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JP2007220571A - 燃料電池用カップラとそれを用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用カップラとそれを用いた燃料電池 Download PDF

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JP2007220571A JP2006041859A JP2006041859A JP2007220571A JP 2007220571 A JP2007220571 A JP 2007220571A JP 2006041859 A JP2006041859 A JP 2006041859A JP 2006041859 A JP2006041859 A JP 2006041859A JP 2007220571 A JP2007220571 A JP 2007220571A
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Kenichi Takahashi
賢一 高橋
Koichi Kawamura
公一 川村
Hiroyuki Hasebe
裕之 長谷部
Kenji Yoshihiro
憲司 吉弘
Akira Yamamori
陽 山盛
Hiroaki Hayashi
浩昭 林
Daisuke Imota
大輔 芋田
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toshiba Corp
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】燃料カートリッジに過剰な力が加わった際に、燃料カートリッジ側のノズル部や燃料電池本体側の破損や損傷を抑制することによって、信頼性や安全性等を高めた燃料電池用カップラおよび燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池用カップラは、燃料電池用カートリッジ5に設けられたノズル部9と、燃料電池本体側に設けられ、ノズル部9が着脱可能に接続されるソケット部6とを具備する。ソケット部6はノズル部9が挿入されるノズル挿入部31を有するソケット本体32を具備する。ソケット本体32はノズル挿入部31の少なくとも先端開口部内側に配置されたリング状の弾性部材34を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池用カップラとそれを用いた燃料電池に関する。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料を補給すれば連続して長時間発電することができるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。
特に、エネルギー密度の高いメタノール燃料を用いた直接メタノール型燃料電池(DMFC:direct methanol fuel cell)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯機器用の電源として有望視されている。DMFCにおける液体燃料の供給方式としては、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式、また燃料タンク内の液体燃料を電池内部で気化させて燃料極に供給する内部気化型等のパッシブ方式が知られている。これらのうち、パッシブ方式はDMFCの小型化に対して有利である。
内部気化型等のパッシブ型DMFCにおいては、燃料タンク内の液体燃料を例えば燃料含浸層や燃料気化層等を介して気化させ、この液体燃料の気化成分を燃料極に供給している(例えば特許文献1〜2参照)。燃料タンクに対しては、燃料カートリッジを用いて液体燃料を供給する。サテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジにおいては、それぞれバルブ機構を内蔵するノズル部とソケット部とで構成されたカップラを用いて、液体燃料の遮断並びに注入を行うことが試みられている(例えば特許文献3参照)。
ところで、内部気化型等のパッシブ型DMFCは、例えば携帯用電子機器に搭載するために小型化が進められており、その結果としてDMFC側の燃料供給口(ソケット部)や燃料カートリッジ側の燃料吐出口(ノズル部)も小径化される傾向にある。このようなノズル部とソケット部とを接続し、燃料カートリッジからDMFCの燃料タンクに液体燃料を注入する場合、小径化されたノズル部は燃料カートリッジに対して曲げ荷重のような力が加わった際に破損するおそれがある。
燃料カートリッジはノズル部に内蔵されたバルブ機構で液体燃料を遮断しているため、ノズル部が破損すると燃料カートリッジに収容された液体燃料が漏れ出すおそれがある。また、ノズル部が破損した際にバルブ機構自体は破損しないまでも、バルブ機構の構成部品が突出することで、誤ってバルブ機構を作動させて液体燃料が漏れ出すおそれがある。ノズル部が破損する可能性はその径が小径化するほど高まることになる。
また、従来から容器同士の連結や容器の付け替えを簡単にするために、着脱可能な種々の連結装置(カップラ)が用いられている(例えば特許文献4参照)。このような連結装置を燃料電池の燃料供給用のカップラとして利用した場合、一旦連結状態にすると開放操作を行わない限り連結状態が保持されるため、連結状態で通常の範囲を超えた過剰な力が加わった場合に、カップラや機器本体が破損してしまうという問題がある。
特許第3413111号公報 特開2004-171844号公報 特開2004-127824号公報 特開2003-172487号公報
本発明の目的は、燃料カートリッジに曲げ荷重のような過度の力が加わった際に、燃料カートリッジ側のノズル部や燃料電池本体の破損を抑制することによって、信頼性や安全性等を高めた燃料電池用カップラと、そのようなカップラを適用した燃料電池を提供することを目的としている。
