JP2004272037A - 自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】AF評価値に基づいてフォーカスレンズをピント位置に移動させる自動焦点調節装置において、撮像手段の画素群から画像データ群を得る画像取得手段と;この画像データ群をHSIデータ群に変換する第1データ変換手段と;このHSIデータ群のうち、彩度データSを増幅させる彩度強調手段と;この増幅された彩度データSと増幅されていない色相データH及び明度データIからなるHSIデータ群を、RGB画像データ群に変換する第2データ変換手段と;この第2データ変換手段から入力したRGB画像データ群を用いて前記AF評価値を算出する評価値算出手段と;を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の技術分野】
本発明は、特に電子内視鏡に適した自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
近年では、内視鏡の挿入部先端の位置に応じてフォーカスレンズの位置が自動調節されるオートフォーカス(AF)機能を備えた電子内視鏡が種々提案されている。このような電子内視鏡に備えられる自動焦点調節装置は、一般に、内視鏡の挿入部先端に設けられた撮像素子(CCD)からの画像データに基づき、フォーカスレンズの位置を調節する。具体的には、画像データの高周波成分(画像データの輝度情報)を用いて所定の演算を行ない、観察対象の焦点状態を示す評価値を算出して、この評価値が最大となる位置にフォーカスレンズを移動させている(特許文献参照)。
【0003】
ところで、内視鏡検査の際には、通常観察よりもより詳細な所見を得ることあるいは通常観察では得られない所見を得ることを目的として、色素剤を用いて観察を行なうことがある。このような色素内視鏡検査(色素法)では、色素剤によって観察対象が特定の色に染色または着色されるため、色素剤を用いない通常観察時よりも輝度変化が少なくなる傾向にあることが知られている。
【0004】
しかしながら、上述したような従来方法では画像データの輝度情報に基づいてAF評価値を算出しているため、色素観察時には正確なAF評価値が得られない虞があり、高精度な焦点調節を実現することが難しかった。
【0005】
【特許文献】
特開2001−154085号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、特に輝度変化の少ない被写体において、高精度に焦点調節可能な自動焦点調節装置を得ることを目的とする。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、所定の演算により算出したAF評価値に基づいてフォーカスレンズをピント位置に移動させる自動焦点調節装置において、撮像手段の画素群から画像データ群を得る画像取得手段と;この画像データ群をHSIデータ群に変換する第1データ変換手段と;このHSIデータ群のうち、彩度データSを増幅させる彩度強調手段と;この増幅された彩度データSと増幅されていない色相データH及び明度データIからなるHSIデータ群を、RGB画像データ群に変換する第2データ変換手段と;この第2データ変換手段から入力したRGB画像データ群を用いて前記AF評価値を算出する評価値算出手段と;を備えたことを特徴としている。
【0008】
このようにRGB画像データ群に彩度強調補正を施せば、画像全体が鮮やかになるので、輝度変化の少ない色素観察時であっても正確なAF評価値が得られ、高精度なAF動作が実現可能である。勿論、色素剤を用いないで観察する通常観察時にも正確なAF評価値が得られる。
【0009】
評価値算出手段は、例えば、RGB画像データ群の全画素に対して、各画素のRGB画像データと、該画素の垂直方向及び水平方向に隣り合う画素のRGB画像データとの差分を算出して積算し、この積算値をAF評価値として得ることができる。
【0010】
画像取得手段が撮像手段の画素群から得る画像データ群は、RGB画像データ群であることが好ましいが、補色画像データであってもよい。但し、画像取得手段の得る画像データ群が補色画像データ群である場合、第1データ変換手段は、画素単位で補色画像データ群をRGB画像データに色分離変換した後、さらに、このRGB画像データ群をHSIデータ群に変換することが実際的である。
【0011】
