JP2005022230A - 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 - Google Patents
真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】基材2上に配向膜3および非配向性パターン4による配向性パターンを形成し、その上にコレステリック液晶層である光選択反射層5を積層するか、もしくは、基材2上に配向膜3aをパターン状に形成して配向性パターンを形成し、その上に光選択反射層5を積層することにより、光選択反射層5に選択的に配向部5aを生じさせ、左円偏光および右円偏光を用いての真偽判定を可能とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不正な意図に基づく偽造や改ざん等により得られたものとの区別を可能にした真偽判定用媒体に関する。また、本発明は、そのような真偽判定用媒体を物品に適用するのに適するラベルの形態や転写シートの形態に加工したものにも関する。さらに本発明は、真偽判定用媒体を適用したシートや情報記録体にも関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、クレジットカード、預貯金用カード、各種金券、もしくは身分証明書等は、偽造されたり改ざんされて不正に使用されるといろいろな支障を招くので、偽造や改ざんによる損害を防止するために、そのものの真正性を識別できる機能を有することが望まれる。また、例えば、腕時計、皮革製品、貴金属製品もしくは宝飾品等の高級品、とりわけ、高級ブランド品と言われるもの、オーディオ製品、電化製品、または媒体に記録された音楽ソフト、映像ソフト、ゲームソフト、もしくはコンピュータソフトも、やはり偽造の対象となるので、同様に、真正性を識別できる機能を有することが望まれる。
【0003】
従来、上記の物品も含めた種々の物品の真正性の識別を可能にする目的で、ホログラムが多用されている。ホログラムは、その構造の精密さから、製造上の困難性を有するからである。しかし、ホログラムの製造方法は専門家には知られており、また、精密なものであるだけに、真正なホログラムと偽造されたホログラムとの区別はなかなかに困難である。
【0004】
そこで、ホログラムに代るものとして、基材と、基材の一方の面に形成され、入射した光のうち、左回り偏光又は右回り偏光のいずれか一方の光のみを反射する光選択反射層と光選択反射層の少なくとも一部に形成され、新製品を判定する判定情報を備える判定部とを有する真偽判定体が提案された(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−25373号公報(第3−5頁、図1)
【0006】
特許文献1記載の真偽判定体においては、判定部はエンボスホログラムで形成されており、判定部として精密なパターンの形成が可能である。しかし、判定部をエンボスホログラムで形成するには、エンボス型に刻まれたホログラムの凹凸を充分に再現する意味で、エンボス型とエンボスされる材料との接触時間を充分に長くする必要があり、製造時間の短縮が困難である上、エンボス型自体の製造プロセスも工程数が多いため、判定部のパターンの変更が困難となる不利も有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、判定部の形成をエンボスホログラムで形成する際に、製造時間の短縮が困難である点、エンボス型の製造時の工程数が多く、判定部のパターンの変更が困難な点を解消可能な真偽判定用媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決する手段】
上記の本発明の課題は、例えばコレステリック液晶層で構成される光選択反射層の配向状態をパターン状に異ならせることにより、解決し得ることが判明したので、これに基づいて本発明に到達することができた。
【0009】
第1の発明は、基材の表面に、配向性の相違に基づく配向性パターンを有しており、前記配向性パターンを有する表面上に、入射した光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方を反射する光選択反射層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記配向性パターンは、前記基材の表面に積層された配向膜のさらに表面に非配向性パターンまたは/および低配向性パターンが積層されて構成されたものであることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
【0011】
第3の発明は、第1の発明において、前記配向性パターンは、前記基材の表面に積層された配向膜の有無により構成されたものであることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
【0012】
