JP2005501024A - 医薬製剤 - Google Patents
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Abstract
経口医薬製剤であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む;酸性pHにおける該製剤からの該塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する製剤;該製剤の製造方法;および薬剤における該製剤の使用。
Description
【0001】
本発明は、pH依存性の溶解度を有する塩基性の薬学的活性成分を含む新しい経口医薬製剤であって、酸性pH(好ましくは、pH3未満)において製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する、好ましくは、胃腸管内の広いpH範囲にわたって塩基性の薬学的活性成分の実質的にpHに依存しない制御放出を提供する製剤;この製剤の製造方法;および薬剤におけるこの製剤の使用に関する。
【0002】
有効な制御放出医薬製剤は、薬物療法の最適化;および投薬回数を減少させ且つ望ましくない副作用を最小限にする双方の機会を可能にするので、望ましい医薬製品である。しかしながら、このような制御放出システムの設計は、特に、薬物製剤が経口投与に予定されていて、しかも他の特徴の中でも、その長さに沿って大きいpH変化を示す胃腸管を介して通過する必要がある場合、簡単なことではない。
【0003】
塩基性を示す多数の薬物は、低pHでイオン化し、そしてこのpH範囲内では、より中性の環境と比較して顕著に可溶性になる。胃腸管内でのこのpH依存性の溶解度の発現は、変化しうる薬物放出プロフィールを生じ、in vivo の生物学的利用能問題も伴うことがあり得る。
【0004】
塩基性薬物のpH依存性の溶解度問題を克服するいくつかの試みが記載されてきた。これら戦略には、低pH環境中で薬物放出を遅らせるための、低pHで不溶性である腸溶ポリマーの使用[例えば、US4968508号および A. Streubel et al. J. Controlled Release, 67, 101-110 (2000) を参照されたい]、または製剤マトリックス内部に酸性微環境pHを生じることによって薬物の溶解度を一定に保持するための、低分子量有機酸の包含[例えば、K.E. Gabr., Eur. J. Pharm. Biopharm., 38(6), 199-202 (1992) および V.K.Thoma and Th. Zimmer, Pharm. Ind. 51(1), 98-101 (1989) を参照されたい]が含まれる。中性ポリマーをも含む薬物製剤中でpH依存性の溶解度を示す陰イオンポリマー(例えば、アルギン酸ナトリウム)の包含は、低pHにおいて不溶性ゲル化性を与えて、低pHで薬物放出を遅らせる主要機構であると理論づけられた強い拡散性関門を生じた。[US4792452号;および P.Timmins et al. Pharmaceutical Development and Technology, 2(1), 25-31 (1997)]。他の方法は、薬物とのイオンによる相互作用[C. Caramella et al. Pharm. Res. 14(11), 531 (1997), H.Y. Park et al. Drug Delivery, 5 13-18 (1998), N. Caram-Lelham, Ph.D. thesis, Uppsala University (1996) を参照されたい]によってかまたは、これらポリマーのゲル化性および膨潤性に影響を与えること[K.M. Picker, Drug Dev. and Ind. Pharmacy, 25(3) 339-346 (1999) を参照されたい]によって薬物放出に影響を与えるために荷電ポリマーを用いることを必要としていた。ここで用いられた製剤は、概して、一つのタイプのポリマーに基づいていた。
【0005】
Baveja et al, Int J Pharmaceutics 39, 39-45 (1987) は、非イオンポリマー(HPMC)を陰イオンポリマー(NaCMC)と混合した時に、放出が遅れるということを開示している。Ranga Rao et al, Drug Dev Ind Pharmacy, 14, 2299 (1988) は、異なった放出プロフィールを与えるメチルセルロースおよびNaCMCの混合物を開示している。λ−カラゲナンおよび活性成分の混合物は、WO 99/21586号に開示されている。
【0006】
pHに依存しない放出プロフィールを与える戦略の組合せは、報告されている[WO96/26717号、WO99/29305号およびWO99/39698号を参照されたい]。これら三つは全て、典型的に異なった水への溶解性および膨潤性を有する3種類のポリマーを含む三成分マトリックス製剤を開示しており、その組成は、これら性質の調整で変化して、調整可能な放出速度を与えることができる。これら成分の内二つは、アルギン酸ナトリウムのような、有意のpH依存性の溶解度を有するゲル化性ポリマー、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはポリエチレンオキシドのような、pH依存性の溶解度が低いまたは有意でないゲル化性ポリマーを包含する。第三の成分は、メタクリル酸コポリマーのような腸溶コーティングポリマー(WO96/26717号);メタクリル酸ポリマーの具体的なタイプであるEUDRAGIT(登録商標)LまたはS(WO99/29305号);かまたはエチルセルロースのような水に不溶性のポリマー(WO99/39698号)を包含する。しかしながら、これら戦略は、概して、塩基性薬物を具体的に標的としていないが、少なくともある部分では、低pH環境において薬物放出を遅らせるために、メタクリル酸ポリマーのような腸溶コーティングタイプまたは水に不溶性のポリマー、またはアルギン酸ナトリウムのようなpH依存性のゲル化性ポリマーに依存している。
【0007】
本発明は、経口医薬製剤であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む;酸性pH(好ましくは、pH3未満;特に、約pH1)において製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する製剤を提供する。
【0008】
実質的にpHに依存しない放出とは、放出速度が、pH1では顕著に遅れるが、pH6.8では僅かに増加するまたは影響されないので、いずれかの時点で放出される塩基性の薬学的活性成分の量のpH依存性が小さくなるということを意味する。
【0009】
本発明は、更に、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む経口医薬製剤を提供する。
【0010】
イオタ−カラゲナンは、好ましくは、本発明の製剤中にその15重量%を超えるレベルで存在する。イオタ−カラゲナンは、好ましくは、天然由来である。医薬銘柄イオタ−カラゲナン(FMC Biopolymer より入手可能)の一つのタイプは、(82℃に加温後、75℃において、30rpmの速度で運転している#1スピンドルを装備した Brookfield LV粘度計で粘度を測定している1.5%溶液について)5センチポアズ(cps)以上、好ましくは、5〜10cpsの範囲内の粘度を有する。工業銘柄イオタ−カラゲナン(Fluka Biochemica より入手可能)のタイプは、好ましくは、20℃に加温後、Lauda サーモスタットC3および Hakke Mess-System IIIと一緒に用いられる Haake タイプの落球粘度計を用い且つ7.8g/cm3の密度の金被覆ステンレス鋼製ボールを用いて粘度を測定している0.3%水溶液について、14mPa.s以上の粘度を有する。
【0011】
中性ゲル化性ポリマーは、ゲル化性を有し且つ実質的にpHに依存しない溶解度を有する単一の中性侵食性ポリマーまたはその二つ以上の混合物である。この中性ゲル化性ポリマーは、好ましくは、製剤中にその10重量%を超えるが、好ましくは、20重量%を超えるレベルで存在する。{「侵食性」および「侵食」は、単独の溶解または崩壊かまたは組合せを意味する。溶解は、混合することによって促進されうるし、崩壊は、固形物との機械的相互作用によって促進されうる。}
【0012】
適当な中性ゲル化性ポリマーには、ポリエチレンオキシド(PEO)、PEOファミリーの誘導体およびメンバー(例えば、適当な分子量または粘度を有する、好ましくは、固体状態で天然に存在するポリエチレングリコール(PEG))が含まれる。したがって、中性ゲル化性ポリマーは、例えば、ポリエチレンオキシドまたはポリエチレングリコールである。
【0013】
単一の中性ゲル化性ポリマーとして用いられる場合、PEOは、好ましくは、1650〜5500mPa.s(または1650〜5500cps;1%水溶液について25℃において、No.スピンドルを備えた Brookfield RVF粘度計を用いて2rpmで測定される)の水溶液粘度範囲に該当する 3400万(4M)のMW(例えば、4〜800万のMW)を有する。適当なPEOの他の例には、5500〜7500mPa.sの水溶液粘度範囲に該当する約500万(5M)のMWのPEO、または10000〜15000mPa.sの水溶液粘度範囲に該当する約800万(8M)のMWのPEOが含まれる。この範囲は、このポリマーについてUSP24/NF19,2000年版,pp. 2285-2286 に引用される、25℃で測定された(cpsでの)典型的な溶液粘度の範囲にわたっている。したがって、PEOは、4〜800万のMWを有することがありうる。
【0014】
PEGを単一の中性ゲル化性ポリマーとして用いる場合、それは、好ましくは、細管粘度計(Ubbelohde または均等物)を用いて20℃で50%水溶液(w/w)を用いて測定される、2700〜3500mPa.s(または2700〜3500cps)の粘度範囲に該当する高分子量、例えば、約20000のMWを有する[参考文献:European Pharmacopoeia 3rd Ed., 2000, Supplement, pp. 908-909.]。
【0015】
他の適当なゲル化性ポリマーには、適当に高い粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒドロキシエチルセルロース(HEC)(好ましくは、HPMC)のようなセルロース誘導体(例えば、「HPMC10000cps」、「HPMC15000cps」、「HHタイプHEC」または「HタイプHEC」)が含まれる。単一中性ポリマーとして用いられる場合、「HPMC10000cps」および「HPMC15000cps」のようなヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーは、細管粘度計(Ubbelohde または均等物)を用いて20℃において2%(w/w)水溶液で測定され、乾燥物質に関して計算された場合、それぞれ、7500〜14000mPa.s(または7500〜14000cps)および11250〜21000mPa.s(または11250〜21000cps)の見掛粘度を有する。ヒドロキシエチルセルロースポリマーの一つのタイプ、例えば、Hercules Incorporated(Aqualon)からの「Natrosol 250 Pharma,HHタイプ」は、典型的に、1%溶液濃度、4番ピンドル、スピンドル速度30rpm、ファクター200、25℃の条件で Brookfield Synchro-Lectric Model LVF装置を用いて、約20,000mPa.sの Brookfield 粘度を示す(Natrosol Physical and Chemical Properties booklet, 33.007-E6 (1993), p. 21 を参照されたい)。
【0016】
中性ゲル化性ポリマーの混合物を用いる場合、その混合物は、例えば、二つまたはそれを超えるPEO、二つまたはそれを超えるHPMC、PEOおよびHPMC、またはPEOおよびPEGの混合物またはブレンドを含むことができる。例えば、400万、500万または800万のMWのPEOは、100万のMWのPEO、400,000のMWのPEO、100,000のMWのPEOまたは6000のMWのPEGとブレンドされうる。
【0017】
或いは、中性ゲル化性ポリマー(例えば、PEO)は、非ゲル化性中性ポリマー(低MW PEG、例えば、10000未満のMWを有するPEGなど)との組合せで用いることができる。このような組合せでの低MW PEGの例には、MW8000(260〜510mPa.sの粘度範囲に該当する)のPEGまたはMW6000(200〜270mPa.sの粘度範囲に該当する)のPEGが含まれる。
【0018】
二つまたはそれを超えるHPMC銘柄の混合物またはブレンドには、より低い粘度(非ゲル化性)およびより高い粘度(ゲル化性)双方の銘柄が含まれうる。例えば、上の初めの方に定義の方法によって40〜60mPa.s、11.3〜21.0mPa.sおよび4.8〜7.2mPa.sの見掛粘度をそれぞれ有する「HPMC50cps」、「HPMC15cps」および「HPMC6cps」は、「HPMC10000cps」または「HPMC15000cps」とのブレンドとして用いることができる。
【0019】
同種類であるが異なったMWを有する二つまたはそれを超えるポリマーのブレンドは、本発明の製剤が錠剤の形である場合、より良い侵食制御を与える。単独または混合物で用いられる場合、用いられるPEOのMWが高いほど、本発明による製剤を製造するのに必要とされるポリマーは少ない。
【0020】
本発明の正確な製剤は、選択されるゲル化性ポリマーの分子量および分子量分布、更には、用いられる各々のポリマーの品質に依存する。
【0021】
本発明の一つの側面において、中性ゲル化性ポリマーは、約400万またはそれを超えるMWのPEO、約20000またはそれを超えるMWのPEO、または約7500cpsまたはそれを超える(上のように測定される)見掛粘度を有するセルロース誘導体である。
【0022】
中性ゲル化性ポリマー(例えば、PEO、PEGまたはHPMC;特に、PEOまたはHPMC;または互いの、または二つまたはそれを超えるPEOまたはHPMCの混合物)対イオタ−カラゲナンの比率は、好ましくは、20:80〜80:20(特に、約40:60〜60:40、例えば、約50:50)の範囲内である。
【0023】
塩基性の薬学的活性成分は、好ましくは、1〜12(例えば、1〜10(特に、1〜7))のpKaを有する一つまたはそれを超える塩基性基を有し、場合により、10を超えるpKaを有する一つまたはそれを超える塩基性基も有する。したがって、この塩基性の薬学的活性成分は、一つまたはそれを超えるpKa値を有してよいが、少なくとも一つは、好ましくは、1〜12(例えば、1〜10(特に、1〜7))である。1〜12(例えば、1〜10)のpKaを有するこれら塩基性の薬学的活性成分中の塩基性基の例には、ヒドロキシアミジン、第二級または第三級アミン、または第一級および第二級アミドが含まれる。
【0024】
適当な塩基性の薬学的活性成分は、好ましくは、低〜中程度の水への溶解度(例えば、25℃およびpH7.0において50mg/mlまで(特に、0.001〜20mg/ml)の水への溶解度)を有し、しかも低pH(例えば、pH1〜6(特に、pH1〜2))において(この薬学的活性成分中の塩基性基の数およびpKaに依存して)一つまたはそれを超える陽電荷で正に帯電している。
【0025】
適当な塩基性の薬学的活性成分は、例えば、心臓血管活性を有する化合物(ペプチドまたはペプチド様のトロンビン阻害剤など)である。ペプチドトロンビン阻害剤は、1000未満の分子量を有し、1個、2個、3個または4個のペプチド結合を有し、そしてpH依存性の溶解度を示す。それらには、Claesson in Blood Coagul. Fibrin. 5, 411, (1994) によって概説論文に包括的に且つより具体的に記載されているペプチドトロンビン阻害剤(およびそれらのプロドラッグ)、更には、米国特許第4,346,078号;国際特許出願WO97/23499号、WO97/02284号、WO97/46577号、WO98/01422号、WO93/05069号、WO93/11152号、WO95/23609号、WO95/35309号、WO96/25426号、WO94/29336号、WO93/18060号およびWO95/01168号;および欧州特許公開第623596号、同第648780号、同第468231号、同第559046号、同第641779号、同第185390号、同第526877号、同第542525号、同第195212号、同第362002号、同第364344号、同第530167号、同第293881号、同第686642号、同第669317号および同第601459号に開示されたものが含まれる。ペプチドトロンビン阻害剤(またはそれらのプロドラッグ)には、特に、イノガトラン(inogatran)、メラガトラン(melagatran){HOOC−CH2−RCgl−Aze−Pab−H;グリシン,N−[2−[2−[[[[4(アミノイミノメチル)フェニル]−メチル]アミノ]カルボニル]−1−アゼチジニル]−1−シクロヘキシル−2−オキソエチル]−,[2R−[2S]]−)}およびH376/95{ジメラガトラン(ximelagatran);EtO2C−CH2−RCgl−Aze−Pab−OH;WO97/23499号の実施例17を参照されたい;グリシン,N−[1−シクロヘキシル−2−[2−[[[[4−[(ヒドロキシイミノ)アミノメチル]−フェニル]メチル]アミノ]カルボニル]−1−アゼチジニル]−2−オキソエチル]−,エチルエステル,[S−(R*,S*)]−}が含まれる。
【0026】
もう一つの側面において、ペプチドトロンビン阻害剤(またはそれらのプロドラッグ)には、イノガトラン、メラガトラン、H376/95、Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe)およびPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe)が含まれる。
【0027】
もう一つの側面において、本発明は、塩基性の薬学的活性成分が、
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物A};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe){化合物D};
Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物E};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OH){化合物F};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OH){化合物G};
Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OH){化合物H}
である、本明細書中に記載の製剤を提供する。
【0028】
化合物Gは、化合物FおよびHの製造について下に記載されたのと同様の方法によって製造することができる。
【0029】
もう一つの側面において、本発明は、塩基性の薬学的活性成分が、
1. 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(この化合物は、以下、化合物Bと称される);
2. 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;
3. 2−{7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;または
4. 2−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル(この化合物は、以下、化合物Cと称される)
であり、WO01/28992号に記載されているこれら化合物である医薬製剤を提供する。
【0030】
更に別の側面において、塩基性の薬学的活性成分は、メトプロロールまたはその塩(そのコハク酸塩または酒石酸塩など)である。
【0031】
本発明の製剤には、加工用の添加剤、安定化剤、可塑剤、着色剤、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)、結合剤、充填剤または界面活性剤、または薬剤製造に通常用いられる他の賦形剤が含まれうる。
一つの具体的な側面において、本発明の製剤には、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)が含まれうる。
【0032】
本発明のもう一つの側面において、イオタ−カラゲナン対塩基性の薬学的活性成分のモル比は、3:1〜1:3の範囲内である。
更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、15〜80%のイオタ−カラゲナンを含む。
