JP2004078012A - 光学機器のレンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送りネジのネジ部と送り台のネジ穴とが食い付いてレンズが移動しなくなるのを自動的に解除する。
【解決手段】移動筒13は、合焦時に送りネジ25の回転より移動するレンズ保持部材22を内蔵しており、変倍時に変倍移動機構16の駆動により収納位置から変倍位置に移動する。カメラボディには当接部材54が固定されている。当接部材54は、移動筒13が収納位置に移動したときに送りネジ25の端53に当接し、食い付き現象を解除する。移動筒13を収納位置に戻す動作は、合焦時に検出器61でレンズ21が原点位置を通過することができない場合に行う。
【選択図】 図3
【解決手段】移動筒13は、合焦時に送りネジ25の回転より移動するレンズ保持部材22を内蔵しており、変倍時に変倍移動機構16の駆動により収納位置から変倍位置に移動する。カメラボディには当接部材54が固定されている。当接部材54は、移動筒13が収納位置に移動したときに送りネジ25の端53に当接し、食い付き現象を解除する。移動筒13を収納位置に戻す動作は、合焦時に検出器61でレンズ21が原点位置を通過することができない場合に行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送りネジ(リードスクリュー)を用いてレンズを移動する光学機器のレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
送りネジを用いてレンズを移動するレンズ駆動装置には、送り台とレンズ保持部材とを備えている。送り台には、送りネジのネジ部に噛合するネジ穴が形成されている。レンズ保持部材は、送り台と一緒に移動する。モータの駆動は送りネジに伝達される。送りネジが回転すると、ネジ部のリードに従って送り台とともにレンズ保持部材が移動する。
【0003】
モータの駆動は、送り台がネジ部のうちの所定の範囲内で移動するように、カメラのマイコン(制御部)によって制御されている。しかし、マイコンの暴走によりモータの駆動を制御することができない場合がある。このような不都合が生じたときには、送り台が送りネジの端まで移動して送りネジを支持する支持部材に当接する。送り台が支持部材に当接すると、それ以上送りが行えないため、ネジ部のネジ山がネジ穴のネジ溝に食い付いてしまい、その後、送りネジを逆方向に回転しても送り台を移動することができない状態となる。
【0004】
そこで、特開平6−214282号公報に記載の発明では、送り台が所定の範囲を超えて移動したときに、送り台に設けた凸部を支持部材に設けた凸部に当接して前述した食い付きを解除するようにしている。
【0005】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、前述した食い付き現象は、送り台が所定の範囲を超えたときだけでなく、例えばカメラを落としたときなどの強い衝撃がレンズ保持枠にかかった場合など、送り台が所定の範囲内に位置しているときにも生じるおそれがある。送り台が所定の範囲内に位置しているときに食い付き現象が生じた場合、送り台が所定の範囲を超えて移動しないため、上記公報記載の発明でもその食い付きを自動的に解除することができない欠点があった。
【0006】
本発明は、上記課題を考慮してなされたもので、送り台が所定の範囲内に位置しているときに生じる食い付き現象を自動的に解除することができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラのレンズ駆動装置では、レンズの光軸と平行に配される送りネジと、前記送りネジに噛合するネジ穴が設けられており、前記送りネジが回転することで送りネジのリードに従って前記レンズを光軸方向に移動する送り台と、前記送りネジ、送り台、及びレンズとを一緒に光軸方向に移動する移動筒と、前記移動筒を移動可能範囲のうちの端位置に移動したときに、その移動方向に沿った前記送りネジの端に当接する当接部材とを具備したものである。
【0008】
レンズを、例えばカメラの撮影レンズの一部として用いる場合には、フォーカス時又は変倍時さらに両方のときに移動するレンズとする。移動筒としては、変倍時に移動する筒とする。端位置としては、移動筒の移動可能範囲のうちの何れか一方向の端の位置にすればよく、また、移動筒をカメラボディに収納する収納位置を端位置とするのが撮影に使用しない位置であるから望ましい。
【0009】
送りネジを回転する機構としては、モータの軸を送りネジとする機構と、ギヤ列やベルトなどの駆動伝達機構を介してモータの駆動を送りネジに伝達する機構とがある。いずれの機構でも、軸方向に遊びを持たせて送りネジを支持し、付勢手段の付勢でその遊びをなくすように付勢しておく。そして、当接したときに付勢手段の付勢に抗する方向に沿って送りネジを遊びの範囲内で押すように当接部材を配置すればよい。
【0010】
レンズ駆動装置には、レンズの移動を検知する検知手段を備えている。レンズ駆動装置を電子カメラやビデオカメラ等に用いる場合、検知手段としては、接触又は非接触でメカ的にレンズの位置を検知する位置検知手段と、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、レンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段とがある。どちらを利用してもレンズの移動を検知することができる。このような検知手段を利用してレンズが移動しているか否かを判断する判断手段と、レンズの駆動が行われていないことを前記判断手段が判断したときに、移動筒を端位置に移動するリセット手段とを備えるのが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に示すように、電子カメラ10は、撮影レンズ11の結像面に配したCCD撮像素子(以下、CCD)12で被写体画像を撮像する。撮影レンズ11は移動筒13に組み込まれており、移動筒13は固定筒14に撮影光軸11aの方向に移動自在に取り付けられている。固定筒14はベース部材15に固定され、ベース部材15はカメラボディに固定されている。そのベース部材15には、CCD12が固定されている。移動筒13の移動は、変倍移動手段16によって行われる。変倍移動手段16は、変倍用モータ17と、その駆動を利用して移動筒13を移動するラック18とピニオン19とからなる。
