以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1(タグラベル作成システム)において、タグラベル作成装置2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、タグラベル作成装置2を操作するための端末5(操作端末)、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7(外部記憶装置)に接続されて、(例えば広域の)ネットワークを構築している。
上記端末5はいわゆるPC(パーソナルコンピュータ)端末であり、表示手段であるディスプレイ5a及び入力手段であるキーボード(マウス等でもよい)5bを備えると共に、図示しない中央演算処理装置であるCPU(起動手段)や記憶手段としてのROM及びRAM(データベース)等を有している。上記CPUは、通信回線3を介して入力される外部信号に基づき、例えばROMに予め記憶されたタグラベル作成装置2を操作するためのアプリケーションを起動するようになっている(詳細は後述)。
図2は、上記タグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、タグラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部に、カートリッジ100(無線タグ回路素子カートリッジ)が着脱可能に取り付けられている。
装置本体8は、カートリッジ100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部を備えるとともに外郭を構成する筐体9と、カバーフィルム103に所定の印字(印刷)を行う印字手段としての印字ヘッド(この例ではサーマルヘッド)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム103と基材テープ101とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すための圧着ローラ駆動軸12と、印字済タグラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(タグラベル用無線タグ回路素子、詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ14(装置側アンテナ手段)と、カートリッジ100に備えられる無線タグ回路素子Tc(記憶手段、用途関連情報用無線タグ回路素子)との間で上記同様に無線通信により信号の送受を行うアンテナ19(装置側アンテナ手段)と、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、上記無線通信による信号送受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ14に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに、切断後のテープ110(=無線タグラベルT)を案内するための一対の搬送ガイド13と、その案内された無線タグラベルTを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出する排出センサ18とを有する。
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14を介し上記無線タグ回路素子Toへ、また上記アンテナ19を介し上記無線タグ回路素子Tcへと、それぞれアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路21と、無線タグ回路素子To、Tcから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、テープ送りローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、この送出ローラ用モータ28を制御する送出ローラ駆動回路29と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、タグラベル作成装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線3に接続され、この通信回線3に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、カートリッジ100は、筐体100Aと、この筐体100A内に配置され帯状の上記基材テープ101が巻回された第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ110としつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする(=テープ送りローラとしても機能する)圧着ローラ107と、上記筐体100Aにおける前記装置本体8側のアンテナ19とほぼ向かい合う位置に設けられた上記無線タグ回路素子Tcとを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、情報の送受信を行うアンテナ152が一体的に設けられており、これに接続するように情報を更新可能に(書き換え可能rewritableに)記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている(上記無線タグ回路素子Tcも同様)。
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記テープ送りローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
無線タグ回路素子Tcには、このカートリッジ100が有する無線タグ回路素子Toの用途関連情報が記憶されている。ここで、用途関連情報とは、無線タグ回路素子Toがどのような用途に使用されるかに関する情報であり、本実施形態では、無線タグ回路素子Toの用途と1対1で関連づけられたID情報が記憶されている(以下、単にID情報と称する)。そして、基材テープ101に備えられる各無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報に対しアンテナ14よりアクセスを行う前に先立ち、そのID情報が読み取られるようになっている(詳細は後述)。
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に印字R(後述の図6参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
