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JP2004351734A - 延伸積層ポリエステルフィルムおよびボトル用ラベル - Google Patents

延伸積層ポリエステルフィルムおよびボトル用ラベル Download PDF

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JP2004351734A
JP2004351734A JP2003151944A JP2003151944A JP2004351734A JP 2004351734 A JP2004351734 A JP 2004351734A JP 2003151944 A JP2003151944 A JP 2003151944A JP 2003151944 A JP2003151944 A JP 2003151944A JP 2004351734 A JP2004351734 A JP 2004351734A
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JP
Japan
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polyester
acid residue
residue
main
polyester film
Prior art date
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Application number
JP2003151944A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asada
毅 浅田
Atsushi Koyamamatsu
淳 小山松
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Toyobo Film Solutions Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin DuPont Films Japan Ltd filed Critical Teijin DuPont Films Japan Ltd
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Abstract

【課題】良好な隠蔽性を持ち、かつ耐溶剤ブロッキング性に優れた熱収縮性ポリエステルフィルムを供給する。
【解決手段】少なくとも3層の延伸積層ポリエステルフィルムであって、当該延伸積層ポリエステルフィルムの、80℃、10秒間浸漬における温湯中収縮率が、主収縮方向について40%以上であり、主収縮方向と直交する方向の収縮率が5%以下であり、少なくとも一つの内層が、以下に示すポリエステルCにより構成される。
ポリエステルC:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜80/20の範囲にあり、平均粒径が0.1〜2.5μmの範囲にある白色顔料を粒子個数として1×10個/mm以上含有するポリエステル。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱収縮包装用の材料に関する。より詳しくは、優れた、耐久性、寸法安定性、機械強度、耐油性、耐溶剤性を持ち、優れた隠蔽性を持つ収縮包装材料として有用な延伸積層ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリエステル製ボトルに代表されるプラスチックボトルや非プラスチックボトルのラベルをはじめとする収縮包装用途にはポリエステル系フィルムまたはポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の非ポリエステルフィルムが使用されている。
【0003】
収縮包装用途に使用されるポリエステル系フィルムの特徴として、耐溶剤性、耐久性、寸法安定性、機械強度などが、非ポリエステル系のフィルムよりも優れていることが挙げられる。
【0004】
印刷や蒸着等の後加工を行なわずに隠蔽性のある収縮フィルムを得るための手段として、空隙を含有させる方法(たとえば特許文献1参照。)が知られているが、空隙含有ポリエステル収縮フィルムは溶剤の浸透が激しく、溶剤濃度や塗布量に注意を払わないとシール後のチューブを重ねた際にブロッキングが発生するという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2002−36356号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決し、隠蔽性と溶剤ブロッキング耐性とをバランスさせた熱収縮性ポリエステルフィルムを得ることを目的としている。本発明のさらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、少なくとも3層の延伸積層ポリエステルフィルムにおいて、当該延伸積層ポリエステルフィルムの、80℃、10秒間浸漬における温湯中収縮率が、主収縮方向について40%以上であり、主収縮方向と直交する方向の収縮率が5%以下であり、少なくとも一つの内層が、下記に示すポリエステルCにより構成される、延伸積層ポリエステルフィルムが提供される。
