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JP2004155664A - 皮膚機能改善剤 - Google Patents

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JP2004155664A
JP2004155664A JP2002320151A JP2002320151A JP2004155664A JP 2004155664 A JP2004155664 A JP 2004155664A JP 2002320151 A JP2002320151 A JP 2002320151A JP 2002320151 A JP2002320151 A JP 2002320151A JP 2004155664 A JP2004155664 A JP 2004155664A
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JP
Japan
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passiflora
hawthorn
family
extract
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JP2002320151A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Furuno
哲生 古野
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Rohto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Rohto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】低下した皮膚機能を回復させ、さらに向上させる内服用の皮膚機能改善剤および皮膚機能改善方法を提供する。
【解決手段】トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属の植物末、またはオミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クロウメモドキ科ナツメ属、サルノコシカケ科アナタケ属の植物エキスを内服することによって皮膚機能を改善させる。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚機能を回復または向上させる、植物由来の内服用皮膚機能改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚は外界から絶え間なく受ける様々な刺激から全身を保護する役割を担っているが、本来有しているはずの水分保持機能、バリア機能や免疫機能などの皮膚機能が、未発達、加齢あるいは個人の体質などによって低下すると、ちょっとした刺激によって肌荒れや皮膚疾患などの肌トラブルが惹起されてしまう。このため、一般的に子供や高齢者は、あせも、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症などの様々な肌トラブルが起こりやすいことが知られている。
肌トラブルの要因には、皮脂膜欠如、乾燥、冷気、紫外線、活性酸素、抗原(化学物質、ハウスダスト、ダニ、カビなど)、摩擦などの物理的な外的刺激や、血行不良、ストレス、ホルモンバランスの崩れなど内的要因が挙げられる。角層の水分含量が減少するドライスキンは、寒い冬を中心に乾燥環境、冷気、血行不良などによって引き起こされるものであり、ごく小さな亀裂や鱗屑が生じて皮膚表面のきめが粗くなるだけでなく、しばしばかゆみを伴うこともあるためQOLを著しく損なう。また、ストレスや皮脂膜欠如などによってバリア機能が低下すると、天然保湿成分や細胞間脂質の溶出、コラーゲンやヒアルロン酸塩などの保湿成分の不足などから経表皮水分蒸散量が上昇したり、様々な抗原の侵入、抗原に対するアレルギー反応による炎症の発現などが起こりうる。さらに、複数の要因が絡み合うと、水分保持機能の低下、表皮ターンオーバーの低下あるいは亢進による健全な角質層の形成阻害などが起こる。これに加えて、冷房などによる激しい温度変化、過剰なストレスなど、急激な環境の変化が肌トラブルをさらに亢進させ、治療を要する皮膚疾患に発展する危険性も出てくる。
【0003】
このような肌トラブルを予防・改善するために、保湿成分、血行促進成分、鎮痒成分、抗炎症成分など、各種成分を含有する皮膚外用剤や化粧料などが検討されている(例えば、特許文献1など)。しかし、これらは肌トラブルの発症部位に直接適用されるため、塗布した部分については一時的に効果を発揮するが、衣服との摩擦などによって皮膚表面から剥離してしまうため、持続的効果を期待することができず頻繁に塗り替えなければならない。また、肌トラブルが広範囲にわたっていたり、多くの部位に発症している場合などは、皮膚外用剤などではすべての部位に有効量を塗布しつづけることは難しい。これらの各種成分を含有する皮膚外用剤は、あくまでも対処療法として使用されるものであって、残念ながら根本的な肌トラブルの原因である低下した皮膚機能の改善にはあまり寄与するものではない。
