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JP2008026588A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2008026588A
JP2008026588A JP2006199010A JP2006199010A JP2008026588A JP 2008026588 A JP2008026588 A JP 2008026588A JP 2006199010 A JP2006199010 A JP 2006199010A JP 2006199010 A JP2006199010 A JP 2006199010A JP 2008026588 A JP2008026588 A JP 2008026588A
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fixing
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JP2006199010A
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Hiroshi Yoshinaga
洋 吉永
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】電磁誘導加熱方式によって加熱される定着ベルトの立ち上がりがさらに向上される、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁束を発生させる第1誘導加熱部24と、複数のローラ部材20、21に張架されるとともに第1誘導加熱部24によって加熱される定着ベルト22と、複数のローラ部材30、41に張架されるとともに定着ベルト22との間に搬送される記録媒体Pを加圧する加圧ベルト42と、磁束を発生させて加圧ベルト42を加熱する第2誘導加熱部34と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上がり時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、支持ローラ(加熱ローラ)と定着補助ローラ(定着ローラ)とによって張架された定着ベルトや、支持ローラに定着ベルトを介して対向する誘導加熱部(誘導加熱装置)や、定着補助ローラに定着ベルトを介して圧接する加圧ローラ、等で構成される。誘導加熱部は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設されたコイル部(励磁コイル)や、コイル部に対向するコア部(芯材)、等で構成される。
そして、定着ベルトは、誘導加熱部との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着補助ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部に対向する定着ベルト及び支持ローラの位置に磁力線が形成されて、支持ローラ表面に渦電流が生じる。支持ローラに渦電流が生じると、支持ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式を用いた定着装置は、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上がり時間にて定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献1等には、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、待機時に定着温度を維持することを目的として、加圧ローラに内設したヒータランプによって加圧ローラを加熱する技術が開示されている。
特開2005−173445号公報
上述した特許文献1等における定着装置は、ヒータランプによる輻射熱によって加熱する加熱ローラの立ち上がり時間(所定温度から定着可能温度に達するまでの時間である。)が、誘導加熱部によって電磁誘導加熱する定着ベルトの立ち上がり時間に比べて、非常に長いために、定着ベルトの昇温特性がそれ程向上していなかった。
すなわち、電磁誘導加熱方式によって加熱される定着ベルトの立ち上がりをさらに向上させるために、ヒータランプ方式によって加圧ローラを加熱しても、大きな効果がなかった。特に、定着装置を長時間放置した後に(定着温度が充分に低下した後に)、定着装置を立ち上げるときには、上述した現象が顕著になっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電磁誘導加熱方式によって加熱される定着ベルトの立ち上がりがさらに向上される、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、磁束を発生させる第1誘導加熱部と、複数のローラ部材に張架されるとともに、前記第1誘導加熱部によって発生された前記磁束によって直接的又は間接的に加熱されてトナー像を溶融して記録媒体上に定着する定着ベルトと、複数のローラ部材に張架されるとともに、圧接する前記定着ベルトとの間に搬送される前記記録媒体を加圧する加圧ベルトと、磁束を発生させて当該磁束によって前記加圧ベルトを直接的又は間接的に加熱する第2誘導加熱部と、を備えたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記定着ベルトは、第1支持ローラと定着補助ローラとに張架され、前記加圧ベルトは、第2支持ローラと加圧補助ローラとに張架され、前記定着補助ローラ及び前記加圧補助ローラは、前記