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JP2006145688A - 真正性識別体および真正性識別可能な基材 - Google Patents

真正性識別体および真正性識別可能な基材 Download PDF

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JP2006145688A JP2004333420A JP2004333420A JP2006145688A JP 2006145688 A JP2006145688 A JP 2006145688A JP 2004333420 A JP2004333420 A JP 2004333420A JP 2004333420 A JP2004333420 A JP 2004333420A JP 2006145688 A JP2006145688 A JP 2006145688A
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Masayo Mori
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Abstract

【課題】ホログラムとコレステリック液晶を組み合わせたときに、ホログラムの視認性が確保されると共に、コレステリック液晶層のような色彩可変層によって生じる、見る角度により色彩が変化する効果が、明瞭に視認できる、新しい視覚効果を有する真正性識別体を提供することを課題とする。
【解決手段】透明性基材2、下面にホログラムの微細凹凸を有するホログラム形成層3、微細凹凸に沿った反射性金属層4からなる反射型ホログラム複合体の、上面もしくは下面に色彩可変層5を形成し、下面側に着色層6、必要に応じ、さらに接着剤層7を積層し、真正性識別体1として課題を解決することができた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばIDカード等に適用して、偽造防止性を高めることが可能な真正性識別体に関するものであり、また、そのような真正性識別体が適用された、種々の用途に用いることが可能な真正性識別可能な基材に関するものでもある。
物品の真正性を確認できるようにする目的で、物品に確認用のシールを貼り付けることがよく行なわれており、この目的でホログラムをシール状に形成したものがよく用いられている。この理由は、ホログラムを製造するためには高い技術を要するからである。しかし、ホログラムは既に長期にわたって用いられているため、不正な意図による偽造が試みられることも少なくない。この意味で、ホログラムとしては偽造の一層困難なものが求められている。
また、一方で、ホログラムは、簡単な手段により、その真正性を確認できることも求められる。例えば、IDカードの一つであるクレジットカードを例に取れば、多種類のクレジットカードが出回っていて、色々な場面で使用されているが、クレジットカードの真正性を判定するのは専門の判定員ではなく、店頭の販売員等であるため、真正性を判定する方法としては、簡便で時間を要しないものが求められている。
そこで、ホログラムとコレステリック液晶を組み合わせ、コレステリック液晶によって生じる、見る角度により色彩が変化する効果、および偏光効果を加味することが試みられている。
例えば、コレステリック高分子液晶顔料を含有する樹脂層にホログラムを形成し、この樹脂層よりも屈折率の高い高屈折率層、有色の層としての黒色層等を積層した偽造防止体が提案されている。(特許文献1)。
あるいは、コレステリック液晶層にホログラムの微細凹凸を形成し、この微細凹凸を熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂により充填して耐熱性を補ない、好ましくは暗色もしくは濃色の着色層を伴なった真正性識別構造が提案されている。(特許文献2)。
特開2004−163797号公報。 特開2003−185835号公報。
特許文献1および特許文献2に記載された発明のいずれにおいても、ホログラムを設けた層の背景に暗色の層を有しているので、コレステリック液晶によって生じる、見る角度により色彩が変化する効果、および偏光効果は見やすくなる反面、ホログラムの輝度が乏しく、ホログラムの視認性が不十分であった。
本発明においては、ホログラムとコレステリック液晶を組み合わせたときに、ホログラムの視認性が確保されると共に、コレステリック液晶層のような色彩可変層によって生じる、見る角度により色彩が変化する効果が、明瞭に視認できる、新しい視覚効果を有する真正性識別体を提供することを課題とする。
