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JP2004301721A - 判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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JP2004301721A
JP2004301721A JP2003096006A JP2003096006A JP2004301721A JP 2004301721 A JP2004301721 A JP 2004301721A JP 2003096006 A JP2003096006 A JP 2003096006A JP 2003096006 A JP2003096006 A JP 2003096006A JP 2004301721 A JP2004301721 A JP 2004301721A
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JP
Japan
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value
surface potential
determination
substrate
external discharge
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Application number
JP2003096006A
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English (en)
Inventor
Akira Sasakura
朗 笹倉
Yasuo Mizokoshi
泰男 溝腰
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】外部放電した可能性のある対象物を的確に判断できる。
【解決手段】判断装置2000は、対象物の、表面電位の値を入力する通信インターフェイス206と、前述した通信インターフェイス206から入力された表面電位の値をしきい値と比較して、前述した対象物が外部放電を生じた可能性を判断するCPU202と、CPU202の判断の結果を表わす判断情報を出力するネットワークインターフェイス210とを含む。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は対象物において外部放電が生じた可能性を判断する判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、対象物の表面電位に基づいて対象物の劣化を判断する判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
製品の生産にあたり、効率の向上は重要な課題である。課題の達成のために、無駄な作業を省く必要がある。無駄な作業を省くため、破損した製品への加工を防ぐ必要がある。LCD(Liquid Crystal Display)パネルなどの半導体装置を製造する場合、主な破損原因の一つに外部放電がある。外部放電とは、静電気を帯びた製品が急激に電荷を放出する現象をいう。この現象は、導電性の物質が製品に接触することや導電性の物質が帯電した製品に極接近して空気の絶縁破壊が生じた場合等で発生する。外部放電により製品が破損するのは、電荷が放出されると、TFT(Thin−Film Transistor)などの素子が破損・破壊されることが理由である。
【0003】
特許文献1には、被測定物の帯電量と許容量とを比較する搬送装置が開示されている。この装置は、外部放電を起こす恐れが高い被測定物を発見すると、次のような処理を行なう。その第1の処理は警告を発する処理である。その第2の処理は自己の動作の制御である。特許文献2には、イオナイザの極性のバランスを制御する搬送装置が開示されている。特許文献3には、基板の搬送速度を制御する露光装置が開示されている。特許文献4には、基板を剥離する直前にイオンの供給を開始する中和方法が開示されている。特許文献5には、放出するイオンの量を制御する除電装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−195624号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平6−222563号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平8−137112号公報
【0007】
【特許文献4】
特開平11−329783号公報
【0008】
【特許文献5】
特開平11−135293号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されているように、被測定物の帯電量と許容量とを比較する場合には、将来の外部放電の恐れを判断するに過ぎない。既に外部放電が発生した(その結果内部の素子が破壊された恐れがある)被測定物を検出できない。これにより、内部の素子が破壊された被測定物に対しても、後工程が順次施される。後工程は、検査において素子の動作に不良が発見されるまで施される。これは、不良品に不必要な製造工程を施すということである。その結果、生産性が低下するという問題がある。
【0010】
特許文献2に開示されているように、イオナイザの極性バランスを制御する場合には、外部放電の危険性を未然に解消できる。原因である基板の電荷を的確に除去するからである。電荷が除去されると、外部放電は生じない。しかし既に外部放電が発生した基板を検出できないという問題がある。そのための技術は何ら開示されていない。
【0011】
特許文献3に開示されているように、基板の搬送速度を制御する場合にも、特許文献2と同様の問題がある。特許文献4に開示されているように、基板を剥離する直前にイオン供給を開始する場合にも、特許文献2または3と同様の問題がある。特許文献5に開示されているように、対象物の帯電圧を測定しながら、放出イオン量を制御する場合にも、特許文献2ないし4と同様の問題がある。
