JP2005350371A - 肝障害者用栄養組成物 - Google Patents
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Abstract
【課 題】 肝障害者にとって分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適している肝障害者用栄養組成物の提供。
【解決手段】分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有することを特徴とする肝障害者用栄養組成物。
【選択図】なし
【解決手段】分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有することを特徴とする肝障害者用栄養組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、栄養治療に有用な肝障害者用栄養組成物に関する。
肝障害者、例えば肝硬変患者では、早期から蛋白エネルギー低栄養状態を呈し、低蛋白、低アルブミン血症、血漿アミノ酸不均衡、高アンモニア血症、蛋白不耐症、負の窒素バランスが見られる。これらは、生体アミノ酸プールの量的質的異常を介して生じる現象であり、肝硬変患者の栄養病態として最も基本的な背景因子となる。低栄養状態を伴う肝硬変患者では、それを伴わない肝硬変患者に比べて、肝病態は進展しており、QOL値は低く、生命予後は悪いことが多い。そこで、今日では、低蛋白栄養状態を改善するために、肝硬変患者で不足する分岐鎖アミノ酸を医薬品として補充投与する積極的な蛋白栄養治療が行われ、肝病態だけでなく、QOLや予後の面でも治療効果が得られている(非特許文献1)。
特許文献1には、分岐鎖アミノ酸を含有する飲料組成物が記載されている。特許文献2には、特定の分岐鎖アミノ酸のみを主薬とする医薬用顆粒製剤が記載されている。特許文献3には、分岐鎖アミノ酸を含む特定のアミノ酸を特定の割合で含有する肝性脳症患者用アミノ酸製剤が記載されており、その適用にあたっては、通常無菌水溶液の形態で静脈注射、点滴等が行われ、また、経口投与可能な患者には、散剤、課粒剤、細粒剤等の固形製剤を適用してもよい旨記載されている。
また、特許文献4には、分岐鎖アミノ酸と特定の懸濁化剤とを含有する医薬用懸濁剤が記載されている。特許文献5には、分岐鎖アミノ酸を有効成分とし、分岐鎖アミノ酸とマグネシウム化合物を含有するチュアブル剤が記載されている。特許文献6には、分岐鎖アミノ酸のみを有効成分として含有し、かつ懸濁化剤及びゲル化剤を含有する医薬用ゼリー剤が記載されている。特許文献7には、分岐鎖アミノ酸を特定の条件で水に溶解させて、分岐鎖アミノ酸を特定の割合で含有する液剤が記載されている。特許文献8には、分岐鎖アミノ酸を有効成分として含有し、かつ酸味剤として特定の有機酸を少なくとも1種含有する医薬用懸濁剤が記載されている。特許文献9には、特定の分岐鎖アミノ酸のみを有効成分として含有し、分岐鎖アミノ酸が特定の配合割合であり、かつ酸味剤として特定の有機酸を少なくとも1種含有する医薬用懸濁剤が記載されている。特許文献10には、特定の分岐鎖アミノ酸粒子のみを主薬とし、分岐鎖アミノ酸が特定の配合割合で造粒されてなる含量均一性良好な医薬用課粒製剤の製造方法が記載されている。特許文献11には、分岐鎖アミノ酸を含有し、かつ酸味剤として有機酸を少なくとも1種含有する医薬用懸濁剤が記載されている。
しかしながら、非特許文献1に、分岐鎖アミノ酸製剤が医薬品であっても、これを用いる治療はあくまで栄養治療であることから、栄養士の協力のもとに食事指導を強化しなければ期待する効果は得られないことが記載されているなど、近年においては、上記した文献に記載されているように、分岐鎖アミノ酸を輸液、製剤または飲料として単に摂取するのではなく、普段の食事における食品として摂取できることが求められている。
普段の食事における食品として摂取できる分岐鎖アミノ酸については、特許文献12に、カゼインと乳精蛋白質を、各々個別に加水分解し、疎水性成分を吸着・除去した後、前者1に対して後者を0.5〜3、好ましくは1〜2の割合で混合すること、を特徴とする苦味が少なく、アミノ酸バランスが人乳に類似し、分岐鎖アミノ酸/芳香族アミノ酸のモル比が8〜20であるペプチド混合物を調製する方法が記載され、さらには、このペプチド混合物を含有してなる肝疾患患者用栄養組成物が記載されており、この組成物が医薬タイプ、飲食品タイプで使用できる旨記載されている。また、特許文献13には、分岐鎖アミノ酸、含硫アミノ酸、芳香族アミノ酸、異節環状アミノ酸、これらのアミノ酸の塩及び誘導体の中から選ばれた1種以上とα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルとを含有するアミノ酸類含有組成物が記載され、このアミノ酸類含有組成物が、アミノ酸製剤、栄養剤、調味料、飲料、並びに各種の加工食品等に適用でき、その形態も粉末、課粒、錠剤その他固型、ペースト状、液状等いずれも適用できる旨記載されている。
