JP2005302660A - 冷陰極蛍光ランプおよびバックライトユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 希ガスの混合ガスが封入され、内面に蛍光体膜34が形成されてなる直管状のガラスバルブ32と当該ガラスバルブ32の両端部内に対向配置された一対の電極36、38とを有する冷陰極蛍光ランプ26において、前記混合ガスを、ネオン95%、クリプトン5%(モル比)で構成したこと。
【選択図】 図2
Description
冷陰極蛍光ランプのガラスバルブ内には、希ガスと微量の水銀が封入されている。希ガスは放電開始電圧を下げることを主目的として封入され、従来、封入する希ガスはアルゴン単体が基本であった。
しかしながら、ネオン単体若しくはこれに近い比率では、ランプ効率が低下してしまうことが実験により確認されている。図8(b)は、ネオンとアルゴンの混合比とランプ効率との関係を示す特性図である。図8(b)からわかるように、アルゴンの比率を少なくしていくと徐々にランプ効率が上昇するものの、アルゴン5%(ネオン95%)付近を頂点としてその後は低下してしまうことが分かる。これは、ネオン95%−アルゴン5%の混合比の場合に、ガラスバルブ表面温度(Ts)が、最適な水銀蒸気圧を得られる60℃になるからである。
また、前記混合ガスの構成ガスとして、さらにアルゴンを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るバックライトユニットによれば、光源として上記した冷陰極蛍光ランプを備えているので、上記従来の冷陰極蛍光ランプを光源として備えたバックライトユニットよりも、始動電圧を下げることができ、もって、バックライトユニットに併設される電源ユニットの小型化を図ることが可能となる。さらに、たとえ、バックライトユニットに備えられる冷陰極蛍光ランプの本数が増加し、点灯時におけるユニット内の温度が従来よりも上昇したとしても、従来と同等かそれ以上のランプ効率で、冷陰極蛍光ランプが発光することとなり、バックライトユニット全体の輝度の向上が図られる。
バックライトユニット10は、長方形をした反射板12と当該反射板12を囲む側板14と前記反射板12と平行に設けられた透光板16とからなる外囲器18を有する。反射板12と側板14は共にPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂からなる板材の一方の主表面(外囲器18として組み立てられた際に内側となる面)に銀などを蒸着した反射膜(不図示)が形成されているものである。
前記外囲器18内には、複数本(本例では14本)の冷陰極蛍光ランプ26(以下、単に「ランプ26」と言う。)が、前記反射板12の長辺と平行に短辺方向に等間隔で収納されている。なお、外囲器18は、その内部への塵や埃などの侵入を防止するため、密閉構造となっている。
ランプ26は、円形断面を有するガラス管の両端部がリード線28、30で気密封止されてなるガラスバルブ32を有する。ガラスバルブ32は、硬質のホウケイ酸ガラスからなり、その全長は450mm、外径は4.0mm、内径は3.0mmである。
ガラスバルブ32内面には、蛍光体膜34が形成されている。蛍光体膜34は、赤色発光のY2O3:Eu、緑色発光のLaPO4:Ce3,Tb3および青色発光のBaMg2Al16O27:Eu2といった3種類の希土類蛍光体を含む。
リード線28、30は、それぞれ、タングステンからなる内部リード線28A、30Aとニッケルからなる外部リード線28B、30Bの継線であり、ガラス管は両端部共、内部リード線28A、30A部分で気密封止されている。内部リード線28A、30A、外部リード線28B、30Bは、共に円形断面を有しており、内部リード線28A、30Aの線径は1mm、全長は3mmで、外部リード線28B、30Bの線径は0.8mm、全長は10mmである。
[1]ネオン(Ne)+アルゴン(Ar)+クリプトン(Kr)
