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JP2004119923A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2004119923A
JP2004119923A JP2002284784A JP2002284784A JP2004119923A JP 2004119923 A JP2004119923 A JP 2004119923A JP 2002284784 A JP2002284784 A JP 2002284784A JP 2002284784 A JP2002284784 A JP 2002284784A JP 2004119923 A JP2004119923 A JP 2004119923A
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resist
forming
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Tanio Urushiya
漆谷 多二男
Hiroshi Sera
世良 博
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】製造プロセスの簡略化が図れ、導電膜パターンの断面形状に起因するカバレッジ不良が生じることのない半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置の製造方法は、ゲート絶縁膜6上にAlNd膜11を形成する工程と、その上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有するTiN膜12を積層する工程と、この積層膜を塩素系エッチングガスを用いてドライエッチングすることによりゲート電極を形成する工程と、複数のTFT形成領域のうちの一部においてゲート電極を露出させた状態でイオン注入を行うことにより、TFTのソース領域およびドレイン領域をなす不純物拡散領域を形成する工程とを有する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特にアルミニウム・ネオジウム合金膜を含む導電層パターンを有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置等の電気光学装置を構成するアクティブマトリクス基板には、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)が従来から多用されている。TFTの製造プロセスの一つである低温ポリSiTFTの製造プロセスにおいては、ゲート電極材料として例えばTiN(窒化チタン)/AlCu(アルミニウム・銅合金)/Ti(チタン)の積層膜が用いられている。この場合、上層側のTiNはキャップメタル層として用いられ、ゲート電極材料の本体であるAlCuの腐食やヒロックを防止する一方、下層側のTiはバリアメタル層として用いられ、AlCuと下地膜材料との相互拡散を防止する役目を果たしている。
【0003】
図7は、上記のゲート電極材料を用いたTFTの従来の製造プロセスを示すものである。これは、PチャネルTFTとNチャネルTFTが混載され、NチャネルTFTがLDD(Lightly Doped Drain)構造を有するアクティブマトリクス基板の製造プロセスの例である。
まず、図7(a)に示すように、絶縁基板70上に島状のポリシリコン層71,72を形成し、これを覆うようにゲート絶縁膜73を形成する。その後、NチャネルTFTのチャネル領域および低濃度ソース・ドレイン領域とPチャネルTFTの形成領域を覆うレジストパターン74を形成し、これをマスクとしてリン等のN型不純物イオンを高濃度で注入する。これにより、NチャネルTFTのソース・ドレイン領域のうち、高濃度ソース領域71a、高濃度ドレイン領域71bが形成される。
【0004】
レジストパターン74を除去した後、図7(b)に示すように、Ti膜75、AlCu膜76、TiN膜77を順次成膜して積層膜とし、これを周知のフォトリソグラフィー技術を用いてパターニングすることにより、TiN/AlCu/Tiの積層膜からなるNチャネルTFT用のゲート電極78n、PチャネルTFT用のゲート電極78pをそれぞれ形成する。
【0005】
次に、図7(c)に示すように、全面にN型不純物イオンを低濃度で注入することにより、NチャネルTFTの低濃度ソース領域71c、低濃度ドレイン領域71dが形成される。このとき、レジストパターンは用いずにゲート電極78n,78pをマスクとしてイオン注入を行う。また、PチャネルTFT側にもN型不純物イオンが注入されることになるが、低濃度のため特に支障はない。
【0006】
次に、図7(d)に示すように、シリコン酸化膜等からなるカバー絶縁膜79を全面に形成する。このカバー絶縁膜79を形成する意味については後述する。
【0007】
次に、図7(e)に示すように、NチャネルTFTの形成領域を覆うレジストパターン80を形成し、これをマスクとしてボロン等のP型不純物イオンを注入する。これにより、PチャネルTFTのソース領域72a、ドレイン領域72bが形成され、PチャネルTFT、NチャネルTFTが完成する。
【0008】
ところで、この種のゲート電極材料の加工技術について、例えば非特許文献1には、AlCuを塩素系ガスを用いてドライエッチングした場合、Cuの塩化物によって側壁に保護膜が形成されるとの記述がある。
【0009】
【非特許文献1】
徳山 巍 編著、「半導体ドライエッチング技術」、産業図書株式会社、p.64−66
