JP2004322033A - 微粉体供給装置及びそれを備えた燃焼炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】活性フェロキサイドなどの針状で凝集し易く、かつ硬度が高いナノ微粉体の吹込みを可能にする微粉体の供給装置を提案し、それによって特に小型焼却炉におけるダイオキシン類の発生を極めて低値に抑制することができるようにする。
【解決手段】ロータリーフィーダー20と、該ロータリーフィーダーの下部に位置し前記ロータリーから切り出された微粉を空気流により噴射する微粉体噴射装置40から構成し、微粉体を円周面に多数の凹部を設けた厚肉円盤23を設けたロータリーフィーダーから切り出し、これを風室42に導いて微粉体噴出管44から噴出させるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】ロータリーフィーダー20と、該ロータリーフィーダーの下部に位置し前記ロータリーから切り出された微粉を空気流により噴射する微粉体噴射装置40から構成し、微粉体を円周面に多数の凹部を設けた厚肉円盤23を設けたロータリーフィーダーから切り出し、これを風室42に導いて微粉体噴出管44から噴出させるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微粉体、特に結晶粒径がナノオーダーの微粉体の供給装置及びそれを備えた燃焼炉に係り、さらに具体的にはゲータイト(α−FeOOH)の針状ナノ結晶の微粉体を所定量づつ切り出し、それを空気流によって流動化して燃焼炉内に噴射する装置及びそれを備えた燃焼炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
小規模焼却では間欠運転のため燃焼温度の高温化が困難であり、その結果有害物質であるダイオキシン類が発生しやすいという問題が避けられない。そのため、最近では、小規模焼却炉の使用が差し控えられ、数多くの小規模焼却炉が使用中止にされ、連続高温運転を行う大規模焼却炉への更新を求められている。しかしながら、家庭、学校、小規模事業所などから排出される廃棄物を焼却処理するに当っては、比較的小規模の焼却炉を用いる方が経済的であることはよく知られており、したがって、小規模焼却炉をダイオキシン類の発生しない状態で使用可能とすることができれば、廃棄物排出量の減少にもつながり環境対策上の社会的経済負担を軽減することができる。
【0003】
ゲータイト(α−FeOOH)の針状ナノ結晶の微粉体に代表される活性フェロキサイド(以下、単に「活性フェロキサイド」という)は小規模焼却炉の燃焼部に適量を吹込めば、その有する触媒作用によりごみの完全燃焼を促進し、ダイオキシン類の生成を防止する効果を有することが知られている。このような作用を有する活性フェロキサイドを小型焼却炉のダイオキシン類生成防止剤として利用するためには、たとえば特許文献1に記載の手段を利用して活性フェロキサイドを圧縮空気等とともに焼却炉に吹込むことが考えられる。また、特許文献2に開示されている手段を利用して定量供給することが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−91208号公報
【特許文献2】
特開2002−80127号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、活性フェロキサイドは長さ200〜300 nm、平均直径10〜50 nmの針状ナノ微粉体であり、たとえば、通常のロータリーフィーダーによって所定量を切り出す際に、ホッパー内で棚つりを起したり、切り出し羽根に付着したり、あるいは部分的に凝集するなどして、搬送空気中に均一に分散させることができないという問題がある。また、その硬度が高いために、その供給装置、たとえばロータリーフィーダーなどの回転部材や軸受け等を著しく磨耗損傷させるという問題を生ずる。そのため、活性フェロキサイドがダイオキシン類に対する生成抑制剤または分解剤として優れた特性を有していることが分かっているにもかかわらず、現実には小型焼却炉にその利用が図られていない。
【0006】
