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JP2007288136A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2007288136A JP2007011742A JP2007011742A JP2007288136A JP 2007288136 A JP2007288136 A JP 2007288136A JP 2007011742 A JP2007011742 A JP 2007011742A JP 2007011742 A JP2007011742 A JP 2007011742A JP 2007288136 A JP2007288136 A JP 2007288136A
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博記 長崎
Shoji Tanaka
晶二 田中
Motonari Katsuno
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Abstract

【課題】電荷の流出に起因する感度劣化を効果的に抑制することが可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】半導体基板1に複数の画素セルがマトリックス状に配置され、各画素セルは、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオード3と、フォトダイオードに蓄積された信号電荷を読み出すMOSトランジスタ16と、フォトダイオードとMOSトランジスタとを分離する素子分離領域25と、素子分離領域の下面に形成された分離注入層27と、フォトダイオード、素子分離領域および分離注入層の側面および下面を囲むように設けられた不純物領域1aとを備える。分離注入層は、素子分離領域の側面および下面に亘って形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板を掘り込んだSTI(Shallow Trench Isolation)によって素子分離領域が形成された固体撮像装置およびその製造方法に関する。
増幅型MOSトランジスタが設けられた固体撮像装置が近年注目されている。この固体撮像装置は、フォトダイオードによって検出された信号を、各画素毎にMOSトランジスタによって増幅するものであり、高感度という特徴を有している。
増幅型MOSトランジスタが設けられた固体撮像装置について、特許文献1に示されたものを例として説明する。
図8は、増幅型MOSトランジスタが設けられた固体撮像装置の構成を示す回路図である。この固体撮像装置は、半導体基板1にマトリックス状に配置された複数の画素セル2を備え、各画素セル2は、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオード3をそれぞれ有している。各画素セル2にはまた、フォトダイオード3に蓄積された信号電荷を読み出し、出力するために、転送トランジスタ4、増幅トランジスタ5、およびリセットトランジスタ6が設けられている。増幅トランジスタ5は、転送トランジスタ4によって読み出された信号電荷を増幅する。リセットトランジスタ6は、転送トランジスタ4によって読み出された信号電荷をリセットする。
各画素セル2の動作を制御するために、垂直駆動回路7、行信号蓄積部8、水平駆動回路9、および負荷トランジスタ群10が設けられている。垂直駆動回路7には、複数のリセットトランジスタ制御線11が接続され、互いに所定の間隔を空けて水平方向に沿って配置され、各画素セル2に設けられたリセットトランジスタ6のゲートに接続されている。垂直駆動回路7にはまた、複数の垂直選択トランジスタ制御線12が接続されている。垂直選択トランジスタ制御線12は、互いに所定の間隔を空けて水平方向に沿って配置されており、各画素セル2に設けられた垂直選択トランジスタ13のゲートに接続されて、信号を読み出す行を決定する。
垂直選択トランジスタ13のソースは、垂直信号線14に接続されている。各垂直信号線14の一端には、負荷トランジスタ群10が接続されている。各垂直信号線14の他端は、行信号蓄積部8に接続されている。行信号蓄積部8は、1行分の信号を取り込むためのスイッチトランジスタ(図示せず)を含んでいる。行信号蓄積部8には、水平駆動回路9が接続されている。
