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JP2004058198A - 墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法 - Google Patents

墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法 Download PDF

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JP2004058198A JP2002219145A JP2002219145A JP2004058198A JP 2004058198 A JP2004058198 A JP 2004058198A JP 2002219145 A JP2002219145 A JP 2002219145A JP 2002219145 A JP2002219145 A JP 2002219145A JP 2004058198 A JP2004058198 A JP 2004058198A
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Fumitoshi Enokida
榎田 文利
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ENOKIDA SEKIZAITEN KK
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Abstract

【課題】高い品格を維持したまま永年の風雪に耐え得ると共に、石製母材と強固に密着した所定の文字・図形表示部を形成し得る、墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法を提供する。
【解決手段】墓標石材2表面にゴム板3を貼着被覆し、次ぎにゴム板3に所要の文字等を転写すると共に当該転写部分をカッティングして露出させ、続いて粒度が2倍以上異なる大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材を充填したサンドブラスト装置を使用し、ゴム板3から露出した文字等をサンドブラスト法により彫り込み彫溝8を形成し、その後、上記サンドブラスト法による彫り込みによって生成された母材粒体と漆液を混練して得た混練物を彫溝8に充填し下地層9を形成し、続いてまた、漆塗装によって文字表示部1を形成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、石製母材の表面に文字、図形等の表示を施した新規な墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、墓碑、墓標、表札等の石材について述べると、その材料は花崗岩、斑れい岩、閃緑岩、安山岩が大部分を占めている。これらは、すべて硬質で風化に強く、磨くと光沢が出るのが共通した性質である。ここで、花崗岩、斑れい岩、閃緑岩は一般的に御影石と呼ばれ、国内各地で産出されている。石色も白色、淡青色、淡紅色、淡黒色、黒色などがあり、一方、安山岩は緻密で美しい灰色の石である。元来、例えば天然石に名字等を彫り込んで製作される表札は、素材となる御影石等の母材自体に個別に異なった風合いがあり、高級な質感もあることから、表札とし極めて人気が高いものである。そこで、上記この御影石を母材とした表札を例に従来の技術について説明するものとする。なお、表札以外の墓碑、墓標に対して施工される文字、図形等の彫り込み方法は、以下に説明する表札の場合と同様の手法によるものである。
【0003】
先ず、所定の大きさに切削された表札の母材は、裏面を除き鏡面仕上げが成される。次ぎに、表札の表面に糊を塗布した後にゴム板を貼り付け、当該ゴム板に彫刻される名字等の文字を転写し、その転写部分をカッターで切り抜くようにする。
【0004】
続いて、上記のようにして名字等の文字が切り抜かれたゴム板に、硬質な研磨材を含んだ高圧空気を吹き付けるサンドブラスト法によって、上記のようにカッターで切り抜かれてゴム板から露出した名字等の文字部分のみを彫り込み彫刻する。
【0005】
