JP2004056951A - 圧電アクチュエータの駆動回路、駆動方法および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】始動および停止時に発生するインパクト型圧電アクチュエータの衝撃音を低減する。
【解決手段】圧電素子101に固着結合した駆動軸103は駆動信号に基づく速度の異なる伸縮変位振動を発生し、駆動軸103に摩擦結合しているレンズ保持枠122を移動させることが出来る。始動時には、圧電素子101に印加してもレンズ保持枠122が駆動しない駆動信号を急速に印加した後、レンズ保持枠122の速度が増加するよう駆動信号を変化させる。停止時には、レンズ保持枠122の速度が減少するよう駆動信号を変化させた後、圧電素子101に印加してもレンズ保持枠122が駆動しない状態となるまで駆動信号を印加し、その後レンズ保持枠122を静止摩擦力で静止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】圧電素子101に固着結合した駆動軸103は駆動信号に基づく速度の異なる伸縮変位振動を発生し、駆動軸103に摩擦結合しているレンズ保持枠122を移動させることが出来る。始動時には、圧電素子101に印加してもレンズ保持枠122が駆動しない駆動信号を急速に印加した後、レンズ保持枠122の速度が増加するよう駆動信号を変化させる。停止時には、レンズ保持枠122の速度が減少するよう駆動信号を変化させた後、圧電素子101に印加してもレンズ保持枠122が駆動しない状態となるまで駆動信号を印加し、その後レンズ保持枠122を静止摩擦力で静止させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラその他の精密機械等を構成する機構部品を移動させるための圧電アクチュエータを使用した駆動装置の駆動回路および駆動方法に関する。また、上記駆動回路を用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラや精密機械その他の精密機械等を構成する機構部品の駆動装置として、インパクト型圧電アクチュエータからなる駆動装置が知られている。インパクト型圧電アクチュエータは単純な構成で小型化、高精度化、高速化が可能なアクチュエータである。図15はインパクト型圧電アクチュエータを含む駆動装置の基本構成を示す図である。圧電素子101と、圧電素子が固着された支持部材102と、圧電素子に固着されて圧電素子とともに変位する駆動部材103と、駆動部材に摩擦結合した被駆動部材104と圧電素子に電圧を印加する駆動回路105とからなる。被駆動部材104はバネ106によって駆動部材103に押圧されている。
【0003】
圧電素子101に対し、緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立下がり部からなる波形の駆動信号を印加すると、駆動信号の緩やかな立ち上がり部では圧電素子101は緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、急速な立下がり部では急速な縮み変位を生じる。圧電素子101に上記駆動信号を印加した場合、緩やかな立ち上がり部では圧電素子101の緩やかな伸びとともに、駆動部材103およびそれに摩擦結合している被駆動部材104が繰り出し方向(支持部材102から遠ざかる方向)に移動する。急速な立下がり部では圧電素子101が急速に縮み、それに伴って駆動部材103も戻り方向に移動するが、被駆動部材104は慣性力が摩擦力に打ち勝ち、その場にとどまる。その結果、非駆動部材104は駆動信号の印加とともに、間欠的に移動する。
【0004】
上記の、圧電素子を使用した直線駆動機構では、駆動信号により圧電素子が駆動される時に発生する振動音が人間に不快感を与えるが、駆動信号の周波数を可聴周波数外である20kHzを超える周波数(超音波)の駆動信号で駆動すると振動音が聞こえなくなる。しかしながら、応答性に優れているインパクト型圧電アクチュエータでは、始動/停止時に、駆動信号をON/OFF制御すると、移動部材が急激に移動又は停止して著しい速度変化が生じるため、始動または停止時に衝撃音が発生するという不都合があった。
【0005】
始動または停止時の衝撃音を軽減させるための技術が、特開平9−191676号公報に記載されている。特開平9−191676号公報では、圧電素子(電気機械変換素子)に対する駆動信号を印加時間あるいは印加電圧を徐々に増加しあるいは徐々に減少させる制御を行って、圧電素子に印加される電荷を制御して、駆動速度を徐々に増加あるいは減少するように制御している。これにより、駆動時の音のみならず、始動あるいは停止時の加速度が減少し衝撃音が低下している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−191676号公報に示す先行技術では、始動あるいは停止時に発生する衝撃音を人間の耳に聞き取れないレベルにする必要がある場合には、静止状態から目標速度に到達するまでの始動制御時間、あるいは駆動状態から停止するために必要な停止制御時間を長く取る必要があった。このため被駆動部材の駆動、停止、反転を繰り返し行う場合などには、長い始動制御時間あるいは停止制御時間のため、平均駆動速度が小さくなり十分な応答速度が得られないといった問題があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑み、始動または停止時の発生音を静音化し、始動制御時間または停止制御時間を短縮することのできる、静かで高レスポンスなインパクト型圧電アクチュエータの駆動回路および駆動方法を提供する。また、上記駆動回路を有する撮像装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、制御手段は、被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、制御手段は、被駆動部材の始動時に被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力により静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する状態となるよう比較的急速に駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明では、前記駆動回路において、前記制御手段は、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を変化させる制御信号及び駆動パルスのデューティ比を変化させる制御信号のうち少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる駆動制御、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する駆動制御のうち、少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、被駆動部材の始動時に、被駆動部材が駆動部材に対して静止摩擦力で静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加する駆動制御、及び被駆動部材の停止時に、圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する駆動信号を比較的急速に印加する駆動制御のうち少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明では、前記駆動方法において、前記駆動信号の電圧及びデューティ比のうち、少なくとも一方を変化させることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明では、さらに前記駆動方法における前記被駆動部材の停止状態において、前記被駆動部材が前記駆動部材に対して静止摩擦力によって静止していることを特徴とする。
【0015】
請求項1乃至7の発明では、被駆動部材の始動及び停止時に発生する衝撃音が人間の耳に聞こえないレベルまで低減され静かな駆動が可能となる。さらに短い始動制御時間あるいは停止制御時間で駆動が可能なため高レスポンスな駆動が可能となる。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路を有する撮像装置である。この発明により、単純な構成で小型化、高精度化、高速化が可能であり、かつ静音化されたアクチュエータをレンズ駆動等に利用でき、より小型で高品質な撮像装置が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図15で示した従来例や以下に示す実施形態の相互において、同一の部分や相当する部分には、同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
【0018】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る、デジタルカメラの構成を示すブロック図である。図11に示すように、デジタルカメラは、カメラ本体部200および撮像部300から構成される。
【0019】
撮像部300のズームレンズ301は3群で構成されたレンズであり、1群、2群の移動で変倍を行い、3群の移動でフォーカスを行う。
【0020】
CCD303は、ズームレンズ301によって結像された被写体の光を、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。
【0021】
タイミングジェネレータ314は、カメラ本体部200のタイミング制御回路202から送信される基準クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成する。タイミングジェネレータ314は、例えば、積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0022】
信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路でゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0023】
撮像部300においては、ズームアクチュエータ320、フォーカスアクチュエータ321、絞りモータ330、手ぶれ補正アクチュエータ322が、カメラ本体部200に設けられたズームアクチュエータ駆動回路215、フォーカスアクチュエータ駆動回路214、絞りモータ駆動回路216、手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217によってそれぞれ駆動される。
【0024】
次に、カメラ本体部200のブロックについて説明する。カメラ本体部200内において、A/D変換器205は、画像の各画素の信号を例えば12ビットのデジタル信号に変換(A/D変換)するものである。A/D変換器205は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用の基準クロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
【0025】
タイミング制御回路202は、タイミングジェネレータ314、A/D変換器205に対する基準クロックを生成するように構成されている。タイミング制御回路202は、全体制御部270によって制御される。
【0026】
A/D変換器205によって変換されたデジタル信号は、画像処理部240及び全体制御部270にそれぞれ入力される。画像処理部240に入力されるデジタル信号は、画像処理部240において各種画像処理が施され、撮影画像としてメモリカード91へ記憶される。また、ライブビュー表示画像としてLCD80に表示される。一方、全体制御部270に入力されるデジタル信号は、全体制御部270が被写体からの入射光の輝度、色バランス、コントラスト等を演算するために利用される。
【0027】
画像メモリ209は、画像処理部240から出力される画像のデータを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn行m列の画素を有している場合、n×m画素分のデータの記憶容量を有し、各画素のデータが対応するアドレスに記憶される。
【0028】
VRAM(ビデオRAM)210は、LCD80に再生表示される画像のバッファメモリである。VRAM210は、LCD80の画素数に対応した画像データを格納することが可能な記憶容量を有している。
【0029】
フラッシュ制御回路217は、内蔵フラッシュ150の発光を制御する回路であり、全体制御部270からの発光開始信号に基づいて内蔵フラッシュ150を、所定時間発光させる。
【0030】
手ぶれ検出部160は、デジタルカメラに加わる速度要素(並進速度や角速度など)の値を検出することにより手ぶれを検出する手ぶれ検出装置であって、ジャイロである。2軸方向の速度要素の値を検出し、全体制御部270に出力する。なお、手ぶれ検出部160は加速度要素(並進加速度や角加速度など)の値を検出する加速度センサでもよい。
【0031】
カードインターフェイス212は、カードスロット280を介してメモリカード91への画像の書き込みおよび読み出しを行うためのインターフェイスである。
【0032】
操作部250は、各種スイッチ、ボタンを包括するものであり、ユーザによって操作入力される情報は、操作部250を介して全体制御部270に伝達される。
【0033】