【0012】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、既に対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のある局面にしたがうと、判断装置は、対象物の、表面電位の値を入力するための入力手段と、入力手段から入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断するための判断手段と、判断の結果を表わす判断情報を出力するための出力手段とを含む。
【0014】
すなわち、入力手段は、表面電位の値を入力する。判断手段は、入力手段から入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する。これにより、出力手段は、判断情報を出力する。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0015】
また、上述のしきい値と比較する表面電位の値は、予め定められた時期における表面電位を表わす複数の値の合計を用いて定められる電位値であることが望ましい。
【0016】
すなわち、判断手段は、電位値を用いて判断する。これにより、外部放電があった可能性をより的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性をより的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0017】
もしくは、上述の電位値は、上述の時期における表面電位の平均値の絶対値であることが望ましい。
【0018】
すなわち、判断手段は、平均値の絶対値を用いて判断する。これにより、外部放電があったことを特に的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を特に的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0019】
また、上述のしきい値と比較する表面電位の値は、予め定められた時期における表面電位の絶対値の最大値および最小値のいずれかであることが望ましい。
【0020】
すなわち、判断手段は、表面電位の絶対値の最大値および最小値のいずれかを用いて判断する。これにより、判断手段は、外部放電があった可能性をより的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性をより的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0021】
また、上述のしきい値と比較する表面電位の値が測定される時期は、対象物に対する動作に基づいて特定される特定時期を含むことが望ましい。
【0022】
すなわち、特定手段は、対象物に対する動作に基づいて特定される時期を含む時期の表面電位の大小を表わす特定値を特定する。これにより、判断手段は、より的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を、より的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0023】
もしくは、上述の特定時期は、上述の動作の内容が変化する時を含む時期であることが望ましい。
【0024】
すなわち、特定手段は、動作の内容が変化する時を含む時期の表面電位の大小を表わす特定値を特定する。これにより、判断手段は、さらに的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を、さらに的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0025】
もしくは、上述の動作は、対象物が剥離される動作であることが望ましい。
すなわち、特定手段は、対象物が剥離される動作に基づいて特定される時期を含む時期の表面電位の大小を表わす特定値を特定する。これにより、判断手段は、さらに的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を、さらに的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0026】
また、上述のしきい値と比較する表面電位の値が複数あるとともにそれら複数の表面電位の値に対応してしきい値も複数あり、判断手段では、複数の表面電位の値を複数のしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断するための手段を含むことが望ましい。
【0027】
すなわち、判断手段は、複数の表面電位の値を複数のしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する。これにより、判断手段は、より的確に判断できる。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を、より的確に判断できる判断装置を提供できる。
【0028】
本発明の他の局面にしたがうと、判断方法は、対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとを含む。
【0029】
すなわち、入力ステップは、表面電位の値を入力する。判断ステップは、入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する。これにより、出力ステップは、判断情報を出力する。その結果、対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる判断方法を提供できる。
【0030】
本発明の他の局面にしたがうと、判断プログラムは、対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実現させる。
【0031】
すなわち、対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる判断方法を実現させるプログラムを提供することができる。
【0032】
