以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明の工程部品表生成システムが、CADシステムに好適に備えられている。
図1は、本実施の形態の工程部品表生成システムを備えたCADシステムのシステム構成図である。CADシステム10は、回路CADサーバ12および基板CADサーバ14を備えており、これらは通信可能に接続されている。そして、基板CADサーバ14には、CAM関連システム16および工程部品表生成サーバ18が接続されており、工程部品表生成サーバ18は、生産管理システム20に接続されている。また、回路CADサーバ12、基板CADサーバ14、CAM関連システム16、工程部品表生成サーバ18および生産管理システム20は、LAN等のネットワーク22に接続される。ネットワーク22には、複数のクライアントパーソナルコンピュータ(以下、クライアントPC)24も接続される。
図1において、回路CADサーバ12は、クライアントPC24からのアクセスを受け付けて、クライアントPC24からの指示に従って、回路図データ(回路図のCADデータ)を生成する。基板CADサーバ14は、回路CADサーバ12から回路図データを受け取る。そして、基板CADサーバ14は、クライアントPC24からのアクセスを受け付けて、クライアントPC24からの指示に従って、基板図データ(基板図のCADデータ)を生成する。
基板CADサーバ14は、基板図データを作ると、基板図データからCAMデータを生成する。CAMデータは、CAM関連システム16で使われるデータであり、CAM関連システム16に供給される。
さらに、基板CADサーバ14は、後述するように、CAMデータから、工程部品表を生成するのに使うデータを生成し、このデータを工程部品表生成サーバ18に供給する。工程部品表生成サーバ18は、基板CADサーバ14から受け取ったデータを使って工程部品表を自動生成する。このように、本実施の形態では、基板CADサーバ14と工程部品表生成サーバ18が、工程部品表生成システムを構成している。生成された工程部品表は、生産管理システム20に供給される。
図2は、回路CADサーバ12を示す機能ブロック図である。回路CADサーバ12は、ネットワーク22に接続可能なコンピュータ装置であり、同コンピュータ装置にCADプログラムが組み込まれている。CADプログラムは、回路図作成用のプログラムである。
図2において、送受信部30は、ネットワーク22を介してクライアントPC24と通信を行う。回路CADサーバ12は、送受信部30からクライアントPC24に回路図作成用の画面を送り、そして、クライアントPC24からの各種の指示を送受信部30にて受け付ける。
部品情報編集登録部32および回路記号編集登録部34は、部品の情報を編集および登録する処理を行う。部品情報編集登録部32は、品目番号と部品仕様の情報を編集および登録し、回路記号編集登録部34は、回路図上で使われる回路記号を編集および登録する。品目番号、部品仕様および回路記号は、部品情報マスター記憶部36および回路記号マスター記憶部38に格納される。
回路図編集部40は、回路図データを生成する処理を行う。回路図編集部40は、部品情報マスター記憶部36および回路記号マスター記憶部38に記憶された部品の情報を使って回路図を生成する。また、回路図編集部40は、クライアントPC24へと作成中の回路図データを送り、そして、クライアントPC24から送られたユーザの指示に従って回路図データを生成する。回路図データ保持部42は、作業用のメモリであり、回路図編集部40により作成中の回路図データを保持する。
回路図編集部40は、回路図生成過程で、クライアントPCからの要求に従って、部品情報マスター記憶部36および回路記号マスター記憶部38に記憶されている部品群から、回路で使用すべき部品を選択する処理を行う。選択された部品の回路記号が、回路記号マスター記憶部38から読み出される。そして、品目番号と回路記号が回路図データに加えられる。また、回路図編集部40は、回路図上で部品間を接続する処理を行う。
回路図登録処理部44は、回路図ライブラリ記憶部46に回路図データを登録する処理を行う。回路図ライブラリ記憶部46は、ハードディスク、磁気テープ等の外部記憶装置で構成されている。回路図ライブラリ記憶部46の回路図データは、回路図編集部40により読み出され、回路図の作成処理に利用される。例えば、設計変更を行うときに、過去の回路図データが回路図ライブラリ記憶部46から読み出される。
