JP2006007728A - 化粧シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 装飾処理された基材シートに表面保護層を積層させてなる化粧シートであって、基材シートが天然物に由来する樹脂を主成分とし、かつ表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋硬化した化粧シートである。
【選択図】 図1
Description
従って、通常廃棄処分された化粧シートは焼却されるが、ポリ塩化ビニルフィルムでは焼却時に発生する可能性のあるダイオキシンが問題であり、また、ポリオレフィン系フィルムにおいても焼成により発生する炭酸ガスによる地球温暖化の問題がある。
こうした問題点を踏まえて、廃棄物として埋め立て処分することで分解する生分解性又は光分解性を有するシートを用いた化粧シートが提案されている(例えば特許文献3、特許文献4参照)。しかしながら、建材では耐久性が要求され、生分解性と耐久性は相反する性質であることから、用途によっては上記提案された化粧シートは、耐久性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。
(1)装飾処理された基材シートに表面保護層を積層させてなる化粧シートであって、基材シートが天然物に由来する樹脂を主成分とし、かつ表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものであることを特徴とする化粧シート、
(2)基材シートの装飾処理された表面に、さらに天然物に由来する樹脂を主成分とする透明樹脂層を積層する上記(1)に記載の化粧シート、
(3)天然物に由来する樹脂が、ポリ乳酸系樹脂又はポリサクシネートである上記(1)又は(2)に記載の化粧シート、
(4)電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化粧シート、及び
(5)燃焼エネルギーが4MJ/m2以下である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の化粧シート、
を提供するものである。
また、図2に示す例では、基材シート2上に全面を被覆する一様均一な着色層3、絵柄層4、プライマー層7、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化した表面保護層8がこの順に積層されたものであり、図1に示す例との比較では接着層5及び透明樹脂層6がない点で異なる。このようなタイプを、本発明では単層タイプと称する。
さらに、図3に示す例では、基材シート2の裏面に全面を被覆する一様均一な着色層3、絵柄層4、及びプライマー層7’を形成し、基材シート2の表面にプライマー層7、電離放射線硬化性樹脂組成物が架橋硬化した表面保護層8を積層したものである。図3に示すタイプを、本発明ではバックプリントタイプと称するが、この場合には、絵柄層4が表面保護層8側から視認されるように、基材シート2等が透明材料である必要がある。また、図1に示したのと同様に、必要に応じてエンボス9を設けることもできる。
また、でんぷんを発酵させて得たコハク酸、さらにはこれを水添して得た1,4−ブタンジオール、乳酸等を原料にして得られるポリサクシネート樹脂等が好適に挙げられる。
なお、ここで用いられる農作物は廃棄部分を利用することにより、農作物の廃棄物を有効活用することができ、その他廃紙、生ごみなどから抽出したでんぷんを利用することもできる。また、食料、飼料にならない規格外のものを利用することも好ましい。
本発明の化粧シートに用いられるポリ乳酸系樹脂としては、ポリ−L−乳酸を主成分とするものが特に好適である。なお、ポリ−L−乳酸中には、一部ポリ−D−乳酸を含んでいてもよい。
このポリ乳酸系樹脂にさらに成形加工適性を付与する必要がある場合には、ポリ乳酸系樹脂をハードセグメントとし、これに例えばε−カプロラクタム等のソフトセグメントを組み合わせることが好ましい。ここで用いるε−カプロラクタムの重量平均分子量は、1〜10万程度のものが好ましい。ここで、ハードセグメントとソフトセグメントは共重合体としてもよいし、単に混合してもよく、また、ハードセグメントとソフトセグメントの混合比は、1/9〜9/1(重合比)程度であることが好ましい。
上記、ポリ乳酸系樹脂は生分解性プラスチックとして知られるが、本発明では建材としての耐久性を高めるために、ポリ乳酸系樹脂を用いた基材シート中に紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、架橋助剤等を導入するか、あるいは基材シート表面に紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤などを配合した樹脂等でオーバーコート処理し、生分解性を抑制することが好ましい。
本発明で用い得るポリサクシネートとして、具体的には、ポリエチレンサクシネート、ポリプロピレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリペンタンサクシネート、ポリヘキサンサクシネート等が好適に挙げられる。
紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収剤と無機系紫外線吸収剤があり、有機系紫外線吸収剤として、例えばトリアジン系、具体的には、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s-トリアジンなど;ベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。
また、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。なお、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
次に、酸化防止剤としては、例えばフェノール系酸化防止剤、具体的には2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール、2,5−ジターシャリーアミルハイドロキノン、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノン、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−エチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス(6−ターシャリーブチル−m−クレゾール)など;アミン系酸化防止剤、例えば、ジフェニルアミン誘導体、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジハイドロキノリンなどが挙げられる。
