JP2004111653A - 位置決め装置及びそれを適用した露光装置並びに半導体デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高いサーボ帯域を実現すること。
【解決手段】本発明の好適な実施の形態に係る位置決め装置は、ウエハステージ天板111の弾性振動を計測する計測器7a、7b、10a〜10dと、計測器7a、7b、10a〜10dの出力に基づいてウエハステージ天板111の弾性振動を低減するようにウエハステージ天板111の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構8a、8b、11a〜11dと、ウエハステージ天板111の位置情報を計測する計測器171a〜171fと、ウエハステージ天板111を移動させるための駆動機構161a〜161fと、計測器171a〜171fの出力に基づいて駆動機構161a〜161fを制御する補償器181とを備え、補償器181は、計測器171a〜171fの出力から所定周波数成分を低減するフィルタ182を含む
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の好適な実施の形態に係る位置決め装置は、ウエハステージ天板111の弾性振動を計測する計測器7a、7b、10a〜10dと、計測器7a、7b、10a〜10dの出力に基づいてウエハステージ天板111の弾性振動を低減するようにウエハステージ天板111の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構8a、8b、11a〜11dと、ウエハステージ天板111の位置情報を計測する計測器171a〜171fと、ウエハステージ天板111を移動させるための駆動機構161a〜161fと、計測器171a〜171fの出力に基づいて駆動機構161a〜161fを制御する補償器181とを備え、補償器181は、計測器171a〜171fの出力から所定周波数成分を低減するフィルタ182を含む
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置決め装置及びそれを適用した露光装置並びに半導体デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の露光装置として、リニアモータを用いたステージ制御系を有する半導体露光装置がある。
【0003】
半導体露光装置においては、露光線幅の微細化に伴い、露光装置のウエハステージに求められる位置制御精度が数nmのオーダーに達している。また、生産性の向上の観点から、ウエハステージの移動加速度及び移動速度は、年々増大の傾向にある。このような高速・高精度の位置制御を実現するためには、ウエハステージ位置制御系のサーボ帯域が高いことが必要である。サーボ帯域が高いことにより、目標値への応答性が高く、外乱などの影響にも頑健なシステムを実現することができる。従って、設計者は、可能な限り高いサーボ帯域を実現するウエハステージ及びそれを組み込んだ装置本体の構造体等を設計する必要がある。
【0004】
これに対し、従来、ウエハステージが非接触で支持される半導体露光装置がある。従来の半導体露光装置のウエハステージの概略図を図11に示す(例えば、特開2001−230177号公報を参照)。なお、以下では基準座標系に対する並進3軸(X、Y、Z)と並進3軸の各軸回りの回転3軸(θx、θy、θz)とを合わせて「6自由度位置」と呼ぶことにする。
【0005】
ウエハステージ定盤141は、床149からダンパを介して支持されている。Yステージ143は、ウエハステージ定盤141に固定された固定ガイド142に沿って、Y方向に推力を発生するYリニアモータ134により、ウエハステージ定盤141の基準面上をY方向に移動することができる。ウエハステージ定盤141及び固定ガイド142とYステージ143との間は、静圧軸受であるエアパッド144a、144bを介して、エアで結合されているため、非接触である。Yステージ143は、X方向のガイドを備えており、Yステージに搭載されたXステージ145をX方向に案内する。また、Yステージ143には、X方向に力を発生する不図示のXリニアモータ固定子が設けられ、Xステージに設けられた不図示のXリニアモータ可動子と共に、Xステージ145をX方向に駆動させる。ウエハステージ定盤141及びXガイドとXステージ145との間は、静圧軸受であるエアパッド144cを介してエアで結合されているため、非接触である。
【0006】
Xステージ145には、ステージ天板111が搭載されている。ステージ天板111は、不図示のリニアモータによる推力によって、3軸(X、Y、Z)方向への移動し、3軸(θx、θy、θz)方向へ回転することができる。ウエハステージ天板111上には、被露光体であるウエハ113を保持する不図示のウエハチャックが備えられている。また、ステージ天板111上には、X、Y、Z方向の位置計測に用いる計測ミラー172a、bが設けられている。
【0007】
半導体露光装置は、ステージ装置により鏡筒定盤148の基準面に対して、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置決めを行い、1チップ分の露光を行う。位置計測は、鏡筒定盤148と一体であるレーザ干渉計171a〜171h(不図示)で行われる。即ち、5自由度(X、Y、θx、θy、θz)の位置計測は、水平方向の変位を測定するレーザ干渉計171a〜171e(不図示)で行われ、Z軸方向の位置計測は垂直方向の変位を測定するレーザ干渉計171fで行われる。
【0008】
これら6軸方向への位置決めは、各軸にサーボ系を構成することにより行われる。ステージ天板111は、Xステージ、YステージによりX方向、Y方向へ粗動制御され、更に、ステージ天板111の裏面に配置された7個のリニアモータにより6軸微動制御される。Xステージ、Yステージを駆動するリニアモータへの指令値は、レーザ干渉計171g(不図示)、171hに基づいて、補償器で演算され、ステージ天板の裏面に配置された7個のリニアモータへの指令値は、レーザ干渉計171a〜171fの位置情報に基づいて、補償器で演算される。従って、レーザ干渉計171a〜171hによってウエハステージの剛体振動が計測されると、前記補償器は、レーザ干渉計171a〜171hの計測結果に基づいてリニアモータへの指令値を決定し、ウエハステージの剛体振動を制御することができる。
【0009】
半導体露光装置のステージ装置は、露光する線幅の解像度が高いため、高い位置制御精度が要求される。また、半導体露光装置は、生産設備であるため、生産性の観点から高いスループットも要求される。これらの要求を満たすためには、ステージのサーボ系の応答性が高く、かつ、ステージが高速で移動できることが必要である。ステージの位置制御精度を高めるためには、設計者は、位置制御系のゲインを可能な限り高く設定しなければならない。
【特許文献1】
特開2001−230177号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設計者がゲインを高く設定しようとしても、サーボ系の発振によりその上限は制約される。サーボ系の発振を引き起こす要因には種々のものがあるが、制御ループ内に存在する機械系の弾性振動がその要因の一つである。即ち、図11に示すような薄いウエハステージ天板では、Z方向の剛性が弱く、曲げあるいは捩れのような弾性変形による振動が発生する。図3にウエハステージ天板のモード解析結果を示す。ここでは1次から4次までの弾性モードを示した。図4は、図11のステージ天板の伝達特性を示す図である。図4に示すように、弾性振動の固有振動数に対応した周波数で高いピークが発生している。
【0010】
このような系で、位置制御系のループゲインを高くしていくと、前記弾性振動が励起され、ステージの制御精度が悪化する。低いループゲインでは、前記弾性振動が大きく現れるだけであるが、ある程度高いループゲインになると、サーボ系は不安定になり発振状態に至る。