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上の製造プロセスのうち、PチャネルTFTのソース・ドレイン形成工程においては、NチャネルTFTの形成領域はレジストパターンで覆う一方、PチャネルTFT側はゲート電極をマスクとしてセルフアラインでソース領域、ドレイン領域を形成している。カバー絶縁膜を形成せずにこの工程を行ったとすると、フォトレジストを現像する際、PチャネルTFTのゲート電極がレジスト現像液に直接晒されることになる。ゲート電極の構成材料のうち、TiNやTiはレジスト現像液に対する耐性が高いが、AlCuはレジスト現像液に対する耐性が低いため、AlCu膜のみがエッチングされ、図8に示すように、TiN膜77やTi膜75の側壁に対してAlCu膜76の側壁がえぐれた形状となる。このように、ゲート電極の上部にひさし状の部分ができるため、この上に形成する膜のカバレッジ不良が生じるという問題がある。さらに、これらの膜構成では、レジスト剥離液に対してもレジスト現像液と同様の作用が生じるため、エッチング後のレジスト剥離工程でも同様の不良が生じる要因を抱えている。そのため、カバー絶縁膜でゲート電極を覆うことによってゲート電極がレジスト現像液やレジスト剥離液に直接接触しないようにすることで、上記の問題を対策している。
このように、従来の低温ポリSiTFTの製造プロセスにおいては、ゲート電極の断面形状に起因するカバレッジ不良を解決するためにカバー絶縁膜の形成工程が必要とされていた。ところが、そのために工程数が増加するという問題があり、この部分のプロセスの簡略化が望まれていた。
【0011】
また、本発明者らが確認したところ、上記の非特許文献1の記載に反して、実際にはAlCuでは保護膜は形成されず、AlNdでは保護膜が形成されることがわかった。そのため、TiN/AlCu/Tiの積層膜ではゲート電極の加工時に塩素系ガスによるドライエッチングを行っても保護膜が形成されず、AlCuの側壁がレジスト現像液に侵されることでえぐれが生じていたのである。これに対して、AlNdの側壁には、エッチング反応時の反応生成物による保護膜が形成されることを確認した。
【0012】
しかしながら、AlNd膜を用いようとすると、また新たな問題が生じた。
すなわち、AlNd膜を塩素系ガスでドライエッチングすると確かに側壁保護膜が形成されるが、ドライエッチング時にレジストパターンで覆われているAlNd膜の上面には保護膜が形成されない。しかも、AlNd膜自身はレジスト現像液に対する耐性が低いので、現像工程を経た後は、図7に示すように、AlNd膜90の膜減りが生じ、AlNd膜90の側壁に保護膜91による突起91tが形成された。このため、このAlNd膜をゲート電極として用いた場合、この上に層間絶縁膜を介して積層される導電層、例えばソース線とゲート電極との間でリーク電流が生じることが問題となった。
【0013】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、カバー絶縁膜形成工程等を必要とすることなく製造プロセスの簡略化が図れ、導電膜パターンの断面形状に起因するカバレッジ不良およびリーク不良が生じることのない半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の半導体装置の製造方法は、アルミニウム・ネオジウム合金膜を形成する工程と、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜を形成する工程と、前記導電膜上にレジスト膜を形成し、所定の露光を行った後、前記レジスト現像液で現像処理を行ってレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクをマスクとし、塩素元素を含むエッチングガスを用いて、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜と前記導電膜とを有する積層膜をドライエッチングする工程と、前記レジストマスクを、前記レジスト剥離液により除去する工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明者らは、製造プロセスの簡略化を図ることを目的として、アモルファスSiTFTでよく用いられているAlNd(アルミニウム・ネオジウム合金)単層膜をゲート電極材料に用いることを考えた。AlNd膜は元来ヒロックが発生しにくく、下地膜材料との相互拡散も生じにくいという特性を有しているため、キャップメタル層やバリアメタル層が不要であり、単層膜の形態で用いることができるからである。
【0016】
そこで、本発明の半導体装置の製造方法においては、AlNd膜上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜を形成した後、この積層膜を塩素系ガスを用いてドライエッチングするので、AlNd膜の側壁には反応生成物による保護膜が形成される。この保護膜は一般にレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性が高いものであるから、レジスト現像時にAlNd膜の側壁を確実に保護し、側壁がえぐれるようなことがない。また、AlNd膜の上面は導電膜で覆われているので、レジスト剥離時にAlNd膜の膜減りが生じることもない。また当然ながら、導電膜自身も膜減りがないため、側壁保護膜による突起が形成されることがなく、リーク電流の問題も解決することができる。このように、本発明の方法では積層構造とその加工方法を工夫したことによってこれを覆うカバー絶縁膜を形成する必要がなくなり、上記の効果を得ながら、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