また本発明は、方法の態様では、(a)撮像手段の画素群から画像データ群を得るステップ;(b)この画像データ群をHSIデータ群に変換するステップ;(c)このHSIデータ群のうち、彩度データSを増幅させるステップ;(d)この増幅された彩度データSと増幅されていない色相データH及び明度データIからなるHSIデータ群を、RGB画像データ群に変換するステップ;及び(e)この再変換されたRGB画像データ群を用いて所定の演算を行ない、AF評価値を算出するステップ;を有し、フォーカスレンズを移動させながら前記(a)から(e)までのステップを繰り返してAF評価値が最大となるレンズ位置を検出し、該レンズ位置にフォーカスレンズを移動させることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による自動焦点調節装置を備えた医療用内視鏡装置の主要構成を示すブロック図である。内視鏡装置100は、患者の体腔内を撮像する電子内視鏡10、電子内視鏡10の撮像画像を加工するプロセッサ30及びプロセッサ30から出力された映像信号を表示するTVモニタ60によって構成されている。
【0013】
電子内視鏡10は、患者の体腔内に挿入する柔軟な挿入部11と、この電子内視鏡10の操作者が把持する把持操作部12と、把持操作部12の側部に延設されたユニバーサルチューブ13と、このユニバーサルチューブ13の先端に設けたコネクタ部14とを有し、コネクタ部14を介してプロセッサ30に着脱可能である。
【0014】
挿入部11の先端11aには、図2に示すように、対物レンズ15、一対の照明レンズ16、送気送水ノズル17、処置具挿通チャンネル出口部18aが配置されている。対物レンズ15の後方には、該対物レンズ15の光軸方向に沿って可動可能なフォーカスレンズL及びCCD20が配置されている。フォーカスレンズLは、コネクタ部14に設けたAFモータ19からの駆動力を受けて移動する。本実施形態では、無限遠端から至近端までの可動領域に複数のステップ位置を設け、このステップ位置単位でフォーカスレンズLを移動させる。対物レンズ15及びフォーカスレンズLによって結像された像は、CCD(撮像素子)20で撮像され、プロセッサ30を介してTVモニタ60上で観察することができる。照明レンズ16には、ユニバーサルチューブ13から把持操作部12及び挿入部11内を通るライトガイドLG1を介して、プロセッサ30に備えられたランプ光源33からの照明光が与えられる。把持操作部12には、AF動作を開始させるAF開始スイッチSWAFを含む種々の操作スイッチが設けられていて、把持操作部12と挿入部11の間に位置する連結部には、処置具挿通チャンネル出口部18aに通じる処置具挿通口18が設けられている。
【0015】
プロセッサ30には、CCD20及びCCDプロセス回路22に同期信号を出力し、この同期信号に基づいてCCD20を走査させるCCD駆動回路21が備えられている。CCD20は、いわゆる原色CCDであり、RGB画像信号を出力する。CCDプロセス回路22は、CCD駆動回路21から入力した同期信号に同期して、CCD20のRGB画像信号を読み込み、該読み込んだ信号を前処理(信号増幅処理やノイズ除去処理など)する回路である。このCCDプロセス回路22から出力された信号は、A/D変換回路23にてデジタル信号に変換され、映像信号処理回路24にてホワイトバランスやガンマ補正などの各種画像処理が施された後、D/A変換回路25にてアナログ信号に変換されてTVモニタ60へ出力される。またCCD20のRGB画像信号は、上記CCDプロセス回路22及びA/D変換回路23を介して、色分離変換回路26にも入力される。色分離変換回路26は、入力したRGB画像信号に対して各画素毎に色分離を行ない、RGB(赤、緑、青)のデータ配列(RGB画像データ群)を生成する。色分離変換回路26から出力されるRGB画像データ群RGB[x][y](x、y;自然数)は、RGBマトリックス回路27を通ってRデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]、Bデータ群B[x][y]に分けられ、それぞれが独立して第1データ変換回路(RGBtoHSI)41に出力される。本実施形態では、上記CCDプロセス回路22、A/D変換回路23、色分離変換回路26及びRGBマトリックス回路27によって画像取得手段が構成される。
【0016】
