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JP2005068605A - 立体編物 - Google Patents

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JP2005068605A JP2003301834A JP2003301834A JP2005068605A JP 2005068605 A JP2005068605 A JP 2005068605A JP 2003301834 A JP2003301834 A JP 2003301834A JP 2003301834 A JP2003301834 A JP 2003301834A JP 2005068605 A JP2005068605 A JP 2005068605A
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JP2003301834A
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Toshiaki Kono
俊明 河野
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Fibers Corp
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Abstract

【課題】立体編物をクッション材に使用した場合、特に、立体編物がフレームに張設されて、座部及び/又は背部を形成する座席に使用した場合、クッション材への負荷の変動時に発生する耳障りな音の低減をはかると同時に、クッション性が良好な立体編物を提供することを目的とする。
【解決の手段】表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸からなる連結層により構成された立体編物であって、立体編物の圧縮時の音の発生レベルが65dB以下であり、モノフィラメントとマルチフィラメントが編成時に交編されて連結糸が形成され、連結糸における、マルチフィラメントの重量混率が10%以上50%以下、かつ、マルチフィラメントの単糸繊度が20デシテックス以下であることを特徴とする立体編物。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー、車椅子、家具、事務用等の座席に好適に使用される立体編物及び座席用立体編物に関する。
表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物は、クッション性、通気性、保温性、体圧分散性等の機能を活かして、各種クッション材用途に利用されている。
これらの立体編物は、中間層を構成する連結糸にモノフィラメントを使用することにより、モノフィラメントの曲げ弾性を活用して立体編物の厚み方向にクッション性が付与されている。このような立体編物として、例えば、特許文献1には、立体編物(三層構造立体布として表現されている。)と、布、不織布等の裏打ち材と、中綿繊維と、裏布とを積層し、これらを一体的にキルトし、さらに、外周をヘムにより縁縫いしたクッション材が開示されている。
クッション材用途に使用される立体編物は多くの場合、体圧がかかった際のクッション性を向上させるために、立体編物を構成している連結糸には体圧を支えることのできる太さ、すなわち、単糸繊度20dtex以上のモノフィラメントが使用される場合が多い。このため、実際に立体編物を座席用クッション材に使用した場合、体重の負荷によりこの連結糸のモノフィラメントが変形し、モノフィラメント同士の擦れ等によって、身体を動かすたびに耳障りな音が発生して、不快感を誘うものであった。
実公平6−22283号公報
本発明は、前記の問題点を解決し、立体編物をクッション材に使用した場合、特に、立体編物がフレームに張設されて、座部及び/又は背部を形成する座席に使用した場合、クッション材への負荷の変動時に発生する耳障りな音の低減をはかると同時に、クッション性が良好な立体編物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の目的を達成するために、立体編物の圧縮特性、立体編物に用いる繊維素材及び繊維形態及び立体編物の張設圧縮特性等について鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
(1) 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸からなる連結層により構成された立体編物であって、立体編物の圧縮時の音の発生レベルが65dB以下であり、モノフィラメントとマルチフィラメントが編成時に交編されて連結糸が形成され、連結糸における、マルチフィラメントの重量混率が10%以上50%以下、かつ、マルチフィラメントの単糸繊度が20デシテックス以下であることを特徴とする立体編物。
(2) 立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み量が15mm以上80mm以下であり、直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み時のヒステリシスロス率が70%以下であるであることを特徴とする(1)に記載の立体編物。
(3) 立体編物にシリコーン系油剤が固形分で0.05wt%以上5.0wt%以下付着していることを特徴とする(1)又は(2)に記載の立体編物。
(4) 立体編物に単糸繊度が0.1dtex以上10dtex以下の繊維がフロッキー加工により付着していることを特徴とする(1)又は(2)に記載の立体編物。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つに記載の座席用立体編物。