全体制御部270は、マイクロコンピュータからなり、撮影機能及び再生機能を集中制御するものである。全体制御部270は、その本体部となるCPU271と、上述した撮像部300内およびカメラ本体部200内の各部材の駆動を有機的に制御するためのプログラムが記憶されたROM273と、演算作業を行うための作業領域となるRAM272を備えている。なお、メモリカード91等の記録媒体に記録されているプログラムをカードインターフェイス212を介して読み出し、ROM273に格納することができるようになっている。
【0034】
本実施形態では、ズームアクチュエータ320およびズームアクチュエータ駆動回路215について詳細に説明する。
【0035】
図1は、ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構と、ズームアクチュエータ駆動回路215の基本構成を示す図である。ズームアクチュエータ320はズームレンズ301の1群および2群を移動させる。
【0036】
まず、ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構について説明する。図1において、103は駆動軸で、図示しないレンズ鏡筒から延長された支持腕124により光軸方向に平行に移動自在に支持されている。圧電素子101は図示していないレンズ鏡筒の延長部102に接着固定され、他の端は駆動軸103の一端に接着固定されている。
【0037】
122はレンズ保持枠で、レンズL1を支持する。レンズ保持枠122の上方の延長部分はスライダブロック122aが形成され、駆動軸103が貫通している。
【0038】
スライダブロック122aの中央上部には切り欠き部122bが形成され、切り欠き部122bにおいて駆動軸103の上半分が露出している。また、この切り欠き部122bには駆動軸103の上半分に当接するパッド126が嵌挿され、パッド126はコイルスプリング127により駆動軸103に当接する下向きの付勢力Fが与えられている。この構成により、パッド126を含むスライダブロック122aと駆動軸103とはコイルスプリング127の付勢力Fにより圧接され、摩擦係合している。
【0039】
次にズームアクチュエータ駆動回路215について説明する。制御部110は、全体制御部270内に存在し、パルス発生部112に対しパルス発生のためのパルス制御信号を出力するとともに、電圧制御回路部113に対して駆動電圧を変化させるための電圧制御信号を出力し、圧電素子101に印加される駆動信号を制御する。
【0040】
パルス発生部112は、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。
【0041】
電圧制御回路部113は、電圧制御信号を受けて所望の駆動電圧を作成し出力する。図2は、電圧制御回路部113の構成例を示す図である。制御部110からの電圧制御信号が、D/A変換器131によりアナログ信号に変換され増幅器132により増幅される。増幅された信号はパワートランジスタ133のベースに入力される。パワートランジスタ133のベースに信号が入力されると、その入力信号電圧からベース−エミッタ間電圧を差し引いた電圧が駆動電圧として駆動回路部111へ出力される。トランジスタ133を使用することで、駆動回路部111へ十分な電流容量が確保される。このため、圧電素子に電荷を瞬間的に充電させることができ、瞬時に変位を起こすことができる。
【0042】
電源114は、制御部110、駆動回路部111、パルス発生部112および電圧制御回路部113に、それぞれの回路を駆動させるための電圧を供給するとともに、電圧制御回路部113に、駆動回路部111に出力するための駆動電圧を供給する。また、図示していないが、その他の回路にも駆動電圧を供給する。
【0043】
本実施形態では、駆動信号に矩形波を用いる。特開2001−268951号公報に記載されているように、支持部材および駆動軸が固着された状態での圧電素子の共振周波数に対し、圧電素子を異なる速度で伸縮させる所定の関係の駆動周波数をもつ矩形波を駆動信号として印加することで、被駆動部材を駆動する。駆動信号に矩形波を用いることで、回路の低コスト化と小型化が実現できる。図14は駆動信号の波形を示す図である。図14に示すように、デューティ比をB/Aと定義する。図14に示した波形ではデューティ比は33%である。
【0044】
図3は、駆動回路部111の構成例を示す図であり、本実施形態ではHブリッジ接続回路を使用している。スイッチ141、142、143、144は各々エンハンスメント型のMOS−FETで、スイッチ141と143はPチャネルFET、スイッチ142と144はNチャネルFETである。パルス発生部112から駆動回路部111へは、駆動パルス1と駆動パルス2の2系統の信号が出力されている。
【0045】
その動作原理について簡単に説明する。パルス発生部112からは駆動パルス1と駆動パルス2に逆位相のパルス信号が出力されている。駆動パルス1の信号がH(ハイ)の場合、スイッチ141はOFF、スイッチ142はONとなる。その時、駆動パルス2はL(ロー)であり、スイッチ143はON、スイッチ144はOFFとなる。その結果、図4の出力端子A側に(+)の電圧が印加され、圧電素子101のA側に電荷が充電される。圧電素子101は電荷が充電されることで歪みが発生し伸びる。(この場合、出力端子Aに(+)の電圧が印加されたとき圧電素子101は伸びるとする)。
【0046】
一方、駆動パルス1の信号がL(ロー)の場合、スイッチ141はON、スイッチ142はOFFとなる。その時、駆動パルス2はH(ハイ)であり、スイッチ143はOFF、スイッチ144はONとなる。その結果、図3の出力端子B側に(+)の電圧が印加され、圧電素子101は縮む。図3で示したHブリッジ回路では、駆動電圧の2倍の電圧印加の伸縮を取り出すことができる。
【0047】
駆動回路部111から出力される駆動信号の振幅は電圧制御回路部113から出力される駆動電圧の値であり、駆動信号の周波数およびデューティ比はパルス発生部112から出力される駆動パルスの周波数およびデューティ比と同じである。
【0048】
本実施形態では、駆動信号の電圧(駆動電圧)を変化させることでレンズ保持枠122の駆動速度を制御している。図4は、ある周波数(超音波領域)における、デューティ比一定(約30%)の場合の駆動電圧と駆動速度の関係を表す図である。駆動電圧が大きくなるにつれ、駆動速度が大きくなっている。これは、圧電素子101の伸縮量は印加電圧に比例するためである。また、ある電圧以下では駆動速度が0となっている。インパクト型圧電アクチュエータには、圧電素子に電圧を印加しても被駆動部材が移動しない不感帯が存在し、ある電圧以下では被駆動部材の慣性力が摩擦力に打ち勝つことができず、被駆動部材は駆動軸に対し相対的に移動しない。
【0049】
図5は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態の駆動電圧は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、レンズ保持枠122が駆動軸103に対して静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0Vとしている。
【0050】
始動命令が出されると、制御部110からパルス発生部112へパルス制御信号(パルス発生命令)が出される。一方、電圧制御回路部113へはレンズ保持枠122が動かない範囲での最大の電圧(不感帯電圧範囲の最大電圧)を出力するよう電圧制御信号を出力する。本実施形態では駆動パルスの周波数およびデューティ比は一定である。電圧制御回路部113は、制御部110からの電圧制御信号に基づき駆動回路部111に不感帯電圧範囲の最大電圧を出力する。駆動回路部111では、駆動パルスと駆動電圧に基づき圧電アクチュエータに駆動信号が出力される。
【0051】
始動命令とともに、圧電素子101には比較的急速に不感帯電圧範囲の最大電圧が印加される。その後、制御部110はレンズ保持枠122の速度が滑らかに増加するように、電圧制御回路部113への電圧制御信号を比較的緩速に変化させ駆動電圧を変化(昇圧)させる。特に始動直後には、レンズ保持枠122の加速度の絶対値が0に近い値から増加するように駆動電圧を変化させる。レンズ保持枠122は、連続的な駆動電圧の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0052】
停止時は、駆動電圧を不感帯電圧範囲の最大電圧まで、レンズ保持枠122の速度が滑らかに減少するよう比較的緩速に連続的に変化(降圧)させる。特に停止直前にはレンズ保持枠122の加速度の絶対値が減少するように変化させ、停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速に0Vまで降圧し、レンズ保持枠122を静止摩擦力で完全に静止させる。
【0053】
図6は、従来の駆動方法(特開平9−191676号公報開示の方法)と本実施形態の駆動方法との、始動時に発生する衝撃音の比較実験結果である。(a)は従来の方法による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(b)は本実施形態による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(c)は不感帯電圧範囲の最大電圧を印加したときの発生音を示す図である。(a)、(b)ともに始動命令から目標速度に達するまでの時間(図6のT1)は共通である。
【0054】
従来の駆動方法では、始動とともに駆動信号を印加する単純な駆動方法と比較して、衝撃音が低減しているが、人間の耳に聞こえるレベルの音が発生している。本実施例による駆動方法ではほとんど発生していない。また、不感帯電圧の範囲で電圧を印加しても音は発生していない。
【0055】
従来の駆動方法では、電圧を印加し始めてからレンズ保持枠122が実際に始動し始めるまでには不感帯が存在するため時間的な遅れが存在する(図6のT2)。従って、停止時から目標駆動速度に達するまでの時間は、実質(T2−T1)であり、より急激な速度変化を起こしている。また、始動時に駆動速度が滑らかに変化するよう、駆動電圧を滑らかに変化させていたとしても、レンズ保持枠122が動き始めた瞬間に急激に加速することになる。不感帯電圧範囲の最大電圧における駆動電圧の変化(駆動電圧曲線の接線の傾き)は大きな値を持っており、レンズ保持枠122は始動とともに急激に速度を上げていくことになる。そのため、始動時に衝撃音が発生する。
【0056】
一方、本実施形態での駆動方法では、不感帯電圧範囲の最大電圧まで一気に昇圧し、その後徐々に電圧を上げていく。その結果、不感帯電圧範囲の最大電圧まで昇圧する時間が短縮され、反応遅れが発生しない。また、レンズ保持枠122の始動開始時の駆動電圧の変化(接線の傾き)を小さくすることが出来るため、始動時の加速度はきわめて0に近く衝撃音はほとんど発生しない。従来の駆動方法で、始動時の加速度を小さくするためには、目標速度への到達時間(立ち上がり時間)をきわめて長く取る必要がある。
【0057】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず(例えば鋸歯状波)適用可能である。
【0058】
次に第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態で示した構成と同一である(図11)。本実施形態では、フォーカスアクチュエータ321およびフォーカスアクチュエータ駆動回路214について詳細に説明する。
【0059】
図7は、第2の実施形態に係る、フォーカスアクチュエータ321を含むレンズ駆動機構とフォーカスアクチュエータ駆動回路214の基本構成を示す図である。フォーカスアクチュエータ321はズームレンズ301の3群を移動させる。レンズ駆動装置は、第1の実施形態で示した駆動装置と同じ構成である。
【0060】
本実施形態は、駆動信号に矩形波を用い、駆動信号(駆動パルス)のデューティ比を変化させることで、レンズ保持枠122の駆動速度を変化させ静音化を行う。
【0061】
制御部110は、パルス発生部112に対しパルス発生およびデューティ比変更のためのパルス制御信号を出力する。
【0062】
パルス発生部112は、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。駆動パルスの周波数は一定で、デューティ比を変化させた信号を出力することで駆動速度を変化させる。
【0063】
電圧制御回路部113は、駆動回路部111に適切な駆動電圧を出力するよう、電源114からの電圧を昇圧あるいは降圧するものである。駆動回路部111には一定の電圧が供給されておけば良く、電圧を制御信号によって変化させる機能を省略してもよい。
【0064】
駆動回路部111は圧電アクチュエータ321に駆動信号を出力する。駆動信号の振幅は一定で、その値は駆動電圧である。駆動信号の周波数およびデューティ比は、駆動パルスの周波数およびデューティ比と同じであり、デューティ比は駆動速度に対応させて変化する。
【0065】