【0004】
一方、ハーブや漢方生薬の基になる植物は、古くから民間療法や漢方薬として用いられており、健胃、利水、鎮静など様々な作用が知られているが、オミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属、クロウメモドキ科ナツメ属およびサルノコシカケ科アナタケ属の植物末またはエキスを内服すると、皮膚機能の改善に有用であることは知られていない。
【0005】
【特許文献1】
特開平06−305976号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、低下した皮膚機能を回復、さらには向上させる、植物由来の内服用皮膚機能改善剤および皮膚機能改善方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意研究努力を重ねた結果、オミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属、クロウメモドキ科ナツメ属およびサルノコシカケ科アナタケ属の、植物末または植物エキスを内服すると皮膚機能改善作用があることを見出し、発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は下記に掲げる皮膚機能改善剤および皮膚機能改善方法である。
(1)トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属の植物末からなる群から選択された少なくとも一種以上を含有する内服用皮膚機能改善剤。
(2)オミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クロウメモドキ科ナツメ属、サルノコシカケ科アナタケ属の植物エキスからなる群から選択された少なくとも一種以上を含有する内服用皮膚機能改善剤。
(3)植物末が、
トケイソウ科トケイソウ属のトケイソウまたはチャボトケイソウ、
バラ科サンザシ属のサンザシ、キレサンザシ、オオサンザシまたはセイヨウサンザシ、
クワ科カラハナソウ属のホップ、
アカネ科カギカズラ属のトウカギカズラ、カギカズラ、キャッツクロー、ウンカリア・マクロフィラ(Uncaria macrophylla Wall.)またはウンカリア・シネンネス(Uncaria sinensis (Oliv.) Havil)
に由来する(1)記載の内服用皮膚機能改善剤。
(4)植物エキスが、
オミナエシ科カノコソウ属のカノコソウ、ツルカノコソウまたはバレリアナ・ヤタマンシィ(Valeriana jatamansii Jones)、
トケイソウ科トケイソウ属のトケイソウまたはチャボトケイソウ、
バラ科サンザシ属のサンザシ、キレサンザシ、オオサンザシまたはセイヨウサンザシ、
クロウメモドキ科ナツメ属のサネブトナツメまたはナツメ、
サルノコシカケ科アナタケ属のマツホド
に由来する(2)記載の内服用皮膚機能改善剤。
(5)さらにビタミン類および/または矯味剤を含有する(1)乃至(4)記載の内服用皮膚機能改善剤。
(6)オミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属、クロウメモドキ科ナツメ属、サルノコシカケ科アナタケ属の植物末および植物エキスからなる群から選択された少なくとも一種以上を内服することで皮膚機能を改善する方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明で用いることのできるオミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属、クロウメモドキ科ナツメ属およびサルノコシカケ科アナタケ属の植物は、中には日本で自生あるいは栽培しているものもあり、古くから漢方薬として広く市販されているため、市販品を使用することができる。市販品は日本薬局方または日本薬局方外生薬規格などの公定書に適合するものであっても、別紙規格のものであっても良い。なお、本発明においてはサルノコシカケ科アナタケ属由来するものも植物に含める。
【0010】
オミナエシ科カノコソウ属の植物は北海道から九州、朝鮮・中国などに生育する多年生の草本植物であり、具体例としては、カノコソウ、バレリアナ・ヤタマンシィ、ツルカノコソウなどが挙げられ、特に好ましくはカノコソウである。オミナエシ科カノコソウ属の薬用効果は、例えば、カノコソウの根茎および根に鎮静作用、睡眠改善作用、緊張緩和作用、抗けいれん作用などがあると報告されている。
トケイソウ科トケイソウ属の植物はブラジル原産で多年生・常緑のつる植物であり、具体例としては、トケイソウ、チャボトケイソウなどが挙げられる。トケイソウ科トケイソウ属の薬理効果は、例えば、チャボトケイソウの全草抽出物(パッシフローラエキス)において鎮静作用が報告されている。
バラ科サンザシ属の植物は中国原産の落葉低木で、具体例としては、サンザシ、キレサンザシ、オオサンザシまたはセイヨウサンザシなどが挙げられ、特に好ましくはサンザシである。バラ科サンザシ属の薬理効果としては、例えば、サンザシの成熟果実において健胃、整腸、抗菌、血管拡張、高脂血症改善作用などが報告されている。