定着ベルト及び前記加圧ベルトを介して圧接するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記第1誘導加熱部は、前記定着ベルトを介して前記第1支持ローラに対向するとともに、前記定着ベルト及び前記第1支持ローラのうち少なくとも一方を電磁誘導加熱し、前記第2誘導加熱部は、前記加圧ベルトを介して前記第2支持ローラに対向するとともに、前記加圧ベルト及び前記第2支持ローラのうち少なくとも一方を電磁誘導加熱するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記定着補助ローラ及び前記加圧補助ローラのうち少なくとも一方を回転駆動して前記定着ベルト及び前記加圧ベルトを走行させるように構成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、装置を立ち上げるときには前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部が通電されて、装置が立ち上がった後には前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部のうち少なくとも一方が通電されるように制御されるものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記第1誘導加熱部によって加熱される前記定着ベルトの立ち上がり時間が、前記第2誘導加熱部によって加熱される前記加圧ベルトの立ち上がり時間よりも短くなるように構成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部は、商用電源に接続された主電源と、電力の充放電が可能な補助電源と、のうち少なくとも一方から電力が供給されるように構成されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記トナー像に係わるトナーは、有機溶媒中に変性ポリエステル系樹脂からなるプレポリマーと該プレポリマーを伸長又は架橋させた化合物とトナー組成分とを溶解又は分散させてその溶解物又は分散物を水系媒体中で架橋反応及び/又は伸長反応させて得られた分散液から溶媒を除去することにより得られたものであって、その中に分散された顔料系着色剤の分散粒径が個数平均径で0.5μm以下であり、その個数平均径が0.7μm以上の個数割合が5個数%以下となるように形成されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項8に記載の発明において、前記トナーは、前記顔料系着色剤の分散粒径が個数平均径で0.3μm以下であり、その個数平均径が0.5μm以上の個数割合が10個数%以下となるように形成されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項8又は請求項9に記載の発明において、前記分散液は、アミンに対して非反応性のポリエステル系樹脂を溶解したものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記トナー像に係わるトナーは、重量平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
3.0≦Dv≦7.0
1.00≦Dv/Dn≦1.20
なる関係が成立するように形成されたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の発明において、前記トナー像に係わるトナーは、その円形度が0.900〜0.960の範囲内になるように形成されたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の発明において、前記トナー像に係わるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のテトラヒドロフラン可溶分の分子量分布において、その分子量2500〜10000の領域にメインピークが存在し、その数平均分子量が2500〜50000の範囲になるように形成されたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記トナー像に係わるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のガラス転移点が40〜65℃であり、その酸価が1〜30mgKOH/gとなるように形成されたものである。
また、この発明の請求項15記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項15に記載の発明において、キャリアと前記トナー像に係わるトナーとからなる現像剤を収容するとともに像担持体上に形成された潜像を現像する現像部を備えたものである。
本発明は、加圧ローラに比べて熱容量が小さな加圧ベルトを設置して、電磁誘導加熱方式によって定着ベルトを加熱するとともに、電磁誘導加熱方式によって加圧ベルトを加熱しているために、昇温特性がさらに向上される、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は転写ベルト17を清掃する転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、19は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。なお、本実施の形態では、各現像部13に、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収容されている。そして、現像部13内で、トナーとキャリアとを撹拌・混合しながら充分に摩擦帯電させた後に、感光体ドラム11上に形成された静電潜像にトナーを静電的に付着させる。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ18との対向位置に達する。そして、分離チャージャ18との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト17から分離される。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
