JP2004294284A - 時計ケースとバンドの取付構造及び時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピン孔の加工精度が低くてもバンドと時計ケースとの間の隙間を簡易になくすことができ、かつ、バンドと時計ケースの取り付けが容易な時計ケースとバンドの取付構造及び時計を提供する。
【解決手段】時計ケース11のピン孔15を連結ピン30の外径と略同径に形成すると共に、バンド20の最終駒21Aのピン孔24を連結ピン30の外径より少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、最終駒21Aの凹部25に固定部材40を挿入すると、この固定部材40が凹部25にて露出する連結ピン30に当接し、最終駒21Aを時計ケース11側へ押圧するようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】時計ケース11のピン孔15を連結ピン30の外径と略同径に形成すると共に、バンド20の最終駒21Aのピン孔24を連結ピン30の外径より少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、最終駒21Aの凹部25に固定部材40を挿入すると、この固定部材40が凹部25にて露出する連結ピン30に当接し、最終駒21Aを時計ケース11側へ押圧するようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計ケースとバンドの取付構造及び時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、腕時計ケースと金属製バンドの取り付けは、ケースのカンと、金属製バンドの最終駒(いわゆるエンドピース)とに孔(ピン孔)を形成し、この孔に連結ピンを挿入して行うものが一般的である。
また、この種の取付構造においては、腕時計ケースと金属製バンドとを連結ピンを中心に回転可能に連結し、さらに、バンドの最終駒にバンド長さ方向に貫通するねじ孔を形成し、このねじ孔に螺合したねじを腕時計ケースの側壁に当接させることによって、このねじによって最終駒を上記連結ピンを中心に回転させ、腕時計ケースとエンドピースとの間の隙間をなくすようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−33004号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの従来技術も、腕時計ケースとバンドのピン孔が連結ピンと略同径に形成されるので、ピン孔のばらつきによって腕時計ケースとバンドのピン孔が挿通しなくなってしまう場合があり、腕時計ケースとバンドとを連結できなくなってしまう場合が生じてしまうという問題がある。
また、後者の従来技術においては、最終駒を回転して当該最終駒と腕時計ケースとの間の隙間を無くすため、ピン孔のばらつきによって、腕時計ケースとエンドピースとの角度にばらつきが発生してしまうという問題もある。すなわち、いずれの従来技術においても、不良品を低減するためには、腕時計ケースとバンドとに形成するピン孔に高い加工精度が要求されるという問題がある。
さらに、後者の従来技術においては、最終駒の長さ方向にねじをねじ込むため、ねじをねじ込む際などに、最終駒から他の駒を外す必要があり、バンドの取付作業が繁雑な問題もある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ピン孔の加工精度が低くてもバンドと時計ケースとの間の隙間を簡易になくすことができ、かつ、バンドと時計ケースの取り付けが容易な時計ケースとバンドの取付構造及び時計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1記載の発明は、時計ケースに、バンドの端にある最終駒を連結ピンにより取り付けた時計ケースとバンドの取付構造において、前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする。この構成によれば、時計ケース又は最終駒を、固定手段により最終駒又は時計ケース側へ押圧してピン連結するので、時計ケースと最終駒との間に隙間を無くした状態でピン連結することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。また、ねじの回転量の調整により、最終駒を時計ケースに対してバンド厚さ方向に若干回転できるようにするか、固定するかを選択することができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の構成において、前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、時計機構が内蔵された時計ケースと、端にある最終駒が連結ピンによって時計ケースに連結されたバンドとを備える時計において、前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする。この構成によれば、時計ケース又は最終駒を、固定手段により最終駒又は時計ケース側へ押圧してピン連結するので、時計ケースと最終駒との間に隙間を無くした状態でピン連結することができる。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成において、前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。また、連結ピンが挿通される孔が長孔なので、ねじのねじ込み量を調整すれば、最終駒を時計ケースに対してバンド厚さ方向に若干回転できるようにするか、固定するかを選択することができる。
