[go: up one dir, main page]

JP2007030362A - 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007030362A
JP2007030362A JP2005217536A JP2005217536A JP2007030362A JP 2007030362 A JP2007030362 A JP 2007030362A JP 2005217536 A JP2005217536 A JP 2005217536A JP 2005217536 A JP2005217536 A JP 2005217536A JP 2007030362 A JP2007030362 A JP 2007030362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
pressure
pressure chamber
sensor
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005217536A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Nagashima
完司 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fujifilm Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Holdings Corp filed Critical Fujifilm Holdings Corp
Priority to JP2005217536A priority Critical patent/JP2007030362A/ja
Publication of JP2007030362A publication Critical patent/JP2007030362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】アクチュエータからの電気的なクロストークが圧力センサの検出信号に入り込むことを防止する。
【解決手段】液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室の隔壁を構成する部材として、圧力発生手段としての圧電素子が前記圧力室の外側に形成された第1の振動板と、前記第1の振動板と対向して配置され前記圧力室の外側に圧力検出素子が形成された第2の振動板とを有し、前記圧力検出素子は、前記圧力室の隔壁を構成する部材が加熱接合された後に形成されるようにし、特に前記第1の振動板は、前記圧電素子の共通電極であり、かつ前記第2の振動板は前記圧力検出素子の共通電極であるようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置に係り、特に、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室の片側面に吐出用のアクチュエータを配置するとともにその反対面に圧力センサを備えた液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置として、インク等の液体を液滴として吐出するノズル(液滴吐出口)を多数配列したインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)を備え、このインクジェットヘッドと被記録媒体を相対的に移動させながら、被記録媒体に向けてノズルからインク(インク液滴)を吐出することにより、被記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。
このようなインクジェット記録装置におけるインク吐出方法として、従来から様々な方法が知られているが、その一つに、圧電素子の変形によって圧力室の一壁面を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式がある。
圧電方式を利用したインクジェットヘッドとして、例えば、基板部材上に圧力室を形成し、その上に2層構造の電気機械変換材料からなる圧電素子(PZT)を用いたアクチュエータを接合配置し、ノズルを形成したノズルプレートを前面に接合したサイドシュータ型のインク吐出ユニットを2層あるいは3層以上に積層し、積層端面にノズルが千鳥状に配列されるようにした高集積マルチノズルヘッドが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また例えば、インクの物性や使用環境の変化等に左右されず常に圧力室内の圧力波の特性にあった駆動波形をピエゾ素子に印加することを目的として、圧力室内の実際の圧力を検出する圧力センサを備えたものとして、圧力室内の実際の圧力変動を駆動用のピエゾ素子及び検出回路によって検出し、その検出された圧力波に基づいて実際印字用の駆動電圧波形を算出するようにしたものや、駆動用ピエゾ素子とは別に圧力検出用ピエゾ素子を設けて、検出用ピエゾ素子と検出回路とを接続して圧力室内の圧力変動を検出するようにしたもの、あるいはPZT等の圧電材料に溝加工を行って多数の圧力室を形成するとともに、その圧力室を隔てている複数の隔壁の両面にそれぞれ電極を形成し、それ等の隔壁がそのまま圧電素子として機能するようにしたシェアモード型のもので、一つの圧力室の両側の隔壁から圧力変動を検出することができるようにしたもの等が知られている(例えば、特許文献2等参照)。
特開平11−254674号公報 特開平7−132592号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、1列の圧力室、ノズルを積層する技術が示されており、これは高密度で圧力室を配置する際の一つの方法ではあるが、このような圧力室、ノズルを積層する際、2層、3層と積層数を増やした場合の、配線構造についての開示がなく、実際に積層数を増していった場合には、配線構造の実現が困難であるという問題がある。
さらに、上記特許文献1には、不吐出を検出してこれに対処するような、圧力検出についての開示が全くないが、ノズルを高密度配置して記録画像を高画質化するためには、不吐出を検出してこれに対処することが不可欠である。
