JP2004054058A - 駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サンプリングパルスの立ち下がり/立ち上がりのタイミングが、他のサンプリングパルスの立ち上がり/立ち下がりのタイミングと一致することがなく、また、データ信号の十分なサンプリング時間を有するサンプリングパルスを生成する駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置を提供する。
【解決手段】シフトレジスタSR1〜SR2nは、それぞれ、OR回路にて構成される1つの論理回路21に対してのみシフトパルスを出力する。論理回路21には、シフトレジスタSR1、及び、このシフトレジスタSR1に連なってなるシフトレジスタSR2にて発生するシフト信号が出力される。論理回路21は、シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフト信号に基づいて、サンプリングパルスを生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】シフトレジスタSR1〜SR2nは、それぞれ、OR回路にて構成される1つの論理回路21に対してのみシフトパルスを出力する。論理回路21には、シフトレジスタSR1、及び、このシフトレジスタSR1に連なってなるシフトレジスタSR2にて発生するシフト信号が出力される。論理回路21は、シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフト信号に基づいて、サンプリングパルスを生成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ信号を順次サンプリングするためのサンプリングパルスを出力する駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置に関し、より詳細には、サンプリングパルスを生成するための回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型の液晶表示装置は、OA機器、AV機器等で実用化が進んでおり、大画面や高精細な動画ディスプレイ等に使用されている。上記液晶表示装置は、基板上に走査線としてのゲートラインと、信号線としてのソースラインが縦横に形成され、上記ゲートラインとソースラインとの交差部にはTFT(薄膜トランジスタ)が形成されている。この各TFTのスイッチング動作によって各画素に電圧を印加して画素を充電し、画像表示を行うことが可能になっている。
【0003】
各画素が配置された表示部の周辺には、ゲートラインに走査信号を供給するゲートドライバと、ソースラインに映像信号等のデータ信号を供給するソースドライバとが配置されている。ゲートドライバには、上記画素に対して、ソースラインに供給されたデータ信号を書込むための走査信号を出力するシフトレジスタが備えられている。また、ソースドライバには、データ信号を書込む際のタイミングをとるために用いられるサンプリング信号を生成するために、シフトパルスを出力するシフトレジスタが備えられている。
【0004】
上記ゲートドライバ及びソースドライバに設けられたそれぞれのシフトレジスタは、タイミングを合わせて駆動を開始する。つまり、ゲートドライバは、該ゲートドライバのシフトレジスタにて選択されたゲートラインに走査信号を供給し、ソースドライバは、上記サンプリング信号に応じて、ソースラインにデータ信号を供給する。これにより、選択されたゲートラインに接続されたTFTがオンとなり、上記TFTを介して各画素に電圧が順次印加される。
【0005】
上記のような液晶表示装置にて、ソースドライバが出力するサンプリング信号(以下、サンプリングパルスと記載する)は、以下に示す回路を有するソースドライバによって生成される。
【0006】
すなわち、例えば、図8に示すように、ソースドライバ50は、p本(pは自然数)のソースラインSq(1≦q≦p)と、各ソースラインSqに接続されるシフトレジスタSR1〜SRp(SRq)と、サンプリングパルスを生成する論理回路51…と、サンプリング用アナログスイッチ(以下、ASWと記載する)52…とを有している。
【0007】
各シフトレジスタSRq(1≦q≦p)は、外部集積回路から供給されるクロック信号HCK・HCKBに同期して動作する。論理回路51…は、NAND回路及びNOT回路からなり、これらの回路にてシフトレジスタSRqから出力されたシフトパルスを処理し、サンプリングパルスとして生成する。アナログスイッチASW52…は、論理回路51…から出力されるサンプリングパルスに応じてオン/オフが制御される。すなわち、ASW52は、入力されたサンプリングパルスに応じて、ASW52のもう一つの入力端子に接続されたビデオデータライン(図8中、VIDEO)によって外部から供給されたデータ信号が、ASW52の出力端子に接続されている各列のソースラインに出力される。
【0008】
上記の構成のソースドライバ50は、次のようにサンプリングパルスSLpを生成する。すなわち、図9に示すスタートパルスHSPが、シフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1は、対応する論理回路51にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、論理回路51にシフトパルスを出力する。シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、対応する論理回路51のNAND回路に入力され、NOT回路を経て処理される。論理回路51では、シフトレジスタSR1・SR2から出力された双方のシフトパルスがハイ(H)である時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSL1(図9中、SLqを参照)が生成され、該サンプリングパルスSL1はASW52に入力される。
