JP2004074081A - 水熱反応処理方法および装置 - Google Patents
水熱反応処理方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004074081A JP2004074081A JP2002240642A JP2002240642A JP2004074081A JP 2004074081 A JP2004074081 A JP 2004074081A JP 2002240642 A JP2002240642 A JP 2002240642A JP 2002240642 A JP2002240642 A JP 2002240642A JP 2004074081 A JP2004074081 A JP 2004074081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- supply
- pressure pump
- pressure
- water
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
【課題】高圧ポンプの逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることのできる水熱反応処理装置を提供する。
【解決手段】被処理物を貯留する被処理物貯留槽2と、被処理物貯留槽2から反応容器51内へ被処理物を供給する供給管3と、供給管3の途中に配設され、チャンバ8A〜8Cの前後に逆止め弁9A〜9C、10A〜10Cを備えたヘッド6A〜6Cを有する往復動式の高圧ポンプ5と、各ヘッド6A〜6Cの流入側に配設され、各ヘッド6A〜6Cへ被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する三方弁11A〜11Cと、三方弁11A〜11Cに接続され、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管12と、送水管12に配設された送水加圧ポンプ13と、高圧ポンプ5よりも下流の供給管3に配設され、高圧ポンプ5からの供給物を反応容器51内へ供給するか、排出管18へ供給するかを選択する三方弁17と、排出管18に配設された背圧弁19とで構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】被処理物を貯留する被処理物貯留槽2と、被処理物貯留槽2から反応容器51内へ被処理物を供給する供給管3と、供給管3の途中に配設され、チャンバ8A〜8Cの前後に逆止め弁9A〜9C、10A〜10Cを備えたヘッド6A〜6Cを有する往復動式の高圧ポンプ5と、各ヘッド6A〜6Cの流入側に配設され、各ヘッド6A〜6Cへ被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する三方弁11A〜11Cと、三方弁11A〜11Cに接続され、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管12と、送水管12に配設された送水加圧ポンプ13と、高圧ポンプ5よりも下流の供給管3に配設され、高圧ポンプ5からの供給物を反応容器51内へ供給するか、排出管18へ供給するかを選択する三方弁17と、排出管18に配設された背圧弁19とで構成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物を水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理するのに好適な水熱反応処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被処理物を処理して酸化分解や加水分解を行うことにより、廃棄物を分解したり、エネルギーを生成したり、または、化学物質を製造する水熱反応処理は、長年に亘って研究され、利用されてきている。
特に、近年、374℃以上、22MPa(220気圧)以上の超臨界状態で、または、例えば374℃以上、2.5MPa(25気圧)以上22MPa未満、あるいは374℃未満、22MPa以上、あるいは374℃未満、22MPa未満であっても臨界点に近い高温高圧状態である亜臨界状態で、被処理物と、酸化剤を含んだ水とを反応させることにより、燃焼を含む酸化反応を生じさせ、被処理物中の有機物を短時間でほぼ完全に分解する水熱反応処理が注目されている。
【0003】
このように水熱反応処理して被処理物を酸化分解する場合、被処理物、酸化剤、水を加熱、加圧して反応容器内へ供給し、反応させる。
そして、水熱反応処理の結果、有機物は酸化分解され、水と二酸化炭素とからなる高温高圧流体、乾燥またはスラリー状の灰分や塩類等の固体からなる反応生成物が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにして、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物を高圧ポンプで反応容器内へ供給する場合、高圧ポンプの吐出圧力および流量が得られている間は、高粘度の有機性スラリー被処理物を高圧ポンプで反応容器内へ供給することができる。
しかし、高圧ポンプを構成する流入側、流出側の逆止め弁の動きが、有機性スラリー被処理物の粘性抵抗によって悪くなり、リークが発生することにより、高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなる場合がある。
このような場合、高圧ポンプの逆止め弁を分解して洗浄し、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させる必要がある。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、高圧ポンプの逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることのできる水熱反応処理方法および装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
まず、請求項1にかかる発明は、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記ヘッド毎に、高粘度の有機性スラリー被処理物に代えて加圧水を供給して洗浄することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることを特徴とする。
そして、請求項2にかかる発明は、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記高圧ポンプの流出側へ高圧水を供給することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることを特徴とする。
上記した請求項1または請求項2にかかる水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させているときの前記供給管内の供給物を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽へ供給するのが望ましい。
次に、請求項4にかかる発明は、被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、この高圧ポンプの各ヘッドの流入側に配設され、前記各ヘッドへ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する複数の流入側切換弁と、この複数の流入側切換弁に接続され、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管と、この送水管に配設された送水加圧ポンプと、前記高圧ポンプよりも下流の前記供給管に配設され、前記高圧ポンプからの供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、前記排出管に配設された背圧弁とで構成したことを特徴とする。
そして、請求項5にかかる発明は、被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、この高圧ポンプよりも下流の前記供給管に接続された送水管と、この送水管に配設された送水高圧ポンプと、この送水管よりも下流の前記供給管に配設され、前記供給管内の供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、前記排出管に配設された背圧弁とで構成したことを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構が、前記供給管と前記高圧送水ポンプとの間の前記送水管に、開閉弁を有することを特徴とする。
上記した請求項4から請求項6のいずれかにかかる水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構が、前記背圧弁よりも下流の前記排出管に配設され、前記背圧弁からの供給物をそのまま前記排出管へ供給するか、循環管を介して前記被処理物貯留槽へ供給するかを選択する切換弁を有するのが望ましい。
なお、この発明で取り扱う高粘度の有機性スラリー被処理物とは、1000mPa・s以上の粘度を有する物のことである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図、図2は図1に示した被処理物供給機構の第1実施形態を示すブロック図である。
