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JP2005082761A - 光学機器機構部品用樹脂組成物 - Google Patents

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JP2005082761A JP2003318575A JP2003318575A JP2005082761A JP 2005082761 A JP2005082761 A JP 2005082761A JP 2003318575 A JP2003318575 A JP 2003318575A JP 2003318575 A JP2003318575 A JP 2003318575A JP 2005082761 A JP2005082761 A JP 2005082761A
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Yoshikuni Akiyama
義邦 秋山
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Asahi Kasei Chemicals Corp
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Asahi Kasei Chemicals Corp
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Abstract

【課題】光学機器機構部品用成型品として、(1)高濃度に無機充填剤を含んでも成型時の流動性に優れ、(2)温度変化(−30℃〜100℃)に対し優れた寸法精度および異方性を与える樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(a)ポリフェニレンスルフィド樹脂 100重量部に対して、(b)フライアッシュ、(c)繊維状充填剤および/または(d)鱗片状無機充填剤からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)フライアッシュを5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物。
【選択図】選択図なし。

Description

本発明は、光学機器機構部品で要求される、冷熱時の寸法精度およびその異方性に優れた成型品を与える樹脂組成物に関する。
ポリフェニレンスルフィド樹脂は、耐熱性の高い結晶性樹脂の一つとしてガラス繊維等のフィラーを配合し、耐熱性、耐薬品性、剛性および難燃性に優れた樹脂成形材料として、電気・電子・OA部品、自動車電装系部品として利用されている。
中でも、光学機器機構部品の一つであるコンパクトディスクなどに内蔵されている光ピックアップベースや、コピー機の光学系ハウジングは、アルミニウム、亜鉛等の金属ダイキャストにより製造されていたが、近年、軽量化、生産性向上の観点より、樹脂化への転換が検討されている。これら樹脂化への転換上、樹脂成型品として耐熱性、熱変化に伴う寸法精度の高さが要求されている。
このため、これら用途の成型品の原材料であるポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関して材料面からの改良工夫が数多く提案されている。
これらの技術としては、ポリフェニレンスルフィドと耐熱性エポキシ樹脂からなる樹脂成分に対して繊維強化剤および粉末状強化剤で構成される樹脂組成物(例えば、特許文献1参照)が光学式ピックアップのレンズホルダーに利用されることが提案されており、またポリフェニレンサルファイド樹脂に無機繊維、パラ系アラミド繊維およびウィスカからなる樹脂組成物(例えば、特許文献2参照)が光磁気ディスク用キャリッジに利用されることが提案されており、さらにポリアリーレンスルフィドに金属酸化物および繊維状充填材を含有した樹脂組成物(例えば、特許文献3参照)が光ピックアップ装置用保持容器に利用できることが提案されており、そして更に光学系部品用としてポリフェニレンスルフィド樹脂にカーボンブラック、黒鉛、金属粉等と繊維状充填材からなる樹脂組成物(特許文献4〜5)が提案されている。なお本出願人は、耐熱性と寸法精度が優れた光ディスク機構部品を得るために、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンエーテルおよび特定の相溶化剤を用いた樹脂成分に対して、鱗片状無機質充填剤、または鱗片状無機質充填剤と繊維状強化充填剤からなる組成物(例えば、特許文献6〜7参照)を提案した。
特開昭63−288433号公報 特開平6−342567号公報 特開平10−293940号公報 特開2001−348478号公報 特開2002−129015号公報 特開2002−249661号公報 特開2002−352542号公報
これら文献には、ベースとなるポリフェニレンサルファイド樹脂成分に対して各種無機充填剤を配合した組成物することにより、樹脂の欠点である温度変化による寸法精度を向上させているが、異方性(樹脂流動に対して直角方向の成型品の線膨張係数/樹脂流動方向の成型品の線膨張係数の比が大きくなると成型品の異方性が悪いとする。この比が1の場合、異方性が無いと言える)が悪かったり、さらに寸法精度を高めるために多量の無機充填剤を配合することにより樹脂の持つ、優れた流動性が顕著に悪化したり、成型品外観が顕著に悪化するなど、成型品として未だ解決されていない問題点を数多く有しているのが実状である。