【0008】
ポリエステルC:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜80/20の範囲にあり、平均粒径が0.1〜2.5μmの範囲にある白色顔料を粒子個数として1×10個/mm以上含有するポリエステル。
【0009】
本発明により、隠蔽性と溶剤ブロッキング耐性とをバランスさせた熱収縮性ポリエステルフィルムを得ることができる。
【0010】
この延伸積層ポリエステルフィルムは、下記のポリエステルAとポリエステルBとを、エチレングリコール残基のモル分率とテレフタル酸残基のモル分率とのうちのより大きくない方の値が70moL%を超えるように、配合して得られるポリエステルDを両方の表層に使用したものであることが好ましい。
【0011】
ポリエステルA:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜80/20の範囲にあるポリエステル。
【0012】
ポリエステルB:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、テトラメチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜60/40の範囲にあるポリエステル。
【0013】
また、この場合、両方の表層を同一のポリエステルDにより形成した3層構造であることがより好ましい。
【0014】
更に、ポリエステルCよりなる層の空隙部比率が10%以下であることが好ましい。
【0015】
本発明の他の一態様によれば、上記の延伸積層ポリエステルフィルムを使用して作製されたボトル用ラベルが提供される。
【0016】
本発明により、隠蔽性と溶剤ブロッキング耐性とをバランスさせたボトル用ラベルを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を表、実施例等を使用して説明する。なお、これらの表、実施例等及び説明は本発明を例示するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。本発明の趣旨に合致する限り他の実施の形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
【0018】
本発明に係る延伸積層ポリエステルフィルムの層構成は3層以上であれば特に限定されないが、3層構成でその両方の表層を同一のポリエステルにより形成したものが、使用するポリマーの種類が少なくて済むため、好ましい。かかる積層構造は2台の押出し機とマルチマニホールドダイもしくはフィードブロックを用いる共押出し法により形成するのが好ましい。
【0019】
本発明の延伸積層ポリエステルフィルムにおいて、内層の少なくとも一つは主にポリエステルCからなる。なお、ここで、内層とは、積層フィルムの二つの表層(両方の表層)ではない、内側の層を意味する。以下において、延伸積層ポリエステルフィルムが3層よりなる場合は、内層を芯層と呼称する場合がある。4層以上にする場合、他の内層は、たとえば組成の異なるポリエステルCからなっていてもよく、その他の機能を有するポリエステルからなっていてもよい。
【0020】
かかるポリエステルCは、テレフタル酸残基およびイソフタル酸残基を主たる酸残基成分、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分とするものであり、公知の製法、すなわちテレフタル酸ジメチルおよびイソフタル酸ジメチルおよびエチレングリコールからのエステル交換反応法、あるいはテレフタル酸およびイソフタル酸およびエチレングリコールの直接エステル化等によりオリゴマーを得た後、溶融重合して得ることができる。ただし、本発明の効果を損ねない範囲であれば他の成分を共重合することもできる。
【0021】
テレフタル酸残基およびイソフタル酸残基以外の酸残基成分を構成する共重合成分としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸などを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全酸成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0022】
また、テトラメチレングリコール残基以外のグリコール残基成分を構成する共重合成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、テトラメチレングリコール以外のブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコールを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全グリコール成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0023】