本発明は、活性フェロキサイドなどの針状で凝集し易く、かつ硬度が高いナノ微粉体の吹込みを可能にする微粉体の供給装置を提案し、それによって特に小型焼却炉におけるダイオキシン類の発生を極めて低値に抑制することができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、微粉体を受け入れ貯留するホッパーと、該ホッパーの下部に設けられた微粉を所定割合で切り出すロータリーフィーダーと、該ロータリーフィーダーの下部に位置し前記ロータリーフィーダーから切り出された微粉体を空気流により噴射する微粉体噴射装置からなる微粉体の供給装置であって、前記ロータリーフィーダーを、円周面に互いに独立した凹部を設けた厚肉円盤の上部を前記ホッパー下部開口部に臨ませた微粉体受け入れ部とし下部を微粉体落下部とし、かつ、前記微粉体受け入れ部と微粉体落下部との間に厚肉円盤の円周面に摺動する微粉体すり切り部を設けたものとして構成するとともに、前記微粉体噴射装置を、前記微粉体落下部から微粉体を受け入れる風室と、該風室に空気を送給する空気吐出管及び該風室から流動化した微粉体を噴射する微粉体噴出管とが設けられたものとして構成している。
【0008】
上記微粉体の供給装置において、そのロータリーフィーダーを構成する厚肉円盤は、少なくともその表面が4フッ化エチレン系樹脂により被覆されたものとするのが好ましい。また、微粉体噴射装置の空気吐出管は、微粉体落下空間の前半部に開口していることとするのが好ましい。さらに、ホッパーには振動モーターが付設されていることとするのが好ましい。
【0009】
上記微粉体供給装置は活性フェロキサイドを供給ために使用するのに特に適し、また、これを利用して、燃焼炉の燃焼帯に活性フェロキサイドを送給するようにするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。図1に代表的に示す例では、本発明に係る微粉体供給装置は、ホッパー10、ロータリーフィーダー20及び微粉体噴射装置40を貫通ボルト62によって一体に組み立てて構成されており、ベース61を介して台車60上に載置され、移動可能にされている。
【0011】
ホッパー10は、図3,4に示すように、本体11と蓋12からなり、微粉体を一定量受け入れて貯留するとともにその下部から微粉体をロータリーフィーダー20の微粉体受け入れ部31に供給できるようになっている。この微粉体の供給を円滑に行うため、ホッパー本体11には振動モータ13を取りつけておくのが好ましい。さらに、ホッパー本体11の壁が水平面に対してなす角度を60°以上としておくのがよい。また、ホッパー内での微粉体の棚つりを防止するために、前記振動モーター13の付設以外に、回転羽根あるいは空気吹き込みによる微粉体撹拌を行うことも好ましい。
【0012】
ロータリーフィーダー20は、図1、2から分かるように、ケース21に貫通孔22を設け、これに内接して厚肉円盤23が摺動回転するよう嵌挿されている。この厚肉円盤23の円周面には円周方向に1列に並ぶほぼ半球状の凹部24が所定間隔をおいて設けられている。また、この厚肉円盤23の上部は、前記ホッパー本体11の下部につながる微粉体受け入れ部31となっており、下部は開放面となって微粉体落下部32となっている。なお、上記凹部は、円盤の円周面上にそれぞれの凹部が互いに独立して配列されていればよく、必ずしも1列に配列する必要はない。たとえば千鳥状に配列してもよい。
【0013】
図2に示されているように、厚肉円盤23の側面は、ケース21に設けられた貫通孔22とほぼ同径のカバー26A、26Bによって覆われている。また、厚肉円盤23を回転させるシャフト25は、上記カバー26A、26Bを貫通しベアリング27A、27Bによって支承されている。このシャフト25は図4に示すようにギヤモータ28に連接されており、希望する回転速度で厚肉円盤23を回転させることができるようになっている。
【0014】
本発明では、ロータリーフィーダー20が上記のように構成れているので、ホッパー10から供給された微粉体は、厚肉円盤23の凹部24に満たされ、厚肉円盤23の回転に伴ってケース21の内面をすり切り部33として半球状の凹部に相当する分だけが微粉体落下部32に送りこまれるようにされる。厚肉円盤23の下面側は開放面となっているので、回転の進行に伴い、上記凹部24に充満していた微粉体は、開放面に達したときに微粉体落下部32から微粉体噴射装置40の風室42に至ることになる。
【0015】
このロータリーフィーダー20による微粉体の切り出し、さらに微粉体噴射装置40の風室42内への送り込みを円滑に行わせるためには、ロータリーフィーダー20の構成メンバーである厚肉円盤23を少なくともその表面が4フッ化エチレン系樹脂、2フッ化エチレン等の非粘着性物質で被覆されているもの、でき得ればその全体を非粘着性物質で構成するのがよい。なお4フッ化エチレン系樹脂としてはPTFE,PFA,FEP,ETFEが好適であり、これらに耐摩耗性、耐クリープ性、熱的寸法安定性を向上させるためにガラスファイバー、グラファイトなどの各種充填剤を混入させたものも利用できる。2フッ化エチレンとしてはPvdfを利用できる。また、厚肉円盤23の円周面に設けた凹部24をほぼ半球状とするのがよい。その表面は極力平滑に仕上げるのがよい。これらの措置を講ずることにより、凹部24に充満した微粉体は微粉体落下部32に達したとき、そのすべてが凹部24から落下して微粉体噴射装置40の風室42に送り込まれることになる。
