[go: up one dir, main page]

JP2007280774A - 蒸着マスクおよびその製造方法 - Google Patents

蒸着マスクおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007280774A
JP2007280774A JP2006105774A JP2006105774A JP2007280774A JP 2007280774 A JP2007280774 A JP 2007280774A JP 2006105774 A JP2006105774 A JP 2006105774A JP 2006105774 A JP2006105774 A JP 2006105774A JP 2007280774 A JP2007280774 A JP 2007280774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
mask
vapor deposition
layer
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006105774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4677363B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Kobayashi
良弘 小林
Kiichiro Ishikawa
樹一郎 石川
Hirohito Tamaru
裕仁 田丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Hitachi Maxell Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2006105774A priority Critical patent/JP4677363B2/ja
Publication of JP2007280774A publication Critical patent/JP2007280774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4677363B2 publication Critical patent/JP4677363B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】平面性が向上された蒸着マスクおよびその製造方法を提供する
【解決手段】多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とからなり、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とは、電鋳法により形成された電着金属層9を介して不離一体的に接合してあって、枠体3の上面に応力緩和部43を設ける。これにて、内部応力が発生しにくい構成、つまり、うねりが生じない構成となり、平面性が向上された蒸着マスクを得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸着マスクおよびその製造方法に関する。本発明は、例えば蒸着マスク法により、有機EL素子の発光層を形成する際に用いられる有機EL素子用の蒸着マスク、およびその製造方法に適用できる。
例えば特許文献1には、図20に示すごとく、マスク本体2の外周縁に、該マスク本体2の補強用の枠体3が装着された蒸着マスクが開示されている。そこでの枠体3は、被蒸着基板30と同等の熱線膨張係数を有する素材、あるいは低熱線膨張係数の素材からなる。枠体3は、耐熱セラミック系接着剤や耐熱エポキシ樹脂接着剤などの温度変化に対して安定した接着剤からなる接着剤層8を介してマスク本体2上に固定されている。マスク本体2は、多数独立の蒸着通孔5からなる有機EL素子の発光層31形成用の蒸着パターン6を、パターン形成領域4内に備える。
特開2002−371349号公報(請求項1、請求項3、段落番号0019、0022、0023、0024、図1(b)、図2)
特許文献1の蒸着マスクによれば、マスク本体2の形成素材が有する熱線膨張係数が被蒸着基板30のそれと異なる場合でも、マスク本体2は被蒸着基板30と同等の熱線膨張係数を有する枠体3の膨張に追随して形状変化し、あるいは低熱線膨張係数を有する枠体3に抑制されて形状変化せず、従って、常温時における被蒸着基板30に対するマスク本体2の整合精度を蒸着窯内における昇温時においても良好に担保できるので、被蒸着基板30上に発光層31を高精度に再現性良く形成できる利点がある。
但し、パターン形成領域4に臨む接着剤層8の側部8aが表面に露出しているため、接着剤層8を構成する接着剤が、マスクの洗浄時や蒸着パターン6の作成時などに使用される有機溶剤により変質されやすく、マスク本体2と枠体3との間の接合強度が低下するおそれがある。このように接合強度が低下すると、枠体3のマスク体2に対する形状抑制機能が良好に発揮されず、被蒸着基板30およびマスク本体2は、夫々の熱線膨張係数に基づく寸法変化の挙動を示すため、発光層31の外形寸法に誤差が生じたり、発光層31の形成位置に位置ずれが生じたりして、発光層31の再現精度が低下する。最悪の場合にはマスク本体2が枠体3から剥がれ落ちるおそれもある。
上記特許文献には、マスク本体2と枠体3との接合方法としては、レーザ溶接や電気抵抗溶接などが適用できる旨が記載されており(段落番号0024)、これによれば接着剤層8の変質に起因する接合強度の低下は起こらない。但し、枠体3に対してマスク本体2を溶接固定するには、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4a上に、枠体3を位置ずれや角度ずれなく載置したうえで溶接作業を進めることが必要であるが、各別個に作成されたマスク本体2と枠体3とを適正に位置決めすることは極めて困難な作業であり、蒸着マスクの製造作業を迅速かつ容易に行うことができず、製造コストの上昇を招く。
このような課題を解決するために、以前本出願人によって特許文献2に記載の発明を見出している。特許文献2には、図21に示すごとく、多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とからなり、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とが、電鋳法により形成された電着金属層9を介して不離一体的に接合してある蒸着マスクが開示されている。これによれば、被蒸着基板30とは熱線膨張係数が異なる素材からなるマスク本体2を用いて蒸着を行った場合でも、常温時の被蒸着基板30に対するマスク本体2の整合精度を蒸着窯内における昇温時にも良好に担保でき、従って蒸着層(発光層31)を高精度に再現性良く形成できる利点がある。また、マスク本体2と枠体3との間に介在された接着剤層8の変質などの不具合が一切なく、マスク本体2と枠体3との良好な接合状態を長期にわたって維持し、以て蒸着層(発光層31)の再現精度の信頼性向上に貢献できる利点がある。また、レーザ溶接や電気抵抗溶接などに比べて、マスク本体2と枠体3と間の接合を簡単に行うことができ、蒸着マスク全体の製造コストの低減化に貢献できる利点がある。また、一つの枠体3で多数独立のマスク本体2を支持する形態、すなわち蒸着マスクの大型化を図った場合でも、各マスク本体2と枠体3との接合作業を一工程で簡単に行うことができ、したがって、多面取りの大型の蒸着マスクを安価に得られる利点がある。
特開2005−15908号公報
しかし、マスク本体2と枠体3とを不離一体的に接合する電着金属層9を電鋳法により形成した場合、枠体3があるにも関わらず電着金属層9による内部応力でマスクがうねり、平面性に悪影響を及ぼしていた。本発明の目的は、内部応力が発生しにくい構成、つまり、うねりが生じない構成とし、マスクの平面性が向上できる蒸着マスクおよびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る蒸着マスク1は、多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とからなり、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とは、電鋳法により形成された電着金属層9を介して不離一体的に接合してあって、枠体3の上面に応力緩和部43が設けてあることを特徴とする。
また本発明は、枠体3の上面における電着金属層9を分断することで応力緩和部43が設けられることを特徴とする。
なお、枠体3は、線膨張係数の小さなニッケル−鉄合金であるインバー材、あるいはニッケル−鉄−コバルト合金であるスーパーインバー材で形成することが好ましい。かかる材質を採用することで、初期寸法を確保できれば、熱影響によるマスク本体2の形状変化・寸法変化をよく抑えることができる。
また、電着金属層9は、マスク本体2を枠体3側に引き寄せる、引っ張り応力F1が作用するようなテンションを加えた状態で形成することが好ましい。かかる引っ張り応力F1の付与は、電着金属層9を作成する際の電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボンの含有比率を調製することで実現できる。
そして、マスク本体2は、それ自体に内方に収縮する方向の応力F2が作用するようなテンションを加えた状態で、電着金属層9を介して枠体3に保持されている形態を採ることが好ましい。かかる応力F2の付与は、マスク本体2となる一次電着層15を作成する際の電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボンの含有比率を調製することで実現できる。さらに、母型10を42アロイやインバー、SUS430(ステンレス)その他の低熱線膨張係数の材質からなるものとしたうえで、一次電着層15の形成時における電鋳槽内の温度が高くなることで、かかる温度差に起因して、母型10と母型上に形成されるニッケルやニッケル合金等の電着金属との熱膨張係数の差によって、母型から剥離した一次電着層15が常温時には内方側に収縮するように設定することによっても実現できる。