ここで、転写ベルト17上に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト17から分離された後に定着装置19に導かれる。定着装置19では、定着ベルトと加圧ベルトとの間(定着ニップ部である。)にて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、画像形成装置本体1に設置される定着装置19の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置19は、定着補助ローラ20、第1支持ローラ21(第1加熱ローラ)、定着ベルト22、第1誘導加熱部24、加圧補助ローラ30、第2支持ローラ41(第2加熱ローラ)、加圧ベルト42、第2誘導加熱部34、等で構成される。
ここで、定着補助ローラ20は、ステンレス鋼等からなる芯金の表面に、シリコーンゴム等の弾性層を形成したものである。定着補助ローラ50の弾性層は、肉厚が1〜5mmで、アスカー硬度が30〜60度となるように形成されている。
第1支持ローラ21は、鉄、コバルト、ニッケル、又は、それらの合金等の磁性金属材料で形成された中空円筒部材である。第1支持ローラ21は、図2の時計方向に回転する。そして、第1支持ローラ21は、第1誘導加熱部24から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。
定着ベルト22は、第1支持ローラ21及び定着補助ローラ20(2つのローラ部材である。)に張架・支持されている。定着ベルト22は、内周面側から発熱層、弾性層、離型層等が積層された多層構造の無端ベルトである。
定着ベルト22の発熱層の材料として、鉄、コバルト、ニッケル、又は、それらの合金等の磁性金属材料を用いることができる。
定着ベルト22の弾性層は、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等からなり、層厚が50〜500μmでアスカー硬度が5〜50度となるように形成されている。これにより、出力画像において、光沢ムラのない均一な画質を得ることができる。
定着ベルト22の離型層は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものである。離型層22dの層厚は、5〜50μm(好ましくは、10〜30μmである。)に形成されている。これにより、定着ベルト22上のトナー離型性が担保されるとともに、定着ベルト22の柔軟性が確保される。
なお、定着ベルト22の各層の間に、プライマ層等を設けることもできる。
定着ベルト22は、図2の時計方向に走行する。そして、定着ベルト22(発熱層)は、第1誘導加熱部24から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。
このように本実施の形態における定着ベルト22は、トナー像を溶融する定着部材として機能するとともに、第1誘導加熱部24によって直接的に電磁誘導加熱される発熱部材としても機能する。
また、定着ベルト22は、第1誘導加熱部24によって電磁誘導加熱された第1支持ローラ21によって、間接的にも加熱(受熱)される。
なお、本実施の形態では、定着ベルト22の発熱層を、磁性金属材料からなる単層構造とした。これに対して、定着ベルト22の発熱層を、第1非磁性層と第2非磁性層との2層構造とすることもできる。その場合、第1非磁性層としては、SUS304、SUS301、SUS316(いずれも非磁性ステンレス)等を用いることができる。第2非磁性層としては、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等を用いることができる。さらに、発熱層の酸化を防止するために、発熱層上にニッケル(Ni)等からなる酸化防止層を形成することもできる。
第1誘導加熱部24は、定着ベルト22を介して第1支持ローラ21に対向するように配設されている。第1誘導加熱部24は、コイル部25(励磁コイル)、コア部26(励磁コイルコア)、コイルガイド27、カバー部材28、等で構成される。コイル部25は、細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、定着ベルト22との対向面の側でコイル部25を保持する。コア部26は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなり、定着ベルト22及び第1支持ローラ21に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。カバー部材28は、コイル部25及びコア部26を覆うように構成されている。
なお、第1支持ローラ21の内部に、フェライト等の強磁性体からなる内部コアを設置したり、内部コアの外周の一部を覆う磁束遮蔽部材を設置することもできる。
また、図示は省略するが、定着ベルト22の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着ベルト22上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基いて、第1誘導加熱部24による加熱量を調整する。