ここで、上記サンドブラスト法に使用される研磨材について述べると、その研磨材は大きくセラミック系、ガラス系、金属系、樹脂系、植物系に区分されるが、特に天然石への彫り込み刻字に対してはセラミック系研磨材が使用されている。更に、当該セラミック系の研磨材としては、アランダム、ホワイトアランダム、カーボランダム、ジルコニアなどが挙げられ、先ずアランダムは、アルミナ含有量が96.0%以上、鋭い角と適度の靭性を持った粒子で研削力が高く、繰り返しの使用による粉塵の発生が少ないことが特徴である。次ぎに、ホワイトアランダムは、アルミナ含有量が99.7%以上の高純度のアルミナで、白色であることから加工物を汚さないという特徴であるが、硬度、靭性はアランダムとほぼ同じである。続いて、カーボランダムは、モース硬度13と一般的な研磨材の中で最も硬い粒子として知られており、石材への彫刻など、研削力が必要な用途に使用されるが、靭性がアルミナ系よりも低いため、破砕しやすいが難点となっている。更にまた、ジルコニアは、モース硬度は11とやや低いものの真球度が高く、非常に綺麗なビーズ状の粒子であって、セラミック系の中では最も靭性が高く、破砕し難いという特徴がある。従って、消耗が少なく、繰り返し使用できるので、経済的な研磨材として知られている。一方、上記サンドブラスト法に使用される研磨材は、各種の粒度のものがあり、加工条件によって使い分けられているものである。また、粒度の基準は、研磨材の種類によって異なるものの、それぞれ粒度範囲が規定されている。以下に、石材彫刻加工の用途に多用されているセラミック系研磨材の粒度について示すものとする。♯20は粒度範囲1190〜1000μm、♯24は粒度範囲841〜707μm、♯36は粒度範囲595〜500μm、♯46は粒度範囲420〜354μm、♯60は粒度範囲297〜250μm、♯80は粒度範囲210〜177μm、♯100は粒度範囲149〜125μm、♯120は粒度範囲125〜105μm、♯150は粒度範囲105〜74μm、♯180は粒度範囲88〜63μm、♯220は粒度範囲74〜53μmとされている。
【0006】
次ぎに、上記のように文字部分の彫刻が成された後、ゴム板を貼着したままで上記彫り込み彫刻された部分に、白色、金色などの塗料を塗布し、当該塗料の乾燥後に上記ゴム板を剥がして表札を完成するものであった。
【0007】
一方、上記の石材に対する一般的な彫刻法の他に、種々の加工方法の提案がある。例えば、特開昭60−260399号「石材彫刻品の加工方法」によれば、被彫刻石材の表面に任意の厚さのマスキングシートを接着被覆し、該マスキングシートに文字、図柄等をカッティングして彫刻部分を露出させ、サンドブラストで彫り下げて彫り溝を形成した後、天然石の粉粒子と結合剤との混合液を流し込み、硬化後マスキングシート上から研磨して表面仕上げすることを要旨とするものであった。
【0008】
また別の提案による、実開昭63−124276号「世界の名石への埋め込み細工」によれば、石類を粉末処理し、それを世界の名石(平らな石板)に(表札、家紋、絵画、)等に、埋め込みすることを要旨とするもので、具体的には、次のような記載がある。「世界の名石(平らな石板)に、(表札、家紋、絵画、)等・・・溝を堀りそれに始め接着剤を流し込み、その上に石の粉末を入れ又、再び接着剤を流し込み、石の粉末をいれる。その工程を繰り返し、平な石の表面より、2ミリ〜3ミリ盛り上げたものをサンドペーパーで研磨する事により、文字、絵画等が、浮き上がってくる。」というものであった。
【0009】
更にもう一つの別の提案による、特開2000−52696号「装飾板」によれば、石板に色彩の異なる他の石片を嵌め込んだ新規な方法からなる装飾板であって、所定の外形形状を有する石の基板に、文字、図形或いは模様の外形線の内側を刳貫いた嵌め込み開口を透設し、この嵌め込み開口に、基板及び他のものと色彩が異なる少なくとも1個の石片を嵌め込んで文字、図形或いは模様を表したことを第一の要旨とするものであった。更に、装飾板において、所定の外形形状を有する石の基板に、文字、図形或いは模様の外形線の内側を刳貫いた嵌め込み開口を透設し、この嵌め込み開口に、基板及び他のものと色彩が異なる少なくとも1個の石片を嵌め込んで文字、図形或いは模様を表し、更に基板の表面に他の文字、図形或いは模様を彫り込んだことを第二の要旨とするものであった。