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JP2004068174A - 繊維用刺激抑制剤、組成物、処理方法および低刺激性繊維 - Google Patents

繊維用刺激抑制剤、組成物、処理方法および低刺激性繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】刺激性のある繊維素材或いは刺激性物質の付着した繊維素材を、例えば、家庭でも可能な簡便な方法によっても高い効率で低刺激化することのできる繊維用刺激抑制剤を提供する。
【解決手段】重量平均分子量3,000未満の低分子量不純物を1%以上含まず、且つ0.1重量%の濃度になるよう水に溶解させた時、表面張力が30〜68mN/mとなるホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を用いてなる繊維用刺激抑制剤。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維用刺激抑制剤、繊維用刺激抑制剤組成物、刺激抑制処理方法及びその処理方法により処理された繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より繊維製品の皮膚刺激が問題となっているが、繊維素材原料の純度を上げて刺激物質の含有量を下げる方法や、皮膚に対して低刺激性の天然物からなる材料を添加或いは表面へ付着させる方法等により繊維そのものを低刺激とする方法が試みられている。しかし、繊維そのものが低刺激であっても、洗濯洗剤や柔軟剤等の刺激性化学物質、花粉やダニ等のアレルゲン物質が繊維に付着することにより、結果として繊維製品は刺激性を呈することになる。洗濯洗剤・柔軟剤等は年々改良が進み、刺激性が低減化されてはいるが、皮膚の弱い人までを対象とした低刺激化については未だ不十分である。また、環境から付着するアレルゲン等の刺激成分に由来する刺激を低減化することはできていないのが現状である。
【0003】
また、繊維布帛を低刺激性とするためのスキンケア加工の方法としては、例えば、加水分解タンパク質を繊維布帛に加工する方法(特開2000−2112874号公報)、セラミド誘導体を繊維布帛に加工する方法(特開2001−146680号公報)等が提案されている。これらの開示された方法では、パディング法や吸尽法などの加工方法により繊維布帛へ有効成分が加工され、わずかずつその有効成分が皮膚に移行することにより肌荒れなどを改善するスキンケア効果が発揮されるものである。しかしながら、これらの方法では、強い刺激物質の繊維への汚染に起因する刺激性を十分低減するものではなく、さらにパディング法や吸尽法による加工を必要とするため一般家庭等で行うことのできる簡便な加工方法ではない。
【0004】
一方、最近開発されたホスホリルコリン類似基含有重合体は、保湿剤として各種化粧品等皮膚外用剤(特開平5−40321号公報)に添加されている物質であり、界面活性剤等により惹起される肌荒れを抑制することなどが知られている(特開平9−315949号公報、特開2000−290155号公報)。また、ホスホリルコリン類似基含有重合体は陰イオン界面活性剤の細胞毒性を緩和する効果があることが知られている(FRAGRANCE JOURNAL、2000年12月号、p118〜121)。更には、ホスホリルコリン類似基含有重合体を貴金属などの装飾品に塗布して、金属アレルギーなどの刺激を低減することも知られている(特開2002−145786号公報)。
【0005】
他方、繊維の防汚性を高める為にポリエチレングリコール系化合物で繊維を処理する方法が知られており、例えば、特開平9−324173号公報には、フルオロアルキル基およびポリエチレングリコール基を有する共重合体を繊維表面に処理する方法が示されている。また、ホスホリルコリン類似基含有重合体を、繊維に塗布して風合いを改良することは、特開2002−146676号公報に開示されている。
しかしながら、特定の種類のホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体により繊維を処理することで、特異的に繊維の刺激が低減されることは、従来全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、刺激性のある繊維素材或いは刺激性物質の付着した繊維素材を、例えば、家庭でも可能な簡便な方法によっても高い効率で低刺激化することのできる繊維用刺激抑制剤を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、繊維用刺激抑制剤組成物を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、前記の繊維用刺激抑制剤組成物で処理してなることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法の提供および、その方法により処理して得られる低刺激性繊維を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の問題点に鑑み、鋭意検討した結果、表面張力で示される特定の範囲の界面活性、純度、或いは分子量を有するホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を繊維に含浸させると、元来刺激のある繊維或いは刺激物質が付着した繊維でも刺激が抑制されるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、次の[1]〜[6]である。
【0008】
[1]  ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の重合体を含有する繊維用刺激抑制剤であって、前記重合体中に重量平均分子量3,000未満の低分子量成分を1%以上含まず、且つ0.1重量%水溶液の表面張力が30〜68mN/mであることを特徴とする繊維用刺激抑制剤。
【0009】
[2]  ホスホリルコリン類似基含有重合体が、下記の式[I]
【化2】
Figure 2004068174
{ただし、R、R、Rは、同一又は異なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Rは−(CH−CHRO)m−(CH−CHR)−基(ここで、Rは水素原子、メチル基又はエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す。)、Rは−(CH)g−(ここで、gは0〜10の整数である。)を示す。}で表されるホスホリルコリン類似基を2つ以上分子内に含有する重合体である[1]に記載の繊維用刺激抑制剤。