【0009】
上記の動作をシフトレジスタSR3以降のシフトレジスタSRqに対しても同様に行うことにより、各段のシフトレジスタSRqから論理回路51を経て、順次サンプリングパルスSLqが生成される。
【0010】
上記のようにして、シフトレジスタSRq・SRq+1から論理回路51を経て生成される各サンプリングパルスSLq(以下、シフトレジスタSRqから生成されるサンプリングパルスSLqと記載する)は、図9に示すタイミングチャートで表されるタイミングにて立ち上がり/立ち下がりを行って、データ信号をサンプリングする。つまり、図9に示すように、サンプリングパルスSLqが立ち下がると、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1が立ち上がる。また、シフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1が立ち下がると、その次の段のシフトレジスタSRq+2から生成されるサンプリングパルスSLq+2が立ち上がる。
【0011】
このように、図8に示すソースドライバ50では、先に生成されるサンプリングパルスが立ち下がったタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がったタイミングとが一致している(図9中、点線)。言い換えれば、ソースドライバ50では、図9に示すように、サンプリングパルスのパルス幅に相当する時間をずらしたタイミングにて、各シフトレジスタからサンプリングパルスが順次生成される。
【0012】
しかしながら、クロック信号HCK・HCKBを供給する外部集積回路や、シフトレジスタ、論理回路51等の電気的特性のばらつきによって、先に生成されるサンプリングパルスが立ち下がったタイミングにて、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がらないことがある。つまり、前段のシフトレジスタから生成されるサンプリングパルスの立ち下がりの最中や、該サンプリングパルスが立ち下がる直前に、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がってしまうことがある。
【0013】
このように、各シフトレジスタから生成されるサンプリングパルスの立ち下がり/立ち上がりの切り換えが好適に行われない場合、ビデオデータラインからアナログスイッチASW52に供給されるデータ信号が大きく変動し、データ信号を劣化させる。それゆえ、ソースラインには、電位の揺れにより劣化したデータ信号が書込まれ、表示される画像の画質が劣化する。
【0014】
これに対し、図10に示すソースドライバ60を用いることにより、上記サンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、立ち上がりのタイミングとを敢えて重ならないようにし、データ信号の劣化を防止することができる。ソースドライバ60の基本的な回路構成は、ソースドライバ50と同様であるが、上記したソースドライバ50に備えられた論理回路51…に代えて、論理回路61…を備えている。論理回路61…は、NAND回路と、インバータからなる遅延回路64と、NOR回路とを有している。
【0015】
上記の構成のソースドライバ60は、スタートパルスHSP(図11)が、シフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1は対応する論理回路61にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路61にシフトパルスを出力する。シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、論理回路61のNAND回路に入力され、信号Q1(図11中、Qq参照)を生成する。そして、この信号Q1と、信号Q1が遅延回路を経ることによって得られる信号Q1’(図11中、Qq’参照)とを、NOR回路に入力してサンプリングパルスSL1を生成する。生成されたサンプリングパルスSL1は、ASW52に供給される。
【0016】
上記シフトレジスタSRq・SRq+1から論理回路61のNAND回路に入力されて生成される信号Qqは、図11に示すように、シフトレジスタSRq・SRq+1から出力された双方のシフトパルスがハイである時間がロー(L)となる。また、信号Qqが遅延回路を経ることによって生成される信号Qq’は、信号Qqに比べて遅延時間t1だけ遅延している。従って、信号Qqと信号Qq’とが入力されるNOR回路では、図11に示すように、信号Qq及び信号Qq’がともにローである時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSLqが生成される。
【0017】
同様に、後段のシフトレジスタSRq+1・SRq+2から論理回路61のNAND回路に入力されて生成される信号Qq+1と、信号Qq+1が遅延回路を経ることによって生成される信号Qq+1’とを、NOR回路に入力することにより、サンプリングパルスSLqと同じパルス幅を有するサンプリングパルスSLq+1が生成される。
【0018】
従って、図11に示すように、シフトレジスタSRnから生成されるサンプリングパルスSLqの立ち下がりと、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1の立ち上がりとの間には、上記遅延時間t1に相当する間隔が設けられることになる。これにより、先に生成されるサンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスの立ち上がりのタイミングとが重なることはないので、上記したソースドライバ50(図8)にて問題となっていた電位の揺れを防止し、データ信号の劣化を抑制することができる。
【0019】
