本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示した概略図である。図1に示す液晶表示装置1は、例えば携帯電話に備えられ、通常は、液晶表示装置1に備えられた光源15からの照明光を用いて透過型表示を行うが、該光源15からの照明光がない場合、すなわち透過型表示を行わない場合であっても、上記液晶表示装置1に表示されている情報を、外光を用いた反射型表示を行うことによって確認することができる。
具体的には、上記液晶表示装置1が透過型表示を行う場合は、該液晶表示装置1に備えられたランプ2を点灯させて照射される照明光が、偏光反射板6や光源側偏光板(偏光板)9を透過し、液晶パネル(液晶層)11を透過することによって液晶パネル11に形成された情報を使用者に対して表示する。一方、上記液晶表示装置1が反射型表示を行う場合は、詳細は後述するが、上記液晶表示装置1に外光が入射し、液晶パネル11や光源側偏光板9を通過し、偏光反射板6に入射し、該偏光反射板6や光源15等で反射され、再び、光源側偏光板9を透過し、液晶パネル11を透過することによって液晶パネルに形成された情報を使用者に対して表示することができる。そのため、上記液晶表示装置1は、図1に示すように、ランプ2と、導光板3と、散乱板4と、プリズムシート5と、偏光反射板6と、空気層(光拡散層、ガス層)7と、光散乱層8と、光源側偏光板9と、第1の位相差板10と、液晶パネル11と、第2の位相差板12と、外光入射側偏光板(第2の偏光板)13と、接着材料層14とを備えている。ランプ2および導光板3は、光源15を構成している。
上記液晶表示装置1は、導光板3の上方に、すなわち導光板3の光出射方向に沿って、散乱板4と、プリズムシート5と、偏光反射板6とがこの順で配置されている。さらに、上記偏光反射板6の上に、空気層7と、光散乱層8が配置されている。該光散乱層8の上には、光源側偏光板9と、第1の位相差板10と、液晶パネル11と、第2の位相差板12と、外光入射側偏光板13とが、それぞれ上記接着材料層14を介してこの順で配置されている。
上記ランプ2は、図1に示すように上記導光板3の側面に配置され、透過型表示を行う場合に用いられる。上記ランプ2としては、従来公知のものを用いることができ、例えばLEDや冷陰極管を用いることができる。
なお、本実施の形態では、上記ランプ2は、導光板3の側面に配置され、該ランプ2から発せられた照射光が導光板3を通じて、該導光板3の上方に配置された各構成部材の方向へ光が誘導されるサイドライト式の構成を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばランプを反射部材とともに、光源側偏光板9や、第1の位相差板10や、液晶パネル11の下側に配置した直下ライト式等の構成であってもよい。
上記導光板3は、上述したように、該導光板3の側面に配置されたランプ2から発せられた照射光を、該導光板3の上方に配置された光源側偏光板9や、第1の位相差板10や、液晶パネル11の方向へ照射するためのものである。上記導光板3は、従来公知の材質のものを用いることができる。
上記散乱板4は、上記導光板3から出射した照射光が、該散乱板4上に積層された構成部材に均一に照射されるように、上記導光板3から入射した照射光を散乱させるために設けられている。上記散乱板4には、入射した光の偏光状態を極力解消させないで出射することができる散乱板を用いる。
上記プリズムシート5は、上記散乱板4によって散乱した照射光を集光するために設けられている。上記プリズムシート5は、従来公知の材質のものを用いることができる。
上記偏光反射板6は、上記プリズムシート5から入射した光の直線偏光を、反射または透過させる。上記偏光反射板6について、詳細に説明すると以下の通りである。
上記偏光反射板6は、その光入射面に偏光透過軸を備えている。上記偏光反射板6は、偏光透過軸に対して略平行な偏光振動面を有する偏光(以下、これを偏光Pと呼ぶ)を透過し、該偏光透過軸に対して略垂直な偏光振動面を有する偏光(以下、これを偏光Sと呼ぶ)は反射する。なお、以下の説明では、上述した偏光反射板6を透過できる偏光のことを、単に「偏光透過軸に対して平行な偏光」とする。また、上述した偏光反射板6にて反射する偏光のことを、単に「偏光透過軸に対して垂直な偏光」とする。
上述したように、従来における半透過反射型液晶表示装置のセル外反射板方式は、半透過反射板を偏光板の後ろに貼り付け、バックライトのOn/Offにて透過と反射とを切り替える方式である。上記半透過反射板は、偏光振動面に関係なく光を一定の比率で反射および透過するものである。上記半透過反射板と上記偏光反射板とを同じ配置条件にて比較してみると、その効果に違いが見られる。
具体的に説明すると、例えば、上記半透過反射板と上記偏光反射板とがそれぞれ、(i)外光入射側偏光板と、液晶層と、光源側偏光板と、半透過反射板とがこの順で積層した液晶表示装置、(ii)外光入射側偏光板と、液晶層と、光源側偏光板と、偏光反射板とがこの順で積層した液晶表示装置として構成されているとする。以下に上記(i)および(ii)のそれぞれの構成の液晶表示装置の外光を用いた場合の光の利用効率について説明する。