【0010】
[3]  前記[1]又は[2]に記載の繊維刺激抑制剤0.05〜20重量%を含有してなる繊維用刺激抑制剤組成物。
【0011】
[4]  前記[3]に記載された繊維用刺激抑制剤組成物を溶媒で希釈した液に、繊維を浸漬し乾燥させることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法。
【0012】
[5]  前記[3]に記載された繊維用刺激抑制剤組成物を溶媒で希釈し、得られた液を繊維に噴霧させ乾燥させることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法。
【0013】
[6]  前記[4]又は[5]に記載された繊維の刺激抑制処理方法により刺激抑制処理された繊維。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の繊維用刺激抑制剤は、ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の重合体を含有する繊維用刺激抑制剤であって、前記重合体中に重量平均分子量3,000未満の低分子量成分を1%以上含まず、且つ0.1重量%水溶液の表面張力が30〜68mN/mであることを特徴とする繊維用刺激抑制剤である。
【0015】
本発明に用いられる前記のホスホリルコリン類似基含有重合体は、側鎖に次の式[I]で表される基(PC基と略す。)を有する重合体(以下PC重合体と略すこともある。)である。
【0016】
【化3】
Figure 2004068174
【0017】
{ただし、R、R、Rは、同一又は異なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Rは−(CH−CHRO)m−(CH−CHR)−基(ここで、Rは水素原子、メチル基又はエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す。)。Rは−(CH)g−(ここで、gは0〜10の整数である。)を示す。}
【0018】
式[I]のR、R、Rの炭素数1〜8のアルキル基またはヒドロキシアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシヘキシル基等が挙げられ、同一でも異なっていてもよい。入手性の点等から、好ましくはメチル基である。
は、具体的には、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、エトキシエチル基、プロピルオキシプロピル基、ポリ(エチレンオキシ)エチル基、ポリ(プロピレンオキシ)プロピル基などが挙げられる。Rは、具体的にはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などが挙げられる。
【0019】
PC重合体は、例えば、式[I]で表される基を有する単量体(PC単量体と略す。)を単独重合するか又は他の単量体と共重合して得ることができる。PC単量体としては、分子中に重合性の二重結合と前記式[I]で表される基を有していればよい。PC単量体としては、例えば、下記の式[II]で示される単量体が挙げられる。
【0020】
【化4】
Figure 2004068174
【0021】
式[II]中、R、R及びRは、同一または異なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、nは2〜4の整数を示す。また、Rは水素原子又はメチル基を示す。ここで、式[II]のR、R、Rの炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、又はヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシヘキシル基等が挙げられ、同一でも異なっていてもよい。入手性の点等から、好ましくはメチル基である。
【0022】
式[II]のPC単量体の具体例としては、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルエチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェートが挙げられる。
【0023】
さらに、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(トリブチルルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル3’−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル3’−(トリエチルアンモニオ)プロピルエチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル3’−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル4’−(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル4’−(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェートが挙げられる。
【0024】
さらに、式[I]で示される基を1〜2個有するマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の単量体の誘導体等を挙げることができる。
前記PC単量体の中でも、式[II]で表される単量体が好ましく、特に各種検討されていて入手性等の点から前記式[II]のR=R=Rがメチル基、Rがメチル基、nが2である2−メタクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート(以下MPCと略すこともある。)が好ましい。MPCは以下の[III]式で示される。
【0025】
【化5】
Figure 2004068174
【0026】
前記PC単量体は、1種単独で重合に用いてもよいし、2種以上を混合して重合に用いることもできる。
【0027】