第1データ変換回路41は、RGBマトリックス回路27から出力されたRデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]、Bデータ群B[x][y]を、所定のアルゴリズムによりHSIデータ群HSI[x][y](色相H、彩度S、明度I)に変換して出力する。このHSIデータ群HSI[x][y]のうち、彩度データ群S[x][y]は彩度エンハンス回路43に出力され、色相データ群H[x][y]及び明度データ群I[x][y]は第2データ変換回路45に出力される。彩度エンハンス回路43は、入力した彩度データ群S[x][y]を所定倍に増幅して第2データ変換回路45に出力する。第2データ変換回路(HSItoRGB)45では、第1データ変換回路41から入力した色相データ群H[x][y]及び明度データ群I[x][y]と彩度エンハンス回路43から入力した増幅後の彩度データ群S[x][y]とを、所定のアルゴリズムによりRGB画像データ群RGB[x][y]に変換する。再変換されたRGB画像データ群RGB[x][y]は、Rデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]及びBデータ群B[x][y]に独立してマイコン28に出力される。
【0017】
マイコン28は、入力したRデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]及びBデータ群B[x][y]に基づいて所定の演算を行ない、観察対象の焦点状態を示すAF評価値を算出し、モータ制御回路31へ出力する。上記RGBからHSIの変換及びHSIからRGBの変換には、例えば6角錐カラーモデルの変換式を用いることができる。
【0018】
モータ制御回路31は、マイコン28から入力したAF評価値に基づき、電子内視鏡10内に備えられたAFモータ19の駆動量を算出し、この算出した駆動量分だけ、モータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させる。上記AF評価値が最大となるとき、フォーカスレンズLが合焦位置(ピント位置)に位置していることを意味する。
【0019】
プロセッサ30には、さらに、ランプ光源33が備えられている。ランプ光源33から射出された照明光は、不図示の絞りによって最適光量に調整された後、集光レンズ34及びライトガイドLG2を介して照明レンズ16に供給される。
【0020】
以上の全体構成を有する内視鏡装置100において、マイコン28は、彩度強調されたRGB画像データ群RGB[x][y]に基づいてAF評価値を算出している。上述したように本実施形態では、RGBマトリックス回路27から入力したRGBデータ群RGB[x][y]をHSIデータ群HSI[x][y]に一旦変換した後、HSIデータ群HSI[x][y]の彩度データ群S[x][y]のみを増幅し、この増幅した彩度データ群S[x][y]と増幅していない色相データ群H[x][y]及び明度データ群I[x][y]をRGB画像データ群RGB[x][y]に再変換することで、彩度強調されたRGB画像データRGB[x][y]を得ている。このように彩度強調されたRGB画像データRGB[x][y]はRGBの各色成分が明瞭となるので、輝度変化の少ない色素観察時であっても正確なAF評価値が得られ、高精度なAF動作が実現可能である。
【0021】
次に、図3〜図5を参照し、内視鏡装置100のAF動作をより詳細に説明する。図3は、内視鏡装置100のAF動作に関するフローチャートである。このAF動作は、AF開始スイッチSWAFがオン操作されたときに開始され、マイコン28により制御される。
【0022】
AF動作に入ると先ず、最大AF評価値を示す変数Cmaxに0をセットし(S1)、モータ制御回路31及びモータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させてフォーカスレンズLを無限遠端に移動させる(S3)。次に、フォーカスレンズLが至近端に達しているか否かをチェックする(S5)。フォーカスレンズLの位置は、例えば、AFモータ19の駆動量を換算して検出するか、あるいはフォーカスレンズLに位置検出手段(位置検出センサやコード板等)を設けて該位置検出手段からの出力信号に基づいて検出する。
【0023】
フォーカスレンズLが至近端に達していなければ(S5;N)、第2データ変換回路45から彩度強調されたRGB画像データ群R[x][y]、G[x][y]、B[x][y]を入力して(S7)、AF評価値を算出する(S9)。算出されたAF評価値と該AF評価値を得たレンズ位置は、マイコン28内に保持される。
【0024】