また一方、上記特許文献2においては、吐出用のアクチュエータを圧力センサとしても使うもの、駆動用のアクチュエータとは別に圧力センサを備えたもの、さらに圧力室の向かい合う2面の壁をアクチュエータとして使い、これを圧力センサとしても使う例が示されているが、いずれも圧力室を高密度に配置するようなヘッド、例えば被記録媒体から見て圧力室を2次元状に配置するようなヘッドにおいて、アクチュエータと圧力センサを高密度に配線する方法については全く開示されていない。しかし、このようなヘッドを実現するには、実際問題としてこのような高密度な配線構造を形成する必要があるという困難な問題がある。
またさらに、従来の構成では、圧力センサを有した圧力室を高密度に配置することも難しかったが、仮に圧力センサを有した圧力室を高密度に配置することができたとしても、圧力センサとアクチュエータとの距離が近くなってしまい、アクチュエータからの電気的なクロストークが圧力センサの検出信号に入り込みやすいという問題があった。
また、積層型のヘッド構造の場合、アクチュエータと圧力センサの配線が交互に必要になり、配線の部材が非常に多くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、アクチュエータからの電気的なクロストークが圧力センサの検出信号に入り込むことを防止するとともに、圧力室の耐久性を向上させ、圧力センサを設置したことによる配線部材の増加、圧力センサの吐出への影響等の問題が発生しないようにした液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室の隔壁を構成する部材として、圧力発生手段としての圧電素子が前記圧力室の外側に形成された第1の振動板と、前記第1の振動板と対向して配置され前記圧力室の外側に圧力検出素子が形成された第2の振動板とを有し、前記圧力検出素子は、前記圧力室の隔壁を構成する部材が加熱接合された後に形成されたことを特徴とする液滴吐出ヘッドを提供する。
これにより、圧力検出素子は圧力室の隔壁を構成する部材を加熱接合した後で形成するようにしたため、圧力室の隔壁を構成する部材を、特に圧力検出素子の耐熱温度以上の温度で拡散接合等することができるようになり、圧力室の隔壁部材接合部のインク耐久性を向上させることができる。
また、請求項2に示すように、前記第1の振動板は、前記圧電素子の共通電極であり、かつ前記第2の振動板は前記圧力検出素子の共通電極であることを特徴とする。
圧力室の隔壁を構成する部材が拡散接合等により接続され、電気的に完全に導通している場合は、これらの共通電極は同一の配線でアースすればよいが、ポリミド接着剤等により第1の振動板と第2の振動板が絶縁されている場合は、これらの共通電極はそれぞれ別にアースする。一般的にはヘッドから離れた電源に近い位置でグランドに接続する。
これにより、圧力発生手段としての圧電素子と圧力検出素子との間に、2層の共通電極を介在させることができるため、圧力検出素子に対する圧電素子からの電気的クロストークが入り込むのを防止して、圧力検出素子の検出信号のノイズを低減することが可能となる。
また、請求項3に示すように、前記圧力発生手段としての圧電素子の液滴吐出時の変形による前記圧力室内の液体排除体積に対して、前記第2の振動板の逃げ体積が10〜20%となるように、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みと、前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを構成したことを特徴とする。
これにより、ヘッドの液滴吐出性能と、圧力検出性能とを両立させることが可能となる。
また、請求項4に示すように、前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みの略2倍としたことを特徴とする。
これにより、容易に前記圧力室内の液体排除体積に対して、前記第2の振動板の逃げ体積を10〜20%となるようにすることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
これにより、画像形成装置における圧力室の耐久性を向上させ、また圧力検出素子の検出性能を向上させることが可能となる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室を形成する部材に対して、第1の振動板及び第2の振動板を、互いに対向した前記圧力室の隔壁を構成するようにして加熱接合し、前記第1の振動板に対し前記圧力室の外側に圧力発生手段としての圧電素子を形成するとともに、前記第2の振動板に対して前記圧力室の外側に圧力検出素子を形成する工程を含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法を提供する。
これにより、圧力室の隔壁を構成する部材を、特に圧力検出素子の耐熱温度以上の温度で拡散接合等することができるようになり、圧力室の隔壁部材接合部のインク耐久性を向上させることができる。
また、請求項7に示すように、前記第1の振動板は、前記圧電素子の共通電極であり、かつ前記第2の振動板は前記圧力検出素子の共通電極であることを特徴とする。
これにより、圧力発生手段としての圧電素子と圧力検出素子との間に、2層の共通電極を介在させることができるため、圧力検出素子に対する圧電素子からの電気的クロストークが入り込むのを防止して、圧力検出素子の検出信号のノイズを低減することが可能となる。
また、請求項8に示すように、前記圧力発生手段としての圧電素子の液滴吐出時の変形による前記圧力室内の液体排除体積に対して、前記第2の振動板の逃げ体積が10〜20%となるように、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みと、前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを設定したことを特徴とする。