クワ科カラハナソウ属の植物はつる性の多年草であり、具体例としては、ホップなどが挙げられる。クワ科カラハナソウ属の薬理効果としては、例えば、ホップの球果、成熟前の雌花穂において鎮静作用、胃酸分泌促進作用などが報告されている。
【0011】
アカネ科カギカズラ属の植物は暖温帯の照葉樹林内に生える常緑のつる植物であり、具体例としては、カギカズラ、トウカギカズラ、ウンカリア・マクロフィラまたはウンカリア・シネンネスなどが挙げられ、特に好ましくはカギカズラである。アカネ科カギカズラ属の薬理作用としては、例えば、カギカズラの鉤刺のついた茎枝(チョウトウコウ)において解熱鎮痛、神経賦活、高血圧改善作用などが報告されている。
クロウメモドキ科ナツメ属の植物は落葉性高木であり、具体例としては、サネブトナツメまたはナツメなどが挙げられる。クロウメモドキ科ナツメ属の薬理作用としては、例えば、サネブトナツメ種子(サンソウニン)においては鎮静作用、神経強壮作用など、ナツメの果実(タイソウ)においては消化器機能向上、精神安定作用、強壮作用、利尿作用などが報告されている。
サルノコシカケ科アナタケ属の植物は日本産ではアカマツ、クロマツ、中国産では赤松、馬尾松の伐採後2〜3年の根に発生する菌核であり、具体例としてはマツホドなどが挙げられる。サルノコシカケ科アナタケ属の薬理作用としては、例えば、マツホドの外層を除いた菌核(ブクリョウ)においては、利尿作用、鎮静作用、鎮痙作用などが報告されている。
【0012】
本発明において植物末とは、植物体全体、果皮、果実、種子、花芽、花穂、花、葉、茎、枝、幹、樹皮、根、球根、根茎、根皮、塊茎等の生、乾燥品またはこれらの粉砕品等であり、これらの植物末は単独または2種以上を組み合わせたものであってもよい。
本発明に用いる植物末は、植物の全草あるいは必要部位などから公知または慣用の方法によって製造することができ、また市販品を用いることができる。市販品では例えば、パッシフロラ(小城製薬(株)製)、山査子末(日本粉末薬品(株)製)、セイヨウサンザシ末(日本粉末薬品(株)製)、サンザシ(小城製薬(株)製)、サンザシ粉(種有り/種なし)(丸栄トレーディング)、ホップ末(松浦薬業(株)製)、チョウトウコウ末(松浦薬業(株)製)、チョウトウコウ(小城製薬(株)製)、キャッツクロー末(丸栄トレーディング):いずれも商品名(製造・販売会社名)などが挙げられる。
【0013】
本発明の皮膚機能改善剤における植物末の配合量は、本発明の効果を奏すれば特に限定されないが、通常成人1日当たりの乾燥末としての投与量に換算して、トケイソウ科トケイソウ属では通常210〜2100mg、好ましくは350〜910mgであり、バラ科サンザシ属では通常100〜5000mg、好ましくは500〜1000mgであり、クワ科カラハナソウ属では通常140〜2200mg、好ましくは400〜900mgであり、アカネ科カギカズラ属では通常200〜2500mg、好ましくは450〜1200mgとなるように調製するとよいが、症状、患者の年令、体重、剤形などに応じて適宜増減することができる。
【0014】
本発明において植物エキスとは、植物末の溶媒抽出液、その希釈液、濃縮液、乾燥固形物等である。これらの植物エキスは単独または2種以上を組み合わせたものであってもよい。また、これらの抽出・希釈溶媒は、水(熱水を含む)、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、酢酸エチル等のエステル類、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリルなどのニトリル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素類、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、その他ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの有機溶媒(すべて含水であってもよい)などを適宜用いることができ、1種または2種の任意の混合液であってもよい。これらの溶媒のうち、水、エタノール、またはこれらの混合溶液が、安全性の観点から言って好ましい。
抽出の際の植物末と抽出溶媒の比率は特に限定されるものではないが、植物末1に対して通常、抽出溶媒2〜1000重量倍、好ましくは5〜100重量倍である。抽出温度は室温−常圧下での抽出溶媒の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度等によって異なるが、2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