図4は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図4において、高周波回路21は、制御回路30により切り替えられるアンテナスイッチ(切替)回路341と、このアンテナスイッチ回路341を経てアンテナ14,19を介し無線タグ回路素子To,Tcに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14,19により受信された無線タグ回路素子To,Tcからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
アンテナスイッチ回路341は、周知の高周波用FETやダイオードを用いたスイッチ回路であり、制御回路30からの選択信号によりアンテナ14,19のいずれかを送受分離器34に接続するものである。
送信部32は、制御回路30からの制御信号に応じ、無線タグ回路素子To,TcのIC回路部151の無線タグ情報にアクセス(読み取り又は書き込み)するための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase Locked Loop)36、及びVCO(Voltage
Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波(無線タグ情報)を、制御回路30からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定し増幅する可変送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナスイッチ回路341を経てアンテナ14,19のいずれかに伝達されて無線タグ回路素子To,TcのIC回路部151に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部33は、アンテナ14,19により受信された無線タグ回路素子To,Tcからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅する受信第1アンプ43と、この受信第1アンプ43の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ42と、上記アンテナ14,19により受信された無線タグ回路素子To,Tcからの反射波と上記発生された後に位相が90°遅れた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を増幅する受信第2アンプ47と、この受信第2アンプ47の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ46とを備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のタグラベル作成装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子To,Tcからの反射波の復調が行われる。
図5は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図5において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置2側のアンテナ14とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ152と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部151の駆動電源とするための電源部154と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、アンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置2のアンテナ14からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、アンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
なお、詳細な図示を省略するが、カートリッジ100に設けられた無線タグ回路素子Tcについても、上記無線タグ回路素子Toと同様の構造であって、IC回路部151及びアンテナ152等が備えられている。
図6(a)及び図6(b)は、上述のようにして無線タグ回路素子Toの情報書き込み及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は下面図である。また図7は、図6中VII−VII′断面による横断面図である。
これら図6(a)、図6(b)、及び図7において、無線タグラベルTは、図3に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図7中上側)よりその反対側(図7中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toが粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
図8は、上述した無線タグラベルTの作成、すなわち、カバーフィルム103を搬送し印字ヘッド10で所定の印字を行いつつ基材テープ101を貼り合わせて印字済タグラベル用テープ110とした後印字済タグラベル用テープ110を無線タグ回路素子Toごとに切断し無線タグラベルTとする際に、制御回路30によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図8において、例えば操作者が端末5(又は汎用コンピュータ6でもよい。以下、同様)を介し、タグラベル作成装置2におけるタグ情報読み取り又は書き込み操作(言い換えればタグラベル作成操作)を行うとこのフローが開始される。まずステップS10において、カートリッジ100に備えられた無線タグ回路素子Tcのメモリ部157(先の図5参照)内に予め記憶された上記ID情報に基づき、対応する用途に関連して操作者が端末5において使用するタグラベル作成装置2操作用のアプリケーション(操作用ソフトウェア。なお、印刷フォーマットのテンプレートでもよい)の選択処理を行う(後述の図9参照)。
次のステップS50では、タグアクセスをテープ側に切り替える。具体的には、アンテナスイッチ回路341に選択信号を出力し、アンテナ14が送受分離器34に接続されるようにアンテナスイッチ回路341を切り替える。