【0017】
また上記のように、AlNd膜の上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性の高い導電膜を積層した構造を採り、そのエッチングを塩素元素を含むエッチングガスを用いて行うことにより、積層膜がレジスト現像液やレジスト剥離液に晒された際の膜減りやサイドエッチングをなくすことができる。その結果、加工精度がドライエッチングの加工精度のみで決まるようになり、加工精度を向上させることができる。また、膜減りがなくなるため、膜減りを見越して厚めに成膜する必要もなく、成膜工程の負担を軽減することができる。
【0018】
本発明の他の半導体装置の製造方法は、TFTを含む半導体装置を製造する方法であって、基板上に島状の半導体層を形成する工程と、前記半導体層を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にアルミニウム・ネオジウム合金膜を形成する工程と、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜を形成する工程と、前記導電膜上にレジスト膜を形成し、所定の露光を行った後、前記レジスト現像液で現像処理を行ってレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクをマスクとし、塩素元素を含むエッチングガスを用いて、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜と前記導電膜とを有する積層膜をドライエッチングすることによりゲート電極を形成する工程と、前記レジストマスクを、前記レジスト剥離液により除去する工程と、複数のTFT形成領域のうちの一部において、前記半導体層に、前記ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことにより、そのイオン注入領域に対応する半導体層に、前記TFTのソース領域およびドレイン領域をなす不純物拡散領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
上記本発明の他の半導体装置の製造方法は、[従来の技術]の項で例示したようなTFTの製造プロセスに本発明を適用したものである。この方法によれば、ゲート電極を形成した後、ゲート電極を覆うカバー絶縁膜を形成する必要がないため、ゲート電極部分のカバレッジ不良やリーク不良を確実に防止しつつ、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
【0020】
本発明の半導体装置は、アルミニウム・ネオジウム合金膜の上層にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜が積層され、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜の側壁にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する反応生成物が形成された構造の導電層パターンを有することを特徴とする。前記導電層パターンは、任意の配線であっても良いし、ゲート電極であっても良い。ゲート電極である場合、特にそのゲート電極がソース領域およびドレイン領域をなす半導体層の上層側に位置する、いわゆるトップゲート型TFTに用いると好適である。
【0021】
本発明の半導体装置は、上記本発明の半導体装置の製造方法によって得られるものである。よって、本発明の半導体装置によれば、リーク電流不良やカバレッジ不良が少なく、電気的特性および信頼性に優れた半導体装置を実現することができる。また、トップゲート型TFTの場合、ゲート電極をマスクとしてソース・ドレイン領域形成用のイオン注入を行う工程があるため、ゲート電極に本発明特有の構造を採用すると、特に有効である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
本実施の形態では、アクティブマトリクス型液晶装置を構成するTFTアレイ基板を、本発明の半導体装置の例として説明する。また、TFT製造プロセスとして、低温ポリSiTFTの例を挙げる。
図1および図2は本実施の形態の半導体装置の製造方法を順を追って示す工程断面図である。図5はTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た平面図であり、図6は図5のH−H’線に沿う断面図である。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
【0023】
本実施の形態の液晶装置においては、図5、図6に示すように、TFTアレイ基板10上に、シール材52がその縁に沿って設けられており、その内側に並行して画像表示領域の周辺を規定する額縁としての遮光膜53が設けられている。シール材52の外側の領域には、データ線6aに画像信号を所定タイミングで供給することによりデータ線6aを駆動するデータ線駆動回路201および外部回路接続端子202がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられており、走査線3aに走査信号を所定タイミングで供給することにより走査線3aを駆動する走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。走査線3aに供給される走査信号遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言うまでもない。また、データ線駆動回路201を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。さらにTFTアレイ基板10Cの残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。
