JP2004079997A - 発電システム及び発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光スペクトルの利用率がよく高効率で低コストな発電システムを提供する。
【解決手段】発電層11,12の間に中間電極13と、一方の入射光側の発電層11の入射光側の面に上部電極14と、他方の発電層12の入射光と反対側の面に下部電極15とを備え、発電層11,12は中間電極13を介して電気的に直列接続された光起電力素子1と、2つの電力変換装置31,32とを有し、光起電力素子1の2つの発電層11,12の出力をそれぞれ2つの電力変換装置31,32の入力側に接続し、2つの電力変換装置31,32の出力側を並列接続して負荷41に給電する発電システム。
【選択図】 図1
【解決手段】発電層11,12の間に中間電極13と、一方の入射光側の発電層11の入射光側の面に上部電極14と、他方の発電層12の入射光と反対側の面に下部電極15とを備え、発電層11,12は中間電極13を介して電気的に直列接続された光起電力素子1と、2つの電力変換装置31,32とを有し、光起電力素子1の2つの発電層11,12の出力をそれぞれ2つの電力変換装置31,32の入力側に接続し、2つの電力変換装置31,32の出力側を並列接続して負荷41に給電する発電システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽光などの光を入射して発電する光起電力素子を用いた発電システムおよび発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題に対する意識の高まりが、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリーンなエネルギーヘの希求はますます強まってきている。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさから、クリーンなエネルギー源として期待のもてるものだということができる。
【0003】
太陽電池に用いられる光起電力素子の代表的な構造には、以下のようなものがある。
【0004】
第1の構造として、図10に示された断面図のように、1つの発電層101を備え、この発電層の両面に電極102、103を取り付け出力するものである。発電層101に用いられる材料には、単結晶シリコン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルファスシリコン、化合物半導体など種々のものが用いられている。この構造では発電層が1つだけでよく、製造工程が少ない。
【0005】
通常受光面側の電極102には透明導電膜が用いられ、さらに部分的に金属電極バスも用いることもある。もう一方の電極103は、電極102と同様の構造の他にも、全面に金属導電層を設けたり、金属基板を金属導電層として兼用したりするなどの構造がある。
【0006】
発電層101の出力は電極102と電極103を通じて負荷21に供給される。
【0007】
第2の構造として、図11に示された断面図のように、2つの発電層111、112を積層して電気的に直列接続し、2つの発電層の両面に電極112、114を取り付け出力するものである。
【0008】
2つの発電層111、112の材料としては、第1の構造と同様のものが挙げられるが、発電層111と発電層112とで光波長感度の異なる材料を用いると光スペクトルの利用率が高まり、変換効率の向上に寄与するメリットがある。2つの発電層111、112は直列接続されているので、IVミスマッチが生じないよう2つの発電層111、112の電流バランスが取れるよう構成する。電極113、114については第1の構造と同様となる。
【0009】
発電層111と発電層112が直列接続された出力は、電極113と電極114を通じて負荷21に供給される。
【0010】
また図11では発電層が2つの場合を示したが、3つ以上の発電層が積層され電気的に直列接続されて出力する構成も知られている。
【0011】
第3の構造として、図12に示された断面図のように、2つの発電層121、122を有し、発電層121の両面に電極123、124を設け、発電層122の両面に電極125、126を設け、電極124と電極125の間に絶縁層127を設けて積層した構成をとる。発電層121と発電層122は絶縁層127により電気的絶縁される。
【0012】
2つの発電層121、122の材料は第2の構造と同様である。光波長感度の異なる材料を用いることで光スペクトルの有効利用ができるのは第2の構造と同じであるが、この構成では2つの発電層121、122は電気的に直列接続せずに独立に使用できるので、IVミスマッチは発生せず、2つの発電層111、112の電流バランスを考慮することは必要ない。
【0013】
最上部の電極123と最下部の電極126は第1の構造と同様になる。絶縁層127の両面に位置する電極124と電極125は、第1の構造の電極102と同様に、透明導電層を備え、さらに部分的に金属電極バスも用いるよう構成できるが、絶縁層127や発電層121、122を積層することを考慮して構成する必要がある。
【0014】
発電層121の出力は電極123と電極124を通じて負荷21に供給され、発電層122の出力は電極125と電極126を通じて負荷22に供給され、それぞれの発電層の出力は別々の負荷に給電される。
【0015】
第4の構造として、図13に示された断面図のように、2つの発電層131、132を有し、発電層131の両面に電極133、134を設け、発電層132の両面に電極134、135を設け、電極134は2つの発電層131、132で共用される構成をとる(例えば、特許文献1参照。)。発電層121と発電層122は電気的に直列接続される。
【0016】
発電層131の出力は電極133と電極134を通じて負荷21に供給され、発電層132の出力は電極134と電極135を通じて負荷22に供給され、それぞれの発電層の出力は別々の負荷に給電される。
【0017】
2つの発電層131、132の材料は第2、第3の構造と同様である。光波長感度の異なる材料を用いることで光スペクトルの有効利用ができるのは第2、第3の構造と同じであるが、この構成では2つの発電層131、132は電気的に直列接続ではあるが別々の負荷に接続して独立に使用できるので、IVミスマッチは発生せず、2つの発電層の電流バランスを考慮することは必要ない。また、第3の構造と比較して、2つの発電層の間にある電極の1層と絶縁層1層が不要である。
【0018】
【特許文献1】
特開昭57−153478公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の光起電力素子には以下の欠点がある。
【0020】
第1の構造では、発電層に1つの材料のみを用いるので、光波長感度が限られ、光スペクトルが有効利用できないという問題がある。
【0021】
第2の構造では、2つの発電層の電流バランスを取ろうとすると、必ずしも各発電層がフルに光スペクトルを利用できないという問題がある。
【0022】
第3の構造では、絶縁層127の両面に接する2つ電極を発電電流に対して十分低抵抗に形成する必要があることから電極124、125の透明導電層を厚く形成する必要がある。透明導電膜は透明とはいっても透過損失率は0%ではないので、透明導電膜が厚くなるとその下側の発電層122への光量が低下するという問題がある。また、厚い透明導電層を形成するのはコストが高くなるという問題がある。部分的に金属電極バスを用いれば、透明導電層を薄くできるが、それでも透明導電層が厚いことによる光量低下、高コストは避けられない。絶縁層127を設けることでも光量低下と高コストの問題がある。
【0023】
第4の構造では、第3の構造に対して2つの発電層の間に絶縁層は不要で2つの発電層の間の電極も共通の1層で済み光量低下の抑制や低コスト化できるが、2つの発電層が電気的に直列接続されており、電気的に直列な状態で使用してもよい負荷に限定される。また、2つの発電層が電気的に直列接続されていることから、各発電層1層分の低い電圧しか負荷に供給できないので、使用可能な負荷が制限されて、適用範囲が限定される。また、負荷への給電電圧が低いので、配線損失が大きくなりやすい。
【0024】
本発明の目的は、光スペクトルの利用率がよく高効率、低コスト、利便性の高い発電システムおよび発電装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記中間電極と接する一方の発電層の負荷に接続される電気取出部と、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0026】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に逆直列接続され、前記中間電極を両側の外部に導出した引出部を設け、一方の発電層の負荷に接続される電気取出部を一方側の引出部に、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部を他方側の引出部に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0027】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
上記の発電システムでは、前記2つの発電層は極性が順方向に直列接続され、前記電力変換装置の一方と接続される前記中間電極への電気取出部と、前記電力変換装置の他方と接続される前記中間電極への電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設けるのが好ましい。
また、前記2つの発電層は極性が逆方向に直列接続され、前記中間電極の引出部は両側の外部に引き出され、前記電力変換装置の一方と接続される電気取出部を一方側の引出部に設け、前記電力変換装置の他方と接続される電気取出部を他方側の引出部に設けるのが好ましい。
【0028】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、前記光起電力素子の一方または他方の発電層の出力を入力とし、電力変換した出力を一方の発電層と他方の発電層の直列接続した出力と並列接続する第1の電力変換装置と、一方の発電層と他方の発電層を直列接続した出力と前記第1の電力変換装置の出力を並列接続した出力を入力とし、電力変換して負荷に給電する第2の電力変換装置を備えたことを特徴とする発電システムにより達成される。
【0029】
これら本発明の発電システムにおいては、前記2つの電力変換装置はそれぞれ接続された発電層の最大出力追従制御することが好ましい。
【0030】
また、前記2つの電力変換装置は、少なくともスイッチング素子を有する主回路と、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路を少なくとも有する制御回路とを備えることが好ましい。
【0031】
また、前記2つの発電層が極性が順方向に直列接続される場合には、前記2つの発電層の直列出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することが好ましい。
【0032】
また、前記2つの発電層が極性が逆方向に直列接続される場合には、前記中間電極を共通電位として前記2つの発電層の出力の一方または両方を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することが好ましい。
【0033】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は電気的に直列接続され、前記2つの発電層は電気的に直列接続部に接続される中間電極を備え、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電する発電システムにおいて、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧の高い発電層の出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0034】
そしてまた、以上本発明の発電システムにおいては、前記2つの電力変換装置は直流−直流昇圧変換装置であることが好ましい。
【0035】
また上記目的は、前記本発明の発電システムを一体的に構成し、前記2つの電力変換装置を前記発電層の電気取出部の近傍に配置したことを特徴とする発電装置により達成される。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態においては、電気的に直列接続した発電層単位の出力を各々の電力変換装置へ入力して、昇圧した出力を並列接続して負荷に給電する構成、あるいは、電気的に直列接続した発電層の1つの出力を第1の電力変換装置に入力し、直列接続の出力と第1の電力変換装置の昇圧した出力を並列にして第2の電力変換装置に入力して昇圧して負荷に給電する構成を有する。
【0037】
上記構成を適用することにより、また2つの発電層は個別に出力制御できるので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まると共に、別々の負荷ではなく1つの負荷に給電でき大幅に利便性が高まる。
【0038】
また、中間電極の導出部分のおよそ同じ場所に各負荷への電気取出部を設けることにより、中間電極には上側発電層の電流と下側発電層の電流が逆方向に流れ、互いにキャンセルされて、実際に流れる電流は2つの発電層の電流の差分となり大幅に低減され、電圧降下を抑制でき発電効率を高めることができる。またこれにより中間電極の透明導電層を大幅に薄くすることが可能になり、低コスト化が可能となる。また透明導電層は薄くかつ1層のみなので光の透過損失をよく低減でき、光利用率を高め発電効率が高めることができる。また2つの発電層は別々の負荷に出力するので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まる。
【0039】
また、2つの発電層を電気的に逆方向に直列接続し、中間電極を両側の外部に導出して2つの引出部を設け、各発電層の各2つの負荷に接続される電気取出部はそれぞれ一方の引出部と他方の引出部に接続する。これにより中間電極には上側発電層の電流と下側発電層の電流が逆方向に流れ、互いにキャンセルされて、実際に流れる電流は2つの発電層の電流の差分となり大幅に低減される。その電流キャンセルの効果は中間電極の両端で最も小さく、中間電極の中程で効果が大きい。これにより電圧降下を抑制でき発電効率を高めることができる。また中間電極の透明導電層を大幅に薄くすることが可能になり、低コスト化が可能となる。また透明導電層は薄くかつ1層のみなので光の透過損失を低減でき、光利用率を高め発電効率が高めることができる。また2つの発電層は別々の負荷に出力するので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まる。
【0040】
また本発明の他の実施の形態においては、2つの電力変換装置をそれぞれ独立して最大出力追従制御(MPPT制御)するよう構成することで、異なる発電特性を有する発電層からそれぞれ最大電力を引き出すことができ、発電効率が高まる。
【0041】
また2つの電力変換装置を昇圧コンバータで構成することにより、負荷に適した所望の電圧に昇圧できるとともに、出力電流が小さくなり負荷までの配線損失が低減できる。1つの発電層の出力は低電圧であるから、昇圧して負荷に給電することよる配線損失低減の効果は非常に大きい。特に昇圧コンバータの昇圧比が大きい場合には配線損失低減の効果は極めて高い。
【0042】
また、電力変換装置の制御電源生成回路において、2つの発電層の直列した電圧を入力する構成においては、制御電源の生成における昇圧比が低くなり、変換損失を低減できる。また、制御電源生成回路を2つ電力変換装置で共用化することもでき、この際には低コスト化、低損失化できる。
【0043】
また2つの電力変換装置を中間電極の各取出部近傍に配置して一体的に構成した発電装置では、配線抵抗を低減でき、本発明の光起電力素子の低電圧、大電流の構成においては配線損失低減の効果は非常に大きい。
【0044】
以下に本発明の発電システムおよび発電装置の構成要素について詳細に説明する。
【0045】
[発電層]
本実施の形態に使用される発電層に特に限定はないが、例えば、pn接合やpin接合を有する単結晶シリコン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルフアスシリコン半導体などが使用でき、また化合物半導体としてはIII−V族化合物、II−VI族化合物、I−III−VI族化合物などを使用でき、種々の発電構造が使用できる。また色素増感型の発電構造やその他の発電構造のものも適用可能である。
【0046】
また、2つの発電層に異なる光波長感度を有するものを組み合わせることで、入射光の光スペクトルを有効に利用することも可能となる。その組合せに限定はないが、入射光側にある上側の発電層のバンドギャップが下側の発電層のバンドギャップよりも広いことが望ましい。また2つの発電層に同じ光波長感度を有する材料を用いることもできる。
【0047】
また、発電層として単一の発電構造を有するものだけでなく、複数の発電構造を積層して電気的に直列に構成したものでもよく、複数の発電構造には同種または異種のものを適宜選択できる。この場合、同一発電層内においてIVミスマッチが生じないよう各発電構造の電流バランスをとることが望ましい。
【0048】
また、発電層は2つだけでなく、発電層を3つまたはそれ以上の場合でも本発明を適用できる。すなわち、各発電層の間にそれぞれ中間電極を備え、各発電層は各中間電極を介して電気的に直列接続され、各中間電極を外部に導出した各引出部を介して、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成するとともに、前記各引出部のほぼ同一の場所からその中間電極の上下の発電層の負荷に給電できるよう構成できる。この場合でも発電層が2つの時と同様に、中間電極ではその両側の発電層の発電電流が逆方向に流れるので、互いにキャンセルされ、電圧降下を低減する効果が得られる。