本発明に用いる植物エキスは、植物の全草あるいは必要部位などから、上記の方法や公知または慣用の方法などによって製造することができ、また市販品を用いることができる。市販品では例えば、カノコソウ乾燥エキス(アルプス薬品工業(株)製)、カノコソウ軟エキス(小城製薬(株)製)、カノコソウ軟エキスA(小城製薬(株)製)、カノコソウエキス(小城製薬(株)製)、カノコソウエキス−T(日本粉末薬品(株)製)、バレリアンエキス0.8(丸栄トレーディング)、パッシフロラエキス(小城製薬(株)製)、トケイソウ乾燥エキス−A(日本粉末薬品(株)製)、トケイソウエキス(松浦薬業(株)製)、サンザシ流エキス(アルプス薬品工業(株)製)、山査子乾燥エキス(日本粉末薬品(株)製)、セイヨウサンザシエキス(日本粉末薬品(株)製)、クラテグス乾燥エキス(日本粉末薬品(株)製)、サンザシエキス(日本粉末薬品(株)製)、サンザシ流エキス(日本粉末薬品(株)製)、クラテグス軟稠エキス(日本粉末薬品(株)製)、サンザシエキスA(松浦薬業(株)製)、セイヨウサンザシエキスM(松浦薬業(株)製)、サンザシエキス−2〜15(丸栄トレーディング)、タイソウエキス(アルプス薬品工業(株)製)、タイソウ流エキス(アルプス薬品工業(株)製)、サンソウニン流エキス(アルプス薬品工業(株)製)、タイソウ流エキス(小城製薬(株)製)、タイソウ流エキスA(小城製薬(株)製)、タイソウ流エキスS(小城製薬(株)製)、タイソウ軟エキス(小城製薬(株)製)、タイソウエキス(小城製薬(株)製)、サンソウニンエキス(日本粉末薬品(株)製)、タイソウエキス(日本粉末薬品(株)製)、タイソウ流エキス(日本粉末薬品(株)製)、タイソウエキス(松浦薬業(株)製)、酸棗仁エキス10:1(丸栄トレーディング)、たいそうエキス(丸栄トレーディング)、ブクリョウ軟エキス−C(アルプス薬品工業(株)製)、ブクリョウ流エキス(小城製薬(株)製)、ブクリョウ流エキスS(小城製薬(株)製)、ブクリョウエキス(小城製薬(株)製)、ブクリョウ乾燥エキス(日本粉末薬品(株)製)、茯苓エキス−N(日本粉末薬品(株)製)、ブクリョウエキス−A(日本粉末薬品(株)製)、茯苓流エキス(日本粉末薬品(株)製):いずれも商品名(製造・販売会社名)などである。
【0015】
本発明の皮膚機能改善剤における植物エキスの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に限定されないが、成人1日当たりの乾燥末としての投与量に換算して、オミナエシ科カノコソウ属では通常100〜1000mg、好ましくは240〜500mgであり、トケイソウ科トケイソウ属では通常30〜300mg、好ましくは50〜130mgであり、バラ科サンザシ属では通常10〜500mg、好ましくは50〜100mgであり、クロウメモドキ科ナツメ属では通常85mg〜660mg、好ましくは140mg〜330mg、サルノコシカケ科アナタケ属では通常20〜320mg、好ましくは50〜160mgとなるように調製するとよい。また、複数の植物エキスを含有している漢方処方エキスでも良く、例えば、酸棗仁湯エキスでは通常0.3〜3.2g、好ましくは0.5〜2.7gである。これらは症状、患者の年令、体重、剤形などに応じて適宜増減することができる。
【0016】
本発明の皮膚機能改善剤は、各種ビタミン類を加えると改善効果をより高めることができるので、さらに好適である。具体的には、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピンなどのビタミンA類、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトールなどのビタミンB類、アスコルビン酸、エリソルビン酸などのビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロールなどのビタミンD類、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン誘導体などのビタミンE類、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール、納豆抽出物、納豆菌抽出物などのビタミンK類、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジンなどのその他のビタミン類およびその誘導体もしくはその薬学上許容される塩などがあげられ、好ましくは、ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類、ビタミンE類である。また、これらのビタミン類は1種またはそれ以上を組み合わせてもよい。
【0017】
前記ビタミン類の皮膚機能改善剤中の配合量は特に限定されないが、成人(15歳以上)一日あたり、例えば、ビタミンA類では通常500I.U.以上、好ましくは600I.U.以上であり、上限は通常5000I.U.以下、好ましくは4000I.U.以下、ビタミンB1では通常0.3mg以上、好ましくは1mg以上であり、上限は通常40mg以下、好ましくは30mg以下、ビタミンB2では通常0.4mg以上、好ましくは2mg以上、上限は通常30mg以下、好ましくは25mg以下、ビタミンB6では通常0.5mg以上、好ましくは3mg以上、上限は通常100mg以下、好ましくは90mg以下、ビタミンB12では通常0.8μg以上、好ましくは2μg以上、上限は通常1500μg以下、好ましくは1300μ以下、ビタミンC類では通常35mg以上、好ましくは50mg以上であり、上限は通常2000mg以下、好ましくは1800mg以下、ビタミンD類では、通常35I.U.以上、好ましくは50I.U.以上であり、上限は通常400I.U.以下、好ましくは380I.U.以下となるように調製すると良いが、組成物の用途または剤型、化合物の種類などに応じて、適宜増減することができる。