【0012】
移動筒13は、カメラ10の不使用状態のときに、図1に示すように、固定筒14の内部に収納される収納位置に移動し、またカメラ10の使用状態のときには、固定筒14から被写体側に向けて繰り出した撮影位置に移動する。この移動筒13は、撮影位置とこれから被写体側に向けて移動したテレ位置(図2に示した位置)との間で変倍移動する。なお、撮影位置はワイド位置となっている。
【0013】
撮影レンズ11は、被写体側から順に前レンズ20と後レンズ21との2枚構成となっている。後レンズ21はレンズ保持部材22に保持されており、また前レンズ20は移動筒13に固定されている。変倍時には、移動筒13の移動により前・後レンズ20,21が一緒に撮影光軸11aの方向に移動する。
【0014】
レンズ保持部材22は、レンズ駆動手段23の駆動を利用して前レンズ20との間の間隔が変わるように撮影光軸11aの方向に移動する。この移動により被写体距離に応じて撮影レンズ11のピント調節が行える。レンズ駆動手段23は、ガイド手段、送りネジ25、送り台26、及びフォーカス用のモータ27などで構成されており、これらは移動筒13に組み込まれている。
【0015】
ガイド手段は、一対のガイド棒28,29、スライド軸受け30、及び回転止め部材31とから構成されている。一対のガイド棒28,29は、撮影光軸11aと平行に固定されている。スライド軸受け30は、レンズ保持部材22に一体に設けられており、一方のガイド棒28にスライド自在に係合している。回転止め部材31もレンズ保持部材22に一体に設けられている。この回転止め部材は、他方のガイド棒29を両側から挟み込むフォーク形状となっており、レンズ保持部材22がガイド棒28を軸として回転するのを阻止する。
【0016】
レンズ保持部材22には、送り台26に係合する係合部34が一体に形成されている。係合部34は、送り台26を撮影光軸11aの方向の前後で挟む一対のフォーク部35,36を有しており、送りネジ25を軸とする周方向に遊びをもった状態で撮影光軸11aの前後方向でのみ送り台26に係合する。なお、係合部34は、フォーク部35,36の底面が送り台26の底面に当接して、送りネジ25の回転と一緒に送り台26が回転するのを阻止している。
【0017】
送り台26には、送りネジ25のネジ部37に係合するネジ穴38が形成されている。送りネジ25は、一端部39がモータ27に支持され、他端部40が移動筒13に設けた支持部材41に支持されている。ネジ部37はモータ27と支持部材41との間に形成され、送り台26はそのネジ部37の範囲のうちの一部の範囲でフォーカス時に移動する。モータ27は、周知のステッピングモータとなっており、移動筒13の内部に固定され、移動筒13と一緒に移動する。
【0018】
カメラの制御部42は、ドライバ43を介してパルス信号を送ることで、回転方向、回転速度、及び回転角からなるモータ27の駆動を制御する。ここで、モータ27を正転したときのレンズ保持部材22の移動方向を順方向、また逆転したときの移動方向を逆方向とする。順方向はレンズ保持部材22が被写体側に向けて移動する方向である。
【0019】
モータ27の内部には、詳しくは図4に示すように、複数のマグネットを送りネジ25の一端部39に歯列状に固定するロータコア45が組み込まれている。ロータコア45は、その周りのステータコア46に巻いた2個のコイルに流す電流を順番に切り替えることで生じる回転磁界によって送りネジ25をステップ状に回転する。ロータコア45の軸方向の前後には、所定の隙間を空けて軸受け部材47,48がそれぞれ配されている。軸受け部材47,48は、送りネジ25を回転自在に支持するとともに、送りネジ25を前記隙間の分だけ軸方向に遊びをもって支持している。
【0020】
モータ27の外部には、送りネジ25の一端部39のうちの最端面50が露呈している。この最端面50には、モータ17の外部に設けた板バネ51が当接している。板バネ51は、送りネジ25を逆方向に向けて付勢する。その板バネ51の付勢によりロータコア45の一側面45aが一方の軸受け部材47の端面47aに当接し、送りネジ25が遊びの無い状態となる。なお、板バネ51の代わりにバネを用いても良いし、ゴムなどの弾性部材を押し当てるようにしてもよい。
【0021】
送りネジ25の他端部40のうちの最端面53は、支持部材41から露呈している。その最端面53に対向するベース部材15の壁には、当接部材54が固定されている。当接部材54は、移動筒13が収納位置に移動したときに送りネジ25の最端面53に当接し、送りネジ25を板バネ51の付勢に抗して順方向に向けて押す。これにより、送り台26のネジ穴38と送りネジ25のネジ部37との食い付きを解除する。
【0022】
移動筒13には、レンズ保持部材22の原点位置を検知する検知手段が設けられている。検知手段は、遮蔽板60と馬蹄形の透過型フォトセンサ61とで構成されている。遮蔽板60はレンズ保持部材22に設けられており、またフォトセンサ61は遮蔽板60の移動路のうちの結像面寄りに配されている。
【0023】
制御部42は、カメラ10を統括的に制御する。制御部42にはメモリ65が接続されている。メモリ65には各種プログラムが記憶されている。プログラムは、図5に示すように、初期動作、AF・AE動作、フォーカス異常動作、リセット動作、及び撮影動作などで構成されている。初期動作は、カメラ10の電源ONに応答して移動筒13を収納位置から撮影位置に移動させる。
【0024】