本発明の態様に係る燃料電池用カップラは、燃料電池用カートリッジに装着されるノズルヘッドと、前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構とを備えるノズル部と、燃料電池の燃料タンクへの燃料供給部に配置されるソケット本体と、前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構とを備え、前記ノズル部が着脱可能に接続されるソケット部とを具備し、前記ソケット本体は前記ノズル部が挿入されるノズル挿入部を有し、かつ前記ノズル挿入部の少なくとも先端側に弾性部材が配置されていることを特徴としている。
本発明の他の態様に係る燃料電池は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に設けられたノズル部とを備える燃料カートリッジと、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部を有する燃料供給部と、前記燃料供給部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体とを具備し、前記燃料カートリッジのノズル部および前記燃料電池本体のソケット部は本発明の態様に係る燃料電池用カップラを具備することを特徴としている。
本発明のさらに他の態様に係る燃料電池は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に設けられたノズル部とを備える燃料カートリッジと、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部を有する燃料供給部と、前記燃料供給部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体と、前記燃料電池本体が収納され、前記ソケット部に対応して開口されたノズル挿入口を有する外装ケースとを具備し、前記外装ケースは前記ノズル挿入口に配置された弾性部材を有することを特徴としている。
本発明の態様に係る燃料電池用カップラは、ソケット部のノズル挿入部の少なくとも先端側に弾性部材を配置しているため、ノズル部がソケット部に接続された燃料カートリッジに曲げ荷重が加わった際に、ノズル部を破損させることなくソケット部から離脱させることができる。このような燃料電池用カップラを適用することによって、信頼性や安全性等を高めた燃料電池を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、それらの図面は図解のために提供されるものであり、本発明はそれらの図面に限定されるものではない。
図1は本発明の第1の実施形態による燃料電池の構成を示す図である。図1に示す燃料電池1は、起電部となる燃料電池セル2と燃料タンク3とから主として構成される燃料電池本体4と、燃料タンク3に液体燃料を供給するサテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジ5とを具備している。燃料タンク3の下面側には、液体燃料の供給口となるソケット部6を有する燃料供給部7が設けられている。ソケット部6は後に詳述するようにバルブ機構を内蔵しており、液体燃料が供給されるとき以外は閉状態とされている。なお、燃料電池本体4は燃料タンク3を経ずに燃料供給部7から直接燃料電池セル2に液体燃料を供給する構造を有していてもよい。
一方、燃料カートリッジ5は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体(容器)8を有している。カートリッジ本体8の先端には、その内部に収容された液体燃料を燃料電池本体4に供給する際の燃料吐出口となるノズル部9が設けられている。ノズル部9は後に詳述するようにバルブ機構を内蔵しており、液体燃料を供給するとき以外は閉状態とされている。このような燃料カートリッジ5は、例えば燃料タンク3に液体燃料を注入するときのみ燃料電池本体4に接続されるものである。
燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8には、燃料電池本体4に応じた液体燃料、例えば直接メタノール型燃料電池(DMFC)であれば各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が収容されている。なお、カートリッジ本体8に収容する液体燃料は必ずしもメタノール燃料に限られるものではなく、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料電池本体4に応じた液体燃料が収容される。
燃料電池本体4の燃料タンク3に設けられたソケット部6と燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8に設けられたノズル部9とは、一対の接続機構(カップラ)を構成するものである。ソケット部6とノズル部9とで構成されたカップラの具体的な構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は燃料カートリッジ5のノズル部9と燃料電池本体4のソケット部6とを接続する前の状態、図3はノズル部9とソケット部6とを接続した後の状態を示している。
燃料電池本体4と燃料カートリッジ5とを接続(連結)するカップラにおいて、カートリッジ側接続機構としてのノズル部(オス側カップラ/プラグ)9は、先端側にノズル口11が開口されたノズルヘッド12を有している。ノズルヘッド12は、カートリッジ本体8の先端開口部に装着されるベース部13と、ソケット部6に挿入される突出部14とを有している。円筒状の突出部14は、その軸方向がノズル部9の挿入方向と平行となるように、ベース部13から突き出すように形成されている。