【0008】
図1において、1は、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物(以下、単に被処理物と記す。)を後述する反応容器51内へ、供給管3を介して供給する被処理物供給機構を示す。
この被処理物供給機構1は、図2に示すように、被処理物を貯留する被処理物貯留槽2と、この被処理物貯留槽2内の被処理物を反応容器51内へ供給する供給管3と、この供給管3の途中に配設され、後述する高圧ポンプ5へ被処理物を押し込むための低圧ポンプ4と、この低圧ポンプ4よりも下流の供給管3の供給分岐管3a,3b,3c部分に配設され、ピストン7A,7B,7Cが往復動するチャンバ8A,8B,8Cの前後に流入側から流出側へ一方向で流れるように逆止め弁9A,9B,9C,10A,10B,10Cを備えた複数のヘッド6A,6B,6Cを有する往復動式の高圧ポンプ5と、この高圧ポンプ5の各ヘッド6A,6B,6Cの流入側に配設され、各ヘッド6A,6B,6Cへ被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する複数の流入側切換弁としての三方弁11A,11B,11Cと、この複数の三方弁11A,11B,11Cに送水分岐管12a,12b,12cの下流端が接続され、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管12と、この送水管12に配設され、例えば0.3MPa以上に加圧した水を供給する送水加圧ポンプ13と、高圧ポンプ5よりも下流の供給管3に配設され、高圧ポンプ5からの供給物を反応容器51内へ供給するか、排出管18へ供給するかを選択する流出側切換弁としての三方弁17と、排出管18に配設され、例えば22MPa以上の背圧を与える背圧弁19と、この背圧弁19と並列に排出管18に配設されたバイパス弁20と、この背圧弁19、バイパス弁20よりも下流の排出管18に配設され、背圧弁19またはバイパス弁20からの供給物をそのまま排出管18へ供給するか、循環管22を介して被処理物貯留槽2へ供給するかを選択する切換弁としての三方弁21とで構成されている。
【0009】
なお、高圧ポンプ5は、各ヘッド6A〜6Cのピストン7A〜7Cを、1系統の駆動機構で120度ずつの位相差を持たせて駆動するものであっても、ピストン7A〜7Cを別々に120度ずつの位相差を持たせて駆動するもの、すなわち、ピストン7A〜7Cのストロークを別々に0%または100%とすることのできるものであってもよい。
【0010】
図1において、31は灯油などの反応助剤を貯留する反応助剤貯留槽、32は反応助剤貯留槽31内の反応助剤を、図2における三方弁17よりも下流の供給管3内へ供給する供給管、33は供給管32の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ33は、反応助剤料を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
34は水を貯留する水槽、35は水槽34内の水を供給管32よりも下流の供給管3内へ供給する供給管、36は供給管35の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ36は、水を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
【0011】
37は水槽34内の水をクエンチ水として反応容器51内へ供給する供給管、38は供給管37の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ38は、水を、例えば22MPa以上の高圧で反応容器51内へ供給するものである。
39は空気圧縮機を示し、酸化剤としての空気を、例えば22MPa以上の高圧で、図2における三方弁17よりも下流の、例えば供給管32よりも上流の供給管3内へ供給管40を介して供給するものである。
41は供給管40に配設された予備加熱器を示し、空気圧縮機39からの空気を所定の温度に予備加熱するものである。
【0012】
51は円筒状をした縦型の反応容器を示し、図示は省略されているが、上蓋の中心に、供給管3から供給される被処理物などを噴出するノズルが設けられ、下側に、供給管37からクエンチ水が供給されるクエンチ水供給孔、処理流体を排出する排出口が設けられている。
そして、反応容器51内には、図示は省略されているが、内側に付着した塩などを掻き取るスクレーパが設けられている。
【0013】
61は反応容器51の排出口に接続された排出管、62は排出管61の途中に配設された冷却器を示し、この冷却器62は、反応容器51の排出口から排出される処理流体を冷却するものである。
63は冷却器62よりも下流の排出管61に配設された固体分離器を示し、処理流体から固体を分離し、系外に排出するものである。
64は排出管61の下流端に接続された気液分離器を示し、固体分離器63で固体を除去した処理流体を、気体と、液体とに分離するものである。
65は気液分離器64の天井部に接続された気体排出管、66は気体排出管65に配設された減圧弁を示し、この減圧弁66は、気液分離器64で分離した気体を減圧して放出するものである。
67は気液分離器64の底部に接続された液体排出管、68は液体排出管67に配設された減圧弁を示し、この減圧弁68は、気液分離器64で分離した液体を減圧して放出するものである。
【0014】
次に、水熱反応処理について説明する。
まず、高圧ポンプ33,36,38および空気圧縮機39を作動させ、反応助剤などを反応容器51内へ供給して水熱酸化反応を起こさせ、反応容器51内を所定温度に上昇させる。
そして、反応容器51内の温度が所定温度に上昇したならば、被処理物貯留槽2内の被処理物を反応容器51内へ供給し、被処理物を水熱酸化反応させて処理する。
【0015】
上記のようにして水熱反応処理を連続して行うと、塩が析出して反応容器51の内側に堆積することにより、反応領域を狭める場合があるので、連続的(例えば1rpm)あるいは間欠的にスクレーパを回転させ、堆積した塩を掻き落とし、反応容器51の下部へ移動させる。
このようにして掻き落とされた塩を含む固形物は、反応容器51の排出口からクエンチ水を含む処理流体とともに排出管61へ排出される。
【0016】
そして、処理流体は、冷却器62で冷却され、固体分離器63によって固体を分離、除去された後、気液分離器64へ供給される。
なお、固体分離器63で分離、除去された固体は、例えば被処理物の処理を完了した後、所定の操作によって固体分離器63から系外へ排出される。
また、気液分離器64へ供給された処理流体は気体と液体とに分離され、分離された気体は減圧弁66で減圧された後、気体排出管65を介して大気へ放出され、分離された液体は減圧弁68で減圧された後、液体排出管67を介して所定の処理機構などへ排出される。
【0017】
上記のようにして被処理物を反応容器51内へ供給する高圧ポンプ5の動作について、さらに詳しく説明する。
なお、各ピストン7A〜7Cは120度ずつの位相差で油圧またはクランクなどによって駆動される。
まず、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で図2の左側の吸引側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが開いて逆止め弁10A〜10Cが閉じることにより、各チャンバ8A〜8C内へ被処理物が吸引されて流入する。
そして、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で図2の右側の吐出側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが閉じて逆止め弁10A〜10Cが開くことにより、各チャンバ8A〜8C内の被処理物が吐出されて流出する。
【0018】
したがって、三方弁11A〜11Cを供給分岐管3a〜3cから供給分岐管3a〜3cへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、バイパス弁20を閉じ、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態に切り換え、両ポンプ4,5を起動させると、被処理物貯留槽2内の被処理物は、低圧ポンプ4、三方弁11A〜11C、高圧ポンプ5の各ヘッド6A〜6C、三方弁17、背圧弁19、三方弁21を経由して被処理物貯留槽2内へ戻される。
【0019】
このようにして被処理物を循環させると、背圧弁19の作用により、高圧ポンプ5の吐出圧力を、例えば22MPa以上に昇圧させることができる。
そして、高圧ポンプ5の吐出圧力を充分に昇圧させた状態で、反応容器51内へ被処理物を供給する場合は、三方弁17を供給管3から供給管3へ流れる状態に切り換えることにより、加圧した状態の被処理物を反応容器51内へ供給することができる。
【0020】
このようにして被処理物を高圧ポンプ5で反応容器51内へ供給している状態で、被処理物の粘性抵抗または異物を弁が噛み込むことにより、高圧ポンプ5を構成する逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの動きが悪くなってリークが発生することにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなる場合がある。