また、図12に示すソースドライバ70を用いることによっても、上記ソースドライバ60と同様、先に生成されるサンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスの立ち上がりのタイミングとを、敢えて重ならないようにし、データ信号の劣化を防止することができる。ソースドライバ70の基本的な回路構成は、ソースドライバ50と同様であるが、上記したソースドライバ50に備えられた論理回路51…に代えて、論理回路71…を備えている。論理回路71…は、NAND回路と、NOR回路とを有している。このNOR回路には、所定の周期を有する外部からの信号PWC(図12及び図13)が入力される。
【0020】
上記の構成のソースドライバ70では、スタートパルスがシフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1が対応する論理回路71にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路71にシフトパルスを出力する。
【0021】
シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、論理回路71のNAND回路に入力され、シフトレジスタSR1・SR2から出力された双方の信号がハイである時間がローとなる。NAND回路を経た信号は、NOR回路に入力される。該NOR回路には、外部から供給される信号PWCが入力されている。従って、NOR回路では、図13に示すように、NAND回路を経た信号と、信号PWCとがともにローである時間に相当するパルス幅のサンプリングパルスSL1(図13中、SLq参照)が生成される。
【0022】
同様に、後段のシフトレジスタSRq+1・SRq+2から論理回路71のNAND回路に入力されて生成される信号と、信号PWCとを、NOR回路に入力することにより、サンプリングパルスSLqと同じパルス幅を有するサンプリングパルスSLq+1が生成される。
【0023】
それゆえ、図13に示すように、シフトレジスタSRqから生成されるサンプリングパルスSLqの立ち下がりと、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1の立ち上がりとの間には、信号PWCの半周期にあたる時間t2に相当する間隔が設けられることになる。これにより、上記したソースドライバ50(図8)にて問題となっていたデータ信号の劣化を抑制することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のソースドライバ60(図10)では、遅延時間t1のばらつきに応じて、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じるという問題を有している。すなわち、遅延時間t1は、インバータからなる遅延回路によって生じるが、インバータの電気的特性等のデバイスパラメータのばらつきによって、遅延時間t1にもばらつきが生じる。特に、インバータはデバイスパラメータのばらつきが大きいため、ソースドライバ回路60の動作を高速にて行った場合には、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じる。
【0025】
また、上記従来のソースドライバ70(図12)を用いた場合には、外部からの信号PWCを入力する必要があるため、配線が複雑となってしまう。さらに、ソースドライバ70の動作を高速にて行った場合には、上記論理回路71のNAND回路から出力される信号と、外部からの信号PWCとのタイミングの制御が困難となり、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じる。
【0026】
さらに、上記ソースドライバ60・70では、各サンプリングパルスの間に、遅延時間t1や時間t2を設けているために、上記ソースドライバ50(図8)に比べて、サンプリングパルスのパルス幅が小さくなっている。パルス幅は、画素を充電する時間に相当するため、ソースドライバ50を用いた場合に比較して、画素を充電する時間が短くなってしまうという問題もある。
【0027】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シフトレジスタから出力されたシフトパルスに基づいて生成されるサンプリングパルスの立ち下がり/立ち上がりのタイミングが、他のサンプリングパルスの立ち上がり/立ち下がりのタイミングと一致することがなく、また、サンプリングパルスのパルス幅を大きくすることにより、データ信号のサンプリング時間を十分に確保し得る駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の駆動装置は、上記課題を解決するために、シフト信号を順次出力するために連なってなる複数のシフトレジスタと、上記シフトレジスタから出力されたシフト信号を基に、データ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を生成する複数の信号生成手段とを備えた駆動装置において、1つのシフトレジスタは、任意の1つの信号生成手段に対してのみシフト信号を出力し、上記任意の1つの信号生成手段には、対応する上記1つのシフトレジスタ、及び、該シフトレジスタに連なってなる少なくとも1つのシフトレジスタから、シフト信号が出力されることを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号に基づいてサンプリング信号が生成されている。それゆえ、電気的特性のばらつきが大きいインバータ等の遅延回路等を用いていることなくサンプリング信号を生成することができるので、得られるサンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができる。
【0030】
また、外部から制御信号を取り込むことなく、サンプリング信号を生成することができるので、配線が複雑化することなく、簡単な回路構成の駆動装置を提供することができる。
【0031】
