JP2006242264A - 固定型等速自在継手及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立てが簡単で、軽量コンパクトな固定型等速自在継手を提供する。
【解決手段】両端にて開口した筒状で内球面12に軸方向に延びる複数のボール溝14を形成した外輪10と、外球面22に軸方向に延びる複数のボール溝24を形成した内輪20と、外輪と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボール30と、外輪の内球面12と内輪の外球面22との間に介在してトルク伝達ボール30を円周方向で所定間隔に保持するケージ40とを具備し、内輪20の外球面22を外輪10に固定した部材50,50´によって受けるようにした固定式等速自在等速自在継手において、内輪20と接するケージ40の内周面が、外輪10の大端面側に位置する球面部46aと、外輪10の小端面側に位置する円筒部46bとからなり、前記円筒部46bは内輪20の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪20が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボール30の外接円がケージ40の外側輪郭内におさまる。
【選択図】図1
【解決手段】両端にて開口した筒状で内球面12に軸方向に延びる複数のボール溝14を形成した外輪10と、外球面22に軸方向に延びる複数のボール溝24を形成した内輪20と、外輪と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボール30と、外輪の内球面12と内輪の外球面22との間に介在してトルク伝達ボール30を円周方向で所定間隔に保持するケージ40とを具備し、内輪20の外球面22を外輪10に固定した部材50,50´によって受けるようにした固定式等速自在等速自在継手において、内輪20と接するケージ40の内周面が、外輪10の大端面側に位置する球面部46aと、外輪10の小端面側に位置する円筒部46bとからなり、前記円筒部46bは内輪20の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪20が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボール30の外接円がケージ40の外側輪郭内におさまる。
【選択図】図1
Description
この発明の固定型等速自在継手は、連結した駆動側と従動側の二軸間で角度変位のみを許容するタイプであって、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用される。
特許文献1に記載された固定式等速自在継手は、まずケージを外輪内に入れ、次に内輪をそのケージの内側を通過させて外輪内の、正規位置よりも奥側に置き、その状態で、トルク伝達ボール(以下、単に「ボール」という。)を内側からケージのポケットに入れ込み、その後、内輪を正規位置に戻し、最後に、内輪を軸方向で支持する部材を入れて外輪に固定する、というものである。
特許文献2および特許文献3に記載された固定式等速自在継手は、外輪の小端面側のケージの内径部が内輪が同軸方向に通過できるような形状となっており、また、外輪の小端面側も内輪が同軸方向に通過できるように開口している。組み立て方法は、外輪にケージを入れておき、ボールを内側からケージのポケットに入れて、その後、内輪を外輪の大端面側から外輪とケージを通過させて入れ、外輪の小端面側の開口部分に内輪を支持する部材を入れて外輪に固定する、というものである。
特開平6−193645号公報
特表2004−521295号公報
特開2004−116666号公報
特許文献1に記載された記載された固定型等速自在継手では、その組立方法に起因して内輪のトラック溝が浅く、トルク負荷容量が小さい。つまり、外輪にケージを挿入した後、そのケージの内側に継手内輪を挿入して外輪の底部まで押し込むことができるように、内輪の外径をケージの内径よりも小さく設定する必要がある。ここで、内輪に嵌着される中間軸の外径は規定値であることから、内輪の外径を小さくすると内輪のトラック溝が浅くなる。その結果、トルク負荷容量が小さくなるという問題が発生する。
