JP2006351374A - イオン源 - Google Patents
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Abstract
【課題】 イオン化室で異常放電が発生することなく、長時間にわたって正常に動作させることができるイオン源を提供する。
【解決手段】 イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード2に向けて加速されて非磁性体2bに衝突する。このイオン衝突によりスパッタされた非磁性体2bの粒子bの殆どは、アノード7の内面I上に堆積する。その際、スパッタ粒子bは磁性を有していないので、スパッタ粒子bはイオン化室3に形成された磁場Eの影響を受けることなくアノード7上に一様に堆積する。このため、従来のようにアノード7上に針状部分が形成されることはなく、従来発生していたイオン化室での異常放電を防止することができる。したがって本発明のイオン源においては、長時間にわたって正常にイオン放出を行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード2に向けて加速されて非磁性体2bに衝突する。このイオン衝突によりスパッタされた非磁性体2bの粒子bの殆どは、アノード7の内面I上に堆積する。その際、スパッタ粒子bは磁性を有していないので、スパッタ粒子bはイオン化室3に形成された磁場Eの影響を受けることなくアノード7上に一様に堆積する。このため、従来のようにアノード7上に針状部分が形成されることはなく、従来発生していたイオン化室での異常放電を防止することができる。したがって本発明のイオン源においては、長時間にわたって正常にイオン放出を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子顕微鏡で観察される試料を作製するイオンビーム加工装置などに用いられるイオン源に関する。
現在、イオンビーム加工装置は、透過電子顕微鏡(TEM)や走査電子顕微鏡(SEM)の観察試料を作製するのに利用されている。このイオンビーム加工装置として、遮蔽材を試料上に配置し、遮蔽材で覆われなかった試料部分をイオンビームでエッチングして観察断面を得るものがある。このような電顕試料作製用のイオンビーム加工装置においては、イオン源としてペニング型イオン源が用いられている。
ペニング型イオン源は、カソードとアノードと磁場発生手段を備え、さらにイオン化室にガスを導入する手段を備えている。このような構成において、カソードから放出された電子は前記磁場により旋回運動を行い、イオン化室に導入されたガスはその電子の衝突を受けてイオン化される。そして、そのイオン化により発生した陽イオンは、イオン化室の外に加速されて放出される。
なお、ペニング型イオン源に関する特許文献として、特開昭53−114661号公報(特許文献1)などが知られている。
ペニング型イオン源は、カソードとアノードと磁場発生手段を備え、さらにイオン化室にガスを導入する手段を備えている。このような構成において、カソードから放出された電子は前記磁場により旋回運動を行い、イオン化室に導入されたガスはその電子の衝突を受けてイオン化される。そして、そのイオン化により発生した陽イオンは、イオン化室の外に加速されて放出される。
なお、ペニング型イオン源に関する特許文献として、特開昭53−114661号公報(特許文献1)などが知られている。
さて、ペニング型イオン源の中には、カソードが前記磁場発生手段のポールピースを兼ねているものがある。この場合、カソードは磁性材料である鉄(Fe)で作られる。
一方、前記イオン化室で発生した陽イオンのうち、その一部の陽イオンはカソードに衝突してカソード表面をスパッタする。そのスパッタされたカソードの粒子はイオン化室内に堆積するが、カソードが上述したように磁性材料Feで作られている場合、そのカソードの粒子(Fe)はイオン化室内の前記磁場により針状に堆積する。すなわち、スパッタされたカソードの粒子(Fe)はイオン化室内の磁場の向きに沿って積み重なって行き、たとえばアノードの表面に針状に堆積する。
このようにアノード上に針状部分が形成されると、カソードとアノード間に電圧が印加されているため、その針状部分に異常放電が発生してしまう。さらにその異常放電により、カソードとアノード間に電圧を印加している電源回路がショートしてしまい、それらの電極間に所定の電圧が印加されなくなる。この結果、カソードからの電子放出が減少または無くなり、イオン源からイオンビームが放出されなくなってしまう。