まず、上記半透過反射板を備えた(i)の構成から説明すると、(i)の構成の外光入射側偏光板から順に、液晶層、光源側偏光板、半透過反射板を透過した偏光は、バックライトユニット等に入射し、反射・屈折する。反射・屈折した光は、偏光振動面SとPが混合した混合光(S+P)となる。上記混合光(S+P)は、上記半透過反射板へ再び入射し、戻ってくる。上記半透過反射板を透過した混合光(S+P)は、光源側偏光板に入射する。光源側偏光板では、入射した混合光(S+P)のうち、偏光Pが該光源側偏光板を透過する。しかしながら、偏光Sは光源側偏光板にて吸収される。
次に、上記偏光反射板を備えた(ii)の構成を説明すると、(ii)の構成の外光入射側偏光板から順に、液晶層、光源側偏光板を透過し、さらに上記偏光反射板を透過した偏光Pは、光源等のバックライトユニット等に入射し、反射・屈折する。バックライトユニット等で反射・屈折した光は、上述した(i)の構成と同じく、混合光(S+P)となる。この混合光(S+P)は、上記偏光反射板へ再度入射する。上記偏光反射板へ入射した混合光(S+P)のうち、偏光反射板の偏光透過軸に対して平行な偏光Pは、上記偏光反射板を透過し、さらに光源側偏光板も透過する。一方、上記偏光透過軸に対して略垂直な偏光Sは、上記偏光反射板を透過せず、再度、バックライトユニット等へ反射される。反射された偏光Sは、バックライトユニットと偏光反射板との間で反射および/または屈折を繰り返し、混合光(S+P)となり、上述したことが繰り返され、結果的にバックライトユニット等へ反射された偏光Sも、偏光Pに偏光され、順次偏光反射板を透過する。
すなわち、バックライトユニット等で反射・屈折された混合光(S+P)のうち、偏光Sが光源側偏光板にて吸収される上記半透過反射板を備えた(i)の構成は、偏光の再利用ができないため、反射効率が低下する。
一方、上記偏光反射板を備え、かつ、上記(ii)の構成とすることによって、バックライトユニット等で反射・屈折された混合光(S+P)を、効率的に再利用することができ、良好な微反射による表示を実現できる。
したがって、透過型表示を重視しつつ、微反射機能を備えることを目的とする本実施の形態の液晶表示装置は、図1に示すように、偏光反射板6を備えることによって、光の利用効率の向上を図っている。
また、上記液晶表示装置1は、偏光反射板6を備えることにより、光の利用効率が向上するため、透過表示型の場合の明度低減を抑制することもできる。
具体的には、透過型表示の場合、光源15、散乱板4、プリズムシート5からなるバックライトユニットから照明光が出射すると、該照明光は、上記偏光反射板6にて偏光Pおよび偏光Sに分離される。偏光Pは、偏光反射板6を透過する。一方、偏光Sは、偏光反射板6にて反射されてバックライトユニットに戻り、上記と同様、バックライトユニットにて反射・屈折し、混合光(S+P)のうち、偏光Pが偏光反射板6を透過するとともに、偏光Sもバックライトユニットと偏光反射板6との間で反射および/または屈折を繰り返すことによって、偏光Pとなって、偏光反射板6を透過するため、照射光を効率良く利用することができる。
一方、上記(i)のような半透過反射板を用いた場合では、バックライトユニットにて反射・屈折して得られる混合光(S+P)のうち偏光Sは、上記と同じく、光源側偏光板にて吸収されてしまう。
したがって、上記液晶表示装置1は、偏光反射板6を備えることにより、透過表示型の場合の明度低減を抑制することも可能となる。
上記偏光反射板6には、例えば住友3M DBEFを用いることができる。後述する実施例では、上記偏光反射板6に住友3M DBEFを用い、その偏光透過軸が光学軸と12度の交差角を有するように、かつ、該光源側偏光板9との間に隙間0.2mm(空気層7)を設けて配置している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
また、図1に示すように、上記空気層7は、外から上記液晶パネル11に入射し、上記光源側偏光板9を透過した光を拡散することができ、上記偏光反射板6と光散乱層8との間に設けられている。
具体的には、上記空気層7を設けることにより、上記偏光反射板6の表面反射光を用いることができる。すなわち、上記空気層7は、外から入射し、上記光源側偏光板9を透過し、上記光散乱層8を透過した偏光のうち、上記偏光反射板6に達しない偏光を、空気層7の表面で、すなわち上記光散乱層8と空気層7との界面で反射することができる。
したがって、上記偏光反射板6と光散乱層8との間に上記空気層7を設けることにより、外光の反射率を高めることができ、反射型表示をより良好に行うことが可能となる。