【0016】
微粉体噴射装置40の組み立て構成の詳細は、図2に示されているとおりであり、ケース41を貫通して風室42を形成し、これに前記ロータリーフィーダー20の微粉体落下部32を臨ませている。風室42の一端には、空気吐出管ホルダー45を介して空気吐出管43が取り付けられ、他端には空気吐出管ホルダー44が取り付けられその先端部が微粉体噴出管45となっている。この空気はブロワー51からホース52を経て空気吐出管43に供給されるようになっており、送風圧、送風量は制御装置63により制御されるようになっている。
【0017】
この構成により微粉体噴射装置40の風室42に落とし込まれた微粉体は、空気吐出管43から噴出される圧縮空気により流動化され、空気吐出管ホルダー45、ホース46、分岐管47さらには弁48(48A,48B)を経て焼却炉(図示しない)に送給されることになる。その際、空気吐出管43の開口部49を、風室42の中央部より前半部(風源側)に位置するようにすることが望ましい。このようにすることにより、風室42に落下した微粉体は渦流に巻き込まれることなく、微粉体噴出管45に持ち来たされ、噴出口50から噴出されることになる。
【0018】
上記の微粉体供給装置により、小型焼却炉(たとえば、焼却能力:100 kg/h、最高燃焼温度:900 ℃)にダイオキシン類抑止用酸化触媒として活性フェロキサイドを連続的に送給することができ、それにより、焼却炉の排ガス中ダイオキシン類濃度の低減を図ることができる。活性フェロキサイドとしては、たとえば戸田工業株式会社製の活性フェロキサイドTIC(商標)を利用することができる。
【0019】
具体的には、本微粉体供給装置を、たとえば、制御装置63とともに台車60に載置し、焼却炉に取りつけ、ギヤモータ28の回転数及びブロワー51の送風量を制御装置63により制御しながら、燃焼域に向けて活性フェロキサイドを噴射・送給するようにすればよい。
【0020】
【実施例】
表1に示すディメンションを有する微粉体供給装置を製作し、これを焼却能力:100 kg/h、最高燃焼温度:900 ℃の能力をもつ小型焼却炉の一次燃焼部の側面に取りつけ、戸田工業製の活性フェロキサイドTICをゴミに対して0.25 質量%の活性フェロキサイドTICを供給しながら平均燃焼発熱量4000 kcal/kg程度の廃棄物の燃焼実験を行った。本発明装置の使用により活性フェロキサイドを棚つりなどの支障を生ずることなく、連続的に燃焼炉中に送給することができた。
【0021】
操業結果は、活性フェロキサイドTICを供給しなかった場合とともに表2に示す。活性フェロキサイドを適量供給した場合は、基本的な燃焼条件が同一であるにもかかわらず、燃焼排ガス中、燃え殻中ならびに飛灰中のダイオキシン類量(それぞれ燃焼排ガス1m3(標準状態換算)当りの毒性評価値(Toxic Equivalency Quantity:TEQ,単位ng)、燃え殻1g当りの毒性評価値、飛灰1g当りの毒性評価値で評価)が劇的に減少し、1997年制定公布2000年1月施行の「ダイオキシン類対策特別法」に定める法定基準濃度を大幅にクリアーした。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
上記本発明を主として活性フェロキサイドを小型焼却炉内に噴射する場合の構成について説明したが、本発明に係る微粉体供給装置の用途は、活性フェロキサイド噴射供給装置に限定されるものではない。たとえば、平均粒子径10〜300nmの炭素、金属、無機セラミックス、有機高分子、生体高分子等のナノ微粒子、異方構造を有するナノ微粒子等を気流搬送し、所定の空間に噴射する手段として広い用途に応用することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明により、微粉体を所望の供給割合を維持しながら円滑に供給することが可能となった。これにより、たとえば、小型焼却炉に活性フェロキサイドを供給しながら操業することが可能となり、そのダイオキシン類の発生量を大きく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微粉体供給装置の主要部の構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る微粉体供給装置のロータリーフィーダー及び微粉体噴射装置の組み立て図である。