一方、前記イオン化室で発生した陽イオンのうち、その一部の陽イオンはカソードに衝突してカソード表面をスパッタする。そのスパッタされたカソードの粒子はイオン化室内に堆積するが、カソードが上述したように磁性材料Feで作られている場合、そのカソードの粒子(Fe)はイオン化室内の前記磁場により針状に堆積する。すなわち、スパッタされたカソードの粒子(Fe)はイオン化室内の磁場の向きに沿って積み重なって行き、たとえばアノードの表面に針状に堆積する。
このようにアノード上に針状部分が形成されると、カソードとアノード間に電圧が印加されているため、その針状部分に異常放電が発生してしまう。さらにその異常放電により、カソードとアノード間に電圧を印加している電源回路がショートしてしまい、それらの電極間に所定の電圧が印加されなくなる。この結果、カソードからの電子放出が減少または無くなり、イオン源からイオンビームが放出されなくなってしまう。
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、イオン化室で異常放電が発生することなく、長時間にわたって正常に動作させることができるイオン源を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のイオン源は、カソードとアノードと磁場発生手段を備えると共に、前記イオン化室にガスを導入する手段を備え、前記カソードから放出された電子を前記磁場により旋回させ、その旋回する電子により前記ガスをイオン化し、発生したイオンを前記イオン化室の外に放出するようにしたイオン源において、前記イオン化により発生したイオンの一部が衝突する前記カソードの表面を、導電性を有する非磁性材料で形成するようにしたことを特徴とする。
したがって本発明によれば、イオン化室で異常放電が発生することなく、長時間にわたって正常に動作させることができるイオン源を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のイオン源の一例を示した図であり、ペニング型イオン源を示した図である。まず装置構成を説明する。
図1において、1は円盤状のベースである。ベース1は電気絶縁材料で作られており、ガス導入孔1aがベース1に設けられている。
2は円盤状のカソードであり、カソード2は前記ベース1に固定されている。カソード2は、前記磁場発生手段のポールピースを兼ねたカソード本体2aと、円盤状の非磁性体2bを有している。この非磁性体2bは、カソード本体2aに設けられた円形状凹部2cに嵌められ、その凹部2cにねじ込まれたリング状ネジ2dによってカソード本体2a側に固定されている。このように非磁性体2bは着脱可能にカソード本体2aに取り付けられている。また、ガス導入孔2eがカソード本体2aに設けられており、ガス導入孔2eは前記ガス導入孔1aに繋がっている。なお、図1における[カソード正面図]は、カソード2をリング状ネジ2d側から見た図である。
カソード2の材質について説明すると、カソード本体2aは、導電性のある磁性材料で作られている。たとえば、カソード本体2aは鉄(Fe)で作られている。一方、非磁性体2bは、導電性のある非磁性材料で作られており、たとえばチタン(Ti)で作られている。ネジ2dも同様にチタンで作られている。
以上、カソード2について説明したが、上述したようにカソード2が非磁性体2bを備えている点、すなわち、イオン化室3に面するカソード表面が導電性のある非磁性材料(Ti)で形成されている点が本発明の特徴である。
さらに、図1において4は円筒状のマグネットである。マグネット4の一端は、磁性材料で作られた前記カソード本体2aに繋がっている。このマグネット4は導電性を有している。
また、5は円盤状のカソードであり、導電性のある磁性材料(たとえばFe)で作られたカソード5は、前記マグネット4の他端に繋がっている。カソード5は前記磁場発生手段のポールピースを兼ねており、図1のイオン源における磁場発生手段は、このカソード5と前記マグネット4と前記カソード2で構成されている。この磁場発生手段により、前記イオン化室3に磁場Eが形成される。なお、イオン通過孔5aがカソード5の中央部分に開けられている。
6は円筒状のインシュレータである。インシュレータ6は前記マグネット4の内側に嵌められており、インシュレータ6の外面はマグネット4の内面に接触している。このインシュレータ6は、電気絶縁性を有する非磁性材料(たとえばセラミックス)で作られている。
7は円筒状のアノードである。アノード7は前記インシュレータ6の内側に嵌められており、アノード7の外面はインシュレータ6の内面に接触している。一方、アノード7の内面はイオン化室3に面している。このアノード7は、導電性を有する非磁性材料(たとえばステンレス)で作られている。そしてアノード7は、前記インシュレータ6により、カソード2,5とマグネット4に対して電気的に絶縁されている。
