JP2004038058A - レンズ移動機構、カメラおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図る上で有利なレンズ移動機構およびこのようなレンズ移動機構を組み込んだカメラ、電子機器を提供する。
【解決手段】第1可動レンズ支持枠2016が第1の形状記憶合金2028または第2の形状記憶合金2030の短縮動作によって光軸方向に移動すると、カム板2046は、第1カムピン2042の移動に連動して支軸2048回りに揺動される。カム板2046の揺動によって第2カム溝2052が移動することにより第2カムピン2044が移動され、これにより、第2可動レンズ支持枠2020が光軸方向に移動される。
【選択図】 図1
【解決手段】第1可動レンズ支持枠2016が第1の形状記憶合金2028または第2の形状記憶合金2030の短縮動作によって光軸方向に移動すると、カム板2046は、第1カムピン2042の移動に連動して支軸2048回りに揺動される。カム板2046の揺動によって第2カム溝2052が移動することにより第2カムピン2044が移動され、これにより、第2可動レンズ支持枠2020が光軸方向に移動される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ移動機構、カメラおよび電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に用いられているレンズ鏡筒は、複数の可動レンズを有して構成され、変倍(ズーム)調整や焦点調整を行う為に、前記可動レンズをモータ等により光軸方向に移動させる構成となっている。
また、近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラをPDA、携帯電話機等の電子機器へ内蔵するために、小型のレンズ鏡筒が作られる様になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ズーム調整や焦点調整が可能なレンズ鏡筒は、可動レンズを移動させるモータ等によって大きなスペースを占有してしまうため、前記携帯電子機器に組み込むことが難しく、したがって、このような携帯電子機器ではズーム機能が無いレンズ鏡筒が用いられているのが現状である。
また、可動レンズを有するレンズ鏡筒を小型化する手法として、特開平9−127398号公報には、占有スペースが小さくて済む形状記憶合金を用いて1つの可動レンズを移動させる技術が提案されている。しかしながら、この技術ではズーム調整を行なうレンズ鏡筒で用いられる2つ以上の可動レンズを移動させることができないという問題がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、2つ以上の可動レンズを移動させることができ、かつ、小型化を図る上で有利なレンズ移動機構およびこのようなレンズ移動機構を組み込んだ電子機器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ移動機構は上記目的を達成するため、フレーム上で光軸方向に中心を合致させた状態で該光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構であって、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、前記第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とを備えることを特徴とする。
【0005】
また、本発明のカメラは、フレームで支持された撮像素子と、前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構とを備え、前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されていることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の電子機器は、フレームで支持された撮像素子と、前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構と、前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
そのため、本発明によれば、第1の形状記憶合金が通電されると、該第1の形状記憶合金によって第1可動レンズが光軸方向の一方に移動され、この第1可動レンズの移動により連動機構が第2可動レンズを光軸方向に移動させる。第2の形状記憶合金が通電されると、該第2の形状記憶合金によって第1可動レンズが光軸方向の他方に移動され、この第1可動レンズの移動により連動機構が第2可動レンズを光軸方向に移動させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるレンズ移動機構および電子機器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における電子機器の構成を示すブロック図である。
電子機器としての携帯電話機100は、カメラ部102、撮影制御手段104、レンズ制御手段106、表示手段108、記憶手段109、操作入力手段110、通信手段112などを備えて構成されている。なお、前記携帯電話機100は通話やメールなど一般的な携帯電話処理を行なう処理部やその他の従来公知の様々な処理部を有している。
前記カメラ部102は、光学系10と、撮像素子12と、レンズ移動機構14と、フレーム16とを有して構成されている。
前記撮影制御手段104は、前記撮像素子12から入力される撮像信号を処理することにより、該撮像信号に基づく画像を前記表示手段106に表示させるように構成されている。
前記レンズ制御手段106は、前記操作入力手段108から与えられるレンズの移動の指示に基づいて前記レンズ移動機構14に対して駆動信号を供給するように構成されている。
前記表示手段108は、前記撮像信号に基づく画像の表示を行なう他、文字や記号などを含むメッセージの表示が可能に構成されている。
前記記憶手段109は、前記映像制御手段104から入力される前記撮像信号を記録するように構成されている。
前記操作入力手段110は、テンキーを含む複数の操作キーから構成され、該操作入力手段110に対してなされた操作によって、前記撮影制御手段104に撮影動作の指示や前記レンズ制御手段106に対するレンズ移動の指示を与えるように構成されている。
前記通信手段112は、前記撮影素子12あるいは前記記憶手段109からの映像信号を前記撮影制御手段104を介して入力し、該撮像信号を所定の相手先に通信するように構成されている。
【0009】
図1は本発明の第1の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図、図3はレンズ移動機構の要部を示す斜視図である。
前記カメラ部102の光学系10は、被写体を撮影する固定レンズ2002および第1、第2可動レンズ2014、2018から構成され、これら固定レンズ2002および第1、第2可動レンズ2014、2018は光軸方向に中心を合致させた状態で配設されている。
前記撮像素子12は、前記光学系10よって結像された被写体像を受光して撮像信号を出力するように構成されている。前記撮像素子12は、例えばCCDによって構成することができる。
前記レンズ移動機構14は、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させるように構成されている。
【0010】
前記固定レンズ2002は矩形板状の固定レンズ支持枠2004に支持されている。
前記撮像素子12は矩形板状の撮像素子支持体2008に支持されている。
前記第1可動レンズ2014は矩形板状の第1可動レンズ支持枠2016に支持されている。
前記第2可動レンズ2018は矩形板状の第2可動レンズ支持枠2020に支持されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016および第2可動レンズ支持枠2020は、前記固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008の間に配設されている。
前記固定レンズ支持枠2004と前記撮像素子支持体2008は、前記固定レンズ2002の光軸方向に間隔をおいて連結板2010によって連結され、これら固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008と連結板2010によって前記フレーム16が構成されている。
前記固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008との間には、前記光軸と平行する方向に延在する第1、第2、第3ガイドロッド2022、2024、2026が設けられ、これら3本のガイドロッドのうち第1ガイドロッド2022と第2ガイドロッド2024は導電性を有する材料で形成されている。
【0011】
前記第1可動レンズ支持枠2016の一辺の一端箇所には軸受を介して前記第2ガイドロッド2024が滑動可能に挿通され、第1可動レンズ支持枠2016の一辺の他端箇所は第3ガイドロッド2026に滑動可能に挿通され、これにより第1可動レンズ2014は前記光軸方向に移動可能に支持されている。
前記第2可動レンズ支持枠2020の互いに対向する隅部の一方には軸受を介して前記第1ガイドロッド2022が滑動可能に挿通され、第2可動レンズ支持枠2020の互いに対向する隅部の他方には前記第3ガイドロッド2026が滑動可能に挿通され、これにより第2可動レンズ2018は前記光軸方向に移動可能に支持されている。
【0012】
前記固定レンズ支持枠2004の上部の幅方向の中間箇所には、前記第2ガイドロッド2024に電気的に接続された第1端子板2032がねじや接着剤によって取着されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016の上部の幅方向の中間箇所には、第2端子板2034がねじや接着剤によって取着されている。
前記第2端子板2034は接触子2035を有し、この接触子2035の先端は前記第1ガイドロッド2022の外周に接触しており、前記第1可動レンズ支持枠2016が光軸方向に移動すると、前記接触子2035は第1ガイドロッド2022上を摺動するように構成されている。なお、前記第2端子板2034の第1可動レンズ支持枠2016への取着箇所は、前記第2ガイドロッド2024の近傍となっている。
前記第2端子板2034の取着箇所と前記第2ガイドロッドとの間の第1可動レンズ支持枠2016箇所には、第1カムピン2042が突設されている。したがって、前記第1カムピン2042は前記第2ガイドロッド2024の近傍となっている。