AF評価値を算出したら、該AF評価値が変数Cmaxよりも大きいか否かをチェックする(S11)。変数Cmaxよりも大きい場合は(S11;Y)、該変数CmaxにS9で算出したAF評価値を上書メモリして(S13)、フォーカスレンズLを至近側へ1ステップ移動させ(S15)、S5へ戻る。一方、S9で算出したAF評価値が変数Cmaxよりも大きくなかった場合は(S11;N)、変数Cmaxを変更せずに、フォーカスレンズLを至近側へ1ステップ移動させ(S15)、S5へ戻る。
【0025】
上記S5〜S15の処理は、フォーカスレンズLが至近端に達するまで(至近端に達してそれ以上至近側に移動できなくなるまで)繰り返し実行される。つまり、フォーカスレンズLの全ステップ位置(無限遠端及び至近端を含む)においてそれぞれAF評価値が算出され、該AF評価値と変数Cmaxとが比較されて変数Cmaxはより大きい値に更新され、最終的に変数Cmaxにメモリされている値が最大AF評価値となる。そして、フォーカスレンズLが至近端に達していた場合は(S5;N)、モータ制御回路31及びモータ駆動回路32を介してAFモータ19を駆動させ、変数CmaxにメモリされていたAF評価値が得られるレンズ位置にフォーカスレンズLを移動させる(S17)。
【0026】
図4は、マイコン28が図3のS7で彩度強調済みの画像データを取得する際に実行される、彩度強調動作の流れを示すフローチャートである。この彩度強調動作は、マイコン28、第1データ変換回路41、彩度エンハンス回路43及び第2データ変換回路45によって実行される。
【0027】
彩度強調動作では、先ず、マイコン28がRGB画像データ群RGB[x][y]の行(垂直方向位置)を指定する変数y(1≦y≦IH−2)に1をセットし(S21)、変数yが(IH−1)未満か否かにより、規定の最大垂直位置IH−2を超えていないかどうかをチェックする(S23)。マイコン28は、変数yが(IH−1)未満であったとき(S23;Y)、RGB画像データ群RGB[x][y]の列(水平方向位置)を指定する変数x(1≦x≦IW−2)に1をセットし(S25)、変数xが(IW−1)未満であるか否かにより規定の最大水平位置IW−2を超えていないかどうかをチェックする(S27)。
【0028】
変数xが(IW−1)未満であれば(S27;Y)、マイコン28は、第1データ変換回路41を介して、上記変数x、yで指定される画素[x][y]のRGB画素データRGB[x][y]をHSIデータHSI[x][y]に変換する(S29)。この変換されたHSIデータHSI[x][y]のうち、彩度データS[x][y]は彩度エンハンス回路43に出力され、該彩度エンハンス回路43にてS31〜S35の処理が実行される。すなわち、彩度データS[x][y]を規定のSm倍(Sm;実数、Sm>1)に増幅して上書きメモリし(S31)、増幅後の彩度データS[x][y]が1より大きければ該彩度データS[x][y]を1にして上書きメモリし(S33;Y、S35)、1より大きくなければS35をスキップする(S33;N)。このS33及びS35の処理により、増幅後の彩度データS[x][y]は0から1の間の実数となる。
【0029】
上記彩度エンハンス回路43から出力された増幅済みの彩度データS[x][y]と第1データ変換回路41から出力された増幅していない色相データH[x][y]及び明度データI[x][y]は、第2データ変換回路45に出力され、該第2データ変換回路45にてRGB画素データRGB[x][y]に再変換される(S37)。この彩度強調されたRGB画素データRGB[x][y]は、Rデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]及びBデータ群B[x][y]がそれぞれ独立してマイコン28に出力される。
【0030】
マイコン28は、第2データ変換回路45からRデータ群R[x][y]、Gデータ群G[x][y]及びBデータ群B[x][y]をそれぞれ入力したら、変数xに1加算して上書きメモリし、S27へ戻る(S39)。S27へ戻ったら、変数xが(IW−1)になるまで上記S27からS39までの処理が繰り返し実行される。このS27〜S39を1回実行することにより、RGB画像データ群RGB[x][y]の1行分(RGB[1][y]〜RGB[IW−2][y])に対して、彩度強調されたRGB画像データ群RGB[x][y]が得られる。
【0031】
