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JP2005068188A - 圧電変換複合材料及びその製造方法 - Google Patents

圧電変換複合材料及びその製造方法 Download PDF

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JP2005068188A
JP2005068188A JP2003208676A JP2003208676A JP2005068188A JP 2005068188 A JP2005068188 A JP 2005068188A JP 2003208676 A JP2003208676 A JP 2003208676A JP 2003208676 A JP2003208676 A JP 2003208676A JP 2005068188 A JP2005068188 A JP 2005068188A
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JP2003208676A
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Masao Sato
雅男 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】制振材料等として各種分野に好適に使用することができ、低コストで、量産性、取扱性に優れた圧電変換材料を用いることにより、外部からの振動等を歪みエネルギーとして吸収してこれを効率良く電気に変換し、高温条件下で長期間保持された場合においても十分な圧電性を維持し、耐熱性が要求される用途に対しても好適に使用可能な圧電変換複合材料、及び該圧電変換複合材料の製造方法の提供。
【解決手段】主鎖型液晶ポリマーを含有する圧電変換材料により形成した圧電変換体を粉砕してなる粉砕片を、マトリクス材料中に分散させて粉砕片分散材料を調製する粉砕片分散材料調製工程を含むことを特徴とする圧電変換複合材料の製造方法である。前記粉砕が、凍結粉砕である態様が好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制振材料等として各種分野に好適に使用可能な圧電変換複合材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
制振材料は、振動を吸収する材料であり、多くのものが従来より開発されてきたが、近時、圧電変換を利用したものが注目されている。前記圧電変換を利用した制振材料は、一般に圧電素子部とマトリクス部とを有する。該制振材料における振動吸収のプロセスは以下の通りである。即ち、まず外部からの振動エネルギーを前記マトリクス部が歪みとして受け、該マトリクス部の歪みを前記圧電素子部が歪みとして受け、かつこれを電気に変換し、ジュール熱として該制振材料の外部に放出する。その結果、前記外部からの振動エネルギーは、前記制振材料に吸収されて熱に変換されて該制振材料から放出される。
【0003】
前記圧電変換を利用した制振材料としては、以下の3つが提案されている。
前記圧電変換を利用した制振材料としては、以下の3つが提案されている。
一つ目は、有機−無機コンポジット系制振材料である。該有機−無機コンポジット系制振材料は、例えば、ゴム等の有機材料によるマトリクス中に、チタン酸バリウム等の無機材料による圧電変換材料を分散させたものである(特許文献1〜3参照)。
二つ目は、有機圧電フィルム制振材料である。該有機圧電フィルム制振材料は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の圧電性を示すフィルムそのものである(非特許文献1参照)。
三つ目は、有機−有機コンポジット系制振材料である。該有機−有機コンポジット系制振材料は、例えば、ゴム等の有機材料によるマトリクス中に、フェノール系物質等の有機低分子による圧電変換材料を分散させたものである(特許文献4及び5参照)。
【0004】
しかし、これらの制振材料においては、以下のような問題がある。即ち、前記有機−無機コンポジット系制振材料の場合、前記チタン酸バリウム等の無機材料の単結晶を得るのが困難であり、また、該無機材料と前記マトリクスとにおける弾性率差が大き過ぎるため該マトリクスからの振動伝達性が十分でなく、歪みによって破損し易い等の問題がある。また、前記有機圧電フィルム制振材料の場合、圧電変換特性(以下「圧電性」と略称することがある)が経時劣化し、廃棄時の環境への悪影響がある等の問題がある。また、一般のドアサイズ200cm×100cmでは有効な制振特性を得るために必要な電気回路における最適抵抗が0.25Ωとなり、実用的には抵抗値が小さく実現不可能であるという問題がある(特許文献6参照)。また、前記有機−有機コンポジット系制振材料の場合、前記フェノール系物質等の有機低分子の配向性が十分でないため、圧電性が十分でなく、制振材料の機能は必ずしも十分でないという問題がある。更に、前記有機材料の中でも、優れた圧電性を持つ前記PVDF等の強誘電性ポリマーが広く用いられているが、ガラス転移温度(Tg)が低く、熱によりその圧電性が減衰し易いため、耐熱性が要求される用途には不向きであり、初期の性能を長期間維持できないという問題がある。一方、強誘電性液晶の場合、膜厚を大きくすることが困難であるという問題があり、また、セルロースの場合、圧電性が極性由来でないため、本質的に小さいという問題がある。
このため、従来における前記問題がなく、外部からの振動等を歪みエネルギーとして吸収してこれを効率良く電気に変換し、熱として放出可能であり、高温条件下で長期間保持された場合においても十分な圧電性を維持し、耐熱性が要求される用途に対しても好適に使用可能な圧電変換複合材料は未だ提供されていなく、該圧電変換複合材料を低コストで、効率よく製造する方法も未だ提供されていないのが現状である。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−31845号公報
【特許文献2】
特開平5−240298号公報
【特許文献3】
特開平6−126909号公報
【特許文献4】
特開2000−86900号公報
【特許文献5】
特開2000−273435号公報
【特許文献6】
特開平11−68190号公報
【非特許文献1】
住田雅夫、「圧電性フィルムを用いた吸遮音構造体」、機能材料、株式会社シーエムシー出版、1995年11月、Vol.15 No.11
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来における諸問題を解決し、以下の課題を解決することを目的とする。即ち、本発明は、制振材料等として各種分野に好適に使用することができ、低コストで、量産性、取扱性に優れた圧電変換材料を用いることにより、外部からの振動等を歪みエネルギーとして吸収してこれを効率良く電気に変換し、熱として放出可能であり、高温条件下で長期間保持された場合においても十分な圧電性を維持し、耐熱性が要求される用途に対しても好適に使用可能な圧電変換複合材料、及び該圧電変換複合材料自体を低コストで簡便に、かつ、効率よく量産可能な前記圧電変換複合材料の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 主鎖型液晶ポリマーを含有する圧電変換材料により形成した圧電変換体を粉砕してなる粉砕片を、マトリクス材料中に分散させて粉砕片分散材料を調製する粉砕片分散材料調製工程を含むことを特徴とする圧電変換複合材料の製造方法である。前記粉砕片分散材料調製工程において、主鎖型液晶ポリマーを含有する圧電変換材料により形成した圧電変換体を粉砕してなる粉砕片を、マトリクス材料中に分散させた粉砕片分散材料が調製される。該粉砕片分散材料により圧電変換複合材料が製造される。該圧電変換複合材料においては、外部からの振動エネルギーを前記マトリクスが歪みとして受け、該マトリクスの歪みを、圧電性を示す前記粉砕片が歪みとして受け、かつこれを電気に変換し、ジュール熱として外部に放出する。