【図3】本発明に係る微粉体供給装置の全体構成を示す正面図である。
【図4】本発明に係る微粉体供給装置の全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10:ホッパー
11:本体
12:蓋
13:振動モータ
20:ロータリーフィーダー
21:ケース
22:貫通孔
23:厚肉円盤
24:凹部
25:シャフト
26A,26B:カバー
27A,27B:ベアリング
28:ギヤモータ
31:微粉体受け入れ部
32:微粉体落下部
33:微粉体すり切り部
40:微粉体噴射装置
41:ケース
42:風室
43:空気吐出管
44:微粉体噴出管
45:空気吐出管ホルダー
46:ホース
47:分岐管
48:弁
49:開口部
50:噴出口
51:ブロワー
52:ホース
60:台車
61:ベース
62:貫通ボルト
63:制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、微粉体、特に結晶粒径がナノオーダーの微粉体の供給装置及びそれを備えた燃焼炉に係り、さらに具体的にはゲータイト(α−FeOOH)の針状ナノ結晶の微粉体を所定量づつ切り出し、それを空気流によって流動化して燃焼炉内に噴射する装置及びそれを備えた燃焼炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
小規模焼却では間欠運転のため燃焼温度の高温化が困難であり、その結果有害物質であるダイオキシン類が発生しやすいという問題が避けられない。そのため、最近では、小規模焼却炉の使用が差し控えられ、数多くの小規模焼却炉が使用中止にされ、連続高温運転を行う大規模焼却炉への更新を求められている。しかしながら、家庭、学校、小規模事業所などから排出される廃棄物を焼却処理するに当っては、比較的小規模の焼却炉を用いる方が経済的であることはよく知られており、したがって、小規模焼却炉をダイオキシン類の発生しない状態で使用可能とすることができれば、廃棄物排出量の減少にもつながり環境対策上の社会的経済負担を軽減することができる。
【0003】
ゲータイト(α−FeOOH)の針状ナノ結晶の微粉体に代表される活性フェロキサイド(以下、単に「活性フェロキサイド」という)は小規模焼却炉の燃焼部に適量を吹込めば、その有する触媒作用によりごみの完全燃焼を促進し、ダイオキシン類の生成を防止する効果を有することが知られている。このような作用を有する活性フェロキサイドを小型焼却炉のダイオキシン類生成防止剤として利用するためには、たとえば特許文献1に記載の手段を利用して活性フェロキサイドを圧縮空気等とともに焼却炉に吹込むことが考えられる。また、特許文献2に開示されている手段を利用して定量供給することが考えられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−91208号公報
【特許文献2】
特開2002−80127号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、活性フェロキサイドは長さ200〜300 nm、平均直径10〜50 nmの針状ナノ微粉体であり、たとえば、通常のロータリーフィーダーによって所定量を切り出す際に、ホッパー内で棚つりを起したり、切り出し羽根に付着したり、あるいは部分的に凝集するなどして、搬送空気中に均一に分散させることができないという問題がある。また、その硬度が高いために、その供給装置、たとえばロータリーフィーダーなどの回転部材や軸受け等を著しく磨耗損傷させるという問題を生ずる。そのため、活性フェロキサイドがダイオキシン類に対する生成抑制剤または分解剤として優れた特性を有していることが分かっているにもかかわらず、現実には小型焼却炉にその利用が図られていない。
【0006】
本発明は、活性フェロキサイドなどの針状で凝集し易く、かつ硬度が高いナノ微粉体の吹込みを可能にする微粉体の供給装置を提案し、それによって特に小型焼却炉におけるダイオキシン類の発生を極めて低値に抑制することができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、微粉体を受け入れ貯留するホッパーと、該ホッパーの下部に設けられた微粉を所定割合で切り出すロータリーフィーダーと、該ロータリーフィーダーの下部に位置し前記ロータリーフィーダーから切り出された微粉体を空気流により噴射する微粉体噴射装置からなる微粉体の供給装置であって、前記ロータリーフィーダーを、円周面に互いに独立した凹部を設けた厚肉円盤の上部を前記ホッパー下部開口部に臨ませた微粉体受け入れ部とし下部を微粉体落下部とし、かつ、前記微粉体受け入れ部と微粉体落下部との間に厚肉円盤の円周面に摺動する微粉体すり切り部を設けたものとして構成するとともに、前記微粉体噴射装置を、前記微粉体落下部から微粉体を受け入れる風室と、該風室に空気を送給する空気吐出管及び該風室から流動化した微粉体を噴射する微粉体噴出管とが設けられたものとして構成している。