ノズルヘッド12の突出部14の頂面には凹部15が設けられている。ノズル口11は凹部15内に開口している。すなわち、凹部15は突出部14の頂面をへこませるように設けられており、この凹部15の底面にノズル口11が開口している。凹部15はノズル部9の先端側に残留(付着)した液体燃料の収容部として機能するため、操作者が液体燃料に触れるおそれがなくなる。また、ノズルヘッド12の突出部14の外周には、燃料識別手段として機能するキー溝16、さらに接続保持手段として機能する周溝17が設けられている。後述するように、燃料識別手段はキー溝16とソケット部6側のキー部とで構成され、接続保持手段は周溝17とソケット部6側の弾性ピンとで構成される。
ノズルヘッド12のベース部13の内側には、カップ状のバルブホルダ18が配置されている。バルブホルダ18はバルブ室を規定するものであり、その先端側外縁部がカートリッジ本体8とベース部13とで挟み込まれて固定されている。バルブホルダ18内にはバルブ19が配置されている。バルブ19はバルブヘッド19aとバルブステム19bとを備えている。バルブヘッド19aはバルブホルダ18で規定されたバルブ室内に配置されている。バルブステム19bは突出部14内に収容されている。
上述したようなバルブヘッド19aとバルブステム19bとを有するバルブ19は、軸方向(ノズル部9の挿入方向)に進退可能とされている。バルブヘッド19aとベース部13の内側に形成されたバルブシート20との間にはOリング21が配置されている。バルブ19には圧縮スプリング22等の弾性体でバルブヘッド19aをバルブシート20に押し付ける力が加えられており、これらによってOリング21は押圧されている。
通常状態(燃料カートリッジ5が燃料電池本体4から切り離された状態)においては、バルブヘッド19aを介してOリング21をバルブシート20に押し付けることによって、ノズル部9内の燃料流路を閉状態としている。一方、後述するように燃料カートリッジ5を燃料電池本体4に接続すると、バルブステム19bが後退してバルブヘッド19aがバルブシート20から離れることによって、ノズル部9内の燃料流路が開状態とされる。バルブホルダ18の底部には連通孔23が設けられており、この液体燃料の流路となる連通孔23を介してカートリッジ本体8内の液体燃料はノズル部9内に流出する。
さらに、ノズルヘッド12の外側にはコンテナノズル24が配置されており、このコンテナノズル24をカートリッジ本体8に例えば螺着することによって、ノズルヘッド12やバルブ19等を有するノズル部9がカートリッジ本体8の先端部(開口を有する先端部)に固着されている。なお、図2および図3は複層構造のカートリッジ本体8を示しており、8aはメタノール燃料等の液体燃料と直接的に接する内容器、8bは内容器8aを保護する外容器(ハードケース)である。
一方、燃料電池側接続機構としてのソケット部(メス側カップラ/ソケット)6は、凹部状のノズル挿入部31を有するソケット本体32を具備している。ソケット本体32は金属製(ただし樹脂製であってもよい)の本体上部32a、本体中部32bおよび本体下部32cと、それらの外側に嵌着されたメタルソケット33とで構成されている。これらは一体化されて燃料電池本体4の燃料供給部7内に埋め込まれている。メタルソケット33は図4に示すように円筒形状を有しており、先端側の一部を切り欠いて内側に折り曲げることで受け部33aが構成されている。この受け部33a上にはリング状の弾性部材34が配置されている。
すなわち、凹部状のノズル挿入部31の先端開口部はメタルソケット33で構成されており、メタルソケット33の先端側に設けられた受け部33a上にリング状の弾性部材34が配置されている。言い換えると、ノズル挿入部31の先端開口部内側にはリング状の弾性部材34が配置されている。弾性部材34は燃料カートリッジ5に過度な曲げ荷重が加わった際に、ノズル部9を破損させることなくソケット部6から離脱させるように弾性変形する。すなわち、弾性部材34は曲げ荷重によりノズル部9が描く円弧を妨げないように弾性変形する。従って、燃料カートリッジ5に過度な曲げ荷重が加わった際のノズル部9の破損、さらにはソケット部6自体の破損や損傷等を抑制することが可能となる。
リング状の弾性部材34はノズル部9の離脱性向上効果を得る上で、燃料カートリッジ5に曲げ荷重が加わった際にノズル部9の外周面が押し当てられる位置、すなわちノズル挿入部31の先端開口部内側に配置されている。燃料カートリッジ5に過度な曲げ荷重が加わると、ノズル部9はソケット部6のノズル挿入部31の先端開口部内側と接触し、その部分を接点として傾くことになる。従って、ノズル部9が接触する部分(曲げ荷重でノズル部9の外周面が押し当てられる部分)にリング状の弾性部材34を配置し、これをノズル部9との接触時に弾性変形させることによって、ノズル部9を破損させることなくソケット部6から離脱させることが可能となる。
上述したように、弾性部材34は少なくともノズル挿入部31の先端開口部内側に配置されている必要がある。ソケット部6のノズル挿入部31に対するノズルヘッド12の突出部14の挿入深さが浅い場合には、弾性部材34をノズル挿入部31の先端側に配置することで、ノズル部9の離脱性を高めることができる。ノズルヘッド12の突出部14の挿入深さが深くなると、ノズル部9の離脱に対して突出部14の先端側も干渉するおそれがある。そこで、弾性部材34はノズル挿入部31の内壁面を全体的に覆うように配置してもよい。このような場合には円筒状の弾性部材を配置したり、またリング状の弾性部材を複数配置する等、配置位置に応じて各種形状の弾性部材34を適用することができる。
リング状の弾性部材34はその外周に設けられた凸部34aを、メタルソケット33の先端側に形成された貫通孔33b内に圧入することで固定されている。また、リング状の弾性部材34をメタルソケット33と共にインサート成形することによって、弾性部材34をメタルソケット33の先端側に固定することも可能である。すなわち、予めメタルソケット33を成形型内に配置し、その上から弾性部材34の構成材料を例えばインジェクション成形することによって、メタルソケット33の所望の位置にインサート成形した弾性部材34を得ることができる。
