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JP2008030709A - スペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造 - Google Patents

スペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造 Download PDF

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JP2008030709A JP2006208807A JP2006208807A JP2008030709A JP 2008030709 A JP2008030709 A JP 2008030709A JP 2006208807 A JP2006208807 A JP 2006208807A JP 2006208807 A JP2006208807 A JP 2006208807A JP 2008030709 A JP2008030709 A JP 2008030709A
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Takashi Asai
崇 浅井
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】シート下方からスペアタイヤを容易に取り出すことができるスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を得る。
【解決手段】シートクッション22に取り付けられた連動部40は、リヤシート20がシートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へ回転移動する状態では、リヤシート20に連動する。これにより、リヤシート20のシートバック24の上部が作業者によって車両前方側へ押された場合には、連動部40は、リヤシート20に連動して略車両上方側へ変位し、シート下方のスペアタイヤ18を持ち上げる。
【選択図】図4

Description

本発明は、収納凹部内のスペアタイヤを取り出すためのスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造に関する。
車両においては、その後部にスペアタイヤを搭載する場合が多く(例えば、特許文献1参照)、このような車両では、リヤシートの下方におけるリヤフロアパンに収納凹部を形成し、リヤフロアパンの一般面よりも下方位置の収納凹部にスペアタイヤを収納した状態としている。
この従来構造では、乗員スペースを広く確保するためにリヤシートを車両後端のギリギリまで下げると、スペアタイヤ取出し用のスペースを十分に確保することができず、スペアタイヤを車室内から取り出しにくい。また、収納されたスペアタイヤ(特に大径のスペアタイヤ)は、比較的重量もあるため、直接手で持ち上げるのが困難な場合がある。
特開平11−240468公報
本発明は、上記事実を考慮して、シート下方からスペアタイヤを容易に取り出すことができるスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造は、車両下部に配置され、スペアタイヤ収納用の収納凹部が形成されたフロアパンと、前記収納凹部の上方に配置され、シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動可能なシートと、前記シートに離脱可能に又は一体的に取り付けられると共に前記収納凹部内のスペアタイヤを保持し、当該シートに取り付けられた状態でかつ当該シートが前記シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動する場合には、当該シートに連動して前記スペアタイヤを持ち上げる連動部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、連動部は、シートに取り付けられた状態でかつ当該シートがシートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動する場合には、シートに連動してスペアタイヤを持ち上げるので、連動部の取り付けられたシートが作業者によって車両前方側へ押されてシートクッションが車両前方側へ回転移動する場合には、連動部は、シートに連動して略車両上方側へ変位し、シート下方のスペアタイヤを持ち上げる。このように、シートを車両前方側へ押す動作によって、シート下方のスペアタイヤを持ち上げることができるので、操作性がよい。
