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JP2007231361A - 透明電極膜の製膜方法及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

透明電極膜の製膜方法及び太陽電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い可視光透過率、低い抵抗率、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を製膜可能な透明電極膜の製造方法を提供する。
【解決手段】(a)SnClとHOとをO/Sn第1比で含む第1原料ガスを、不活性ガスで第1希釈率で希釈して供給し、基板の上方に第1透明導電膜を形成する工程と;(b)SnClとHOとをO/Sn第2比で含む第2原料ガスを、不活性ガスで第2希釈率で希釈して供給し、第1透明導電膜上に第2透明導電膜を形成する工程と;(c)SnClとHOとをO/Sn第3比で含む第3原料ガスを、不活性ガスで第3希釈率で希釈して供給し、第2透明導電膜上に第3透明導電膜を形成する工程とを具備する透明電極膜の製膜方法を用いる。ただし、O/Sn第1比は、O/Sn第2比及びO/Sn第3比よりも大きい。第1希釈率は、第2希釈率及び第3希釈率よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明電極膜に関し、特に太陽電池に用いられる透明電極膜に関する。
透明電極膜としてのSnO膜は、例えば、雰囲気温度約500℃にて次の熱CVD反応により基板の上に製膜される。
SnCl+2HO→SnO+4HCl
このとき、SnO膜に光透過性と導電性とを確保させるため、原料ガスにF含有ガス(例示:HFガス)を混在させ、Fをドーピングしながら製膜する。
また透明電極膜と基板の間にはアルカリバリア膜を設ける場合がある。アルカリバリア膜は、特にガラス製の基板に含まれるアルカリ成分(Naなど)が製膜時に透明導電膜へ熱拡散すること及び製膜後に透明導電膜へ経時的に拡散することを防止する。
アルカリバリア膜としてのSiO膜は、例えば、雰囲気温度約500℃にて次の熱CVD反応により基板の上に製膜される。
SiH+O→SiO+2H
太陽電池に用いられる透明電極膜に要求される性能は、(1)高い可視光透過率、(2)低い抵抗率、(3)高いヘイズ(=拡散光量/透過光量)が挙げられる。これらを達成するためには、透明電極膜中のSnO結晶粒が緻密に柱状成長することが望ましい。しかし、(1)(2)(3)の性能を同時に満足する製膜条件の選定は非常に難しい。これはSnO結晶粒の成長制御に以下のような難点があるからである。例えば、基板上で結晶成長する初期核の分布が緻密な状態で結晶が成長し始めると、各結晶粒が互いの成長を阻害し合うことで、いずれの結晶粒も良好な柱状成長ができず、その結果ヘイズが低下してしまう。一方、逆に粗な状態で結晶が成長し始めると、各結晶粒の成長方向の乱れや結晶粒間の隙間の発生などにより抵抗率が増加し、ヘイズも不均一になり、その結果太陽電池性能が低下する。このように、(1)(2)(3)の性能を同時に満足する製膜条件を選定するためには、上記の相反する条件の中で適度な条件を見出すことが必要となる。
関連する技術として特開2001−36107号公報に光電変換装置用基板およびこれを用いた光電変換装置が開示されている。この光電変換装置用基板は、ガラス板と、前記ガラス板上に形成した酸化錫を主成分とする導電膜とを含み、前記導電膜中の塩素濃度が0.11重量%以下であり、前記導電膜中のフッ素濃度が前記塩素濃度以上であることを特徴とする。これは、透明導電膜にドープするF濃度を最適化して膜に取り込むCl濃度を抑制し光透過率を向上させようとするものである。
またWO2003/065386号公報に透明導電膜の成形方法、その透明導電膜、それを含むガラス基板およびそのガラス基板を用いた光電変換装置が開示されている。この透明導電膜の成形方法は、ガラスリボン上にCVD法により酸化スズを主成分とする透明導電膜を成形する方法である。有機スズ化合物が0.5〜2.0mol%含まれる原料ガスを用いて、成膜速度3000〜7000nm/minで透明導電膜を成形する。これは、有機系スズ化合物原料ガスを用いて巨大結晶粒の成長を抑制し結晶粒を均一化させようとするものである。
特開2001−59175号公報に酸化錫膜とその製造方法および酸化錫膜の製造装置が開示されている。この酸化錫膜の製造方法は、四塩化錫と水とを反応させて一方向に移動するガラス基板上に酸化錫膜を常圧CVD法により形成する。四塩化錫および水を含有するガスをガラス基板上に吐出して酸化錫膜を形成させる際の雰囲気が、ガラス基板の移動方向の上流側の方が下流側より水濃度が高い雰囲気であることを特徴とする。これは、製膜初期にHO/SnCl比を増加させて、水の量増加で親和性を高め結晶成長を安定化させようとするものである。
特開2001−36107号公報 WO2003/065386号公報 特開2001−59175号公報
従って、本発明の目的は、高い可視光透過率、低い抵抗率、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を製膜可能な透明電極膜の製膜方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高い可視光透過率、低い抵抗率、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を用いた高効率な太陽電池を製造可能な太陽電池の製造方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の透明電極膜の製膜方法は、(a)SnClとHOとをO/Sn第1比で含む第1原料ガスを、不活性ガスに対する第1原料ガスの割合が第1希釈率で希釈して供給し、基板(20)の上方に第1透明導電膜(22)を形成する工程と;(b)SnClとHOとをO/Sn第2比で含む第2原料ガスを、不活性ガスに対する第2原料ガスの割合が第2希釈率で希釈して供給し、第1透明導電膜(22)上に第2透明導電膜(23)を形成する工程と;(c)SnClとHOとをO/Sn第3比で含む第3原料ガスを、不活性ガスに対する前記第3原料ガスの割合が第3希釈率で希釈して供給し、第2透明導電膜(23)上に第3透明導電膜(24)を形成する工程とを具備する。O/Sn第1比は、O/Sn第2比及びO/Sn第3比よりも大きい。第1希釈率は、第2希釈率及び第3希釈率よりも大きい。ここで不活性ガスとしてNを用いた場合、希釈率はN/Sn比となる。
本発明では、O/Sn第1比をO/Sn第2、3比よりも大きくすることにより、第1透明導電膜(22)を形成する下地であるアルカリバリア膜(SiO)の表面にHOが全面に初期吸着させることが出来る。それにより、SnClが均一かつ密にHOに反応するので、SnOの結晶粒成長の初期核を均一かつ密に形成することが可能となる。更に、第1希釈率を第2、3希釈率よりも大きくすることにより、SnClとHOとが反応してSnOの初期核が形成されるとき、個々の初期核形成後の結晶成長が抑制されるので、全面に初期核が揃って形成されるので、初期核をより均一かつより密に形成することが可能となる。これらのことから、結晶粒を均一かつ密に柱状に成長させることができ、高い可視光透過率、低い抵抗率、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を製膜することが可能となる。
上記の透明電極膜の製膜方法において、O/Sn第2比は、O/Sn第3比と等しい。第2希釈率は、第3希釈率よりも同等もしくは大きいことが好ましい。
本発明により、第3透明導電膜の製膜速度を速めることが出来、生産性を向上させることができる。
