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JP2004091949A - 繊維改質用組成物およびそれを用いた繊維改質方法 - Google Patents

繊維改質用組成物およびそれを用いた繊維改質方法 Download PDF

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JP2004091949A
JP2004091949A JP2002252598A JP2002252598A JP2004091949A JP 2004091949 A JP2004091949 A JP 2004091949A JP 2002252598 A JP2002252598 A JP 2002252598A JP 2002252598 A JP2002252598 A JP 2002252598A JP 2004091949 A JP2004091949 A JP 2004091949A
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meth
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monomer
acrylate
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JP2002252598A
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Masahiro Tanno
丹野 正宏
Yasuhiro Takahara
高原 康博
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Kyoeisha Chemical Co Ltd
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Kyoeisha Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】
衣服の原材料である繊維に優れた吸湿性と吸熱性とを発現させ、衣服に清涼感と柔軟性とを持たせる繊維用改質組成物を提供する。
【解決手段】
繊維改質用組成物は、下記化学式
【化1】
Figure 2004091949

(式中、−A−は炭素数3〜6の多価アルコールの脱水酸基残基、p+s=3〜6でp,sは正数、q=1〜4、r=1〜2、−Rは水素原子またはメチル基)で示される多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとが含まれている。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天然繊維、半合成繊維、合成繊維や、それらが複合された繊維製品に、吸湿性と吸熱性とを発現させて清涼感を持たせるために使用される繊維改質用組成物、およびこの組成物を用いた繊維改質方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地肌に直接触れる衣服には、綿や麻のようなセルロース繊維製のものが汎用される。
【0003】
セルロース繊維製の衣服は、汗等の水分の吸収性が優れているため着心地がよい反面、一旦、汗や雨等でひどく濡れてしまうと乾燥し難いため不快に感じてしまう。
【0004】
そこで、予めセルロース繊維に、ソルビトールのような親水性化合物とバインダーとの混合物を塗布し、吸熱性を付与して清涼感を持たせる改質処理が施される。このような処理のされたセルロース繊維は、親水性化合物が洗濯によって洗い流され易いため、清涼感が持続しない。また、予めセルロース繊維に、アクリルモノマーを浸潤させて重合させて疎水性を付与し、吸水性を抑え、乾燥し易くする改質処理が施されることもある。このような処理のされたセルロース繊維は、吸熱性がないため清涼感がないうえ、柔軟性が悪い。
【0005】
また、ポリエステル繊維のような合成繊維やそれを高比率で含む混紡でできた衣服は、汗等の水分の吸収性が低いため、蒸れ易く、いつまでも不快に感じてしまう。そこで、吸水性化合物とバインダーとの混合物を塗布する改質処理や、吸水ポリマーを含浸させる改質処理が施される。これにより吸水性は改善されるが、吸熱性がないため清涼感がないうえ、柔軟性も悪い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の課題を解決するためになされたもので、天然繊維、半合成繊維、合成繊維やそれらが複合された繊維製品に優れた吸湿性と吸熱性とを発現させ、清涼感と柔軟性とを持たせる繊維用改質組成物、およびそれを用いた改質方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明の繊維改質用組成物は、下記化学式(I)
【0008】
【化2】
Figure 2004091949
【0009】
(式(I)中、−A−は炭素数3〜6の多価アルコールの脱水酸基残基、p+s=3〜6でp,sは正数、q=1〜4、r=1〜2、−Rは水素原子またはメチル基)で示される多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとが含まれているというものである。
【0010】