このように高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなると、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの弁体が流路を開閉するために移動する動作音がしなくなることにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなったことを確認することができる。
また、図示を省略したが、高圧ポンプ5と三方弁17との間の供給管3に流量計を配設することにより、この流量計の流量から、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなったことを確認することができる。
【0021】
次に、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなった場合の回復動作について説明する。
まず、第1の方法について説明する。
この第1の方法は、各ヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して洗浄する方法で、以下に詳述する。
まず、各部の動作を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁11Aを送水分岐管12aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、背圧弁19をバイパスするためにバイパス弁20を開き、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水加圧ポンプ13を起動させて洗浄に要する所定時間、例えば5分間だけヘッド6Aへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Aを洗浄する。
このとき、高圧ポンプ5は動作させなくても、加圧水の勢いで逆止め弁9A,10Aを洗浄できる。
【0022】
このようにしてヘッド6Aへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、三方弁11Aを供給分岐管3aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁11Bを送水分岐管12bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換えることにより、5分間だけヘッド6Bへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Bを洗浄する。
そして、ヘッド6Bへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、三方弁11Bを供給分岐管3bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、三方弁11Cを送水分岐管12cから供給分岐管3cへ流れる状態に切り換えることにより、5分間だけヘッド6Cへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Cを洗浄する。
【0023】
次に、第2の方法はについて説明する。
なお、この第2の方法は、第1の方法と同様に、各ヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して洗浄する方法であるが、同時にピストン7A〜7Cを動作させる方法で、以下に詳述する。
そして、各ピストン7A〜7Cは、ストロークを別々に0%または100%とすることのできるものである。
【0024】
まず、各部の動作を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁11Aを送水分岐管12aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水加圧ポンプ13を起動させて洗浄に要する所定時間、例えば5分間だけヘッド6Aへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Aのピストン7Aを100%のストロークで駆動してヘッド6Aを洗浄する。
このとき、ピストン7B,7Cを0%のストロークとするので、チャンバ8B,8Cからは吐出されない。
【0025】
このようにしてヘッド6Aへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、ピストン7Aを停止させ、三方弁11Aを供給分岐管3aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁11Bを送水分岐管12bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、5分間だけヘッド6Bへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Bのピストン7Bを100%のストロークで駆動してヘッド6Bを洗浄する。
このとき、ピストン7A,7Cを0%のストロークとするので、チャンバ8A,8Cからは吐出されない。
【0026】
そして、ヘッド6Bへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、ピストン7Bを停止させ、三方弁11Bを供給分岐管3bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、三方弁11Cを送水分岐管12cから供給分岐管3cへ流れる状態に切り換え、5分間だけヘッド6Cへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Cのピストン7Cを100%のストロークで駆動してヘッド6Cを洗浄する。
このとき、ピストン7A,7Bを0%のストロークとするので、チャンバ8A,8Bからは吐出されない。
【0027】
このようにして高圧ポンプ5の各ヘッド6A〜6Cを順次洗浄している期間中、被処理物の混入した洗浄水を、排出管18を介して図示を省略した処理機構へ供給し、所定の処理を施してから排出する。
しかし、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態にし、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給してもよい。
【0028】
上述したように、この発明の第1実施形態によれば、高圧ポンプ5のヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して被処理物を洗い流すことで洗浄するので、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cを分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給することにより、被処理物を全て水熱酸化反応させて処理することができる。
【0029】
図3は図1に示した被処理物供給機構の第2実施形態を示すブロック図であり、図2と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
図3において、14は高圧ポンプ5と三方弁17との間の供給管3に接続された送水管、15は送水管14に配設された送水高圧ポンプを示し、この送水高圧ポンプ15は、水を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
16は送水高圧ポンプ15よりも下流の送水管14に配設された開閉弁を示す。
なお、高圧ポンプ5を簡略化して図示したが、高圧ポンプ5は、図2に示すように、ピストン7A〜7C、チャンバ8A〜8C、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cからなる複数のヘッド6A〜6Cを備えている。
【0030】
次に、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなった場合における回復の第3の方法について説明する。
この第3の方法は、高圧ポンプ3の吐出側に送水高圧ポンプ15で背圧を加える方法で、以下に詳述する。
まず、両ポンプ4,5以外を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水高圧ポンプ15を起動させるとともに、開閉弁16を開けて高圧ポンプ5に背圧を与える。
【0031】
このように両ポンプ4,5を動作させている状態で背圧を与えると、逆止め弁10A〜10Cが流路を確実に閉じるので、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で吸引側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが開いて各チャンバ8A〜8C内へ被処理物が吸引されて流入する。
そして、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で吐出側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが閉じて逆止め弁10A〜10Cが背圧に打ち勝って開くことにより、各チャンバ8A〜8C内の被処理物が吐出されて流出する。