また、特許文献1に記載された固定型等速自在継手では、外輪の底に配置された底部材の凹球面で内輪の外球面を軸方向に支持する構造となっている。このように内輪を軸方向に支持する底部材の凹球面が継手中心軸線を含む比較的狭い範囲に位置しているため、大作動角時の等速性を維持することが困難であり、振動や異音などといった問題や、底部材の凹球面と内輪の外球面との相対変位量が大きいことから発熱量や摩耗量が大きくなるといった問題がある。
加えて、外輪およびケージの内側からボールを入れるという作業は煩雑で、製造工程における作業能率が悪い。
特許文献2および特許文献3に記載された固定式等速自在継手でも、外輪およびケージの内側からボールを入れる作業は煩雑である。また、外輪の小端面側に内輪を通過させるための大きい開口が必要であるため、この部分の外径が大きくならざるを得ない。その結果、重量増となるばかりでなく、外径と内径との間が狭くなるため、たとえば駆動車輪用車輪軸受装置に適用する場合、ホイールハブとの連結部(ステム軸)とこの外輪とを結合するための構造が作り難い。しかも、外輪のホイール側つまり小端面側は、車種によって形状が異なるものであるが、小さい径が必要となるときなどは適用が困難となる。
本発明の主要な目的は、上述の問題点を解消し、組立てが簡単で、軽量コンパクトな固定式等速自在継手を提供することにある。
本発明の固定式等速自在継手は、両端にて開口した筒状で内球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した外輪と、外球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した内輪と、対をなす外輪のボール溝と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボールと、外輪の内球面と内輪の外球面との間に介在してトルク伝達ボールを軸方向に保持するケージとを具備し、内輪の外球面を外輪に固定した部材によって受けるようにした固定式等速自在等速自在継手において、内輪と接するケージの内周面が、外輪の大端面側に位置する球面部と、外輪の小端面側に位置する円筒部とからなり、前記円筒部は内輪の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボールの外接円がケージの外側輪郭内におさまるようにしたことを特徴とするものである。
上述の構成からなるため、本発明の固定式等速自在継手は次のような組立て方法が可能となる。すなわち、請求項10に記載のように、請求項1ないし9のいずれかの固定式等速自在継手を製造する方法であって、内輪をケージに入れ、内輪のボール溝とケージのポケットの位相を合わせてケージの外側からポケットにボールを入れることにより、内輪とケージとボールの仮組みユニットを得、前記仮組みユニットを外輪に入れる。さらに、前記仮組みユニットにおける内輪と外輪のボール溝の位相をずらす工程と、前記仮組みユニットを外輪に同軸方向に入れる工程と、内輪と外輪のボール溝の位相を一致させる工程と、内輪を軸方向に移動させて内輪とボールに正規位置を占めさせる工程を具備することができる。最後に、内輪の外球面を受ける部材を外輪に固定する。
本発明によれば、固定式等速自在継手の製造すなわち構成要素の組み立てが容易となる。一つには、内輪とケージとボールの仮組みユニットがユニットハンドリング可能であり、もう一つは、その仮組みユニットをつくるに際して外側からボールを入れるため作業性がよいことによる。
また、本発明の固定式等速自在継手は、仮組みユニットを外輪の大端面側開口から入れ込むため、外輪の小端面側開口が特許文献2,3のものに比べ小さくてすむ。したがって、この部分の外径を小さくすることができ、軽量化および車種による外形形状の変化への対応が容易となる。また、同部の厚肉化によりホイールハブとの連結部の設計が容易となる。
内輪とケージとボールをユニットハンドリング可能な仮組みユニットとし、この仮組みユニットと外輪の組み合わせで固定式等速自在継手を構成することで、外輪は用途に応じた種々形状とし、それらの外輪に対して共通の仮組みユニットを使用することができる。たとえば、車種等によって外輪外形やホイールとの連結軸の形状が異なる場合でも仮組みユニットだけは共通のものを使用することができるため、コスト低減に大いに寄与する。