【0033】
もう一つの側面において、本発明の医薬製剤は、15〜80%の一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーを含む。
更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、1〜50%の塩基性の薬学的活性成分を含む。
【0034】
また更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、0〜10%(特に、1〜10%)の加工用の添加剤、安定化剤、可塑剤、着色剤、滑沢剤、結合剤または充填剤、または薬剤製造に通常用いられる他の賦形剤を含む。
【0035】
酸性pHにおける製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出(特に、実質的にはpHに依存しない制御放出)の阻害を支えている機構は、次のようであると考えられる。低pHにおいて、塩基性の薬学的活性成分薬物は、強くイオン化された状態にあるので、比較的高い溶解度を有すると考えられ、したがって、いずれの中性マトリックスからも急速放出プロフィールを示すと考えられる。酸性pHで且つイオタ−カラゲナンの存在下では、陰電荷のイオタ−カラゲナンイオンと陽電荷の薬物との間にイオン引力が存在し、これが、薬物放出を遅らせ、したがって、より一定の放出プロフィールに寄与していると理論づけられる。より高いpHにおいて、薬剤があまり強くイオン化されていない、または全くイオン化されていないので、いずれの中性マトリックスからも遅い放出プロフィールを示すと考えられる場合、上で考えられるイオン相互作用はあまり有意でもなく、その放出プロフィールは、製剤中に用いられる一つまたは複数の中性ゲル化性ポリマーと、陰イオンポリマーであるイオタ−カラゲナンの組合せの膨潤性、ゲル化性および侵食プロフィールによって優先的に制御されるということが理論づけられる。
【0036】
本発明の製剤の最終的な膨潤性、ゲル化性および侵食性は、一つまたは複数の中性ゲル化性ポリマーおよび陰イオンポリマーの分子量および分子量分布のような性質に関係し、陰イオンポリマーのpH依存性の加水分解速度にも関係している。したがって、塩基性の薬学的活性成分のいろいろな放出速度は、ゲル化性ポリマーの性状(例えば、分子量または分子量分布)、製剤中に存在するイオタ−カラゲナンの量および/またはゲル化性ポリマー対イオタ−カラゲナンの比率を調整することによって得ることができる。
【0037】
本発明の製剤は、固体剤形として(錠剤、カプセル剤、適当な容器中に分散したペレットまたは散剤として、または多重製剤(錠剤、カプセル剤またはサシェ剤で投与されるコーティングペレットなど)の形などで)与えることができる。
【0038】
一つの側面において、本発明は、20〜500mg(特に、40〜60mg)の塩基性の薬学的活性成分(H376/95;または化合物A、BまたはCなど)を含む錠剤を提供する。
【0039】
本発明の医薬製剤が錠剤で与えられる場合、この錠剤は、好ましくは、塩基性の薬学的活性成分が全て、胃腸管の各部のpHに依存してイオン化された形またはイオン化されていない形で、約20時間、例えば、18〜22時間(或いは、20〜26時間)にわたって放出されるように製造される。
【0040】
また更に別の側面において、本発明の製剤を製造する方法であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を混合し、場合により、この混合物を(好ましくは、滑沢剤{PRUVTMという商品名で販売されているフマル酸ステアリルナトリウムなど}の存在下で)圧縮して錠剤を成形することを含む方法を提供する。
【0041】
錠剤製剤は、例えば、直接圧縮法または湿式造粒法によって製造することができる。
直接圧縮法については、塩基性の薬学的活性成分を、ゲル化性ポリマーおよびイオタ−カラゲナンおよび必要とされる追加の賦形剤と充分に混合する。滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)を篩い、このイオタ−カラゲナン混合物に加えた後、更に混合する。次に、得られた混合物を打錠する。
【0042】
湿式造粒法については、塩基性の薬学的活性成分を、ゲル化性ポリマーおよびイオタ−カラゲナンと充分に混合する。次に、得られた混合物に、適当な結合剤の溶液(適当な溶媒(エタノールまたは水など)中に溶解したポリビニルピロリドン(PVP)など);または適当な溶媒(エタノールまたは水など)を給湿させることができ;そして得られたブレンドを、標準的なまたは変更された造粒法(噴霧造粒など)を用いて造粒する。得られた粒状物を(例えば、オーブン中において適当な温度(約50℃など)で)適当な時間(20〜24時間など)乾燥後、その粒状物を磨砕し(例えば、乾式または湿式磨砕し)、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウムまたはタルクなど)と混合し、そして得られた組成物を打錠する。乾燥した粒状物は、カプセル(ゼラチン製のカプセルなど)に充填するのに用いられうる。
【0043】
もう一つの側面において、本発明は、本明細書中の前に記載の製剤を製造する方法を提供する。
【0044】
トロンビン活性化合物およびそれらのプロドラッグは、ヒトを含めた動物の血液および/または組織中での血栓症および凝固能亢進の処置および/または予防に用いることができる。凝固能亢進は、血栓塞栓症に至ることがありうるということが知られている。挙げることができる凝固能亢進および血栓塞栓症に関連した状態には、第V因子突然変異(V Leiden 因子)などの遺伝性または後天性の活性化プロテインC耐性、および遺伝性または後天性の抗トロンビンIII欠乏症、プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症、ヘパリン補因子II欠乏症が含まれる。凝固能亢進および血栓塞栓症に関連していることが知られている他の状態には、循環性抗リン脂質抗体(ループス抗凝固因子)、ホモシスチン血症、ヘパリン誘発血小板減少症およびフィブリン溶解欠損症、並びに凝固症候群(例えば、播種性血管内凝固(DIC))および血管損傷(例えば、外科手術による)が含まれる。
【0045】
更に別の側面において、本発明は、(治癒的および予防的双方の)療法において、例えば、薬剤(心臓血管障害、例えば、血栓塞栓症のための薬剤など)として用いるための本明細書中の前に記載の製剤を提供する。
【0046】
療法で用いるための薬剤の製造において有用な本発明の製剤。
もう一つの側面において、本発明は、心臓血管障害(例えば、血栓塞栓症)に苦しむまたはその危険がある温血動物の心臓血管障害を処置する方法であって、このような処置を必要としている動物に、治療的有効量の本発明の組成物を投与することを含む方法を提供する。
【0047】
若干のペプチドトロンビン阻害剤またはそれらのプロドラッグは、下記の方法によって製造することができる。
【0048】
一般的な手順
TLCは、シリカゲル上で行った。キラルHPLC分析は、46mmx250mm Chiralcel ODカラムを5cmガードカラムと一緒に用いて行った。カラム温度は35℃で維持した。1.0mL/分の流速を用いた。Gilson 115UV検出器を228nmで用いた。移動相は、ヘキサン、エタノールおよびトリフルオロ酢酸から成ったが、各々の化合物に適当な比率を挙げている。典型的には、生成物を最小量のエタノール中に溶解させ、これを移動相で希釈した。
【0049】
下の製造例において、LC−MS/MSは、CTC−PALインジェクターおよび5Tm,4x100mm ThermoQuest, Hypersil BDS−C18カラムを装備したHP−1100装置を用いて行った。API−3000(Sciex)MS検出器を用いた。流速は1.2mL/分であり、移動相(勾配)は、双方とも0.2%ギ酸を含有する90〜10%の4mM水性酢酸アンモニウムを含む10〜90%アセトニトリルから成った。それ以外には、低分解能質量スペクトル(LRMS)は、Micromass ZQスペクトロメーターを用いてESIポスネグスイッチング(posneg switching)イオンモード(質量範囲m/z100〜800)で記録し;抗分解能質量スペクトル(HRMS)は、Micromass LCTスペクトロメーターを用いてES負イオン化モード(質量範囲m/z100〜1000)で、Leucine Enkephalin(C28H37N5O7)を内部質量標準として記録した。
【0050】
1H NMRスペクトルは、テトラメチルシランを内部標準として用いて記録した。
Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物A}の製造例
【0051】
【化1】
【0052】
(i)3−クロロ−5−メトキシベンズアルデヒド
THF(200mL)中の3,5−ジクロロアニソール(74.0g,419mmol)を、THF(100mL)中の金属マグネシウム(14.2g,585mmol,0.5N HClで予め洗浄された)に25℃で滴加した。添加後、1,2−ジブロモエタン(3.9g,20.8mmol)を滴加した。得られた暗褐色混合物を、還流しながら3時間加熱した。その混合物を0℃に冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド(60mL)を一度に加えた。その混合物を、ジエチルエーテル(3x400mL)および6N HCl(500mL)で分配した。合わせた有機抽出物を、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して油状物を生じた。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(2x)は、副題化合物(38.9g,54%)を黄色油状物として与えた。
【0053】
【化2】
【0054】
(ii)3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド
CH2Cl2(250mL)中の3−クロロ−5−メトキシベンズアルデヒド(22.8g,134mmol;上の工程(i)を参照されたい)溶液を、0℃に冷却した。三臭化ホウ素(15.8mL,167mmol)を、15分間にわたって滴加した。反応混合物を2時間撹拌後、H2O(50mL)を徐々に加えた。次に、その溶液をEt2O(2x100mL)で抽出した。有機層を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物(5.2g,25%)を与えた。
【0055】
【化3】
【0056】
(iii)3−クロロ−5−ジフルオロメトキシベンズアルデヒド
2−プロパノール(250mL)および30%KOH(100mL)中の3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(7.5g,48mmol;上の工程(ii)を参照されたい)溶液を、加熱して還流させた。撹拌しながら、その反応混合物中に、CHClF2を2時間通気した。反応混合物を冷却し、1N HClで酸性にし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物(4.6g,46%)を与えた。
【0057】
【化4】
【0058】
(iv)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OTMS)CN
CH2Cl2(200mL)中の3−クロロ−5−ジフルオロメトキシベンズアルデヒド(4.6g,22.3mmol;上の工程(iii)を参照されたい)溶液を、0℃に冷却した。ZnI2(1.8g,5.6mmol)およびトリメチルシリルシアニド(2.8g,27.9mmol)加え、その反応混合物を室温に暖め、15時間撹拌した。混合物を真空中で部分濃縮して、副題化合物を液体として生じ、これを、更に精製または特性決定することなく、下の工程(v)に直接的に用いた。
【0059】
(v)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(NH)OEt
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OTMS)CN(6.82g,推定22.3mmol;上の工程(iv)を参照されたい)を、HCl/EtOH(500mL)に滴加した。反応混合物を15時間撹拌後、真空中で部分濃縮して、副題化合物を液体として生じ、これを、更に精製または特性決定することなく、工程(vi)に用いた。
【0060】
(vi)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(O)OEt
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(NH)OEt(6.24g,推定22.3mmol;上の工程(v)を参照されたい)を、THF(250mL)中に溶解させ、0.5M H2SO4(400mL)を加え、反応を40℃で65時間撹拌し、冷却後、真空中で部分濃縮して、大部分のTHFを除去した。次に、反応混合物を、Et2O(3x100mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物を固体として与え、これを、更に精製または特性決定することなく、工程(vii)に用いた。
【0061】
(vii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(O)OH
2−プロパノール(175mL)および20%KOH(350mL)中のPh(3−Cl)(5−-OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(O)OEt(6.25g,推定22.3mmol;上の工程(vi)を参照されたい)溶液を、室温で15時間撹拌した。次に、その反応を真空中で部分濃縮して、大部分の2−プロパノールを除去した。残りの混合物を、1M H2SO4で酸性にし、Et2O(3x100mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して固体を生じた。CHCl3:MeOH:濃NH4OH(6:3:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物のアンモニウム塩を与えた。次に、このアンモニウム塩を、EtOAc(75mL)およびH2O(75mL)の混合物中に溶解させ、2N HClで酸性にした。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して、副題化合物(3.2g,工程(iv)〜(vii)より57%)を与えた。
【0062】
【化5】
【0063】
(viii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)OH(a)およびPh(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(S)CH(OAc)C(O)OH(b)
酢酸ビニル(125mL)およびMTBE(125mL)中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(O)OH(3.2g,12.7mmol;上の工程(vii)を参照されたい)および Lipase PS“Amano”(約2.0g)の混合物を、還流しながら48時間加熱した。その反応混合物を、冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、そして濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、そしてCHCl3:MeOH:濃NH4OH(6:3:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行って、副題化合物(a)および(b)のアンモニウム塩を生じた。塩としての化合物(a)を、H2O中に溶解させ、2N HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(a)(1.2g,37%)を与えた。
【0064】
副題化合物(a)について
【0065】
【化6】
【0066】
(ix)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)
DMF(50mL)中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(1.1g,4.4mmol;上の工程(viii)を参照されたい)およびH−Aze−Pab(Teoc)(国際特許出願WO00/42059号を参照されたい,2.6g,5.7mmol)の0℃溶液に、PyBOP(2.8g,5.3mmol)およびコリジン(1.3g,10.6mmol)を加えた。その反応を0℃で2時間撹拌後、室温で更に15時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(3x)を行って、CHCl3:EtOH(9:1)で、次にEtOAc:EtOH(20:1)で溶離し、そして最後にCH2Cl2:CH3OH(95:5)で溶離して、副題化合物(1.0g,37%)を白色固体として与えた。
【0067】
【化7】
【0068】
(x)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe,Teoc)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)(0.40g,0.65mmol;上の工程(ix)を参照されたい)を、20mLのアセトニトリル中に溶解させ、0.50g(6.0mmol)のO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を加えた。この混合物を70℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を水と酢酸エチルとに分配した。水性相を酢酸エチルで更に2回抽出し、合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。収量:0.41g(91%)。
【0069】
【化8】
【0070】
(xi)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe,Teoc)(0.40g,0.62mmol;上の工程(x)を参照されたい)を、5mLのTFA中に溶解させ、30分間反応させた。TFAを蒸発させ、残留物を酢酸エチルとNaHCO3(水性)とに分配した。水性相を、酢酸エチルで更に2回抽出し、合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。生成物を水/アセトニトリルから凍結乾燥させた。精製する必要はなかった。収量:0.28g(85%)。
【0071】
【化9】
【0072】
化合物D(Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe))の製造例
(i)2,6−ジフルオロ−4[(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メチル]ベンゾニトリル
(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メタン(7.26g,0.0584mol)を、100mLの乾燥THF中にアルゴン下において溶解させ、−78℃に冷却した。ヘキサン中のブチルリチウム(16mL 1.6M,0.0256mol)を、撹拌しながら滴加した。その混合物を15分間撹拌した。その間に、100mLの乾燥THF中の3,4,5−トリフルオロベンゾニトリル(4.0g,0.025mmol)溶液を、アルゴン下において−78℃に冷却し、そして前者溶液を、カニューレを介して後者溶液に35分間にわたって加えた。30分後、冷却浴を除去し、そして反応が室温に達したら、それを400mLの水中に注いだ。THFを蒸発させ、残りの水性層をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせたエーテル相を、水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:2.0g(30%)。
【0073】
【化10】
【0074】
(ii)2,6−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル
2,6−ジフルオロ−4[(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メチル]ベンゾニトリル(2.17g,8.32 mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、90mLのTHF中に溶解させ、3.5mLの濃硫酸を加えた。その混合物を室温で3日間放置後、450mLの水中に注いだ。EtOAcで3回抽出を行い、そして合わせたエーテル相を、水性重炭酸ナトリウムで2回とブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:1.36g(98%)。ホルミル基の位置は、13C NMRによって決定した。162.7ppmでのフッ素化炭素によるシグナルは、フッ素原子による ipso および meta カップリングにそれぞれ該当する260Hzおよび6.3Hzのオーダーの二つのカップリング定数について予想されるカップリングパターンを示した。
【0075】
【化11】
【0076】
(iii)2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシメチルベンゾニトリル
2,6−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(1.36g,8.13mmol;上の工程(ii)を参照されたい)を、25mLのメタノール中に溶解させ、氷浴上で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(0.307g,8.12mmol)を、撹拌しながら少量ずつ加え、反応を65分間放置した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテルと水性重炭酸ナトリウムとに分配した。エーテル層を、更に水性重炭酸ナトリウムでおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物が直ちに結晶化し、これを更に精製することなく用いうる。収量:1.24g(90%)。
【0077】
【化12】
【0078】
(iv)メタンスルホン酸4−シアノ−2,6−ジフルオロベンジル
60mLの塩化メチレン中の2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシメチルベンゾニトリル(1.24g,7.32mmol;上の工程(iii)を参照されたい)およびメタンスルホニルクロリド(0.93g,8.1mmol)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(0.81g,8.1mmol)を撹拌しながら加えた。0℃で3時間後、混合物を、1M HClで2回および水で1回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.61g(89%)。
【0079】
【化13】
【0080】
(v)4−アジドメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル
10mLの水および20mLのDMF中のメタンスルホン酸4−シアノ−2,6−ジフルオロベンジル(1.61g,6.51mmol;上の工程(iv)を参照されたい)およびアジ化ナトリウム(0.72g,0.0111mol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、得られたものを200mLの水中に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせたエーテル相を、水で5回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。少量の試料をNMR目的に蒸発させ、生成物が結晶化した。その残余を、注意深く、完全に乾固するまでではなく蒸発させた。収量(理論上は1.26g)は、NMRおよび分析用HPLCに基づいてほぼ定量的であると推定された。
【0081】
【化14】
【0082】
(vi)4−アミノメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル
この反応は、J. Chem. Res. (M) (1992) 3128 に記載の手順にしたがって行った。20mLの水中の520mgの10%Pd/C(50%水分)の懸濁液に、20mLの水中の水素化ホウ素ナトリウム(0.834g,0.0221mol)溶液を加えた。若干のガス発生が生じた。4−アジドメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル(1.26g,6.49mmol;上の工程(v)を参照されたい)を、50mLのTHF中に溶解させ、氷浴上のこの水性混合物に15分間にわたって加えた。混合物を4時間撹拌した後、20mLの2M HClを加え、その混合物を、Celite を介して濾過した。この Celite を更に水ですすぎ洗浄し、合わせた水性相をEtOAcで洗浄し、その後、2M NaOHでアルカリ性にした。塩化メチレンで3回抽出を行い、合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:0.87g(80%)。
【0083】
【化15】
【0084】
(vii)2,6−ジフルオロ−4− tert −ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾニトリル
4−アミノメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリルの溶液(0.876g,5.21mmol;上の工程(vi)を参照されたい)を、50mLのTHF中に溶解させ、そして10mLのTHF中のジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.14g,5.22mmol)を加えた。その混合物を3.5時間撹拌した。THFを蒸発させ、残留物を水とEtOAcとに分配した。有機層を、0.5M HClで3回および水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.38g(99%)。
【0085】
【化16】
【0086】
(viii)Boc−Pab(2,6−ジF)(OH)
20mLのエタノール中の2,6−ジフルオロ−4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾニトリル(1.38g,5.16mmol;上の工程(vii)を参照されたい)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.08g,0.0155mol)およびトリエチルアミン(1.57g,0.0155mol)の混合物を、室温で36時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を水と塩化メチレンとに分配した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.43g(92%)。
【0087】
【化17】
【0088】
(ix)Boc−Pab(2,6−ジF)xHOAc
この反応は、Judkins et al, Synth. Comm. (1998) 4351 によって記載された手順にしたがって行った。100mLの酢酸中のBoc−Pab(2,6−ジF)(OH)(1.32g,4.37mmol;上の工程(viii)を参照されたい)、無水酢酸(0.477g,4.68mmol)および442mgの10%Pd/C(50%水分)を、5atm圧力で3.5時間水素化した。その混合物を、Celite を介して濾過し、エタノールですすぎ洗浄し、蒸発させた。残留物を、アセトニトリルおよび水および数滴のエタノールから凍結乾燥させた。副題生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.49g(99%)。
【0089】
【化18】
【0090】
(x)Boc−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
100mLのTHFおよび1mLの水中のBoc−Pab(2,6−ジF)xHOAc(1.56g,5.49mmol;上の工程(ix)を参照されたい)溶液に、p−ニトロフェニル炭酸2−(トリメチルシリル)エチル(1.67g,5.89mmol)を加えた。20mLの水中の炭酸カリウム(1.57g,0.0114mol)溶液を、5分間にわたって滴加した。その混合物を一晩撹拌した。THFを蒸発させ、残留物を水と塩化メチレンとに分配した。水性層を塩化メチレンで抽出し、合わせた有機相を、水性重炭酸ナトリウムで2回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。ヘプタン/EtOAc=2/1でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、1.71g(73%)の純粋な化合物を生じた。
【0091】
【化19】
【0092】
(xi)Boc−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
Boc−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(1.009g,2.35mmol;上の工程(x)を参照されたい)を、HCl(g)で飽和した50mLのEtOAc中に溶解させた。その混合物を10分間放置し、蒸発させ、18mLのDMF中に溶解させた後、氷浴上で冷却した。Boc−Aze−OH(0.450g,2.24mmol)、PyBOP(1.24g,2.35mmol)、そして最後にジイソプロピルエチルアミン(1.158g,8.96mmol)を加えた。その反応混合物を2時間撹拌後、350mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。ヘプタン:EtOAc(1:3)でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、1.097g(96%)の所望の化合物を生じた。
【0093】
【化20】
【0094】
(xii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
Boc−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(0.256g,0.500mmol;上の工程(xi)を参照されたい)を、HCl(g)で飽和した20mLのEtOAc中に溶解させた。その混合物を10分間放置し、蒸発させ、5mLのDMF中に溶解させた。Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(0.120g,0.475mmol;上の製造例A(viii)を参照されたい)、PyBOP(0.263g,0.498mmol)、そして最後にジイソプロピルエチルアミン(0.245g,1.89mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌後、350mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。EtOAcでのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、0.184g(60%)の所望の副題化合物を生じた。
【0095】
【化21】
【0096】
(xiii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe,Teoc)
4mLのアセトニトリル中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(64mg,0.099mmol;上の工程(xii)を参照されたい)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(50mg,0.60mmol)の混合物を、70℃で3時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を水とEtOAcとに分配した。水性層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:58mg(87%)。
【0097】
【化22】
【0098】
(xiv)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe,Teoc)(58mg,0.086mmol;上の工程(xiii)を参照されたい)を、3mLのTFA中に溶解させ、氷浴上で冷却し、2時間反応させた。TFAを蒸発させ、残留物をEtOAc中に溶解させた。有機層を、水性炭酸ナトリウムで2回および水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。残留物を、水およびアセトニトリルから凍結乾燥させて、42mg(92%)の標題化合物を生じた。
【0099】
【化23】
【0100】
化合物E(Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe))の製造例
(i)メタンスルホン酸(2−モノフルオロエチル)
CH2Cl2(90mL)中の2−フルオロエタノール(5.0g,78.0mmol)の、窒素下0℃においてマグネチックスターラーで撹拌された溶液に、トリエチルアミン(23.7g,234mmol)およびメタンスルホニルクロリド(10.7g,93.7mmol)を加えた。その混合物を0℃で1.5時間撹拌し、CH2Cl2(100mL)で希釈し、2N HCl(100mL)で洗浄した。水性層を、CH2Cl2(50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(75mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(9.7g,88%)を黄色油状物として与え、これを更に精製することなく用いた。
【0101】
【化24】
【0102】
(ii)3−クロロ−5−モノフルオロエトキシベンズアルデヒド
DMF(10mL)中の3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(8.2g,52.5mmol;上の製造例A(ii)を参照されたい)および炭酸カリウム(9.4g,68.2mmol)の窒素下溶液に、DMF(120mL)中のメタンスルホン酸(2−モノフルオロエチル)(9.7g,68.2mmol;上の工程(i)を参照されたい)溶液を室温で滴加した。その混合物を100℃に5時間加熱後、室温で一晩撹拌した。反応を0℃に冷却し、氷冷2N HCl中に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。褐色油状物に、Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行って、副題化合物(7.6g,71%)を黄色油状物として与えた。
【0103】
【化25】
【0104】
(iii)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R,S)CH(OTMS)C N
CH2Cl2(310mL)中の3−クロロ−5−モノフルオロエトキシベンズアルデヒド(7.6g,37.5mmol;上の工程(ii)を参照されたい)およびヨウ化亜鉛(3.0g,9.38mmol)の溶液に、トリメチルシリルシアニド(7.4g,75.0mmol)を窒素下において0℃で滴加した。その混合物を0℃で3時間および室温で一晩撹拌した。反応をH2O(300mL)で希釈し、有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(10.6g,94%)を褐色油状物として与え、これを更に精製または特性決定することなく用いた。
【0105】
(iv)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R,S)CH(OH)C(O)OH
濃塩酸(100mL)を、Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R,S)CH(OTMS)CN(10.6g,5.8mmol;上の工程(iii)を参照されたい)に加え、その溶液を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、反応を更に0℃に冷却し、3N NaOH(約300mL)で徐々に塩基性にし、そしてEt2O(3x200mL)で洗浄した。水性層を、2N HCl(80mL)で酸性にし、EtOAc(3x300mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(8.6g,98%)を淡黄色固体として与え、これを更に精製することなく用いた。
【0106】
【化26】
【0107】
(v)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(S)CH(OAc)C(O)OH(a)およびPh(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)OH(b)
酢酸ビニル(250mL)およびMTBE(250mL)中のPh(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R,S)CH(OH)C(O)OH(8.6g,34.5mmol;上の工程(iv)を参照されたい)および Lipase PS“Amano”(4.0g)の溶液を、窒素下において70℃で3日間加熱した。その反応を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介する濾過によって酵素を除去した。濾過ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を真空中で濃縮した。CHCl3:MeOH:Et3N(90:8:2)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーは、副題化合物(a)のトリエチルアミン塩を黄色油状物として与えた。更に、副題化合物(b)のトリエチルアミン塩(4.0g)を得た。この副題化合物(b)の塩を、H2O(250mL)中に溶解させ、2N HClで酸性にし、EtOAc(3x200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(b)(2.8g,32%)を黄色油状物として生じた。
【0108】
副題化合物(b)のデータ:
【0109】
【化27】
【0110】
( vi )Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe)
DMF(30mL)中のPh(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)OH(818mg,3.29mmol;上の工程(v)を参照されたい)の窒素下0℃溶液に、HAze−Pab(OMe)・2HCl(1.43g,4.27mmol,国際特許出願WO00/42059号を参照されたい)、PyBOP(1.89g,3.68mmol)およびDIPEA(1.06g,8.23mmol)を加えた。この反応を0℃で2時間、次に室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物に、シリカゲル上において最初にCHCl3:EtOH(15:1)で、次にEtOAc:EtOH(20:1)で溶離する2回のクロマトグラフィーを行って、標題化合物(880mg,54%)を与えた。
【0111】
【化28】
【0112】
化合物F(Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH))の製造例
(i)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH,Teoc)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)(0.148g,0.24mmol;上の製造例Dの工程(ix)を参照されたい)を、9mLのアセトニトリル中に溶解させ、0.101g(1.45mmol)のヒドロキシルアミン塩酸塩を加えた。その混合物を、70℃で2.5時間加熱し、Celite(登録商標)を介して濾過し、蒸発させた。粗生成物(0.145g;75%純度)は、更に精製することなく次の工程に直接的に用いた。
【0113】
(ii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH,Teoc)(0.145g,0.23mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、0.5mLのCH2Cl2および9mLのTFA中に溶解させた。反応を60分間進行させた。TFAを蒸発させ、そして残留物を、分離用HPLCを用いて精製した。目的の画分をプールし、凍結乾燥させて(2x)、72mg(2工程での収率62%)の標題化合物を生じた。
【0114】
【化29】
【0115】
化合物H(Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH))の製造例