これにより、ヘッドの液滴吐出性能と、圧力検出性能とを両立させることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、圧力室の隔壁を構成する部材を圧力検出素子の耐熱温度以上の温度で拡散接合等することができるようになり、隔壁部材接合部のインク耐久性を向上させることができる。また特に、第1の振動板を圧電素子の共通電極とし、かつ第2の振動板を圧力検出素子の共通電極とした場合には、圧電素子と圧力検出素子との間に、2層の共通電極を介在させることができるため、圧力検出素子に対する圧電素子からの電気的クロストークが入り込むのを防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の液滴吐出ヘッドを備えた画像形成装置の一例としてのインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。
図1に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、4色(KCMY)に対応する印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからなり、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、それぞれが複数の吐出口を有する複数の吐出ヘッドを記録紙16の全幅を担うように、各吐出ヘッドの長手方向を記録紙16の幅方向に並べて構成された、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを、紙搬送方向と直交する方向に配置した、いわゆるフルライン型ヘッドとなっている(図2参照)。詳しくは後述するが、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、インクの吐出を検出するための検出手段や検出のための光束を所定の形状に形成するための光学系や、その他インク吐出状態やインク滴サイズ、インク吐出速度等の検出に関わる様々な手段を備えている。
図2に、インクジェット記録装置10の印字部12周辺を平面図で示す。
図2に示すように、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドを有して構成されている。記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの印字ヘッドからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの印字ヘッドと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
なお、検出にあたり印字検出部24は、例えば各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字部12及び印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッドの構造について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているため、以下、これらを一つの印字ヘッド50で代表させて説明する事とする。
図3に、印字ヘッド50の構造を平面透視図で示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図示しない共通流路から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が2次元的に配列され、ノズル51の高密度化が図られている。
なお、図3は、印字ヘッド50におけるノズル51の配置を模式的に示すものであり、ここでは横方向に6行しかノズル51を表示していないが、実際には、多数の圧力室52が例えば0.5mm程度の間隔で高密度に縦横に総数が各色について28800個(2400dpiで12インチ)並んでいる。
図3に示すように、各圧力室52は、上方から見ると略正方形状をしており、その対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端にインク供給口53が設けられている。また、詳しくは後述するが、圧力室52の少なくとも一つの壁面(例えば、ノズル51が形成されている面と対向する面)は自由に変形可能な振動板で構成されており、電気信号によって駆動するアクチュエータによって変形され、振動板が変形することによって圧力室52の容積が減少して圧力室52内のインクに圧力が加わり、インクがノズル51から吐出されるようになっている。
図4に、一つの圧力室ユニット54を拡大して示す。図4に示すように、圧力室52には、共通流路55からインク供給口53を介してインクが供給される。
また、図4中の一点鎖線5A−5B線に沿った断面図を図5に示す。
図5は、本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッド(印字ヘッド50)の概略構成を示すものである。
図5に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、ノズル51が形成されたノズルプレート60の上に、空洞67を有するセンサカバープレート62が形成され、その上にセンサ振動板64(第2の振動板)が形成されている。そして、センサ振動板64の下側に、センサ圧電体66がセンサカバープレート62の空洞67に収まるように設置される。なお、センサカバープレート62及びセンサ振動板64には、ノズル51に連通するノズル流路51aが形成されている。
センサ振動板64の上には、圧力室52や共通流路55が形成されるインク流路プレート68が形成され、その上にはアクチュエータ振動板56(第1の振動板)が形成される。圧力室52と共通流路55は、インク供給口53で連通し、インク供給口53と共通流路55との間には流路が細くなったインク供給絞り53aが形成されている。
アクチュエータ振動板56上の圧力室52に対応する部分には駆動用圧電体(アクチュエータ)58が形成され、駆動用圧電体58上には駆動用圧電体58に駆動電圧を印加して駆動用圧電体58を駆動するためのアクチュエータ個別電極57が形成されている。アクチュエータ個別電極57にはアクチュエータ配線としてのフレキシブルケーブル70が接続されており、さらにフレキシブルケーブル70は図示を省略した駆動回路に接続されている。
アクチュエータ個別電極57に対し、アクチュエータ振動板56は例えばSUS等の金属薄膜で形成されて共通電極を兼ねており、共通電極を兼ねたアクチュエータ振動板56とアクチュエータ個別電極57との間に電圧(駆動電圧)を印加することにより、駆動用圧電体58が駆動される。共通電極(アクチュエータ振動板56)は、ヘッドから離れた電源に近い位置でグランドに接続されている。