回路図変換処理部48は、回路図データ保持部42に保持された回路図データから、結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを生成する処理を行う。すなわち、回路図変換処理部48は、回路図データから部品間の結線の情報を抽出して、結線情報ファイルを生成する。結線情報ファイルは、結線情報ファイル記憶部50に格納される。さらに、回路図変換処理部48は、回路図データを参照して、回路中で使用されている部品の品目番号を抽出し、使用部品リストのファイルを生成する。使用部品リストは、使用部品リストファイル記憶部52に格納される。結線情報ファイル記憶部50および使用部品リストファイル記憶部52は回路図ライブラリ記憶部46と同様に外部記憶装置で構成されていてよい。
また、データ送信部54は、基板CADサーバ14との通信機能を提供する。そして、データ送信部54は、回路図ライブラリ記憶部46に記憶された回路図データを送信し、また、結線情報ファイル記憶部50および使用部品リストファイル記憶部52に記憶された結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを送信する。
次に、図2の回路CADサーバ12の動作として、回路図データの作成処理を説明する。回路図作成は、クライアントPC24からの指示に従って行われる。回路図編集部40は、作成中の回路図をクライアントPC24に送る。ユーザは、クライアントPC24を操作して、ディスプレイ上に回路図が描く作業を行う。ユーザの操作が、クライアントPC24からネットワーク22を介して回路CADサーバ12に伝えられ、回路図編集部40に受け付けられる。そして、ユーザの操作が、回路図データ保持部42の回路図データに反映される。
回路図作成過程においては、最適部品決定処理が行われる。ここでは、部品情報マスター記憶部36の部品情報マスターが読み出され、部品情報マスターが、クライアントPC24に提示され、回路の条件に合致する候補部品の選定が促される。部品の選択操作がクライアントPC24を介して受け付けられる。そして、選択された部品が、最適部品として決定される。決定された部品および関連情報が、回路図データに加えられる。このような処理が繰り返されて、回路図データが生成される。
回路図が生成されると、ユーザは、クライアントPC24を操作して、回路図の登録を指示する。この指示が、回路CADサーバ12の回路図登録処理部44に受け付けられる。回路図登録処理部44は、回路図データ保持部42に記憶された回路図データを、回路図ライブラリ記憶部46に移す処理を行う。これにより、回路図ライブラリ記憶部46に回路図データが登録される。
また、回路図登録の指示は、回路CADサーバ12の回路図変換処理部48にも受け付けられる。回路図変換処理部48は、回路図登録の指示に応答して、回路図データ保持部42の回路図データから、結線情報および使用部品リストを抽出する。回路図データに含まれている品目番号が抜き出され、並べられ、これにより使用部品リストが得られる。結線情報および使用部品リストは、それぞれ、結線情報ファイル記憶部50および使用部品リストファイル記憶部52に格納される。結線情報および使用部品リストは、回路図データと共に、後述するように、基板CADサーバ14からの要求に応じて、データ送信部54から基板CADサーバ14に出力される。
図5は、使用部品リストの例を示している。CADの回路図データは、上述のように、回路中で使用される部品の品目番号の情報をもっている。したがって、回路図データから自動的に図5のようなリストを引き出すことができる。ここで、品目番号は部品識別情報の一形態である。
図3は、基板CADサーバ14を示す機能ブロック図である。基板CADサーバ14は、ネットワーク22に接続可能なコンピュータ装置であり、同コンピュータ装置に基板図作成用のCADプログラムが組み込まれている。基板図は、回路図から作られる図面であり、基板図では、回路図中の部品が基板上の実際の位置に配置され、また、部品間も実際の形状の配線パターンで接続される。
図3において、送受信部60は、ネットワーク22を介してクライアントPC24と通信を行う。基板CADサーバ14は、送受信部60からクライアントPC24に基板図作成用の画面を送り、そして、クライアントPC24からの各種の指示を送受信部60にて受け付ける。
部品情報編集登録部62は、基板図上で使用される部品の情報を編集および登録する処理を行う。部品情報編集登録部62は、部品のシンボルの情報を処理する。部品の情報は、部品情報マスター記憶部64に登録され、基板図の作成で使用される。
データ受信部66は、回路CADサーバ12との通信機能を提供する。そして、データ受信部66は、回路CADサーバ12から回路図データ、結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを受信する。回路図データは、回路図データ保持部68に保持され、そして、クライアントPC24へと提供され、基板図作成の参考として使用される。