請求項2に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造は、請求項1記載の構成において、前記連動部は、前記シートクッションに離脱可能に又は一体的に取り付けられ、前記シートは、前記シートクッションの後端部に起立姿勢で配置されるシートバックが車両前方側へ押されることによって、当該シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動可能とされることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、連動部は、シートクッションに離脱可能に又は一体的に取り付けられ、かつ、シートは、起立姿勢のシートバックが車両前方側へ押されることによって、シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動可能とされるので、シートクッションの上部が作業者によって車両前方側へ押された場合、比較的小さな力でシートクッションが回転移動する。すなわち、シートクッションへの連動部の取り付け部分(作用点)からシートクッションの前部の支点までの距離に対して、シートバックの上部(力点)からシートクッションの前部の支点までの距離(モーメントアーム長)が相対的に長くなるので、比較的小さな操作力によって、シートクッションを回転移動させることができ、かつ、連動部を略車両上方側へ変位させてスペアタイヤを持ち上げることができる。
請求項3に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記連動部は、前記シートクッションの後部を前記フロアパン側に支持させる支持部を兼ね、前記フロアパン側に対して着脱可能とされることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、連動部は、シートクッションの後部をフロアパン側に支持させる支持部を兼ね、フロアパン側に対して着脱可能とされるので、通常時には、シートクッションの後部が連動部を介してフロアパン側に支持され、スペアタイヤ取出し時には、連動部がフロアパン側から取り外されてシートに連動してスペアタイヤを持ち上げる。
請求項4に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の構成において、前記連動部は、前記シートに取り付けられた状態でかつ当該シートの回転移動時に当該シートに対する相対姿勢が維持されることを特徴とする。
請求項4に記載する本発明のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、連動部は、シートに取り付けられた状態でかつシートの回転移動時にシートに対する相対姿勢が維持されるので、連動部の取り付けられたシートが作業者によって車両前方側へ押されてシートが車両前方側へ回転移動する場合、連動部は、自重によって垂下されることなくシートに連動し、スペアタイヤを効率的に持ち上げる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、シートの下方にスペアタイヤが収納されていても、シートの回転移動機能を利用してシート下方からスペアタイヤを容易に取り出すことができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、シートバックを車両前方側へ押す力をスペアタイヤの持ち上げに利用して操作性を向上させると共に、スペアタイヤ取出し時の操作力を低減することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、シートクッション後部をフロアパン側へ支持させるための支持部を連動部にしてシートに連動させることで、スペアタイヤの持ち上げ移動時にスペアタイヤが支持部に当るのを容易に防ぐことができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造によれば、スペアタイヤ取出し時にスペアタイヤを効率良く持ち上げることができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明におけるスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向をそれぞれ示す。
図1には、車両(例えば、3列ミニバン等)の車両室内にスペアタイヤ18が配置される車両後部10の構造が示されている。図1において、スペアタイヤ18の上方に配設されたシートは、最後列(例えば、3列ミニバンの第3列)とされるリヤシート20である。図1に示されるように、車両後部10における下部には、リヤフロアパン12が配置されている。リヤフロアパン12は、パネル部材であって、車両後部10の床面を構成すると共に、一部にスペアタイヤ収納用の凹状の収納凹部12Aが形成されている。