その後、ステップS100に移り、上記ステップS10で選択されたアプリケーションを用いて上記端末5を介して入力操作された、アンテナ14より無線タグ回路素子ToのIC回路部151へ書き込むべき無線タグ情報と印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報とに従って、無線タグ回路素子ToのIC回路部151のメモリ部157への無線タグ情報の書き込み及びカバーフィルム103への所定の印字を行い(なお、読み取り処理の場合には、上記ステップS10で選択されたアプリケーションを用いて上記端末5を介して入力操作された、印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報に従って、カバーフィルム103への所定の印字を行い)、印字済タグラベル用テープ110を無線タグ回路素子Toごとに切断して無線タグラベルTを作成する無線タグラベル作成処理を行い(詳細は後述の図14乃至図16を参照)、このフローを終了する。なお、予め無線タグ回路素子Toを含む所定領域に引き剥がし用のカット線が形成されたいわゆるダイカットタイプのラベル素材に対し上記無線タグラベル作成処理を行う場合には、上記切断は不要となる。
図9は、上述したステップS10の詳細手順を表すフローチャートである。
図9において、まず、ステップS11において、上記タグラベル作成装置2の装置本体8に設けられたカートリッジホルダ部にカートリッジ100が装着されたか否かを判定する。具体的には、特に図示して説明はしないが、例えばカートリッジ100の筐体100Aに対しバネ部材で接点を付勢当接させることでカートリッジ100の有無を検出するメカニカルスイッチや、例えば制御回路30からの信号により発光する発光ダイオード及びその発光の筐体100Aによる反射光を受光し対応する検出信号を制御回路30に出力するフォトトランジスタを備えたセンサ等によりカートリッジ100の装着を検出し、その検出信号を入力することにより行うようになっている。
その後、ステップS12において、タグアクセスをカートリッジ側に切り替える。具体的には、アンテナスイッチ回路341に選択信号を出力し、アンテナ19が送受分離器34に接続されるようにアンテナスイッチ回路341を切り替える。
次のステップS13では、カートリッジ100に備えられた無線タグ回路素子Tcのメモリ部157(先の図5参照)内に予め記憶された上記ID情報の読み取り処理を行う(後述の図13参照)。
次のステップS14では、タグラベル作成装置2操作用のアプリケーションの新規登録を行う操作が行われたか否かを判定する。具体的には、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号を出力し、ディスプレイ5aにアプリケーションの新規登録を行うか否かを問うメッセージ画面を表示させる(図10参照)。このメッセージに促され、操作者がキーボード5b(又は図示しないマウス等でもよい)を用いて新規登録を行うか否かを入力すると、その入力信号が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して制御回路30に入力され、これにより判定を行う。例えば、用いようとしているアプリケーションが今までに使用されたことがあり既にカートリッジ100側の無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報との関連づけがなされたものである場合等には、操作者により新規登録をしない旨が入力され、判定が満たされずに次のステップS15に移る。
ステップS15では、例えば情報サーバ7に制御信号(相関読み込み指示信号)を出力し、情報サーバ7のメモリ等に予め記憶された、カートリッジ100側の無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションとが1対1で関連づけられた相関情報を、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して読み込む。そして、この読み込んだ相関情報を制御回路30が有する前記RAM等に一次的に記憶する。なお、上記相関情報により1つのID情報に対し複数のアプリケーションが関連づけられていてもよい(後述の変形例も参照)。この場合、それら複数のアプリケーションを、予め、過去の無線タグラベルの作成履歴に基づく所定の順序(例えば使用頻度の高いものを優先する等)で関連づけ、この順序情報も併せて上記相関情報に含まれるようにしておき、このステップS15で読み込むようにしてもよい。さらにこの順序情報は情報サーバ7でなくID情報とともに無線タグ回路素子Tcに記憶しておくようにしてもよい。
次のステップS16では、上記ステップS15でRAMに記憶した相関情報に基づき、先のステップS13でカートリッジ100側の無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報と関連づけられたアプリケーションを選択する。そして、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号(ソフトウェア確認表示信号)を出力し、ディスプレイ5aに上記選択したアプリケーションの名称等(例えば記号、アイコン等でもよい。すなわち、選択されたアプリケーションが判別できる表示であればよい)を表示させる(言い換えれば無線タグ回路素子Toの用途を表示させることに相当する)と共に、この選択アプリケーションを承認するか否かを問うメッセージ画面を表示させる。このときの選択処理画面の一例を図11に示す。図11の例では、固定資産管理、名札管理、文書管理の3つのアプリケーションのうち、固定資産管理が選択されている。
次のステップS17では、上記ステップS16で選択されたアプリケーションが承認されたか否かを判定する。具体的には、操作者により端末5のキーボード5bを介して承認するか否かが入力され、その入力信号が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して制御回路30に入力されたかどうかを判定する。承認された場合には判定が満たされて次のステップS18に移る。
ステップS18では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号(ソフトウェア指示信号)を出力し、当該アプリケーションを起動させる。
一方、先のステップS14において、例えば、用いようとしているアプリケーションが今までに使用されたことがなく未だ無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報との関連づけがなされていないものである場合や、既にID情報との関連づけがなされているがその関連づけを変更したい場合等には、操作者により新規登録を行う旨が入力され、判定が満たされて、次のステップS19に移る。
ステップS19では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号を出力し、ディスプレイ5aに先のステップS13で無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報を表示させる。そして、次のステップS20に移る。
なお、先のステップS17で選択アプリケーションが承認されなかった場合にも、判定が満たされずに次のステップS20に移る。