図8は、ある周波数(超音波領域)のもとでの、駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係を示す図である。デューティ比を0%から徐々に大きくしていくと、しばらくの間レンズ保持枠22は静止しているが、あるデューティ比(約15%)に達すると移動を開始する。デューティ比の変化ととともに速度を増していき、約30%で最大速度に達する。その後、デューティ比の増加とともに速度は減少しデューティ比45%付近では再び停止する。さらにデューティ比を変化させていくとレンズ保持枠22は、デューティ比約55%の時、再び移動を開始するがその移動方向は逆方向となる。デューティ比の増加とともに速度を増し約70%で最大速度に達するが、その後は速度を落とし、デューティ比約85%で停止する。デューティ比15%以下、45〜55%、85%以上の時には駆動信号を与えてもレンズ保持枠122が移動しない不感帯のデューティ比範囲が存在する。本実施形態では50%以下のデューティ比でレンズ保持枠122が移動する方向を正方向とする。
【0066】
図9は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動信号のデューティ比と駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態のデューティ比は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、レンズ保持枠が駆動軸に対して静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0%もしくは100%としている。
【0067】
始動命令が出されると、制御部110はパルス発生部112にパルス発生のためのパルス制御信号を出力する。パルス発生部112は駆動回路部111に対し駆動パルスを出力する。駆動回路部111はそのパルスに基づき駆動信号をアクチュエータに対し出力する。
【0068】
正方向への駆動命令が出されるとデューティ比は0%から、レンズ保持枠122が可動する直前の値(15%)に比較的急速に上げられる。その後、制御部110は、パルス発生部112にパルス制御信号(デューティ比変更命令)を出力し、レンズ保持枠122の速度変化が滑らかになるようにデューティ比を比較的緩速に連続的に増加させる。特に始動直後には、レンズ保持枠122の加速度の絶対値が0に近い値から増加するように、デューティ比を変化させる。レンズ保持枠122は、連続的なデューティ比の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0069】
停止時は、駆動信号のデューティ比を、不感帯のデューティ比範囲の最大デューティ比(15%)まで、レンズ保持枠122の速度が滑らかに減少するよう比較的緩速に連続的に変化させる。特に停止直前にはレンズ保持枠122の加速度の絶対値が減少するように変化させ停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速にデューティ比を0%まで下げ、レンズ保持枠を静止摩擦力で完全に静止させる。
【0070】
続いて、負方向の駆動命令が出されると、制御部100はデューティ比を100%に変化させ、その後比較的急速にレンズ保持枠122が可動する直前の値(85%)にする。続いて制御部110は、パルス発生部112にパルス制御信号(デューティ比変更命令)を出力し、レンズ保持枠122の速度変化が滑らかになるように比較的緩速にデューティ比を連続的に減少させる。レンズ保持枠122は、連続的なデューティ比の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0071】
このような制御を行うことにより、始動の瞬間あるいは停止の瞬間の速度変化(駆動速度曲線の接線の傾き)がほぼ0になり、衝撃音が発生しないできわめて静かな駆動が可能となる。
【0072】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず適用可能である。
【0073】
次に本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態で説明した構成と同一である(図11)。本実施形態では手ぶれ補正アクチュエータ322および手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217について詳細に説明する。
【0074】
本実施形態は、駆動信号に矩形波を用い、駆動速度の制御を駆動信号(駆動パルス)のデューティ比の変化で行い、始動および停止制御を駆動信号の電圧(駆動電圧)の変化により行う。
【0075】
図12は、手ぶれ補正アクチュエータ322を含む手ぶれ補正装置10と手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217の基本構成を示す図である。図12ではY方向アクチュエータの駆動回路は省略しているが、実際にはX方向アクチュエータに接続されている駆動回路と同様の駆動回路が接続されている。なお、本実施形態での電圧制御回路部113は、ON/OFF制御である。図2に示した電圧制御回路の一例では、D/A変換器131を使用しないでもよい。
【0076】
制御部110は、電圧制御回路部113に対して、電圧制御信号を出力するとともに、パルス発生部112に対し、パルス発生およびデューティ比変更のためのパルス制御信号を出力する。
【0077】
パルス発生部112は、制御部110からのパルス制御信号を受けて、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。
【0078】
電圧制御回路部113は、制御部110からの電圧制御信号を受けて所望の駆動電圧を作成し駆動回路部111に出力する。
【0079】
手ぶれ補正装置10の組立分解斜視図を、図13に示す。手振れ補正装置10は、土台となるベース板12と、該ベース板12に対して水平方向(以下、X軸方向として説明する。)に移動する第1スライダ14と、該第1スライダの移動方向に対して垂直方向(以下、Y軸方向として説明する。)に移動する第2スライダ13と、該第2スライダに固定されるCCD16とで構成される。
【0080】
ベース板12は、光路方向(以下、Z軸方向として説明する。)に直交し、中央に大穴20を有する環状の金属フレーム19で構成される。
【0081】
ベース板12からは、後述する各種腕(押圧スプリング掛け21、基板保持腕22、浮き防止係止爪24、位置決め腕31、ロッド支持腕36)が光軸方向(Z軸方向)に伸びている。また、金属フレーム19には、圧電素子32を振動伝達ロッド34とウェイト30で挟み込んだ構成のX方向アクチュエータ28がX軸方向に固定されている。
【0082】
X方向アクチュエータ28は、振動伝達ロッド34の先端と末端(圧電素子32側)をベース板に設けられている2本のロッド支持腕に嵌合され、ベース板12の位置決め腕31にウェイト30を当接した状態で、ロッド支持腕36との2つの嵌合個所とウェイト30をベース板12に対して接着している。ロッド支持腕36と振動伝達ロッド34との間の接着には、シリコン接着剤などの硬化後も弾性の残る接着剤、位置決め腕31とウェイト30との間の接着には、柔らかいゴム系又はシリコン含有の接着剤が好適に用いられる。
【0083】
ベース板12の2つのロッド支持腕36には、その上面にZ軸方向に延在する突部38が設けられている。突部38は、後述するように、組立時に第1スライダ14の移動制限穴79に嵌合される。
【0084】
第1スライダ14は、光軸方向(Z軸方向)でベース板12に対して結像面側に位置し、ほぼ同一面内に第2スライダ13を収めるための開口68が設けられたアルミニウム製の環状のフレーム66により構成される。第1スライダ14には、ベース板12に固定されたX方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34に当接する第1ロッド当接部74と、後述する第2スライダに固定されたY方向アクチュエータ56の振動伝達ロッド60に当接する第2ロッド当接部76と、ベース板12の押圧スプリング掛け21との間に押圧スプリング70を係止するための押圧スプリング掛け72と、移動制限穴79とを備える。
【0085】
第1スライダ14は、組み上げ時にベース板12と第1スライダ14にそれぞれ設けられた押圧スプリング掛け72に設けられた押圧スプリング70によって、ベース板12に近づくように付勢されており、第1スライダ14の振動伝達ロッド34を中心とする回転を防止している。
【0086】
第1ロッド当接部74には、断面がV字型の溝が設けられており、溝をX方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34に当接させた状態でキャップ40を用いて振動伝達ロッド34を挟み込むことによって、振動伝達ロッド34に沿って第1スライダ14が摺動可能に摩擦結合する。第1ロッド当接部74とキャップ40との固定には挟持スプリング42が用いられる。上述したように、X方向アクチェータ28は圧電素子32を振動伝達ロッド34とウェイト30で挟み込んだ構成であり、ベース板12のロッド支持腕36と位置決め腕31に嵌合している。
【0087】
X方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34には、上述したように第1スライダ14が配置される。第1スライダ14は、第1ロッド当接部74とキャップ40とで振動伝達ロッド34を挟み込んで摩擦結合する。第1ロッド当接部74とキャップ40の固定には、挟持スプリング42が用いられる。キャップ40の一端は、第1ロッド当接部74に係止され、中央部は振動伝達ロッド34と当接し、他端が挟持スプリング42に引っ張られる。キャップ40と振動伝達ロッド34との接触圧は、用いられる挟持スプリング42の2倍程度となる。挟持スプリング42は、長円形状をしており、1つの直線部中央に両端がくるようになっている。挟持スプリング42は、キャップ40のフックと第1スライダの第1ロッド当接部74のスプリングフックの間に端部と直線部中央とを掛け渡すようにして両者を固定する。
【0088】
移動制限穴79は、上述したベース板12のロッド支持腕36の上面に設けられた突部38と緩く嵌合する。移動制限穴79は、第1スライダ14の移動可能幅だけ、第1スライダ14の移動方向、すなわち、振動伝達ロッド34の延在方向(X軸方向)に伸びる長穴で、短辺方向にロッド支持腕36上面の突部38と嵌合し、第1スライダ14が移動制限穴の短辺方向(Y軸方向)へ移動(脱落)するのを規制する。
【0089】
第2スライダ13は、底壁44に開口48を備えた樹脂製の箱体であり、CCD16と放熱板18とローパスフィルタ17とY方向アクチュエータ56とを保持する。放熱板18は、CCD16の撮像面が付されていない背面側に当接して、第2スライダの周壁46によって区画された空間を覆うようにして、ビス止め穴64を貫通するビス62によって第2スライダに固定される。
【0090】
ローパスフィルタ17は、CCD16の有効撮像面を覆うように密着して取りつけられ、第2スライダの開口48に嵌め込まれる。このとき、開口48の周囲に配置された密着スプリングにより押圧され、CCD16の背面が、放熱板18に密着するようになっている。
【0091】
第2スライダ13に保持されるY方向アクチュエータ56は、周壁の側方に設けられたロッド支持腕50に接着保持されている。振動伝達ロッド60の先端と末端(圧電素子59側)を、それぞれ第2スライダ13の2本のロッド支持腕に嵌合させた上、同じく第2スライダの位置決め面57にウェイト58を当接した状態で2つの嵌合個所とウェイト58を第2スライダ13に対して接着する。接着には上述のX方向アクチュエータの接着と同様に、振動伝達ロッド60の接着には、シリコン接着剤などの硬化後も弾性の残る接着剤、ウェイト58の接触には、柔らかいゴム系若しくはシリコン含有の接着剤が好適に用いられる。
【0092】
第2ロッド当接部76には、断面がV字型の溝が設けられており、第2スライダのY方向アクチュエータ56は、第1スライダ13の第2ロッド当接部76とキャップ75とで挟み込まれ、第1スライダ14が第2スライダ13に摩擦結合する。第2ロッド当接部76とキャップの固定には、挟持スプリング78が用いられる。キャップの一端は、第2ロッド当接部76に係止され、中央部は振動伝達ロッド60と当接し、他端が挟持スプリング78に引っ張られる。キャップと振動伝達ロッド60との接触圧は、用いられる挟持スプリング78の2倍程度となる。挟持スプリング78は、X方向アクチュエータに用いられたものと同様に長円形状をしており、1つの直線部中央に両端がくるようになっている。挟持スプリング78は、キャップのフックと第1スライダの第2ロッド当接部76のスプリングフックの間に端部と直線部中央とを掛け渡すようにして両者を固定する。
【0093】
第2スライダのY方向アクチュエータの対向する周壁44に付された方向基準板54は、その表裏に剛球15を保持するための凹状の剛球受け52を備え、剛球受け52に剛球15を遊嵌した状態で、第1スライダ14とベース板12とに剛球15を介して挟まれるように固定される。上述のように第1スライダ14とベース板12との間に押圧スプリング70が掛けられることで、第2スライダ13は、Y方向アクチュエータの振動伝達ロッド60を中心とした回転を阻止される。
【0094】
ベース板12と第1スライダ14が組みあがる場合は、第1スライダ14はベース板12に設けられる4つの基板保持腕22に囲まれた領域内に収まるように配置され、浮きあがり防止のために、浮き防止係止爪24によってその上端を係止される。一方、第2スライダ13は、その箱体部分が第1スライダ14の開口68に収まるように、第1スライダ14に組み込まれる。第2スライダ13は、第1スライダ14にぶら下がるようにして一体的に構成される。上述のように第1スライダ14は、X方向アクチュエータに沿ってX軸方向に摺動可能であり、このとき第2スライダ13は第1スライダ14の移動にあわせて一体的に移動し、第2スライダ13に固定されているCCD16もX軸方向に移動する。一方、第2スライダ13は、第1スライダ14に対してY軸方向に独立して移動可能であり、また、第1スライダがベース板12に固定されているため、ベース板12に対しては、Y軸方向に移動可能である。したがって、第2スライダ13に固定されているCCD16もY軸方向に移動する。
