JP2008011969A - 空気枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】 乗り物の座席シートに着座して休息、安眠する際に使用する空気枕であって、頭部が必要以上に前傾状態となることなく頸部から頭部に亘って安定した状態で支持することができるようにする。
【解決手段】 枕本体10は、頸支持部1を中央にしてこの頸支持部1の両端に上下方向に向かって頭支持部2、2と肩当て部3、3とを一体に設けてなる正面H字状の偏平袋からなり、頸支持部1上に頸部aを支持させると共に頭部bの後頭部b1を上記頭支持部2、2間の空間部に没入状態にして該後頭部b1の両側部を頭支持部2、2の対向内面で枕本体10のエアークッションで弾性的に受止させて頭部bが睡眠中に左右方向の傾動したり、前傾状態となるのを確実に防止し、楽な姿勢で安眠できるように構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】 枕本体10は、頸支持部1を中央にしてこの頸支持部1の両端に上下方向に向かって頭支持部2、2と肩当て部3、3とを一体に設けてなる正面H字状の偏平袋からなり、頸支持部1上に頸部aを支持させると共に頭部bの後頭部b1を上記頭支持部2、2間の空間部に没入状態にして該後頭部b1の両側部を頭支持部2、2の対向内面で枕本体10のエアークッションで弾性的に受止させて頭部bが睡眠中に左右方向の傾動したり、前傾状態となるのを確実に防止し、楽な姿勢で安眠できるように構成している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車や列車などの乗り物を利用して移動する際に、乗り物の座席シートに着座して休息、安眠する時に使用する空気枕に関するものである。
従来から、この種の携帯用空気枕としては、例えば、特許文献1に記載されているように、頸部から後頭部の下端部に亘って支持する支持部の両端に下方に向かって両肩部にそれぞれ支持させる肩当て部を突設してなる正面逆U字状に形成された構造のものが知られており、使用に際しては、空気の注入により膨脹させたのち、頸支持部上に着用者の頸を支持させると共に、両側の肩当て部を前方に屈曲させて両肩部上に乗せ、その対向内側面を頬から顎部に亘って弾性的に圧着させた状態で使用している。
また、特許文献2には、上記特許文献1に記載の空気枕と同一形状を有する枕本体と、この枕本体の頸支持部上に中央部から両側端に向かって下向きに湾曲した三日月形状の補助枕を着脱自在に重ね合わせるようにしてこの補助枕により後頭部を支持させるように構成した空気枕が記載されている。
特開2001−309840号公報
特開2004−275571号公報
しかしながら、前者の空気枕によれば、肩当て部の上端間に連設している頸支持部に頸部を受止させ、且つ、両側の肩当て部間の空間部に両頬から顎にかけた部分を収めた状態にして頸部を安定した支持状態にすることができ、さらに、頭部をこの頸支持部から上方に突出させて後頭部を座席シートの背もたれ部における上端部前面に突設した枕部等に直接受止させた通常の楽な着座状態で使用することができるが、着用者の頭部は何ら支持されていないために、睡眠中に頭部が頸支持部を支点として左右方向に傾動して安眠ができなくなると共に頸が疲れやすくなるといった問題点があった。
一方、後者の空気枕によれば、枕本体の頸支持部上に後頭部を支持する補助枕を着脱自在に取り付けているので、この補助枕によって後頭部が睡眠中に不測に大きく傾動するのを防止することができるが、枕本体の頸支持部上に補助枕を重ね合わせた状態で装着しているので、枕全体の高さが高くなって頭部が頸部から前方に大きく傾き、気道が圧迫されて息苦しくなる虞れがある。このような状態は、背もたれ部の上端部に枕部が設けられている座席シートにおいては一層大きくなり、補助枕を取り外して使用しなければならなくなるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構造によって頸部から頭部を安定した状態で且つ極めて楽な姿勢となるように支持することができると共に頭部を窓際のコーナ部に持たせかけた楽な姿勢で睡眠や休息をする場合においても、窓ガラスや壁面から頭部を保護して安全に使用することができる空気枕を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の空気枕は、請求項1に記載したように、柔軟な気密性シート材によって正面H字状の偏平袋状枕本体を形成し、この枕本体に設けている空気注入バルブから空気を注入することにより膨脹させて使用する空気枕であって、中央部に頸支持部を形成していると共にこの頸支持部の両端に下方に向かって両肩部上にそれぞれ受止させる肩当て部を形成してあり、さらに、上記頸支持部の両端から上方に向かって後頭部の両側部を支持する頭支持部を形成してなることを特徴とする。