【0049】
中間電極での上記の電流キャンセル効果を利用しているので、2つの発電層の電流の大きさが極端に異なる(例えば電流の大きさの比が1:10)と電流キャンセル効果が小さい。好ましくは2つの発電層の電流の比は1:2程度に収まるよう構成し、より好ましくはその比を8:10あるいは9:10程度に収まるよう構成する。
【0050】
[上部電極]
本実施の形態に使用される上部電極は、少なくとも透明導電層を備えていればよい。更により効率的に集電するために低抵抗な集電電極を備えるとよく、1つの光起電力素子の面積が大きく発生電流が大きい場合には効果が高い。これらは公知公用の構造を適用して形成できる。透明導電層と集電電極については後で詳述する。
【0051】
上部電極から負荷への配線を接続する電気取出部の位置に特に限定はないが、中間電極の電気取出部の近くに設けると配線長を短くでき、配線抵抗による損失を低減できる。
【0052】
[中間電極]
中間電極も上部電極と同様に発電層からの電流を効率的に集電する透明導電層を備える。更により効率的に集電するために低抵抗な集電電極を設けるとよく、1つの光起電力素子の面積が大きく発生電流が大きい場合には効果が高い。
【0053】
中間電極では流れる電流の大きさが上部電極よりも少ないので、上部電極と比較して、透明導電膜を薄くしたり、集電電極の断面積を小さくして上部からみた集電電極の投影面積を小さくしたりすることができるので、中間電極による光損失が低減でき発電効率が高まるとともに、低コストで形成可能になる。透明導電層と集電電極については後で詳述する。
【0054】
また、上側と下側の発電層で光波長感度が異なる構成では、中間電極において上側の発電層の光波長感度を含む光波長範囲を反射させてもよく、発電効率を高めることができる。
【0055】
なお、中間電極を介して2つの発電層を電気的に直列接続するものにおいては、中間電極の引出部から各負荷への配線をできるだけ負荷の近傍まで共通の電気配線をするよう構成すると、この電気配線では中間電極と同様に上下の発電層の電流が逆方向に流れて互いにキャンセルされて実際に流れる電流が小さくなり、配線損失を低減できる。
【0056】
[下部電極]
本実施の形態に使用される下部電極に特に限定はないが、発電層に対してはオーミックコンタクトとなるような仕事関数を持つことが要求される。
【0057】
材料としては、例えばAl、Ag、Pt、Au、Ni、Ti、Mo、Fe、V、Cr、Cu、ステンレス、真ちゅう、ニクロム、SnO2、In2O3、ZnO、ITO等のいわゆる金属単体または合金、及び透明導電性酸化物(TCO)等が用いられる。
【0058】
一般的な例では、蒸着、スパッタ法により金属膜を形成したり、銀ペーストのスクリーン印刷等により形成したりする。また、光起電力素子が金属基板上に形成する場合には金属基板を下部電極に兼用することができる。
【0059】
また、裏面反射手段を下部電極で兼ねて、下部電極の表面や内部で光を反射させて光の利用率を高めるよう構成できる。さらに、テクスチャー構造を形成して光を乱反射させ、光閉じ込め効果により光の利用率を高めるよう構成できる。
【0060】
下部電極から負荷への配線を接続する電気取出部の位置に特に限定はないが、中間電極の電気取出部の近くに設けると配線長を短くでき、配線抵抗による損失を低減できる。
【0061】
[透明導電層]
発電層で発電された電流を集電するためのもので、アモルファスシリコンのようにシート抵抗が高い半導体の場合に必要であり、結晶系の太陽電池ではシート抵抗が低いため、透明導電層と兼用できる。
【0062】
太陽や白色蛍光灯等からの光を発電層に効率よく吸収させるために光の透過率が85%以上であることが望ましく、さらに、電気的には光で発生した電流を発電層に対し横方向に流れるようにするためにシート抵抗値は100Ω/□以下であることが望ましい。このような特性を備えた材料としては、例えばSnO2、In2O3、ZnO、CdO、CdSnO4、ITO(In2O3+SnO2)などの金属酸化物が挙げられる。
【0063】
上部電極の上部透明導電層では、透明導電膜が反射防止手段を兼ねるように形成できる。
【0064】
[集電電極]
集電電極は、一般的には上部電極の透明導電層上に例えば櫛状あるいは放射状に形成され、透明導電層のシート抵抗の値から好適な幅やピッチが決定される。本発明においては、発電層間の中間電極にも例えば櫛状あるいは放射状に形成され、透明導電層のシート抵抗の値から好適な幅やピッチが決定される。
【0065】
上部電極と中間電極の集電電極のピッチを同一とし、入射光側から見て重なるよう配置することが望ましく、その場合不透明な集電電極による影による損失を最小限に低減できる。
【0066】
また、集電電極は比抵抗が低く光起電力素子の直列抵抗とならないことが要求され、好ましい比抵抗としては10−2Ωcm〜10−6Ωcmである。集電電極の材料としては、例えばTi、Cr、Mo、W、Al、Ag、Ni、Cu、Sn、Pt等の金属またはこれらの合金や半田あるいは導電性の接着剤を表面に塗布した金属線などが用いられる。
【0067】
一般的には上部電極の集電電極(上部集電電極)には、金属粉末と高分子樹脂バインダーがペースト状になった金属ペーストが用いられているが、これに限られたものではない。
【0068】
中間電極の集電電極(中間集電電極)は、上下の発電層を支障なく形成できれば、その形状を特に制限するものではない。例えば、下側発電層として結晶シリコンウェハを用い、ウェハ表面をレーザー光を照射して削ることで所定のピッチと深さの溝を形成し、無電界メッキ法により該溝に集電電極を形成してもよく、これによって透明導電層よりも集電電極の厚さを大きくすることができる。このような構成によれば、透明導電層を薄くすることによる光利用率の向上、集電電極の幅を小さくすることによる光利用率の向上、厚さ増大に伴う集電電極の断面積の増加による配線の低抵抗化などの効果がある。このように集電電極を発電層に埋め込まれる構成は一方の発電層だけでなく、2つの発電層に埋め込まれるよう形成してもよい。
【0069】
[基板]
基板は、発電層がアモルファスシリコンのような薄膜の場合に、発電層を機械的に支持する部材であり、かつ電極としても使われる。従って、基板は、半導体層を形成する時の加熱温度に耐える耐熱性が要求されるが、導電性のものでも電気絶縁性のものでもよい。
【0070】
導電性の材料としては、例えばFe、Ni、Cr、Al、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb等の金属またはこれらの合金、例えば真ちゅう、ステンレス鋼等の薄板及びその複合体やカーボンシート、亜鉛メッキ鋼板が挙げらる。また、電気絶縁性材料としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ボリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、エポキシ等の耐熱性合成樹脂のフィルムまたはシートまたはこれらとガラスファイバー、カーボンファイバー、ほう素ファイバー、金属繊維等との複合体、及びこれらの金属の薄板、樹脂シート等の表面に異種材質の金属薄膜及び/またはSiO2、Si3N4、Al2O3、AlN等の絶縁性薄膜をスパッタ法、蒸着法、鍍金法等により表面コーティング処理を行ったものおよび、ガラス、セラミックス等が挙げられる。
【0071】
発電層が単結晶シリコンや多結晶シリコンの場合、支持基板を設けず、単結晶ウエハや多結晶ウエハが基板の役目をする。単結晶ウエハは、CZ法で引き上げられたシリコンインゴットを切断する方法で得られる。多結晶ウエハの場合は、キャスト法により得られたシリコンインゴットを切断する方法や、リボン法によりシート状の多結晶を得る方法等により形成される。
【0072】
[端子部材]
端子部材は前記各電極と電気接続して出力端子を形成する部材である。端子部材は電極、好ましくは集電電極に対してレーザー溶接、導電性接着剤、ろう付けなどにより電気的に低抵抗となるように、また機械的に強固に取着される。また、絶縁両面粘着テープと集電電極上にプレスにより取着される。この端子部材に求められる電気的性能、材料などは前記集電電極とほぼ同じである。
【0073】
また、電力変換装置あるいはインバータとの接続のための端子部材が必要な場合は、レーザー溶接、導電性接着剤、ろう付けなどの方法で電極に接続される。
【0074】
[被覆材]
通常、光起電力素子が使用環境において発電性能を維持できるよう被覆材を設けるが、公知公用のものを適用できる。一般に被覆材は、大きく分類して最表面被覆材、充填材、最裏面被覆材の3種類に分類される。
【0075】
[最表面被覆材]
最表面被覆材に要求される特性としては透光性、耐候性があり、汚れが付着しにくいことが要求される。材料としてガラスやポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリ3フッ化エチレン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂フィルムなどの耐候性透明フィルムを用いることができるが、これに限られたものではない。耐候性透明フィルムでは、充填性が良くなり、軽量化が図れ、衝撃により割れない上に、フィルム表面にエンボス処理を施すことで、太陽光の表面反射が眩しくないという効果も生まれる。充填剤との接着面には、充填剤が接着しやすいようにコロナ放電処理などの表面処理を施すこともできる。ガラスでは透過率のよい、いわゆる白板ガラスが好ましい。機械的強度を高め割れ難くした強化ガラスがよく用いられる。また、ガラスを基板と兼ねる構成もある。
【0076】
[充填材]
充填材に要求される特性としては、耐候性、熱可塑性、熱接着性、光透過性が挙げられる。材料としては、EVA(酢酸ビニル−エチレン共重合体)、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素化ポリイミド樹脂などの透明な樹脂を使用することができるがこれに限られたものではない。上記充填材に架橋剤を添加することにより、架橋することも可能である。また光劣化を抑制するために、紫外線吸収剤が含有されていることが望ましい。また、耐クラック性を向上させるために、該充填材中にガラス繊維等の無機物を含有させることもできる。
【0077】
[最裏面被覆材]
最裏面被覆材は、光起電力素子の裏面側を被覆して光起電力素子と外部の間の電気的絶縁性を保つために使用する。要求される品質は、充分な電気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久性に優れ、衝撃、引っ掻き、熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。好適に用いられる材料としてはナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0078】
充填材だけでも電気的絶縁性を保つことはできるが、厚さにばらつきがおきやすいため、膜厚の薄い部分あるいはピンホール部分においては、光起電力素子と外部の間でのショートが発生する恐れがある。最裏面被覆材はそれを防止するために使用する。
【0079】
また、最裏面被覆材に金属鋼板を使用することも可能である。材質は例えばステンレス板、メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板などを使用できるがこれに限られたものではない。この場合、光起電力素子と外部の間の電気的絶縁性を保つのは困難であるため、光起電力素子と金属鋼板との間に絶縁フィルムを介在させることにより裏面側被覆材を構成する。このときの絶縁フィルムとしてはナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0080】
[電力変換装置]
電力変換装置は、直流電力を所望の電力に変換する主回路、並びに、電力変換の起動/停止、太陽電池の動作点の最適化、運転モードなどを制御する制御回路、保護回路、通信回路、入出力端子などから構成され、2つの電力変換装置の出力は並列接続して、負荷へ接続されるかあるいはインバータに入力し負荷で使用されるかあるいは系統連系される。
【0081】
電力変換装置は、基本構成としてコンバータやインバータでもよく、また、入出力の絶縁、非絶縁を問わず、2つの電力変換装置の出力が並列接続できる主回路であればよい。コンバータであれば出力の並列化を簡易に構成できるので小型化、低コスト化でき好ましい。
【0082】
本発明の電力変換装置を昇圧コンバータとし、例えば160Vや320Vに昇圧して出力すれば、系統連系インバータで利用でき発電層の利用率を高めることができ、また、系統連系インバータなどの負荷までの配線損失を大幅に低減でき、低コストで作業性の高い配線材を使用でき、好ましい。また、本発明の光起電力素子は直列化したうえで高い発電性能が得られるよう構成することが難しいので、低電圧、大電流の光起電力素子の出力に昇圧コンバータを設けることによる配線損失を低減の効果は非常に大きい。
【0083】
主回路としては、絶縁、非絶縁を問わず公知公用の様々な回路構成を用いることができる。制御回路は、例えば、CPU、PWM波形制御回路、最大電力追従制御回路、制御電源生成回路、周波数・電圧基準発生器およびスイッチング制御回路などを備える。また、制御回路は、通信線などを介して外部から操作できるようにしてもよく、制御回路の一部機能を電力変換装置外に配置して、複数の電力変換装置を一括制御することもできる。
【0084】
本発明の電力変換装置においては、構造をできるだけ簡素化しコストダウンと信頼性の向上を図るために、制御回路としては、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路を少なくとも有する構成であることが好ましい。
【0085】
また本発明の電力変換装置においては、コストダウンと信頼性の向上を図るために、制御回路としては、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および可変デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路と最大電力追従回路を少なくとも有し、最大電力追従回路でデューティを調整できる構成であることが好ましい。
【0086】
また、主回路としては、上記スイッチング素子駆動回路によりON/OFFされるスイッチング素子と、所定の巻数比で作成されたトランスを有することが好ましい。また、スイッチング素子は導通損失を抑制するため導通電流に応じて導通状態が低抵抗のものが望ましいが、入力電圧が大変低いのでMOSFETが好適である。
【0087】
また、2つの電力変換装置の巻数比を各発電層の最大出力動作点電圧に逆比例するよう作成するとよく、電力変換装置の変換効率が高まり、ほぼ同じデューティで動作することで制御回路の簡素化できるメリットがある。
【0088】
また、光起電力素子の2つの発電層の各出力を入力する各電力変換装置のスイッチングトランスの昇圧比がそれぞれ接続される発電層の最大出力動作点電圧に逆比例となる構成であることが好ましい。
【0089】
さらに電力変換装置の出力に接続される負荷として系統連系インバータなどの電力変換装置を用い、この系統連系インバータで最大電力追従制御を行えば、2つの発電層から最大電力を取り出し発電効率を高めることができる。
【0090】
さらに複数の光起電力素子の電力変換装置の出力が並列接続されたシステムでは、後段の1つの系統連系インバータで一括して全ての光起電力素子の各発電層を最大出力動作点を動かすことができる。
【0091】
本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、一方の電力変換装置のプラス入力端と他方の電力変換装置のマイナス入力端が同電位となる。入出力が非絶縁の場合、例えば同電位のラインを基準に片方だけ反転増幅するよう構成する。入出力を絶縁する構成では、2つの電力変換装置を同じ回路方式で構成できるメリットがある。絶縁手段には特に制限はないが、高周波駆動の絶縁トランスが好適である。
【0092】
また、本発明の電力変換装置の制御電源生成回路は、トランス方式、チョッパ方式、スイッチドキャパシター方式など公知公用の回路方式を使用できる。チョッパ方式であれば、光起電力素子からの任意の入力電圧において所望の制御電源電圧を簡易な構成で高効率かつ安価に構成できる。
【0093】
また、本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を光起電力素子の上部電極と下部電極からとり、電力変換して2つの異なるグランド電位の出力を各電力変換装置の制御電源生成回路として構成するとよい。この場合、1つの発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、2つの発電層の直列接続した電圧を利用することにより大幅に改善される。また1つの制御電源生成回路で済むので、小型化、低コスト化できる。制御電源生成回路の回路方式は特に制限はないが、出力巻線を2つ有するトランスを備え、各出力巻線の出力を整流して利用することが好ましい。
【0094】
また、本発明の2つの発電層が電気的に逆直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を一端は共通電位である中間電極からとり、もう一端を光起電力素子の上部電極および/または下部電極からとり、前記共通電位を基準に電力変換してその出力を並列に各電力変換装置の制御電源生成に供給するよう構成するとよい。この場合、制御電源生成回路は1つで済み、また昇圧チョッパ方式などの簡単な回路で構成できるので、小型化、低コスト化できる。また、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧が高い発電層からとるよう構成すると、発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、少なくとも電圧が高い方の発電層の電圧を利用することにより大幅に改善される。
【0095】