また、マスク本体2は四角形状のごとく平面視で多角形状としており、その角部を面取り状に形成することが好ましい。
また本発明は、多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とを電着金属層9を介して接合してなる蒸着マスク1の製造方法であって、母型10の表面に、レジスト体14aを有する一次パターンレジスト14を設ける第1のパターンニング工程と、一次パターンレジスト14を用いて、母型10上に電着金属を電鋳して、マスク本体2に対応する一次電着層15を形成する第1の電鋳工程と、一次電着層15を囲むように、枠体3を配する枠体配設工程と、枠体3の表面と、一次電着層15の外周縁4a、すなわちマスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4a表面とを覆うように電鋳法により電着金属層9を形成して、該電着金属層9を介して一次電着層15と枠体3とを不離一体的に接合する第2の電鋳工程と、母型10から一次電着層15、枠体3および電着金属層9を一体に剥離する剥離工程と、枠体3の上面に応力緩和部43を設ける工程とを含むことを特徴とする。
これによれば、レジスト体14aの除去に伴い、一次電着層15に蒸着通孔5が形成される。また、パターン形成領域4の外周縁4aに電鋳形成された電着金属層9によって、パターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを不離一体的に接合することができる。パターンレジスト14は、フォトレジスト等を使用したリソグラフィー法その他の任意の方法で形成でき、パターンレジスト14の形成手段は問わない。
なお、第2の電鋳工程又に先立って、母型10上に形成された一次電着層15の表面に、パターン形成領域4を覆うレジスト体18aを形成する工程を含み、前記第2の電鋳工程において、レジスト体18aを利用して電着金属層9を電鋳法にて形成するようにしてもよい。
また、母型10上に形成された一次電着層15の表面に、パターン形成領域4を覆うレジスト体18aを形成するためのフォトレジスト層16を形成する工程を含み、枠体配設工程においては、未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して、母型10上に枠体3を仮止め固定して、かかる仮止め固定状態で、第2の電鋳工程を行うようにしてもよい。
また、第1の電鋳工程において、マスク本体2に対応する一次電着層15の外周縁4aには、多数個の通孔21が形成されるようにしてあり、第2の電鋳工程においては、該通孔21を埋めるように電着金属層9が形成されるようにすることが好ましい。
また、第2の電鋳工程に先立って、通孔21の周辺の一次電着層15に対して活性化処理を施す、又はストライクニッケルや無光沢ニッケル等の密着面形成を行うことが好ましい。
また本発明は、枠体3に所望のパターンレジスト42を形成する工程を含み、パターンレジスト42が形成された状態で電着金属層9を形成し、その後パターンレジスト42を除去することで応力緩和部43が枠体3の上面に設けられることを特徴とする。
本発明に係る蒸着マスクによれば、枠体3の上面に応力緩和部43が設けてあるので、蒸着マスクの平面性を向上できる。これは、電鋳形成すると内部応力が発生してしまい、これによりマスクにうねりが生じ、これがマスクの平面性に悪影響を及ぼす。しかし、枠体3の上面に応力緩和部43を形成することで上記課題を解決でき、マスクの平面性の向上に寄与できる。
また本発明によれば、枠体3の上面における電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設けるので、内部応力が発生してもその影響は枠体3全体に及ぼすのではなく部分的に及ぼすものとなり、内部応力による影響を小さくでき、したがって、マスクの平面性を向上することができる。
もちろん、本発明に係る蒸着マスクは、ガラス等の被蒸着基板側と近い低熱線膨張係数の材料で形成した枠体3をベース材として、該枠体3の開口3a内に蒸着用のマスク本体2を電着金属層9を介して一体に固定保持する構造であるため、蒸着作業時における高温環境下でのマスク本体2と被蒸着基板30との位置ずれを顕著に低減できる。従って、このマスクを例えば有機EL素子の発光層形成用の蒸着マスクに適用した場合には、発光層31の再現精度・蒸着精度を良好に確保できる。
特に、一つの枠体3に複数個の開口3aを開設し、各開口3a内に各々独立したマスク本体2を金属電着層9を介して一体に固定保持する構造を採った場合でも、ガラス等の被蒸着基板30と枠体3との線膨張係数は近いため、蒸着作業時における高温環境下においても、両者間の温度上昇による位置ずれは極めて小さく、この枠体3をベースとして個々に保持されている各マスク本体2と被蒸着基板30側との位置ずれは個々のマスク本体2の膨張の範囲内に抑制されることとなるため、大型のマスク(枠体)であっても高精度に蒸着作業が行える。すなわち、従前の多数のパターン形成領域を備えたマスクにおいては不可避であった、熱膨張によって、一端側のパターン形成領域4と多端側のパターン形成領域4との間で著しい累積変化(位置ずれ)が生じることをよく抑えることができる。
また、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを、電鋳法により形成された電着金属層9で接合してあるので、従来例の図20に示す形態のごとくマスク本体2と枠体3とを接着剤層8で接合する形態では不可避であった、洗浄処理等において使用される有機溶媒が接着剤層8に作用することに起因する接着剤層8の変質などの不具合は一切生じず、マスク本体2と枠体3との間の良好な接合状態を長期にわたってよく維持できる。従って、熱影響によるマスク本体2の形状変化・寸法変化を阻止するという枠体3の機能を良好に担保でき、該マスク1を用いて形成される蒸着層の再現精度の信頼性向上に貢献できる。つまり、本発明に係る蒸着マスク1を有機EL素子の発光層形成用の蒸着マスクに適用した場合には、発光層31の再現精度の信頼性向上に貢献できる。加えて、蒸着槽内での昇温時に、接着剤層8から有機物等の不純物が蒸発することに起因する蒸着阻害の問題を確実に抑えることができる点でも有利である。
また、マスク本体2と枠体3とを電着金属層9で接合するという構造を採用することにより、従来例のようなレーザ溶接や電気抵抗溶接による接合方法よりも、容易且つ迅速にマスク本体2と枠体3とを接合でき、安価に接合強度に優れた蒸着マスク1を製造できる。レーザ溶接や電気抵抗溶接する形式に比べて、熱反応によるうねりが一切生じず、蒸着層、すなわち発光層31を高精度に再現性良く形成できる点でも有利である。
また、複数個独立のマスク本体2が一枚の枠体3に支持された形態を採った場合、すなわち蒸着マスク1の大型化を図った場合でも、一工程で電着金属層9を形成して複数個のマスク本体2と枠体3とを同時に接合できる点でも有利である。
なお、電着金属層9をマスク本体2を枠体3側に引き寄せるような引っ張り応力F1が作用するようなテンションを加えた状態で形成したり、マスク本体2をそれが内方に収縮する方向の応力F2が作用するようなテンションを加えた状態で枠体3に対して保持したりすると、蒸着窯内における昇温時に伴うマスク本体2の膨張分を、当該引っ張り応力や収縮方向へのテンションで吸収し、膨張による枠体3に対するマスク本体2の位置ずれや皺の発生を防ぐことができる。従って、常温時における被蒸着基板30に対するマスク本体2の整合精度を蒸着窯内における昇温時においても良好に担保でき、被蒸着基板30に対する蒸着層(発光層31)の再現精度の向上に寄与できる。
また、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aに、多数個の通孔21を設け、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを、通孔21を埋めるように形成された電着金属層9を介して不離一体的に接合してあると、両者2・3間の接合強度の向上を確実に図ることができるため、蒸着作業時にマスク本体2が熱膨張して、パターン形成領域4に皺ができることを枠体3で確実に規制でき、蒸着層(発光層31)の再現精度・蒸着精度の向上に寄与できる。
そして、マスク本体2を平面視で多角形状を呈するものとした場合には、その角部を面取り状に形成することが好ましい。これによれば、マスク本体2が熱膨張した際に角部に応力が集中することを抑えることができるので、この点でもパターン形成領域4に皺ができることを抑えて、蒸着層(発光層31)の再現精度・蒸着精度の向上に寄与できる。
本発明に係る蒸着マスクの製造方法によれば、電鋳方法により電着金属層9を形成したので、高精度にしかも生産性を確保してつくれる利点を有する。
また本発明によれば、枠体3に所望のパターンレジスト42を形成する工程を含み、パターンレジスト42が形成された状態で電着金属層9を形成し、その後パターンレジスト42を除去することで応力緩和部43を枠体3の上面に設けることができるので、特段の工程を有さずに容易に応力緩和部43を設けることができる。
ここで、枠体配設工程において、フォトレジスト層16bの粘着性を利用して、母型10上に枠体3を仮止め固定し、かかる仮止め固定状態で第2の電鋳工程を行う形態を採れば、枠体3の仮止めするために接着剤等を使用する形態に比べて、安価に生産性を確保して作れる利点がある。
また、マスク本体2となる一次電着層15が母型10上に形成された状態で、該マスク本体2と枠体3を一体化して蒸着マスク1を作成するので、母型10を利用して枠体3を適正に位置決めすることが容易である。従って、マスク本体2を別個に作成してから、これを枠体3と一体化する形態に比べて、マスク本体2の位置ずれや角度ずれを確実に防止でき、マスク1製造の歩留まりが向上する。特に、多数独立個のマスク本体2を一つの枠体3に一体化された形態を採る場合、すなわち蒸着マスク1の大型化を図った場合には、各マスク本体2と枠体3とを適正に位置決めすることが極めて困難な作業となるが、マスク本体2となる一次電着層15が母型10上に形成された状態で、枠体3の位置決めを母型10を利用して行うことにより、各マスク本体2の枠体3に対する組み付けが正確にしかも容易に行える。