【0015】
また、請求項10に記載の発明は、請求項7乃至9のいずれかに記載の構成において、前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る腕時計の外観構成を示す図である。この腕時計1は、時刻表示を行う時計本体10と、この時計本体10に連結されたバンド20とから構成されている。時計本体10は、ステンレス、チタン等で形成された時計ケース11内に、時計機構12が内蔵されて構成される。なお、本実施形態では、時刻をアナログ表示する腕時計を例示したが、時刻をデジタル表示する腕時計であってもよい。
バンド20は、ステンレス、チタン等の金属材料で形成された駒21を多数連結して構成され、最も端にある駒21A(最終駒(エンドピース))が時計ケース11に連結される。なお、図示は省略するが、このバンド20には、このバンド20を、この腕時計1の装着部位(装着者の手首)に合わせた長さで留めるための留め具(二ツ折方式、三ツ折方式、両開き方式など)が設けられている。
【0018】
図2は、時計ケース11とバンド20の取付構造を示す側面図であり、図3は、時計ケース11とバンド20との取付構造を示す斜視図である。これら図に示すように、時計ケース11には、時計ケース11の6時側及び12時側にバンド20を取り付けるための取付部13が形成される。なお、時計ケース11の各取付部13の周辺構成は同様であるため、図2及び図3においては一方の取付部13の周辺構成のみを示している。具体的には、取付部13は、2本のカン14を有し、これらカン14にバンド20の幅方向に延びる貫通孔15が形成されて構成される。なお、これら取付部13の形状は、2本のカン14を有する形状に限らず、2本のカン14の時計ケース11表側に屋根を設けた形状(いわゆる屋根付きカン形状)など他の形状を適用してもよい。
【0019】
一方、バンド20の最終駒である駒21Aには、時計ケース11に取り付けられる取付部23が形成される。この取付部23は、時計ケース11の取付部13に嵌合する形状に形成される。また、この取付部23には、時計ケース11の取付部13に嵌合された際に、時計ケース11の取付部13の貫通孔15に対応する位置に貫通孔24が形成される。また、駒21Aの取付部23には、貫通孔24の一部を含む領域に時計ケースの裏側が開口する凹部25が形成され、この凹部25には、バンドの厚さ方向(矢印Z方向)にねじ孔26が形成される。
従って、駒21Aの取付部23を時計ケース11の取付部13に嵌合させると、各取付部23及び13の貫通孔24及び15が連通し、この連通した孔に連結ピン30を挿通することによって、駒21Aと時計ケース11とが連結されるようになっている。
【0020】
ここで、この腕時計1においては、図3に示すように、時計ケース11の取付部13に形成された貫通孔15が、連結ピン30の外径と略同径の真円形状に形成されるのに対し、バンド20の駒21Aに形成された貫通孔24が、連結ピン30の外径よりもバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に長い楕円形状に形成される。すなわち、連結ピン30によって駒21Aと時計ケース11とを連結した状態では、バンド20の駒21Aがバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に移動可能であり、駒21Aを時計ケース11に近づけたり、離したりできるようになっている。また、このように駒21Aの貫通孔24を、時計ケース11の貫通孔15より大きく形成しているため、これら貫通孔24及び15に位置ずれなどのばらつきがあってもこれら貫通孔24及び15はほぼ確実に連通し、駒21Aと時計ケース11をほぼ確実に連結ピン30によって連結することが可能となっている。
【0021】
さて、駒21Aに形成された上記凹部25には、当該駒21Aのバンド20の長さ方向の位置を固定するための固定部材40が配置されるようになっている。詳述すると、図3に示すように、固定部材40は、バンド20の厚さ方向に貫通孔41が形成され、この貫通孔41にねじ42を挿通し、このねじ42を凹部25のねじ孔26に螺合することにより凹部25内に挿入される。
【0022】
この固定部材40は、凹部25にて露出された連結ピン30の中央部分30Aと、凹部25の時計ケース11側の側面25Aとの間の空間にほぼ嵌合する形状を有し、ねじ42によって凹部25内をバンド20の厚さ方向(矢印Z方向)に移動可能に構成されている。さらに、図4に示すように、この固定部材40は、連結ピン30側の面40Aが、この固定部材40が凹部25内に挿入された場合に、連結ピン30に当接する斜面に形成される。なお、図3に示すように、連結ピン30の凹部25にて露出する中央部分30Aは、他の部分に比して細く形成され、この中央部分30Aに固定部材40が係合することにより、連結ピン30の抜けが防止されるようになっている。
【0023】
以上の構成によりその作用について説明すると、まず、駒21Aと時計ケース11とを連結ピン30で連結することにより、駒21が、連結ピン30に対してバンド20の長さ方向に移動可能に時計ケース11に連結される。次に、固定部材40を、ねじ42を締め込んで駒21Aの凹部25に挿入させていくと、固定部材40の面40Aが、連結ピン30と当接し、この固定部材40をバンド20の長さ方向、より具体的には時計ケース11側へ移動させ、駒21Aを時計ケース11側へ押圧し、駒21Aを時計ケース11に当接させる。これにより、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結することができる。