本発明の解決課題は、光学機器機構部品用として用いる樹脂組成物が、(1)高濃度に無機充填剤を含んでも加工性に優れ、さらにそれを用いて光学機器機構部品用として成型した成型品において、(2)温度変化(−30℃〜100℃)による寸法精度およびその異方性(樹脂流動に対して直角方向の成型品の線膨張係数/樹脂流動方向の成型品の線膨張係数の比が大きくなると成型品の異方性が悪いとする。この比が1の場合、異方性が無いと言える)が優れた樹脂組成物を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、ポリフェニレンスルフィド樹脂、およびフィラー材料からなる高濃度フィラー含有樹脂組成物に関して鋭意検討した結果、フィラー種としてフライアッシュと他の充填剤からなる高濃度フィラー含有樹脂組成物が、加工性に優れ、寸法精度およびその異方性にも優れることを見いだし、本発明に至った。
すなわち本発明は、
[1] (a)ポリフェニレンスルフィド樹脂 100重量部に対して、(b)フライアッシュおよび(c)繊維状充填剤からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物、
[2] (a)成分 100重量部に対して、(b)成分および(d)鱗片状無機充填剤からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする上記1に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
[3] (a)成分100重量部に対して、(b)成分、(c)成分および(d)成分からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物、
[4] (a)成分の溶融粘度が、1〜10000ポイズである上記[1]〜[3]のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
(但し、JISK−7210に準拠し、フローテスターを用いて、300℃、荷重196N、ダイ長さ(L)/ダイ径(D)=10mm/1mmで6分間保持した後の測定値)
[5] (a)成分が、塩化メチレンによる抽出量が0.7重量%以下であり、かつ−SX基(Sはイオウ原子、Xはアルカリ金属または水素原子である)が20μmol/g以上である上記[1]〜[4]のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
[6] (b)成分が、JIS A6201−1999で規定したフライアッシュII種である上記[1]〜[5]のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
[7] (c)成分が、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、石膏繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラステナイトからなる群の中から選ばれる少なくとも1種である上記[1]および[3]〜[6]のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
[8] (d)成分が、ガラスフレーク、マイカ、タルク、グラファイト、窒化硼素、二硫化モリブデンからなる群の中から選ばれる少なくとも1種である上記[2]〜[7]のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物、
である。
[9] 光学機構部品がシャーシー、キャビネット、光ピックアップスライドベースまたは光ファイバー用コネクターフェルールの少なくとも1つの部品である請求項1〜8のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
本発明の樹脂組成物は、成型品を成型する際に(1)高濃度に無機充填剤を含んでも加工性に優れ、(2)温度変化(−30℃〜100℃)による寸法精度およびその異方性に優れた光学機器機構部品用成型品を与えることができ、産業上、大いに有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いられる(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂(以下PPSと略記する。)は、下記一般式(式1)で示されるアリーレンスルフィドの繰返し単位を通常50モル%、好ましくは70モル%更に好ましくは90モル%以上を含む重合体である。
[−Ar−S−] (式1)
(ここで、Arはアリーレン基を示し、アリーレン基として、例えばp−フェニレン基、m−フェニレン基、置換フェニレン基(置換基としては炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基が好ましい。)、p,p′−ジフェニレンスルホン基、p,p′−ビフェニレン基、p,p′−ジフェニレンカルボニル基、ナフチレン基等が挙げられる。)
なお、PPSは構成単位であるアリーレン基が1種であるホモポリマーであっても良く、加工性や耐熱性の観点から、2種以上の異なるアリーレン基を混合して用いて得られるコポリマーであっても良い。中でも、主構成要素としてp−フェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するポリフェニレンスルフィド樹脂が、加工性、耐熱性に優れ、かつ、工業的に入手が容易なことから好ましい。また、PPSの構造は、直鎖状のもの、分岐状のもの、いずれでも良く、またこれら構造の混合物であっても構わないが、直鎖状の構造を持つPPSを用いる事が好ましい。