このように構成した空気枕において、請求項2に係る発明は、枕本体における頸支持部の上端縁からこの上端縁に連なった両側の頭支持部の対向内縁を、後頭部の下端から後頭部の両側部に亘って接する凹円弧状の湾曲縁部に連続形成していることを特徴とし、請求項3に係る発明は、頸支持部の下端縁からこの下端縁に連なった両側係合脚部の対向内縁を、頸部の背面から該頸部の両側面に沿う凹円弧状の湾曲縁部に連続形成していることを特徴とする。
さらに、本発明の空気枕において、請求項4に係る発明は、上記両側肩当て部を頸支持部に対して折目を介して肩側に屈折可能に構成していることを特徴としている。
請求項5にこの折目構造の一形態であって、枕本体を構成している表裏シート材の対向面における上下方向に連続した頭支持部と肩当て部との連設部分の外側端縁部間を横断する方向に溶着し、この溶着部を折目としている。
一方、請求項6に係る発明においては、上記両側肩当て部の上端部における表裏シート材の対向面を一部を残して内外縁間に亘って溶着してなる溶着部によって折目を形成してあり、上下に連設した頭支持部と係合脚部との内部を溶着していない一部によって連通させた空気枕の構造としている。
また、請求項7に係る発明においては、枕本体を構成している表裏シート材における裏側シート材の上下長さ方向の中央部に襞部を全幅に亘って形成し、この襞部の両端部を表裏シート材の外周縁部に一体に溶着することにより頸支持部の上下方向の中間部を横断する折目を形成してあり、空気の注入による枕本体の膨脹により襞部を上下方向に展開、伸長させて両側肩当て部を前方に屈折させるように構成している。
本発明の空気枕によれば、頸を支持する頸支持部と、この頸支持部の両端から下方に突設して両肩部上に当接、支持させる肩当て部と、上記頸支持部の両端から上方に突設して後頭部の両側部を支持する頭支持部とからなる正面H字状の偏平袋状枕本体を形成し、この枕本体に設けている空気注入バルブから空気を注入することにより枕本体を膨脹させて使用するように構成しているので、空気膨脹した頸支持部上に頸部を支持させた状態でこの頸支持部の両端から下方に突設している両側肩当て部をそれぞれ前方に屈折してその裏面を両肩上に当接、支持させることにより、この両側肩当て部の対向内面で頸部の両側から顎部に亘る部分を弾性的に挟持させた状態にして頸部を頸支持部上に安定した状態で支持させることができるのは勿論、この頸支持部の両端から上方に向かって頭支持部を突設しているので、頸支持部から上方に位置する頭部における後頭部をこれらの両側頭支持部間に正確に収めることができると共に該後頭部の両側部を頭支持部の対向内面に弾性的に支持させて窮屈になることなく頭部の自由度を持たせた楽な姿勢でもって頭部を安定的に支持することができる。
この際、後頭部が空気膨脹している両側頭支持部間の空間部内に没入した状態で収まらせることができるので、乗り物の座席シートにおける背もたれ部から後頭部が僅かに浮いた状態、或いは、接した状態となって頭部を前方に殆ど傾斜させることなく、通常の着座姿勢と同様に気道が狭まるようなことのない姿勢でもってゆったりと安眠、休息を行うことができる。また、頭部を両側からこの頭支持部によって保護しておくことができ、窓際側のコーナ部でこの空気枕を使用して休息等を行う場合などにおいても、窓や壁面に頭部が当接するのを確実に防止した状態にして安眠することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記頸支持部の上端縁からこの上端縁に連なった両側の頭支持部の対向内縁を、後頭部の下端から後頭部の両側部に亘って接する凹円弧状の湾曲縁部に連続形成しているので、頸部から後頭部の両側部に亘ってこの湾曲縁部に均一に支持させて違和感を生じさせることなく、心地よい使用が可能となるものであり、同様に、請求項3に係る発明によれば、上記頸支持部の下端縁からこの下端縁に連なった両側肩当て部の対向内縁を、頸部の背面から該頸部の両側面に沿う凹円弧状の湾曲縁部に連続形成しているので、頸支持部の両端から両側肩当て部を前方に屈折させて両肩上に圧接、受止させると、凹円弧状湾曲縁部によって頸を囲繞した状態にして枕本体を正確に装着することができると共に両側肩当て部の対向内面によって両頬部から顎部に到る部分を弾性的に支持させ、頭部が前方に傾動するのを防止することができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記両側肩当て部を頸支持部に対して折目を介して肩側に屈折可能に構成しているので、使用に際して空気の注入により膨脹している該両側肩当て部を無理に変形させることなく折目から容易に且つ正確に屈折させて肩部上に当接、受止させることができ、使用勝手の良い空気枕を提供することができる。
請求項5に係る発明は上記折目構造の一形態であって、枕本体を構成している表裏シート材の対向面における上下方向に連続した頭支持部と肩当て部との連設部分の外側端縁部間を横断する方向に溶着し、この溶着部を折目としているので、使用に際して、頭支持部や肩当て部に皺や変形を生じさせることなく両肩当て部を溶着部から簡単且つ正確に前方に屈折させることができる。
一方、請求項6に係る発明においては、上記両側肩当て部の上端部における表裏シート材の対向面を一部を残して内外縁間に亘って溶着してなる溶着部によって折目を形成してあり、上下に連設した頭支持部と係合脚部との内部を溶着していない一部によって連通させているので、使用時に、この溶着部から肩当て部をそれぞれ容易に屈折させることができるのは勿論、使用に際しては、一つの空気注入バルブから枕本体内に空気を注入することにより、枕本体全体を膨脹させることができる。
また、請求項7に係る発明によれば、枕本体を構成している表裏シート材における裏側シート材の上下長さ方向の中央部に襞部を全幅に亘って形成し、この襞部の両端部を表裏シート材の外周縁部に一体に溶着することにより頸支持部の上下方向の中間部を横断する折目を形成しているので、使用に際して枕本体内に空気を注入すると、枕本体が膨脹するに従って横断方向に設けている襞部が上下方向に展開、伸長してこの襞部を設けている裏面側が表面側よりも上下方向の長さが長くなり、従って、枕本体が上下方向の中央部から前方に向かって簡単且つ正確にく字状に屈折させることができ、そのため、使用時には両肩当て部を頸支持部の両端から前方に強制的に屈折させることなく、頸支持部を介して両肩当て部を肩部上に、両側頭支持部を後頭部の両側部にそれぞれ当接、受止させることができる立体的な形態に形成することができ、頸部や頭部を一層安定した状態で支持し得る、使用勝手に優れた空気枕を提供することができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は本発明空気枕の基本的な構造を示す正面図、図2はその使用状態を示す簡略側面図であって、枕本体10は着用者の頸部を支持する中空の頸支持部1と、この頸支持部1の両端から上方に突設している中空の頭支持部2、2と、頸支持部1の両端から下方に突設している中空の肩当て部3、3とからなる正面H字状の偏平袋状に形成されてあり、頸支持部1の両端は頭支持部2、2の下端と肩当て部3、3の上端に全面的に連通させていると共に両側の頭支持部2、2と肩当て部3、3とは互いに上下方向に真っ直ぐに連設して対向する上下端を全面的に連通させている。
上記頸支持部1は上下端縁間の幅を着用者の頸部aの長さに略等しい上下幅に形成している一方、この頸支持部1の両端から互いに平行するように上方に突設している上記両側頭支持部2、2の対向内縁間の空間部12の幅を頭部bの幅よりも小幅に形成していると共に上記頸支持部1の上端縁からこれらの両側頭支持部2、2の対向内縁の上端に亘って着用者の後頭部b1の下端から該後頭部b1の両側部に沿って接する凹円弧状に湾曲した上向き開口の湾曲縁部4に形成してあり、さらに、上記頸支持部1の下端縁から上記両側肩当て部3、3の対向内縁の下端に亘って頸部aの背面から該頸部aの両側面に沿う凹円弧状に湾曲した下向き開口の湾曲縁部5に形成していると共にこの湾曲縁部5で囲まれた空間部13に頸部Aを挿通状態で収めることができるように構成している。上記湾曲縁部4、5には、後頭部b1や頸部aに対する密接性を一層良好にするためのひれ状片4a、5aを内方に向かって突設している。