弾性部材34はエラストマー(弾性高分子)で構成することができる。すなわち、リング状の弾性部材34としてはリング状エラストマーを用いることができる。弾性部材34を構成するエラストマーの具体例としては、熱可塑性エラストマーやゴム(ASTMのゴム分類に基づくもの)等が挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマー、エポキシ化スチレン系エラストマー、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマー、水添スチレンブロックコポリマー、水添SBCコンパウンド、単純ブレンド型オレフィン系エラストマー、架橋型エラストマー、塩ビ系エラストマー、塩素化エチレンコポリマー架橋体アロイ、塩素化ポリエチレン系エラストマー、シンジオタクチック1,2-ポリブタジエン、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、フッ素系エラストマー、シリコーン系エラストマー等が用いられる。
ゴムとしては、M:ポリメチレンタイプの飽和主鎖を持つゴム、例えばエチレン−プロピレン−ジエン三元系共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、完全水素化アクリルニトリル−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、完全水素化スチレン−ブタジエンゴム、完全水素化スチレン−イソプレンゴム、またエピクロロヒドリンゴムのような主鎖に酸素を持つゴム、ビニルメチルシリコーンゴムのような主鎖に珪素と酸素を持つゴム、さらに天然ゴムやジエン系ゴムのように主鎖に不飽和炭素結合を持つゴム、例えばブタジエンゴム、クロロプレンゴム、水素化アクリルニトリル−ブタジエンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、天然ゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、水素化スチレン−イソプレンゴム、スチレン−イソプレンゴム、またポリエーテルウレタンのような主鎖に炭素、酸素および窒素を持つゴム、主鎖に酸素もしくはリンを持たないで窒素を持つゴム、ポリスルフィドゴムのような主鎖に硫黄を持つゴム、フォスファゼンゴムのような主鎖にリンおよび窒素を持つゴム等が用いられる。
上述した弾性部材34の構成材料に用いられるエラストマーにおいて、その硬度が高すぎるとノズル部9の離脱性を十分に高めることができないおそれがある。このため、弾性部材34は硬度(Type A)が95°以下のエラストマーで構成することが好ましい。一方、エラストマーの硬度が低すぎると、ノズル部9の不適切な方向(角度)からの挿入まで許容するおそれがある。すなわち、ノズル挿入部31の先端側に配置される弾性部材34には、ノズル部9のガイド機能が求められる。このようなことから、弾性部材34は硬度(Type A)が20°以上のエラストマーで構成することが好ましい。
このように、弾性部材34は硬度(Type A)が20〜95°の範囲のエラストマーで構成することが好ましい。なお、硬度(Type A)はJIS K6253「加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法(デュロメータ タイプA)」に準拠する方法で測定した値である。さらに、弾性部材34を構成するエラストマーには、耐メタノール性等の燃料耐性に優れる材料を適用することが好ましい。
弾性部材34の下方には、燃料識別手段のキー部を構成するリング部材としてキーリング35が配置されている。キーリング35はソケット本体32の本体上部32aとメタルソケット33の受け部33aとで挟み込まれて固定されており、さらにその径方向内側に向けてキー部35aとして機能する凸部が突出形成されている。キー部35aは前述したキー溝16と係合する形状を有しており、ノズル部9の挿入を案内する機能を備えている。さらに、キー部35aとキー溝16とは一対の形状をなすため、例えば液体燃料に応じて形状を規定することによって、液体燃料の誤注入等を防止することができる。
すなわち、キー部35aの形状を液体燃料の種別(種類や濃度等)に応じた形状とし、さらにキー溝16をキー部35aに対応した形状とすることで、燃料電池本体4に対応した液体燃料を収容する燃料カートリッジ5のみを接続可能にすることができる。これによって、燃料電池本体4に対応した液体燃料のみが供給されるようになるため、液体燃料の誤注入による動作不良や特性低下等を防止することが可能となる。
上述したキーリング35は、さらに燃料カートリッジ5に過度なねじり力が加わった際に回転するように構成されている。従って、キー部35aとキー溝16とが係合した状態で、燃料カートリッジ5に過度なねじり力が加わったとしても、キー部35aとキー溝16との係合部の破損やそれに基づくノズル部9やソケット部6の損傷を抑制することができる。キーリング35の回転を許容する具体的な構造としては、例えば以下に示すキーリング35の受け台構造およびキーリング35と受け台との係合構造が挙げられる。
ソケット本体32の本体上部32aの上面には、図5に示すようにキーリング35の受け台36が設けられており、その中央部には浅い凹部36aが形成されている。一方、キーリング35の下面側には図6および図7に示すように、受け台36の凹部36aと係合する凸部35bが設けられている。キーリング35は凸部35bを凹部36aと係合させつつ受け台36上に配置される。キーリング35は本体上部32aとメタルソケット33とで挟持されているため、ノズル部9を正常に抜き差しする場合にはキー部35aの機能が維持される。キーリング35の回転方向の抑止は浅い凹部36aとそれに対応する凸部35bとの係合力に基づくため、燃料カートリッジ5に過度なねじり力が加わるとキー溝16に追従してキーリング35が回転して損傷が抑制される。
