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JP2004090181A - 差動装置のデフケースの製造方法 - Google Patents

差動装置のデフケースの製造方法 Download PDF

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JP2004090181A JP2002256298A JP2002256298A JP2004090181A JP 2004090181 A JP2004090181 A JP 2004090181A JP 2002256298 A JP2002256298 A JP 2002256298A JP 2002256298 A JP2002256298 A JP 2002256298A JP 2004090181 A JP2004090181 A JP 2004090181A
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cutting
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Mitsuaki Sugata
菅田 充陽
Shinji Hatta
八田 晋司
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ONDO KOSAKUSHO KK
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Abstract

【課題】差動装置のデフケースの製造方法において、ピニオンを受ける部分球面状の座面を切削加工する技術を改善する。
【解決手段】マシニングセンターの主軸に取り付けた切削工具20を、何れか一方の開口窓12からデフケース1内へ挿入して、切削工具20の軸心24をピニオン軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直交する方向に向けた状態で切削加工しつつ、切削工具20の軸心を部分円筒面25に沿って移動させることで、汎用型マシニングセンターと切削工具20により、ピニオンを受ける部分球面状のピニオン用座面7をデフケースの内壁部6に切削加工する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は差動装置のデフケースの製造方法に関し、特にデフケースの内面のピニオンを受ける部分球面状の座面の切削加工技術を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、2ピニオン形の差動装置は、左右1対のサイドギヤと1対のピニオンを含む差動ギヤ機構と、この差動ギヤ機構を収容するデフケース等を有する。前記デフケースを製造する際には、まず鋳造工程において、1対の開口窓を有するデフケースを鋳造し、次に、車軸を支持するジャーナル部の孔、ピニオン軸を通す軸孔、デフケース内側のピニオンを受ける座面とサイドギヤを受ける座面などを切削加工することで製造している。しかし、この切削加工において、ピニオンを受ける座面は部分球面状をしているため、その座面を切削加工するのは容易ではなく、ピニオンを受ける座面を切削加工する種々の技術が採用されている。
【0003】
例えば、図3(a)〜(c)に示すように、デフケース50における1対のピニオン軸の為の軸孔51の両方から、専用加工機の1対の工具主軸52を挿入し、次に開口窓55から切削工具53をデフケース50内へ導入し、工具主軸52の先端に、デフケース50の内壁部側がピニオン用座面54と同じ部分球面状の切削工具53を取り付け、その工具主軸52を回転させ、切削工具53の背面部分でデフケース50の内壁部を切削することでピニオン用座面54を形成する製造方法も採用されている。
【0004】
或いは、図4に示すように、デフケース60の車軸を支持するジャーナル部の孔61から、NC旋盤のバイト62であって先端部が約90度曲折しているバイト62を挿入し、そのバイト62でデフケース60の内周部のピニオン用座面に対応する部分を切削しつつ、所定の軌跡でバイト62をデフケース60に対して相対移動させてピニオン用座面63を形成する製造方法も採用されている。
尚、特許文献1には、差動装置のデフケースを製造する製造技術が開示されているが、この製造技術はデフケースを鋳造する鋳造技術に関するものであり、前記ピニオン用座面の切削加工技術については何ら記載されていない。
【0005】
【特許文献1】特開平9−229163号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3(a)〜(c)に示す製造方法では、ピニオン軸の為の軸孔よりも先端の切削工具が大きいので、工具主軸をピニオン軸の為の軸孔に貫通させてから、工具主軸の先端に切削工具を取り付けて切削加工し、ピニオン用座面の切削加工の終了後、その切削工具を工具主軸から取り外さなければならず、デフケースのピニオン用座面の切削加工の準備作業と終了作業に多くの労力と時間がかかる。しかも、専用加工機も汎用の加工機械を適用できないため、特殊な構造の専用加工機が必要であり設備コストの面でも不利である。