また、本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧が高い発電層からとり、電力変換してその出力を並列に各電力変換装置の制御電源生成に供給するよう構成するとよい。この場合、発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、少なくとも電圧が高い方の発電層の電圧を利用することにより大幅に改善される。また、制御電源生成回路は1つで済み、また昇圧チョッパ方式などの簡単な回路で構成できるので、小型化、低コスト化できる。また、前記2つの発電層が電気的に順方向に直列接続されている場合には、前記の電圧が高いほうの発電層を含む前記2つの発電層の直列出力を、前記制御電源生成回路の入力とすると、制御電源生成回路の起動性の向上、変換効率の向上という点でよりよい。
【0096】
また、電力変換装置は光起電力素子からの出力を低損失に入力するために光起電力素子近傍に設置されることが望ましく、光起電力素子に直接付着することが望ましい。本発明の光起電力素子は直列化して効率な発電する構成が難しいことから、低電圧である発電層の出力を効果的に利用するうえでその効果は大きい。
【0097】
また、電力変換装置をチップ化し、光起電力素子の製造工程中に表面配線部材、中間配線部材および導電性基板に電気的接続を行うことにより、電力変換装置を光起電力素子に接続する一連の作業を簡略化することもできる。
【0098】
また、電力変換装置の外装材はその使用条件に応じて、耐熱性、耐湿性、耐水性、電気絶縁性、耐寒性、耐油性、耐候性、耐衝撃性、防水性などの性能を有する必要がある。また、太陽電池セル集合体あるいは支持体などに強固に固定するために好ましくは接着剤との接着性が良い材質が良い。
【0099】
上記の要素を考慮にいれると外装材としてはプラスチックでは例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、変性PPO(PPE)、ポリエステル、ポリアリレート、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ナイロンなどの樹脂、エンジニアリング・プラスチック等がある。また、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性プラスチックも使うことができる。
また、電力変換装置を太陽電池セル集合体の受光面側に取り付ける場合には、耐紫外線性向上の為に、顔料としてカーボンブラックを用いる、あるいは紫外線を吸収する樹脂塗料を表面に塗布することが好ましい。
【0100】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明の特徴的な点を詳細に説明する。
【0101】
[第1実施例]
図1は本発明の発電システムの構成図である。まず、本発電システムに用いられる光起電力素子1を図2に示す模式断面図を用いて説明する。
【0102】
光起電力素子1は、入射光側から順に、上部電極14、発電層11、中間電極13、発電層12、下部電極15が積層して構成されている。発電層11および発電層12はともに入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層11と発電層12とは中間電極13を介して電気的に直列接続される。
【0103】
発電層11および発電層12は、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。
【0104】
中間電極13は図2中左側に導出して引出部6を形成し、昇圧コンバータ31および昇圧コンバータ32に接続するための共通の電気取出部7を備える。中間電極13、上部電極14および下部電極15には具体的には図示されていない各出力端子を図2中の左側に設けて、これらを介して配線されて昇圧コンバータに接続される。発電層11および発電層12で発電した電流は、上部電極14、中間電極13および下部電極15を図2中横方向に集電され、出力端子に出力される。
【0105】
発電層11の出力は上部電極14および中間電極13により昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層12の出力は中間電極13および下部電極15により昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0106】
上記構成の光起電力素子1では中間電極13での電流を大幅に低減できるが、これについて図3を用いて説明する。図3のグラフは、横軸に図2の横方向の場所を表し、図2の左側が図3の左側に対応する。縦軸はその場所における中間電極13での横方向に流れる電流を表し、図2中の右方向に流れる電流をプラスとして示している。
【0107】
発電層11による電流i1は図3の点線で示される。発電層11の電流は左端に集電され、中間電極13を右方向に流れるので、電流i1は左端で電流I1、右端でゼロの分布となる。
【0108】
また、発電層12による電流i2は図3の1点鎖線で示される。発電層12の電流も同じく左端に集電され、中間電極13を左方向に流れるので、電流i2は左端で電流−I2、右端でゼロの分布となる。
【0109】
発電層11および発電層12が同時に発電すると、中間電極13には電流i1と電流i2が同時に流れ足し合わされるが、電流i1と電流i2の流れる向きが逆方向であるので互いにキャンセルされて、図3の実線で示される電流i3が流れることになる。図3の場合、I2>I1なので、中間電極13を左向きに電流が流れ、その左端では大きさI3=I2−I1の電流が流れる。
【0110】
このように、中間電極13に流れる電流が大幅に低減できることが分かる。これにより、中間電極13を薄くすることができ、光透過損失の低減と低コスト化ができる。また、図示されていない中間電極13に集電電極を備える場合には、集電電極の断面積を低減でき、集電電極の幅を小さくすることを発電層12への光量が増え発電効率が高まる。
【0111】
さらに、発電層11と発電層12は別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層11と発電層12の電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。
【0112】
なお、本実施例では、引出部6あるいは電気取出部7はそれぞれ1つのみ備えるが、これに限定するものでなく、例えば図2の左右両側に設けてもよく、中間電極13の2つの昇圧コンバータ31、32への取り出し場所がおよそ同一であることが好ましい。
【0113】
上記光起電力素子1を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層11の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層12の出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0114】
昇圧コンバータ31、32は、図4に示すような構成である。すなわち、入力電力は平滑コンデンサ33で平滑されるとともにスイッチング手段34により高周波電力に変換されてトランス35に入力され、トランス35にて昇圧および絶縁を行い、その出力を整流手段36により整流して昇圧された直流電力に変換する。後段の系統連系インバータ41の動作に適する電圧まで昇圧できるようスイッチング手段34のデューティとトランス35の巻数比とを考慮して構成する。
【0115】
系統連系インバータ41は、図5に示すような構成である。すなわち、入力電力は平滑コンデンサ42で平滑されるとともにスイッチング手段43により電力変換されて連系リアクトル44を通じて滑らかな電流を出力し、連系リレー45を通じて商用電力系統51に出力される。
【0116】
本実施例では昇圧コンバータ31、32の図示していない制御回路の低コスト化と信頼性の向上を図るため、制御回路は、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。そして、コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層11および12がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2にある場合に、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm1×D1×N1=Vpm2×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層11および12の異なる最大出力動作点電圧が昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0117】
2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、昇圧コンバータ側に写像された特性の最大出力動作点電圧で動作する。すなわち各発電層11および12は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0118】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0119】
また、各昇圧コンバータを固定デューティでスイッチングするとともに適切なトランス巻数比で構成することにより、各発電層の発電効率を最大限引き出しつつ、制御回路のコスト低減と信頼性向上が図れる。
【0120】
本実施例では固定デューティにより構成したが、可変デューティとしてもよく、その場合は後段の系統連系インバータの制御動作と干渉が起きないよう組み合わせて構成する。この構成においても、各発電層を最適動作点で動作させることができる。
【0121】
また本実施例では、系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御しているが、これに限らず、出力電流指令値を制御するなど、他の構成も適用できる。
【0122】
[第2実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図6は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては、発電層12の発電電流が発電層11よりも大きいものとして構成している。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0123】
図6の発電システムでは、光起電力素子1、昇圧コンバータ31および32の接続関係が実施例1とは異なる。昇圧コンバータ31の入力端には発電層12の出力が接続され、昇圧コンバータ31の出力は発電層11と発電層12を直列接続した出力と並列に接続される。昇圧コンバータ32の入力端には、発電層11と発電層12を直列接続した出力と昇圧コンバータ31の出力が並列に入力されるよう接続される。2つの昇圧コンバータ32の出力は、系統連系インバータ41の入力端に接続される。
【0124】
上記構成の発電システムでは、昇圧コンバータ31で発電層12の出力電圧を昇圧して、発電層11と発電層12を直列接続した出力と並列接続して1つの出力とし、これを昇圧コンバータ32にて更に高い電圧に昇圧して系統連系インバータ41に給電している。
【0125】
コンバータ31が固定デューティD1で動作し、各発電層11および12がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2にある場合に、昇圧コンバータ31の出力電圧Vo1が2つの発電層の最大出力動作点電圧の和Vpm1+Vpm2同じとなるよう、コンバータ31のトランス35の巻数比N1を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm2×D1×N1=Vpm1+Vpm2となるよう構成する。これにより、発電層12の最大出力動作点電圧が昇圧コンバータ31の出力側に発電層11と12を直列接続したものと同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0126】
これにより、発電層12の発電電流のうち、発電層11の発電電流の分は、発電層11と12の直列接続したものとして出力して昇圧コンバータ32に入力される。また、発電層12の発電電流のうち発電層11の発電電流を超過する分については、発電層12の1層の出力として出力して昇圧コンバータ31に入力され、昇圧コンバータ31にて昇圧して昇圧コンバータ32に入力される。これにより、各発電層11および12が各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0127】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0128】
また、光起電力素子1の発電電力の多くは2つの発電層11と12の直列接続した高い電圧を直接的に昇圧コンバータ32で昇圧するので、昇圧コンバータ32の昇圧比を実施例1の昇圧コンバータと比較して小さくでき、高効率化しやすいメリットがある。
【0129】
また、昇圧コンバータ31の昇圧比は1〜3程度と比較的低いので、昇圧コンバータ31は高効率化しやすい。また、昇圧コンバータ31が変換する電力は、その後段の昇圧コンバータ32でも昇圧され電力変換が2回行われて連系インバータ41へ供給されるが、光起電力素子1から直接昇圧コンバータ32へ供給される電力と比べると割合は小さいので、変換時の損失の影響は小さくなる。なお、本実施例では、昇圧コンバータ31は絶縁トランスを用いた方式で構成したが、上述の通り昇圧コンバータ31の昇圧比は比較的低いのでチョッパー方式でも高効率に構成できる。
【0130】
また、2つの昇圧コンバータの入力端のマイナス側が同電位であるので、制御電源生成回路および/または制御回路を共用化し易く、低コスト、低損失化できる。
【0131】
[第3実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図7は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0132】
図7の発電システムは、光起電力素子1の発電層12の極性が実施例1とは逆になっており、発電層11と発電層12とは中間電極13を介して逆方向に直列接続される。また、中間電極13は両側に引出部を導出し、光起電力素子1の両側に電気接続部を設ける。
【0133】
また、昇圧コンバータ31の入力端のプラス側は上部電極14に、昇圧コンバータ32の入力端のプラス側は下部電極15に接続される。昇圧コンバータ31および32の入力端のマイナス側は共に中間電極13に接続されるが、それぞれ両側の電気接続部に別々に接続される。このように、昇圧コンバータ31の入力端には発電層11の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層12の出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。
【0134】
上記構成では、発電層11から昇圧コンバータ31を介して中間電極13を流れる電流と、発電層12から昇圧コンバータ32を介して中間電極13を流れる電流は、中間電極13中では逆向きに流れるので、互いに打ち消しあって実際に中間電極13中に流れる電流が低減され、中間電極13での配線損失を低減できる。中間電極13の両側で電流が極大化し、中央よりの1箇所でゼロとなり、その位置は2つの発電層11と12の出力電流により定まる。
【0135】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0136】
また、2つの昇圧コンバータの入力端のマイナス側が略同電位であるので、制御電源生成回路および/または制御回路を共用化し易く、低コスト、低損失化できる。
【0137】
[第4実施例]
本実施例は昇圧コンバータ31および32の制御電源生成回路に関わり、図8を用いて説明する。
【0138】
制御電源生成回路52は、平滑コンデンサ53、スイッチング手段54、トランス55、整流手段56a、56bからなる。制御電源生成回路52の入力端のプラス側は光起電力素子1の上部電極14へ、マイナス側は光起電力素子1の下部電極15へ接続する。トランス55は2つの二次巻線を備え、それぞれ整流手段56a、56bに接続され、別々の制御電源を昇圧コンバータ31、32に供給するよう接続される。
【0139】
上記構成の制御電源生成回路52を備える発電システムでは、各昇圧コンバータへ入力される電圧とは必ずしも同じではない2つの発電層11と12の直列接続した電圧を入力とし、昇圧して制御電源を生成するので、昇圧比が低くなり制御電源での損失が低減できる。また、制御電源生成回路を各昇圧コンバータと共用化することで、制御電源生成回路の損失の抑制と低コスト化に寄与する。よって、発電システムを高効率化、低コスト化できる。
【0140】
また、この他に図9に示すように、制御電源生成回路52は2つの発電層11と12の直列接続した電圧を入力とし、昇圧コンバータ31および32に共通の電源を供給できるようにも構成可能であり、この場合には図8の構成と比べて、制御電源生成回路52を低コスト化、低損失化、小型化できるメリットがある。
【0141】
[第5実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図14は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては光起電力素子150の構成が実施例1の光起電力素子1と異なる。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0142】
図14中に示した本発電システムに用いられる光起電力素子150の模式断面図を用いて説明する。
【0143】
光起電力素子150は、入射光側から順に、上部電極155、発電層151、中間電極154、発電層152、発電層153、下部電極156が積層して構成されている。発電層151、発電層152および発電層153はいずれも入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層151と発電層152とは中間電極154を介して電気的に直列接続され、発電層152と発電層153とは直接的に電気的に直列接続される。