図9は、図8の構成の固体撮像装置に設けられたフォトダイオード3、転送トランジスタ4、増幅トランジスタ5、およびリセットトランジスタ6の領域を示す平面図である。フォトダイオード3とフローティング拡散層(検出容量部)15の間に転送ゲート4aが配置されている。増幅トランジスタ5およびリセットトランジスタ6を含むMOSトランジスタ16は、フォトダイオード3に隣接するように形成されており、n型半導体基板の上に形成されたゲート電極22と、ゲート電極22の両側にそれぞれ形成されたソース23およびドレイン24とを有している。なお、増幅トランジスタ5とリセットトランジスタ6について以下の説明は共通するため、両トランジスタをMOSトランジスタ16と記して一括して説明する。
図10は、図9のA−A線に沿った断面図である。この断面構造に示されるように、n型半導体基板1の表面領域にp型ウェル1aが形成され、p型ウェル1a中に、フォトダイオード3と、MOSトランジスタ16が形成されている。フォトダイオード3は、n型半導体基板1の表面に形成された表面シールド層20と、表面シールド層20の下側に形成された蓄積フォトダイオード層21とを含んでいる埋め込み型pnpフォトダイオードである。
また、フォトダイオード3とMOSトランジスタ16との間には、フォトダイオード3とMOSトランジスタ16とを分離するように、n型半導体基板1を掘り込んだSTI(Shallow Trench Isolation)によって素子分離領域25が形成されている。さらに、隣接する画素セル2に含まれるフォトダイオード3間を分離するように、素子分離領域26が形成されている。素子分離領域25、26の下部には、深部分離注入層29が形成されている。
n型半導体基板1とp型ウェル1aとの間の界面の深さは、例えば約2.8マイクロメートル(μm)である。n型半導体基板1の不純物濃度は約2×1014cm-3、p型ウェル1aの不純物濃度は約1×1015cm-3である。
フォトダイオード3に蓄積された電荷は、図10の矢印Qで示されるように半導体基板1へ直接排出される。基板の深部で発生する電荷もこのウェル構造によってフォトダイオード3およびMOSトランジスタ16へ届かないようにすることが可能である。
特開2004−266159号公報
上記のような従来技術の固体撮像装置は、フォトダイオードからMOSトランジスタへの電荷の流出、あるいはフォトダイオードから隣接するフォトダイオードへの電荷の流出に起因してフォトダイオードの飽和電荷量が減少し、混色および感度の低下が発生するという、第1の課題を有している。
さらに、p型ウェル1aの下端と蓄積フォトダイオード層21の下端との間のほぼ中央の深さ約1.8マイクロメートル(μm)の位置に形成される分水嶺30よりも浅い位置において発生した電荷はフォトダイオード3に届くが、分水嶺30よりも深い位置において発生した電荷はフォトダイオード3に届かないので、感度が劣化する場合があるという第2の課題を有している。
前記課題に鑑み、本発明は、電荷の流出に起因する感度劣化を効果的に抑制することが可能な固体撮像装置、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板に複数の画素セルがマトリックス状に配置され、前記各画素セルは、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに蓄積された前記信号電荷を読み出すMOSトランジスタと、前記フォトダイオードと前記MOSトランジスタとを分離する素子分離領域と、前記素子分離領域の下面に形成された分離注入層と、前記フォトダイオード、前記素子分離領域および前記分離注入層の側面および下面を囲むように設けられた不純物領域とを備える。上記課題を解決するために、前記分離注入層は、前記素子分離領域の側面および下面に亘って形成されている。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、上記構成の固体撮像装置を製造する方法であって、前記素子分離領域を形成するために前記半導体基板を掘り込んで溝を形成する溝形成工程と、前記溝の壁面に向けて斜めに不純物を注入した後、さらに前記溝の底面に向けて垂直に不純物を注入することにより前記分離注入層を形成する不純物注入工程と、前記不純物注入工程の後に、前記溝に前記素子分離領域を形成する素子分離領域形成工程と、前記素子分離領域形成工程の後に、前記フォトダイオード、および1個以上の前記MOSトランジスタを形成する工程とを含む。