加圧補助ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる円筒部材32上にフッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性層31が形成されたものである。加圧補助ローラ30の弾性層31は、肉厚が0.5〜2mmで、アスカー硬度が60〜90度となるように形成されている。加圧補助ローラ30は、定着ベルト22及び加圧ベルト42を介して、定着補助ローラ20に圧接している。そして、定着ベルト22と加圧ベルト42との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
第2支持ローラ41は、第1支持ローラ21と同様に、鉄、コバルト、ニッケル、又は、それらの合金等の磁性金属材料で形成された中空円筒部材である。第2支持ローラ41は、図2の反時計方向に回転する。そして、第2支持ローラ41は、第2誘導加熱部34から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。
加圧ベルト42は、第2支持ローラ41及び加圧補助ローラ30(2つのローラ部材である。)に張架・支持されている。加圧ベルト42は、定着ベルト22と同様に、内周面側から発熱層、弾性層、離型層等が積層された多層構造の無端ベルトである。加圧ベルト42の各層の構成は、定着ベルト22のものとほぼ同等である。
加圧ベルト42は、図2の反時計方向に走行する。そして、加圧ベルト42(発熱層)は、第2誘導加熱部34から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。
このように本実施の形態における加圧ベルト42は、定着ニップ部に搬送される記録媒体Pを加圧する加圧部材として機能するとともに、第2誘導加熱部34によって直接的に電磁誘導加熱される発熱部材としても機能する。
また、加圧ベルト42は、第2誘導加熱部34によって電磁誘導加熱された第2支持ローラ41によって、間接的にも加熱(受熱)される。
第2誘導加熱部34は、加圧ベルト42を介して第2支持ローラ41に対向するように配設されている。第2誘導加熱部34は、第1誘導加熱部24と同様に、コイル部35、コア部36、コイルガイド37、カバー部材38、等で構成される。コイル部35は、細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向に延設したものである。コイルガイド37は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、加圧ベルト42との対向面の側でコイル部35を保持する。コア部36は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなり、加圧ベルト42及び第2支持ローラ41に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。
なお、第2支持ローラ41の内部に、フェライト等の強磁性体からなる内部コアを設置したり、内部コアの外周の一部を覆う磁束遮蔽部材を設置することもできる。
このように第2誘導加熱部34によって加圧ベルト42を加熱することにより、定着部材側から加圧部材側への熱損失が軽減されるために、定着ベルト22の立ち上がり時間が短縮化される。特に、本実施の形態では、ローラ状の加圧部材(加圧ローラ)に比べて熱容量が小さな加圧ベルト42を電磁誘導加熱方式によって加熱しているために、定着ベルト22(定着装置)の昇温特性がさらに向上される。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
不図示の駆動モータによって定着補助ローラ20が回転駆動されることによって、定着ベルト22は図2の時計方向に走行するとともに、第1支持ローラ21も時計方向に回転する。さらに、加圧ベルト42が反時計方向に走行するとともに、加圧補助ローラ30及び第2支持ローラ41も反時計方向に回転する。そして、定着ベルト22は第1誘導加熱部24との対向位置で加熱されて、加圧ベルト42は第2誘導加熱部34との対向位置で加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、コイル部25から第1支持ローラ21及び定着ベルト22に向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、第1支持ローラ21表面と定着ベルト22の発熱層とに渦電流が生じて、第1支持ローラ21及び発熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生して、第1支持ローラ21及び発熱層が加熱される。こうして、定着ベルト22は、発熱した第1支持ローラ21から受ける熱と、自身の発熱層の発熱と、によって加熱される。すなわち、定着ベルト22は、第1誘導加熱部24によって直接的に加熱されるとともに、第1誘導加熱部24によって間接的に加熱される(第1支持ローラ21を介して加熱される。)。
その後、第1誘導加熱部24によって加熱された定着ベルト22表面は、加圧ベルト42との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
定着位置を通過した定着ベルト22表面は、その後に再び第1誘導加熱部24との対向位置に達する。