部品自動配置部70は、データ受信部66から結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを取得し、使用部品リスト中の全部品を自動的に基板図上の適当な場所に配置する処理を行う。ここでは、部品情報マスター記憶部64が参照される。部品自動配置部70で部品が配置された基板図データは、基板図データ保持部72に保持される。基板図データ保持部72は作業用のメモリであり、作成中の基板図データを保持する。
基板図編集部74は、基板図データ保持部72の基板図データを編集する処理を行う。基板図編集部74は、部品情報マスター記憶部64の情報を使って基板図を生成する。また、基板図編集部74は、クライアントPC24へと作成中の基板図データを送り、そして、クライアントPC24から送られたユーザの指示に従って基板図データを編集する。
上記のように、基板CADサーバ14は、回路図データに対応する基板図データを生成する処理を行うように構成されている。基板CADサーバ14は、回路CADサーバ12から回路図データ、結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを取り込む。そして、基板図生成過程では、使用部品リストと結線情報が基板図データに反映される。このとき、使用部品リストの全部品が基板上に配置される。
また、基板図登録処理部76は、基板図ライブラリ記憶部78に基板図データを登録する処理を行う。基板図ライブラリ記憶部78は、ハードディスク、磁気テープ等の外部記憶装置で構成されている。基板図ライブラリ記憶部78の基板図データは、基板図編集部74により読み出され、基板図の作成処理に利用される。例えば、設計変更を行うときに、過去の基板図データが基板図ライブラリ記憶部78から読み出される。
基板CADサーバ14は、さらに、CAMに関連する構成として、CAM情報処理部80およびCAMファイル記憶部82を備えている。CAM情報処理部80は、基板図データからCAMファイルを自動生成する。CAMファイルは、CAM設備で回路基板を製造するのに使われるCAMデータのファイルであり、製造工程での各部品の実装等に必要なデータを含んでいる。CAMファイルは、部品の品目番号、インサーションタイプ、裏表、部品名、回路記号、座標、角度、ピッチなどの情報を含んでいる。
CAMファイルにおいて、インサーションタイプは、本発明の実装機識別情報の一形態である。インサーションタイプについて、より詳細に説明する。1つの基板でも、多種の実装機を使って各種部品が実装される。インサーションタイプは、どの実装機を使って部品実装を行うかを識別する情報である。この情報は、上述のように、CAMファイルの1項目になっており、CAMの実装機制御機能(プログラム)に渡される。
なお、インサーションタイプは、実装機毎の実装情報の振り分けに使用される。実装機の自動挿入を制御する情報は、CAMファイル中の別の情報になる。インサーションタイプは、上述のように実装機を識別する情報ということができ、具体的には、例えば、ディスクリート実装(アキチャル、ラジアル)、SMD実装(表面実装)などを区別する情報である。
CAMファイル記憶部82は、CAM情報処理部80によって生成されたCAMファイルを記憶する。データ送信部84は、CAM関連システム16との通信機能を提供し、CAMファイルをCAM関連システム16へ送信する。CAM関連システム16は、例えば、図示のように、インサータ86およびプリント基板生成装置88を含んでいる。CAMファイルは、これら装置へと送信され、これら装置の制御に使用される。
基板CADサーバ14は、さらに、工程部品表生成システムの一部の構成を備えている。すなわち、基板CADサーバ14は、工程部品表生成システムの一部として、自動配置テーブル記憶部90、自動配置テーブル編集登録部92、使用部品・自動配置キーファイル生成部94および使用部品・自動配置キーファイル保持部96を備えている。
自動配置テーブル記憶部90は、自動配置テーブルを記憶している。そして、自動配置テーブル編集登録部92は、送受信部60を介して受け取ったクライアントPC24からの指示に従って、自動配置テーブルの編集および登録を行う。
図6は、自動配置テーブルの例を示している。自動配置テーブルは、インサーションタイプを自動配置キーと対応づけている。自動配置キーは、工程ごとに異なって設定されており、本発明の中間コードの一形態に相当する。自動配置キーは、工程部品表の作成時に、工程に応じて部品表内の適当な場所に部品を自動的に配置するためのキーになり、この観点で自動配置キーという用語が使われている。
図3に戻り、使用部品・自動配置キーファイル生成部94は、CAMファイルから使用部品・自動配置キーファイルを生成する。ここでは、まず、使用部品・自動配置キーファイル生成部94は、CAMファイルから、品目番号とインサーションタイプの情報を抽出する。図7は、抽出された品目番号とインサーションタイプのリストの例である。
そして、使用部品・自動配置キーファイル生成部94は、図6の自動配置キーテーブルを参照して、図7のリスト中のインサーションタイプを自動配置キーに変換する。これにより、使用部品・自動配置キーファイルが生成される。
図8は、使用部品・自動配置キーファイルを示している。使用部品・自動配置キーファイルは、使用部品の品目番号と自動配置キーのファイルである。生成されたファイルは、自動部品・自動配置キーファイル保持部96に記憶される。
また、図3において、データ送信部98は、工程部品表生成サーバ18との通信機能を提供する。そして、データ送信部98は、工程部品表生成サーバ18からの要求に応答して、使用部品・自動配置キーファイル保持部96に記憶された使用部品・自動配置キーファイルを工程部品表生成サーバ18に送信する。
次に、基板CADサーバ14の動作を説明する。まず、ユーザによりクライアントPC24が操作され、回路図データの取込み指示が入力される。取込みの指示は、ネットワーク22を介して、送受信部60に受信され、データ受信部66に伝えられる。
データ受信部66は、取込み指示に応答して、回路CADサーバ12から回路図データ、結線情報ファイルおよび使用部品リストファイルを受信する。ここでは、データ受信部66が、回路CADサーバ12にデータの送信を要求し、要求に応えて送られたデータを受信する。
回路図データは、回路図データ保持部68に保持される。そして、クライアントPC24からの指示に従って、適宜、回路図がクライアントPC24に提示される。
結線情報ファイルおよび使用部品リストは、部品自動配置部70に提供される。そして、使用部品リストの全部品が、自動的に、基板図上の適当な場所に配置される。ここでは、部品情報マスター記憶部64が参照される。部品が配置された基板図データは、基板図データ保持部72に保持される。
基板図データは、さらに、下記のように、基板図編集部74によって編集される。基板図編集部74は、基板図をクライアントPC24に送り、クライアントPC24の画面に表示させる。ユーザは、クライアントPC24を操作して、画面上に基板図を描く作業を行う。ユーザがクライアントPC24を操作すると、ユーザ操作が、ネットワーク22を介して基板CADサーバ14に伝えられ、基板図編集部74に受け付けられる。基板図編集部74は、受け付けたユーザ操作を基板図データに反映する処理を行う。
ユーザの操作では、部品が適当な場所に配置されたり、部品間の配線パターンが描かれる。基板図作成過程では、部品情報マスター記憶部64の情報が、クライアントPC24へと提示され、ユーザにより利用される。また、基板図作成過程では、CAMデータの生成に必要な情報も基板図に付加される。例えば、インサーションタイプの設定に必要な各部品の工程識別の情報が付加される。こうした作業は、基板CADサーバ14から画面上に提示された選択肢(部品情報マスターの情報と対応する選択肢)からの選択操作によって実現されてよい。そして、ユーザの操作を示す情報は、上述のように、基板CADサーバ14に送信され、基板図編集部74により基板図データに反映される。
ユーザは、基板図作成作業を終了するとき、基板図の登録の指示をクライアントPC24に入力する。この指示が、基板CADサーバ14の基板図登録処理部76に受け付けられる。そして、基板図登録処理部76により、基板図データ保持部72の基板図データが、基板図ライブラリ78に移され、これにより基板図データが登録される。
また、基板図登録の指示は、CAM情報処理部80にも伝えられる。そして、CAM情報処理部80により、基板図データ保持部72の基板図データから、CAMファイルが生成される。CAMファイルは、前述のように、部品の品目番号、インサーションタイプ、裏表、部品名、回路記号、座標、角度、ピッチなどの情報を含んでいる。
CAMファイルは、CAMファイル記憶部82にへと格納される。そして、CAMファイルのデータは、データ送信部84により、CAM関連システム16のインサータ86、プリント基板生成装置88等に送信される。
また、CAMファイルが生成されると、CAMファイルの品目番号とインサーションタイプの情報が、使用部品・自動配置キーファイル生成部94に取り込まれる。使用部品・自動配置キーファイル生成部94では、図6の自動配置テーブルを参照して、図7のインサーションタイプが自動配置キーに変換され、これにより、図8の使用部品・自動配置キーファイルが生成される。使用部品・自動配置キーファイルは、図8に示されるように、品目番号と自動配置キーのリストである。生成されたファイルは、自動部品・自動配置キーファイル保持部96に格納され、そして、データ送信部98により工程部品表生成サーバ18へと送信される。