<2> 主鎖型液晶ポリマーが、環状基を少なくとも含む基本骨格を繰返し単位として有する前記<1>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<3> 主鎖型液晶ポリマーが、ポリエステルから選択される少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<4> 主鎖型液晶ポリマーが、芳香族ポリマーから選択される少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<5> 芳香族ポリマーが、芳香族ポリエステルから選択される少なくとも1種である前記<4>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<6> 芳香族ポリエステルが、芳香族ジオール、芳香族ジカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸から選択される少なくとも1種である前記<5>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<7> 芳香族ポリマーが、下記構造式(1)で表される構造を含む前記<4>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
構造式(1)
【化2】
Figure 2005068188
<8> 主鎖型液晶ポリマーが、主鎖方向と略平行な方向に最大の分極率を有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<9> 圧電変換体が、フィルム状及び糸状のいずれかである前記<1>から<8>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。前記フィルム状及び糸状のいずれかである圧電変換体を用いることにより、粉砕片が低コストで、大量に、かつ、効率よく製造される。
<10> 粉砕が、凍結粉砕である前記<1>から<9>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。前記粉砕において、凍結粉砕により粉砕することにより、粉砕片が低コストで、かつ、効率よく量産され、これにより、該圧電変換複合材料自体も低コストで、かつ、効率よく量産される。
<11> 凍結粉砕における冷却温度が、前記圧電変換体のガラス転移温度(Tg)未満である前記<10>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<12> 粉砕片が、糸状片、膜状片及び粒状片の少なくともいずれかから選択される前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、前記マトリクスが受けた歪を、糸状片、膜状片及び粒状片の少なくともいずれかから選択される粉砕片が歪として受け、かつこれを電気に変換し、ジュール熱として外部に放出する。
<13> 粉砕片が、糸状片であり、該糸状片の直径、長さ及び材料が略同じである前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ない。このため、該圧電変換複合材料は外部からの特定の周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<14> 粉砕片が、糸状片であり、該糸状片の直径、長さ及び材料の少なくとも1つが異なる前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差がある。このため、該圧電変換複合材料は外部からのあらゆる周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<15> 粉砕片が、膜状片であり、該膜状片の面積、厚み及び材料が略同じである前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ない。このため、該圧電変換複合材料は外部からの特定の周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<16> 粉砕片が、膜状片であり、該膜状片の面積、厚み及び材料の少なくとも1つが異なる前記<1>から<11>のいずれか記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差がある。このため、該圧電変換複合材料は外部からのあらゆる周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<17> 粉砕片が、粒状片であり、該粒状片の体積及び材料の少なくとも1つが略同じである前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ない。このため、該圧電変換複合材料は外部からの特定の周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<18> 粉砕片が、粒状片であり、該粒状片の体積及び材料の少なくとも1つが異なる前記<1>から<11>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、粉砕片毎の圧電変換能の周波数特性に差がある。このため、該圧電変換複合材料は外部からのあらゆる周波数領域の振動エネルギーを効率よく受ける場合に好適に用いられる。
<19> 粉砕片分散材料調製工程により粉砕片分散材料を調製した後、該粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う前記<1>から<18>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<20> 塗布が、スピンコート法、バーコート法、ロールコート法、ニーダーコート法、カーテンコート法、ダイコート法、ブレードコート法、ディップコーティング法、スプレーコート法、ドクターコート法及びグラビアコート法から選択されるいずれかの方法により行われる前記<19>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<21> 成形が、圧縮成形法、トランスファ成形法、射出成形法、粉末成形法、回転成形法、ブロー成形法、インジェクションブロー成形法、エクストルージョンブロー成形法、押出成形法、吹込成形法、カレンダ成形法、熱成形法、プレシャ成形法、流動成形法、ペースト成形法、真空成形法、発泡成形法、積層成形法及び流動成形法から選択されるいずれかの方法により行われる前記<19>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<22> 粉砕片における分極の方向及び向きが粉砕片間で互いに不規則となるように前記粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う前記<19>から<21>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<23> 粉砕片における分極の方向及び向きが粉砕片間で互いに略同一となるように前記粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う前記<19>から<21>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<24> 粉砕片分散材料が、前記マトリクス材料を溶解可能であり、かつ、前記粉砕片を実質的に溶解しない溶剤を少なくとも含む混合物である前記<1>から<23>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<25> 溶剤が、水、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドン、メタノール、n−ヘキサン、トルエン及びキシレンから選択される少なくとも1種である前記<24>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<26> マトリクス材料が、導電性材料を含有する前記<1>から<25>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、該導電性微粒子が前記マトリクス材料中に分散されるので、前記粉砕片により歪エネルギーから変換された電気エネルギーが、前記導電性材料を介して前記マトリクス材料中を効率的に伝播し、ジュール熱として外部に効率的に放出される。
<27> 導電性材料が、導電性微粒子及び導電性フィラーから選択される前記<26>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、該導電性微粒子が前記マトリクス材料中に分散されるので、前記粉砕片により歪エネルギーから変換された電気エネルギーが、前記導電性微粒子及び導電性を介して前記マトリクス材料中を効率的に伝播し、ジュール熱として外部に効率的に放出される。
