字領域に属するか否かを判断する(ステップS71)。注目画素が文字領域に属すると判断した場合(S71:YES)、有彩画素判定閾値を小さい値に設定し(ステップS72)、本フローチャートによる処理を終了する。
注目画素が文字領域に属さないと判断した場合(S71:NO)、有彩・無彩画素判定部531は、注目画素が網点領域に属するか否かを判断する(ステップS73)。注目画素が網点領域に属すると判断した場合(S73:YES)、有彩画素判定閾値を大きい値に設定して(ステップS74)、本フローチャートによる処理を終了し、注目画素が網点領域に属さないと判断した場合(S73:NO)、有彩画素判定閾値をデフォルト値に設定し(ステップS75)、本フローチャートによる処理を終了する。
次に、ACS判定部54Aについて説明する。図18はACS判定部54Aの構成を説明するブロック図である。ACS判定部54Aは、有彩画素ヒストグラム作成部542、ヒストグラム解析部543、及びデータ変換部544を備える。各処理部での処理内容は、実施の形態1で説明したACS判定部54に搭載されているものと同様であり、有彩画素ヒストグラム作成部542は、上述した有彩・無彩画素判定部531により有彩画素と判定されたデータに対してのみヒストグラムを作成するものである。ヒストグラム解析部543は、有彩画素ヒストグラム作成部542で作成されたヒストグラムを用いてヒストグラムの形状を解析することによりカラー複写するべき原稿であるか、すべきでない原稿であるかの判定を行う。データ変換部544は、ヒストグラム解析部543でカラー複写すべきでないと判定された場合に、有彩画素をモノクロ複写に最適なデータに変換する処理を行う。例えば、有彩画素と判定された画素を無彩画素(白画素)に置き換えるといった処理が行われる。
図19はACS判定部54Aが実行する処理の手順を説明するフローチャートである。まず、有彩画素ヒストグラム作成部542において、有彩・無彩画素判定部531により有彩画素と判定されたデータに対してのみヒストグラムを作成する(ステップS81)。次いで、全ての画素の処理が終了したか否かを判断し(ステップS82)、処理が終了していない画素が存在する場合(S82:NO)、ACS判定部54Aは処理をステップS81へ戻す。
全ての画素の処理が終了したと判断した場合(S82:YES)、後述するヒストグラム解析処理を行い(ステップS83)、ヒストグラムの形状からカラー複写すべき原稿であるか否かを判定する。
ステップS83の解析結果により、カラー複写用の原稿であるか否かを判断する(ステップS84)。カラー複写用の原稿でないと判断した場合(S84:NO)、有彩画素をモノクロ複写に最適なデータ変換を行う(ステップS85)。一方、カラー複写用の原稿であると判断した場合(S84:YES)、データ変換を行うことなく本フローチャートによる処理を終了する。
図20はヒストグラム解析処理の処理手順を説明するフローチャートである。まず、最初に有彩画素ヒストグラムにおいて最も度数値の大きい濃度値を検出し(ステップS91)、その濃度値を最大度数濃度値とする。次に、最大度数濃度値とモノクロ複写を行いたい濃度の閾値である濃度閾値(例えば、150)との比較を行い、最大度数濃度値が濃度閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS92)。
最大度数濃度閾値が濃度閾値よりも大きいと判断した場合(S92:YES)、最大度数濃度値を中心に予め設定している濃度幅の領域(最大濃度領域)の総度数値を算出する(ステップS93)。濃度幅の値としては、例えば、最大度数濃度値を中心として±8程度がよい。
次いで、ステップS93で算出した最大濃度領域の総度数値と予め設定している無彩判定度数閾値との比較を行い、最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値より大きいか否かを判断する(ステップS94)。ここで、無彩判定度数閾値とは、有彩画素と判定された総画素数に対する割合として設定される値であり、例えば、有彩総画素数×90%といった値が適切である。
最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値よりも大きいと判断した場合(S94:YES)、読取った原稿はモノクロ複写すべき原稿と判定する(ステップS95)。一方、ステップS92にて最大度数濃度値が濃度閾値以下であると判断した場合(S92:NO)、ステップS94にて最大濃度領域の総度数値が無彩判定度数閾値以下であると判断した場合(S94:NO)、読取った原稿はカラー複写すべき原稿と判定する(ステップS96)。
なお、前述した各閾値については、任意に調節することにより、より原稿データに適切な処理を行うことが可能となる。また、各閾値について予想される複数の値を予めROMなどの記憶手段に格納しておき、必要に応じて適宜の値が選択されるようにしてもよい。
上述した処理動作によって、原稿の有彩・無彩が判定され、その結果に基づいて、入力階調補正、色補正、黒生成下色除去処理が切り換えられる。例えば、入力画像がカラー原稿であると判別された場合は、図2に基づいて説明したカラー画像処理が行われる。入力画像がモノクロ原稿であると判別された場合は、入力階調補正処理においてRGB信号はK信号に信号変換され、色補正処理及び黒生成下色除去処理は省略される。なお、空間フィルタ処理、出力階調補正処理及び階調再現処理においては、カラー複写、モノクロ複写ともに同様の処理がなされる。
上記では、有彩画素のみを抽出してヒストグラムを作成し、ヒストグラムの形状を解析することによりカラー複写するべき原稿であるか否かの判定を行っているが、例えば、特開平4−282968に記載されている方法にも適用することができる。この方法は、各画素毎にカラー画素であるかモノクロ画素であるかを判別し、与えられる画素順で所定数以上の連続するカラー画素の存在が検知されると、この連続カラー画素分をカラーブロックと認識し、1ライン中に所定数以上のカラーブロックが存在していれば、そのラインをカラーラインとして計数する。そして、原稿中のカラーラインが所定数存在していればカラー画像と判断し、そうでない場合はモノクロ画像と判断するものである。上記の方法において、画素毎にカラー画素であるかモノクロ画素であるかの判別を行う際、画素の属性識別(文字、網点を含む複数の領域の何れに属するのかの判別)を行い、属性識別の結果に基づいてカラー画素、モノクロ画素の判別を行えば良い。
また、有彩無彩の判定方法としては、上述した方法の他に、(1)RGB信号の最大値及び最小値の差分を所定の閾値と比較して判定する方法、(2)RGB信号の各色成分の差分の絶対値を求めて閾値とを比較する方法などの公知の手法を用いることも可能である。
実施の形態3.