ポリエステルC中のイソフタル酸残基の量は、5〜20moL%、好ましくは7〜17moL%、さらに好ましくは10〜15moL%である。イソフタル酸残基の量が20moL%を超えると、非晶性の増加に伴い機械強度が低下するため好ましくない。また、5moL%未満では結晶化が起こりやすく、引き裂き強度の低下の原因となる。
【0024】
本発明におけるポリエステルCは、平均粒径が0.1〜2.5μmの範囲にある白色顔料を粒子個数として1×10個/mm以上含有する。
【0025】
この白色顔料は無機、有機系の如何を問わないが、無機系が好ましい。無機系顔料としては、アルミナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が好ましく挙げられる。
【0026】
この白色顔料は、良好な隠蔽性を与えるためのものであるが、同時に、フィルムを延伸することにより、粒子の周囲に空隙を生じ、これによりポリエステルC中に空隙を含有させる働きも有している。この空隙は溶剤ブロッキング耐性を低下させるので、低い方が好ましい。具体的には、ポリエステルCよりなる層空隙部比率が10%以下であることが好ましい。このためには、粒子の粒径が1.0μm以下であることや、フィルムの延伸倍率が4倍以下であることが好ましい。
【0027】
フイルムの白色遮光性を上げるためには、屈折率1.5以上の顔料が好ましく、また顔料の平均粒径が0.1μm以上であることを必要とする。また白色顔料は、いずれも平均粒径が2.5μm以下であることを要する。白色顔料の平均粒径が2.5μmを越える場合は、ピンホールを生じたり、場合によっては製膜中に破断を生じるので好ましくない。
【0028】
共重合ポリエステルに白色顔料を含有させるには各種の方法を用いることができる。その代表的な方法として、下記の方法をあげることができる。
【0029】
(ア)共重合ポリエステル合成時のエステル交換もしくはエステル化反応の終了前に添加し、もしくは重縮合反応開始前に添加する方法。
【0030】
(イ)共重合ポリエステルに添加し、溶融混練する方法。
【0031】
(ウ)上記(ア),(イ)の方法により添加物を多量に添加したマスターペレットを製造し、このマスターペレットと粒子を含有しない共重合ポリエステルとを混練し、所定量の添加物を含有させる方法。
【0032】
白色顔料の平均粒径や粒子個数は、たとえば、後述する実施例で示す方法により算出される。
【0033】
ポリエステル中の粒子個数は、1×10個/mm以上、好ましくは1×10個/mm以上である。この粒子個数が、これより少いと白色遮光性が不充分となる。白色顔料は単独で使用してもよく、複数併用して含有させてもよい。
【0034】
本発明に係る延伸積層ポリエステルフィルムには、上記のポリエステルAとポリエステルBとを、エチレングリコール残基のモル分率とテレフタル酸残基のモル分率とのうちのより大きくない方の値が70moL%を超えるように、配合することにより得られたポリエステルDを、両方の表層に使用することができる。エチレングリコール残基のモル分率とテレフタル酸残基のモル分率とのうちのより大きくない方の値が70moL%以下になると、内層に使用するポリエステルCと積層した場合に、ポリエステルCとの親和性が悪く、層間剥離が生じることがあり好ましくない場合が多い。また、表層ポリマーの結晶性低下およびガラス転移温度の低下に起因する配向ダウンによって芯層ポリマーから紫外線吸収剤等の低分子量成分が析出しやすくなるため外観を損ねたり、溶剤シール性に悪影響を与える場合がある。
【0035】
ポリエステルDとしては、固体のポリエステルAと固体のポリエステルBとをブレンドしたものでも、このブレンド物を溶融したものでも、溶融したポリエステルAと溶融したポリエステルBとをエクストルーダ等でブレンドしたものでもよい。また、両方の表層が同一のポリエステルDからなる必要はない。
【0036】
かかるポリエステルAは、公知の製法、すなわちテレフタル酸ジメチルとイソフタル酸ジメチルとエチレングリコールとからのエステル交換反応法、あるいはテレフタル酸とイソフタル酸とエチレングリコールとの直接エステル化によりオリゴマーを得た後、溶融重合して得られるものであるが、本発明の効果を損ねない範囲で他の成分を共重合することもできる。
【0037】
テレフタル酸残基およびイソフタル酸残基以外の酸残基成分を構成する共重合成分としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸などを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全酸成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0038】
また、エチレングリコール残基以外のグリコール残基成分を構成する共重合成分としては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコールを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全グリコール成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0039】