(6) (5)に記載の座席用立体編物が、背部及び/又は座部のクッション材に用いられていることを特徴とするハンモック式座席。
本発明の立体編物は、クッション材に使用した場合、立体編物の圧縮時の音発生レベルを低減することにより、座った際等の、クッション材への負荷の変動時に発生する耳障りな音が低減される。さらに、本発明の立体編物は、クッション性に優れる。特に、立体編物がフレームに張設されて、座部及び/又は背部を形成する座席に対してすぐれたクッション性を与える。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の立体編物をクッション材に使用した場合、耳障りな音の低減をはかり、快適な座り心地を得るために、立体編物の圧縮時の音発生レベルを65dB以下にすることが必要であり、好ましくは63dB以下、より好ましくは60dB以下である。音発生レベルが65dBを越えると、立体編物を座席用クッション材として使用した場合には、クッション材への負荷の変動時に、例えば、身体を動かすたびに耳障りな音が発生し不快感を誘う。
本発明の立体編物の音発生レベルを65dB以下にするためには、モノフィラメントとマルチフィラメントが編成時に交編されて連結糸が形成されており、マルチフィラメントの連結糸における重量混率を10%以上50%以下、好ましくは10%以上45%以下、より好ましくは10%以上40%以下にする。マルチフィラメントの連結糸における重量混率が10%未満の場合、体重の負荷により連結糸のモノフィラメントが変形してモノフィラメント同士の擦れによる耳障りな音を防止できない。マルチフィラメントの連結糸における重量混率が50%を越えると、連結糸中のモノフィラメントの圧縮弾性が発揮されず、また連結層の弾力感及び良好なフィット感が得られず、座り心地が悪くなる。
連結糸を構成するマルチフィラメントの単糸繊度は20デシテックス以下であり、好ましくは15デシテックス以下、より好ましくは10デシテックス以下である。マルチフィラメントの単糸繊度が20デシテックスを越えると、マルチフィラメントの圧縮時の曲げ剛性が大きすぎ、擦れによる耳障りな音の防止効果が十分に発揮されない。
本発明の立体編物は、立体編物にシリコーン系油剤が固形分で0.05wt%以上5wt%以下付着していることが好ましく、より好ましくは0.2wt%以上5wt%以下である。シリコーン系油剤の付着量が0.05wt%未満では、立体編物に使用されている繊維素材の表面を充分に覆うことができず、キシミ音の低減効果が充分に発揮されない場合がある。付着量が5wt%を越えると、立体編物の表面に粘着性が残り不快感を感じる場合がある。
本発明の立体編物には、単糸繊度が好ましくは0.1dtex以上10dtex以下、より好ましくは1.0以上6.0dtex以下の繊維がフロッキー加工により付着していることが好ましい。付着している繊維の単糸繊度が0.1dtex未満では、フロッキー加工による圧縮時のキシミ音の緩衝効果が小さく、10dtexを越えると、付着させる単糸の絶対数が減少してキシミ音の充分な低減効果が得られない場合がある。単糸長は限定されるものではないが、フロッキー加工の加工性を考慮すると0.1〜5mmが好ましい。顔料を含有した繊維(原着繊維)をフロッキー加工に用いることにより、自由に立体編物に着色することが可能となる。
本発明の立体編物をハンモック式の座席用クッション材として使用する場合に、立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み量が15mm以上80mm以下であることが、クッション性を向上させ、人体とのフィット感を良好にし、快適な座り心地を得る上で好ましい。
立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み量とは、四角にカットした立体編物の周囲を枠に固定し、立体編物の表面に対し直角方向に直径100mmの円形平面状の圧縮治具に245Nの荷重を加えた時の立体編物の表面の張設圧縮撓み量のことであり、立体編物の表裏層及び連結層の圧縮特性によって大きく左右されるものである。立体編物の張設圧縮撓み量が15mm未満であると、人が座った際の沈み込みが少ないために、人体にフィットせず、硬く座り心地が低下する場合がある。一方、張設圧縮撓み量が80mmを越えると、人が座った際の沈み込みが大きくなり、シート面がぐらついて人体にフィットせず、座った後にシート面に凹みが発生しやすくなる場合がある。
ハンモック式の座席用クッション材とは、立体編物の周囲又は少なくとも2辺を、座席のフレーム又は椅子の枠組みに、緊張状態又は弛ませた状態で張ることにより、立体編物が帆の様な状態で座席用クッション材の座部や背もたれ部を形成するものである。立体編物のクッション性は、立体編物をハンモック式の座席用のクッション材として使用した場合に、特に有効に反映される。
本発明の立体編物は、直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み時のヒステリシスロス率が好ましくは70%以下、より好ましくは65%以下、さらに好ましくは60%以下であり、0に近いほど良い。ヒステリシスロス率が70%を越えると回復性が低下し、良好なクッション性が得られない場合がある。
立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み時のヒステリシスロス率を低減させるには、立体編物の表層及び裏層を構成する繊維を0%以上の伸長率で伸長熱処理する方法等が用いられる。熱処理は、原糸製造の段階、仮撚、流体噴射加工等の糸加工段階で、アンダーフィードのもとで熱処理を施してもよく、編地の段階で伸長熱処理してもよい。編地で伸長熱処理する場合は、幅方向に5%以上の伸長率で熱処理することが好ましい。