前記第2可動レンズ支持枠2020の前記第1ガイドロッド2022寄りの箇所には第2カムピン2044が突設されている。
【0013】
前記撮像素子支持体2008の上部の幅方向の中間箇所には、第3端子板2036がねじや接着剤によって取着されるとともに、前記第3端子板2036を挟む幅方向の両端箇所には、前記第1ガイドロッド2022に電気的に接続された第4端子板2038と、第2ガイドロッド2024に電気的に接続された第5端子板2040とがねじや接着剤などによって取着されている。
前記第3、第4、第5端子板2036、2038、2040には、前記レンズ制御手段106によって前記駆動信号としての電流が供給されるように構成されている。
【0014】
第1の形状記憶合金2028はコイル状を呈し、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。すなわち、第1の形状記憶合金2028はその一端が前記第1端子板2032に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第2端子板2034に導電性接着剤によって固着されている。
第2の形状記憶合金2030はコイル状を呈し、前記第1可動レンズ支持枠2016と前記撮像素子支持体2008の間に掛け渡されている。すなわち、第2の形状記憶合金2030はその一端が前記第2端子板2034に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第3端子板2036に導電性接着剤によって固着されている。
【0015】
前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030は、これらに電流が流れることによって、すなわち通電されることによって自己発熱し、この自己発熱によって記憶された形状に復帰するように構成され、本実施の形態では自己発熱によってその長さが短縮するように構成されている。
したがって、前記第1の形状記憶合金2028に電流が供給され、第2の形状記憶合金2030に電流が供給されない場合には、前記第1の形状記憶合金2028が短縮することにより、前記第1可動レンズ支持枠2016が前記固定レンズ支持枠2004方向に移動することになる。
また、前記第1の形状記憶合金2028に電流が供給されず、第2の形状記憶合金2030に電流が供給された場合には、前記第2の形状記憶合金2030が短縮することにより、前記第1可動レンズ支持枠2016が前記撮像素子支持体2008方向に移動することになる。
また、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030の双方に電流が供給されない場合には、電流が供給されない状態の第1、第2の形状記憶合金2028、2030の弾性力が釣り合った位置に第1可動レンズ支持枠2016が移動し停止することになる。
【0016】
図6は第1、第2形状記憶合金に対する電流の供給動作の説明図である。
前記レンズ制御手段106は、前記第3、第4、第5端子板2036、2038、2040に対して不図示のリード線を介して接続されている。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第4端子板2038と第5端子板2040に供給すると、矢印Aで示すように、電流は前記第4端子板2038、第1ガイドロッド2022、接触子2035、第2端子板2034、第1形状記憶合金2028、第1端子板2032、第2ガイドロッド2026、第5端子板2040という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記固定レンズ支持枠2004に向けて移動させる。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第4端子板2038と第3端子板2036に供給すると、矢印Bで示すように、電流は前記第4端子板2038、第1ガイドロッド2022、接触子2035、第2端子板2034、第2形状記憶合金2030、第3端子板2036という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記撮像素子支持体2008に向けて移動させる。
【0017】
前記固定レンズ支持枠2004の上部の連結板2010寄りの箇所および連結板2010の上部の前方寄りの箇所には取付板2045がねじによって取着され、該取付板2045にはカム板2046が支軸2048を介して回転可能に取着されている。
前記カム板2046には、直線状の第1カム溝2050と、湾曲状の第2カム溝2052とが形成されている。
図4に示すように、前記第1カム溝2050には前記第1カムピン2042が挿通され、前記第2カム溝2052には前記第2カムピン2044が挿通されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016が前記第1の形状記憶合金2028または第2の形状記憶合金2030の短縮動作によって前記光軸方向に移動すると、前記カム板2046は、前記第1カムピン2042の移動に連動して支軸2048回りに揺動される。前記カム板2046の揺動によって前記第2カム溝2052が移動することにより前記第2カムピン2044が移動され、これにより、前記第2可動レンズ支持枠2020が光軸方向に移動される。
前記カム板2046、第1、第2カムピン2042、2044によってカム機構が構成され、本実施の形態ではこのカム機構によって第1の可動レンズ2014に連動して第2の可動レンズ2018を前記光軸方向に移動させる連動機構が構成されている。
そして、前記レンズ移動機構14は、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030と、前記連動機構とで構成されている。
【0018】
また、本実施の形態では、前記レンズ移動機構14によって前記第1可動レンズ2014および第2可動レンズ2018が前記固定レンズ2002に対して移動することにより、前記光学系10によるズーム比が変化するように構成されている。
なお、本実施の形態では、前記第1可動レンズ支持枠2016、第2可動レンズ支持枠2020の前記光軸方向の位置決めは、前記第1カムピン2042が前記第1カム溝2050の延在方向の両端に当接することでなされる。
【0019】
次に上述のように構成された携帯電話機100によって光学系のズーム比を変更する際の作用について説明する。
携帯電話機100の利用者が光学系10を広角に設定するための操作を前記操作入力手段110に対して行なうと、これに対応して前記撮影制御手段104は、図6に示すように、前記電流を前記第3、第5端子板2038、2040に供給することにより、該電流を前記矢印Aの経路で流す。
すると、前記第1形状記憶合金2028が短縮することで前記第1可動レンズ2014は固定レンズ2022に近接する方向に移動され、これにより、前記第2可動レンズ2018は、図4に示すように、前記カム機構の作用によって固定レンズ2022に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が広角となるように設定される。
【0020】
携帯電話機100の利用者が光学系10を望遠に設定するための操作を前記操作入力手段110に対して行なうと、これに対応して前記撮影制御手段104は、図6に示すように、前記電流を前記第3、第4端子板2038、2040に供給することにより、該電流を前記矢印Bの経路で流す。
すると、前記第2形状記憶合金2030が短縮することで前記第1可動レンズ2014は前記撮像素子12に近接する方向に移動され、前記第2可動レンズ2018は、図5に示すように、前記カム機構の作用によって前記撮像素子12に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が望遠となるように設定される。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させるレンズ移動機構14を、第1可動レンズ14を光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金2028と、第1の可動レンズ2014を光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金2030と、カム板2046を含む連動機構とによって構成した。
このため、第1、第2の形状記憶合金2014、2018および連動機構は構造が簡素で占有スペースも少なくて済むので、レンズ移動機構を小型化する上で有利である。また、このようなレンズ移動機構を組み込んだカメラや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの電子機器の小型化を図る上で有利である。
【0022】
また、前記第1の形状記憶合金2028の端部を前記第1端子板2032と第2端子板2034に固着するに際して、および、前記第2の形状記憶合金2030の端部を前記第2端子板2034と第3端子板2036に固着するに際して接着剤を用いたので、半田付けや圧接の場合に比べてこれら第1、第2の形状記憶合金と各端子板との電気的な導通を長期間安定した状態に保持する上で有利である。
【0023】
また、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030の端部が固着される第2端子板2034の第1可動レンズ支持枠2016への取着箇所が前記第2ガイドロッド2024の近傍にある構成とした。
したがって、第1、第2の形状記憶合金2028、2030によって発生する力の作用点が第2ガイドロッド2024の近傍に位置することにより、第1可動レンズ支持枠2016が第2ガイドロッド2024に対してこじる方向の力を受けて第1可動レンズ支持枠2016と第2ガイドロッド2024の間に摩擦力が発生することを防止することができ、第1可動レンズ支持枠2016のスムーズな移動を実現する上で有利である。
また、前記第1カムピン2042が設けられる第1可動レンズ支持枠2016箇所が前記第2ガイドロッド2024の近傍にある構成とし、第2カムピン2044が設けられる第2可動レンズ支持枠2020箇所が前記第1ガイドロッド2022の近傍にある構成とした。
したがって、カム板2046により第1可動レンズ支持枠2016に連動させて第2可動レンズ支持枠2020を移動させる際に生じる力によって、第1可動レンズ支持枠2016が第2ガイドロッド2024に対してあるいは第2可動レンズ支持枠2020が第1ガイドロッド2022に対してこじる方向の力を受けてこれら第1、第2可動レンズ支持枠2016、2020と第1、第2ガイドロッド2022、2024の間に摩擦力が発生することを防止することができ、第1、第2可動レンズ支持枠2016、2020のスムーズな移動を実現する上で有利である。