【0007】
他方、図4に示す製造方法においては、ジャーナル部の孔の径によって挿入できるバイトの大きさが制約されるとう問題がある。ジャーナル部の孔が小径の場合にはバイトが内壁部に届かず切削加工が不可能となるし、ピニオン用座面の形状によっても切削加工が不可能な場合があり、全てのデフケースに適用可能な技術ではない。NC旋盤の制御においても、バイトをデフケースに対して2次元的に移動させる必要があるので、NC旋盤での制御が複雑になる。バイトで切削加工するので、切削能率を高めにくく、切削加工に多大の時間がかかる。
本発明の目的は、部分球面状のピニオン用座面を容易に能率的に切削加工可能な差動装置のデフケースの製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の差動装置のデフケースの製造方法は、1対のサイドギヤと、これらサイドギヤ間に装着される1対のピニオンと、これらサイドギヤとピニオンを収容するデフケースとを備えた差動装置における前記デフケースを製造する方法において、前記デフケースを鋳造する際に、デフケースの周壁部に、ピニオンを支持するピニオン軸の軸孔を形成する為の1対の連結壁部と、これら1対の連結壁部の間に開口する1対の開口窓であってサイドギヤとピニオンとを組み込む為の1対の開口窓を形成する第1工程と、マシニングセンターの主軸に取り付けた切削工具を、何れか一方の開口窓からデフケース内へ挿入して、マシニングセンターと前記切削工具により、ピニオンを受ける部分球面状の座面をデフケースの内壁部に切削加工する第2工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
この差動装置のデフケースの製造方法の第1工程においては、デフケースを鋳造する際に、デフケースの周壁部に、1対の連結壁部と、これら1対の連結壁部の間に開口する1対の開口窓を形成する。次に、第2工程においては、マシンニングセンターの主軸に取り付けた切削工具を、何れか一方の開口窓から挿入して、デフケースの内壁部にピニオンを受ける部分球面状のピニオン用座面を切削加工する。
【0010】
第2工程において、ピニオン軸の為の軸孔よりも格段に大きく形成可能な開口窓からマシンニングセンターの主軸に取り付けた切削工具を挿入するので、切削工具の形状や大きさの制約を受けずに、汎用型のマシニングセンターでピニオン用座面の切削加工が可能になる。また、切削工具の制約が少ないため、ピニオンの部分球面状の座面に対応した形状の切削工具を採用できるので、切削加工時の切削工具の移動軌跡もシンプルとなり、切削加工の能率を高めることも可能で、製作費を格段に低減することができる。
【0011】
請求項2の差動装置のデフケースの製造方法は、請求項1の発明において、前記第2工程において、前記切削工具の軸心を、ピニオン軸の軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直行する方向に向けた状態で切削加工することを特徴とするものである。この製造方法では、切削工具の軸心が、ピニオン軸の軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直行する方向に向けた状態で切削加工するので、切削工具の原点位置の設定など初期設定が容易であるうえ、切削加工精度を高めることもできる。
【0012】
請求項3の差動装置のデフケースの製造方法は、請求項2の発明において、前記第2工程において、前記切削工具の軸心を、部分円筒面に沿って移動させながら切削加工することを特徴とするものである。この製造方法では、切削工具の軸心を部分円筒面に沿って移動させるだけでよいので、切削工具の位置を制御する位置制御が簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、図1の上下左右を上下左右として説明する。
本実施形態は、自動車のエンジンの駆動力を左右の前輪に伝達する為の差動装置であって、1対のサイドギヤと、これらサイドギヤ間に装着される1対のピニオンと、これらサイドギヤとピニオンを収容するデフケースとを備えた2ピニオン形の差動装置の製造方法に本発明を適用した場合の一例である。
【0014】
最初に、差動装置のデフケース1について説明する。
図1、2に示すように、このデフケース1には、リングギヤを取付けるためのフランジ2、左右のジャーナル部の孔3a、3b、周壁部4などを備えており、デフケース1の内壁部6には、ピニオンを受ける部分球面状の座面7、サイドギヤを受ける座面8などが形状される。
【0015】