トルク伝達ボールを8個とすると、7個以下のトルク伝達ボールを使用するものに比べて、ボール径に対してボールPCDが大きいため、ケージ外球面からのボールの飛び出し量が小さく、内輪、ケージ、ボールからなる仮組みユニットにおいてボールを押し込んだ状態を得るのに半径方向のボールの押し込み量が小さくてすむ。また、ボール径に対してボールPCDが大きいことから、内輪内部にセレーションを確保しやすく、しかも、内輪の、外輪小端面側に球面を確保しやすい。
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
図1にUJ(アンダーカットフリー)タイプの固定式等速自在継手の縦断面を示す。図示するように、この固定式等速自在継手は、外輪10と内輪20とトルク伝達ボール(以下、単に「ボール」という。)30とケージ40とステム50を主要な構成要素として成り立っている。
外輪10は図2に示すように両端にて開口した筒状で、同図の右側の端面を大端面、左側の端面を小端面と呼ぶこととする。外輪10の大端面側の開口には面取り16aと内径C1の円筒部16bが設けてある。外輪10の内周面(以下、内球面という。)12は部分球面状で、軸方向に延びる複数ここでは8本のボール溝14が円周方向に等間隔に形成してある(図3)。外輪10の小端面側の開口は小径部18aと大径部18cからなる段付き円筒形状である。
この実施の形態では外輪10はステム50と一体化している。一体化する前の外輪10とステム50を示す図16からよく分かるとおり、ステム50の一端側にある外輪10との接続部には、軸端側から順に小径部52と大径部58が配設してある。小径部52の端面には凹球面状の球面座54が形成してあり、外周面には塑性結合のためのセレーション状突起56が設けてある。大径部58は外輪10の小端面側開口の大径部18cに圧入するための圧入部となる。この部分の圧入によって外輪10とステム50の間のシールがなされる。大径部58の軸端側端面57を外輪10の大径部18cの肩面18bに突き当てて軸方向の位置決めをする。なお、塑性接合などで軸方向に位置決めを行うときは突き当て用の肩面18bは必要ない。大径部58の反軸端側端面59は抜け止めされる面となる。つまり、図1に符号19で示すように外輪10の小端面側開口の端部を塑性変形させてこの端面59に被せることにより軸方向の抜け止めをする。
内輪20は図1および図4に示すように球状で、その部分球面状外周面(以下、外球面という)22に、軸方向に延びる複数ここでは8本のボール溝24が円周方向に等間隔に形成してある。内輪20はセレーション孔26によって回転軸(図示せず)とトルク伝達可能に結合する。図4において、符号A1およびA2は、それぞれ、内輪20の外球面22の外径および外球面22の中心横断面での最小投影径を示す。外輪10の小端面側開口の小径部18aの内径C2(図2)は内輪20の外球面22の外径A1より小さい。
図1に示すように、外輪10のボール溝14の曲率中心O1と内輪20のボール溝24の曲率中心O2は、継手中心Oに対して軸方向に等距離fだけオフセットさせてある。したがって、対をなす内外輪10,20のボール溝14,24は外輪10の大端面側開口に向かって拡開したくさび形状を呈している。
この実施の形態の固定式等速自在継手は、ボール溝14,24にアンダーカットがない(アンダーカットフリー)。すなわち、外輪10のボール溝14は、曲率中心O1を境にして小端面側に位置する円弧底14aと大端面側に位置する軸線と平行なストレート底14bとで構成される。同様に、内輪20のボール溝24は、曲率中心O2を境にして外輪10の大端面側に位置する円弧底24aと外輪10の小端面側に位置する軸線と平行なストレート底24bとで構成される。
ケージ40は外輪10の内球面12と内輪20の外球面22との間に介在している。ケージ40の円周方向に複数ここでは8個のポケット42が配設してある。ケージ40の外球面44は外輪10の内球面12と接する。図5および図6に示すように、ケージ40の外球面44とポケット42の軸方向に向かい合った側壁とがなす角部41,43の径B2はケージ40の外球面44の外径B1よりも小さい。径B2は外輪10の円筒部16bの内径C1より小さくしてある(B2<C1)。これはケージ40を同軸方向に入れ込むとき必要となる寸法関係である。もっとも、6個ボールでボール径が大きくなれば円筒部16bがなくても上記関係を満足できる。したがって、外輪10の円筒部16bは必須ではない。