また、第2の電鋳工程に先立って、通孔21の周辺の一次電着層15に対して活性化処理を施す、又はストライクニッケルや無光沢ニッケル等の密着面形成を行うようにしてあると、活性化処理部分と電着金属層9との接合強度を良好に担保できる。これにより、マスク本体2と枠体3との接合強度の向上を図ることができるので、蒸着作業時にマスク本体2が熱膨張して、パターン形成領域4に皺ができることを枠体3で確実に規制でき、蒸着層(発光層31)の再現精度・蒸着精度の向上に寄与できる。
(第1実施形態)
図1および図4は本発明に係る蒸着マスクを、有機EL素子用蒸着マスクに適用した第1実施形態を示す。図1において有機EL素子用蒸着マスク1は、ニッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金、その他の電着金属を素材として、電鋳方法により形成されたマスク本体2と、このマスク本体2を囲むように装着された枠体3とを含む。図4においてマスク本体2は、200×200mmの四角形状の母型領域の中に、例えば50×50mmの正方形状に4つ独立して形成されており、その内部にパターン形成領域4を備える。パターン形成領域4には、多数独立の蒸着通孔5からなる発光層形成用の蒸着パターン6が形成されている。
マスク本体2の厚みは、好ましくは10〜100μmの範囲とし、本実施例では15μmに設定した。各蒸着通孔5は、例えば平面視で前後の長さ寸法が200μm、左右幅寸法が30〜80μmの四角形状を有しており、これら蒸着通孔5は、前後方向に直線的に並ぶ複数個の通孔群を列とし、複数個の列が左右方向に並列状に配設されたマトリクス状の蒸着パターン6を構成した。なお、図1の縦断面図は、実際の蒸着パターン6の様子を示したものではなく、それを模式的に示している。
マスク本体2の上面側には、マスク本体2の補強用の枠体3が装着される。この枠体3は、ニッケル−鉄合金であるインバー材、あるいはニッケル−鉄−コバルト合金であるスーパーインバー材等のような低熱線膨張係数の材質からなる。枠体3は、マスク本体2よりも肉厚の成形品であり、電鋳法により形成された電着金属層9によりマスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと不離一体的に接合される。ここでは図4に示すごとく、4枚のマスク本体2を1枚の枠体3で保持している。すなわち、枠体3は、その板面上に4つの開口3aが整列配置されており、各開口3aに一枚のマスク本体2が装着される。枠体3は、マスク本体2に対応する4つの開口3aを備える平板形状に形成されている。枠体3の厚み寸法は、例えば100〜500μm程度とし、本実施例においては200μmに設定した。
枠体3の形成素材としてインバー材やスーパーインバー材を採用したのは、その線膨張係数が2×10−6/℃、あるいは1×10−6/℃以下と極めて小さく、蒸着工程における熱影響によるマスク本体2の寸法変化を良好に抑制できることに拠る。すなわち、例えば上述のようにマスク本体2がニッケルからなるものであると、その線膨張係数は12.80×10−6/℃であり、被蒸着基板30である一般ガラスの線膨張係数3.20×10−6/℃に比べて数倍大きいため、蒸着時の高温による熱膨張率の違いから、常温下で蒸着マスク1を被蒸着基板30に整合させた際の蒸着位置と、実際の蒸着時における蒸着物質の蒸着位置との間に位置ズレが生じることは避けられない。そこで、マスク本体2を保持する枠体3の形成素材として、インバー材などの線膨張係数の小さな素材を採用してあると、昇温時におけるマスク本体2の膨張に起因する寸法変化、形状変化をよく抑えて、常温時における整合精度を蒸着時の昇温時にも良好に保つことができる。
図1において符号9は、パターン形成領域の外周縁4aに係るマスク本体2の上面にメッキ法により積層されたニッケルやニッケル−コバルト合金等の電着金属層を示す。詳しくは電着金属層9は、パターン形成領域4の外周縁4aの上面と、枠体3のパターン形成領域4に臨む側面と、マスク本体2と枠体3との間隙部分に形成されており、これでパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3の開口周縁とを不離一体的に接合する。
また、枠体3の上面に応力緩和部43が設けられている。本実施形態の蒸着マスク1は、上記の通り、マスク本体2と枠体3とからなり、電鋳法により電着金属層9を形成することによって接合されている。電鋳法により電着金属層9を形成すると内部応力が発生してしまい、これによりうねりが生じてしまい、これがマスクの平面性に悪影響を及ぼしてしまう。しかし、応力緩和部43が設けられることで内部応力を低減でき、つまり、うねりの発生を低減できるので、よって、マスクの平面性が良くなる。なお、本実施形態では枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設けている。さらに詳しく述べると、本実施形態は枠体3の上面全面に電着金属層9を形成しないことで分断させ応力緩和部43を設けている。
図2および図3は本実施形態に係る有機EL素子用蒸着マスクの製造方法を示す。まず、図2(a)に示すごとく、導電性を有する例えばステンレスや真ちゅう鋼製の母型10の表面にフォトレジスト層11を形成する。このフォトレジスト層11は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。
次いで、図2(b)に示すごとくフォトレジスト層11の上に、前記蒸着通孔5に対応する透光孔12aを有するパターンフィルム12(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプ13で紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図2(c)に示すごとく、前記蒸着通孔5に対応するストレート状のレジスト体14aを有する一次パターンレジスト14を母型10上に形成した。
続いて、上記母型10を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図2(d)に示すごとく先のレジスト体14aの高さの範囲内で、母型10のレジスト体14aで覆われていない表面にニッケル合金等の電着金属を好ましくは10〜100μm厚の範囲、本実施例では15μm厚で一次電鋳して、一次電着層15、すなわち前記マスク本体2となる層を形成した。ここでは、母型10の略全面にわたって、一次電着層15を形成した。次に、レジスト体14aを溶解除去することにより、図2(e)に示すごとく多数独立の蒸着通孔5からなる有機EL素子の発光層形成用の蒸着パターン6を備えるマスク本体2を得た。
図3(a)に示すごとく、一次電着層15(マスク本体2)の形成部分を含む母型10の表面全体に、フォトレジスト層16を形成した。このフォトレジスト層16は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成したものであり、ここでは、15μm厚にフォトレジスト層16を形成した。続いて、図3(b)に示すごとく、前記パターン形成領域4に対応する透光孔17aを有するパターンフィルム17を密着させたのち、紫外光ランプ13で紫外線光を照射して露光を行った。かくして、図3(c)に示すごとく、パターン形成領域4に係る部分が露光されており(16a)、それ以外の部分が未露光(16b)のフォトレジスト層16を得た。
続いて、図3(c)に示すごとく、一次電着層15を囲むように、枠体3を配した。ここでは、未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して、枠体3を仮止め固定した。
ここで、枠体3にはあらかじめ所望のパターンレジスト42を形成しておく。このパターンレジスト42は後の応力緩和部43を設けるために形成しており、本実施形態では、枠体3の上面全面に電着金属層9が形成されないようにパターンレジスト42を形成している。枠体3へのパターンレジスト42の形成方法は、まず枠体3の一面側全面にネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により、好ましくは30〜60μm厚の範囲、本実施形態では50μm厚のフォトレジスト層41を形成する。次いで、フォトレジスト層41の上に、枠体3の開口3aを除く箇所に対応する透光孔を有するパターンフィルム(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図4に示すごとく、パターンレジスト42が形成された枠体3が得られる。なお、枠体3へのパターンレジスト42の形成は、母型10上に枠体3を配した後でも良い。
次に図3(d)に示すごとく、表面に露出している未露光のフォトレジスト層16bを溶解除去して、パターン形成領域を覆うレジスト体18aを有する二次パターンレジスト18を形成した。なお、このとき、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16b は、母型10上に残留している。
次に図3(e)に示すごとく、パターン形成領域4の外周縁4aに係る表面に露出する一次電着層15の上面、枠体3と一次電着層15との間で表面に露出する母型10の表面、および枠体3のパターンレジスト42が形成されていない表面上に電着金属を電鋳して電着金属層9を形成し、電着金属層9により一次電着層15と枠体3とを接合した。ここではパターン形成領域4の外周縁4aに係る表面に露出する一次電着層15の上面、および枠体3とレジスト体との間で表面に露出する母型10の表面の層厚は30μmとなるように電着金属層9を形成した。このとき、枠体3の表面の層厚は15μmとなっていた。このように、母型10の表面等と枠体3との間で層厚が異なるのは、電着金属層9は、母型10の表面から順次積層されていき、そして、電着金属層9が未露光のフォトレジスト層16bの高さ寸法を超えて枠体3に至ると、枠体3が母型10と導通状態となって、該枠体3の表面に電着金属層9が形成されることによる。
そして、二次パターンレジスト18及び枠体3上に形成されたパターンレジスト42を除去してから、母型10から一次および電着金属層15・9を剥離し、最後に、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16bを除去することにより、図1に示すようなマスク1を得た。