収納凹部12Aの車幅方向両外側となるリヤフロアパン12の下面両サイドには、車両前後方向に延在するリヤサイドメンバ16が接合されている。左右一対の長尺状のリヤサイドメンバ16は、断面逆ハット形の強度部材であって、リヤフロアパン12の下面側に溶接されて閉断面を構成している。図6に示されるように、リヤサイドメンバ16には、車両後方からの車体への大荷重入力時に、リヤサイドメンバ16が側面視V字状に変形するための支点となる曲げポイント16Xが予め設けられている。また、収納凹部12Aの車両前方側でかつリヤフロアパン12の下面には、フロアクロスメンバ14が接合されている。リヤフロアパン12を透視した状態で示す図5に示されるように、フロアクロスメンバ14は、一対のリヤサイドメンバ16間に車幅方向を長手方向として掛け渡されている。このように、収納凹部12Aは、左右のリヤサイドメンバ16の間の車幅方向中央部で、かつ、フロアクロスメンバ14の車両後方側に設けられている。図3に示されるように、収納凹部12Aの深さは、スペアタイヤ18を収納可能な深さとされている。
収納凹部12Aの上方には、リヤシート20が配置されている。リヤシート20は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション22と、このシートクッション22の後端部に傾倒可能に支持されて乗員の背面を支持するシートバック24と、シートバック24の上端部に上下調節可能に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレスト26と、を含んで構成されている。
シートクッション22は、タンブル等のシートアレンジを可能にするために、ヒンジをシート前部に設定している。具体的には、シートクッション22の前端部の下面側に左右一対の前側脚部28がシート下方へ向けて突出されており、これらの前側脚部28は、フロアクロスメンバ14の上方においてリヤフロアパン12に固定された支持ブラケット30に支軸32を介して回転移動可能に支持されている。すなわち、図4に示されるように、シートクッション22、ひいては、リヤシート20は、シートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へシート幅方向の支軸32回りに回転移動可能とされている。このため、リヤシート20は、シートクッション22の後端部に起立姿勢で配置されるシートバック24が車両前方側へ押されることによって、シートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へ回転移動可能とされている。
図3に示されるシートクッション22の後端部の下面側には、左右一対の後側脚部34がシート下方へ向けて突出されている。後側脚部34には、略フック状のロック部材36がシート幅方向軸回りに揺動可能に取り付けられている。ロック部材36は、揺動によって連動部40の第1ストライカ部44と係合及び係合解除が可能とされている。すなわち、連動部40(詳細後述)は、リヤシート20のシートクッション22に離脱可能に取り付けられ、ロック部材36が第1ストライカ部44と係合することによって、リヤシート20のシートクッション22に固定状態で取り付けられるようになっている。また、ロック部材36を第1ストライカ部44から係合解除させた状態では、リヤシート20のみを回転移動させるタンブル等のシートアレンジが可能となる。
図1に示される連動部40は、ボデーとは別体とされ、シートクッション22の後部をリヤフロアパン12側に支持させる支持部を兼ね、リヤフロアパン12側に対して着脱可能とされている。図2に示されるように、連動部40は、長手方向がシート幅方向(矢印20W方向)に沿って配置されるシート取付ブラケット42と、シート取付ブラケット42の上部に固定された第1ストライカ部44と、シート取付ブラケット42に固定されてシート取付ブラケット42の下方側に配置されるスペアタイヤキャリア46と、シート取付ブラケット42の両端部に固定された第2ストライカ部48と、を含んで構成されている。
シート取付ブラケット42は、パイプ状に形成されており、長手方向の中間部42Aが収納凹部12Aの上方に水平状に配置されている。第1ストライカ部44は、シート取付ブラケット42の中間部42Aの両外側寄り部分における上面から上方側へ突出した状態で固定されている。
また、シート取付ブラケット42は、長手方向の両側部分42Bが下方向きに屈曲されており、シート取付ブラケット42の両端部には、第2ストライカ部48が下方側へ突出した状態で固定されている。この第2ストライカ部48に対応して、リヤフロアパン12側には、ロック機構部50のロック部材(図示省略(ロック部材36と同様の部材))が車両前後方向の軸回りに揺動可能に取り付けられており、このロック部材は、揺動によって第2ストライカ部48と係合及び係合解除が可能とされている。すなわち、シート取付ブラケット42は、第2ストライカ部48を介してリヤフロアパン12側に着脱可能とされ(つまり、離脱可能に取り付けられ)、ひいては、図1に示されるリヤシート20の後部が連動部40を介してボデーに固定可能とされている。