本発明の固体撮像装置は、フォトダイオードとMOSトランジスタとを分離する素子分離領域の側面および下面に亘って分離注入層が形成されたことにより、フォトダイオードからMOSトランジスタへの電荷の流出が効果的に阻止される。その結果、感度が良好な固体撮像装置を得ることができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、フォトダイオードからMOSトランジスタへの電荷の流出を阻止するための分離注入層を容易に形成することができる。
上記構成の本発明の固体撮像装置において、前記素子分離領域はSTI(Shallow Trench Isolation)により形成されている構成とすることができる。
また、前記半導体基板上にP型ウェルが形成され、前記MOSトランジスタは、前記P型ウェルに形成されたソースとドレインとを有しており、前記分離注入層には前記MOSトランジスタの前記ソースおよび前記ドレインと反対導電型の不純物が注入されている構成とすることができる。
また、前記素子分離領域は、互いに隣接する前記画素セルに各々含まれるフォトダイオードの間を分離するように形成され、前記分離注入層は、一方の前記画素セルに含まれる前記フォトダイオードから隣接する他方の前記画素セルに含まれる前記フォトダイオードへの電荷の流出を阻止するように形成することができる。
また、前記分離注入層は、前記素子分離領域の側面に設けられている前記不純物領域の不純物濃度より濃い不純物濃度にて形成されていることが好ましい。
前記分離注入層は、隣接する前記フォトダイオードと重ならない位置まで形成することができる。
前記フォトダイオードは、前記半導体基板の表面に形成された表面シールド層と前記表面シールド層の下側に形成された蓄積フォトダイオード層とを含んでおり、前記分離注入層の不純物濃度は前記蓄積フォトダイオード層の不純物濃度よりも濃い構成とすることができる。
また、前記MOSトランジスタはN型MOSトランジスタとすることができる。
上記構成の本発明の固体撮像装置の製造方法において、前記半導体基板は、N型の基板と、前記N型の基板の表面領域に形成され前記フォトダイオードと、前記素子分離領域および前記分離注入層の側面および下面を囲むP型ウェルとを含むように構成することができる。
また、前記画素セルは多画素1セル構造である場合には、各画素内の前記フォトダイオードの周囲に形成された前記溝の壁面に向けて不純物を注入する工程において、前記溝の壁面に対して平面視で直交する方向より不純物の注入を行うことが好ましい。
また、前記溝の壁面が、前記フォトダイオードに対し垂直方向または水平方向とは異なる斜行方向に配置される箇所を含み、前記溝の斜行方向の壁面に対して平面視で直交する方向を含む多方向から不純物の注入を行うことが好ましい。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態における固体撮像装置について説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における固体撮像装置の全体の構成を示す回路図は、図8に示したものと同様である。本実施の形態の固体撮像装置におけるフォトダイオード3とMOSトランジスタの領域の平面構造は、図9に示した従来例と同様である。本実施の形態における固体撮像装置は、図1に示される断面構造に特徴を有する。但し、基本的な断面構造は図10に示した従来例と同様であり、同一の要素については同一の参照符号を付して説明する。図1は、図10に示した従来例と同様、図9に示したフォトダイオード3とMOSトランジスタ16の領域を示す平面図におけるA−A線に沿った構造を示す断面図である。
n型半導体基板1の表面領域にp型ウェル1aが形成され、p型ウェル1a中にフォトダイオード3とMOSトランジスタ16が形成されている。フォトダイオード3は、n型半導体基板1の表面に形成された表面シールド層20と、表面シールド層20の下側に形成された蓄積フォトダイオード層21とを含んでいる埋め込み型pnpフォトダイオードである。表面シールド層20はn型半導体基板1とは反対の導電型になっており、蓄積フォトダイオード層21はn型半導体基板1と同じ導電型になっている。表面シールド層20は、例えば、深さ約0.2マイクロメートル(μm)の位置まで形成されており、蓄積フォトダイオード層21は、深さ約0.8マイクロメートル(μm)の位置まで形成されている。