【0024】
以上説明したように、本実施形態の腕時計1によれば、バンド20の駒21Aをバンド長さ方向に移動可能に時計ケース11に連結した後、固定部材40をねじ42で凹部25側に挿入していくだけで、駒21Aを時計ケース11とを隙間のない状態に簡易に固定することができる。また、長年の使用により、連結ピン30の曲がりなどの不具合によって駒21Aと時計ケース11との間に隙間が生じた場合でも、ねじ42をさらに締め付けるだけでその隙間を簡易に無くすことが可能となる。また、この腕時計1は、ねじ42を若干反転すれば、駒21Aを時計ケース11に対して簡単に回転させることが可能である。すなわち、駒21Aを時計ケース11に完全に固定するか、回転できるようにするかを簡易に調整することができる。
【0025】
また、この腕時計1においては、駒21Aの貫通孔24を、時計ケース11の貫通孔15よりも大きく形成しているので、貫通孔15、24にばらつきがあっても、貫通孔15及び24をほぼ確実に連通させることが可能となる。従って、ピン孔(貫通孔15、24に対応)の加工精度が低くても、時計ケース11とバンド20とが連結できず、不良品が発生する、といった事態を大幅に低減することが可能である。なお、上記した連結ピン30は、ピンに限らず、ばね棒、ねじ等でもよいことは勿論である。
【0026】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形が可能である。そこで、以下に変形例について例示する。
(1) 上記実施形態では、固定部材40の面41Aを斜面に形成することによって、固定部材40を凹部25に挿入すると、この面41が駒21Aを時計ケース11側に押圧するようにしたが、この面41Aの形状は、駒21Aを時計ケース11側に移動可能な範囲で曲面や段差のある面に形成してもよい。
【0027】
また、図5に示すように、固定部材40に、連結ピン30が挿通される長孔44を形成し、この長孔44が、固定部材40を凹部25に挿入すると、連結ピン30に対して固定部材40をバンド20の厚さ方向、より具体的には、時計ケース11側に移動させ、駒21Aを時計ケース11側へ押圧するように構成してもよい。また、この構成においては、駒21Aと時計ケース11との間に隙間のない状態から、ねじ42を若干反転して駒21Aと時計ケース11との間に若干の隙間を設けることによって、駒21Aを時計ケース11に対して若干回転できるようにすることも可能である。すなわち、ねじ42の回転量の調整により、駒21Aを時計ケース11に完全に固定するか、若干回転できるようにするかを簡易に選択することができる。
【0028】
(2) また、上記実施形態では、駒21Aの貫通孔24を楕円形状に形成する場合について述べたが、楕円形状に限らず、長孔形状、真円形状にしてもよい。要は、連結ピン30の外径よりもバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に長い孔に形成すればよい。
【0029】
(3) また、上記実施形態では、駒21A側の貫通孔24を連結ピン30の外径よりも大きい孔とし、時計ケース11側の貫通孔15を連結ピン30の外径と略同径の孔に形成する場合について述べたが、図6に示すように、時計ケース11側の貫通孔15を連結ピン30の外径より大きい孔とし、駒21A側の貫通孔24を連結ピン30の外径と略同径の孔に形成してもよい。この場合、同図に示すように、時計ケース11の取付部13を、屋根14Aを有するいわゆる屋根付きカン形状に形成し、この屋根14Aのねじ42のねじ孔26Aを形成する。これにより、ねじ42を締め付ければ固定部材40が連結ピン30を時計ケース11側に移動し、駒21Aを時計ケース11側に移動して駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態にすることができる。
【0030】
(4) また、上記実施形態では、駒21Aに凹部25を設け、この凹部25に固定部材40を配置することによって、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結する場合について述べたが、時計ケース11側に凹部25を設け、この凹部25に固定部材40を配置することによって、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結するようにしてもよい。
【0031】
(5) また、凹部25は、デザイン上、駒21Aの裏側(凹部25を時計ケース11に設ける場合は時計ケース11の裏側)に設けることが好ましいが、駒21Aの表側(凹部25を時計ケース11に設けた場合は時計ケース11の表側)に設けるようにしてもよい。
【0032】
(6) また、上記実施形態では、金属製バンドを例に説明したが、少なくとも、端部に駒(最終駒)を有するバンドであればよく、駒の材質は樹脂又はゴム等でもよく、金属材料に限定されない。さらに、本発明を腕時計に適用する場合について述べたが、バンドとケースを連結ピンで連結する構成を備えた時計等の装身具に広く適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、ピン孔の加工精度が低くてもバンドと時計ケースとの間の隙間を簡易になくすことができ、かつ、バンドと時計ケースの取り付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る腕時計の外観構成を示す図である。