一方、第2誘導加熱部34のコイル部35にも、電源部から10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流が流されて、コイル部35から第2支持ローラ41及び加圧ベルト42に向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、第2支持ローラ41表面と加圧ベルト42の発熱層とに渦電流が生じて、第2支持ローラ41及び発熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生して、第2支持ローラ41及び発熱層が加熱される。こうして、加圧ベルト42は、発熱した第2支持ローラ41から受ける熱と、自身の発熱層の発熱と、によって加熱される。すなわち、加圧ベルト42は、第2誘導加熱部34によって直接的に加熱されるとともに、第2誘導加熱部34によって間接的に加熱される(第2支持ローラ41を介して加熱される。)。
その後、第2誘導加熱部34によって加熱された加圧ベルト42表面は、定着ベルト22との当接部に達する。そして、定着ニップ部に向けて搬送される記録媒体Pを加圧する。
定着位置を通過した加圧ベルト42表面は、その後に再び第2誘導加熱部34との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程(記録媒体P上にトナー像を加熱・加圧して定着する工程である。)が完了する。
このように、本実施の形態では、第2誘導加熱部34によって加圧ベルト42を加熱しているために、定着部材側から加圧部材側への熱損失が軽減される。そのため、電磁誘導加熱方式により加熱される定着ベルト22の昇温時間がさらに短縮化される。特に、定着ベルト22や加圧ベルト42は、定着ローラや加圧ローラに比べて熱容量が小さいために、定着ベルト22(定着装置)の昇温特性がさらに向上される。
なお、本実施の形態では、定着補助ローラ20のみを駆動モータで回転駆動することで、定着ベルト22及び加圧ベルト42を所定方向に走行させた。これに対して、加圧補助ローラ30のみを駆動モータで回転駆動させて定着ベルト22及び加圧ベルト42を走行させることもできるし、定着補助ローラ20及び加圧補助ローラ30の双方を駆動モータで回転駆動させて定着ベルト22及び加圧ベルト42を走行させることもできる。それらの場合にも、定着ベルト22及び加圧ベルト42が良好に走行されることになる。
また、本実施の形態において、定着装置を立ち上げるとき(稼動開始時等であって、昇温範囲が大きいときである。)には第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34の双方が通電されて、定着装置が立ち上がった後には第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34のうち少なくとも一方が通電されるように制御することができる。すなわち、定着ベルト22を所望の温度まで昇温させるために大きな熱エネルギーが必要なときには第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34をフル稼働させて、小さな熱エネルギーで定着ベルト22の温度を維持できるときには第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34の稼働率を低下させている。これにより、第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34において消費される電力を効率的に軽減することができる。
また、本実施の形態において、第1誘導加熱部24によって加熱される定着ベルト22の立ち上がり時間が、第2誘導加熱部によって加熱される加圧ベルト42の立ち上がり時間よりも短くなるように設定することができる。具体的には、電源部から第1誘導加熱部24に供給する電力が、電源部から第2誘導加熱部34に供給する電力よりも、大きくなるように設定することができる。そして、定着ベルト22が所望の定着温度に達した時点で、上述した定着工程をおこなう。これは、トナー像を直接的に溶融する定着ベルト22において必要とされる熱エネルギーに比べて、加圧ベルト42において必要とされる熱エネルギーが、小さいことによる。すなわち、定着ベルト22の立ち上げを優先させるように電源部の電力配分をおこなうことで、効率的な電力消費がおこなわれるとともに、定着装置全体の立ち上げを効率的におこなうことができる。
ここで、本実施の形態では、第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34に電力を供給する電源部が、主電源61と補助電源62とで構成されている。
詳しくは、図3を参照して、第1誘導加熱部24及び第2誘導加熱部34は、商用電源に接続された主電源61と、電力の充放電が可能な補助電源62と、のうち少なくとも一方から電力が供給されるように構成されている。
図3に示すように、誘導加熱部24、34は、複数のスイッチ65A〜65Cを有するスイッチ回路65を介して、主電源61及び補助電源62に接続されている。主電源61は、画像形成装置の設定場所に備えられているコンセント(商用電源)に接続されている。補助電源62には、充放電可能なコンデンサが設けられている。補助電源62のコンデンサとしては、2000F程度の静電容量を有していて数秒から数十秒の電力供給をおこなうのに充分な容量を有する電気二重層コンデンサ(例えば、日本ケミコン社製)を用いることができる。
そして、スイッチ回路65の複数のスイッチ65A〜65Cを切り替えることで、主電源61又は/及び補助電源62から誘導加熱部24、34への電力の供給又は遮断をおこなったり、主電源61から補助電源62へ電力供給して補助電源(コンデンサ)を充電したりする。