なお、ここではキー部35aを有するキーリング35をソケット部6に配置した構造について説明したが、ソケット部6側にキー溝を配置すると共に、ノズル部9側にキー部を配置してもよい。この場合、キー溝を有するキーリング35をソケット部6に配置することによって、過度なねじり力でキーリング35を回転させる構成、並びにそれに基づく効果を得ることが可能である。このように、ソケット部6にはキー部またはキー溝を有するキーリング(リング部材)35を配置することができる。
キーリング35のさらに下方には、ノズル部9とソケット部6との接続保持手段として機能する弾性ピン37が配置されている。弾性ピン37としては、例えば略U字状のピン、一つの角部を開放端とした略三角形状や略四角形状のピンのような略くの字形状のピンを対向配置したもの等、内側に向けて弾性復元力が付与されたピンを用いることができる。ノズル部9をソケット部6に接続する際に、弾性ピン37をノズルヘッド12の突出部14の外周に設けられた周溝17と係合させ、さらに弾性ピン37で突出部14を弾性的に挟持することによって、ノズル部9とソケット部6との接続状態が保持される。弾性ピン37は図5に示す受け台36で仕切られた本体上部32aの上面38に配置される。
ソケット本体32の本体中部32b上には、弾性体ホルダとしてゴムホルダ39が設置されている。ゴムホルダ39はジャバラ形状と材料特性(ゴム弾性)に基づいて軸方向に弾性が付与されている。ゴムホルダ39はノズルヘッド12の突出部14との間にシールを形成するシール部材であり、その内側は液体燃料流路とされている。ゴムホルダ39は軸方向に収縮するジャバラを形成した円筒形状を有しており、その先端をノズルヘッド12の突出部14に設けられた凹部15と嵌め合わせることによって、ゴムホルダ39と突出部14との間にシールが形成される。ノズルヘッド12の突出部14に設けられた凹部15は、ゴムホルダ34先端の受け部としての機能を併せ持つものである。
ソケット本体31内にはバルブ40が配置されている。バルブ40はバルブヘッド40aとバルブステム40bとを備えている。バルブヘッド40aは本体中部32bと本体下部32cとで規定されたバルブ室内に配置されている。バルブステム40bはゴムホルダ39内に収納されている。このようなバルブ40は軸方向(ノズル部9の挿入方向)に進退可能とされている。バルブヘッド40aと本体中部32bの下面側に形成されたバルブシート41との間にはOリング42が配置されている。
バルブ40には圧縮スプリング43等の弾性体でバルブヘッド40aをバルブシート41に押し付ける力が常時加えられており、これによってOリング42は押圧されている。通常状態(燃料電池本体4から燃料カートリッジ5が切り離された状態)においては、バルブヘッド40aを介してOリング42がバルブシート41に押し付けられており、これによりソケット部6内の流路が閉状態とされている。燃料電池本体4に燃料カートリッジ5を接続すると、バルブステム40bが後退してバルブヘッド40aがバルブシート41から離れることで、ソケット部6内の流路が開状態とされる。
ソケット本体32の本体下部32cには、燃料供給部7内を介して燃料タンク3に接続された連通孔44が設けられている。このように、ソケット部6はソケット本体32内の液体燃料流路が本体下部32cに設けられた連通孔44を介して燃料タンク3に接続されている。そして、バルブ19、40を開状態としてノズル部9およびソケット部6内の流路をそれぞれ開くことによって、燃料カートリッジ5に収容された液体燃料をノズル部9およびソケット部6を介して燃料タンク3内に注入することが可能とされている。
燃料カートリッジ5に収容された液体燃料を燃料電池本体4の燃料タンク3に供給するにあたっては、燃料カートリッジ5のノズル部9をソケット部6に挿入して接続する。ノズル部9のノズルヘッド12に設けられた突出部14は、キー溝16とキー部35aとの形状が対応した場合にのみソケット部6のノズル挿入部31に挿入される。このようにしてノズル部9の突出部14をソケット部6のノズル挿入部31に挿入すると、まず突出部14先端の凹部15にゴムホルダ39の先端が嵌め合わされることによって、バルブ19、40が開状態となる前に液体燃料の流路周辺のシールが確立される。
ノズルヘッド12の突出部14とゴムホルダ39とが接触した状態からノズル部9をソケット部6に差し込むと、ノズル部9のバルブステム19bとソケット部6のバルブステム40bの先端同士が突き当たる。この状態からさらにノズル部9をソケット部6に差し込むと、ソケット部6のバルブ40が後退して流路を完全に開放した後、ノズル部9のバルブ19が後退して液体燃料流路が確立する。この液体燃料流路の確立と同時に、ソケット部6の弾性ピン37がノズルヘッド12の突出部14の外周面に設けられた周溝17と係合することによって、ノズル部9とソケット部6との接続状態が保持される。
このように、ノズル部9とソケット部6とを接続すると共に、それらに内蔵されたバルブ機構をそれぞれ開状態として液体燃料流路を開くことによって、燃料カートリッジ5に収容された液体燃料を燃料電池本体4の燃料タンク3に供給する。ところで、燃料カートリッジ5や燃料電池1の安全性や信頼性を高めるためには、燃料タンク3に接続した燃料カートリッジ5に過剰な曲げ荷重やねじり力が加わった際に、ノズル部9をソケット部6から離脱しやすくしたり、また各係合部や接続部への負担を軽減することが重要である。
燃料カートリッジ5に過剰な曲げ荷重が加わった場合、特にノズル部9が破損しやすい。すなわち、燃料カートリッジ5のノズル部9は、燃料電池本体4の小型化等に伴って小径化される傾向にある。小径化されたノズル部9は、燃料カートリッジ5に対して曲げ荷重(燃料カートリッジ5の挿入方向に対して角度をもった方向からの力)が加わった際に破損するおそれがある。具体的には、ノズルヘッド12のベース部13から突出形成された突出部14が折れる可能性が高い。ノズル部9が破損する危険性は小径化するほど高まり、さらにノズル部9をスーパーエンジニアプラスチックや汎用エンジニアプラスチック等の曲げ荷重に対する靭性に劣る材料で構成した際に破損しやすくなる。