第4の発明は、第1の発明において、前記基材の表面が配向性を有しており、前記配向性パターンは、前記基材の表面に非配向性パターンまたは/および低配向性パターンが積層されて構成されたものであることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
【0013】
第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明において、前記光選択反射層がコレステリック液晶層であることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
【0014】
第6の発明は、第1〜第5いずれかの発明の真偽判定用媒体にさらに接着剤層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体ラベルに関するものである。
【0015】
第7の発明は、第1〜第5いずれかの発明の真偽判定用媒体が剥離性基材の剥離性面に積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体転写シートに関するものである。
【0016】
第8の発明は、第1〜第5いずれかの発明の真偽判定用媒体を、シートの一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能なシートに関するものである。
【0017】
第9の発明は、第1〜第5いずれかの発明の真偽判定用媒体が、真偽判定対象である情報記録体の表面に積層されているか、もしくは前記情報記録体の一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能な情報記録体に関するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の真偽判定用媒体の断面の積層構造を示す図である。図1(a)に示すように、真偽判定用媒体1は、基材2の図中の上面に一面に配向膜3が積層されており、配向膜3上に配向性を有しない非配向性パターン4が積層されることにより、非配向性パターン4の無い部分に露出した配向膜からなる配向性パターンが形成され、配向性パターンが形成された、これら配向膜3上および非配向性パターン4上の一面に光選択反射層5が積層されたものである。ここで、光選択反射層5は例えばコレステリック液晶層であり、このコレステリック液晶は配向性パターン上において、配向状態となった配向部5aを有しているものである。
【0019】
図1(b)に示すように、真偽判定用媒体1は、配向膜の有無により、即ち、部分的に積層された配向膜3aにより構成された配向性パターン上に光選択反射層5が積層されたものであってもよい。光選択反射層5は例えばコレステリック液晶層であり、配向膜3a上に、配向膜3aと同じ平面形状の配向部5aを有している。
【0020】
図1を引用して説明した例においては、いずれも基材2とは別の配向膜を必要とするものを示したが、延伸したプラスチックシートを基材2とするときには、配向膜を有していなくても、表面が配向性を有している。従って、非配向性パターンを基材2に積層することにより、配向性パターンが生成するので、この上に例えばコレステリック液晶層である光選択反射層5を積層すれば、図1(a)を引用して説明したのと同様な配向部5aが形成され、真偽判定用媒体1を得ることができる。なお、配向性パターンは「配向性がある」と「配向性が無い」の違いによるだけではなく、配向性の程度の違いによるものであってもよい。例えば、配向膜を形成し得る樹脂溶液を塗布し、ラビングをしない場合でも、配向性は若干あるので、このような低配向性のものと、全く配向性が無いものとの組み合わせ、もしくはラビング済の配向膜との組み合せによって配向性パターンを形成してもよい。
【0021】
また、延伸したプラスチックシートの表面の一部や、配向膜を積層した基材2の配向性を有する側の一部を、加熱する等により、部分的に配向性を無くさせるか、もしくは低下させても、配向性パターンを形成することができるので、このようにして形成された配向性パターン上に、例えばコレステリック液晶層である光選択反射層5を積層すれば、図2に示すように、配向部5aが形成され、真偽判定用媒体1を得ることができる。
【0022】
基材2としては、厚みを薄くすることが可能であって、機械的強度や真偽判定用媒体を製造する際の加工に耐える耐溶剤性および耐熱性を有するものが好ましい。使用目的にもよるので、限定されるものではないが、フィルム状もしくはシート状のプラスチックが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、ポリエチレン/ビニルアルコール等の各種類プラスチックフィルムを例示することができる。
【0023】
配向膜3(3aも含む。)は、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリイミド樹脂等の一般に配向膜として使用し得るものであれば、いずれでもよい。配向膜3は、これらの樹脂の溶剤溶液を、上記のような基材2の表面に塗布し、乾燥させた後に、布、ブラシ等を用いて摩擦するラビングを行なって形成する。塗布の代わりに各種印刷法を利用したパターン状に塗膜を形成し、ラビングを行なえば、パターン状の配向膜3aを形成して配向性パターンとすることもできる。