ステップS20では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号を出力し、端末5のROM(又はRAMでもよい)に予め記憶されたタグラベル作成装置2を操作するためのアプリケーション(単数及び複数のどちらの場合も含む)の名称等(例えば記号、アイコン等でもよい。すなわち、アプリケーションが判別できる表示であればよい)をディスプレイ5aに一覧表示させる(言い換えれば無線タグ回路素子Toの用途を一覧表示させることに相当する)。なおこのとき、このアプリケーションの一覧表示と、上記ステップS19で表示されたID情報とは、ディスプレイ5a上で並列して表示されるようになっている(なお、片方ずつ表示してもよい)。
次のステップS21では、操作者が上記ステップS20においてディスプレイ5aに一覧表示されたアプリケーションの中から1つのアプリケーションを選択したか否かが判定される。具体的には、操作者がキーボード5bを用いてアプリケーションを選択し、その選択入力信号が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して制御回路30に入力されたかどうかを判定する。選択された場合には次のステップS22に移る。
ステップS22では、上記ステップS21で選択されたアプリケーションと先のステップS13で無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報とを1対1に対応させ、相関情報として入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して例えば情報サーバ7に出力し、情報サーバ7が有するメモリ等に当該相関情報を記憶させる。
次のステップS23では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号(ソフトウェア指示信号)を出力し、先のステップS21で選択されたアプリケーションを起動させる。
以上により、タグラベル作成装置2操作用のアプリケーションの選択が完了し、アプリケーション選択処理のフローが終了する。
なお、上述したようにカートリッジ100側の無線タグ回路素子TcのID情報と複数のアプリケーションが関連づけられているときには、上記ステップS16においてそれら複数のアプリケーションが選択され、ディスプレイ5a上に表示される。このとき、選択された複数のアプリケーションを単純に並列的に表示してもよいし、最も使用頻度の高いもの、あるいは最も最近使用されたものを優先して上位に表示してもよい。さらに、以上説明したアプリケーションの選択時に、当該アプリケーションにて利用されるデータベースも併せて選択されるようにしても良い。
なお、以上ではタグラベル作成装置2のカートリッジホルダ部にカートリッジ100が装着される(ステップS11)と無線タグ回路素子TcからID情報を読み込む(ステップS13)ようにしたが、これに限られず、例えばタグラベル作成装置2の装置電源が投入されると無線タグ回路素子TcからID情報を読み込むようにしてもよい。
図12は、上述したようなタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションの選択処理が行われ、上記ステップS18又はステップS23においてアプリケーションが起動された際に、端末5のディスプレイ5aに表示される画面の一例を表す図である。
この図12に示すように、この例では無線タグ回路素子Toの用途種別が固定資産用となっており、無線タグ回路素子Toに対応してカバーフィルム103に印刷される印字文字、及び無線タグ回路素子ToのIC回路部151に記憶される無線タグ情報としての物品情報を入力するための入力欄が表示される。操作者が、端末5のキーボード5bを用いて印字文字欄に固定資産ナンバー、物品情報欄にその固定資産となる物品名、管理者欄に管理者名等を入力すると、それら入力情報が端末5から通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して制御回路30に読み込まれる。これにより、後述するように無線タグラベル作成処理においてカバーフィルム103に上記印字文字R(ここでは固定資産No.)が印刷されると共に、無線タグ情報として上記物品情報が無線タグ回路素子ToのIC回路部151に書き込まれる(後述の図14参照)。なお、たとえばメモリ部157がリードオンリーメモリで構成されており、読み取りによる無線タグラベル作成の場合には、上記画面において物品情報が表示され、操作者は印字文字欄の固定資産ナンバーのみ入力することとなる。
なお、上記のような無線タグ回路素子Toへの書き込み又は読み取りの際には、操作者により入力された物品情報がそのまま無線タグ情報としてIC回路部151に書き込まれてもよいし、物品情報と無線タグ回路素子ToのID情報とが対応づけられてそのID情報がIC回路部151に書き込まれるようにしてもよい。この場合の物品情報と無線タグ回路素子ToのID情報との対応関係は、例えば前述の情報サーバ7等に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
また、上記では一例として無線タグ回路素子Toの用途種別が固定資産用である場合を示したが、これに限られず、名札管理用、オフィス文書管理用、汎用等、多種多様な用途に応じたアプリケーションが起動されるようになっている。
図13は、上述した図9のステップS13の詳細手順を表すフローチャートである。
図13において、まず、ステップS31において、無線タグ回路素子Tcからの応答がない場合にリトライを行う回数(アクセス試行回数)をカウントする変数Kを0に初期化する。
その後、ステップS32において、予め固定的に決められた所定の通信パラメータ(周波数帯域や通信プロトコル等)を用いて無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報を読み出す「Scroll All ID」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22でアクセス情報としての「Scroll
All ID」信号が生成されて高周波回路21を介してカートリッジ100の無線タグ回路素子Tcに送信され、返信を促す。
次に、ステップS33において、上記「Scroll All ID」信号に対応してカートリッジ100の無線タグ回路素子Tcから送信されたリプライ信号(カートリッジ情報)をアンテナ19を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む(適宜のメモリに一旦格納してもよい)。
次に、ステップS34において、上記ステップS33で受信したリプライ信号に誤りがないか否かを公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて判定する。