また、本発明の駆動装置は、上記の駆動装置において、上記信号生成手段は、論理素子であることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号を論理素子にて取り扱うことにより、サンプリング信号を好適に生成することができる。
【0033】
また、本発明の駆動装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、複数のシフトレジスタから順次発生するシフト信号に基づいて、複数の信号生成手段がデータ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を順に生成し、上記サンプリング信号に応じて、サンプリング手段がデータ信号をサンプリングする駆動装置の駆動方法において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいて、上記サンプリング手段が上記データ信号のサンプリングを実行している間に、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが終了し、かつ、上記或るサンプリング信号の1つ後のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが開始されることを特徴としている。
【0034】
上記の方法によれば、上記或るサンプリング信号に基づいて、サンプリング手段によるサンプリングが開始されるタイミング及び終了するタイミングに、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいてサンプリングが終了するタイミング、及び、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいてサンプリングが開始されるタイミングが一致することを防止することができる。言い換えれば、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングの期間(以下、サンプリング信号のサンプリング期間と記載する)の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後のサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっているため、上記各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致することはない。
【0035】
それゆえ、上記各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはなく、従って、データ信号の劣化を招くことがない。
【0036】
また、上記したように、上記或るサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後のサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっている。そのため、図10及び図12に示すような従来のソースドライバを用いた場合に比べ、本発明では、各サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定されることになる。従って、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができる。
【0037】
また、本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、複数の走査線と複数の信号線とが互いに直交して配置され、上記走査線と信号線とによって取り囲まれた領域に画像表示を行う画素を有し、走査線駆動装置によって上記走査線に供給される走査信号により、上記画素へのデータ信号の書込みが制御されるとともに、信号線駆動装置によってサンプリングされた上記データ信号が、上記信号線を介して上記画素に書込まれる表示装置において、上記信号線駆動装置は、上記記載の駆動装置であることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、上記記載の駆動装置を信号線駆動装置として備えているので、サンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができる。サンプリング信号のパルス幅は、データ信号が画素に書込まれ、画素が充電される時間に相当する。そのため、パルス幅のばらつきが少ないサンプリング信号が得られることにより、表示装置の各画素の充電時間を一定に保つことができる。これにより、表示される画像の画質を向上することができる。
【0039】
また、上記記載の駆動装置では、サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定されている。従って、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができる。これにより、表示装置の各画素の充電時間を十分に確保することができ、良好な画像表示を実現することができる。
【0040】
また、上記駆動装置は、上記したように、各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致しないように、各サンプリング信号を生成している。そのため、各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはない。それゆえ、データ信号が劣化することがないので、画素に良好なデータ信号を供給することができる。これにより、表示装置での画像表示を良好に保ち、画質の向上を図ることができる。
【0041】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号は、画像表示を行わないダミー画素に書込まれることを特徴としている。
【0042】