<28> 導電性微粒子が、金属微粒子、半導体微粒子、カーボンブラック、フラーレン及びカーボンナノチューブから選択される前記<27>に記載の圧電変換複合材料の製造方法である。該圧電変換複合材料においては、該導電性微粒子が前記マトリクス材料中に分散されるので、前記粉砕片により歪エネルギーから変換された電気エネルギーが該導電性微粒子により効率的に伝播され、ジュール熱として外部に効率的に放出される。
<29> マトリクス材料が、樹脂、ゴム及び熱可塑性エラストマーから選択される前記<1>から<28>のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法である。
<30> 前記<1>から<29>のいずれかに記載の製造方法により製造されることを特徴とする圧電変換複合材料である。
<31> 加熱前の室温における粉砕片の圧電性αと、該粉砕片を85℃に加熱した状態で7日間保持させた後の室温における圧電性βと、から計算される減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)が、0.1以下である前記<30>に記載の圧電変換複合材料である。該圧電変換複合材料においては、前記減衰率が0.1以下であることにより、高温条件下で長期間保持された場合においても、圧電性が十分に維持される。
<32> 圧電変換複合材料が、制振材料として用いられる前記<30>から<31>のいずれかに記載の圧電変換複合材料である。
<33> 圧電変換複合材料が、減衰させたい振動の振動数をωとし、前記粉砕片の容量をCとし、マトリクス材料の導電抵抗をRとした時、R≒1/ωCである前記<30>から<32>のいずれかに記載の圧電変換複合材料である。
【0008】
【発明の実施の形態】
(圧電変換複合材料及びその製造方法)
本発明の圧電変換複合材料の製造方法は、粉砕片分散材料調製工程を含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程を含む。本発明の圧電変換複合材料は、本発明の圧電変換複合材料の製造方法により製造される。本発明の圧電変換複合材料については、前記圧電変換複合材料の製造方法の説明を通じてその内容を明らかにする。
【0009】
<粉砕片分散材料調製工程>
前記粉砕片分散材料調製工程は、主鎖型液晶ポリマーを含有する圧電変換材料により形成した圧電変換体を粉砕してなる粉砕片を、マトリクス材料中に分散させて粉砕片分散材料を調製する工程である。
【0010】
−粉砕片分散材料−
前記粉砕片分散材料は、前記粉砕片を前記マトリクス材料中に分散させることにより調製され、さらに必要応じて適宜選択したその他の成分が配合されていてもよい。
【0011】
前記粉砕片をマトリクス材料中に分散させる方法としては、特に制限はなく、公知の分散方法により分散することができる。例えば、前記マトリクス材料中に前記粉砕片を投入し、マトリクス材料を攪拌することなどにより前記粉砕片をマトリクス材料中に効率よく分散させることができる。
【0012】
−−粉砕片−−
前記粉砕片は、圧電変換体を粉砕することにより形成される。
前記粉砕片の形状としては、圧電性を示す限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、糸状片、膜状片及び粒状片の少なくともいずれかから好適に選択することができる。
【0013】
前記粉砕片の大きさ、面積、直径、長さ、厚み、数等については特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記粉砕片が前記糸状片である場合、該糸状片の直径、長さ及び材料が略同じであってもよいし、該糸状片の直径、長さ及び材料の少なくとも1つが異なっていてもよい。前者の場合、糸状片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ないため、該圧電変換複合材料は外部から振動エネルギーを略均一に受ける場合に好適であり、後者の場合、糸状片毎に圧電変換能に差があるため、該圧電変換複合材料は外部から特定の周波数領域の振動エネルギーを効率良く受ける場合に好適である。
前記粉砕片が前記膜状片である場合、該膜状片の面積、厚み及び材料が略同じであってもよいし、該膜状片の面積、厚み及び材料の少なくとも1つが異なっていてもよい。前者の場合、膜状片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ないため、該圧電変換複合材料は外部から振動エネルギーを略均一に受ける場合に好適であり、後者の場合、膜状片毎に圧電変換能に差があるため、該圧電変換複合材料は外部からあらゆる周波数領域の振動エネルギーを平均的に受ける場合に好適である。
前記粉砕片が、前記粒状片である場合、該粒状片の体積及び材料が略同じであってもよいし、該粒状片の体積及び材料の少なくとも1つが異なっていてもよい。前者の場合、粒状片毎の圧電変換能の周波数特性に差が少ないため、該圧電変換複合材料は外部から振動エネルギーを略均一に受ける場合に好適であり、後者の場合、粒状片毎に圧電変換能に差があるため、該圧電変換複合材料は外部からあらゆる周波数領域の振動エネルギーを平均的に受ける場合に好適である。
【0014】
前記粉砕片は、図1に示すように、粉砕片10における分極の方向及び向きが前記粉砕片間で互いに不規則(分極のベクトルの向きが前記粉砕片間でランダム)となるようにマトリクス20中に存在していてもよいし、図2及び3に示すように、粉砕片10における分極の方向及び向きが前記粉砕片間で互いに略同一(分極の方向及び向きが前記粉砕片間で略同一、前記粉砕片間で分極がキャンセルし合わない)となるようにマトリクス20中に存在していてもよい。前者の場合、任意の方向から振動エネルギーが前記粉砕片において効率的に(指向性なしで)圧電変換可能な点で好ましく、後者の場合、特定の方向からの振動エネルギーが前記粉砕片において効率的に(指向性ありで)圧電変換可能な点で好ましい。
【0015】
前記粉砕片の弾性率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記マトリクス材料の弾性率と略同じであるのが好ましい。この場合、前記マトリクス材料の歪みが前記粉砕片に効率良く伝達されるので、圧電変換能に優れる点で有利である。
【0016】
前記粉砕片の前記圧電変換複合材料における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4質量%以上が好ましい。
前記含有量が4質量%を超える場合には、圧電変換能が十分でないことがある。
【0017】
前記粉砕の方法としては、特に制限はなく、公知の粉砕方法の中から適宜選択することができるが、凍結粉砕法を用いることが好ましい。前記凍結粉砕は、公知の凍結粉砕機を用いて粉砕することができる。前記粉砕の方法として凍結粉砕法を用いることにより、粉砕片を低コストで大量に、効率よく、しかも簡便に製造することができ、前記圧電変換複合材料自体も低コストで簡便に、しかも効率よく製造可能である点で有利である。
【0018】
前記凍結粉砕法における凍結温度としては、特に制限はないが、前記圧電変換体のTg(ガラス転移温度)未満が好ましく、該Tg−20℃〜−270℃がより好ましく、該Tg−50℃〜−270℃が特に好ましい。凍結温度が前記Tg(ガラス転移温度)を超えると、前記圧電変換体を効率よく粉砕片にすることができなくなる場合がある。
【0019】
前記凍結粉砕法は、公知の冷媒を用いて冷却させることができる。前記冷媒としては、例えば、液体窒素、ドライアイス、冷却空気、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)、HC(ハイドロカーボン)、などが挙げられるが、冷却温度、量産性などの点で液体窒素が好ましい。前記冷媒は、前記圧電変換体を前記冷媒中に浸漬させることにより冷却することもできるし、前記圧電変換体の雰囲気を冷却することにより冷却することもできる。
【0020】
−−マトリクス材料−−
前記マトリクス材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー、などが挙げられる。また、該マトリクス材料は、必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有していてもよい。