【0024】
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ガイドロッドに接触する接触子を省略した点である。
図7は本発明の第2の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図、図8は第2の実施の形態のレンズ移動機構を示す斜視図、図9は第2の実施の形態における形状記憶合金に流れる電流の説明図である。以下では第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、固定レンズ支持枠2004の上部箇所には、前記第1ガイドロッド2024に電気的に接続された第7端子板2050と、第2ガイドロッド2026に電気的に接続された第8端子板2052がねじや接着剤によって取着されている。
第1可動レンズ支持枠2016の上部で第2ガイドロッド寄り箇所には、第9端子板2054がねじや接着剤によって取着されている。
撮像素子支持枠2008の上部箇所には、前記第1ガイドロッド2024に電気的に接続された第10端子板2056と、第2ガイドロッド2026に電気的に接続された第11端子板2058とがねじや接着剤によって取着され、これら第10、第11端子板の間の箇所には、第12端子板2060と、第13端子板2062がねじや接着剤によって取着されている。
前記第10、第11、第12、第13端子板2056、2058、2060、2062には、前記レンズ制御手段106によって前記電流が供給されるように構成されている。
【0025】
第1の形状記憶合金2028は、コイル状に形成された2つの形状記憶合金2028A、2028Bから構成され、これら2つの形状記憶合金は互いに平行した状態で延在するように配設されている。
前記2つの形状記憶合金2028A、2028Bのうち一方の形状記憶合金2028Aは、その一端が前記第7端子板2050に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
前記2つの形状記憶合金2028A、2028Bのうち他方の形状記憶合金2028Bは、その一端が前記第8端子板2052に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0026】
第2の形状記憶合金2030は、コイル状に形成された2つの形状記憶合金2030A、2030Bから構成されている。
前記2つの形状記憶合金2030A、2030Bのうち一方の形状記憶合金2030Aは、その一端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第12端子板2060に導電性接着剤によって固着されることにより、前記撮像素子支持体2008と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
前記2つの形状記憶合金2030A、2030Bのうち他方の形状記憶合金2030Bは、その一端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第13端子板2062に導電性接着剤によって固着されることにより、前記撮像素子支持体2008と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0027】
図7に示すように、前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第10端子板2056と第11端子板2058に供給すると、矢印Aで示すように、電流は前記第10端子板2056、第1ガイドロッド2022、第7端子板2050、形状記憶合金2028A、第9端子板2054、形状記憶合金2028B、第8端子板2052、第2ガイドロッド2024、第11端子板2058という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮する。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第12端子板2060と第13端子板2062に供給すると、矢印Bで示すように、電流は前記第12端子板2056、形状記憶合金2030A、第9端子板2054、形状記憶合金2030B、形状記憶合金2030B、第13端子板2062という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮する。
【0028】
したがって、図9に示すように、前記撮影制御手段104によって矢印A方向に電流を供給することにより、前記第1可動レンズ2014および前記第2可動レンズ2018は、前記固定レンズ2002に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が広角となるように設定される。
また、前記撮影制御手段104によって矢印B方向に電流を供給することにより、前記第1可動レンズ2014および前記第2可動レンズ2018は、前記撮像素子12に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が望遠となるように設定される。
したがって、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、第1、第2の形状記憶合金および連動機構は構造が簡素で占有スペースも少なくて済むので、レンズ移動機構、カメラ、および、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの電子機器の小型化を図る上で有利である。
また、第2の実施の形態では、前記第1ガイドロッド2022に接触する接触子2035を有しない構成としたので、接触子とガイドロッド間で生じる摩擦抵抗による駆動力のロスを無くす上で有利となる。
【0029】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図10は本発明の第3の実施の形態によるレンズ移動機構を示す斜視図である。以下では第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態も第2の実施の形態と同様にガイドロッドに接触する接触子を省略している。
固定レンズ支持枠2004の上部箇所には、第14端子板2064がねじや接着剤によって取着されている。
第1可動レンズ支持枠2016の上部箇所には、第15端子板2066がねじや接着剤によって取着されている。
撮像素子支持枠2008の上部箇所には、第16端子板2068がねじや接着剤によって取着されている。
前記第14、第15、第16端子板2064、2066、2068のそれぞれにはリード線L1、L2、L3が接続され、これらリード線を介して前記レンズ制御手段106から前記電流が供給されるように構成されている。
第1の形状記憶合金2028は、その一端が前記第14端子板2064に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第15端子板2066に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
第2の形状記憶合金2030は、その一端が前記第15端子板2066に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第16端子板2068に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0030】
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第14端子板2064と第15端子板2066に供給すると、電流は前記第14端子板2064、第1の形状記憶合金2028、第15端子板2066という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記固定レンズ支持枠2004に向けて移動させる。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第16端子板2068と第15端子板2066に供給すると、電流は前記第16端子板2068、第2の形状記憶合金2030、第15端子板2066という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記撮像素子支持体2008に向けて移動させる。
【0031】
このような第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030に電流を供給することにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させ、前記光学系10を広角および望遠に設定することができる。
したがって、第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0032】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図11(A)は第4の実施の形態におけるブレーキ手段の構成の平面図、(B)はブレーキ手段の作動状態を示す正面図、(C)はブレーキ手段の非作動状態を示す正面図である。
ブレーキ手段30は、前記カム板2046の支軸2048回りの回転位置を所望の角度で停止させるものであり、前記カム板2046に形成されたボス3002と、取付板2045に設けられた係止ばね3004と、第3の形状記憶合金3006とを備えている。
前記ボス3002は、前記カム板2046と一体的に、かつ、前記支軸2048と同軸で円筒状に形成されている。
前記ボス3002にはその外周面にローレット3008が形成されている。
前記係止ばね3004は、例えば、導電性を有するばね板を屈曲して構成され、下部が前記ボス3002に臨む取付板2045の箇所に取着され、上部には前記ローレット3008の凹部に係止可能な爪部3010(特許請求の範囲のブレーキ部材に相当)が形成されており、該爪部3010がローレット3008に常時係止するように配設されている。
前記第3の形状記憶合金3006は、コイル状に形成され、その一端が前記係止ばね3004を挟んで前記ボス2070と反対側の前記取付板2045箇所に取着され、他端が係止ばね3004の先端箇所に導電性接着剤などにより取着されている。
前記第3の形状記憶合金3006の一端には不図示のリード線が接続され、前記係止ばね3004の取付箇所には不図示のリード線が接続されている。これら2つのリード線は、前記レンズ制御手段106に接続され、該レンズ制御手段106から通電されるように、すなわちブレーキ電流が供給されるように構成されている。
前記第3の形状記憶合金3006は、通電されることにより自己発熱し、この自己発熱によって記憶された形状に復帰するように構成され、本実施の形態では自己発熱によってその長さが短縮するように構成されている。