上記の構成によれば、最初並びに最後のサンプリング信号は、画像表示を行うための画素に、データ信号を供給するために用いるのではなく、上記最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいたサンプリングが行われる際の負荷を統一するために用いることができる。
【0043】
つまり、上記或るサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後からのサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっている。これに対し、最初のサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、最初のサンプリング信号の1つ後に生成されるサンプリング信号のサンプリング期間にのみ、重なっている。また、最後のサンプリング信号のサンプリングの期間は、最後のサンプリング信号の1つ前に生成されるサンプリング信号のサンプリング期間にのみ、重なっている。それゆえ、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングにて生じる負荷は、上記最初並びに最後のサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングにて生じる負荷とは異なっている。
【0044】
そのため、本発明では、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号をダミー画素に供給し、上記或るサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号を画素に供給して画像表示を行っている。これにより、サンプリング時の負荷が統一されてサンプリングされたデータ信号のみが、画素に供給されることになる。それゆえ、表示画面のムラを抑制し、良好な画像表示を行うことが可能になる。
【0045】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記画素は、上記走査線と上記信号線との交差部付近にスイッチング素子を有し、上記スイッチング素子は多結晶シリコンからなることを特徴している。
【0046】
上記の構成によれば、上記走査線駆動回路と、上記信号線駆動回路と、スイッチング素子とを同一の基板上に、同一のプロセスにて形成することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
【0047】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記スイッチング素子は、ガラス基板上に、600℃以下のプロセス温度にて形成されることを特徴としている。
【0048】
上記の構成によれば、基板として安価な低融点のガラス基板を用いることができ、かつ、大面積を有するガラス基板を用いることができる。そのため、安価で、かつ、表示面積の大きい画像表示装置を提供することができる。
【0049】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記走査線駆動装置及び上記信号線駆動装置の少なくとも一方が、上記スイッチング素子と同一の基板上に形成されていることを特徴としている。
【0050】
上記の構成によれば、走査線駆動装置と、信号線駆動装置と、スイッチング素子とを別個の基板上に形成した後に、それらの基板を組み立てる工程が不要となる。従って、表示装置の信頼性を向上するとともに、製造工程を簡略化して製造コストを低減することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0052】
本実施の形態のアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、図2に示すように、後述するガラス基板(基板)上に、表示部と、表示部の周囲にゲートドライバ(走査線駆動装置)10とソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)20とを有している。
【0053】
表示部には、上記ゲートドライバ10に接続されたゲートラインG1〜Gm(Gi)と、上記ソースドライバ20に接続されたソースラインS1〜Sn(Sj)とが格子状に配置されている。上記ゲートライン(走査線)Gi(1≦i≦m、mは自然数)とソースライン(信号線)Sj(1≦j≦n、nは自然数)との交差部には、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(以下、TFTと記載する)1…が設けられている。各TFT1には、図2に示すように、液晶駆動用の画素容量LCを形成するための画素電極及び電荷保持用の補助容量CSの一方の電極が接続されている。画素容量LCを形成するために、上記画素電極と対をなす電極は、上記ガラス基板に対向するように配置された図示しない他の基板の全面に形成されている共通電極である。このように、画素電極と共通電極との間にて形成される画素容量LCが、上記表示部にマトリクス状に配置される画素23…(図1)となる。
【0054】
上記ゲートドライバ10は、図示しないゲートドライバ10用のシフトレジスタGSR1〜GSRm(GSRi)を有している。1段目のシフトレジスタGSR1から、後段のシフトレジスタへと順次、ソースラインSjに供給されたデータ信号を書込むための走査信号が出力される。この走査信号は、さらに、各段のシフトレジスタGSRi(1≦i≦m)に接続されたゲートラインGiに供給される。また、シフトレジスタGSRiには、図2に示すように、外部集積回路からクロック信号VCK・VCKBのいずれかが入力され、1段目のシフトレジスタGSR1には、さらにスタートパルスVCPが入力される。なお、クロック信号VCKと、クロック信号VCKBとは、互いに逆の位相を有する。
【0055】