デフケース1の周壁部4には、ピニオンを挿通支持するピニオン軸の為の軸孔10が形成されかつ相対向する1対の連結壁部11を有し、これら1対の連結壁部11の間には、サイドギヤとピニオンとを組み込む為の1対の開口窓12が相対向状に形成されている。フランジ2には、リングギヤを取り付けるためのボルト孔13や、差動装置へ取り付ける際に位置決めする為の位置決め孔14が形成されている。連結壁部11とフランジ2には、ピニオン軸をデフケース1に固定する為のスプリングピン用ピン孔15が形成されている。ジャーナル部の孔3a、3bの内周面には螺旋状の油溝16が形成されている。但し、この油溝16は必ず必要なものではなく、適宜省略可能である。
【0016】
次に、このデフケース1の製造方法について図1,図2に基づいて説明する。まず、最初の第1工程においては、球状黒鉛鋳鉄の材料を用いて、デフケース1を鋳造により製作する。この鋳造の際に、デフケース1の周壁部4に、ピニオンを支持するピニオン軸を通す軸孔10を形成する為の1対の連結壁部11と、これら1対の連結壁部11の間に開口する1対の開口窓12であってサイドギヤとピニオンとを組み込む為の大きな1対の開口窓12と、ジャーナル部の孔3a、3bを形成する。この第1工程において鋳造された状態において、デフケース1のうちの、周壁部4、前記の孔3a、3b、内部のピニオン用座面7の部分は後で切削加工する為の1〜2mm程度の切削代を余分に残している。
【0017】
次に、第2工程において、マシニングセンタにより、デフケース1の外面側と内面側を切削加工する。但し、ピニオン用座面7以外は、一般的な切削加工方法によって加工されるので簡単に説明する。最初に、右側のジャーナル部の孔3b、フランジ2の外周面2a、フランジ2の右側の周壁部4の角部4a等をNC旋盤により切削加工する。この際、ジャーナル部の孔3bの内周面に油溝16もNC旋盤により切削加工する。
【0018】
次に、デフケース1をNC旋盤から外して、左右逆にNC旋盤に装着し、左側のジャーナル部の孔3aとその内周面の油溝16とフランジ2の左側の周壁部4の角部4ヘ等をNC旋盤により切削加工する。次に、マシニングセンターにより、フランジ2に1又は2つの位置決め孔14を切削加工すると共に、周方向適当間隔おきの複数のボルト孔13を切削加工する。
【0019】
次に、専用加工機の主軸に固定した工具主軸を、両方のジャーナル部の孔から挿入し、その工具主軸の先端部にデフケースの内部からサイドギヤ用座面に対応した切削工具を取り付け、その切削工具によりデフケースの内壁部6の一部を切削加工して、1対のサイドギヤ用座面8を形成した後、再度、マシニングセンターによりピニオン軸の為の1対の軸孔10と、スプリングピンの為の1対のピン孔15を形成する。
【0020】
次に、汎用型のマシニングセンターにより、ピニオンの背面側を受ける部分球面状のピニオン用座面7を切削加工する。このピニオンを受ける部分球面状の座面7を切削加工するに際して、デフケース1の何れか一方の開口窓12から、マシンニングセンターの主軸に固定した切削工具20をデフケース1内へ挿入する。この切削工具20は、図2に示すように、先端側の樽形状の刃部21と軸部22とを一体形成した一種のエンドミルであり、刃部21は、樽形状の外周面に切削用の螺旋状の切刃23を形成したものである。刃部21の外周面の形状は、切削加工するピニオン用座面7の形状に応じて設定される。つまり、ピニオン用座面7を切削加工可能な刃部21が採用される。
【0021】
次にデフケース1内へ挿入した切削工具20の軸心を、ピニオン軸の軸心とサイドギヤの軸心と夫々直交する方向に向けた状態にして切削加工をしつつ、切削工具20の軸心24を、図1のように部分円筒面25に沿って移動させながら切削加工してピニオン用座面7を形成する。この第2工程の後、バリ取りなどを行う仕上げ工程を経て、差動装置のデフケース1が完成する。
【0022】
次に、以上の差動装置のデフケースの製造方法の作用と効果について説明する。第1工程においてデフケース1を鋳造する際に、デフケース1の周壁部4に、1対の連結壁部11と、これら1対の連結壁部11の間に開口する1対の開口窓12を形成し、その後、第2工程において、マシンニングセンターの主軸に取り付けた切削工具20を、何れか一方の開口窓12から挿入して、デフケース1の内壁部にピニオンを受ける部分球面状の座面7を切削加工する。
【0023】
次に、第2工程において、ピニオン軸を通す軸孔10よりも格段に大きな開口窓12から切削工具20を挿入するので、切削工具20の形状や大きさについての制約が少なく、外周面が樽形状をしている刃部21を有する比較的大きな切削工具20を採用してピニオン用座面7を切削加工することが可能であり、汎用型のマシニングセンターでピニオン用座面7を精度良く能率的に切削加工することができる。
【0024】