【図2】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す側面図である。
【図3】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す斜視図である。
【図4】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造の説明に供する一部断面図である。
【図5】変形例に係る腕時計の時計ケースとバンドの取付構造の説明に供する一部断面図である。
【図6】変形例に係る腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…腕時計、10…時計本体、11…時計ケース、20…バンド、21、21A…駒、13、23…取付部、25…凹部、26…ねじ孔、15、24、41…貫通孔、30…連結ピン、40…固定部材、42…ねじ
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計ケースとバンドの取付構造及び時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、腕時計ケースと金属製バンドの取り付けは、ケースのカンと、金属製バンドの最終駒(いわゆるエンドピース)とに孔(ピン孔)を形成し、この孔に連結ピンを挿入して行うものが一般的である。
また、この種の取付構造においては、腕時計ケースと金属製バンドとを連結ピンを中心に回転可能に連結し、さらに、バンドの最終駒にバンド長さ方向に貫通するねじ孔を形成し、このねじ孔に螺合したねじを腕時計ケースの側壁に当接させることによって、このねじによって最終駒を上記連結ピンを中心に回転させ、腕時計ケースとエンドピースとの間の隙間をなくすようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−33004号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの従来技術も、腕時計ケースとバンドのピン孔が連結ピンと略同径に形成されるので、ピン孔のばらつきによって腕時計ケースとバンドのピン孔が挿通しなくなってしまう場合があり、腕時計ケースとバンドとを連結できなくなってしまう場合が生じてしまうという問題がある。
また、後者の従来技術においては、最終駒を回転して当該最終駒と腕時計ケースとの間の隙間を無くすため、ピン孔のばらつきによって、腕時計ケースとエンドピースとの角度にばらつきが発生してしまうという問題もある。すなわち、いずれの従来技術においても、不良品を低減するためには、腕時計ケースとバンドとに形成するピン孔に高い加工精度が要求されるという問題がある。
さらに、後者の従来技術においては、最終駒の長さ方向にねじをねじ込むため、ねじをねじ込む際などに、最終駒から他の駒を外す必要があり、バンドの取付作業が繁雑な問題もある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ピン孔の加工精度が低くてもバンドと時計ケースとの間の隙間を簡易になくすことができ、かつ、バンドと時計ケースの取り付けが容易な時計ケースとバンドの取付構造及び時計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1記載の発明は、時計ケースに、バンドの端にある最終駒を連結ピンにより取り付けた時計ケースとバンドの取付構造において、前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする。この構成によれば、時計ケース又は最終駒を、固定手段により最終駒又は時計ケース側へ押圧してピン連結するので、時計ケースと最終駒との間に隙間を無くした状態でピン連結することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。また、ねじの回転量の調整により、最終駒を時計ケースに対してバンド厚さ方向に若干回転できるようにするか、固定するかを選択することができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の構成において、前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、時計機構が内蔵された時計ケースと、端にある最終駒が連結ピンによって時計ケースに連結されたバンドとを備える時計において、前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする。この構成によれば、時計ケース又は最終駒を、固定手段により最終駒又は時計ケース側へ押圧してピン連結するので、時計ケースと最終駒との間に隙間を無くした状態でピン連結することができる。
【0012】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成において、前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0013】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。この構成によれば、固定部材に挿通されたねじを締め付けるだけで、時計ケース又は最終駒を最終駒又は時計ケース側へ押圧することができるので、時計ケースと最終駒との間に隙間をなくした状態で簡易にピン連結することができる。