判定が満たされない場合はステップS35に移ってKに1を加え、さらにステップS36においてKが予め定められた所定のリトライ回数(この例では3回。それ以外の回数に適宜設定してもよい)となったかどうかが判定される。K≦2の場合は判定が満たされずステップS22に戻り同様の手順を繰り返す。K=3の場合はステップS37に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6に出力して読み取り失敗(エラー)表示を行わせ、このフローを終了する。このようにして読み取りが不調でも所定回数(この例では3回)までは再試行が行われる。ステップS34の判定が満たされた場合、無線タグ回路素子Tcからのカートリッジ情報の読み取りが完了し、このフローを終了する。
以上のルーチンにより、カートリッジ100に設けられた無線タグ回路素子TcのIC回路部151に記憶されたカートリッジ情報を読み出すことができる。
図14は、前述した図8のステップS100の無線タグラベル作成処理の詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS110において、先の図9で説明したアプリケーション選択処理によって選択されたアプリケーションを用いて端末5を介して入力操作された、アンテナ14より無線タグ回路素子ToのIC回路部151へ書き込むべき無線タグ情報と、印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報とが、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。
その後、ステップS115に移り、無線タグ回路素子Toからの応答がない場合にリトライ(再試行)を行う回数をカウントする変数N、及び通信良好か不良かを表すフラグFを0に初期化する。
次に、ステップS120において、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給され、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出される。またこのとき、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、カバーフィルム103のうち所定の領域(例えば基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面に貼り合わせることとなる領域)に、上記ステップS110で読み込んだ文字、記号、バーコード等の印字Rを印刷させる。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。以上の結果、前述したように基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ体100外方向へと搬送される。
その後、ステップS125において、印字済タグラベル用テープ110が所定値C(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされた無線タグ回路素子Toが搬送ガイド13に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定は、例えば、上記基材テープ101に設けた適宜の識別用マークを別途設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。判定が満たされたら、次のステップS130に移る。
ステップS130では、無線タグ情報を無線タグ回路素子Toに送信し書き込む書き込み処理を行う(詳細は後述の図15を参照)。
次のステップS140では、フラグF=0であるかどうかが判定される。書き込み処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図15に示すフローのステップS138参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS141に移る。一方、何らかの理由で書き込み処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図15に示すフローのステップS138参照)のでこの判定が満たされず、ステップS145に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示するようにした後、後述のステップS160へ移る。
ステップS141では、上記ステップS130で無線タグ回路素子Toへ書き込んだ無線タグ情報と、これに対応して印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせが、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して出力され、情報サーバ7やルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に例えばデータベース内に格納保持される。
その後、ステップS150で、カバーフィルム103のうちこの時点で処理対象としている無線タグ回路素子Toに対応する領域への印字がすべて完了しているかどうかを確認した後、ステップS160へ移る。
ステップS160では、印字済タグラベル用テープ110がカッタ15で切断されるべき所定位置にまで搬送されたかどうかを判定する。具体的には、例えば、対象とする無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を所定の長さ(余白量)分だけ越えたかどうかを、基材テープ101(詳細には例えば剥離紙101d、あるいはカバーフィルム103等でもよい)に対し各無線タグ回路素子Toに対応して設けた適宜の識別用マークをカートリッジ100外(例えばカッタ15のさらに搬送方向下流側)に設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。またこのような検出を行わず、印字Rの印字文字長に所定の余白領域分を加えた長さが無線タグ回路素子Toの全長を超えているかどうかを印字情報に基づき判定する(超えていれば、少なくともカバーフィルム103の印字が完了した段階でその余白領域外をカッタ15で切断するようにすれば、貼り合わせられる無線タグ回路素子Toを切断することは回避できるため)ことで代用してもよい。
上記ステップS160の判定が満たされたら、ステップS170に移る。ステップS170では、カートリッジ駆動回路24及び送出ローラ駆動回路29に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23及び送出ローラ用モータ28の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済タグラベル用テープ110の搬送が停止する。