【0021】
前記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが挙げられ、これらの中でも熱可塑性樹脂が好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、前記圧電変換複合材料の可撓性を調整する目的で前記樹脂中に可塑剤を添加してもよい。
前記樹脂の具体例としては、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタアクリレート、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン三元共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、アクリル・塩化ビニル共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール、塩素化塩化ビニル、などが挙げられる。
【0022】
前記ゴムとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然ゴム、合成ゴム、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゴムの具体例としては、天然ゴム、変性天然ゴム、グラフト天然ゴム、環化天然ゴム、塩素化天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、カルボキシル化ニトリルゴム、ニトリルゴム/塩化樹脂ブレンド、ニトリルゴム/EPDMゴムブレンド、ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム、アクリルゴム、エチレン−アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒドロリンゴム、エピクロロヒドリン−エチレンオキサイドゴム、メチルシリコーンゴム、ビニル−メチルシリコーンゴム、フェニル−メチルシリコーンゴム、フッ化シリコーンゴム、などが挙げられる。
【0023】
前記熱可塑性エラストマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0024】
−−−その他の成分−−−
前記その他の成分としては、例えば、導電性材料、溶剤、酸化防止剤、老化防止剤、劣化防止剤、オゾン劣化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体、光安定剤、防腐剤、防カビ剤、などが挙げられる。
【0025】
前記導電性材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性微粒子、導電性フィラー、などが好適に挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記圧電性を有する粉砕片により振動エネルギーから変換された電気エネルギーを効率良く該マトリクス材料中に伝播させることができ有利である。
前記導電性微粒子としては、例えば、金属微粒子、半導体微粒子、カーボンブラック、フラーレン、カーボンナノチューブ、などが好適に挙げられる。
前記金属微粒子としては、例えば、銅、鉄、ニッケル等の金属、合金等の微粒子、などが挙げられる。
前記半導体微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ等の金属酸化物、などが好適に挙げられる。
【0026】
前記導電性材料の前記マトリクス材料における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5〜50質量%が好ましい。
前記含有量が前記好ましい数値範囲外の場合には電気エネルギーの変換能が十分でないことがある。
【0027】
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記マトリクス材料を溶解可能であり、かつ、前記粉砕片を実質的に溶解しない溶剤であることが好ましく、例えば、水、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドン、メタノール、n−ヘキサン、トルエン、キシレン、などが挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0028】
前記酸化防止剤としては、例えば、クロマン化合物、クマラン化合物、フェノール化合物(例、ヒンダードフェノール)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン化合物、などが挙げられる。なお、酸化防止剤については、特開昭61−159644号公報などに記載されている。
【0029】
前記老化防止剤としては、例えば、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラバーダイジェスト社)p76〜121に記載のものが挙げられる。
【0030】
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール化合物(米国特許3533794号明細書記載)、4−チアゾリドン化合物(米国特許3352681号明細書記載)、ベンゾフェノン化合物(特開昭46−2784号公報記載)及び紫外線吸収ポリマー(特開昭62−260152号公報記載)、などが挙げられる。
【0031】
前記金属錯体としては、例えば、米国特許4241155号、同4245018号、同4254195号の各明細書、特開昭61−88256号、同62−174741号、同63−199248号、特開平1−75568号、同1−74272号の各公報に記載されているものが適当である。
また、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラバーダイジェスト社)p122〜137に記載の紫外線吸収剤、光安定剤も好ましく用いられる。
【0032】
−−圧電変換体−−
前記圧電変換体は、前記圧電変換材料により形成される。
前記圧電変換体の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記圧電変換材料を塗布する方法、前記圧電変換材料を成形する方法、などが挙げられる。
【0033】
前記塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の塗布法の中から適宜選択することができ、例えば、スピンコート法、バーコート法、ロールコート法、ニーダーコート法、カーテンコート法、ダイコート法、ブレードコート法、ディップコーティング法、スプレーコート法、ドクターコート法、グラビアコート法、などが挙げられる。なお、前記圧電変換材料は、前記主鎖型液晶ポリマーを配向させる点でラビング膜上に塗布するのが好ましい。該ラビング膜の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。また、前記塗布の際には、溶剤を使用することができる。該溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、これらの溶剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、前記塗布を行った後、乾燥、電場による配向、膜硬化を行ってもよい(図4参照)。
【0034】
前記成形方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の成形方法の中から適宜選択することができ、例えば、圧縮成形法、トランスファ成形法、射出成形法、粉末成形法、回転成形法、ブロー成形法、インジェクションブロー成形法、エクストルージョンブロー成形法、押出成形法、吹込成形法、カレンダ成形法、熱成形法、プレシャ成形法、流動成形法、ペースト成形法、真空成形法、発泡成形法、積層成形法、などが挙げられる(図4参照)。
【0035】
前記圧電変換体の形状としては、特に制限されないが、フィルム状又は糸状とすることが好ましい。前記圧電変換体をフィルム状又は糸状とすることにより、配向の為の印加電圧を低く抑えることが可能となるため、低コストでの生産が可能となり、また前記圧電変換体のサイズ制御が容易となり、マトリクス材料を広範な材料から選択することが可能となり、生産工程を簡素化することが可能となるため、量産性を向上させることができる点で有利である。