また、上記空気層7は、外から入射し、光源側偏光板9の光学軸に平行な偏光振動面を有する光のうち、すなわち光源側偏光板9を透過する光のうち、偏光反射板6の偏光透過軸に対して平行な偏光振動面を有する光であっても、拡散させ、偏光振動面を変化させて、偏光反射板にて反射できるようにすることができる。
これにより、さらに外光の反射率が高くなり、外光の利用効率が高まることから、良好な表示を行うことができる。
なお、本実施の形態では、空気層7を用いているが、本発明は、上述した機能を備え、液晶表示装置1に対して上述した効果を奏するものであれば、空気に限定されるものではなく、例えば窒素やアルゴン等の不活性ガスであってもよい。
また、上述したように後述する実施例では、0.2mmの厚みの空気層を備えた構成としている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではないが、厚みが0.1mm未満となると、干渉縞が生じる可能性があるため、空気層の厚みは、0.1mm以上とすることが好ましい。また厚みの上限は、上述した効果を奏する範囲であれば特に限定されるものでないが、例えば、5.0mm程度を上限とすることができる。したがって、上記空気層7は、上記の範囲内で適宜設定することができる。
上記光散乱層8は、該光散乱層8に入射する光を散乱するために設けられており、図1に示すように、光源側偏光板9における空気層7側、具体的には、光散乱層8の両側に光源側偏光板9と空気層7とがそれぞれ隣接するように配置される。なお、ここで光散乱層8に入射する光としては、例えば、可視光が挙げられる。
上記光散乱層8を備えることにより、本実施の形態における液晶表示装置1は、良好な微反射による表示を行うことができる。
具体的には、偏光反射板6に入射した光のうち、該偏光反射板6の偏光透過軸に対して平行な偏光P以外は、反射される。この偏光反射板6での反射は、通常、鏡面反射である。鏡面反射とは、入射角と等しい一点の反射角にのみ、例えば100の入射に対して100の反射を返す反射のことである。
上記液晶表示装置1は、詳細は後述するが、光源側偏光板9の光学軸と、該光源側偏光板9の光源側に配置された偏光反射板6の偏光透過軸とがずれて構成されているため、外光側偏光板13側から入射し、該光源側偏光板9を透過した偏光Pであっても、その一部は偏光反射板6にて反射される。この反射が、本発明における微反射であるが、この反射は、上述したように鏡面反射であるため、光源側偏光板9を透過した偏光が偏光反射板6に入射したその角度(入射角)に依存することになる。
そこで、上記光散乱層8を上述した位置に配置することによって、外光入射側偏光板13側から入射した光を光源側偏光板9の光入射面に均一に入射させることができるとともに、偏光反射板6にて鏡面反射される光を、反射方向に制限されることになく、すなわち、鏡面反射方向以外にも光を振り分けることができるため、液晶パネル11の面に略均一に反射光を入射することができる。したがって、視野角を拡大することができ、良好な微反射を得ることができる。
本実施の形態では、上記光散乱層8を、光源側偏光板9における空気層7側、具体的には、空気層7と隣接するように配置している。上記光散乱層8と空気層7とが隣接する配置とすることにより、上記光散乱層8と空気層7とが隣接しない配置の場合と比較して、屈折率の差が最大となり、散乱効果が大きくなる。
しかしながら、本発明はこの配置に限定されるものではない。図2は、上記光散乱層8を偏光反射板6における空気層7との界面に配置した構成図である。さらには、図3に示すように、偏光反射板6と第1の位相差板10との間に配置した構成であってよく、図4に示すように第1の位相差板10と液晶パネル11との間に配置される構成であってもよい。
また、図3および図4に示した構成とする場合、上記光散乱層8と同じ拡散効果を備えた接着材料であってもよい。
上記光散乱層8としては、後述する実施例にあるように、拡散係数80となるように調製した燐片状の二酸化チタン被覆マイカを含有するアクリル樹脂を用いることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ガラスビーズを混合したプラスチックや、屈折率の異なる材料を混合したものや、多結晶混合プラスチック等を用いることもできる。
また、上記液晶パネル11は、図1に示すように、上記接着材料層14を介して第1の位相差板10および第2の位相差板12がそれぞれ設けられた構成となっている。
上記液晶パネル11については、図5に基づいて説明する。図5は、上記液晶パネル11の構成を示した構成図である。上記液晶パネル11は、互いに対向して配置された透明材料よりなる一対の基板16および17を備え、これら一対の基板間に、光学変調層として、電界の印加により光学変調する媒質からなる液晶材料18が挟持されている。
具体的には、この液晶パネル11は、一対の透明基板16および17の内面にそれぞれ、互いに対向する領域により複数の画素領域を形成する透明な電極19および20を設け、いずれか一方の基板、例えば基板16の内面に、複数の画素領域にそれぞれ対応する複数の色、例えば赤、緑、青の3色のカラーフィルター21を設けるとともに、上記一対の基板16および17間の上記シール材で囲まれた領域に液晶材料18を設けた構成となっている。