また、PC単量体と共重合させる他の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、シクロへキシル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリメトキシシラン、3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリエートキシシラン、3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリプロピルオキシシラン等のシリル基含有(メタ)アクリレート;2−(ペルフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロへプチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレート等のフッ素系(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリル酸アミド等のアミド系単量体;(メタ)アクリル酸を挙げることができる。さらに他の単量体として、例えば、スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等の置換もしくは無置換のスチレン系単量体;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体;トリメトキシビニルシラン、トリエートキシビニルシラン等のビニルシラン系単量体;エチレン、プロピレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の置換もしくは無置換の炭化水素系単量体;ジエチルフマレート、ジエチルマレート等の二塩基酸エステル系単量体;N−ビニルピロリドン等を挙げることができる。これらの単量体の中でも、より好ましくは、水酸基含有(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量体、ビニルシラン系単量体が挙げられる。それらの中でも炭素数4〜18のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を有するメタクリル酸エステルが特性上からより好ましい。
【0028】
本発明に用いられるPC重合体の具体例としては、例えば、(2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート)−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート−ラウリル(メタ)アクリレート共重合体、(2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート)−ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート共重合体、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート−ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート3元共重合体、2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート−ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸3元共重合体等のリン脂質類似単量体である2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートを構成成分とする共重合体が好適に挙げられる。
【0029】
これらの中でも、例えば、MPCとブチルメタアクリレートの共重合体であって、MPCとブチルメタアクリレートのモル含量比が8:2〜3:7の範囲である、MPC−ブチルメタアクリレート共重合体やMPCとポリプロピレングリコールモノメタクリレートの共重合体であって、MPCとポリプロピレングリコールモノメタクリレートのモル含量比が8:2〜5:5の範囲である、MPC−ポリプロピレングリコールモノメタクリレート共重合体などが、刺激抑制効果の高さや入手しやすさなどの点からPC重合体として最も好ましく挙げられる。
【0030】
前記のPC重合体は、前記のPC単量体を単独で、又は、PC単量体とその他の単量体との単量体混合組成物を、公知の溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等の方法を用いて製造することができる。また、その重合の際に、重合系を、窒素、二酸化炭素、ヘリウム等の不活性ガスの雰囲気下、重合温度0〜100℃、重合時間10分〜48時間の重合条件でラジカル重合させる方法等が挙げられる。重合に際しては、通常のラジカル重合開始剤を用いることができる。
【0031】
ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロピル)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチルアミド二水和物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート等が挙げられる。これらのラジカル重合開始剤は、1種単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。また、前記重合開始剤には各種レドックス系の促進剤を併用してもよい。
重合開始剤の使用量は、単量体もしくは単量体組成物100重量部に対して0.01〜5重量部が好ましい。
【0032】
前記、PC重合体の重合体中におけるPC単量体と他の単量体に基づく構成単位のモル比は5:95〜95:5が好ましい。さらに好ましくは30:70〜80:20である。PC単量体のモル比が5%より少なくなるとPC重合体の溶解性が落ち、繊維用刺激抑制剤としての使用がしにくくなるので好ましくない。またPC単量体のモル比が95%より多くなると繊維用刺激抑制剤としての効果が少なくなるので好ましくない。
【0033】
本発明の繊維用刺激抑制剤に用いられるポリアルキレングリコール誘導体は、通常一般に知られるポリアルキレングリコール及びその誘導体が挙げられる。ポリアルキレングリコールとしては、具体的には、市販のポリエチレングリコール、市販のポリプロピレングリコール等が挙げられる。ポリアルキレングリコール誘導体としては、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールブロック共重合体、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールトリブロック共重合体、ポリエチレングリコール−ポリテトラエチレングリコールブロック共重合体等の直鎖状高分子が挙げられる。
【0034】
また、その他にも、ポリアルキレングリコール誘導体として、ポリエチレングリコールモノメタクリレート−ポリプロピレングリコールモノメタクリレート共重合体、ポリエチレングリコールモノメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−ビニルピロリドン共重合体等の側鎖にポリエチレングリコール成分やポリプロピレングリコール成分を有する重合体が好適に挙げられる。