【0033】
したがって、前記第3の形状記憶合金3006が通電されない場合には、図11(B)に示すように、第3の形状記憶合金3006が前記係止ばね3004の付勢力によって伸長され、前記係止ばね3004の爪部3010が前記ローレット3008の凹部に係合し、これにより、カム板2046の移動を停止する状態となる。すなわち、前記ブレーキ手段30はブレーキ作動状態となる。
また、前記第3の形状記憶合金3006が通電された場合には、図11(C)に示すように、第3の形状記憶合金3006が短縮することにより、前記係止ばね3004の爪部3010が前記ローレット3008から離間され、カム板2046の揺動を可能とする状態となる。すなわち前記ブレーキ手段30はブレーキ非動作状態となる。
【0034】
次に、前記ブレーキ手段30を付加した場合の作用について説明する。
前記レンズ制御手段106は、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させることに先立って前記第3の形状記憶合金3006に電流を供給して前記ブレーキ手段30を非動作状態として、前記レンズ移動機構14の第1、第2の形状記憶合金2028、2030の何れかに電流を供給することにより、第1、第2可動レンズ2014、2018を広角、望遠、あるいは広角および望遠の間の任意の位置に移動させる。
前記第1、第2可動レンズ2014、2018を広角および望遠の間の任意の位置に移動するには、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030に供給する電流の供給時間を調節し、これにより第1、第2の形状記憶合金2028、2030の短縮する寸法を調整することによって行なわれる。
次いで、レンズ制御手段106が前記第3の形状記憶合金3006に対する電流の供給を停止して前記ブレーキ手段30を動作状態とすることにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018は設定された広角、望遠、あるいは前記任意の位置に停止保持される。
【0035】
第4の実施の形態によれば、前記ブレーキ手段30によって前記カム板2046の移動を停止することにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を広角、望遠、あるいは任意の位置に停止保持することができる。
また、前記第1、第2可動レンズ2014、2018が停止保持された状態では、前記第1、第2、第3の形状記憶合金2028、2030、3006への各電流の供給を停止することができるので、消費電力を低減する上で有利である。
【0036】
なお、第4の実施の形態では、係止ばね3004の弾性力を用いて爪部3010のローレット3008への係合を行なった場合について説明したが、爪部3010のローレット3008への係合は、係止ばね3004の弾性力に代え別部材であるスプリングを用いてもよく、あるいは、第3の形状記憶合金3006とは反対側に設けた第4の形状記憶合金を用いるようにしてもよい。
また、第4の実施の形態において、第3の形状記憶合金3006に電流を供給することでブレーキ手段30を非作動状態とするように構成したが、爪部3010をローレット3008から常時離した状態にしておき、第3の形状記憶合金3006に電流を供給することで爪部3010をローレット3008に係合させブレーキ手段30を作動状態とするように構成してもよい。
また、第4の実施の形態において、ブレーキ手段30により回転するボス3002を停止させる場合について説明したが、このブレーキ手段30は直線移動する移動体を停止させる場合にも無論適用可能である。
また、第4の実施の形態において、爪部3010をローレット3008に係合させることで回転体の回転を停止させる場合について説明したが、摩擦係数の大きいブレーキシューなどを回転体に圧接させ、回転体の回転を停止させるようにしてもよい。
なお、爪部3010やブレーキシューなどをブレーキ部材とした場合に、第4の実施の形態のブレーキ手段30は、次のようにブレーキ部材の駆動機構となる。すなわち、移動体(回転移動するものや直線移動するものを含む)に対して係止あるいは圧接することで移動体の移動を停止するブレーキ部材の駆動機構であって、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電されることで自己発熱して長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は常時移動体から離れた状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材が移動体に対して係止あるいは圧接するように構成されている。あるいは、移動体に対して係止あるいは圧接することで移動体の移動を停止するブレーキ部材の駆動機構であって、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電されることで自己発熱して長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は常時移動体に係止あるいは圧接した状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材が移動体から離れるように構成されている。
【0037】
なお、上述した各実施の形態では、第1可動レンズと第2可動レンズを前記連動機構により連結した構成としたが、該連動機構に連結する可動レンズを2つ以上としてもよい。
また、各実施の形態前記第1、第2可動レンズを移動させることにより前記光学系のズーム倍率を変化させる構成としたが、前記第1可動レンズおよび第2可動レンズの何れか一方または双方を光軸方向に移動させることにより、前記光学系の焦点調整を行なうように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の形状記憶合金と、第2の形状記憶合金と、連動機構とにより第1、第2可動レンズを移動させるようにしたので、レンズ移動機構、カメラおよび電子機器の小型化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子機器の構成を示すブロック図である。
【図3】レンズ移動機構の要部を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態おけるレンズ移動機構が第1、第2可動レンズを広角に設定した状態を示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態おけるレンズ移動機構が第1、第2可動レンズを望遠に設定した状態を示す斜視図である。
【図6】第1、第2形状記憶合金に対する電流の供給動作の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態のレンズ移動機構を示す斜視図である。
【図9】第2の実施の形態における形状記憶合金に流れる電流の説明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態によるレンズ移動機構を示す斜視図である。
【図11】(A)は第4の実施の形態におけるブレーキ手段の構成の平面図、(B)はブレーキ手段の作動状態を示す正面図、(C)はブレーキ手段の非作動状態を示す正面図である。
【符号の説明】
14……レンズ移動機構、2014……第1可動レンズ、2018……第2可動レンズ、2028……第1の形状記憶合金、2030……第2の形状記憶合金、2046……カム板、30……ブレーキ手段、3004……係止ばね、3006……第3の形状記憶合金。
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ移動機構、カメラおよび電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に用いられているレンズ鏡筒は、複数の可動レンズを有して構成され、変倍(ズーム)調整や焦点調整を行う為に、前記可動レンズをモータ等により光軸方向に移動させる構成となっている。
また、近年、ビデオカメラやデジタルスチルカメラをPDA、携帯電話機等の電子機器へ内蔵するために、小型のレンズ鏡筒が作られる様になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ズーム調整や焦点調整が可能なレンズ鏡筒は、可動レンズを移動させるモータ等によって大きなスペースを占有してしまうため、前記携帯電子機器に組み込むことが難しく、したがって、このような携帯電子機器ではズーム機能が無いレンズ鏡筒が用いられているのが現状である。
また、可動レンズを有するレンズ鏡筒を小型化する手法として、特開平9−127398号公報には、占有スペースが小さくて済む形状記憶合金を用いて1つの可動レンズを移動させる技術が提案されている。しかしながら、この技術ではズーム調整を行なうレンズ鏡筒で用いられる2つ以上の可動レンズを移動させることができないという問題がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、2つ以上の可動レンズを移動させることができ、かつ、小型化を図る上で有利なレンズ移動機構およびこのようなレンズ移動機構を組み込んだ電子機器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ移動機構は上記目的を達成するため、フレーム上で光軸方向に中心を合致させた状態で該光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構であって、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、前記第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とを備えることを特徴とする。
【0005】
また、本発明のカメラは、フレームで支持された撮像素子と、前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構とを備え、前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されていることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の電子機器は、フレームで支持された撮像素子と、前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構と、前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