一方、センサ圧電体66についても同様であり、例えばSUS等の金属薄膜で形成されたセンサ振動板64が共通電極を兼ね、これに対しセンサ圧電体66の下側にセンサ個別電極72が形成されている。共通電極(センサ振動板64)は、ヘッドから離れた電源に近い位置でグランドに接続されている。センサ振動板64を介して、圧力室52内のインクの圧力変動を受けて、センサ圧電体66が変形することによって発生した電圧を、センサ個別電極72で検出することで圧力室52内のインク圧力が検出される。センサ個別電極72には、検出した電圧を取り出すためのセンサ配線74が接続され、さらにセンサ配線74は図示を省略した検出回路に接続されている。また、センサ配線74とセンサ振動板64の間には、センサ配線74とセンサ振動板64とが短絡しないようにするための絶縁膜76が形成されている。
なお、図5に示す印字ヘッド50において、駆動用圧電体58の上方には駆動用圧電体58及びフレキシブルケーブル70を保護するためのカバーを設けることが望ましい。また、アクチュエータ個別電極57からの配線の引き出し方によっては、アクチュエータ振動板56の上側表面に絶縁部材を設けることが好ましい。
上述したように、共通電極を兼ねたアクチュエータ振動板56とアクチュエータ個別電極57との間に電圧(駆動電圧)が印加されると駆動用圧電体58が変形し、圧力室52の容積が減少してノズル51からインクが吐出する。このように図5に示す印字ヘッド50は、駆動用圧電体(アクチュエータ)58の変位方向と略平行な方向にインクを吐出するトップシュータ型のヘッドである。なお、厳密に言えば、図5に示す駆動用圧電体58は、数100nmの変位ではあるが撓む変形をするので、駆動用圧電体58の変位方向とは、ここでは駆動用圧電体58の中で、傾き変化が0で変位する部分の変位方向を意味するものとする。
このように駆動用圧電体58が駆動して、圧力室52内にインク吐出のための圧力が発生したとき、金属等の薄膜で形成されたセンサ振動板64及びセンサ圧電体66が一体となった状態で撓むことで、センサ圧電体66によって圧力が検出される。
このとき、センサ振動板64およびアクチュエータ振動板56がシールド層の役目を果たすため、駆動用圧電体(アクチュエータ)58側から出てくる電気的なクロストークがセンサ圧電体66側の検出信号に入り込むのを防止することができる。
またこのとき、インク吐出時の圧力によって、センサ振動板64及びセンサ圧電体66が一体となった状態で撓む際の撓み量(撓むことによって生じる逃げ体積)が、駆動圧電体(アクチュエータ)58による(圧力室52内のインクの)排除体積の10〜20%となるように、センサ振動板64及びセンサ圧電体66の剛性を設定する。
本実施形態の圧電体や振動板のような平板の曲げにおける「撓み量」はヤング率及び断面二次モーメントに反比例し、断面二次モーメントは板厚の3乗に比例することが知られている(例えば、オーム社「現代材料力学」平修二監修、昭和45年発行、P.232等参照)。よって、同種の材料(ヤング率が同じ材料)で、同等の面積、同等の周辺固定条件、同等の加重条件で平板の撓み量を1/nにしたい場合は、板厚をn1/3にすればよい。これは、一般的な弾性変形の範囲、つまり、撓み角が微小である場合に成り立つ(上記文献、p.64参照)。
本実施形態で用いられる駆動用圧電体とアクチュエータ振動板の変位は通常、数100nm程度(1μm以下の微小変位)である。さらに、センサ圧電体とセンサ振動板の変位は、この変位の1/5〜1/10程度であるため、これらの変位における撓み角は「微小である」という条件を満たしている。
よって、駆動用圧電体とアクチュエータ振動板の材質とセンサ圧電体とセンサ振動板の材質が同等の物であれば、これらの変位の比を、100:10とするには、センサ側の圧電体、振動板の厚さをアクチュエータ側の厚さの約2.15倍とすればよい。
また、これらの変位の比を、100:20とするには、センサ側の圧電体、振動板の厚さをアクチュエータ側の厚さの約1.71倍とすればよい。
すなわち、センサ側の変位がアクチュエータ側の変位の10〜20%になるようにするには、センサ側の圧電体、振動板の厚さをアクチュエータ側のそれぞれの厚さの約1.7〜約2.2倍とすればよい。
この条件は、駆動用圧電体とセンサ圧電体が同じPZTであり、アクチュエータ振動板とセンサ振動板が同じSUSである場合の例であり、最良の実施形態の一つである。
なお、センサ圧電体にPVDFなどの樹脂圧電体を用いた場合には、圧電体のヤング率がPZTやSUSなどに比べて桁違いに小さくなるので(例えば、各材料のヤング率を比較すると、PVDFは2〜3GPaであるのに対して、PZTは60〜80GPa、SUSは200GPaである。)PVDFの剛性を無視してPZTとSUSの剛性に対して、それぞれのヤング率を勘案して算出すればよい。詳しくは、材料力学で知られた計算方法によるが、簡単には、先に述べたように「撓み量」はヤング率及び断面二次モーメントに反比例するので、ヤング率と断面二次モーメントの積が意図する変位の比の逆数になればよい。
以下、本実施形態の印字ヘッド(液滴吐出ヘッド)50の製造方法を説明する。
図6に、本実施形態の印字ヘッド50の製造工程を示す。
まず、図6(a)に示すように、いずれもSUSで形成された、圧力室の隔壁を構成する部材であるアクチュエータ振動板56(第1の振動板)およびセンサ振動板64(第2の振動板)、圧力室52やインク供給口53および共通流路55等が形成された流路プレート68、を洗浄する。
次に、図6(b)に示すように、これらのアクチュエータ振動板56、流路プレート68及びセンサ振動板64を位置合わせをして重ね、拡散接合する。このように、圧電体を形成する前に圧力室の隔壁を構成する部材であるアクチュエータ振動板56及びセンサ振動板64を熱接合するようにしたため、圧電体の耐熱温度以上の温度で接合することができ、十分な接合強度、耐久性を得ることができ、圧力室接合部の信頼性が向上する。
なお、加熱接合条件と圧電体の耐熱温度について説明する。
拡散接合の場合、例えばSUSとSUSを接合する場合には、加熱温度は約1000℃であり、固定圧力は約10MPa(100気圧、略100kg/cm)である。