なお、上記液晶パネル11は、図示しないTFT(薄膜トランジスタ)をアクティブ素子とするアクティブマトリックス方式のものであり、基板17の内面に設けられた電極20は、マトリックス状に配列する複数の画素電極である。これらの画素電極20はそれぞれ、前記基板17の内面に各画素電極20にそれぞれ対応させて設けられた複数のTFTに接続されており、複数のTFTは、上記基板17の内面に配線された図示しないゲートラインおよびデータラインにつながっている。また、基板16の内面に設けられた電極19は、上記複数の画素電極20の全てに対向する一枚膜状の対向電極であり、この対向電極19は、上記カラーフィルター21の上に形成されている。さらに、上記一対の基板16および17の内面にはそれぞれ配向膜22および23が設けられており、これらの基板16および17間に設けられた液晶材料18の液晶分子は、上記配向膜22および23によりそれぞれの基板16および17の近傍における配向方向を規制され、両基板16および17間において、所定のツイスト角でツイスト配向している。
上記画素電極20および対向電極19は、例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明電極材料等の電極材料を用いることができる。
上記液晶パネル11としては、後述する実施例にあるような、通常の透過型STNパネルと同じ構成で、セル内にカラーフィルターを設け、セル厚5μmでツイスト角250度、△n=0.162のSTN液晶を用いることができる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
このような構成を備えた液晶パネル11が、基板16および17の対向面とは反対側の面に、それぞれ上記接着材料層14を介して第1の位相差板10および第2の位相差板12がそれぞれ設けられた構成となっている。
なお、本実施の形態においては、図5に示すように、液晶材料における液晶分子の配向がSTN(超ねじれネマティック)方式となっている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、TN(ねじれネマティック)方式等であってもよい。
また、図1に示すように、上記第1の位相差板10および上記第2の位相差板12は、液晶層の位相差による着色を補償するために備えられ、それぞれ上記接着材料層14を介して、上記液晶パネル11を挟むように構成されている。具体的には、上記第1の位相差板10は上記接着材料層14を介して上記液晶パネル11の基板17側に備えられており、上記第2の位相差板12は上記接着材料層14を介して上記液晶パネル11の基板16側に備えられている。
第1の位相差板10および第2の位相差板12には、例えば、位相差50〜1500nmの位相差フィルムを用いることができる。また、ねじれ位相差板を用いることもできる。
位相差板(第1の位相差板10および第2の位相差板12)の軸角度と、偏光板(光源側偏光板9および外光入射側偏光板13)の軸角度とは、ノーマリーブラックになるよう最適化すればよく、後述する実施例では、第1の位相差板10は、位相差430nmの位相差フィルムを、0−6時視角から時計回りに20度、第2の位相差板12は、位相差430nmの位相差フィルムを、反時計回りに20度で貼り付け、外光入射側偏光板13の軸は0−6時視角から時計回りに5度、光源側偏光板9の軸は時計回りに90度(3−9時方向)になるように構成している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
上記光源側偏光板9および上記外光入射側偏光板13は、それぞれの光入射面に光学軸を備え、互いの光学軸方向が直交するように配置されている。図1に示すように、上記光源側偏光板9は、上記第1の位相差板10の液晶パネル11とは反対側に配置され、上記外光入射側偏光板13は、上記第2の位相差板12の液晶パネル11とは反対側に配置される。
上記接着材料層14は、光散乱層8と、光源側偏光板9と、第1の位相差板10と、液晶パネル11と、第2の位相差板12と、外光入射側偏光板13との間に備えられ、これらの構成部材を互いに接着するために設けられている。上記接着材料層14としては、例えばエポキシ、UV硬化樹脂、ウレタンアクリレートなどの接着剤用途の高分子を用いることができる。しかしながら、本発明に係る液晶表示装置に備えられる接着材料としては、これに限定されるものではない。
なお、上記接着材料層14のうち何れか一層を、上述したように拡散効果を備えた接着材料を用いて構成してもよい。拡散効果を備えた接着材料としては、ガラスビーズや二酸化チタン被覆マイカを分散した樹脂を用いることできる。