図3に示されるように、シートクッション22のロック部材36が連動部40の第1ストライカ部44と係合し(すなわち、連動部40がリヤシート20のシートクッション22に取り付けられた状態で)、かつ、リヤフロアパン12側に設けられたロック機構部50のロック部材(図示省略)が連動部40の第2ストライカ部48と係合解除された状態では、リヤシート20(シートクッション22)がシートクッション22の前部となる支軸32を支点として車両前方側へ回転移動する場合に、図4に示されるように、連動部40がリヤシート20(シートクッション22)に連動して移動するようになっている。ここで、リヤシート20(シートクッション22)に取り付けられた状態の連動部40は、リヤシート20(シートクッション22)の回転移動時に(車両下方側へ垂れ下がることなく)リヤシート20に対する相対姿勢が維持されるようになっている。
図2に示されるように、シート取付ブラケット42に一体的に固定されたスペアタイヤキャリア46は、通常時においては、収納凹部12A内に配置されており、車両正面視で略U字状とされるキャリアアーム46Aと、キャリアアーム46Aの長手方向中間部に溶接されたキャリアプレート46Bと、を含んで構成されている。キャリアアーム46Aにおけるシート幅方向(矢印20W方向)の寸法は、収納凹部12A内に配置可能な寸法とされている。シート取付ブラケット42とキャリアアーム46Aとによって形成される略矩形状の枠内には、スペアタイヤ18が配置されるようになっている。キャリアアーム46Aの車両前方側に配置されるキャリアプレート46Bの中央部には、螺子孔46Cが貫通形成されている。この螺子孔46Cには車両上方側からスペアホイールクランプ52が螺合可能となっており、スペアホイールクランプ52をスペアタイヤ18のタイヤホイールに通して螺子孔46Cに螺合させることで、スペアタイヤ18をキャリアプレート46Bに固定できるようになっている。
このような構成によって、図1に示される連動部40は、収納凹部12A内のスペアタイヤ18を保持し、図4に示されるように、リヤシート20に取り付けられた状態でかつリヤシート20がシートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へ回転移動する場合には、リヤシート20に連動してスペアタイヤ18を持ち上げるようになっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、通常状態では、スペアタイヤ18は、収納凹部12A内に略水平に載置されており、シートクッション22は、その前部が支持ブラケット30(図3参照)を介してリヤフロアパン12側に支持されると共に、その後部が連動部40を介してリヤフロアパン12側に支持されている。スペアタイヤ18を収納凹部12Aから取り出す場合、作業者は、リヤフロアパン12側のロック機構部50におけるロック部材(図示省略)を連動部40の第2ストライカ部48から係合解除して連動部40をリヤフロアパン12側から取り外し、起立姿勢のシートバック24の上部を車両前方側へ押し倒す。
図4に示されるように、シートクッション22に取り付けられた状態の連動部40は、リヤシート20がシートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へ回転移動する場合に、リヤシート20に連動する。これにより、リヤシート20のシートバック24の上部が作業者によって車両前方側へ押された場合には、連動部40は、車両前方側へ回転移動するリヤシート20に連動して略車両上方側へ変位し、シート下方のスペアタイヤ18を持ち上げる。
このとき、作業者は、連動部40を介してスペアタイヤ18が固定された状態のリヤシート20を回転移動により持ち上げることになるが、シートクッション22は、作業者による比較的小さな力で回転移動する。すなわち、図3に示されるように、シートクッション22への連動部40の取り付け部分(作用点)からシートクッション22の前部の支軸32(支点)までの距離L1に対して、シートバック24の上部(力点)からシートクッション22の前部の支軸32(支点)までの距離L2(モーメントアーム長)が相対的に長くなるので、比較的小さな操作力でシートクッション22を回転移動させることができると共に連動部40を略車両上方側へ変位させてスペアタイヤ18を持ち上げることができる(スペアタイヤ取出し時の操作力の低減)。
また、図4に示されるように、連動部40は、リヤシート20に取り付けられた状態でかつリヤシート20の回転移動時にリヤシート20に対する相対姿勢が維持されるので、リヤシート20が作業者によって車両前方側へ押されてシートクッション22が車両前方側へ回転移動する場合、連動部40は、自重によって垂下されることなくリヤシート20に連動し、スペアタイヤ18を効率的に持ち上げる。
以上のように、本実施形態によれば、スペアタイヤ18の取出し用機能(スペアタイヤ18を収納凹部12Aから取り出すための機能)として、リヤシート20の取付け構造及び格納機能を利用し、リヤシート20を車両前方側へ押す動作によって、シート下方のスペアタイヤ18を持ち上げることができるので、操作性がよく、リヤシート20の下方にスペアタイヤ18が収納されていても、リヤシート20の回転移動機能を利用してシート下方からスペアタイヤ18を容易に取り出すことができる(スペアタイヤ脱着操作性の向上)。