【0011】
以上のように、従来の位置制御系では、制御対象の弾性振動により、位置制御系のサーボ帯域が制限される。従って、より高いサーボ帯域を実現するためには、弾性振動の共振周波数を高めるか、或いは、弾性振動の減衰性を高める必要がある。
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、高いサーボ帯域を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置情報を計測する第2計測器と、前記制御対象を移動させるための駆動機構と、前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、前記弾性振動低減機構によって低減される弾性振動よりも高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を低減することが好ましい。
【0015】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記位置情報は、位置成分、速度成分、加速度成分の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0016】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な第1方向に前記力を加えるための第1アクチュエータを有することが好ましい。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な第2方向に前記力を加えるための第2アクチュエータを有することが好ましい。
【0018】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第1、第2アクチュエータの少なくとも一方は、圧電素子を含むことが好ましい。
【0019】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、ノッチフィルタを含むことが好ましい。
【0020】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、ローパスフィルタを含むことが好ましい。
【0021】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第2計測器は、レーザ干渉計を含むことが好ましい。
【0022】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第1計測器は、圧電素子を含むことが好ましい。
【0023】
本発明の第2の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向に前記力を加えるためのアクチュエータを有することを特徴とする。
【0024】
本発明の第3の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な第2方向に前記力を加えるためのアクチュエータを有することを特徴とする。
【0025】
本発明の第4の側面は、露光装置に係り、パターンを形成した原版に照射される露光光を基板に投影するための光学系と、前記基板または前記原版を保持し位置決めを行うステージ装置と、を備え、前記ステージ装置は、基板を保持するステージ天板と、前記ステージ天板の弾性振動を計測する第1計測器と、前記弾性振動計測器の出力に基づいて前記ステージ天板の弾性振動を低減するように前記ステージ天板の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記ステージ天板の位置を計測する第2計測器と、前記ステージ天板を移動させるための駆動機構と、前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明の第4の側面は、半導体デバイスの製造方法に係り、基板に感光材を塗布する塗布工程と、前記塗布工程で前記感光材が塗布された前記基板に請求項13に記載の露光装置を利用してパターンを転写する露光工程と、前記露光工程で前記パターンが転写された前記基板の前記感光材を現像する現像工程と、を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
本発明の好適な第1の実施形態として、当該装置を露光装置のステージ装置に組み込まれた位置決め装置の一例を示す。
【0029】
図1は、本発明の好適な第1の実施形態に係る位置決め装置を組み込んだステージ装置100の構成を示す概念図である。図1(a)はステージ装置100の側面図、図1(b)はステージ装置100の裏面図をそれぞれ示す。
【0030】
制御対象としてのウエハステージ天板111は、6軸微動制御される。リニアモータ161a〜161gは、ステージ天板111を駆動する。リニアモータ161a〜161dは水平方向の力を発生させ、リニアモータ161e〜161gは垂直方向の力を発生させる。ステージ天板111の位置情報は、計測器としてのレーザ干渉計171a〜171f、により計測される。図2(a)に示すように、補償器181は、レーザ干渉計171a〜171fの計測信号151a〜151fに基づいて、リニアモータ161a〜161gへの指令値を決定し、ステージ天板111を6自由度位置に制御する。補償器181は、例えば、PID制御を行うように構成されうる。なお、図2(b)に示されるフィルタ182については後述する。
【0031】
次に、ステージ天板111の裏面に配置された位置決め装置の構成について説明する。ステージ天板111の裏面には、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形(図1(a)、(b)の場合は長方形)の隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向(以下「対角方向」という。)に発生する弾性振動を計測する計測器7a、7bが配置されている。この弾性振動は位置成分、速度成分、加速度成分を含みうる。また、ステージ天板111の裏面には、計測器7a、7bの出力に基づいてステージ天板111の弾性振動を低減するようにステージ天板111の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構が配置されている。弾性振動低減機構は、ステージ天板111の所定箇所に力を加えるアクチュエータとしての駆動器と、この駆動器を制御する補償器を有する。具体的には、ステージ天板111上の対角方向に力を加える駆動器8a、8bが、それぞれ計測器7a、7bに近接して若しくは重ねて配置されている。計測器7a、7b及び/又は駆動器8a、8bとしては、例えば、圧電素子等が用いられうる。補償器9a、9bは、それぞれ計測器7a、7bで計測された弾性振動の速度成分に基づいて、前記弾性振動を低減するように駆動器8a、8bがステージ天板111の所定箇所に加える力を制御する。補償器9a、9bとしては、例えば、ゲイン補償器が用いられうる。
【0032】
図5の実線は、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動を制御した場合のステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示し、点線は上記の制御を行わなかった場合の伝達特性を示す。図5から分かるように、1次、3次の弾性振動が減衰されている。
【0033】
ステージ天板111には、更に、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形の直線部分の各々に略平行な方向(以下「辺方向」という。)に発生する弾性振動を計測する計測器10a〜10dがそれぞれ配置されうる。この場合、ステージ天板111上の各辺(直線部分)の辺方向に力を加えるアクチュエータ11a〜11dがそれぞれ計測器10a〜10dに近接して若しくは重ねて配置される。補償器12a〜12dは、それぞれ計測器10a〜10dで計測された弾性振動の速度成分に基づいて、前記弾性振動を低減させるように駆動器11a〜11dが加える力を制御する。