(i)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Z)
Boc−Aze−Pab(Z)(国際特許出願WO97/02284号を参照されたい,92mg,0.197mmol)を、HCl(g)で飽和した10mLのEtOAc中に溶解させ、10分間反応させた。溶媒を蒸発させ、そして残留物を、Ph(3−Cl)(5−OCH2CHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(50mg,0.188mmol)、PyBOP(109mg,0.209mmol)および最後に2mLのDMF中のジイソプロピルエチルアミン(96mg,0.75mmol)と混合した。その混合物を2時間撹拌後、50mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。この粗生成物に、EtOAc:MeOH(9:1)でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行った。収量:100mg(87%)。
【0116】
【化30】
【0117】
(ii)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH)
ヒドロキシルアミン塩酸塩(65mg,0.94mmol)およびトリエチルアミン(0.319g,3.16mmol)を、8mLのTHF中で混合し、40℃で1時間音波処理した。Ph(3−Cl)(5−OCH2CHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Z)(96mg,0.156mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、更に8mLのTHFと一緒に加えた。その混合物を40℃で4.5日間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして粗生成物を、分離用RPLCによってCH3CN:0.1M NH4OAc(40:60)で精製した。収量:30mg(38%)。純度:99%。
【0118】
【化31】
【0119】
略語
Ac=アセチル
APCI=大気圧化学イオン化(MSに関して)
API=大気圧イオン化(MSに関して)
aq.=水性
Aze(&(S)−Aze)=(S)−アゼチジン−2−カルボキシル酸塩(特に断らない限り)
Boc=tert−ブチルオキシカルボニル
br=幅広(NMRに関して)
CI=化学イオン化(MSに関して)
d=日
d=二重線(NMRに関して)
DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド
dd=二重の二重線(NMRに関して)
DIBAL−H=水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DSC=示差走査熱量測定
DVT=深静脈血栓症
EDC=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
eq.=当量
ES=エレクトロスプレー
ESI=エレクトロスプレーインターフェース
Et=エチル
ether=ジエチルエーテル
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
Et2O=ジエチルエーテル
HATU=O−(アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩
HBTU=[N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩]
HCl=塩酸、塩化水素ガスまたは塩酸塩(文脈による)
Hex=ヘキサン
HOAc=酢酸
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
LC=液体クロマトグラフィー
m=多重線(NMRに関して)
Me=メチル
MeOH=メタノール
min.=分
MS=質量分光分析
MTBE=メチル tert−ブチルエーテル
NMR=核磁気共鳴
OAc=酢酸塩
Pab=パラアミジノベンジルアミノ
H−Pab=パラアミジノベンジルアミン
Pd/C=炭素上パラジウム
Ph=フェニル
PyBOP=(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩
q=四重線(NMRに関して)
QF=フッ化テトラブチルアンモニウム
rt/RT=室温
s=一重線(NMRに関して)
t=三重線(NMRに関して)
TBTU=[N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロホウ酸塩]
TEA=トリエチルアミン
Teoc=2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル
TEMPO=2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシフリーラジカル
TFA=トリフルオロ酢酸
TGA=熱重量分析
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
UV=紫外線
接頭辞n−、s−、i−、t−および tert−は、それらの通常の、ノルマル、第二級、イソおよび第三級という意味を有する。
【0120】
実施例1〜5および8〜14は、本発明を詳しく説明する。実施例6および7は、単に比較目的のために与えられていて、発明の部分を形成しているのではない。これら実施例および図面において、括弧内に与えられる比率は、中性ゲル化性ポリマー対イオタ−カラゲナンの重量%比を意味し、塩基性の薬学的活性成分またはいずれかの他の存在するかもしれない成分を考慮しているのではない。
【0121】
実施例1
この実施例は、PEO,4Mとイオタ−カラゲナンとのいろいろな組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0122】
【表1】
【0123】
錠剤を、直接圧縮によって製造した。活性成分であるPEO,4Mおよびイオタ−カラゲナンを、充分に混合し、そして滑沢剤であるフマル酸ステアリルナトリウムを、0.7mmシーブを通して加えた。更に最終混合を行い、そしてその混合物を、単発式打錠機において9mmパンチで圧縮した。これら錠剤を、0.1M HCl,pH1が入っている溶解浴USPII(50rpm,37℃,人工メジウム(artificial media)中で2時間分析した。その後、錠剤を、0.1Mリン酸緩衝液,pH6.8を含む溶解浴に移し、更に分析した。分析による結果を図1に示す。この(50:50)製剤は、1〜6.8のpH範囲において、本質的にはpHに依存しない放出プロフィールを示す。いろいろな比率の陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンと中性ゲル化性ポリマーPEO,4Mとをブレンドすると、いろいろなpHのメジウム中での放出速度が変更されうるということを更に結論づけることができる。
【0124】
実施例2
この実施例は、異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(20:80)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0125】
【表2】
【0126】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。分析による結果は、図2に与えられているが、より高い分子量の中性ゲル化性ポリマーを用いることは、中性pHにおいてより遅い放出速度を生じるということを示している。低いpH範囲での放出速度は、製剤中に充分な量の陰イオンポリマーが含まれているので影響されない。
【0127】
実施例3
この実施例は、異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0128】
【表3】
【0129】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。図3は、より高い分子量のゲル化性ポリマーを用いることが、中性pHにおいて放出速度をどのように減少させることができるかを示している。同時に、pH1での放出遅延作用は、図2に示されている実施例と比較して少量のイオタ−カラゲナンが用いられているので、あまり明白ではない。
【0130】
実施例4
この実施例は、イオタ−カラゲナンとHPMC,10000cpsとのいろいろな組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0131】
【表4】
【0132】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。異なる溶解メジウム中での分析による結果を図4に示す。この(50:50)製剤も、1〜6.8のpH範囲において、本質的にはpHに依存しない放出プロフィールを示す。この放出速度も、この場合はHPMC,10000cpsであるいろいろな他の中性ゲル化性ポリマーと、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンとをいろいろな比率でブレンドすることによって変更されうるということを結論づけることができる。
【0133】
実施例5
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0134】
【表5】
【0135】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、溶解浴(フロースチームに沿ったバスケット1中に錠剤が位置しているUSP装置2)中で行ったが、ここでは、3個の錠剤を、0.1M HCl、および薬物の溶解度を改善するために加えられる5%エタノール(EtOH)を含む0.1Mリン酸緩衝液pH6.8の各メジウム中で24時間分析した。図5に示される結果は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの等部組成を用いると、pHに依存しない放出プロフィールを有する錠剤を製造することができるということを明らかに示している。
【0136】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0137】
実施例6
この実施例は、イオタ−カラゲナンの不存在下におけるおよび異なる人工メジウム中で分析された、中性ゲル化性ポリマーPEO 4MからのH376/95の放出を示す。
【0138】
【表6】
【0139】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、異なる溶解浴において別個に行った。0.1M HClが入っている容器中の錠剤を2時間分析した。0.1Mリン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合、錠剤を20時間分析した。図6の結果は、pH1での放出速度が、pH6.8での放出より有意に大きいことを示しており、中性ポリマーを単独で用いることは、pH依存性の溶解度を有する塩基性薬物について、pHに依存しない放出プロフィールを生じるのに充分ではないということが示される。
【0140】
実施例7
この実施例は、中性ゲル化性ポリマーの不存在下におけるおよび異なる人工メジウム中で分析された、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンからのH376/95の放出を示す。
【0141】
【表7】
【0142】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、実施例6と同様に、異なる溶解浴において別個に行った。図7は、pH1での放出速度が、pH6.8での放出と比較していかに遅いかを示している。この作用は、本発明者がマトリックスポリマーとして試験した他のホモポリマーを用いた場合には示されない。
【0143】
実施例8
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Aの放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0144】
【表8】
【0145】
活性成分を、これらポリマーおよび滑沢剤と一緒に手動によって混合した。混合物を直接的に打錠した。
【0146】
実施例9
この実施例は、HPMC,10000cpsとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Aの放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0147】
【表9】
【0148】
活性成分を、これらポリマーおよび滑沢剤と一緒に手動によって混合した。混合物を直接的に打錠した。
【0149】
実施例8および9の錠剤からの化合物Aの累積放出の評価
2種類の個々の錠剤を、USP溶解装置2(パドル+バスケット1)を用いて50rpm、37℃において900mlメジウム中での薬物放出について調べた。用いられた溶解メジウムは、0.1M塩酸(pH1)、および薬物の溶解度を改善するために加えられる5%エタノールを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)であった。エタノールの添加は、これら組成物の放出速度にほとんど影響しないことが証明された。インライン定量は、C Technologies ファイバーオプティックシステムを用いて、0.1M HClを溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として235nmで、および修飾リン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として250nmで行った。350nmは、両メジウムの基準波長として用いた。
【0150】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0151】
実施例10
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0152】
【表10】
【0153】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図10に示す。
【0154】
実施例11
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0155】
【表11】
【0156】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図10に示す。
【0157】
実施例12
この実施例は、HPMC,10000cpsとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0158】
【表12】
【0159】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図11に示す。
【0160】
実施例13
HPMC 10000cPsを含む化合物Cの直接圧縮。
【0161】
活性物質および賦形剤材料は、ビーティングバット(beeting vat)中で混合した。このブレンドを、フマル酸ステアリルナトリウムで滑らかにし、エクセンタプレス(exenterpress)を用いて打錠した。
【0162】
【表13】
【0163】
放出データ
【0164】
【表14】
【0165】
50:50比のHPMC 10000cPsおよびイオタ−カラゲナンを含む化合物Cの直接圧縮。
活性物質および賦形剤材料は、ビーティングバット中で混合した。このブレンドを、フマル酸ステアリルナトリウムで滑らかにし、エクセンタプレスを用いて打錠した。
【0166】
【表15】
【0167】
放出データ
【0168】
【表16】
【0169】
放出速度は、次のように決定した。3種類の個々の錠剤を、USP溶解装置2(パドル+バスケット1)を用いて50rpmおよび37℃において900mlメジウム中での薬物放出について調べた。用いられた溶解メジウムは、0.1M塩酸(pH1)および0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)であった。インライン定量は、C Technologies ファイバーオプティックシステムを用いて、0.1M HClを溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として220nmで、およびリン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として260nmで行った。350nmは、両メジウムの基準波長として用いた。最初の2時間の分析には、放出値を15分毎に測定し、その後、残りの分析時間には毎時間測定した。
【0170】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0171】
実施例14
【0172】
【表17】
【0173】
この製剤は、実施例13に記載のように製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】イオタ−カラゲナンとPEO,4Mとの異なる組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図2】異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(20:80)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図3】異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図4】イオタ−カラゲナンとHPMC,10000cpsとの異なる組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図5】PEO,4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図6】異なる人工メジウム中で分析される、中性ゲル化性ポリマーPEO 4MからのH376/95の放出。
【図7】異なる人工メジウム中で分析される、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンからのH376/95の放出。
【図8】イオタ−カラゲナンとPEO,4Mとの(50:50)の組成比のブレンドからのpH1およびpH6.8での化合物Aの放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図9】イオタ−カラゲナンとHPMC,10,000cpsとの(50:50)の組成比のブレンドからのpH1およびpH6.8での化合物Aの放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図10】(50:50)および(80:20)の比率で中性ポリマーPEO,4Mとブレンドされたイオタ−カラゲナンからの化合物Bの放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図11】(50:50)の比率で中性ポリマーHPMC,10,000cpsとブレンドされたイオタ−カラゲナンからの化合物Bの放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
本発明は、pH依存性の溶解度を有する塩基性の薬学的活性成分を含む新しい経口医薬製剤であって、酸性pH(好ましくは、pH3未満)において製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する、好ましくは、胃腸管内の広いpH範囲にわたって塩基性の薬学的活性成分の実質的にpHに依存しない制御放出を提供する製剤;この製剤の製造方法;および薬剤におけるこの製剤の使用に関する。
【0002】
有効な制御放出医薬製剤は、薬物療法の最適化;および投薬回数を減少させ且つ望ましくない副作用を最小限にする双方の機会を可能にするので、望ましい医薬製品である。しかしながら、このような制御放出システムの設計は、特に、薬物製剤が経口投与に予定されていて、しかも他の特徴の中でも、その長さに沿って大きいpH変化を示す胃腸管を介して通過する必要がある場合、簡単なことではない。
【0003】
塩基性を示す多数の薬物は、低pHでイオン化し、そしてこのpH範囲内では、より中性の環境と比較して顕著に可溶性になる。胃腸管内でのこのpH依存性の溶解度の発現は、変化しうる薬物放出プロフィールを生じ、in vivo の生物学的利用能問題も伴うことがあり得る。
【0004】