発明者等の検討によれば、背面に反射性金属層を伴なったホログラムの反射性金属層にレーザー光等を利用して反射性金属層の有無によるパターンを形成し、観察側にコレステリック液晶層を配置し、背面側に黒色層を配置することにより、または背面側にコレステリック液晶層および黒色層を順に配置することにより、ホログラムが視認できる上に、反射性金属層に形成されたパターンが、見る角度により色彩が変化する効果を伴なって観察され、新しい視覚効果を有することが判明し、これに基づいて本発明に到達することができた。
第1の発明は、透明性基材、前記透明性基材の背面に積層された透明樹脂層からなり背面にホログラムの微細凹凸を有するホログラム形成層、および前記ホログラム形成層の前記微細凹凸に沿って積層された反射性金属層とからなる反射型ホログラム複合体、色彩可変層、並びに着色層とからなり、前記反射性金属層は前記反射性金属層の有無で構成されたパターンを有しており、前記色彩可変層は前記反射型ホログラム複合体と積層されて積層体を形成しており、前記積層体の背面に前記着色層が積層されていることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記色彩可変層がコレステリック液晶層であることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記色彩可変層が前記反射型ホログラム複合体の観察側に積層されていることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
第4の発明は、第1または第2の発明において、前記反射型ホログラム複合体の背面側に、前記色彩可変層および着色層が順に積層されていることを特徴とする真正性識別体に関するものである。
第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真正性識別体の背面に接着剤層が積層されて構成された貼着用の真正性識別体に関するものである。
第6の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真正性識別体の背面が、前記透明性基材とは別の基材に積層されて構成された真正性識別可能な基材に関するものである。
第7の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真正性識別体が、前記透明性基材とは別の基材に可視可能に埋め込まれて構成された真正性識別可能な基材に関するものである。
第1の発明によれば、ホログラムの微細凹凸に沿って積層された反射性金属層が層の有無によるパターンを有しており、反射性金属層の背面側もしくはホログラムの観察側に色彩可変層が積層されており、さらに、背面に着色層が積層されていることにより、反射性金属層の無い部分では下層の着色層が現れるため、色彩可変層の見る角度により色彩が変化する効果が明瞭に視認できる上、反射性金属層の有る部分ではホログラムの視認性が確保される、新しい視覚効果を有する真正性識別体を提供することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、コレステリック液晶層特有の、見る角度により色彩が変化する効果、および偏光効果が明瞭に視認できる真正性識別体を提供することができる。
第3の発明によれば、第1または第2の発明の効果に加えて、色彩可変層が反射型ホログラム複合体の観察側に積層されているので、色彩可変層の見る角度により色彩が変化する効果にムラが少ない真正性識別体を提供することができる。
第4の発明によれば、第1または第2の発明の効果に加えて、色彩可変層が反射型ホログラム複合体の背面側に積層されているので、反射性金属層が色彩可変層よりも観察側に積層されているので、ホログラムの視認性がより高い真正性識別体を提供することができる。
第5の発明によれば、接着剤層が積層されたことにより、第1〜第4いずれかの発明の効果を発揮し得る真正性識別体を物品に適用することが容易な貼着用の真正性識別体を提供することができる。
第6の発明によれば、基材に、第1〜第4いずれかの発明の真正性識別体を積層したので、第1〜第4いずれかの発明の効果を発揮する真正性識別可能な基材を提供することができる。
第7の発明によれば、基材に、第1〜第4いずれかの発明の真正性識別体を可視可能に積層したので、第1〜第4いずれかの発明の効果を発揮する真正性識別可能な基材を提供することができる。
図1は、本発明の真正性識別体の基本的な積層構造を示す図である。図1(a)に示すように、本発明の真正性識別体1においては、透明性基材2の片面(図では上面である。以降において上下は図中の上下を基準とする。なお、本発明の真正性識別体は、上面側が観察側である。)に色彩可変層5が積層されており、透明性基材2の他方の面(下面)に透明樹脂からなるホログラム形成層3が積層されている。このホログラム形成層3の下面にはホログラムの微細凹凸が形成されており、微細凹凸の下面には反射性金属層4と着色層6、例えば黒色層が積層されていて、反射性金属層4は、層の有無によるパターン4aを有するものである。