ポリエステルA中のイソフタル酸残基の量は5〜20moL%、好ましくは7〜19moL%、更に好ましくは10〜18moL%である。イソフタル酸残基の量が5moL%未満では、フィルムにしたときの結晶性が高くなりすぎ、収縮包装用に必要な溶剤によるシール性が不足する場合が多い。また、20moLを超えると、融点の低下、非晶性の進行により、乾燥や製膜時の取り扱いが難しく実用に適さない場合が多い。
【0040】
本発明におけるポリエステルBは、公知の製法、すなわちテレフタル酸ジメチルとイソフタル酸ジメチルとテトラメチレングリコールとからのエステル交換反応法、あるいはテレフタル酸とイソフタル酸とテトラメチレングリコールとの直接エステル化によりオリゴマーを得た後、溶融重合して得られるものであるが、本発明の効果を損ねない範囲であれば他の成分を共重合することもできる。
【0041】
テレフタル酸残基およびイソフタル酸残基以外の酸残基成分を構成する共重合成分としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸などを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全酸成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0042】
また、テトラメチレングリコール残基以外のグリコール残基成分を構成する共重合成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、テトラメチレングリコール以外のブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコールを好ましく挙げることができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。本発明の効果を維持する観点から、これらの共重合成分は、全グリコール成分中の10moL%以下であることが好ましい。
【0043】
ポリエステルB中のイソフタル酸残基の量は5〜40moL%、好ましくは7〜37moL%、更に好ましくは10〜35moL%である。イソフタル酸残基の量が5moL%未満では、表層の結晶性増加の原因となり収縮包装用に必要な溶剤によるシール性が不足する場合が多い。また、40moL%を超えると、融点の低下、非晶性の進行により、乾燥や製膜時の取り扱いが難しく実用に適さない場合が多い。
【0044】
本発明におけるポリエステルフィルムの表層には平均粒径が2.5μm以下の滑剤を含有することが好ましい。この滑剤は無機、有機系の如何を問わないが、無機系が好ましい。無機系滑剤としてはシリカ、有機系滑剤としてはシリコーン粒子等が例示できる。いずれも平均粒径が2.5μm以下であることが好ましい。平均粒径が2.5μmを越えるとフィルム表面粗度が大きくなりすぎるため意匠性に劣り、好ましくない。上記滑剤の添加量としてはその粒径にも依存するが、フィルムの巻き取り性に影響しない範囲で選択するとよい。
【0045】
本発明に係る延伸積層ポリエステルフィルムは、たとえば3層構造の場合、表層用ポリエステルDとして上述したポリエステルAのペレットとポリエステルBのペレットとをオートブレンダにより混合したものを用い、芯層用ポリマーとしてポリエステルCを用い、それぞれを乾燥、溶融し、ダイより吐出してフィルム状に成形し、延伸および熱固定して作製することができる。
【0046】
この場合の熱固定温度はガラス転移点(Tg)付近であることが好ましい。熱固定温度が高すぎると製品フィルムの熱収縮率が小さくなり、熱収縮包装用としての本来の機能を失う。
【0047】
熱収縮率としては、主収縮方向における温水中10秒間浸漬の値が、70℃において5〜30%、80℃において40%以上であることが好ましく、40〜55%であることがより好ましい。なお、本発明における主収縮方向とは、この温水中10秒間浸漬の値がもっとも大きい方向を意味する。フィルムの延伸において、主収縮方向は任意に定めることができる。
【0048】
収縮は、長手、巾方向のどちらか一方のみで上記収縮が起こるのが理想的であるが、実際には、主収縮方向(長手または巾方向)に直交する方向にも若干の熱収縮が見られる。この主収縮方向に直交する方向の熱収縮率は、80℃,10秒間の浸漬において5%以下が好ましい。
【0049】
このような一軸収縮性を持たせるには、主収縮方向への一軸延伸が最も適しているが、一軸延伸フィルムはポリマーの配向特性上、引裂き性が低下してしまうため、用途によっては僅かでも主収縮方向と直交する方向にも延伸するのが好ましい場合がある。この場合主収縮方向と直交する方向への延伸倍率は高々2倍程度が好ましいが、用途、要求特性により1.0〜2.0倍までの範囲で適宜選択するのがよい。
【0050】
本発明におけるポリエステルフィルムの厚さは、積層体全体として20〜70μm、好ましくは30〜60μmである。さらに好ましくは35〜55μmである。薄すぎるとフィルムの腰が弱くなって、ラベル装着時に折れ曲がったりして不良品を発生する可能性がある。また逆に過度に厚さが大きいものは腰が強すぎて、加工時の取り扱いが難しくなり好ましくない場合が多い。