このように構成している偏平な密閉袋状の枕本体10は、中央部に上記頸支持部1の形成用シート部を有し、このシート部の両端に上下方向に向かってそれぞれ上記両側頭支持部2、2と両側肩当て部3、3の形成用シート部を一体に設けてなるH字状に裁断された表裏2枚の柔軟な気密性シート材、例えば、塩化ビニル等の合成樹脂製シート材や内面を気密加工された布帛からなるシート材を重ね合わせてその周縁部をシール加工することにより形成されている。また、この枕本体10の両側頭支持部2、2におけるいずれか一方、又は両側肩当て部3、3におけるいずれか一方の隅角部に一つの空気注入口を有する空気注入バルブ6が設けられている。
使用に際して、この枕本体10内に空気注入バルブ6を通じて空気を注入すると、枕本体10を形成している頸支持部1や両側頭支持部2、2及び両側肩当て部3、3が一体的に膨脹して一定厚みを有する空気枕となる。この枕本体10の裏面を図2に示すように座席シートの背もたれ部20の上端部に当てがい、頸支持部1上に着用者の頸部aを支持させた状態にして該頸支持部1の両端から下方に突設している両側肩当て部3、3の上端を前方に屈折させて上端から下端に向かって斜め前方に傾斜させた状態でその裏面を両肩c、c上に当接、受止させると共に、頸支持部1の両端から上方に突設している両側頭支持部2、2の対向端部間に後頭部b1を支持させる。
この使用状態にすると、両側肩当て部3、3が両肩c、c上にそのエアクッションによって弾力的に係合、受止させると共に、上記頸支持部1の下端縁からこの両側肩当て部3、3の対向内縁の下端に亘って形成している凹円弧状の湾曲縁部5により囲まれている空間部13内に頸部aが挿通された状態で支持され、且つ、両側肩当て部3、3の対向内面が両頬d、dに弾性的に密接すると共に上記湾曲縁部5の狭まった両下端部によって顎部eを弾性的に受止し、頭部を正面側に向けた安定した支持状態にすることができる。
さらに、上記頭支持部1の上端縁から両側頭支持部2、2の対向内縁の上端に亘って形成している凹円弧状の湾曲縁部4で囲まれた空間部12内に後頭部b1が没入すると共に該後頭部b1の両側部が両側頭支持部2、2の対向内面で弾性的に受止されて頭部bが左右に傾動するのを弾性的に阻止し、背もたれ部20から僅かに浮かせた状態にして気道を圧迫することなく、さらには、頸部aの疲れをできるだけ軽減した状態で頭部を安定に支持して休息、安眠をすることができる。
上記の空気枕においては、使用時に頸支持部1の両端から下方に突設している両側肩当て部3、3を前方に屈折させた際に、頸支持部1の両端と両側肩当て部3、3の上端との連設部における表面シート部に皺が発生すると共に両側肩当て部3、3がその弾性復元力によって両肩に強く圧着して不快感や違和感を与える虞れがあるので、両側肩当て部3、3を頸支持部1に対して折目を介して前方に屈折可能に構成しておくことが望ましい。
図3〜図5はその実施例を示すもので、上記枕本体10を形成している正面H字状に裁断された表裏シート材の周縁部をシール加工する際に、頭支持部2と肩当て部3との連接部分に相当するこれらの表裏シート材における長さ方向(上下方向)の中央部も全幅に亘ってヒートシールにより溶着して、この溶着部7により頸支持部1の幅方向の中間部を横断する水平直線状の折目を形成している。さらに、この溶着部7によって枕本体10内が上下二つの空気室に分割されているので、両側頭支持部2、2における一方の頭支持部2と、両側肩当て部3、3における一方の肩当て部3との隅角部に空気注入バルブ6、6をそれぞれ設けているものである。その他の構成については上記図1、図2に実施の形態で説明した枕本体10と同じなるので、同一箇所に、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このように構成したので、使用時には、図4に示した偏平袋状の枕本体10に空気注入バルブ6、6から空気を注入して図5に示すように該枕本体10を膨脹させたのち、二点鎖線で示すように、両側頭支持部2、2の下端に対して両側肩当て部3、3を溶着部7から前方に屈折させ、頸支持部1により支持された頸部aの両側方からこの両側肩当て部3、3を両肩状にそれぞれ受止させると共に、両側頭支持部2、2によって上述したように、後頭部b1を安定的に支持させるものである。この際、両側肩当て部3、3は溶着部7を折目として前方に屈折させるものであるから、皺などが生じることなく、且つ、軽い力でもって簡単且つ正確に屈折させることができると共に、両肩に対する圧着力も弱くて圧迫感等の違和感などが生じる虞れもない。