【0034】
図6の実線は、上記の対角方向に発生する弾性振動を低減するための構成に加えて、計測器10a〜10d、駆動器11a〜11d、及び補償器12a〜12dを用いて、辺方向に発生する弾性振動を低減した場合のステージ天板111のY軸回りの伝達特性を示し、点線は辺方向に発生する弾性振動を制御しなかった場合の伝達特性を示す。図6に示すように、更に、2次、4次の弾性振動が減衰されている。
【0035】
以上のように、計測器7a、7b、10a〜10d、駆動器8a、8b、11a〜11d、補償器9a、9b、12a〜12d、181が、ステージ天板111の対角方向及び/又は辺方向に配置されることにより、ステージ天板111に発生する低次の弾性振動を減衰させることができる。しかしながら、図6から分かるように、これらの構成を用いただけでは、高次の弾性振動はほとんど減衰されておらず、これによりサーボ帯域が制限される。
【0036】
そこで、本発明の好適な実施の形態に係る位置決め装置は、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を減衰させるために、更に、図2(b)に示すように、フィルタ182を備えうる。フィルタ182は、例えば、ステージ天板111を6自由度位置制御するための制御系に用いられる。フィルタ182は、補償器181の出力信号のうち、補償器9a、9b、12a〜12dによって低減された弾性振動の周波数成分よりも高い周波数成分、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない周波数成分をカットするように構成されうる。フィルタ182としては、例えば、ノッチフィルタやローパスフィルタ等が用いられる。なお、フィルタ182が低減する周波数成分は、予め所定周波数成分に設定されてもよいし、補償器181の出力信号に応じて自動的に所定周波数成分に設定されてもよい。
【0037】
図7の実線は、低次の弾性振動を計測器7a、7b、10a〜10d、駆動器8a、8b、11a〜11d、補償器9a、9b、12a〜12d、181で減衰させ、更に、高次の弾性振動をノッチフィルタ182で減衰させた場合のステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示す。図7に示すように、フィルタ182によって高次の弾性振動が減衰されていない点線に比べ、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域が100[Hz]から300[Hz]に向上しているのが分かる。なお、サーボ帯域は閉ループ周波数特性上で定義された速応性の尺度であるのに対して、交さ周波数は開ループ周波数特性上で定義された速応性の尺度であるので、本明細書では、サーボ帯域を交さ周波数により決定する。交さ周波数は、開ループゲイン特性が0[dB]のゲインを切る周波数として定義されている。
【0038】
なお、本実施形態では、位置決め装置は、対角方向及び辺方向の双方の弾性振動を抑制するための構成(図1、図2(a)を参照)に加えて、フィルタ182(図2(b)を参照)を備えるよう構成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、位置決め装置は、対角方向の弾性振動を抑制するための構成及び辺方向のいずれか一方の弾性振動を抑制するための構成に加えて、フィルタ182を備えるよう構成されても良い。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、低次の弾性振動に加えて、更に、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を減衰させることによって、ステージ装置に発生する弾性振動を大幅に低減することができる。これによって、サーボ帯域を更に高く設定することできる。
【0040】
(第2の実施形態)
本発明の好適な第2の実施形態に係る位置決め装置の制御系において、弾性振動の位置情報をフィードバックする手法について詳しく説明する。なお、前述の第1の実施形態の構成と共通する部分は同じ符号で示している。
【0041】
本実施形態では、図1(b)に示す弾性振動の計測器7a、7b、10a〜10dは、弾性振動を計測し、その位置成分を出力するものとする。補償器9a、9b、12a〜12dとしては、例えば、PID補償器を用いてもよいし、或いは、補償器9a、9b、12a〜12dは、位置フィードバック系及び/又は速度フィードバック系を含むよう構成されてもよい。このような構成により、ステージ天板111の弾性振動の共振周波数を高くし、かつ、弾性振動を減衰することができる。第1の実施形態と同様に、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動については、ノッチフィルタ又はローパスフィルタ等のフィルタ182を用いて減衰することができる。第1の実施形態における速度フィードバックによっても、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域を高めることができるが、速度成分をフィードバックする場合には位相の遅れが発生する。これに対し、本実施形態における位置成分のフィードバックを用いた場合には、位相の遅れは発生しないため、弾性振動の共振周波数が高まり、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域を更に向上させることができる。
【0042】
図8は、第2の実施形態係る位置決め装置を適用したステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示している。図8の実線は、第2の実施形態に係る位置決め装置を適用した場合の伝達特性を示し、点線は第1の実施形態に係る位置決め装置を適用した場合の伝達特性を示す。第2の実施形態係る位置決め装置を適用することによって、ステージ天板111の弾性振動の共振周波数が高められるとともに、弾性振動も減衰される。図7から分かるように、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域は、300[Hz]から350[Hz]に向上している。
【0043】
なお、第1、2の実施形態では、弾性振動の補償器9a、9b、12a〜12dは、各々の計測器に対して独立に構成されているが、各々の入力、出力に干渉がある場合には、これらの干渉を考慮して出力を決定するように構成されることも可能である。また、補償器9a、9b、12a〜12dは、それぞれ計測器7a、7b、10a〜10dで計測された弾性振動の加速度成分をフィードバックする加速度フィードバック系を含んでもよい。
【0044】
(第3の実施形態)
第1の実施形態において、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動のみを低減した場合の天板111のY軸回りの伝達特性を図9に点線で示す。図9の点線で示されるように、1次と3次の弾性振動は低減されているが、2次と4次以上の弾性振動については低減することができない。そこで2次の弾性振動を低減するためのノッチフィルタと、4次以上の弾性振動を低減するためのローバスフィルタをフィルタ182として用いる。図9の実線は、フィルタ182を用いた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を示している。2次及び4次以上の弾性振動が低減されたため、制御帯域が100[Hz]から280Hz]に向上している。
【0045】
(第4の実施形態)