【0095】
手ぶれ検出部160がデジタルカメラに加わる速度要素の値を検出すると、全体制御部270は、光学系の焦点距離情報からCCD上(結像面上)のぶれによる像の移動量、移動速度を算出する。算出した移動速度と第2スライダ13(CCD16)の位置から2つのアクチュエータへ指令を出す。すなわち、全体制御部270は、第2スライダ13(CCD16)の位置検出素子(不図示)から入力された信号に基づいて演算される第2スライダ13(CCD16)が現在存在している位置及び、手ぶれ検出部160から入力された信号に基づいて、CCD16が本来あるべき位置を計算し、現在位置との差を比較して、あるべき位置にCCD16が戻るようにスライダを移動させるフィードバック制御を行う。
【0096】
本実施形態の説明では、簡便化のためX方向アクチュエータの駆動方法に関してのみ説明する。Y方向アクチュエータについては説明を省略するが、X方向アクチュエータと同様の駆動方法である。
【0097】
図10は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧、デューティ比および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(c)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態の駆動電圧は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、第1スライダ14が静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0Vとしている。停止状態のデューティ比はどのような値でもよく、本実施形態では50%とした。なお、駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係は、第2の実施形態の説明中に示した図8の関係と同じである。
【0098】
手ぶれが補正される動作を、図10および図12を用いて説明する。
【0099】
手ぶれ検出部160が手ぶれを検知すると、全体制御部270はアクチュエータに対し手ぶれを補正するため始動命令を出す。始動命令が出されると、制御部110はパルス発生部112に駆動パルス発生指令を出す。パルス発生部112から出力される駆動パルスのデューティ比は、第1スライダ14が移動する寸前のデューティ比(約45%)へと比較的急速に下げられる。この状態では第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で静止摩擦力により停止している。続いて制御部110は電圧制御回路部113に電圧制御信号を出力し、駆動電圧がONされる。本実施形態の場合には電圧制御信号は1(ON)または0(OFF)の2値である。従って駆動電圧も所望の電圧(ON)または0V(OFF)である。この状態では、第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で停止しているが、浮いた状態になっている。すなわち、振動伝達ロッド34は圧電素子32の伸縮により振動しているが、第1スライダ14の慣性力が静止摩擦力に打ち勝ち、第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で停止している。その後、制御部110はパルス発生部112に、パルス制御信号(デューティ比変更命令)を出し、第1スライダ14の速度変化が滑らかになるように比較的緩速にデューティ比を連続的に減少させる。特に始動直後には、第1スライダ14の加速度の絶対値が0に近い値から増加するようにデューティ比を変化させる。第1スライダ14は、この連続的なデューティ比の変化により速度を増加させ目標速度に到達する。
【0100】
停止時には、制御部110はパルス発生部112に対し、駆動パルスのデューティ比を、第1スライダ14が移動しなくなる寸前のデューティ比(約45%)まで速度変化が滑らかになるように、比較的緩速に連続的に増加させるよう指令を出す。特に停止直前には第1スライダ14の加速度の絶対値が減少するように変化させ、停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速にデューティ比を50%にし、電圧制御回路部113に指令を出して駆動電圧をOFF(0V)にする。
【0101】
このような制御を行うことにより、始動の瞬間あるいは停止の瞬間の速度変化がほぼ0になり、衝撃音が発生しないできわめて静かな駆動が可能となる。
【0102】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず適用可能である。
【0103】
本実施形態では、可動/停止制御を駆動電圧のON/OFF制御によって行っているが、駆動パルスのON/OFF制御で行ってもよい。
【0104】
また本実施形態では、駆動速度の制御を駆動信号(駆動パルス)のデューティ比を変化させることによって行っているが、デューティ比と駆動電圧の2つを変化させて速度制御してもよい。また、始動/停止制御を駆動電圧を変化させることによって行っているが、駆動電圧と駆動信号(駆動パルス)のデューティ比の2つを変化させて制御してもよい。駆動速度の制御あるいは始動/停止制御に、駆動電圧と駆動信号(駆動パルス)のデューティ比をともに変化させることでより滑らかな始動/停止が可能となる。
【0105】
本実施形態では、CCDの移動により手ぶれ補正を行った。本発明のインパクト型圧電アクチュエータの駆動回路で駆動される駆動機構において、CCDの移動量を画素ピッチの半分とし、CCDを移動させることで、移動前には得られなかったCCDの画素間の画像情報を収集し、より高精細な画像を得る(いわゆる画素ずらし法)目的にも使用できる。
【0106】
第1の実施形態で示した駆動方法ではズームレンズ駆動を、第2の実施形態で示した駆動方法ではフォーカスレンズ駆動を、第3の実施形態で示した駆動方法では手ぶれ補正を行ったが、駆動方法と被駆動部材とに関係はなく、それぞれの被駆動部材に対し、いずれの駆動方法を用いてもよい。
【0107】
また、第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態のそれぞれの実施形態において、始動時および停止時に本発明の駆動方法を適用したが、始動時あるいは停止時のいずれか一方のみに適用しても、本発明の効果が得られる。
【0108】
また、本発明の実施形態としてデジタルカメラを用いたが、ビデオムービーや、携帯機器用超小型カメラ(例えば携帯電話用カメラ)、銀塩フィルムを用いるカメラ等の撮像装置に用いてもよい。また、光ディスクのピックアップレンズの駆動部、XYステージに用いてもよい。つまり、第1、第2および第3の実施形態で示した駆動回路および駆動方法は、インパクト型アクチュエータを用いた駆動機構の駆動回路および駆動方法に適用できる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至7の発明によれば、被駆動部材の始動および停止時に発生する衝撃音が人間の耳に聞こえないレベルまで低減されているため、静かな駆動が可能である。また、被駆動部材が、目標とする駆動速度に達するまでの始動制御時間または停止制御時間を短縮することができ、高レスポンスなアクチュエータが実現できる。さらに、この駆動方式および駆動回路構成は駆動波形によらないで適用できる。
【0110】
請求項8の発明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路を有する撮像装置であるので、小型化、高精度化、高速化、静音化の実現したアクチュエータを搭載することで、小型で高品質な撮像装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構と、ズームアクチュエータ駆動回路215の基本構成を示す図である。
【図2】電圧制御回路部113の構成例を示す図である。
【図3】駆動回路部111の構成例を示す図である。
【図4】デューティ比一定の場合の駆動電圧と駆動速度の関係を表す図である。
【図5】第1の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図6】従来の駆動方法と本発明の駆動方法との、始動時に発生する衝撃音の比較実験結果である。(a)は従来の方法による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(b)は本実施例による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(c)は不感帯電圧の最大電圧を印加したときの発生音を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る、フォーカスアクチュエータ321を含むレンズ駆動機構とフォーカスアクチュエータ駆動回路214の基本構成を示す図である。
【図8】駆動電圧一定の場合の駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係を示す図である。
【図9】第2の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動信号のデューティ比と駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図10】第3の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧、デューティ比および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時のデューディ比の変化を表す図であり、(c)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態に係るデジタルカメラの共通の構成を示すブロック図である。
【図12】手ぶれ補正アクチュエータ322を含む手ぶれ補正装置10と手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217の基本構成を示す図である。
【図13】(a)は本発明の手振れ補正装置の組立分解斜視図である。
(b)は(a)のX方向アクチュエータ部分の詳細図である。
【図14】駆動信号の波形を示す図である。
【図15】インパクト型圧電アクチュエータを含む駆動装置の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
10 手振れ補正装置
12 ベース板
13 第2スライダ
14 第1スライダ
15 剛球
16,303 CCD
17 ローパスフィルタ
18 放熱板
19 フレーム
20 大穴
21,72 押圧スプリング掛け
22 基板保持腕
24 浮き防止係止爪
28 X方向アクチュエータ
30 ウェイト
32,101 圧電素子
34,103 駆動軸
36 ロッド支持腕
38 突部
40 キャップ
42,78 挟持スプリング
44 底板
46 周壁
48 開口部
50 ロッド支持腕
52 方向基準板
54 剛球受け
56 Y方向アクチュエータ
57 位置決め面
58 ウェイト
60 駆動軸
62 ビス
64 通孔
66 フレーム
68 開口
70 押圧スプリング
74 第1ロッド当接部
76 第2ロッド当接部
79 移動制限穴
80 LCD
91 メモリカード
102 支持部材
104 被駆動部材
105 駆動回路
106 バネ
110 制御部
111 駆動回路部
112 パルス発生部
113 電圧制御回路部
114 電源
122 レンズ支持枠
122a スライダブロック
122b 切り欠き部
124 支持腕
126 パッド
127 コイルスプリング
132 増幅器
133 パワートランジスタ
141,142,143,144 スイッチ
150 内蔵フラッシュ
200 カメラ本体部
300 撮像部
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラその他の精密機械等を構成する機構部品を移動させるための圧電アクチュエータを使用した駆動装置の駆動回路および駆動方法に関する。また、上記駆動回路を用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラや精密機械その他の精密機械等を構成する機構部品の駆動装置として、インパクト型圧電アクチュエータからなる駆動装置が知られている。インパクト型圧電アクチュエータは単純な構成で小型化、高精度化、高速化が可能なアクチュエータである。図15はインパクト型圧電アクチュエータを含む駆動装置の基本構成を示す図である。圧電素子101と、圧電素子が固着された支持部材102と、圧電素子に固着されて圧電素子とともに変位する駆動部材103と、駆動部材に摩擦結合した被駆動部材104と圧電素子に電圧を印加する駆動回路105とからなる。被駆動部材104はバネ106によって駆動部材103に押圧されている。
【0003】