また、架橋助剤とは、電離放射線の照射などによって架橋を促進し得るものをいい、具体的には、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコールジメチルアクリレートなどが挙げられる。
上記添加剤の含有量は、基材シート100質量部に対して10〜150質量部程度である。
また、本発明の化粧シートを発泡体として使用したい場合は、基材シート2中に発泡剤を添加する。発泡剤としては、アゾジカーボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、N−N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、等の熱分解型、又はアクリロニトリル等の樹脂球殻中にヘキサン、イソブタン等の熱膨張性気体を封入したマイクロカプセル型を用いる。その添加量は、通常基材シート100質量部に対し、1〜10質量部である。
本発明における基材シート2の厚さについては特に制限はないが、通常10〜100μm程度、好ましくは60〜80μmの範囲である。10μm以上であると強度、耐久性に優れるという利点があり、100μm以下であると安価に設計できるという利点がある。
本発明における基材シート2は、通常は化粧シート全体の基調色を表現するために着色を施すことが多い。着色は無色透明でもあっても、不透明であってもよい。但し、窓ガラス装飾用化粧シートやバックプリントタイプの化粧シートなどのように、化粧シート自体に透明性が要求される用途の場合は、無色透明とすることが好ましい。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また該基材はプライマー層を形成する等の処理を施してもよいし、色彩を整えるための塗装や、デザイン的な観点での模様があらかじめ形成されていてもよい。
着色層の形成に用いられるインキとしては、バインダーに顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤などを適宜混合したものが使用される。該バインダーとしては特に制限はなく、例えば、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル系共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂などの中から任意のものが、1種単独で又は2種以上を混合して用いられる。
着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料;キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料;アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料;二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。
この着色層3は厚さ1〜20μm程度の、いわゆるベタ印刷層が好適に用いられる。
絵柄層4に用いる絵柄インキとしては、着色層3に用いるインキと同様のものを用いることができる。
ポリウレタンとはポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンである。ここで、ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いられ、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが用いられる。イソシアネートの具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートが挙げられる。
代表的には、重合性モノマーとして、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレート系モノマーが好適であり、中でも多官能性(メタ)アクリレートが好ましい。なお、ここで「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。多官能性(メタ)アクリレートとしては、分子内にエチレン性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートであればよく、特に制限はない。具体的にはエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクタム変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの多官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
本発明においては、電離放射線硬化性樹脂組成物として電子線硬化性樹脂組成物を用いることが好ましい。電子線硬化性樹脂組成物は無溶剤化が可能であって、環境や健康の観点からより好ましく、また光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるからである。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、有機系紫外線吸収剤として、例えばトリアジン系、具体的には、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s-トリアジン、ベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
本発明においては、このようにして調製された塗工液を、基材の表面に、硬化後の厚さが1〜20μm程度になるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。硬化後の厚さが1μm以上であると所望の機能を有する硬化樹脂層が得られる。硬化後の表面保護層の厚さは、好ましくは2〜20μm程度である。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、基材として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと樹脂層の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、基材への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy、好ましくは10〜50kGyの範囲で選定される。