図4は、主電源61及び補助電源62から誘導加熱部24、34に供給される電力供給量を示す波形図である。
図4を参照して、誘導加熱部24、34の稼動が開始されると、スイッチ回路65の第1スイッチ65Aのみが接続されて、主電源61から誘導加熱部24、34への電力供給がおこなわれる。これにより、定着ベルト22及び加圧ベルト42が誘導加熱部24、34による加熱によって所望の温度に昇温して、所定の定着工程がおこなわれる。
そして、誘導加熱部24、34が待機状態(大きな加熱を必要としない状態である。)になると、第2スイッチ65Bが接続されて、主電源61から補助電源62に電力が供給されて補助電源62の充電がおこなわれる。
そして、誘導加熱部24、34が待機状態から再び加熱開始されると、第1スイッチ65A及び第3スイッチ65Cが接続されて、主電源61から誘導加熱部24、34への電力供給に加えて、補助電源62から誘導加熱部24、34への電力供給(放電)がおこなわれる。
ここで、補助電源62のコンデンサは二次電池とは異なり、化学反応をともなわないために次のような優れた特徴を有する。すなわち、二次電池(例えば、ニッケル−カドミウム電池)を補助電源として用いた場合には急速充電をおこなっても数時間を要するが、コンデンサを補助電源として用いた場合には数分程度の急速充電が可能である。そのため、同一時間内で待機状態と加熱状態とを繰り返す場合、コンデンサを補助電源として使用することにより、確実に補助電源から誘導加熱部に電力を供給することができて、誘導加熱部を短時間で所定の温度に立ち上げることができる。また、ニッケル−カドミウム電池等の二次電池は、充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため、補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストがかかる。これに対して、コンデンサは、長寿命であり、繰り返しの充放電による劣化が少なく、鉛蓄電池のように液交換や補充等も必要ないためメンテナンスがほとんど不要で、安定して使用することができる。
ここで、本実施の形態では、現像部13に収容される現像剤中のトナー(トナー像を形成するためのトナーである。)として、以下の製造方法で形成されたものが用いられている。
すなわち、本実施の形態におけるトナーは、有機溶媒中に変性ポリエステル系樹脂からなるプレポリマーとそのプレポリマーを伸長又は架橋させた化合物とトナー組成分とを溶解又は分散させてその溶解物又は分散物を水系媒体中で架橋反応及び/又は伸長反応させて得られた分散液から溶媒を除去することにより得られたものである。さらに、その中に分散された顔料系着色剤の分散粒径が個数平均径で0.5μm以下であり、その個数平均径が0.7μm以上の個数割合が5個数%以下となるように形成されたものである。
このように形成されたトナーは、低温定着性、帯電安定性、流動性に優れ、高品質の画像を得ることができる。特に、カラー画像形成装置においては、透明性が良く光沢性に優れたカラー画像を得ることができる。
さらに、上述した顔料系着色剤の分散粒径を個数平均径で0.3μm以下として、その個数平均径が0.5μm以上の個数割合が10個数%以下となるように形成されたトナーを用いることで、さらに高品質の画像を得ることができる。このようなトナーは、画像解像力に優れていて、デジタル方式の画像形成装置用のものとして好適である。特に、カラー画像形成装置においては、解像力及び透明性が良く色再現性に優れたカラー画像を得ることができる。
また、上述したトナーの製造方法において、分散液(油性分散液)を、アミンに対して非反応性のポリエステル系樹脂を溶解したものとすることができる。このように形成されたトナーを用いることで、低定着性、耐オホットフセット性を向上させることができる。
また、本実施の形態にて用いられるトナーは、重量平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
3.0≦Dv≦7.0
1.00≦Dv/Dn≦1.20
なる関係が成立するように形成されたものである。このように形成されたトナーは、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオフセット性に優れ、光沢性に優れたカラー画像を得ることができる。さらに、2成分現像剤において長期にわたるトナーの消費・補給がおこなわれても、現像剤中のトナーの粒子径の変動が少なく、現像部において撹拌が長期間おこなわれても安定した現像性が維持される。
なお、トナーの重量平均粒径及び個数平均粒径は、粒度分布測定装置「コールターカウンターTA−2」、「コールターマルチサイザー2」(いずれもコールター社製)等を用いて求めることができる。
また、本実施の形態にて用いられるトナーは、略球形トナーであって、その円形度が0.900〜0.960の範囲内になるように形成されたものである。このようなトナーを用いることで、転写性に優れ、チリのない高画質の画像を得ることができる。
なお、トナーの円形度は、その投影面積と面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値であって、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(シスメックス社製)等を用いて求めることができる。
また、本実施の形態にて用いられるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のテトラヒドロフラン可溶分の分子量分布において、その分子量2500〜10000の領域にメインピークが存在し、その数平均分子量が2500〜50000の範囲になるように形成されたものである。このようなトナーを用いることで、耐熱保存性が最適化され、良好な低温定着性、耐ホットオフセット性を得ることができる。