前記式(I)のモノマーを構成する多価アルコールは、1分子中に(p+s)個の水酸基を有するもので、例えばソルビトール、マンニトール、グリセロール、キシリトール、エリスリトールで例示される糖アルコール;ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、マルチトールが挙げられる。多価アルコールは吸湿性と吸熱性とを有しているので、多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーが重合すると、吸湿性と吸熱性とを発現する。このような多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーとして、例えばエリスリトール基含有メタクリレートであるグラセットKE、キシリトール基含有メタクリレートであるグラセットKX、ソルビトール基含有メタクリレートであるグラセットKS(いずれも共栄社化学(株)製の商品名)が挙げられる。
【0011】
組成物中、この多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、0.5〜50重量%含まれていることが好ましく、1〜30重量%含まれていると一層好ましい。
【0012】
水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーが、(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマー、(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマー、および/または多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーであることが好ましい。水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、水酸基のような極性基を有している。水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーが重合すると、極性基と水分との相互作用により吸湿性を発現する。
【0013】
(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマーは、例えばグリコシド(メタ)アクリレート、グリコシル(メタ)アクリレート、グリコシルエチル(メタ)アクリレート、グリコシルプロピル(メタ)アクリレート、グリコシルブチル(メタ)アクリレート、グリコシルエトキシエチル(メタ)アクリレート、D−マンノシルエチル(メタ)アクリレート、D−フルクトシルエチル(メタ)アクリレート、ガラクトシルエチル(メタ)アクリレート、キシロシルエチル(メタ)アクリレート、マルトシルエチル(メタ)アクリレート、ラクトシルエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマーは、組成物中、0.5〜50重量%含まれることが好ましく、1〜20重量%含まれると一層好ましい。
【0014】
(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマーや多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、単官能(メタ)アクリレートや多官能(メタ)アクリレートであって例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレートであるライトエステルHOAや2−ヒドロキシエチルメタクリレートであるライトエステルHO(共栄社化学(株)製の商品名)のような2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートであるライトエステルHOPや2−ヒドロキシプロピルアクリレートであるライトエステルHOP−A(共栄社化学(株)製の商品名)のような2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、数平均分子量90〜350のポリエチレングリコールを用いて調製されたポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレートであるライトエステルHOB(共栄社化学(株)製の商品名)のような2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが挙げられる。また、ポリエチレングリコール−300 ジ(メタ)アクリレートやポリエチレングリコール−400 ジ(メタ)アクリレートのようなポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、およびグリセロールジ(メタ)アクリレートが挙げられ、より具体的には、ポリエチレングリコール−400 ジメタクリレートであるライトエステル9EG、ポリエチレングリコール−400 ジアクリレートであるライトエステル9EGA、ポリエチレングリコール−600 ジメタクリレートであるライトエステル14EG、ポリエチレングリコール−600 ジアクリレートであるライトエステル14EGA、グリセロールメタクリレートであるライトエステルG−101P、エチレンオキサイド付加トリメチロールプロパンアクリレートであるライトエステルTMP6EO−3A(いずれも共栄社化学(株)製の商品名)が挙げられる。(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマーや多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、組成物中、0.5〜30重量%含まれていることが好ましく、1〜20重量%含まれていると一層好ましい。