次のステップS180では、ソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15によって印字済タグラベル用テープ110の切断を行う。前述したように、この時点で、例えば処理対象の無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS190に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開されて上記ステップS180でラベル状に生成された無線タグラベルTが搬出口16へ向かって搬送され、搬出口16から装置2外へと排出される。
図15は、上記ステップS130の詳細手順を表すフローチャートである。
図15において、図14における前述のステップS125が終了すると、まずステップS131に移り、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で本来書き込みたいID情報を含む無線タグ情報としての「Program」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157に情報が書き込まれる。
その後、ステップS132において、メモリ部157の内容を確認する「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
そして、ステップS133に移り、上記「Verify」信号に対応して上記無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ(応答)信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21の受信部33及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS134において、上記ステップS133の受信結果に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS135に移ってNに1を加え、さらにステップS136においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS131に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS137に移る。ステップS137では、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせた後、ステップS138でフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このように、情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われることにより、書き込み信頼性の確保上、万全を期すことができる。
一方、S134の判定が満たされたら、ステップS139に移り、以後の情報書き込みを禁止するための「Lock」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で「Lock」信号が生成されて高周波回路21を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信され、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みが禁止される。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了し、前述のようにして無線タグ回路素子Toが排出される。ステップS139が終了したら、このフローを終了する。
なお、以上は、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られず、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合がある。
この場合には、図14におけるステップS110において印字情報のみを読み込み、ステップS130で無線タグ情報の読み込み処理を行うようにすればよい(詳細は後述の図16参照)。その後ステップS141では印字情報とその読み込んだ無線タグ情報との組み合わせを保存する。
図16は、上記無線タグ読み取り処理の詳細手順を表すフローチャートである。
この図16において、ステップS201では、情報読み取り対象とする無線タグ回路素子Toに記憶された情報を読み出す「Scroll All ID」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Scroll
All ID」信号が生成されて高周波回路21を介して読み取り対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
次に、ステップS202において、上記「Scroll All ID」信号に対応して読み取り対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(タグID情報等を含む無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS203において、上記ステップS202で受信したリプライ信号に誤りがないか否かを公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて判定する。
判定が満たされない場合はステップS204に移ってNに1を加え、さらにステップS205においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS201に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS206に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する読み取り失敗(エラー)表示を行わせた後、ステップS207でフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このように、情報読み取りが不調でも5回までは再試行が行われることにより、読み取り信頼性の確保上、万全を期すことができる。
一方、ステップS203の判定が満たされた場合、読み取り対象とする無線タグ回路素子Toからの無線タグ情報の読み取りが完了し、このルーチンを終了する。
以上において、高周波回路21の送信部32、信号処理回路22及び制御回路30が、各請求項記載の、用途関連情報を記憶手段に書き込む書き込み制御手段を構成し、高周波回路21の受信部33、信号処理回路22及び制御回路30が、請求項4記載の、用途関連情報を読み込む読み込み制御手段を構成する。