また、接着の例として、ポリミド接着剤の場合には、加熱温度は約200℃であり、固定圧力は約1MPa(10気圧、略10kg/cm)である。また、熱硬化エポキシ接着剤の場合には、加熱温度は100℃〜150℃であり、固定圧力は接着対象により一概には言えないが、1MPa以下程度である。
また、圧電体の例として、PZTの場合には、耐熱温度は約1000℃(焼成温度)であり、キュリー点は約350℃である。ただし、PZTは圧力を掛けると割れ易いので拡散接合できない。
次にPVDFの耐熱温度は約160℃であり、完全に変質する温度なのでマージンを20℃〜30℃取る必要がある。さらに、P(VDF−TrFE)の場合には、耐熱温度は約120℃(キュリー点)であり、また再分極が難しい(極めて高電圧)ので、マージンを20℃取る必要がある。
また、各加熱接合方法に対する各圧電体の組み合わせの可否を表1に示す。
Figure 2007030362
表1に示すように、SUS−SUSの拡散接合に対してはいずれの圧電体も組み合わせることはできない。また、ポリミド接着剤に対してはPVDFとP(VDF−TrFE)は組み合わせることができない。さらに、熱硬化エポキシ接着剤に対しては、PVDFとP(VDF−TrFE)は低温硬化条件の場合にのみ組み合わせが可能となる。
このように、大体において、圧電体の耐熱温度よりも加熱接合温度の方が高いので、本実施形態のように圧電体を形成する前に圧力室の隔壁を構成する振動板等を加熱接合するようにしたため、圧電体の耐熱温度以上の温度で接合することが可能となり、十分な接合強度を得ることができる。
次に、図6(c)に示すように、アクチュエータ振動板56の上に、AD法(エアロゾルデポジション法)でPZTの駆動用圧電体(アクチュエータ)58を成膜する。
次に、図6(d)に示すように、センサ振動板64の下側にスクリーン印刷でPZTのセンサ圧電体66を成膜する。
次に、図6(e)に示すように、駆動用圧電体58(アクチュエータ)及びセンサ圧電体66の各圧電体を焼成する。
次に、図6(f)に示すように、センサ振動板64の下側に、絶縁膜76とセンサ配線74を、スクリーン印刷で形成する。また、駆動用圧電体58にアクチュエータ個別電極57を形成するとともに、センサ圧電体66にセンサ個別電極72を形成する。なお、各圧電体において、共通電極は、それぞれSUS製のアクチュエータ振動板56、センサ振動板64が兼ねる。
次に、図6(g)に示すように、センサ振動板64の下側に、センサカバープレート62とノズルプレート60をポリミド接着剤で接着する。このとき、センサプレート62には、空洞67が形成されており、センサ圧電体66がこの空洞67内に収納され、センサ圧電体66の周囲に隙間が形成されるようになっている。
次に、図6(h)に示すように、アクチュエータ個別電極57にアクチュエータ配線としてのフレキシブルケーブル70を半田付けする。
以上の工程により、図5に示すような印字ヘッド50が形成される。
なお、ここで、印字ヘッド50の製造に用いられる各部材の材質としては、例えば、以下のようなものが好適に例示される。
圧力室の材質としては、例えば、SUS、チタンなどの金属、SiO、ジルコニア、各種セラミックなどの無機質材料、あるいはポリミド、ガラスフィラー入りエポキシなどの樹脂が挙げられる。
また、センサ側の薄膜・振動板の材料としても同様に、SUS、チタンなどの金属、SiO、ジルコニア、各種セラミックなどの無機質材料、あるいはポリミド、ガラスフィラー入りエポキシなどの樹脂が挙げられる。
また、センサ圧電体としては、PVDF、P(VDF−TrFE)をエポキシ接着剤等を用いて薄膜・振動板材料に接着したり、PZT等のセラミック系圧電体として、バルク材、研磨等で所定厚にしたバルクPZTをエポキシ接着剤等を用いて薄膜・振動板材料に接着してもよい。あるいは、スクリーン印刷、AD法(エアロゾルデポジション法)、スパッタ法、ゾルゲル法等、それぞれの方法で薄膜・振動板材料に圧電体膜を形成し、必要に応じて焼成するようにしてもよい。または、各方法で成膜した圧電体を焼成し、薄膜・振動板材料に転写、接着するようにしてもよい。
上に挙げた圧力室材料とセンサ側の薄膜・振動板材料は、熱膨張率差をなくすことや、組立て時の接着、接合条件の制限が単純になるなどの理由から、同種の材料が望ましいが、これに限定されるものではない。
例えば、熱膨張率がSUSに近いポリミド(例えば、東レ・デュポン社製の「カプトン100EN」の熱膨張率は、16ppm/℃、日新製鋼社製のSUS304の熱膨張率は、17.3ppm/℃であり、熱膨張率が近い材料である。)を用い、SUS製の圧力室にポリミドのセンサ側薄膜・振動板をポリミド接着剤により加熱接着する構成も、接着強度、液漏れの無さ、耐久性の点で望ましい構成である。
本実施形態においては、SUSの圧力室とSUSのセンサ側薄膜・振動板の構成と、上記SUSの圧力室とポリミド(カプトン100EN)のセンサ側薄膜・振動板の構成が特に望ましい。
次に本発明の第2実施形態に係る印字ヘッドについて説明する。
図7に、第2実施形態の印字ヘッドを図5と同様の断面図で示す。
第2実施形態の印字ヘッドは、圧力室の上面に振動板及び圧電体(アクチュエータ)が形成されているのに対して、圧力室の側面にノズルが形成され、アクチュエータの変位方向と略垂直な方向にインクを吐出するサイドシュータ型のヘッドである。
図7に示すように、本実施形態の印字ヘッド150は、圧力室152、ノズル流路151a、インク供給口153及びインク供給絞り153aが形成されたインク流路プレート168の上にアクチュエータ振動板156が形成され、アクチュエータ振動板156の上の圧力室152に対応する部分に駆動用圧電体(アクチュエータ)158が形成されている。
また、圧力室152の側面を構成するインク流路プレート168のノズル流路151aが形成されている側には、ノズル151が形成されたノズルプレート160が接合され、ノズル151とノズル流路151aが連通するようになっている。
駆動用圧電体158の上にはアクチュエータ個別電極157が形成され、さらにアクチュエータ個別電極157にはアクチュエータ配線170が接続されている。また、アクチュエータ配線170とアクチュエータ振動板156との間には絶縁膜169が形成されている。