AE動作は、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出を制御する。AF動作は、後レンズ21を原点位置に移動する原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じて後レンズ21を原点位置から順方向に向けて移動してピント調節を行う。撮影動作は、シャッタレリーズに応答してCCD12で撮像した画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして取り込み、記録部70に送って画像データを記録部70にセットされる例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。
【0025】
原点出し動作は、モータ27を逆転してレンズ保持部材22を逆方向に移動し、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFするまでモータ27の逆転駆動を継続し、遮蔽板60の検知がOFFした時点から一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を順方向に移動し、再びフォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFした時点でモータ27の正転駆動を停止する。これにより、レンズ保持部材22の原点位置は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向に向けて僅かに抜け出た位置となる。
【0026】
フォーカス異常動作は、AF動作中の原点出し動作を行っている間に、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視し、予め決められた一定の時間内に遮蔽板60の検知が得られない場合にフォーカス異常と判断し、リセット動作を行う。ネジ部37とネジ穴38との食い付き現象は、このフォーカス異常動作によって判断される。
【0027】
リセット動作は、沈胴動作、Fモータ駆動動作、原点出し動作の順に実行される。沈胴動作は、ネジ部37とネジ穴38との食い付きを解除するために、移動筒13を収納位置に移動する。Fモータ駆動動作は、一定時間だけモータ27を正・逆回転する。この動作は、単に移動筒13を収納位置に移動しても食い付きが解除されない場合を考慮して行っている。このようなリセット動作は、AF動作時にフォーカス異常と判断されるごとに行われる。
【0028】
次に、上記構成の作用を説明する。カメラ10の電源をONすると、移動筒13を収納位置から撮影位置に移動する。ズームスイッチ80を操作すると、これに応答してドライバ81を介して変倍用のモータ17を駆動する。これにより移動筒13が撮影光軸11aの方向に移動する。なお、レンズ保持部材22は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向側に抜け出た原点位置に位置している。
【0029】
ズーミング後に構図を決めてシャッタボタン82を半押し操作する。これにより、AE・AF動作が行われる。AE動作が実行されると、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出が制御され、また、AF動作が実行されると、後レンズ21を原点位置に移動する原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じた分だけモータ27を駆動する。モータ27が被写体距離に応じた分だけ駆動することで、レンズ保持部材22が原点位置から順方向に向けて繰り出されてピント調節が行われる。なお、被写体距離に応じたモータ27の駆動量は変倍位置ごとで異なっており、これらは予めメモリ65にテーブルとして記憶されている。
【0030】
AF動作を詳しく説明すると、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するまでいったんモータ27を逆転し、フォトセンサ61を遮蔽板60が通過してから一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動して再び遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するのを確認し、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過した時点から被写体距離に応じたパルス信号を送ってモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を被写体距離に応じた分だけ繰り出す。
【0031】
その後、シャッタボタン82の全押し操作が行われると、撮影動作が実行され、CCD12を駆動して得られた画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして記録部70に取り込み、その画像データを記録部70にセットした例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。記録後には、再び原点出し動作が行われ、レンズ保持部材22を原点位置に戻す。
【0032】
ここで、例えばカメラ10を落としたり、カメラ10に強い衝撃を加えたりすると、このときに加わる衝撃や振動によって送り台26のネジ穴38が送りネジ25のネジ部37に食い付く現象が生じる。この場合、原点出し動作やピント調節時に移動する所定の範囲内に位置していても食い付き現象が生じ、その後のAF動作でレンズ保持部材22が移動しなくなる。
【0033】
このような食い付き現象が生じているか否かは、シャッタボタン82の半押し操作により実行されるAF動作中に制御部42が判断する。AF動作でははじめに原点出し動作を行うため、モータ27が逆回転・正回転の順で駆動する。制御部42は、これら各駆動を行う毎にフォトセンサ61から得られる信号を監視し、予め決められた時間内に遮蔽板60を検知した信号がこない場合にフォーカス異常と判断する。フォーカス異常と判断した場合には直ちにモータ27の駆動を停止し、その後にリセット動作を行う。
【0034】