上記の透明電極膜の製膜方法において、第2希釈率は、第3希釈率の1.0倍以上2.0倍以下であることが好ましい。
本発明により、第3透明導電膜の製膜速度を速めながら、膜質分布をより均一にすることができる。
上記の透明電極膜の製膜方法において、O/Sn第1比は、40以上100以下である。第1希釈率は、500倍以上1000倍以下であることが好ましい。
本発明により、SnO膜の結晶粒成長の初期核を適切により均一かつ密に形成することが可能となる。
上記の透明電極膜の製膜方法において、O/Sn第2比及びO/Sn第3比は、10以上70以下である。第2希釈率及び第3希釈率は、100倍以上700倍以下であることが好ましい。
本発明により、SnO膜の結晶粒成長の初期核を適切により均一かつ密に形成することが可能となる。
上記の透明電極膜の製膜方法において、(a)工程において、第1原料ガスは、HFをF/Sn第1比で含む。(b)工程において、第2原料ガスは、HFをF/Sn第2比で含む。(c)工程において、第3原料ガスは、HFをF/Sn第3比で含む。F/Sn第1比は、F/Sn第2比及びF/Sn第3比よりも小さいことが好ましい。
本発明により、初期核形成時のHFの供給を減少することで、SnO膜の初期核の成長を妨げるFを少なくして、初期核の形成を促進させることが出来る。
上記の透明電極膜の製膜方法において、F/Sn第1比は、F/Sn第2比及びF/Sn第3比の(1/10)以上(1/2)以下であることが好ましい。
本発明により、SnO膜の初期核の成長促進させつつ、透明電極膜の抵抗も低くすることが出来る。

上記の透明電極膜の製膜方法において、F/Sn第3比は、F/Sn第2比よりも同等もしくは小さいことが好ましい。
本発明により、透明電極膜の上部に太陽電池が形成された場合、その効率をより向上させることが出来る。
上記の透明電極膜の製膜方法において、(d)SiHとOとをO/Si第1比で含む第4原料ガスを供給し、基板(20)と第1透明導電膜(22)との間にアルカリバリア膜(21)を形成する工程を更に具備する。O/Si第1比は、40以上200以下である。アルカリバリア膜(21)の膜厚は、20nm以上60nm以下であることが好ましく、更に好ましくは30nm以上50nm以下である。
本発明では、O/Si比を充分に大きくすることにより、基板の表面にOが全面に初期吸着させることが出来る。それにより、SiHが均一かつ密にOに反応して、SiOの結晶粒成長の初期核が均一かつ密となる。SiO膜が均一かつ緻密になるのでSiOの膜厚も60nm以下の薄く結晶構造の乱れが少ない膜とすることができる。SiOの結晶粒が均一かつ密になり、その表面性状が良好になるので、それを起点として初期核を発生させる第1透明導電膜(22)は、より均一かつ緻密に初期核を成長させることが出来る。
本発明の透明電極膜の製膜方法は、(a)SnClとHOとHFとをF/Sn第1比で含む第1原料ガスを供給して、基板(20)の上方に第1透明導電膜(22)を形成する工程と;(b)SnClとHOとHFとをF/Sn第2比で含む第2原料ガスを供給して、第1透明導電膜(22)上に第2透明導電膜(23)を形成する工程と;(c)SnClとHOとHFとをF/Sn第3比で含む第3原料ガスを供給して、第2透明導電膜(23)上に第3透明導電膜(24)を形成する工程とを具備する。F/Sn第1比は、F/Sn第2比及びF/Sn第3比よりも小さい。
上記の透明電極膜の製膜方法において、F/Sn第1比は、F/Sn第2比及びF/Sn第3比の(1/10)以上(1/2)以下である。
上記の透明電極膜の製膜方法において、F/Sn第3比は、F/Sn第2比よりも同等もしくは小さい。
本発明の透明電極膜の製膜方法は、(a)SiHとOとをO/Si第1比で含む第4原料ガスを供給し、基板(20)上にアルカリバリア膜(21)を形成する工程と;(b)SnClとHOとを含む第1原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、アルカリバリア膜(21)上に第1透明導電膜(22)を形成する工程と;(c)SnClとHOとを含む第2原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、第1透明導電膜(22)上に第2透明導電膜(23)を形成する工程と;(d)SnClとHOとを含む第3原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、第2透明導電膜(23)上に第3透明導電膜(24)を形成する工程とを具備する。O/Si第1比は、40以上200以下である。アルカリバリア膜(21)の膜厚は、20nm以上60nm以下であり、更に好ましくは30nm以上50nm以下である。
本発明の太陽電池の製造方法は、(a)請求項1乃至13のいずれか一項に記載の透明電極膜の製造方法で、透光性基板(20)上に透明電極膜(21+25)を形成する工程と;(b)透明電極膜(21+25)上に、光を電気に変換する光電変換層(26)を形成する工程と;(c)光電変換層(26)上に、裏面電極膜(27)を形成する工程とを具備する。
本発明により、高い可視光透過率、低い抵抗率(または低いシート抵抗)、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を製膜することが可能となる。また、高い可視光透過率、低い抵抗率、高いヘイズを同時に満足する透明電極膜を用いた高効率な太陽電池を製造することが可能となる。
以下、本発明の透明電極膜の製膜方法及び太陽電池の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態における製膜装置の構成を示す概略図である。製膜装置30は、透光性の基板20(例示:1.4m×1.1mのソーダガラス基板)上に熱CVD法により本発明の透明電極膜を製膜する。透明電極膜は、アルカリバリア膜及び透明導電膜を含む。製膜装置30は、第1チャンバ1、第2チャンバ2、第3チャンバ3、第4チャンバ4、第1ガス供給部5、第2ガス供給部6、第1ガスシール部7、第2ガスシール部8、第1加熱部9、第2加熱部10、コンベア11、水冷部12、製膜室18及び制御部19を具備する。
製膜室18は、直方体形状の室であり、その中でアルカリバリア膜及び透明導電膜が基板20上に製膜される。製膜室18は、長手方向の一方の端部に入口18a、及び、他方の端部に出口18b、入口18aと出口18bとの間に設けられ各種処理を行う領域A〜領域Hを有する。製膜室18の内部の領域A〜領域Hの上部に、第1ガスシール部7、第1加熱部9、第1チャンバ1、第2チャンバ2、第3チャンバ3、第4チャンバ4、水冷部12、及び第2ガスシール部8が入口18aからこの順に設けられている。更に、領域D〜領域Fの下部に、第2加熱部10が設けられている。加えて、入口18aから出口18bへ向かって、コンベア11が設けられている。
コンベア11は、入口18aから出口18bへ向かって製膜室18を貫くように設けられている。出口18bから出た後、製膜室18の下側を通り、入口18aへ戻る。コンベア11は、基板20は、コンベア11に載せられ、入口18aから製膜室18へ進入し、領域A〜領域Hの各領域で所定の処理をされ、出口18bから送出される。
第1ガスシール部7は、製膜室18内部における入口18a近傍の領域Aの上部に設けられている。領域Aへ不活性ガス(例示:窒素ガス)を噴出することで、製膜室18内の雰囲気が入口18aから流出することを防止する。第1加熱部9は、製膜室18内部における領域Aに隣接する領域Bの上部及び下部に設けられている。領域Bを通過する基板20を所定の温度へ昇温する。
第1チャンバ1は、製膜室18内部における領域Bに隣接する領域Cの上部に設けられている。領域Cを通過する基板20上にアルカリバリア膜を形成する。ここでは、領域Cを通過する基板20上にSiHガス及びOガスを送出することで、熱CVD法により基板20上にアルカリバリア膜としてのSiO膜を形成する。