さらに、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
電離放射線として紫外線を用いる場合には、通常波長190〜380nmの紫外線を含むものを放射する。紫外線源としては特に制限はなく、例えば高圧水銀燈、低圧水銀燈、メタルハライドランプ、カーボンアーク燈等が用いられる。
このようにして、形成された硬化樹脂層には、各種の添加剤を添加して各種の機能、例えば、高硬度で耐擦傷性を有する、いわゆるハードコート機能、防曇コート機能、防汚コート機能、防眩コート機能、反射防止コート機能、紫外線遮蔽コート機能、赤外線遮蔽コート機能などを付与することができる。
被着体が最終製品であり、その表面化粧のために化粧シートを積層する場合も有れば、必要に応じ化粧シートの力学的強度の補強、或いは隠蔽性の付与のため、化粧シート裏面に被着体を積層する場合もある。
特に、本発明化粧シートを凹凸立体物に貼り合わせる方法としては、前記方法のうち、ラッピング加工法、Vカット加工法、射出成形同時ラミネート法、真空成形同時ラミネート法等が好ましい。
本発明の化粧シートは、各種被着体に積層し、所定の成形加工等を施して、各種用途に用いられる。例えば、壁、天井、床等の建築物の内装、扉、窓枠等の建築物の外装、たんす等の家具、OA機器のキャビネット等の表面化粧、自動車、電車等の車両内装などである。
(評価方法)
(1)耐擦傷性
各実施例及び比較例で得られた化粧シートについて、JAS摩耗C試験に基づいて試験を行い、100回後の外観を観察した。評価基準は以下のとおりである。
◎;外観に変化なし
○;若干の艶変化あり
×;著しい艶変化あり
××;絵柄のはがれあり
(2)層間の密着性
各実施例及び比較例において、複層タイプの化粧シートについて層間の密着性を評価した。評価は、複層タイプの化粧シートの層間に、溶剤をつけたカッターで傷をつけ、テンシロン引張試験機(オリエンテック社製「RTC−1250A」)にて剥がれの生じる力(kg/inch)を測定した。
次いで、サンシャイン・ウェザーメーター(スガ試験機(株)製「U48」)を用いて1000時間の耐候試験の後、またメタルウェザーメーター(ダイプラーウィンテス社製「KU−R5N−W」)を用いて100時間の促進耐候試験の後における、層間の密着性を同様に評価した。
(3)燃焼エネルギー
建築基準法第2条第7号(令第107条)に基づく防耐火性能試験により、作製した化粧シートの燃焼エネルギーを測定した。
図1を参照しながら、本実施例の構成を説明する。基材シート2として、着色されたポリ−L−乳酸を主成分とする樹脂フィルム(数平均分子量約7万、厚さ60μm)を用意し、この表面、裏面の両面にコロナ放電処理を施した後、表面側に2液硬化型ウレタン樹脂をバインダーとし、酸化チタンを主な着色剤とするインキを用いてグラビア印刷し、2μmの厚さの着色層3を得た。その上にアクリル樹脂をバインダーとし、アゾ顔料を主成分とする着色剤を含有するインキを用いて、木目模様の絵柄層4をグラビア印刷にて形成した。また、基材シート2の裏側にウレタン系樹脂をバインダーとしたプライマー層をグラビア印刷して(図示せず)、印刷シートを得た。
次に、該印刷シートの表面上に2液硬化型ポリエステルウレタン樹脂からなる塗液を塗工して、厚さ3μmの接着層5を形成した後、その上にさらに、5000質量ppmのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を添加したポリ−L−乳酸を主成分とする樹脂フィルム(数平均分子量7万)を、Tダイ溶融押出塗工して、厚さ80μmの透明樹脂層6を形成した。
さらに、透明樹脂層6の上にイソシアネート部分として、イソホロンジイソシアネートと水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートを用いたアクリル−ウレタンブロック重合体を主剤とし、ヘキサメチレンジジイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン系樹脂を塗工して、厚さ2μmのプライマー層7を形成した。
プライマー層7の上に、3官能アクリレートモノマーであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを60質量部と6官能アクリレートモノマーであるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを40質量部からなる電子線硬化性樹脂組成物を、厚さが5μmになるようにグラビアコート法により塗工した。塗工後、加速電圧175kV、照射線量50kGyの電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層8とした。
次いで、該化粧シートの表面を赤外線非接触方式のヒータで加熱して、透明樹脂層6及び表面保護層8を柔らかくした後、直ちに該表面保護層の面から熱圧によるエンボス加工を行い、木目導管の凹凸模様を賦形して所望の化粧シートを得た。
この化粧シートに関し、耐擦傷性、層間密着性、燃焼性について評価した。その結果を第1表に示す。
図2を参照しながら、本実施例の構成を説明する。実施例1と同様に、基材シート2、着色層3、絵柄層4及びプライマー層(図示せず)からなる印刷シートを得、該印刷シート上にさらにイソシアネート部分として、イソホロンジイソシアネートと水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートを用いたアクリル−ウレタンブロック重合体を主剤とし、ヘキサメチレンジジイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン系樹脂を塗工して、厚さ2μmのプライマー層7を形成した。プライマー層7の上に、3官能アクリレートモノマーであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを60質量部と6官能アクリレートモノマーであるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを40質量部からなる電子線硬化性樹脂組成物に、トリアジン系紫外線吸収剤を10質量%添加して、厚さが5μmになるようにグラビアコート法により塗工した。塗工後、加速電圧175kV、照射線量50kGyの電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層8とした。この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