また、本実施形態によれば、車両レイアウトの自由度を拡大することもできる。すなわち、従来構造では、仮にリヤシートを車両前方側に移動させてもシート取付ブラケットが固定されたまま残るので、スペアタイヤ取出し時の移動軌跡を考慮してリヤシートを平面視で収納凹部と重なる位置から車両前方側に配置せざるを得ず、リヤオーバハングが長くなっていたが、本実施形態では、リヤシート20、(シート取付ブラケット42を含む)連動部40、及び、スペアタイヤ18を同時に持ち上げるため、図3に示される通常状態におけるリヤシート20をスペアタイヤ18の移動軌跡上に配置しても、スペアタイヤ18の取出しの際にリヤシート20やシート取付ブラケット42が邪魔になることがない。つまり、シートクッション22の後部をリヤフロアパン12側へ支持させるための支持部を連動部40にしてリヤシート20に連動させることで、スペアタイヤ18の持ち上げ移動時にスペアタイヤ18が支持部に当るのを容易に防ぐことができる。これにより、スペアタイヤ18を収納する収納凹部12Aとリヤシート20との位置関係における制約がなくなり、収納凹部12Aとリヤシート20との車両前後方向の相対位置を自由に設定できるので、リヤオーバハングを短くすることができる(ショートオーバハングの実現に寄与)。
さらに、スペアタイヤ収納状態では、衝突性能を確保することができる。まず、図6に示されるように、自車が他車Kに後突された場合には、他車K(衝突車両)は、リヤシート20より先にホイール(剛性体)を備えたスペアタイヤ18に当ることになり、スペアタイヤ18に当った時点で自車の車両が車両前方側に弾き飛ばされるので、安全性をより確保するうえで有利となる。また、収納凹部12A内のスペアタイヤ18、リヤシート20、及び、リヤサイドメンバ16の位置関係により、衝突時のリヤサイドメンバ16のモードコントロールが可能になる。すなわち、スペアタイヤキャリア46及びシート取付ブラケット42を含む連動部40によって、スペアタイヤ18とリヤシート20とが連結されており、収納凹部12A内のスペアタイヤ18は、側面視で通常リヤサイドメンバ16よりも車両下方側に配置されるので、車両後方からの衝突時におけるスペアタイヤ18への荷重入力Fは、連動部40を介してリヤサイドメンバ16に伝達されて、リヤサイドメンバ16がキックアップしようとするモード(曲げポイント16Xを支点として矢印X方向へ曲がろうとするモード)と逆方向のモーメントM(曲げポイント16Xを支点としてリヤサイドメンバ16を車両下方側に折り曲げるモーメント)として作用する。このため、リヤサイドメンバ16が曲げポイント16Xを支点としてキックアップしようとするモードによって側面視V字状に折れ曲がる前に、そのような折り曲げを打ち消す力が作用するので、リヤサイドメンバ16の変形モードをコントロールすることが可能となり、リヤサイドメンバ16を効果的に圧縮変形させることができる。
さらにまた、本実施形態によれば、スペアタイヤ18の質量をリヤシート20に吊り下げる構造となるために、リヤシート20にスペアタイヤ18の質量を付加することで(マス効果により)リヤシート20の共振周波数をずらして振動性能を向上させることができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、作業者がリヤシート20を車両前方側へ押す力のみによってスペアタイヤ18を持ち上げているが、変形例として、例えば、図2に想像線(二点鎖線)で示されるダンパ54を収納凹部12A内における車幅方向外側寄り等に配設し、ダンパ54の付勢力を利用してスペアタイヤ18を持ち上げてもよい。このような変形例におけるダンパ54は、図3に示されるリヤシート20がシートクッション22の前部の支軸32を支点として車両前方側へ回転移動する際の回転付勢手段として機能する。図2に示されるように、ダンパ54は、一例として、ガスが封入されたシリンダ54Aと、ガス圧による付勢力でシリンダ54Aから突出するピストン54Bと、を含んで構成してもよい。この場合、ピストン54Bの下端部を、収納凹部12Aの底部に車幅方向の軸回りに揺動可能に取り付け、シリンダ54Aの上端部を、シート取付ブラケット42に車幅方向の軸回りに揺動可能に取り付ける構成等を適用することができる。このようなダンパ54を設定することで、スペアタイヤ18の取出しがより簡単になる。
また、上記実施形態では、連動部40がリヤシート20のシートクッション22に離脱可能に取り付けられているが、連動部は、例えば、固定手段(例えば、ボルト、ナット)等によってシート(シートクッション)に一体的に取り付けられてもよい。
また、図3等に示されるように、上記実施形態では、連動部40がシートクッション22に取り付けられているが、連動部は、例えば、シートバックの背面側下部等に取り付ける構成としてもよい。