【0018】
本発明の皮膚機能改善剤は植物末または植物エキスを含有しており、特有の味や匂いを有する場合があるため、矯味・矯臭剤を加えるあるいはコーティング剤で被覆すると好適である。具体的には矯味剤としてはカカオ末、ケイヒ末、緑茶抹、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニトール、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、ペパーミント油、マンニトール、キシリトールなど、矯臭剤としては芳香性精油類等などが挙げられ、好ましくは緑茶抹、l−メントール、マンニトール、キシリトールである。矯味・矯臭剤の皮膚機能改善剤中の配合量は特に限定されないが、成人(15歳以上)一日あたり、例えば、緑茶末では1〜100mg、メントールでは1〜50mg、マンニトールでは8g以下、キシリトールでは4.5g以下である。コーティングは糖衣、フィルムなどで行うと好ましいが、カプセルに充填することで代用してもよい。
【0019】
本発明の皮膚機能改善剤の剤形は、特に限定されないが、組成物の用途に応じて、食品、医薬部外品、医薬品に通常使用される剤形をとることができ、通常、固形剤、半固形剤または液剤であり、好ましくは固形剤または液剤である。具体的には、錠剤(口腔内側崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤などを含む)、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)、ゲル剤、リポソーム剤、エキス剤、チンキ剤、レモネード剤、ゼリー剤などの公知の形態をとることができ、好ましくは錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、液剤である。また、本発明の組成物は経口用、口腔用のいずれであってもよく、好ましくは経口用である。
【0020】
本発明の皮膚機能改善剤の用途は、本発明の効果を奏すれば特に限定されないが、例えば医薬品、医薬部外品、食品[健康食品、栄養補助食品(バランス栄養食、サプリメントなど)、栄養機能食品、特定保健用食品を含む]などに利用できる。具体的には、医薬品ではビタミン剤(錠剤、顆粒剤、ドリンク剤を含む)、内服用抗アレルギー剤、消化器官用薬(瀉下薬など)、女性用薬など、食品ではガム、錠菓等の菓子類、栄養飲料等の飲料類などのバランス栄養食、粉末、カプセル、錠剤等の形態を有するサプリメント、健康食品、栄養機能食品または特定保健用食品等を例示できる。
【0021】
本発明の組成物は、上記成分の他に、組成物の用途あるいは剤形に応じて、食品、医薬部外品、医薬品に通常使用される成分を適宜配合しても良い。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、アミノ酸類、アルコール類、多価アルコール類、糖類、ガム質、多糖類などの高分子化合物、界面活性剤、防腐・抗菌・殺菌剤、pH調整剤、キレート剤、抗酸化剤、酵素成分、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動化剤、清涼化剤の他、ミネラル類、細胞賦活剤、滋養強壮剤、賦形剤、増粘剤、安定化剤、保存剤、等張化剤、分散剤、吸着剤、崩壊補助剤、湿潤剤または湿潤調節剤、防湿剤、着色料、着香剤または香料、芳香剤、還元剤、可溶化剤、溶解補助剤、発泡剤、粘稠剤または粘稠化剤、溶剤、基剤、乳化剤、可塑剤、緩衝剤、光沢化剤などをあげることができる。
【0022】
以下に任意に配合できる成分を具体的に例示するが、これらの成分に限定されるものではない。
【0023】
アミノ酸類:例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、アミノエチルスルホン酸など、およびその薬学上許容される塩など。
【0024】
アルコール類:例えば、エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなど、およびその薬学上許容される塩など。
【0025】
多価アルコール類:例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、イノシトールなど、およびその薬学上許容される塩など。
【0026】
糖類:例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、スクロース、ラクトース、ラクツロース、ラフィノース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、白糖など、およびその薬学上許容される塩など。前記の糖類には、その誘導体も含まれる。例えば、リン酸エステル体(例えば、グルコース−6−リン酸、など)や酸化体(例えば、ガラクツロン酸、グルクロン酸、マンヌロン酸など)も含まれる。