電着金属層9は、一次電着層15、すなわちマスク本体2を枠体3側に引き寄せる、引っ張り応力F1が作用するようなテンションを加えた状態で形成しても良い。かかる引っ張り応力の付与は、電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボンの含有比率を調製することによって実現できる。これにより一次電着層15は、電着金属層9を介して枠体3に対してピンと張った引っ張り応力が作用した状態で張設されるため、蒸着作業時の周囲温度上昇に対しても、枠体3との熱膨張係数の差に伴うマスク本体の膨張を吸収し、さらにマスク本体を保持する枠体3自体が熱膨張しにくいことと相俟って、蒸着マスク1全てが熱による寸法精度のばらつきが生じ難く、発光層31の再現精度・蒸着精度の向上に寄与できる。
このように、枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設ければ、電着金属層9は枠体3上面で連ならず部分的・断片的なものとなるので、内部応力が発生しても枠体3全体に作用するのではなく部分的・断片的に作用するものとなり、内部応力による変形量を軽減できる。
さらに、枠体3の上面全面に電着金属層9を形成しないことで分断すれば、枠体3の上面全面には電着金属層9を形成しないので前記実施形態よりさらに電着量が減り、内部応力の発生を減らすことができる。もちろん、電着量が減った分マスクは軽量化される。また、枠体3の上面には電着金属層9が全く形成されないので、マスクの厚み方向に対して内部応力の影響がない構成とできる。これは、枠体3が上面積>側面積の板状であることに起因する。枠体3の表面において電着金属層9が形成される割合は、側面(パターン形成領域4に臨む側面)より上面の方が多いため、従来の蒸着マスクのように枠体3の表面を覆うように電着金属層9を形成した場合、内部応力による影響は枠体3の厚さ方向に多く及ぼしていた。これに加えて、枠体3が板状なもののため枠体3の厚さ方向に対して内部応力の影響は大きなものとなってしまっていた。そこで、電着金属層9を形成しないことで分断するといった枠体3の上面に電着金属層9を形成しないようにすれば、特に枠体3の厚み方向への内部応力を可及的に発生させない構成且つ内部応力が発生しても悪影響を受けにくい構成となり、したがって、蒸着マスクの平面性が向上される。
(第2実施形態)
図5ないし図8に本発明に係る蒸着マスクを有機EL素子用蒸着マスクに適用した第2実施形態を示す。図5において有機EL素子用蒸着マスク1は、ニッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金、その他の電着金属を素材として、電鋳方法により形成されたマスク本体2と、このマスク本体2を囲むように装着された枠体3とを含む。図8において、有機EL素子用蒸着マスク1は、500mm×400mmの四角形状を呈しており、その内部に複数個のマスク本体2を備える。各マスク本体2は、50×40mmの四角形状に形成されており、その内部にパターン形成領域4を備える。パターン形成領域4には、多数独立の蒸着通孔5からなる発光層形成用の蒸着パターン6が形成されている。
マスク本体2の厚みは、好ましくは10〜100μmの範囲とし、本実施例では20μmに設定した。各蒸着通孔5は、例えば平面視で前後の長さ寸法が70μm、左右幅寸法が170〜200μmの四角形状を有しており、これら蒸着通孔5は、前後方向に直線的に並ぶ複数個の通孔群を列とし、複数個の列が左右方向に並列状に配設されたマトリクス状の蒸着パターン6を構成した。なお、図5の縦断面図は、実際の蒸着パターン6の様子を示したものではなく、それを模式的に示している。
マスク本体2の上面側には、マスク本体2の補強用の枠体3が装着される。この枠体3は、ニッケル−鉄合金であるインバー材、あるいはニッケル−鉄−コバルト合金であるスーパーインバー材等のような低熱線膨張係数の材質からなる。枠体3は、マスク本体2よりも肉厚の成形品であり、電鋳法により形成された電着金属層9によりマスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと不離一体的に接合される。ここでは図8に示すごとく、30枚のマスク本体2を1枚の枠体3で保持している。すなわち、枠体3は、その板面上に30個の開口3aが整列配置されており、各開口3aに一枚のマスク本体2が装着される。枠体3は、マスク本体2に対応する開口3aを備える平板形状に形成されている。枠体3の厚み寸法は、例えば100〜500μm程度とし、本実施例においては220μmに設定した。
枠体3の形成素材としてインバー材やスーパーインバー材を採用したのは、その線膨張係数が2×10−6/℃、あるいは1×10−6/℃以下と極めて小さく、蒸着工程における熱影響によるマスク本体2の寸法変化を良好に抑制できることに拠る。すなわち、例えば上述のようにマスク本体2がニッケルからなるものであると、その線膨張係数は12.80×10−6/℃であり、被蒸着基板30である一般ガラスの線膨張係数3.20×10−6/℃に比べて数倍大きいため、蒸着時の高温による熱膨張率の違いから、常温下で蒸着マスク1を被蒸着基板30に整合させた際の蒸着位置と、実際の蒸着時における蒸着物質の蒸着位置との間に位置ズレが生じることは避けられない。そこで、マスク本体2を保持する枠体3の形成素材として、インバー材などの線膨張係数の小さな素材を採用してあると、昇温時におけるマスク本体2の膨張に起因する寸法変化、形状変化をよく抑えて、常温時における整合精度を蒸着時の昇温時にも良好に保つことができる。
図5において符号9は、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを接合する電着金属層を示す。かかる電着金属層9は、電鋳法により形成されるものであり、ニッケルやニッケル−コバルト合金等からなる。このようにマスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを電着金属層9で接合してあると、従来例の図20に示す形態のごとくマスク本体2と枠体3とを接着剤層8で接合する形態では不可避であった、洗浄処理等において使用される有機溶媒が接着剤層8に作用することに起因する接着剤層8の変質などの不具合は一切生じず、マスク本体2と枠体3との間の良好な接合状態を長期にわたってよく維持できる。
また、枠体3の上面に応力緩和部43が設けられている。本実施形態の蒸着マスク1は、上記の通り、マスク本体2と枠体3とからなり、電鋳法により電着金属層9を形成することによって接合されている。電鋳法により電着金属層9を形成すると内部応力が発生してしまい、これによりうねりが生じてしまい、これがマスクの平面性に悪影響を及ぼしてしまう。しかし、応力緩和部43が設けられることで内部応力を低減でき、つまり、うねりの発生を低減できるので、よって、マスクの平面性が良くなる。なお、本実施形態では枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設けている。さらに詳しく述べると、本実施形態は枠体3の上面全面に電着金属層9を形成しないことで分断させ応力緩和部43を設けている。
そのうえで本実施形態においては、図5ないし図7に示すごとく、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aの全周にわたって多数個の通孔21を設けてあり、マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とを、該通孔21を埋めるように形成された電着金属層9を介して一体的に接合してある点が着目される。すなわち、本実施形態に係る電着金属層9は、パターン形成領域4の外周縁4aの上面と、枠体3のパターン形成領域4に臨む側面と、マスク本体2と枠体3との間隙部分のみならず、さらに通孔21を埋めるように成長・形成されている点が着目される。このように、通孔21を埋めるように成長・形成された電着金属層9を介してマスク本体2と枠体3とを接合してあると、両者2・3間の接合強度の向上を図ることができるため、枠体3に対するマスク本体2の不用意な脱落や位置ずれを確実に抑えることができる。従って、発光層31の再現精度・蒸着精度の向上を図ることができる。
また、図6および図7に示すごとく、マスク本体2の四つの角部を平面視で面取り状に形成している。これによれば、マスク本体2が熱膨張した際に角部に応力が集中することを抑えることができる。
図9ないし図11は本実施形態に係る有機EL素子用蒸着マスクの製造方法を示す。まず、図9(a)に示すごとく、導電性を有し、熱膨張係数の小さな部材で形成する、例えば42アロイやインバー、SUS430(ステンレス)等の低温膨張係数の素材の母型10の表面にフォトレジスト層11を形成する。このフォトレジスト層11は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成した。
次いで、図9(b)に示すごとくフォトレジスト層11の上に、前記蒸着通孔5および接着強度アップ用の通孔21に対応する透光孔12aを有するパターンフィルム12(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプ13で紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図9(c)に示すごとく、前記蒸着通孔5および通孔21に対応するストレート状のレジスト体14aを有する一次パターンレジスト14を母型10上に形成した。
続いて、上記母型10を所定の条件に建浴した電鋳槽に入れ、図9(d)に示すごとく先のレジスト体14aの高さの範囲内で、母型10のレジスト体14aで覆われていない表面にニッケル合金等の電着金属を好ましくは10〜100μm厚の範囲、本実施例では20μm厚で一次電鋳して、一次電着層15、すなわち前記マスク本体2となる層を形成した。ここでの一次電着層15は、下面側(母型10側)に形成された光沢ニッケル層と、該光沢ニッケル層上に形成された無光沢ニッケル層とからなるものとした。より詳しくは、母型10の略全面に光沢ニッケルからなる電着層を5μm電鋳したのち、その上に無光沢ニッケルからなる電着層を15μm電鋳して一次電着層15とした。このように一次電着層15を2層構造としたのは、光沢ニッケルが母型10に対してくっつき難く、最後の蒸着マスク1の母型10からの剥離工程を作業効率良く進めることができることに拠る。