圧電素子101に対し、緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立下がり部からなる波形の駆動信号を印加すると、駆動信号の緩やかな立ち上がり部では圧電素子101は緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、急速な立下がり部では急速な縮み変位を生じる。圧電素子101に上記駆動信号を印加した場合、緩やかな立ち上がり部では圧電素子101の緩やかな伸びとともに、駆動部材103およびそれに摩擦結合している被駆動部材104が繰り出し方向(支持部材102から遠ざかる方向)に移動する。急速な立下がり部では圧電素子101が急速に縮み、それに伴って駆動部材103も戻り方向に移動するが、被駆動部材104は慣性力が摩擦力に打ち勝ち、その場にとどまる。その結果、非駆動部材104は駆動信号の印加とともに、間欠的に移動する。
【0004】
上記の、圧電素子を使用した直線駆動機構では、駆動信号により圧電素子が駆動される時に発生する振動音が人間に不快感を与えるが、駆動信号の周波数を可聴周波数外である20kHzを超える周波数(超音波)の駆動信号で駆動すると振動音が聞こえなくなる。しかしながら、応答性に優れているインパクト型圧電アクチュエータでは、始動/停止時に、駆動信号をON/OFF制御すると、移動部材が急激に移動又は停止して著しい速度変化が生じるため、始動または停止時に衝撃音が発生するという不都合があった。
【0005】
始動または停止時の衝撃音を軽減させるための技術が、特開平9−191676号公報に記載されている。特開平9−191676号公報では、圧電素子(電気機械変換素子)に対する駆動信号を印加時間あるいは印加電圧を徐々に増加しあるいは徐々に減少させる制御を行って、圧電素子に印加される電荷を制御して、駆動速度を徐々に増加あるいは減少するように制御している。これにより、駆動時の音のみならず、始動あるいは停止時の加速度が減少し衝撃音が低下している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−191676号公報に示す先行技術では、始動あるいは停止時に発生する衝撃音を人間の耳に聞き取れないレベルにする必要がある場合には、静止状態から目標速度に到達するまでの始動制御時間、あるいは駆動状態から停止するために必要な停止制御時間を長く取る必要があった。このため被駆動部材の駆動、停止、反転を繰り返し行う場合などには、長い始動制御時間あるいは停止制御時間のため、平均駆動速度が小さくなり十分な応答速度が得られないといった問題があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑み、始動または停止時の発生音を静音化し、始動制御時間または停止制御時間を短縮することのできる、静かで高レスポンスなインパクト型圧電アクチュエータの駆動回路および駆動方法を提供する。また、上記駆動回路を有する撮像装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、制御手段は、被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、制御手段は、被駆動部材の始動時に被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力により静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する状態となるよう比較的急速に駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明では、前記駆動回路において、前記制御手段は、駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を変化させる制御信号及び駆動パルスのデューティ比を変化させる制御信号のうち少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる駆動制御、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する駆動制御のうち、少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明では、駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、被駆動部材の始動時に、被駆動部材が駆動部材に対して静止摩擦力で静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加する駆動制御、及び被駆動部材の停止時に、圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する駆動信号を比較的急速に印加する駆動制御のうち少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明では、前記駆動方法において、前記駆動信号の電圧及びデューティ比のうち、少なくとも一方を変化させることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明では、さらに前記駆動方法における前記被駆動部材の停止状態において、前記被駆動部材が前記駆動部材に対して静止摩擦力によって静止していることを特徴とする。
【0015】
請求項1乃至7の発明では、被駆動部材の始動及び停止時に発生する衝撃音が人間の耳に聞こえないレベルまで低減され静かな駆動が可能となる。さらに短い始動制御時間あるいは停止制御時間で駆動が可能なため高レスポンスな駆動が可能となる。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路を有する撮像装置である。この発明により、単純な構成で小型化、高精度化、高速化が可能であり、かつ静音化されたアクチュエータをレンズ駆動等に利用でき、より小型で高品質な撮像装置が実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図15で示した従来例や以下に示す実施形態の相互において、同一の部分や相当する部分には、同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
【0018】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る、デジタルカメラの構成を示すブロック図である。図11に示すように、デジタルカメラは、カメラ本体部200および撮像部300から構成される。
【0019】
撮像部300のズームレンズ301は3群で構成されたレンズであり、1群、2群の移動で変倍を行い、3群の移動でフォーカスを行う。
【0020】
CCD303は、ズームレンズ301によって結像された被写体の光を、R(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。
【0021】
タイミングジェネレータ314は、カメラ本体部200のタイミング制御回路202から送信される基準クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成する。タイミングジェネレータ314は、例えば、積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0022】
信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路でゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0023】
撮像部300においては、ズームアクチュエータ320、フォーカスアクチュエータ321、絞りモータ330、手ぶれ補正アクチュエータ322が、カメラ本体部200に設けられたズームアクチュエータ駆動回路215、フォーカスアクチュエータ駆動回路214、絞りモータ駆動回路216、手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217によってそれぞれ駆動される。
【0024】
次に、カメラ本体部200のブロックについて説明する。カメラ本体部200内において、A/D変換器205は、画像の各画素の信号を例えば12ビットのデジタル信号に変換(A/D変換)するものである。A/D変換器205は、タイミング制御回路202から入力されるA/D変換用の基準クロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
【0025】
タイミング制御回路202は、タイミングジェネレータ314、A/D変換器205に対する基準クロックを生成するように構成されている。タイミング制御回路202は、全体制御部270によって制御される。
【0026】
A/D変換器205によって変換されたデジタル信号は、画像処理部240及び全体制御部270にそれぞれ入力される。画像処理部240に入力されるデジタル信号は、画像処理部240において各種画像処理が施され、撮影画像としてメモリカード91へ記憶される。また、ライブビュー表示画像としてLCD80に表示される。一方、全体制御部270に入力されるデジタル信号は、全体制御部270が被写体からの入射光の輝度、色バランス、コントラスト等を演算するために利用される。
【0027】
画像メモリ209は、画像処理部240から出力される画像のデータを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn行m列の画素を有している場合、n×m画素分のデータの記憶容量を有し、各画素のデータが対応するアドレスに記憶される。
【0028】
VRAM(ビデオRAM)210は、LCD80に再生表示される画像のバッファメモリである。VRAM210は、LCD80の画素数に対応した画像データを格納することが可能な記憶容量を有している。
【0029】
フラッシュ制御回路217は、内蔵フラッシュ150の発光を制御する回路であり、全体制御部270からの発光開始信号に基づいて内蔵フラッシュ150を、所定時間発光させる。
【0030】
手ぶれ検出部160は、デジタルカメラに加わる速度要素(並進速度や角速度など)の値を検出することにより手ぶれを検出する手ぶれ検出装置であって、ジャイロである。2軸方向の速度要素の値を検出し、全体制御部270に出力する。なお、手ぶれ検出部160は加速度要素(並進加速度や角加速度など)の値を検出する加速度センサでもよい。
【0031】
カードインターフェイス212は、カードスロット280を介してメモリカード91への画像の書き込みおよび読み出しを行うためのインターフェイスである。
【0032】
操作部250は、各種スイッチ、ボタンを包括するものであり、ユーザによって操作入力される情報は、操作部250を介して全体制御部270に伝達される。
【0033】
全体制御部270は、マイクロコンピュータからなり、撮影機能及び再生機能を集中制御するものである。全体制御部270は、その本体部となるCPU271と、上述した撮像部300内およびカメラ本体部200内の各部材の駆動を有機的に制御するためのプログラムが記憶されたROM273と、演算作業を行うための作業領域となるRAM272を備えている。なお、メモリカード91等の記録媒体に記録されているプログラムをカードインターフェイス212を介して読み出し、ROM273に格納することができるようになっている。
【0034】
本実施形態では、ズームアクチュエータ320およびズームアクチュエータ駆動回路215について詳細に説明する。
【0035】
図1は、ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構と、ズームアクチュエータ駆動回路215の基本構成を示す図である。ズームアクチュエータ320はズームレンズ301の1群および2群を移動させる。
【0036】
まず、ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構について説明する。図1において、103は駆動軸で、図示しないレンズ鏡筒から延長された支持腕124により光軸方向に平行に移動自在に支持されている。圧電素子101は図示していないレンズ鏡筒の延長部102に接着固定され、他の端は駆動軸103の一端に接着固定されている。
【0037】
122はレンズ保持枠で、レンズL1を支持する。レンズ保持枠122の上方の延長部分はスライダブロック122aが形成され、駆動軸103が貫通している。
【0038】
スライダブロック122aの中央上部には切り欠き部122bが形成され、切り欠き部122bにおいて駆動軸103の上半分が露出している。また、この切り欠き部122bには駆動軸103の上半分に当接するパッド126が嵌挿され、パッド126はコイルスプリング127により駆動軸103に当接する下向きの付勢力Fが与えられている。この構成により、パッド126を含むスライダブロック122aと駆動軸103とはコイルスプリング127の付勢力Fにより圧接され、摩擦係合している。
【0039】
次にズームアクチュエータ駆動回路215について説明する。制御部110は、全体制御部270内に存在し、パルス発生部112に対しパルス発生のためのパルス制御信号を出力するとともに、電圧制御回路部113に対して駆動電圧を変化させるための電圧制御信号を出力し、圧電素子101に印加される駆動信号を制御する。
【0040】
パルス発生部112は、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。
【0041】