このような装飾板は、石板である基板に相違なる色彩の石片を嵌め込んで文字、図形、或いは模様を表すようにしたので、風雨に強く耐候性の高い装飾板が得られると共に、高い付加価値が得られるというものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術に記載の一般的な製造方法では、サンドブラスト法によって母材である石材表面に所定の名字等の文字部分を彫り込み彫刻し、次ぎに彫り込み彫刻された部分に、白色、金色などの塗料を塗布して完成するものであったが、当該方法で製造された墓碑、墓標にあっては、永年風雨の晒される結果、石材表面の彫刻部分に塗布された塗料が剥げ落ちる等の支障があると共に、本来的には文字部分等を彫り下げて表示すること自体が忌として、好ましいことではないとされている。しかしながら、石材表面から文字部分等を盛り上げて表示するものもあるが、この種の製造方法は彫刻に時間と高い技術を要すことから高価なものとなり、一般的には普及していないのが実情である。
【0011】
更に、特開昭60−260399号「石材彫刻品の加工方法」によっては、サンドブラストで彫り下げて彫り溝を形成した後、天然石の粉粒体と結合剤との混合液を流し込み、硬化後マスキングシート上から研磨して表面仕上げするようにしたものであるが、実施例ではサンドブラストにかけて得られた象嵌溝に対して、その溝中の適当な場所を選んで数個所ドリルで穴をあけるようにする。ここで、特開昭60−260399号公報の記載によれば、「上記穴は基材の裏面へ貫通させても良いし、裏面の穴口を広げるとアンカー効果が一層上がる。また、穴は表面に対して直角でなく斜めにあけることによっても抜け抵抗が大となり、アンカー効果を高めることができる。」とされているが、基本的には上記象嵌溝に天然石の粉粒体と結合剤との混合液を流し込んで硬化させたものであり、文字、図柄等の硬化部分が基材から剥離し易いという欠点がある。また、文字、図柄等の硬化部分と基材とのアンカー効果を得るために象嵌溝中の適当な場所を選んで数個所ドリルで穴をあける等の方法もあるが、作業が繁雑となるという欠点もある。
【0012】
続いて、実開昭63−124276号「世界の名石への埋め込み細工」によっては、その公報に「溝を堀りそれに始め接着剤を流し込み、その上に石の粉末を入れ又、再び接着剤を流し込み、石の粉末をいれる。その工程を繰り返し、平な石の表面より、2ミリ〜3ミリ盛り上げたものをサンドペーパーで研磨する」と記載されているが、上記方法によっても、文字、図柄等の硬化部分が基材から剥離し易いという欠点がある。
【0013】
更にまた、特開2000−52696号「装飾板」によっては、石の基板に、文字、図形或いは模様の外形線の内側を刳貫いた嵌め込み開口を透設し、この嵌め込み開口に、基板及び他のものと色彩が異なる少なくとも1個の石片を嵌め込んで文字、図形或いは模様を表わすものであるが、当該公報において「・・・色彩が異なる少なくとも1個の石片を嵌め込み、接着剤で固定する。」との記載があるが、当該方法によっても、文字、図形或いは模様部分が基板から剥離し易いという欠点がある。
【0014】
そこで本発明は、上記従来の技術の項に記載の欠点等に鑑み成されたものであり、墓碑、墓標、表札等の母材表面に彫り込み彫刻した溝部分に、高い品格を維持したまま永年の風雪に耐え得ると共に、上記母材と強固に密着した所定の文字・図形表示部を形成し得る、墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法は、墓碑、墓標、表札等の石製母材表面にゴム板を貼着被覆し、次ぎに当該ゴム板に所要の文字・図形等を転写すると共に当該転写部分をカッティングして露出させ、続いて粒度が2倍以上異なる大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材を充填したサンドブラスト装置を使用し、上記ゴム板から露出した文字・図形等をサンドブラスト法により彫り込み彫溝を形成し、続いて、漆塗装によって文字・図形表示部を形成することを第一の要旨とするものである。
【0016】