塩基性薬物のpH依存性の溶解度問題を克服するいくつかの試みが記載されてきた。これら戦略には、低pH環境中で薬物放出を遅らせるための、低pHで不溶性である腸溶ポリマーの使用[例えば、US4968508号および A. Streubel et al. J. Controlled Release, 67, 101-110 (2000) を参照されたい]、または製剤マトリックス内部に酸性微環境pHを生じることによって薬物の溶解度を一定に保持するための、低分子量有機酸の包含[例えば、K.E. Gabr., Eur. J. Pharm. Biopharm., 38(6), 199-202 (1992) および V.K.Thoma and Th. Zimmer, Pharm. Ind. 51(1), 98-101 (1989) を参照されたい]が含まれる。中性ポリマーをも含む薬物製剤中でpH依存性の溶解度を示す陰イオンポリマー(例えば、アルギン酸ナトリウム)の包含は、低pHにおいて不溶性ゲル化性を与えて、低pHで薬物放出を遅らせる主要機構であると理論づけられた強い拡散性関門を生じた。[US4792452号;および P.Timmins et al. Pharmaceutical Development and Technology, 2(1), 25-31 (1997)]。他の方法は、薬物とのイオンによる相互作用[C. Caramella et al. Pharm. Res. 14(11), 531 (1997), H.Y. Park et al. Drug Delivery, 5 13-18 (1998), N. Caram-Lelham, Ph.D. thesis, Uppsala University (1996) を参照されたい]によってかまたは、これらポリマーのゲル化性および膨潤性に影響を与えること[K.M. Picker, Drug Dev. and Ind. Pharmacy, 25(3) 339-346 (1999) を参照されたい]によって薬物放出に影響を与えるために荷電ポリマーを用いることを必要としていた。ここで用いられた製剤は、概して、一つのタイプのポリマーに基づいていた。
【0005】
Baveja et al, Int J Pharmaceutics 39, 39-45 (1987) は、非イオンポリマー(HPMC)を陰イオンポリマー(NaCMC)と混合した時に、放出が遅れるということを開示している。Ranga Rao et al, Drug Dev Ind Pharmacy, 14, 2299 (1988) は、異なった放出プロフィールを与えるメチルセルロースおよびNaCMCの混合物を開示している。λ−カラゲナンおよび活性成分の混合物は、WO 99/21586号に開示されている。
【0006】
pHに依存しない放出プロフィールを与える戦略の組合せは、報告されている[WO96/26717号、WO99/29305号およびWO99/39698号を参照されたい]。これら三つは全て、典型的に異なった水への溶解性および膨潤性を有する3種類のポリマーを含む三成分マトリックス製剤を開示しており、その組成は、これら性質の調整で変化して、調整可能な放出速度を与えることができる。これら成分の内二つは、アルギン酸ナトリウムのような、有意のpH依存性の溶解度を有するゲル化性ポリマー、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはポリエチレンオキシドのような、pH依存性の溶解度が低いまたは有意でないゲル化性ポリマーを包含する。第三の成分は、メタクリル酸コポリマーのような腸溶コーティングポリマー(WO96/26717号);メタクリル酸ポリマーの具体的なタイプであるEUDRAGIT(登録商標)LまたはS(WO99/29305号);かまたはエチルセルロースのような水に不溶性のポリマー(WO99/39698号)を包含する。しかしながら、これら戦略は、概して、塩基性薬物を具体的に標的としていないが、少なくともある部分では、低pH環境において薬物放出を遅らせるために、メタクリル酸ポリマーのような腸溶コーティングタイプまたは水に不溶性のポリマー、またはアルギン酸ナトリウムのようなpH依存性のゲル化性ポリマーに依存している。
【0007】
本発明は、経口医薬製剤であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む;酸性pH(好ましくは、pH3未満;特に、約pH1)において製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する製剤を提供する。
【0008】
実質的にpHに依存しない放出とは、放出速度が、pH1では顕著に遅れるが、pH6.8では僅かに増加するまたは影響されないので、いずれかの時点で放出される塩基性の薬学的活性成分の量のpH依存性が小さくなるということを意味する。
【0009】
本発明は、更に、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む経口医薬製剤を提供する。
【0010】
イオタ−カラゲナンは、好ましくは、本発明の製剤中にその15重量%を超えるレベルで存在する。イオタ−カラゲナンは、好ましくは、天然由来である。医薬銘柄イオタ−カラゲナン(FMC Biopolymer より入手可能)の一つのタイプは、(82℃に加温後、75℃において、30rpmの速度で運転している#1スピンドルを装備した Brookfield LV粘度計で粘度を測定している1.5%溶液について)5センチポアズ(cps)以上、好ましくは、5〜10cpsの範囲内の粘度を有する。工業銘柄イオタ−カラゲナン(Fluka Biochemica より入手可能)のタイプは、好ましくは、20℃に加温後、Lauda サーモスタットC3および Hakke Mess-System IIIと一緒に用いられる Haake タイプの落球粘度計を用い且つ7.8g/cm3の密度の金被覆ステンレス鋼製ボールを用いて粘度を測定している0.3%水溶液について、14mPa.s以上の粘度を有する。
【0011】
中性ゲル化性ポリマーは、ゲル化性を有し且つ実質的にpHに依存しない溶解度を有する単一の中性侵食性ポリマーまたはその二つ以上の混合物である。この中性ゲル化性ポリマーは、好ましくは、製剤中にその10重量%を超えるが、好ましくは、20重量%を超えるレベルで存在する。{「侵食性」および「侵食」は、単独の溶解または崩壊かまたは組合せを意味する。溶解は、混合することによって促進されうるし、崩壊は、固形物との機械的相互作用によって促進されうる。}
【0012】
適当な中性ゲル化性ポリマーには、ポリエチレンオキシド(PEO)、PEOファミリーの誘導体およびメンバー(例えば、適当な分子量または粘度を有する、好ましくは、固体状態で天然に存在するポリエチレングリコール(PEG))が含まれる。したがって、中性ゲル化性ポリマーは、例えば、ポリエチレンオキシドまたはポリエチレングリコールである。
【0013】
単一の中性ゲル化性ポリマーとして用いられる場合、PEOは、好ましくは、1650〜5500mPa.s(または1650〜5500cps;1%水溶液について25℃において、No.スピンドルを備えた Brookfield RVF粘度計を用いて2rpmで測定される)の水溶液粘度範囲に該当する 3400万(4M)のMW(例えば、4〜800万のMW)を有する。適当なPEOの他の例には、5500〜7500mPa.sの水溶液粘度範囲に該当する約500万(5M)のMWのPEO、または10000〜15000mPa.sの水溶液粘度範囲に該当する約800万(8M)のMWのPEOが含まれる。この範囲は、このポリマーについてUSP24/NF19,2000年版,pp. 2285-2286 に引用される、25℃で測定された(cpsでの)典型的な溶液粘度の範囲にわたっている。したがって、PEOは、4〜800万のMWを有することがありうる。
【0014】
PEGを単一の中性ゲル化性ポリマーとして用いる場合、それは、好ましくは、細管粘度計(Ubbelohde または均等物)を用いて20℃で50%水溶液(w/w)を用いて測定される、2700〜3500mPa.s(または2700〜3500cps)の粘度範囲に該当する高分子量、例えば、約20000のMWを有する[参考文献:European Pharmacopoeia 3rd Ed., 2000, Supplement, pp. 908-909.]。
【0015】
他の適当なゲル化性ポリマーには、適当に高い粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒドロキシエチルセルロース(HEC)(好ましくは、HPMC)のようなセルロース誘導体(例えば、「HPMC10000cps」、「HPMC15000cps」、「HHタイプHEC」または「HタイプHEC」)が含まれる。単一中性ポリマーとして用いられる場合、「HPMC10000cps」および「HPMC15000cps」のようなヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーは、細管粘度計(Ubbelohde または均等物)を用いて20℃において2%(w/w)水溶液で測定され、乾燥物質に関して計算された場合、それぞれ、7500〜14000mPa.s(または7500〜14000cps)および11250〜21000mPa.s(または11250〜21000cps)の見掛粘度を有する。ヒドロキシエチルセルロースポリマーの一つのタイプ、例えば、Hercules Incorporated(Aqualon)からの「Natrosol 250 Pharma,HHタイプ」は、典型的に、1%溶液濃度、4番ピンドル、スピンドル速度30rpm、ファクター200、25℃の条件で Brookfield Synchro-Lectric Model LVF装置を用いて、約20,000mPa.sの Brookfield 粘度を示す(Natrosol Physical and Chemical Properties booklet, 33.007-E6 (1993), p. 21 を参照されたい)。
【0016】
中性ゲル化性ポリマーの混合物を用いる場合、その混合物は、例えば、二つまたはそれを超えるPEO、二つまたはそれを超えるHPMC、PEOおよびHPMC、またはPEOおよびPEGの混合物またはブレンドを含むことができる。例えば、400万、500万または800万のMWのPEOは、100万のMWのPEO、400,000のMWのPEO、100,000のMWのPEOまたは6000のMWのPEGとブレンドされうる。
【0017】
或いは、中性ゲル化性ポリマー(例えば、PEO)は、非ゲル化性中性ポリマー(低MW PEG、例えば、10000未満のMWを有するPEGなど)との組合せで用いることができる。このような組合せでの低MW PEGの例には、MW8000(260〜510mPa.sの粘度範囲に該当する)のPEGまたはMW6000(200〜270mPa.sの粘度範囲に該当する)のPEGが含まれる。
【0018】
二つまたはそれを超えるHPMC銘柄の混合物またはブレンドには、より低い粘度(非ゲル化性)およびより高い粘度(ゲル化性)双方の銘柄が含まれうる。例えば、上の初めの方に定義の方法によって40〜60mPa.s、11.3〜21.0mPa.sおよび4.8〜7.2mPa.sの見掛粘度をそれぞれ有する「HPMC50cps」、「HPMC15cps」および「HPMC6cps」は、「HPMC10000cps」または「HPMC15000cps」とのブレンドとして用いることができる。
【0019】
同種類であるが異なったMWを有する二つまたはそれを超えるポリマーのブレンドは、本発明の製剤が錠剤の形である場合、より良い侵食制御を与える。単独または混合物で用いられる場合、用いられるPEOのMWが高いほど、本発明による製剤を製造するのに必要とされるポリマーは少ない。
【0020】
本発明の正確な製剤は、選択されるゲル化性ポリマーの分子量および分子量分布、更には、用いられる各々のポリマーの品質に依存する。
【0021】
本発明の一つの側面において、中性ゲル化性ポリマーは、約400万またはそれを超えるMWのPEO、約20000またはそれを超えるMWのPEO、または約7500cpsまたはそれを超える(上のように測定される)見掛粘度を有するセルロース誘導体である。
【0022】
中性ゲル化性ポリマー(例えば、PEO、PEGまたはHPMC;特に、PEOまたはHPMC;または互いの、または二つまたはそれを超えるPEOまたはHPMCの混合物)対イオタ−カラゲナンの比率は、好ましくは、20:80〜80:20(特に、約40:60〜60:40、例えば、約50:50)の範囲内である。
【0023】
塩基性の薬学的活性成分は、好ましくは、1〜12(例えば、1〜10(特に、1〜7))のpKaを有する一つまたはそれを超える塩基性基を有し、場合により、10を超えるpKaを有する一つまたはそれを超える塩基性基も有する。したがって、この塩基性の薬学的活性成分は、一つまたはそれを超えるpKa値を有してよいが、少なくとも一つは、好ましくは、1〜12(例えば、1〜10(特に、1〜7))である。1〜12(例えば、1〜10)のpKaを有するこれら塩基性の薬学的活性成分中の塩基性基の例には、ヒドロキシアミジン、第二級または第三級アミン、または第一級および第二級アミドが含まれる。
【0024】
適当な塩基性の薬学的活性成分は、好ましくは、低〜中程度の水への溶解度(例えば、25℃およびpH7.0において50mg/mlまで(特に、0.001〜20mg/ml)の水への溶解度)を有し、しかも低pH(例えば、pH1〜6(特に、pH1〜2))において(この薬学的活性成分中の塩基性基の数およびpKaに依存して)一つまたはそれを超える陽電荷で正に帯電している。
【0025】
適当な塩基性の薬学的活性成分は、例えば、心臓血管活性を有する化合物(ペプチドまたはペプチド様のトロンビン阻害剤など)である。ペプチドトロンビン阻害剤は、1000未満の分子量を有し、1個、2個、3個または4個のペプチド結合を有し、そしてpH依存性の溶解度を示す。それらには、Claesson in Blood Coagul. Fibrin. 5, 411, (1994) によって概説論文に包括的に且つより具体的に記載されているペプチドトロンビン阻害剤(およびそれらのプロドラッグ)、更には、米国特許第4,346,078号;国際特許出願WO97/23499号、WO97/02284号、WO97/46577号、WO98/01422号、WO93/05069号、WO93/11152号、WO95/23609号、WO95/35309号、WO96/25426号、WO94/29336号、WO93/18060号およびWO95/01168号;および欧州特許公開第623596号、同第648780号、同第468231号、同第559046号、同第641779号、同第185390号、同第526877号、同第542525号、同第195212号、同第362002号、同第364344号、同第530167号、同第293881号、同第686642号、同第669317号および同第601459号に開示されたものが含まれる。ペプチドトロンビン阻害剤(またはそれらのプロドラッグ)には、特に、イノガトラン(inogatran)、メラガトラン(melagatran){HOOC−CH2−RCgl−Aze−Pab−H;グリシン,N−[2−[2−[[[[4(アミノイミノメチル)フェニル]−メチル]アミノ]カルボニル]−1−アゼチジニル]−1−シクロヘキシル−2−オキソエチル]−,[2R−[2S]]−)}およびH376/95{ジメラガトラン(ximelagatran);EtO2C−CH2−RCgl−Aze−Pab−OH;WO97/23499号の実施例17を参照されたい;グリシン,N−[1−シクロヘキシル−2−[2−[[[[4−[(ヒドロキシイミノ)アミノメチル]−フェニル]メチル]アミノ]カルボニル]−1−アゼチジニル]−2−オキソエチル]−,エチルエステル,[S−(R*,S*)]−}が含まれる。
【0026】
もう一つの側面において、ペプチドトロンビン阻害剤(またはそれらのプロドラッグ)には、イノガトラン、メラガトラン、H376/95、Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe)およびPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe)が含まれる。
【0027】
もう一つの側面において、本発明は、塩基性の薬学的活性成分が、
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物A};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe){化合物D};
Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物E};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OH){化合物F};
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OH){化合物G};
Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OH){化合物H}
である、本明細書中に記載の製剤を提供する。
【0028】
化合物Gは、化合物FおよびHの製造について下に記載されたのと同様の方法によって製造することができる。
【0029】
もう一つの側面において、本発明は、塩基性の薬学的活性成分が、
1. 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(この化合物は、以下、化合物Bと称される);
2. 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;
3. 2−{7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;または
4. 2−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル(この化合物は、以下、化合物Cと称される)
であり、WO01/28992号に記載されているこれら化合物である医薬製剤を提供する。
【0030】
更に別の側面において、塩基性の薬学的活性成分は、メトプロロールまたはその塩(そのコハク酸塩または酒石酸塩など)である。
【0031】
本発明の製剤には、加工用の添加剤、安定化剤、可塑剤、着色剤、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)、結合剤、充填剤または界面活性剤、または薬剤製造に通常用いられる他の賦形剤が含まれうる。
一つの具体的な側面において、本発明の製剤には、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)が含まれうる。
【0032】
本発明のもう一つの側面において、イオタ−カラゲナン対塩基性の薬学的活性成分のモル比は、3:1〜1:3の範囲内である。
更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、15〜80%のイオタ−カラゲナンを含む。
【0033】
もう一つの側面において、本発明の医薬製剤は、15〜80%の一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーを含む。
更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、1〜50%の塩基性の薬学的活性成分を含む。
【0034】
また更に別の側面において、本発明の医薬製剤は、0〜10%(特に、1〜10%)の加工用の添加剤、安定化剤、可塑剤、着色剤、滑沢剤、結合剤または充填剤、または薬剤製造に通常用いられる他の賦形剤を含む。
【0035】
酸性pHにおける製剤からの塩基性の薬学的活性成分の放出(特に、実質的にはpHに依存しない制御放出)の阻害を支えている機構は、次のようであると考えられる。低pHにおいて、塩基性の薬学的活性成分薬物は、強くイオン化された状態にあるので、比較的高い溶解度を有すると考えられ、したがって、いずれの中性マトリックスからも急速放出プロフィールを示すと考えられる。酸性pHで且つイオタ−カラゲナンの存在下では、陰電荷のイオタ−カラゲナンイオンと陽電荷の薬物との間にイオン引力が存在し、これが、薬物放出を遅らせ、したがって、より一定の放出プロフィールに寄与していると理論づけられる。より高いpHにおいて、薬剤があまり強くイオン化されていない、または全くイオン化されていないので、いずれの中性マトリックスからも遅い放出プロフィールを示すと考えられる場合、上で考えられるイオン相互作用はあまり有意でもなく、その放出プロフィールは、製剤中に用いられる一つまたは複数の中性ゲル化性ポリマーと、陰イオンポリマーであるイオタ−カラゲナンの組合せの膨潤性、ゲル化性および侵食プロフィールによって優先的に制御されるということが理論づけられる。
【0036】