【0036】
−−圧電変換材料−−
前記圧電変換材料は、前記主鎖型液晶ポリマーを含有し、必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有してもよい。
【0037】
−−−主鎖型液晶ポリマー−−−
前記主鎖型液晶ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、環状基を少なくとも含む基本骨格を繰返し単位として有するものなどが挙げられ、具体的には、環状基と連結部と環状基と官能基とスペーサ部とを含む基本骨格を繰返し単位として有するものなどが好適に挙げられる。
【0038】
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリエステルが好ましく、芳香族ポリマーがより好ましく、芳香族ポリエステルが特に好ましい。
【0039】
前記芳香族ポリエステルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、表1に示すような、芳香族ジオール、芳香族ジカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸から選択される少なくとも1種をモノマーユニットとして含むもの、などが好適に挙げられる。
【0040】
【表1】
Figure 2005068188
【0041】
前記芳香族ポリマーとしては、例えば、下記構造式(1)で表される構造を含むものが好適に挙げられる。
構造式(1)
【化3】
Figure 2005068188
前記構造式(1)中、m及びnは重合度を表す。該m及びnの比(m:n)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、90:10〜50:50が好ましく、80:20〜60:40がより好ましい。
【0042】
前記芳香族ポリマーとしては、前記構造式(1)で表される構造を含むもの以外に、下記各構造式で表される構造を含むものなど、が好適に挙げられる。
【0043】
【化4】
Figure 2005068188
【0044】
【化5】
Figure 2005068188
【0045】
【化6】
Figure 2005068188
【0046】
【化7】
Figure 2005068188
【0047】
【化8】
Figure 2005068188
【0048】
【化9】
Figure 2005068188
【0049】
【化10】
Figure 2005068188
【0050】
【化11】
Figure 2005068188
【0051】
【化12】
Figure 2005068188
【0052】
【化13】
Figure 2005068188
【0053】
【化14】
Figure 2005068188
【0054】
【化15】
Figure 2005068188
【0055】
【化16】
Figure 2005068188
【0056】
【化17】
Figure 2005068188
【0057】
【化18】
Figure 2005068188
【0058】
【化19】
Figure 2005068188
【0059】
【化20】
Figure 2005068188
【0060】
【化21】
Figure 2005068188
但し、m及びnは、重合度を表す。Xは、−C(CH−、−CH−、−O−、−S−、又は−SO−を表す。yは、0又は1を表す。
【0061】
【化22】
Figure 2005068188
【0062】
前記主鎖型液晶ポリマーの合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記スキームで表されるような合成方法などが挙げられる。なお、一般に、モノマーのモル比は一定であっても、例えば、反応温度、反応時間を適宜選択することにより、重合度の異なる前記主鎖型ポリマーを合成することができる。
【0063】
【化23】
Figure 2005068188
但し、nは、整数を表す。Xは、水素原子、ハロゲン原子、又は炭化水素基を表す。
【0064】
【化24】
Figure 2005068188
但し、Acは、アセチル基を表す。x及びnは、整数を表す。
【0065】
【化25】
Figure 2005068188
但し、Acは、アセチル基を表す。nは、整数を表す。
【0066】
【化26】
Figure 2005068188
但し、nは、整数を表す。
【0067】
【化27】
Figure 2005068188
但し、Acは、アセチル基を表す。nは、整数を表す。
【0068】
前記主鎖型液晶ポリマーは、適宜合成したものであってもよいし、市販品であってもよい。
なお、該市販品としては、デュポン株式会社製の「ゼナイト(登録商標)」、住友化学工業株式会社製の「スミカスーパー(登録商標)」、株式会社クラレ製の「ベクトラン(登録商標)」、大日本インキ化学工業株式会社製の「オクタ(登録商標)」、ポリプラスチックス株式会社製の「ベクトラ(登録商標)」、ユニチカ株式会社製の「ロッドラン」、日本石油化学工業株式会社製の「ザイダー(登録商標)」、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製の「ノバキュレート(登録商標)」、東レ株式会社製の「シベラス(登録商標)」、などが好適に挙げられる。
【0069】
前記主鎖型液晶ポリマーの特性としては、特に制限はないが、例えば、第二次高調波発生(SHG活性)を示すことが好ましく、また、主鎖方向と略平行な方向に最大の分極率を有することも好ましい。なお、前記主鎖型液晶ポリマーがSHG(Second Harmonic Generation)活性を示すのは、以下の理由によるものと推測される。即ち、図1及び図2(T. Watanabe et al. Jpn. J. Appl. Phys. 1996 . Vol . 35. l 505 参照)に示すように、そのモノマーユニットの重合度に応じて分極率が大きくなる。そして、分子量が増加し、双極子モーメントd*がある点を超えたところで、対称中心を持たない相構造になるためと推測される。
【0070】
−−−その他の成分−−−
前記その他の成分としては、例えば、接着用ポリマー、などが挙げられる。
前記接着用ポリマーとしては、公知の接着ポリマーから適宜選択することができるが、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ノルボルネン系樹脂、レゾルシン樹脂、フラン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸エステルブタジエンアクリルニトリルゴム、ネオプレン、デンプン、変性デンプン、デキストリン(白色デキストリン、黄色デキストリン)、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングルコールエステル、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビヤゴム、セルロース誘導体などが挙げられる。前記セルロース誘導体としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、等を挙げることができる。これらの接着用ポリマーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0071】
<その他の工程>
本発明の製造方法において、粉砕片分散材料調製工程により粉砕片分散材料を調製した後、該粉砕片分散材料を塗布工程及び成形工程のいずれかを行うことが好ましく、その他必要に応じて適宜選択した工程を行うこともできる(図4参照)。
【0072】
−塗布工程−
前記粉砕片分散材料を塗布する方法としては、特に制限はなく、公知の塗布方法の中から適宜選択することができ、例えば、スピンコート法、バーコート法、ロールコート法、ニーダーコート法、カーテンコート法、ダイコート法、ブレードコート法、ディップコーティング法、スプレーコート法、ドクターコート法、グラビアコート法、などが挙げられる。
【0073】