図1(b)に示すように、本発明の真正性識別体1においては、透明性基材2の下面にホログラム形成層3が積層され、ホログラム形成層3の下面にはホログラムの微細凹凸が形成され、微細凹凸の下面には反射性金属層4と着色層6、例えば黒色層が積層されていて、反射性金属層4は、層の有無によるパターン4aを有するものであってもよい。
即ち、本発明の真正性識別体1は、透明性基材2と、透明性基材2の背面に積層され、背面にホログラムの微細凹凸を有し透明樹脂層からなるホログラム形成層3、およびホログラム形成層3の微細凹凸に沿って積層された反射性金属層4とからなる反射型ホログラム複合体を有しており、反射性金属層4は、層の有無によるパターン4aを有するものであり、この反射型ホログラム複合体の観察側もしくは背面側のいずれかに色彩可変層5が積層されて積層体をなし、その積層体の背面に着色層6が積層されたものである。
反射性金属層4の層の有無によるパターン4aは、図3(a)に示すように、小さい円形の反射性金属層4の無い部分が配列し、その他の部分は反射性金属層4があるもの、図3(b)に示すように、左右方向の幅が狭く上限方向に長い四角形状の反射性金属層4の無い部分が等間隔で配列し、その他の部分は反射性金属層4があるもの、図3(c)に示すように、幾何学形状(図では長方形と星形)の反射性金属層4の無い部分を有し、その他の部分は反射性金属層4があるもの、もしくは図3(d)に示すように、文字形状の反射性金属層4が無い部分を有し、その他の部分は反射性金属層4があるもの等、を例示することができる。これらのパターン4aは例示であって、パターン4aは、主に意匠的な観点から自由に決めることができ、これら以外の形状のものであってもよい。また、これらのパターン4aが仮にポジパターンであるとすれば、それらのネガパターンであってもよい。
また、パターン4aを構成する上記の各種形状の大きさは、肉眼で解像し得るものであればよく、コレステリック液晶層が見る角度により色彩が変化するのを観察する上で、四角形であれば、縦横が1mm×1mm以上、好ましくは3mm×3mm以上であり、より好ましくは5mm×5mm以上である。一方に長い四角形状であれば、幅が1mm以上、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上であり、そのほかの形状の場合には、内接円の直径が1mm以上、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上である。文字の場合は外接円の直径が1mm以上、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上である。
前段落の説明においては、パターン4aを構成する各種形状の大きさは、肉眼観察可能なものであり、好ましくは肉眼観察が容易なものであるが、本発明のやや特殊な例として、パターンの大きさが、明視の距離からの肉眼観察、即ち、通常の観察では観察しにくいか、もしくは観察不可能な微細なものである、微細パターンの場合もある。
微細パターンの場合も、パターン4aを構成する各種形状自体は、図3を引用して説明したものと同じである。ただし、それらの大きさは、形状が四角形であれば、縦横が0.3mm×0.3mm以下、好ましくは0.1mm×0.1mm以下であり、0.01mm×0.01mm程度以上であることが好ましい。一方に長い四角形状であれば、短辺が0.3mm以下、好ましくは0.lmm以下であり、0.01mm以上であることが好ましい。そのほかの形状の場合には、内接円の直径で規定する場合であれば、0.3mm以下、好ましくは0.lmm以下であり、0.01mm以上であることが好ましく、外接円の直径で規定する場合であれば、0.3mm以下、好ましくは0.lmm以下であり、0.01mm以上であることが好ましい。
微細パターンの場合、パターン4aを構成する反射性金属層4のある部分が占める割合は、色彩可変層5が見る角度により色彩が変化する効果を確保する意味では、20%〜70%程度であることが好ましく、より好ましくは30%〜60%である。また、ホログラムの視認性から言えば、反射性金属層4のある部分の割合がよる高い方が好ましいが、上記の範囲内であれば、ホログラムの視認性には問題が無い。
なお、パターン4aは、それを構成する各種形状が肉眼観察可能であるか否かにかかわらず、反射性金属層4の全面にあってもよいが、少なくとも一部分にあればよい。パターン4aが反射性金属層4の一部分にある場合、その他の部分のすべてが反射性金属層4で覆われていてもよいし、もしくは全く反射性金属層4が無くてもよい。または、肉眼観察可能な形状から構成されたパターンと肉眼観察不可能な形状から構成されたパターンが混在していてもよい。