そのため、本発明によれば、第1の形状記憶合金が通電されると、該第1の形状記憶合金によって第1可動レンズが光軸方向の一方に移動され、この第1可動レンズの移動により連動機構が第2可動レンズを光軸方向に移動させる。第2の形状記憶合金が通電されると、該第2の形状記憶合金によって第1可動レンズが光軸方向の他方に移動され、この第1可動レンズの移動により連動機構が第2可動レンズを光軸方向に移動させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるレンズ移動機構および電子機器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における電子機器の構成を示すブロック図である。
電子機器としての携帯電話機100は、カメラ部102、撮影制御手段104、レンズ制御手段106、表示手段108、記憶手段109、操作入力手段110、通信手段112などを備えて構成されている。なお、前記携帯電話機100は通話やメールなど一般的な携帯電話処理を行なう処理部やその他の従来公知の様々な処理部を有している。
前記カメラ部102は、光学系10と、撮像素子12と、レンズ移動機構14と、フレーム16とを有して構成されている。
前記撮影制御手段104は、前記撮像素子12から入力される撮像信号を処理することにより、該撮像信号に基づく画像を前記表示手段106に表示させるように構成されている。
前記レンズ制御手段106は、前記操作入力手段108から与えられるレンズの移動の指示に基づいて前記レンズ移動機構14に対して駆動信号を供給するように構成されている。
前記表示手段108は、前記撮像信号に基づく画像の表示を行なう他、文字や記号などを含むメッセージの表示が可能に構成されている。
前記記憶手段109は、前記映像制御手段104から入力される前記撮像信号を記録するように構成されている。
前記操作入力手段110は、テンキーを含む複数の操作キーから構成され、該操作入力手段110に対してなされた操作によって、前記撮影制御手段104に撮影動作の指示や前記レンズ制御手段106に対するレンズ移動の指示を与えるように構成されている。
前記通信手段112は、前記撮影素子12あるいは前記記憶手段109からの映像信号を前記撮影制御手段104を介して入力し、該撮像信号を所定の相手先に通信するように構成されている。
【0009】
図1は本発明の第1の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図、図3はレンズ移動機構の要部を示す斜視図である。
前記カメラ部102の光学系10は、被写体を撮影する固定レンズ2002および第1、第2可動レンズ2014、2018から構成され、これら固定レンズ2002および第1、第2可動レンズ2014、2018は光軸方向に中心を合致させた状態で配設されている。
前記撮像素子12は、前記光学系10よって結像された被写体像を受光して撮像信号を出力するように構成されている。前記撮像素子12は、例えばCCDによって構成することができる。
前記レンズ移動機構14は、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させるように構成されている。
【0010】
前記固定レンズ2002は矩形板状の固定レンズ支持枠2004に支持されている。
前記撮像素子12は矩形板状の撮像素子支持体2008に支持されている。
前記第1可動レンズ2014は矩形板状の第1可動レンズ支持枠2016に支持されている。
前記第2可動レンズ2018は矩形板状の第2可動レンズ支持枠2020に支持されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016および第2可動レンズ支持枠2020は、前記固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008の間に配設されている。
前記固定レンズ支持枠2004と前記撮像素子支持体2008は、前記固定レンズ2002の光軸方向に間隔をおいて連結板2010によって連結され、これら固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008と連結板2010によって前記フレーム16が構成されている。
前記固定レンズ支持枠2004と撮像素子支持体2008との間には、前記光軸と平行する方向に延在する第1、第2、第3ガイドロッド2022、2024、2026が設けられ、これら3本のガイドロッドのうち第1ガイドロッド2022と第2ガイドロッド2024は導電性を有する材料で形成されている。
【0011】
前記第1可動レンズ支持枠2016の一辺の一端箇所には軸受を介して前記第2ガイドロッド2024が滑動可能に挿通され、第1可動レンズ支持枠2016の一辺の他端箇所は第3ガイドロッド2026に滑動可能に挿通され、これにより第1可動レンズ2014は前記光軸方向に移動可能に支持されている。
前記第2可動レンズ支持枠2020の互いに対向する隅部の一方には軸受を介して前記第1ガイドロッド2022が滑動可能に挿通され、第2可動レンズ支持枠2020の互いに対向する隅部の他方には前記第3ガイドロッド2026が滑動可能に挿通され、これにより第2可動レンズ2018は前記光軸方向に移動可能に支持されている。
【0012】
前記固定レンズ支持枠2004の上部の幅方向の中間箇所には、前記第2ガイドロッド2024に電気的に接続された第1端子板2032がねじや接着剤によって取着されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016の上部の幅方向の中間箇所には、第2端子板2034がねじや接着剤によって取着されている。
前記第2端子板2034は接触子2035を有し、この接触子2035の先端は前記第1ガイドロッド2022の外周に接触しており、前記第1可動レンズ支持枠2016が光軸方向に移動すると、前記接触子2035は第1ガイドロッド2022上を摺動するように構成されている。なお、前記第2端子板2034の第1可動レンズ支持枠2016への取着箇所は、前記第2ガイドロッド2024の近傍となっている。
前記第2端子板2034の取着箇所と前記第2ガイドロッドとの間の第1可動レンズ支持枠2016箇所には、第1カムピン2042が突設されている。したがって、前記第1カムピン2042は前記第2ガイドロッド2024の近傍となっている。
前記第2可動レンズ支持枠2020の前記第1ガイドロッド2022寄りの箇所には第2カムピン2044が突設されている。
【0013】
前記撮像素子支持体2008の上部の幅方向の中間箇所には、第3端子板2036がねじや接着剤によって取着されるとともに、前記第3端子板2036を挟む幅方向の両端箇所には、前記第1ガイドロッド2022に電気的に接続された第4端子板2038と、第2ガイドロッド2024に電気的に接続された第5端子板2040とがねじや接着剤などによって取着されている。
前記第3、第4、第5端子板2036、2038、2040には、前記レンズ制御手段106によって前記駆動信号としての電流が供給されるように構成されている。
【0014】
第1の形状記憶合金2028はコイル状を呈し、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。すなわち、第1の形状記憶合金2028はその一端が前記第1端子板2032に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第2端子板2034に導電性接着剤によって固着されている。
第2の形状記憶合金2030はコイル状を呈し、前記第1可動レンズ支持枠2016と前記撮像素子支持体2008の間に掛け渡されている。すなわち、第2の形状記憶合金2030はその一端が前記第2端子板2034に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第3端子板2036に導電性接着剤によって固着されている。
【0015】
前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030は、これらに電流が流れることによって、すなわち通電されることによって自己発熱し、この自己発熱によって記憶された形状に復帰するように構成され、本実施の形態では自己発熱によってその長さが短縮するように構成されている。
したがって、前記第1の形状記憶合金2028に電流が供給され、第2の形状記憶合金2030に電流が供給されない場合には、前記第1の形状記憶合金2028が短縮することにより、前記第1可動レンズ支持枠2016が前記固定レンズ支持枠2004方向に移動することになる。
また、前記第1の形状記憶合金2028に電流が供給されず、第2の形状記憶合金2030に電流が供給された場合には、前記第2の形状記憶合金2030が短縮することにより、前記第1可動レンズ支持枠2016が前記撮像素子支持体2008方向に移動することになる。
また、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030の双方に電流が供給されない場合には、電流が供給されない状態の第1、第2の形状記憶合金2028、2030の弾性力が釣り合った位置に第1可動レンズ支持枠2016が移動し停止することになる。
【0016】
図6は第1、第2形状記憶合金に対する電流の供給動作の説明図である。
前記レンズ制御手段106は、前記第3、第4、第5端子板2036、2038、2040に対して不図示のリード線を介して接続されている。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第4端子板2038と第5端子板2040に供給すると、矢印Aで示すように、電流は前記第4端子板2038、第1ガイドロッド2022、接触子2035、第2端子板2034、第1形状記憶合金2028、第1端子板2032、第2ガイドロッド2026、第5端子板2040という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記固定レンズ支持枠2004に向けて移動させる。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第4端子板2038と第3端子板2036に供給すると、矢印Bで示すように、電流は前記第4端子板2038、第1ガイドロッド2022、接触子2035、第2端子板2034、第2形状記憶合金2030、第3端子板2036という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記撮像素子支持体2008に向けて移動させる。
【0017】
前記固定レンズ支持枠2004の上部の連結板2010寄りの箇所および連結板2010の上部の前方寄りの箇所には取付板2045がねじによって取着され、該取付板2045にはカム板2046が支軸2048を介して回転可能に取着されている。