本発明の立体編物は、表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸により構成されている。ダブルラッセル編機、ダブル丸編機又は横編機で立体編物を編成する場合、表裏編地を連結する連結糸は必ずどちらかの方向に湾曲した状態で編み込まれる。その連結糸に厚み方向から力を加えると、既に湾曲している状態から更に湾曲し、力を取り除くと元の状態に戻る。この際に生じる連結糸の曲げと回復の挙動が立体編物の反発感のあるクッション性に大きく影響するため、連結糸には曲げ剛性の高いモノフィラメントとマルチフィラメントを編成時に交編させて用いることが好ましい。
立体編物にパワーのあるストレッチ性又は圧縮撓み性と回復性を付与するためには、少なくとも表裏層の一方の編地にモノフィラメントを用いることが好ましい。モノフィラメントがサイドバイサイド等の複合糸であるとよりストレッチ性と回復性が向上するので好ましい。
本発明の表裏編地及び連結糸に用いられるモノフィラメントの繊度は、通常、200〜1000デシテックスであり、立体編物にソフトな弾力感のある、より優れたクッション性を付与する上からは250〜700デシテックスが好ましく、より好ましくは300〜550デシテックスである。表裏編地及び連結糸に用いるマルチフィラメントは20デシテックス以下の単糸が2本以上で構成され、総繊度は、好ましくは50〜2000デシテックスである。マルチフィラメントを構成するフィラメント数は任意に設定できる。
モノフィラメントとしては、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル系エラストマー繊維等、任意の素材の繊維が挙げられる。このうちポリトリメチレンテレフタレート繊維を連結糸の少なくとも一部に用いると、弾力感のあるクッション性を有し、繰り返し圧縮による耐久性が良好となるので好ましい。
モノフィラメントの断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよいが、丸型断面が立体編物のクッション性の耐久性を向上させる上で好ましい。
マルチフィラメントとしては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維、綿、麻、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維等の任意の繊維が挙げられる。このうちポリトリメチレンテレフタレート繊維を用いると、立体編物をハンモック式の座席用のクッション材に使用する場合に圧縮撓み量を増大でき、ストローク感、フィット感が良好となり好ましい。さらにポリトリメチレンテレフタレート繊維は0%以上の伸長率で、原糸製造、糸加工、又は編地の段階で伸長熱処理されていることが、圧縮撓み時のヒステリシスロス率及び残留歪量低減のためより好ましい。
マルチフィラメントを構成する単繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。繊維の形態も、未加工糸、紡績糸、撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等いずれのものを採用してもよい。連結糸のモノフィラメントを編地表面への露出しないように被覆率を上げるには、立体編物の少なくとも表裏層の片側面にマルチフィラメントの仮撚加工糸、紡績糸等の嵩高糸を用いることが好ましい。マルチフィラメントの単糸繊度は15デシテックス以下であることがソフトな風合いを得る上で好ましい。
立体編物の表裏糸及び連結糸をポリエステル系繊維100%で構成すると、廃棄の際に解重合によりモノマーに戻すリサイクルが可能となり、焼却しても有害ガスの発生が防止できるので好ましい。
本発明の立体編物は、相対する2列の針床を有する編機で編成することができる。編機として、例えば、ダブルラッセル編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等が用いられる。寸法安定性のよい立体編物を得るには、ダブルラッセル編機を用いるのが好ましい。編機のゲージは9〜28ゲージが好ましく用いられる。
立体編物の表裏編地は、4角、6角等のメッシュ編地、マギーゼット編地等複数の開口部を有する編地にして軽量化及び通気性の向上を行うことができる。表面を平坦な組織にする又は表面を起毛することによって、肌触りの良好なものが得られる。
立体編物6.45cmの面積中にある連結糸の本数をN(本/6.45cm)、連結糸のデシテックスをT(g/1×106cm)、連結糸の比重をρ(g/cm3)とした時、立体編物6.45cmの面積中にある連結糸の総断面積(N・ T/1×106・ρ)は0.05〜0.25cm2が好ましく、より好ましくは0.07〜0.20cm2である。連結糸の総断面積をこの範囲に設定することによって、立体編物がより適度な剛性による良好なクッション性を有するものとなる。
立体編物の連結糸は、表裏編地中にループ状の編目を形成してもよく、表裏編地に挿入組織状に引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表裏編地を互いに逆方向に斜めに傾斜して、クロス状(X状)やトラス状に連結することが、立体編物の形態安定性を向上させる上で好ましい。
立体編物の厚み及び目付は目的に応じて任意に設定できるが、厚みは3〜30mmが好ましい。厚みが3mm未満であると、クッション性が低下する傾向があり、30mmを越えると、立体編物の仕上げ加工が難しくなる。目付は、一般的には150〜3000g/m2、好ましくは200〜2000g/m2である。
本発明の表裏編地及び連結糸に用いる繊維は、着色されていることが好ましい。着色方法は、未着色の糸をかせやチーズ状で糸染めする方法(先染め)、紡糸前の原液に顔料、染料等を混ぜて着色する方法(原液着色)、立体編物状で染色したりプリントする方法等が用いられる。立体編物状で染色すると、立体形状を維持するのが困難であったり加工性が低下する場合があるため、先染め又は原液着色が好ましい。