図1(a)に示す真正性識別体1を色彩可変層5側から観察すると、パターン4aを有する部分の反射性金属層4の無い部分においては、下層の着色層6が見えるので、この着色6が見える部分では、色彩可変層5の見る角度によって色彩の変化する効果を観察することができ、また、反射性金属層4のある部分においては、ホログラムを見ることができる。
また、図1(b)に示す真正性識別体1を透明性基材2側から観察すると、パターン4aを有する部分の反射性金属層4の無い部分においては、下層の色彩変化層5、および、色彩変化層5の下層の着色層6が見えるので、この着色層6が見える部分では、色彩可変層5の見る角度によって色彩の変化する効果を観察することができ、また、反射性金属層4のある部分においては、ホログラムを見ることができる。
図1(a)および図1(b)に示す二つの真正性識別体1は、上面側から観察するときの見え方はほぼ等しいが、色彩可変層5の見る角度によって色彩の変化する効果は、図1(a)を引用して説明したものの方がより優れ、ホログラムの視認性は、図1(a)を引用して説明したものの方がより優れている。
本発明の真正性識別体1は、上記のような基本的な積層構造を有し、この基本的な積層構造のものをそのまま使用することもできるが、この真正性識別体1を別の基材に適用して、適用された基材に真性性識別性を付与するという使用法がある。
図2は、別の基材に適用するのに適した形態の真正性識別体1を例示する図であって、図2(a)に示すように、真正性識別体1は、図1(a)を引用して説明したものの着色層6の下面の全面に接着剤層7を積層したものであってもよいし、また、図2(b)に示すように、図1(b)を引用して説明したものの着色層6の下面の全面に接着剤層7を積層したものであってもよい。このように接着剤層7が積層されていることにより、真正性識別体1を種々の物品に適用する際に、その都度、接着剤層を設ける必要がなく、貼り付けが容易になる利点が生じる。
図1もしくは図2を引用して説明した本発明の真正性識別体1は、種々の物品に適用された場合、不正な意図で物品から分離して他の物品に適用する、いわゆる貼り替えの防止性を高めるために、真正性識別体1を構成する各層のいずれかを比較的脆弱な材料で構成するか、もしくは隣接する層どうしの間の接着性を弱めることにより、物品から分離しようとする際に、破壊されるよう構成してもよい。例えば、透明性基材2とホログラム形成層3の間に、両者の接着性を低下させるための低接着性材料もしくは、脆性材料を介在させることにより、適用された真正性識別体1を剥離しようとすると、真正性識別体1が破壊されるよう構成することができる。
真正性識別体1の透明性基材2としては、機械的強度を有し、製造時もしくは他の物品への適用時の加工に耐える耐溶剤性および耐熱性を有するものが好ましい。使用目的にもよるので、限定されるものではないが、フィルム状もしくはシート状のプラスチックが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、ポリエチレン/ビニルアルコール等の各種のプラスチックフィルムを例示することができる。
色彩可変層5としては、見る角度によって色彩が変化するものであればいずれでもよく、光の波長に匹敵するごく薄い透明フィルムによって起こる干渉を利用したもの、もしくはコレステリック液晶層等を利用することができる。色彩可変層5は、一様な層として描いてあるが、平面形状がパターン状であるコレステリック液晶パターン層であってもよい。
このうち、コレステリック液晶層は、配向状態にあるものであり、入射した光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方のみを反射する性質を有するものであるか、もしくは、各々の性質を持つものを並べてもよいし、または、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方のみを反射する性質を有する材料を混合して、両方の偏光作用を有するものとしてもよい。左右両方の円偏光を持つものを用いる場合には、両者の色相は互いに同じでもよく、または、互いに異ならせてもよい。このようなコレステリック液晶層は、コレステリック液晶の溶剤溶液を各種の塗布法によって適用し、乾燥させることにより形成することができ、あるいは、このとき、重合性のコレステリック液晶を用いて紫外線重合性組成物を調製し、得られた紫外線重合性組成物を各種の塗布法によって適用し、乾燥後に、紫外線を照射して重合させて形成することもできる。