【0032】
このよう各ポンプ4,5,15を動作させ、図示を省略した供給管3に配設した流量計を監視し、流量が設定流量になれば、または、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの弁体が流路を開閉するために移動する動作音により、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が回復したと確認できる。
そして、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復している期間中、被処理物の混入した洗浄水を、排出管18を介して図示を省略した処理機構へ供給し、所定の処理を施してから排出する。
しかし、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態にし、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給してもよい。
【0033】
上述したように、この発明の第2実施形態によれば、高圧ポンプ5に背圧を与えて高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるので、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cを分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、送水高圧ポンプ15の下流に開閉弁16を設けたので、送水高圧ポンプ15が被処理物に晒されなくなり、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を効率よく回復させることができる。
また、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給することにより、被処理物を全て処理することができる。
【0034】
上記した実施形態では、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させる場合、水熱反応処理を停止させたが、被処理物以外の補助燃料などを反応容器51内へ供給して水熱酸化反応を継続させ、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が回復したならば、被処理物を反応容器51内へ供給し、被処理物の水熱反応処理を再開させてもよい。
このように反応容器51内の水熱酸化反応を継続しながら高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させる場合、図1および図2に点線で示すように、三方弁17と供給管41との間の供給管3に配設した開閉弁23を操作することにより、反応容器51内の超臨界状態または亜臨界状態を維持しながら高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
【0035】
また、被処理物の種類によっては、被処理物の混入した洗浄水を反応容器51内へ供給することにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させながら被処理物の水熱反応処理を継続することができる。
この場合、第1実施形態(第1および第2の方法)における送水加圧ポンプ13は、例えば0.4MPa程度の低圧でよく、第2実施形態(第3の方法)における送水高圧ポンプ15は、例えば22MPa以上の高圧に、水を加圧できるものとする必要がある。
そして、3つのヘッド6A〜6Cで構成される高圧ポンプ5を例示したが、ヘッドは3つ以下でも、3つ以上あってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、高圧ポンプのヘッド毎に、加圧水を供給して被処理物を洗い流すことで洗浄するので、逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることができる。
また、高圧ポンプに背圧を与えて高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させるので、逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、高圧ポンプに背圧を与える送水高圧ポンプの下流に開閉弁を設けたので、送水高圧ポンプが被処理物に晒されなくなり、高圧ポンプの吐出圧力および流量を効率よく回復させることができる。
さらに、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽へ供給するので、被処理物を全て水熱酸化反応させて処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した被処理物供給機構の第1実施形態を示すブロック図である。
【図3】図1に示した被処理物供給機構の第2実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被処理物供給機構
2 被処理物貯留槽
3,32,35,37,40 供給管
3a〜3c 供給分岐管
4 低圧ポンプ
5,33,36,38 高圧ポンプ
6A〜6C ヘッド
7A〜7C ピストン
8A〜8C チャンバ
9A〜9C,10A〜10C 逆止め弁
11A〜11C,17,21 三方弁
12,14 送水管
12a〜12c 送水分岐管
13 送水加圧ポンプ
15 送水高圧ポンプ
16,23 開閉弁
18 排出管
19 背圧弁
20 バイパス弁
22 循環管
31 反応助剤貯留槽
34 水槽
39 空気圧縮機
41 予備加熱器
51 反応容器
61 排出管
62 冷却器
63 固体分離器
64 気液分離器
65 気体排出管
66,68 減圧弁
67 液体排出管
【発明の属する技術分野】
この発明は、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物を水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理するのに好適な水熱反応処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被処理物を処理して酸化分解や加水分解を行うことにより、廃棄物を分解したり、エネルギーを生成したり、または、化学物質を製造する水熱反応処理は、長年に亘って研究され、利用されてきている。
特に、近年、374℃以上、22MPa(220気圧)以上の超臨界状態で、または、例えば374℃以上、2.5MPa(25気圧)以上22MPa未満、あるいは374℃未満、22MPa以上、あるいは374℃未満、22MPa未満であっても臨界点に近い高温高圧状態である亜臨界状態で、被処理物と、酸化剤を含んだ水とを反応させることにより、燃焼を含む酸化反応を生じさせ、被処理物中の有機物を短時間でほぼ完全に分解する水熱反応処理が注目されている。
【0003】
このように水熱反応処理して被処理物を酸化分解する場合、被処理物、酸化剤、水を加熱、加圧して反応容器内へ供給し、反応させる。
そして、水熱反応処理の結果、有機物は酸化分解され、水と二酸化炭素とからなる高温高圧流体、乾燥またはスラリー状の灰分や塩類等の固体からなる反応生成物が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにして、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物を高圧ポンプで反応容器内へ供給する場合、高圧ポンプの吐出圧力および流量が得られている間は、高粘度の有機性スラリー被処理物を高圧ポンプで反応容器内へ供給することができる。
しかし、高圧ポンプを構成する流入側、流出側の逆止め弁の動きが、有機性スラリー被処理物の粘性抵抗によって悪くなり、リークが発生することにより、高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなる場合がある。
このような場合、高圧ポンプの逆止め弁を分解して洗浄し、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させる必要がある。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、高圧ポンプの逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることのできる水熱反応処理方法および装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
まず、請求項1にかかる発明は、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記ヘッド毎に、高粘度の有機性スラリー被処理物に代えて加圧水を供給して洗浄することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることを特徴とする。