次に、工程部品表生成サーバ18の構成について説明する。図4は、工程部品表生成サーバ18を示す機能ブロック図である。工程部品表生成サーバ18は、ネットワーク22に接続可能なコンピュータ装置であり、同コンピュータ装置に、下記のような工程部品表の自動生成処理を実行するためプログラムが組み込まれている。
図4において、送受信部100は、ネットワーク22を介してクライアントPC24と通信を行う。工程部品表生成サーバ18は、送受信部100からクライアントPC24に、工程部品表生成に関する画面を送り、そして、クライアントPC24からの各種の指示を送受信部100にて受け付ける。
データ受信部102は、基板CADサーバ14との通信機能を提供する。そして、データ受信部102は、基板CADサーバ14から使用部品・自動配置キーファイルを受信する。使用部品・自動配置キーファイルは、工程付与処理部110に供給される。
テンプレートマスター記憶部104は、工程部品表生成用テンプレート(以下、単にテンプレートという)を記憶している。
図9は、テンプレートの例を示している。テンプレートは、親工程、自工程および自動配置キーのテーブルである。テンプレートから、自動配置キーに対応する工程を求めることができる。また、テンプレートによって、工程の階層構造(親子関係)が表現される。
図9に示されるように、テンプレートマスター記憶部104は、複数種類のテンプレートを記憶している。テンプレートによって、テンプレートを構成する工程の種類が異なっており、これにより階層構造が異なっている。
テンプレートは、上述のように、自動配置キーと工程を対応づけている。自動配置キーは前述のように本発明の中間コードに対応する。したがって、テンプレートは、中間コードと工程を対応づけており、本発明の中間コード工程対応情報に相当している。
図4に戻り、テンプレート編集登録部106は、クライアントPC24から送られてくる指示に従って、テンプレートを編集および登録する処理を行う。例えば、新しいテンプレートが登録され、また、既存のテンプレートが変更される。
テンプレート選択部108は、テンプレートマスター記憶部104に記憶されている複数のテンプレートから、工程部品表の生成に使うテンプレートを選択する処理を行う。
工程付与処理部110は、テンプレート選択部108により選択されたテンプレートを使って、使用部品・自動配置キーファイルに含まれる各部品に工程を付与する処理、すなわち、各部品の工程を求める処理を行う。工程付与処理部110では、各部品の自動配置キーに対応する工程が、テンプレートから読み取られる。ソート処理部112は、工程ごとに部品を並べるソート処理を行う。工程付与処理部110およびソート処理部112により工程部品表が生成される。
図10は、工程部品表の例を示している。図示のように、部品が、工程ごとに分類されている。また、図示のように、工程部品表には、工程の階層構造が示されている。
データ送信部114は、生産管理システム116との通信機能を提供する。データ送信部114は、工程部品表を生産管理システム116に送信する。工程部品表は、生産管理システム20にて、仕入情報処理、単価決定処理等に利用される。
次に、工程部品表生成サーバ18の動作について説明する。まず、ユーザによりクライアントPC24が操作され、使用部品・自動配置キーファイルの取込みの指示が入力される。取込みの指示は、ネットワーク22を介して、送受信部100に受信され、データ受信部102に伝えられる。
データ受信部102は、データの取込み指示に応答して、基板CADサーバ14から使用部品・自動配置キーファイルを受信する。ここでは、データ受信部102が、基板CADサーバ14にデータの送信を要求し、基板CADサーバ14から送られてきたデータを受信する。データ受信部102は、使用部品・自動配置キーファイルを工程付与処理部110に提供する。また、データ受信の通知が、データ受信部102から送受信部100に送られ、送受信部100からクライアントPC24に送られる。データ受信の通知は、テンプレート選択部108にも供給される。