【0008】
上記微粉体の供給装置において、そのロータリーフィーダーを構成する厚肉円盤は、少なくともその表面が4フッ化エチレン系樹脂により被覆されたものとするのが好ましい。また、微粉体噴射装置の空気吐出管は、微粉体落下空間の前半部に開口していることとするのが好ましい。さらに、ホッパーには振動モーターが付設されていることとするのが好ましい。
【0009】
上記微粉体供給装置は活性フェロキサイドを供給ために使用するのに特に適し、また、これを利用して、燃焼炉の燃焼帯に活性フェロキサイドを送給するようにするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。図1に代表的に示す例では、本発明に係る微粉体供給装置は、ホッパー10、ロータリーフィーダー20及び微粉体噴射装置40を貫通ボルト62によって一体に組み立てて構成されており、ベース61を介して台車60上に載置され、移動可能にされている。
【0011】
ホッパー10は、図3,4に示すように、本体11と蓋12からなり、微粉体を一定量受け入れて貯留するとともにその下部から微粉体をロータリーフィーダー20の微粉体受け入れ部31に供給できるようになっている。この微粉体の供給を円滑に行うため、ホッパー本体11には振動モータ13を取りつけておくのが好ましい。さらに、ホッパー本体11の壁が水平面に対してなす角度を60°以上としておくのがよい。また、ホッパー内での微粉体の棚つりを防止するために、前記振動モーター13の付設以外に、回転羽根あるいは空気吹き込みによる微粉体撹拌を行うことも好ましい。
【0012】
ロータリーフィーダー20は、図1、2から分かるように、ケース21に貫通孔22を設け、これに内接して厚肉円盤23が摺動回転するよう嵌挿されている。この厚肉円盤23の円周面には円周方向に1列に並ぶほぼ半球状の凹部24が所定間隔をおいて設けられている。また、この厚肉円盤23の上部は、前記ホッパー本体11の下部につながる微粉体受け入れ部31となっており、下部は開放面となって微粉体落下部32となっている。なお、上記凹部は、円盤の円周面上にそれぞれの凹部が互いに独立して配列されていればよく、必ずしも1列に配列する必要はない。たとえば千鳥状に配列してもよい。
【0013】
図2に示されているように、厚肉円盤23の側面は、ケース21に設けられた貫通孔22とほぼ同径のカバー26A、26Bによって覆われている。また、厚肉円盤23を回転させるシャフト25は、上記カバー26A、26Bを貫通しベアリング27A、27Bによって支承されている。このシャフト25は図4に示すようにギヤモータ28に連接されており、希望する回転速度で厚肉円盤23を回転させることができるようになっている。
【0014】
本発明では、ロータリーフィーダー20が上記のように構成れているので、ホッパー10から供給された微粉体は、厚肉円盤23の凹部24に満たされ、厚肉円盤23の回転に伴ってケース21の内面をすり切り部33として半球状の凹部に相当する分だけが微粉体落下部32に送りこまれるようにされる。厚肉円盤23の下面側は開放面となっているので、回転の進行に伴い、上記凹部24に充満していた微粉体は、開放面に達したときに微粉体落下部32から微粉体噴射装置40の風室42に至ることになる。
【0015】
このロータリーフィーダー20による微粉体の切り出し、さらに微粉体噴射装置40の風室42内への送り込みを円滑に行わせるためには、ロータリーフィーダー20の構成メンバーである厚肉円盤23を少なくともその表面が4フッ化エチレン系樹脂、2フッ化エチレン等の非粘着性物質で被覆されているもの、でき得ればその全体を非粘着性物質で構成するのがよい。なお4フッ化エチレン系樹脂としてはPTFE,PFA,FEP,ETFEが好適であり、これらに耐摩耗性、耐クリープ性、熱的寸法安定性を向上させるためにガラスファイバー、グラファイトなどの各種充填剤を混入させたものも利用できる。2フッ化エチレンとしてはPvdfを利用できる。また、厚肉円盤23の円周面に設けた凹部24をほぼ半球状とするのがよい。その表面は極力平滑に仕上げるのがよい。これらの措置を講ずることにより、凹部24に充満した微粉体は微粉体落下部32に達したとき、そのすべてが凹部24から落下して微粉体噴射装置40の風室42に送り込まれることになる。