【0051】
本発明に係る延伸積層ポリエステルフィルムはボトル用ラベルとしての用途に好適に使用することができる。
【0052】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに説明する。なお、各特性の測定は下記の方法に従った。
【0053】
(1)フィルム厚さ、層構成
積層フィルムの厚さは、打点式フィルム厚み計を用い、フィルム幅方向の任意の場所50箇所、フィルム幅の中心付近の長手方向で任意の場所50箇所について厚みを測定し、全100箇所の数平均値をフィルム厚みとした。ただし測定するフィルムの幅方向、長手方向の厚み斑は平均厚みの+20〜−20%以内にあることを前提とした。
【0054】
層構成と各層の厚さとは、フィルムをエポキシ樹脂に包埋し、ガラス刃を用いてスライスした後、偏光顕微鏡下で断面観察して求めた。
【0055】
(2)テレフタル酸残基のモル分率、エチレングリコール残基のモル分率
テレフタル酸残基のモル分率は、表層ポリマー中の全酸残基成分に対するテレフタル酸残基のモル単位における割合(moL%)として、ポリエステルA,Bの組成と添加量から求めた。
【0056】
エチレングリコール残基のモル分率は、表層ポリマー中の全グリコール残基成分に対するエチレングリコール残基のモル単位における割合(moL%)として、ポリエステルA,Bの組成と添加量から求めた。
【0057】
前者のモル分率が後者のモル分率以上である場合には後者のモル分率の値を、後者のモル分率がより大きい場合には前者のモル分率を、70moL%と比較した。
【0058】
(3)溶剤シール性試験
サンプルとして、10cm×20cmのフィルム片2枚を準備した。
【0059】
1,3−ジオキソランを染み込ませた綿棒を、準備した内の一枚のフィルム上を走らせることでフィルムにジオキソランを塗布した。ジオキソラン塗布後のフィルムを直ちに、もう一枚のフィルムと貼り合わせ、ローラーを用いて圧着した。
【0060】
この結果、次のように判定した。
【0061】
○・・・良好。2枚のフィルムがしっかり接着された。
【0062】
△・・・不十分。接着するが不十分で、時間がたつと剥がれた。
【0063】
×・・・不良。全く接着しなかった。
【0064】
(4)機械強度
フィルムの強度の評価指標としてJIS−C2318に従い弾性率を測定した。N=5の平均値を測定値とし、次のように評価した。
【0065】
○・・・良好。縦方向200MPa以以上、かつ横方向500MPa以上。
【0066】
×・・・不良。上記以外。
【0067】
(5)温湯中熱収縮率
JIS−Z1709に従い、主収縮方向および主収縮方向と直交する方向の温湯中熱収縮率を測定した。各々N=3の平均値を測定値とした。
【0068】
(6)隠蔽性評価
透明PETボトルに巾1mmおよび0.1mmの黒いラインを入れたものに、表2に挙げた収縮フィルムを1,3−ジオキソランにてシールしチューブ状にしたものを被せ85℃のスチームトンネルを通すことでフィルムにより被覆されたPETボトルを得た。その後、最初に引いた黒線を観察し以下のように評価した。
【0069】
○・・・良好。巾1mm、0.1mm共に見えない。
【0070】
△・・・不十分。巾1mmは見えるが0.1mmは見えない。
【0071】
×・・・不良。巾1mm、0.1mm共に見える。
【0072】
(7)耐溶剤ブロッキング性
表2に示すフィルムを1,3−ジオキソランを用いて貼り合せ300m長のチューブ状とした。作成したチューブはロール硬度90にて3インチ紙管に巻取り、25℃/65%RH下において10日間保管し、その後以下のように評価した。
【0073】
○・・・良好。チューブ同士の貼り付き発生がなかったもの。
【0074】
×・・・不良。溶剤の浸透によりチューブ同士で貼り付き部分が発生したもの。
【0075】
(8)空隙部比率
エポキシ樹脂に包埋したフィルムを、ミクロトームを用いてスライスし、断面をプラズマリアクターでエッチング処理したものを、走査型電子顕微鏡を用い、本発明に係るポリエステルCよりなる空隙部のある層について、10000倍にて10μm×10μmの面積を観察し、画像処理を行なって空隙部分の面積比率を算出したものを空隙部比率とした。
【0076】
(9)白色顔料の粒子数
まず白色顔料の平均粒径を求めた。白色顔料の平均粒径は、粒子表面に金属を蒸着してから、電子顕微鏡にて、たとえば1万〜3万倍に拡大した像から、面積円相当径を求め、次いでこれらを次式にあてはめることによって算出した。
【0077】
平均粒径=測定粒子の面積円相当径の総和/測定粒子の数
なお、測定粒子の面積円相当径とは、測定対象粒子について、電子顕微鏡により求められた面積を持つ円の直径を意味する。
【0078】
白色顔料の粒子個数は、平均粒径を直径とする球状粒子の体積を求め、顔料全体の重量をその密度で除して得た顔料全体の体積を、この球状粒子の体積で除して算出した。
【0079】
[実施例1〜5]
(ポリエステルAの調製)