また、上記ソースドライバ20は、図1に示すように、ソースドライバ20用のシフトレジスタSR1〜SR2n(SRk又はSRk+1)と、論理回路(信号生成手段・論理素子)21…と、サンプリング用のアナログスイッチ(以下、ASWと記載する)22…とを有している。
【0056】
シフトレジスタSR1〜SR2nは、D型フリップフロップ(D−FF)を多段接続したものである。シフトレジスタSR1〜SR2nでは、1段目のシフトレジスタSR1から順次シフトパルス(シフト信号)が出力される。上記シフトレジスタSR1〜SR2nは、上記ソースラインS1〜Snに接続されており、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1(kは奇数、1≦k≦2n−1)が、論理回路21及びASW22を介して、1つのソースラインSj(k=2j−1)に接続している。
【0057】
上記シフトレジスタSRkの入力端子には、図2に示すように、外部集積回路からクロック信号HCKが入力され、シフトレジスタSRk+1の入力端子には、クロック信号HCKBが入力される。なお、クロック信号HCKと、クロック信号HCKBとは、互いに逆の位相を有する。また、1段目のシフトレジスタSR1には、スタートパルスHSPが入力され、このスタートパルスHSPは、シフトレジスタSR1を経て、2段目以降のシフトレジスタSR1〜SRnにセット信号として出力される。さらに、シフトレジスタSRk・SRk+1の出力端子は、同一の論理回路21に接続されている。さらに、シフトレジスタSRk・SRk+1は、それぞれ1つの論理回路21にのみ接続されている。
【0058】
論理回路21は、図1に示すように、OR回路(論理素子)であり、シフトレジスタSRk・SRk+1から出力された2つのシフトパルスを処理してサンプリングパルス(サンプリング信号)を生成する。この論理回路21には、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1から出力されたシフトパルスが入力される。つまり、1つの論理回路21に設けられた2の入力端子は、それぞれ、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1の出力端子に接続されている。また、論理回路21の出力端子は、対応するASW22に接続されている。従って、論理回路21…は、シフトレジスタSRk・SRk+1から出力されたシフトパルスに基づいて、順にサンプリング信号を生成する。
【0059】
ASW22は、論理回路21にて生成されたサンプリングパルスに応答して、オン/オフが制御される。すなわち、サンプリングパルスが、図1に示すビデオデータライン(図中、VIDEO)から映像信号等のデータ信号をサンプリングすると、ASW22はオンとなり、対応するソースラインに上記データ信号を転送する。従って、ASW22の入力端子は、論理回路21の出力端子とビデオデータラインとに接続され、ASW22の出力端子は、対応するソースラインSjに接続されている。
【0060】
上記ゲートドライバ10のシフトレジスタGSRiと、上記ソースドライバ20のシフトレジスタSRk・SRk+1とは、タイミングを合わせて駆動を開始する。これにより、ソースドライバ20のシフトレジスタSRk・SRk+1からシフトパルスが出力され、このシフトパルスに基づいて、対応する論理回路21は、サンプリングパルスを生成する。次いで、このサンプリングパルスが、ビデオデータライン(図1)からデータ信号をサンプリングし、対応するASW22からソースラインSjにデータ信号が供給される。また、ゲートラインGiの選択によってオンとなったTFT1を介して電圧が印加され、図1に示す画素23を構成する画素容量LC及び補助容量SC(図2)が充電される。
【0061】
次に、上記の構成のソースドライバ20にて、シフトレジスタSRk・SRk+1からサンプリングパルスSLjを生成する方法について説明する。なお、以下では、k=1(すなわち、j=1)の場合について、図3を参照して説明する。図3に示すスタートパルスHSPが、シフトレジスタSR1(図1)に供給されると、クロック信号HCK(図3)に同期して、シフトレジスタSR1は対応する論理回路21にシフトパルスQ1(図3中、Qk)を出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKとは逆相のクロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路21(図1)にシフトパルスQ2(図3中、Qk+1)を出力するとともに、セット信号を後段のシフトレジスタSR3に出力する。
【0062】
シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスQ1・Q2は、対応する論理回路21であるOR回路に入力されて処理される。このOR回路では、シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスQ1・Q2のうち、いずれかがハイ(H)である時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSL1(図3中、SLj)が生成される。生成されたサンプリングパルスSL1は、対応するASW22(図1)に入力される。これにより、ASW22は、サンプリングパルスSL1に応じて、ビデオデータラインから供給されるデータ信号をサンプリングし、ソースラインS1に転送して、図1に示す画素23に供給する(図2に示す画素容量LC及び補助容量SCを充電する)。
【0063】
上記と同様の動作が、シフトレジスタSR3〜SRnにおいても行われる。すなわち、シフトレジスタSR2からセット信号がシフトレジスタSR3に入力されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR3は対応する論理回路21にシフトパルスQ3(図3中、Qk+2)を出力する。また、シフトレジスタSR3は、後段のシフトレジスタSR4に対してセット信号を出力する。これによって、シフトレジスタSR4は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路21にシフトパルスQ4(図3中、Qk+3)を出力するとともに、セット信号をシフトレジスタSR5に出力する。