【0024】
形成した配向膜3上に非配向性パターン4もしくは低配向性パターンを形成するときは、種々の方法、および素材を用いて行なうことができるが、各種印刷法によるのがパターン形成上有利であることから、適宜な樹脂の溶液もしくは分散液を用いることが好ましく、これら樹脂の溶液もしくは分散液としては、必要に応じて着色したものを用いてもよい。
【0025】
非配向性パターン4もしくは低配向性パターンを構成する素材と、下層の配向膜を構成する素材とは同じでも異なっていてもよいが、両者が同じであり、しかも、非配向性パターン4もしくは低配向性パターンが透明な素材で構成されていると、上層に光選択反射層5を積層し、その光選択反射層が反射する右円偏光もしくは左円偏光を照射した際に、透明感の高いパターンが視認できる利点がある。
【0026】
光選択反射層5は、コレステリック液晶層からなり、下層の配向性パターンに応じた箇所が配向状態となったものである。配向状態にあるコレステリック液晶層は、入射した光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方のみを反射する性質を有している。コレステリック液晶層は、コレステリック液晶を含む組成物である溶剤溶液を塗布し、乾燥させることにより、あるいは、このとき、重合性のコレステリック液晶組成物を用いて紫外線重合性組成物を調製して用い、塗布および乾燥後に、紫外線を照射して重合させて形成することもできる。
【0027】
光選択反射層5は配向性パターン上に積層された状態を自然光で観察すると、図3(a)に模式的に示すように、配向性パターンに応じたパターン(ここでは文字「A」である。)5aが潜像となっており、全く見えないか、ごく不明瞭にしか見えないものである。仮に光選択反射層5における文字「A」の逆パターンの部分、即ち「A」の背景部が配向状態にあるものとする。ここで、光選択反射層5が右円偏光のみを反射する性質を有するとすれば、光選択反射層5上に右円偏光を入射すると、「A」の逆パターン、即ち「A」の背景パターンの部分では反射が起きるが、「A」の部分では反射が起きないので、明暗の差により、「A」の文字を視認することができる(図3(b)。このとき、配向状態にある背景部は、コレステリック液晶のらせんピッチに基づいて着色して見える。また、光選択反射層5上に左円偏光を入射すると、左円偏光は反射しないので、「A」の文字および背景のいずれの部分も暗色になる(図3(c))。
【0028】
また、光選択反射層5が左円偏光のみを反射する性質を有するとすれば、右円偏光を入射すると、右円偏光は反射しないので、「A」の文字および背景のいずれの部分も暗色になり、左円偏光を入射すると、明暗の差により、「A」の文字を視認することができ、さらに、配向状態にある部分では、コレステリック液晶のらせんピッチに基づいて着色して見える。
【0029】
従って、配向性パターン上に光選択反射層5が積層された本発明の真偽判定用媒体1は、右円偏光および左円偏光をそれぞれ別に入射させることにより、異なった反射性を示し、観察者から見れば、異なった見え方となるから、予め、真正なものの見え方を確認しておくか、右円偏光および左円偏光のそれぞれを真正なものと真偽を判定すべきものの両方に入射して、反射性もしくは見え方を比較することにより、真偽判定を行なうことができる。なお、右円偏光、もしくは左円偏光を光選択反射層5に入射して観察することは、単に、右円偏光板もしくは左円偏光板を光選択反射層5上に重ねて観察することによってもよい。
【0030】
図1および図2を引用して説明した以上の真偽判定用媒体1は、図3を引用して次に説明するように、ラベルや転写シートの形態に加工することにより、真偽判定用媒体を適用すべき種々の物品に対する適用を容易とすることができる。
【0031】
図4(a)は、ラベル形態に関するもので、図示の例のものは、図2を引用して説明した際の積層構造の真偽判定用媒体1の光選択反射層5側に接着剤層6を積層して真偽判定用媒体ラベル11を構成したものである。用いる真偽判定用媒体1としては、図2に示すもののほか、図1(a)および図1(b)に示すものであってもよい。また、図4(a)を引用した上記説明においては、光選択反射層5側に接着剤層6を積層したが、基材2側に接着剤層が積層してあってもよい。ただし、真偽判定用媒体1が、トリアセチルセルロースフィルムのように、配向膜3を必要とする基材を用いて構成されているときは、上記のように潜像が見えるためには、上記のように潜像が見えるためには、右円偏光もしくは左円偏光の入射を光選択反射層5側から行なっても、基材2側から行なってもよいが、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムやポリカーボネート樹脂フィルムのように表面が配向性を有し、配向膜を必要としない基材を用いて構成されているときは、右円偏光もしくは左円偏光の入射を光選択反射層5側から行なう必要がある。なお、基材2側に接着剤層が積層されている場合には、光選択反射層5側に保護層を積層してもよい。なお、接着剤層6は、種々のタイプの接着剤層であり得るが、感熱接着剤層もしくは粘着剤層であることが好ましい。