ネオン+アルゴン+クリプトンの混合ガス(以下、「タイプB」とする。)と、従来の混合ガス、すなわち、ネオン95%・アルゴン5%(以下、「タイプA」とする)の場合について、始動電圧の比較実験を実施した。なお、本明細書において、混合ガスの混合比率(%)はモル比で表している。タイプBについては、上記3種類の希ガスからなる混合ガスの混合比率の異なるものを5種類作成した。当該5種類についてはB−1,B−2,…,B−5のように連番を付して区別する。なお、具体的な混合比率については後述する。
測定結果を表1〜表6に示す。
図4から分かるように、ガス圧60TorrにおいてタイプB−1のランプの始動電圧がタイプAのランプの始動電圧よりも低くなっている以外は、全体的にタイプBの始動電圧はタイプAの始動電圧と比べて同等かそれ以上となっている。しかしながら、Bタイプの始動電圧の最高値は、ガス圧60TorrにおけるタイプB−5の約1250Vである。この1250Vの値は、周囲温度0℃におけるタイプAの最低の始動電圧約1300Vよりも低い値である(図3参照)。すなわち、タイプBの混合ガスを用いることにより、始動電圧に関し、液晶ディスプレイ装置が用いられる温度環境の最も厳しい条件下での改善が図られることとなり、その結果、電源回路の小型化を実現できることとなる。
[2]ネオン(Ne)+クリプトン(Kr)
混合ガスの構成をネオン95%・クリプトン5%(以下、「タイプC」とする。)としたランプを製作し、上記タイプAのランプとの比較実験を行った。実験の条件等は、上記したタイプBの場合と同様である。
[3]ランプ効率
本願発明者は、また、周囲温度(℃)に対する上記タイプAと、タイプB、Cのランプのランプ効率(lm/W)を調べた。周囲温度とランプ効率の詳細なデータは省略し、両者の関係の傾向のみを図7に示す。
タイプAおよびタイプB、C共に、ある最適温度でランプ効率が最高となっている。この最適温度が、タイプAでは約60℃であるのに対しタイプB、Cでは、これよりも10℃前後高くなることが確認されている。しかも、ランプ効率の最高値もタイプB、CはタイプAよりも若干高くなっている。
以上説明したように、本発明に係る冷陰極蛍光ランプによれば、アルゴンとネオン主体の混合ガスが封入されてなる従来の冷陰極蛍光ランプよりも、0℃およびこの付近における始動電圧を下げることが可能となるので、電源ユニット等の小型化が可能となる。さらに、冷陰極蛍光ランプが設置されるユニット内の温度環境において、最高のランプ効率が得られることとなる。
(1)上記実施の形態では、冷陰極蛍光ランプを直下方式のバックライトユニットの光源として用いる例を紹介したが、本発明に係る冷陰極蛍光ランプは、エッジライト方式(サイドライト方式、または導光板方式ともいう。)の光源としても好適に用いることができる。
エッジライト方式のバックライトユニットとは、LCDパネルの背面に導光板を置き、その導光板の端面に蛍光ランプを配置する構成のユニットをいう。エッジライト方式のバックライトユニットでは、導光板端面に2〜4本の冷陰極蛍光ランプを密接して配置するタイプのものがあり、このようなタイプでは冷陰極蛍光ランプの周囲温度が上記した直下方式のバックライトユニットの場合と同程度まで昇温するからである。
26 冷陰極蛍光ランプ
32 ガラスバルブ
34 蛍光体膜
36、38 電極
Claims (3)
- 希ガスの混合ガスが封入され、内面に蛍光体膜が形成されてなる管状のガラスバルブと当該ガラスバルブの両端部内に対向配置された一対の電極とを有する冷陰極蛍光ランプであって、
前記混合ガスの構成ガスとして、少なくともネオンとクリプトンとを含むことを特徴とする冷陰極蛍光ランプ。 - 前記混合ガスの構成ガスとして、さらにアルゴンを含むことを特徴とする請求項1記載の冷陰極蛍光ランプ。
- 請求項1または2記載の冷陰極蛍光ランプを光源として備えていることを特徴とするバックライトユニット。
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