【0064】
シフトレジスタSR3・SR4から出力されたシフトパルスQ3・Q4は、上記シフトパルスQ1・Q2と同様に、対応する論理回路21にて処理され、サンプリングパルスSL2(図3中、SLj+1)として、対応するASW22に入力される。そして、ASW22は、サンプリングパルスSL2に応じて、ビデオデータラインから供給されるデータ信号をサンプリングするとともに、ソースラインS2に転送して、画素容量LC及び補助容量SCを充電する。
【0065】
このように、シフトレジスタSRk・SRk+1によって、サンプリングパルスSLjが生成され(kは奇数、1≦k≦2n−1、k=2j−1)、ASW22は、このサンプリングパルスSLjに応じて、ソースラインSjにデータ信号を供給する。これにより、図1に示す画素23を構成する画素容量LC及び補助容量SC(図2)を充電する。
【0066】
従って、上記ソースドライバ20にて、各シフトレジスタSRk・SRk+1から出力されるシフトパルスのパルス幅を、クロック信号HCK・HCKBの1周期に相当するように設定した場合、図3に示されるようなタイミングチャートにて、サンプリングパルスSLjが得られる。つまり、シフトレジスタSRkに、スタートパルスHSP(kが1である場合)又はセット信号(kが1以外の奇数である場合)が供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSRkから、シフトパルスQkがクロック信号HCKの1周期に相当するパルス幅にて出力される。
【0067】
続いて、シフトレジスタSRkからシフトレジスタSRk+1にセット信号が供給されると、クロック信号HCKBに同期して、シフトレジスタSRk+1が上記シフトパルスQkと同じパルス幅にてシフトパルスQk+1を出力する。このとき出力されるシフトパルスQk+1は、図3に示すように、上記シフトパルスQkの立ち上がりから、クロック信号HCK又はHCKB(以下、クロック信号と記載)の半周期分シフトして立ち上がる。
【0068】
これらのシフトパルスQk・Qk+1が、対応するOR回路にて構成される論理回路22に入力されると、図3に示すように、シフトパルスQk・Qk+1の少なくとも一方がハイである期間をパルス幅として有するサンプリングパルスSLjが得られる。つまり、サンプリングパルスSLjは、クロック信号の1半周期半に相当するパルス幅を有している。なお、上記パルス幅とは、サンプリングパルスSLjがサンプリングを開始して終了するまでの期間に相当する。
【0069】
以降同様に、シフトレジスタSRk+2から出力されるシフトパルスQk+2は、上記シフトパルスQk+1の立ち上がりから、クロック信号の半周期分シフトして立ち上がる。また、シフトレジスタSRk+3から出力されるシフトパルスQk+3は、シフトパルスQk+2の立ち上がりから、クロック信号の半周期分シフトして立ち上がる。シフトパルスQk+2・Qk+3からは、クロック信号の1周期半に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSLj+1が生成される。
【0070】
上記のようにして生成されたサンプリングパルスSLj+1は、図3に示すように、上記サンプリングパルスSLjの立ち上がり(サンプリングの開始)から、クロック信号の1周期分シフトして立ち上がる。サンプリングパルスSLj・SLj+1は、それぞれクロック信号の1周期半に相当するパルス幅を有しているので、サンプリングパルスSLjは、サンプリングパルスSLj+1が立ち上がった後に立ち下がる(サンプリングの終了)。つまり、サンプリングパルスSLj・SLj+1は、クロック信号の半周期分に相当する期間が重なることになる。
【0071】
また、サンプリングパルスSLj+1の立ち下がりは、サンプリングパルスSLj+2が立ち上がった後に行われ、サンプリングパルスSLj+1・SLj+2は、クロック信号の半周期分に相当する期間が重なることになる。従って、図3に示すように、サンプリングパルスSLj+1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間と、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間とが、それぞれ、サンプリングパルスSLj・SLj+2に重なった状態となる。
【0072】
このように、上記ソースドライバ20を用いた場合、サンプリングパルスSLjの立ち下がりのタイミングと、サンプリングパルスSLj+1の立ち上がりのタイミングとが一致することはない。同様に、サンプリングパルスSLj+1の立ち下がりのタイミングと、サンプリングパルスSLj+2の立ち上がりのタイミングとが一致することはない。それゆえ、各サンプリングパルスに基づいて、ASW22がサンプリングするデータ信号は、電位の揺れによって劣化することなく、各ソースラインSj・Sj+1に供給される。その結果、画素容量LCの充電が良好に行われ、表示画像の画質を向上することができる。
【0073】
また、ソースドライバ20では、サンプリングパルスSLjを生成するために、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1を設けている。そのため、電気的特性等のデバイスパラメータのばらつきが生じやすいインバータ等の遅延回路を用いた場合に比べ、生成されるサンプリングパルスSLjのパルス幅のばらつきが少ない。
【0074】