また、本実施の形態にて用いられるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のガラス転移点が40〜65℃であり、その酸価が1〜30mgKOH/gとなるように形成されたものである。このようなトナーを用いることによって、低定着性、耐オホットフセット性を向上させることができる。
以下、図5にて、第2誘導加熱部34により加圧ベルト42を加熱することによって定着装置の昇温時間が短縮化される効果を確認するために、本願発明者がおこなった実験について説明する。
図5は、加圧補助ローラ(又は加圧ローラ)の昇温特性を示すグラフである。図5において、実線Rは、第2誘導加熱部34によって加圧ベルト42を加熱する定着装置(本実施の形態における定着装置である。)における、加圧補助ローラ30の昇温特性を示す。また、破線Sは、加圧ローラ内にハロゲンランプ(ヒータランプ)を内設した定着装置(上述した特許文献1等における定着装置である。)における、加圧ローラの昇温特性を示す。
実線Rに係わる定着装置と破線Sに係わる定着装置とにおいて、加圧部材の加熱方式以外の条件は同等とした。双方の画像形成装置における作像線速(及び、記録媒体の搬送速度)は185mm/秒に設定した。ここで、厚さ(紙厚)が100g/m2の記録媒体P上に0.9mg/cm2のトナーが付着している場合(ベタ画像作像時である。)、定着性を満足するために、定着補助ローラ20の温度が165℃に達していて、加圧補助ローラ30(又は加圧ローラ)の温度が80℃に達している必要がある。実験は、室温及び装置内温度が20℃の状態から、定着ベルト22及び加圧ベルト42(又は加圧ローラ)の昇温を開始した。具体的に、第1誘導加熱装置24には1100Wの電力を供給して、第2誘導加熱装置34(又は、ハロゲンヒータ)には350Wの電力を供給した。
その結果、ハロゲンヒータを用いた定着装置では加圧ローラ表面が80℃に達するまでの昇温時間が40秒であったのに対して、本実施の形態における定着装置では加圧補助ローラ表面が80℃に達するまでの昇温時間が30秒であった。このとき、定着補助ローラ20及び定着ベルト22の温度が165℃(定着可能温度)に達するまでの時間は、ハロゲンヒータを用いた定着装置が28秒であったのに対して、本実施の形態における定着装置では26秒であった。これは、加圧部材側の温度上昇が速い分だけ、定着部材側の熱量が移動しにくくなるためである。
このように、第2誘導加熱部34によって加圧ベルト42を加熱することにより、ウォームアップから作像開始までの所要時間が短縮される。さらに、電磁誘導加熱方式を用いて加圧ベルト42を加熱する定着装置は、ハロゲンヒータを用いた定着装置のように立ち上がり時間の短縮を目的として加圧ローラ内のヒータを断続的にオン・オフする必要がないので、省エネルギー化が向上する。
以上説明したように、本実施の形態では、熱容量が小さな加圧ベルト42を設置して、電磁誘導加熱方式によって定着ベルト22を加熱するとともに、電磁誘導加熱方式によって加圧ベルト42を加熱しているために、昇温特性がさらに向上される、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施の形態では、定着ベルト22及び第1支持ローラ21がどちらも第1誘導加熱部24によって電磁誘導加熱されて、加圧ベルト22及び第2支持ローラ41がどちらも第2誘導加熱部34によって電磁誘導加熱される構成とした。これに対して、定着ベルト22及び第1支持ローラ21のうちいずれか一方のみが第1誘導加熱部24によって電磁誘導加熱され、加圧ベルト42及び第2支持ローラ41のうちいずれか一方のみが第2誘導加熱部34によって電磁誘導加熱される構成とすることもできる。例えば、定着ベルト22や加圧ベルト42に発熱層を設けない場合には、第1支持ローラ21や第2支持ローラ41のみが誘導加熱部24、34によって電磁誘導加熱されて、定着ベルト22や加圧ベルト42を加熱する加熱部材として機能する。そのような場合も、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、定着ベルト22や加圧ベルト42の外周面に対向する位置に誘導加熱部24、34を配設したが、支持ローラ21、41の外周面に対向するように誘導加熱部24、34を配設することもできる。すなわち、誘導加熱部24、34を、定着ベルト22や加圧ベルト42を介することなく、支持ローラ21、41に直接的に対向させることができる。そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置された定着装置を示す断面図である。 定着装置に電力を供給する主電源及び補助電源を示すブロック図である。 主電源及び補助電源から供給される電力供給量を示す波形図である。 加圧補助ローラの昇温特性を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
19 定着装置、
20 定着補助ローラ(ローラ部材)、
21 第1支持ローラ(ローラ部材)、
22 定着ベルト、
24 第1誘導加熱部、
25、35 コイル部、 26、36 コア部、
30 加圧補助ローラ(ローラ部材)、
34 第2誘導加熱部、
41 第2支持ローラ(ローラ部材)、
42 加圧ベルト、
61 主電源、 62 補助電源。

Claims (16)

  1. 磁束を発生させる第1誘導加熱部と、