しかしながら、上記のいずれのものも、肝硬変患者における耐糖能異常による食後高血糖の問題や、コンプライアンスの問題から、蛋白栄養治療に支障を来す場合も少なくなかった。また、分岐鎖アミノ酸の苦味を低減するだけでなく、食品として摂取できるものが待ち望まれていた。
特開昭58−165774号公報
特許第3233155号公報
特許第2618653号公報
特許第3341766号公報
特許第3341769号公報
特許第3341770号公報
特許第3368897号公報
特開2002−114674号公報
特許第3259731号公報
特許第3211824号公報
特開2002−114674号公報
特許第2986764号公報
特開平4−58305号公報
Pharma Medica,Vol.21,No.6,2003,P.147〜159
本発明は、分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適している肝障害者用栄養組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、肝障害者の就寝前食(Late Evening Snack)にも適した肝障害者用栄養組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有する肝障害者用栄養組成物が、分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適していることを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
[1] 分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有することを特徴とする肝障害者用栄養組成物、
[2] 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンから選ばれる1種又は2種以上である前記[1]記載の肝障害者用栄養組成物、
[3] 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンである前記[1]記載の肝障害者用栄養組成物、
[1] 分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有することを特徴とする肝障害者用栄養組成物、
[2] 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンから選ばれる1種又は2種以上である前記[1]記載の肝障害者用栄養組成物、
[3] 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンである前記[1]記載の肝障害者用栄養組成物、
[4] パラチノースの含有量が、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.1〜20質量部である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物、
[5] 更にゼラチン加水分解物を含有する前記[1]〜[4]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物、
[6] 更に食物繊維を含有する前記[1]〜[5]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
[7] 更に亜鉛およびセレンを含有する前記[1]〜[6]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物、
[5] 更にゼラチン加水分解物を含有する前記[1]〜[4]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物、
[6] 更に食物繊維を含有する前記[1]〜[5]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
[7] 更に亜鉛およびセレンを含有する前記[1]〜[6]のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物、
本発明の肝障害者用栄養組成物は、肝障害者にとって分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適している。
本発明の肝障害者用栄養組成物は、分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有し、好ましくは更にゼラチン加水分解物、食物繊維、亜鉛、セレンの一部または全部を含有する。