【0144】
発電層152と発電層153とは、同じ波長感度特性を備える。また、発電層151と、発電層152及び発電層153とは、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう、異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。一例として、発電層151をアモルファスシリコン、発電層152及び発電層153を微結晶シリコンで構成できる。
【0145】
その他の上部電極155、中間電極154、下部電極156については、実施例1の上部電極14、中間電極13、下部電極15と同様に構成する。
【0146】
発電層151の出力は、上部電極155および中間電極154を介して昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層152及び発電層153の直列出力は、中間電極154および下部電極156を介して昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0147】
発電層151の出力と、発電層152及び発電層153の直列出力とは、別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層151と、発電層152及び発電層153との電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。発電層152と発電層153は同じ光波長感度であるため電流バランスをとるのは比較的容易であり、十分に光利用率は高めることができる。
【0148】
上記光起電力素子150を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層151の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層152及び発電層153の直列出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0149】
本実施例では、実施例1と同様に固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層151、発電層152及び発電層153がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2、Vpm3にある場合に、発電層152と発電層153は電流バランスを取っているので、発電層152と発電層153の直列出力の最大出力動作点電圧はVpm2+Vpm3となるが、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm1×D1×N1=(Vpm2+Vpm3)×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層151の出力と、発電層152と発電層153の直列出力の、異なる最大出力動作点電圧が昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0150】
また実施例1と同様に、2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、各発電層151、152、153は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0151】
また、発電層152と発電層153の直列接続して出力することで、発電層152と発電層153の出力電流が低減し、出力電圧が高くなるので、光起電力素子150と昇圧コンバータ32での導通損失を低減でき、光起電力素子では一つの発電層の電圧が1V前後と低いので、その効果は大きい。
【0152】
また、昇圧コンバータ32に入力される電圧が高くなり、昇圧コンバータ32での昇圧比が低減できるので、昇圧コンバータ32を高効率化しやすいメリットがある。
【0153】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0154】
また、光起電力素子から昇圧コンバータへの出力が低電流化、高電圧化されるので、光電力素子及び昇圧コンバータの低導通損失化、高効率化が図れる。
【0155】
また、昇圧コンバータ31、32の制御電源生成回路(不図示)において、光起電力素子150の両端の上部電極155と下部電極156から3つの発電層151、152、153の直列出力を入力する構成とすると、制御電源生成回路に入力する電圧が高くなり、昇圧比が低減され、制御電源生成回路での損失を低減できる。また、制御電源生成回路内の制御電源を生成動作のための発振回路において、1つの発電層または2つの発電層の直列出力した程度の低い電圧では、動作可能な回路構成、プロセス、動作条件が限定されるが、3つの発電層の直列出力する比較的高い電圧では動作可能な回路構成、プロセス、動作条件の制限が緩和されて、安価に構成でき、安定的に動作できるメリットがある。
【0156】
また、本実施例では、発電層152と発電層153は同じ波長感度特性としたが、異なる波長感度特性でもよく、電流バランスを取れるものであればよい。また、発電層の一例として、発電層151がアモルファスシリコン、発電層152と発電層153が微結晶シリコンと挙げたが、これに限定するものではなく、種々構成できる。
【0157】
[第6実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図15は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1や実施例5の図14と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては光起電力素子160の構成が実施例1の光起電力素子1や実施例5の光起電力素子150と異なる。以下、実施例1、5と異なる点について説明する。
【0158】
図15中に示した本発電システムに用いられる光起電力素子160の模式断面図を用いて説明する。
【0159】
光起電力素子160は、入射光側から順に、上部電極166、発電層161、発電層162、中間電極165、発電層163、発電層164、下部電極167が積層して構成されている。発電層161、発電層162、発電層163および発電層164はいずれも入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層162と発電層163とは中間電極165を介して電気的に直列接続され、発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164とをそれぞれ直接的に電気的に直列接続される。
【0160】
発電層161と発電層162とは、同じ波長感度特性を備え、発電層163と発電層164とは、同じ波長感度特性を備える。また、発電層161及び発電層162と、発電層163及び発電層164とは、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう、異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。一例として、発電層161及び発電層162をアモルファスシリコン、発電層163及び発電層164を微結晶シリコンで構成できる。
【0161】
その他の上部電極166、中間電極165、下部電極167については、実施例1の上部電極14、中間電極13、下部電極15と同様に構成する。
【0162】
発電層161と発電層162の直列出力は、上部電極166および中間電極165を介して昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層163及び発電層164の直列出力は、中間電極165および下部電極167を介して昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0163】
発電層161及び発電層162の直列出力と、発電層163及び発電層164の直列出力とは、別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層161及び発電層162と、発電層163及び発電層164との電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164はそれぞれ同じ光波長感度であるため電流バランスをとるのは比較的容易であり、十分に光利用率は高めることができる。
【0164】
上記光起電力素子160を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層161と発電層162の直列出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層163及び発電層164の直列出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0165】
本実施例では、実施例1、5と同様に固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層161、発電層162、発電層163及び発電層164がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2、Vpm3、Vpm4にある場合に、発電層161と発電層162は電流バランスを取っているので、発電層161と発電層162の最大出力動作点電圧はVpm1+Vpm2となり、発電層163と発電層164は電流バランスを取っているので、発電層163と発電層164の直列出力の最大出力動作点電圧はVpm3+Vpm4となるが、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=(Vpm1+Vpm2)×D1×N1=(Vpm2+Vpm3)×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層161と発電層162の直列出力の最大出力動作点電圧Vpm1+Vpm2と、発電層163と発電層164の直列出力の最大出力動作点電圧Vpm3+Vpm4は、昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0166】
また実施例1、5と同様に、2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、各発電層161、162、163、164は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0167】
また、実施例5では2つの発電層の直列出力を1セット備えたが、本実施例では2つの発電層の直列出力を2セット備えており、光起電力素子の低電流化・高電圧化による光起電力素子160と2つの昇圧コンバータの導通損失を低減の効果が更に高まる。
【0168】
また、いずれの昇圧コンバータも入力される電圧が高くなり、昇圧コンバータでの昇圧比低減化による高効率化が更に高まるメリットがある。
【0169】
また、昇圧コンバータ31、32の制御電源生成回路(不図示)において、光起電力素子160の両端の上部電極166と下部電極167から4つの発電層161、162、163、164の直列出力を入力する構成とすると、制御電源生成回路に入力する電圧が更に高くなり、昇圧比が低減され、制御電源生成回路での損失を低減できる。また、制御電源生成回路内の制御電源を生成動作のための発振回路において、2つの発電層の直列出力した程度の低い電圧では、動作可能な回路構成、プロセス、動作条件が限定されるが、4つの発電層の直列出力する比較的高い電圧では動作可能な回路構成、プロセス、動作条件の制限が緩和されて、更に、安価に構成でき、安定的に動作できるメリットがある。また、制御電源の一部または全部を4つの発電層の直列出力する電圧を直接入力するよう構成することもでき、より安価で、制御電源生成回路での損失を低減できるメリットがある。
【0170】
また、本実施例では、発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164は、それぞれ同じ波長感度特性としたが、発電層161と発電層162及び/または発電層163と発電層164は異なる波長感度特性でもよく、電流バランス取れるものであればよい。また、発電層の一例として、発電層161と発電層162がアモルファスシリコン、発電層163と発電層164が微結晶シリコンと挙げたが、これに限定するものではなく、種々構成できる。
【0171】
また、以上のように実施例で述べた光起電力素子の取り出し構成が、1つの発電層+1つの発電層、1つの発電層+2つの発電層、2つの発電層+2つの発電層に限定するものでなく、2つの発電層+3つの発電層、1つの発電層+2つの発電層+2つの発電層など種々変形できる。
【0172】
【発明の効果】
本発明の発電システムでは以下の効果がある。
1.各発電層の光利用率を最大限に高めるよう各発電層を構成し出力される電力を1つの負荷で利用でき、光起電力素子の発電効率が高まるとともに利便性が非常に高まる。
2.各発電層から最大出力を取り出すことができ、発電効率が高まる。
3.昇圧コンバータを用いる場合、配線抵抗での損失を大幅に低減でき、発電効率が高まる。特に本発明の光起電力素子を用いたシステムでは配線損失の低減の効果は非常に大きい。
【0173】
また、本発明の発電装置では以下の効果がある。
4.電力変換装置−光起電力素子間の配線抵抗を最小限に抑制することから、配線損失を低減できる。特に発電層の電圧が低いことからその効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電システムの一構成例を示す模式図である。
【図2】光起電力素子の一構成例を示す模式断面図である。
【図3】光起電力素子の動作を説明するための図である。
【図4】昇圧コンバータの一構成例を示す図である。
【図5】系統連系インバータの一構成例を示す図である。
【図6】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図7】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図8】制御電源の一構成例を示す図である。
【図9】制御電源の別の構成例を示す図である。
【図10】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図11】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図12】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図13】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図14】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図15】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光起電力素子
6 引出部
7 電気取出部
11 発電層
12 発電層
13 中間電極
14 上部電極
15 下部電極
21 負荷
22 負荷
31 昇圧コンバータ(電力変換装置)
32 昇圧コンバータ(電力変換装置)
33 平滑コンデンサ
34 スイッチング手段
35 トランス
36 整流手段
41 系統連系インバータ
42 平滑コンデンサ
43 スイッチング手段
44 連系リアクトル
45 連系リレー
51 商用電力系統
52 制御電源生成回路
53 平滑コンデンサ
54 スイッチング手段
55 トランス
56 整流手段
101 発電層
102 電極
103 電極
111 発電層
112 発電層
113 電極
114 電極
121 発電層
122 発電層
123 電極
124 電極
125 電極
126 電極
127 絶縁層
131 発電層
132 発電層
133 電極
134 電極
135 電極
150 光起電力素子
151 発電層
152 発電層
153 発電層
154 中間電極
155 上部電極
156 下部電極
160 光起電力素子
161 発電層
162 発電層
163 発電層
164 発電層
165 中間電極
166 上部電極
167 下部電極
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽光などの光を入射して発電する光起電力素子を用いた発電システムおよび発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題に対する意識の高まりが、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出に伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻で、クリーンなエネルギーヘの希求はますます強まってきている。太陽電池は現在のところ、その安全性と扱いやすさから、クリーンなエネルギー源として期待のもてるものだということができる。
【0003】
太陽電池に用いられる光起電力素子の代表的な構造には、以下のようなものがある。
【0004】
第1の構造として、図10に示された断面図のように、1つの発電層101を備え、この発電層の両面に電極102、103を取り付け出力するものである。発電層101に用いられる材料には、単結晶シリコン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルファスシリコン、化合物半導体など種々のものが用いられている。この構造では発電層が1つだけでよく、製造工程が少ない。
【0005】
通常受光面側の電極102には透明導電膜が用いられ、さらに部分的に金属電極バスも用いることもある。もう一方の電極103は、電極102と同様の構造の他にも、全面に金属導電層を設けたり、金属基板を金属導電層として兼用したりするなどの構造がある。
【0006】
発電層101の出力は電極102と電極103を通じて負荷21に供給される。
【0007】