そして、請求項2にかかる発明は、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記高圧ポンプの流出側へ高圧水を供給することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることを特徴とする。
上記した請求項1または請求項2にかかる水熱反応処理方法において、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させているときの前記供給管内の供給物を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽へ供給するのが望ましい。
次に、請求項4にかかる発明は、被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、この高圧ポンプの各ヘッドの流入側に配設され、前記各ヘッドへ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する複数の流入側切換弁と、この複数の流入側切換弁に接続され、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管と、この送水管に配設された送水加圧ポンプと、前記高圧ポンプよりも下流の前記供給管に配設され、前記高圧ポンプからの供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、前記排出管に配設された背圧弁とで構成したことを特徴とする。
そして、請求項5にかかる発明は、被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、この高圧ポンプよりも下流の前記供給管に接続された送水管と、この送水管に配設された送水高圧ポンプと、この送水管よりも下流の前記供給管に配設され、前記供給管内の供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、前記排出管に配設された背圧弁とで構成したことを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構が、前記供給管と前記高圧送水ポンプとの間の前記送水管に、開閉弁を有することを特徴とする。
上記した請求項4から請求項6のいずれかにかかる水熱反応処理装置において、前記被処理物供給機構が、前記背圧弁よりも下流の前記排出管に配設され、前記背圧弁からの供給物をそのまま前記排出管へ供給するか、循環管を介して前記被処理物貯留槽へ供給するかを選択する切換弁を有するのが望ましい。
なお、この発明で取り扱う高粘度の有機性スラリー被処理物とは、1000mPa・s以上の粘度を有する物のことである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図、図2は図1に示した被処理物供給機構の第1実施形態を示すブロック図である。
【0008】
図1において、1は、下水汚泥、し尿、浄化槽汚泥、粉砕樹脂などの、高粘度の有機性スラリー被処理物(以下、単に被処理物と記す。)を後述する反応容器51内へ、供給管3を介して供給する被処理物供給機構を示す。
この被処理物供給機構1は、図2に示すように、被処理物を貯留する被処理物貯留槽2と、この被処理物貯留槽2内の被処理物を反応容器51内へ供給する供給管3と、この供給管3の途中に配設され、後述する高圧ポンプ5へ被処理物を押し込むための低圧ポンプ4と、この低圧ポンプ4よりも下流の供給管3の供給分岐管3a,3b,3c部分に配設され、ピストン7A,7B,7Cが往復動するチャンバ8A,8B,8Cの前後に流入側から流出側へ一方向で流れるように逆止め弁9A,9B,9C,10A,10B,10Cを備えた複数のヘッド6A,6B,6Cを有する往復動式の高圧ポンプ5と、この高圧ポンプ5の各ヘッド6A,6B,6Cの流入側に配設され、各ヘッド6A,6B,6Cへ被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する複数の流入側切換弁としての三方弁11A,11B,11Cと、この複数の三方弁11A,11B,11Cに送水分岐管12a,12b,12cの下流端が接続され、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管12と、この送水管12に配設され、例えば0.3MPa以上に加圧した水を供給する送水加圧ポンプ13と、高圧ポンプ5よりも下流の供給管3に配設され、高圧ポンプ5からの供給物を反応容器51内へ供給するか、排出管18へ供給するかを選択する流出側切換弁としての三方弁17と、排出管18に配設され、例えば22MPa以上の背圧を与える背圧弁19と、この背圧弁19と並列に排出管18に配設されたバイパス弁20と、この背圧弁19、バイパス弁20よりも下流の排出管18に配設され、背圧弁19またはバイパス弁20からの供給物をそのまま排出管18へ供給するか、循環管22を介して被処理物貯留槽2へ供給するかを選択する切換弁としての三方弁21とで構成されている。
【0009】
なお、高圧ポンプ5は、各ヘッド6A〜6Cのピストン7A〜7Cを、1系統の駆動機構で120度ずつの位相差を持たせて駆動するものであっても、ピストン7A〜7Cを別々に120度ずつの位相差を持たせて駆動するもの、すなわち、ピストン7A〜7Cのストロークを別々に0%または100%とすることのできるものであってもよい。
【0010】
図1において、31は灯油などの反応助剤を貯留する反応助剤貯留槽、32は反応助剤貯留槽31内の反応助剤を、図2における三方弁17よりも下流の供給管3内へ供給する供給管、33は供給管32の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ33は、反応助剤料を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
34は水を貯留する水槽、35は水槽34内の水を供給管32よりも下流の供給管3内へ供給する供給管、36は供給管35の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ36は、水を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
【0011】
37は水槽34内の水をクエンチ水として反応容器51内へ供給する供給管、38は供給管37の途中に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ38は、水を、例えば22MPa以上の高圧で反応容器51内へ供給するものである。
39は空気圧縮機を示し、酸化剤としての空気を、例えば22MPa以上の高圧で、図2における三方弁17よりも下流の、例えば供給管32よりも上流の供給管3内へ供給管40を介して供給するものである。
41は供給管40に配設された予備加熱器を示し、空気圧縮機39からの空気を所定の温度に予備加熱するものである。
【0012】
51は円筒状をした縦型の反応容器を示し、図示は省略されているが、上蓋の中心に、供給管3から供給される被処理物などを噴出するノズルが設けられ、下側に、供給管37からクエンチ水が供給されるクエンチ水供給孔、処理流体を排出する排出口が設けられている。
そして、反応容器51内には、図示は省略されているが、内側に付着した塩などを掻き取るスクレーパが設けられている。
【0013】
61は反応容器51の排出口に接続された排出管、62は排出管61の途中に配設された冷却器を示し、この冷却器62は、反応容器51の排出口から排出される処理流体を冷却するものである。
63は冷却器62よりも下流の排出管61に配設された固体分離器を示し、処理流体から固体を分離し、系外に排出するものである。
64は排出管61の下流端に接続された気液分離器を示し、固体分離器63で固体を除去した処理流体を、気体と、液体とに分離するものである。
65は気液分離器64の天井部に接続された気体排出管、66は気体排出管65に配設された減圧弁を示し、この減圧弁66は、気液分離器64で分離した気体を減圧して放出するものである。
67は気液分離器64の底部に接続された液体排出管、68は液体排出管67に配設された減圧弁を示し、この減圧弁68は、気液分離器64で分離した液体を減圧して放出するものである。
【0014】
次に、水熱反応処理について説明する。
まず、高圧ポンプ33,36,38および空気圧縮機39を作動させ、反応助剤などを反応容器51内へ供給して水熱酸化反応を起こさせ、反応容器51内を所定温度に上昇させる。
そして、反応容器51内の温度が所定温度に上昇したならば、被処理物貯留槽2内の被処理物を反応容器51内へ供給し、被処理物を水熱酸化反応させて処理する。
【0015】
上記のようにして水熱反応処理を連続して行うと、塩が析出して反応容器51の内側に堆積することにより、反応領域を狭める場合があるので、連続的(例えば1rpm)あるいは間欠的にスクレーパを回転させ、堆積した塩を掻き落とし、反応容器51の下部へ移動させる。
このようにして掻き落とされた塩を含む固形物は、反応容器51の排出口からクエンチ水を含む処理流体とともに排出管61へ排出される。
【0016】
そして、処理流体は、冷却器62で冷却され、固体分離器63によって固体を分離、除去された後、気液分離器64へ供給される。
なお、固体分離器63で分離、除去された固体は、例えば被処理物の処理を完了した後、所定の操作によって固体分離器63から系外へ排出される。