図3を参照しながら、本実施例の構成を説明する。基材シート2として、透明なポリ−L−乳酸を主成分とする樹脂フィルム(数平均分子量約7万、厚さ50μm)を用意し、この表面、裏面の両面にコロナ放電処理を施した後、裏面側に2液硬化型ウレタン樹脂をバインダーとし、酸化チタンを着色剤とするインキを用いてグラビア印刷し、2μmの厚さの着色層3を得た。その下部にアクリル樹脂をバインダーとし、アゾ顔料を主成分とする着色剤を含有するインキを用いて、木目模様の絵柄層4をグラビア印刷にて形成し、さらにウレタン系樹脂をバインダーとしたプライマー層7’をグラビア印刷して、印刷シートを得た。
次に、該印刷シートの表面側にイソシアネート部分として、イソホロンジイソシアネートと水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートを用いたアクリル−ウレタンブロック重合体を主剤とし、ヘキサメチレンジジイソシアネートを硬化剤とする2液硬化型ウレタン系樹脂に、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を10質量%添加したものを塗工して、厚さ2μmのプライマー層7を形成した。
プライマー層7の上に、3官能アクリレートモノマーであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを60質量部と6官能アクリレートモノマーであるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを40質量部からなる電子線硬化性樹脂組成物に、トリアジン系紫外線吸収剤を10質量%添加して、厚さが5μmになるようにグラビアコート法により塗工した。塗工後、加速電圧175kV、照射線量50kGyの電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層8とした。この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例3で得られた化粧シートの表面を赤外線非接触方式のヒータで加熱して、透明樹脂層6及び表面保護層8を柔らかくした後、直ちに該表面保護層の面から熱圧によるエンボス加工を行い、木目導管の凹凸模様を賦形して所望の化粧シートを得た。
この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例1において、基材シート2及び透明樹脂層6にポリサクシネート樹脂(コハク酸、1,4−ブタンジオール、及び乳酸との脱水重縮合物、ガラス転移温度(Tg)−32℃)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性、層間密着性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例2において、基材シート2としてポリサクシネート樹脂(実施例5で用いたのと同様の樹脂)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例3において、基材シート2としてポリサクシネート樹脂(実施例5で用いたのと同様の樹脂)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例7で得られた化粧シートの表面を赤外線非接触方式のヒータで加熱して、透明樹脂層6及び表面保護層8を柔らかくした後、直ちに該表面保護層の面から熱圧によるエンボス加工を行い、木目導管の凹凸模様を賦形して所望の化粧シートを得た。
この化粧シートに関し、耐擦傷性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例1において、着色層3及び絵柄層4に用いるインキを水性インキ(ザ・インテック社製、「オーデ」)にしたこと以外は実施例1と同様にして、化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性、層間密着性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例1において、基材シート2として、着色されたポリプロピレンフィルム(厚さ60μm)を用い、透明樹脂層6として透明なポリプロピレンを用いた以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性、層間密着性、燃焼性について評価した。その結果を第1表に示す。
実施例1において、表面保護層8として、アクリルウレタン系樹脂(厚さ5μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、化粧シートを得た。この化粧シートに関し、耐擦傷性、層間密着性、燃焼性について評価した。その結果を第1表に示す。
2.基材シート
3.着色層
4.絵柄層
5.接着層
6.透明樹脂層
7.プライマー層
7’.プライマー層
8.表面保護層
9.エンボス
Claims (5)
- 装飾処理された基材シートに表面保護層を積層させてなる化粧シートであって、基材シートが天然物に由来する樹脂を主成分とし、かつ表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものであることを特徴とする化粧シート。
- 基材シートの装飾処理された表面に、さらに天然物に由来する樹脂を主成分とする透明樹脂層を積層する請求項1に記載の化粧シート。
- 天然物に由来する樹脂が、ポリ乳酸系樹脂又はポリサクシネートである請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 燃焼エネルギーが4MJ/m2以下である請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
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