上記分岐鎖アミノ酸としては、例えばイソロイシン、ロイシンまたはバリン等が挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を分岐鎖アミノ酸として使用できるが、とりわけ、イソロイシン、ロイシンおよびバリンの3種を分岐鎖アミノ酸として使用するのが好ましい。
上記パラチノースは、スクロースに転移酵素を作用させることにより生成する二糖である。スクロースはグルコースとフラクトースがα−1,2結合したものであり、この結合が酵素によりα−1,6結合に転移したものがパラチノースである。
本発明の栄養組成物における上記パラチノースの含有量は、通常、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.1〜20質量部である。
本発明の栄養組成物における上記パラチノースの含有量は、通常、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.1〜20質量部である。
ゼラチン加水分解物は、フィッシャー比が高く、味のマスキングにも優れていることにより好適である。ゼラチン加水分解物の含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して2〜6質量%であるのが好ましく、3〜5質量%であるのがより好ましい。
食物繊維としては、例えば難消化性デキストリン等の難消化性の多糖類等などが好適である。食物繊維の含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して1〜8質量%であるのが好ましい。
亜鉛、セレンは、例えば亜鉛酵母、セレン酵母の形態で使用され得る。亜鉛の含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して0.001〜0.005質量%であるのが好ましい。セレンの含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して0.000002〜0.000025質量%であるのが好ましい。
亜鉛、セレンは、例えば亜鉛酵母、セレン酵母の形態で使用され得る。亜鉛の含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して0.001〜0.005質量%であるのが好ましい。セレンの含有量は、肝障害者用栄養組成物に対して0.000002〜0.000025質量%であるのが好ましい。
本発明の肝障害者用栄養組成物の剤型としては、例えば錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤等が挙げられる。本発明の栄養組成物の形態は、固体状、液状、ゾル状およびゲル状のいずれであってもよいが、ゲル状であるのが好ましい。本発明の肝障害者用栄養組成物の形態がゲル状である場合には、通常、その製造にゲル化剤が使用される。ゲル化剤としては、例えば、寒天 、ゼラチン、アルギン酸塩、カラギーナン、ジェランガム等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。ゲル化剤の使用量は、特に限定されないが、本発明の肝障害者用栄養組成物に対して0.05〜5質量%であるのが好ましく、0.1〜2質量%であるのがさらに好ましい。
また、本発明の肝障害者用栄養組成物は上記原料の他に添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、糖質、ビタミン類、亜鉛、セレン以外の微量元素、pH調整剤、香料などが挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を上記添加剤として用いてよい。
糖質としては、例えばデキストリン、マルトデキストリン、粉飴、さらにブドウ糖、果糖等の単糖類、マルトース、乳糖等の二糖類、グラニュー糖、オリゴ糖などが挙げられる。
ビタミン類としては、例えばビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが挙げられる。
亜鉛、セレン以外の微量元素としては、例えばマンガン、銅、モリブデン、鉄、マグネシウム、クロム、ヨウ素等が挙げられ、それらをミネラル酵母の形態で使用してもよい。ミネラル酵母としては、例えば、マンガン酵母、銅酵母、モリブデン酵母、鉄酵母、マグネシウム酵母、クロム酵母、ヨウ素酵母等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えばクエン酸(緩衝液)、水酸化ナトリウム、炭酸(緩衝液)、リン酸(緩衝液)、酢酸(緩衝液)、塩酸などが挙げられる。
香料としては、例えばリンゴ香料などが挙げられる。
更に必要に応じて配合可能な上記添加剤としては、甘味料、着色料、安定剤、防腐剤、保存剤等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えばクエン酸(緩衝液)、水酸化ナトリウム、炭酸(緩衝液)、リン酸(緩衝液)、酢酸(緩衝液)、塩酸などが挙げられる。