MOSトランジスタ16は、フォトダイオード3に隣接するように形成されており、n型半導体基板1の上に形成されたゲート電極22と、ゲート電極22の両側にそれぞれ形成されたソース23およびドレイン24とを有している。なお、本実施形態の一実施例では、ソース23およびドレイン24の深さは約0.1マイクロメートル(μm)である。
また、フォトダイオード3とMOSトランジスタ16との間には、フォトダイオード3とMOSトランジスタ16とを分離するようにn型半導体基板1を掘り込んだSTIによって、素子分離領域25が形成されている。さらに、フォトダイオード3と、隣接する画素セル2に含まれるフォトダイオード3とを分離するように、素子分離領域25と同様の素子分離領域26が形成されている。
素子分離領域25および素子分離領域26は、約300ナノメートル(nm)の深さまで形成されている。トランジスタのサイズの微細化に伴って素子分離領域25および素子分離領域26も浅くなってきている。その理由は、微細化に伴って素子分離領域の幅も急速に狭くなり、深く掘っていくとそのアスペクト比が大きくなり酸化膜で埋めることができなくなるからである。素子分離領域25および素子分離領域26の側面および下面には、高濃度分離注入層27が、n型半導体基板1の表面に対して垂直な方向に沿って形成されている。高濃度分離注入層27は、フォトダイオード3からMOSトランジスタ16への電荷の流出、および隣接する画素セル2に含まれるフォトダイオード3への電荷の流出をそれぞれ阻止するように形成されている。
n型半導体基板1の不純物濃度は、1.0×1014cm-3、p型ウェル1aの不純物濃度は、1.0×1015cm-3である。素子分離領域25および素子分離領域26の側面の不純物濃度は2.0×1017cm-3である。高濃度分離注入層27の不純物濃度は、1.0×1018cm-3以上になっている。したがって、高濃度分離注入層27の不純物濃度は、素子分離領域25、26の側面の不純物濃度よりも濃くなっている。なお、高濃度分離注入層27は、隣接するフォトダイオード3と重ならない限度の位置まで伸張させることができる。
次に、本実施形態の固体撮像装置における電荷の排出方法について説明する。まず、フォトダイオード3から溢れた信号電荷である電子28は、正孔が多数存在するp型中性領域へ放出される。フォトダイオード3からp型中性領域へ放出された電子28は、寿命が長く、正孔と再結合することはなく、電界が作用しない領域をランダムに酔漢運動する。
フォトダイオード3からp型中性領域へ放出された電子28の一部はn型半導体基板1に流れ込むが、放出された他の電子28の一部は隣接するフォトダイオード3またはMOSトランジスタ16へ流れ込む。n型半導体基板1と隣接するフォトダイオード3またはMOSトランジスタ16のいずれへ流れ込むかは確率の問題である。このような電荷排出方法をバイポーラアクションモードと呼んでいる。
隣接するフォトダイオード3またはMOSトランジスタ16へ流れ込む確率を小さくするために、高濃度分離注入層27が必要になってくる。この確率を小さくするには、高濃度分離注入層27の不純物濃度がp型ウェル1aの不純物濃度よりも濃い方が望ましい。
次に、本発明の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を、図2A〜図2Jを参照して説明する。
まず図2Aに示すように、n型半導体基板1に形成したp型ウェル1aの主面に、熱酸化あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、厚み20nmとなるようにシリコン酸化膜(SiO2膜)31を堆積する。次いで、このSiO2膜31の上にCVD法により、厚み160nmとなるように窒化シリコン膜32を堆積する。
次に、公知の方法により、素子分離領域25および26が形成されるべき領域に開口部が形成されたレジストパターンを設ける(図示せず)。このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチング処理により、図2Bに示すように、SiO2膜31と窒化シリコン膜32に開口33を形成する。さらに、図2Cに示すようにp型ウェル1aの表面領域に、素子分離領域25および26を設けるための溝25a、26aを形成する。溝25a、26aの深さの一例は、約0.3μmである。