そしてまた、本発明に係る墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法は、墓碑、墓標、表札等の石製母材表面にゴム板を貼着被覆し、次ぎに当該ゴム板に所要の文字・図形等を転写すると共に当該転写部分をカッティングして露出させ、続いて粒度が2倍以上異なる大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材を充填したサンドブラスト装置を使用し、上記ゴム板から露出した文字・図形等をサンドブラスト法により彫り込み彫溝を形成し、その後、上記サンドブラスト法による彫り込みによって生成された母材粒体と漆液を混練して得た混練物を上記彫溝に充填し下地層を形成し、続いてまた、漆塗装によって文字・図形表示部を形成することを第二の要旨とするものである。
【0017】
また、上記サンドブラスト装置に充填使用されるセラミック系研磨材としては、アルミナ含有量が96.0%以上のアランダムが好ましく、使用される研磨材の組合わせは被加工石材の種類にもよるが、その大小粒の組合わせは以下のように設定することができる。大粒サイズとして・粒番号#20(粒度範囲1190〜1000μm)と小粒サイズとして・粒番号#46(粒度範囲420〜354μm)、大粒サイズとして・粒番号#24(粒度範囲841〜707μm)と小粒サイズとして・粒番号#60(粒度範囲297〜250μm)、大粒サイズとして・粒番号#36(粒度範囲595〜500μm)と小粒サイズとして・粒番号#80(粒度範囲210〜177μm)、大粒サイズとして・粒番号#46(粒度範囲420〜354μm)と小粒サイズとして・粒番号#100(粒度範囲149〜125μm)又は粒番号#120(粒度範囲125〜105μm)、大粒サイズとして・粒番号#60(粒度範囲297〜250μm)と小粒サイズとして・粒番号#120(粒度範囲125〜105μm)又は粒番号#150(粒度範囲105〜74μm)、大粒サイズとして・粒番号#80(粒度範囲210〜177μm)と小粒サイズとして・粒番号#180(粒度範囲88〜63μm)又は粒番号#220(粒度範囲74〜53μm)。
【0018】
【作用】
本発明に係る墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法では、大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材をサンドブラスト装置から高圧空気と共に、母材となる石材表面に貼着したゴム板から露出した文字・図形等部分に噴出して彫り込みする結果、彫溝面には小粒サイズの研磨材によって微細な凹孔が形成され、当該凹孔が母材粒体と漆液との混練物を充填した下地層とのアンカー孔として作用し、文字・図形表示部が強固に密着して剥離することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、更に本発明に係る好適な実施の形態を通して引き続き本発明を詳説するものとする。
【0020】
先ず、本実施の形態に使用される石材は、最も一般的な御影石として知られている花崗岩である。この花崗岩は石英、長石、雲母を主成分とする酸性の深成岩である。石色は白・桜・赤が多く、耐久性・耐摩耗性に優れている。また、花崗岩は上記のように石英、長石、雲母を主成分としていることから、モース硬度は各成分からは7、6、2.5であるが、雲母の含有割合は極めて少ないので、そのモース硬度は7ないし6である。
【0021】
図2は、墓標石材2の表面にゴム板3を剥離可能に貼着し、所要の文字を転写の上、当該転写文字をナイフで切抜いた際の部分拡大断面図である。ここで、墓標石材2はみがき仕上げをした白色花崗岩である。この際、墓標石材2の表面には糊4を塗布しゴム板3を剥離可能に貼着する。次ぎに、上記ゴム板3の上面に、所要の表示文字を転写の上更に当該表示文字部分1の縁に沿ってナイフを入れ切り抜き、この切り抜き部分6を石材表面から剥離する。このようにして残った剥離部分以外のゴム板3は、後述するセラミック系研磨材を高圧吹き付けするサンドブラスト工程の際の保護被覆5となる。
【0022】
次ぎに、図3はサンドフラスト装置によって図2の石材表面から露出した表示文字部分1を彫り込み彫溝8を形成した際の部分拡大断面図である。ここで、使用された研磨材は粒番号#24(粒度範囲841〜707μm)と粒番号#60(粒度範囲297〜250μm)の二種のアランダム研磨材(不二製作所社製 商品名フジランダムA)で、各種同量サンドフラスト装置に充填した。図示のように、これによって形成された彫溝8断面は、通常のサンドブラスト法のように単一粒番の研磨材による滑らかな彫り込み面とは全く異なり、彫溝8全面に粒番号60の小粒研磨材の衝突穿削により微細な凹孔7が形成されている。