また、圧力室152の底面はセンサ振動板164で構成されており、その下側の圧力室152に対応する部分にセンサ圧電体166が形成されている。また、センサ圧電体166の下側にはセンサ個別電極172が形成されている。センサ個別電極172はセンサ配線174に接続しており、センサ配線174とセンサ振動板164との間には絶縁膜176が形成されている。
なお、図7においては省略しているが、インク供給絞り153aは、図の右側で図5に示すのと同様にインク供給流路(共通流路)に連通しており、またアクチュエータ配線170、センサ配線174も、それぞれ図示を省略した駆動回路、検出回路と接続されている。
また、駆動用圧電体(アクチュエータ)158の上方には、アクチュエータとアクチュエータ配線170を保護するカバーを設けることが望ましく、同様に、センサ圧電体166の下方には、センサ圧電体166とセンサ配線174を保護するカバーを設けることが望ましい。
なお、図7において、インク供給絞り153a、圧力室152、ノズル流路153a等のハッチングしていない部分は、この断面図では断面にならない空洞部分であり、この部分に表示されている線は、ヘッド掲示用のエッジや積層したプレートの境界等を示している。
アクチュエータ配線170を介してアクチュエータ個別電極157に駆動信号を供給して、共通電極であるアクチュエータ振動板156との間に駆動電圧を印加することにより駆動用圧電体158が変形し、アクチュエータ振動板156が下へおされ、圧力室152の容積が減少し、圧力室152内に圧力が発生して、圧力室152の側面に設けられたノズル151よりインクが吐出される。このように、サイドシュータ型のヘッドにおいては、アクチュエータの変位方向と略垂直の方向にインクが吐出される。
また、このとき圧力室152内に発生した圧力により、センサ振動板164が変形し、それにともないセンサ圧電体166が変形して電圧が発生する。この電圧をセンサ配線174によって取り出し、図示を省略した検出回路によって圧力が検出される。
次に、図7に示した第2実施形態の印字ヘッド150の製造方法について説明する。
図8に、第2実施形態の印字ヘッドの製造方法の各工程を示す。
まず、図8(a)に示すように、いずれもSUSで形成された、アクチュエータ振動板156、圧力室152やインク供給口153等が形成された流路プレート168、およびセンサ振動板164を洗浄する。
次に、図8(b)に示すように、これらのアクチュエータ振動板156、流路プレート168及びセンサ振動板164を位置合わせをして重ね、拡散接合する。これにより、圧力室152、ノズル流路151a、インク供給絞り153a等が形成される。
次に、図8(c)に示すように、アクチュエータ振動板156の上に、AD法(エアロゾルデポジション法)でPZTの駆動用圧電体(アクチュエータ)158を成膜する。
次に、図8(d)に示すように、センサ振動板164の下側にスクリーン印刷でPZTのセンサ圧電体166を成膜する。
次に、図8(e)に示すように、駆動用圧電体(アクチュエータ)158及びセンサ圧電体166の各圧電体を焼成する。
次に、図8(f)に示すように、駆動用圧電体158の上にアクチュエータ個別電極157を形成し、アクチュエータ振動板156の上に絶縁膜169及びアクチュエータ配線170をスクリーン印刷で形成し、アクチュエータ個別電極157とアクチュエータ配線170とを接続する。また同様に、センサ振動板164の下側に、絶縁膜176とセンサ配線174を、スクリーン印刷で形成する。またセンサ圧電体166にセンサ個別電極172を形成し、センサ個別電極172とセンサ配線174とを接続する。なお、各圧電体において、共通電極は、それぞれSUS製のアクチュエータ振動板156、センサ振動板164が兼ねている。
次に、図8(g)に示すように、圧力室152の左側側壁の外側にノズルプレート160をポリミド接着剤で接着する。これにより図7に示したような第2実施形態の印字ヘッド150が形成される。
次に、第3実施形態の印字ヘッドについて説明する。
図9に、本実施形態の印字ヘッドの概略構成を断面図で示す。
図9に示す印字ヘッド250においては、圧力室252の上面を構成する振動板256の上に駆動用圧電体(アクチュエータ)258が形成され、その上にアクチュエータ個別電極257が形成されている。また、圧力室252の下面側には、ポリミド280、280に挟まれたセンサ圧電体266が配置されている。またセンサ圧電体266の両側にはそれぞれ電極282、282が形成されている。そして、その下側にはSUSのプレート284が形成され、その下にノズル251が形成されたノズルプレート286が形成されている。
この実施例におけるセンサ圧電体266はg33モードを利用するものであり、そのためにセンサ圧電体266の下側にSUSのプレート284を配置しており、圧力室252内の圧力が上がるとセンサ圧電体266が押されて凹むことによって圧力を検出するようにしている。
これに対し、図10に示すものは、上記実施例を改良したものであり、センサ圧電体よりも圧力室側に金属薄膜をつけてからセンサ層を付けるようにしたもので、センサ圧電体と圧力室との間に形成された金属薄膜によってアクチュエータ側からの電気的クロストークを防止するようにしたものである。
すなわち、図10に示すように、この改良型の印字ヘッド350においては、2層のポリミド380、380に挟まれたセンサ圧電体366より圧力室352側に金属薄膜390が形成されている。この金属薄膜390は拡散接合によってつけることができるので、非常に信頼性が増す。この金属薄膜390によって、圧力検出時にセンサ側にアクチュエータ側から電気的クロストークが入り込むのを防止する。
これ以外の構成については、図9の印字ヘッド250と同様であるので、符号の下二桁を同一にして、詳しい説明は省略する。
また、上記実施例に対する第2の改良例を図11に示す。図11に示すように、第2の改良による印字ヘッド450においては、圧力室452の底面にSUS等の金属あるいは、ポリミドに金属コートしたセンサ振動板464が形成され、その下側にポリミドのプレート480が形成されている。そして、その下側にセンサ圧電体466が配置され、その下にノズルプレートを兼ねるポリミドのプレート481が形成されている。なお、この第2の改良による印字ヘッド450においては、センサ圧電体466はg31モードを利用するものであり、配線分離型であり、センサ振動板464の両面には、図示しない圧力室452の部分にのみ電極が形成されてこれにより各センサが分離されている。