第2の構造として、図11に示された断面図のように、2つの発電層111、112を積層して電気的に直列接続し、2つの発電層の両面に電極112、114を取り付け出力するものである。
【0008】
2つの発電層111、112の材料としては、第1の構造と同様のものが挙げられるが、発電層111と発電層112とで光波長感度の異なる材料を用いると光スペクトルの利用率が高まり、変換効率の向上に寄与するメリットがある。2つの発電層111、112は直列接続されているので、IVミスマッチが生じないよう2つの発電層111、112の電流バランスが取れるよう構成する。電極113、114については第1の構造と同様となる。
【0009】
発電層111と発電層112が直列接続された出力は、電極113と電極114を通じて負荷21に供給される。
【0010】
また図11では発電層が2つの場合を示したが、3つ以上の発電層が積層され電気的に直列接続されて出力する構成も知られている。
【0011】
第3の構造として、図12に示された断面図のように、2つの発電層121、122を有し、発電層121の両面に電極123、124を設け、発電層122の両面に電極125、126を設け、電極124と電極125の間に絶縁層127を設けて積層した構成をとる。発電層121と発電層122は絶縁層127により電気的絶縁される。
【0012】
2つの発電層121、122の材料は第2の構造と同様である。光波長感度の異なる材料を用いることで光スペクトルの有効利用ができるのは第2の構造と同じであるが、この構成では2つの発電層121、122は電気的に直列接続せずに独立に使用できるので、IVミスマッチは発生せず、2つの発電層111、112の電流バランスを考慮することは必要ない。
【0013】
最上部の電極123と最下部の電極126は第1の構造と同様になる。絶縁層127の両面に位置する電極124と電極125は、第1の構造の電極102と同様に、透明導電層を備え、さらに部分的に金属電極バスも用いるよう構成できるが、絶縁層127や発電層121、122を積層することを考慮して構成する必要がある。
【0014】
発電層121の出力は電極123と電極124を通じて負荷21に供給され、発電層122の出力は電極125と電極126を通じて負荷22に供給され、それぞれの発電層の出力は別々の負荷に給電される。
【0015】
第4の構造として、図13に示された断面図のように、2つの発電層131、132を有し、発電層131の両面に電極133、134を設け、発電層132の両面に電極134、135を設け、電極134は2つの発電層131、132で共用される構成をとる(例えば、特許文献1参照。)。発電層121と発電層122は電気的に直列接続される。
【0016】
発電層131の出力は電極133と電極134を通じて負荷21に供給され、発電層132の出力は電極134と電極135を通じて負荷22に供給され、それぞれの発電層の出力は別々の負荷に給電される。
【0017】
2つの発電層131、132の材料は第2、第3の構造と同様である。光波長感度の異なる材料を用いることで光スペクトルの有効利用ができるのは第2、第3の構造と同じであるが、この構成では2つの発電層131、132は電気的に直列接続ではあるが別々の負荷に接続して独立に使用できるので、IVミスマッチは発生せず、2つの発電層の電流バランスを考慮することは必要ない。また、第3の構造と比較して、2つの発電層の間にある電極の1層と絶縁層1層が不要である。
【0018】
【特許文献1】
特開昭57−153478公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の光起電力素子には以下の欠点がある。
【0020】
第1の構造では、発電層に1つの材料のみを用いるので、光波長感度が限られ、光スペクトルが有効利用できないという問題がある。
【0021】
第2の構造では、2つの発電層の電流バランスを取ろうとすると、必ずしも各発電層がフルに光スペクトルを利用できないという問題がある。
【0022】
第3の構造では、絶縁層127の両面に接する2つ電極を発電電流に対して十分低抵抗に形成する必要があることから電極124、125の透明導電層を厚く形成する必要がある。透明導電膜は透明とはいっても透過損失率は0%ではないので、透明導電膜が厚くなるとその下側の発電層122への光量が低下するという問題がある。また、厚い透明導電層を形成するのはコストが高くなるという問題がある。部分的に金属電極バスを用いれば、透明導電層を薄くできるが、それでも透明導電層が厚いことによる光量低下、高コストは避けられない。絶縁層127を設けることでも光量低下と高コストの問題がある。
【0023】
第4の構造では、第3の構造に対して2つの発電層の間に絶縁層は不要で2つの発電層の間の電極も共通の1層で済み光量低下の抑制や低コスト化できるが、2つの発電層が電気的に直列接続されており、電気的に直列な状態で使用してもよい負荷に限定される。また、2つの発電層が電気的に直列接続されていることから、各発電層1層分の低い電圧しか負荷に供給できないので、使用可能な負荷が制限されて、適用範囲が限定される。また、負荷への給電電圧が低いので、配線損失が大きくなりやすい。
【0024】
本発明の目的は、光スペクトルの利用率がよく高効率、低コスト、利便性の高い発電システムおよび発電装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記中間電極と接する一方の発電層の負荷に接続される電気取出部と、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0026】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に逆直列接続され、前記中間電極を両側の外部に導出した引出部を設け、一方の発電層の負荷に接続される電気取出部を一方側の引出部に、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部を他方側の引出部に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0027】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システムにより達成される。
上記の発電システムでは、前記2つの発電層は極性が順方向に直列接続され、前記電力変換装置の一方と接続される前記中間電極への電気取出部と、前記電力変換装置の他方と接続される前記中間電極への電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設けるのが好ましい。
また、前記2つの発電層は極性が逆方向に直列接続され、前記中間電極の引出部は両側の外部に引き出され、前記電力変換装置の一方と接続される電気取出部を一方側の引出部に設け、前記電力変換装置の他方と接続される電気取出部を他方側の引出部に設けるのが好ましい。
【0028】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、前記光起電力素子の一方または他方の発電層の出力を入力とし、電力変換した出力を一方の発電層と他方の発電層の直列接続した出力と並列接続する第1の電力変換装置と、一方の発電層と他方の発電層を直列接続した出力と前記第1の電力変換装置の出力を並列接続した出力を入力とし、電力変換して負荷に給電する第2の電力変換装置を備えたことを特徴とする発電システムにより達成される。
【0029】
これら本発明の発電システムにおいては、前記2つの電力変換装置はそれぞれ接続された発電層の最大出力追従制御することが好ましい。
【0030】
また、前記2つの電力変換装置は、少なくともスイッチング素子を有する主回路と、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路を少なくとも有する制御回路とを備えることが好ましい。
【0031】
また、前記2つの発電層が極性が順方向に直列接続される場合には、前記2つの発電層の直列出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することが好ましい。
【0032】
また、前記2つの発電層が極性が逆方向に直列接続される場合には、前記中間電極を共通電位として前記2つの発電層の出力の一方または両方を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することが好ましい。
【0033】
また上記目的は、少なくとも2つの発電層と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は電気的に直列接続され、前記2つの発電層は電気的に直列接続部に接続される中間電極を備え、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電する発電システムにおいて、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧の高い発電層の出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することを特徴とする発電システムにより達成される。
【0034】
そしてまた、以上本発明の発電システムにおいては、前記2つの電力変換装置は直流−直流昇圧変換装置であることが好ましい。
【0035】
また上記目的は、前記本発明の発電システムを一体的に構成し、前記2つの電力変換装置を前記発電層の電気取出部の近傍に配置したことを特徴とする発電装置により達成される。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態においては、電気的に直列接続した発電層単位の出力を各々の電力変換装置へ入力して、昇圧した出力を並列接続して負荷に給電する構成、あるいは、電気的に直列接続した発電層の1つの出力を第1の電力変換装置に入力し、直列接続の出力と第1の電力変換装置の昇圧した出力を並列にして第2の電力変換装置に入力して昇圧して負荷に給電する構成を有する。
【0037】
上記構成を適用することにより、また2つの発電層は個別に出力制御できるので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まると共に、別々の負荷ではなく1つの負荷に給電でき大幅に利便性が高まる。
【0038】
また、中間電極の導出部分のおよそ同じ場所に各負荷への電気取出部を設けることにより、中間電極には上側発電層の電流と下側発電層の電流が逆方向に流れ、互いにキャンセルされて、実際に流れる電流は2つの発電層の電流の差分となり大幅に低減され、電圧降下を抑制でき発電効率を高めることができる。またこれにより中間電極の透明導電層を大幅に薄くすることが可能になり、低コスト化が可能となる。また透明導電層は薄くかつ1層のみなので光の透過損失をよく低減でき、光利用率を高め発電効率が高めることができる。また2つの発電層は別々の負荷に出力するので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まる。
【0039】
また、2つの発電層を電気的に逆方向に直列接続し、中間電極を両側の外部に導出して2つの引出部を設け、各発電層の各2つの負荷に接続される電気取出部はそれぞれ一方の引出部と他方の引出部に接続する。これにより中間電極には上側発電層の電流と下側発電層の電流が逆方向に流れ、互いにキャンセルされて、実際に流れる電流は2つの発電層の電流の差分となり大幅に低減される。その電流キャンセルの効果は中間電極の両端で最も小さく、中間電極の中程で効果が大きい。これにより電圧降下を抑制でき発電効率を高めることができる。また中間電極の透明導電層を大幅に薄くすることが可能になり、低コスト化が可能となる。また透明導電層は薄くかつ1層のみなので光の透過損失を低減でき、光利用率を高め発電効率が高めることができる。また2つの発電層は別々の負荷に出力するので、基本的には電流バランスを考慮せずに各発電層の最適化ができ、光スペクトルの利用率が向上して発電効率が高まる。
【0040】
また本発明の他の実施の形態においては、2つの電力変換装置をそれぞれ独立して最大出力追従制御(MPPT制御)するよう構成することで、異なる発電特性を有する発電層からそれぞれ最大電力を引き出すことができ、発電効率が高まる。
【0041】
また2つの電力変換装置を昇圧コンバータで構成することにより、負荷に適した所望の電圧に昇圧できるとともに、出力電流が小さくなり負荷までの配線損失が低減できる。1つの発電層の出力は低電圧であるから、昇圧して負荷に給電することよる配線損失低減の効果は非常に大きい。特に昇圧コンバータの昇圧比が大きい場合には配線損失低減の効果は極めて高い。
【0042】
また、電力変換装置の制御電源生成回路において、2つの発電層の直列した電圧を入力する構成においては、制御電源の生成における昇圧比が低くなり、変換損失を低減できる。また、制御電源生成回路を2つ電力変換装置で共用化することもでき、この際には低コスト化、低損失化できる。
【0043】
また2つの電力変換装置を中間電極の各取出部近傍に配置して一体的に構成した発電装置では、配線抵抗を低減でき、本発明の光起電力素子の低電圧、大電流の構成においては配線損失低減の効果は非常に大きい。
【0044】
以下に本発明の発電システムおよび発電装置の構成要素について詳細に説明する。
【0045】
[発電層]
本実施の形態に使用される発電層に特に限定はないが、例えば、pn接合やpin接合を有する単結晶シリコン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルフアスシリコン半導体などが使用でき、また化合物半導体としてはIII−V族化合物、II−VI族化合物、I−III−VI族化合物などを使用でき、種々の発電構造が使用できる。また色素増感型の発電構造やその他の発電構造のものも適用可能である。
【0046】
また、2つの発電層に異なる光波長感度を有するものを組み合わせることで、入射光の光スペクトルを有効に利用することも可能となる。その組合せに限定はないが、入射光側にある上側の発電層のバンドギャップが下側の発電層のバンドギャップよりも広いことが望ましい。また2つの発電層に同じ光波長感度を有する材料を用いることもできる。
【0047】
また、発電層として単一の発電構造を有するものだけでなく、複数の発電構造を積層して電気的に直列に構成したものでもよく、複数の発電構造には同種または異種のものを適宜選択できる。この場合、同一発電層内においてIVミスマッチが生じないよう各発電構造の電流バランスをとることが望ましい。
【0048】
また、発電層は2つだけでなく、発電層を3つまたはそれ以上の場合でも本発明を適用できる。すなわち、各発電層の間にそれぞれ中間電極を備え、各発電層は各中間電極を介して電気的に直列接続され、各中間電極を外部に導出した各引出部を介して、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成するとともに、前記各引出部のほぼ同一の場所からその中間電極の上下の発電層の負荷に給電できるよう構成できる。この場合でも発電層が2つの時と同様に、中間電極ではその両側の発電層の発電電流が逆方向に流れるので、互いにキャンセルされ、電圧降下を低減する効果が得られる。
【0049】
中間電極での上記の電流キャンセル効果を利用しているので、2つの発電層の電流の大きさが極端に異なる(例えば電流の大きさの比が1:10)と電流キャンセル効果が小さい。好ましくは2つの発電層の電流の比は1:2程度に収まるよう構成し、より好ましくはその比を8:10あるいは9:10程度に収まるよう構成する。
【0050】
[上部電極]
本実施の形態に使用される上部電極は、少なくとも透明導電層を備えていればよい。更により効率的に集電するために低抵抗な集電電極を備えるとよく、1つの光起電力素子の面積が大きく発生電流が大きい場合には効果が高い。これらは公知公用の構造を適用して形成できる。透明導電層と集電電極については後で詳述する。
【0051】
上部電極から負荷への配線を接続する電気取出部の位置に特に限定はないが、中間電極の電気取出部の近くに設けると配線長を短くでき、配線抵抗による損失を低減できる。
【0052】
[中間電極]
中間電極も上部電極と同様に発電層からの電流を効率的に集電する透明導電層を備える。更により効率的に集電するために低抵抗な集電電極を設けるとよく、1つの光起電力素子の面積が大きく発生電流が大きい場合には効果が高い。
【0053】
中間電極では流れる電流の大きさが上部電極よりも少ないので、上部電極と比較して、透明導電膜を薄くしたり、集電電極の断面積を小さくして上部からみた集電電極の投影面積を小さくしたりすることができるので、中間電極による光損失が低減でき発電効率が高まるとともに、低コストで形成可能になる。透明導電層と集電電極については後で詳述する。
【0054】
また、上側と下側の発電層で光波長感度が異なる構成では、中間電極において上側の発電層の光波長感度を含む光波長範囲を反射させてもよく、発電効率を高めることができる。
【0055】
なお、中間電極を介して2つの発電層を電気的に直列接続するものにおいては、中間電極の引出部から各負荷への配線をできるだけ負荷の近傍まで共通の電気配線をするよう構成すると、この電気配線では中間電極と同様に上下の発電層の電流が逆方向に流れて互いにキャンセルされて実際に流れる電流が小さくなり、配線損失を低減できる。
【0056】
[下部電極]
本実施の形態に使用される下部電極に特に限定はないが、発電層に対してはオーミックコンタクトとなるような仕事関数を持つことが要求される。
【0057】
材料としては、例えばAl、Ag、Pt、Au、Ni、Ti、Mo、Fe、V、Cr、Cu、ステンレス、真ちゅう、ニクロム、SnO2、In2O3、ZnO、ITO等のいわゆる金属単体または合金、及び透明導電性酸化物(TCO)等が用いられる。
【0058】
一般的な例では、蒸着、スパッタ法により金属膜を形成したり、銀ペーストのスクリーン印刷等により形成したりする。また、光起電力素子が金属基板上に形成する場合には金属基板を下部電極に兼用することができる。
【0059】