次に、上記光源側偏光板9における光学軸および、上記偏光反射板6における偏光透過軸について、詳細に説明すれば以下の通りである。
図6は、本実施の形態の液晶表示装置1における偏光反射板6の偏光透過軸と光源側偏光板9の光学軸とのなす角度に対する、反射率と透過率の変化を示したグラフである。
図6に示すように、上記光学軸と偏光透過軸とのなす角度が20度を越えると、透過率が90%未満となる。本実施の形態における液晶表示装置1は、透過型表示を重視しているという点から、透過率は90%以上であることが好ましい。したがって、上記光源側偏光板9の光学軸と、上記偏光反射板6の偏光透過軸とのなす角度は、18度以下であることが好ましい。
また、上記光学軸と偏光透過軸とのなす角度が10度未満になると、反射率が3%未満となる。反射率が3%未満となると、上記液晶表示装置1は、微反射を利用して液晶パネルに表示された表示内容を確認することが不可能となるため、反射率は3%以上であることが好ましい。したがって、上記光源側偏光板9の光学軸と、上記偏光反射板6の偏光透過軸とのなす角度は、12度以上であることが好ましい。さらに好適な角度は、13から17度であり、15度が最適であるが、透過重視であるのなら12度にすればよく、反射重視であるのなら18度にすればよい。
したがって、本実施の形態の液晶表示装置1は、上記光源側偏光板9の光学軸と、上記偏光反射板6の偏光透過軸とが、上記の範囲の角度でずれていることにより、そのずれ量に応じた偏光反射板6からの反射偏光が、上記光源側偏光板9に入射する。これが本発明の目的である「微反射」である。
すなわち、本発明において「微反射機能を備えた液晶表示装置」とは、具体的には1%未満の反射率を有した液晶表示装置のことである。
特許文献4に開示されている表示装置において、偏光分離器と吸収軸をずらした偏光板を使用しているが、これは、同文献に記載の光吸収体を意味するものであり、コントラスト低下を防ぐことを目的としている。
特許文献4は、光源の上に構成された黒色の光吸収体で外光を吸収し、外光を用いた反射型表示において黒表示(暗表示)を行う場合に、暗表示を行う表示装置について開示している。この表示装置は、透過型表示にも対応できるよう、上記黒色の光吸収体には複数の開口部が設けられた構成となっている。
しかしながら、この構成では上記開口部があることによって、外光を効率的に光吸収体にて吸収できないため、吸収できなかった光が光源で反射し、黒表示(暗表示)が灰色表示になり、コントラストが低下してしまう。そこで、反射型表示時に高いコントラストを得ることができる構成として、開口部を設けない灰色の光吸収体を備えた別の構成を開示しており、外光を吸収できるとともに、透過型表示における光源からの光も透過でき、コントラストの低下を防止できるとしている。
そこで、上記灰色の光吸収体に代わる構成として、同文献には、該灰色の光吸収体と同一の効果を実現する偏光分離器の吸収軸と偏光板分離器下の偏光板の吸収軸とをずらした構成が記載されている。
本発明は、偏光反射板と偏光板という構成自体および、それらの軸のなす角度が異なるだけでなく、その目的も異なる。特許文献4において偏光分離器の吸収軸と偏光板の吸収軸とをずらした構成は、上述したように上記灰色の光吸収体を実現するものであり、すなわちコントラストの低下を防止することを目的としている。この場合、偏光板と偏光分離器の交差角はおよそ45度を中心にしたものになる。したがって、本発明に係る構成とは軸のなす角度が大きく異なっている。本発明に係る液晶表示装置の目的は、微反射を生じさせるものであり、上述したように、上記光源側偏光板9を透過した偏光は偏光反射板6の偏光透過軸とよりも大きく20度以下である範囲でずれている構成であり、そのズレ量に応じた偏光反射板6からの反射偏光により、本発明の目的である微反射を実現できる。したがって、本発明は、上記のような目的を達成するための構成であり、特許文献4のようにコントラストの低下を防止することを目的とするものではない。
本実施の形態において、コントラストそのものは上記光源側偏光板9および外光入射側偏光板13の支配下にあり、偏光反射板6は微反射にて見えるようになるだけでコントラストには寄与していない。
次に、本実施の形態の液晶表示装置1の表示原理を説明すると以下の通りである。
図7は、本実施の形態の液晶表示装置1の構成を示した図である。図7に示す上記液晶表示装置1は、説明の便宜上、左右半分にわけ、向かって左側半分を電圧無印加部、向かって右側半分を電圧印加部として示している。
なお、図7では、照明光の偏光振動方向を示すため、図面の紙面に対して略平行な偏光振動方向である場合を矢印で示し、紙面に対して略垂直な偏光振動方向である場合を内円を黒くした二重丸で示している。また、図1に示した液晶表示装置1のうち、ランプ2と、導光板3と、散乱板4と、プリズムシート5とは、ここではバックライトユニット24として示す。
まず、本実施の形態の液晶表示装置1の表示原理について、ランプ2が点灯している場合の表示、すなわち透過型表示の場合について図7の(a)および(b)に基づいて説明する。