本発明の立体編物に付与されるシリコーン系油剤は、ストレート系、溶剤系及びエマルジョン系のいずれであってもよく、用途、加工性によって適宜選択される。シリコーン系油剤の種類は限定されるものではなく、ジメチルポリシロキサンやアルキルアラルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン(末端反応型、末端非反応型)等が用いられる。これらのシリコーン系油剤に各種界面活性剤等を添加して、滑り感を増加させたもの、高分子増粘剤を添加したもの等であってもよい。
シリコーン系油剤の付着量は、立体編物に対して0.05wt%以上5.0wt%以下の範囲内であることが好ましい。
エマルジョン系シリコーン系油剤を例に挙げてシリコーン系油剤の付与法を説明する。
まず、立体編物をエマルジョン系シリコーン系油剤の希釈液中に浸漬する。浸漬時間は0.1〜100秒が好ましい。エマルジョン系シリコーン系油剤の溶液濃度は固形分換算で0.1wt%以上8wt%以下であることが好ましい。次いで、マングル絞り機にて、マングル圧を、好ましくは0.2〜1MPa、より好ましくは0.3〜0.6MPa、マングル絞り機の処理速度を、好ましくは1〜100m/分、より好ましくは2〜10m/分の条件で絞液する。
次いで、循環型熱風乾燥機を用い、乾燥機内温度を、好ましくは120〜200℃、より好ましくは140〜190℃、乾燥時間を、好ましくは0.1〜10分、より好ましくは0.5〜8分間の条件で乾燥させる。
立体編物の仕上げ加工方法は、先染め糸や原液着色糸を使用した立体編物の場合は生機を精練、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。連結糸又は表裏糸のいずれかが未着色の立体編物の場合は、生機を精練、染色、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。
仕上げ加工後の立体編物は、融着、縫製、樹脂加工等の手段で端部を処理したり、熱成形等により所望の形状にして、クッション材等の各種用途に用いることができる。
立体編物の各種物性の測定方法は以下の通りである。
(1)立体編物の圧縮時の音の発生レベル
音量測定装置として、カスタム株式会社製「SOUND LEVEL METER」SL−1350を使用し、レンジをL、レスポンスをF、ファンクションをAとして、下記の方法で音発生レベルが42dBである測定室内において測定を行う。
図1に示すようにスチールキャスター1(W400×L600×H600)の上に、幅180mm×長さ200mmにカットしたサンプル4を固定し、鉄パイプ3(外径3.3mmφ×長さ130mm)でサンプルの上をコース列方向、荷重を掌で厚みが20%になる様に強く押し付けながら約140mm間を転がし、1往復させる。この時の転がし速度は50cm/秒である。音量測定センサー2を予めサンプルから50mm離したところに固定し、往きの最大音発生値と復りの最大音発生値を読み取り、平均値を求める。
(2)立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた、245N荷重張設圧縮撓み量E(mm)及び張設圧縮撓み時のヒステリシスロス率Q(%)
4隅に高さ15cmの足を取付けた、内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(上面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)と、内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(下面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)の間に立体編物を弛まないように挟み、周囲を万力で固定する。
島津オートグラフAG−B型((株)島津製作所製)を用い、直径100mmの円形平面状の圧縮治具により、張設した立体編物の中央部を50mm/分の速度で圧縮し、245Nの荷重になった時点で、同速で元に戻す。この際に得られる図2に示す荷重−変位曲線から、245N荷重時の立体編物の変位を撓み量E(mm)とする。図2に示すように、圧縮曲線0Aと圧縮回復曲線A0で形成される面積をa(cm)、圧縮回復曲線A0と直線ABと直線B0で形成される面積をa(cm)とした時に、次式でヒステリシスロス率Q(%)を算出する。
Q(%)=[a/(a+a)]×100
(3)シリコーン系油剤付着量
シリコーン系油剤処理する前の400cm当たりの重量A、処理後の400cm当たりの重量Aを測定し、下記式にて計算し、シリコーン系油剤の付着量を算出する。
シリコーン系油剤付着量(%)=〔(A−A)/A〕×100
(4)クッション特性(座った際のキシミ音、座った際の弾力感、着座後の底付き感、フィット感)
立体編物を40cm角に切り出し、端部を縫製してクッション材を作製する。座部の形状が40cm角の四角い金属板で作られた椅子(四つ脚、背もたれなし)の上に立体編物をクッション材として置いた椅子用クッション材を作製する。その上に体重65Kgの男性が椅子用クッション材に5分間座った後、1分間退席することを10回繰り返す。
座った瞬間(立体編物に接した瞬間)のキシミ音を官能評価により、◎:全く気にならない、○:殆ど気にならない、Δ:やや気になる、×:非常に気になり不快感を感じる、の4段階で相対評価する。
座った瞬間(立体編物に接した瞬間)の弾力感を官能評価により、◎:弾力感がある、○:弾力感がややある、△:弾力感がやや少ない、×:弾力感が少ない、の4段階で相対評価する。
同時にソフト感を官能評価により、◎:ソフトである、○:ややソフトである、Δ:やや硬い、×:硬い、4段階で相対評価する。