【0014】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の構成において、前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、前記固定手段は、前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする。また、連結ピンが挿通される孔が長孔なので、ねじのねじ込み量を調整すれば、最終駒を時計ケースに対してバンド厚さ方向に若干回転できるようにするか、固定するかを選択することができる。
【0015】
また、請求項10に記載の発明は、請求項7乃至9のいずれかに記載の構成において、前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る腕時計の外観構成を示す図である。この腕時計1は、時刻表示を行う時計本体10と、この時計本体10に連結されたバンド20とから構成されている。時計本体10は、ステンレス、チタン等で形成された時計ケース11内に、時計機構12が内蔵されて構成される。なお、本実施形態では、時刻をアナログ表示する腕時計を例示したが、時刻をデジタル表示する腕時計であってもよい。
バンド20は、ステンレス、チタン等の金属材料で形成された駒21を多数連結して構成され、最も端にある駒21A(最終駒(エンドピース))が時計ケース11に連結される。なお、図示は省略するが、このバンド20には、このバンド20を、この腕時計1の装着部位(装着者の手首)に合わせた長さで留めるための留め具(二ツ折方式、三ツ折方式、両開き方式など)が設けられている。
【0018】
図2は、時計ケース11とバンド20の取付構造を示す側面図であり、図3は、時計ケース11とバンド20との取付構造を示す斜視図である。これら図に示すように、時計ケース11には、時計ケース11の6時側及び12時側にバンド20を取り付けるための取付部13が形成される。なお、時計ケース11の各取付部13の周辺構成は同様であるため、図2及び図3においては一方の取付部13の周辺構成のみを示している。具体的には、取付部13は、2本のカン14を有し、これらカン14にバンド20の幅方向に延びる貫通孔15が形成されて構成される。なお、これら取付部13の形状は、2本のカン14を有する形状に限らず、2本のカン14の時計ケース11表側に屋根を設けた形状(いわゆる屋根付きカン形状)など他の形状を適用してもよい。
【0019】
一方、バンド20の最終駒である駒21Aには、時計ケース11に取り付けられる取付部23が形成される。この取付部23は、時計ケース11の取付部13に嵌合する形状に形成される。また、この取付部23には、時計ケース11の取付部13に嵌合された際に、時計ケース11の取付部13の貫通孔15に対応する位置に貫通孔24が形成される。また、駒21Aの取付部23には、貫通孔24の一部を含む領域に時計ケースの裏側が開口する凹部25が形成され、この凹部25には、バンドの厚さ方向(矢印Z方向)にねじ孔26が形成される。
従って、駒21Aの取付部23を時計ケース11の取付部13に嵌合させると、各取付部23及び13の貫通孔24及び15が連通し、この連通した孔に連結ピン30を挿通することによって、駒21Aと時計ケース11とが連結されるようになっている。
【0020】
ここで、この腕時計1においては、図3に示すように、時計ケース11の取付部13に形成された貫通孔15が、連結ピン30の外径と略同径の真円形状に形成されるのに対し、バンド20の駒21Aに形成された貫通孔24が、連結ピン30の外径よりもバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に長い楕円形状に形成される。すなわち、連結ピン30によって駒21Aと時計ケース11とを連結した状態では、バンド20の駒21Aがバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に移動可能であり、駒21Aを時計ケース11に近づけたり、離したりできるようになっている。また、このように駒21Aの貫通孔24を、時計ケース11の貫通孔15より大きく形成しているため、これら貫通孔24及び15に位置ずれなどのばらつきがあってもこれら貫通孔24及び15はほぼ確実に連通し、駒21Aと時計ケース11をほぼ確実に連結ピン30によって連結することが可能となっている。
【0021】
さて、駒21Aに形成された上記凹部25には、当該駒21Aのバンド20の長さ方向の位置を固定するための固定部材40が配置されるようになっている。詳述すると、図3に示すように、固定部材40は、バンド20の厚さ方向に貫通孔41が形成され、この貫通孔41にねじ42を挿通し、このねじ42を凹部25のねじ孔26に螺合することにより凹部25内に挿入される。
【0022】
この固定部材40は、凹部25にて露出された連結ピン30の中央部分30Aと、凹部25の時計ケース11側の側面25Aとの間の空間にほぼ嵌合する形状を有し、ねじ42によって凹部25内をバンド20の厚さ方向(矢印Z方向)に移動可能に構成されている。さらに、図4に示すように、この固定部材40は、連結ピン30側の面40Aが、この固定部材40が凹部25内に挿入された場合に、連結ピン30に当接する斜面に形成される。なお、図3に示すように、連結ピン30の凹部25にて露出する中央部分30Aは、他の部分に比して細く形成され、この中央部分30Aに固定部材40が係合することにより、連結ピン30の抜けが防止されるようになっている。
【0023】