図7の(a)および(b)に示すように、本実施の形態の液晶表示装置1におけるランプ2が点灯していると、照明光は、バックライトユニット24を構成する導光板3にて、液晶表示装置1の構成部材の方向へ誘導され、上記散乱板4を透過し、上記プリズムシート5を通過し、偏光反射板6に入射する。偏光反射板6には、紙面に対して垂直な方向に偏光透過軸が設けられている。そのため、偏光反射板6に入射した上記直線偏光のうち、該偏光透過軸に対して平行な偏光(図面においては紙面に垂直な偏光)のみが、該偏光反射板6を透過する。一方、偏光反射板6に入射した光のうち、該偏光透過軸に対して垂直な偏光(図面においては紙面に平行な偏光)は、該偏光反射板6表面にてバックライトユニット24の方向へ反射される(以下、この偏光を偏光Sとする)。
上記偏光反射板6を透過した偏光(以下、この偏光を偏光Pとする)は、空気層7と光散乱層8とを通過することによって拡散する。拡散した偏光Pは、光源側偏光板9に入射する。上記光源側偏光板9は、紙面に対して略垂直な方向に光学軸が設けられている。具体的には、上述したように、上記光源側偏光板9の光学軸と、上記偏光反射板6の偏光透過軸とが、10度以上20度以下、好ましくは10度以上15度以下、より好ましくは略15度の角度をなしてずれた状態で構成されている。そのため、光源側偏光板9に入射した偏光Pのうち、光学軸と偏光透過軸とのずれた量に相当する偏光Pは、上記光源側偏光板9を透過せず吸収される。光源側偏光板9に入射した偏光Pのうち、光源側偏光板9の光学軸に対して平行な偏光(以下、この偏光を偏光P'とする)は、該光源側偏光板9を透過する。
一方、上記でバックライトユニット24の方向へ反射された偏光Sは、該バックライトユニット24にて反射・屈折され、混合光(S+P)となる。混合光(S+P)は再度偏光反射板6に入射し、この混合光のうち偏光Pのみが偏光反射板6を通過する。上述したように、偏光Sは、該バックライトユニット24と偏光反射板6との間で反射および/または屈折を繰り返すことによって、偏光Pとなって偏光反射板6を透過する。
偏光反射板6を透過した偏光Pのうち、光源側偏光板9の光学軸に対して平行ではない偏光は、該光源側偏光板9に吸収され、光源側偏光板9の光学軸に対して平行な偏光は該光源側偏光板9を透過する(以下、この偏光を偏光P'とする)。
光源側偏光板9を透過した偏光P'は、第1の位相差板10を通過し(図示せず)、液晶パネル11に入射する。液晶パネル11に構成された液晶材料は、液晶分子がSTN方式に配向している。図7の向かって左側半分に示したように、電圧が印加されていない場合では、液晶分子がSTN方式で、液晶分子の長軸方向がらせん状に捻られて配向している。一方、向かって右側半分に示したように電圧印加時には、上記液晶分子の長軸方向が電界方向に沿って配向している。
電圧が印加されていない場合(図7の(a))について説明する。光源側偏光板9を透過した偏光P'は、液晶パネル11に入射すると、液晶分子の長軸方向がらせん状に捻られて配向しているため、偏光振動方向を紙面に対して平行に偏光する。偏光振動方向が紙面に対して平行になった偏光は、第2の位相差板12を通過し(図示せず)、外光入射側偏光板13に入射する。外光入射側偏光板13は、上記光源側偏光板9の光学軸に対して直交する光学軸を備えている。したがって、外光入射側偏光板13に入射した紙面に対して平行な偏光振動方向を有する上記偏光は、外光入射側偏光板13を透過する。すなわち、明るい表示となる(明表示)。
次に、電圧が印加されている場合(図7の(b))について説明する。光源側偏光板9を透過した偏光P'は、液晶パネル11に入射すると、液晶分子の長軸方向が電界印加方向に沿って配向しているため、偏光振動方向を変えず、紙面に対して略垂直な偏光のまま、該液晶パネル11を透過する。この紙面に対して略垂直な偏光は、紙面に対して略平行な光学軸を備える外光入射側偏光板13に吸収される。すなわち、暗い表示となる(暗表示)。
次に、外光を取り込んで行う微反射による表示について図7の(c)および(d)に基づいて説明する。
図7の(c)および(d)に示すように、外光が、紙面に対して略平行な光学軸を備える外光入射側偏光板13に入射すると、該光学軸に対して略平行な偏光は、外光入射側偏光板13を透過し、第2の位相差板12(図示せず)を通過して液晶パネル11に入射する。
まず、液晶パネル11に電圧が印加されていない場合(図7の(c))について説明する。液晶パネル11に入射した紙面に対して平行な偏光振動方向を有する偏光は、液晶分子の長軸方向がらせん状に捻られて配向しているため、偏光振動方向を紙面に対して略垂直に偏光する。紙面と略垂直になった偏光は、第1の位相差板10を通過し(図示せず)、光源側偏光板9に入射する。光源側偏光板9は、外光入射側偏光板13の光学軸と直交する光学軸を備えている。したがって、第1の位相差板10を通過した偏光は、そのまま光源側偏光板9を透過する。光源側偏光板9を透過した偏光(以下、この偏光を偏光Qとする)は、光散乱層8および空気層7を通過することによって、拡散する。ここで、光源側偏光板9を透過した偏光Qのうち、光源側偏光板9に達しない偏光は、空気層7の表面にて反射される。