第2の実施形態において、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動に対してのみ、共振周波数を高くし、かつ弾性振動を低減させた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を図10に点線で示す。図10の点線で示されるように、1次と3次の弾性振動は、固有振動数が高められ、かつ、弾性振動が減衰されているが、2次と4次以上の弾性振動については低減することができない。そこで2次の弾性振動を低減するためのノッチフィルタと、4次以上の弾性振動を低減するためのローパスフィルタをフィルタ182として用いる。図10の実線は、フィルタ182を用いた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を示している。2次及び4次の弾性振動が低減されたため、制御帯域が100[Hz]から330[Hz]に向上している。
【0046】
(他の実施形態)
図12は、本発明の位置決め装置を半導体デバイスの製造プロセスに用いられる露光装置に適用した場合における露光装置の構成を示す概略図である。図12において、照明光学系101から出た光は原版であるレチクル102上に照射される。レチクル102はレチクルステージ103上に保持され、レチクル102のパターンは、縮小投影レンズ104の倍率で縮小投影されて、その像面にレチクルパターン像を形成する縮小投影レンズ104の像面は、Z方向と垂直な関係にある。露光対象の試料である基板105表面には、レジストが塗布されており、露光工程で形成されたショットが配列されている。制御対象としての基板105は、ステージ天板111上に載置されている。ステージ天板111は、基板105を固定するチャック、X軸方向とY軸方向に各々水平移動可能な駆動器としてのXYステージ等を有する。ステージ天板111の位置情報は、ステージ天板111に固着されたミラー107に対して、レーザ干渉計108により計測されている。本発明の好適な実施形態に係る位置決め装置によれば、ステージ天板111で発生した弾性振動を低減し、ステージ天板111の位置を高速・高精度に制御することができる。
【0047】
次に上記の露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図13は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク作製)では設計した回路パターンに基づいてマスクを作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
【0048】
図14は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置によって回路パターンをウエハに転写する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、高いサーボ帯域を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な第1の実施形態に係る位置決め装置を組み込んだステージ装置の構成を示す概念図である。
【図2】図1の位置決め装置の制御系の一部を示すブロック図である。
【図3】ステージ天板の弾性モードを示す図である。
【図4】従来のステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図5】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図6】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図7】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図8】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図9】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図10】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図11】従来のウエハステージの概略図である。
【図12】露光装置の構成を示す概略図である。
【図13】半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。
【図14】図13におけるウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。
【符号の説明】
7a、7b 計測器
8a、8b アクチュエータ
9a、9b 補償器
10a〜10d 計測器
11a〜11d アクチュエータ
12a〜12d 補償器
111 ウエハステージ天板111
113 ウエハ
134 Yリニアモータ
141 ウエハステージ定盤
142 固定ガイド
143 Yステージ
144a〜144c エアパッド
145 Xステージ
148 鏡筒定盤
151a〜151f 計測信号
161a〜161g リニアモータ
171a〜171h レーザ干渉計
172a、172b 計測ミラー
181 補償器
182 フィルタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置決め装置及びそれを適用した露光装置並びに半導体デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の露光装置として、リニアモータを用いたステージ制御系を有する半導体露光装置がある。
【0003】
半導体露光装置においては、露光線幅の微細化に伴い、露光装置のウエハステージに求められる位置制御精度が数nmのオーダーに達している。また、生産性の向上の観点から、ウエハステージの移動加速度及び移動速度は、年々増大の傾向にある。このような高速・高精度の位置制御を実現するためには、ウエハステージ位置制御系のサーボ帯域が高いことが必要である。サーボ帯域が高いことにより、目標値への応答性が高く、外乱などの影響にも頑健なシステムを実現することができる。従って、設計者は、可能な限り高いサーボ帯域を実現するウエハステージ及びそれを組み込んだ装置本体の構造体等を設計する必要がある。
【0004】
これに対し、従来、ウエハステージが非接触で支持される半導体露光装置がある。従来の半導体露光装置のウエハステージの概略図を図11に示す(例えば、特開2001−230177号公報を参照)。なお、以下では基準座標系に対する並進3軸(X、Y、Z)と並進3軸の各軸回りの回転3軸(θx、θy、θz)とを合わせて「6自由度位置」と呼ぶことにする。
【0005】
ウエハステージ定盤141は、床149からダンパを介して支持されている。Yステージ143は、ウエハステージ定盤141に固定された固定ガイド142に沿って、Y方向に推力を発生するYリニアモータ134により、ウエハステージ定盤141の基準面上をY方向に移動することができる。ウエハステージ定盤141及び固定ガイド142とYステージ143との間は、静圧軸受であるエアパッド144a、144bを介して、エアで結合されているため、非接触である。Yステージ143は、X方向のガイドを備えており、Yステージに搭載されたXステージ145をX方向に案内する。また、Yステージ143には、X方向に力を発生する不図示のXリニアモータ固定子が設けられ、Xステージに設けられた不図示のXリニアモータ可動子と共に、Xステージ145をX方向に駆動させる。ウエハステージ定盤141及びXガイドとXステージ145との間は、静圧軸受であるエアパッド144cを介してエアで結合されているため、非接触である。
【0006】
Xステージ145には、ステージ天板111が搭載されている。ステージ天板111は、不図示のリニアモータによる推力によって、3軸(X、Y、Z)方向への移動し、3軸(θx、θy、θz)方向へ回転することができる。ウエハステージ天板111上には、被露光体であるウエハ113を保持する不図示のウエハチャックが備えられている。また、ステージ天板111上には、X、Y、Z方向の位置計測に用いる計測ミラー172a、bが設けられている。