透明性基材2にコレステリック液晶層4を積層するとき、透明性基材2のコレステリック液晶層4を積層する側には、必要に応じて配向膜を設けることが好ましく、配向膜は、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリイミド樹脂等の一般に配向膜として使用し得るものであれば、いずれを用いて構成したものでもよい。配向膜は、これらの樹脂の溶剤溶液を、上記のような透明性基材2の表面に適宜な塗布方法により塗布し、乾燥させた後に、布、ブラシ等を用いて摩擦するラビングを行なって形成することができる。透明性基材2以外のものの表面にコレステリック液晶層4を積層するときも、必要に応じ、配向膜を設けることが好ましい。
ホログラム形成層3は、下面にホログラムの微細凹凸が形成されたものであるが、層自体は、ホログラムの微細凹凸の形成が可能な種々の素材を用いて構成し得るものである。例えば、ホログラム形成層3は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(例、PMMA)、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの透明な熱可塑性樹脂で構成することができる。あるいは、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン系アクリレートなどの透明熱硬化性樹脂で構成することができる。さらには、上記の熱可塑性樹脂と上記の熱硬化性樹脂とを混合して使用し、更には、ラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性物質、或いは、これらにラジカル重合性不飽和単量体を加え電離放射線硬化性としたものなどを使用して構成することができる。
ホログラム形成層3へのホログラムの微細凹凸の形成は、回折格子やホログラムの干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型として用い、透明性基材2に上記の樹脂を塗布用組成物として調製したものを、グラビアコート法、ロールコート法、バーコート法などの手段で塗布して、塗膜を形成し、その上に前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着する等により、行なうことができる。また、フォトポリマーを用いる場合は、透明性基材2上に、フォトポリマーを同様に塗布した後、前記原版を重ねてレーザー光を照射することにより複製してもよい。
反射性金属層4は、ホログラムの微細凹凸の回折効率を高めるためのもので、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、Al、Mg、Sb、Pb、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、もしくはRb等の金属を用いて構成することができ、またはこれらの金属の酸化物、もしくはそれらの窒化物を単独で、もしくは組合わせて構成することもできるので、便宜上、金属の酸化物、もしくはそれらの窒化物も金属の範囲として含めるものとする。上記のうちでも、Al、Sn、Cr、Ni、Cu、もしくはAu等が特に好ましい。反射性金属層4は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜形成法によって形成することが好ましいが、メタリック顔料を含有するメタリックインクを用いて印刷することによって形成してもよい。
反射性金属層4の層の有無によるパターン4aを形成するには、一様な反射性金属層4を形成した後、点状加熱手段を用いる等により、加熱された部分の反射性金属層4を溶融させるかもしくは気化させることにより、反射性金属層4に孔をあけることを、所望のパターン形状に合わせて行なえばよく、レーザー光を用いて行なうことが好ましい。レーザー光のような点状加熱手段を用いると、出来上がった真正性識別体1にパターン4aを形成できるので、真正性識別体1ごとに異なるパターン4aを形成するのに適している。レーザー光のような点状加熱手段を用いたパターン4aの形成は、真正性識別体1を種々の物品に貼り付ける等して適用した後に行なうこともできる。
パターン4aの形成は、点状加熱手段による以外にも、反射性金属層4の形成をマスクパターンを介して行なうことによっても行なえ、あるいは、一様な反射性金属層4を形成した後、レジストパターンを設けてエッチングする等によるか、もしくは予め除去したい部分に、水洗プライマー(水溶性樹脂系インキ)を印刷法等により適用しておき、その上に一様な反射性金属層4を形成した後、水洗することによって行なってもよい。これらのパターン4aの形成方法は、どちらかと言うと同じパターンを形成するのに適し、同一パターンのものの大量作成に向いている。なお、これらの点状加熱手段以外の方法と、点状加熱手段とを併用してもよい。