また、気液分離器64へ供給された処理流体は気体と液体とに分離され、分離された気体は減圧弁66で減圧された後、気体排出管65を介して大気へ放出され、分離された液体は減圧弁68で減圧された後、液体排出管67を介して所定の処理機構などへ排出される。
【0017】
上記のようにして被処理物を反応容器51内へ供給する高圧ポンプ5の動作について、さらに詳しく説明する。
なお、各ピストン7A〜7Cは120度ずつの位相差で油圧またはクランクなどによって駆動される。
まず、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で図2の左側の吸引側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが開いて逆止め弁10A〜10Cが閉じることにより、各チャンバ8A〜8C内へ被処理物が吸引されて流入する。
そして、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で図2の右側の吐出側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが閉じて逆止め弁10A〜10Cが開くことにより、各チャンバ8A〜8C内の被処理物が吐出されて流出する。
【0018】
したがって、三方弁11A〜11Cを供給分岐管3a〜3cから供給分岐管3a〜3cへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、バイパス弁20を閉じ、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態に切り換え、両ポンプ4,5を起動させると、被処理物貯留槽2内の被処理物は、低圧ポンプ4、三方弁11A〜11C、高圧ポンプ5の各ヘッド6A〜6C、三方弁17、背圧弁19、三方弁21を経由して被処理物貯留槽2内へ戻される。
【0019】
このようにして被処理物を循環させると、背圧弁19の作用により、高圧ポンプ5の吐出圧力を、例えば22MPa以上に昇圧させることができる。
そして、高圧ポンプ5の吐出圧力を充分に昇圧させた状態で、反応容器51内へ被処理物を供給する場合は、三方弁17を供給管3から供給管3へ流れる状態に切り換えることにより、加圧した状態の被処理物を反応容器51内へ供給することができる。
【0020】
このようにして被処理物を高圧ポンプ5で反応容器51内へ供給している状態で、被処理物の粘性抵抗または異物を弁が噛み込むことにより、高圧ポンプ5を構成する逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの動きが悪くなってリークが発生することにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなる場合がある。
このように高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなると、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの弁体が流路を開閉するために移動する動作音がしなくなることにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなったことを確認することができる。
また、図示を省略したが、高圧ポンプ5と三方弁17との間の供給管3に流量計を配設することにより、この流量計の流量から、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなったことを確認することができる。
【0021】
次に、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなった場合の回復動作について説明する。
まず、第1の方法について説明する。
この第1の方法は、各ヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して洗浄する方法で、以下に詳述する。
まず、各部の動作を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁11Aを送水分岐管12aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、背圧弁19をバイパスするためにバイパス弁20を開き、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水加圧ポンプ13を起動させて洗浄に要する所定時間、例えば5分間だけヘッド6Aへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Aを洗浄する。
このとき、高圧ポンプ5は動作させなくても、加圧水の勢いで逆止め弁9A,10Aを洗浄できる。
【0022】
このようにしてヘッド6Aへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、三方弁11Aを供給分岐管3aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁11Bを送水分岐管12bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換えることにより、5分間だけヘッド6Bへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Bを洗浄する。
そして、ヘッド6Bへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、三方弁11Bを供給分岐管3bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、三方弁11Cを送水分岐管12cから供給分岐管3cへ流れる状態に切り換えることにより、5分間だけヘッド6Cへ加圧水を供給し、加圧水で被処理物を洗い流してヘッド6Cを洗浄する。
【0023】
次に、第2の方法はについて説明する。
なお、この第2の方法は、第1の方法と同様に、各ヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して洗浄する方法であるが、同時にピストン7A〜7Cを動作させる方法で、以下に詳述する。
そして、各ピストン7A〜7Cは、ストロークを別々に0%または100%とすることのできるものである。
【0024】
まず、各部の動作を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁11Aを送水分岐管12aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水加圧ポンプ13を起動させて洗浄に要する所定時間、例えば5分間だけヘッド6Aへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Aのピストン7Aを100%のストロークで駆動してヘッド6Aを洗浄する。
このとき、ピストン7B,7Cを0%のストロークとするので、チャンバ8B,8Cからは吐出されない。
【0025】
このようにしてヘッド6Aへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、ピストン7Aを停止させ、三方弁11Aを供給分岐管3aから供給分岐管3aへ流れる状態に切り換え、三方弁11Bを送水分岐管12bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、5分間だけヘッド6Bへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Bのピストン7Bを100%のストロークで駆動してヘッド6Bを洗浄する。
このとき、ピストン7A,7Cを0%のストロークとするので、チャンバ8A,8Cからは吐出されない。
【0026】
そして、ヘッド6Bへ加圧水を供給してから5分が経過したならば、ピストン7Bを停止させ、三方弁11Bを供給分岐管3bから供給分岐管3bへ流れる状態に切り換え、三方弁11Cを送水分岐管12cから供給分岐管3cへ流れる状態に切り換え、5分間だけヘッド6Cへ加圧水を供給するとともに、ヘッド6Cのピストン7Cを100%のストロークで駆動してヘッド6Cを洗浄する。
このとき、ピストン7A,7Bを0%のストロークとするので、チャンバ8A,8Bからは吐出されない。
【0027】
このようにして高圧ポンプ5の各ヘッド6A〜6Cを順次洗浄している期間中、被処理物の混入した洗浄水を、排出管18を介して図示を省略した処理機構へ供給し、所定の処理を施してから排出する。
しかし、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態にし、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給してもよい。
【0028】
上述したように、この発明の第1実施形態によれば、高圧ポンプ5のヘッド6A〜6C毎に、加圧水を供給して被処理物を洗い流すことで洗浄するので、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cを分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給することにより、被処理物を全て水熱酸化反応させて処理することができる。