リセット動作が実行されると、移動筒13が収納位置に移動される。移動筒13が収納位置に移動すると、送りネジ25の他端部40の最端面53が当接部材54に当接する。このときの送りネジ25に加わる衝撃や振動により食い付きが解除される。なお、送りネジ25は、当接部材54に押された分だけ遊びの範囲内で板バネ51の付勢に抗して移動し、モータ27に加わる衝撃を吸収する。
【0035】
沈胴動作を実行した後にはFモータ駆動動作が実行される。この動作は、一定時間だけモータ27を正・逆転駆動する動作であり、この動作により、送りネジ25が回動され、食い付き解除が確実なものとなる。その後、原点出し動作を実行してから再びシャッタボタン82の半押し操作に応じた信号を待つ撮影準備の状態に戻る。
【0036】
このように、AF動作時の原点だし動作中に食い付き現象が生じているか否かを判断し、生じている場合には沈胴動作と送りネジの一定回転とを行うようにして再びAF動作を行うようにしたから、ピント調節が狂ったまま撮影を行う失敗撮影を未然に防ぐことができる。
【0037】
上記実施形態では、2群ズームレンズとしているが、2群ズームレンズに限らず、3群以上のズームレンズとし、このうち隣り合う2つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよし、1つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよい。また、本発明のレンズ駆動装置は、撮影レンズ以外に、ファインダ光学系にも採用することができ、さらにデジタルビデオカメラ、写真用カメラなどのカメラや、顕微鏡、双眼鏡、及び天体望遠鏡などあらゆる光学機器にも採用することができる。
【0038】
また、上記実施形態では、送りネジ25の最端面53を当接部材54に当接する位置を収納位置としているが、これに限らず、例えば移動筒13を変倍位置から収納位置に向けて移動してさらに収納位置を超えた位置に移動したときに当接する構成としてもよい。
【0039】
さらに、上記実施形態では、送りネジ25に遊びを持たせてモータ27に与える衝撃を和らげているが、これの代わりに、送りネジ25の遊び無くし、かつ弾性変形を有する材料で当接部材54を形成しても、モータ27に伝わる衝撃を当接部材54で吸収して和らげることができる。さらに送りネジ25を軸方向に遊びをもって支持しているが、送りネジ25を遊び無く支持して板バネ51を省略して当接時の衝撃や振動だけで食い付きを解除する構成としてもよい。
【0040】
上記実施形態では、検出手段を、遮蔽板とフォトセンサなどで構成しているが、これらの代わりに、レンズ保持部材22に設けた摺動子と、その摺動子が摺動することで出力抵抗値が可変する抵抗板とを用いてレンズの位置を検出する構成を採用してもよい。また、モータ27の軸にロータリエンコーダを取り付け、そのエンコーダから得られるパルスに応じてレンズの位置を検知する構成を採用してもよい。
【0041】
また、検知手段として、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、フォーカス時にレンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段を用いてもよい。この場合には、判断手段が、レンズを前後に駆動させたときに、CCD各セルの相互間の起電力の差がない又は予め決めた値より少ない場合にレンズが移動していないことを判断するように構成する。
【0042】
さらにまた、上記実施形態では、フォーカス異常を判断する原点出し動作をAF動作の中で行うようにしているが、これに限らず、カメラの撮影準備中に一定のサイクルで自動的に行うようにしてもよい。フォーカス異常の判断をAF動作中に行うようにするとフォーカス異常を判断したときに撮影が行えないが、撮影準備中に自動的に行うようにすれば、シャッタレリーズのときに必ず撮影を行うことができる。また、外部にリセットボタンを設け、リセットボタンの操作に応答してリセット動作を行うように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、レンズ及び送りネジをもった移動筒を移動可能範囲のうちの端位置に移動したときに、その移動方向に沿った送りネジの端に当接部材を当接するようにしたから、レンズが移動範囲のうちのどこにいても食い付き現象を確実に解除することができる。また、送りネジに遊びを持たせた発明では、例えば送りネジをモータの軸として用いる場合、当接時に生じる衝撃や振動を付勢部材によって吸収することができるため、モータが損傷するなどの不都合を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動筒を収納位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図2】移動筒をテレ位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図3】本発明のレンズ移動装置の概略を示す説明図である。
【図4】フォーカス用のモータの内部の構造を説明した説明図である。
【図5】カメラの制御部の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 電子カメラ
14 固定筒
13 移動筒
22 レンズ保持部材
25 送りネジ
26 送り台
27 モータ
54 当接部材
51 板バネ
【発明の属する技術分野】
本発明は、送りネジ(リードスクリュー)を用いてレンズを移動する光学機器のレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
送りネジを用いてレンズを移動するレンズ駆動装置には、送り台とレンズ保持部材とを備えている。送り台には、送りネジのネジ部に噛合するネジ穴が形成されている。レンズ保持部材は、送り台と一緒に移動する。モータの駆動は送りネジに伝達される。送りネジが回転すると、ネジ部のリードに従って送り台とともにレンズ保持部材が移動する。
【0003】