第1ガス供給部5は、第1チャンバ1へ原料ガスを供給する。本実施の形態では、マスフローメータ13a及びマスフローメータ13bを有し、マスフローメータ13aで流量を制御されたSiHガス、及びマスフローメータ13bで流量を制御されたOガスをそれぞれ第1チャンバ1へ供給する。
第2チャンバ2は、製膜室18内部における領域Cに隣接する領域Dの上部に設けられている。領域Dを通過する基板20上に一層目の透明導電膜(以下、第1透明導電膜と記す)を形成する。ここでは、領域Dを通過する基板20上にSnClガス、HOガス及びHFガスをNガスで希釈して送出することで、熱CVD法により基板20上に第1透明導電膜としてのFをドープされたSnO膜を形成する。余剰のガスは排ガスラインから排出される。
第3チャンバ3は、製膜室18内部における領域Dに隣接する領域Eの上部に設けられている。領域Eを通過する基板20上に二層目の透明導電膜(以下、第2透明導電膜と記す)を形成する。ここでは、領域Eを通過する基板20上にSnClガス、HOガス及びHFガスをNガスで希釈して送出することで、熱CVD法により基板20上に第2透明導電膜としてのFをドープされたSnO膜を形成する。余剰のガスは排ガスラインから排出される。
第4チャンバ4は、製膜室18内部における領域Eに隣接する領域Fの上部に設けられている。領域Fを通過する基板20上に三層目の透明導電膜(以下、第3透明導電膜と記す)を形成する。ここでは、領域Fを通過する基板20上にSnClガス、HOガス及びHFガスをNガスで希釈して送出することで、熱CVD法により基板20上に第3透明導電膜としてのFをドープされたSnO膜を形成する。余剰のガスは排ガスラインから排出される。
第2ガス供給部6は、第2チャンバ2〜第4チャンバ4の各々へ原料ガスを供給する。マスフローメータ14a〜14c、マスフローメータ15a〜15c、マスフローメータ16a〜16c及びマスフローメータ17a〜17cを有する。マスフローメータ14cで流量を制御されたHFガス、マスフローメータ15cでHOガス、マスフローメータ16cで流量を制御されたSnClガス、及びマスフローメータ17cで流量を制御されたNガスをそれぞれ第2チャンバ2へ供給する。同様に、マスフローメータ14bで流量を制御されたHFガス、マスフローメータ15bでHOガス、マスフローメータ16bで流量を制御されたSnClガス、及びマスフローメータ17bで流量を制御されたNガスをそれぞれ第3チャンバ3へ供給する。マスフローメータ14aで流量を制御されたHFガス、マスフローメータ15aでHOガス、マスフローメータ16aで流量を制御されたSnClガス、及びマスフローメータ17aで流量を制御されたNガスをそれぞれ第4チャンバ4へ供給する。
第2加熱部10は、製膜室18内部における領域D〜領域Fの下部に設けられている。領域D〜領域Fを通過する基板20を、各領域において所定の温度へ昇温、維持する。水冷部12は、製膜室18内部における領域Fに隣接する領域Gの上部に設けられている。領域Gを通過する基板20を所定の温度以下に降温する。第2ガスシール部8は、製膜室18内部における出口18b近傍の領域H(領域Gに隣接)の上部に設けられている。領域Hへ不活性ガス(例示:窒素ガス)を噴出することで、製膜室18内の雰囲気が出口18bから流出することを防止する。
制御部19は、第1ガスシール部7、第1加熱部9、第1チャンバ1、第1ガス供給部5、第2チャンバ2、第3チャンバ3、第4チャンバ4、第2ガス供給部6、第2加熱部10、第2ガスシール部8、コンベア11、及び水冷部12の動作を制御する。特に、第1ガス供給部5のマスフローメータ13a、13b、第2ガス供給部6におけるマスフローメータ14a〜14c、マスフローメータ15a〜15c、マスフローメータ16a〜16c及びマスフローメータ17a〜17cの各々でのガス流量制御を行う。
次に、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態における製膜条件ついて説明する。ここでは、透明導電膜(SnO膜)を製膜するにあたり、三つのチャンバ(第2チャンバ2〜第4チャンバ4)のうち、初期に製膜する第1透明導電膜(SnO膜)を、その後に製膜する第2透明導電膜(SnO膜)及び第3透明導電膜(SnO膜)の製膜条件とは異なる製膜条件で製膜する。すなわち、第2チャンバ2での製膜条件を、後のチャンバ(第3チャンバ3〜第4チャンバ4)とは異なる製膜条件とする。ただし、SnClガス流量に対するドーピングガスであるHFガス流量の比は、第2チャンバ2〜第4チャンバ4において同じとする。
第1透明導電膜の製膜条件としては、原料ガス(HOガス+SnClガス+HFガス)におけるO/Sn比を大きくすると共に、製膜速度を低く抑える。すなわち、第2チャンバ2でのHOガス流量/SnClガス流量の比(O/Sn比)を40以上100以下(好ましくは50以上80以下)に大きくする。それと共に、Nガスによる原料ガスの希釈率(N/Sn比)を500倍以上1000倍以下(好ましくは600倍以上800倍以下)にして製膜速度を低下させる。このとき、SnClガス流量の流量は、例えば、0.1SLMである。HFガスの流量は、例えば、0.05SLMである。
第2チャンバ2におけるO/Sn比を充分に大きくすることにより、アルカリバリア膜(SiO)の表面にHOが全面に初期吸着させることが出来る。それにより、SnClが均一かつ密にHOに反応して、SnOの結晶粒成長の初期核が均一かつ密となる。ただし、O/Sn比を大きくし過ぎると、アルカリバリア膜(SiO)の表面にHOが過剰に吸着していしまい、各結晶粒の結晶成長が互いに阻害され、かえって柱状成長ができずに不均一となってしまう。したがって、第2チャンバ2でのO/Sn比、すなわち、HOガス流量/SnClガス流量の比は上記範囲となる。
更に、第2チャンバ2における原料ガスを充分にNガスで希釈することにより、SnClとHOとが反応してSnOの初期核が形成されるとき、個々の初期核形成後の結晶成長が抑制され、全面に初期核が揃って形成されるので、初期核がより均一かつより密となる。たたし、原料ガスをNガスで希釈し過ぎると、反応が遅くなりすぎて初期核の形成が不揃いとなり、反って初期核が不均一となり、製膜速度も遅くなってしまう。その結果、導電率が低下することになる。したがって、第2チャンバ2でのNガスによる希釈率は上記範囲となる。なお、希釈するガスはNガス以外の不活性ガス(例示:Ar)でも良いが、コストの面からNガスが使用しやすい。
第2透明導電膜及び第3透明導電膜の製膜条件としては、第1透明導電膜の製膜条件の場合と比較して、原料ガスにおけるO/Sn比を小さくすると共に、製膜速度を低く抑える。すなわち、第3チャンバ3及び第4チャンバ4でのHOガス流量/SnClガス流量の比を10以上70以下(好ましくは20以上50以下)に相対的に小さくする。それと共に、Nガスによる原料ガスの希釈率を第2チャンバ2よりも相対的に低く(例示:100倍以上700倍以下(好ましくは300倍以上500倍以下))に希釈して製膜速度を増加させる。製膜速度の増加量は、3倍以上に増加させることが好ましい。このとき、SnClガス流量の流量は、例えば、0.3SLMである。HFガスの流量は、例えば、0.3SLMである。
第3チャンバ3及び第4チャンバ4におけるO/Sn比を小さくすることにより、各結晶粒が互いの成長を干渉・阻害してヘイズが低下すること、及び製膜速度が低下することを防止する。ただし、O/Sn比を小さくし過ぎると、製膜速度が速くなり過ぎ、結晶成長が不均一となり、膜厚分布が生じてしまう。したがって、第2チャンバ2でのO/Sn比、すなわち、HOガス流量/SnClガス流量の比は上記範囲となる。