【0015】
この組成物には、ラジカル発生剤が含まれていることが好ましい。ラジカル発生剤は、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過炭酸ナトリウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイルで例示される酸化系ラジカル発生剤;アゾビスブチルニトリル、4,4−アゾビス−4−シアノ吉草酸、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩で例示されるアゾ系ラジカル発生剤が挙げられる。
【0016】
この組成物は、水溶液であることが好ましい。水溶液であると、繊維へ多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとを浸潤させ易い。
【0017】
本発明の繊維改質方法は、前記の繊維改質用組成物を、天然繊維、半合成繊維、合成繊維のいずれかの繊維またはそれらが複合された繊維製品に浸潤させた後、該多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、該水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとを、該繊維または該繊維製品の表面でグラフト重合させるというものである。
【0018】
繊維改質用組成物の水溶液に、繊維や繊維製品を10〜40℃で1〜30秒間浸漬し、マングルで50〜180%に絞った後、90〜130℃の蒸気で処理するパット−スチーム法;繊維改質用組成物の水溶液に繊維や繊維製品を10〜40℃で1〜30秒間浸漬し、マングルで50〜180%に絞った後、100〜150℃で乾燥し、90〜130℃の蒸気で処理するパット−ドライ−スチーム法で行われることが好ましい。繊維改質用組成物の水溶液に繊維や繊維製品を浸漬したまま、加熱処理する吸尽法、低温プラズマ照射する低温プラズマ法、電子線を照射する電子線法で行われてもよい。
【0019】
天然繊維、半合成繊維、合成繊維やそれらが複合された繊維製品は、例えば綿や麻のような天然セルロース繊維、レーヨンやキュプラのような再生セルロース繊維、天然または再生セルロース繊維と合成繊維との混紡である。繊維原材、それを紡いだ糸、糸を製織した織物、それを縫製した衣服のいずれの製造工程で繊維改質方法を施してもよい。
【0020】
このグラフト重合により、繊維が改質される機構は、詳細が明らかではないが、以下のように推察される。例えばセルロース繊維に、繊維改質用組成物を浸潤させると、繊維の隙間に、前記式(I)の多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマーや(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマーとが入り込む。これらモノマーの極性基と、繊維表面のセルロース分子の極性基とが水素結合のような緩やかな相互作用により引き寄せあっている。この繊維を加熱すると、モノマーはその(メタ)アクリロイル基同士の架橋により高分子量化して、セルロース繊維の表面に、薄い樹脂を形成する。
【0021】
このような樹脂を形成しても、モノマー由来の極性基とセルロース繊維由来の極性基とが相互作用により引き寄せあったままであるので、樹脂は強固に繊維表面に固着している。そのため、繊維を洗濯しても樹脂が洗い流されない。
【0022】
この樹脂は、前記式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の多価アルコールが吸湿性と吸熱性とを発現し、水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来の極性基が吸湿性を発現している。その結果、繊維は吸湿性と吸熱性とが相俟って作用し、汗等を吸収したときでも冷感が得られ、清涼感がある。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】
先ず、本発明を適用する繊維改質用組成物を用いて、セルロール繊維製の生成り綿ニット天竺である天然繊維製試験用布帛に対して、繊維改質を施した例を、実施例1〜4に示す。また、本発明を適用外の組成物を用いて綿ニット天竺に対して繊維改質を施した例を、比較例1〜3に示す。
【0025】
(天然繊維製試験用布帛の作製)
35%過酸化水素3g/L、苛性ソーダ1g/L、メタケイ酸ソーダ1g/L、精練剤であるライトステップSKY(共栄社化学(株)製の商品名)1g/L、および繊維保護剤であるスレノンP−4871(共栄社化学(株)製の商品名)1g/Lの水溶液の濃度に調製した精練漂白浴で、生成り綿ニット天竺を、浴比1:20、95℃で30分間精練漂白処理した後、水洗し、120℃で乾燥して、実施例1〜4および比較例1〜3に用いる天然繊維製試験用布帛を作製した。
【0026】
(天然繊維改質用組成物の調製)