モータの駆動は、送り台がネジ部のうちの所定の範囲内で移動するように、カメラのマイコン(制御部)によって制御されている。しかし、マイコンの暴走によりモータの駆動を制御することができない場合がある。このような不都合が生じたときには、送り台が送りネジの端まで移動して送りネジを支持する支持部材に当接する。送り台が支持部材に当接すると、それ以上送りが行えないため、ネジ部のネジ山がネジ穴のネジ溝に食い付いてしまい、その後、送りネジを逆方向に回転しても送り台を移動することができない状態となる。
【0004】
そこで、特開平6−214282号公報に記載の発明では、送り台が所定の範囲を超えて移動したときに、送り台に設けた凸部を支持部材に設けた凸部に当接して前述した食い付きを解除するようにしている。
【0005】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、前述した食い付き現象は、送り台が所定の範囲を超えたときだけでなく、例えばカメラを落としたときなどの強い衝撃がレンズ保持枠にかかった場合など、送り台が所定の範囲内に位置しているときにも生じるおそれがある。送り台が所定の範囲内に位置しているときに食い付き現象が生じた場合、送り台が所定の範囲を超えて移動しないため、上記公報記載の発明でもその食い付きを自動的に解除することができない欠点があった。
【0006】
本発明は、上記課題を考慮してなされたもので、送り台が所定の範囲内に位置しているときに生じる食い付き現象を自動的に解除することができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラのレンズ駆動装置では、レンズの光軸と平行に配される送りネジと、前記送りネジに噛合するネジ穴が設けられており、前記送りネジが回転することで送りネジのリードに従って前記レンズを光軸方向に移動する送り台と、前記送りネジ、送り台、及びレンズとを一緒に光軸方向に移動する移動筒と、前記移動筒を移動可能範囲のうちの端位置に移動したときに、その移動方向に沿った前記送りネジの端に当接する当接部材とを具備したものである。
【0008】
レンズを、例えばカメラの撮影レンズの一部として用いる場合には、フォーカス時又は変倍時さらに両方のときに移動するレンズとする。移動筒としては、変倍時に移動する筒とする。端位置としては、移動筒の移動可能範囲のうちの何れか一方向の端の位置にすればよく、また、移動筒をカメラボディに収納する収納位置を端位置とするのが撮影に使用しない位置であるから望ましい。
【0009】
送りネジを回転する機構としては、モータの軸を送りネジとする機構と、ギヤ列やベルトなどの駆動伝達機構を介してモータの駆動を送りネジに伝達する機構とがある。いずれの機構でも、軸方向に遊びを持たせて送りネジを支持し、付勢手段の付勢でその遊びをなくすように付勢しておく。そして、当接したときに付勢手段の付勢に抗する方向に沿って送りネジを遊びの範囲内で押すように当接部材を配置すればよい。
【0010】
レンズ駆動装置には、レンズの移動を検知する検知手段を備えている。レンズ駆動装置を電子カメラやビデオカメラ等に用いる場合、検知手段としては、接触又は非接触でメカ的にレンズの位置を検知する位置検知手段と、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、レンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段とがある。どちらを利用してもレンズの移動を検知することができる。このような検知手段を利用してレンズが移動しているか否かを判断する判断手段と、レンズの駆動が行われていないことを前記判断手段が判断したときに、移動筒を端位置に移動するリセット手段とを備えるのが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に示すように、電子カメラ10は、撮影レンズ11の結像面に配したCCD撮像素子(以下、CCD)12で被写体画像を撮像する。撮影レンズ11は移動筒13に組み込まれており、移動筒13は固定筒14に撮影光軸11aの方向に移動自在に取り付けられている。固定筒14はベース部材15に固定され、ベース部材15はカメラボディに固定されている。そのベース部材15には、CCD12が固定されている。移動筒13の移動は、変倍移動手段16によって行われる。変倍移動手段16は、変倍用モータ17と、その駆動を利用して移動筒13を移動するラック18とピニオン19とからなる。
【0012】
移動筒13は、カメラ10の不使用状態のときに、図1に示すように、固定筒14の内部に収納される収納位置に移動し、またカメラ10の使用状態のときには、固定筒14から被写体側に向けて繰り出した撮影位置に移動する。この移動筒13は、撮影位置とこれから被写体側に向けて移動したテレ位置(図2に示した位置)との間で変倍移動する。なお、撮影位置はワイド位置となっている。
【0013】
撮影レンズ11は、被写体側から順に前レンズ20と後レンズ21との2枚構成となっている。後レンズ21はレンズ保持部材22に保持されており、また前レンズ20は移動筒13に固定されている。変倍時には、移動筒13の移動により前・後レンズ20,21が一緒に撮影光軸11aの方向に移動する。
【0014】
レンズ保持部材22は、レンズ駆動手段23の駆動を利用して前レンズ20との間の間隔が変わるように撮影光軸11aの方向に移動する。この移動により被写体距離に応じて撮影レンズ11のピント調節が行える。レンズ駆動手段23は、ガイド手段、送りネジ25、送り台26、及びフォーカス用のモータ27などで構成されており、これらは移動筒13に組み込まれている。
【0015】
ガイド手段は、一対のガイド棒28,29、スライド軸受け30、及び回転止め部材31とから構成されている。一対のガイド棒28,29は、撮影光軸11aと平行に固定されている。スライド軸受け30は、レンズ保持部材22に一体に設けられており、一方のガイド棒28にスライド自在に係合している。回転止め部材31もレンズ保持部材22に一体に設けられている。この回転止め部材は、他方のガイド棒29を両側から挟み込むフォーク形状となっており、レンズ保持部材22がガイド棒28を軸として回転するのを阻止する。