実施の形態1では、各処理をハードウェアにより実現する構成としたが、ソフトウェアの処理により本発明の画像処理を実現する構成としてもよい。
図21は本発明のコンピュータプログラムがインストールされた画像処理装置の内部構成を説明するブロック図である。図中100は、本実施の形態に係る画像処理装置であり、具体的にはパーソナルコンピュータ、ワークステーション等である。画像処理装置100はCPU101を備えており、CPU101にはROM103、RAM104、ハードディスク105、外部記憶部106、入力部107、表示部108、通信ポート109等のハードウェアがバス102を介して接続されている。CPU101は、ROM103に予め格納された制御プログラムに従って前述のハードウェア各部を制御する。
RAM104は前述の制御プログラム、又は本発明に係るコンピュータプログラムの実行中に生成される各種データを一時的に記憶する揮発性のメモリである。ハードディスク105は、磁気記録媒体を有する記憶手段であり、本発明のコンピュータプログラム、処理対象の画像データ等が記憶される。外部記憶部106は、本発明のコンピュータプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録した記録媒体Mからプログラムコードを読取るための読取装置を備えている。記録媒体Mとしては、FD(Flexible Disk)、CD−ROM等を用いることができる。外部記憶部106によって読取られたプログラムコードはハードディスク105に格納される。CPU101はハードディスク105に格納されたプログラムコードをRAM104上にロードして実行することにより、実施の形態1及び実施の形態2で説明したような本発明に係る画像処理方法を実現する。
入力部107は、外部から画像データを取得するためのインタフェースとして機能する。入力部107には、例えば、カラースキャナ装置などが接続される。表示部108は、処理対象の画像データ、画像処理中の画像データ、画像処理後の画像データ等を表示するためのインタフェースとして機能する。表示部108に液晶ディスプレイ装置などの外部表示装置を接続して画像データを表示する構成であってもよく、表示部108自身が表示装置を備え、画像データを表示する構成であってもよい。通信ポート109は、外部にプリンタ200を接続するためのインタフェースである。画像処理された画像データをプリンタ200にて印刷する場合、画像処理装置100は、前記画像データを基にプリンタ200にてデコード可能なプリントデータを生成し、生成したプリントデータをプリンタ200へ送信する。
なお、本実施の形態では、各種演算をCPU101が実行する構成としたが、画像処理に係る演算を行う専用のチップを別途設け、CPU101からの指示により演算を行う構成としてもよい。
また、上述したプログラムコードを記録する記録媒体Mとしては、前述したFD及びCD−ROMの他に、MO、MD、DVD等の光ディスク、ハードディスク等の磁気記録媒体、ICカード、メモリカード、光カード等のカード型記録媒体、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリの利用も可能である。また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークから上述したプログラムコードをダウンロードするようにしてもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、本発明のコンピュータプログラムは、単体のアプリケーションプログラム、ユーティリティプログラムとして提供される形態であってもよく、他のアプリケーションプログラム、ユーティリティプログラムに組み込み、そのプログラムの一部の機能として提供する形態であってもよい。例えば、その一形態としてプリンタドライバに組み込んで提供する形態が考えられる。この場合、原稿画像を読取って取得した画像データに対してACSの判別を行い、判別結果に応じた画像処理を施した後、プリンタ言語に翻訳して目的のプリンタ装置へ送信する処理が行われる。
実施の形態4.
本実施の形態では、本発明の画像処理装置を画像読取装置に適用した形態について説明する。図22は本実施の形態に係る画像読取装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。画像処理部は、AD変換部51、シェーディング補正部52、原稿種別判定部53、ACS判別部54を備える。各処理部の処理内容は実施の形態1で説明したものと同様である。上記各処理が施された画像データ及び原稿種別判定信号、ACS判別信号は、コンピュータやプリンタに入力される。なお、以上の処理は不図示のCPUにより制御される。上記画像処理部として、実施の形態1で説明した入力階調補正部55や領域分離処理部56が含まれる構成としてもよい。