次に、レジスト体14aを溶解除去することにより、図9(e)に示すごとく多数独立の蒸着通孔5からなる有機EL素子の発光層形成用の蒸着パターン6、および該蒸着パターン6の外周縁の全体に、接合強度アップ用の通孔21を備える平面視で四角形状のマスク本体2を得た。マスク本体2の各角部は、図6および図7に示すごとく、平面視で面取り状に形成した。なお、図9(e)において符号15aは、マスク本体2・2どうしの間に形成された一次電着層を示す。
図10(a)に示すごとく、一次電着層15(マスク本体)の表面全体に、フォトレジスト層26を形成してから、通孔21の周辺部分に対応するパターンフィルム27を密着させて、紫外光ランプ13で紫外線光を照射して露光を行った。ここでのフォトレジスト層は、ネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成したものであり、ここでは、15μm厚にフォトレジスト層を形成した。次に、未露光部分のフォトレジスト層を溶解除去することにより、図10(b)に示すごとく、通孔21の周辺部分に対応する通孔28aを有するパターンレジスト28を得た。つまり、通孔21の周辺部分のみが表面に露出するようにパターンレジスト28を形成した。
次いで、パターンレジスト28の通孔28aに露出する一次電着層15部分、すなわち通孔21の周辺の一次電着層15に対して酸浸漬や電解処理等の活性化処理を施した。図10(b)において符号29は活性化処理を施した部分を示しており、詳しくは通孔21の内壁面と、該通孔21の周辺の一次電着層15の上面に対して活性化処理を施した。このように通孔21の周辺に活性化処理を施してあると、無処理の場合に比べて、当該活性化処理部分と電着金属層9と間の接合強度の格段の向上を図ることができる。
なお、先の活性化処理に替えて、通孔21の周辺の一次電着層15に対して、ストライクニッケルや無光沢ニッケル等の薄層を形成してもよい。これによっても通孔21の周辺部分と電着金属層9との接合強度の向上を図ることができる。
パターンレジスト28を溶解除去したのち、図11(a)に示すごとく、一次電着層15(マスク本体2)の形成部分を含む母型10の表面全体に、フォトレジスト層16を形成した。このフォトレジスト層16は、先と同様にネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により形成したものであり、ここでは15μm厚にフォトレジスト層16を形成した。続いて、図11(b)に示すごとく、前記パターン形成領域4に対応する透光孔17aを有するパターンフィルム17を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行った。かくして、図11(c)に示すごとく、パターン形成領域4に係る部分が露光されており(16a)、それ以外の部分32が未露光(16b)のフォトレジスト層16を得た。
続いて図11(c)に示すごとく、一次電着層15を囲むように、枠体3を配した。ここでは、未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して、枠体3を仮止め固定した。
ここで、枠体3にはあらかじめ所望のパターンレジスト42を形成しておく。このパターンレジスト42は後の応力緩和部43を設けるために形成しており、本実施形態では、枠体3の上面全面に電着金属層9が形成されないようにパターンレジスト42を形成している。枠体3へのパターンレジスト42の形成方法は、まず枠体3の一面側全面にネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着により、好ましくは30〜60μm厚の範囲、本実施形態では50μm厚のフォトレジスト層41を形成する。次いで、フォトレジスト層41の上に、枠体3の開口3aを除く箇所に対応する透光孔を有するパターンフィルム(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより、図8に示すごとく、パターンレジスト42が形成された枠体3が得られる。なお、枠体3へのパターンレジスト42の形成は、母型10上に枠体3を配した後でも良い。
図11(d)に示すごとく、表面に露出している未露光のフォトレジスト層16bを溶解除去して、パターン形成領域を覆うレジスト体18aを有する二次パターンレジスト18を形成した。なおこのとき、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16bは、母型10上に残留している。
次に図11(e)に示すごとく、パターン形成領域4の外周縁4aに係る表面に露出する一次電着層15の上面、枠体3と一次電着層15との間で表面に露出する母型10の表面、枠体3のパターンレジスト42が形成されていない表面上、および通孔21内に電着金属を電鋳して電着金属層9を形成し、かかる電着金属層9により一次電着層15と枠体3とを不離一体的に接合した。
そして、二次パターンレジスト18及び枠体3上に形成されたパターンレジスト42を除去してから、母型10から一次および電着金属層15・9を剥離し、これら電着金属層15・9から枠体3の下面に存する一次電着層15aを剥離した。最後に、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16bを除去することにより、図5に示すような有機EL素子用の蒸着マスク1を得た。
電着金属層9は、一次電着層15、すなわちマスク本体2を枠体3側に引き寄せる、引っ張り応力F1(図5参照)が作用するようなテンションを加えた状態で形成することが好ましい。かかる引っ張り応力の付与は、電鋳槽中に添加する第2種光沢剤中のカーボンの含有比率を調製することによって実現できる。
同様に、マスク本体2、すなわち一次電着層15は、それが内方に収縮する方向の応力F2が作用するようなテンションを加えた状態で形成してある。かかる引っ張り応力F2は、一次電着層15を作成する際の電鋳層の温度(40〜50℃)と常温(20℃)との温度差に起因して、常温時に一次電着層15が収縮するようにすることによって実現できる。より詳しく説明すると、母型10として42アロイやインバー、SUS430(ステンレス)等の低温膨張係数の素材を用いたうえで、40〜50℃の電鋳層内で一次電着層15を形成すると、このとき電着金属であるニッケルやニッケル合金等の一次電着層15は母型10よりも膨張率が大きいため母型に対して膨張しようとする応力が作用する(尤も、このときの電着金属層9の膨張は、母型10により規制される)。しかるに、電鋳層温度(40〜50℃)よりも低い常温(20℃)においては、一次電着層15は内方に収縮しようとし、従って母型10から剥離することによって、一次電着層15すなわちマスク本体2は枠体3に対して引っ張り応力F2が作用することとなる。これにより一次電着層15を、皺の無いピンと張った状態とできるため、先の通孔21を形成したことや、マスク本体2の角部を面取り状としたことと相俟って、蒸着作業時の周囲温度上昇に対しても、枠体3との熱膨張係数の差に伴うマスク本体2自体の膨張を吸収し、さらにマスク本体を保持する枠体3自体が熱膨張しにくいことと相俟って、蒸着マスク1全てが熱による寸法精度のばらつきが生じ難く、発光層31の再現精度・蒸着精度の向上に寄与できる。
このように、枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設ければ、電着金属層9は枠体3上面で連ならず部分的・断片的なものとなるので、内部応力が発生しても枠体3全体に作用するのではなく部分的・断片的に作用するものとなり、内部応力による変形量を軽減できる。
さらに、枠体3の上面全面に電着金属層9を形成しないことで分断すれば、枠体3の上面全面には電着金属層9を形成しないので前記実施形態よりさらに電着量が減り、内部応力の発生を減らすことができる。もちろん、電着量が減った分マスクは軽量化される。また、枠体3の上面には電着金属層9が全く形成されないので、マスクの厚み方向に対して内部応力の影響がない構成とできる。これは、枠体3が上面積>側面積の板状であることに起因する。枠体3の表面において電着金属層9が形成される割合は、側面(パターン形成領域4に臨む側面)より上面の方が多いため、従来の蒸着マスクのように枠体3の表面を覆うように電着金属層9を形成した場合、内部応力による影響は枠体3の厚さ方向に多く及ぼしていた。これに加えて、枠体3が板状なもののため枠体3の厚さ方向に対して内部応力の影響は大きなものとなってしまっていた。そこで、電着金属層9を形成しないことで分断するといった枠体3の上面に電着金属層9を形成しないようにすれば、特に枠体3の厚み方向への内部応力を可及的に発生させない構成且つ内部応力が発生しても悪影響を受けにくい構成となり、したがって、蒸着マスクの平面性が向上される。
図12は、第2実施形態の変形例を示す。同図において符号33は、フォトレジスト層11(図9(a)参照)の形成に先立って母型10の全面にわたって形成され、最後の剥離工程時に一次電着層15から分離される捨て電着層を示す。かかる捨て電着層33は、製造工程時においてはマスク本体2の下面に存している。このようにマスク本体2の下面に捨て電着層33を形成してあると、母型10からのマスク本体2の剥離時に、蒸着パターン6に皺ができることを効果的に抑えることができる。従って、これによっても発光層31の再現精度・蒸着精度の向上に寄与し得る。なお、捨て電着層33は、剥離性を考慮すると、光沢ニッケルなどで作製することが好適であり、その厚み寸法は30〜40μm程度とすることが好ましい。
(第3実施形態)
図13に本発明に係る蒸着マスクを有機EL素子用蒸着マスクに適用した第3実施形態を示す。本実施形態は、応力緩和部43の形態が前記実施形態と異なる。以下にその詳細を説明する。なお、上記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