次に、溝25a、26aの形成により露出しているp型ウェル1aの表面に、熱酸化により、図2Dに示すように、厚み20nmとなるようにシリコン酸化膜(SiO2膜)34を形成する。次に図2Eに示すように、溝25a、26aを形成した場所に、内面にむけて低加速のイオン注入を行う。具体的には、ホウ素(B)イオンを例えば、30KeV、3.2×1013/cm2で4方向よりイオン注入する。これにより、溝25a、26aの内面に、P+型内面膜35が形成される。
次に、P+型内面膜35で覆われた溝25a、26aの内面に対して、図2Fに示すように、垂直方向より更にホウ素(B)イオンを例えば、30KeV、1.0×1014/cm2でイオン注入する。これにより、溝25a、26aの側面および下面に亘って高濃度分離注入層27が形成される。
次に、図2Gに示すように、CVD法を用いてSiO2膜36によって溝25a、26aを埋める。さらに、図2Hに示すように、n型半導体基板1の表面よりも上部のSiO2膜31、36、窒化シリコン膜32を除去することにより、素子分離領域25および素子分離領域26が形成される。
次に、図2Iに示すように、表面シールド層20と蓄積フォトダイオード層21を含むフォトダイオード3を形成する。さらに、図2Jに示すように、ゲート電極22と、ソース23およびドレイン24とを有するMOSトランジスタ16を形成する。
以上のように、素子分離領域25、26の下部に高濃度分離注入層27を設けるための製造方法の詳細を、図3A〜3Eに示す。図3A〜3Eは、図2B〜2Fの一部分を拡大して示した断面図である。
図3Aは、素子分離領域25が形成されるべき領域に開口部が形成されたレジストパターンを設け(図示せず)、ドライエッチング処理により、SiO2膜31と窒化シリコン膜32に開口33を形成した状態を示す。次に、図3Bに示すように、n型半導体基板1(p型ウェル1a)をエッチングによって掘り込んで、素子分離領域25を設けるための溝25aを形成する。次に、溝25aの形成により露出しているp型ウェル1aの表面に、熱酸化により、図3Cに示すように、シリコン酸化膜(SiO2膜)34を形成する。
次に図3Dに示すように、溝25aを形成した場所に、内面にむけて低加速のイオン注入を行う。すなわち、20キロエレクトロンボルト(KeV)以上50キロエレクトロンボルト(KeV)以下の加速電圧、トータルドーズ量が3.0×1013cm-2以上1.0×1014cm-2以下のドーズ量によって、4方向よりイオン注入を行う。これにより、溝25aの内面に、P+型内面膜35が形成される。
次に、図3Eに示すように、P+型内面膜35で覆われた溝25aの底面へ垂直方向から、20キロエレクトロンボルト(KeV)以上1メガエレクトロンボルト(MeV)以下の加速電圧、3.0×1013cm-2以上1.0×1014cm-2以下のドーズ量によって、イオン注入を行う。その結果、溝25aの下部に、不純物濃度1.0×1018cm-3以上の高濃度分離注入層27が形成される。
なお、図3Eに示す高濃度分離注入層27は、図4に示す高濃度分離注入層27aのように、隣接するフォトダイオードと重ならない限度の位置まで伸張させることもできる。
以上のような固体撮像装置においては、図1に示すように、フォトダイオード3が入射光を信号電荷に変換して蓄積フォトダイオード層21に蓄積すると、蓄積フォトダイオード層21に蓄積された信号電荷28は、転送トランジスタ4および隣接するフォトダイオード3への流出を高濃度分離注入層27によって阻止される。
また、蓄積フォトダイオード層21に蓄積された信号電荷である電子28がMOSトランジスタ16へ流出することが阻止されるので、フォトダイオード3の飽和信号電荷が増大する。また、蓄積フォトダイオード層21に蓄積された電子28が隣接するフォトダイオード3へ流出することが阻止されるので、混色を抑圧することができ、色再現性の良い固体撮像素子を得ることができる。
以上のように、本実施形態の固体撮像装置は、フォトダイオードからMOSトランジスタへの電荷の流出を阻止するために高濃度分離注入層が素子分離領域の側面から下面に亘って形成されている。このため、フォトダイオードからMOSトランジスタへの電荷の流出が阻止される。その結果、感度が良好な固体撮像装置を得ることができる。
また、フォトダイオードから、隣接する画素セルに含まれるフォトダイオードへの電荷の流出を阻止するために高濃度分離注入層が素子分離領域の側面から下面に亘って形成されている。このため、フォトダイオードから、隣接する画素セルに含まれるフォトダイオードへの電荷の流出が阻止される。その結果、感度が良好な固体撮像装置を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2における固体撮像装置について、図5を参照して説明する。図5は、本実施の形態における固体撮像装置の構成のうち、その特徴となる画素セル40の構成を模式的に示す平面図である。