これらのポリオキシアルキレン誘導体は、各種メーカーから市販されているものを用いることができる。好ましくは日本薬局方等の基準或いは各種規格に合致しているものがよく、入手性及び刺激抑制効果の高さの点等から、特にポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールブロック共重合体を用いるのがよい。また、各種ポリアルキレングリコールは、それらを1種単独で用いてもよいし混合して用いてもよい。
【0035】
本発明の繊維用刺激抑制剤は、PC重合体、ポリアルキレングリコールの一方を用いて繊維用刺激抑制剤として使用してもよいし、PC重合体、ポリアルキレングリコールの両方を用いて繊維用刺激抑制剤として使用してもよい。PC重合体、ポリアルキレングリコールの両方を含有した場合、各々単独の成分の機能に比較して、これらの成分が相乗的に機能することがあり、繊維の皮膚感覚刺激を抑制し、大変皮膚刺激の少ない繊維用刺激抑制剤を提供することができる点から、PC重合体、ポリアルキレングリコールの両方を用いてなる繊維用刺激抑制剤が好ましい場合もある。即ち、本発明の繊維用刺激抑制剤には、ホスホリルコリン類似基含有重合体、又はポリアルキレングリコールのいずれかを用いればよく、より望ましくは、ホスホリルコリン類似基含有重合体とポリアルキレングリコール重合体の両方を用いてなる繊維用刺激抑制剤が好ましい。
【0036】
本発明の繊維用刺激抑制剤は、0.1%水溶液の表面張力が、30〜68mN/mとなるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体を主成分に用いてなるものである。さらに望ましくは、0.1%水溶液の表面張力が、35〜50mN/mの範囲となるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体の重合体を用いるものである。このとき、0.1%水溶液の表面張力が、68mN/mより高い場合には、繊維に処理した際に刺激抑制効果が十分発揮されない恐れがあるし、30mN/mより低い場合には界面活性が高すぎるためホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体自身が刺激を呈する恐れがあるので好ましくない。
【0037】
本発明に用いられるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体は、0.1%以上の濃度となるよう水に溶解した時、透明な均一溶液か或いはわずかに白濁する程度の高い水溶性を有するホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体であることが望ましい。しかし、不均一な濁りを生じる分散状態の場合でも経時的に安定な分散液であれば、本発明で用いられるホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体として使用可能である。また、0.1%の水溶液とした時に、30〜68mN/mの範囲で表面張力を有していても、経時的に沈殿、分離などを生じるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体は、基本的に本発明には適用が困難ではあるが、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、メチルエチルケトン等の水溶性有機溶媒と水との混合液に、安定に溶解または分散して使用するのであれば、使用することはできる。
【0038】
本発明に用いられるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体は、分子量3,000未満の低分子量成分を1%以上含まないものを特徴とする。前記の低分子量成分は5,000ppm以上含まないものがさらに好ましい。低分子量成分を1%以上含む場合には、ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の低分子量成分そのものが皮膚刺激を呈する可能性が高まる。本発明に使用できるホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体としては、これらの条件を全て備えている重合体であればいずれも使用可能ある。
【0039】
本発明に用いられるホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体の重量平均分子量は、5,000〜3,000,000の範囲が望ましく、さらに望ましくは使用感、取り扱い易さ等を勘案した場合、10,000〜1,000,000の範囲であるのがよい。ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の重量平均分子量が、5,000未満の場合には、刺激低減効果が十分でないばかりでなく重合体そのものが刺激を呈する恐れが出てくるし、3,000,000を超える場合には処理した繊維の風合いが硬くなることによる物理的な刺激を呈する可能性が生じるため、好ましくない。
【0040】
また、その他にも本発明に用いられるホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の繊維用刺激抑制剤には、通常よく知られた水溶性重合体、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系重合体;部分けん化ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール系重合体;アクリル酸−ブチルメタクリレート共重合体、メタクリル酸−ステアリルメタクリレート共重合体、アクリル酸−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体等のアクリル系重合体;カゼイン、ゼラチン等のタンパク質系重合体;グアーガム、アセチル化ヒアルロン酸等の多糖類系重合体;その他にマレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、ポリグリセリン、スチレン−ビニルピロリドン共重合体等を適宜適当量配合して、繊維用刺激抑制剤組成物として用いることができる。このようなホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリオキシアルキレングリコール誘導体以外の水溶性重合体を配合することで、繊維用刺激抑制剤としての効果は希釈されるので、これらの水溶性重合体を繊維用刺激抑制剤組成物に多量に配合することは好ましくない。具体的には、ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の繊維用刺激抑制剤100重量部に対して、5重量部〜500重量部の範囲が望ましい。