前記実施形態においては、枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設けており、さらに詳しく述べると、枠体3の上面全面に電着金属層9を形成しないことで分断させて応力緩和部43を設けているが、本実施形態においては、枠体3の上面にメッシュ状の電着金属層9を形成することで応力緩和部43を設けている。
このような蒸着マスク1の製造方法は、第2実施形態の有機EL素子用蒸着マスクの製造方法のフォトレジスト層16を形成する工程(図11(b))までは一緒であり、次の枠体配設工程において、図14に示すように、上面にメッシュ状の電着金属層9が形成されるようにパターンレジスト42が形成された枠体3を用意する。このパターンレジスト42の厚さは、好ましくは30〜60μm厚の範囲、本実施形態では50μm厚としている。そして、図15(a)に示すように、未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して、枠体3を仮止め固定する。もちろん、枠体3を配設した後にパターンレジスト42を形成しても良い。
次いで、図15(b)に示すごとく、表面に露出している未露光のフォトレジスト層16bを溶解除去して、パターン形成領域を覆うレジスト体18aを有する二次パターンレジスト18を形成する。
次いで、図15(c)に示すごとく、パターン形成領域4の外周縁4aに係る表面に露出する一次電着層15の上面、枠体3と一次電着層15との間で表面に露出する母型10の表面、枠体3のパターン形成領域4に臨む側面及び上面一部、および通孔21内に電着金属を電鋳して電着金属層9を形成し、かかる電着金属層9により一次電着層15と枠体3とを不離一体的に接合する。
そして、二次パターンレジスト18及び枠体3上に形成されたパターンレジスト42を除去してから、母型10から一次および電着金属層15・9を剥離し、これら電着金属層15・9から枠体3の下面に存する一次電着層15aを剥離した。最後に、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16bを除去することにより、図13に示すような有機EL素子用の蒸着マスク1が得られる。
このように、枠体3の上面にメッシュ状の電着金属層9を形成することで応力緩和部43を設ければ、枠体3と電着金属層9との接合力を従来と同程度に保ちつつ枠体3の変形に大きく関与する枠体3の厚み方向の内部応力を軽減することができる。ここで、枠体3の表面において電着金属層9が形成される割合は枠体3のパターン形成領域4に臨む側面より上面の方が多い。したがって、枠体3に電着金属層9を形成すれば、枠体3の上面の方が多く電着されるためそれだけ内部応力が発生してしまうことになる。これに加えて、枠体3は板状なので内部応力の影響は枠体3の厚さ方向に対して大きなものとなってしまう。そこで、枠体3の上面の電着量を減らせば内部応力が発生しにくい構成、つまり、うねりが生じない構成となり、平面性が向上された蒸着マスクを得ることができる。さらに、枠体3の上面の電着金属層9がメッシュ状となっているのでその分電着量が減るため内部応力の発生を減らすことができる。もちろん、電着量が減る分マスクの軽量化にもなる。
(第4実施形態)
図16に本発明に係る蒸着マスクを有機EL素子用蒸着マスクに適用した第4実施形態を示す。本実施形態は、応力緩和部43の形態が前記実施形態と異なる。以下にその詳細を説明する。なお、上記実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、図16に示すように、枠体3の上面において電着金属層9を枠体3の開口3aの周縁上以外に形成しないことで電着金属層9を分断して応力緩和部43を設けている。このように、枠体3の開口3aの周縁上といった上面一部に電着金属層9を形成するので枠体3と電着金属層9との接合力を強くでき且つ、枠体3の上面において電着金属層9を分断することで応力緩和部43を設けるので内部応力による変形量を軽減できる。
図16に示す蒸着マスク1の製造方法は、第3実施形態と同様に、第2実施形態の有機EL素子用蒸着マスクの製造方法のフォトレジスト層16を形成する工程(図11(b))までは一緒であり、次の枠体配設工程において、図17に示すように、開口3aの縁を除いた箇所にパターンレジスト42が形成された枠体3を用意する。このパターンレジスト42の厚さは、好ましくは範囲、本実施形態では50μm厚としている。そして、図18(a)に示すように、未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して、枠体3を仮止め固定する。もちろん、枠体3を配設した後にパターンレジスト42を形成しても良い。
次いで、図18(b)に示すごとく、表面に露出している未露光のフォトレジスト層16bを溶解除去して、パターン形成領域を覆うレジスト体18aを有する二次パターンレジスト18を形成する。
次いで、パターン形成領域4の外周縁4aに係る表面に露出する一次電着層15の上面、枠体3と一次電着層15との間で表面に露出する母型10の表面、枠体3のパターン形成領域4に臨む側面及び上面一部、および通孔21内に電着金属を電鋳して電着金属層9を形成し、かかる電着金属層9により一次電着層15と枠体3とを不離一体的に接合する。この時、枠体3上に形成されたパターンレジストの厚さ以上に電着金属を電鋳することで、図18(c)に示すような電着金属層9が形成される。
そして、二次パターンレジスト18及び枠体3上に形成されたパターンレジスト42を除去してから、母型10から一次および電着金属層15・9を剥離し、これら電着金属層15・9から枠体3の下面に存する一次電着層15aを剥離した。最後に、枠体3の下面に存する未露光のフォトレジスト層16bを除去することにより、図16に示すような有機EL素子用の蒸着マスク1が得られる。
この他の本実施形態の蒸着マスクの製造方法として、開口3aの縁を除いた箇所に50〜200μm厚のパターンレジスト42が形成された枠体3を用意して、電鋳金属をパターンレジスト42の厚みを超えない程度にまで電鋳して電着金属層9を形成することでも図19に示すような形態を製造することができるが、レジストパターン42を厚く形成すればその分コストアップを招いてしまうので、前者の方法で製造する方が好ましい。
ここで、上記各実施形態で述べている電着金属層9を分断するとは、電着金属層9が枠体3の上面において繋がって形成されていなければ良いということであり、その形態は上記記載のものに限られない。
(その他の実施形態)
蒸着マスク1が有するマスク本体2の枚数は、上記実施形態に示したものに限られない。一次パターンレジスト14を除去し、一次電着層15を研磨して平滑化してから、パターン形成領域4に二次パターンレジスト18を形成するようにしてもよい。枠体3の材質としては、実施形態に示すインバー材等のような金属材料のほか、できる限り被蒸着基板であるガラス等に近い低熱線膨張係数の材料、例えばガラスやセラミックのようなものを選択することができる。この場合にはこれら材料の少なくとも表面に導電性を付与させることが必要となる。さらに、形成された有機EL素子用蒸着マスク1を引っ張り状態で、その外周縁に別途ステンレス、アルミ等の固定枠を周知の方法で固定しても良い。ただ、実施形態のごとく枠体3に各マスク本体2が電着金属層9を介してテンションを加えた状態で保持されているような場合、固定枠を必要としない所謂フレームレス化が可能となる。
各実施形態においては、応力緩和部43を設けるためにあらかじめ枠体3にパターンレジスト42を形成してから未露光のフォトレジスト層16bの粘着性を利用して母型10上または一次電着層15上に枠体3を配しているが、母型10上または一次電着層15上に枠体3を配した後に、枠体3に応力緩和部43を設けるためのパターンレジスト42を形成しても良い。
また、応力緩和部43の形態は上記に限らず種々の形態があるが、どの形態も所望のパターンレジスト42を形成することによって容易に設けることが可能である。
また、各実施形態においては、枠体3上にパターンレジスト42を形成した状態で電着金属層9を形成することにより応力緩和部43を設けているが、これに限定されず、例えば、特許文献2に示されるように枠体3を覆うように電着金属層9を形成し、その後一次電着層15および電着金属層9上に所望のパターンレジストを設けてからエッチングすることによっても形成可能である。また、少なくとも枠体3上の電着金属層9にエッチング等をすることによって電着金属層9の厚さを薄くすることによっても応力を緩和することが可能である。
また、枠体3へのパターンレジスト42の形成方法は、前記実施形態においては、まず枠体3の一面側全面にネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着によりフォトレジスト層41を形成し、次いで、フォトレジスト層41の上に、透光孔を有するパターンフィルム(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現像、乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除去することにより枠体3上にパターンレジスト42を形成している。この他の方法として、まず枠体3の一面側全面にネガタイプの感光性ドライフィルムレジストを、所定の高さに合わせて一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着によりフォトレジスト層41を形成し、次いで、枠体3のフォトレジスト層41を形成していない側から現像して開口3a上のフォトレジスト層41を除去した後、紫外光ランプで紫外線光を照射して露光を行うことによっても形成できる。