前記のような樽形の刃部21を有する切削工具20であってピニオン用座面7の部分球面に適応した切削工具20を用いて切削加工することで、準備作業が簡単化し、切削工具20の接触加工面を拡大して切削加工能率を格段に高めることができ、しかも、切削工具20の軸心24を部分円筒面25のようなシンプルな軌道に制御するだけでよいため、切削工具20の位置を制御する制御技術も簡単になる。切削工具20の軸心24を、ピニオン軸の軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直交する方向に向けた状態で切削加工するので、切削工具20の原点位置の設定など初期設定も容易になる。
【0025】
尚、本発明のデフケースの製造方法は、上述の実施例の技術に限定されるものではない。例えば、第2工程において、各部の切削工程の順序を変えたり、球状黒鉛鋳鉄以外の鉄系金属材料でデフケースを製造したり、切削工具20の刃部21の形状は前記のものに限定されず、切削工具20の形状等によっては切削工具20の軸心24を部分円筒面25以外の面に沿って移動させたりすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1の差動装置のデフケースの製造方法によれば、第1工程でデフケースを鋳造する際に、デフケースの周壁部に、1対の連結壁部と、これら1対の連結壁部の間に開口する1対の開口窓を形成し、その後、第2工程において、マシンニングセンターの主軸に取り付けた切削工具を、何れか一方の開口窓から挿入して、デフケースの内壁部にピニオンを受ける部分球面状の座面を精度良く能率的に切削加工することができる。
【0027】
第2工程において、ピニオン軸の為の軸孔などに比べて格段に大きな開口窓から切削工具を挿入するので切削工具の形状や大きさの制約が少なく、汎用型のマシニングセンターによる切削加工が可能になる。切削工具の形状や大きさの制約が少ないため、ピニオンを受ける部分球面状の座面に対応した形状の切削工具による切削加工が可能となるので、制御加工の準備作業や加工終了作業を低減でき、切削加工精度を高め、切削加工能率を高め、製造費を格段に低減することができる。そして、切削加工における切削工具の位置制御も簡単になり、切削工具の形状によっては制御加工時の接触加工面を大きく設定することも可能となるので切削工程の所要時間も一層短縮でき、製作費を一層低減することができる。
【0028】
請求項2の差動装置のデフケースの製造方法によれば、切削工具の軸心を、ピニオン軸の軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直交する方向に向けた状態で切削加工するので、切削工具の原点位置の設定など初期設定が簡単になるうえ、切削加工精度も高めることができる。
請求項3の差動装置のデフケースの製造方法によれば、切削工具を回転させながらその軸心を、部分円筒面に沿って移動させるだけでよいので、切削工具の位置を制御する制御技術が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るピニオン用座面の切削加工方法を説明する為のデフケースの断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、従来のピニオン用座面の切削加工方法を説明する為の図である。
【図4】従来の別のピニオン用座面の切削加工方法を説明する為の図である。
【符号の説明】
1   デフケース
2   フランジ
4   周壁部
6   内壁部
7   ピニオンを受ける座面
8   サイドギヤを受ける座面
10   ピニオン軸を通す軸孔
11   連結壁部
12   開口窓
20   切削工具
24   切削工具の軸心
25   部分円筒面

Claims (3)

  1. 1対のサイドギヤと、これらサイドギヤ間に装着される1対のピニオンと、これらサイドギヤとピニオンを収容するデフケースとを備えた差動装置における前記デフケースを製造する方法において、
    前記デフケースを鋳造する際に、デフケースの周壁部に、ピニオンを支持するピニオン軸を通す軸孔を形成する為の1対の連結壁部と、これら1対の連結壁部の間に開口する1対の開口窓であってサイドギヤとピニオンとを組み込む為の1対の開口窓を形成する第1工程と、
    マシニングセンターの主軸に取り付けた切削工具を、何れか一方の開口窓からデフケース内へ挿入して、マシニングセンターと前記切削工具により、ピニオンを受ける部分球面状の座面をデフケースの内壁部に切削加工する第2工程と、
    を備えたことを特徴とする差動装置のデフケースの製造方法。
  2. 前記第2工程において、前記切削工具の軸心を、ピニオン軸の軸心及びサイドギヤの軸心と夫々直行する方向に向けた状態で切削加工することを特徴とする請求項1に記載の差動装置のデフケースの製造方法。
  3. 前記第2工程において、前記切削工具の軸心を、部分円筒面に沿って移動させながら切削加工することを特徴とする請求項2に記載の差動装置のデフケースの製造方法。
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