図5に示すように、本実施の形態に係る固体撮像装置は、多画素1セル構造であり、図示された構成では、一例として、2画素1セル構造を採用した場合が示される。各画素セル40は、半導体基板上に形成されたフォトダイオード41と、フォトダイオード41に蓄積された電荷を転送するため、その上方の一部領域を横切る状態に配設された転送ゲート42と、転送ゲート42により転送された電荷を蓄積するフローティング拡散層(検出容量部)43を有する。
また、画素セル40は、実施の形態1における固体撮像装置の画素セル2と同様に、ソース領域44、ドレイン領域45、リセットゲート46および増幅ゲート47などを有している。さらに、各画素セル40におけるそれぞれの機能領域間を素子分離する素子分離領域が形成されている。
このような多画素1セル構造においては、フォトダイオード41の活性領域と素子分離領域の境界が斜め方向に形成される場合がある。(例えば、図5のフローティング拡散層43の部分)。このような場合でも、素子分離領域の側壁に不純物を均一に分布させることが好ましい。そのような状態は、各素子分離領域の側壁に対して平面視で直交する方向を含むように、多方向から不純物注入を行うことで実現できる。
隣接する画素セル40間における転送ゲート42の電気的接続は、転送ゲート42をフォトダイオード41の領域以外にも延長して配線とすることにより行われている。本実施の形態では、転送ゲート42とはそのような配線も含むものとする。あるいは、転送ゲート42の接続が、その上部に配置される金属配線と、コンタクトを用いて接続することにより行われる場合もある。
また、転送ゲート42は、フォトダイオード41に蓄積された電荷をフローティング拡散層43に読み出すための領域において、フォトダイオード41およびフローティング拡散層43に対して斜めに形成されている。フォトダイオード41に蓄積された電荷は、右斜め下方向、あるいは左斜め上方向にあるフローティング拡散層43に読み出される。即ち、本実施の形態に係る固体撮像装置においては、フォトダイオード41に蓄積された電荷をフローティング拡散層43に読み出す際に、転送ゲート42の延伸方向に対し略直交する方向、すなわち図5に一点鎖線の矢印Rで示す方向に読み出される。
また、本実施の形態に係る固体撮像装置では、フォトダイオード41の形状が水平方向および垂直方向(X軸方向およびY軸方向)において略対称な形状(多角形状、略矩形状)とされている。これは、フォトダイオード41に生成された電荷の分布に、水平方向および垂直方向(X軸方向およびY軸方向)においてバラツキが発生することを抑制し、これにより固体撮像装置のシェーディング特性の劣化を防ぐ為である。
さらに、本実施の形態に係る固体撮像装置では、各画素セル40において、転送ゲート42、およびリセットゲート46を繋ぐ配線、増幅ゲート47を繋ぐ配線が全て非直線形状に形成されている。これは、画素セル40内において、素子分離領域が占める面積の割合を小さくし、画素セル40内のフォトダイオード41が占める面積割合を大きくする為である。なお、図5における41aは、フォトダイオード41と転送ゲート42が重なり合う重畳領域を示し、非サリサイド領域となっており光信号が透過する領域となっている。
上記構成を採用する本実施の形態に係る固体撮像装置は、次の2つの特徴を備える。
(1)第1の特徴は、図5に示すように、フローティング拡散層43とフォトダイオード41とを繋ぐ領域において、転送ゲート42が斜め方向(X−Y軸方向に対して斜め方向)に配設されていることである。それにより、欠陥に起因するノイズ(リーク)を抑制し、良好な画像を得ることが可能となる。これについて、図6Aおよび図6Bを参照して説明する。図6Aは、本実施の形態に係る固体撮像装置のフローティング拡散層43の構成を模式的に示す。図6Bは、比較例の固体撮像装置のフローティング拡散層50、および転送ゲート51を模式的に示す。
図6Bに示すように、比較例の場合には、フローティング拡散層50が屈曲領域50aで縁辺が略直角に交わるように屈曲しており、この部分に応力の集中が発生する場合がある。このように縁辺が略直角に交わる屈曲領域50aを有するフローティング拡散層50を有する構造では、この領域50aに欠陥が発生し、ノイズ(リーク電流)が発生する場合がある。