【0032】
図4(b)は、転写シート形態に関するもので、図2を引用して説明した際の積層構造の真偽判定用媒体1の光選択反射層5側に接着剤層6、基材2側に剥離性基材7の剥離性面7aを積層して真偽判定用媒体転写シート12を構成したものである。真偽判定用媒体ラベル11の場合と同様に、用いる真偽判定用媒体1としては、図2に示すもののほか、図1(a)および図1(b)に示すものであってもよい。また、図4(b)を引用した上記説明においては、基材側2側に剥離性基材7を積層し、光選択反射層5側に接着剤層6を積層したが、光選択反射層5側に剥離性基材7を積層し、基材2側に接着剤層6が積層してあってもよい。ただし、真偽判定用媒体1が、配向膜3を必要とする基材を用いて構成されている場合には、被転写体が透明か不透明かにより、上記の真偽判定用媒体ラベル11の場合と同様な配慮に基づく好ましい側に接着剤層6を積層するとよい。接着剤層6は、種々のタイプの接着剤層であってもよいが、感熱接着剤層もしくは粘着剤層であってもよい。なお、接着剤層は被着体の表面に適用しておき、転写シートとしては、接着剤層の無いものを用いてもよい。
【0033】
本発明の真偽判定用媒体1は、好ましくは、上記のような真偽判定用媒体ラベル11もしくは真偽判定用媒体転写シート12を用いて、種々の物品に適用することができる。真偽判定用媒体ラベル11は、接着剤層6を被着体となる物品側に向けて貼り付けることにより適用し、また、真偽判定用媒体転写シート12は、接着剤層6を被着体となる物品側に向けて接着させた後、剥離性基材7を剥離することにより適用する。
【0034】
図5は、主にシート状物を対象とした真偽判定用媒体1の適用について説明するための図である。図5(a)に示すものは、情報記録体9の表面の一部に真偽判定用媒体1が積層されて構成された、真偽判定可能な情報記録体21である。情報記録体9は紙やプラスチックシート等を基材とするシート状のもので、図示の例では、金券として利用するための金額、発行会社名、注意書等の文字、彩紋等の情報が印刷等の手段により形成され記録されたものである。
【0035】
図5(b)に示すものは、真偽判定用媒体を、シート状物に予め内蔵させ、視認可能にしたもので、紙やプラスチックシート等に貫通孔とはならない凹部状の開口部10を形成し、開口部10から真偽判定用媒体1が見えるよう構成したもので、真偽判定用媒体1は適用を容易にするため、一例として0.5mm〜5mm程度のごく狭い幅の図中縦長のスレッド状に裁断されており、紙を構成する数層を積層する際に、表層を構成する層には開口部10を設けておき、層間にスレッド状の真偽判定用媒体をはさむ等して適用することにより形成されたものである。スレッド状の真偽判定用媒体には、必要に応じて、円偏光照射時の視認性を高める目的で基材面等の片面に暗色系等の着色を行ない、また、シート状物に内蔵させた状態における、スレッド状の真偽判定用媒体とシート状物との接着性を確保するために、両面に接着剤層、好ましくは感熱接着剤層を積層しておくとよい。このようなシート状物に真偽判定用媒体を適用したものは、情報記録体、特に金券やその他の経済的価値を有する印刷物に利用するのに適している。
【0036】
【実施例】
(実施例1)
TACフィルムを準備し、その表面にPVA溶液((株)クラレ製のPVA樹脂、品番;「110」、5%水溶液(透明)として使用。)を塗布し乾燥させた後に、ラビング処理を行なって配向膜を形成した。続いて配向膜上に、配向膜を形成するのに用いたのと同じPVA溶液(透明)を用いて、グラビア印刷を行ない、文字および図柄を形成した。その後、文字および図柄の上を含む配向膜上の全面に、ネマチック液晶(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC242」)、カイラル剤(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC756」)および紫外線重合開始剤を配合したものの15%溶液(溶剤はトルエンおよびメチルエチルケトン、重合性コレステリック液晶インキと称する。)を一面に塗布し、乾燥させてコレステリック液晶相を発現させた後、紫外線照射して、右円偏光のみを反射する厚みが2μmのコレステリック液晶層を形成し、真偽判定用媒体を得た。
【0037】
(実施例2)
基材としてPETフィルムを準備し、配向膜の形成を行わなかった以外は実施例1と同様に行なって、真偽判定用媒体を得た。
【0038】