空気層7の表面にて反射された光は、光散乱層8にて散乱し、再び光源側偏光板9に入射する。再び光源側偏光板9に入射した光のうち、光源側偏光板9の光学軸に対して平行な偏光は、光源側偏光板9を透過し、液晶パネル11に入射する。液晶パネル11に入射した偏光は、偏光振動方向を紙面に対して平行に偏光し、外光入射側偏光板13を透過し、明るい表示(明表示)に寄与する。
一方、偏光反射板6に入射した偏光Qのうち、偏光反射板6の偏光透過軸と平行ではない偏光は、上記偏光反射板6の偏光透過軸が、光源側偏光板9の光学軸と上記の範囲でずれた状態で構成されているため、該偏光反射板6で反射される(以下、この偏光を偏光Rとする)。偏光Rは、光散乱層8および空気層7を通過することによって拡散し、再び光源側偏光板9に入射する。再び光源側偏光板9に入射のうち、光源側偏光板9の光学軸と平行な偏光P'は、液晶パネル11に入射し、液晶パネル11にて偏光振動方向を紙面に対して略平行に偏光し、外光入射側偏光板13に入射し、該外光入射側偏光板13を透過する。すなわち、明るい表示(明表示)を行うことができる。
一方、偏光反射板6に入射した偏光Qのうち、偏光反射板6を透過した偏光(以下、この偏光を偏光Q'とする)は、バックライトユニット24へ入射する。バックライトユニット24に入射した偏光Q'は、その一部が、該バックライトユニット24にて反射・屈折される。反射・屈折された光は、再び偏光反射板6に入射する。偏光反射板6に入射した光のうち、偏光反射板6の偏光透過軸に対して平行な偏光(図中、偏光P)は透過でき、該偏光透過軸に対して垂直な偏光は再びバックライトユニット24の方向へ反射される(図中、偏光S)。再びバックライトユニット24の方向へ反射された偏光は、偏光反射板6とバックライトユニット24との間で繰り返し反射および/または屈折して、偏光反射板6の偏光透過軸に対して平行な偏光となって、偏光反射板6を透過する(図中、偏光P)。偏光反射板6を透過した偏光のうち、光源側偏光板9の光学軸と平行な偏光は、光源側偏光板9を透過し、光源側偏光板9の光学軸と垂直な偏光は、光源側偏光板9に吸収される。光源側偏光板9を透過した偏光(図中、偏光P')は、第1の位相差板10を通過し(図示せず)、液晶パネル11に入射して偏光振動方向を紙面に対して平行に偏光し、外光入射側偏光板13に入射する。紙面に対して平行に偏光は、紙面に対して平行に光学軸を有する外光入射側偏光板13を透過し、明るい表示(明表示)を行うことができる。
したがって、偏光透過軸と光学軸とのずれによって生じた反射光に加え、偏光反射板6を透過し、バックライトユニット24で反射された反射光も、明表示に寄与することから、本実施の形態に係る液晶表示装置は、外光を用いた微反射による表示が可能であることに加えて、光の利用効率が高い。
次に、電圧が印加されている場合(図7の(d))について説明する。外光入射側偏光板13を透過した偏光は、液晶パネル11に入射すると、液晶分子の長軸方向は電界印加方向に沿って配向しているため、偏光振動方向を変えず、紙面に対して略平行な偏光のまま、該液晶パネル11を透過する。この紙面に対して略平行な偏光は、紙面に対して略垂直な光学軸を備える光源側偏光板9に吸収される。すなわち、暗い表示となる(暗表示)。
このように、本実施の形態に係る液晶表示装置1は、透過型表示における明表示と微反射表示における明表示とがともに電圧無印加時に表示され、透過型表示における暗表示と微反射表示における暗表示とがともに電圧印加時に表示される。すなわち、本実施の形態に係る液晶表示装置1は、ネガ・ポジ反転しない液晶表示装置である。
このように、上記液晶表示装置1を用いれば、上記光源側偏光板9の光学軸と上記偏光反射板6の偏光透過軸とが、10度以上、より好ましくは12度以上、かつ、20度以下、より好ましくは15度以下の範囲の角度をなしていることから、上記偏光反射板6に入射した偏光のうち、偏光反射板6における上記の角度程ずれた部分に入射した上記偏光が、偏光反射板6で反射する。反射した偏光は、再び上記光源側偏光板9に入射し、液晶パネル11を通過して、外光入射側偏光板13を透過する。このように、上記液晶表示装置1は、上記光源側偏光板9の光学軸と、上記偏光反射板の偏光透過軸とが僅かにずれていることにより、そのずれている量に相当する外光の反射光によって、すなわち微反射によって、上記光源15が点灯していない場合であっても、上記液晶パネル11に表示された表示内容を確認することができる。