また、裏面反射手段を下部電極で兼ねて、下部電極の表面や内部で光を反射させて光の利用率を高めるよう構成できる。さらに、テクスチャー構造を形成して光を乱反射させ、光閉じ込め効果により光の利用率を高めるよう構成できる。
【0060】
下部電極から負荷への配線を接続する電気取出部の位置に特に限定はないが、中間電極の電気取出部の近くに設けると配線長を短くでき、配線抵抗による損失を低減できる。
【0061】
[透明導電層]
発電層で発電された電流を集電するためのもので、アモルファスシリコンのようにシート抵抗が高い半導体の場合に必要であり、結晶系の太陽電池ではシート抵抗が低いため、透明導電層と兼用できる。
【0062】
太陽や白色蛍光灯等からの光を発電層に効率よく吸収させるために光の透過率が85%以上であることが望ましく、さらに、電気的には光で発生した電流を発電層に対し横方向に流れるようにするためにシート抵抗値は100Ω/□以下であることが望ましい。このような特性を備えた材料としては、例えばSnO2、In2O3、ZnO、CdO、CdSnO4、ITO(In2O3+SnO2)などの金属酸化物が挙げられる。
【0063】
上部電極の上部透明導電層では、透明導電膜が反射防止手段を兼ねるように形成できる。
【0064】
[集電電極]
集電電極は、一般的には上部電極の透明導電層上に例えば櫛状あるいは放射状に形成され、透明導電層のシート抵抗の値から好適な幅やピッチが決定される。本発明においては、発電層間の中間電極にも例えば櫛状あるいは放射状に形成され、透明導電層のシート抵抗の値から好適な幅やピッチが決定される。
【0065】
上部電極と中間電極の集電電極のピッチを同一とし、入射光側から見て重なるよう配置することが望ましく、その場合不透明な集電電極による影による損失を最小限に低減できる。
【0066】
また、集電電極は比抵抗が低く光起電力素子の直列抵抗とならないことが要求され、好ましい比抵抗としては10−2Ωcm〜10−6Ωcmである。集電電極の材料としては、例えばTi、Cr、Mo、W、Al、Ag、Ni、Cu、Sn、Pt等の金属またはこれらの合金や半田あるいは導電性の接着剤を表面に塗布した金属線などが用いられる。
【0067】
一般的には上部電極の集電電極(上部集電電極)には、金属粉末と高分子樹脂バインダーがペースト状になった金属ペーストが用いられているが、これに限られたものではない。
【0068】
中間電極の集電電極(中間集電電極)は、上下の発電層を支障なく形成できれば、その形状を特に制限するものではない。例えば、下側発電層として結晶シリコンウェハを用い、ウェハ表面をレーザー光を照射して削ることで所定のピッチと深さの溝を形成し、無電界メッキ法により該溝に集電電極を形成してもよく、これによって透明導電層よりも集電電極の厚さを大きくすることができる。このような構成によれば、透明導電層を薄くすることによる光利用率の向上、集電電極の幅を小さくすることによる光利用率の向上、厚さ増大に伴う集電電極の断面積の増加による配線の低抵抗化などの効果がある。このように集電電極を発電層に埋め込まれる構成は一方の発電層だけでなく、2つの発電層に埋め込まれるよう形成してもよい。
【0069】
[基板]
基板は、発電層がアモルファスシリコンのような薄膜の場合に、発電層を機械的に支持する部材であり、かつ電極としても使われる。従って、基板は、半導体層を形成する時の加熱温度に耐える耐熱性が要求されるが、導電性のものでも電気絶縁性のものでもよい。
【0070】
導電性の材料としては、例えばFe、Ni、Cr、Al、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb等の金属またはこれらの合金、例えば真ちゅう、ステンレス鋼等の薄板及びその複合体やカーボンシート、亜鉛メッキ鋼板が挙げらる。また、電気絶縁性材料としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ボリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、エポキシ等の耐熱性合成樹脂のフィルムまたはシートまたはこれらとガラスファイバー、カーボンファイバー、ほう素ファイバー、金属繊維等との複合体、及びこれらの金属の薄板、樹脂シート等の表面に異種材質の金属薄膜及び/またはSiO2、Si3N4、Al2O3、AlN等の絶縁性薄膜をスパッタ法、蒸着法、鍍金法等により表面コーティング処理を行ったものおよび、ガラス、セラミックス等が挙げられる。
【0071】
発電層が単結晶シリコンや多結晶シリコンの場合、支持基板を設けず、単結晶ウエハや多結晶ウエハが基板の役目をする。単結晶ウエハは、CZ法で引き上げられたシリコンインゴットを切断する方法で得られる。多結晶ウエハの場合は、キャスト法により得られたシリコンインゴットを切断する方法や、リボン法によりシート状の多結晶を得る方法等により形成される。
【0072】
[端子部材]
端子部材は前記各電極と電気接続して出力端子を形成する部材である。端子部材は電極、好ましくは集電電極に対してレーザー溶接、導電性接着剤、ろう付けなどにより電気的に低抵抗となるように、また機械的に強固に取着される。また、絶縁両面粘着テープと集電電極上にプレスにより取着される。この端子部材に求められる電気的性能、材料などは前記集電電極とほぼ同じである。
【0073】
また、電力変換装置あるいはインバータとの接続のための端子部材が必要な場合は、レーザー溶接、導電性接着剤、ろう付けなどの方法で電極に接続される。
【0074】
[被覆材]
通常、光起電力素子が使用環境において発電性能を維持できるよう被覆材を設けるが、公知公用のものを適用できる。一般に被覆材は、大きく分類して最表面被覆材、充填材、最裏面被覆材の3種類に分類される。
【0075】
[最表面被覆材]
最表面被覆材に要求される特性としては透光性、耐候性があり、汚れが付着しにくいことが要求される。材料としてガラスやポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリ3フッ化エチレン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂フィルムなどの耐候性透明フィルムを用いることができるが、これに限られたものではない。耐候性透明フィルムでは、充填性が良くなり、軽量化が図れ、衝撃により割れない上に、フィルム表面にエンボス処理を施すことで、太陽光の表面反射が眩しくないという効果も生まれる。充填剤との接着面には、充填剤が接着しやすいようにコロナ放電処理などの表面処理を施すこともできる。ガラスでは透過率のよい、いわゆる白板ガラスが好ましい。機械的強度を高め割れ難くした強化ガラスがよく用いられる。また、ガラスを基板と兼ねる構成もある。
【0076】
[充填材]
充填材に要求される特性としては、耐候性、熱可塑性、熱接着性、光透過性が挙げられる。材料としては、EVA(酢酸ビニル−エチレン共重合体)、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素化ポリイミド樹脂などの透明な樹脂を使用することができるがこれに限られたものではない。上記充填材に架橋剤を添加することにより、架橋することも可能である。また光劣化を抑制するために、紫外線吸収剤が含有されていることが望ましい。また、耐クラック性を向上させるために、該充填材中にガラス繊維等の無機物を含有させることもできる。
【0077】
[最裏面被覆材]
最裏面被覆材は、光起電力素子の裏面側を被覆して光起電力素子と外部の間の電気的絶縁性を保つために使用する。要求される品質は、充分な電気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久性に優れ、衝撃、引っ掻き、熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。好適に用いられる材料としてはナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0078】
充填材だけでも電気的絶縁性を保つことはできるが、厚さにばらつきがおきやすいため、膜厚の薄い部分あるいはピンホール部分においては、光起電力素子と外部の間でのショートが発生する恐れがある。最裏面被覆材はそれを防止するために使用する。
【0079】
また、最裏面被覆材に金属鋼板を使用することも可能である。材質は例えばステンレス板、メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板などを使用できるがこれに限られたものではない。この場合、光起電力素子と外部の間の電気的絶縁性を保つのは困難であるため、光起電力素子と金属鋼板との間に絶縁フィルムを介在させることにより裏面側被覆材を構成する。このときの絶縁フィルムとしてはナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフィルムを使用できる。
【0080】
[電力変換装置]
電力変換装置は、直流電力を所望の電力に変換する主回路、並びに、電力変換の起動/停止、太陽電池の動作点の最適化、運転モードなどを制御する制御回路、保護回路、通信回路、入出力端子などから構成され、2つの電力変換装置の出力は並列接続して、負荷へ接続されるかあるいはインバータに入力し負荷で使用されるかあるいは系統連系される。
【0081】
電力変換装置は、基本構成としてコンバータやインバータでもよく、また、入出力の絶縁、非絶縁を問わず、2つの電力変換装置の出力が並列接続できる主回路であればよい。コンバータであれば出力の並列化を簡易に構成できるので小型化、低コスト化でき好ましい。
【0082】
本発明の電力変換装置を昇圧コンバータとし、例えば160Vや320Vに昇圧して出力すれば、系統連系インバータで利用でき発電層の利用率を高めることができ、また、系統連系インバータなどの負荷までの配線損失を大幅に低減でき、低コストで作業性の高い配線材を使用でき、好ましい。また、本発明の光起電力素子は直列化したうえで高い発電性能が得られるよう構成することが難しいので、低電圧、大電流の光起電力素子の出力に昇圧コンバータを設けることによる配線損失を低減の効果は非常に大きい。
【0083】
主回路としては、絶縁、非絶縁を問わず公知公用の様々な回路構成を用いることができる。制御回路は、例えば、CPU、PWM波形制御回路、最大電力追従制御回路、制御電源生成回路、周波数・電圧基準発生器およびスイッチング制御回路などを備える。また、制御回路は、通信線などを介して外部から操作できるようにしてもよく、制御回路の一部機能を電力変換装置外に配置して、複数の電力変換装置を一括制御することもできる。
【0084】
本発明の電力変換装置においては、構造をできるだけ簡素化しコストダウンと信頼性の向上を図るために、制御回路としては、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路を少なくとも有する構成であることが好ましい。
【0085】
また本発明の電力変換装置においては、コストダウンと信頼性の向上を図るために、制御回路としては、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および可変デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路と最大電力追従回路を少なくとも有し、最大電力追従回路でデューティを調整できる構成であることが好ましい。
【0086】
また、主回路としては、上記スイッチング素子駆動回路によりON/OFFされるスイッチング素子と、所定の巻数比で作成されたトランスを有することが好ましい。また、スイッチング素子は導通損失を抑制するため導通電流に応じて導通状態が低抵抗のものが望ましいが、入力電圧が大変低いのでMOSFETが好適である。
【0087】
また、2つの電力変換装置の巻数比を各発電層の最大出力動作点電圧に逆比例するよう作成するとよく、電力変換装置の変換効率が高まり、ほぼ同じデューティで動作することで制御回路の簡素化できるメリットがある。
【0088】
また、光起電力素子の2つの発電層の各出力を入力する各電力変換装置のスイッチングトランスの昇圧比がそれぞれ接続される発電層の最大出力動作点電圧に逆比例となる構成であることが好ましい。
【0089】
さらに電力変換装置の出力に接続される負荷として系統連系インバータなどの電力変換装置を用い、この系統連系インバータで最大電力追従制御を行えば、2つの発電層から最大電力を取り出し発電効率を高めることができる。
【0090】
さらに複数の光起電力素子の電力変換装置の出力が並列接続されたシステムでは、後段の1つの系統連系インバータで一括して全ての光起電力素子の各発電層を最大出力動作点を動かすことができる。
【0091】
本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、一方の電力変換装置のプラス入力端と他方の電力変換装置のマイナス入力端が同電位となる。入出力が非絶縁の場合、例えば同電位のラインを基準に片方だけ反転増幅するよう構成する。入出力を絶縁する構成では、2つの電力変換装置を同じ回路方式で構成できるメリットがある。絶縁手段には特に制限はないが、高周波駆動の絶縁トランスが好適である。
【0092】
また、本発明の電力変換装置の制御電源生成回路は、トランス方式、チョッパ方式、スイッチドキャパシター方式など公知公用の回路方式を使用できる。チョッパ方式であれば、光起電力素子からの任意の入力電圧において所望の制御電源電圧を簡易な構成で高効率かつ安価に構成できる。
【0093】
また、本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を光起電力素子の上部電極と下部電極からとり、電力変換して2つの異なるグランド電位の出力を各電力変換装置の制御電源生成回路として構成するとよい。この場合、1つの発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、2つの発電層の直列接続した電圧を利用することにより大幅に改善される。また1つの制御電源生成回路で済むので、小型化、低コスト化できる。制御電源生成回路の回路方式は特に制限はないが、出力巻線を2つ有するトランスを備え、各出力巻線の出力を整流して利用することが好ましい。
【0094】
また、本発明の2つの発電層が電気的に逆直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を一端は共通電位である中間電極からとり、もう一端を光起電力素子の上部電極および/または下部電極からとり、前記共通電位を基準に電力変換してその出力を並列に各電力変換装置の制御電源生成に供給するよう構成するとよい。この場合、制御電源生成回路は1つで済み、また昇圧チョッパ方式などの簡単な回路で構成できるので、小型化、低コスト化できる。また、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧が高い発電層からとるよう構成すると、発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、少なくとも電圧が高い方の発電層の電圧を利用することにより大幅に改善される。
【0095】
また、本発明の2つの発電層が電気的に直列接続されている光起電力素子の各発電層の出力をそれぞれ電力変換装置に入力される構成の発電システムにおいては、電力変換装置の制御電源生成回路の入力を、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧が高い発電層からとり、電力変換してその出力を並列に各電力変換装置の制御電源生成に供給するよう構成するとよい。この場合、発電層の電圧が低く制御電源生成回路が起動し難い、変換効率が低いという問題が、少なくとも電圧が高い方の発電層の電圧を利用することにより大幅に改善される。また、制御電源生成回路は1つで済み、また昇圧チョッパ方式などの簡単な回路で構成できるので、小型化、低コスト化できる。また、前記2つの発電層が電気的に順方向に直列接続されている場合には、前記の電圧が高いほうの発電層を含む前記2つの発電層の直列出力を、前記制御電源生成回路の入力とすると、制御電源生成回路の起動性の向上、変換効率の向上という点でよりよい。
【0096】
また、電力変換装置は光起電力素子からの出力を低損失に入力するために光起電力素子近傍に設置されることが望ましく、光起電力素子に直接付着することが望ましい。本発明の光起電力素子は直列化して効率な発電する構成が難しいことから、低電圧である発電層の出力を効果的に利用するうえでその効果は大きい。
【0097】
また、電力変換装置をチップ化し、光起電力素子の製造工程中に表面配線部材、中間配線部材および導電性基板に電気的接続を行うことにより、電力変換装置を光起電力素子に接続する一連の作業を簡略化することもできる。
【0098】
また、電力変換装置の外装材はその使用条件に応じて、耐熱性、耐湿性、耐水性、電気絶縁性、耐寒性、耐油性、耐候性、耐衝撃性、防水性などの性能を有する必要がある。また、太陽電池セル集合体あるいは支持体などに強固に固定するために好ましくは接着剤との接着性が良い材質が良い。
【0099】
上記の要素を考慮にいれると外装材としてはプラスチックでは例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、変性PPO(PPE)、ポリエステル、ポリアリレート、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ナイロンなどの樹脂、エンジニアリング・プラスチック等がある。また、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性プラスチックも使うことができる。
また、電力変換装置を太陽電池セル集合体の受光面側に取り付ける場合には、耐紫外線性向上の為に、顔料としてカーボンブラックを用いる、あるいは紫外線を吸収する樹脂塗料を表面に塗布することが好ましい。
【0100】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明の特徴的な点を詳細に説明する。
【0101】
[第1実施例]