【0027】
ガム質、多糖類などの高分子化合物:例えば、アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、キャロブガム、グアーガム、グアヤク脂、クインスシード、ダルマンガム、トラガント、ベンゾインゴム、ローカストビーンガム、カゼイン、寒天、アルギン酸、デキストリン、デキストラン、ガラギーナン、ゼラチン、コラーゲン、ペクチン、デンプン、コーンスターチ、ポリガラクツロン酸、キチンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、エラスチン、ヘパリン、ヘパリノイド、ヘパリン硫酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、セラミド、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、セルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン、リボ核酸、デオキシリボ核酸など、およびその薬学上許容される塩など。
【0028】
界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレン・ポリアルキルシロキサン、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンセスキオレエート、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート、ポリオキシエチレンソルビットモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビットラウレート、ポリオキシエチレンソルビットペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビットモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(1)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(23)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(1)セチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン水素添加ラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリンエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩などのアニオン型界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリアルキルリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ポリソルベート80およびその薬学上許容される塩など。
【0029】
防腐・抗菌・殺菌剤:例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、アクリノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレンビグアニド、アルキルポリアミノエチルグリシン、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、クロロブタノール、イソプロパノール、エタノール、フェノキシエタノール、イオウ、マーキュロクロム、チメロサール、ポビドンヨード、デヒドロ酢酸、クロルキシレノール、クレゾール、クロロフェン、フェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、スルファミン、リゾチーム、ラクトフェリン、トリクロサン、8−ヒドロキシキノリン、ウンデシレン酸、プロピオン酸、安息香酸、プロピオン酸、ソルビン酸、トリクロカルバン、過酸化水素、オルトフタルアルデヒドなど、およびその薬学上許容される塩など。
【0030】
pH調整剤:例えば、塩酸、硫酸、乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジン、ホウ砂など、およびその薬学上許容される塩など。
【0031】
キレート剤:例えば、エデト酸、クエン酸、ポリリン酸、メタリン酸、アスコルビン酸、コハク酸、フィチン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸など、およびその薬学上許容される塩など。
【0032】
抗酸化剤:例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、エリソルビン酸およびその誘導体、トコフェロールおよびその誘導体、カロチン、リコピン、グルタチオン、没食子酸プロピル、タンニン酸、エピガロカテキンなどのカテキン類、アントシアニンなどのポリフェノール類、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、p−ヒドロキシアニソールなど、およびその薬学上許容される塩など。