一方、図6Bに示すように、本実施の形態に係る固体撮像装置では、フローティング拡散層43が屈曲領域43aで縁辺どうしが鈍角に交わるように屈曲している。そのため、この屈曲領域43aでは応力の集中を生じ難い構造となっている。したがって、本実施の形態に係る固体撮像装置では、ノイズ(リーク電流)の発生を、低く抑制することが可能である。
(2)第2の特徴は、多画素1セルと転送ゲート42を斜め配置したことにより、1画素1セルの構成を採る場合に比べて、ゲート長をより大きくすることが可能なことである。これは、1画素1セルの構成を採る、例えば実施の形態1(図7A)あるいは比較例(図6B)の固体撮像装置では、転送ゲート4a、51のゲート幅が、リセットゲートと転送ゲート4a、51との位置関係により決定されることに起因する。そのため、図7A、あるいは6Bに示すように、それぞれが最小加工寸法に依存して転送ゲート4a、51のゲート幅が決定され、ゲート幅を十分に大きくとることが困難である。
一方、多画素1セルの構成を採る本実施の形態に係る固体撮像装置では、図5に示す構成を採ることにより、上下の画素セル40の転送ゲート42を対称に配置することができ、これにより転送ゲート42のゲート長をより大きく確保することができる。それにより、フォトダイオード41からフローティング拡散層43への電荷転送を容易且つ良好に実行することが可能となる。
なお、高濃度分離注入層を、フォトダイオード3の周りの素子分離領域の下にのみ形成するだけでなく、固体撮像装置に形成された全ての素子分離領域の下に形成してもよい。
本発明の固体撮像装置によれば、電荷の流出に起因する感度劣化を効果的に抑制することが可能であり、高性能な固体撮像装置およびその製造方法として有用である。
実施の形態1における固体撮像装置の要部を示す断面図 同固体撮像装置の製造方法を説明するため工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 同工程断面図 図2Bの一部分を拡大して示した断面図 図2Cの一部分を拡大して示した断面図 図2Dの一部分を拡大して示した断面図 図2Eの一部分を拡大して示した断面図 図2Fの一部分を拡大して示した断面図 図3Eに示す高濃度分離注入層の他の構成を示す断面図 実施の形態2における固体撮像装置の画素セルの構成を示す模式平面図 同固体撮像装置のフローティング拡散層の形状と応力の集中との関係を示す模式平面図 比較例の固体撮像装置のフローティング拡散層の形状と応力の集中との関係を示す模式平面図 従来例の固体撮像装置の画素セルの一部を示す模式平面図 MOS型固体撮像装置の構成を示す回路図 同固体撮像装置に設けられたフォトダイオードとMOSトランジスタの領域の構成を示す平面図 図9のA−A線に沿った領域の従来例の構成を示す断面図
符号の説明
1 n型半導体基板
1a p型ウェル
2、40 画素セル
3、41 フォトダイオード
4 転送トランジスタ
4a 転送ゲート
5 増幅トランジスタ
6 リセットトランジスタ
7 垂直駆動回路
8 行信号蓄積部
9 水平駆動回路
10 負荷トランジスタ群
11 リセットトランジスタ制御線
12 垂直選択トランジスタ制御線
13 垂直選択トランジスタ
14 垂直信号線
15 フローティング拡散層
16 MOSトランジスタ
20 表面シールド層
21 蓄積フォトダイオード層
22 ゲート電極
23 ソース
24 ドレイン
25、26 素子分離領域
25a、26a 溝
27 高濃度分離注入層
28 電子
29 深部分離注入層
30 分水嶺
31、34、36 SiO2
32 窒化シリコン膜
33 開口
35 P+型内面膜
40 画素セル
41 フォトダイオード
41a 重畳領域
42、51 転送ゲート
43、50 フローティング拡散層
43a、50a 屈曲領域
44 ソース領域
45 ドレイン領域
46 リセットゲート
47 増幅ゲート

Claims (12)

  1. 半導体基板に複数の画素セルがマトリックス状に配置され、
    前記各画素セルは、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに蓄積された前記信号電荷を読み出すMOSトランジスタと、
    前記フォトダイオードと前記MOSトランジスタとを分離する素子分離領域と、
    前記素子分離領域の下面に形成された分離注入層と、
    前記フォトダイオード、前記素子分離領域および前記分離注入層の側面および下面を囲むように設けられた不純物領域とを備えた固体撮像装置において、