図1は本発明の発電システムの構成図である。まず、本発電システムに用いられる光起電力素子1を図2に示す模式断面図を用いて説明する。
【0102】
光起電力素子1は、入射光側から順に、上部電極14、発電層11、中間電極13、発電層12、下部電極15が積層して構成されている。発電層11および発電層12はともに入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層11と発電層12とは中間電極13を介して電気的に直列接続される。
【0103】
発電層11および発電層12は、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。
【0104】
中間電極13は図2中左側に導出して引出部6を形成し、昇圧コンバータ31および昇圧コンバータ32に接続するための共通の電気取出部7を備える。中間電極13、上部電極14および下部電極15には具体的には図示されていない各出力端子を図2中の左側に設けて、これらを介して配線されて昇圧コンバータに接続される。発電層11および発電層12で発電した電流は、上部電極14、中間電極13および下部電極15を図2中横方向に集電され、出力端子に出力される。
【0105】
発電層11の出力は上部電極14および中間電極13により昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層12の出力は中間電極13および下部電極15により昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0106】
上記構成の光起電力素子1では中間電極13での電流を大幅に低減できるが、これについて図3を用いて説明する。図3のグラフは、横軸に図2の横方向の場所を表し、図2の左側が図3の左側に対応する。縦軸はその場所における中間電極13での横方向に流れる電流を表し、図2中の右方向に流れる電流をプラスとして示している。
【0107】
発電層11による電流i1は図3の点線で示される。発電層11の電流は左端に集電され、中間電極13を右方向に流れるので、電流i1は左端で電流I1、右端でゼロの分布となる。
【0108】
また、発電層12による電流i2は図3の1点鎖線で示される。発電層12の電流も同じく左端に集電され、中間電極13を左方向に流れるので、電流i2は左端で電流−I2、右端でゼロの分布となる。
【0109】
発電層11および発電層12が同時に発電すると、中間電極13には電流i1と電流i2が同時に流れ足し合わされるが、電流i1と電流i2の流れる向きが逆方向であるので互いにキャンセルされて、図3の実線で示される電流i3が流れることになる。図3の場合、I2>I1なので、中間電極13を左向きに電流が流れ、その左端では大きさI3=I2−I1の電流が流れる。
【0110】
このように、中間電極13に流れる電流が大幅に低減できることが分かる。これにより、中間電極13を薄くすることができ、光透過損失の低減と低コスト化ができる。また、図示されていない中間電極13に集電電極を備える場合には、集電電極の断面積を低減でき、集電電極の幅を小さくすることを発電層12への光量が増え発電効率が高まる。
【0111】
さらに、発電層11と発電層12は別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層11と発電層12の電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。
【0112】
なお、本実施例では、引出部6あるいは電気取出部7はそれぞれ1つのみ備えるが、これに限定するものでなく、例えば図2の左右両側に設けてもよく、中間電極13の2つの昇圧コンバータ31、32への取り出し場所がおよそ同一であることが好ましい。
【0113】
上記光起電力素子1を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層11の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層12の出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0114】
昇圧コンバータ31、32は、図4に示すような構成である。すなわち、入力電力は平滑コンデンサ33で平滑されるとともにスイッチング手段34により高周波電力に変換されてトランス35に入力され、トランス35にて昇圧および絶縁を行い、その出力を整流手段36により整流して昇圧された直流電力に変換する。後段の系統連系インバータ41の動作に適する電圧まで昇圧できるようスイッチング手段34のデューティとトランス35の巻数比とを考慮して構成する。
【0115】
系統連系インバータ41は、図5に示すような構成である。すなわち、入力電力は平滑コンデンサ42で平滑されるとともにスイッチング手段43により電力変換されて連系リアクトル44を通じて滑らかな電流を出力し、連系リレー45を通じて商用電力系統51に出力される。
【0116】
本実施例では昇圧コンバータ31、32の図示していない制御回路の低コスト化と信頼性の向上を図るため、制御回路は、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。そして、コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層11および12がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2にある場合に、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm1×D1×N1=Vpm2×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層11および12の異なる最大出力動作点電圧が昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0117】
2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、昇圧コンバータ側に写像された特性の最大出力動作点電圧で動作する。すなわち各発電層11および12は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0118】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0119】
また、各昇圧コンバータを固定デューティでスイッチングするとともに適切なトランス巻数比で構成することにより、各発電層の発電効率を最大限引き出しつつ、制御回路のコスト低減と信頼性向上が図れる。
【0120】
本実施例では固定デューティにより構成したが、可変デューティとしてもよく、その場合は後段の系統連系インバータの制御動作と干渉が起きないよう組み合わせて構成する。この構成においても、各発電層を最適動作点で動作させることができる。
【0121】
また本実施例では、系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御しているが、これに限らず、出力電流指令値を制御するなど、他の構成も適用できる。
【0122】
[第2実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図6は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては、発電層12の発電電流が発電層11よりも大きいものとして構成している。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0123】
図6の発電システムでは、光起電力素子1、昇圧コンバータ31および32の接続関係が実施例1とは異なる。昇圧コンバータ31の入力端には発電層12の出力が接続され、昇圧コンバータ31の出力は発電層11と発電層12を直列接続した出力と並列に接続される。昇圧コンバータ32の入力端には、発電層11と発電層12を直列接続した出力と昇圧コンバータ31の出力が並列に入力されるよう接続される。2つの昇圧コンバータ32の出力は、系統連系インバータ41の入力端に接続される。
【0124】
上記構成の発電システムでは、昇圧コンバータ31で発電層12の出力電圧を昇圧して、発電層11と発電層12を直列接続した出力と並列接続して1つの出力とし、これを昇圧コンバータ32にて更に高い電圧に昇圧して系統連系インバータ41に給電している。
【0125】
コンバータ31が固定デューティD1で動作し、各発電層11および12がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2にある場合に、昇圧コンバータ31の出力電圧Vo1が2つの発電層の最大出力動作点電圧の和Vpm1+Vpm2同じとなるよう、コンバータ31のトランス35の巻数比N1を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm2×D1×N1=Vpm1+Vpm2となるよう構成する。これにより、発電層12の最大出力動作点電圧が昇圧コンバータ31の出力側に発電層11と12を直列接続したものと同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0126】
これにより、発電層12の発電電流のうち、発電層11の発電電流の分は、発電層11と12の直列接続したものとして出力して昇圧コンバータ32に入力される。また、発電層12の発電電流のうち発電層11の発電電流を超過する分については、発電層12の1層の出力として出力して昇圧コンバータ31に入力され、昇圧コンバータ31にて昇圧して昇圧コンバータ32に入力される。これにより、各発電層11および12が各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0127】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0128】
また、光起電力素子1の発電電力の多くは2つの発電層11と12の直列接続した高い電圧を直接的に昇圧コンバータ32で昇圧するので、昇圧コンバータ32の昇圧比を実施例1の昇圧コンバータと比較して小さくでき、高効率化しやすいメリットがある。
【0129】
また、昇圧コンバータ31の昇圧比は1〜3程度と比較的低いので、昇圧コンバータ31は高効率化しやすい。また、昇圧コンバータ31が変換する電力は、その後段の昇圧コンバータ32でも昇圧され電力変換が2回行われて連系インバータ41へ供給されるが、光起電力素子1から直接昇圧コンバータ32へ供給される電力と比べると割合は小さいので、変換時の損失の影響は小さくなる。なお、本実施例では、昇圧コンバータ31は絶縁トランスを用いた方式で構成したが、上述の通り昇圧コンバータ31の昇圧比は比較的低いのでチョッパー方式でも高効率に構成できる。
【0130】
また、2つの昇圧コンバータの入力端のマイナス側が同電位であるので、制御電源生成回路および/または制御回路を共用化し易く、低コスト、低損失化できる。
【0131】
[第3実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図7は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0132】
図7の発電システムは、光起電力素子1の発電層12の極性が実施例1とは逆になっており、発電層11と発電層12とは中間電極13を介して逆方向に直列接続される。また、中間電極13は両側に引出部を導出し、光起電力素子1の両側に電気接続部を設ける。
【0133】
また、昇圧コンバータ31の入力端のプラス側は上部電極14に、昇圧コンバータ32の入力端のプラス側は下部電極15に接続される。昇圧コンバータ31および32の入力端のマイナス側は共に中間電極13に接続されるが、それぞれ両側の電気接続部に別々に接続される。このように、昇圧コンバータ31の入力端には発電層11の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層12の出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。
【0134】
上記構成では、発電層11から昇圧コンバータ31を介して中間電極13を流れる電流と、発電層12から昇圧コンバータ32を介して中間電極13を流れる電流は、中間電極13中では逆向きに流れるので、互いに打ち消しあって実際に中間電極13中に流れる電流が低減され、中間電極13での配線損失を低減できる。中間電極13の両側で電流が極大化し、中央よりの1箇所でゼロとなり、その位置は2つの発電層11と12の出力電流により定まる。
【0135】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0136】
また、2つの昇圧コンバータの入力端のマイナス側が略同電位であるので、制御電源生成回路および/または制御回路を共用化し易く、低コスト、低損失化できる。
【0137】
[第4実施例]
本実施例は昇圧コンバータ31および32の制御電源生成回路に関わり、図8を用いて説明する。
【0138】
制御電源生成回路52は、平滑コンデンサ53、スイッチング手段54、トランス55、整流手段56a、56bからなる。制御電源生成回路52の入力端のプラス側は光起電力素子1の上部電極14へ、マイナス側は光起電力素子1の下部電極15へ接続する。トランス55は2つの二次巻線を備え、それぞれ整流手段56a、56bに接続され、別々の制御電源を昇圧コンバータ31、32に供給するよう接続される。
【0139】
上記構成の制御電源生成回路52を備える発電システムでは、各昇圧コンバータへ入力される電圧とは必ずしも同じではない2つの発電層11と12の直列接続した電圧を入力とし、昇圧して制御電源を生成するので、昇圧比が低くなり制御電源での損失が低減できる。また、制御電源生成回路を各昇圧コンバータと共用化することで、制御電源生成回路の損失の抑制と低コスト化に寄与する。よって、発電システムを高効率化、低コスト化できる。
【0140】
また、この他に図9に示すように、制御電源生成回路52は2つの発電層11と12の直列接続した電圧を入力とし、昇圧コンバータ31および32に共通の電源を供給できるようにも構成可能であり、この場合には図8の構成と比べて、制御電源生成回路52を低コスト化、低損失化、小型化できるメリットがある。
【0141】
[第5実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図14は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては光起電力素子150の構成が実施例1の光起電力素子1と異なる。以下、実施例1と異なる点について説明する。
【0142】
図14中に示した本発電システムに用いられる光起電力素子150の模式断面図を用いて説明する。
【0143】
光起電力素子150は、入射光側から順に、上部電極155、発電層151、中間電極154、発電層152、発電層153、下部電極156が積層して構成されている。発電層151、発電層152および発電層153はいずれも入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層151と発電層152とは中間電極154を介して電気的に直列接続され、発電層152と発電層153とは直接的に電気的に直列接続される。
【0144】
発電層152と発電層153とは、同じ波長感度特性を備える。また、発電層151と、発電層152及び発電層153とは、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう、異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。一例として、発電層151をアモルファスシリコン、発電層152及び発電層153を微結晶シリコンで構成できる。
【0145】
その他の上部電極155、中間電極154、下部電極156については、実施例1の上部電極14、中間電極13、下部電極15と同様に構成する。
【0146】
発電層151の出力は、上部電極155および中間電極154を介して昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層152及び発電層153の直列出力は、中間電極154および下部電極156を介して昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0147】
発電層151の出力と、発電層152及び発電層153の直列出力とは、別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層151と、発電層152及び発電層153との電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。発電層152と発電層153は同じ光波長感度であるため電流バランスをとるのは比較的容易であり、十分に光利用率は高めることができる。
【0148】
上記光起電力素子150を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層151の出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層152及び発電層153の直列出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0149】
本実施例では、実施例1と同様に固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層151、発電層152及び発電層153がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2、Vpm3にある場合に、発電層152と発電層153は電流バランスを取っているので、発電層152と発電層153の直列出力の最大出力動作点電圧はVpm2+Vpm3となるが、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=Vpm1×D1×N1=(Vpm2+Vpm3)×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層151の出力と、発電層152と発電層153の直列出力の、異なる最大出力動作点電圧が昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0150】