【0016】
微粉体噴射装置40の組み立て構成の詳細は、図2に示されているとおりであり、ケース41を貫通して風室42を形成し、これに前記ロータリーフィーダー20の微粉体落下部32を臨ませている。風室42の一端には、空気吐出管ホルダー45を介して空気吐出管43が取り付けられ、他端には空気吐出管ホルダー44が取り付けられその先端部が微粉体噴出管45となっている。この空気はブロワー51からホース52を経て空気吐出管43に供給されるようになっており、送風圧、送風量は制御装置63により制御されるようになっている。
【0017】
この構成により微粉体噴射装置40の風室42に落とし込まれた微粉体は、空気吐出管43から噴出される圧縮空気により流動化され、空気吐出管ホルダー45、ホース46、分岐管47さらには弁48(48A,48B)を経て焼却炉(図示しない)に送給されることになる。その際、空気吐出管43の開口部49を、風室42の中央部より前半部(風源側)に位置するようにすることが望ましい。このようにすることにより、風室42に落下した微粉体は渦流に巻き込まれることなく、微粉体噴出管45に持ち来たされ、噴出口50から噴出されることになる。
【0018】
上記の微粉体供給装置により、小型焼却炉(たとえば、焼却能力:100 kg/h、最高燃焼温度:900 ℃)にダイオキシン類抑止用酸化触媒として活性フェロキサイドを連続的に送給することができ、それにより、焼却炉の排ガス中ダイオキシン類濃度の低減を図ることができる。活性フェロキサイドとしては、たとえば戸田工業株式会社製の活性フェロキサイドTIC(商標)を利用することができる。
【0019】
具体的には、本微粉体供給装置を、たとえば、制御装置63とともに台車60に載置し、焼却炉に取りつけ、ギヤモータ28の回転数及びブロワー51の送風量を制御装置63により制御しながら、燃焼域に向けて活性フェロキサイドを噴射・送給するようにすればよい。
【0020】
【実施例】
表1に示すディメンションを有する微粉体供給装置を製作し、これを焼却能力:100 kg/h、最高燃焼温度:900 ℃の能力をもつ小型焼却炉の一次燃焼部の側面に取りつけ、戸田工業製の活性フェロキサイドTICをゴミに対して0.25 質量%の活性フェロキサイドTICを供給しながら平均燃焼発熱量4000 kcal/kg程度の廃棄物の燃焼実験を行った。本発明装置の使用により活性フェロキサイドを棚つりなどの支障を生ずることなく、連続的に燃焼炉中に送給することができた。
【0021】
操業結果は、活性フェロキサイドTICを供給しなかった場合とともに表2に示す。活性フェロキサイドを適量供給した場合は、基本的な燃焼条件が同一であるにもかかわらず、燃焼排ガス中、燃え殻中ならびに飛灰中のダイオキシン類量(それぞれ燃焼排ガス1m3(標準状態換算)当りの毒性評価値(Toxic Equivalency Quantity:TEQ,単位ng)、燃え殻1g当りの毒性評価値、飛灰1g当りの毒性評価値で評価)が劇的に減少し、1997年制定公布2000年1月施行の「ダイオキシン類対策特別法」に定める法定基準濃度を大幅にクリアーした。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
上記本発明を主として活性フェロキサイドを小型焼却炉内に噴射する場合の構成について説明したが、本発明に係る微粉体供給装置の用途は、活性フェロキサイド噴射供給装置に限定されるものではない。たとえば、平均粒子径10〜300nmの炭素、金属、無機セラミックス、有機高分子、生体高分子等のナノ微粒子、異方構造を有するナノ微粒子等を気流搬送し、所定の空間に噴射する手段として広い用途に応用することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明により、微粉体を所望の供給割合を維持しながら円滑に供給することが可能となった。これにより、たとえば、小型焼却炉に活性フェロキサイドを供給しながら操業することが可能となり、そのダイオキシン類の発生量を大きく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微粉体供給装置の主要部の構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る微粉体供給装置のロータリーフィーダー及び微粉体噴射装置の組み立て図である。
【図3】本発明に係る微粉体供給装置の全体構成を示す正面図である。
【図4】本発明に係る微粉体供給装置の全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10:ホッパー