また、制御回路30は、各請求項記載の、情報を記憶保持する記憶手段、表示信号を出力する表示信号出力手段、操作用ソフトウエア(アプリケーションまたはテンプレート)に関わる制御信号を出力するソフトウェア制御信号出力手段、及び相関読み込み指示信号を出力する相関読み込み指示信号出力手段を構成する。
以上説明したように、本実施形態のタグラベル作成装置2においては、カートリッジ100の筐体100Aに設けた無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とアプリケーションとを1対1で関連づけ、その相関情報を情報サーバ7に記憶させておくことにより、カートリッジ100及びこれに収納された無線タグ回路素子Toとこれに対応する用途とを関連づけることができる。そして、この関連づけを用い、カートリッジ100を用いて無線タグラベルTを作成する際には、先に図9を用いて説明したように、カートリッジ100をカートリッジホルダ部に装着すると無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報が読み込まれ、相関情報に基づきそのID情報と関連づけられたアプリケーション、すなわち無線タグ回路素子Toの用途に応じたアプリケーションが確認表示され、操作者の承認を得て起動される。このように、本実施形態のタグラベル作成装置2によれば、カートリッジ100の無線タグ回路素子Toの用途に応じた操作用アプリケーションの起動や関連表示のための制御等、操作者のタグラベル作成の便宜を図る制御を、自動的に実行することが可能となる。この結果、操作者は、多種多様ないずれの用途に無線タグラベルTを用いる場合であっても、面倒な操作(特にタグラベル作成装置の操作者の使いたい機能を選択する操作)を行うことなく、容易に目的の無線タグラベルTを作成することができ、利便性を向上することができる。
また本実施形態のタグラベル作成装置2においては、図9を用いて説明したように、用いようとするアプリケーションが既にID情報との関連づけがなされていてもその関連づけを変更したい場合等には、操作者がその関連づけを任意に新規登録することができる。すなわち、一旦無線タグ回路素子Toとこれに対応する用途とを関連づけた後にも、必要に応じてその関連づけを変更することが可能である。これにより、例えば現状関連づけられているアプリケーションよりさらに機能性の高いアプリケーションが開発された場合等には、関連づけを変更してそのアプリケーションが自動的に実行されるようにすることができ、利便性をより向上できると共に、タグラベル作成装置2の拡張性をも向上することができる。
なお、上記実施形態は、上記以外にも、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順次説明する。
(1)1つの無線タグ回路素子Toに複数用途を対応させた場合
上記実施形態においては、情報サーバ7のメモリ等に予め記憶された相関情報により、無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションとを1対1で関連づけている。すなわち、無線タグ回路素子Toとこれに対応する用途とを1対1で対応させるようにしたが、これに限られず、1つの無線タグ回路素子Toに複数の用途を対応させるようにしてもよい。
図17は、本変形例におけるアプリケーションの選択処理の詳細手順を表すフローチャートであり、前述の図9に対応する図面である。
図17において、ステップS11〜ステップS14までは図9と同様であるので説明を省略する。ステップS14において、操作者により新規登録をしない旨が入力された場合には、判定が満たされずに次のステップS60に移る。
ステップS60では、アプリケーションの検索処理を行う(後述の図18参照)。
次のステップS17では、上記ステップS60で検索されたアプリケーションが承認されたか否かを判定する。具体的には、操作者により端末5のキーボード5bを介して承認するか否かが入力され、その入力信号が通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して制御回路30に入力されたかどうかを判定する。承認されなかった場合には判定が満たされずにステップS60に戻る。一方、承認された場合には判定が満たされて次のステップS80に移る。
ステップS80では、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して端末5のRAM等から上記ステップS60で選択されたアプリケーションのアプリケーションカウンタ(使用回数)Nを読み込み、1を加えて、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のRAM等に記憶更新させる。そして次のステップS18に移る。
ステップS18では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号(ソフトウェア指示信号)を出力し、当該アプリケーションを起動させる。
なお、ステップS19〜ステップS23については図9と同様であるので説明を省略する。
図18は、上述したステップS60の詳細手順を表すフローチャートである。
図18において、まずステップS61では、例えば情報サーバ7に制御信号(相関読み込み指示信号)を出力し、情報サーバ7のメモリ等に予め記憶された、無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションとが関連づけられた相関情報を、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して読み込む。そして、この読み込んだ相関情報を制御回路30が有する前記RAMに一次的に記憶する。ここで、本変形例では、上記相関情報によって1つのID情報に対し複数のアプリケーションが関連づけられている。
次のステップS62では、上記ステップS61でRAMに記憶した相関情報に基づいて、先のステップS13で無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報と関連づけられた複数のアプリケーションを選択する。そして、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介して端末5から上記選択したアプリケーション情報(例えばアプリケーションの名称等。選択されたアプリケーションが判別できる情報であればよい)を読み込む(言い換えれば無線タグ回路素子Toの用途を読み込むことに相当する)。
次のステップS63では、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し、上記ステップS62で選択した複数のアプリケーションのそれぞれに対応したアプリケーションカウント値Nを読み込む。なお、アプリケーションカウント値Nは、当該アプリケーションが使用(起動)された回数を示す値で作成履歴情報にあたり、使用される度に積算され(図17のステップS80参照)端末5のRAM等に記憶されている。なお、このアプリケーションカウント値Nは、上記相関情報とともに(あるいは含ませる形で)情報サーバ7に記憶しておいてもよい。あるいは、アプリケーションカウント値Nを、情報サーバ7でなくID情報とともに無線タグ回路素子Tcに記憶しておくようにしてもよい。