着座後の底付き感を官能評価により、◎:底付き感を感じない、○:底付き感を殆ど感じない、△:底付き感をやや感じる、×:底付き感を激しく感じる、の4段階で相対評価する。
フィット感を官能評価によって、◎:フィット感が高い、○:フィット感がやや高い、△:フィット感がやや低い、×:フィット感が低い、の4段階で相対評価する。
(6)クッション材に座った後の外観(見栄え)及び触感(べたつき感)
(5)の試験後、椅子に張った立体編物の凹み状態を外観観察により、◎:凹みが全くない、○:凹みが殆どない、△:やや凹みがある、×:凹みが激しい、の4段階で相対評価する。
椅子に張った立体編物の表面を手で触って、◎:全くべたつかない、○:殆どべたつかない、Δ:ややべたつく、×:非常にべたつく、の4段階で相対評価した。
以下、本発明を実施例で具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
[参考例1]
(ポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントの製造)
実施例において使用したポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントは、以下の方法により製造した。
ηsp/c=0.92(o−クロロフェノールを溶媒として35℃で測定)のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃で紡口から吐出した。これを40℃の冷却浴中に導いて冷却しつつ、16.0m/分の速度の第1ロール群によって引張って細化した未延伸モノフィラメントとした。次いで、温度55℃の延伸浴中で5倍に延伸しながら80.0m/分の第2ロール群によって引張った。引き続き、120℃のスチーム浴中で弛緩熱処理を施しながら、72.0m/分の第3ロール群を経て第3ロール群と同速の巻取り機で巻取って、390デシテックス及び440デシテックスの延伸モノフィラメントを製造した。
固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。
[η]=lim(ηr−1)/C
C→0
定義中のηrは、純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレート糸又はポリエチレンテレフタレート糸の希釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg/100mlで表されるポリマー濃度である。
[実施例1]
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex/144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成する2枚の片側の筬(L6)及び連結部を形成する2枚の片側の筬(L3)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成するするもう一方の筬(L4)から、167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をオールインの配列で供給した。
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:1032/4523/
L5:1110/0001/
L6:4410/1145/
得られた立体編物は、音発生レベルが65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例2]
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex/144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成する2枚の片側の筬(L6)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成する2枚の片側の筬(L3)から、参考例1で製造した440dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成するするもう一方の筬(L4)から、84dtex/24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をオールインの配列で供給した。
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:1032/4523/
L5:1110/0001/
L6:4410/1145/
得られた立体編物は、音発生レベルが65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例3]
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex/144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成する2枚の片側の筬(L6)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成する2枚の片側の筬(L3)から、参考例1で製造した440dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成するするもう一方の筬(L4)から、84dtex/24フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をオールインの配列で供給した。
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:4523/1032/