【0016】
レンズ保持部材22には、送り台26に係合する係合部34が一体に形成されている。係合部34は、送り台26を撮影光軸11aの方向の前後で挟む一対のフォーク部35,36を有しており、送りネジ25を軸とする周方向に遊びをもった状態で撮影光軸11aの前後方向でのみ送り台26に係合する。なお、係合部34は、フォーク部35,36の底面が送り台26の底面に当接して、送りネジ25の回転と一緒に送り台26が回転するのを阻止している。
【0017】
送り台26には、送りネジ25のネジ部37に係合するネジ穴38が形成されている。送りネジ25は、一端部39がモータ27に支持され、他端部40が移動筒13に設けた支持部材41に支持されている。ネジ部37はモータ27と支持部材41との間に形成され、送り台26はそのネジ部37の範囲のうちの一部の範囲でフォーカス時に移動する。モータ27は、周知のステッピングモータとなっており、移動筒13の内部に固定され、移動筒13と一緒に移動する。
【0018】
カメラの制御部42は、ドライバ43を介してパルス信号を送ることで、回転方向、回転速度、及び回転角からなるモータ27の駆動を制御する。ここで、モータ27を正転したときのレンズ保持部材22の移動方向を順方向、また逆転したときの移動方向を逆方向とする。順方向はレンズ保持部材22が被写体側に向けて移動する方向である。
【0019】
モータ27の内部には、詳しくは図4に示すように、複数のマグネットを送りネジ25の一端部39に歯列状に固定するロータコア45が組み込まれている。ロータコア45は、その周りのステータコア46に巻いた2個のコイルに流す電流を順番に切り替えることで生じる回転磁界によって送りネジ25をステップ状に回転する。ロータコア45の軸方向の前後には、所定の隙間を空けて軸受け部材47,48がそれぞれ配されている。軸受け部材47,48は、送りネジ25を回転自在に支持するとともに、送りネジ25を前記隙間の分だけ軸方向に遊びをもって支持している。
【0020】
モータ27の外部には、送りネジ25の一端部39のうちの最端面50が露呈している。この最端面50には、モータ17の外部に設けた板バネ51が当接している。板バネ51は、送りネジ25を逆方向に向けて付勢する。その板バネ51の付勢によりロータコア45の一側面45aが一方の軸受け部材47の端面47aに当接し、送りネジ25が遊びの無い状態となる。なお、板バネ51の代わりにバネを用いても良いし、ゴムなどの弾性部材を押し当てるようにしてもよい。
【0021】
送りネジ25の他端部40のうちの最端面53は、支持部材41から露呈している。その最端面53に対向するベース部材15の壁には、当接部材54が固定されている。当接部材54は、移動筒13が収納位置に移動したときに送りネジ25の最端面53に当接し、送りネジ25を板バネ51の付勢に抗して順方向に向けて押す。これにより、送り台26のネジ穴38と送りネジ25のネジ部37との食い付きを解除する。
【0022】
移動筒13には、レンズ保持部材22の原点位置を検知する検知手段が設けられている。検知手段は、遮蔽板60と馬蹄形の透過型フォトセンサ61とで構成されている。遮蔽板60はレンズ保持部材22に設けられており、またフォトセンサ61は遮蔽板60の移動路のうちの結像面寄りに配されている。
【0023】
制御部42は、カメラ10を統括的に制御する。制御部42にはメモリ65が接続されている。メモリ65には各種プログラムが記憶されている。プログラムは、図5に示すように、初期動作、AF・AE動作、フォーカス異常動作、リセット動作、及び撮影動作などで構成されている。初期動作は、カメラ10の電源ONに応答して移動筒13を収納位置から撮影位置に移動させる。
【0024】
AE動作は、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出を制御する。AF動作は、後レンズ21を原点位置に移動する原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じて後レンズ21を原点位置から順方向に向けて移動してピント調節を行う。撮影動作は、シャッタレリーズに応答してCCD12で撮像した画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして取り込み、記録部70に送って画像データを記録部70にセットされる例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。
【0025】
原点出し動作は、モータ27を逆転してレンズ保持部材22を逆方向に移動し、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFするまでモータ27の逆転駆動を継続し、遮蔽板60の検知がOFFした時点から一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を順方向に移動し、再びフォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視する。そして、遮蔽板60の検知を確認してから遮蔽板60の検知がOFFした時点でモータ27の正転駆動を停止する。これにより、レンズ保持部材22の原点位置は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向に向けて僅かに抜け出た位置となる。
【0026】
フォーカス異常動作は、AF動作中の原点出し動作を行っている間に、フォトセンサ61が遮蔽板60を検知するのを監視し、予め決められた一定の時間内に遮蔽板60の検知が得られない場合にフォーカス異常と判断し、リセット動作を行う。ネジ部37とネジ穴38との食い付き現象は、このフォーカス異常動作によって判断される。
【0027】