図6〜図10は溶着部7による折目を設けた空気枕の別な実施の形態を示すもので、上記溶着部7は枕本体10における頸支持部1の上下幅方向の中間部を全幅に亘って横断するように設けられているが、この実施例においては、図6に示すように、枕本体10を形成している表裏シート材14、15において、両側肩当て部3、3の上端部に相当する部分の対向面をそれそれ溶着7'、7'してなるものである。
具体的には、肩当て部3の上端部における表裏シート材部分の対向面を、頸支持部1の下端縁から両側肩当て部3、3の対向内縁の下端に亘って形成している凹円弧状湾曲縁部5における上端近傍部と、肩当て部3の上端部における外側端縁近傍部との間に亘って下向き円弧状、即ち、長さ方向の中央部から両端に向かって緩やかに上方に湾曲した湾曲線状に溶着してなるものであり、この溶着部7'の内端と上記湾曲縁部5との間、及び、該溶着部7'の外端と肩当て部3の上端部における外側端縁との間とに、溶着していない部分を設けてこの部分を、肩当て部3、3の上端部内と頸支持部1及び両側頭支持部2、2内との空気連通部7aに形成している。従って、この空気枕においては、空気注入パルブ6は一か所のみに設けておけばよい。その他の構成については上記図1、図2に実施の形態で説明した枕本体10と同じなるので、同一箇所に、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このように構成したので、使用に際しては、枕本体10内に空気を注入して膨脹させたのち、両側の溶着部7'、7'から両側肩当て部3、3を前方に屈折させ、図8〜図10に示すように、頸部aを頸支持部1上に支持させると共にこれらの両側肩当て部3、3を両肩状にそれぞれ支持させる一方、両側頭支持部2、2によって上記図1、図2で示した空気枕と同様に後頭部b1を少し前方に浮かせた安定した支持状態で着用することができる。この場合、上記溶着部7'は肩当て部3の上端部において両端から中央に向かって下方に緩やかに湾曲した円弧状溶着部としているので、この溶着部7'から肩当て部3を前方に向かって大きな曲げ抵抗を生じさせることなく円滑に屈折させることができるが、この溶着部7'を直線状に形成しておいてもよい。
さらに、上記溶着部7'を肩当て部3の上端部において両端から中央に向かって下方に緩やかに湾曲した円弧状溶着部に形成しているが、図11に示すように、肩当て部3の上端部において両端から中央に向かって上方に緩やかに湾曲した円弧状溶着部に形成してしておいてもよい。具体的には、肩当て部3、3の上端部における表裏シート材部分の対向面を、頸支持部1の下端縁からこれらの両側肩当て部3、3の対向内縁の下端に亘って形成している凹円弧状湾曲縁部5における上端近傍部と、肩当て部3の上端部の外側端縁近傍部との間に亘って上向き円弧状、即ち、長さ方向の中央部から両端に向かって緩やかに下方に湾曲した湾曲線状に溶着してなるものであり、この溶着部7'の内端と上記湾曲縁部5との間、及び、該溶着部7'の外端と肩当て部3の上端部における外側端縁との間とに、溶着していない部分を設けてこの部分を、肩当て部3、3の上端部内と頸支持部1及び両側頭支持部2、2内との空気連通部7aに形成している。その他の構成については上記図1、図2に実施の形態で説明した枕本体10と同じなるので、同一箇所に、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上記いずれの空気枕においても、両側肩当て部3、3を前方に屈折させるための折目を溶着部7、7'によって形成して、この溶着部7、7'から使用時に両側肩当て部3、3を人手によって前方に屈折させるように構成しているが、人手によることなく膨脹時に自動的に両側肩当て部3、3を前方に屈折させるように構成しておくこともできる。
図12〜図18はその一実施の形態を示すもので、上記図1、図2に示した空気枕において枕本体10を形成している正面H字状に裁断された表裏シート材14、15のうち、頸支持部1の部分に相当する裏面シート材15の上下方向の長さを全幅に亘って表面シート材14における頸支持部1の部分の上下方向の長さよりも長く形成しておき、この長くした部分の上下部を図12に示すように折り畳むことにより襞部8、8を全幅に亘って形成して裏面シート材15の長さを表面シート材14の長さに等しくし、且つ、正面同一形状にして重ね合わせ、これらの表裏シート材14、15の外周端縁部をヒートシール加工9する際に、襞部8、8の両端部も一体にヒートシールして溶着、固定させることによって枕本体10を形成している。