また、半透過反射板を備えた構成で微反射を実現しようとする場合では、反射板を薄膜にするか、反射膜に設けた孔を大きくする必要がある。しかしながら、画素内に反射膜を設ける構成はコストアップに繋がり、また該反射膜に孔を設ける場合であっても、その加工に伴ってコストアップが避けられない。そこで、上記液晶表示装置1では、半透過反射板ではなく、偏光反射板を備えた構成であるため、微反射を備えた透過型表示重視の液晶表示装置を、大幅にコストアップすることなく実現することができる。
また、上記液晶表示装置1は、液晶パネル11の両側に、上記光源側偏光板9および外光入射側偏光板13を備えていることから、透過型表示と微反射による表示とで、液晶パネル11への電圧印加時または無印加時における明表示または暗表示が反転しない。すなわち、ネガ・ポジ反転を引き起こさない。したがって、ネガ・ポジ反転回路を備える必要もないため、ネガ・ポジ反転回路を備えることによるコストアップ、占有スペースの拡大の必要がない。
また、上記液晶表示装置1を用いることにより、空気層7を備えていることから、外光を用いて微反射させて表示を行う場合に、上記光源側偏光板9を透過し、上記光散乱層8を透過した偏光のうち、上記偏光反射板6に達しない偏光を、空気層7の表面で、すなわち上記光散乱層8と空気層7との界面で反射することができる。
さらに、上記空気層7は、外から入射し、光源側偏光板9の光学軸に対して平行な偏光振動面を有する光のうち、すなわち光源側偏光板9を透過する光のうち、偏光反射板6の偏光透過軸に対して平行な偏光振動面を有する光であっても、拡散させ、偏光振動面を変化させて、偏光反射板にて反射できるようにすることができる。
したがって、上記偏光反射板6と光散乱層8との間に上記空気層7を設けることにより、外光の反射率を高めることができ、反射型表示をより良好に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、空気の層を用いているが、本発明に係る液晶表示装置の光拡散層は、空気やガスに限定されるものではなく、上記空気層7と同様の効果を奏するものであれば他の材料層であってもよい。
また、上記液晶表示装置1を用いることにより、該液晶表示装置1は光散乱層8を備えていることから、液晶パネルに表示された内容を、外光を取り込んで偏光反射板6にて反射した光を用いて確認する場合に、偏光反射板6にて反射した光が拡散する。これにより、液晶表示装置1は、視野角が拡大し、良好な微反射による表示を実現することができる。光散乱層8を備えることにより、偏光反射板表面で鏡面反射した光を拡散することができる。すなわち、偏光反射板表面での鏡面反射を抑制することができるため、鏡面反射方向以外に光を振り分けることができ、より良好な微反射表示を実現することができる。
なお、上記光散乱層8は、液晶パネル11と偏光反射板6との間、より具体的には、該液晶パネル11と第1の位相差板10との間や、第1の位相差板10と光源側偏光板9との間に設けられる構成であってもよいが、上記光源側偏光板9における空気層7側に設けられていることにより、空気層7と光散乱層8の屈折率差が最大となる。そのため、光の散乱効果が高くなり、偏光反射板6にて反射した光がより効率的に拡散することができるため、微反射による良好な表示を実現することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例〕
以下の説明は、本実施の形態に係る液晶表示装置について記載する。
本実施例では、上述した実施の形態中の図1と同じ液晶表示装置の構成を備える。液晶パネル11として通常の透過型STNパネルと同じ構成で、セル内にカラーフィルターを設け、セル厚5μmでツイスト角250度、△n=0.162のSTN液晶を用いた。
位相差板(第1の位相差板および第2の位相差板)の軸角度と、偏光板(光源側偏光板および外光入射側偏光板)の軸角度とは、ノーマリーブラックになるよう最適化すればよく、本実施例では、第1の位相差板は、位相差430nmの位相差フィルムを、0−6時視角から時計回りに20度、第2の位相差板は、位相差430nmの位相差フィルムを、反時計回りに20度で貼り付け、外光入射側偏光板の軸は、0−6時視角から時計回りに5度、光源側偏光板の軸は時計回りに90度(3−9時方向)になるようにした。
光散乱層としては、拡散係数80となるように調製した燐片状の二酸化チタン被覆マイカを含有するアクリル樹脂を用いた。
偏光反射板には、住友3M DBEFを用いた。偏光透過軸が、光源側偏光板の光学軸と12度の交差角を有するように、かつ、光源側偏光板との間に隙間0.2mmになるように空気層を設けて配置し、その下にプリズムシート、散乱板、導光板付きLEDバックライトを配置した。
上述したような構成を備えた液晶表示装置を用いて、透過型表示および微反射表示を行ったところ、40%以上の透過率で、かつ、約0.5%の反射率を得ることができた。
したがって、上記液晶表示装置は、バックライト非点灯状態でも反射率1%未満の微反射機能をもち、かつ非鏡面反射のため視角が広くなるので、明るいところ、すなわち外光を取込むことができる環境では、バックライト非点灯であっても、液晶パネルに表示された表示内容を認識することができる。