リセット動作は、沈胴動作、Fモータ駆動動作、原点出し動作の順に実行される。沈胴動作は、ネジ部37とネジ穴38との食い付きを解除するために、移動筒13を収納位置に移動する。Fモータ駆動動作は、一定時間だけモータ27を正・逆回転する。この動作は、単に移動筒13を収納位置に移動しても食い付きが解除されない場合を考慮して行っている。このようなリセット動作は、AF動作時にフォーカス異常と判断されるごとに行われる。
【0028】
次に、上記構成の作用を説明する。カメラ10の電源をONすると、移動筒13を収納位置から撮影位置に移動する。ズームスイッチ80を操作すると、これに応答してドライバ81を介して変倍用のモータ17を駆動する。これにより移動筒13が撮影光軸11aの方向に移動する。なお、レンズ保持部材22は、遮蔽板60がフォトセンサ61から順方向側に抜け出た原点位置に位置している。
【0029】
ズーミング後に構図を決めてシャッタボタン82を半押し操作する。これにより、AE・AF動作が行われる。AE動作が実行されると、測光機構66から得られる被写体輝度に応じて露出が制御され、また、AF動作が実行されると、後レンズ21を原点位置に移動する原点出し動作を行った後に、測距機構67から得られる被写体距離に応じた分だけモータ27を駆動する。モータ27が被写体距離に応じた分だけ駆動することで、レンズ保持部材22が原点位置から順方向に向けて繰り出されてピント調節が行われる。なお、被写体距離に応じたモータ27の駆動量は変倍位置ごとで異なっており、これらは予めメモリ65にテーブルとして記憶されている。
【0030】
AF動作を詳しく説明すると、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するまでいったんモータ27を逆転し、フォトセンサ61を遮蔽板60が通過してから一定時間経過後にモータ27の逆転駆動を停止する。次にモータ27を正転駆動して再び遮蔽板60がフォトセンサ61を通過するのを確認し、遮蔽板60がフォトセンサ61を通過した時点から被写体距離に応じたパルス信号を送ってモータ27を正転駆動してレンズ保持部材22を被写体距離に応じた分だけ繰り出す。
【0031】
その後、シャッタボタン82の全押し操作が行われると、撮影動作が実行され、CCD12を駆動して得られた画像信号をA/D変換器68、及び画像処理回路69を通して画像データとして記録部70に取り込み、その画像データを記録部70にセットした例えばメモリーカードなどの記録媒体に記録する。記録後には、再び原点出し動作が行われ、レンズ保持部材22を原点位置に戻す。
【0032】
ここで、例えばカメラ10を落としたり、カメラ10に強い衝撃を加えたりすると、このときに加わる衝撃や振動によって送り台26のネジ穴38が送りネジ25のネジ部37に食い付く現象が生じる。この場合、原点出し動作やピント調節時に移動する所定の範囲内に位置していても食い付き現象が生じ、その後のAF動作でレンズ保持部材22が移動しなくなる。
【0033】
このような食い付き現象が生じているか否かは、シャッタボタン82の半押し操作により実行されるAF動作中に制御部42が判断する。AF動作でははじめに原点出し動作を行うため、モータ27が逆回転・正回転の順で駆動する。制御部42は、これら各駆動を行う毎にフォトセンサ61から得られる信号を監視し、予め決められた時間内に遮蔽板60を検知した信号がこない場合にフォーカス異常と判断する。フォーカス異常と判断した場合には直ちにモータ27の駆動を停止し、その後にリセット動作を行う。
【0034】
リセット動作が実行されると、移動筒13が収納位置に移動される。移動筒13が収納位置に移動すると、送りネジ25の他端部40の最端面53が当接部材54に当接する。このときの送りネジ25に加わる衝撃や振動により食い付きが解除される。なお、送りネジ25は、当接部材54に押された分だけ遊びの範囲内で板バネ51の付勢に抗して移動し、モータ27に加わる衝撃を吸収する。
【0035】
沈胴動作を実行した後にはFモータ駆動動作が実行される。この動作は、一定時間だけモータ27を正・逆転駆動する動作であり、この動作により、送りネジ25が回動され、食い付き解除が確実なものとなる。その後、原点出し動作を実行してから再びシャッタボタン82の半押し操作に応じた信号を待つ撮影準備の状態に戻る。
【0036】
このように、AF動作時の原点だし動作中に食い付き現象が生じているか否かを判断し、生じている場合には沈胴動作と送りネジの一定回転とを行うようにして再びAF動作を行うようにしたから、ピント調節が狂ったまま撮影を行う失敗撮影を未然に防ぐことができる。
【0037】
上記実施形態では、2群ズームレンズとしているが、2群ズームレンズに限らず、3群以上のズームレンズとし、このうち隣り合う2つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよし、1つのレンズ群を移動筒に内蔵する構成としてもよい。また、本発明のレンズ駆動装置は、撮影レンズ以外に、ファインダ光学系にも採用することができ、さらにデジタルビデオカメラ、写真用カメラなどのカメラや、顕微鏡、双眼鏡、及び天体望遠鏡などあらゆる光学機器にも採用することができる。
【0038】
また、上記実施形態では、送りネジ25の最端面53を当接部材54に当接する位置を収納位置としているが、これに限らず、例えば移動筒13を変倍位置から収納位置に向けて移動してさらに収納位置を超えた位置に移動したときに当接する構成としてもよい。
【0039】
さらに、上記実施形態では、送りネジ25に遊びを持たせてモータ27に与える衝撃を和らげているが、これの代わりに、送りネジ25の遊び無くし、かつ弾性変形を有する材料で当接部材54を形成しても、モータ27に伝わる衝撃を当接部材54で吸収して和らげることができる。さらに送りネジ25を軸方向に遊びをもって支持しているが、送りネジ25を遊び無く支持して板バネ51を省略して当接時の衝撃や振動だけで食い付きを解除する構成としてもよい。
【0040】
上記実施形態では、検出手段を、遮蔽板とフォトセンサなどで構成しているが、これらの代わりに、レンズ保持部材22に設けた摺動子と、その摺動子が摺動することで出力抵抗値が可変する抵抗板とを用いてレンズの位置を検出する構成を採用してもよい。また、モータ27の軸にロータリエンコーダを取り付け、そのエンコーダから得られるパルスに応じてレンズの位置を検知する構成を採用してもよい。