【0024】
また、対向基板20は、上述した第1の実施の形態において説明した対向基板であり、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的に導通をとるための導通材106が設けられている。そして、図5に示すように、図6に示したシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材52によりTFTアレイ基板10に固着されている。
【0025】
次に、本実施の形態のTFTアレイ基板の製造方法について説明する。
図1および図2においては、表示領域内の画素スイッチング用のTFT(NチャネルTFT)および蓄積容量の製造工程のみならず、当該製造工程と同時に並行して形成される周辺領域(上記のデータ線駆動回路201、走査線駆動回路104等の形成領域)内で用いられるTFT(相補型のNチャネルTFTおよびPチャネルTFT)の製造工程も併せて説明するものである。
【0026】
図1(a)に示すように、ガラス等の透明基板1上に絶縁層2を形成し、その上にアモルファスシリコン層3を成膜する。その後、アモルファスシリコン層3に対してレーザアニール処理等の加熱処理を施すことによって、アモルファスシリコン層3を再結晶させ、ポリシリコン層4(膜厚は例えば50nm)に変換する。この第1工程は、表示領域、周辺領域ともに同様である。
【0027】
次に、図1(b)に示すように、周知のフォトリソグラフィー、エッチング技術を用いてポリシリコン層4をパターニングして島状の半導体層5とし、その上にCVD法等によりゲート絶縁層6を形成する。ゲート絶縁層6の膜厚は、例えば100〜150nm程度である。この第2工程は、表示領域、周辺領域ともに同様である。
【0028】
次に、図1(c)に示すように、周知のフォトリソグラフィー技術を用いて、表示領域のうち、NチャネルTFTと蓄積容量との接続部および蓄積容量の下部電極となるべき領域が開口したレジストパターン7を形成する。このとき、周辺領域は、全面がレジストパターン7で覆われている。その後、例えばPH/Hイオン等のN型不純物イオンをゲート絶縁層6を介して上記接続部および下部電極となるべき個所の半導体層5に注入する。このときのイオン注入条件は、例えば31Pのドーズ量が3×1014〜5×1014/cm程度であり、加速エネルギーは80keV程度が必要とされる。この第3工程により、上記接続部8および蓄積容量の下部電極9が形成される。
【0029】
次に、レジストパターン7を剥離した後、図2(d)に示すように、NチャネルTFTの高濃度ソース・ドレイン領域となるべき領域が開口したレジストパターン10を形成する。このとき、NチャネルTFTのチャネル領域および低濃度ソース・ドレイン領域となるべき領域、PチャネルTFTとなるべき領域、上記接続部および蓄積容量の下部電極を形成した領域はレジストパターン10で覆われている。その後、例えばPH/Hイオン等のN型不純物イオンをゲート絶縁層6を介してNチャネルTFTの高濃度ソース・ドレイン領域となるべき個所のポリシリコン層5に注入する。このときのイオン注入条件は、例えば31Pのドーズ量が1×1015〜3×1015/cm程度であり、加速エネルギーは80keV程度が必要とされる。この第4工程により、NチャネルTFTの高濃度ソース領域5a、高濃度ドレイン領域5bが形成される。
【0030】
レジストパターン10を除去した後、図2(e)に示すように、例えば400nm程度の膜厚を有するAlNd膜11、例えば100nm程度の膜厚を有するTiN膜12を順次成膜して積層膜とし、この上にレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、レジストパターンをマスクとして、塩素元素を含むエッチングガス、例えばCCl/Cl等を用いて積層膜をドライエッチングする。この第5工程により、TiN膜/AlNd膜の積層膜からなるNチャネルTFT用ゲート電極13,14、PチャネルTFT用ゲート電極15、蓄積容量の上部電極16がそれぞれ形成される。その後、レジストパターンを除去する。
【0031】
このTiN膜12/AlNd膜11の積層膜をパターニングする第5工程において、上層側のTiN膜12はレジスト現像液に晒されることになるが、TiN膜12はレジスト現像液に対する耐性が高いため、特に膜減りが生じるようなことはない。また、塩素元素を含むCCl/Cl等のガスを用いてエッチングを行った際に、図3に示すように、AlNd膜11の側壁にエッチング反応時の反応生成物からなる保護膜17が形成される。なお、TiN膜12の側壁には保護膜17がほとんど形成されない。この保護膜17の存在により、レジスト剥離工程において、レジスト剥離液に対する耐性が低いAlNd膜11の側壁がエッチングされることはない。
【0032】
次に、図2(f)に示すように、レジストパターンを用いずに基板全面に例えばPH/Hイオン等のN型不純物イオンを低濃度で注入する。このときのイオン注入条件は、例えば31Pのドーズ量が1×1013〜3×1013/cm程度であり、加速エネルギーは80keV程度が必要とされる。この第6工程により、NチャネルTFTの低濃度ソース領域5c、低濃度ドレイン領域5dが形成される。このとき、ゲート電極のみをマスクとしてイオン注入を行うため、PチャネルTFT側にもN型不純物イオンが注入されることになるが、低濃度のため特に支障はない。