【0041】
本発明の繊維用刺激抑制剤は、繊維用刺激抑制剤組成物の原料として用いることができる。繊維用刺激抑制剤組成物は、本発明の刺激抑制剤である(A)ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の重合体を含んでいればよく、さらに必要に応じて、(B)溶媒、(C)揮発性の防腐剤、(D)その他の成分の4つの成分から構成される。繊維用刺激抑制剤繊維用刺激抑制剤を用いて繊維用刺激抑制剤組成物を調製する場合は、(A)成分の繊維用刺激抑制剤を(B)成分の溶媒で希釈して、ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を0.05〜20重量%含有する溶液であり、好ましくはホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を0.5〜10重量%含有する溶液である。このとき、(A)成分のホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体が、0.05重量%より少ないと繊維用刺激抑制剤組成物による工業的規模での繊維処理に不適であり、また20重量%を超えて配合してもそれ以上の効果は期待できない。
【0042】
繊維用刺激抑制剤組成物の調製に用いられる前記(B)成分の溶媒としては、水が最も望ましいが、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤等を使用することも可能であるし、水とアルコールの混合液等のように2種以上を混合して溶媒として使用しても良い。また、本発明の繊維用刺激抑制剤組成物に配合される、(C)成分の揮発性の防腐剤0.001〜50重量%を配合することができる。前記、揮発性の防腐剤としては、公知の揮発性防腐剤であれば、いかなるものであっても使用することができるが、具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタンジオール、グリセリン、メトキシエタノール、エトキシエタノール、フェノキシエタノール等のアルコール類が好ましく挙げられる。
【0043】
このほか、本発明の繊維用刺激抑制剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、適当な量及び種類の(D)のその他の成分である形態安定処理剤、油剤、防臭剤、吸着剤、界面活性剤、柔軟剤、補助溶剤、染料、顔料、染色助剤、保湿剤、防腐剤、防虫剤、香料、樹脂等を混合してもよい。本発明の刺激抑制剤は、刺激抑制剤組成物中に含まれる、(D)のその他の成分が、刺激物質であった場合も、これらの成分の刺激を低減する効果を発揮し得るが、刺激抑制剤組成物の効果を高める観点からは、(D)成分として可能な限り刺激の少ない添加剤を選んで配合するのが望ましい。
【0044】
前記の繊維刺激抑制剤、及び繊維用刺激抑制剤組成物により低刺激の繊維を得るための処理方法としては、次の2つの方法が挙げられる。
第1の方法は繊維用刺激抑制剤組成物の原液またはその水や溶剤の希釈液に繊維を浸漬し、軽く絞るか或いは遠心脱水あるいは脱溶剤を行い、その後室温で風乾或いは高温にした乾燥機で乾燥するだけでよい。
第2の方法として、繊維用刺激抑制剤組成物を前記溶媒で希釈し、得られた液を繊維に噴霧させ乾燥させることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法が挙げられる。繊維の種類や目的に応じて前記の処理方法を使い分けて用いるのがよい。
【0045】
繊維用刺激抑制剤組成物の水又は前記の溶媒による希釈液は、繊維用刺激抑制剤組成物を更に、水又は前記溶媒により2〜2,000倍の範囲で希釈するのが望ましく、さらに100〜1,000倍の範囲で希釈するのが好ましい。最終的に繊維の刺激抑制処理方法を行う際の刺激抑制剤組成物の水または前記の溶媒による希釈液中のホスホリルコリン類似基含有重合体又はポリアルキレングリコール誘導体の濃度は、10〜5,000ppmとするのが望ましく、50〜1,000ppmの範囲がより望ましい。
【0046】
本発明の繊維の刺激抑制処理方法を用いて処理される繊維を構成する素材としては、通常の衣類に使用することのできる素材であればいずれでもよく、例えば、木綿、麻、絹、毛、コラーゲン繊維、アクリル繊維、レーヨン、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリメタフェニレンイソフタルアミド、アラミド、ポリアリレート及びこれらの混紡品からなる織物、編物、不織布等が挙げられる。この中でも綿、ポリエステル、ポリエステル−綿混紡、ナイロン、毛の繊維に対して、特に本発明の刺激抑制効果が高いため好ましい。本発明の繊維の刺激抑制処理方法で刺激抑制処理され得る繊維の中には、ヒトの皮膚に接触させて使用する場合のあるティッシュペーパーや、トイレットペーパー等の、主としてセルロース繊維から構成される紙類も含まれる。また、繊維の形態としては、糸状、ヒモ状、縄状のものであってよく、それらが布状に構成されたものであってよい。
【0047】
ここで、刺激抑制としての対象の「刺激物質」としては、特に限定されないが、例えば、洗剤、柔軟剤、漂白剤等の刺激物質;花粉、ダニ等に由来するアレルゲン物質が挙げられる。本発明の繊維の刺激抑制処理方法により繊維を処理することで、前記繊維を簡便に低刺激性繊維とすることができる。繊維の刺激抑制処理方法により処理して得られる低刺激性繊維は、洗濯後に残留した洗剤や柔軟剤による皮膚刺激、花粉やダニ等に由来するアレルゲン物質によるアレルギー反応を低減する特徴を有する。本発明の繊維の刺激抑制処理方法により得られる低刺激性繊維は、いずれの用途にも利用可能であるが、特に肌着、下着、Yシャツ、靴下、ストッキング等のヒトの皮膚に直接接触しやすい部位に使用される繊維として利用することが効果的である。また、本発明の低刺激性繊維は、乳幼児、老人、敏感肌を有するヒト等が利用する衣類を製造する際の原料素材として好適に利用される。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、刺激性のある繊維素材或いは刺激性物質の付着した繊維素材を、例えば、家庭でも可能な簡便な方法によっても高い効率で低刺激化することのできる繊維用刺激抑制剤を得ることができる。
本発明の繊維刺激抑制剤、繊維刺激抑制剤組成物で処理することにより得られた繊維は、刺激物質からの刺激性を抑制し、更にアレルゲン物質に起因するアレルギー反応性が大幅に抑制される。
【0049】
【実施例】
以下に具体例に基づいて本発明をさらに詳しく説明する。