前記粉砕片が、糸状片及び膜状片の少なくともいずれかである場合に、前記塗布方法から適宜選択した方法(例えば、ニーダーコート法、ディップコーティング法、グラビアコート法、ロールコート法、カーテンコート法、ダイコート法、スプレーコート法、等)で塗布することにより、図1に示すように、膜状片10における分極の方向及び向きが前記膜状片間で互いに不規則となるように前記塗布することもできる。また、前記塗布方法から適宜選択した方法(例えば、スピンコーティング法、バーコート法、ブレードコート法、ドクターコート法、等)で塗布することにより、図2及び図3に示すように、膜状片10における分極の方向及び向きが前記膜状片間で互いに略同一となるように塗布することもできる。
【0074】
−成形工程−
前記粉砕片分散材料を成形する方法としては、特に制限はなく、公知の成形方法の中から適宜選択することができ、例えば、圧縮成形、トランスファ成形、射出成形、粉末成形、回転成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形、エクストルージョンブロー成形、押出成形、吹込成形、カレンダ成形、熱成形、プレシャ成形、流動成形、ペースト成形、真空成形、発泡成形、積層成形、流動成形、などが挙げられる。
【0075】
前記粉砕片が、糸状片及び膜状片の少なくともいずれかである場合に、前記成形方法から適宜選択した方法(例えば、圧縮成型、トランスファ成形、射出成形、粉末成形、インジェクションブロー成形、等)で成形することにより、図1に示すように、膜状片10における分極の方向及び向きが前記膜状片間で互いに不規則となるように成形することもできる。また、前記成形方法から適宜選択した方法(例えば、押出成形、吹込み成形、カレンダ成形、エクストルージョンブロー成形、等)で成形することにより、図2及び図3に示すように、膜状片10における分極の方向及び向きが前記膜状片間で互いに略同一となるように成形することもできる。
【0076】
前記成形の成形圧としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、100kg/cm〜5,000kg/cmが好ましく、500kg/cm〜3,000kg/cmがより好ましい。前記成形圧が100kg/cm未満であると成形強度が不十分となる場合があり、5,000kg/cm超えると成形不良となる場合がある。
前記成形の温度としては、20℃〜500℃が好ましく、50℃〜400℃がより好ましい。前記温度が20℃未満であると成形に必要な流動性が得られない場合があり、500℃を超えると劣化を起こす場合がある。
前記成形の速度としては、10mm/秒〜1,000mm/秒が好ましく、20mm/秒〜700mm/秒がより好ましい。前記速度が10mm/秒未満であると前記粉砕片の材料強度が不十分な場合があり、1,000mm/秒を超えると前記粉砕片が変形を起こしてしまう場合がある。
【0077】
−乾燥工程−
前記塗布工程及び成形工程のいずれかを行った後、前記粉砕片分散材料を乾燥させる乾燥工程を行うことが好ましい。前記乾燥工程は、特に制限はなく、公知の乾燥方法を適宜選択して用いることができる。
【0078】
前記圧電変換複合材料は、加熱前の室温における粉砕片の圧電性αと、該粉砕片を85℃に加熱した状態で7日間保持させた後の室温における圧電性βと、から計算される減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)が、0.1以下が好ましく、0.05がより好ましく、0であることが特に好ましい。
前記圧電性の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択した方法により測定することができるが、例えば、圧電特性測定装置(例えば、d33メーター)により簡便に測定することができる。
前記減衰率が0.1以下に抑制されることにより、高温条件下で長期間保持された場合においても十分な圧電性を維持し耐熱性を要求される用途に対して好適に使用することができる点で有利である。
【0079】
本発明の圧電変換複合材料は、各種分野において好適に使用することができるが、制振材料として使用するのが特に好ましい。
本発明の圧電変換複合材料においては、外部からの振動エネルギーを前記マトリクス材料が歪みとして受け、該マトリクス材料の歪みを圧電性を示す粉砕片が歪みとして受け、かつこれをマトリクス部で電気に変換し、ジュール熱として外部に放出する。その結果、外部からの振動エネルギーが効率良く吸収される。
【0080】
前記圧電変換複合材料を制振材料として使用する場合、減衰させたい振動の振動数をωとし、圧電性を示す粉砕片の容量をCとし、マトリクス材料の導電抵抗をRとした時、R≒1/ωC、であるのが制振能を最大にする観点からは好ましい。
【0081】
本発明の圧電変換複合材料の製造方法によれば、前記圧電変換複合材料自体を低コストで簡便に、かつ、効率よく量産することができ、該圧電変換複合材料は外部からの振動等を歪みエネルギーとして吸収してこれを効率良く電気に変換し、熱として放出可能であり、制振材料などに好適に用いることができる。
【0082】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0083】
(製造例1)
−圧電変換材料の製造−
−−主鎖型液晶ポリマーの合成−−
4−アセトキシ安息香酸137質量部、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸63質量部、及び酢酸カリウム0.01質量部を反応容器に仕込み、攪拌しながら150℃まで温度を上昇させ、十分に窒素置換させた。更に攪拌しながら300℃まで温度を上昇させ、発生する酢酸を除去させながら反応容器内を徐々に減圧させた。この状態で1時間攪拌し続け、下記構造式(1)で表される主鎖型液晶ポリマーAを合成した。
該主鎖型液晶ポリマーAを少量取り2枚のガラスにはさみ、加熱しながら偏光顕微鏡で軟化が始まる温度を観察したところ、約310℃であった。
なお、下記構造式(1)におけるm及びnは、約m:n=73:27であった。
【0084】
構造式(1)
【化28】
Figure 2005068188
【0085】
−−ポーリング処理−−
前記主鎖型液晶ポリマーAを約200μmの厚みにプレス処理し、シート状のサンプルAを作製した。これをホットプレート上に固定し、該サンプルAの上部から1.5cm離してタングステン針を設置し、これに9.5kVの電圧を加えコロナポーリング処理することによりシート状の圧電変換材料Aを製造した。該圧電変換材料Aについて以下の減衰率の評価を行った。
なお、前記サンプルAの温度は、前記コロナポーリング処理中、320℃に保持された。
【0086】
<減衰率評価>
加熱前の室温における前記圧電変換材料Aの前記圧電性αをd33メーターで測定したところ、5.8pC/Nであった。また、前記圧電変換材料Aを85℃に加熱した状態で7日間放置させた後に室温で同様の測定をしたところ、前記圧電性βは5.8pC/Nであった。該圧電性α及びβの測定結果より、前記圧電変換材料Aの減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)を計算したところ、該減衰率は0であった。
【0087】
(製造例2)
−圧電変換材料の製造−
−−主鎖型液晶ポリマーの合成−−
4−アセトキシ安息香酸137質量部、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸63質量部、及び酢酸カリウム0.01質量部を反応容器に仕込み、攪拌しながら150℃まで温度を上昇させ、十分に窒素置換させた。更に攪拌しながら250℃まで温度を上昇させ、発生する酢酸を除去させながら反応容器内を徐々に減圧させた。この状態で3時間攪拌し続け、下記構造式(1)で表される主鎖型液晶ポリマーBを合成した。
該主鎖型液晶ポリマーBを少量取り2枚のガラスにはさみ、加熱しながら偏光顕微鏡で軟化が始まる温度を観察したところ、約240℃であった。
また、下記構造式(1)におけるm及びnは、約m:n=73:27であった。
【0088】
構造式(1)
【化29】
Figure 2005068188
【0089】
得られた前記主鎖型液晶ポリマーBを用い、製造例1と同様にして、シート状のサンプルB(厚み:約200μm)を作製した後、前記コロナポーリング処理することによりシート状の圧電変換材料Bを製造した。
なお、前記サンプルBの温度は、前記コロナポーリング処理中、260℃に保持された。
【0090】
また、製造した前記圧電変換材料Bについて、製造例1と同様にして圧電性の測定を行ったところ、前記圧電性αは、1.2pC/Nであり、前記圧電性βは1.1pC/Nであった。該圧電性α及びβの測定結果より、前記圧電変換材料Bの減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)を計算したところ、該減衰率は0.08であった。