【0007】
半導体露光装置は、ステージ装置により鏡筒定盤148の基準面に対して、6自由度(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置決めを行い、1チップ分の露光を行う。位置計測は、鏡筒定盤148と一体であるレーザ干渉計171a〜171h(不図示)で行われる。即ち、5自由度(X、Y、θx、θy、θz)の位置計測は、水平方向の変位を測定するレーザ干渉計171a〜171e(不図示)で行われ、Z軸方向の位置計測は垂直方向の変位を測定するレーザ干渉計171fで行われる。
【0008】
これら6軸方向への位置決めは、各軸にサーボ系を構成することにより行われる。ステージ天板111は、Xステージ、YステージによりX方向、Y方向へ粗動制御され、更に、ステージ天板111の裏面に配置された7個のリニアモータにより6軸微動制御される。Xステージ、Yステージを駆動するリニアモータへの指令値は、レーザ干渉計171g(不図示)、171hに基づいて、補償器で演算され、ステージ天板の裏面に配置された7個のリニアモータへの指令値は、レーザ干渉計171a〜171fの位置情報に基づいて、補償器で演算される。従って、レーザ干渉計171a〜171hによってウエハステージの剛体振動が計測されると、前記補償器は、レーザ干渉計171a〜171hの計測結果に基づいてリニアモータへの指令値を決定し、ウエハステージの剛体振動を制御することができる。
【0009】
半導体露光装置のステージ装置は、露光する線幅の解像度が高いため、高い位置制御精度が要求される。また、半導体露光装置は、生産設備であるため、生産性の観点から高いスループットも要求される。これらの要求を満たすためには、ステージのサーボ系の応答性が高く、かつ、ステージが高速で移動できることが必要である。ステージの位置制御精度を高めるためには、設計者は、位置制御系のゲインを可能な限り高く設定しなければならない。
【特許文献1】
特開2001−230177号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設計者がゲインを高く設定しようとしても、サーボ系の発振によりその上限は制約される。サーボ系の発振を引き起こす要因には種々のものがあるが、制御ループ内に存在する機械系の弾性振動がその要因の一つである。即ち、図11に示すような薄いウエハステージ天板では、Z方向の剛性が弱く、曲げあるいは捩れのような弾性変形による振動が発生する。図3にウエハステージ天板のモード解析結果を示す。ここでは1次から4次までの弾性モードを示した。図4は、図11のステージ天板の伝達特性を示す図である。図4に示すように、弾性振動の固有振動数に対応した周波数で高いピークが発生している。
【0010】
このような系で、位置制御系のループゲインを高くしていくと、前記弾性振動が励起され、ステージの制御精度が悪化する。低いループゲインでは、前記弾性振動が大きく現れるだけであるが、ある程度高いループゲインになると、サーボ系は不安定になり発振状態に至る。
【0011】
以上のように、従来の位置制御系では、制御対象の弾性振動により、位置制御系のサーボ帯域が制限される。従って、より高いサーボ帯域を実現するためには、弾性振動の共振周波数を高めるか、或いは、弾性振動の減衰性を高める必要がある。
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、高いサーボ帯域を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置情報を計測する第2計測器と、前記制御対象を移動させるための駆動機構と、前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、前記弾性振動低減機構によって低減される弾性振動よりも高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を低減することが好ましい。
【0015】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記位置情報は、位置成分、速度成分、加速度成分の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0016】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な第1方向に前記力を加えるための第1アクチュエータを有することが好ましい。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な第2方向に前記力を加えるための第2アクチュエータを有することが好ましい。
【0018】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第1、第2アクチュエータの少なくとも一方は、圧電素子を含むことが好ましい。
【0019】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、ノッチフィルタを含むことが好ましい。
【0020】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記フィルタは、ローパスフィルタを含むことが好ましい。
【0021】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第2計測器は、レーザ干渉計を含むことが好ましい。
【0022】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記第1計測器は、圧電素子を含むことが好ましい。
【0023】
本発明の第2の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向に前記力を加えるためのアクチュエータを有することを特徴とする。
【0024】
本発明の第3の側面は、制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置に係り、前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な第2方向に前記力を加えるためのアクチュエータを有することを特徴とする。
【0025】
本発明の第4の側面は、露光装置に係り、パターンを形成した原版に照射される露光光を基板に投影するための光学系と、前記基板または前記原版を保持し位置決めを行うステージ装置と、を備え、前記ステージ装置は、基板を保持するステージ天板と、前記ステージ天板の弾性振動を計測する第1計測器と、前記弾性振動計測器の出力に基づいて前記ステージ天板の弾性振動を低減するように前記ステージ天板の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、前記ステージ天板の位置を計測する第2計測器と、前記ステージ天板を移動させるための駆動機構と、前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明の第4の側面は、半導体デバイスの製造方法に係り、基板に感光材を塗布する塗布工程と、前記塗布工程で前記感光材が塗布された前記基板に請求項13に記載の露光装置を利用してパターンを転写する露光工程と、前記露光工程で前記パターンが転写された前記基板の前記感光材を現像する現像工程と、を有することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
本発明の好適な第1の実施形態として、当該装置を露光装置のステージ装置に組み込まれた位置決め装置の一例を示す。
【0029】
図1は、本発明の好適な第1の実施形態に係る位置決め装置を組み込んだステージ装置100の構成を示す概念図である。図1(a)はステージ装置100の側面図、図1(b)はステージ装置100の裏面図をそれぞれ示す。