また実施例1と同様に、2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、各発電層151、152、153は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0151】
また、発電層152と発電層153の直列接続して出力することで、発電層152と発電層153の出力電流が低減し、出力電圧が高くなるので、光起電力素子150と昇圧コンバータ32での導通損失を低減でき、光起電力素子では一つの発電層の電圧が1V前後と低いので、その効果は大きい。
【0152】
また、昇圧コンバータ32に入力される電圧が高くなり、昇圧コンバータ32での昇圧比が低減できるので、昇圧コンバータ32を高効率化しやすいメリットがある。
【0153】
以上のような構成により本発明の発電システムでは、各発電層の出力を1つの負荷で利用でき利便性が大幅に高まるとともに、光起電力素子の各発電層の発電効率を最大限引き出すことができ、負荷へより多くの電力を供給できる。
【0154】
また、光起電力素子から昇圧コンバータへの出力が低電流化、高電圧化されるので、光電力素子及び昇圧コンバータの低導通損失化、高効率化が図れる。
【0155】
また、昇圧コンバータ31、32の制御電源生成回路(不図示)において、光起電力素子150の両端の上部電極155と下部電極156から3つの発電層151、152、153の直列出力を入力する構成とすると、制御電源生成回路に入力する電圧が高くなり、昇圧比が低減され、制御電源生成回路での損失を低減できる。また、制御電源生成回路内の制御電源を生成動作のための発振回路において、1つの発電層または2つの発電層の直列出力した程度の低い電圧では、動作可能な回路構成、プロセス、動作条件が限定されるが、3つの発電層の直列出力する比較的高い電圧では動作可能な回路構成、プロセス、動作条件の制限が緩和されて、安価に構成でき、安定的に動作できるメリットがある。
【0156】
また、本実施例では、発電層152と発電層153は同じ波長感度特性としたが、異なる波長感度特性でもよく、電流バランスを取れるものであればよい。また、発電層の一例として、発電層151がアモルファスシリコン、発電層152と発電層153が微結晶シリコンと挙げたが、これに限定するものではなく、種々構成できる。
【0157】
[第6実施例]
次に本発明の他の実施例について説明する。図15は本発明の発電システムの構成図である。実施例1の図1や実施例5の図14と同じ符号のものは同じものを示す。本実施例においては光起電力素子160の構成が実施例1の光起電力素子1や実施例5の光起電力素子150と異なる。以下、実施例1、5と異なる点について説明する。
【0158】
図15中に示した本発電システムに用いられる光起電力素子160の模式断面図を用いて説明する。
【0159】
光起電力素子160は、入射光側から順に、上部電極166、発電層161、発電層162、中間電極165、発電層163、発電層164、下部電極167が積層して構成されている。発電層161、発電層162、発電層163および発電層164はいずれも入射光側の面がプラスの極性となるよう構成され、発電層162と発電層163とは中間電極165を介して電気的に直列接続され、発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164とをそれぞれ直接的に電気的に直列接続される。
【0160】
発電層161と発電層162とは、同じ波長感度特性を備え、発電層163と発電層164とは、同じ波長感度特性を備える。また、発電層161及び発電層162と、発電層163及び発電層164とは、入射光の光スペクトルを有効利用できるよう、異なる光波長感度を備え、発電層毎の出力の合計が高まるよう形成して、異なる電流特性を有する。一例として、発電層161及び発電層162をアモルファスシリコン、発電層163及び発電層164を微結晶シリコンで構成できる。
【0161】
その他の上部電極166、中間電極165、下部電極167については、実施例1の上部電極14、中間電極13、下部電極15と同様に構成する。
【0162】
発電層161と発電層162の直列出力は、上部電極166および中間電極165を介して昇圧コンバータ31に電流I1が給電される。発電層163及び発電層164の直列出力は、中間電極165および下部電極167を介して昇圧コンバータ32に電流I2が給電される。
【0163】
発電層161及び発電層162の直列出力と、発電層163及び発電層164の直列出力とは、別々の昇圧コンバータに給電するので、いわゆるIVミスマッチは生じず、各発電層の出力を有効利用できるとともに、発電層161及び発電層162と、発電層163及び発電層164との電流バランスを取らなくてもよいので、各発電層の光利用率を高めるよう形成することができる。発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164はそれぞれ同じ光波長感度であるため電流バランスをとるのは比較的容易であり、十分に光利用率は高めることができる。
【0164】
上記光起電力素子160を備えた本発電システムは2つの昇圧コンバータ31、32を備え、昇圧コンバータ31の入力端には発電層161と発電層162の直列出力が、昇圧コンバータ32の入力端には発電層163及び発電層164の直列出力がそれぞれ接続される。2つの昇圧コンバータ31、32の出力は並列接続されて、系統連系インバータ41の入力端に接続される。系統連系インバータ41の出力は商用電力系統51に接続される。
【0165】
本実施例では、実施例1、5と同様に固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路により構成し簡素化する。コンバータ31および32が前記固定デューティD1、D2で動作し、各発電層161、発電層162、発電層163及び発電層164がそれぞれ最大出力動作点電圧Vpm1、Vpm2、Vpm3、Vpm4にある場合に、発電層161と発電層162は電流バランスを取っているので、発電層161と発電層162の最大出力動作点電圧はVpm1+Vpm2となり、発電層163と発電層164は電流バランスを取っているので、発電層163と発電層164の直列出力の最大出力動作点電圧はVpm3+Vpm4となるが、昇圧コンバータ31および32の出力電圧Vo1が同じとなるよう、それぞれのトランス35の巻数比N1、N2を構成する。すなわち、およそ、出力電圧Vo1=(Vpm1+Vpm2)×D1×N1=(Vpm2+Vpm3)×D2×N2となるよう構成する。これにより、発電層161と発電層162の直列出力の最大出力動作点電圧Vpm1+Vpm2と、発電層163と発電層164の直列出力の最大出力動作点電圧Vpm3+Vpm4は、昇圧コンバータの出力側に同じ最大出力動作点電圧となるよう写像される。
【0166】
また実施例1、5と同様に、2つの昇圧コンバータ31、32からの出力を系統連系インバータ41ではその入力電圧を制御して最大出力追従制御することにより、各発電層161、162、163、164は各最大出力動作点で発電し、各発電層の発電効率を最大限引き出すことができる。
【0167】
また、実施例5では2つの発電層の直列出力を1セット備えたが、本実施例では2つの発電層の直列出力を2セット備えており、光起電力素子の低電流化・高電圧化による光起電力素子160と2つの昇圧コンバータの導通損失を低減の効果が更に高まる。
【0168】
また、いずれの昇圧コンバータも入力される電圧が高くなり、昇圧コンバータでの昇圧比低減化による高効率化が更に高まるメリットがある。
【0169】
また、昇圧コンバータ31、32の制御電源生成回路(不図示)において、光起電力素子160の両端の上部電極166と下部電極167から4つの発電層161、162、163、164の直列出力を入力する構成とすると、制御電源生成回路に入力する電圧が更に高くなり、昇圧比が低減され、制御電源生成回路での損失を低減できる。また、制御電源生成回路内の制御電源を生成動作のための発振回路において、2つの発電層の直列出力した程度の低い電圧では、動作可能な回路構成、プロセス、動作条件が限定されるが、4つの発電層の直列出力する比較的高い電圧では動作可能な回路構成、プロセス、動作条件の制限が緩和されて、更に、安価に構成でき、安定的に動作できるメリットがある。また、制御電源の一部または全部を4つの発電層の直列出力する電圧を直接入力するよう構成することもでき、より安価で、制御電源生成回路での損失を低減できるメリットがある。
【0170】
また、本実施例では、発電層161と発電層162、並びに発電層163と発電層164は、それぞれ同じ波長感度特性としたが、発電層161と発電層162及び/または発電層163と発電層164は異なる波長感度特性でもよく、電流バランス取れるものであればよい。また、発電層の一例として、発電層161と発電層162がアモルファスシリコン、発電層163と発電層164が微結晶シリコンと挙げたが、これに限定するものではなく、種々構成できる。
【0171】
また、以上のように実施例で述べた光起電力素子の取り出し構成が、1つの発電層+1つの発電層、1つの発電層+2つの発電層、2つの発電層+2つの発電層に限定するものでなく、2つの発電層+3つの発電層、1つの発電層+2つの発電層+2つの発電層など種々変形できる。
【0172】
【発明の効果】
本発明の発電システムでは以下の効果がある。
1.各発電層の光利用率を最大限に高めるよう各発電層を構成し出力される電力を1つの負荷で利用でき、光起電力素子の発電効率が高まるとともに利便性が非常に高まる。
2.各発電層から最大出力を取り出すことができ、発電効率が高まる。
3.昇圧コンバータを用いる場合、配線抵抗での損失を大幅に低減でき、発電効率が高まる。特に本発明の光起電力素子を用いたシステムでは配線損失の低減の効果は非常に大きい。
【0173】
また、本発明の発電装置では以下の効果がある。
4.電力変換装置−光起電力素子間の配線抵抗を最小限に抑制することから、配線損失を低減できる。特に発電層の電圧が低いことからその効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電システムの一構成例を示す模式図である。
【図2】光起電力素子の一構成例を示す模式断面図である。
【図3】光起電力素子の動作を説明するための図である。
【図4】昇圧コンバータの一構成例を示す図である。
【図5】系統連系インバータの一構成例を示す図である。
【図6】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図7】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図8】制御電源の一構成例を示す図である。
【図9】制御電源の別の構成例を示す図である。
【図10】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図11】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図12】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図13】従来の光起電力素子を示す模式図である。
【図14】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【図15】本発明の発電システムの別の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光起電力素子
6 引出部
7 電気取出部
11 発電層
12 発電層
13 中間電極
14 上部電極
15 下部電極
21 負荷
22 負荷
31 昇圧コンバータ(電力変換装置)
32 昇圧コンバータ(電力変換装置)
33 平滑コンデンサ
34 スイッチング手段
35 トランス
36 整流手段
41 系統連系インバータ
42 平滑コンデンサ
43 スイッチング手段
44 連系リアクトル
45 連系リレー
51 商用電力系統
52 制御電源生成回路
53 平滑コンデンサ
54 スイッチング手段
55 トランス
56 整流手段
101 発電層
102 電極
103 電極
111 発電層
112 発電層
113 電極
114 電極
121 発電層
122 発電層
123 電極
124 電極
125 電極
126 電極
127 絶縁層
131 発電層
132 発電層
133 電極
134 電極
135 電極
150 光起電力素子
151 発電層
152 発電層
153 発電層
154 中間電極
155 上部電極
156 下部電極
160 光起電力素子
161 発電層
162 発電層
163 発電層
164 発電層
165 中間電極
166 上部電極
167 下部電極
Claims (13)
- 少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記中間電極と接する一方の発電層の負荷に接続される電気取出部と、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システム。
- 少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に逆直列接続され、前記中間電極を両側の外部に導出した引出部を設け、一方の発電層の負荷に接続される電気取出部を一方側の引出部に、他方の発電層の負荷に接続される電気取出部を他方側の引出部に設け、各発電層のそれぞれの負荷に給電可能に構成したことを特徴とする光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システム。
- 少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電することを特徴とする発電システム。
- 前記2つの発電層は極性が順方向に直列接続され、前記電力変換装置の一方と接続される前記中間電極への電気取出部と、前記電力変換装置の他方と接続される前記中間電極への電気取出部とを前記引出部のほぼ同一の場所に設けたことを特徴とする請求項3に記載の発電システム。
- 前記2つの発電層は極性が逆方向に直列接続され、前記中間電極の引出部は両側の外部に引き出され、前記電力変換装置の一方と接続される電気取出部を一方側の引出部に設け、前記電力変換装置の他方と接続される電気取出部を他方側の引出部に設けたことを特徴とする請求項3に発電システム。
- 少なくとも2つの発電層と、2つの発電層の間に透明かつ導電性を有する透明導電層を含む中間電極と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は前記中間電極を介して電気的に直列接続され、前記中間電極を外部に導出した引出部を設け、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、前記光起電力素子の一方または他方の発電層の出力を入力とし、電力変換した出力を一方の発電層と他方の発電層の直列接続した出力と並列接続する第1の電力変換装置と、一方の発電層と他方の発電層を直列接続した出力と前記第1の電力変換装置の出力を並列接続した出力を入力とし、電力変換して負荷に給電する第2の電力変換装置を備えたことを特徴とする発電システム。
- 前記2つの電力変換装置はそれぞれ接続された発電層の最大出力追従制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発電システム。
- 前記2つの電力変換装置は、少なくともスイッチング素子を有する主回路と、制御電源生成回路、スイッチング周波数を規定するスイッチング基準波形生成回路および固定デューティでスイッチング素子を駆動可能なスイッチング素子駆動回路を少なくとも有する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発電システム。
- 前記2つの発電層は極性が順方向に直列接続され、前記2つの発電層の直列出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発電システム。
- 前記2つの発電層は極性が逆方向に直列接続され、前記中間電極を共通電位として前記2つの発電層の出力の一方または両方を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発電システム。
- 少なくとも2つの発電層と、一方の入射光側の発電層の入射光側の面に上部透明導電層を含む上部電極と、他方の発電層の入射光と反対側の面に下部電極とを備え、前記2つの発電層は電気的に直列接続され、前記2つの発電層は電気的に直列接続部に接続される中間電極を備え、前記上部電極、前記中間電極および前記下部電極から発電電力を取り出す光起電力素子と、2つの電力変換装置を有し、前記光起電力素子の前記2つの発電層の出力をそれぞれ前記2つの電力変換装置の入力側に接続し、前記2つの電力変換装置の出力側を並列接続して負荷に給電する発電システムにおいて、前記2つの発電層のうち少なくとも電圧の高い発電層の出力を入力とし昇圧して2つの電力変換装置の制御用電源を供給する制御電源生成回路を有することを特徴とする発電システム。
- 前記2つの電力変換装置は直流−直流昇圧変換装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の発電システム。
- 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の発電システムを一体的に構成し、前記2つの電力変換装置を前記発電層の電気取出部の近傍に配置したことを特徴とする発電装置。
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