S27のチェックにて変数xが(IW−1)未満でなくなったら(S27;N)、すなわちRGB画像データ群RGB[x][y]の1行分の処理が終了したら、マイコン28は、変数yに1加算して上書メモリし、S23へ戻る(S41)。S23へ戻ったら、変数yが(IH−1)になるまで、該S23からS41までの処理が繰り返し実行される。このS23〜41の繰り返しにより、RGB画像データ群の全画素分RGB[1][1]〜RGB[IW−2][IH−2]に対してHSIデータ変換、彩度強調及びRGBデータ変換が行なわれ、彩度強調されたRGB画像データ群が得られる。そして、変数yが(IH−1)未満でなくなったら(S23;N)、マイコン28は図3のS9へ処理を進める。
【0032】
図5を参照し、マイコン28が図3のS9で実行する評価値算出処理について、より詳細に説明する。この処理に入ると、先ず、AF評価値を格納する変数Cに0をセットし(S51)、RGB画像データ群RGB[x][y]の行(垂直方向位置)を指定する変数y(1≦y≦IH−2)に1をセットする(S53)。次に、変数yが(IH−1)未満か否かにより、規定の最大垂直位置IH−2を超えていないかどうかをチェックする(S55)。変数yが(IH−1)未満であったときは(S55;Y)、RGB画像データ群RGB[x][y]の列(水平方向位置)を指定する変数x(1≦x≦IW−2)に1をセットし(S57)、変数xが(IW−1)未満であるか否かにより規定の最大水平位置IW−2を超えていないかどうかをチェックする(S59)。
【0033】
変数xが(IW−1)未満であれば(S59;Y)、彩度強調されたRGB画像データ群RGB[x][y]において、上記変数x、yで指定される画素[x][y]のデータ差分を算出する(S61〜S65)。すなわち、垂直方向で隣り合う画素[x][y+1]、[x][y−1]と、水平方向で隣り合う画素[x−1][y]、[x+1][y]との計4画素分のRGB画像データを用いて、画素[x][y]に対するRデータ差分R’、Gデータ差分G’及びBデータ差分B’をそれぞれ算出する。
【0034】
S61では、画素[x][y]に対する水平方向のRデータ差分|ΔRx|と画素[x][y]に対する垂直方向のRデータ差分|ΔRy|を積算してRデータ差分R’を算出する。ここで、水平方向のRデータ差分|ΔRx|は式;|ΔRx|=|R[x+1][y]−R[x−1][y]|から算出し、垂直方向のRデータ差分|ΔRy|は式;|ΔRy|=|R[x][y+1]−R[x][y−1]|により算出する。同様に、S63では画素[x][y]に対する水平方向及び垂直方向のGデータ差分|ΔGx|、|ΔGy|を加算してGデータ差分G’を算出し、S65では画素[x][y]に対する水平方向及び垂直方向のBデータ差分|ΔBx|、|ΔBy|を加算してBデータ差分B’を算出する。上記水平方向のGデータ差分|ΔGx|は式;|ΔGx|=|G[x+1][y]−G[x−1][y]|から算出し、垂直方向のGデータ差分|ΔGy|は式;|ΔGy|=|G[x][y+1]−G[x][y−1]|により算出する。また、水平方向のBデータ差分|ΔBx|は式;|ΔBx|=|B[x+1][y]−B[x−1][y]|から算出し、垂直方向のBデータ差分差分|ΔBy|は式;|ΔBy|=|B[x][y+1]−B[x][y−1]|により算出する。
【0035】
上記S61〜S65により画素[x][y]に対するRデータ差分R’、Gデータ差分G’及びBデータ差分B’をそれぞれ算出したら、これらRデータ差分R’、Gデータ差分G’及びBデータ差分B’を積算し、この積算値(R’+G’+B’)を変数Cに加算して上書きメモリする(S67)。変数Cを更新したら、変数xに1加算して上書きメモリし、S59へ戻る(S69)。S59へ戻ったら、変数xが(IW−1)になるまで上記S59からS69までの処理を繰り返す。このS59〜S69を1回実行することにより、RGB画像データ群RGB[x][y]の1行分(RGB[1][y]〜RGB[IW−2][y])に対して処理(HSIデータ変換及びAF評価値算出)が行われる。
【0036】
S59のチェックにて変数xが(IW−1)未満でなくなったら(S59;N)、すなわちRGB画像データ群RGB[x][y]の1行分の処理が終了したら、変数yに1加算して上書メモリし、S55へ戻る(S71)。S55へ戻ったら、変数yが(IH−1)になるまで、該S55からS71までの処理を繰り返し実行する。このS55〜71の繰り返しにより、RGB画像データ群の全画素分RGB[1][1]〜RGB[IW−2][IH−2]に対してHSIデータ変換及びAF評価値算出が行なわれ、フォーカスレンズLの現在位置におけるAF評価値が変数Cにメモリされる。そして、変数yが(IH−1)未満でなくなったら(S55;N)、この処理から抜けて図3のS13へ進む。