更に、第3チャンバ3及び第4チャンバ4における原料ガスのNガスによる希釈率を小さくすることにより、製膜速度を増加させ生産性を向上させることができる。ただし、Nガスによる希釈率を小さくし過ぎると、製膜速度が速くなり過ぎ、結晶成長が不均一となり、膜厚分布が生じてしまう。したがって、第3チャンバ3及び第4チャンバ4でのNガスによる希釈率は上記範囲となる。なお、希釈するガスはNガス以外の不活性ガス(例示:Ar)でも良いが、コストの面からNガスが使用しやすい。
図2は、本発明の透明電極膜の製膜方法及び従来の製膜方法で製膜した透明電極膜の模式断面図である。(a)が従来の製膜方法で製膜した透明電極膜であり、(b)が本発明の透明電極膜の製膜方法で製膜した透明電極膜である。ただし、従来の製膜方法とは、第2チャンバ2〜第4チャンバ4まで同一のO/Sn比及びNガスによる希釈率を用いた方法である。
(a)を参照すると、透明電極膜として、基板120上に、第1チャンバ1で製膜されたアルカリバリア膜121、第2チャンバ2で製膜された第1透明導電膜122、第3チャンバ3で製膜された第2透明導電膜123、第4チャンバ4で製膜された第3透明導電膜124が形成されている。この透明導電膜125(122+123+124)では、結晶粒成長の初期核としての第1透明導電膜122が不均一で疎に分布した状態である。そのため、その上に成長する第2透明導電膜123もその状態を引継ぎ、不均一な分布で成長方向も乱れている。更に、その上に成長する第3透明導電膜124もその状態を引き継ぎ、更に不均一な分布で成長方向も乱れている。すなわち、不均一で乱れた結晶粒成長が起きているので、透明導電膜125では、可視光の透過率が低く、抵効率が高く、ヘイズが低くなる。
一方(b)を参照すると、透明電極膜として、基板20上に、第1チャンバ1で製膜されたアルカリバリア膜21、第2チャンバ2で製膜された第1透明導電膜22、第3チャンバ3で製膜された第2透明導電膜23、第4チャンバ4で製膜された第3透明導電膜24が形成されている。本発明の透明導電膜の製造方法では、第2チャンバ2におけるO/Sn比を大きくすることにより、アルカリバリア膜21(SiO)の表面にHOが全面に初期吸着する。そして、十分にNガスで希釈されたSnClが初期吸着したHOに反応して、SnOの結晶粒成長の初期核となる。従って、この透明導電膜25(22+23+24)では、初期核としての第1透明導電膜22が均一で密に分布した状態である。そのため、その上に成長する第2透明導電膜23もその状態を引継ぎ、均一な分布で成長方向の揃った状態である。更に、その上に成長する第3透明導電膜24もその状態を引継ぎ、均一な分布で成長方向の揃った状態である。すなわち、均一で柱状に揃った結晶粒成長が起きているので、透明導電膜25では、可視光の透過率が高く、抵効率が低く、ヘイズが高くなる。
次に、製膜装置30を用いた本発明の透明電極膜の製膜方法の工程を説明する。図14は、本発明の透明電極膜の製膜方法の実施の形態を示すフロー図である。
基板20は、コンベア11により入口18aから製膜室18内へ移動され、領域Bで第1加熱部9により所定の温度に加熱される。その後、基板20は、領域Cに達する。制御部19は、SiHガス、Oガスを本実施の形態で示した条件を満たす流量で流すようにマスフローコントローラ13a、13bを制御する。マスフローコントローラ13a及び13bは、SiHとOとを含む原料ガスを基板20上に供給し、基板上にアルカリバリア膜21を形成する(ステップS11)。
基板20は、コンベア11により移動され、領域Dで第2加熱部10で所定の温度に加熱される。制御部19は、SnClガス、HOガス、及びHFガスNガスを本実施の形態で示した条件を満たす流量で流すようにマスフローコントローラ16c、15c、14c及び17cを制御する。マスフローコントローラ16c、15c、14c及び17cは、SnClガス、HOガス及びHFガスを含む第1原料ガスをNガスで希釈しながら基板20上に供給して、アルカリバリア膜21上に第1透明導電膜22を形成する(ステップS12)。
基板20は、コンベア11により移動され、領域Eで第2加熱部10で所定の温度に加熱される。制御部19は、SnClガス、HOガス、HFガス及びNガスを本実施の形態で示した条件を満たす流量で流すようにマスフローコントローラ16b、15b、14b及び17bを制御する。マスフローコントローラ16b、15b、14b及び17bは、SnClガス、HOガス及びHFガスを含む第2原料ガスをNガスで希釈しながら基板20上に供給して、第1透明導電膜22上に第2透明導電膜23を形成する(ステップS13)。
基板20は、コンベア11により移動され、領域Fで第2加熱部10で所定の温度に加熱される。制御部19は、SnClガス、HOガス、HFガス及びNガスを本実施の形態で示した条件を満たす流量で流すようにマスフローコントローラ16a、15a、14a及び17aを制御する。マスフローコントローラ16a、15a、14a及び17aは、SnClガス、HOガス及びHFガスを含む第2原料ガスをNガスで希釈しながら基板20上に供給して、第2透明導電膜23上に第2透明導電膜24を形成する(ステップS14)。
基板20は、コンベア11により移動され、領域Gで水冷部12で冷却される。その後、製膜室18から出口18bより送出される。
以上のようにして、透明電極膜が形成される。
図3は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とHOガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたシート抵抗を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたHOガス流量/SnClガス流量の比を示している。グラフ(曲線)におけるHOガス流量/SnClガス流量の比の小さい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。HOガス流量/SnClガス流量の比=O/Sn比を小さくすることで、シート抵抗を低下させることができる。
図4は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とHOガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたヘイズ率を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたHOガス流量/SnClガス流量の比を示している。グラフ(曲線)におけるHOガス流量/SnClガス流量の比の小さい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。HOガス流量/SnClガス流量の比=O/Sn比を小さくすることで、ヘイズ率を高くすることができる。
図5は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とNガスによる原料ガスの希釈率との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたシート抵抗を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたNガスによる原料ガスの希釈率を示している。グラフ(曲線)における希釈率の大きい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。Nガスによる原料ガスの希釈率を大きくすることで、シート抵抗を低下させることができる。