次に用いた測定方法等を示す。
(ポリマーの分子量の測定方法)
リン酸バッファー(pH7.4、20mM)を溶離液としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)、単分散ポリエチレングリコールを標準サンプルとし屈折率にて検出した。検出された重合体のピークを分子量3,000の位置で分離し、分子量3,000未満の部分のピーク面積値を全体のピーク面積値の割合を分子量3,000未満の成分の含有率とした。
【0050】
(0.1%ポリマー水溶液の表面張力の測定方法)
0.1%ポリマー水溶液を調製し、20℃でウイルヘルミ法により白金プレートを使用して、表面張力を測定した。
【0051】
合成例1:(ポリマー1;MPC−BMAランダム共重合体、共重合モル比6:4、重量平均分子量248,000)
MPC(分子量295);15.1g、ブチルメタクリレート(BMA、分子量142);4.9gをエタノール;80gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル(AIBN);0.43gを加えて8時間重合反応させた。重合液を2Lのジエチルエーテル中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末17.1gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量248,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー1とする。ポリマー1の0.1%水溶液の表面張力は、54mN/mであった。
【0052】
合成例2:(ポリマー2;MPC−BMA−GLMランダム共重合体、共重合モル比4:4:2、重量平均分子量294,000)
MPC;11.4g、BMA;5.5g、グリセリンモノメタクリレート(GLM);3.1gをエタノール;180gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、50℃でAIBN;0.85gを加えて8時間重合反応させた。重合液を3Lのジエチルエーテル中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末17.3gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量294,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー2とする。ポリマー2の0.1%水溶液の表面張力は、61mN/mであった。
【0053】
合成例3:(ポリマー3;MPC−BMA−MANaランダム共重合体、共重合モル比5:2:3、重量平均分子量188,000)
MPC;14.6g、BMA;2.8g、メタクリル酸(MA;分子量86);2.6gをエタノール;45gと純水;60gの混合液に溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、70℃でコハク酸パーオキサイド;0.21gを加えて16時間重合反応させた。重合液に水酸化ナトリウムを加えて中和した。(中和後のメタクリル酸ナトリウム成分をMANaと略す。)その後、重合液を2Lのアセトン中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末13.7gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量188,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー3とする。ポリマー3の0.1%水溶液の表面張力は、66mN/mであった。
【0054】
合成例4:(ポリマー4;MPC−PPMA−MANaランダム共重合体、共重合モル比5:1:4、重量平均分子量81,000)
MPC;11.4g、ポリプロピレングリコールメタクリレート(PPMA、数平均分子量782);6.0g、MA;2.6をエタノール;90gと純水;90gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、70℃でコハク酸パーオキサイド;0.64gを加えて8時間重合反応させた。重合液を水酸化ナトリウムで中和後、3Lのアセトン中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末22.6gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量81,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー4とする。ポリマー4の0.1%水溶液の表面張力は、34mN/mであった。
【0055】
合成例5:(ポリマー5;PEMA−PPMAランダム共重合体、共重合モル比8:2、重量平均分子量316,000)
ポリエチレングリコールメタクリレート(PEMA、数平均分子量496);14.3g、ポリプロピレングリコールメタクリレート(PPMA、数平均分子量782);6.7gをイソプロパノール;180gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、50℃でAIBN;0.43gを加えて8時間重合反応させた。エバポレーターにより重合液を約100gまで濃縮した。この濃縮した重合液を2Lのジエチルエーテル中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末12.1gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量316,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー5とする。ポリマー5の0.1%水溶液の表面張力は、55mN/mであった。
【0056】
合成例6:(ポリマー6;AANa−PPMA共重合体、共重合モル比97:3、重量平均分子量152,000)
アクリル酸(AA、分子量64);15g、PPMA(平均分子量782);5gを純水;95gとエタノール90gからなる混合液に溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、70℃でコハク酸パーオキサイド;1.25gを加えて8時間重合反応させた。得られた重合液に1N水酸化ナトリウム液を加え、中和して、アクリル酸ナトリウム塩(AANa)とした。重合液を3Lのアセトン中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末15.6gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量152,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これをポリマー6とする。ポリマー6の0.1%水溶液の表面張力は、44mN/mであった。