本発明においては、300℃における溶融粘度が1〜10000ポイズのPPSが好適に使用できる。本発明において、溶融粘度とは、JISK−7210を参考試験法とし、フローテスター((株)島津製作所製CFT−500型)を用いて、PPSを300℃、6分間予熱した後、荷重196N、ダイ長さ(L)/ダイ径(D)=10mm/1mmで測定した値である。
これら構造を有するPPSの中で最も好ましいPPSは、塩化メチレンによる抽出量が0.7重量%以下であり、かつ末端−SX基(Sはイオウ原子、Xはアルカリ金属または水素原子である)が20μmol/g以上、好ましくは20〜60μmol/gであるポリフェニレンスルフィド樹脂である。
ここで、塩化メチレンによる抽出量の測定は以下の方法により求めることができる。すなわち、PPS粉末5gを塩化メチレン80mlに加え、6時間ソクスレー抽出を実施した後、室温まで冷却し、抽出後の塩化メチレン溶液を秤量瓶に移す。更に、上記の抽出に使用した容器を塩化メチレン合計60mlを用いて、3回に分けて洗浄し、該洗浄液を上記秤量瓶中に回収する。次に、約80℃に加熱して、該秤量瓶中の塩化メチレンを蒸発させて除去し、残渣を秤量し、この残渣量より塩化メチレンによる抽出量、すなわちPPS中に存在するオリゴマー量の割合を求めることができる。
そしてここで言う−SX基の定量は以下の方法により求めることができる。すなわち、PPS粉末を予め120℃で4時間乾燥した後、乾燥PPS粉末20gをN−メチル−2−ピロリドン150gに加えて粉末凝集塊がなくなるように室温で30分間激しく撹拌混合しスラリー状態にする。かかるスラリーを濾過した後、毎回約80℃の温水1リットルを用いて7回洗浄を繰り返す。ここで得た濾過ケーキを純水200g中に再度スラリー化し、ついで1Nの塩酸を加えて該スラリーのPHを4.5に調整する。次に、25℃で30分間撹拌し、濾過した後、毎回約80℃の温水1リットルを用いて6回洗浄を繰り返す。得られた濾過ケーキを純水200g中に再度スラリー化し、次いで、1Nの水酸化ナトリウムにより滴定し、消費した水酸化ナトリウム量よりPPS中に存在する−SX基の量を知ることができる。
更にこのPPSは酸変性されたPPSでも構わない。ここで酸変性したPPSとは、上記PPSを酸化合物で変性する事によって得られるものであり、該酸化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸またはその無水物や、飽和型の脂肪族カルボン酸や芳香族置換カルボン酸等も挙げることができる。更に酢酸、塩酸、硫酸、リン酸、ケイ酸、炭酸等の無機化合物系の酸化合物も該酸化合物として挙げることができる。
上記したPPSの製造方法は、通常、ハロゲン置換芳香族化合物、例えばp−ジクロルベンゼンを硫黄と炭酸ソーダの存在下で重合させる方法、極性溶媒中で硫化ナトリウムあるいは硫化水素ナトリウムと水酸化ナトリウムまたは硫化水素と水酸化ナトリウムあるいはナトリウムアミノアルカノエートの存在下で重合させる方法、p−クロルチオフェノールの自己縮合等が挙げられるが、中でもN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒やスルホラン等のスルホン系溶媒中で硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを反応させる方法が適当である。これらの製造方法は公知の方法であり、例えば、米国特許第2513188号明細書、特公昭44−27671号公報、特公昭45−3368号公報、特公昭52−12240号公報、特開昭61−225217号および米国特許第3274165号明細書、英国特許第1160660号明細書さらに特公昭46−27255号公報、ベルギー特許第29437号明細書、特開平5−222196号公報、等に記載された方法やこれら特許等に例示された先行技術の方法で上記PPSを得ることが出来る。
ここで、塩化メチレンによる抽出量が0.7重量%以下、末端−SX基が20μmol/g以上を満足するPPSの製造方法の具体例を挙げるとすると、特開平8−253587号公報に記載されている、有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させ、かつ、反応中、反応缶の気相部分を冷却することにより反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを反応溶液上部の液層に還流させることによりオリゴマー成分を減少させる方法が挙げられる。
つぎに本発明の(b)成分として用いる、フライアッシュは、本発明の樹脂組成物を用いて成型した光学機器機構部品用成型品の温度変化(−30℃〜100℃)による寸法精度を高く維持することができる効果を奏するものであり、更に詳しくは、成型品の樹脂−フィラー組成物の溶融流動時の配向に起因した成型品の異方性を顕著に減少化できる効果を奏する。
この(b)成分のフライアッシュは、通常、石炭を微粉炭燃焼方式で燃焼させる火力発電所等で生成される石炭灰であり、高温で焼成されるため、自然界の無機充填剤と異なり、熱融解、分散、凝固が起こり形状は表面が平滑なガラス質の微細な球状粒子となり、その成分はシリカ、アルミナの2つの無機質で全体の70〜80重量%を占め、その他成分として酸化鉄、、酸化マグネシウム、酸化カルシウムを含んでいる。