テンプレート選択部108は、データ受信の通知を受け取ると、下記のように、テンプレートを選択するための処理を行う。テンプレート選択部108は、テンプレートマスター記憶部104に記憶されている複数のテンプレートをクライアントPC24に提示し、テンプレートの選択を促す。クライアントPC24では、ユーザにより、テンプレートの選択の指示が入力される。この指示が、基板CADサーバ14に送られ、テンプレート選択部108に受け付けられる。テンプレート選択部108は、受け付けた指示に示されるテンプレートを選択する。テンプレート選択部108は、選択したテンプレートをテンプレートマスター記憶部104から読み出して、工程付与処理部110に供給する。
ここまでの処理で、工程付与処理部110には、使用部品・自動配置キーファイルとテンプレートが提供されている。工程付与処理部110は、テンプレートを参照して、使用部品・自動配置キーファイルに含まれる各部品の工程を求める。ここでは、ファイル中の自動配置キーに対応する工程が、テンプレートから求められる。そして、品目番号が工程別に並べられる。この処理は、ソート処理部112により行われる。工程付与処理部110とソート処理部112により、図10に示されるような工程部品表が生成される。図示の如く、工程部品表には、テンプレートの親工程に対応する階層構造も表される。こうして生成された工程部品表は、データ送信部114により生産管理システム20に出力される。
次に、工程部品表の生成に関する詳細処理の好適な例を説明する。ここでは、ワーク工程部品表データベースと工程部品表データベースが使用される。これらデータベースは、作業用のデータベースであり、メモリ上に設けられる。
図11は、図9と同様のテンプレートである。ただし、図11では、テンプレートに、レベルおよび自動採番用の情報が付加されている。レベルは、階層構造における自工程のレベルを示している。
図12は、ワーク工程部品表データベースを示している。図示のように、ワーク工程部品表データベースは、工程レベルと品目番号の欄を持っている。まず、図12(a)に示されるように、図11のテンプレートに示される全工程の情報が、ワーク工程部品表データベースに出力される。このとき、工程レベルはそのまま移される。また、テンプレートの工程名は、自動採番用情報に基づいて品目番号に変換される。図12の例では、自動採番用情報に適当な数字「01」が付加されている。例えば、工程名「手挿入工程」は、品目番号「AAA01」(自動採番用情報「AAA」に「01」を付加した)に変換される。そして、変換後の品目番号がワーク工程部品表データベースに出力される。
次に、使用部品・自動配置キーファイルに含まれる各部品が処理される。まず、図12(b)に示されるように、最初の部品の品目番号が、ワーク工程部品表データベースに書き出される。また、テンプレートを参照して、自動配置キーと対応するレベルが求められる。そして、求められたレベルに「1」が加算され、加算されたレベル値がワーク工程部品表データベースに書き込まれる。
ここで、上記のレベルの処理の意味について説明しておく。本実施の形態では、レベルが工程と対応しており、この対応関係を利用して、レベルが工程を表す情報として処理される。なお、複数の同じレベルの工程が存在する場合には、部品がどの工程に属するかがさらに親工程の情報から求められてよい。また、上記の処理では、工程のレベルに「1」が加算されている。この理由は、下記の通りである。
図13は、工程部品表およびその作成のためのテンプレートの階層構造を示している。階層構造においては、レベル1が手挿入工程である。そして、手挿入される部品は、工程部品表上では1つ下のレベル2に分類される。その結果、手挿入される部品は、工程部品表上では、手挿入工程の下の工程と同じレベルに位置づけられる。他の工程と部品の関係も同様である。このようなレベル分けにより、工程名と、工程で使われる部品の上下関係が示される。そして、本実施の形態では、上記の規則に従ったレベル番号を付与するために、テンプレートから得られるレベル番号に「1」が加算される。
図12に戻ると、使用部品・自動配置キーファイルの残りの全部品も、同様に処理される。その結果、図12(c)に示されるように、品目番号とレベルがワーク工程部品表データベースに書き出される。こうして得られる部品表を、ワーク工程部品表という。ワーク工程部品表が生成されると、工程部品表が生成される。工程部品表は、以下のように、工程部品表データベース上に生成される。
図14は、工程部品表データベースを示している。工程部品表データベースには、ワーク工程部品表データベースの全品目が出力される。このとき、全品目が、工程レベルの高い順番に並べ替えられる。これにより、部品が工程レベル別に配置される。また、同じ工程レベルでは、工程名から作られた品目番号が最後に配置されている。
上記の並び替えは、図4の工程部品表生成サーバ18のソート処理部112によって行われる。工程部品表は、ワーク工程部品表のデータを並び替えたものであり、したがって、かたちが整えられているが、ワーク工程部品表と実質的に同じである。