ここで、符号41で示す部分の径B2は少し大きくても同軸から少し傾ければ入るが、符号43で示す部分の径B2については上記寸法関係(B2<C1)が必要である。なお、ケージ40の角部41,43に面取りなど径B2を小さくするためのカットする部分を設けてもよい。径B2を小さくすることができれば外輪10の円筒部16bの内径C1も小さくでき、それによりケージ外球面を案内する外輪内球面の範囲を大端面方向に広くできるため、軸方向すきまが少なくなり等速性、耐久性などがよくなる。
図5から分かるとおり、ケージ40の内周面は、軸方向中心(図1では継手中心Oと一致)にて互いに滑らかに連続した内球面46aと円筒面46bとの組み合わせで構成されている。つまり、軸方向中心から外輪10の大端面側は内輪20の外球面22と接して内輪20を半径方向および軸方向に支持する内球面46aとなっており、軸方向中心から外輪10の小端面側は内輪外球面と接して内輪20を半径方向に支持する円筒面46bとなっている。円筒面46bは、組み立ての過程で内輪20を正規位置から軸方向に後退させておくために必要となる(図8参照)。したがって、正規位置で内輪20を半径方向に支持する狭い範囲以外については、精度はラフでよい。
円筒面46bの端部に内径側に突出した突起48が設けてある。この突起48は、図8に示すように、内輪20、ボール30、ケージ40を仮組みユニットとしたとき、内輪20の脱落を防止するための、言い換えれば内輪20の軸方向移動のストローク端を規定するストッパーとして機能する(図8、図9参照)。そのため突起48の内径B5は内輪20の外球面22の外径A1より小さく設定してある。
外輪10のボール溝14と内輪20のボール溝24は対をなし、各対のボール溝14,24間にボール30が組み込んである。ケージ40の各ポケット42に一つのボール30が収容される。そして、ケージ40は、すべてのボール30を外輪10と内輪20のなす角度すなわち継手の作動角の二等分面上に位置させるように作用し、これにより、継手の等速性が維持される。
ステム50の球面座54の曲率半径は内輪20の外球面22の曲率半径とほぼ等しい。そして、図1に示す固定式等速自在継手を組み立てた状態では、球面座54と内輪20の外球面22が接する。ステム50の球面座54および内輪20の外球面22には熱処理によって表面硬化層が設けてある。
次に、上述の構成の固定式等速自在継手の製造方法、つまり、外輪10、内輪20、ボール30、ケージ40、ステム50からなる構成要素の組立手順を説明する。
まず、図7に示すように、内輪20をケージ40に、軸線を直交させて入れ込む。このとき、内輪20の外球面22の中心横断面での最小投影径A2(図4)とケージ40の突起48の内径B5(図8)との大小関係(A2<B5)を利用する。そして、内輪20を回して両者の軸線を一致させて同軸となす。なお、径差(B5−A2)が小さい場合は最初から同軸方向にかち込んでもよい。
内輪20をケージ40の円筒部46b内で軸方向に移動させて内輪20の外球面22をケージ40の突起48に接触させ、両者を図8に示す位置関係となす。このとき内輪20は、上述の突起48のストッパー機能により、外球面22がケージ40の突起48に当たった位置、つまり、正規位置から符号B6で示す距離だけ後退した位置で停止する。
図9および図10に示すように、内輪20のボール溝24の位相とケージ40のポケット42の位相を合わせた状態で、外側からポケット42にボール30を入れる。ボール30を内輪20のボール溝24に突き当たるまで押し込み、ボール外接円径D1がケージ40のポケット42の角部41,43の径B2(図5、図6)以下となるようにする。言い換えれば、内輪20が軸方向移動のストローク端にあるときボール外接円がケージ40の外側輪郭内におさまるようにする。
このとき、図9に符号D2で示す、内輪20のボール溝24の底からケージ40の球面部46aとポケット42の球面部側側壁とがなす角部までの距離がボール径より小さくなる寸法関係に設定しておくと、ボール30が内径側に脱落せず、ユニットハンドリングが可能となって取り扱いが非常に容易となる。そして、かかる寸法関係は図8を参照して上に述べたケージ40の突起48の位置(B6)に依存する。なお、通常、ボール30とポケット42の間には締めしろがあるため外径側へは脱落しにくくなっている。
次に、図11に示すように、内輪20、ケージ40、ボール30の仮組みユニットを外輪10の大端面側開口から挿入し、ケージ40の外球面44を外輪10の内球面に当てる(図12)。このとき、図13に示すように、隣接するボール間の角度をαとすると、外輪10のボール溝14と内輪20のボール溝24の位相をα/2だけずらしておく。