次のステップS64では、上記ステップS63で読み込んだ複数のアプリケーションの中から、アプリケーションカウント値Nが最大であるアプリケーションを検索し、選択する。
次のステップS65では、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介して端末5のCPUに制御信号(ソフトウェア確認表示信号)を出力し、ディスプレイ5aに上記ステップS64で選択したアプリケーションの名称等(例えば記号、アイコン等でもよい。すなわち、選択されたアプリケーションが判別できる表示であればよい)を表示させる(言い換えれば用途を表示させることに相当する)と共に、この選択アプリケーションを承認するか否かを問うメッセージを表示させる。なお、選択アプリケーション1つのみを表示するのではなく、当該選択アプリケーションが他のものと識別可能(上位表示、強調表示等)としつつ、他のものと併せて表示してもよい。この場合、例えば上記アプリケーションカウント値Nが大きい(使用頻度の高い)順に上位に表示させてもよい。以上で本フローを終了する。
なお、以上では、対応づけられた複数のアプリケーションから使用回数が最も多いアプリケーションを自動的に選択するようにしたが、これに限られず、例えば対応づけられた複数のアプリケーションを一覧表示して、その中から操作者が選択入力するようにしてもよい。図19(a)及び図19(b)はこのときの表示の一例を表している。この例ではアプリケーションを表示する順序(上下の位置)は例えば過去の使用頻度に対応したアプリケーションポイントにより決められており、図19(a)は固定資産管理のアプリケーションポイントが最大で最も上位に表示された例であり、図19(b)は名札管理のアプリケーションポイントが最大で最も上位に表示された例である。あるいはまた、固定的に定められた所定の順番でアプリケーションを順次表示して、その中から操作者が選択入力するようにしてもよい。
本変形例においても、操作者が多種多様ないずれの用途に無線タグラベルTを用いる場合であっても容易に無線タグラベルTを作成することができ、利便性を向上することができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)局所的なネットワークを用いる場合
以上は、タグラベル作成装置2、端末5等が通信回線3を介して(広域の)ネットワークに組み込まれた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば図20に示すように、タグラベル作成装置2と端末5が(その他の外部回線とは接続しない)局所的なネットワーク(いわゆるLAN等)によって接続され、これらによって無線タグ生成システム1′を形成しても良い。
この場合、無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションとが関連づけられた相関情報は、例えば端末5のROMやRAM等のメモリ(データベース)に記憶される。したがって、アプリケーションを選択する際には、タグラベル作成装置2の制御回路30は、端末5(CPU)に制御信号(相関読み込み指示信号)を出力し、端末5のメモリに記憶された相関情報を局所的なネットワークを介して読み込む。そして、この相関情報に基づいて、無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報と関連づけられたアプリケーションを選択する。その後、端末5のディスプレイ5aに上記選択したアプリケーションの確認表示を行い、操作者の承認を経て起動する処理については前述と同様であるので説明を省略する。
本変形例によっても、上記実施形態や(1)の変形例と同様の効果を得ることができる。
(3)タグラル作成装置単体がすべての機能を備える場合
すなわち、上記(2)の変形例における端末5の機能をすべてタグラベル作成装置2側に備えるようにしてもよい。この場合、タグラベル作成装置2は、データベースとして機能する何らかの記憶手段と、アプリケーションの表示等を行う表示手段(ディスプレイ)、及び操作者が操作入力する操作手段(キーボード、マウス、タッチパネル等)を備えている。
この場合、無線タグ回路素子Tcに記憶されたID情報とタグラベル作成装置2操作用のアプリケーションとが関連づけられた相関情報は、上記タグラベル作成装置2に備えられる記憶手段(データベース)に記憶される。したがって、アプリケーションを選択する際には、タグラベル作成装置2の制御回路30は、上記記憶手段に記憶された相関情報を読み込み、この相関情報に基づいて、無線タグ回路素子Tcから読み取ったID情報と関連づけられたアプリケーションを選択する。その後、上記表示手段に上記選択したアプリケーションの確認表示を行い、操作者の承認を得て当該アプリケーションを起動させる。
本変形例によっても、上記実施形態や(1)及び(2)の変形例と同様の効果を得ることができる。
なお、以上説明した実施形態及び変形例においては、用途関連情報として無線タグ回路素子TcにID情報を記憶させておき、このID情報とアプリケーションとを相関情報を用いて対応させるようにしたが、これに限られない。すなわち、無線タグ回路素子Tcに無線タグ回路素子Toの用途情報(例えば固定資産用、名札用、オフィス用、汎用等)をそのまま記憶させ、この用途情報とアプリケーションとを相関情報を用いて対応させるようにしてもよい。また、無線タグ回路素子Tcに、アプリケーション情報を直接記憶させるようにしてもよい。この場合、相関情報を格納するデータベースが不要になるという利点を有する。
また、以上説明した実施形態及び変形例においては、選択アプリケーションに対する操作者の承認を得るために、アプリケーションの名称等の表示を行うようにしたが、これに限られず、例えば用途(例えば固定資産用、名札用、オフィス用、汎用等)を表示するようにしてもよい。この場合、アプリケーションの名称等を知らない操作者であってもその用途をもって承認をすることができる。
また、既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
なお、以上で用いた「Scroll All ID」信号、「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定したAuto−ID仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code
Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。