【0057】
比較合成例1:(比較ポリマー1;MPC−BMAランダム共重合体、共重合モル比6:4、重量平均分子量2,600)
MPC;15.1g、BMA;4.9g、メルカプトプロパンジオール;3.2gをイソプロパノール;320gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、70℃でAIBN;0.41gを加えて8時間重合反応させた。反応液の内、100gを取り出し1.5Lのジエチルエーテル中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末14.1gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量2,600であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、約63%であった。これを比較ポリマー1とする。比較ポリマー1の1%水溶液の表面張力は、42mN/mであった。
【0058】
比較合成例2:(比較ポリマー2;AANa単独重合体、重量平均分子量134,000)
アクリル酸(AA);15gを純水;185gに溶解し4つ口フラスコに入れ、30分間窒素を吹込んだ後、70℃でコハク酸パーオキサイド;1.25gを加えて8時間重合反応させた。得られた重合液に1N水酸化ナトリウム液を加え、中和して、アクリル酸ナトリウム塩(AANa)とした。重合液を3Lのアセトン中に撹拌しながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、粉末11.2gを得た。GPCにより評価した分子量は重量平均分子量134,000であった。重量平均分子量3,000未満の成分は、0.1%(検出限界)以下であった。これを比較ポリマー2とする。比較ポリマー2の0.1%水溶液の表面張力は、71mN/mであった。
【0059】
実施例1
(試験布の作製)
合成例1で合成したポリマー1の5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製し、これに布(綿100%)を浸漬し軽く絞った後、風乾し、試験布を作製した。
実施例及び比較例で使用したポリマーについては、表1に一覧を示す。
【0060】
【表1】
Figure 2004068174
【0061】
(刺激物質の付着した試験布の皮膚刺激抑制試験)
刺激物質であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の0.5%水溶液を調製した。これを前記試験布の作製で得た試験布(6mmφ)に10μL滴下し、刺激物質付着試験布を作製した。
次に、得られた刺激物質付着試験布を、パッチテスト用フィンチャンバー (大正製薬(株)製)にセットし、被験者(24〜48歳の男女10名)の背部(傍脊椎部)に閉塞貼布した。貼布24時間後に刺激物質付着試験布を剥離し、剥離1時間後および24時間後に皮膚反応を目視にて観察した。皮膚反応は、下記の表2のパッチテスト判定基準に従い判定し、刺激物質付着試験布の皮膚刺激性は皮膚刺激性指数(各被験物質の評点総和を被験者数で除した値に100を掛けた値)により評価した。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。
【0062】
【表2】
Figure 2004068174
【0063】
【表3】
Figure 2004068174
【0064】
(アレルゲン物質の付着した試験布のアレルギー反応抑制試験)
アレルゲン物質として、診断用アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」スギ花粉(鳥居薬品株式会社製)の原液を水/グリセリン混合液(1/1)で10倍に希釈した液を、前記試験布の作製で得た試験布(6mmφ)に10μLずつ滴下し、アレルゲン物質付着試験布を作製した。
次に、スギ花粉に対しアレルギーのある被験者(24〜36歳の男性4名)の前腕部の約5mm幅の範囲の皮膚面に対し、切皮法により出血しない程度に傷を付け、その上に得られたアレルゲン物質付着試験布を、軽く押し付け貼布した。貼布20分後にアレルゲン物質付着試験布を取り除き、その20分後に皮膚反応を目視にて観察した。皮膚反応は、下記の表4のアレルギー反応判定基準に従い判定した。アレルゲン物質付着試験布のアレルギー反応性はアレルギー反応指数(各被験物質の評点総和を被験者数で除した値に100を掛けた値)により評価した。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0065】
【表4】
Figure 2004068174
【0066】
【表5】
Figure 2004068174
【0067】
実施例2
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1の5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0068】
実施例3
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1の5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、500倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0069】
実施例4
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、合成例2で合成したポリマー2を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0070】
実施例5
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、合成例3で合成したポリマー3を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0071】
実施例6
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、合成例4で合成したポリマー4を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0072】
実施例7