【0037】
以上のように本実施形態では、CCD20からのRGB画像データ群RGB[x][y]をHSIデータ群HSI[x][y]に一旦変換した後、HSIデータ群HSI[x][y]の彩度データ群S[x][y]のみを増幅し、この増幅した彩度データ群S[x][y]と増幅していない色相データ群H[x][y]及び明度データ群I[x][y]をRGB画像データ群RGB[x][y]に再変換することで、彩度強調されたRGB画像データRGB[x][y]を生成し、この彩度強調されたRGB画像データ群RGB[x][y]を用いてAF評価値を算出している。このように彩度強調されたRGB画像データRGB[x][y]を用いれば、RGBの各色が鮮明になるので、輝度変化の少ない色素観察時であっても正確なAF評価値が得られ、高精度なAF動作が実現可能である。勿論、色素剤を用いないで観察する通常観察時にも高精度なAF動作を行なうことが可能である。
【0038】
本実施形態では、Rデータ差分R’、Gデータ差分G’及びBデータ差分B’を積算してAF評価値を算出しているが、これらRデータ差分R’、Gデータ差分G’及びBデータ差分B’それぞれに重み付けを付与して積算し、この積算値をAF評価値とすることも可能である。
【0039】
また本実施形態では、CCD20に原色CCDを用いているが、原色CCDに替えて、補色CCDを用いることも可能である。補色CCDを用いる場合には、該補色CCDから出力される補色画像データをRGB画像データに変換するRGB変換回路を備える必要がある。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、彩度が強調されたRGB画像データを用いてAF評価値を算出するので、輝度変化の少ない色素観察時であっても正確なAF評価値が得られ、高精度なAF動作が実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動焦点調節装置を備えた内視鏡装置の主要構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子内視鏡の挿入部先端を示す平面図である。
【図3】図1に示す内視鏡用装置のAF動作に関するフローチャートである。
【図4】図3のS7でRGB画像データ群を入力する際に実行される、彩度強調動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】図3のS9で実行される評価値算出処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子内視鏡
11 体内挿入部
12 把持操作部
13 ユニバーサルチューブ
14 コネクタ部
15 対物レンズ
16 照明レンズ
17 送気送水ノズル
18 処置具挿通口
19 AFモータ
20 CCD
21 CCD駆動回路
22 CCDプロセス回路
23 A/D変換回路
24 映像信号処理回路
25 D/A変換回路
26 色分離変換回路
27 RGBマトリックス回路
28 マイコン(評価値算出手段)
30 プロセッサ
31 モータ制御回路
32 モータ駆動回路
33 ランプ光源
34 集光レンズ
41 第1データ変換回路(第1データ変換手段;RGBtoHSI)
43 彩度エンハンス回路(彩度強調手段)
45 第2データ変換回路(第2データ変換手段;HSItoRGB)
60 TVモニタ
100 内視鏡装置
L フォーカスレンズ
LG1 ライトガイド(電子内視鏡側)
LG2 ライトガイド(プロセッサ側)
Claims (8)
- 所定の演算により算出したAF評価値に基づいてフォーカスレンズをピント位置に移動させる自動焦点調節装置において、
撮像手段の画素群から画像データ群を得る画像取得手段と;
この画像データ群をHSIデータ群に変換する第1データ変換手段と;
このHSIデータ群のうち、彩度データSを増幅させる彩度強調手段と;
この増幅された彩度データSと増幅されていない色相データH及び明度データIからなるHSIデータ群を、RGB画像データ群に変換する第2データ変換手段と;
この第2データ変換手段から入力したRGB画像データ群を用いて前記AF評価値を算出する評価値算出手段と;
を備えたことを特徴とする自動焦点調節装置。 - 請求項1記載の自動焦点調節装置において、前記評価値算出手段は、前記RGB画像データ群の全画素に対して、各画素のRGB画像データと、該画素の垂直方向及び水平方向に隣り合う画素のRGB画像データとの差分を算出して積算し、この積算値を前記AF評価値として得る自動焦点調節装置。