例えば、ノズル部9のノズルヘッド12やバルブ19等はメタノール燃料等と直接接することから、その構成材料は耐メタノール性を有していることが好ましい。このような材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)等の汎用エンジニアプラスチック、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)等のスーパーエンジニアプラスチックが挙げられる。これらは靭性に劣ることから、曲げ荷重が加わった際に破損するおそれがある。
このような曲げ荷重に対して、この実施形態では前述したようにソケット部6のノズル挿入部31の先端開口部内側に弾性部材34を配置している。燃料カートリッジ5はノズル挿入部31の先端開口部の角部にノズル部9の外周面を押し当てながら傾く。このようなノズル部9の外周面が押し当てられる部分に弾性部材34を配置し、これをノズル部9との接触時に曲げ荷重によりノズル部9が描く円弧を妨げないように弾性変形させることによって、ノズル部9を破損させることなくソケット部6から離脱させることができる。
また、燃料カートリッジ5に過剰なねじり力が加わった場合については、キーリング35を比較的弱い力で保持しているため、キー部35aを有するキーリング35を回転させることで、燃料カートリッジ5の回転にキーリング35が追従する。これによって、キー部35aとキー溝16との係合部の破損や損傷、またそれに基づくバルブ機構の機能低下(例えばシール力の低下)等を抑制することができる。
上述したように、燃料カートリッジ5に過度な曲げ荷重が加わった際にノズル部9をソケット部6から容易に離脱させることで、燃料カートリッジ5のノズル部9やソケット部6自体の破損、それらによる不具合(液漏れ等)の発生を抑制することが可能となる。また、燃料カートリッジ5に過度なねじり力が加わった場合においても、ノズル部9とソケット部6との接続構造等の損傷を抑制することができる。これらによって、燃料電池用カップラおよびそれを用いた燃料電池1の信頼性や安全性を高めることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態による燃料電池について、図8を参照して説明する。図8は第2の実施形態による燃料電池45の要部構成、すなわち燃料電池本体4の燃料タンク3への燃料供給部7に設けられたソケット部6を主として示す断面図である。なお、ソケット部6の具体的な構成、燃料電池45の全体構成、ノズル部9を備える燃料カートリッジ5の構成等は第1の実施形態と同様であり、図1や図2に示した通りである。また、ソケット部6とノズル部9とにより構成される接続機構(カップラ)についても、基本的な構造や機構は第1の実施形態と同様である。
この実施形態はソケット部6の先端が燃料電池本体4を収納する外装ケース46の内側に存在する燃料電池45を示している。外装ケース46は燃料電池本体4自体の外装筐体、また燃料電池本体4が搭載された電子機器等の機器筐体のいずれであってもよい。外装ケース46はソケット部6に対応して開口されたノズル挿入口47を有しており、ソケット部6はその内側に配置されている。従って、このようなソケット部6に図2に示したような燃料カートリッジ5のノズル部9を接続した場合おいて、曲げ加重が加えられた燃料カートリッジ5は外装ケース46のノズル挿入口47の角部にノズル部9の外周面を押し当てながら傾くことになる。
そこで、この実施形態では外装ケース46のノズル挿入口47に弾性部材48を配置している。弾性部材48の具体的な構成、形状、材料等は第1の実施形態における弾性部材34と同様であり、前述した通りである。このように、曲げ加重が加えられた際に燃料カートリッジ5のノズル部9の外周面が押し当てられる部分、すなわち外装ケース46のノズル挿入口47に弾性部材48を配置し、これをノズル部9との接触時に弾性変形させることによって、ノズル部9を破損させることなくソケット部6から離脱させることができる。従って、燃料電池1の信頼性や安全性を高めることが可能となる。
次に、上述した各実施形態の燃料電池1、45における燃料電池本体4の具体的な構造について説明する。燃料電池本体4は特に限定されるものではなく、例えばサテライトタイプの燃料カートリッジ5が必要時に接続されるパッシブ型やアクティブ型のDMFCを適用することができる。ここでは、燃料電池本体4に内部気化型のDMFCを適用した実施形態について、図9を参照して説明する。図9に示す内部気化型(パッシブ型)のDMFC4は、起電部を構成する燃料電池セル2と燃料タンク3に加えて、これらの間に介在された気体選択透過膜51を具備している。
燃料電池セル2は、アノード触媒層52およびアノードガス拡散層53からなるアノード(燃料極)と、カソード触媒層54およびカソードガス拡散層55からなるカソード(酸化剤極/空気極)と、アノード触媒層52とカソード触媒層54とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜56とから構成される膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有している。アノード触媒層52およびカソード触媒層54に含有される触媒としては、例えば、Pt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。
具体的には、アノード触媒層52にメタノールや一酸化炭素に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を、カソード触媒層54に白金やPt−Ni等を用いることが好ましい。また、炭素材料のような導電性担持体を使用する担持触媒、あるいは無担持触媒を使用してもよい。電解質膜56を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂、タングステン酸やリンタングステン酸等の無機物等が挙げられる。ただし、これらに限られるものではない。