また、本改良例の印字ヘッド450において、ポリミドのプレート480は無くしてセンサ振動板464を共通グランドにしてもよい。
本改良例は、図5に示す本発明の第1実施形態の印字ヘッド50と異なるのは、図5に示す第1実施形態の印字ヘッド50が有している空洞67が本改良例にはなく、層自体がシンプルになっていることである。しかし、本改良例のセンサ圧電体466もg31モードを利用しているため、圧力を受けるとセンサ圧電体466が撓むことになり、厳密にはノズル451の向きが変わることになるが、その変位量はきわめて微小であり事実上問題ない。
しかし、理想的には、図5に示す第1実施形態の印字ヘッド50のようにセンサ圧電体66の周囲に隙間ができるような空洞67が存在する方が好ましい。
以上説明した第3実施形態及びその改良例は、その構造については、図5に示した第1実施形態の圧力検出素子が機械的に分離されていた(いわゆるメカ分離)のに対して、圧力検出素子は電極により分離される構造となっている。また、第1実施形態においては圧力検出素子が変形し易く高感度であったのに対して、本第3実施形態及びその改良例は構造が簡単で製造容易であるという利点を有している。
なお、第3実施形態及びその改良例においても、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同様に、圧力室が形成される流路プレートに対して圧力室の隔壁を構成する振動板等を熱接合した後で圧電体(駆動用圧電体及びセンサ圧電体)が形成される。
例えば、第3実施形態においては、圧力室252が形成される流路プレート268に対して振動板256及び(圧力室252側の)ポリミド280を熱接合した後で、駆動用圧電体258及びセンサ圧電体266が形成される。また、第1の改良例では、圧力室352が形成される流路プレート368に対して振動板356及び金属薄膜390を熱接合した後で、駆動用圧電体358及びセンサ圧電体366が形成される。同様に、第2の改良例においても、圧力室452が形成される流路プレート468に対して、振動板456及びセンサ振動板464を熱接合した後で、駆動用圧電体458及びセンサ圧電体466が形成される。
以上、本発明の液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る液滴吐出ヘッドを備えた画像形成装置の一実施形態としてのインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。 図1のインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 印字ヘッドの他の構造例を示す平面透視図である。 一つの圧力室ユニットの拡大図である。 図4中の5A−5B線に沿った本発明の第1実施形態に係る印字ヘッドを示す断面図である。 (a)〜(h)は、第1実施形態に係る印字ヘッドの製造工程を示す工程図である。 本発明の第2実施形態に係る印字ヘッドを示す断面図である。 (a)〜(g)は、第2実施形態に係る印字ヘッドの製造工程を示す工程図である。 本発明の第3実施形態の印字ヘッドを示す断面図である。 図9に示す実施形態に対する第1の改良例を示す断面図である。 図9に示す実施形態に対する第2の改良例を示す断面図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、51…ノズル、51a…ノズル流路、52…圧力室、53…インク供給口、53a…インク供給絞り、54…圧力室ユニット、55…インク供給路、56…アクチュエータ振動板、58…駆動用圧電体、60…ノズルプレート、62…センサカバープレート、64…センサ振動板、66…センサ圧電体、68…インク流路プレート、70…フレキシブルケーブル(アクチュエータ配線)、72…センサ個別電極、74…センサ配線、76…絶縁膜

Claims (8)

  1. 液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室の隔壁を構成する部材として、圧力発生手段としての圧電素子が前記圧力室の外側に形成された第1の振動板と、前記第1の振動板と対向して配置され前記圧力室の外側に圧力検出素子が形成された第2の振動板とを有し、
    前記圧力検出素子は、前記圧力室の隔壁を構成する部材が加熱接合された後に形成されたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記第1の振動板は、前記圧電素子の共通電極であり、かつ前記第2の振動板は前記圧力検出素子の共通電極であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記圧力発生手段としての圧電素子の液滴吐出時の変形による前記圧力室内の液体排除体積に対して、前記第2の振動板の逃げ体積が10〜20%となるように、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みと、前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みの略2倍としたことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 液滴を吐出するための圧力を発生する圧力室を形成する部材に対して、第1の振動板及び第2の振動板を、互いに対向した前記圧力室の隔壁を構成するようにして加熱接合し、
    前記第1の振動板に対し前記圧力室の外側に圧力発生手段としての圧電素子を形成するとともに、前記第2の振動板に対して前記圧力室の外側に圧力検出素子を形成する工程を含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記第1の振動板は、前記圧電素子の共通電極であり、かつ前記第2の振動板は前記圧力検出素子の共通電極であることを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記圧力発生手段としての圧電素子の液滴吐出時の変形による前記圧力室内の液体排除体積に対して、前記第2の振動板の逃げ体積が10〜20%となるように、前記第1の振動板及び前記圧電素子の厚みと、前記第2の振動板及び前記圧力検出素子の厚みを設定したことを特徴とする請求項6または7に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