表1のように、前記式(I)で示される多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーとして、エリスリトール基含有メタクリレートであるグラセットKE、キシリトール基含有メタクリレートであるグラセットKX、ソルビトール基含有メタクリレートであるグラセットKS;水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーである(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマーとして、グリコシルエチルメタクリレートであるライトエステルGEMA;水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーである(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマーとして、2−ヒドロキシエチルメタクリレートであるライトエステルHO;水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーである多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとして、ポリエチレングリコール−600ジメタクリレートであるライトエステル14EG(いずれも共栄社化学(株)製の商品名)を用いて、夫々表1に記載されたとおりの濃度となるように、実施例1〜4の天然繊維改質用組成物の水溶液を調製した。
【0027】
また、糖アルコールであるキシリトールまたはグラセットKXと、耐久アクリルバインダーであるライトエポックS−60NF(共栄社化学(株)製の商品名)とを用いて、夫々表1に記載されたとおりの濃度となるように、比較例1〜3の組成物の水溶液を調製した。
【0028】
(天然繊維製試験用布帛の繊維改質)
実施例1〜4の組成物の水溶液の各々に、20℃で重合開始剤である過硫酸アンモニウム(APS)を添加した。この水溶液に前記の天然繊維製試験用布帛を浸漬し、この水溶液が100〜120%程度含浸した状態となるようにマングルで絞った布帛を、蒸気で一定時間、加熱するパット−スチーム法を施した。次いで、湯洗い、水洗、ソーピング、湯洗い、水洗、乾燥の順で処理して、繊維改質された実施例1〜4の天然繊維製布帛を得た。
【0029】
また、比較例1〜3の組成物の水溶液の各々に、前記の天然繊維製試験用布帛を浸漬し、この水溶液が100%程度含浸した状態にまでマングルで絞った布帛を110℃で乾燥した。その後、160℃で加熱するパット−ドライ−キュア法を施して、繊維改質された比較例1〜3の天然繊維製布帛を得た。
【0030】
【表1】
Figure 2004091949
【0031】
次に、本発明を適用する繊維改質用組成物を用いて、ポリエステル製のトロピカルである合成繊維製試験用布帛に対して繊維改質を施した例を、実施例5〜8に示す。また、本発明を適用外の組成物を用いてポリエステル製トロピカルに対して繊維改質を施した例を、比較例4〜6に示す。
【0032】
(合成繊維製試験用布帛の作製)
精練剤であるライトステップRUN(共栄社化学(株)製の商品名)2g/L、ソーダ灰1g/Lの水溶液の濃度に調製した精練漂白浴で、ポリエステル製トロピカルを、浴比1:20、70℃で30分間精練漂白処理した後、水洗し、乾燥機により70℃で30分間乾燥して、実施例5〜8および比較例4〜6に用いる合成繊維製試験用布帛を作製した。
【0033】
(合成繊維改質用組成物の調製)
各々の組成成分が表2に記載されたとおりの濃度となるように、実施例5〜8の合成繊維改質用組成物の水溶液を調製した。なお、(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマーとして、ライトエステルHOA(共栄社化学(株)製の商品名)を用いた。
【0034】
また、各々の組成成分が表2に記載されたとおりの濃度となるように、比較例4〜6の組成物の水溶液を調製した。
【0035】
(合成繊維製試験用布帛の繊維改質)
実施例5〜8の組成物の水溶液の各々に、20℃で重合開始剤である過硫酸アンモニウム(APS)を添加した。前記の合成繊維製試験用布帛を浸漬し、この水溶液が50〜80%程度含浸した状態となるようにマングルで絞った布帛を、乾燥機により100〜130℃で乾燥してから、蒸気で一定時間、加熱するパット−ドライ−スチーム法を施した。次いで、湯洗い、水洗、ソーピング、湯洗い、水洗、乾燥の順で処理して繊維改質された実施例5〜8の合成繊維製布帛を得た。
【0036】
また、比較例4〜6の組成物の水溶液の各々に、前記の合成繊維製試験用布帛を浸漬し、この水溶液が70%程度含浸した状態にまでマングルで絞った布帛を、110℃で乾燥した。その後、160℃で加熱するパット−ドライ−キュア法を施して、繊維改質された比較例4〜6の合成繊維製布帛を得た。
【0037】
【表2】
Figure 2004091949
【0038】
実施例1〜4および比較例1〜3で繊維改質された天然繊維製布帛と、実施例5〜8および比較例4〜6で繊維改質された合成繊維製布帛とについて、グラフト率測定試験、清涼感を評価する吸熱性試験および柔軟性試験を行った。
【0039】
試験に先立ち、各繊維改質された布帛を洗濯した。
【0040】
(繊維改質された天然繊維性布帛および合成繊維製布帛の洗濯)
JIS L−0217 103の試験法に従い、家庭用洗濯機により、業務用洗剤(共栄社化学(株)製)2g/Lを用い、浴比1:30で、40℃にて50分間この繊維改質された布帛を洗濯し、5分間づつ2回濯ぎ、脱水した後、乾燥機により110℃で5分間乾燥した。