本発明の製剤の最終的な膨潤性、ゲル化性および侵食性は、一つまたは複数の中性ゲル化性ポリマーおよび陰イオンポリマーの分子量および分子量分布のような性質に関係し、陰イオンポリマーのpH依存性の加水分解速度にも関係している。したがって、塩基性の薬学的活性成分のいろいろな放出速度は、ゲル化性ポリマーの性状(例えば、分子量または分子量分布)、製剤中に存在するイオタ−カラゲナンの量および/またはゲル化性ポリマー対イオタ−カラゲナンの比率を調整することによって得ることができる。
【0037】
本発明の製剤は、固体剤形として(錠剤、カプセル剤、適当な容器中に分散したペレットまたは散剤として、または多重製剤(錠剤、カプセル剤またはサシェ剤で投与されるコーティングペレットなど)の形などで)与えることができる。
【0038】
一つの側面において、本発明は、20〜500mg(特に、40〜60mg)の塩基性の薬学的活性成分(H376/95;または化合物A、BまたはCなど)を含む錠剤を提供する。
【0039】
本発明の医薬製剤が錠剤で与えられる場合、この錠剤は、好ましくは、塩基性の薬学的活性成分が全て、胃腸管の各部のpHに依存してイオン化された形またはイオン化されていない形で、約20時間、例えば、18〜22時間(或いは、20〜26時間)にわたって放出されるように製造される。
【0040】
また更に別の側面において、本発明の製剤を製造する方法であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を混合し、場合により、この混合物を(好ましくは、滑沢剤{PRUVTMという商品名で販売されているフマル酸ステアリルナトリウムなど}の存在下で)圧縮して錠剤を成形することを含む方法を提供する。
【0041】
錠剤製剤は、例えば、直接圧縮法または湿式造粒法によって製造することができる。
直接圧縮法については、塩基性の薬学的活性成分を、ゲル化性ポリマーおよびイオタ−カラゲナンおよび必要とされる追加の賦形剤と充分に混合する。滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウムなど)を篩い、このイオタ−カラゲナン混合物に加えた後、更に混合する。次に、得られた混合物を打錠する。
【0042】
湿式造粒法については、塩基性の薬学的活性成分を、ゲル化性ポリマーおよびイオタ−カラゲナンと充分に混合する。次に、得られた混合物に、適当な結合剤の溶液(適当な溶媒(エタノールまたは水など)中に溶解したポリビニルピロリドン(PVP)など);または適当な溶媒(エタノールまたは水など)を給湿させることができ;そして得られたブレンドを、標準的なまたは変更された造粒法(噴霧造粒など)を用いて造粒する。得られた粒状物を(例えば、オーブン中において適当な温度(約50℃など)で)適当な時間(20〜24時間など)乾燥後、その粒状物を磨砕し(例えば、乾式または湿式磨砕し)、滑沢剤(フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウムまたはタルクなど)と混合し、そして得られた組成物を打錠する。乾燥した粒状物は、カプセル(ゼラチン製のカプセルなど)に充填するのに用いられうる。
【0043】
もう一つの側面において、本発明は、本明細書中の前に記載の製剤を製造する方法を提供する。
【0044】
トロンビン活性化合物およびそれらのプロドラッグは、ヒトを含めた動物の血液および/または組織中での血栓症および凝固能亢進の処置および/または予防に用いることができる。凝固能亢進は、血栓塞栓症に至ることがありうるということが知られている。挙げることができる凝固能亢進および血栓塞栓症に関連した状態には、第V因子突然変異(V Leiden 因子)などの遺伝性または後天性の活性化プロテインC耐性、および遺伝性または後天性の抗トロンビンIII欠乏症、プロテインC欠乏症、プロテインS欠乏症、ヘパリン補因子II欠乏症が含まれる。凝固能亢進および血栓塞栓症に関連していることが知られている他の状態には、循環性抗リン脂質抗体(ループス抗凝固因子)、ホモシスチン血症、ヘパリン誘発血小板減少症およびフィブリン溶解欠損症、並びに凝固症候群(例えば、播種性血管内凝固(DIC))および血管損傷(例えば、外科手術による)が含まれる。
【0045】
更に別の側面において、本発明は、(治癒的および予防的双方の)療法において、例えば、薬剤(心臓血管障害、例えば、血栓塞栓症のための薬剤など)として用いるための本明細書中の前に記載の製剤を提供する。
【0046】
療法で用いるための薬剤の製造において有用な本発明の製剤。
もう一つの側面において、本発明は、心臓血管障害(例えば、血栓塞栓症)に苦しむまたはその危険がある温血動物の心臓血管障害を処置する方法であって、このような処置を必要としている動物に、治療的有効量の本発明の組成物を投与することを含む方法を提供する。
【0047】
若干のペプチドトロンビン阻害剤またはそれらのプロドラッグは、下記の方法によって製造することができる。
【0048】
一般的な手順
TLCは、シリカゲル上で行った。キラルHPLC分析は、46mmx250mm Chiralcel ODカラムを5cmガードカラムと一緒に用いて行った。カラム温度は35℃で維持した。1.0mL/分の流速を用いた。Gilson 115UV検出器を228nmで用いた。移動相は、ヘキサン、エタノールおよびトリフルオロ酢酸から成ったが、各々の化合物に適当な比率を挙げている。典型的には、生成物を最小量のエタノール中に溶解させ、これを移動相で希釈した。
【0049】
下の製造例において、LC−MS/MSは、CTC−PALインジェクターおよび5Tm,4x100mm ThermoQuest, Hypersil BDS−C18カラムを装備したHP−1100装置を用いて行った。API−3000(Sciex)MS検出器を用いた。流速は1.2mL/分であり、移動相(勾配)は、双方とも0.2%ギ酸を含有する90〜10%の4mM水性酢酸アンモニウムを含む10〜90%アセトニトリルから成った。それ以外には、低分解能質量スペクトル(LRMS)は、Micromass ZQスペクトロメーターを用いてESIポスネグスイッチング(posneg switching)イオンモード(質量範囲m/z100〜800)で記録し;抗分解能質量スペクトル(HRMS)は、Micromass LCTスペクトロメーターを用いてES負イオン化モード(質量範囲m/z100〜1000)で、Leucine Enkephalin(C28H37N5O7)を内部質量標準として記録した。
【0050】
1H NMRスペクトルは、テトラメチルシランを内部標準として用いて記録した。
Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe){化合物A}の製造例
【0051】
【化1】
【0052】
(i)3−クロロ−5−メトキシベンズアルデヒド
THF(200mL)中の3,5−ジクロロアニソール(74.0g,419mmol)を、THF(100mL)中の金属マグネシウム(14.2g,585mmol,0.5N HClで予め洗浄された)に25℃で滴加した。添加後、1,2−ジブロモエタン(3.9g,20.8mmol)を滴加した。得られた暗褐色混合物を、還流しながら3時間加熱した。その混合物を0℃に冷却し、N,N−ジメチルホルムアミド(60mL)を一度に加えた。その混合物を、ジエチルエーテル(3x400mL)および6N HCl(500mL)で分配した。合わせた有機抽出物を、ブライン(300mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して油状物を生じた。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(2x)は、副題化合物(38.9g,54%)を黄色油状物として与えた。
【0053】
【化2】
【0054】
(ii)3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド
CH2Cl2(250mL)中の3−クロロ−5−メトキシベンズアルデヒド(22.8g,134mmol;上の工程(i)を参照されたい)溶液を、0℃に冷却した。三臭化ホウ素(15.8mL,167mmol)を、15分間にわたって滴加した。反応混合物を2時間撹拌後、H2O(50mL)を徐々に加えた。次に、その溶液をEt2O(2x100mL)で抽出した。有機層を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物(5.2g,25%)を与えた。
【0055】
【化3】
【0056】
(iii)3−クロロ−5−ジフルオロメトキシベンズアルデヒド
2−プロパノール(250mL)および30%KOH(100mL)中の3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(7.5g,48mmol;上の工程(ii)を参照されたい)溶液を、加熱して還流させた。撹拌しながら、その反応混合物中に、CHClF2を2時間通気した。反応混合物を冷却し、1N HClで酸性にし、EtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物(4.6g,46%)を与えた。
【0057】
【化4】
【0058】
(iv)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OTMS)CN
CH2Cl2(200mL)中の3−クロロ−5−ジフルオロメトキシベンズアルデヒド(4.6g,22.3mmol;上の工程(iii)を参照されたい)溶液を、0℃に冷却した。ZnI2(1.8g,5.6mmol)およびトリメチルシリルシアニド(2.8g,27.9mmol)加え、その反応混合物を室温に暖め、15時間撹拌した。混合物を真空中で部分濃縮して、副題化合物を液体として生じ、これを、更に精製または特性決定することなく、下の工程(v)に直接的に用いた。
【0059】
(v)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(NH)OEt
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OTMS)CN(6.82g,推定22.3mmol;上の工程(iv)を参照されたい)を、HCl/EtOH(500mL)に滴加した。反応混合物を15時間撹拌後、真空中で部分濃縮して、副題化合物を液体として生じ、これを、更に精製または特性決定することなく、工程(vi)に用いた。
【0060】
(vi)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(O)OEt
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(NH)OEt(6.24g,推定22.3mmol;上の工程(v)を参照されたい)を、THF(250mL)中に溶解させ、0.5M H2SO4(400mL)を加え、反応を40℃で65時間撹拌し、冷却後、真空中で部分濃縮して、大部分のTHFを除去した。次に、反応混合物を、Et2O(3x100mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物を固体として与え、これを、更に精製または特性決定することなく、工程(vii)に用いた。
【0061】
(vii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R,S)CH(OH)C(O)OH
2−プロパノール(175mL)および20%KOH(350mL)中のPh(3−Cl)(5−-OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(O)OEt(6.25g,推定22.3mmol;上の工程(vi)を参照されたい)溶液を、室温で15時間撹拌した。次に、その反応を真空中で部分濃縮して、大部分の2−プロパノールを除去した。残りの混合物を、1M H2SO4で酸性にし、Et2O(3x100mL)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して固体を生じた。CHCl3:MeOH:濃NH4OH(6:3:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、副題化合物のアンモニウム塩を与えた。次に、このアンモニウム塩を、EtOAc(75mL)およびH2O(75mL)の混合物中に溶解させ、2N HClで酸性にした。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して、副題化合物(3.2g,工程(iv)〜(vii)より57%)を与えた。
【0062】
【化5】
【0063】
(viii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)OH(a)およびPh(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(S)CH(OAc)C(O)OH(b)
酢酸ビニル(125mL)およびMTBE(125mL)中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R,S)CH(OH)C(O)OH(3.2g,12.7mmol;上の工程(vii)を参照されたい)および Lipase PS“Amano”(約2.0g)の混合物を、還流しながら48時間加熱した。その反応混合物を、冷却し、Celite(登録商標)を介して濾過し、そして濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、そしてCHCl3:MeOH:濃NH4OH(6:3:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行って、副題化合物(a)および(b)のアンモニウム塩を生じた。塩としての化合物(a)を、H2O中に溶解させ、2N HClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(a)(1.2g,37%)を与えた。
【0064】
副題化合物(a)について
【0065】
【化6】
【0066】
(ix)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)
DMF(50mL)中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(1.1g,4.4mmol;上の工程(viii)を参照されたい)およびH−Aze−Pab(Teoc)(国際特許出願WO00/42059号を参照されたい,2.6g,5.7mmol)の0℃溶液に、PyBOP(2.8g,5.3mmol)およびコリジン(1.3g,10.6mmol)を加えた。その反応を0℃で2時間撹拌後、室温で更に15時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そしてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(3x)を行って、CHCl3:EtOH(9:1)で、次にEtOAc:EtOH(20:1)で溶離し、そして最後にCH2Cl2:CH3OH(95:5)で溶離して、副題化合物(1.0g,37%)を白色固体として与えた。
【0067】
【化7】
【0068】
(x)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe,Teoc)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)(0.40g,0.65mmol;上の工程(ix)を参照されたい)を、20mLのアセトニトリル中に溶解させ、0.50g(6.0mmol)のO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を加えた。この混合物を70℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を水と酢酸エチルとに分配した。水性相を酢酸エチルで更に2回抽出し、合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。収量:0.41g(91%)。
【0069】
【化8】
【0070】
(xi)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OMe,Teoc)(0.40g,0.62mmol;上の工程(x)を参照されたい)を、5mLのTFA中に溶解させ、30分間反応させた。TFAを蒸発させ、残留物を酢酸エチルとNaHCO3(水性)とに分配した。水性相を、酢酸エチルで更に2回抽出し、合わせた有機相を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。生成物を水/アセトニトリルから凍結乾燥させた。精製する必要はなかった。収量:0.28g(85%)。
【0071】
【化9】
【0072】
化合物D(Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe))の製造例
(i)2,6−ジフルオロ−4[(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メチル]ベンゾニトリル
(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メタン(7.26g,0.0584mol)を、100mLの乾燥THF中にアルゴン下において溶解させ、−78℃に冷却した。ヘキサン中のブチルリチウム(16mL 1.6M,0.0256mol)を、撹拌しながら滴加した。その混合物を15分間撹拌した。その間に、100mLの乾燥THF中の3,4,5−トリフルオロベンゾニトリル(4.0g,0.025mmol)溶液を、アルゴン下において−78℃に冷却し、そして前者溶液を、カニューレを介して後者溶液に35分間にわたって加えた。30分後、冷却浴を除去し、そして反応が室温に達したら、それを400mLの水中に注いだ。THFを蒸発させ、残りの水性層をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせたエーテル相を、水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:2.0g(30%)。
【0073】
【化10】
【0074】
(ii)2,6−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル
2,6−ジフルオロ−4[(メチルスルフィニル)(メチルチオ)メチル]ベンゾニトリル(2.17g,8.32 mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、90mLのTHF中に溶解させ、3.5mLの濃硫酸を加えた。その混合物を室温で3日間放置後、450mLの水中に注いだ。EtOAcで3回抽出を行い、そして合わせたエーテル相を、水性重炭酸ナトリウムで2回とブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:1.36g(98%)。ホルミル基の位置は、13C NMRによって決定した。162.7ppmでのフッ素化炭素によるシグナルは、フッ素原子による ipso および meta カップリングにそれぞれ該当する260Hzおよび6.3Hzのオーダーの二つのカップリング定数について予想されるカップリングパターンを示した。
【0075】
【化11】
【0076】
(iii)2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシメチルベンゾニトリル
2,6−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(1.36g,8.13mmol;上の工程(ii)を参照されたい)を、25mLのメタノール中に溶解させ、氷浴上で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(0.307g,8.12mmol)を、撹拌しながら少量ずつ加え、反応を65分間放置した。溶媒を蒸発させ、残留物をジエチルエーテルと水性重炭酸ナトリウムとに分配した。エーテル層を、更に水性重炭酸ナトリウムでおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。粗生成物が直ちに結晶化し、これを更に精製することなく用いうる。収量:1.24g(90%)。
【0077】
【化12】
【0078】
(iv)メタンスルホン酸4−シアノ−2,6−ジフルオロベンジル
60mLの塩化メチレン中の2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシメチルベンゾニトリル(1.24g,7.32mmol;上の工程(iii)を参照されたい)およびメタンスルホニルクロリド(0.93g,8.1mmol)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(0.81g,8.1mmol)を撹拌しながら加えた。0℃で3時間後、混合物を、1M HClで2回および水で1回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.61g(89%)。