図6は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とNガスによる原料ガスの希釈率との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたヘイズ率を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたNガスによる原料ガスの希釈率を示している。グラフ(曲線)における希釈率の大きい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。Nガスによる原料ガスの希釈率を大きくすることで、ヘイズ率を高くすることができる。
図3〜図6に示すように、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について、O/Sn比を小さくすること、及び/又は、Nガスによる原料ガスの希釈率を大きくすることで、シート抵抗を低く、かつ、ヘイズ率を高くすることができる。
本発明の製膜方法により、初期核SnOの製膜を行う第2チャンバ2でのO/Sn比とNガスによる希釈率とを適切にすることにより、初期核の成長を均一かつ密にすることが出来る。それにより、その上に成長する第2透明導電膜及び第3透明導電膜もその状態を引継ぎ、均一で密にすることが出来る。すなわち、良好な結晶粒成長が得られる。それにより、可視光の透過率が高く、抵効率が低く、ヘイズが高い透明電極膜が得られる。これを太陽電池の表面電極に用いることにより、太陽電池の性能(変換効率)を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の透明電極膜の製膜方法の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、製膜装置30は第1の実施の形態の場合と同様(図1)であるが、その製膜条件が第1の実施の形態の場合と異なる。
本発明の透明電極膜の製膜方法の第2の実施の形態における製膜条件ついて説明する。本実施の形態では、第1透明導電膜(SnO膜)及び第2透明導電膜(SnO膜)の製膜条件は第1の実施の形態の場合と同様である。しかし、第3透明導電膜(SnO膜)の製膜条件に条件が増える点で第1の実施の形態の場合と異なる。
第3透明導電膜の製膜条件として、原料ガス(HOガス+SnClガス+HFガス)におけるO/Sn比は、第2透明導電膜の製膜条件と同じである。すなわち、第3チャンバ3及び第4チャンバ4でのHOガス流量/SnClガス流量の比(O/Sn比)を10以上70以下(好ましくは20以上50以下)の同じ値に設定する。ただし、Nガスによる原料ガスの希釈率を、第2透明導電膜での希釈率よりも更に小さくする。第1透明導電膜の製膜速度≦第2透明導電膜の製膜速度≦第3透明導電膜の製膜速度となるようにする。第1透明導電膜及び第2透明導電膜の結晶成長が順調な柱状成長を行うので、希釈率を更に小さくすることで第3透明導電膜の製膜速度を更に上げて、生産性の向上させることが可能となる。希釈率を小さくする程度は、(1/1.0)倍〜(1/2.0倍)程度とする。これよりも小さい場合、生産性向上の効果が低すぎ、これよりも大きいと製膜速度が速くなり過ぎて膜厚分布が発生する。
製膜装置30を用いた本発明の透明電極膜の製膜方法の工程については、製膜条件が異なる他は第一の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本実施の形態においても、図2(b)に示すような断面構造を有する透明電極膜を得ることができる。そして、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、製膜速度の増加により生産性の向上を図ることが出来る。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の透明電極膜の製膜方法の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、製膜装置30は第1の実施の形態の場合と同様(図1)であるが、その製膜条件が第1の実施の形態の場合と異なる。
本発明の透明電極膜の製膜方法の第3の実施の形態における製膜条件ついて説明する。本実施の形態では、製膜条件において、原料ガスにおけるO/Sn比及びNガスによる希釈率については第1の実施の形態の場合と同様である。ただし、透明導電膜が形成可能な従来の条件であってもよい。しかし、SnClガス流量に対するHFガス流量の比を、第2チャンバ2と第3チャンバ3〜第4チャンバ4とで相違させる点で第1の実施の形態の場合と異なる。
第1透明導電膜の製膜条件としては、原料ガス(HOガス+SnClガス+HFガス)におけるO/Sn比及びNガスによる希釈率については第1の実施の形態の場合と同様である。すなわち、O/Sn比を40以上100以下(好ましくは50以上80以下)にし、Nガスによる原料ガスの希釈率を500倍以上1000倍以下(好ましくは600倍以上800倍以下)にする。ただし、原料ガスにおけるF/Sn比を相対的に小さくする。すなわち、第2チャンバ2でのHFガス流量/SnClガス流量の比を、第3チャンバ3及び第4チャンバ4でのHFガス流量/SnClガス流量の比の(1/10)以上(1/2)以下に相対的に小さくする。これは、ドーピングガス中のFは、SnO膜の初期核の成長を妨げる効果を有しているからである。したがって、初期核形成時(第2チャンバ2)のHFの流量を低下させ、Fの供給を減少させることで、初期核の形成を促進させることが出来る。それにより、それに続く結晶粒成長を適切に進行させることが出来る。F/Sn比を(1/2)よりも大きくすると初期核形成に悪影響を与え、(1/10)未満にすると、第1透明導電膜が高抵抗になりすぎ、いずれも好ましくない。HFガスの流量は、例えば、0.05SLMである。
第1透明導電膜〜第3透明導電膜の製膜条件としては、いずれの場合にもF/Sn比を1.0以下とすることが好ましい。F/Sn比を1.0より大きくすると、透明導電膜の透過率を低下させることになるからである。また、第3チャンバ及び第4チャンバ4でのF/Sn比を相対的に大きくすることで、第1透明導電膜でのF量低下による抵抗率の増加を補うことが出来る。
製膜装置30を用いた本発明の透明電極膜の製膜方法の工程については、製膜条件が異なる他は第一の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
図7は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とHFガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたシート抵抗を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたHFガス流量/SnClガス流量の比を示している。グラフ(曲線)におけるHFガス流量/SnClガス流量の比の大きい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。HFガス流量/SnClガス流量の比=F/Sn比を大きくすることで、シート抵抗を低下させることができる。
図8は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とHFガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。縦軸は規格化されたヘイズ率を示す。横軸は上記最適な範囲を含んだ規格化されたHFガス流量/SnClガス流量の比を示している。グラフ(曲線)におけるHFガス流量/SnClガス流量の比の大きい範囲が、概ね上記最適な範囲に相当する。この図は、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について示している。HFガス流量/SnClガス流量の比=F/Sn比を大きくすることで、ヘイズ率を高くすることができる。
図7〜図8に示すように、第3チャンバ3及び第4チャンバ4について、F/Sn比を大きくすることで、シート抵抗を低く、かつ、ヘイズ率を高くすることができる。