香料としては、例えばリンゴ香料などが挙げられる。
更に必要に応じて配合可能な上記添加剤としては、甘味料、着色料、安定剤、防腐剤、保存剤等が挙げられる。
本発明の肝障害者用栄養組成物は、通常、上記成分、すなわち分岐鎖アミノ酸、パラチノース、ゼラチン加水分解物、食物繊維、亜鉛、セレンおよび上記添加剤を常法に従い配合することにより製造される。本発明においては、原料や添加剤の混合時に加熱や撹拌等適宜に行ってよい。また、本発明の肝障害者用栄養組成物がゲル状組成物である場合には、上記成分を溶媒(例えば水)に加熱溶解し、これにゲル化剤を添加し、冷却することにより製造される。
上記のようにして得られた栄養組成物は、アミノ酸特有の苦味が軽減されており、分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、例えばゼリーなどとして食用に供される。また、本発明の肝障害者用栄養組成物は、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適しており、肝障害者用栄養組成物として用いられるのが好ましい。
肝硬変患者用栄養組成物である場合の上記栄養組成物は、上記表1に記載の成分を含むのが好ましく、上記表2に記載の成分を含むのがより好ましく、上記表3に記載の成分を含むのが最も好ましい。
[実施例1]
下記表4に示す処方に基づきゾル状栄養組成物を得た。具体的には、約60℃の温水500gに、分岐鎖アミノ酸、ゼラチン加水分解物、デキストリン、パラチノース、難消化性デキストリン、ビタミン類、微量元素、pH調整剤、香料を順に加えて撹拌溶解し、得られた混合液に水を加えて正確に1kgにメスアップした。メスアップした混合液をパウチに充填後、95℃20分間加熱滅菌し、ついで冷却することによりゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
下記表4に示す処方に基づきゾル状栄養組成物を得た。具体的には、約60℃の温水500gに、分岐鎖アミノ酸、ゼラチン加水分解物、デキストリン、パラチノース、難消化性デキストリン、ビタミン類、微量元素、pH調整剤、香料を順に加えて撹拌溶解し、得られた混合液に水を加えて正確に1kgにメスアップした。メスアップした混合液をパウチに充填後、95℃20分間加熱滅菌し、ついで冷却することによりゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
[実施例2]
下記表5に示す処方に基づいたこと以外、実施例1と同様にしてゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
下記表5に示す処方に基づいたこと以外、実施例1と同様にしてゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
[実施例3]
下記表6に示す処方に基づきゲル状栄養組成物を得た。具体的には、約60℃の温水500gに、分岐鎖アミノ酸、ゼラチン加水分解物、デキストリン、パラチノース、難消化性デキストリン、ビタミン類、微量元素、pH調整剤、香料を順に加えて撹拌溶解し、この混合液をA液とした。別に、冷水400gにゲル化剤を投入し、95℃まで加熱撹拌して溶解後、この溶液とA液とを混合し、混合液にさらに水を加えて正確に1kgにメスアップした。メスアップした混合液をパウチに充填後、95℃20分間加熱滅菌し、ついで冷却することによりゲル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
下記表6に示す処方に基づきゲル状栄養組成物を得た。具体的には、約60℃の温水500gに、分岐鎖アミノ酸、ゼラチン加水分解物、デキストリン、パラチノース、難消化性デキストリン、ビタミン類、微量元素、pH調整剤、香料を順に加えて撹拌溶解し、この混合液をA液とした。別に、冷水400gにゲル化剤を投入し、95℃まで加熱撹拌して溶解後、この溶液とA液とを混合し、混合液にさらに水を加えて正確に1kgにメスアップした。メスアップした混合液をパウチに充填後、95℃20分間加熱滅菌し、ついで冷却することによりゲル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
[実施例4]
下記表7に示す処方に基づいたこと以外、実施例3と同様にしてゲル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
下記表7に示す処方に基づいたこと以外、実施例3と同様にしてゲル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
[比較例1]
下記表8に示す処方に基づいたこと以外、実施例1と同様にしてゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
下記表8に示す処方に基づいたこと以外、実施例1と同様にしてゾル状の肝障害者用栄養組成物を得た。