【0079】
【化13】
【0080】
(v)4−アジドメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル
10mLの水および20mLのDMF中のメタンスルホン酸4−シアノ−2,6−ジフルオロベンジル(1.61g,6.51mmol;上の工程(iv)を参照されたい)およびアジ化ナトリウム(0.72g,0.0111mol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、得られたものを200mLの水中に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせたエーテル相を、水で5回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。少量の試料をNMR目的に蒸発させ、生成物が結晶化した。その残余を、注意深く、完全に乾固するまでではなく蒸発させた。収量(理論上は1.26g)は、NMRおよび分析用HPLCに基づいてほぼ定量的であると推定された。
【0081】
【化14】
【0082】
(vi)4−アミノメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル
この反応は、J. Chem. Res. (M) (1992) 3128 に記載の手順にしたがって行った。20mLの水中の520mgの10%Pd/C(50%水分)の懸濁液に、20mLの水中の水素化ホウ素ナトリウム(0.834g,0.0221mol)溶液を加えた。若干のガス発生が生じた。4−アジドメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリル(1.26g,6.49mmol;上の工程(v)を参照されたい)を、50mLのTHF中に溶解させ、氷浴上のこの水性混合物に15分間にわたって加えた。混合物を4時間撹拌した後、20mLの2M HClを加え、その混合物を、Celite を介して濾過した。この Celite を更に水ですすぎ洗浄し、合わせた水性相をEtOAcで洗浄し、その後、2M NaOHでアルカリ性にした。塩化メチレンで3回抽出を行い、合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。収量:0.87g(80%)。
【0083】
【化15】
【0084】
(vii)2,6−ジフルオロ−4− tert −ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾニトリル
4−アミノメチル−2,6−ジフルオロベンゾニトリルの溶液(0.876g,5.21mmol;上の工程(vi)を参照されたい)を、50mLのTHF中に溶解させ、そして10mLのTHF中のジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.14g,5.22mmol)を加えた。その混合物を3.5時間撹拌した。THFを蒸発させ、残留物を水とEtOAcとに分配した。有機層を、0.5M HClで3回および水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.38g(99%)。
【0085】
【化16】
【0086】
(viii)Boc−Pab(2,6−ジF)(OH)
20mLのエタノール中の2,6−ジフルオロ−4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチルベンゾニトリル(1.38g,5.16mmol;上の工程(vii)を参照されたい)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.08g,0.0155mol)およびトリエチルアミン(1.57g,0.0155mol)の混合物を、室温で36時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を水と塩化メチレンとに分配した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.43g(92%)。
【0087】
【化17】
【0088】
(ix)Boc−Pab(2,6−ジF)xHOAc
この反応は、Judkins et al, Synth. Comm. (1998) 4351 によって記載された手順にしたがって行った。100mLの酢酸中のBoc−Pab(2,6−ジF)(OH)(1.32g,4.37mmol;上の工程(viii)を参照されたい)、無水酢酸(0.477g,4.68mmol)および442mgの10%Pd/C(50%水分)を、5atm圧力で3.5時間水素化した。その混合物を、Celite を介して濾過し、エタノールですすぎ洗浄し、蒸発させた。残留物を、アセトニトリルおよび水および数滴のエタノールから凍結乾燥させた。副題生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:1.49g(99%)。
【0089】
【化18】
【0090】
(x)Boc−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
100mLのTHFおよび1mLの水中のBoc−Pab(2,6−ジF)xHOAc(1.56g,5.49mmol;上の工程(ix)を参照されたい)溶液に、p−ニトロフェニル炭酸2−(トリメチルシリル)エチル(1.67g,5.89mmol)を加えた。20mLの水中の炭酸カリウム(1.57g,0.0114mol)溶液を、5分間にわたって滴加した。その混合物を一晩撹拌した。THFを蒸発させ、残留物を水と塩化メチレンとに分配した。水性層を塩化メチレンで抽出し、合わせた有機相を、水性重炭酸ナトリウムで2回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。ヘプタン/EtOAc=2/1でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、1.71g(73%)の純粋な化合物を生じた。
【0091】
【化19】
【0092】
(xi)Boc−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
Boc−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(1.009g,2.35mmol;上の工程(x)を参照されたい)を、HCl(g)で飽和した50mLのEtOAc中に溶解させた。その混合物を10分間放置し、蒸発させ、18mLのDMF中に溶解させた後、氷浴上で冷却した。Boc−Aze−OH(0.450g,2.24mmol)、PyBOP(1.24g,2.35mmol)、そして最後にジイソプロピルエチルアミン(1.158g,8.96mmol)を加えた。その反応混合物を2時間撹拌後、350mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。ヘプタン:EtOAc(1:3)でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、1.097g(96%)の所望の化合物を生じた。
【0093】
【化20】
【0094】
(xii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)
Boc−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(0.256g,0.500mmol;上の工程(xi)を参照されたい)を、HCl(g)で飽和した20mLのEtOAc中に溶解させた。その混合物を10分間放置し、蒸発させ、5mLのDMF中に溶解させた。Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(0.120g,0.475mmol;上の製造例A(viii)を参照されたい)、PyBOP(0.263g,0.498mmol)、そして最後にジイソプロピルエチルアミン(0.245g,1.89mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌後、350mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。EtOAcでのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーは、0.184g(60%)の所望の副題化合物を生じた。
【0095】
【化21】
【0096】
(xiii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe,Teoc)
4mLのアセトニトリル中のPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(Teoc)(64mg,0.099mmol;上の工程(xii)を参照されたい)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(50mg,0.60mmol)の混合物を、70℃で3時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物を水とEtOAcとに分配した。水性層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。生成物は、更に精製することなく用いうる。収量:58mg(87%)。
【0097】
【化22】
【0098】
(xiv)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe,Teoc)(58mg,0.086mmol;上の工程(xiii)を参照されたい)を、3mLのTFA中に溶解させ、氷浴上で冷却し、2時間反応させた。TFAを蒸発させ、残留物をEtOAc中に溶解させた。有機層を、水性炭酸ナトリウムで2回および水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。残留物を、水およびアセトニトリルから凍結乾燥させて、42mg(92%)の標題化合物を生じた。
【0099】
【化23】
【0100】
化合物E(Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe))の製造例
(i)メタンスルホン酸(2−モノフルオロエチル)
CH2Cl2(90mL)中の2−フルオロエタノール(5.0g,78.0mmol)の、窒素下0℃においてマグネチックスターラーで撹拌された溶液に、トリエチルアミン(23.7g,234mmol)およびメタンスルホニルクロリド(10.7g,93.7mmol)を加えた。その混合物を0℃で1.5時間撹拌し、CH2Cl2(100mL)で希釈し、2N HCl(100mL)で洗浄した。水性層を、CH2Cl2(50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブライン(75mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(9.7g,88%)を黄色油状物として与え、これを更に精製することなく用いた。
【0101】
【化24】
【0102】
(ii)3−クロロ−5−モノフルオロエトキシベンズアルデヒド
DMF(10mL)中の3−クロロ−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(8.2g,52.5mmol;上の製造例A(ii)を参照されたい)および炭酸カリウム(9.4g,68.2mmol)の窒素下溶液に、DMF(120mL)中のメタンスルホン酸(2−モノフルオロエチル)(9.7g,68.2mmol;上の工程(i)を参照されたい)溶液を室温で滴加した。その混合物を100℃に5時間加熱後、室温で一晩撹拌した。反応を0℃に冷却し、氷冷2N HCl中に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。褐色油状物に、Hex:EtOAc(4:1)で溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行って、副題化合物(7.6g,71%)を黄色油状物として与えた。
【0103】
【化25】
【0104】
(iii)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R,S)CH(OTMS)C N
CH2Cl2(310mL)中の3−クロロ−5−モノフルオロエトキシベンズアルデヒド(7.6g,37.5mmol;上の工程(ii)を参照されたい)およびヨウ化亜鉛(3.0g,9.38mmol)の溶液に、トリメチルシリルシアニド(7.4g,75.0mmol)を窒素下において0℃で滴加した。その混合物を0℃で3時間および室温で一晩撹拌した。反応をH2O(300mL)で希釈し、有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(10.6g,94%)を褐色油状物として与え、これを更に精製または特性決定することなく用いた。
【0105】
(iv)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R,S)CH(OH)C(O)OH
濃塩酸(100mL)を、Ph(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R,S)CH(OTMS)CN(10.6g,5.8mmol;上の工程(iii)を参照されたい)に加え、その溶液を100℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、反応を更に0℃に冷却し、3N NaOH(約300mL)で徐々に塩基性にし、そしてEt2O(3x200mL)で洗浄した。水性層を、2N HCl(80mL)で酸性にし、EtOAc(3x300mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(8.6g,98%)を淡黄色固体として与え、これを更に精製することなく用いた。
【0106】
【化26】
【0107】
(v)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(S)CH(OAc)C(O)OH(a)およびPh(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)OH(b)
酢酸ビニル(250mL)およびMTBE(250mL)中のPh(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R,S)CH(OH)C(O)OH(8.6g,34.5mmol;上の工程(iv)を参照されたい)および Lipase PS“Amano”(4.0g)の溶液を、窒素下において70℃で3日間加熱した。その反応を室温に冷却し、Celite(登録商標)を介する濾過によって酵素を除去した。濾過ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を真空中で濃縮した。CHCl3:MeOH:Et3N(90:8:2)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーは、副題化合物(a)のトリエチルアミン塩を黄色油状物として与えた。更に、副題化合物(b)のトリエチルアミン塩(4.0g)を得た。この副題化合物(b)の塩を、H2O(250mL)中に溶解させ、2N HClで酸性にし、EtOAc(3x200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、副題化合物(b)(2.8g,32%)を黄色油状物として生じた。
【0108】
副題化合物(b)のデータ:
【0109】
【化27】
【0110】
( vi )Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CH 2 F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe)
DMF(30mL)中のPh(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)OH(818mg,3.29mmol;上の工程(v)を参照されたい)の窒素下0℃溶液に、HAze−Pab(OMe)・2HCl(1.43g,4.27mmol,国際特許出願WO00/42059号を参照されたい)、PyBOP(1.89g,3.68mmol)およびDIPEA(1.06g,8.23mmol)を加えた。この反応を0℃で2時間、次に室温で一晩撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そして残留物に、シリカゲル上において最初にCHCl3:EtOH(15:1)で、次にEtOAc:EtOH(20:1)で溶離する2回のクロマトグラフィーを行って、標題化合物(880mg,54%)を与えた。
【0111】
【化28】
【0112】
化合物F(Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH))の製造例
(i)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH,Teoc)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Teoc)(0.148g,0.24mmol;上の製造例Dの工程(ix)を参照されたい)を、9mLのアセトニトリル中に溶解させ、0.101g(1.45mmol)のヒドロキシルアミン塩酸塩を加えた。その混合物を、70℃で2.5時間加熱し、Celite(登録商標)を介して濾過し、蒸発させた。粗生成物(0.145g;75%純度)は、更に精製することなく次の工程に直接的に用いた。
【0113】
(ii)Ph(3−Cl)(5−OCHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH)
Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH,Teoc)(0.145g,0.23mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、0.5mLのCH2Cl2および9mLのTFA中に溶解させた。反応を60分間進行させた。TFAを蒸発させ、そして残留物を、分離用HPLCを用いて精製した。目的の画分をプールし、凍結乾燥させて(2x)、72mg(2工程での収率62%)の標題化合物を生じた。
【0114】
【化29】
【0115】
化合物H(Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH))の製造例
(i)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Z)
Boc−Aze−Pab(Z)(国際特許出願WO97/02284号を参照されたい,92mg,0.197mmol)を、HCl(g)で飽和した10mLのEtOAc中に溶解させ、10分間反応させた。溶媒を蒸発させ、そして残留物を、Ph(3−Cl)(5−OCH2CHF2)−(R)CH(OH)C(O)OH(50mg,0.188mmol)、PyBOP(109mg,0.209mmol)および最後に2mLのDMF中のジイソプロピルエチルアミン(96mg,0.75mmol)と混合した。その混合物を2時間撹拌後、50mLの水中に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させた。この粗生成物に、EtOAc:MeOH(9:1)でのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを行った。収量:100mg(87%)。
【0116】
【化30】
【0117】
(ii)Ph(3−Cl)(5−OCH 2 CHF 2 )−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(OH)
ヒドロキシルアミン塩酸塩(65mg,0.94mmol)およびトリエチルアミン(0.319g,3.16mmol)を、8mLのTHF中で混合し、40℃で1時間音波処理した。Ph(3−Cl)(5−OCH2CHF2)−(R)CH(OH)C(O)−Aze−Pab(Z)(96mg,0.156mmol;上の工程(i)を参照されたい)を、更に8mLのTHFと一緒に加えた。その混合物を40℃で4.5日間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして粗生成物を、分離用RPLCによってCH3CN:0.1M NH4OAc(40:60)で精製した。収量:30mg(38%)。純度:99%。