【0091】
(製造例3)
−圧電変換材料の製造−
−−主鎖型液晶ポリマーの合成−−
4−アセトキシ安息香酸137質量部、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸63質量部、及び酢酸カリウム0.01質量部を反応容器に仕込み、攪拌しながら150℃まで温度を上昇させ、十分に窒素置換させた。更に攪拌しながら280℃まで温度を上昇させ、発生する酢酸を除去させながら反応容器内を徐々に減圧させた。この状態で1.5時間攪拌し続け、下記構造式(1)で表される主鎖型液晶ポリマーCを合成した。
該主鎖型液晶ポリマーCを少量取り2枚のガラスにはさみ、加熱しながら偏光顕微鏡で軟化が始まる温度を観察したところ、約270℃であった。
【0092】
構造式(1)
【化30】
Figure 2005068188
【0093】
得られた前記主鎖型液晶ポリマーCを用い、製造例1と同様にして、シート状のサンプルC(厚み:約200μm)を作製した後、前記コロナポーリング処理することによりシート状の圧電変換材料Cを製造した。
なお、前記サンプルCの温度は、前記コロナポーリング処理中、280℃に保持された。
【0094】
また、製造した前記圧電変換材料Cについて、製造例1と同様にして圧電性の測定を行ったところ、前記圧電性αは7.4pC/Nであり、前記圧電性βは7.2pC/Nであった。該圧電性α及びβの測定結果より、前記圧電変換材料Cの減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)を計算したところ、該減衰率は0.03であった。
【0095】
(製造例4)
−圧電変換材料の製造−
−−主鎖型液晶ポリマーの合成−−
4−アセトキシ安息香酸137質量部、6−アセトキシ−2−ナフトエ酸63質量部、及び酢酸カリウム0.01質量部を反応容器に仕込み、攪拌しながら150℃まで温度を上昇させ、十分に窒素置換させた。更に攪拌しながら290℃まで温度を上昇させ、発生する酢酸を除去させながら反応容器内を徐々に減圧させた。この状態で1時間攪拌し続け、下記構造式(1)で表される主鎖型液晶ポリマーDを合成した。
該主鎖型液晶ポリマーDを少量取り2枚のガラスにはさみ、加熱しながら偏光顕微鏡で軟化が始まる温度を観察したところ、約285℃であった。
また、下記構造式(1)におけるm及びnは、約m:n=73:27であった。
【0096】
構造式(1)
【化31】
Figure 2005068188
【0097】
得られた前記主鎖型液晶ポリマーDを用い、製造例1と同様にして、シート状のサンプルD(厚み:約200μm)を作製した後、前記コロナポーリング処理することによりシート状の圧電変換材料Dを製造した。なお、前記サンプルDの温度は、前記コロナポーリング処理中、295℃に保持された。
【0098】
また、製造した前記圧電変換材料Dについて、製造例1と同様にして圧電性の測定を行ったところ、前記圧電性αは9.5pC/Nであり、前記圧電性βは9.4pC/Nであった。該圧電性α及びβの測定結果より、前記圧電変換材料Dの減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)を計算したところ、該減衰率は0.01であった。
【0099】
(実施例1)
圧電性を示す粉砕片として、下記構造式(1)で表される、芳香族液晶ポリマーを凍結粉砕機(井元製作所製)を用いて凍結粉砕し、糸状片の粉砕片を調製した。該凍結粉砕機においては、前記冷媒として液体窒素を使用した。また、冷却温度は−196℃であった。前記粉砕片は、凍結粉砕法を用いることにより、低コストで簡便に、しかも効率よく、大量の粉砕片を一度に製造することができた。
また、マトリクス材料として、アクリルゴム(日本ゼオン社製、NipolAR31)100質量部に、導電性材料としてカーボンブラック(東海カーボン社製、シースト3HAF)50質量部、ステアリン酸1質量部、滑剤(大日本インキ社製、グレッグG8205)1質量部、老化防止剤(大内新興化学社製、ノクラックWhite)2質量部、及び、加硫剤(大内新興化学社製、バルノックAB)1.5質量部を添加し、前記調製した粉砕片を投入し、50℃で2時間攪拌混合させて、混合物(前記粉砕片分散材料)を調製した。
【0100】
構造式(1)
【化32】
Figure 2005068188
【0101】
以上により得た混合物(粉砕片分散材料)を、150℃、500Kg/cmの圧力で10分圧縮成型し、シート状の圧電変換複合材料の試験片Aを低コストで簡便に、しかも効率よく製造することができた。該試験片Aについて、JISG0602に規定されている片持ち梁法に従って共振周波数(Hz)と損失係数との関係を調べた。結果を図7(A)に示した。また、JIS G0602に規定されている中央加振法に従って反共振周波数(Hz)と損失係数との関係を調べた。結果を図7(B)に示した。なお、該圧電変換複合材料における前記糸状片の含有量は13質量%であった。
【0102】
(実施例2)
前記マトリクス材料としてポリビニルアルコールの水溶液に、実施例1で製造した加工片を投入し、170℃で8時間攪拌混合して実施例2の水溶液(前記加工片分散材料)を調製し、該加工片分散材料をバーコート法により塗布、乾燥してシート状の圧電変換複合材料の試験片Bを製造した。製造した該試験片Bについて、実施例1と同様にして、共振周波数(Hz)及び反共振周波数(Hz)と損失係数との関係を調べた。結果を図8に示した。
【0103】
(実施例3〜6)
実施例1において、芳香族液晶ポリマー繊維を、製造例1〜4で製造した圧電変換材料A〜Dに替えた以外は、実施例1と同様にして試験片C〜Fを製造した。前記試験片C〜Fは実施例1と同様に低コストで簡便に、しかも効率良く製造した。該試験片C〜Fについて実施例1と同様の評価を行ったところ、実施例1の試験片Aと略同様の結果が得られた。
【0104】
(比較例1)
実施例1において、糸状片を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、シート状の試験片Gを製造し、共振周波数(Hz)及び反共振周波数(Hz)と損失係数との関係を調べた。結果は、図7(A)及び(B)に示した。
【0105】
図7〜8からも明らかなように、実施例1〜6の圧電変換複合材料により形成した試験片は、制振材料として機能するものであることが判った。
【0106】
【発明の効果】
本発明によれば、制振材料等として各種分野に好適に使用することができ、低コストで、量産性、取扱性に優れた圧電変換材料を用いることにより、外部からの振動等を歪みエネルギーとして吸収してこれを効率良く電気に変換し、熱として放出可能であり、高温条件下で長期間保持された場合においても十分な圧電性を維持し、耐熱性が要求される用途に対しても好適に使用可能な圧電変換複合材料、及び該圧電変換複合材料自体を低コストで簡便に、かつ、効率よく量産可能な前記圧電変換複合材料の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の圧電変換複合材料の一例を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明の圧電変換複合材料の一例を示す概略説明図である。
【図3】図3は、本発明の圧電変換複合材料の一例を示す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明の圧電変換複合材料における膜状片の製造例を示す概略説明図である。
【図5】図5は、圧電変換材料におけるモノマーユニットの重合度に応じて該圧電変換材料の分極率が大きくなることを示す概念図である。
【図6】図6は、圧電変換材料におけるモノマーユニットの重合度に応じて該圧電変換材料の分極率が大きくなることを示す概念図である。
【図7】図7は、片持ち梁法に従って測定した共振周波数(Hz)と損失係数との関係及び中央加振法に従って測定した反共振周波数(Hz)と損失係数との関係を示すグラフデータである。
【図8】図8は、片持ち梁法に従って測定した共振周波数(Hz)と損失係数との関係及び中央加振法に従って測定した反共振周波数(Hz)と損失係数との関係を示すグラフデータである。
【符号の説明】
1 圧電変換複合材料
10 膜状片
20 マトリクス

Claims (33)