以上の構成によりその作用について説明すると、まず、駒21Aと時計ケース11とを連結ピン30で連結することにより、駒21が、連結ピン30に対してバンド20の長さ方向に移動可能に時計ケース11に連結される。次に、固定部材40を、ねじ42を締め込んで駒21Aの凹部25に挿入させていくと、固定部材40の面40Aが、連結ピン30と当接し、この固定部材40をバンド20の長さ方向、より具体的には時計ケース11側へ移動させ、駒21Aを時計ケース11側へ押圧し、駒21Aを時計ケース11に当接させる。これにより、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結することができる。
【0024】
以上説明したように、本実施形態の腕時計1によれば、バンド20の駒21Aをバンド長さ方向に移動可能に時計ケース11に連結した後、固定部材40をねじ42で凹部25側に挿入していくだけで、駒21Aを時計ケース11とを隙間のない状態に簡易に固定することができる。また、長年の使用により、連結ピン30の曲がりなどの不具合によって駒21Aと時計ケース11との間に隙間が生じた場合でも、ねじ42をさらに締め付けるだけでその隙間を簡易に無くすことが可能となる。また、この腕時計1は、ねじ42を若干反転すれば、駒21Aを時計ケース11に対して簡単に回転させることが可能である。すなわち、駒21Aを時計ケース11に完全に固定するか、回転できるようにするかを簡易に調整することができる。
【0025】
また、この腕時計1においては、駒21Aの貫通孔24を、時計ケース11の貫通孔15よりも大きく形成しているので、貫通孔15、24にばらつきがあっても、貫通孔15及び24をほぼ確実に連通させることが可能となる。従って、ピン孔(貫通孔15、24に対応)の加工精度が低くても、時計ケース11とバンド20とが連結できず、不良品が発生する、といった事態を大幅に低減することが可能である。なお、上記した連結ピン30は、ピンに限らず、ばね棒、ねじ等でもよいことは勿論である。
【0026】
<変形例>
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形が可能である。そこで、以下に変形例について例示する。
(1) 上記実施形態では、固定部材40の面41Aを斜面に形成することによって、固定部材40を凹部25に挿入すると、この面41が駒21Aを時計ケース11側に押圧するようにしたが、この面41Aの形状は、駒21Aを時計ケース11側に移動可能な範囲で曲面や段差のある面に形成してもよい。
【0027】
また、図5に示すように、固定部材40に、連結ピン30が挿通される長孔44を形成し、この長孔44が、固定部材40を凹部25に挿入すると、連結ピン30に対して固定部材40をバンド20の厚さ方向、より具体的には、時計ケース11側に移動させ、駒21Aを時計ケース11側へ押圧するように構成してもよい。また、この構成においては、駒21Aと時計ケース11との間に隙間のない状態から、ねじ42を若干反転して駒21Aと時計ケース11との間に若干の隙間を設けることによって、駒21Aを時計ケース11に対して若干回転できるようにすることも可能である。すなわち、ねじ42の回転量の調整により、駒21Aを時計ケース11に完全に固定するか、若干回転できるようにするかを簡易に選択することができる。
【0028】
(2) また、上記実施形態では、駒21Aの貫通孔24を楕円形状に形成する場合について述べたが、楕円形状に限らず、長孔形状、真円形状にしてもよい。要は、連結ピン30の外径よりもバンド20の長さ方向(矢印Y方向)に長い孔に形成すればよい。
【0029】
(3) また、上記実施形態では、駒21A側の貫通孔24を連結ピン30の外径よりも大きい孔とし、時計ケース11側の貫通孔15を連結ピン30の外径と略同径の孔に形成する場合について述べたが、図6に示すように、時計ケース11側の貫通孔15を連結ピン30の外径より大きい孔とし、駒21A側の貫通孔24を連結ピン30の外径と略同径の孔に形成してもよい。この場合、同図に示すように、時計ケース11の取付部13を、屋根14Aを有するいわゆる屋根付きカン形状に形成し、この屋根14Aのねじ42のねじ孔26Aを形成する。これにより、ねじ42を締め付ければ固定部材40が連結ピン30を時計ケース11側に移動し、駒21Aを時計ケース11側に移動して駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態にすることができる。
【0030】
(4) また、上記実施形態では、駒21Aに凹部25を設け、この凹部25に固定部材40を配置することによって、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結する場合について述べたが、時計ケース11側に凹部25を設け、この凹部25に固定部材40を配置することによって、駒21Aと時計ケース11とを隙間のない状態でピン連結するようにしてもよい。
【0031】
(5) また、凹部25は、デザイン上、駒21Aの裏側(凹部25を時計ケース11に設ける場合は時計ケース11の裏側)に設けることが好ましいが、駒21Aの表側(凹部25を時計ケース11に設けた場合は時計ケース11の表側)に設けるようにしてもよい。
【0032】
(6) また、上記実施形態では、金属製バンドを例に説明したが、少なくとも、端部に駒(最終駒)を有するバンドであればよく、駒の材質は樹脂又はゴム等でもよく、金属材料に限定されない。さらに、本発明を腕時計に適用する場合について述べたが、バンドとケースを連結ピンで連結する構成を備えた時計等の装身具に広く適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、ピン孔の加工精度が低くてもバンドと時計ケースとの間の隙間を簡易になくすことができ、かつ、バンドと時計ケースの取り付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る腕時計の外観構成を示す図である。