- 請求項1または2記載の自動焦点調節装置において、前記画像取得手段が撮像手段から得る画像データ群はRGB画像データ群である自動焦点調節装置。
- 請求項1または2記載の自動焦点調節装置において、前記画像取得手段が撮像手段から得る画像データ群は補色画像データ群であって、前記第1データ変換手段は、画素単位で前記補色画像データ群をRGB画像データに色分離変換した後、さらに、このRGB画像データ群をHSIデータ群に変換する自動焦点調節装置。
- (a)撮像手段の画素群から画像データ群を得るステップ;
(b)この画像データ群をHSIデータ群に変換するステップ;
(c)このHSIデータ群のうち、彩度データSを増幅させるステップ;
(d)この増幅された彩度データSと増幅されていない色相データH及び明度データIからなるHSIデータ群を、RGB画像データ群に変換するステップ;及び
(e)この再変換されたRGB画像データ群を用いて所定の演算を行ない、AF評価値を算出するステップ;を有し、
フォーカスレンズを移動させながら前記(a)から(e)までのステップを繰り返してAF評価値が最大となるレンズ位置を検出し、該レンズ位置にフォーカスレンズを移動させることを特徴とする自動焦点調節方法。 - 請求項5記載の自動焦点調節方法において、前記(e)ステップでは、再変換されたRGB画像データ群の全画素に対して、各画素のRGB画像データと、該画素の垂直方向及び水平方向に隣り合う画素のRGB画像データとの差分を算出し、この差分の積算値を前記AF評価値として算出する自動焦点調節方法。
- 請求項5または6記載の自動焦点調節方法において、前記(a)ステップにて得る画像データ群はRGB画像データ群である自動焦点調節方法。
- 請求項5または6記載の自動焦点調節方法において、前記(a)ステップにて得る画像データ群は補色画像データ群であって、前記(b)ステップでは、補色画像データ群をRGB画像データ群に変換した後、該RGB画像データ群をHSIデータ群に変換する自動焦点調節方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003064514A JP2004272037A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003064514A JP2004272037A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004272037A true JP2004272037A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33125784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003064514A Withdrawn JP2004272037A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 自動焦点調節装置及び自動焦点調節方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2004272037A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016209232A (ja) * | 2015-05-07 | 2016-12-15 | 株式会社アールエフ | 撮像装置および口腔内カメラ |
| JPWO2017010157A1 (ja) * | 2015-07-15 | 2018-05-24 | ソニー株式会社 | 医療用観察装置及び医療用観察方法 |
| WO2024111366A1 (ja) * | 2022-11-21 | 2024-05-30 | キヤノン株式会社 | ピント調整装置、観察装置、検査装置およびピント調整方法 |
-
2003
- 2003-03-11 JP JP2003064514A patent/JP2004272037A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPWO2017010157A1 (ja) * | 2015-07-15 | 2018-05-24 | ソニー株式会社 | 医療用観察装置及び医療用観察方法 |
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