【0030】
制御対象としてのウエハステージ天板111は、6軸微動制御される。リニアモータ161a〜161gは、ステージ天板111を駆動する。リニアモータ161a〜161dは水平方向の力を発生させ、リニアモータ161e〜161gは垂直方向の力を発生させる。ステージ天板111の位置情報は、計測器としてのレーザ干渉計171a〜171f、により計測される。図2(a)に示すように、補償器181は、レーザ干渉計171a〜171fの計測信号151a〜151fに基づいて、リニアモータ161a〜161gへの指令値を決定し、ステージ天板111を6自由度位置に制御する。補償器181は、例えば、PID制御を行うように構成されうる。なお、図2(b)に示されるフィルタ182については後述する。
【0031】
次に、ステージ天板111の裏面に配置された位置決め装置の構成について説明する。ステージ天板111の裏面には、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形(図1(a)、(b)の場合は長方形)の隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向(以下「対角方向」という。)に発生する弾性振動を計測する計測器7a、7bが配置されている。この弾性振動は位置成分、速度成分、加速度成分を含みうる。また、ステージ天板111の裏面には、計測器7a、7bの出力に基づいてステージ天板111の弾性振動を低減するようにステージ天板111の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構が配置されている。弾性振動低減機構は、ステージ天板111の所定箇所に力を加えるアクチュエータとしての駆動器と、この駆動器を制御する補償器を有する。具体的には、ステージ天板111上の対角方向に力を加える駆動器8a、8bが、それぞれ計測器7a、7bに近接して若しくは重ねて配置されている。計測器7a、7b及び/又は駆動器8a、8bとしては、例えば、圧電素子等が用いられうる。補償器9a、9bは、それぞれ計測器7a、7bで計測された弾性振動の速度成分に基づいて、前記弾性振動を低減するように駆動器8a、8bがステージ天板111の所定箇所に加える力を制御する。補償器9a、9bとしては、例えば、ゲイン補償器が用いられうる。
【0032】
図5の実線は、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動を制御した場合のステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示し、点線は上記の制御を行わなかった場合の伝達特性を示す。図5から分かるように、1次、3次の弾性振動が減衰されている。
【0033】
ステージ天板111には、更に、ステージ天板111の外郭線で構成される多角形の直線部分の各々に略平行な方向(以下「辺方向」という。)に発生する弾性振動を計測する計測器10a〜10dがそれぞれ配置されうる。この場合、ステージ天板111上の各辺(直線部分)の辺方向に力を加えるアクチュエータ11a〜11dがそれぞれ計測器10a〜10dに近接して若しくは重ねて配置される。補償器12a〜12dは、それぞれ計測器10a〜10dで計測された弾性振動の速度成分に基づいて、前記弾性振動を低減させるように駆動器11a〜11dが加える力を制御する。
【0034】
図6の実線は、上記の対角方向に発生する弾性振動を低減するための構成に加えて、計測器10a〜10d、駆動器11a〜11d、及び補償器12a〜12dを用いて、辺方向に発生する弾性振動を低減した場合のステージ天板111のY軸回りの伝達特性を示し、点線は辺方向に発生する弾性振動を制御しなかった場合の伝達特性を示す。図6に示すように、更に、2次、4次の弾性振動が減衰されている。
【0035】
以上のように、計測器7a、7b、10a〜10d、駆動器8a、8b、11a〜11d、補償器9a、9b、12a〜12d、181が、ステージ天板111の対角方向及び/又は辺方向に配置されることにより、ステージ天板111に発生する低次の弾性振動を減衰させることができる。しかしながら、図6から分かるように、これらの構成を用いただけでは、高次の弾性振動はほとんど減衰されておらず、これによりサーボ帯域が制限される。
【0036】
そこで、本発明の好適な実施の形態に係る位置決め装置は、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を減衰させるために、更に、図2(b)に示すように、フィルタ182を備えうる。フィルタ182は、例えば、ステージ天板111を6自由度位置制御するための制御系に用いられる。フィルタ182は、補償器181の出力信号のうち、補償器9a、9b、12a〜12dによって低減された弾性振動の周波数成分よりも高い周波数成分、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない周波数成分をカットするように構成されうる。フィルタ182としては、例えば、ノッチフィルタやローパスフィルタ等が用いられる。なお、フィルタ182が低減する周波数成分は、予め所定周波数成分に設定されてもよいし、補償器181の出力信号に応じて自動的に所定周波数成分に設定されてもよい。
【0037】
図7の実線は、低次の弾性振動を計測器7a、7b、10a〜10d、駆動器8a、8b、11a〜11d、補償器9a、9b、12a〜12d、181で減衰させ、更に、高次の弾性振動をノッチフィルタ182で減衰させた場合のステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示す。図7に示すように、フィルタ182によって高次の弾性振動が減衰されていない点線に比べ、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域が100[Hz]から300[Hz]に向上しているのが分かる。なお、サーボ帯域は閉ループ周波数特性上で定義された速応性の尺度であるのに対して、交さ周波数は開ループ周波数特性上で定義された速応性の尺度であるので、本明細書では、サーボ帯域を交さ周波数により決定する。交さ周波数は、開ループゲイン特性が0[dB]のゲインを切る周波数として定義されている。
【0038】
なお、本実施形態では、位置決め装置は、対角方向及び辺方向の双方の弾性振動を抑制するための構成(図1、図2(a)を参照)に加えて、フィルタ182(図2(b)を参照)を備えるよう構成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、位置決め装置は、対角方向の弾性振動を抑制するための構成及び辺方向のいずれか一方の弾性振動を抑制するための構成に加えて、フィルタ182を備えるよう構成されても良い。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、低次の弾性振動に加えて、更に、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を減衰させることによって、ステージ装置に発生する弾性振動を大幅に低減することができる。これによって、サーボ帯域を更に高く設定することできる。
【0040】
(第2の実施形態)
本発明の好適な第2の実施形態に係る位置決め装置の制御系において、弾性振動の位置情報をフィードバックする手法について詳しく説明する。なお、前述の第1の実施形態の構成と共通する部分は同じ符号で示している。
【0041】