本発明の他の局面にしたがうと、記録媒体は、判断プログラムを記録した記録媒体であって、対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実現させるための判断プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0033】
すなわち、対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる判断方法を実現させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0035】
図1を参照して、本実施の形態に係る除電システム1000は、表面電位計100と、イオナイザ110と、搬送装置120と、基板固定を目的とするステージ130と、判断装置2000と、工場CIM(Computer−Integrated Manufac−turing)3000と、制御装置4000とを含む。この除電システム1000は、液晶ディスプレイ用の基板140(ガラス製)から電荷を除去するシステムである。除去後、基板140は、搬送装置120により次工程に搬送される。
【0036】
表面電位計100は、基板140の表面電位を検知する。表面電位計100は、表面電位を判断装置2000に出力する。イオナイザ110は、正負のイオンを基板140上に吹付ける。正負のイオンは空気の分子を用いて生成される。搬送装置120は、基板140を搬出する。ステージ130は、基板140をイオナイザ110の下へ押上げる。基板140は、押上げられるまで、ステージ130に吸着され続けている。吸着には図示しない吸引装置が用いられる。判断装置2000は、基板140が外部放電した可能性の有無を判断する。制御装置4000は、判断装置2000が判断した結果に基づいてイオナイザ110、搬送装置120およびステージ130を制御する。制御装置4000は、工場CIM3000に、基板140の生産に関する情報を出力する。工場CIM3000は、その情報に基づいて、次の処理を行なう。その処理の第1は、生産の日程に関する計画である。その処理の第2は、制御装置4000を始めとする生産用の各設備への指示である。その処理の第3は、生産の状況や実績を表わすデータの採取である。
【0037】
表面電位計100は、センサ102と本体104とを含む。センサ102は、基板140の表面電位に対応する信号を出力する。本体104は、表面電位を表わすデータを作成する。このデータは、センサ102が出力した信号に基づいて作成される。本体104は、作成したデータを判断装置2000に出力する。
【0038】
図2を参照して、本実施の形態に係る除電システム1000における情報の流れを説明する。表面電位計100は、基板140の表面電位を測定する。表面電位計100は、表面電位を表わすデータを出力する。表面電位計100から出力されたデータは、判断装置2000の比較部に入力される。比較部は、入力されたデータから、測定データを特定する。測定データの例として、一定期間における表面電位の絶対値の最大値および最小値、ならびに平均値の絶対値などがある。比較部は、測定データとしきい値とを比較する。比較部は、結果データを判断装置2000の判断部に送る。結果データとは、測定データとしきい値とを比較した結果を表わすデータである。判断部は結果データに基づいて基板140の良否を判断する。判断部による判断を表わす信号は制御装置4000に送られる。基板140は、判断部による良否の判断に応じて、次工程に搬送される。
【0039】
図3を参照して、本実施の形態に係る判断装置2000の機能を説明する。図3は、判断装置2000の機能ブロック図である。判断装置2000は、コンピュータ200と、モニタ208と、マウス212と、キーボード214とを含む。コンピュータ200は、基板140の帯電に基づいて、基板140の良否を判断する。本実施の形態において、基板140の良否の判断とは、基板140が既に外部放電を生じている可能性の有無の判断である。モニタ208は、画面に情報を表示する。マウス212およびキーボード214は、それぞれユーザからの入力を受付る。コンピュータ200は、相互にバスで接続されたCPU(Cen− tral Processing Unit)202と、固定ディスク204と、通信インターフェイス206と、ネットワークインターフェイス210と、メモリ216と、FD(Flexible Disk)駆動装置218と、CD−ROM(Compact−Disc−Read Only Memory)駆動装置220とを含む。CPU202は、前述した各回路や判断装置2000の各装置などを制御する。CPU202は、前述した比較部および判断部を兼ねる。基板140の良否はCPU202によって判断される。この判断は、測定データがしきい値を上回るか否かに基づいて判断される。固定ディスク204は、ソフトウェア(以下の「ソフトウェア」も同一物とする。)を記憶する。このソフトウェアは、本実施の形態に係る判断装置を実現する。通信インターフェイス206は、表面電位計100との間で情報の入力と出力とを行なう。ネットワークインターフェイス210は、制御装置4000との間で情報を入出力する。メモリ216は、固定ディスク204が記憶するソフトウェアやその他のデータを一時的に記憶する。それらは、CPU202がソフトウェアを実行する際に記憶される。FD駆動装置218にはFD222が装着される。CD−ROM駆動装置220にはCD−ROM224が装着される。
【0040】
既に述べたように、この装置は、コンピュータハードウェアとCPU202により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、FD222、CD−ROM224などの記録媒体に格納されて流通し、FD駆動装置218またはCD−ROM駆動装置220などにより記録媒体から読取られる。読取られたソフトウェアは固定ディスク204に一旦格納される。このソフトウェアは固定ディスク204からメモリ216に読出される。このソフトウェアは、CPU202により実行される。これらに示したコンピュータ200のハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、FD222、CD−ROM224、固定ディスク204などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0041】