電圧制御回路部113は、電圧制御信号を受けて所望の駆動電圧を作成し出力する。図2は、電圧制御回路部113の構成例を示す図である。制御部110からの電圧制御信号が、D/A変換器131によりアナログ信号に変換され増幅器132により増幅される。増幅された信号はパワートランジスタ133のベースに入力される。パワートランジスタ133のベースに信号が入力されると、その入力信号電圧からベース−エミッタ間電圧を差し引いた電圧が駆動電圧として駆動回路部111へ出力される。トランジスタ133を使用することで、駆動回路部111へ十分な電流容量が確保される。このため、圧電素子に電荷を瞬間的に充電させることができ、瞬時に変位を起こすことができる。
【0042】
電源114は、制御部110、駆動回路部111、パルス発生部112および電圧制御回路部113に、それぞれの回路を駆動させるための電圧を供給するとともに、電圧制御回路部113に、駆動回路部111に出力するための駆動電圧を供給する。また、図示していないが、その他の回路にも駆動電圧を供給する。
【0043】
本実施形態では、駆動信号に矩形波を用いる。特開2001−268951号公報に記載されているように、支持部材および駆動軸が固着された状態での圧電素子の共振周波数に対し、圧電素子を異なる速度で伸縮させる所定の関係の駆動周波数をもつ矩形波を駆動信号として印加することで、被駆動部材を駆動する。駆動信号に矩形波を用いることで、回路の低コスト化と小型化が実現できる。図14は駆動信号の波形を示す図である。図14に示すように、デューティ比をB/Aと定義する。図14に示した波形ではデューティ比は33%である。
【0044】
図3は、駆動回路部111の構成例を示す図であり、本実施形態ではHブリッジ接続回路を使用している。スイッチ141、142、143、144は各々エンハンスメント型のMOS−FETで、スイッチ141と143はPチャネルFET、スイッチ142と144はNチャネルFETである。パルス発生部112から駆動回路部111へは、駆動パルス1と駆動パルス2の2系統の信号が出力されている。
【0045】
その動作原理について簡単に説明する。パルス発生部112からは駆動パルス1と駆動パルス2に逆位相のパルス信号が出力されている。駆動パルス1の信号がH(ハイ)の場合、スイッチ141はOFF、スイッチ142はONとなる。その時、駆動パルス2はL(ロー)であり、スイッチ143はON、スイッチ144はOFFとなる。その結果、図4の出力端子A側に(+)の電圧が印加され、圧電素子101のA側に電荷が充電される。圧電素子101は電荷が充電されることで歪みが発生し伸びる。(この場合、出力端子Aに(+)の電圧が印加されたとき圧電素子101は伸びるとする)。
【0046】
一方、駆動パルス1の信号がL(ロー)の場合、スイッチ141はON、スイッチ142はOFFとなる。その時、駆動パルス2はH(ハイ)であり、スイッチ143はOFF、スイッチ144はONとなる。その結果、図3の出力端子B側に(+)の電圧が印加され、圧電素子101は縮む。図3で示したHブリッジ回路では、駆動電圧の2倍の電圧印加の伸縮を取り出すことができる。
【0047】
駆動回路部111から出力される駆動信号の振幅は電圧制御回路部113から出力される駆動電圧の値であり、駆動信号の周波数およびデューティ比はパルス発生部112から出力される駆動パルスの周波数およびデューティ比と同じである。
【0048】
本実施形態では、駆動信号の電圧(駆動電圧)を変化させることでレンズ保持枠122の駆動速度を制御している。図4は、ある周波数(超音波領域)における、デューティ比一定(約30%)の場合の駆動電圧と駆動速度の関係を表す図である。駆動電圧が大きくなるにつれ、駆動速度が大きくなっている。これは、圧電素子101の伸縮量は印加電圧に比例するためである。また、ある電圧以下では駆動速度が0となっている。インパクト型圧電アクチュエータには、圧電素子に電圧を印加しても被駆動部材が移動しない不感帯が存在し、ある電圧以下では被駆動部材の慣性力が摩擦力に打ち勝つことができず、被駆動部材は駆動軸に対し相対的に移動しない。
【0049】
図5は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態の駆動電圧は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、レンズ保持枠122が駆動軸103に対して静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0Vとしている。
【0050】
始動命令が出されると、制御部110からパルス発生部112へパルス制御信号(パルス発生命令)が出される。一方、電圧制御回路部113へはレンズ保持枠122が動かない範囲での最大の電圧(不感帯電圧範囲の最大電圧)を出力するよう電圧制御信号を出力する。本実施形態では駆動パルスの周波数およびデューティ比は一定である。電圧制御回路部113は、制御部110からの電圧制御信号に基づき駆動回路部111に不感帯電圧範囲の最大電圧を出力する。駆動回路部111では、駆動パルスと駆動電圧に基づき圧電アクチュエータに駆動信号が出力される。
【0051】
始動命令とともに、圧電素子101には比較的急速に不感帯電圧範囲の最大電圧が印加される。その後、制御部110はレンズ保持枠122の速度が滑らかに増加するように、電圧制御回路部113への電圧制御信号を比較的緩速に変化させ駆動電圧を変化(昇圧)させる。特に始動直後には、レンズ保持枠122の加速度の絶対値が0に近い値から増加するように駆動電圧を変化させる。レンズ保持枠122は、連続的な駆動電圧の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0052】
停止時は、駆動電圧を不感帯電圧範囲の最大電圧まで、レンズ保持枠122の速度が滑らかに減少するよう比較的緩速に連続的に変化(降圧)させる。特に停止直前にはレンズ保持枠122の加速度の絶対値が減少するように変化させ、停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速に0Vまで降圧し、レンズ保持枠122を静止摩擦力で完全に静止させる。
【0053】
図6は、従来の駆動方法(特開平9−191676号公報開示の方法)と本実施形態の駆動方法との、始動時に発生する衝撃音の比較実験結果である。(a)は従来の方法による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(b)は本実施形態による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(c)は不感帯電圧範囲の最大電圧を印加したときの発生音を示す図である。(a)、(b)ともに始動命令から目標速度に達するまでの時間(図6のT1)は共通である。
【0054】
従来の駆動方法では、始動とともに駆動信号を印加する単純な駆動方法と比較して、衝撃音が低減しているが、人間の耳に聞こえるレベルの音が発生している。本実施例による駆動方法ではほとんど発生していない。また、不感帯電圧の範囲で電圧を印加しても音は発生していない。
【0055】
従来の駆動方法では、電圧を印加し始めてからレンズ保持枠122が実際に始動し始めるまでには不感帯が存在するため時間的な遅れが存在する(図6のT2)。従って、停止時から目標駆動速度に達するまでの時間は、実質(T2−T1)であり、より急激な速度変化を起こしている。また、始動時に駆動速度が滑らかに変化するよう、駆動電圧を滑らかに変化させていたとしても、レンズ保持枠122が動き始めた瞬間に急激に加速することになる。不感帯電圧範囲の最大電圧における駆動電圧の変化(駆動電圧曲線の接線の傾き)は大きな値を持っており、レンズ保持枠122は始動とともに急激に速度を上げていくことになる。そのため、始動時に衝撃音が発生する。
【0056】
一方、本実施形態での駆動方法では、不感帯電圧範囲の最大電圧まで一気に昇圧し、その後徐々に電圧を上げていく。その結果、不感帯電圧範囲の最大電圧まで昇圧する時間が短縮され、反応遅れが発生しない。また、レンズ保持枠122の始動開始時の駆動電圧の変化(接線の傾き)を小さくすることが出来るため、始動時の加速度はきわめて0に近く衝撃音はほとんど発生しない。従来の駆動方法で、始動時の加速度を小さくするためには、目標速度への到達時間(立ち上がり時間)をきわめて長く取る必要がある。
【0057】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず(例えば鋸歯状波)適用可能である。
【0058】
次に第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態で示した構成と同一である(図11)。本実施形態では、フォーカスアクチュエータ321およびフォーカスアクチュエータ駆動回路214について詳細に説明する。
【0059】
図7は、第2の実施形態に係る、フォーカスアクチュエータ321を含むレンズ駆動機構とフォーカスアクチュエータ駆動回路214の基本構成を示す図である。フォーカスアクチュエータ321はズームレンズ301の3群を移動させる。レンズ駆動装置は、第1の実施形態で示した駆動装置と同じ構成である。
【0060】
本実施形態は、駆動信号に矩形波を用い、駆動信号(駆動パルス)のデューティ比を変化させることで、レンズ保持枠122の駆動速度を変化させ静音化を行う。
【0061】
制御部110は、パルス発生部112に対しパルス発生およびデューティ比変更のためのパルス制御信号を出力する。
【0062】
パルス発生部112は、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。駆動パルスの周波数は一定で、デューティ比を変化させた信号を出力することで駆動速度を変化させる。
【0063】
電圧制御回路部113は、駆動回路部111に適切な駆動電圧を出力するよう、電源114からの電圧を昇圧あるいは降圧するものである。駆動回路部111には一定の電圧が供給されておけば良く、電圧を制御信号によって変化させる機能を省略してもよい。
【0064】
駆動回路部111は圧電アクチュエータ321に駆動信号を出力する。駆動信号の振幅は一定で、その値は駆動電圧である。駆動信号の周波数およびデューティ比は、駆動パルスの周波数およびデューティ比と同じであり、デューティ比は駆動速度に対応させて変化する。
【0065】
図8は、ある周波数(超音波領域)のもとでの、駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係を示す図である。デューティ比を0%から徐々に大きくしていくと、しばらくの間レンズ保持枠22は静止しているが、あるデューティ比(約15%)に達すると移動を開始する。デューティ比の変化ととともに速度を増していき、約30%で最大速度に達する。その後、デューティ比の増加とともに速度は減少しデューティ比45%付近では再び停止する。さらにデューティ比を変化させていくとレンズ保持枠22は、デューティ比約55%の時、再び移動を開始するがその移動方向は逆方向となる。デューティ比の増加とともに速度を増し約70%で最大速度に達するが、その後は速度を落とし、デューティ比約85%で停止する。デューティ比15%以下、45〜55%、85%以上の時には駆動信号を与えてもレンズ保持枠122が移動しない不感帯のデューティ比範囲が存在する。本実施形態では50%以下のデューティ比でレンズ保持枠122が移動する方向を正方向とする。
【0066】
図9は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動信号のデューティ比と駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態のデューティ比は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、レンズ保持枠が駆動軸に対して静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0%もしくは100%としている。
【0067】
始動命令が出されると、制御部110はパルス発生部112にパルス発生のためのパルス制御信号を出力する。パルス発生部112は駆動回路部111に対し駆動パルスを出力する。駆動回路部111はそのパルスに基づき駆動信号をアクチュエータに対し出力する。
【0068】
正方向への駆動命令が出されるとデューティ比は0%から、レンズ保持枠122が可動する直前の値(15%)に比較的急速に上げられる。その後、制御部110は、パルス発生部112にパルス制御信号(デューティ比変更命令)を出力し、レンズ保持枠122の速度変化が滑らかになるようにデューティ比を比較的緩速に連続的に増加させる。特に始動直後には、レンズ保持枠122の加速度の絶対値が0に近い値から増加するように、デューティ比を変化させる。レンズ保持枠122は、連続的なデューティ比の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0069】
停止時は、駆動信号のデューティ比を、不感帯のデューティ比範囲の最大デューティ比(15%)まで、レンズ保持枠122の速度が滑らかに減少するよう比較的緩速に連続的に変化させる。特に停止直前にはレンズ保持枠122の加速度の絶対値が減少するように変化させ停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速にデューティ比を0%まで下げ、レンズ保持枠を静止摩擦力で完全に静止させる。
【0070】
続いて、負方向の駆動命令が出されると、制御部100はデューティ比を100%に変化させ、その後比較的急速にレンズ保持枠122が可動する直前の値(85%)にする。続いて制御部110は、パルス発生部112にパルス制御信号(デューティ比変更命令)を出力し、レンズ保持枠122の速度変化が滑らかになるように比較的緩速にデューティ比を連続的に減少させる。レンズ保持枠122は、連続的なデューティ比の遷移により徐々に駆動速度を上げていき、目標速度に到達する。