ジメチルテレフタル酸、ジメチルイソフタル酸、エチレングリコールを原料として、テトラブチルチタネートをエステル交換触媒、2酸化ゲルマニウムを重合触媒、亜リン酸を安定剤として用い、表1の組成の共重合ポリエチレンテレフタレートを製造した。
【0080】
(ポリエステルBの調製)
ジメチルテレフタル酸、ジメチルイソフタル酸、テトラメチレングリコールを原料とし、同じくテトラブチルチタネートをエステル交換触媒、2酸化ゲルマニウムを重合触媒、亜リン酸を安定剤として用い、表1の組成の共重合ポリブチレンテレフタレートを製造した。
【0081】
(ポリエステルCの調製)
ポリエステルAと同様にして表1の組成の共重合ポリエチレンテレフタレートを得た。なお、重合工程開始前の段階において表1に示す粒径、濃度の2酸化チタンを含有させた。
【0082】
得られたポリエステルAとポリエステルBとを表1に示す割合にてブレンドし、表層用ポリエステルDとした。
【0083】
表層用ポリエステルDおよびポリエステルCは各々150℃で6時間乾燥した後、表層用、芯層用の2台の押出機ホッパーに供給して溶融温度280〜300℃で溶融し、マルチマニホールドダイを用いて表面温度20℃の冷却ドラム上に押出して急冷し、厚さ160〜240μmの、3層よりなる未延伸フィルムを得た。このようにして得られた未延伸フィルムを表2に示す条件で、延伸、熱固定を行い、表2に示す延伸ポリエステルフィルムを得た。なお、フィルム厚みは押出機の回転数を変え、未延伸フィルムの厚みを変えることで調節した。
【0084】
実施例1〜5のフィルムは、何れも熱収縮性包装材料として有用なものであった。
[比較例1〜6]
比較のため、組成、ブレンド比を表1,2に示すように変更した水準で製膜した。
【0085】
[比較例7]
ポリエステルCとして、固有粘度0.75dl/gのポリエチレンテレフタレート樹脂35重量%と、テレフタル酸:エチレングリコール:ネオペンチルグリコール=100:60:40(モル比)のコポリマー45重量%と、結晶性ポリプロピレン樹脂(FO−50F (株)グランドポリマー製)10重量%と、二酸化チタン(富士チタン製TA−300)10重量%とよりなる組成物を使用し、表層ポリマーとして、表1の組成、ブレンド比を使用した以外は実施例1〜5と同様にした。
【0086】
これらのフィルムの特性を表2に示す。表1,2の結果から、本発明に係る延伸積層ポリエステルフィルムは、隠蔽性と溶剤ブロッキング耐性とをバランスさせた、優れた熱収縮性ポリエステルフィルムであることが理解される。
【0087】
【表1】
Figure 2004351734
【0088】
【表2】
Figure 2004351734
【0089】
【発明の効果】
本発明により、隠蔽性と溶剤ブロッキング耐性とをバランスさせた熱収縮性ポリエステルフィルムを得ることができる。本発明に係る熱収縮性ポリエステルフィルムはボトル用ラベルとして好適に使用することができる。

Claims (5)

  1. 少なくとも3層の延伸積層ポリエステルフィルムにおいて、当該延伸積層ポリエステルフィルムの、80℃、10秒間浸漬における温湯中収縮率が、主収縮方向について40%以上であり、主収縮方向と直交する方向の収縮率が5%以下であり、少なくとも一つの内層が、下記に示すポリエステルCにより構成される、延伸積層ポリエステルフィルム。
    ポリエステルC:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜80/20の範囲にあり、平均粒径が0.1〜2.5μmの範囲にある白色顔料を粒子個数として1×10個/mm以上含有するポリエステル。
  2. 下記のポリエステルAとポリエステルBとを、エチレングリコール残基のモル分率とテレフタル酸残基のモル分率とのうちのより大きくない方の値が70moL%を超えるように、配合して得られるポリエステルDを両方の表層に使用した、請求項1に記載の延伸積層ポリエステルフィルム。
    ポリエステルA:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、エチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜80/20の範囲にあるポリエステル。
    ポリエステルB:テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とを主たる酸残基成分とし、テトラメチレングリコール残基を主たるグリコール残基成分としてなり、テレフタル酸残基とイソフタル酸残基とのモル比が95/5〜60/40の範囲にあるポリエステル。
  3. 両方の表層を同一のポリエステルDにより形成した3層構造よりなる、請求項2に記載の延伸積層ポリエステルフィルム。
  4. ポリエステルCよりなる層の空隙部比率が10%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の延伸積層ポリエステルフィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の延伸積層ポリエステルフィルムを使用して作製されたボトル用ラベル。
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