本実施の形態においても、図2(b)に示すような断面構造を有する透明電極膜を得ることができる。そして、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、初期核の形成を促進することが出来るので、より均一かつ緻密に初期核を成長させることが出来る。それにより、その上に成長する第2透明導電膜及び第3透明導電膜もその状態を引継ぎ、より均一でより密にすることが出来る。すなわち、より良好な結晶粒成長が得られる。更に、第2透明導電膜及び第3透明導電膜はF/Sn比を大きくして抵抗率を低くすることができる。それにより、可視光の透過率がより高く、抵抗率(シート抵抗)がより低く、ヘイズがより高い透明電極膜が得られる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の透明電極膜の製膜方法の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、製膜装置30は第1の実施の形態の場合と同様(図1)であるが、その製膜条件が第1の実施の形態の場合と異なる。
本発明の透明電極膜の製膜方法の第4の実施の形態における製膜条件ついて説明する。本実施の形態では、製膜条件において、原料ガスにおけるO/Sn比、Nガスによる希釈率、及びF/Sn比については第3の実施の形態の場合と同様である。しかし、第3透明導電膜(SnO膜)の製膜条件にF/Sn比条件が増える点で第3の実施の形態の場合と異なる。
第3透明導電膜の製膜条件として、原料ガス(HOガス+SnClガス+HFガス)におけるF/Sn比の第1透明導電膜でのF/Sn比に対する関係は、第2透明導電膜の製膜条件と同じである。すなわち、第1透明導電膜でのF/Sn比に比較して、第3透明導電膜のF/Sn比は大きい。ただし、原料ガスにおけるF/Sn比を第2透明導電膜でのF/Sn比に比較して、相対的に同等もしくは小さくする。すなわち、第4チャンバ4でのHFガス流量/SnClガス流量の比を、第3チャンバ3でのHFガス流量/SnClガス流量の比よりも同等もしくは小さくする。すなわち、第1透明導電膜でのF/Sn比<第3透明導電膜のF/Sn比≦第2透明導電膜でのF/Sn比となるようにする。第3透明導電膜のF/Sn比は第2透明導電膜でのF/Sn比と同等の値を用いても、ここでは結晶粒成長が高速で行われるため、第3透明導電膜のF/Sn比を小さく設定したことと同様な効果を得ることが出来る。これにより、透明電極膜の上部に太陽電池の発電層が形成される場合、当該発電層(例示:a−Si(p層))と接する境界面の導電率が向上するために接触抵抗が低減し、太陽電池の効率が向上する。
製膜装置30を用いた本発明の透明電極膜の製膜方法の工程については、製膜条件が異なる他は第一の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本実施の形態においても、図2(b)に示すような断面構造を有する透明電極膜を得ることができる。そして、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、透明電極膜の上部に太陽電池が形成された場合、可視光の透過率が高く、ヘイズが高いので太陽電池が入射光を有効に利用できる。また抵抗率(シート抵抗)がより低く、境界面の接触抵抗が低減するので、多くの電流を損出少なく外部に取り出すことが出来るので、その効率をより向上させることが出来る。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の透明電極膜の製膜方法の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態では、製膜装置30は第1の実施の形態の場合と同様(図1)であるが、その製膜条件が第1の実施の形態の場合と異なる。
本発明の透明電極膜の製膜方法の第5の実施の形態における製膜条件ついて説明する。本実施の形態では、第1透明導電膜(SnO膜)乃至第3透明導電膜(SnO膜)の製膜条件は第1の実施の形態の場合と同様である。ただし透明導電膜が形成可能な従来の条件であってもよい。しかし、アルカリバリア膜(SiO膜)の製膜条件が異なる点で第1の実施の形態の場合と異なる。
アルカリバリア膜は、ガラス製の基板に含まれるアルカリ成分(特にNa)が製膜時に透明導電膜へ熱拡散すること及び製膜後に透明導電膜へ経時的に拡散することを防止する機能と、透明導電膜(SnO膜)の製膜時の初期核形成の起点となる機能がある。ここでは、当該初期核形成の起点を小さくかつ高密度に形成し、基板に対するアルカリバリア膜の被覆率を向上させる。そのためのアルカリバリア膜の製膜条件は以下のようになる。
アルカリバリア膜の製膜条件としては、原料ガス(SiHガス+Oガス)におけるO/Si比を大きくして、製膜速度を低く抑える。すなわち、第1チャンバ1でのOガス流量/SiHガス流量の比を20以上100以下(好ましくは40以上60以下)に大きくする。この場合、O/Si比は、40以上200以下(好ましくは80以上120以下)となる。また、膜厚を20〜60nm(更に好ましくは30〜50nm)とする。このとき、SiHガス流量の流量は、例えば、0.03SLMである。
第1チャンバ1におけるO/Si比を充分に大きくすることにより、基板の表面にOが全面に初期吸着させることが出来る。それにより、SiHが均一かつ密にOに反応して、SiOの結晶粒成長の初期核が均一かつ密となる。その結果、被覆率が高く均一なSiO膜(アルカリバリア膜)を形成することができる。ただし、O/Sn比を大きくし過ぎると、SiHが希釈となり製膜速度が低下し生産性が低下する。また、SiO膜厚が20nm以下では基板中のアルカリ成分(Na)が膜中へ拡散しアルカリバリア効果が低下する。SiO膜厚が60nm以上まで製膜速度を向上して成長させると、結晶粒径が大きくなり隣り合う結晶粒との間に隙間が生じるため、反って被覆率が低下するので、後の積層膜であるSnOの結晶粒成長の均一性を阻害し、透明導電膜の性能を低下させる。したがって、第1チャンバ1でのO/Si比、すなわち、Oガス流量/SiHガス流量の比、及び膜厚は上記範囲となる。
製膜装置30を用いた本発明の透明電極膜の製膜方法の工程については、製膜条件が異なる他は第一の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
図9は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第5の実施の形態におけるアルカリバリア膜の被覆率に関するグラフである。縦軸はSiOの初期核による基板を被覆する割合(被覆率)を示し、横軸は、規格化されたSiH流量を示している。SiH流量が多くなるほど、被覆率が低下することが分かる。これは、SiHが均一かつ密にSiOに反応することができず、不均一にSiOの結晶粒成長の初期核が発生し粒成長するためと考えられる。
本実施の形態においても、図2(b)に示すような断面構造を有する透明電極膜を得ることができる。そして、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。加えて、第1透明導電膜の初期核の形成の起点をより多く発生させることが出来るので、より均一かつ緻密に初期核を成長させることが出来る。それにより、その上に成長する第2透明導電膜及び第3透明導電膜もその状態を引継ぎ、より均一でより密にすることが出来る。すなわち、より良好な結晶粒成長が得られる。それにより、可視光の透過率がより高く、抵効率がより低く、ヘイズがより高い透明電極膜が得られる。