【0023】
一方、図4はサンドフラスト装置によって図2の石材表面から露出した表示文字部分1を彫り込み彫溝8を形成した際の部分拡大断面図であるが、ここで使用された研磨材は粒番号#24(粒度範囲841〜707μm)と粒番号#36(粒度範囲595〜500μm)の二種のアランダム研磨材(不二製作所社製 商品名フジランダムA)である。ここでも、各種研磨材を同量サンドブラスト装置に充填した。図示のように、これによって形成された彫溝8断面は、図3の彫り込み面とはやや異なり、彫溝8全面に凹凸が見受けられるが微細な凹孔7は形成されていない。これから、当該彫溝8に母材花崗岩粒体と漆液を混練して得た混練物を下地層9として充填したものについては、さほど密着性が期待できず、下地層9の剥離の可能性があると推定された。
【0024】
続いて、図5は図3によって形成された彫溝8に、彫り込みによって発生した母材花崗岩粒体と漆液を混練して得た混練物を下地層9として充填した際の部分拡大断面図である。ここで、墓標石材2の表面に貼着されていたゴム板3は剥離する。一方、母材花崗岩粒体と漆液の混練割合は特に規定しないが、混練物中の漆成分がバインダーとして上記微細凹孔7に流入する程度の流動性を確保する必要がある。
【0025】
更にまた、図1は図5によって形成された下地層9の上に公知の漆塗装の手法によって文字表示部1を形成した際の部分拡大断面図である。図示のように、これによって得られた墓標石材2の表面の層構成は、母材花崗岩、下地層9、地付層10、地固め層11、切粉層12、切粉固め層13、錆付層14、下塗層15、中塗層16、上塗層17である。ここで漆塗装工程の概要について述べると、下地層9が完了後、当該下地層9上に地粉、水、生漆を混練した混練物をヘラ付けして地付層10を形成する。次ぎに、水をつけ荒砥によって概ね研いて地研きを行う。更に、地研きした地に生漆をヘラで扱くように塗って地固めを行い地固め層11を形成する。続いて、地粉、砥粉、水、生漆を混練した切粉地を付けて切粉層12を形成すると共に、その後、水をつけ荒砥によって概ね研いて地研きを行ない、その地の上に生漆をヘラで扱くように塗って切粉固めを行い切粉固め層13を形成する。更にまた、砥粉、水、生漆を混練した混練したものを付けて錆付け、水をつけ白砥または青砥によって研き錆研ぎを行う。そしてまた、下塗漆を塗って下塗層15を形成の後、下塗研ぎ、中塗漆を塗って中塗層16を形成し、中塗研ぎする。続いて更に、蝋色漆を塗って蝋色上塗り、蝋色研ぎを行い、水を炭粉または油と砥粉を混合したもので研ぎ胴擦りを行う。そして後、生漆を綿につけて摺り揉紙にて拭く摺漆、炭粉と砥粉を混合した灰砥と油をつけて磨きを数回繰り返し上塗層17を形成して文字表示部1完成するものである。
【0026】
以上のようにして製作された、墓標石材2の表面に形成された文字表示部1は、高級品としての高い品格を醸しだし、文字表示部1と母材石材とが強固に密着しており、剥離を生じることがないものであった。
【0027】
更に続いて、図6は本発明に係るもう一つの実施の形態を示した部分拡大断面図である。ここで、図示の彫溝8は、粒番号#24(粒度範囲841〜707μm)と粒番号#60(粒度範囲297〜250μm)の二種のアランダム研磨材(不二製作所社製 商品名フジランダムA)で、各種同量サンドフラスト装置に充填して溝を彫り込んだものであり、その深さは約3mm程度であるが、これによって形成された彫溝8断面も、通常のサンドブラスト法のように単一粒番の研磨材による滑らかな彫り込み面とは全く異なり、彫溝8全面に粒番号#60の小粒研磨材の衝突穿削により微細凹孔7が形成されている。そこで、当該実施の形態では、先の実施の形態とは異なり下地層9を形成することなく、公知の漆塗装の手法によって文字表示部1を形成することができる。
【0028】
【本発明の効果】