    複数のローラ部材に張架されるとともに、前記第1誘導加熱部によって発生された前記磁束によって直接的又は間接的に加熱されてトナー像を溶融して記録媒体上に定着する定着ベルトと、
    複数のローラ部材に張架されるとともに、圧接する前記定着ベルトとの間に搬送される前記記録媒体を加圧する加圧ベルトと、
    磁束を発生させて当該磁束によって前記加圧ベルトを直接的又は間接的に加熱する第2誘導加熱部と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトは、第1支持ローラと定着補助ローラとに張架され、
    前記加圧ベルトは、第2支持ローラと加圧補助ローラとに張架され、
    前記定着補助ローラ及び前記加圧補助ローラは、前記定着ベルト及び前記加圧ベルトを介して圧接することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1誘導加熱部は、前記定着ベルトを介して前記第1支持ローラに対向するとともに、前記定着ベルト及び前記第1支持ローラのうち少なくとも一方を電磁誘導加熱し、
    前記第2誘導加熱部は、前記加圧ベルトを介して前記第2支持ローラに対向するとともに、前記加圧ベルト及び前記第2支持ローラのうち少なくとも一方を電磁誘導加熱することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記定着補助ローラ及び前記加圧補助ローラのうち少なくとも一方を回転駆動して前記定着ベルト及び前記加圧ベルトを走行させるように構成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の定着装置。
  5. 装置を立ち上げるときには前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部が通電されて、装置が立ち上がった後には前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部のうち少なくとも一方が通電されるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記第1誘導加熱部によって加熱される前記定着ベルトの立ち上がり時間が、前記第2誘導加熱部によって加熱される前記加圧ベルトの立ち上がり時間よりも短くなるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記第1誘導加熱部及び前記第2誘導加熱部は、商用電源に接続された主電源と、電力の充放電が可能な補助電源と、のうち少なくとも一方から電力が供給されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記トナー像に係わるトナーは、有機溶媒中に変性ポリエステル系樹脂からなるプレポリマーと該プレポリマーを伸長又は架橋させた化合物とトナー組成分とを溶解又は分散させてその溶解物又は分散物を水系媒体中で架橋反応及び/又は伸長反応させて得られた分散液から溶媒を除去することにより得られたものであって、その中に分散された顔料系着色剤の分散粒径が個数平均径で0.5μm以下であり、その個数平均径が0.7μm以上の個数割合が5個数%以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記トナーは、前記顔料系着色剤の分散粒径が個数平均径で0.3μm以下であり、その個数平均径が0.5μm以上の個数割合が10個数%以下となるように形成されたことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記分散液は、アミンに対して非反応性のポリエステル系樹脂を溶解したものであることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記トナー像に係わるトナーは、重量平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
    3.0≦Dv≦7.0
    1.00≦Dv/Dn≦1.20
    なる関係が成立するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記トナー像に係わるトナーは、その円形度が0.900〜0.960の範囲内になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記トナー像に係わるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のテトラヒドロフラン可溶分の分子量分布において、その分子量2500〜10000の領域にメインピークが存在し、その数平均分子量が2500〜50000の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記トナー像に係わるトナーは、その中に含まれるポリエステル系樹脂のガラス転移点が40〜65℃であり、その酸価が1〜30mgKOH/gとなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の定着装置。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  16. キャリアと前記トナー像に係わるトナーとからなる現像剤を収容するとともに像担持体上に形成された潜像を現像する現像部を備えたことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
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