L5:1110/0001/
L6:4410/1145/
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例4]
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用い、表側の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面を編地を形成する2枚の片側の筬(L5)から、501dtex/144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)を2イン2アウト(L1)と2アウト2イン(L2)とオールイン(L5)の配列で供給した。連結部を形成する2枚の片側の筬(L3)及び裏面を形成する2枚の片側の筬(L6)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した。連結部を形成する2枚の片側の筬(L4)から、167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表面の編地がメッシュで裏面の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/3233/4544/2322/
L2:4544/3222/0111/2333/
L3:1032/4523/
L4:1032/4523/
L5:1110/0001/
L6:3310/1134/
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例5]
実施例1で得られた生機を、シリコーン系油剤として反応性アミノ変性シリコーンエマルジョン(旭化成ワッカーシリコーン社製、商品名CT45E)を、溶液濃度1.0wt%に調整した溶液に1分間浸漬した。マングル絞り機にてマングル圧を0.5MPa、処理速度5m/minで絞液した。この生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表1に示す。
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例6]
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex/144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)及び裏面を形成するもう一方の筬(L6)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントを1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)とオールイン(L6)の配列で供給した。
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機をシリコーン系油剤として反応性アミノ変性シリコーンエマルジョン(旭化成ワッカーシリコーン社製、商品名CT45E)を、溶液濃度5.0wt%に調整した溶液に1分間浸漬した。マングル絞り機にてマングル圧を0.5MPa、処理速度5m/minで絞液した。この生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表2に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:4523/1032/
L5:1110/0001/
L6:3310/1134/
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例7]
実施例6で得られた生機を、シリコーン系油剤として反応性アミノ変性シリコーンエマルジョン(旭化成ワッカーシリコーン社製、商品名CT45E)を溶液濃度1.0wt%に調整した溶液に1分間浸漬した。マングル絞り機にてマングル圧を0.5MPa、処理速度5m/minで絞液した。この生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表2に示す。
得られた立体編物は、音発生を測定した結果、音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例8]
実施例1で得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その立体編物に、単糸繊度1.7dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維を2mm長にカットしたものを、フロッキー加工により立体編物の表面及び連結糸に充分付着させた。その諸物性を表2に示す。
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[実施例9]
実施例5で得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その立体編物に、単糸繊度1.7dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維を2mm長にカットしたものを、フロッキー加工により立体編物の表面及び連結糸に充分付着させた。その諸物性を表2に示す。
得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であり、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じさせず、クッション性も良好であった。
[比較例1]