本発明に係る墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法では、大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材をサンドブラスト装置から高圧空気と共に、母材となる石材表面に貼着したゴム板から露出した文字・図形等部分に噴出して彫り込みする結果、彫溝面には小粒サイズの研磨材によって微細な凹孔が形成され、当該凹孔が母材粒体と漆液との混練物を充填した下地層とのアンカー孔として働き、文字・図形表示部が強固に密着して剥離することがないという効果がある。
【0029】
従来、石材表面に単に漆塗装を施しても直ぐ剥げ落ちるという欠点があり不適応とされていたが、本発明に係る墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法によっては、前記作用の如く母材となる石材表面の彫溝に充填形成された母材粒体と漆液との混練物からなる下地層が強固に密着することによって、石材に対する好適な漆塗装が可能となり、漆塗装としての新たな分野が形成できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5によって形成された下地層の上に公知の漆塗装の手法によって文字表示部を形成した際の部分拡大断面図である。
【図2】墓標用石材の表面にゴム板を剥離可能に貼着し、所要の文字を転写の上、当該転写文字をナイフで切抜いた際の部分拡大断面図である。
【図3】サンドフラスト装置によって図2の石材表面から露出した表示文字部分を彫り込み彫溝を形成した際の部分拡大断面図である。
【図4】サンドフラスト装置によって図2の石材表面から露出した表示文字部分を彫り込み彫溝を形成した際の部分拡大断面図である。
【図5】図3によって形成された彫溝に、彫り込みによって発生した母材花崗岩粒体と漆液を混練して得た混練物を下地層として充填した際の部分拡大断面図である。
【図6】本発明に係るもう一つの実施の形態を示した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1   文字表示部
2   墓標石材
3   ゴム板
4   糊
5   保護被膜
6   切り抜き部
7   微細凹孔
8   彫溝
9   下地層
10   地付層
11   地固め層
12   切粉層
13   切粉固め層
14   錆付層
15   下塗層
16   中塗層
17   上塗層

Claims (2)

  1. 墓碑、墓標、表札等の石製母材表面にゴム板を貼着被覆し、次ぎに当該ゴム板に所要の文字・図形等を転写すると共に当該転写部分をカッティングして露出させ、続いて粒度が2倍以上異なる大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材を充填したサンドブラスト装置を使用し、上記ゴム板から露出した文字・図形等をサンドブラスト法により彫り込み彫溝を形成し、続いて、漆塗装によって文字・図形表示部を形成することを特徴とする、墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法。
  2. 墓碑、墓標、表札等の石製母材表面にゴム板を貼着被覆し、次ぎに当該ゴム板に所要の文字・図形等を転写すると共に当該転写部分をカッティングして露出させ、続いて粒度が2倍以上異なる大小粒サイズ二種類からなるセラミック系研磨材を充填したサンドブラスト装置を使用し、上記ゴム板から露出した文字・図形等をサンドブラスト法により彫り込み彫溝を形成し、その後、上記サンドブラスト法による彫り込みによって生成された母材粒体と漆液を混練して得た混練物を上記彫溝に充填し下地層を形成し、続いてまた、漆塗装によって文字・図形表示部を形成することを特徴とする、墓碑、墓標、表札等石材加工品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI408010B (zh) * 2010-09-13 2013-09-11 Nat Univ Kaohsiung Paint jade manufacturing method

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TWI408010B (zh) * 2010-09-13 2013-09-11 Nat Univ Kaohsiung Paint jade manufacturing method

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