JP2005217536A 2005-07-27 2005-07-27 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置 Pending JP2007030362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005217536A JP2007030362A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005217536A JP2007030362A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007030362A true JP2007030362A (ja) 2007-02-08

Family

ID=37790193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005217536A Pending JP2007030362A (ja) 2005-07-27 2005-07-27 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007030362A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027210A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 並列型電源装置
JP2020100052A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出ヘッド

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027210A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 株式会社 日立産業制御ソリューションズ 並列型電源装置
JP2020100052A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出ヘッド
JP7293646B2 (ja) 2018-12-21 2023-06-20 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出ヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4911669B2 (ja) 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッドの製造方法及び液体吐出ヘッド並びに画像形成装置
JP2008228458A (ja) 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置、及び圧電アクチュエータの製造方法
JP3820589B2 (ja) 液体吐出ヘッドとその製造方法及びインクジェット記録装置
JP5241017B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置並びに画像形成装置
JP5063892B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP2006088476A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
US7765659B2 (en) Method of manufacturing a liquid ejection head
JP2005103771A (ja) インクジェットヘッドとその製造方法及びインクジェット記録装置
JP3978681B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2007030362A (ja) 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置
JP4351639B2 (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP4474686B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2006263982A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2010103521A (ja) 圧電アクチュエータの製造方法、液体吐出ヘッド、及び画像形成装置
US7600860B2 (en) Liquid ejection head and image forming apparatus
JP4038734B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP2006095769A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2006248174A (ja) 液体吐出ヘッド、その製造方法、及び、画像形成装置
JP2005186619A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像記録装置
US7524039B2 (en) Liquid ejection head and image forming apparatus
JP2008155537A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、及び画像形成装置
JP2005268631A (ja) 積層圧電体とその製造方法及びこれを用いたインクジェット記録ヘッド
JP4933765B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP2006305911A (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP2005288916A (ja) 吐出ヘッド及び吐出ヘッド製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070116