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、合成例5で合成したポリマー5を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0073】
実施例8
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、合成例6で合成したポリマー6を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0074】
実施例9
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールトリブロック共重合体(ポリマー7と呼称する;略称PEG−PPG−PEGブロック共重合体;商品名ユニルーブ70DP−950B、日本油脂(株)製、尚、ポリマー7の重量平均分子量は、17,000であり、重量平均分子量3,000未満の成分は、0.5%以下であった。0.1%水溶液の表面張力は、41mN/mである。)を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0075】
比較例1
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製するかわりに、処理溶液を調製せず、布(綿100%)をそのまま用いて試験布(6mmφ)のかわりに用いた以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0076】
比較例2
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、比較合成例1で合成した比較ポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0077】
比較例3
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、比較合成例2で合成した比較ポリマー2を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0078】
比較例4
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコールトリブロック共重合体(比較ポリマー3と呼称する;略称PEG−PPG−PEGブロック共重合体;商品名プロノン056、日本油脂(株)製、尚、ポリマー10の重量平均分子量は、1,600であり、0.1%水溶液の表面張力は、28mN/mである。)を用いて5%水溶液を純水にて100倍に希釈した処理溶液を調製して試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0079】
比較例5
試験布の作製において、合成例1で合成したポリマー1を用いて5%水溶液を純水にて50倍に希釈した処理溶液を調製するかわりに、ホスホリルコリン基を分子内に1つ含有する低分子物質である大豆由来レシチン(試薬、和光純薬工業製、平均分子量780;略称、リン脂質)2.0gをエタノール40gに分散させ、その液を60℃の2Lの温水中に超音波を照射しながら滴下し、0.1%レシチン分散液を調製(0.1%レシチン分散液の表面張力は、41mN/mであった。)し、この0.1%レシチン分散液をそのまま用いて処理溶液として試験布を作製した以外は、全て実施例1と同様に行い、実施例1と同様の方法で皮膚刺激抑制試験及びアレルギー反応抑制試験を行った。皮膚刺激抑制試験結果を表3に示す。アレルギー反応抑制試験結果を表5に示す。
【0080】
以上、実施例1〜9のように重量平均分子量3,000未満の低分子量不純物を1%以上含まず、且つ0.1重量%の濃度になるよう水に溶解させた時、表面張力が30〜68mN/mとなるホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を繊維に処理した場合、刺激物質による刺激やアレルゲンによるアレルギー反応を低減させることがわかった。しかしこれらの効果は、比較例1のホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体で繊維を処理しなかった場合や比較例2、4及び5の重量平均分子量3,000未満の低分子量不純物を1%以上含む場合や比較例3の0.1重量%の水溶液の表面張力が30〜68mN/mの範囲から外れる水溶性重合体を使用した場合には認められず、本発明の範囲のホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を繊維に処理した場合に特異的な効果であった。
【0081】
これらの結果から、本発明の繊維用刺激抑制剤としてホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体を配合した組成物は、皮膚刺激が低減され、大変安全な繊維用刺激抑制剤組成物であることがわかった。

Claims (6)

  1. ホスホリルコリン類似基含有重合体またはポリアルキレングリコール誘導体の重合体を含有する繊維用刺激抑制剤であって、前記重合体中に重量平均分子量3,000未満の低分子量成分を1%以上含まず、且つ、0.1重量%水溶液の表面張力が30〜68mN/mであることを特徴とする繊維用刺激抑制剤。
  2. ホスホリルコリン類似基含有重合体が、下記の式[I]
    Figure 2004068174
    {ただし、R、R、Rは、同一又は異なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Rは−(CH−CHRO)m−(CH−CHR)−基(ここで、Rは水素原子、メチル基又はエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す。)、Rは−(CH)g−(ここで、gは0〜10の整数である。)を示す。}で表されるホスホリルコリン類似基を2つ以上分子内に含有する重合体である請求項1に記載の繊維用刺激抑制剤。
  3. 請求項1又は2に記載の繊維刺激抑制剤0.05〜20重量%を含有してなる繊維用刺激抑制剤組成物。
  4. 請求項3に記載された繊維用刺激抑制剤組成物を溶媒で希釈した液に、繊維を浸漬し乾燥させることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法。
  5. 請求項3に記載された繊維用刺激抑制剤組成物を溶媒で希釈し、得られた液を繊維に噴霧させ乾燥させることを特徴とする繊維の刺激抑制処理方法。
  6. 請求項4又は5に記載された繊維の刺激抑制処理方法により刺激抑制処理された繊維。
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