また、上記各実施形態において、マスク本体2はニッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金等の電着金属を電鋳して一次電着層15を形成することにより得られるが、これに限らず、例えば一次電着層を形成した後に二次電着層を形成した2層構造としたマスク本体2でも良い。この時、一次電着層および二次電着層を形成するための電着金属は何でも良いが、ニッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金を選択することが好ましい。また、一次電着層および二次電着層それぞれの厚みについても特に限りはないが、一次電着層と二次電着層との割合としては1:1もしくは7:3もしくは9:1とするのが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る蒸着マスクの縦断側面図 本発明の第1実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 本発明の第1実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 本発明の第1実施形態に係る蒸着マスクの分解斜視図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの縦断側面図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの要部の平面図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの要部の斜視図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの分解斜視図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 本発明の第2実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 第2実施形態に係る蒸着マスクの別実施形態を示す図 (a)は本発明の第3実施形態に係る蒸着マスクの縦断側面図、(b)はその要部の斜視図 (a)は本発明の第3実施形態に係る枠体の部分断面図、(b)はその上面図 本発明の第3実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 (a)は本発明の第4実施形態に係る蒸着マスクの縦断側面図、(b)はその要部の斜視図 (a)は本発明の第4実施形態に係る枠体の部分断面図、(b)はその上面図 本発明の第4実施形態に係る蒸着マスクの製造過程の工程説明図 第4実施形態に係る蒸着マスクの別実施形態を示す図 従来例の蒸着マスクを示す縦断面図 従来例の蒸着マスクを示す縦断面図
符号の説明
1 蒸着マスク
2 マスク本体
3 枠体
4 パターン形成領域
4a パターン形成領域の外周縁
5 蒸着通孔
6 蒸着パターン
9 電着金属層
10 母型
14 一次パターンレジスト
14a レジスト体
15 一次電着層
16 フォトレジスト層
16b 未露光のフォトレジスト層
17 パターンフィルム
18 二次パターンレジスト
18a レジスト体
21 通孔
41 フォトレジスト層
42 パターンレジスト
43 応力緩和部

Claims (4)

  1. 多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、
    マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とからなり、
    マスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4aと枠体3とは、電鋳法により形成された電着金属層9を介して不離一体的に接合してあって、
    枠体3の上面に応力緩和部43が設けてあることを特徴とする蒸着マスク。
  2. 枠体3の上面における電着金属層9を分断することで応力緩和部43が設けられることを特徴とする請求項1に記載の蒸着マスク。
  3. 多数独立の蒸着通孔5からなる蒸着パターン6をパターン形成領域4内に備えるマスク本体2と、マスク本体2の外周に配置された、低熱線膨張係数の材質からなるマスク本体2の補強用の枠体3とを電着金属層9を介して接合してなる蒸着マスク1の製造方法であって、
    母型10の表面に、レジスト体14aを有する一次パターンレジスト14を設ける第1のパターンニング工程と、
    一次パターンレジスト14を用いて、母型10上に電着金属を電鋳して、マスク本体2に対応する一次電着層15を形成する第1の電鋳工程と、
    一次電着層15を囲むように、枠体3を配する枠体配設工程と、
    枠体3の表面と、一次電着層15の外周縁4a、すなわちマスク本体2のパターン形成領域4の外周縁4a表面とを覆うように電鋳法により電着金属層9を形成して、該電着金属層9を介して一次電着層15と枠体3とを不離一体的に接合する第2の電鋳工程と、
    母型10から一次電着層15、枠体3および電着金属層9を一体に剥離する剥離工程と、
    枠体3の上面に応力緩和部43を設ける工程と、
    を含むことを特徴とする蒸着マスクの製造方法。
  4. 枠体3に所望のパターンレジスト42を形成する工程を含み、
    パターンレジスト42が形成された状態で電着金属層9を形成し、その後パターンレジスト42を除去することで応力緩和部43が枠体3の上面に設けられることを特徴とする請求項3に記載の蒸着マスクの製造方法。
JP2006105774A 2006-04-07 2006-04-07 蒸着マスクおよびその製造方法 Active JP4677363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006105774A JP4677363B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 蒸着マスクおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006105774A JP4677363B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 蒸着マスクおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007280774A true JP2007280774A (ja) 2007-10-25
JP4677363B2 JP4677363B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=38682004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006105774A Active JP4677363B2 (ja) 2006-04-07 2006-04-07 蒸着マスクおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4677363B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010242141A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Bonmaaku:Kk 蒸着マスク及びその製造方法
WO2011089822A1 (ja) * 2010-01-19 2011-07-28 セントラル硝子株式会社 車両用窓ガラスの製造方法
CN104112825A (zh) * 2013-04-16 2014-10-22 三星显示有限公司 沉积掩模、使用沉积掩模制造显示装置的方法和由其制造的显示装置
KR20150021914A (ko) * 2012-05-08 2015-03-03 쿤 샨 파워 스텐실 컴퍼니 리미티드 고정밀도 금속 마스크의 혼합 제작 공정
CN106067518A (zh) * 2015-04-23 2016-11-02 三星显示有限公司 掩模框架组件、制造其的方法以及制造显示器的方法
CN107130209A (zh) * 2017-06-30 2017-09-05 京东方科技集团股份有限公司 掩膜板、掩膜板的制造方法和蒸镀装置
WO2018099055A1 (zh) * 2016-11-30 2018-06-07 京东方科技集团股份有限公司 一种蒸镀掩模板及蒸镀方法
CN110670015A (zh) * 2018-07-03 2020-01-10 大日本印刷株式会社 掩模及其制造方法
TWI699445B (zh) * 2016-05-23 2020-07-21 日商麥克賽爾控股股份有限公司 蒸鍍罩及其製造方法
JP2021101046A (ja) * 2017-08-28 2021-07-08 マクセルホールディングス株式会社 電鋳用母型
CN113088879A (zh) * 2021-04-15 2021-07-09 京东方科技集团股份有限公司 精细金属掩模版及掩模装置
CN113215526A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 Lg伊诺特有限公司 用于oled像素蒸镀的金属材料的蒸镀用掩模
CN114107894A (zh) * 2021-08-25 2022-03-01 达运精密工业股份有限公司 遮罩以及遮罩的制造方法
CN114645246A (zh) * 2022-05-23 2022-06-21 浙江众凌科技有限公司 一种金属遮罩
CN114908316A (zh) * 2022-04-28 2022-08-16 昆山丘钛微电子科技股份有限公司 一种镜片、摄像头模组、镜片镀膜方法和掩膜板
JP2023520200A (ja) * 2020-03-31 2023-05-16 ステムコ カンパニー リミテッド 金属薄板構造体及び金属薄板製造方法、金属薄板を含むメタルマスク
JP2024097027A (ja) * 2017-07-31 2024-07-17 マクセル株式会社 蒸着マスク
WO2025000869A1 (zh) * 2023-06-28 2025-01-02 云谷(固安)科技有限公司 掩膜板及其使用方法、掩膜板组件

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015908A (ja) * 2003-06-05 2005-01-20 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 蒸着マスクとその製造方法