また、図1に示されるように、上記実施形態では、連動部40がシートクッション22の後部をリヤフロアパン12側に支持させる支持部を兼ねているが、例えば、シートクッションをフロアパン側に支持させる支持部をスペアタイヤの移動軌跡の外側に設け、前記支持部と連動部とを別々に設ける構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、連動部40は、リヤシート20に取り付けられた状態でかつリヤシート20の回転移動時にリヤシート20に対する相対姿勢が維持されているが、連動部は、シートへの取付け構造や部材そのものの特性(例えば、可撓性)等によって、シートに取り付けられた状態でかつシートの回転移動時にシートに対する相対姿勢が変化するようなものであっても、シートがシートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動する状態においてシートに連動してスペアタイヤを持ち上げられるようなものであればよい。
さらにまた、図3に示されるように、上記実施形態では、連動部40に第1ストライカ部44を設け、シートクッション22に第1ストライカ部44と係合及び係合解除が可能なロック部材36を設けているが、シートクッションにストライカ部を設け、連動部にこのストライカ部と係合及び係合解除が可能なロック部材を設ける構成としてもよい。また、上記実施形態では、連動部40に第2ストライカ部48を設け、リヤフロアパン12側に第2ストライカ部48と係合及び係合解除が可能なロック部材(図示省略)を設けているが、リヤフロアパン側にストライカ部を設け、連動部にこのストライカ部と係合及び係合解除が可能なロック部材を設ける構成としてもよい。
なお、上記実施形態では、最後列(例えば、3列ミニバンの第3列)とされるリヤシート20の下方に収納凹部12Aが形成されているが、例えば、1列シートタイプの車両におけるシートの下方に収納凹部が形成される構成としてもよい。
本発明の実施形態に係るスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造における連動部等を示す斜視図である(スペアタイヤ保持前の状態で示す。)。 本発明の実施形態に係るスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を示す縦断面図である(図1の3−3線断面に相当する。)。 図3の位置からリヤシートを車両前方側へ回転移動させた状態で示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を示す平面図である(リヤフロアパンを透視した状態で示す。)。 本発明の実施形態に係るスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造を示す縦断面図である(後突時における作用状態を示す。)。
符号の説明
12 リヤフロアパン(フロアパン)
12A 収納凹部
18 スペアタイヤ
20 リヤシート(シート)
22 シートクッション
24 シートバック
32 支軸(支点)
40 連動部

Claims (4)

  1. 車両下部に配置され、スペアタイヤ収納用の収納凹部が形成されたフロアパンと、
    前記収納凹部の上方に配置され、シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動可能なシートと、
    前記シートに離脱可能に又は一体的に取り付けられると共に前記収納凹部内のスペアタイヤを保持し、当該シートに取り付けられた状態でかつ当該シートが前記シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動する場合には、当該シートに連動して前記スペアタイヤを持ち上げる連動部と、
    を有することを特徴とするスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造。
  2. 前記連動部は、前記シートクッションに離脱可能に又は一体的に取り付けられ、
    前記シートは、前記シートクッションの後端部に起立姿勢で配置されるシートバックが車両前方側へ押されることによって、当該シートクッションの前部を支点として車両前方側へ回転移動可能とされることを特徴とする請求項1記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造。
  3. 前記連動部は、前記シートクッションの後部を前記フロアパン側に支持させる支持部を兼ね、前記フロアパン側に対して着脱可能とされることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造。
  4. 前記連動部は、前記シートに取り付けられた状態でかつ当該シートの回転移動時に当該シートに対する相対姿勢が維持されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスペアタイヤ取出し用機能を備えた車両構造。
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