図15は、上記のワーク工程部品表および工程部品表の生成処理を示すフローチャートである。まず、テンプレート選択部108により選択されたテンプレートが、工程部品表生成サーバ18のメモリ中に読み出される(S10)。テンプレートの工程名が品目番号に変換され、そして、品目番号とレベルがワーク工程部品表データベースに出力される(S12)。図8の使用部品・自動配置キーファイルから、部品のデータが1件ずつ読み込まれる(S14)。全部品のデータの処理が終了しているか否かが判定され(S16)、終了していなければ、対象部品のデータが処理される(S18)。S18では、テンプレートが参照され、対象部品の自動配置キーに対応する工程が求められる。S18にて、工程が見つかれば(対象部品の自動配置キーがテンプレート中に存在すれば)、S20にて照合結果がOKになる。S20の照合結果がNGであれば、エラーが表示される(S22)。
S20で照合結果がOKであると、テンプレートの該当工程のレベルに1が加算され、加算されたレベルが品目番号とともにワーク工程部品表データベースに書き込まれ(S24)、S14に戻る。
S16で全部品の処理が終了していると判断されると、S26に進む。そして、ワーク工程部品表データベースから「レベル」・「品目番号」順に全件データ(全部品データ)が読み込まれ、そして全件データが工程部品表データベースへ出力される。これにより、ワーク工程部品表のデータが並び替えられ、工程部品表が生成される。
図16は、本実施の形態の工程部品表生成処理の全体的なイメージを示している。図16(a)は、CAMファイルの一部を示しており、CAMファイルは、品目番号とインサーションタイプの情報を含んでいる。CAMファイル自体は、従来からCAMシステムのために生成されるCAMデータのファイルである。しかし、本実施の形態では、CAMファイルが、CAMシステムだけでなく、工程部品表の生成に使用される。すなわち、CAMファイルの各部品のインサーションタイプから、図16(b)の自動配置テーブルと、図16(c)のテンプレートを使って、工程が求められる。具体的には、インサーションタイプが自動配置キーに変換され、そして、自動配置キーに対応する工程がテンプレートから求められる。そして、求められた工程へと、各部品の品目番号が割り振られる。これにより、図16(d)に示されるような工程部品表が生成される。
ここで、既に説明した通り、品目番号は、回路基板を構成する部品を示しており、部品識別情報に相当する。また、インサーションタイプは、CAMシステムで各部品の実装に使う実装機を示しており、本発明の実装機識別情報に相当する。また、自動配置テーブルにおいて、自動配置キーは、工程ごとに異なって設定されており、本発明の中間コードに相当する。さらに、テンプレートは、中間コードである自動配置キーを工程と対応づけており、したがって、本発明の中間コード工程対応情報に相当する。さらに、自動配置テーブル(基板CADサーバ14に記憶されている)とテンプレート(工程部品表生成サーバ18に記憶されている)とが、一緒になって、実装機識別情報であるインサーションタイプを工程と対応づけており、本発明の工程判別基準情報に相当している。そして、基板CADサーバ14の自動配置テーブル記憶部90と工程部品表生成サーバ18のテンプレートマスター記憶部104とが協働して、工程判別基準情報を記憶する工程判別基準情報記憶手段に相当している。
したがって、上述した本実施の形態によれば、CAMデータに含まれる実装機識別情報が抽出され、実装機工程対応情報を参照して、各部品の実装機識別情報に対応する工程が求められ、求められた工程へと各部品の部品識別情報が割り振られて、これにより、工程部品表が生成される。このようにして、従来からあるCAMデータの実装機識別情報に着目し、CAMデータを上手く利用することで、システムを一から構築しなくても工程部品表の自動生成を実現でき、したがって、工程部品表を生成する好適なシステムを容易に実現できる。
また、本実施の形態によれば、工程判別基準情報は、各工程のレベルを表現する階層構造の情報を含んでおり、これにより、工程のレベルをも表現する工程部品表を提供できる。なお、階層構造は、上述の実施の形態では、工程判別基準情報を構成する中間コード工程対応情報(工程部品表生成用テンプレート)に含まれている。
また、本実施の形態によれば、階層構造が異なる複数種類の工程判別基準情報が用意されており、複数種類の工程判別基準情報から、処理対象の回路基板に適した工程判別基準情報が選択される。したがって、複数種類の階層構造を表す工程部品表を生成でき、多様な回路基板に適した工程部品表を提供できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。