【0071】
このような制御を行うことにより、始動の瞬間あるいは停止の瞬間の速度変化(駆動速度曲線の接線の傾き)がほぼ0になり、衝撃音が発生しないできわめて静かな駆動が可能となる。
【0072】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず適用可能である。
【0073】
次に本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係るデジタルカメラの構成は第1の実施形態で説明した構成と同一である(図11)。本実施形態では手ぶれ補正アクチュエータ322および手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217について詳細に説明する。
【0074】
本実施形態は、駆動信号に矩形波を用い、駆動速度の制御を駆動信号(駆動パルス)のデューティ比の変化で行い、始動および停止制御を駆動信号の電圧(駆動電圧)の変化により行う。
【0075】
図12は、手ぶれ補正アクチュエータ322を含む手ぶれ補正装置10と手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217の基本構成を示す図である。図12ではY方向アクチュエータの駆動回路は省略しているが、実際にはX方向アクチュエータに接続されている駆動回路と同様の駆動回路が接続されている。なお、本実施形態での電圧制御回路部113は、ON/OFF制御である。図2に示した電圧制御回路の一例では、D/A変換器131を使用しないでもよい。
【0076】
制御部110は、電圧制御回路部113に対して、電圧制御信号を出力するとともに、パルス発生部112に対し、パルス発生およびデューティ比変更のためのパルス制御信号を出力する。
【0077】
パルス発生部112は、制御部110からのパルス制御信号を受けて、駆動回路部111に対して所望の周波数とデューティ比を持った駆動パルスを出力する。
【0078】
電圧制御回路部113は、制御部110からの電圧制御信号を受けて所望の駆動電圧を作成し駆動回路部111に出力する。
【0079】
手ぶれ補正装置10の組立分解斜視図を、図13に示す。手振れ補正装置10は、土台となるベース板12と、該ベース板12に対して水平方向(以下、X軸方向として説明する。)に移動する第1スライダ14と、該第1スライダの移動方向に対して垂直方向(以下、Y軸方向として説明する。)に移動する第2スライダ13と、該第2スライダに固定されるCCD16とで構成される。
【0080】
ベース板12は、光路方向(以下、Z軸方向として説明する。)に直交し、中央に大穴20を有する環状の金属フレーム19で構成される。
【0081】
ベース板12からは、後述する各種腕(押圧スプリング掛け21、基板保持腕22、浮き防止係止爪24、位置決め腕31、ロッド支持腕36)が光軸方向(Z軸方向)に伸びている。また、金属フレーム19には、圧電素子32を振動伝達ロッド34とウェイト30で挟み込んだ構成のX方向アクチュエータ28がX軸方向に固定されている。
【0082】
X方向アクチュエータ28は、振動伝達ロッド34の先端と末端(圧電素子32側)をベース板に設けられている2本のロッド支持腕に嵌合され、ベース板12の位置決め腕31にウェイト30を当接した状態で、ロッド支持腕36との2つの嵌合個所とウェイト30をベース板12に対して接着している。ロッド支持腕36と振動伝達ロッド34との間の接着には、シリコン接着剤などの硬化後も弾性の残る接着剤、位置決め腕31とウェイト30との間の接着には、柔らかいゴム系又はシリコン含有の接着剤が好適に用いられる。
【0083】
ベース板12の2つのロッド支持腕36には、その上面にZ軸方向に延在する突部38が設けられている。突部38は、後述するように、組立時に第1スライダ14の移動制限穴79に嵌合される。
【0084】
第1スライダ14は、光軸方向(Z軸方向)でベース板12に対して結像面側に位置し、ほぼ同一面内に第2スライダ13を収めるための開口68が設けられたアルミニウム製の環状のフレーム66により構成される。第1スライダ14には、ベース板12に固定されたX方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34に当接する第1ロッド当接部74と、後述する第2スライダに固定されたY方向アクチュエータ56の振動伝達ロッド60に当接する第2ロッド当接部76と、ベース板12の押圧スプリング掛け21との間に押圧スプリング70を係止するための押圧スプリング掛け72と、移動制限穴79とを備える。
【0085】
第1スライダ14は、組み上げ時にベース板12と第1スライダ14にそれぞれ設けられた押圧スプリング掛け72に設けられた押圧スプリング70によって、ベース板12に近づくように付勢されており、第1スライダ14の振動伝達ロッド34を中心とする回転を防止している。
【0086】
第1ロッド当接部74には、断面がV字型の溝が設けられており、溝をX方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34に当接させた状態でキャップ40を用いて振動伝達ロッド34を挟み込むことによって、振動伝達ロッド34に沿って第1スライダ14が摺動可能に摩擦結合する。第1ロッド当接部74とキャップ40との固定には挟持スプリング42が用いられる。上述したように、X方向アクチェータ28は圧電素子32を振動伝達ロッド34とウェイト30で挟み込んだ構成であり、ベース板12のロッド支持腕36と位置決め腕31に嵌合している。
【0087】
X方向アクチュエータ28の振動伝達ロッド34には、上述したように第1スライダ14が配置される。第1スライダ14は、第1ロッド当接部74とキャップ40とで振動伝達ロッド34を挟み込んで摩擦結合する。第1ロッド当接部74とキャップ40の固定には、挟持スプリング42が用いられる。キャップ40の一端は、第1ロッド当接部74に係止され、中央部は振動伝達ロッド34と当接し、他端が挟持スプリング42に引っ張られる。キャップ40と振動伝達ロッド34との接触圧は、用いられる挟持スプリング42の2倍程度となる。挟持スプリング42は、長円形状をしており、1つの直線部中央に両端がくるようになっている。挟持スプリング42は、キャップ40のフックと第1スライダの第1ロッド当接部74のスプリングフックの間に端部と直線部中央とを掛け渡すようにして両者を固定する。
【0088】
移動制限穴79は、上述したベース板12のロッド支持腕36の上面に設けられた突部38と緩く嵌合する。移動制限穴79は、第1スライダ14の移動可能幅だけ、第1スライダ14の移動方向、すなわち、振動伝達ロッド34の延在方向(X軸方向)に伸びる長穴で、短辺方向にロッド支持腕36上面の突部38と嵌合し、第1スライダ14が移動制限穴の短辺方向(Y軸方向)へ移動(脱落)するのを規制する。
【0089】
第2スライダ13は、底壁44に開口48を備えた樹脂製の箱体であり、CCD16と放熱板18とローパスフィルタ17とY方向アクチュエータ56とを保持する。放熱板18は、CCD16の撮像面が付されていない背面側に当接して、第2スライダの周壁46によって区画された空間を覆うようにして、ビス止め穴64を貫通するビス62によって第2スライダに固定される。
【0090】
ローパスフィルタ17は、CCD16の有効撮像面を覆うように密着して取りつけられ、第2スライダの開口48に嵌め込まれる。このとき、開口48の周囲に配置された密着スプリングにより押圧され、CCD16の背面が、放熱板18に密着するようになっている。
【0091】
第2スライダ13に保持されるY方向アクチュエータ56は、周壁の側方に設けられたロッド支持腕50に接着保持されている。振動伝達ロッド60の先端と末端(圧電素子59側)を、それぞれ第2スライダ13の2本のロッド支持腕に嵌合させた上、同じく第2スライダの位置決め面57にウェイト58を当接した状態で2つの嵌合個所とウェイト58を第2スライダ13に対して接着する。接着には上述のX方向アクチュエータの接着と同様に、振動伝達ロッド60の接着には、シリコン接着剤などの硬化後も弾性の残る接着剤、ウェイト58の接触には、柔らかいゴム系若しくはシリコン含有の接着剤が好適に用いられる。
【0092】
第2ロッド当接部76には、断面がV字型の溝が設けられており、第2スライダのY方向アクチュエータ56は、第1スライダ13の第2ロッド当接部76とキャップ75とで挟み込まれ、第1スライダ14が第2スライダ13に摩擦結合する。第2ロッド当接部76とキャップの固定には、挟持スプリング78が用いられる。キャップの一端は、第2ロッド当接部76に係止され、中央部は振動伝達ロッド60と当接し、他端が挟持スプリング78に引っ張られる。キャップと振動伝達ロッド60との接触圧は、用いられる挟持スプリング78の2倍程度となる。挟持スプリング78は、X方向アクチュエータに用いられたものと同様に長円形状をしており、1つの直線部中央に両端がくるようになっている。挟持スプリング78は、キャップのフックと第1スライダの第2ロッド当接部76のスプリングフックの間に端部と直線部中央とを掛け渡すようにして両者を固定する。
【0093】
第2スライダのY方向アクチュエータの対向する周壁44に付された方向基準板54は、その表裏に剛球15を保持するための凹状の剛球受け52を備え、剛球受け52に剛球15を遊嵌した状態で、第1スライダ14とベース板12とに剛球15を介して挟まれるように固定される。上述のように第1スライダ14とベース板12との間に押圧スプリング70が掛けられることで、第2スライダ13は、Y方向アクチュエータの振動伝達ロッド60を中心とした回転を阻止される。
【0094】
ベース板12と第1スライダ14が組みあがる場合は、第1スライダ14はベース板12に設けられる4つの基板保持腕22に囲まれた領域内に収まるように配置され、浮きあがり防止のために、浮き防止係止爪24によってその上端を係止される。一方、第2スライダ13は、その箱体部分が第1スライダ14の開口68に収まるように、第1スライダ14に組み込まれる。第2スライダ13は、第1スライダ14にぶら下がるようにして一体的に構成される。上述のように第1スライダ14は、X方向アクチュエータに沿ってX軸方向に摺動可能であり、このとき第2スライダ13は第1スライダ14の移動にあわせて一体的に移動し、第2スライダ13に固定されているCCD16もX軸方向に移動する。一方、第2スライダ13は、第1スライダ14に対してY軸方向に独立して移動可能であり、また、第1スライダがベース板12に固定されているため、ベース板12に対しては、Y軸方向に移動可能である。したがって、第2スライダ13に固定されているCCD16もY軸方向に移動する。
【0095】
手ぶれ検出部160がデジタルカメラに加わる速度要素の値を検出すると、全体制御部270は、光学系の焦点距離情報からCCD上(結像面上)のぶれによる像の移動量、移動速度を算出する。算出した移動速度と第2スライダ13(CCD16)の位置から2つのアクチュエータへ指令を出す。すなわち、全体制御部270は、第2スライダ13(CCD16)の位置検出素子(不図示)から入力された信号に基づいて演算される第2スライダ13(CCD16)が現在存在している位置及び、手ぶれ検出部160から入力された信号に基づいて、CCD16が本来あるべき位置を計算し、現在位置との差を比較して、あるべき位置にCCD16が戻るようにスライダを移動させるフィードバック制御を行う。
【0096】
本実施形態の説明では、簡便化のためX方向アクチュエータの駆動方法に関してのみ説明する。Y方向アクチュエータについては説明を省略するが、X方向アクチュエータと同様の駆動方法である。
【0097】
図10は本実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧、デューティ比および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(c)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。停止状態の駆動電圧は、どのような姿勢においても姿勢によらないで、第1スライダ14が静止摩擦力のみで完全に静止する値とする。本実施形態では0Vとしている。停止状態のデューティ比はどのような値でもよく、本実施形態では50%とした。なお、駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係は、第2の実施形態の説明中に示した図8の関係と同じである。
【0098】
手ぶれが補正される動作を、図10および図12を用いて説明する。
【0099】