[試験例1]
実施例1〜4で得られた肝障害者用栄養組成物および比較例1で得られた栄養組成物の食用の適否、苦味の有無と摂取のしやすさ、これらの総合評価をパネラー(健常成人)による官能試験でもって評価した。評価結果を下記表9に示す。
実施例1〜4で得られた肝障害者用栄養組成物および比較例1で得られた栄養組成物の食用の適否、苦味の有無と摂取のしやすさ、これらの総合評価をパネラー(健常成人)による官能試験でもって評価した。評価結果を下記表9に示す。
上記表9から、本発明の肝障害者用栄養組成物が、肝障害者にとって分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、食用に適することから、蛋白栄養治療に適していることが分かる。
[試験例2]
肝硬変患者は、翌朝の呼吸商の低下がしばしば見られるので、それを防止するために就寝前食(Late Evening Snack:LES)を摂取することがある。LESの糖質に求められる特性の一つは、早朝の呼吸商低下を改善することである。また、肝硬変患者における耐糖能異常による食後高血糖をも防ぐものであることが望ましい。そこで、本発明の栄養組成物において、パラチノースを配合することによる効果を確認するために、下記試験を行った。
パラチノース及びデキストリンを下記表10に示す割合で水に溶解して糖液を調製した。
肝硬変患者は、翌朝の呼吸商の低下がしばしば見られるので、それを防止するために就寝前食(Late Evening Snack:LES)を摂取することがある。LESの糖質に求められる特性の一つは、早朝の呼吸商低下を改善することである。また、肝硬変患者における耐糖能異常による食後高血糖をも防ぐものであることが望ましい。そこで、本発明の栄養組成物において、パラチノースを配合することによる効果を確認するために、下記試験を行った。
パラチノース及びデキストリンを下記表10に示す割合で水に溶解して糖液を調製した。
SD系雄性ラット(1群6匹)を午前9時から24時間絶食させ、その後25kcal/kgの各糖液を経口投与し、経時的に採血して血糖値を測定した。結果は図1の通りである。
この図1から分かるように、糖液中のパラチノース含有割合が高いほど、経口投与後の血糖値の上昇が穏やかであった。
SD系雄性ラット(1群6匹)を午前9時から24時間絶食させ、その後25kcal/kgの各糖液を経口投与し、呼吸商を測定した。呼吸商は小動物呼吸商測定装置(ARCO−1000、アルコシステム製)を用いて測定した。結果は図2の通りである。
この図2から分かるように、P0群の呼吸商は、糖液投与後速やかに1付近まで上昇し、投与後3時間を過ぎた頃から急激に低下し、4時間目以降は0.8付近で推移した。P50群の呼吸商も速やかに上昇し、4時間目まで保たれた後、0.8付近まで低下した。P75群では、呼吸商の上昇は穏やかであり、P0群およびP50群に較べて長い時間高く保たれた。P100群では、呼吸商の上昇はさらに穏やかであった。
以上の結果から、糖質源としてパラチノースを配合することによって、投与後の血糖値上昇が穏やかであり、また、長時間にわたって呼吸商を高く保つことが可能となり、緩やかに糖質が燃焼されていることが示唆された。したがって、パラチノースを配合した本発明の肝障害者用栄養組成物は、肝硬変患者の夜間食として極めて好ましい特性を持っているといえる。
本発明の肝障害者用栄養組成物は、肝障害者にとって分岐鎖アミノ酸を摂取しやすく、耐糖能異常による食後高血糖を抑制でき、蛋白栄養治療に適している。
Claims (12)
- 分岐鎖アミノ酸およびパラチノースを含有することを特徴とする肝障害者用栄養組成物。
- 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の肝障害者用栄養組成物。
- 分岐鎖アミノ酸が、イソロイシン、ロイシンおよびバリンである請求項1記載の肝障害者用栄養組成物。
- パラチノースの含有量が、分岐鎖アミノ酸1質量部に対して0.1〜20質量部である請求項1〜3のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
- 更にゼラチン加水分解物を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
- 更に食物繊維を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
- 更に亜鉛およびセレンを含有する請求項1〜6のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
- 肝硬変患者用栄養組成物である請求項1〜7のいずれかに記載の肝障害者用栄養組成物。
- 肝硬変患者用の就寝前食である請求項1〜11のいずれかに記載の栄養組成物。
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