なお、これらの図に示したコンピュータ200自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0042】
図4を参照して、本実施の形態に係るステージ130は、プレート132と、吸着孔134と、昇降ピン136と、吸引装置(図示せず)とを含む。プレート132には、基板140が載せられる。吸着孔134は、吸引装置の吸引孔に通じる。吸引装置が吸着孔134内の空気を吸引する。基板140はプレート132に吸着される。イオナイザ110の下で、基板140の吸着は解除される。昇降ピン136は、その基板140を下から押上げる。基板140は押上げられることにより、ステージ130から剥離される。基板140が剥離されると、搬送装置120は自己のハンド122を基板140とプレート132との隙間に挿入する。搬送装置120はハンド122を持上げ、基板140を取出す。
【0043】
なお、いうまでもなく、除電システム1000の形態は、図1から図4のいずれかに示される具体例に限定されるものではない。図1から図4のいずれかに記載されない他の機能が含まれてもよいし、図1から図4のいずれかに記載されている機能の必ずしもすべてが含まれていなくても構わない。たとえば、ネットワークインターフェイス210は、工場CIM3000との間で直接情報の入力と出力とを行なってもよい。その場合、判断装置2000は、結果を直接工場CIM3000に出力できる。結果とは基板140が既に外部放電した可能性の有無の判断である。あるいは、判断装置2000が工場CIM3000の一部であってもよい。
【0044】
図5を参照して、本実施の形態に係る除電システム1000で実行されるプログラムは、基板140の外部放電の判断に関し、以下のような制御構造を有する。
【0045】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ステージ130の吸引装置は、基板140を吸着する。
【0046】
S102にて、ステージ130の吸引装置は、イオナイザ110の下で基板140の吸着を解除する。CPU202は、通信インターフェイス206を用いて、表面電位計100に測定の準備をさせる。なお、S100とS102との間では、基板140上の埃の吸引、基板140の洗浄、基板140の検査、基板140への光照射などを施すことができる。
【0047】
S104にて、ステージ130の昇降ピン136は、基板140の押上げを開始する。CPU202は、その開始と同時に、表面電位計100を用いて基板140の表面電位の取込みを開始する。
【0048】
S106にて、昇降ピン136は、基板140を所定の高さまで押上げると、待機する。イオナイザ110は、昇降ピン136が待機する間に、イオン化した空気を基板140に吹付ける。イオン化した空気は、基板140の表面の電荷を中和する。基板140は次第に除電される。CPU202は、基板140の表面電位を連続して取込む。取込まれた表面電位の値はメモリ216に記憶される。
【0049】
S108にて、CPU202は、ソフトウェア上で設定された時間が経過すると、表面電位の取込みを終了する。本実施の形態においては、この時間を、ある時間に相当する時間とする。ある時間とは、昇降ピン136が押上げを開始した時から搬送装置120のハンド122が基板140の下に挿入される予定の時までの時間である。S110にて、CPU202は、メモリ216に記憶された基板140の表面電位を表わすデータに基づき、測定データを特定する。本実施の形態においては、測定データとは、表面電位の絶対値の最大値および最小値、ならびに平均値の絶対値をいう。平均値の絶対値は、時間Aから時間Bまで(第1の領域)、および時間Cから時間Dまで(第2の領域)の2箇所における値である。本実施の形態においては、これらの時間は、昇降ピン136が基板140の押上げを開始した時点を基準とする、予め定められた時間である。本実施の形態においては、これらの時間の長さは等しいものとする。搬送装置120は、自己のハンド122をステージ130と基板140との間に挿入する。
【0050】
S112にて、CPU202は、算出された2つの領域ごとに値を比較し、条件が満たされるか否かを判断する。第1の領域における判断条件は、表面電位の絶対値の最大値が上限のしきい値以上なことである。第2の領域における判断条件は、表面電位の平均値の絶対値が下限のしきい値以上なことである。ただし、表面電位の絶対値の最小値が下限のしきい値以上であれば平均値の絶対値が下限のしきい値を下回っていてもよい。CPU202は、それらの判断の結果に基づいて、基板140が外部放電した可能性の有無を判断する。本実施の形態においては、次の場合に基板140が外部放電した可能性ありと判断する。その場合とは、第1の領域および第2の領域のいずれかにおいて条件を満足していない場合である。ネットワークインターフェイス210は、判断の結果を表わす情報を制御装置4000に出力する。S114にて、搬送装置120は、基板140を取出す。
【0051】
S116にて、制御装置4000は、CPU202が出力した情報に基づいて基板140が外部放電によって破損した可能性があるか否か判断する。基板140が破損した可能性があると判断した場合には(S116にてYES)、処理はS118へと移される。もしそうでないと(S116にてNO)、処理はS120へと移される。
【0052】
S118にて、搬送装置120は、基板140を検査工程に搬送する。検査工程において、基板140が破損しているか否かの最終的な判定がなされる。基板140は破損したと見なされることもある。その場合、その基板140には製造工程が施されない。S120にて、搬送装置120は、基板140を通常の次工程に搬送する。
【0053】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、除電システム1000の動作について説明する。
【0054】
[外部放電していない場合]
図6および図7を参照して、正常に除電された場合の、基板140が外部放電した可能性の有無の判断および除電システム1000の動作について説明する。