【0033】
次に、図2(g)に示すように、PチャネルTFTの形成領域が開口し、NチャネルTFTおよび蓄積容量の形成領域が覆われたレジストパターン18を形成する。そして、レジストパターン18をマスクとして例えばB/Hイオン等のP型不純物イオンを注入する。このときのイオン注入条件は、例えば11Bのドーズ量が5×1014/cm以上必要であり、加速エネルギーは25〜30keV程度が必要とされる。この第7工程により、PチャネルTFTのソース領域5j、ドレイン領域5kが形成される。
【0034】
PチャネルTFTのソース・ドレイン領域形成のためのイオン注入用のレジストパターン18を形成する第7工程において、PチャネルTFT側のゲート電極15はレジスト現像液に晒されるが、既にこのとき、AlNd膜11の側壁に図3に示したようなレジスト現像液に対する耐性の高い保護膜17が形成されているので、AlNd膜11がエッチングされてえぐれるようなことはなく、TiN膜12もレジスト現像液に対する耐性が高いため、エッチングされることはない。また、レジスト剥離工程においても、保護膜17の持つ作用によってレジスト剥離液に対する耐性が低いAlNd膜11の側壁がエッチングされることはないし、TiN膜12の膜減りが生じることもない。
【0035】
レジストパターン18を剥離した後、図2(h)に示すように、第1層間絶縁膜20を形成し、その後、第1層間絶縁膜20を貫通して各TFTのソース領域、ドレイン領域に達するコンタクトホール21をそれぞれ形成する。次いで、アルミニウム等の金属膜を全面に形成した後、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニングすることによりデータ線22、ソース電極23、ドレイン電極24、ソース領域−ドレイン領域間を相互に接続する配線25等を形成する。次いで、第2層間絶縁膜26を形成し、その後、第2層間絶縁膜26を貫通して表示領域のNチャネルTFTのドレイン電極24に達するコンタクトホール27を形成する。次いで、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)等の透明導電膜を全面に形成した後、フォトリソグラフィー技術を用いてパターニングすることにより、ドレイン電極24を介してNチャネルTFTの高濃度ドレイン領域5bに接続された画素電極28を形成する。以上の工程により、TFTアレイ基板が完成する。
【0036】
以降の工程は図示を省略するが、液晶装置に用いるTFTアレイ基板とする場合には画素電極28上を含む基板全面に、例えばラビング処理が施されたポリイミド等からなる配向膜を形成する。一方、対向基板側には共通電極、配向膜等を形成する。そして、これらTFTアレイ基板と対向基板とを貼り合わせ、これらの基板間に液晶を封入することによって、本実施の形態の液晶装置が完成する。
【0037】
本実施の形態のTFTアレイ基板の製造方法の特徴的なところは、AlNd膜11上にレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性を有するTiN膜12を積層した後、この積層膜を塩素系ガスを用いてドライエッチングするようにしたことである。これにより、AlNd膜11の側壁にレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性が高い保護膜17が形成され、上面もレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性が高いTiN膜12で覆われる構成となる。その結果、レジスト現像時もしくは剥離時にAlNd膜11の側壁がエッチングされてえぐれることがないので、カバレッジ不良が発生することがなく、また、TiN膜12の膜減りが生じないため、保護膜17による突起が形成されることがなく、リーク電流の問題も解決することができる。
【0038】
また、積層膜がレジスト現像液やレジスト剥離液に晒された際の膜減りやサイドエッチングをなくすことができるため、加工精度がドライエッチングの加工精度のみで決まるようになり、加工精度を向上させることができる。また、膜減りがなくなるため、膜減りを見越して厚めに成膜する必要もなく、成膜工程の負担を軽減することができる。このように、本実施の形態の方法では積層構造を工夫したことによってこれを覆うカバー絶縁膜を形成する必要がないため、上記の効果を得ながら、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
【0039】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施の形態ではAlNd膜の上層側にのみレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性の高い導電膜を設けた例を挙げたが、この構成に代えて、図4に示すように、AlNd膜11の上層側に上記実施の形態と同様のTiN膜12を設けるとともに、下層側にもレジスト現像液やレジスト剥離液に対する耐性の高い導電膜、例えばTi膜30を設けた構成としても良い。この構成とした場合、例えばAlNd膜から酸化膜側にヒロックが成長したとき、酸化膜に食い込んで電界の集中を生じるのを防ぐことが可能である。また、成膜後の加熱温度によっては酸化膜と反応する可能性があるが、それも防ぐことが可能になる、といった更なる効果が期待できる。
【0040】