実施例1において、連結糸を形成する2枚の片側の筬(L4)から167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)の代わりに、390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールインの配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。
得られた立体編物の諸物性を表3に示す。得られた立体編物の音発生レベルは65dBより高いものであった。クッション性は良好であったが、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じるものであった。
[比較例2]
実施例1において、連結糸を形成する2枚の片側の筬(L4)から167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)の代わり390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントと167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸をオールインの配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。
得られた立体編物の諸物性を表3に示す。得られた立体編物の音発生レベルは65dBより高いものであった。クッション性は良好なものの、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じるものであった。
[比較例3]
実施例1において、連結糸を形成する2枚の片側の筬(L3)から390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントと167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)を1本毎に交互にオールインの配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。
得られた立体編物の諸物性を表3に示す。得られた立体編物の音発生レベルは65dB以下であった。座った際に耳障りな音の発生による不快感は感じないものの、回復性が悪く良好なクッション性は得られなかった。
[比較例4]
実施例1において、連結糸を形成する2枚の片側の筬(L4)から、167dtex/48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)の代わりに167dtex/6フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をオールインの配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。
得られた立体編物の諸物性を表3に示す。得られた立体編物の音発生レベルは65dBより高いものであった。クッション性は良好なものの、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じるものであった。
[比較例5]
実施例5において、得られた生機をシリコーン系油剤として反応性アミノ変性シリコーンエマルジョン(旭化成ワッカーシリコーン社製、商品名CT45E)を溶液濃度0.01wt%に調整した溶液に1分間浸漬した。マングル絞り機にてマングル圧を0.5MPa、処理速度5m/minで絞液した。この生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏編地が平坦な立体編物を得た。その諸物性を表3に示す。
得られた立体編物の音発生レベルは65dBより高いものであった。クッション性は良好なものの、座った際に耳障りな音の発生による不快感を感じるものであった。
Figure 2005068605
Figure 2005068605
Figure 2005068605
本発明の立体編物は、自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー、車椅子、家具、事務用等の座席に好適に使用される。特に、これらの座席のクッション材に適している。
音発生レベルの測定装置の模式図である。 張設圧縮圧縮荷重−変位曲線を示すグラフである。

Claims (6)

  1. 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸からなる連結層により構成された立体編物であって、立体編物の圧縮時の音の発生レベルが65dB以下であり、モノフィラメントとマルチフィラメントが編成時に交編されて連結糸が形成され、連結糸における、マルチフィラメントの重量混率が10%以上50%以下、かつ、マルチフィラメントの単糸繊度が20デシテックス以下であることを特徴とする立体編物。
  2. 立体編物の直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み量が15mm以上80mm以下であり、直径100mmの円盤状圧縮治具を用いた245N荷重張設圧縮撓み時のヒステリシスロス率が70%以下であるであることを特徴とする請求項1記載の立体編物。
  3. 立体編物にシリコーン系油剤が固形分で0.05wt%以上5.0wt%以下付着していることを特徴とする請求項1又は2記載の立体編物。
  4. 立体編物に単糸繊度が0.1dtex以上10dtex以下の繊維がフロッキー加工により付着していることを特徴とする請求項1又は2記載の立体編物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の座席用立体編物。
  6. 請求項5に記載の座席用立体編物が、背部及び/又は座部のクッション材に用いられていることを特徴とするハンモック式座席。
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