【0055】
図6は、本実施の形態に係る除電システム1000の動作と時間の経過との関係を表わす図である。図7は、基板140が昇降ピン136によってプレート132から押上げられる際の、表面電位の変化の一例を表わす図である。この場合の基板140の表面電位は、図7の破線に概ね沿って変化する。
【0056】
基板140がステージ130に吸着されている間(S100)、外部放電は発生しない。電荷が基板140とステージ130のプレート132との間で中和されるためである。ステージ130の吸引装置が基板140の吸着を解除すると(S102)、基板140が昇降ピン136によって押上げられる(S104)。基板140は電荷を帯びる。プレート132から離れるにつれ、その電荷の電位は上昇する。図6の「上昇位置到達」までと、図7の原点の直後とがこの状況を表わす。CPU202は、昇降ピン136による押上げの開始と同時に、表面電位計100を用いて基板140の表面電位の取込みを開始する。
【0057】
昇降ピン136は所定の高さ(ピン上昇点)で待機する。図6の「上昇位置到達」付近および図7の時間B付近がこの状況を表わす。CPU202は、基板140の表面電位を取込み、メモリ216に記憶させる。イオナイザ110は基板140を除電する(S106)。基板140の表面電位は、ピークに達した後、次第に減少する。図7において表面電位がピークに達した後の破線のカーブはこの状況を表わす。
【0058】
時間が図6および図7の時間Fに達すると、CPU202は、表面電位の取込みを終了する(S108)。表面電位の取込みが終了すると、CPU202は、第1の領域および第2の領域における測定データを特定する。搬送装置120は、表面電位の取込みと同時に自らのハンド122をステージ130と基板140との間に挿入する(S110)。
【0059】
搬送装置120がハンド122を挿入すると、CPU202は、2つの領域ごとに値を比較し、条件が満たされるか否かを判断する。第1の領域および第2の領域のいずれも判断条件を満足する。CPU202は、基板140が外部放電し可能性なしと判断する。ネットワークインターフェイス210は、その旨を表わす情報を制御装置4000に出力する(S112)。搬送装置120は基板140を取出す(S114)。
【0060】
ネットワークインターフェイス210が情報を出力すると、制御装置4000は基板140が破損していないと判断するので、(S116にてNO)、搬送装置120は、基板140を通常の次工程に搬送する(S120)。
【0061】
[除電中に外部放電が起きた場合]
図6および図7を参照して、除電中に外部放電が起きた場合の判断および除電システム1000の動作について説明する。
【0062】
イオナイザ110が基板140を除電する途中(S106)、基板140が外部放電したとする。一般に、外部放電は導体物の接触などにより発生する。図7の実線はこの状況を表わす。
【0063】
ハンド122の挿入までの動作が終了すると(S108〜S110)、CPU202は、2つの領域ごとに値を比較し、条件が満たされるか否かを判断する。第2の領域が判断条件を満足しない。CPU202は、基板140が外部放電した可能性ありと判断する。ネットワークインターフェイス210は、その旨を表わす情報を制御装置4000に出力する(S112)。
【0064】
ネットワークインターフェイス210が情報を出力すると、制御装置4000は基板140が破損している可能性を判断する(S114〜S116)。基板140は破損した可能性があるので(S116にてYES)、搬送装置120は、基板140を検査工程に搬送する(S118)。
【0065】
[押上げ中に外部放電が起きた場合]
図8を参照して、押上げ中に外部放電が起きた場合の判断および除電システム1000の動作について説明する。
【0066】
基板140が昇降ピン136によって押上げられる途中(S104)、基板140は外部放電したとする。図8の実線はこの状況を表わす。
【0067】
ハンド122の挿入までの動作が終了すると(S106からS110)、CPU202は、2つの領域ごとに値を比較し、条件が満たされるか否かを判断する。第1の領域および第2の領域がともに判断条件を満足しない。CPU202は、基板140が外部放電した可能性ありと判断する。ネットワークインターフェイス210は、その旨を表わす情報を制御装置4000に出力する(S112)。
【0068】
以上のようにして、本実施の形態に係る判断装置2000は、基板140の表面電位の絶対値の大小を判断する。これにより、判断装置2000は、基板140が外部に放電た可能性を確実に判断できる。判断できる理由は、基板140が外部に放電していなければ、放電している場合より、その表面電位は高くなるからである。基板140の破損は、外部放電が原因の一つである。外部放電していれば、外部放電していない場合より破損している可能性は高くなる。外部に放電した可能性が確実に判断されると、基板140が破損した可能性を的確に判断できる。その結果、少なくとも基板140が外部放電した可能性を的確に判断できる判断装置を提供することができる。この装置により、ユーザは破損した可能性がある基板のみについて素子が破壊したか否かを検査できる。そのような検査が不要な基板に対しては、不要な検査工程が省かれる。その結果生産性が向上する。
【0069】
なお、上述の説明において、判断の対象となる領域は、2つに限定されない。1つの領域の電位の平均値などを判断してもよい。図9にその場合の測定領域の例を示す。しかし、図7,8により説明したように、複数の時期で判断すれば、どの時期で外部放電を生じた可能性があるかも判断することができ、外部放電が生じた可能性のある時期も判断する場合に有効である。
【0070】
また、判断する値は、平均値、最大値、最小値に限らず、表面電位の絶対値の大小が特定できる値であれば特に限定されない。判断する値は、必ずしも3種類の値でなくてもよい。判断する値は、判断の対象となる領域における値であればよい。判断する値は、最大値および最小値とは別の、ある一瞬における値であってもよい。判断する値は、平均値に代えて、他の値であってもよい。その値は、基板140の表面電位の、複数の測定値の合計を用いて定められる値であればよい。そのような値の例として、表面電位の積分値の絶対値がある。平均値も、そのような値の例である。