【0041】
また、検知手段として、CCD等の撮像素子でレンズを通した被写体画像を撮像し、フォーカス時にレンズ(フォーカスレンズ)を前後に駆動させ、CCD各セルの相互間の起電力の差の最大点をジャストフォーカスとするコントラスト検出方式のオートフォーカス手段を用いてもよい。この場合には、判断手段が、レンズを前後に駆動させたときに、CCD各セルの相互間の起電力の差がない又は予め決めた値より少ない場合にレンズが移動していないことを判断するように構成する。
【0042】
さらにまた、上記実施形態では、フォーカス異常を判断する原点出し動作をAF動作の中で行うようにしているが、これに限らず、カメラの撮影準備中に一定のサイクルで自動的に行うようにしてもよい。フォーカス異常の判断をAF動作中に行うようにするとフォーカス異常を判断したときに撮影が行えないが、撮影準備中に自動的に行うようにすれば、シャッタレリーズのときに必ず撮影を行うことができる。また、外部にリセットボタンを設け、リセットボタンの操作に応答してリセット動作を行うように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、レンズ及び送りネジをもった移動筒を移動可能範囲のうちの端位置に移動したときに、その移動方向に沿った送りネジの端に当接部材を当接するようにしたから、レンズが移動範囲のうちのどこにいても食い付き現象を確実に解除することができる。また、送りネジに遊びを持たせた発明では、例えば送りネジをモータの軸として用いる場合、当接時に生じる衝撃や振動を付勢部材によって吸収することができるため、モータが損傷するなどの不都合を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動筒を収納位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図2】移動筒をテレ位置に移動した状態のカメラの鏡筒を示す断面図である。
【図3】本発明のレンズ移動装置の概略を示す説明図である。
【図4】フォーカス用のモータの内部の構造を説明した説明図である。
【図5】カメラの制御部の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 電子カメラ
14 固定筒
13 移動筒
22 レンズ保持部材
25 送りネジ
26 送り台
27 モータ
54 当接部材
51 板バネ
Claims (3)
- レンズの光軸と平行に配される送りネジと、前記送りネジに噛合するネジ穴が設けられており、前記送りネジが回転することで送りネジのリードに従って前記レンズを光軸方向に移動する送り台と、前記送りネジ、送り台、及びレンズとを一緒に光軸方向に移動する移動筒と、前記移動筒を移動可能範囲のうちの端位置に移動したときに、その移動方向に沿った前記送りネジの端に当接する当接部材とを具備したことを特徴とする光学機器のレンズ駆動装置。
- 前記送りネジを軸方向に遊びをもって支持し、また前記送りネジを軸方向のうちの一方に向けて付勢する付勢手段を設け、前記当接部材が前記付勢手段の付勢に抗する方向に沿って前記送りネジを前記遊びの範囲内で押すようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学機器のレンズ駆動装置。
- 前記レンズの移動を検知する検知手段と、前記検知手段を用いてレンズが移動しているか否かを判断する判断手段と、前記レンズが移動していないことを前記判断手段が判断した場合に、前記移動筒を端位置に移動するリセット手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の光学機器のレンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002240882A JP2004078012A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 光学機器のレンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002240882A JP2004078012A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 光学機器のレンズ駆動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004078012A true JP2004078012A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32023545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002240882A Pending JP2004078012A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 光学機器のレンズ駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004078012A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018012531A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒及びカメラ |
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-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240882A patent/JP2004078012A/ja active Pending
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