【0041】
(グラフト率測定試験)
グラフト率は、重量法により測定し、下記式
グラフト率(%)={(繊維改質後の絶乾重量/繊維改質前の絶乾重量)−1}×100
により換算した。その結果を表1および2に示す。
【0042】
(吸熱性試験)
精練漂白処理がされただけの天然繊維製試験用布帛と、それが繊維改質された天然繊維製布帛で未洗濯のものおよび洗濯済みのものとを、各々、順次半分に3回折り畳んで8層に重ね、熱風循環式乾燥機により、105℃で60分間乾燥した後、デシケータ中で24時間放置した。これらの各々の折り畳んだ中程に温度センサーを差込み、温度30℃、相対湿度90%に調整された恒温恒湿槽に入れた。この時、精練漂白処理がされただけの天然繊維製試験用布帛の温度と比較して、繊維改質された天然繊維製布帛で未洗濯のものと洗濯済みのものとの温度がどの程度低くなっているか測定した。精練漂白処理がされただけの天然繊維製試験用布帛に比べ、繊維改質された天然繊維製布帛の温度が2℃以上低くて優れた吸熱性を示したものを◎、2℃未満の低い吸熱性を示したものを○、吸熱性を示さなかったものを×とする3段階で評価した。その結果を表1に示す。
【0043】
合成繊維製布帛も同様に評価した。その結果を表2に示す。
【0044】
(柔軟性試験)
また繊維改質された天然繊維製および合成繊維製の布帛で洗濯済みのものの柔軟性について、目視による観察、および手による触感について調べた。その結果を表1および2に示す。
【0045】
さらに、実施例5〜8および比較例4〜6で繊維改質された合成繊維製布帛について、吸水性試験と、摩擦帯電性試験との評価試験を行った。
【0046】
(吸水性試験)
繊維改質された合成繊維製布帛に、水滴を垂らし、水が吸収される時間を測定した。その結果を表2に示す。
【0047】
(摩擦帯電性試験)
繊維改質された合成繊維製布帛について、20℃、湿度40%における摩擦帯電電圧を、ロータリースタティックテスター((株)京大化研製の商品名)により測定した。その結果を表2に示す。
【0048】
表1および2から明らかなように、本発明の繊維改質用組成物を用いて繊維改質された天然繊維製および合成繊維製の布帛はいずれも、洗濯前後ともに吸熱効果および柔軟性が優れていた。さらに繊維改質された合成繊維製布帛は、吸水性に優れ、摩擦による静電気の帯電が抑制されている。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の繊維改質用組成物は、衣服用生地である天然繊維、半合成繊維、合成繊維やそれらが複合された繊維製品に、吸湿性と吸熱性とを付与することができる。この繊維改質用組成物を用い改質が施された繊維は、吸湿性と吸熱性とを有しているから、清涼感があり、快適である。また、優れた柔軟性を有しているので、着心地がよい。この繊維を繰り返して洗濯しても、清涼感や柔軟性が損なわれない。さらに合成繊維であっても摩擦帯電し難い。

Claims (6)

  1. 下記化学式(I)
    Figure 2004091949
    (式(I)中、−A−は炭素数3〜6の多価アルコールの脱水酸基残基、p+s=3〜6でp,sは正数、q=1〜4、r=1〜2、−Rは水素原子またはメチル基)で示される多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとが含まれていることを特徴とする繊維改質用組成物。
  2. 前記多価アルコールは、ソルビトール、マンニトール、グリセロール、キシリトール、エリスリトール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール、およびマルチトールから選ばれる少なくとも一種類であることを特徴とする請求項1に記載の繊維改質用組成物。
  3. 前記水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーが、(メタ)アクリル酸エステル配糖体モノマー、(メタ)アクリル酸水酸基含有アルキルエステルモノマー、および/または多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーであることを特徴とする請求項1に記載の繊維改質用組成物。
  4. ラジカル発生剤が含まれていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維改質用組成物。
  5. 水溶液であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維改質用組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の繊維改質用組成物を、天然繊維、半合成繊維、合成繊維のいずれかの繊維またはそれらが複合された繊維製品に浸潤させた後、該多価アルコール基含有(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、該水溶性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとを、該繊維または該繊維製品の表面でグラフト重合させることを特徴とする繊維改質方法。
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