その他の構成については上記図1、図2に実施の形態で説明した枕本体10と同じなるので、同一箇所に、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このように構成したので、使用に際して図12に示した偏平袋状の枕本体10に空気注入バルブ6、6から空気を注入して枕本体10を膨脹させていくと、膨脹するに従って枕本体10における裏面シート材15に設けている上記襞部8、8が図14に示すように、上下方向に展開しながら伸長し、枕本体10の表面シート材14の長さよりも裏面シート材15の長さが長くなって枕本体10が図15に示すように、頸支持部1を中央にしてその上下側の頭支持部2、2と肩当て部3、3とを前方に屈曲させた状態となる。即ち、頭支持部2に対して肩当て部3が前方に屈折した状態となる。
この状態にして頸部aの背面を頸支持部1上に支持させると、図16〜図18に示すように両側肩当て部3、3が自然と両肩c、c上に受止されると共に頸部aが凹円弧状の湾曲縁部4で囲まれた空間部12内に挿通状態で収まり、両頬dから顎部eにかけて両側肩当て部3、3の対向内面により弾性的に支持された状態となる一方、両側頭支持部2、2の背面が座席シートの背もたれ部20上に受止されてこれらの頭支持部2、2の対向内面によって上記図1、図2で示した空気枕と同様に後頭部b1を少し前方に浮かせた安定した支持状態にすることができる。なお、上記襞部8、8は、枕本体10の裏面シート材15における表面シート材14よりも長くした中央部分の上半部と下半部とをそれぞれ相反する方向に折り畳んで2つの平行な襞部8、8としているが、図19に示すように、一つの襞部8'によって折目を形成しておいてもよい。
1 頸支持部
2 頭支持部
3 肩当て部
4、5 湾曲縁部
6 空気注入バルブ
7 溶着部
8 襞部
10 枕本体
2 頭支持部
3 肩当て部
4、5 湾曲縁部
6 空気注入バルブ
7 溶着部
8 襞部
10 枕本体
Claims (7)
- 柔軟な気密性シート材によって正面H字状の偏平袋状枕本体を形成し、この枕本体に設けている空気注入バルブから空気を注入することにより膨脹させて使用する空気枕であって、中央部に頸支持部を形成していると共にこの頸支持部の両端に下方に向かって両肩部上にそれぞれ受止させる肩当て部を形成してあり、さらに、上記頸支持部の両端から上方に向かって後頭部の両側部を支持する頭支持部を形成していることを特徴とする空気枕。
- 頸支持部の上端縁からこの上端縁に連なった両側の頭支持部の対向内縁を、後頭部の下端から後頭部の両側部に亘って接する凹円弧状の湾曲縁部に連続形成していることを特徴とする請求項1に記載の空気枕。
- 頸支持部の下端縁からこの下端縁に連なった両側肩当て部の対向内縁を、頸部の背面から該頸部の両側面に沿う凹円弧状の湾曲縁部に連続形成していることを特徴とする請求項1に記載の空気枕。
- 両側肩当て部を頸支持部に対して折目を介して肩側に屈折可能に構成していることを特徴とする請求項1に記載の空気枕。
- 折目は枕本体を構成している表裏シート材の対向面における上下方向に連続した頭支持部と肩当て部との連設部分の外側端縁部間を横断する方向に溶着した溶着部により形成していることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の空気枕。
- 折目は両側肩当て部の上端部における表裏シート材の対向面を一部を残して内外縁間に亘って溶着してなる溶着部によって形成されてあり、上下に連設した頭支持部と肩当て部との内部を溶着していない一部によって連通させていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の空気枕。
- 枕本体を構成している表裏シート材における裏側シート材の上下長さ方向の中央部に襞部を全幅に亘って形成し、この襞部の両端部を表裏シート材の外周縁部に一体に溶着することにより頸支持部の上下方向の中間部を横断する折目を形成してあり、空気の注入による枕本体の膨脹により襞部を上下方向に展開、伸長させて両側肩当て部を前方に屈折させるように構成していることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の空気枕。
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