また、上記実施の形態では本発明の積層膜をゲート電極に用いた例を示したが、ゲート電極以外の導電膜パターンや配線に用いることも可能である。また、液晶装置に用いる以外の他の用途のアクティブマトリクス基板に本発明を適用しても良いし、さらにはアクティブマトリクス基板以外の他の半導体装置に本発明を適用することも勿論可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、カバー絶縁膜形成工程等を必要とすることなく製造プロセスの簡略化が図れ、製造過程における導電膜パターンの断面形状に起因するカバレッジ不良やリーク電流不良が生じることのない半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半導体装置の製造方法を順を追って示す工程断面図である。
【図2】同、工程断面図の続きである。
【図3】同、半導体装置に用いるゲート電極の積層構造を示す断面図である。
【図4】同、積層構造の変形例を示す断面図である。
【図5】同、実施の形態の液晶装置の平面図である。
【図6】図5のH−H’線に沿う断面図である。
【図7】従来の半導体装置(低温ポリSiTFT)の製造方法の一例を順を追って示す工程断面図である。
【図8】ゲート電極材料としてTiN/AlCu/Tiを用いたときの問題点を説明するための図である。
【図9】ゲート電極材料としてAlNdを用いたときの問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
5 半導体層
6 ゲート絶縁層
7,10,18 レジストパターン
11 AlNd膜
12 TiN膜(レジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜)
13,14 NチャネルTFT用ゲート電極
15 PチャネルTFT用ゲート電極
17 保護膜

Claims (7)

  1. アルミニウム・ネオジウム合金膜を形成する工程と、
    前記アルミニウム・ネオジウム合金膜上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜上にレジスト膜を形成し、所定の露光を行った後、前記レジスト現像液で現像処理を行ってレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクをマスクとし、塩素元素を含むエッチングガスを用いて、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜と前記導電膜とを有する積層膜をドライエッチングする工程と、
    前記レジストマスクを、前記レジスト剥離液により除去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 薄膜トランジスタを含む半導体装置を製造する方法であって、基板上に島状の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にアルミニウム・ネオジウム合金膜を形成する工程と、
    前記アルミニウム・ネオジウム合金膜上にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜上にレジスト膜を形成し、所定の露光を行った後、前記レジスト現像液で現像処理を行ってレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクをマスクとし、塩素元素を含むエッチングガスを用いて、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜と前記導電膜とを有する積層膜をドライエッチングすることによりゲート電極を形成する工程と、
    前記レジストマスクを、前記レジスト剥離液により除去する工程と、
    複数の薄膜トランジスタ形成領域のうちの一部において、前記半導体層に、前記ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことにより、そのイオン注入領域に対応する半導体層に、前記薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域をなす不純物拡散領域を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記導電膜として、チタンもしくは窒化チタンを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. アルミニウム・ネオジウム合金膜の上層にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する導電膜が積層され、前記アルミニウム・ネオジウム合金膜の側壁にレジスト現像液およびレジスト剥離液に対する耐性を有する反応生成物が形成された構造の導電層パターンを有することを特徴とする半導体装置。
  5. 前記導電層パターンがゲート電極であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート電極がソース領域およびドレイン領域をなす半導体層の上層側に位置してなるトップゲート型薄膜トランジスタを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記導電膜が、チタンもしくは窒化チタンからなることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記載の半導体装置。
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