上記第1の実施の形態〜第5の実施の形態では、透明導電膜用のSnClガス、HOガス、HFガス、Nガスの各々を別々に各チャンバへ供給している。ただし、第1の実施の形態〜第5の実施の形態での各条件(O/Sn比、Nガスによる希釈率:N/Sn比、F/Sn比など)が製膜時に満足されるならば、他の形(例示:少なくとも2種類のガスを混合したボンベから供給)で供給してもよい。
上記第1の実施の形態〜第5の実施の形態に記載された技術は、互いに矛盾が発生しない限り、透明電極膜の製造方法へ同時に適用することが可能である。
次に、上記本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態〜第5の実施の形態で製膜された透明電極膜を適用した太陽電池、及びその太陽電池の製造方法について説明する。
図10は、本発明の透明電極膜の製膜方法で製膜された透明電極膜を用いた太陽電池の構成の一例を示す断面図である。ここでは、アモルファス型の太陽電池50について説明する。ただし、本発明の透明電極膜は、それに限定されるものではなく、他の型の太陽電池(例示:微結晶型太陽電池、タンデム型太陽電池)にも適用可能である。
このアモルファス型の太陽電池50は、基板20、本発明の透明電極膜としてのアルカリバリア膜21及び透明導電膜25、発電層26、裏面電極膜27を具備する。電池層26は、アモルファスシリコン系電池層であり、アモルファスp層膜31、アモルファスi層膜32及び微結晶n層膜33を含む。ただし、アモルファスp層膜31とアモルファスi層膜32との間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。
次に、図10に示された太陽電池50の製造方法について説明する。図11は、本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態を示すフロー図である。基板20としてソーダフロートガラス基板(1.4m×1.1m×板厚:4mm)を使用する。基板端面は破損防止にコーナー面取りやR面取り加工されていることが望ましい。
図1の製膜装置30における第1チャンバ1を用いて、アルカリバリア膜21である酸化シリコン膜(SiO膜)を基板20上に熱CVD法により形成する(ステップS01)。アルカリバリア膜21は、第5の実施の形態の製膜方法を適用して製膜する。図12は、アルカリバリア膜の製膜条件を示す表である。この図において、CH:1は第1チャンバ1を示す。第1チャンバ1(CH:1)でのSiH流量をA(L/min.)とする。製膜温度は、約500℃、製膜圧力は概ね大気圧とする。この製膜条件は、第5の実施の形態の製膜方法の製膜条件である。ここでは、Oガス流量/SiHガス流量の比として50(O/Si比は100)が選択されている。製膜速度は、10〜20nm/min.である。製膜時間は約2.5分である。これにより、25〜50nmのSiO膜が形成される。
次に、図1の製膜装置30における第2チャンバ2〜第4チャンバ4を用いて、透明導電膜25としてFドープの酸化錫膜(SnO膜)をアルカリバリア膜21上に熱CVD法により製膜する(ステップS02)。図13は、透明導電膜の製膜条件を示す表である。この図において、CH:2は第2チャンバ2、CH:3は第3チャンバ3、及びCH:4は第4チャンバ4をそれぞれ示す。第2チャンバ2(CH:2)でのSnCl流量をB(L/min.)とし、製膜温度は、約500℃、製膜圧力は概ね大気圧とする。この製膜条件は、第1の実施の形態及び第3の実施の形態の製膜方法の製膜条件である。ここでは、第2チャンバ2、第3チャンバ3及び第4チャンバ4において、HOガス流量/SnClガス流量の比(O/Sn比)は夫々60、27及び27、原料ガスのNガスによる希釈率(N/Sn比)は夫々680倍、133倍及び133倍、HFガス流量/SnClガス流量の比(F/Sn比)は夫々0.4倍、0.8倍及び0.8倍が選択されている。製膜速度は、それぞれ20〜50nm/min.、50〜150nm/min.及び50〜150nm/min.である。製膜時間はそれぞれ約2.5分である。これにより、300〜900nmのFドープSnO膜が形成される。
上記ステップS01、S02により、本発明の透明電極膜を形成することができる。これにより、緻密かつ均一な柱状結晶粒を有する透明電極膜を得ることができる。その結果、可視光の透過率が高く、抵抗率(シート抵抗)が低く、ヘイズが高い透明電極膜が得られる。
その後、基板20をX−Yテーブルに設置する。そして、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第1高調波(1064nm)を基板20上の所定の位置に照射して、透明導電膜及びアルカリバリア膜を所定の短冊形状になるように加工する(ステップS03)。
続いて、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:30〜150Pa、約200℃にてアモルファスシリコン系電池層35としてのアモルファスp層膜31/アモルファスi層膜32/微結晶n層膜33を順次製膜する(ステップS04)。アモルファスp層膜31は、BドープしたアモルファスSiCを主とし、膜厚10〜30nmである。アモルファスi層膜32は、アモルファスSiを主とし、膜厚200〜350nmである。微結晶n層膜33は、Pドープした微結晶Siを主とし、膜厚30〜50nmである。
基板51をX−Yテーブルに設置する。そして、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を基板20上の所定の位置に照射して、電池層26を所定の短冊形状になるように加工する(ステップS05)。
スパッタリング装置により、裏面電極膜27としてAg膜及びTi膜を減圧雰囲気:1〜5Pa、約150℃にて順次製膜する。裏面電極膜27は本実施の形態では、Ag膜:200〜500nm、Ti膜:10〜20nmをこの順に積層する(ステップS06)。
基板51をX−Yテーブルに設置する。そして、レーザーダイオード励起YAGレーザーの第2高調波(532nm)を基板20上の所定の位置に照射して、裏面電極膜27を所定の短冊形状になるように加工する(ステップS07)。
上記各工程により、本発明の太陽電池を製造することができる。
本発明の太陽電池の製造方法で製造された太陽電池は、上記第1の実施の形態〜第5の実施の形態の透明電極膜を用いているので、高効率な太陽電池を製造することが可能となる。
図1は、本発明の透明電極膜の製膜方法の実施の形態における製膜装置の構成を示す概略図である。 図2は、本発明の透明電極膜の製膜方法及び従来の製膜方法で製膜した透明電極膜の模式断面図である。 図3は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とHOガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。 図4は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とHOガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。 図5は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とNガスによる原料ガスの希釈率との関係を示すグラフである。 図6は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とNガスによる原料ガスの希釈率との関係を示すグラフである。 図7は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるシート抵抗とHFガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。 図8は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第1の実施の形態におけるヘイズ率とHFガス流量/SnClガス流量の比との関係を示すグラフである。 図9は、本発明の透明電極膜の製膜方法の第5の実施の形態におけるアルカリバリア膜の被覆率に関するグラフである。 図10は、本発明の透明電極膜の製膜方法で製膜された透明電極膜を用いた太陽電池の構成の一例を示す断面図である。 図11は、本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態を示すフロー図である。 図12は、アルカリバリア膜の製膜条件を示す表である。 図13は、透明導電膜の製膜条件を示す表である。 図14は、本発明の透明電極膜の製膜方法の実施の形態を示すフロー図である。