  1. 主鎖型液晶ポリマーを含有する圧電変換材料により形成した圧電変換体を粉砕してなる粉砕片を、マトリクス材料中に分散させて粉砕片分散材料を調製する粉砕片分散材料調製工程を含むことを特徴とする圧電変換複合材料の製造方法。
  2. 主鎖型液晶ポリマーが、環状基を少なくとも含む基本骨格を繰返し単位として有する請求項1に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  3. 主鎖型液晶ポリマーが、ポリエステルから選択される少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  4. 主鎖型液晶ポリマーが、芳香族ポリマーから選択される少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  5. 芳香族ポリマーが、芳香族ポリエステルから選択される少なくとも1種である請求項4に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  6. 芳香族ポリエステルが、芳香族ジオール、芳香族ジカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸から選択される少なくとも1種をモノマーユニットとして有してなる請求項5に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  7. 芳香族ポリマーが、下記構造式(1)で表される構造を含む請求項4に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
    構造式(1)
    Figure 2005068188
    但し、n及びmは、重合度を表す。
  8. 主鎖型液晶ポリマーが、主鎖方向と略平行な方向に最大の分極率を有する請求項1から7のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  9. 圧電変換体が、フィルム状及び糸状のいずれかである請求項1から8のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  10. 粉砕が、凍結粉砕である請求項1から9のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  11. 凍結粉砕における冷却温度が、圧電変換体のガラス転移温度(Tg)未満である請求項10に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  12. 粉砕片が、糸状片、膜状片及び粒状片の少なくともいずれかから選択される請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  13. 粉砕片が、糸状片であり、該糸状片の直径、長さ及び材料が略同じである請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  14. 粉砕片が、糸状片であり、該糸状片の直径、長さ及び材料の少なくとも1つが異なる請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  15. 粉砕片が、膜状片であり、該膜状片の面積、厚み及び材料が略同じである請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  16. 粉砕片が、膜状片であり、該膜状片の面積、厚み及び材料の少なくとも1つが異なる請求項1から11のいずれか記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  17. 粉砕片が、粒状片であり、該粒状片の体積及び材料の少なくとも1つが略同じである請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  18. 粉砕片が、粒状片であり、該粒状片の体積及び材料の少なくとも1つが異なる請求項1から11のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  19. 粉砕片分散材料調製工程により粉砕片分散材料を調製した後、該粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う請求項1から18のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  20. 塗布が、スピンコート法、バーコート法、ロールコート法、ニーダーコート法、カーテンコート法、ダイコート法、ブレードコート法、ディップコーティング法、スプレーコート法、ドクターコート法及びグラビアコート法から選択されるいずれかの方法により行われる請求項19に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  21. 成形が、圧縮成形法、トランスファ成形法、射出成形法、粉末成形法、回転成形法、ブロー成形法、インジェクションブロー成形法、エクストルージョンブロー成形法、押出成形法、吹込成形法、カレンダ成形法、熱成形法、プレシャ成形法、流動成形法、ペースト成形法、真空成形法、発泡成形法、積層成形法及び流動成形法から選択されるいずれかの方法により行われる請求項19に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  22. 粉砕片における分極の方向及び向きが粉砕片間で互いに不規則となるように前記粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う請求項19から21のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  23. 粉砕片における分極の方向及び向きが粉砕片間で互いに略同一となるように前記粉砕片分散材料を用いて塗布及び成形のいずれかを行う請求項19から21のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  24. 粉砕片分散材料が、前記マトリクス材料を溶解可能であり、かつ、前記粉砕片を実質的に溶解しない溶剤を少なくとも含む混合物である請求項1から23のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  25. 溶剤が、水、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドン、メタノール、n−ヘキサン、トルエン及びキシレンから選択される少なくとも1種である請求項24に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  26. マトリクス材料が、導電性材料を含有する請求項1から25のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  27. 導電性材料が、導電性微粒子及び導電性フィラーから選択される請求項26に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  28. 導電性微粒子が、金属微粒子、半導体微粒子、カーボンブラック、フラーレン及びカーボンナノチューブから選択される請求項27に記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  29. マトリクス材料が、樹脂、ゴム及び熱可塑性エラストマーから選択される請求項1から28のいずれかに記載の圧電変換複合材料の製造方法。
  30. 請求項1から29のいずれかに記載の製造方法により製造されることを特徴とする圧電変換複合材料。
  31. 加熱前の室温における粉砕片の圧電性αと、該粉砕片を85℃に加熱した状態で7日間保持させた後の室温における圧電性βと、から計算される減衰率((圧電性α−圧電性β)/圧電性α)が、0.1以下である請求項30に記載の圧電変換複合材料。
  32. 圧電変換複合材料が、制振材料として用いられる請求項30から31のいずれかに記載の圧電変換複合材料。
  33. 圧電変換複合材料が、減衰させたい振動の振動数をωとし、前記粉砕片の容量をCとし、マトリクス材料の導電抵抗をRとした時、R≒1/ωCである請求項30から32のいずれかに記載の圧電変換複合材料。
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