本発明で使用するフライアッシュは、その品質規格がJISA6201−1999にて工業的に品質管理されている物であれば良く、この規格による分類としてフライアッシュI種、フライアッシュII種、フライアッシュIII種、フライアッシュIV種の4つに分類されており、これらはいずれも使用可能であるが、中でも、フライアッシュII種が工業的に安定して供給できる他に、得られる樹脂組成物の加工性と得られる成型品の寸法精度および加工性の観点から好ましい。このフライアッシュII種は、網ふるい方法による45μmふるい残分を40%以下含有するものである。これらフライアッシュはさらに、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、脂肪族金属塩等の表面処理剤で処理した物や、インターカレーション法によりアンモニウム塩等による有機化処理した物や、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂をバインダーとして処理した物でも構わない。
さらに本発明の(c)成分として用いる繊維状充填剤は、上記の(b)成分のフライアッシュと併用する充填剤であり、フライアッシュ単独では得られる組成物の機械的強度が不足するため、これを補う上で重要な成分である。かかる繊維状充填剤として、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、石膏繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、およびワラステナイト等が挙げられる。本発明で使用する(c)成分の繊維状充填剤は、通常、繊維径が1〜50μm、繊維長が1〜10mm程度あり、上記したこれら繊維状充填剤からなる群の中から1種のみならず2種以上を併用しても構わない。この繊維状充填剤は、さらにシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、脂肪族金属塩等の表面処理剤で処理した物や、インターカレーション法によりアンモニウム塩等による有機化処理した物や、さらにウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂をバインダーとして処理した物でも構わない。
そしてさらに本発明の(d)成分として用いる鱗片状無機充填剤は、上記の(b)成分のフライアッシュと併用する充填剤であり、フライアッシュ単独では得られる組成物の機械的強度が不足するため、これを補う上で重要な成分である。かかる鱗片状無機充填剤として、例えば、ガラスフレーク、マイカ、タルク、グラファイト、窒化硼素、二硫化モリブデン等が挙げられる。本発明で使用する(d)成分の鱗片状無機充填剤は、アスペクト比(平均粒子径/厚みの比)が少なくとも10以上、好ましくは15以上である板状構造、層状構造のものである。これら鱗片状無機充填剤は1種のみならず2種以上を併用しても構わない。この鱗片状無機充填剤は、さらにシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、脂肪族金属塩等の表面処理剤で処理した物や、インターカレーション法によりアンモニウム塩等による有機化処理した物や、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂をバインダーとして処理した物でも構わない。
本発明の樹脂組成物の特徴は、上記した(b)〜(d)成分の各充填剤を併用して用い、充填剤成分として
(1)(b)成分と(c)成分を併用した系、
(2)(b)成分と(d)成分を併用した系、
(3)(b)成分、(c)成分および(d)成分を併用した系
の3つの系の態様に該当する充填剤を含んだ樹脂組成物である。これら3つの態様系で共通することは、かかる(b)成分のフライアッシュの配合割合が全充填剤中5〜95重量%であり、好ましくは25〜95重量%、さらに好ましくは35〜90重量%である。かかる(b)成分の配合量が5重量%以上であれば、得られる樹脂組成物を用いて成型して得られる成型品の厚み方向の寸法精度が良くなりヒケが減少し、95重量%以下であれば、得られた樹脂組成物を用いて成型した成型品の温度変化(−30℃〜100℃)による優れた寸法精度が得られ、成型品の異方性(樹脂流動に対して直角方向の成型品の線膨張係数/樹脂流動方向の成型品の線膨張係数の比が大きくなると成型品の異方性が悪いとする。この比が1の場合、異方性が無いと言える)が大きく改良される。
また、上記したこれら3つの態様系における全充填剤の配合量は、(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対して、40〜400重量部、より好ましくは、50〜250重量部、更に好ましくは60〜200重量部である。かかる配合量が40重量部以上であれば、得られる樹脂組成物を用いて成型して得られる成型品の寸法精度が改良され、配合量が400重量部以下において、得られる樹脂組成物を成型して得られる成型品は、ヒケが少なく、温度変化(−30℃〜100℃)による優れた寸法精度およびその異方性を保持した成型品となり得る。
なお本発明では、(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂の成型時の欠点であるバリ発生を抑制するため、エポキシ樹脂、シランカップリング剤、エポキシ基含有スチレン系樹脂(例えば、グリシジルメタクリレートを0.3〜20重量%含有するスチレン−グリシジルメタクリレート共重合体)、オキサゾニル基含有スチレン系樹脂(例えば、スチレン−ビニルオキサゾリン共重合体)からなる群の中から選ばれる少なくとも1種の改質剤を(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対して、0.1〜20重量部の範囲で用いることも可能である。