着色層6は、その上方に設けられた色彩可変層5の、見る角度によって色彩が変化する効果を観察しやすくするためのものであり、この効果を発揮しやすくするためには、着色層6の色は、有彩色の暗色もしくは濃いグレーであり、より好ましくは黒色である。また、着色層6は、これらの色とは関係なく、透明もしくは不透明であってよい。着色層6の形成は、所望の色相を与えるための色材、例えば、染料もしくは顔料を配合した着色層形成用組成物を用いて、公知の印刷法もしくは塗装法により行なえる。
接着剤層7は、種々の物品に対する接着性を確保するためのものであるので、接着剤層7を構成する接着剤としては、着色層6との接着性がよく、被着体と強固に接着できるものが好ましい。具体的には、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム変性物などが挙げられ、これらの中から適するものを適宜選択して使用でき、また、これらは単体、もしくは2種以上の混合系で、更に必要に応じてハードレジンや可塑剤、その他の添加剤を加えて使用することができる。この他、ポリアクリル酸エステル樹脂系、もしくはゴム系の粘着剤を用いることもできる。接着剤層7が粘着剤で構成されるときは、剥離性のあるプラスチックフィルムや剥離性を付与した紙等を粘着剤の表面に貼り付けておくことが好ましい。
以上のような本発明の真正性識別体1は、単独でも用い得るが、真正性の識別を必要とする適宜な物品に適用することにより、それらの物品の真正性の識別を可能にすることができる。
図4に示すように、真正性識別体1を適宜な基材12上に積層して、真正性識別可能な基材11とすることができる。図4(a)は平面図であり、図4(b)は正面図である。積層は適宜な方法で行なえるが、図2に示したように、着色層6の下面に接着剤層7が積層された真正性識別体1を用いれば、この接着剤層7を利用して接着させることにより積層することができる。接着剤層を伴なわない真正性識別体を用いるときは、必要に応じ、基材12もしくは真正性識別体1の互いに接着する面の少なくともいずれか一方に接着剤層を適用する。
また、真正性識別体1は、図5(a)の平面図および図5(b)の正面図に示すように、幅の狭い、例えば、0.2mm〜5mm程度のごく狭い幅のテープ状もしくは糸状の形状のスレッドの形に加工されたものを、基材12の上面に積層し、真正性識別可能な基材11としてもよい。
スレッドの形に加工された真正性識別体1は、図6(a)の平面図に示すように、真正性識別体1の一部が、基材12の表面に設けられた凹部12aの底から現われたものであってもよい。具体的には、図6(b)の斜視図に示すように、孔(貫通孔である。)12a’があけられた上用基材12Aと、孔のあけられてない下用基材12Bとを用意して、上用基材12Aと下用基材12Bとの間に、スレッドの形に加工された真正性識別体1をはさんで積層することにより、上用基材12Aの孔12a’が基材12の上面に凹部12aを形成して、凹部12aの底から真正性識別体1の一部が現われ、凹部12a以外の部分では、真正性識別体1が基材12の内部に埋め込まれた積層構造とすることができる。このような積層構造を取ることによって、真正性識別体1と基材12との接着性がより一層高まる上、真正性識別体1の視認性も確保できる。
本発明の真正性識別体1は、真正性を識別する必要性のある種々の物品に貼り付ける等により適用すると価値が高いものである。このような真正性を識別する必要性のある物品としては様々なものがあり、必要とされる真正性識別性のレベルも一定ではないが、次のようなものを例示することができる。
即ち、真正性を識別する必要性のある種々の物品としては、保持者の本人確認(ID)用であるID証、金券類、純正品、ブランドが著名な高級ブランド品等がある。ID証とは、例えば、パスポート、運転免許証、保険証、図書カード(図書館の貸出し用カード)等である。金券とは、例えば、商品券、ギフト券等の有価証券、プリペイドカード等である。純正品とは、種々の機器類に用いるための部品や消耗品等であって、純正である認証の必要なものであり、物品としては、電子機器、電気機器、コンピュータ製品、プリンタ等に用いる消耗品、医薬品、化学薬品等がある。高級ブランド品としては、著名なブランドの高価な商品、例えば、時計、衣類、バッグ、宝飾品、スポーツ用品、化粧品がある。さらに、コンピュータソフト、音楽ソフトもしくは映像ソフトが記憶された媒体類も真正性を識別する必要性のある種々の物品として挙げることができる。
従って、本発明の真正性識別可能な基材11における基材12は、上記のような物品そのもの、もしくは、それら物品のケースであってよく、それらに真正性識別体を貼り付ける等して適用することができる。あるいは、上記の物品に荷札(タグ)としてくくりつける等により適用することもできる。