【0071】
その他、上述の説明において、除電システム1000は、基板140上の埃を吸着する吸引クリーナの一部であってもよい。除電システム1000は、基板140を洗浄する洗浄装置の一部であってもよい。除電システム1000は、基板140を検査する検査装置の一部であってもよい。除電システム1000は、基板140に光を照射する露光装置の一部であってもよい。
【0072】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
本発明に係る判断装置、判断方法、その判断方法を実現させるための判断プログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体は、対象物が外部放電を生じた可能性を的確に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る除電システムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る除電システムの情報の流れを表わす図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る判断装置の機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る搬送装置のハンド部分およびステージの構造を表わす構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る除電システムの制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る除電システムの動作と時間の経過との関係を表わす図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る正常に除電された場合および除電中に外部放電が起きた場合の表面電位の変化の例を表わす図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る昇降ピンの押上げ中に外部放電が起きた場合の表面電位の変化の例を表わす図である。
【図9】本発明の実施の形態の変形例に係る、1つの測定領域の平均値に基づいて基板の破損を判断する状況例を示す図である。
【符号の説明】
100 表面電位計、102 センサ、104 本体、110 イオナイザ、120 搬送装置、122 ハンド、130 ステージ、132 プレート、134 吸着孔、136 昇降ピン、140 基板、200 コンピュータ、202 CPU、204 固定ディスク、206 通信インターフェイス、208 モニタ、210 ネットワークインターフェイス、212 マウス、214 キーボード、216 メモリ、218 FD駆動装置、220 CD−ROM駆動装置、1000 除電システム、2000 判断装置、3000 工場CIM、4000 制御装置。

Claims (11)

  1. 対象物の、表面電位の値を入力するための入力手段と、
    前記入力手段から入力された表面電位の値をしきい値と比較して、前記対象物が外部放電を生じた可能性を判断するための判断手段と、
    前記判断の結果を表わす判断情報を出力するための出力手段とを含む、判断装置。
  2. 前記しきい値と比較する表面電位の値は、予め定められた時期における表面電位を表わす複数の値の合計を用いて定められる電位値である、請求項1に記載の判断装置。
  3. 前記電位値は、前記時期における前記表面電位の平均値の絶対値である、請求項2に記載の判断装置。
  4. 前記しきい値と比較する表面電位の値は、予め定められた時期における表面電位の絶対値の最大値および最小値のいずれかである、請求項1に記載の判断装置。
  5. 前記しきい値と比較する表面電位の値が測定される時期は、前記対象物に対する動作に基づいて特定される特定時期を含む、請求項1から4のいずれかに記載の判断装置。
  6. 前記特定時期は、前記動作の内容が変化する時を含む時期である、請求項5に記載の判断装置。
  7. 前記動作は、前記対象物が剥離される動作である、請求項5に記載の判断装置。
  8. 前記しきい値と比較する表面電位の値が複数あるとともにそれら複数の表面電位の値に対応してしきい値も複数あり、前記判断手段では、前記複数の表面電位の値を前記複数のしきい値と比較して、前記対象物が外部放電を生じた可能性を判断するための手段を含む、請求項1から7のいずれかに記載の判断装置。
  9. 対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、前記対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、
    前記判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとを含む、判断方法。
  10. 対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、前記対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、
    前記判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実現させるための判断プログラム。
  11. 判断プログラムを記録した記録媒体であって、
    対象物の、表面電位の値を入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力された表面電位の値をしきい値と比較して、前記対象物が外部放電を生じた可能性を判断する判断ステップと、
    前記判断の結果を表わす判断情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実現させるための判断プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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