アノード触媒層52に積層されるアノードガス拡散層53は、アノード触媒層52に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層52の集電体も兼ねている。一方、カソード触媒層54に積層されるカソードガス拡散層55は、カソード触媒層54に酸化剤を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層54の集電体も兼ねている。アノードガス拡散層53にはアノード導電層57が積層され、カソードガス拡散層55にはカソード導電層58が積層されている。
アノード導電層57およびカソード導電層58は、例えば金のような導電性金属材料からなるメッシュや多孔質膜、あるいは薄膜等で構成されている。なお、電解質膜56とアノード導電層57との間、および電解質膜56とカソード導電層58との間には、ゴム製のOリング59、60が介在されており、これらによって燃料電池セル(膜電極接合体)2からの燃料漏れや酸化剤漏れを防止している。
燃料タンク3の内部には、液体燃料Fとしてメタノール燃料が充填されている。また、燃料タンク3は燃料電池セル2側が開口されており、この燃料タンク3の開口部と燃料電池セル2との間に気体選択透過膜51が設置されている。気体選択透過膜51は、液体燃料Fの気化成分のみを透過し、液体成分は透過させない気液分離膜である。このような気体選択透過膜51の構成材料としては、例えばポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂が挙げられる。ここで、液体燃料Fの気化成分とは、液体燃料Fとしてメタノール水溶液を使用した場合にはメタノールの気化成分と水の気化成分からなる混合気、純メタノールを使用した場合にはメタノールの気化成分を意味する。
カソード導電層58上には保湿層61が積層されており、さらにその上には表面層62が積層されている。表面層62は酸化剤である空気の取入れ量を調整する機能を有し、その調整は表面層62に形成された空気導入口63の個数やサイズ等を変更することで行う。保湿層61はカソード触媒層54で生成された水の一部が含浸されて、水の蒸散を抑制する役割を果たすと共に、カソードガス拡散層55に酸化剤を均一に導入することで、カソード触媒層54への酸化剤の均一拡散を促進する機能も有している。保湿層61は例えば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としてはポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体等が挙げられる。
そして、燃料タンク3上に気体選択透過膜51、燃料電池セル2、保湿層61、表面層62を順に積層し、さらにその上から例えばステンレス製のカバー64を被せて全体を保持することによって、この実施形態のパッシブ型DMFC(燃料電池本体)4が構成されている。カバー64には表面層62に形成された空気導入口63と対応する部分に開口が設けられている。また、燃料タンク3にはカバー64の爪64aを受けるテラス65が設けられており、このテラス65に爪64aをかしめることで燃料電池本体4全体をカバー64で一体的に保持している。なお、図9では図示を省略したが、図1に示したように燃料タンク3の下面側にはソケット部6を有する燃料供給部7が設けられている。
上述したような構成を有するパッシブ型DMFC(燃料電池本体)4においては、燃料タンク3内の液体燃料F(例えばメタノール水溶液)が気化し、この気化成分が気体選択透過膜51を透過して燃料電池セル2に供給される。燃料電池セル2内において、液体燃料Fの気化成分はアノードガス拡散層53で拡散されてアノード触媒層52に供給される。アノード触媒層52に供給された気化成分は、下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
なお、液体燃料Fとして純メタノールを使用した場合には、燃料タンク3から水蒸気が供給されないため、カソード触媒層54で生成した水や電解質膜56中の水をメタノールと反応させて(1)の内部改質反応を生起するか、あるいは上記した(1)式の内部改質反応によらず、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
内部改質反応で生成されたプロトン(H+)は電解質膜56を伝導し、カソード触媒層54に到達する。表面層62の空気導入口63から取り入れられた空気(酸化剤)は、保湿層61、カソード導電層58、カソードガス拡散層55を拡散して、カソード触媒層54に供給される。カソード触媒層54に供給された空気は、次の(2)式に示す反応を生じさせる。この反応によって、水の生成を伴う発電反応が生じる。
(3/2)O2+6H++6e- → 3H2O …(2)
上述した反応に基づく発電反応が進行するにしたがって、燃料タンク3内の液体燃料F(例えばメタノール水溶液や純メタノール)は消費される。燃料タンク3内の液体燃料Fが空になると発電反応が停止するため、その時点でもしくはそれ以前の時点で燃料タンク3内に燃料カートリッジ5から液体燃料を供給する。燃料カートリッジ5からの液体燃料の供給は、前述したように燃料カートリッジ5側のノズル部9を燃料電池本体4側のソケット部6に挿入して接続することにより実施される。
なお、本発明は液体燃料を燃料カートリッジにより供給する燃料電池であれば、その方式や機構等に何等限定されるものではないが、特に小型化が進められているパッシブ型DMFCに好適である。