厚みが50μmのPETフィルムの片方の面に、アクリル系樹脂の塗料を塗布して一様な樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に熱エンボスすることによりホログラムの微細凹凸を形成した後、微細凹凸の上にアルミニウムを蒸着して、反射性層を形成し、PETフィルム側からホログラムを眺めることが可能なホログラムフィルムを得た。
上記のようにして得られたホログラムフィルムのPETフィルムの何も形成していない側にラビング処理(配向処理)を行なった後、処理面に右円偏光性を有するコレステリック液晶インキを用いてグラビア印刷法により、一面にコレステリック液晶層を形成した。コレステリック液晶インクとしては、重合性のネマチック液晶(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC242」)、カイラル剤(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC756」)および紫外線重合開始剤を配合したものの40%溶液(溶剤はトルエンである。)を用い、グラビア印刷後、紫外線を照射して、硬化させた。
ホログラムフィルムの反射性層側には、グラビア印刷により一面に黒色層を形成し、さらに粘着剤を塗布し、粘着剤面に剥離紙(セパ紙)をラミネートし、以上のようにして得られたものを、所定の形状になるよう打抜き加工を行ない、コレステリック液晶/ホログラム複合ラベルを得た。
以上のようにして得られたコレステリック液晶/ホログラム複合ラベルの反射性層に、レーザービームを照射し、所定の文字およびマークの記録を行ない、コレステリック液晶層側より観察したところ、形成された文字およびマークの部分では、下層の黒色層が露出するため、コレステリック液晶層の見る角度によって色彩が変化する効果が見られ、また、それら以外の部分においては、反射性金属層の存在により、ホログラムを観察することができた。
実施例1におけるのと同様にして、ホログラムフィルムを得た後、反射性層側にラビング処理を行なった後、処理面の一面にコレステリック液晶層を形成し、続いて、コレステリック液晶層側に黒色層を形成し、さらに粘着剤を塗布し、粘着剤面に剥離紙をラミネートし、以上のようにして得られたものに、打抜き加工を行ない、コレステリック液晶/ホログラム複合ラベルを得た。各層の積層順を変更した以外、用いた材料や適用方法は実施例1におけるのと同様とした。得られたコレステリック液晶/ホログラム複合ラベルにレーザービームを用いた記録を行なったところ、実施例1におけるのと同様の効果を得ることができた。
真正性識別体の基本的な積層構造を示す図である。 接着剤層を有する真正性識別体の積層構造を示す図である。 反射性金属層のパターンを示す図である。 真正性識別体を適用した基材を示す図である。 スレッド状の真正性識別体を適用した基材を示す図である。 スレッド状の真正性識別体の一部を埋め込んだ基材を示す図である。
符号の説明
1……真正性識別体
2……透明性基材
3……ホログラム形成層
4……反射性金属層
5……色彩可変層
6……着色層
7……接着剤層
11……真正性識別可能な基材
12……基材(12A;上用基材、12B;下用基材、12a;凹部)

Claims (7)

  1. 透明性基材、前記透明性基材の背面に積層された透明樹脂層からなり背面にホログラムの微細凹凸を有するホログラム形成層、および前記ホログラム形成層の前記微細凹凸に沿って積層された反射性金属層とからなる反射型ホログラム複合体、色彩可変層、並びに着色層とからなり、前記反射性金属層は前記反射性金属層の有無で構成されたパターンを有しており、前記色彩可変層は前記反射型ホログラム複合体と積層されて積層体を形成しており、前記積層体の背面に前記着色層が積層されていることを特徴とする真正性識別体。
  2. 前記色彩可変層がコレステリック液晶層であることを特徴とする請求項1記載の真正性識別体。
  3. 前記色彩可変層が前記反射型ホログラム複合体の観察側に積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の真正性識別体。
  4. 前記反射型ホログラム複合体の背面側に、前記色彩可変層および着色層が順に積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の真正性識別体。
  5. 請求項1〜請求項4いずれかの真正性識別体の背面に接着剤層が積層されて構成された貼着用の真正性識別体。
  6. 請求項1〜請求項4いずれかの真正性識別体の背面が、前記透明性基材とは別の基材に積層されて構成された真正性識別可能な基材。
  7. 請求項1〜請求項4いずれかの真正性識別体が、前記透明性基材とは別の基材に可視可能に埋め込まれて構成された真正性識別可能な基材。
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