本発明では、上記成分の他に、本発明の特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて、他の熱可塑性エラストマー(水添ブロック共重合体やポリオレフィン系エラストマー)、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、結晶核剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料や染料等の着色剤、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、モンタン酸塩ワックス、ステアリン酸塩ワックス等の公知の離形剤も適宜添加することができる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、上記した各成分を用いて、通常、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ニーダー、ブラベンダープラストグラフ、バンバリーミキサー等の加熱溶融混練機が挙げられるが、中でも二軸押出機を用いた溶融混練方法が好ましい。
この際の溶融混練温度は特に限定されるものではないが、通常290〜350℃の中から任意に選ぶことができる。好ましい二軸押出機による本発明の樹脂組成物の具体的な製法態様の一つとして、例えば、(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂を、300℃に設定した二軸押出機の第一供給口に供給し、スクリュー回転数100〜1200rpm、好ましくは200〜500rpmにて溶融混練し、(a)成分が溶融混練した状態で、二軸押出機の第二供給口より(b)〜(d)成分の充填剤を供給し、さらに溶融混練する方法が挙げられる。また、(b)〜(d)成分の各充填剤を二軸押出機に供給する位置は、上記したように一括して押出機の第二供給口から供給しても良く、第二供給口および第三供給口を設けて(b)〜(d)成分を分割して供給しても良く、あるいは押出機の第一供給口から(a)成分と一緒に(b)〜(d)成分を供給しても構わない。このようにして得られる本発明の樹脂組成物は光学機器機構部品用成型品と成りうる成形材料として、例えば、射出成形、金属インモールド成形、アウトサート成形、中空成形、押出成形、シート成形、熱プレス成形、回転成形、積層成形等の成形方法が適用できる。
以下、実施例によって、本発明を説明する。
なお、使用した原料は下記の通りである。
(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂
a−1: 溶融粘度(フローテスターを用いて、300℃、荷重196N、L/D=10/1で6分間保持した後測定した値。)が500ポイズ、塩化メチレンによる抽出量が0.4重量%、−SX基量が29μmol/gのp−フェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するリニアタイプのPPSをa−1とした。
a−2:a−1と同様に測定した溶融粘度が300ポイズ、塩化メチレンによる抽出量が0.7重量%、−SX基量が30μmol/gのp−フェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するリニアタイプのPPSをa−2とした。
(b)成分のフライアッシュ
b−1:JIS A6201−1999の品質規格がフライアッシュI種であるフライアッシュ((株)テクノ中部製 中部フライアッシュ)をb−1とした。
b−2:JIS A6201−1999の品質規格がフライアッシュII種であるフライアッシュ((株)テクノ中部製 中部フライアッシュ)をb−2とした。
b−3:JIS A6201−1999の品質規格がフライアッシュIII種であるフライアッシュ((株)テクノ中部製 中部フライアッシュ)をb−3とした。
b−4:JIS A6201−1999の品質規格がフライアッシュIV種であるフライアッシュ((株)テクノ中部製 中部フライアッシュ)をb−4とした。
(c)成分の繊維状充填剤
c−1:平均直径13μm、長さ3mm、アミノシラン系カップリング剤で表面処理し、さらにバインダーとしてエポキシ樹脂で処理した、ガラス繊維を(c−1)とした。
(d)成分の鱗片状無機充填剤
d−1:平均板径600μm、アミノシラン系カップリング剤で表面処理し、さらにバインダーとしてエポキシ樹脂で処理した、ガラスフレークを(d−1)とした。
(その他の無機充填剤)
その他の無機充填剤として、平均粒子径7μmである炭酸カルシウム100重量部に対し、シランカップリング剤[β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン]1.5重量部を添加し、ブレンダーを用いてブレンドして得られた炭酸カルシウム。なお、上記成分より得られた樹脂組成物を用いて成形した成型品の評価は次の通りに行った。
(1)成型流動性:樹脂組成物を310℃に設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、金型温度130℃の条件でASTM−D638−1号ダンベル試験片金型を用いてその試験片の成型下限圧(ゲージ圧力)を測定し、成型流動性の評価とした。
(2)線膨張係数(寸法精度) : 3.17mm厚みの引張試験用成型品を用いて、ASTM−D696に準拠し、樹脂の流動方向および流動に対して直角方向の線膨張係数(−30℃〜100℃)を測定した。また異方性は、樹脂流動に対して直角方向の成型品の線膨張係数/樹脂流動方向の成型品の線膨張係数の比で表し、この比が1に近い値は、異方性が少ないと判断する。