【0033】
酵素成分:リパーゼ、アミラーゼ、エンドペプチダーゼ、カタラーゼ、リゾチーム、スーパーオキシドディスムターゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ、エラスターゼ、コラゲナーゼ、ゼラチナーゼ、キモトリプシンなど、およびその薬学上許容される塩など。
【0034】
結合剤:デンプン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、トラガント、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチンなど。
【0035】
崩壊剤:デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロースなど。
【0036】
滑沢剤:タルク、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油など。
【0037】
流動化剤:軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウムなど。
【0038】
さらに本発明は、植物末または植物エキスを内服することで、皮膚機能を向上させる方法をも包含する。本方法において、植物末または植物エキスの種類や含有量などについては、前記内服用皮膚機能改善剤で用いたものと同義である。さらに本方法にて得られた物は、用途などに応じて1日あたり1回から数回に分けて、公知あるいは慣用されている用法・用量にて使用することができる。
【0039】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0040】
試験例 皮膚機能改善試験
温度20±1℃、湿度28〜35%に設定した環境下で、5〜7週齢のHos:HR−1系雄性ヘアレスマウス(体重25g〜35g)の背面を、経表皮水分蒸散量(TEWL)を換気カプセル方式TEWL測定器:AS−TW2(アサヒバイオメッド社製)にて測定し、これを初期値とした。
次に、アセトン:エーテル=1:1混合液を含ませた脱脂綿を15秒保持した後、直ちに蒸留水を含ませた脱脂綿を30秒保持させて、バリア破綻を人工的に誘発した乾燥肌マウスを作製した。
上記の乾燥肌マウスに、表1の被験薬10ml/kgを5日間にわたって1日1回強制経口投与した(各群12例)。被験薬の投与開始から5日目に被験薬投与後のTEWLを測定し、初期値のTEWLを基準としてTEWL変化率を以下の式により算出した。
TEWL変化率(%)=(初期値のTEWL平均値−被験薬投与後のTEWL平均値)×100/初期値のTEWL平均値
結果を図1に示す。
【0041】
【表1】
Figure 2004155664
【0042】
図1は、被験薬投与前後におけるTEWLの変化率を表した棒グラフである。TEWLは皮膚のバリア機能が低下すると上昇することが知られているため、皮膚バリア機能の指標とされているものであるが、この図から明らかなように、比較例1ではTEWLが上昇、つまり人工的に破綻させた皮膚バリア機能が5日経過後も完全には回復していないことがわかるが、実施例では投与した植物末または植物エキスすべてにおいて、初期値よりもTEWLを20%以上、特に実施例3〜7においては初期値より30%以上抑制できており、皮膚バリア機能が回復、さらには向上していることがわかる。このため、本発明の植物末または植物エキスを内服すると、皮膚バリア機能を元の状態に回復できるだけでなく、より向上させることができることを示している。
このように本願の植物末または植物エキスを内服することによって、皮膚機能を改善することができる。
【0043】
以下に製剤実施例を挙げる。なお、全て成人1日あたりの用量として示す。
【0044】
Figure 2004155664
*1 山査子末:日本粉末薬品(株)製
*2 ブクリョウエキス:小城製薬(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、1錠300mgの錠剤を製した。
【0045】
Figure 2004155664
*3 サンザシ:小城製薬(株)製
*4 チョウトウコウ末:松浦薬業(株)製
*5 ホップ末:松浦薬業(株)製
*6 カノコソウ乾燥エキス:アルプス薬品工業(株)製
*7 トケイソウエキス:松浦薬業(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「顆粒剤」の項に準じて、1包1.2gの顆粒剤を製した。
【0046】
Figure 2004155664
*8 セイヨウサンザシ末:日本粉末薬品(株)製
*9 チョウトウコウ:小城製薬(株)製
*10 ホップ末:松浦薬業(株)製
*11 カノコソウエキス:小城製薬(株)製
*12 パッシフロラ:小城製薬(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、1錠300mgの錠剤を製した。
【0047】
Figure 2004155664
*13 サンソウニンエキス:日本粉末薬品(株)製