実施例1および実施例2で得られた真偽判定用媒体においては、グラビア印刷により形成した文字および絵柄上ではコレステリック液晶が配向されておらず、その他の部分では配向されているものの、文字および絵柄は、通常の照明下ではほとんど確認できなかったが、右円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、文字および図柄が暗部となり、その他の部分が着色した状態が観察された。また右円偏光板を取り除き、左円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、コレステリック液晶層全体が暗色となり、文字や図柄は観察されなかった。なお、右円偏光板および左円偏光板を、基材側に重ねた場合、実施例1のものでは、上記と同様な結果が得られたが、実施例2のものでは、いずれの円偏光板を重ねた場合も、全体が暗色となり、文字や図柄は観察できなかった。
【0039】
(比較例1)
TACフィルムを基材とし、グラビア印刷を、通常の着色インキを用いて行なった以外は、実施例1と同様にして、TACフィルム、着色インキパターン、およびコレステリック液晶層が順に積層した積層体を得た。この積層体においては、通常の照明下で、文字および絵柄が視認可能であり、右円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、文字および図柄以外の部分が着色し、また、右円偏光板を取り除き、左円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、コレステリック液晶層全体が暗色となったが、いずれの円偏光板を重ねたときも、文字や図柄は観察可能であった。
【0040】
(比較例2)
TACフィルムを基材とし、グラビア印刷を、コレステリック液晶層上に、通常の着色インキを用いて行なった以外は、実施例1と同様にして、TACフィルム、コレステリック液晶層、および着色インキパターンが順に積層した積層体を得た。この積層体においては、通常の照明下で文字および絵柄が視認可能であり、右円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、文字および図柄以外の部分が着色しただけであり、また、右円偏光板を取り除き、左円偏光板をコレステリック液晶層上に重ねると、コレステリック液晶層の文字および図柄以外の部分が暗色となるのみであり、従って、いずれの円偏光板を重ねたときも、文字や図柄は観察可能であった。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、光選択反射層には、下層に形成された配向性パターンに応じた配向部が生じており、配向性パターンの形成は、例えば、印刷等により容易に行えるので、製造時の工程数が多くなる事が無く、パターンの変更も容易な真偽判定用媒体を提供することができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、配向性パターンは、配向膜上に非配向性パターンが積層されたものであるので、非配向性または/および低配向性のパターンの形成を印刷等により行なうことにより配向性パターンを形成可能な真偽判定用媒体を提供することができる。
【0043】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、配向性パターンは、パターン化された配向膜により構成されたものであるので、配向膜の形成を印刷等により行なうことにより配向性パターンを形成可能な真偽判定用媒体を提供することができる。
【0044】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、表面が配向性を有する基材を用いることにより、非配向性または/および低配向性のパターンの形成を印刷等により行なうことにより配向性パターンを形成可能な真偽判定用媒体を提供することができる。
【0045】
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果に加え、光選択反射層が具体的にはコレステリック液晶層で構成されているので、コレステリック液晶を含む組成物を用いて配向性パターン上に適用することが容易な真偽判定用媒体を提供することができる。
【0046】
請求項6の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の効果を発揮し得る真偽判定用媒体を接着剤層を利用して容易に物品に適用可能な真偽判定用媒体ラベルを提供することができる。
【0047】
請求項7の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の効果を発揮し得る真偽判定用媒体が転写可能に構成されているので、容易に物品に適用可能な真偽判定用媒体転写シートを提供することができる。
【0048】
請求項8の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の真偽判定用媒体が適用されているので、付加される情報の真偽判定を可能とする、真偽判定可能なシートを提供することができる。
【0049】
請求項9の発明によれば、請求項1〜請求項5いずれかの発明の真偽判定用媒体が適用されているので、自身の真偽判定を可能とする、真偽判定可能な情報記録体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真偽判定用媒体の積層構造を示す図である。