[実施例1〜10、比較例1〜8]
(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂および(b)〜(d)成分の各充填剤を表1および表2に示した組成で配合し、310℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−40;COPERION WERNER&PFLEIDERER社製、ドイツ国)を用いて、第一供給口より(a)成分のポリフェニレンスルフィド樹脂を供給しながら第二供給口より(b)〜(d)成分の充填剤を供給し、スクリュー回転数300rpmの条件下で溶融混練して樹脂組成物をペレットとして得た。このペレットを用いて310℃に設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、金型温度130℃の条件でASTM−D638に準拠した3.17mm厚みの引張試験用成型品を得た。ここで得た成型品の−30℃〜100℃における寸法精度を知るため3.17mm厚みの引張試験用成型品を用いて線膨張係数を測定した。これらの結果を併せて表1〜2に記載した。
Figure 2005082761
Figure 2005082761
本発明の樹脂組成物で成型される成型品は、(1)高濃度に無機充填剤を含んでも成型時の流動性に優れ、(2)温度変化(−30℃〜100℃)に対し優れた寸法精度および異方性を保持するため、コンパクト・ディスク・リードオンリーメモリ(CDROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク・リードオンリーメモリ(DVDROM)、コンパクト・ディスク・レコーダブル(CDR)、デジタル・バーサタイル・ディスク・レコーダブル・−R規格(DVD−R)、デジタル・バーサタイル・ディスク・レコーダブル・+R規格(DVD+R)、コンパクト・ディスク・リライタブル(CDRW)、デジタル・バーサタイル・ディスク・リライタブル・−R規格(DVD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク・リライタブル・+R規格(DVD+RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク・ランダムアクセスメモリ(DVDRAM)等のシャーシーやキャビネット、光ピックアップスライドベース、光ファイバー用コネクターフェルール等の光学機器機構部品の少なくとも1つの部品として利用できる。

Claims (9)

  1. (a)ポリフェニレンスルフィド樹脂 100重量部に対して、(b)フライアッシュおよび(c)繊維状充填剤からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物。
  2. (a)成分100重量部に対して、(b)成分および(d)鱗片状無機充填剤からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物。
  3. (a)成分100重量部に対して、(b)成分、(c)成分および(d)成分からなる充填剤を40〜400重量部含み、かつ、全充填剤成分中に(b)成分を5〜95重量%含むことを特徴とする光学機器機構部品用樹脂組成物。
  4. (a)成分の溶融粘度が、1〜10000ポイズである請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
    (但し、JISK−7210に準拠し、フローテスターを用いて、300℃、荷重196N、ダイ長さ(L)/ダイ径(D)=10mm/1mmで6分間保持した後の測定値)
  5. (a)成分が、塩化メチレンによる抽出量が0.7重量%以下であり、かつ−SX基(Sはイオウ原子、Xはアルカリ金属または水素原子である)が20μmol/g以上である請求項1〜4のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
  6. (b)成分が、JIS A6201−1999で規定したフライアッシュII種である請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
  7. (c)成分が、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、石膏繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウィスカー、炭酸カルシウムウィスカー、ワラステナイトからなる群の中から選ばれる少なくとも1種である請求項1、請求項3〜6のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
  8. (d)成分が、ガラスフレーク、マイカ、タルク、グラファイト、窒化硼素、二硫化モリブデンからなる群の中から選ばれる少なくとも1種である請求項2〜7のいずれか1項に記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
  9. 光学機構部品がシャーシー、キャビネット、光ピックアップスライドベースまたは光ファイバー用コネクターフェルールの少なくとも1つの部品である請求項1〜8のいずれかに記載の光学機器機構部品用樹脂組成物。
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