【0029】
図3は図1に示した被処理物供給機構の第2実施形態を示すブロック図であり、図2と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
図3において、14は高圧ポンプ5と三方弁17との間の供給管3に接続された送水管、15は送水管14に配設された送水高圧ポンプを示し、この送水高圧ポンプ15は、水を、例えば22MPa以上の高圧で供給管3内へ供給するものである。
16は送水高圧ポンプ15よりも下流の送水管14に配設された開閉弁を示す。
なお、高圧ポンプ5を簡略化して図示したが、高圧ポンプ5は、図2に示すように、ピストン7A〜7C、チャンバ8A〜8C、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cからなる複数のヘッド6A〜6Cを備えている。
【0030】
次に、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が出なくなった場合における回復の第3の方法について説明する。
この第3の方法は、高圧ポンプ3の吐出側に送水高圧ポンプ15で背圧を加える方法で、以下に詳述する。
まず、両ポンプ4,5以外を停止させ、水熱反応処理を停止させる。
そして、三方弁17を供給管3から排出管18へ流れる状態に切り換え、三方弁21を排出管18から排出管18へ流れる状態に切り換えた後、送水高圧ポンプ15を起動させるとともに、開閉弁16を開けて高圧ポンプ5に背圧を与える。
【0031】
このように両ポンプ4,5を動作させている状態で背圧を与えると、逆止め弁10A〜10Cが流路を確実に閉じるので、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で吸引側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが開いて各チャンバ8A〜8C内へ被処理物が吸引されて流入する。
そして、各ピストン7A〜7Cがチャンバ8A〜8C内で吐出側へ移動すると、逆止め弁9A〜9Cが閉じて逆止め弁10A〜10Cが背圧に打ち勝って開くことにより、各チャンバ8A〜8C内の被処理物が吐出されて流出する。
【0032】
このよう各ポンプ4,5,15を動作させ、図示を省略した供給管3に配設した流量計を監視し、流量が設定流量になれば、または、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cの弁体が流路を開閉するために移動する動作音により、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が回復したと確認できる。
そして、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復している期間中、被処理物の混入した洗浄水を、排出管18を介して図示を省略した処理機構へ供給し、所定の処理を施してから排出する。
しかし、三方弁21を排出管18から循環管22へ流れる状態にし、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給してもよい。
【0033】
上述したように、この発明の第2実施形態によれば、高圧ポンプ5に背圧を与えて高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させるので、逆止め弁9A〜9C,10A〜10Cを分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、送水高圧ポンプ15の下流に開閉弁16を設けたので、送水高圧ポンプ15が被処理物に晒されなくなり、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を効率よく回復させることができる。
また、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽2へ供給することにより、被処理物を全て処理することができる。
【0034】
上記した実施形態では、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させる場合、水熱反応処理を停止させたが、被処理物以外の補助燃料などを反応容器51内へ供給して水熱酸化反応を継続させ、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量が回復したならば、被処理物を反応容器51内へ供給し、被処理物の水熱反応処理を再開させてもよい。
このように反応容器51内の水熱酸化反応を継続しながら高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させる場合、図1および図2に点線で示すように、三方弁17と供給管41との間の供給管3に配設した開閉弁23を操作することにより、反応容器51内の超臨界状態または亜臨界状態を維持しながら高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させることができる。
【0035】
また、被処理物の種類によっては、被処理物の混入した洗浄水を反応容器51内へ供給することにより、高圧ポンプ5の吐出圧力および流量を回復させながら被処理物の水熱反応処理を継続することができる。
この場合、第1実施形態(第1および第2の方法)における送水加圧ポンプ13は、例えば0.4MPa程度の低圧でよく、第2実施形態(第3の方法)における送水高圧ポンプ15は、例えば22MPa以上の高圧に、水を加圧できるものとする必要がある。
そして、3つのヘッド6A〜6Cで構成される高圧ポンプ5を例示したが、ヘッドは3つ以下でも、3つ以上あってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、高圧ポンプのヘッド毎に、加圧水を供給して被処理物を洗い流すことで洗浄するので、逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることができる。
また、高圧ポンプに背圧を与えて高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させるので、逆止め弁を分解して洗浄しなくとも、高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させることができる。
そして、高圧ポンプに背圧を与える送水高圧ポンプの下流に開閉弁を設けたので、送水高圧ポンプが被処理物に晒されなくなり、高圧ポンプの吐出圧力および流量を効率よく回復させることができる。
さらに、被処理物の混入した洗浄水を、被処理物貯留槽へ供給するので、被処理物を全て水熱酸化反応させて処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した被処理物供給機構の第1実施形態を示すブロック図である。
【図3】図1に示した被処理物供給機構の第2実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被処理物供給機構
2 被処理物貯留槽
3,32,35,37,40 供給管
3a〜3c 供給分岐管
4 低圧ポンプ
5,33,36,38 高圧ポンプ
6A〜6C ヘッド
7A〜7C ピストン
8A〜8C チャンバ
9A〜9C,10A〜10C 逆止め弁
11A〜11C,17,21 三方弁
12,14 送水管
12a〜12c 送水分岐管
13 送水加圧ポンプ
15 送水高圧ポンプ
16,23 開閉弁
18 排出管
19 背圧弁
20 バイパス弁
22 循環管
31 反応助剤貯留槽
34 水槽
39 空気圧縮機
41 予備加熱器
51 反応容器
61 排出管
62 冷却器
63 固体分離器
64 気液分離器
65 気体排出管
66,68 減圧弁
67 液体排出管
Claims (7)
- チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、
前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記ヘッド毎に、高粘度の有機性スラリー被処理物に代えて加圧水を供給して洗浄することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させる、
ことを特徴とする水熱反応処理方法。 - チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプで、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ、高粘度の有機性スラリー被処理物を供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理方法において、
前記高圧ポンプの吐出圧力および流量が出なくなって高粘度の有機性スラリー被処理物を前記高圧ポンプで供給できなくなった場合、前記高圧ポンプの流出側へ高圧水を供給することにより、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させる、
ことを特徴とする水熱反応処理方法。 - 請求項1または請求項2において、