前記カム板2046には、直線状の第1カム溝2050と、湾曲状の第2カム溝2052とが形成されている。
図4に示すように、前記第1カム溝2050には前記第1カムピン2042が挿通され、前記第2カム溝2052には前記第2カムピン2044が挿通されている。
前記第1可動レンズ支持枠2016が前記第1の形状記憶合金2028または第2の形状記憶合金2030の短縮動作によって前記光軸方向に移動すると、前記カム板2046は、前記第1カムピン2042の移動に連動して支軸2048回りに揺動される。前記カム板2046の揺動によって前記第2カム溝2052が移動することにより前記第2カムピン2044が移動され、これにより、前記第2可動レンズ支持枠2020が光軸方向に移動される。
前記カム板2046、第1、第2カムピン2042、2044によってカム機構が構成され、本実施の形態ではこのカム機構によって第1の可動レンズ2014に連動して第2の可動レンズ2018を前記光軸方向に移動させる連動機構が構成されている。
そして、前記レンズ移動機構14は、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030と、前記連動機構とで構成されている。
【0018】
また、本実施の形態では、前記レンズ移動機構14によって前記第1可動レンズ2014および第2可動レンズ2018が前記固定レンズ2002に対して移動することにより、前記光学系10によるズーム比が変化するように構成されている。
なお、本実施の形態では、前記第1可動レンズ支持枠2016、第2可動レンズ支持枠2020の前記光軸方向の位置決めは、前記第1カムピン2042が前記第1カム溝2050の延在方向の両端に当接することでなされる。
【0019】
次に上述のように構成された携帯電話機100によって光学系のズーム比を変更する際の作用について説明する。
携帯電話機100の利用者が光学系10を広角に設定するための操作を前記操作入力手段110に対して行なうと、これに対応して前記撮影制御手段104は、図6に示すように、前記電流を前記第3、第5端子板2038、2040に供給することにより、該電流を前記矢印Aの経路で流す。
すると、前記第1形状記憶合金2028が短縮することで前記第1可動レンズ2014は固定レンズ2022に近接する方向に移動され、これにより、前記第2可動レンズ2018は、図4に示すように、前記カム機構の作用によって固定レンズ2022に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が広角となるように設定される。
【0020】
携帯電話機100の利用者が光学系10を望遠に設定するための操作を前記操作入力手段110に対して行なうと、これに対応して前記撮影制御手段104は、図6に示すように、前記電流を前記第3、第4端子板2038、2040に供給することにより、該電流を前記矢印Bの経路で流す。
すると、前記第2形状記憶合金2030が短縮することで前記第1可動レンズ2014は前記撮像素子12に近接する方向に移動され、前記第2可動レンズ2018は、図5に示すように、前記カム機構の作用によって前記撮像素子12に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が望遠となるように設定される。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させるレンズ移動機構14を、第1可動レンズ14を光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金2028と、第1の可動レンズ2014を光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金2030と、カム板2046を含む連動機構とによって構成した。
このため、第1、第2の形状記憶合金2014、2018および連動機構は構造が簡素で占有スペースも少なくて済むので、レンズ移動機構を小型化する上で有利である。また、このようなレンズ移動機構を組み込んだカメラや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの電子機器の小型化を図る上で有利である。
【0022】
また、前記第1の形状記憶合金2028の端部を前記第1端子板2032と第2端子板2034に固着するに際して、および、前記第2の形状記憶合金2030の端部を前記第2端子板2034と第3端子板2036に固着するに際して接着剤を用いたので、半田付けや圧接の場合に比べてこれら第1、第2の形状記憶合金と各端子板との電気的な導通を長期間安定した状態に保持する上で有利である。
【0023】
また、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030の端部が固着される第2端子板2034の第1可動レンズ支持枠2016への取着箇所が前記第2ガイドロッド2024の近傍にある構成とした。
したがって、第1、第2の形状記憶合金2028、2030によって発生する力の作用点が第2ガイドロッド2024の近傍に位置することにより、第1可動レンズ支持枠2016が第2ガイドロッド2024に対してこじる方向の力を受けて第1可動レンズ支持枠2016と第2ガイドロッド2024の間に摩擦力が発生することを防止することができ、第1可動レンズ支持枠2016のスムーズな移動を実現する上で有利である。
また、前記第1カムピン2042が設けられる第1可動レンズ支持枠2016箇所が前記第2ガイドロッド2024の近傍にある構成とし、第2カムピン2044が設けられる第2可動レンズ支持枠2020箇所が前記第1ガイドロッド2022の近傍にある構成とした。
したがって、カム板2046により第1可動レンズ支持枠2016に連動させて第2可動レンズ支持枠2020を移動させる際に生じる力によって、第1可動レンズ支持枠2016が第2ガイドロッド2024に対してあるいは第2可動レンズ支持枠2020が第1ガイドロッド2022に対してこじる方向の力を受けてこれら第1、第2可動レンズ支持枠2016、2020と第1、第2ガイドロッド2022、2024の間に摩擦力が発生することを防止することができ、第1、第2可動レンズ支持枠2016、2020のスムーズな移動を実現する上で有利である。
【0024】
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、ガイドロッドに接触する接触子を省略した点である。
図7は本発明の第2の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図、図8は第2の実施の形態のレンズ移動機構を示す斜視図、図9は第2の実施の形態における形状記憶合金に流れる電流の説明図である。以下では第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、固定レンズ支持枠2004の上部箇所には、前記第1ガイドロッド2024に電気的に接続された第7端子板2050と、第2ガイドロッド2026に電気的に接続された第8端子板2052がねじや接着剤によって取着されている。
第1可動レンズ支持枠2016の上部で第2ガイドロッド寄り箇所には、第9端子板2054がねじや接着剤によって取着されている。
撮像素子支持枠2008の上部箇所には、前記第1ガイドロッド2024に電気的に接続された第10端子板2056と、第2ガイドロッド2026に電気的に接続された第11端子板2058とがねじや接着剤によって取着され、これら第10、第11端子板の間の箇所には、第12端子板2060と、第13端子板2062がねじや接着剤によって取着されている。
前記第10、第11、第12、第13端子板2056、2058、2060、2062には、前記レンズ制御手段106によって前記電流が供給されるように構成されている。
【0025】
第1の形状記憶合金2028は、コイル状に形成された2つの形状記憶合金2028A、2028Bから構成され、これら2つの形状記憶合金は互いに平行した状態で延在するように配設されている。
前記2つの形状記憶合金2028A、2028Bのうち一方の形状記憶合金2028Aは、その一端が前記第7端子板2050に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
前記2つの形状記憶合金2028A、2028Bのうち他方の形状記憶合金2028Bは、その一端が前記第8端子板2052に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0026】
第2の形状記憶合金2030は、コイル状に形成された2つの形状記憶合金2030A、2030Bから構成されている。
前記2つの形状記憶合金2030A、2030Bのうち一方の形状記憶合金2030Aは、その一端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第12端子板2060に導電性接着剤によって固着されることにより、前記撮像素子支持体2008と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
前記2つの形状記憶合金2030A、2030Bのうち他方の形状記憶合金2030Bは、その一端が前記第9端子板2054に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第13端子板2062に導電性接着剤によって固着されることにより、前記撮像素子支持体2008と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0027】
図7に示すように、前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第10端子板2056と第11端子板2058に供給すると、矢印Aで示すように、電流は前記第10端子板2056、第1ガイドロッド2022、第7端子板2050、形状記憶合金2028A、第9端子板2054、形状記憶合金2028B、第8端子板2052、第2ガイドロッド2024、第11端子板2058という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮する。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第12端子板2060と第13端子板2062に供給すると、矢印Bで示すように、電流は前記第12端子板2056、形状記憶合金2030A、第9端子板2054、形状記憶合金2030B、形状記憶合金2030B、第13端子板2062という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮する。
【0028】