なお、仮組みユニットのボールは、外輪10の円筒部16bを通過するときにケージ40の外側輪郭内におさまっていればよく、ここを通過した後は外輪10の内球面12に沿って半径方向外側に移動できる。ここで、内輪20の外球面22が外輪10の底部に当たる接触部の軸方向位置は、より大端面側にある方が、継手の軸方向コンパクト化を図る上で有利である。そこで、ボールが外輪円筒部16bを通過した後、ケージ40の外球面44が外輪10の内球面12に当たる前に先に内輪20の外球面22が外輪10の底部に当たり、内輪のそれ以上の移動が阻止される結果、ケージがさらに外輪マウス部の奥側に進むにつれてボールが半径方向外側に飛び出すようにすれば、前記接触部をより大端面側に位置させることができる。
次に、図14および図15に示すように、仮組みユニット(20,30,40)と外輪10の位相をα/2角ずらして内外輪10,20のボール溝14,24の位相を一致させる。そして、内輪20を外輪10の大端面側に軸方向に押し込み、内輪20の外球面22をケージ40の内球面26aに当接させる。このとき、内輪20の押し込みに従ってボール30が半径方向に移動し、内輪20とボール30が正規位置を占めるに至る(図16)。なお、次に述べるステム50の挿入時に球面座54を内輪20の外球面22に当てて内輪20を押し込むようにしてもよい。
最後に、図16に示すように、ステム50の円筒部52を外輪10の小端面側開口に挿入し、球面座54を内輪20の外球面22に当接させる(図1参照)。それと同時に、ステム50のセレーション状突起56を外輪10の小径部18aに食い込ませて塑性結合させる。この塑性結合部でトルク伝達が可能となる。図1に符号19で示すように、外輪10の大径部18cの内径端部を塑性変形させてステム50の抜け止めをする。これにより、図1の固定式等速自在継手の組立が完了する。
図17に示す実施の形態は、外輪10´の小端面側開口に内輪20の外球面22を受ける球面座54´をもったプレート50´を取り付けたものである。この場合、外輪10´の小端面側開口の内周面にセレーション11が設けてあり、図示しない回転軸とトルク伝達可能に結合するようになっている。
いずれの実施の形態でも、外輪10,10´の小端面側に設けた球面座54,54´で内輪20の外球面22を軸方向に支持させるとともに、内輪20の外球面22をケージ40の円筒面46bで半径方向に支持させた構造であるため、外球面22での発熱量や摩耗量を少なくでき、十分なトルク負荷容量を確保することができ、振動や異音の発生を防止し、等速性を維持することができる。
なお、本発明は以上説明し、かつ、図示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に悖ることなく種々の改変態様が可能である。たとえば、図示した実施の形態は8個のトルク伝達ボールを用いたものを例示したが、6個のトルク伝達ボールを用いることも可能である。
10 外輪
12 内球面
14 ボール溝
14a 円弧部
14b ストレート部
16a 大端面側開口の面取り
16b 円筒部
18a 小端面側開口の小径部
18b 肩面
18c 小端面側開口の大径部
20 内輪
22 外球面
24 ボール溝
24a 円弧部
24b ストレート部
26 スプライン孔
30 トルク伝達ボール
40 ケージ
42 ポケット
44 外球面
46a 内球面
46b 円筒面
48 突起
50 ステム
52 小径部
54 球面座
56 セレーション状突起
58 大径部
12 内球面
14 ボール溝
14a 円弧部
14b ストレート部
16a 大端面側開口の面取り
16b 円筒部
18a 小端面側開口の小径部
18b 肩面
18c 小端面側開口の大径部
20 内輪
22 外球面
24 ボール溝
24a 円弧部
24b ストレート部
26 スプライン孔
30 トルク伝達ボール
40 ケージ
42 ポケット
44 外球面
46a 内球面
46b 円筒面
48 突起
50 ステム
52 小径部
54 球面座
56 セレーション状突起
58 大径部
Claims (12)