11:本体
12:蓋
13:振動モータ
20:ロータリーフィーダー
21:ケース
22:貫通孔
23:厚肉円盤
24:凹部
25:シャフト
26A,26B:カバー
27A,27B:ベアリング
28:ギヤモータ
31:微粉体受け入れ部
32:微粉体落下部
33:微粉体すり切り部
40:微粉体噴射装置
41:ケース
42:風室
43:空気吐出管
44:微粉体噴出管
45:空気吐出管ホルダー
46:ホース
47:分岐管
48:弁
49:開口部
50:噴出口
51:ブロワー
52:ホース
60:台車
61:ベース
62:貫通ボルト
63:制御装置
Claims (6)
- 微粉体を受け入れ貯留するホッパーと、該ホッパーの下部に設けられた微粉を所定割合で切り出すロータリーフィーダーと、該ロータリーフィーダーの下部に位置し前記ロータリーフィーダーから切り出された微粉体を空気流により噴射する微粉体噴射装置からなる微粉体の供給装置であって、
前記ロータリーフィーダーを、円周面に互いに独立した凹部を設けた厚肉円盤の上部を前記ホッパー下部開口部に臨ませた微粉体受け入れ部とし下部を微粉体落下部とし、かつ、前記微粉体受け入れ部と微粉体落下部との間に厚肉円盤の円周面に摺動する微粉体すり切り部を設けたものとして構成するとともに、
前記微粉体噴射装置を、前記微粉体落下部から微粉体を受け入れる風室と、該風室に空気を送給する空気吐出管及び該風室から流動化した微粉体を噴射する微粉体噴出管とが設けられたものとして構成することを特徴とする微粉体供給装置。 - ロータリーフィーダーを構成する厚肉円盤は、少なくともその表面が4フッ化エチレン系樹脂により被覆されたものであることを特徴とする請求項1記載の微粉体供給装置。
- 微粉体噴射装置の空気吐出管は、風室の前半部に開口していることを特徴とする請求項1又は2に記載の微粉体供給装置。
- ホッパーには振動モーターが付設されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の微粉体供給装置。
- 微粉体がゲータイトの針状ナノ結晶微粒子であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の微粉体供給装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の微粉体供給装置を備え、燃焼炉の燃焼帯にゲータイトの針状ナノ結晶微粒子を送給するようにしてなる燃焼炉。
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|---|---|---|---|
| JP2003123873A JP2004322033A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 微粉体供給装置及びそれを備えた燃焼炉 |
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|---|---|
| JP2004322033A true JP2004322033A (ja) | 2004-11-18 |
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| JP (1) | JP2004322033A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100921530B1 (ko) | 2008-04-10 | 2009-10-12 | 주식회사 포스렉 | 미분탄 공급장치 |
| JP2019148406A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 戸田工業株式会社 | バイオマス燃料の燃焼方法 |
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| JPH0989228A (ja) * | 1995-09-20 | 1997-04-04 | Okura Ind Co Ltd | 焼却方法 |
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-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123873A patent/JP2004322033A/ja active Pending
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