符号の説明
1 第1チャンバ
2 第2チャンバ
3 第3チャンバ
4 第4チャンバ
5 第1ガス供給部
6 第2ガス供給部
7 第1ガスシール部
8 第2ガスシール部
9 第1加熱部
10 第2加熱部
11 コンベア
12 水冷部
13 制御部
18 製膜室
18a 入口
18b 出口
20、120 基板
21、121 アルカリバリア膜
22、122 第1透明導電膜
23、123 第2透明導電膜
24、124 第3透明導電膜
25、125 透明導電膜
26 発電層
27 裏面電極膜
30 製膜装置
31 アモルファスp層膜
32 アモルファスi層膜
33 微結晶n層膜
50 太陽電池

Claims (14)

  1. (a)SnClとHOとをO/Sn第1比で含む第1原料ガスを、不活性ガスに対する前記第1原料ガスの割合が第1希釈率で、希釈して供給し、基板の上方に第1透明導電膜を形成する工程と、
    (b)SnClとHOとをO/Sn第2比で含む第2原料ガスを、不活性ガスに対する前記第2原料ガスの割合が第2希釈率で、希釈して供給し、前記第1透明導電膜上に第2透明導電膜を形成する工程と、
    (c)SnClとHOとをO/Sn第3比で含む第3原料ガスを、不活性ガスに対する前記第3原料ガスの割合が第3希釈率で、希釈して供給し、前記第2透明導電膜上に第3透明導電膜を形成する工程と
    を具備し、
    前記O/Sn第1比は、前記O/Sn第2比及び前記O/Sn第3比よりも大きく、
    前記第1希釈率は、前記第2希釈率及び前記第3希釈率よりも大きい
    透明電極膜の製膜方法。
  2. 請求項1に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記O/Sn第2比は、前記O/Sn第3比と等しく、
    前記第2希釈率は、前記第3希釈率よりも同等もしくは大きい
    透明電極膜の製膜方法。
  3. 請求項2に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記第2希釈率は、前記第3希釈率の1.0倍以上2.0倍以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記O/Sn第1比は、40以上100以下であり、
    前記第1希釈率は、500倍以上1000倍以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  5. 請求項4に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記O/Sn第2比及び前記O/Sn第3比は、10以上70以下であり、
    前記第2希釈率及び第3希釈率は、100倍以上700倍以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記(a)工程において、前記第1原料ガスは、HFをF/Sn第1比で含み、
    前記(b)工程において、前記第2原料ガスは、HFをF/Sn第2比で含み、
    前記(c)工程において、前記第3原料ガスは、HFをF/Sn第3比で含み、
    前記F/Sn第1比は、前記F/Sn第2比及び前記F/Sn第3比よりも小さい
    透明電極膜の製膜方法。
  7. 請求項6に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記F/Sn第1比は、前記F/Sn第2比及び前記F/Sn第3比の(1/10)以上(1/2)以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  8. 請求項6又は7に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記F/Sn第3比は、前記F/Sn第2比よりも同等もしくは小さい
    透明電極膜の製膜方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    (d)、SiHとOとをO/Si第1比で含む第4原料ガスを供給し、前記基板と前記第1透明導電膜との間にアルカリバリア膜を形成する工程と
    を更に具備し、
    前記O/Si第1比は、40以上200以下であり、
    前記アルカリバリア膜の膜厚は、20nm以上60nm以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  10. (a)SnClとHOとHFとをF/Sn第1比で含む第1原料ガスを供給して、基板の上方に第1透明導電膜を形成する工程と、
    (b)SnClとHOとHFとをF/Sn第2比で含む第2原料ガスを供給して、前記第1透明導電膜上に第2透明導電膜を形成する工程と、
    (c)SnClとHOとHFとをF/Sn第3比で含む第3原料ガスを供給して、前記第2透明導電膜上に第3透明導電膜を形成する工程と
    を具備し、
    前記F/Sn第1比は、前記F/Sn第2比及び前記F/Sn第3比よりも小さい
    透明電極膜の製膜方法。
  11. 請求項10に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記F/Sn第1比は、前記F/Sn第2比及び前記F/Sn第3比の(1/10)以上(1/2)以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  12. 請求項10又は11に記載の透明電極膜の製膜方法において、
    前記F/Sn第3比は、前記F/Sn第2比よりも同等もしくは小さい
    透明電極膜の製膜方法。
  13. (a)SiHとOとをO/Si第1比で含む第4原料ガスを供給し、基板上にアルカリバリア膜を形成する工程と、
    (b)SnClとHOとを含む第1原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、前記アルカリバリア膜上に第1透明導電膜を形成する工程と、
    (c)SnClとHOとを含む第2原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、前記第1透明導電膜上に第2透明導電膜を形成する工程と、
    (d)SnClとHOとを含む第3原料ガスを不活性ガスで希釈して供給し、前記第2透明導電膜上に第3透明導電膜を形成する工程と
    を具備し、
    前記O/Si第1比は、40以上200以下であり、
    前記アルカリバリア膜の膜厚は、20nm以上60nm以下である
    透明電極膜の製膜方法。
  14. (a)請求項1乃至13のいずれか一項に記載の透明電極膜の製造方法で、透光性基板上に透明電極膜を形成する工程と、
    (b)前記透明電極膜上に、光を電気に変換する光電変換層を形成する工程と、
    (c)前記光電変換層上に、裏面電極膜を形成する工程と
    を具備する
    太陽電池の製造方法。
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