- 両端にて開口した筒状で内球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した外輪と、外球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した内輪と、対をなす外輪のボール溝と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボールと、外輪の内球面と内輪の外球面との間に介在してトルク伝達ボールを軸方向に保持するケージとを具備し、内輪の外球面を外輪に固定した部材によって受けるようにした固定式等速自在等速自在継手において、内輪と接するケージの内周面が、外輪の大端面側に位置する球面部と、外輪の小端面側に位置する円筒部とからなり、前記円筒部は内輪の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボールの外接円がケージの外側輪郭内におさまるようにしたことを特徴とする固定式等速自在継手。
- 内輪とケージとトルク伝達ボールをユニットハンドリング可能な仮組みユニットとしたことを特徴とする請求項1の固定式等速自在継手。
- ケージの前記円筒部に内径が内輪の外球面の外径より小さい突起を設け、前記突起によって前記内輪のストローク端を規定したことを特徴とする請求項1または2の固定式等速自在継手。
- 外輪マウス部の開口部の最小内径が、ケージの外球面とポケットの軸方向に向かい合った側壁とがなす角部の径より大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの固定式等速自在継手。
- 前記仮組みユニットにおけるボールの外接円径がケージの外球面とポケットの軸方向に向かい合った側壁とがなす角部の径以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの固定式等速自在継手。
- 前記仮組みユニットにおける内輪のボール溝の底からケージの内球面とポケットの球面部側側壁とがなす角部までの距離がボール径より小さいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの固定式等速自在継手。
- 内輪の外球面を受ける支持部を、外輪の小端面側開口に固定したプレートによって形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの等速自在継手。
- 内輪の外球面を受ける支持部を、外輪の小端面側開口に固定した軸部材によって形成したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの等速自在継手。
- トルク伝達ボールの数が8であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの固定式等速自在継手。
- 請求項1ないし9のいずれかの固定式等速自在継手を製造する方法であって、内輪をケージに入れ、内輪のボール溝とケージのポケットの位相を合わせてケージの外側からポケットにボールを入れることにより、内輪とケージとボールの仮組みユニットを得、前記仮組みユニットを外輪に入れるようにしたことを特徴とする固定式等速自在継手の製造方法。
- 前記仮組みユニットにおける内輪と外輪のボール溝の位相をずらす工程と、前記仮組みユニットを外輪に同軸方向に入れる工程と、内輪と外輪のボール溝の位相を一致させる工程と、内輪を軸方向に移動させて内輪とボールに正規位置を占めさせる工程を具備する請求項10の等速自在継手の製造方法。
- 内輪の外球面を受ける支持部を形成する部材を外輪に固定する工程を具備する請求項11の等速自在継手の製造方法。
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| JP2005057864A JP2006242264A (ja) | 2005-03-02 | 2005-03-02 | 固定型等速自在継手及びその製造方法 |
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-
2005
- 2005-03-02 JP JP2005057864A patent/JP2006242264A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018168642A1 (ja) * | 2017-03-17 | 2018-09-20 | Ntn株式会社 | 固定式等速自在継手 |
| JP2018155321A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | Ntn株式会社 | 固定式等速自在継手 |
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