したがって、図9に示すように、前記撮影制御手段104によって矢印A方向に電流を供給することにより、前記第1可動レンズ2014および前記第2可動レンズ2018は、前記固定レンズ2002に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が広角となるように設定される。
また、前記撮影制御手段104によって矢印B方向に電流を供給することにより、前記第1可動レンズ2014および前記第2可動レンズ2018は、前記撮像素子12に近接する方向に移動される。この結果、前記光学系10は、そのズーム比が望遠となるように設定される。
したがって、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、第1、第2の形状記憶合金および連動機構は構造が簡素で占有スペースも少なくて済むので、レンズ移動機構、カメラ、および、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの電子機器の小型化を図る上で有利である。
また、第2の実施の形態では、前記第1ガイドロッド2022に接触する接触子2035を有しない構成としたので、接触子とガイドロッド間で生じる摩擦抵抗による駆動力のロスを無くす上で有利となる。
【0029】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図10は本発明の第3の実施の形態によるレンズ移動機構を示す斜視図である。以下では第1の実施の形態と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態も第2の実施の形態と同様にガイドロッドに接触する接触子を省略している。
固定レンズ支持枠2004の上部箇所には、第14端子板2064がねじや接着剤によって取着されている。
第1可動レンズ支持枠2016の上部箇所には、第15端子板2066がねじや接着剤によって取着されている。
撮像素子支持枠2008の上部箇所には、第16端子板2068がねじや接着剤によって取着されている。
前記第14、第15、第16端子板2064、2066、2068のそれぞれにはリード線L1、L2、L3が接続され、これらリード線を介して前記レンズ制御手段106から前記電流が供給されるように構成されている。
第1の形状記憶合金2028は、その一端が前記第14端子板2064に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第15端子板2066に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
第2の形状記憶合金2030は、その一端が前記第15端子板2066に導電性接着剤によって固着され、他端が前記第16端子板2068に導電性接着剤によって固着されることにより、前記固定レンズ支持枠2004と第1可動レンズ支持枠2016の間に掛け渡されている。
【0030】
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第14端子板2064と第15端子板2066に供給すると、電流は前記第14端子板2064、第1の形状記憶合金2028、第15端子板2066という経路で流れる。これにより、前記第1形状記憶合金2028は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記固定レンズ支持枠2004に向けて移動させる。
前記レンズ制御手段106が前記電流を前記第16端子板2068と第15端子板2066に供給すると、電流は前記第16端子板2068、第2の形状記憶合金2030、第15端子板2066という経路で流れる。これにより、前記第2形状記憶合金2030は、前記電流が流れることで自己発熱して短縮し、前記第1可動レンズ支持枠2016を前記撮像素子支持体2008に向けて移動させる。
【0031】
このような第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030に電流を供給することにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させ、前記光学系10を広角および望遠に設定することができる。
したがって、第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0032】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図11(A)は第4の実施の形態におけるブレーキ手段の構成の平面図、(B)はブレーキ手段の作動状態を示す正面図、(C)はブレーキ手段の非作動状態を示す正面図である。
ブレーキ手段30は、前記カム板2046の支軸2048回りの回転位置を所望の角度で停止させるものであり、前記カム板2046に形成されたボス3002と、取付板2045に設けられた係止ばね3004と、第3の形状記憶合金3006とを備えている。
前記ボス3002は、前記カム板2046と一体的に、かつ、前記支軸2048と同軸で円筒状に形成されている。
前記ボス3002にはその外周面にローレット3008が形成されている。
前記係止ばね3004は、例えば、導電性を有するばね板を屈曲して構成され、下部が前記ボス3002に臨む取付板2045の箇所に取着され、上部には前記ローレット3008の凹部に係止可能な爪部3010(特許請求の範囲のブレーキ部材に相当)が形成されており、該爪部3010がローレット3008に常時係止するように配設されている。
前記第3の形状記憶合金3006は、コイル状に形成され、その一端が前記係止ばね3004を挟んで前記ボス2070と反対側の前記取付板2045箇所に取着され、他端が係止ばね3004の先端箇所に導電性接着剤などにより取着されている。
前記第3の形状記憶合金3006の一端には不図示のリード線が接続され、前記係止ばね3004の取付箇所には不図示のリード線が接続されている。これら2つのリード線は、前記レンズ制御手段106に接続され、該レンズ制御手段106から通電されるように、すなわちブレーキ電流が供給されるように構成されている。
前記第3の形状記憶合金3006は、通電されることにより自己発熱し、この自己発熱によって記憶された形状に復帰するように構成され、本実施の形態では自己発熱によってその長さが短縮するように構成されている。
【0033】
したがって、前記第3の形状記憶合金3006が通電されない場合には、図11(B)に示すように、第3の形状記憶合金3006が前記係止ばね3004の付勢力によって伸長され、前記係止ばね3004の爪部3010が前記ローレット3008の凹部に係合し、これにより、カム板2046の移動を停止する状態となる。すなわち、前記ブレーキ手段30はブレーキ作動状態となる。
また、前記第3の形状記憶合金3006が通電された場合には、図11(C)に示すように、第3の形状記憶合金3006が短縮することにより、前記係止ばね3004の爪部3010が前記ローレット3008から離間され、カム板2046の揺動を可能とする状態となる。すなわち前記ブレーキ手段30はブレーキ非動作状態となる。
【0034】
次に、前記ブレーキ手段30を付加した場合の作用について説明する。
前記レンズ制御手段106は、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を移動させることに先立って前記第3の形状記憶合金3006に電流を供給して前記ブレーキ手段30を非動作状態として、前記レンズ移動機構14の第1、第2の形状記憶合金2028、2030の何れかに電流を供給することにより、第1、第2可動レンズ2014、2018を広角、望遠、あるいは広角および望遠の間の任意の位置に移動させる。
前記第1、第2可動レンズ2014、2018を広角および望遠の間の任意の位置に移動するには、前記第1、第2の形状記憶合金2028、2030に供給する電流の供給時間を調節し、これにより第1、第2の形状記憶合金2028、2030の短縮する寸法を調整することによって行なわれる。
次いで、レンズ制御手段106が前記第3の形状記憶合金3006に対する電流の供給を停止して前記ブレーキ手段30を動作状態とすることにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018は設定された広角、望遠、あるいは前記任意の位置に停止保持される。
【0035】
第4の実施の形態によれば、前記ブレーキ手段30によって前記カム板2046の移動を停止することにより、前記第1、第2可動レンズ2014、2018を広角、望遠、あるいは任意の位置に停止保持することができる。
また、前記第1、第2可動レンズ2014、2018が停止保持された状態では、前記第1、第2、第3の形状記憶合金2028、2030、3006への各電流の供給を停止することができるので、消費電力を低減する上で有利である。
【0036】
なお、第4の実施の形態では、係止ばね3004の弾性力を用いて爪部3010のローレット3008への係合を行なった場合について説明したが、爪部3010のローレット3008への係合は、係止ばね3004の弾性力に代え別部材であるスプリングを用いてもよく、あるいは、第3の形状記憶合金3006とは反対側に設けた第4の形状記憶合金を用いるようにしてもよい。
また、第4の実施の形態において、第3の形状記憶合金3006に電流を供給することでブレーキ手段30を非作動状態とするように構成したが、爪部3010をローレット3008から常時離した状態にしておき、第3の形状記憶合金3006に電流を供給することで爪部3010をローレット3008に係合させブレーキ手段30を作動状態とするように構成してもよい。
また、第4の実施の形態において、ブレーキ手段30により回転するボス3002を停止させる場合について説明したが、このブレーキ手段30は直線移動する移動体を停止させる場合にも無論適用可能である。
また、第4の実施の形態において、爪部3010をローレット3008に係合させることで回転体の回転を停止させる場合について説明したが、摩擦係数の大きいブレーキシューなどを回転体に圧接させ、回転体の回転を停止させるようにしてもよい。
なお、爪部3010やブレーキシューなどをブレーキ部材とした場合に、第4の実施の形態のブレーキ手段30は、次のようにブレーキ部材の駆動機構となる。すなわち、移動体(回転移動するものや直線移動するものを含む)に対して係止あるいは圧接することで移動体の移動を停止するブレーキ部材の駆動機構であって、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電されることで自己発熱して長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は常時移動体から離れた状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材が移動体に対して係止あるいは圧接するように構成されている。あるいは、移動体に対して係止あるいは圧接することで移動体の移動を停止するブレーキ部材の駆動機構であって、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電されることで自己発熱して長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は常時移動体に係止あるいは圧接した状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材が移動体から離れるように構成されている。