*14 ブクリョウエキスーA:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「散剤」の項に準じて、1包1.2gの散剤を製した。
【0048】
Figure 2004155664
*15 サンソウニンエキス:日本粉末薬品(株)製
*16 ブクリョウ乾燥エキス:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、1錠1.2gのチュアブル錠を製した。
【0049】
Figure 2004155664
*17 サンソウニンエキス:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「カプセル剤」の項に準じて、1カプセル(内容重量)が370mgのカプセル剤を製した。
【0050】
Figure 2004155664
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、1錠300mgの錠剤を製した。
*18 カノコソウエキス−T:日本粉末薬品(株)製
【0051】
Figure 2004155664
*19 カノコソウエキス:小城製薬(株)製
*20 トケイソウ乾燥エキス−A:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「液剤」の項に準じて、内容量100ml/瓶のドリンク剤を製した。
【0052】
Figure 2004155664
*21 茯苓エキス−N:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「液剤」の項に準じて、内容量30ml/瓶のドリンク剤を製した。
【0053】
Figure 2004155664
*22 サンソウニン流エキス:アルプス薬品工業(株)製
*23 セイヨウサンザシエキス:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「液剤」の項に準じて、内容量50ml/瓶のドリンク剤を製した。
【0054】
Figure 2004155664
*24 サンザシ流エキス:アルプス薬品工業(株)製
*25 ブクリョウ流エキス:小城製薬(株)製
*26 クラテグス乾燥エキス:日本粉末薬品(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「液剤」の項に準じて、内容量30ml/瓶のドリンク剤を製した。
【0055】
Figure 2004155664
*27 タイソウエキス:アルプス薬品工業(株)製
上記の成分を秤りとり、第14改正日本薬局方製剤総則「錠剤」の項に準じて、1錠300mgの錠剤を製した。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、低下した皮膚機能を回復し、さらに向上させることができる皮膚機能改善剤および皮膚機能改善方法である。これは、特定の植物末または植物エキスを内服することによって、様々な肌トラブルに対して持続的な効果を有し、広範囲な症状でも簡便かつ安全に対処することができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1で実施した皮膚機能改善試験における、TEWLの変化率を表すグラフである。

Claims (4)

  1. トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クワ科カラハナソウ属、アカネ科カギカズラ属の植物末からなる群から選択された少なくとも一種以上を含有する内服用皮膚機能改善剤。
  2. オミナエシ科カノコソウ属、トケイソウ科トケイソウ属、バラ科サンザシ属、クロウメモドキ科ナツメ属、サルノコシカケ科アナタケ属の植物エキスからなる群から選択された少なくとも一種以上を含有する内服用皮膚機能改善剤。
  3. 植物末が、
    トケイソウ科トケイソウ属のトケイソウまたはチャボトケイソウ、
    バラ科サンザシ属のサンザシ、キレサンザシ、オオサンザシまたはセイヨウサンザシ、
    クワ科カラハナソウ属のホップ、
    アカネ科カギカズラ属のトウカギカズラ、カギカズラ、キャッツクロー、ウンカリア・マクロフィラ(Uncaria macrophylla Wall.)またはウンカリア・シネンネス(Uncaria sinensis (Oliv.) Havil)
    に由来する請求項1記載の内服用皮膚機能改善剤。
  4. 植物エキスが、
    オミナエシ科カノコソウ属のカノコソウ、ツルカノコソウまたはバレリアナ・ヤタマンシィ(Valeriana jatamansii Jones)、
    トケイソウ科トケイソウ属のトケイソウまたはチャボトケイソウ、
    バラ科サンザシ属のサンザシ、キレサンザシ、オオサンザシまたはセイヨウサンザシ、
    クロウメモドキ科ナツメ属のサネブトナツメまたはナツメ、
    サルノコシカケ科アナタケ属のマツホド
    に由来するある請求項2記載の内服用皮膚機能改善剤。
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