【図2】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す側面図である。
【図3】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す斜視図である。
【図4】同腕時計の時計ケースとバンドの取付構造の説明に供する一部断面図である。
【図5】変形例に係る腕時計の時計ケースとバンドの取付構造の説明に供する一部断面図である。
【図6】変形例に係る腕時計の時計ケースとバンドの取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…腕時計、10…時計本体、11…時計ケース、20…バンド、21、21A…駒、13、23…取付部、25…凹部、26…ねじ孔、15、24、41…貫通孔、30…連結ピン、40…固定部材、42…ねじ
Claims (10)
- 時計ケースに、バンドの端にある最終駒を連結ピンにより取り付けた時計ケースとバンドの取付構造において、
前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、
前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする時計ケースとバンドの取付構造。 - 前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、
前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項1に記載の時計ケースとバンドの取付構造。 - 前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、
前記固定手段は、
バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項2に記載の時計ケースとバンドの取付構造。 - 前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、
前記固定手段は、
前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項2に記載の時計ケースとバンドの取付構造。 - 前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の時計ケースとバンドの取付構造。
- 時計機構が内蔵された時計ケースと、端にある最終駒が連結ピンによって時計ケースに連結されたバンドとを備える時計において、
前記時計ケースと前記バンドの最終駒には、前記連結ピンが挿通されるピン孔が形成され、
前記時計ケース又は前記最終駒のいずれか一方のピン孔を、前記連結ピンの外径と略同径に形成すると共に、前記時計ケース又は前記最終駒の他方のピン孔を、前記連結ピンの外径よりも少なくともバンド長さ方向に大きく形成し、前記ピン孔が大きく形成された前記時計ケース又は前記最終駒を、前記ピン孔が前記連結ピンと略同径に形成された前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧し、前記最終駒又は前記時計ケースをピン連結させる固定手段を有することを特徴とする時計。 - 前記時計ケース又は最終駒のいずれかに、前記ピン孔に挿通された前記連結ピンの一部を外部に露出させる凹部を形成し、
前記固定手段は、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、この凹部にて露出された前記連結ピンを基準にして、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項6に記載の時計。 - 前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、
前記固定手段は、
バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記連結ピン側の面が前記連結ピンと当接し、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項7に記載の時計。 - 前記凹部に、バンド厚さ方向に延びるねじ孔を形成し、
前記固定手段は、
前記連結ピンが挿通される長孔と、バンド厚さ方向に貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にねじを挿通して該ねじを前記凹部のねじ孔に螺合した場合に、前記ねじによって前記凹部内をバンド厚さ方向に移動可能な形状を有し、かつ、前記凹部内をバンド厚さ方向に移動すると、前記長孔が、前記連結ピンを基準に当該固定手段をバンド厚さ方向に移動させ、前記凹部が形成された前記時計ケース又は最終駒を、前記凹部が形成されていない前記最終駒又は前記時計ケース側へ押圧することを特徴とする請求項7に記載の時計。 - 前記凹部は、前記バンドの最終駒の裏側又は前記時計ケースの裏側に設けられることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の時計。
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