【0118】
【化31】
【0119】
略語
Ac=アセチル
APCI=大気圧化学イオン化(MSに関して)
API=大気圧イオン化(MSに関して)
aq.=水性
Aze(&(S)−Aze)=(S)−アゼチジン−2−カルボキシル酸塩(特に断らない限り)
Boc=tert−ブチルオキシカルボニル
br=幅広(NMRに関して)
CI=化学イオン化(MSに関して)
d=日
d=二重線(NMRに関して)
DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド
dd=二重の二重線(NMRに関して)
DIBAL−H=水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DSC=示差走査熱量測定
DVT=深静脈血栓症
EDC=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
eq.=当量
ES=エレクトロスプレー
ESI=エレクトロスプレーインターフェース
Et=エチル
ether=ジエチルエーテル
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
Et2O=ジエチルエーテル
HATU=O−(アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩
HBTU=[N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩]
HCl=塩酸、塩化水素ガスまたは塩酸塩(文脈による)
Hex=ヘキサン
HOAc=酢酸
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
LC=液体クロマトグラフィー
m=多重線(NMRに関して)
Me=メチル
MeOH=メタノール
min.=分
MS=質量分光分析
MTBE=メチル tert−ブチルエーテル
NMR=核磁気共鳴
OAc=酢酸塩
Pab=パラアミジノベンジルアミノ
H−Pab=パラアミジノベンジルアミン
Pd/C=炭素上パラジウム
Ph=フェニル
PyBOP=(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩
q=四重線(NMRに関して)
QF=フッ化テトラブチルアンモニウム
rt/RT=室温
s=一重線(NMRに関して)
t=三重線(NMRに関して)
TBTU=[N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロホウ酸塩]
TEA=トリエチルアミン
Teoc=2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル
TEMPO=2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシフリーラジカル
TFA=トリフルオロ酢酸
TGA=熱重量分析
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
UV=紫外線
接頭辞n−、s−、i−、t−および tert−は、それらの通常の、ノルマル、第二級、イソおよび第三級という意味を有する。
【0120】
実施例1〜5および8〜14は、本発明を詳しく説明する。実施例6および7は、単に比較目的のために与えられていて、発明の部分を形成しているのではない。これら実施例および図面において、括弧内に与えられる比率は、中性ゲル化性ポリマー対イオタ−カラゲナンの重量%比を意味し、塩基性の薬学的活性成分またはいずれかの他の存在するかもしれない成分を考慮しているのではない。
【0121】
実施例1
この実施例は、PEO,4Mとイオタ−カラゲナンとのいろいろな組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0122】
【表1】
【0123】
錠剤を、直接圧縮によって製造した。活性成分であるPEO,4Mおよびイオタ−カラゲナンを、充分に混合し、そして滑沢剤であるフマル酸ステアリルナトリウムを、0.7mmシーブを通して加えた。更に最終混合を行い、そしてその混合物を、単発式打錠機において9mmパンチで圧縮した。これら錠剤を、0.1M HCl,pH1が入っている溶解浴USPII(50rpm,37℃,人工メジウム(artificial media)中で2時間分析した。その後、錠剤を、0.1Mリン酸緩衝液,pH6.8を含む溶解浴に移し、更に分析した。分析による結果を図1に示す。この(50:50)製剤は、1〜6.8のpH範囲において、本質的にはpHに依存しない放出プロフィールを示す。いろいろな比率の陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンと中性ゲル化性ポリマーPEO,4Mとをブレンドすると、いろいろなpHのメジウム中での放出速度が変更されうるということを更に結論づけることができる。
【0124】
実施例2
この実施例は、異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(20:80)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0125】
【表2】
【0126】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。分析による結果は、図2に与えられているが、より高い分子量の中性ゲル化性ポリマーを用いることは、中性pHにおいてより遅い放出速度を生じるということを示している。低いpH範囲での放出速度は、製剤中に充分な量の陰イオンポリマーが含まれているので影響されない。
【0127】
実施例3
この実施例は、異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0128】
【表3】
【0129】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。図3は、より高い分子量のゲル化性ポリマーを用いることが、中性pHにおいて放出速度をどのように減少させることができるかを示している。同時に、pH1での放出遅延作用は、図2に示されている実施例と比較して少量のイオタ−カラゲナンが用いられているので、あまり明白ではない。
【0130】
実施例4
この実施例は、イオタ−カラゲナンとHPMC,10000cpsとのいろいろな組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【0131】
【表4】
【0132】
錠剤を、実施例1にしたがって製造し且つ分析した。異なる溶解メジウム中での分析による結果を図4に示す。この(50:50)製剤も、1〜6.8のpH範囲において、本質的にはpHに依存しない放出プロフィールを示す。この放出速度も、この場合はHPMC,10000cpsであるいろいろな他の中性ゲル化性ポリマーと、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンとをいろいろな比率でブレンドすることによって変更されうるということを結論づけることができる。
【0133】
実施例5
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからのH376/95の放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0134】
【表5】
【0135】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、溶解浴(フロースチームに沿ったバスケット1中に錠剤が位置しているUSP装置2)中で行ったが、ここでは、3個の錠剤を、0.1M HCl、および薬物の溶解度を改善するために加えられる5%エタノール(EtOH)を含む0.1Mリン酸緩衝液pH6.8の各メジウム中で24時間分析した。図5に示される結果は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの等部組成を用いると、pHに依存しない放出プロフィールを有する錠剤を製造することができるということを明らかに示している。
【0136】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0137】
実施例6
この実施例は、イオタ−カラゲナンの不存在下におけるおよび異なる人工メジウム中で分析された、中性ゲル化性ポリマーPEO 4MからのH376/95の放出を示す。
【0138】
【表6】
【0139】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、異なる溶解浴において別個に行った。0.1M HClが入っている容器中の錠剤を2時間分析した。0.1Mリン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合、錠剤を20時間分析した。図6の結果は、pH1での放出速度が、pH6.8での放出より有意に大きいことを示しており、中性ポリマーを単独で用いることは、pH依存性の溶解度を有する塩基性薬物について、pHに依存しない放出プロフィールを生じるのに充分ではないということが示される。
【0140】
実施例7
この実施例は、中性ゲル化性ポリマーの不存在下におけるおよび異なる人工メジウム中で分析された、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンからのH376/95の放出を示す。
【0141】
【表7】
【0142】
錠剤を、実施例1にしたがって直接圧縮によって製造した。分析は、実施例6と同様に、異なる溶解浴において別個に行った。図7は、pH1での放出速度が、pH6.8での放出と比較していかに遅いかを示している。この作用は、本発明者がマトリックスポリマーとして試験した他のホモポリマーを用いた場合には示されない。
【0143】
実施例8
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Aの放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0144】
【表8】
【0145】
活性成分を、これらポリマーおよび滑沢剤と一緒に手動によって混合した。混合物を直接的に打錠した。
【0146】
実施例9
この実施例は、HPMC,10000cpsとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Aの放出を示す。錠剤を、異なるメジウム中で24時間分析した。
【0147】
【表9】
【0148】
活性成分を、これらポリマーおよび滑沢剤と一緒に手動によって混合した。混合物を直接的に打錠した。
【0149】
実施例8および9の錠剤からの化合物Aの累積放出の評価
2種類の個々の錠剤を、USP溶解装置2(パドル+バスケット1)を用いて50rpm、37℃において900mlメジウム中での薬物放出について調べた。用いられた溶解メジウムは、0.1M塩酸(pH1)、および薬物の溶解度を改善するために加えられる5%エタノールを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)であった。エタノールの添加は、これら組成物の放出速度にほとんど影響しないことが証明された。インライン定量は、C Technologies ファイバーオプティックシステムを用いて、0.1M HClを溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として235nmで、および修飾リン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として250nmで行った。350nmは、両メジウムの基準波長として用いた。
【0150】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0151】
実施例10
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0152】
【表10】
【0153】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図10に示す。
【0154】
実施例11
この実施例は、PEO 4Mとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0155】
【表11】
【0156】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図10に示す。
【0157】
実施例12
この実施例は、HPMC,10000cpsとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからの化合物Bの放出を示す。
【0158】
【表12】
【0159】
錠剤を、実施例9にしたがって製造した。放出データを図11に示す。
【0160】
実施例13
HPMC 10000cPsを含む化合物Cの直接圧縮。
【0161】
活性物質および賦形剤材料は、ビーティングバット(beeting vat)中で混合した。このブレンドを、フマル酸ステアリルナトリウムで滑らかにし、エクセンタプレス(exenterpress)を用いて打錠した。
【0162】
【表13】
【0163】
放出データ
【0164】
【表14】
【0165】
50:50比のHPMC 10000cPsおよびイオタ−カラゲナンを含む化合物Cの直接圧縮。
活性物質および賦形剤材料は、ビーティングバット中で混合した。このブレンドを、フマル酸ステアリルナトリウムで滑らかにし、エクセンタプレスを用いて打錠した。
【0166】
【表15】
【0167】
放出データ
【0168】
【表16】
【0169】
放出速度は、次のように決定した。3種類の個々の錠剤を、USP溶解装置2(パドル+バスケット1)を用いて50rpmおよび37℃において900mlメジウム中での薬物放出について調べた。用いられた溶解メジウムは、0.1M塩酸(pH1)および0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.8)であった。インライン定量は、C Technologies ファイバーオプティックシステムを用いて、0.1M HClを溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として220nmで、およびリン酸緩衝液pH6.8を溶解メジウムとして用いた場合の分析用波長として260nmで行った。350nmは、両メジウムの基準波長として用いた。最初の2時間の分析には、放出値を15分毎に測定し、その後、残りの分析時間には毎時間測定した。
【0170】
[1特注の四角形金網バスケットであって、その上部の細面の一つがスチール棒の先端にはんだ付けされたもの。この棒は、溶解容器のカバーを介して与えられ、2個のテフロンナットによって、容器の中心から3.2cmのところに固定されている。バスケットの底の下端は、パドルより1cm上にあるように調整されている。バスケットは、フロースチームに沿って方向づけられていて、試験中の錠剤がその先端にある。]
【0171】
実施例14
【0172】
【表17】
【0173】
この製剤は、実施例13に記載のように製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】イオタ−カラゲナンとPEO,4Mとの異なる組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図2】異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(20:80)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図3】異なる分子量のPEOとイオタ−カラゲナンとの(80:20)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図4】イオタ−カラゲナンとHPMC,10000cpsとの異なる組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図5】PEO,4Mとイオタ−カラゲナンとの(50:50)の組成比のブレンドからのH376/95の放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図6】異なる人工メジウム中で分析される、中性ゲル化性ポリマーPEO 4MからのH376/95の放出。
【図7】異なる人工メジウム中で分析される、陰イオンポリマーイオタ−カラゲナンからのH376/95の放出。
【図8】イオタ−カラゲナンとPEO,4Mとの(50:50)の組成比のブレンドからのpH1およびpH6.8での化合物Aの放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図9】イオタ−カラゲナンとHPMC,10,000cpsとの(50:50)の組成比のブレンドからのpH1およびpH6.8での化合物Aの放出。錠剤を、異なる人工メジウム中で24時間分析した。
【図10】(50:50)および(80:20)の比率で中性ポリマーPEO,4Mとブレンドされたイオタ−カラゲナンからの化合物Bの放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
【図11】(50:50)の比率で中性ポリマーHPMC,10,000cpsとブレンドされたイオタ−カラゲナンからの化合物Bの放出。錠剤を、pH1で2時間およびpH6.8で残りの時間分析した。
Claims (13)
- 経口医薬製剤であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を含む;酸性pHにおいて該製剤からの該塩基性の薬学的活性成分の放出を阻害する製剤。
- 前記塩基性の薬学的活性成分が、1〜10のpKaを有する塩基性基を有する請求項1に記載の製剤。
- 前記塩基性の薬学的活性成分が、ジメラガトラン(ximelagatran)またはPh(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe);Ph(3−Cl)(5−OCHF2)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(2,6−ジF)(OMe);またはPh(3−Cl)(5−OCH2CH2F)−(R)CH(OH)C(O)−(S)Aze−Pab(OMe)である請求項1または2に記載の製剤。
- 前記塩基性の薬学的活性成分が、
4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル;
2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;
2−{7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ−[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル;または
2−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸 tert−ブチル
である請求項1に記載の製剤。 - 前記中性ゲル化性ポリマーが、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、または二つまたはそれを超える異なったポリエチレンオキシドの混合物である請求項1、2、3または4に記載の製剤。
- 前記中性ゲル化性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、または二つまたはそれを超える異なったヒドロキシプロピルメチルセルロースの混合物である請求項1、2、3または4に記載の製剤。
- 前記中性ゲル化性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリエチレンオキシドの混合物である請求項1、2、3または4に記載の製剤。
- 中性ゲル化性ポリマー対イオタ−カラゲナンの比率が、20:80〜80:20の範囲内である請求項1〜7のいずれか1項に記載の製剤。
- 前記塩基性の薬学的活性成分がメトプロロールである請求項1〜8のいずれか1項に記載の製剤。
- 請求項1に記載の製剤を製造する方法であって、イオタ−カラゲナン、一つまたはそれを超える中性ゲル化性ポリマーおよび塩基性の薬学的活性成分を混合することを含む方法。
- 薬剤としての請求項1に記載の製剤の使用。
- 心臓血管障害の処置用薬剤の製造における請求項1に記載の製剤の使用。
- 心臓血管障害に苦しむまたはその危険がある患者の心臓血管障害を処置する方法であって、該患者に、治療的有効量の請求項1に記載の医薬製剤を投与することを含む方法。
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