前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させているときの前記供給管内の供給物を、高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽へ供給する、
ことを特徴とする水熱反応処理方法。 - 被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、
前記被処理物供給機構を、
高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、
この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、
この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、
この高圧ポンプの各ヘッドの流入側に配設され、前記各ヘッドへ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給するか、水を供給するかを選択する複数の流入側切換弁と、
この複数の流入側切換弁に接続され、前記高圧ポンプの吐出圧力および流量を回復させるための水を供給する送水管と、
この送水管に配設された送水加圧ポンプと、
前記高圧ポンプよりも下流の前記供給管に配設され、前記高圧ポンプからの供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、
前記排出管に配設された背圧弁とで構成した、
ことを特徴とする水熱反応処理装置。 - 被処理物供給機構で高粘度の有機性スラリー被処理物を、水の超臨界状態または亜臨界状態となっている反応容器内へ供給して水熱酸化反応させることにより、前記高粘度の有機性スラリー被処理物を処理する水熱反応処理装置において、
前記被処理物供給機構を、
高粘度の有機性スラリー被処理物を貯留する被処理物貯留槽と、
この被処理物貯留槽から前記反応容器内へ高粘度の有機性スラリー被処理物を供給する供給管と、
この供給管の途中に配設され、チャンバの前後に一方向へ流れるように逆止め弁を備えた複数のヘッドを有する往復動式の高圧ポンプと、
この高圧ポンプよりも下流の前記供給管に接続された送水管と、
この送水管に配設された送水高圧ポンプと、
この送水管よりも下流の前記供給管に配設され、前記供給管内の供給物を前記反応容器内へ供給するか、排出管へ供給するかを選択する流出側切換弁と、
前記排出管に配設された背圧弁とで構成した、
ことを特徴とする水熱反応処理装置。 - 請求項5に記載の水熱反応処理装置において、
前記被処理物供給機構は、前記供給管と前記高圧送水ポンプとの間の前記送水管に、開閉弁を有する、
ことを特徴とする水熱反応処理装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の水熱反応処理装置において、
前記被処理物供給機構は、前記背圧弁よりも下流の前記排出管に配設され、前記背圧弁からの供給物をそのまま前記排出管へ供給するか、循環管を介して前記被処理物貯留槽へ供給するかを選択する切換弁を有する、
ことを特徴とする水熱反応処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002240642A JP2004074081A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 水熱反応処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002240642A JP2004074081A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 水熱反応処理方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004074081A true JP2004074081A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32023371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002240642A Pending JP2004074081A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 水熱反応処理方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004074081A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014200210A1 (ko) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 여과 시스템 및 여과 방법 |
| CN104549050A (zh) * | 2014-12-25 | 2015-04-29 | 中国科学院深圳先进技术研究院 | 一种氢气水溶液制备器及一种氢气水溶液的制备方法 |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240642A patent/JP2004074081A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014200210A1 (ko) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 여과 시스템 및 여과 방법 |
| KR20140144025A (ko) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 여과 시스템 및 여과 방법 |
| US9993774B2 (en) | 2013-06-10 | 2018-06-12 | Kolon Industries, Inc. | Filtration system and filtration method |
| KR101944514B1 (ko) | 2013-06-10 | 2019-01-31 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 여과 시스템 및 여과 방법 |
| CN104549050A (zh) * | 2014-12-25 | 2015-04-29 | 中国科学院深圳先进技术研究院 | 一种氢气水溶液制备器及一种氢气水溶液的制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2001094782A2 (en) | Dual diaphragm pump | |
| WO2018067558A1 (en) | System for using pressure exchanger in mud pumping application | |
| JP2003126673A (ja) | 超・亜臨界流体処理システム及び装置 | |
| EP2201249B1 (en) | Pump system for conveying a first fluid using a second fluid | |
| JP6478924B2 (ja) | 塗装剤ポンプ及び塗装剤ポンプの洗浄法 | |
| JP2004074081A (ja) | 水熱反応処理方法および装置 | |
| JP2006521938A (ja) | 方向制御により流体の流れを切換える装置と方法 | |
| JP3558609B2 (ja) | 汚水処理システム及び汚水処理方法 | |
| JP2019520977A (ja) | 廃棄物の湿式酸化のための方法及び装置 | |
| JPH11216437A (ja) | 超臨界流体洗浄方法及び超臨界流体洗浄装置 | |
| JP2005331210A (ja) | 直接加圧型ヒートポンプ式処理装置 | |
| JP2005331210A5 (ja) | ||
| JPH07275822A (ja) | 液体通路の洗浄システム及び洗浄方法 | |
| JP2000210543A (ja) | 濾過装置 | |
| KR20080080849A (ko) | 내연기관의 냉각계통 플러싱장치 및 그 플러싱방법 | |
| KR102444450B1 (ko) | 여액 진공 흡입 기능이 적용된 필터 프레스 탈수기 | |
| US9701554B2 (en) | Aeration control valve system for water treatment system and methods for using same | |
| RU2232618C1 (ru) | Фильтрующее устройство | |
| JP5144069B2 (ja) | 超臨界流体による処理装置 | |
| JP2002541876A (ja) | 圧送可能な物質を圧力処理する方法及び装置 | |
| TWI899036B (zh) | 海水淡化設備 | |
| JP2005246257A (ja) | 超臨界微粒子製造装置 | |
| JP2007305676A (ja) | 基板の処理方法及び処理装置 | |
| JPH11351795A (ja) | プレート式熱交換器のオゾン循環洗浄システム | |
| JP2003326153A (ja) | 高粘度スラリー供給装置及びその起動方法 |