JP2005163111A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Sony Corp 蒸着マスクおよびその製造方法
JP2005174843A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Sony Corp 蒸着用マスクおよびその製造方法
JP2006032342A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Samsung Sdi Co Ltd 薄膜蒸着用のマスクフレーム組立体及び有機電界発光表示装置
JP2007270289A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Canon Inc 成膜用マスク

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015908A (ja) * 2003-06-05 2005-01-20 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 蒸着マスクとその製造方法
JP2005163111A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Sony Corp 蒸着マスクおよびその製造方法
JP2005174843A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Sony Corp 蒸着用マスクおよびその製造方法
JP2006032342A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Samsung Sdi Co Ltd 薄膜蒸着用のマスクフレーム組立体及び有機電界発光表示装置
JP2007270289A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Canon Inc 成膜用マスク

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010242141A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Bonmaaku:Kk 蒸着マスク及びその製造方法
WO2011089822A1 (ja) * 2010-01-19 2011-07-28 セントラル硝子株式会社 車両用窓ガラスの製造方法
JP2011168474A (ja) * 2010-01-19 2011-09-01 Central Glass Co Ltd 車両用窓ガラスの製造方法
US8585914B2 (en) 2010-01-19 2013-11-19 Central Glass Company, Limited Production method for vehicle window glass
KR101911416B1 (ko) 2012-05-08 2018-10-24 쿤 샨 파워 스텐실 컴퍼니 리미티드 고정밀도 금속 마스크의 혼합 제작 공정
KR20150021914A (ko) * 2012-05-08 2015-03-03 쿤 샨 파워 스텐실 컴퍼니 리미티드 고정밀도 금속 마스크의 혼합 제작 공정
JP2015518524A (ja) * 2012-05-08 2015-07-02 昆山允升吉光電科技有限公司 高精度メタルマスクの混合作製工程
CN104112825A (zh) * 2013-04-16 2014-10-22 三星显示有限公司 沉积掩模、使用沉积掩模制造显示装置的方法和由其制造的显示装置
CN107620032B (zh) * 2013-04-16 2019-12-13 三星显示有限公司 沉积掩模
CN104112825B (zh) * 2013-04-16 2017-10-03 三星显示有限公司 沉积掩模、使用沉积掩模制造显示装置的方法和由其制造的显示装置
CN107620032A (zh) * 2013-04-16 2018-01-23 三星显示有限公司 沉积掩模
TWI702719B (zh) * 2015-04-23 2020-08-21 南韓商三星顯示器有限公司 遮罩框架組件、其製造方法、以及使用遮罩框架組件製造顯示器之方法
CN106067518A (zh) * 2015-04-23 2016-11-02 三星显示有限公司 掩模框架组件、制造其的方法以及制造显示器的方法
CN106067518B (zh) * 2015-04-23 2019-06-21 三星显示有限公司 掩模框架组件、制造其的方法以及制造显示器的方法
US10403860B2 (en) 2015-04-23 2019-09-03 Samsung Display Co., Ltd. Mask frame assembly, a method of manufacturing the same, and a method of manufacturing a display apparatus
TWI699445B (zh) * 2016-05-23 2020-07-21 日商麥克賽爾控股股份有限公司 蒸鍍罩及其製造方法
WO2018099055A1 (zh) * 2016-11-30 2018-06-07 京东方科技集团股份有限公司 一种蒸镀掩模板及蒸镀方法
US11104984B2 (en) 2016-11-30 2021-08-31 Boe Technology Group Co., Ltd. Evaporation mask and evaporation method
CN107130209A (zh) * 2017-06-30 2017-09-05 京东方科技集团股份有限公司 掩膜板、掩膜板的制造方法和蒸镀装置
JP2024097027A (ja) * 2017-07-31 2024-07-17 マクセル株式会社 蒸着マスク
JP2021101046A (ja) * 2017-08-28 2021-07-08 マクセルホールディングス株式会社 電鋳用母型
JP7157841B2 (ja) 2017-08-28 2022-10-20 マクセル株式会社 電鋳用母型
CN110670015A (zh) * 2018-07-03 2020-01-10 大日本印刷株式会社 掩模及其制造方法
CN110670015B (zh) * 2018-07-03 2022-08-09 大日本印刷株式会社 掩模及其制造方法
CN113215526B (zh) * 2020-01-21 2025-05-02 Lg伊诺特有限公司 用于oled像素蒸镀的金属材料的蒸镀用掩模
CN113215526A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 Lg伊诺特有限公司 用于oled像素蒸镀的金属材料的蒸镀用掩模
JP2023520200A (ja) * 2020-03-31 2023-05-16 ステムコ カンパニー リミテッド 金属薄板構造体及び金属薄板製造方法、金属薄板を含むメタルマスク
CN113088879B (zh) * 2021-04-15 2023-01-20 京东方科技集团股份有限公司 精细金属掩模版及掩模装置
CN113088879A (zh) * 2021-04-15 2021-07-09 京东方科技集团股份有限公司 精细金属掩模版及掩模装置
CN114107894B (zh) * 2021-08-25 2024-03-15 达运精密工业股份有限公司 遮罩以及遮罩的制造方法
CN114107894A (zh) * 2021-08-25 2022-03-01 达运精密工业股份有限公司 遮罩以及遮罩的制造方法
CN114908316A (zh) * 2022-04-28 2022-08-16 昆山丘钛微电子科技股份有限公司 一种镜片、摄像头模组、镜片镀膜方法和掩膜板
CN114908316B (zh) * 2022-04-28 2023-07-21 昆山丘钛微电子科技股份有限公司 一种镜片、摄像头模组、镜片镀膜方法和掩膜板
CN114645246B (zh) * 2022-05-23 2022-10-21 浙江众凌科技有限公司 一种金属遮罩
CN114645246A (zh) * 2022-05-23 2022-06-21 浙江众凌科技有限公司 一种金属遮罩
WO2025000869A1 (zh) * 2023-06-28 2025-01-02 云谷(固安)科技有限公司 掩膜板及其使用方法、掩膜板组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4677363B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4369199B2 (ja) 蒸着マスクとその製造方法
JP4677363B2 (ja) 蒸着マスクおよびその製造方法
JP7699635B2 (ja) 蒸着マスク
JP5751810B2 (ja) メタルマスクの製造方法、枠部材及びその製造方法
KR102654794B1 (ko) 증착 마스크 및 그 제조 방법
JP4475496B2 (ja) 有機el素子用の蒸着マスクとその製造方法
JP2008255449A (ja) 蒸着マスクとその製造方法
JP5607312B2 (ja) 蒸着マスク及びその製造方法
JP2024102376A (ja) 蒸着マスク
JP7450076B2 (ja) 蒸着マスク
JP6599103B2 (ja) 蒸着マスク及びその製造方法
TWI791549B (zh) 蒸鍍罩
JP2025181950A (ja) メタルマスク
JP2025107480A (ja) 蒸着マスク
JP2019039054A (ja) 電鋳用母型及びその製造方法
JP7203887B2 (ja) マスクおよびその製造方法
JP4782548B2 (ja) 蒸着方法
JP7449344B2 (ja) 枠体および蒸着マスク
JP7473298B2 (ja) 蒸着マスク

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4677363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250