【図2】本発明の別の真偽判定用媒体の積層構造を示す図である。
【図3】本発明の真偽判定用媒体を用いて真偽判定する様子を示す図である。
【図4】本発明の真偽判定用媒体を種々の物品に適用するのに適したラベル、転写シートを示す図である。
【図5】本発明の真偽判定用媒体の適用例を示す図である。
【符号の説明】
1………真偽判定用媒体
2………基材
3………配向膜
4………非配向性パターン
5………光選択性反射層(5a;配向部)
6………接着剤層
7………剥離性基材(7a;剥離性面)
8………情報記録体
9………情報
10………開口部
11………真偽判定用媒体ラベル
12………真偽判定用媒体転写シート
21………真偽判定可能な情報記録体
22………真偽判定可能なシート
Claims (9)
- 基材の表面に、配向性の相違に基づく配向性パターンを有しており、前記配向性パターンを有する表面上に、入射した光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方を反射する光選択反射層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体。
- 前記配向性パターンは、前記基材の表面に積層された配向膜のさらに表面に非配向性パターンまたは/および低配向性パターンが積層されて構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の真偽判定用媒体。
- 前記配向性パターンは、前記基材の表面に積層された配向膜の有無により構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の真偽判定用媒体。
- 前記基材の表面が配向性を有しており、前記配向性パターンは、前記基材の表面に非配向性パターンまたは/および低配向性パターンが積層されて構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の真偽判定用媒体。
- 前記光選択反射層がコレステリック液晶層であることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか記載の真偽判定用媒体。
- 請求項1〜請求項5いずれか記載の真偽判定用媒体にさらに接着剤層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体ラベル。
- 請求項1〜請求項5いずれか記載の真偽判定用媒体が剥離性基材の剥離性面に積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体転写シート。
- 請求項1〜請求項5いずれか記載の真偽判定用媒体を、シートの一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能なシート。
- 請求項1〜請求項5いずれか記載の真偽判定用媒体が、真偽判定対象である情報記録体の表面に積層されているか、もしくは前記情報記録体の一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能な情報記録体。
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| JP (1) | JP4402382B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2389462A4 (en) * | 2008-12-11 | 2014-05-21 | Fpinnovations | IRISING SOLID FILMS OF NANOCRYSTALLINE CELLULOSE WITH PATTERNS AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF |
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2003
- 2003-07-02 JP JP2003190088A patent/JP4402382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2389462A4 (en) * | 2008-12-11 | 2014-05-21 | Fpinnovations | IRISING SOLID FILMS OF NANOCRYSTALLINE CELLULOSE WITH PATTERNS AND METHOD OF MANUFACTURING THEREOF |
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| Publication number | Publication date |
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| JP4402382B2 (ja) | 2010-01-20 |
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