【0037】
なお、上述した各実施の形態では、第1可動レンズと第2可動レンズを前記連動機構により連結した構成としたが、該連動機構に連結する可動レンズを2つ以上としてもよい。
また、各実施の形態前記第1、第2可動レンズを移動させることにより前記光学系のズーム倍率を変化させる構成としたが、前記第1可動レンズおよび第2可動レンズの何れか一方または双方を光軸方向に移動させることにより、前記光学系の焦点調整を行なうように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の形状記憶合金と、第2の形状記憶合金と、連動機構とにより第1、第2可動レンズを移動させるようにしたので、レンズ移動機構、カメラおよび電子機器の小型化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における電子機器の構成を示すブロック図である。
【図3】レンズ移動機構の要部を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態おけるレンズ移動機構が第1、第2可動レンズを広角に設定した状態を示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態おけるレンズ移動機構が第1、第2可動レンズを望遠に設定した状態を示す斜視図である。
【図6】第1、第2形状記憶合金に対する電流の供給動作の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるレンズ移動機構の分解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態のレンズ移動機構を示す斜視図である。
【図9】第2の実施の形態における形状記憶合金に流れる電流の説明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態によるレンズ移動機構を示す斜視図である。
【図11】(A)は第4の実施の形態におけるブレーキ手段の構成の平面図、(B)はブレーキ手段の作動状態を示す正面図、(C)はブレーキ手段の非作動状態を示す正面図である。
【符号の説明】
14……レンズ移動機構、2014……第1可動レンズ、2018……第2可動レンズ、2028……第1の形状記憶合金、2030……第2の形状記憶合金、2046……カム板、30……ブレーキ手段、3004……係止ばね、3006……第3の形状記憶合金。
Claims (10)
- フレーム上で光軸方向に中心を合致させた状態で該光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構であって、
前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、
前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、
前記第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とを備える、
ことを特徴とするレンズ移動機構。 - フレームで支持された撮像素子と、
前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構とを備え、
前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されている、
ことを特徴とするカメラ。 - フレームで支持された撮像素子と、
前記フレーム上で前記撮像素子の前方において中心を合致させた状態で光軸方向に移動可能に設けられた第1可動レンズおよび第2可動レンズを移動させるレンズ移動機構と、
前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて画像を表示する画像表示手段とを備え、
前記レンズ移動機構は、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1可動レンズを光軸方向の一方に移動させる第1の形状記憶合金と、前記フレームと第1可動レンズとの間に設けられ、通電による自己発熱によってその長さが変わり前記第1の可動レンズを光軸方向の他方に移動させる第2の形状記憶合金と、第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させる連動機構とで構成されている、
ことを特徴とする電子機器。 - 前記連動機構はカム機構で構成され、前記カム機構は前記フレームに揺動可能に支持されたカム板を備え、前記カム板は第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して揺動し、前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ移動機構または請求項2記載のカメラまたは請求項3記載の電子機器。
- 前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは、固定レンズと撮像素子との間に配設され、前記第1の形状記憶合金は、コイル状を呈して前記固定レンズと第1可動レンズの間に配設され、前記第2の形状記憶合金は、コイル状を呈して前記第2可動レンズと前記撮像素子との間に配設されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ移動機構。
- 前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは、固定レンズと前記撮像素子との間に配設され、前記第1可動レンズは、第1可動レンズ支持枠で支持され、前記第2可動レンズは、第2可動レンズ支持枠で支持され、前記固定レンズは、固定レンズ支持枠で支持され、前記撮像素子は、撮像素子支持体で支持され、前記第1の形状記憶合金は、コイル状を呈して前記固定レンズ支持枠と第1可動レンズ支持枠との間に掛け渡され、前記第2の形状記憶合金は、コイル状を呈して前記第2可動レンズ支持枠と前記撮像素子支持体との間に掛け渡されていることを特徴とする請求項2記載のカメラまたは請求項3記載の電子機器。
- 前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは、固定レンズと撮像素子との間に配設され、前記第1可動レンズは、第1可動レンズ支持枠で支持され、前記第2可動レンズは、第2可動レンズ支持枠で支持され、前記固定レンズは、固定レンズ支持枠で支持され、前記撮像素子は、撮像素子支持体で支持され、前記フレームは、前記固定レンズ支持枠と撮像素子支持体とが連結固定されることで構成され、前記固定レンズ支持枠と撮像素子支持体との間に前記光軸と平行する方向に延在する複数のガイドロッドが設けられ、前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは前記複数のガイドロッドにより移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ移動機構。
- 前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは、固定レンズと前記撮像素子との間に配設され、前記第1可動レンズは、第1可動レンズ支持枠で支持され、前記第2可動レンズは、第2可動レンズ支持枠で支持され、前記固定レンズは、固定レンズ支持枠で支持され、前記撮像素子は、撮像素子支持体で支持され、前記フレームは、前記固定レンズ支持枠と撮像素子支持体とが連結固定されることで構成され、前記固定レンズ支持枠と撮像素子支持体との間に前記光軸と平行する方向に延在する複数のガイドロッドが設けられ、前記第1可動レンズおよび第2可動レンズは前記複数のガイドロッドにより移動可能に支持されていることを特徴とする請求項2記載のカメラまたは請求項3記載の電子機器。
- 前記連動機構はカム機構で構成され、前記カム機構はボスを有するカム板を備え、前記カム板は前記ボスが前記フレームに揺動可能に支持されて配設され、前記カム板は第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して揺動し、前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させるように構成され、前記ボスに係止あるいは圧接することで前記ボスの揺動を停止させるブレーキ部材と、このブレーキ部材の駆動機構が設けられ、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電による自己発熱で長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は前記ボスから常時離れた状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材がボスに対して係止あるいは圧接するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ移動機構または請求項2記載のカメラまたは請求項3記載の電子機器。
- 前記連動機構はカム機構で構成され、前記カム機構はボスを有するカム板を備え、前記カム板は前記ボスが前記フレームに揺動可能に支持されて配設され、前記カム板は第1の可動レンズの前記光軸方向の移動に連動して揺動し、前記第2の可動レンズを前記光軸方向に移動させるように構成され、前記ボスに係止あるいは圧接することで前記ボスの揺動を停止させるブレーキ部材と、このブレーキ部材の駆動機構が設けられ、前記駆動機構は前記ブレーキ部材に連結されるとともに通電による自己発熱で長さが変わる形状記憶合金を含んで構成され、前記ブレーキ部材は前記ボスに常時係止あるいは圧接した状態で配設され、前記形状記憶合金への通電によりブレーキ部材がボスから離れるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ移動機構または請求項2記載のカメラまたは請求項3記載の電子機器。
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