8は円筒状の加速電極である。接地電位に保たれた加速電極8は、上述したカソード2,5とマグネット4を囲むように、前記ベース1の周縁部に取り付けられている。図中、8aは加速電極8のイオン通過孔である。
9はガス供給源であり、ガス供給源9は前記ベース1に接続されている。このガス供給源9は、たとえばアルゴンガスを前記ガス導入孔1a,2eを介してイオン化室3に導入するためのものである。
10は電圧電源であり、電圧電源10は前記加速電極8とカソード5間に電圧V1を印加するためのものである。なお、カソード5に電気的に接続されたマグネット4とカソード2は、カソード5と同じ電位に保たれる。そして、カソード2のカソード本体2aと、導電性を有する非磁性体2bは、カソード5と同じ電位に保たれる。また11は電圧電源であり、電圧電源11はカソード2,5とアノード7間に電圧V2を印加するためのものである。
以上、図1の装置構成について説明した。以下、動作説明を行う。
図1のイオン源が上述した電顕試料作製用イオンビーム加工装置に取り付けられている場合、試料をイオンビーム加工する際、アルゴンガスがガス供給源9からイオン化室3に導入される。また、電圧電源10,11が制御され、カソード2,5とアノード7間に電圧V2(たとえば500V)が印加されると共に、カソード5と加速電極8間に電圧V1(たとえば5.5kV)が印加される。
このような電圧印加により、カソード2表面(イオン化室3に面するカソード本体2aの表面と、イオン化室3に面する非磁性体2bの表面S)とカソード5表面から電子が放出され、その放出された電子はアノード7に向けて加速される。その際、カソード2,5表面から放出された電子は、イオン化室3に形成された前記磁場Eでその軌道が曲げられて旋回運動を行う。このイオン化室3内を旋回する電子が前記アルゴンガスに衝突すると、その衝突を受けたアルゴンガスはイオン化する。このイオン化により、陽イオンaがイオン化室3で発生する。
さて、イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード5のイオン通過孔5aを通り、加速電極8で加速されてそのイオン通過孔8aから外部に放出される(図1の矢印A参照)。そして、その陽イオンから成るイオンビームによって試料(図示せず)はエッチングされる。
一方、図1の矢印Bに示すように、イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード2に向けて加速されて非磁性体2bに衝突する。このイオン衝突により、非磁性体2bの表面Sはスパッタされる。そして、そのスパッタされた非磁性体2bの粒子b(以下、スパッタ粒子bという)の殆どは、アノード7の内面I上に堆積する。その際、スパッタ粒子bは磁性を有していないので、スパッタ粒子bはイオン化室3に形成された前記磁場Eの影響を受けることなくアノード7上に一様に堆積する。すなわち、磁性を有していないスパッタ粒子bは、図2に示す従来例のようにアノード上に針状に堆積することはなく、図1のJに示すようにアノード7の内面I上に一様に堆積する。図1からもわかるように、スパッタ粒子bの堆積物Jの表面(イオン化室3に面する面)は平らな鏡面となっている。
このように本発明においては、スパッタ粒子bはアノード7上に鏡面状に堆積する。このため本発明においては、従来のようにアノード7上に針状部分が形成されることはなく、従来発生していたイオン化室での異常放電を防止することができる。したがって本発明のイオン源においては、長時間にわたって正常にイオン放出を行うことができる。このようなイオン源を電顕試料作製用のイオンビーム加工装置に用いれば、電顕観察に適した試料を確実に作製することができる。
また、従来においては、カソードの粒子がアノード上に針状に堆積すると、オペレータはその堆積物をサンドペーパーで定期的に取り除いていた。本発明ではこのようなクリーニングは行わなくて澄み、オペレータの負担は軽減される。
なお、上述した非磁性体2bは導電性のあるチタンで作られている。このため、そのスパッタ粒子bの堆積物Jも導電性を有しており、堆積物Jによってアノード7の電極としての機能が失われることはない。したがって、カソード表面から放出された電子はアノード7に向けて加速される。