手ぶれ検出部160が手ぶれを検知すると、全体制御部270はアクチュエータに対し手ぶれを補正するため始動命令を出す。始動命令が出されると、制御部110はパルス発生部112に駆動パルス発生指令を出す。パルス発生部112から出力される駆動パルスのデューティ比は、第1スライダ14が移動する寸前のデューティ比(約45%)へと比較的急速に下げられる。この状態では第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で静止摩擦力により停止している。続いて制御部110は電圧制御回路部113に電圧制御信号を出力し、駆動電圧がONされる。本実施形態の場合には電圧制御信号は1(ON)または0(OFF)の2値である。従って駆動電圧も所望の電圧(ON)または0V(OFF)である。この状態では、第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で停止しているが、浮いた状態になっている。すなわち、振動伝達ロッド34は圧電素子32の伸縮により振動しているが、第1スライダ14の慣性力が静止摩擦力に打ち勝ち、第1スライダ14は振動伝達ロッド34上で停止している。その後、制御部110はパルス発生部112に、パルス制御信号(デューティ比変更命令)を出し、第1スライダ14の速度変化が滑らかになるように比較的緩速にデューティ比を連続的に減少させる。特に始動直後には、第1スライダ14の加速度の絶対値が0に近い値から増加するようにデューティ比を変化させる。第1スライダ14は、この連続的なデューティ比の変化により速度を増加させ目標速度に到達する。
【0100】
停止時には、制御部110はパルス発生部112に対し、駆動パルスのデューティ比を、第1スライダ14が移動しなくなる寸前のデューティ比(約45%)まで速度変化が滑らかになるように、比較的緩速に連続的に増加させるよう指令を出す。特に停止直前には第1スライダ14の加速度の絶対値が減少するように変化させ、停止時近傍の加速度は0に近い値とする。その後、比較的急速にデューティ比を50%にし、電圧制御回路部113に指令を出して駆動電圧をOFF(0V)にする。
【0101】
このような制御を行うことにより、始動の瞬間あるいは停止の瞬間の速度変化がほぼ0になり、衝撃音が発生しないできわめて静かな駆動が可能となる。
【0102】
本実施形態において駆動信号として矩形波を用いたが、本実施形態で説明した駆動方法及び駆動回路の構成は、駆動信号の波形にかかわらず適用可能である。
【0103】
本実施形態では、可動/停止制御を駆動電圧のON/OFF制御によって行っているが、駆動パルスのON/OFF制御で行ってもよい。
【0104】
また本実施形態では、駆動速度の制御を駆動信号(駆動パルス)のデューティ比を変化させることによって行っているが、デューティ比と駆動電圧の2つを変化させて速度制御してもよい。また、始動/停止制御を駆動電圧を変化させることによって行っているが、駆動電圧と駆動信号(駆動パルス)のデューティ比の2つを変化させて制御してもよい。駆動速度の制御あるいは始動/停止制御に、駆動電圧と駆動信号(駆動パルス)のデューティ比をともに変化させることでより滑らかな始動/停止が可能となる。
【0105】
本実施形態では、CCDの移動により手ぶれ補正を行った。本発明のインパクト型圧電アクチュエータの駆動回路で駆動される駆動機構において、CCDの移動量を画素ピッチの半分とし、CCDを移動させることで、移動前には得られなかったCCDの画素間の画像情報を収集し、より高精細な画像を得る(いわゆる画素ずらし法)目的にも使用できる。
【0106】
第1の実施形態で示した駆動方法ではズームレンズ駆動を、第2の実施形態で示した駆動方法ではフォーカスレンズ駆動を、第3の実施形態で示した駆動方法では手ぶれ補正を行ったが、駆動方法と被駆動部材とに関係はなく、それぞれの被駆動部材に対し、いずれの駆動方法を用いてもよい。
【0107】
また、第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態のそれぞれの実施形態において、始動時および停止時に本発明の駆動方法を適用したが、始動時あるいは停止時のいずれか一方のみに適用しても、本発明の効果が得られる。
【0108】
また、本発明の実施形態としてデジタルカメラを用いたが、ビデオムービーや、携帯機器用超小型カメラ(例えば携帯電話用カメラ)、銀塩フィルムを用いるカメラ等の撮像装置に用いてもよい。また、光ディスクのピックアップレンズの駆動部、XYステージに用いてもよい。つまり、第1、第2および第3の実施形態で示した駆動回路および駆動方法は、インパクト型アクチュエータを用いた駆動機構の駆動回路および駆動方法に適用できる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至7の発明によれば、被駆動部材の始動および停止時に発生する衝撃音が人間の耳に聞こえないレベルまで低減されているため、静かな駆動が可能である。また、被駆動部材が、目標とする駆動速度に達するまでの始動制御時間または停止制御時間を短縮することができ、高レスポンスなアクチュエータが実現できる。さらに、この駆動方式および駆動回路構成は駆動波形によらないで適用できる。
【0110】
請求項8の発明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路を有する撮像装置であるので、小型化、高精度化、高速化、静音化の実現したアクチュエータを搭載することで、小型で高品質な撮像装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームアクチュエータ320を含むレンズ駆動機構と、ズームアクチュエータ駆動回路215の基本構成を示す図である。
【図2】電圧制御回路部113の構成例を示す図である。
【図3】駆動回路部111の構成例を示す図である。
【図4】デューティ比一定の場合の駆動電圧と駆動速度の関係を表す図である。
【図5】第1の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図6】従来の駆動方法と本発明の駆動方法との、始動時に発生する衝撃音の比較実験結果である。(a)は従来の方法による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(b)は本実施例による駆動電圧の変化と発生音を示す図であり、(c)は不感帯電圧の最大電圧を印加したときの発生音を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る、フォーカスアクチュエータ321を含むレンズ駆動機構とフォーカスアクチュエータ駆動回路214の基本構成を示す図である。
【図8】駆動電圧一定の場合の駆動信号のデューティ比と駆動速度の関係を示す図である。
【図9】第2の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動信号のデューティ比と駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時のデューティ比の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図10】第3の実施形態における駆動方法を説明するための図であり、始動および停止時の、駆動電圧、デューティ比および駆動速度の変化を表す図である。(a)は始動および停止時の駆動電圧の変化を表す図であり、(b)は始動および停止時のデューディ比の変化を表す図であり、(c)は始動および停止時の駆動速度の変化を表す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態、第2の実施形態および第3の実施形態に係るデジタルカメラの共通の構成を示すブロック図である。
【図12】手ぶれ補正アクチュエータ322を含む手ぶれ補正装置10と手ぶれ補正アクチュエータ駆動回路217の基本構成を示す図である。
【図13】(a)は本発明の手振れ補正装置の組立分解斜視図である。
(b)は(a)のX方向アクチュエータ部分の詳細図である。
【図14】駆動信号の波形を示す図である。
【図15】インパクト型圧電アクチュエータを含む駆動装置の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
10 手振れ補正装置
12 ベース板
13 第2スライダ
14 第1スライダ
15 剛球
16,303 CCD
17 ローパスフィルタ
18 放熱板
19 フレーム
20 大穴
21,72 押圧スプリング掛け
22 基板保持腕
24 浮き防止係止爪
28 X方向アクチュエータ
30 ウェイト
32,101 圧電素子
34,103 駆動軸
36 ロッド支持腕
38 突部
40 キャップ
42,78 挟持スプリング
44 底板
46 周壁
48 開口部
50 ロッド支持腕
52 方向基準板
54 剛球受け
56 Y方向アクチュエータ
57 位置決め面
58 ウェイト
60 駆動軸
62 ビス
64 通孔
66 フレーム
68 開口
70 押圧スプリング
74 第1ロッド当接部
76 第2ロッド当接部
79 移動制限穴
80 LCD
91 メモリカード
102 支持部材
104 被駆動部材
105 駆動回路
106 バネ
110 制御部
111 駆動回路部
112 パルス発生部
113 電圧制御回路部
114 電源
122 レンズ支持枠
122a スライダブロック
122b 切り欠き部
124 支持腕
126 パッド
127 コイルスプリング
132 増幅器
133 パワートランジスタ
141,142,143,144 スイッチ
150 内蔵フラッシュ
200 カメラ本体部
300 撮像部
Claims (8)
- 駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、
駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、
電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、
制御手段は、被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする駆動回路。 - 駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動回路において、
駆動信号として圧電素子に与えられるべき電圧を供給する電圧制御回路手段と、駆動信号が所望の周波数およびデューティ比となるよう駆動パルスを発生させるパルス発生手段と、
電圧制御回路手段およびパルス発生手段の少なくとも一方に制御信号を出力する制御手段を有し、
制御手段は、被駆動部材の始動時に被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力により静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に駆動信号を変化させる始動時制御信号、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する状態となるよう比較的急速に駆動信号を印加する停止時制御信号のうち、少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする駆動回路。 - 前記制御手段は、駆動信号として前記圧電素子に与えられるべき電圧を変化させる制御信号及び前記駆動パルスのデューティ比を変化させる制御信号のうち少なくとも一方の制御信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の駆動回路。
- 駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、
被駆動部材の始動時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態から被駆動部材の加速度の絶対値が増加するよう駆動信号を変化させる駆動制御、及び被駆動部材の停止時に圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の加速度の絶対値が減少するよう駆動信号を印加する駆動制御のうち、少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする駆動方法。 - 駆動信号が印加されることにより伸縮する圧電素子と、圧電素子の伸縮方向の一方端に固着された支持部材と、圧電素子の伸縮方向における他方端に固着された駆動部材と、駆動部材に所定の摩擦力で係合された被駆動部材からなり、圧電素子を異なる速度で伸縮させることで被駆動部材を支持部材に対し相対移動させる圧電アクチュエータの駆動方法において、
被駆動部材の始動時に、被駆動部材が駆動部材に対して静止摩擦力で静止している状態から圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号を比較的急速に印加した後被駆動部材の速度が増加するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加する駆動制御、及び被駆動部材の停止時に、圧電素子に印加しても被駆動部材が駆動されない駆動信号が印加された状態となるまで被駆動部材の速度が減少するよう比較的緩速に変化させた駆動信号を印加した後被駆動部材が駆動部材に対し静止摩擦力によって静止する駆動信号を比較的急速に印加する駆動制御のうち、少なくとも一方の駆動制御を行うことを特徴とする駆動方法。 - 前記駆動信号の電圧及びデューティ比のうち、少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項4または請求項5記載の駆動方法。
- 前記被駆動部材の停止状態において、前記被駆動部材が前記駆動部材に対して静止摩擦力によって静止していることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の駆動方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動回路を有する撮像装置
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