    前記分離注入層は、前記素子分離領域の側面および下面に亘って形成されたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記素子分離領域はSTI(Shallow Trench Isolation)により形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記半導体基板上にP型ウェルが形成され、前記MOSトランジスタは、前記P型ウェルに形成されたソースとドレインとを有しており、前記分離注入層には前記MOSトランジスタの前記ソースおよび前記ドレインと反対導電型の不純物が注入されている請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記素子分離領域は、互いに隣接する前記画素セルに各々含まれるフォトダイオードの間を分離するように形成され、
    前記分離注入層は、一方の前記画素セルに含まれる前記フォトダイオードから隣接する他方の前記画素セルに含まれる前記フォトダイオードへの電荷の流出を阻止するように形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記分離注入層は、前記素子分離領域の側面に設けられている前記不純物領域の不純物濃度より濃い不純物濃度にて形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記分離注入層は、隣接する前記フォトダイオードと重ならない位置まで形成されている請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 前記フォトダイオードは、前記半導体基板の表面に形成された表面シールド層と前記表面シールド層の下側に形成された蓄積フォトダイオード層とを含んでおり、
    前記分離注入層の不純物濃度は前記蓄積フォトダイオード層の不純物濃度よりも濃い請求項1記載の固体撮像装置。
  8. 前記MOSトランジスタはN型MOSトランジスタである請求項1記載の固体撮像装置。
  9. 半導体基板に複数の画素セルがマトリックス状に配置され、前記各画素セルは、入射光を信号電荷に変換して蓄積するフォトダイオードと、前記フォトダイオードに蓄積された前記信号電荷を読み出すMOSトランジスタと、前記フォトダイオードと前記MOSトランジスタとを分離する素子分離領域と、前記素子分離領域の側面および下面に亘って形成された分離注入層と、前記フォトダイオード、前記素子分離領域および前記分離注入層の側面および下面を囲むように設けられた不純物領域とを備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    前記素子分離領域を形成するために前記半導体基板を掘り込んで溝を形成する溝形成工程と、
    前記溝の壁面に向けて斜めに不純物を注入した後、さらに前記溝の底面に向けて垂直に不純物を注入することにより前記分離注入層を形成する不純物注入工程と、
    前記不純物注入工程の後に、前記溝に前記素子分離領域を形成する素子分離領域形成工程と、
    前記素子分離領域形成工程の後に、前記フォトダイオード、および1個以上の前記MOSトランジスタを形成する工程とを含むことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記半導体基板は、N型の基板と、前記N型の基板の表面領域に形成され前記フォトダイオードと、前記素子分離領域および前記分離注入層の側面および下面を囲むP型ウェルとを含む請求項9記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記画素セルは多画素1セル構造であり、
    各画素内の前記フォトダイオードの周囲に形成された前記溝の壁面に向けて不純物を注入する工程において、
    前記溝の壁面に対して平面視で直交する方向より不純物の注入を行う請求項9または10に記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記溝の壁面が、前記フォトダイオードに対し垂直方向または水平方向とは異なる斜行方向に配置される箇所を含み、
    前記溝の斜行方向の壁面に対して平面視で直交する方向を含む多方向から不純物の注入を行う請求項11に記載の固体撮像装置の製造方法。
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