以上、本発明の一例を説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。上記例では、非磁性体2bの寿命を延ばすために、非磁性体2bはエッチングレートの低い(イオンスパッタされにくい)チタンで作製されている。このチタンよりややエッチングレートは上がるが(イオンスパッタされやすいが)、それでも他の材料に比べてイオンスパッタされにくいクロームやタンタルで前記非磁性体2bを作製するようにしても良い。このクロームとタンタルは何れも導電性を有する非磁性材料である。
また、上記例では、非磁性体2bを着脱可能にカソード本体2aに取り付けるようにしたが、導電性を有する非磁性材料をカソード本体2aの表面(イオン化室3に面する面)に蒸着するようにしても良い。また、カソードが前記磁場発生手段のポールピースを兼ねないのであれば、そのカソード全体を導電性のある非磁性材料で作製するようにしても良い。
さらに、図1において4は円筒状のマグネットである。マグネット4の一端は、磁性材料で作られた前記カソード本体2aに繋がっている。このマグネット4は導電性を有している。
また、5は円盤状のカソードであり、導電性のある磁性材料(たとえばFe)で作られたカソード5は、前記マグネット4の他端に繋がっている。カソード5は前記磁場発生手段のポールピースを兼ねており、図1のイオン源における磁場発生手段は、このカソード5と前記マグネット4と前記カソード2で構成されている。この磁場発生手段により、前記イオン化室3に磁場Eが形成される。なお、イオン通過孔5aがカソード5の中央部分に開けられている。
6は円筒状のインシュレータである。インシュレータ6は前記マグネット4の内側に嵌められており、インシュレータ6の外面はマグネット4の内面に接触している。このインシュレータ6は、電気絶縁性を有する非磁性材料(たとえばセラミックス)で作られている。
7は円筒状のアノードである。アノード7は前記インシュレータ6の内側に嵌められており、アノード7の外面はインシュレータ6の内面に接触している。一方、アノード7の内面はイオン化室3に面している。このアノード7は、導電性を有する非磁性材料(たとえばステンレス)で作られている。そしてアノード7は、前記インシュレータ6により、カソード2,5とマグネット4に対して電気的に絶縁されている。
8は円筒状の加速電極である。接地電位に保たれた加速電極8は、上述したカソード2,5とマグネット4を囲むように、前記ベース1の周縁部に取り付けられている。図中、8aは加速電極8のイオン通過孔である。
9はガス供給源であり、ガス供給源9は前記ベース1に接続されている。このガス供給源9は、たとえばアルゴンガスを前記ガス導入孔1a,2eを介してイオン化室3に導入するためのものである。
10は電圧電源であり、電圧電源10は前記加速電極8とカソード5間に電圧V1を印加するためのものである。なお、カソード5に電気的に接続されたマグネット4とカソード2は、カソード5と同じ電位に保たれる。そして、カソード2のカソード本体2aと、導電性を有する非磁性体2bは、カソード5と同じ電位に保たれる。また11は電圧電源であり、電圧電源11はカソード2,5とアノード7間に電圧V2を印加するためのものである。
以上、図1の装置構成について説明した。以下、動作説明を行う。
図1のイオン源が上述した電顕試料作製用イオンビーム加工装置に取り付けられている場合、試料をイオンビーム加工する際、アルゴンガスがガス供給源9からイオン化室3に導入される。また、電圧電源10,11が制御され、カソード2,5とアノード7間に電圧V2(たとえば500V)が印加されると共に、カソード5と加速電極8間に電圧V1(たとえば5.5kV)が印加される。
このような電圧印加により、カソード2表面(イオン化室3に面するカソード本体2aの表面と、イオン化室3に面する非磁性体2bの表面S)とカソード5表面から電子が放出され、その放出された電子はアノード7に向けて加速される。その際、カソード2,5表面から放出された電子は、イオン化室3に形成された前記磁場Eでその軌道が曲げられて旋回運動を行う。このイオン化室3内を旋回する電子が前記アルゴンガスに衝突すると、その衝突を受けたアルゴンガスはイオン化する。このイオン化により、陽イオンaがイオン化室3で発生する。
さて、イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード5のイオン通過孔5aを通り、加速電極8で加速されてそのイオン通過孔8aから外部に放出される(図1の矢印A参照)。そして、その陽イオンから成るイオンビームによって試料(図示せず)はエッチングされる。