本実施形態では、図1(b)に示す弾性振動の計測器7a、7b、10a〜10dは、弾性振動を計測し、その位置成分を出力するものとする。補償器9a、9b、12a〜12dとしては、例えば、PID補償器を用いてもよいし、或いは、補償器9a、9b、12a〜12dは、位置フィードバック系及び/又は速度フィードバック系を含むよう構成されてもよい。このような構成により、ステージ天板111の弾性振動の共振周波数を高くし、かつ、弾性振動を減衰することができる。第1の実施形態と同様に、高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動については、ノッチフィルタ又はローパスフィルタ等のフィルタ182を用いて減衰することができる。第1の実施形態における速度フィードバックによっても、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域を高めることができるが、速度成分をフィードバックする場合には位相の遅れが発生する。これに対し、本実施形態における位置成分のフィードバックを用いた場合には、位相の遅れは発生しないため、弾性振動の共振周波数が高まり、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域を更に向上させることができる。
【0042】
図8は、第2の実施形態係る位置決め装置を適用したステージ天板111のY軸回り(θy)の伝達特性を示している。図8の実線は、第2の実施形態に係る位置決め装置を適用した場合の伝達特性を示し、点線は第1の実施形態に係る位置決め装置を適用した場合の伝達特性を示す。第2の実施形態係る位置決め装置を適用することによって、ステージ天板111の弾性振動の共振周波数が高められるとともに、弾性振動も減衰される。図7から分かるように、ステージ天板111の6自由度位置制御系のサーボ帯域は、300[Hz]から350[Hz]に向上している。
【0043】
なお、第1、2の実施形態では、弾性振動の補償器9a、9b、12a〜12dは、各々の計測器に対して独立に構成されているが、各々の入力、出力に干渉がある場合には、これらの干渉を考慮して出力を決定するように構成されることも可能である。また、補償器9a、9b、12a〜12dは、それぞれ計測器7a、7b、10a〜10dで計測された弾性振動の加速度成分をフィードバックする加速度フィードバック系を含んでもよい。
【0044】
(第3の実施形態)
第1の実施形態において、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動のみを低減した場合の天板111のY軸回りの伝達特性を図9に点線で示す。図9の点線で示されるように、1次と3次の弾性振動は低減されているが、2次と4次以上の弾性振動については低減することができない。そこで2次の弾性振動を低減するためのノッチフィルタと、4次以上の弾性振動を低減するためのローバスフィルタをフィルタ182として用いる。図9の実線は、フィルタ182を用いた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を示している。2次及び4次以上の弾性振動が低減されたため、制御帯域が100[Hz]から280Hz]に向上している。
【0045】
(第4の実施形態)
第2の実施形態において、計測器7a、7b、駆動器8a、8b、及び補償器9a、9b、181を用いて、対角方向に発生する弾性振動に対してのみ、共振周波数を高くし、かつ弾性振動を低減させた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を図10に点線で示す。図10の点線で示されるように、1次と3次の弾性振動は、固有振動数が高められ、かつ、弾性振動が減衰されているが、2次と4次以上の弾性振動については低減することができない。そこで2次の弾性振動を低減するためのノッチフィルタと、4次以上の弾性振動を低減するためのローパスフィルタをフィルタ182として用いる。図10の実線は、フィルタ182を用いた場合の天板111のY軸回りの伝達特性を示している。2次及び4次の弾性振動が低減されたため、制御帯域が100[Hz]から330[Hz]に向上している。
【0046】
(他の実施形態)
図12は、本発明の位置決め装置を半導体デバイスの製造プロセスに用いられる露光装置に適用した場合における露光装置の構成を示す概略図である。図12において、照明光学系101から出た光は原版であるレチクル102上に照射される。レチクル102はレチクルステージ103上に保持され、レチクル102のパターンは、縮小投影レンズ104の倍率で縮小投影されて、その像面にレチクルパターン像を形成する縮小投影レンズ104の像面は、Z方向と垂直な関係にある。露光対象の試料である基板105表面には、レジストが塗布されており、露光工程で形成されたショットが配列されている。制御対象としての基板105は、ステージ天板111上に載置されている。ステージ天板111は、基板105を固定するチャック、X軸方向とY軸方向に各々水平移動可能な駆動器としてのXYステージ等を有する。ステージ天板111の位置情報は、ステージ天板111に固着されたミラー107に対して、レーザ干渉計108により計測されている。本発明の好適な実施形態に係る位置決め装置によれば、ステージ天板111で発生した弾性振動を低減し、ステージ天板111の位置を高速・高精度に制御することができる。
【0047】
次に上記の露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図13は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク作製)では設計した回路パターンに基づいてマスクを作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
【0048】
図14は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置によって回路パターンをウエハに転写する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、高いサーボ帯域を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な第1の実施形態に係る位置決め装置を組み込んだステージ装置の構成を示す概念図である。
【図2】図1の位置決め装置の制御系の一部を示すブロック図である。
【図3】ステージ天板の弾性モードを示す図である。
【図4】従来のステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図5】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図6】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図7】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図8】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図9】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図10】ステージ天板の伝達特性を示す図である。
【図11】従来のウエハステージの概略図である。
【図12】露光装置の構成を示す概略図である。
【図13】半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。
【図14】図13におけるウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。
【符号の説明】
7a、7b 計測器
8a、8b アクチュエータ
9a、9b 補償器
10a〜10d 計測器
11a〜11d アクチュエータ
12a〜12d 補償器
111 ウエハステージ天板111
113 ウエハ
134 Yリニアモータ
141 ウエハステージ定盤
142 固定ガイド
143 Yステージ
144a〜144c エアパッド
145 Xステージ
148 鏡筒定盤
151a〜151f 計測信号
161a〜161g リニアモータ
171a〜171h レーザ干渉計