本発明の第1の実施形態による燃料電池の構成を示す図である。 図1に示す燃料電池における燃料カートリッジ側のノズル部と燃料電池本体側のソケット部とによるカップラ構造(未接続状態)を示す断面図である。 図2に示すカップラの接続状態を示す断面図である。 図2に示すソケット本体のメタルソケットの構成を示す断面図である。 図2に示すソケット本体の本体上部の構成を示す斜視図である。 図5に示す本体上部にキーリングを配置した状態を示す斜視図である。 図6に示す本体上部とキーリングの断面図である。 本発明の第2の実施形態による燃料電池の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の燃料電池における燃料電池本体の一例としての内部気化型DMFCの構成を示す断面図である。
符号の説明
1,45…燃料電池、2…燃料電池セル、3…燃料タンク、4…燃料電池本体、5…燃料カートリッジ、6…ソケット部(メス側カップラ/ソケット)、8…カートリッジ本体、9…ノズル部(オス側カップラ/プラグ)、12…ノズルヘッド、14…突出部、16…キー溝、17…周溝、18…バルブホルダ、19,40…バルブ、19a,40a…バルブヘッド、19b,40b…バルブステム、20,41…バルブシート、21,42…Oリング、22,43…圧縮スプリング、31…ノズル挿入部、32…ソケット本体、33…メタルソケット、34,48…弾性部材、35…キーリング、35a…キー部、35b…凸部、36…受け台、36a…凹部、37…弾性ピン、39…ゴムホルダ、46…外装ケース、47…ノズル挿入口。

Claims (11)

  1. 燃料電池用カートリッジに装着されるノズルヘッドと、前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構とを備えるノズル部と、
    燃料電池の燃料供給部に配置されるソケット本体と、前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構とを備え、前記ノズル部が着脱可能に接続されるソケット部とを具備し、
    前記ソケット本体は前記ノズル部が挿入されるノズル挿入部を有し、かつ前記ノズル挿入部の少なくとも先端側に弾性部材が配置されていることを特徴とする燃料電池用カップラ。
  2. 請求項1記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記弾性部材は、前記ノズル部が前記ソケット部に接続された前記燃料カートリッジに曲げ荷重が加わった際に、前記ノズル部の外周面が押し当てられる位置に配置されていることを特徴とする燃料電池用カップラ。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記弾性部材は、前記ノズル部が前記ソケット部に接続された前記燃料カートリッジに曲げ荷重が加わった際に、前記曲げ荷重により前記ノズル部が描く円弧を妨げないように弾性変形することを特徴とする燃料電池用カップラ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記弾性部材はリング状エラストマーを具備することを特徴とする燃料電池用カップラ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記弾性部材は前記ノズル挿入部に挿入される前記ノズル部のガイド機能を有することを特徴とする燃料電池用カップラ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記弾性部材は硬度(Type A)が20〜95°の範囲のエラストマーからなることを特徴とする燃料電池用カップラ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記ソケット部および前記ノズル部の一方に設けられ、前記液体燃料の種別に基づく形状を有するキー部と、前記ソケット部および前記ノズル部の他方に設けられ、前記キー部に対応する形状を有するキー溝とで構成された燃料識別手段を具備することを特徴とする燃料電池用カップラ。
  8. 請求項7記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記キー部または前記キー溝を有するリング部材が前記ソケット部に配置され、前記リング部材は前記ノズル部が前記ソケット部に接続された前記燃料カートリッジにねじり力が加えられた際に回転するように構成されていることを特徴とする燃料電池用カップラ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載の燃料電池用カップラにおいて、
    前記ソケット部は、前記ノズル部が前記ソケット部に接続された際に、前記ノズル部を弾性的に挟持する接続保持手段を具備することを特徴とする燃料電池用カップラ。
  10. 燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に設けられたノズル部とを備える燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部を有する燃料供給部と、前記燃料供給部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体とを具備し、
    前記燃料カートリッジのノズル部および前記燃料電池本体のソケット部は、請求項1ないし請求項9のいずれか1項記載の燃料電池用カップラを具備することを特徴とする燃料電池。
  11. 燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に設けられたノズル部とを備える燃料カートリッジと、
    前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部を有する燃料供給部と、前記燃料供給部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体が収納され、前記ソケット部に対応して開口されたノズル挿入口を有する外装ケースとを具備し、
    前記外装ケースは前記ノズル挿入口に配置された弾性部材を有することを特徴とする燃料電池。
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