一方、図1の矢印Bに示すように、イオン化室3で発生した陽イオンaの一部は、カソード2に向けて加速されて非磁性体2bに衝突する。このイオン衝突により、非磁性体2bの表面Sはスパッタされる。そして、そのスパッタされた非磁性体2bの粒子b(以下、スパッタ粒子bという)の殆どは、アノード7の内面I上に堆積する。その際、スパッタ粒子bは磁性を有していないので、スパッタ粒子bはイオン化室3に形成された前記磁場Eの影響を受けることなくアノード7上に一様に堆積する。すなわち、磁性を有していないスパッタ粒子bは、図2に示す従来例のようにアノード上に針状に堆積することはなく、図1のJに示すようにアノード7の内面I上に一様に堆積する。図1からもわかるように、スパッタ粒子bの堆積物Jの表面(イオン化室3に面する面)は平らな鏡面となっている。
このように本発明においては、スパッタ粒子bはアノード7上に鏡面状に堆積する。このため本発明においては、従来のようにアノード7上に針状部分が形成されることはなく、従来発生していたイオン化室での異常放電を防止することができる。したがって本発明のイオン源においては、長時間にわたって正常にイオン放出を行うことができる。このようなイオン源を電顕試料作製用のイオンビーム加工装置に用いれば、電顕観察に適した試料を確実に作製することができる。
また、従来においては、カソードの粒子がアノード上に針状に堆積すると、オペレータはその堆積物をサンドペーパーで定期的に取り除いていた。本発明ではこのようなクリーニングは行わなくて澄み、オペレータの負担は軽減される。
なお、上述した非磁性体2bは導電性のあるチタンで作られている。このため、そのスパッタ粒子bの堆積物Jも導電性を有しており、堆積物Jによってアノード7の電極としての機能が失われることはない。したがって、カソード表面から放出された電子はアノード7に向けて加速される。
以上、本発明の一例を説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。上記例では、非磁性体2bの寿命を延ばすために、非磁性体2bはエッチングレートの低い(イオンスパッタされにくい)チタンで作製されている。このチタンよりややエッチングレートは上がるが(イオンスパッタされやすいが)、それでも他の材料に比べてイオンスパッタされにくいクロームやタンタルで前記非磁性体2bを作製するようにしても良い。このクロームとタンタルは何れも導電性を有する非磁性材料である。
また、上記例では、非磁性体2bを着脱可能にカソード本体2aに取り付けるようにしたが、導電性を有する非磁性材料をカソード本体2aの表面(イオン化室3に面する面)に蒸着するようにしても良い。また、カソードが前記磁場発生手段のポールピースを兼ねないのであれば、そのカソード全体を導電性のある非磁性材料で作製するようにしても良い。
1…ベース、1a…ガス導入孔、2…カソード、2b…非磁性体、2c…円形状凹部、2d…リング状ネジ、2e…ガス導入孔、3…イオン化室、4…マグネット、5…カソード、5a…イオン通過孔、6…インシュレータ、7…アノード、8…加速電極、8a…イオン通過孔、9…ガス供給源、10,11…電圧電源、a…陽イオン、b…スパッタ粒子、S…非磁性体2bの表面、I…アノード7の内面、J…スパッタ粒子bの堆積物
Claims (4)
- カソードとアノードと磁場発生手段を備えると共に、イオン化室にガスを導入する手段を備え、
前記カソードから放出された電子を前記磁場により旋回させ、その旋回する電子により前記ガスをイオン化し、発生したイオンを前記イオン化室の外に放出するようにしたイオン源において、
前記イオン化により発生したイオンの一部が衝突する前記カソードの表面を、導電性を有する非磁性材料で形成するようにした
ことを特徴とするイオン源。 - 前記カソードの表面を、前記イオンによりスパッタされにくい非磁性材料で形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載のイオン源。
- 前記非磁性材料はチタンまたはクロームまたはタンタルであることを特徴とする請求項1記載のイオン源。
- 前記カソードは前記磁場発生手段のポールピースを兼ねていることを特徴とする請求項1記載のイオン源。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP2005176446A JP2006351374A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | イオン源 |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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Publications (1)
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