172a、172b 計測ミラー
181 補償器
182 フィルタ
Claims (14)
- 制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置であって、
前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、
前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、
前記制御対象の位置情報を計測する第2計測器と、
前記制御対象を移動させるための駆動機構と、
前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、
を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする位置決め装置。 - 前記フィルタは、前記弾性振動低減機構によって低減される弾性振動よりも高次の弾性振動、もしくは前記弾性振動低減機構によっては低減することができない弾性振動を低減することを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
- 前記位置情報は、位置成分、速度成分、加速度成分の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置決め装置。
- 前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な第1方向に前記力を加えるための第1アクチュエータを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な第2方向に前記力を加えるための第2アクチュエータを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記第1、第2アクチュエータの少なくとも一方は、圧電素子を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記フィルタは、ノッチフィルタを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記フィルタは、ローパスフィルタを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記第2計測器は、レーザ干渉計を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 前記第1計測器は、圧電素子を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の位置決め装置。
- 制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置であって、
前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、
前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、
前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、
前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、
を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる隣り合わない二つの頂点を結ぶ線分に略平行な方向に前記力を加えるためのアクチュエータを有することを特徴とする位置決め装置。 - 制御対象を目標位置に位置決めする位置決め装置であって、
前記制御対象の弾性振動を計測する第1計測器と、
前記第1計測器の出力に基づいて前記制御対象の弾性振動を低減するように前記制御対象の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、
前記制御対象の位置を計測する第2計測器と、
前記第2計測器の出力に基づいて前記制御対象を移動させるための駆動機構と、
を備え、前記弾性振動低減機構は、前記制御対象の外郭線に含まれる直線部分に略平行な方向に前記力を加えるアクチュエータを有することを特徴とする位置決め装置。 - パターンを形成した原版に照射される露光光を基板に投影するための光学系と、
前記基板または前記原版を保持し位置決めを行うステージ装置と、
を備え、
前記ステージ装置は、
基板を保持するステージ天板と、
前記ステージ天板の弾性振動を計測する第1計測器と、
前記第1計測器の出力に基づいて前記ステージ天板の弾性振動を低減するように前記ステージ天板の所定箇所に力を印加する弾性振動低減機構と、
前記ステージ天板の位置を計測する第2計測器と、
前記ステージ天板を移動させるための駆動機構と、
前記第2計測器の出力に基づいて前記駆動機構を制御する補償器と、
を備え、前記補償器は、前記第2計測器の出力から所定周波数成分を低減するフィルタを含むことを特徴とする露光装置。 - 半導体デバイスの製造方法であって、
基板に感光材を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程で前記感光材が塗布された前記基板に請求項13に記載の露光装置を利用してパターンを転写する露光工程と、
前記露光工程で前記パターンが転写された前記基板の前記感光材を現像する現像工程と、
を有することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
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| JP2002272178A JP2004111653A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | 位置決め装置及びそれを適用した露光装置並びに半導体デバイスの製造方法 |
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| JP2004111653A true JP2004111653A (ja) | 2004-04-08 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008258613A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Asml Netherlands Bv | リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 |
| JP2011211173A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-10-20 | Asml Netherlands Bv | 位置を測定するためのリソグラフィ装置および方法 |
| CN102799071A (zh) * | 2011-05-25 | 2012-11-28 | Asml荷兰有限公司 | 包括衬底台的光刻设备 |
| JP2013536573A (ja) * | 2010-07-30 | 2013-09-19 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 |
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| CN114296320A (zh) * | 2020-10-07 | 2022-04-08 | 佳能株式会社 | 定位装置、光刻装置和物品制造方法 |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002272178A patent/JP2004111653A/ja not_active Withdrawn
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