さらに、サンプリングパルスの立ち上がりのタイミングと立ち下がりのタイミングとの一致を避けるために、任意のサンプリングパルスがハイであるときに、次のサンプリングパルスを立ち上げてハイ状態とし、その後、任意のサンプリングパルスを立ち下げてロー状態にしている。そのため、前記した従来のソースドライバ60・70(図10、図12)を用いた場合のように、サンプリングパルスのパルス幅が小さくなることはない。パルス幅は、サンプリングパルスがデータ信号をサンプリングし、該データ信号を画素に供給する時間に相当する。そのため、本実施の形態にて生成されるサンプリングパルスを用いることにより、画素容量LCへの充電時間を十分に確保することができる。これにより、表示画像の画質を向上することができる。
【0075】
ところで、シフトレジスタSR1・SR2から得られるサンプリングパルスSL1は、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間のみ、サンプリングパルスSLj+1に重なった状態となる。また、シフトレジスタSR2n−1・SR2nから得られるサンプリングパルスSLnは、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間のみ、サンプリングパルスSLn−1に重なった状態となる。これに対し、シフトレジスタSR3〜SR2n−2にて得られるサンプリングパルスSL2〜SLn−1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間と、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間との双方の期間が、他のサンプリングパルスのサンプリング期間に重なった状態となる。
【0076】
それゆえ、サンプリングパルスSL1及びサンプリングパルスSLnを用いて、対応するASW22にて、データ信号をサンプリングする際の負荷と、サンプリングパルスSL2〜SLn−1を用いて、対応するASW22にて、データ信号をサンプリングする際の負荷とは、互いに異なったものとなる。
【0077】
そこで、上記の負荷を統一するために、図4に示すように、ソースドライバ30を用いる。ソースドライバ30は、上記ソースドライバ20の構成に加えて、さらに以下に示す構成を有している。すなわち、シフトレジスタSR1・SR2に接続されるそれぞれの論理回路21がサンプリングパルスSL1を生成する前に、サンプリングパルスを生成する論理回路31を設けている。また、シフトレジスタSR2n−1・SR2nに接続されるそれぞれの論理回路21がサンプリングパルスSLnを生成した後に、サンプリングパルスを生成する論理回路32を設けている。
【0078】
さらに、この論理回路31・32のそれぞれに、シフトパルスを供給するシフトレジスタSR−1・SR0及びSR2n+1・SR2n+2を設け、上記論理回路31・32にて生成されたサンプリングパルスが供給されるASW33・34を設けている。
【0079】
なお、上記シフトレジスタSR−1・SR0及びSR2n+1・SR2n+2、論理回路31・32、ASW33・34は、上記したシフトレジスタSRk・SRk+1、論理回路21、ASW22と同じ構成及び機能を有する。ただし、ASW33・34が出力するデータ信号は、図4に示すように、画像表示を行わないダミー画素35…・36…(図中、DUMY)に供給される。
【0080】
上記ソースドライバ30では、シフトレジスタSR−1にスタートパルスHSPが供給され、シフトレジスタSR−1から後段のシフトレジスタSR0〜SR2n+2に、順次セット信号が供給される。また、シフトレジスタSR−1・SR2n+1は、クロック信号HCKに同期し、シフトレジスタSR0・SR2n+2は、クロック信号HCKBに同期する。従って、スタートパルスHSPが供給されると、クロック信号HCK・CHKBに同期して、シフトレジスタSR−1・SR0から、上記ソースドライバ20(図1)を用いて説明したように、順次サンプリングパルスが生成される。
【0081】
ここで、シフトレジスタSR−1・SR0から出力されたシフトパルスは、それぞれ論理回路31にて処理されることにより、サンプリングパルスSL0(最初のサンプリング信号)を生成する。また、シフトレジスタSR2n+1・SR2n+2から出力されたシフトパルスは、それぞれ論理回路32にて処理されることにより、サンプリングパルスSLn+1(最後のサンプリング信号)を生成する。上記ASW33・34は、サンプリングパルスSL0・SLn+1に基づいて、ビデオデータライン(図4中、VIDEO)からデータ信号をサンプリングする。そして、上記ASW33・34にてサンプリングされたデータ信号は、図4に示すように、画像表示を行わないダミー画素35…・36…に供給される。
【0082】
これにより、サンプリングパルスSL1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間、サンプリングパルスSL0に重なった状態となる。また、サンプリングパルスSLnは、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間、サンプリングパルスSLn+1に重なった状態となる。それゆえ、データ信号のサンプリング時の負荷が、サンプリングパルスSL1及びサンプリングパルスSLnを用いた場合と、サンプリングパルスSL2〜SLn−1を用いた場合とで統一され、画素容量LCへの充電量を統一し、表示部のムラを抑制することができる。
【0083】
次に、上記液晶表示装置を構成するTFT1の構造について説明する。
【0084】
TFT1のチャネル層として、多結晶シリコンを用いることにより、画素が配置される表示部と、ゲートドライバやソースドライバ等の駆動回路部とを同一基板上に形成した駆動回路一体型の液晶表示装置を提供することができる。このように、同一基板上にて、駆動回路部と表示部とを一体的に形成することにより、製造コストの削減、モジュールの小型化を実現することが可能になる。以下では、TFT1を、多結晶シリコンを用いて形成する場合について説明するが、多結晶シリコンに限定されず、従来公知の手法にて形成されたTFT1であってもよい。
【0085】
本実施の形態のTFT1は、図7(c)に示すように、ガラス基板2上の多結晶シリコンからなる層を活性層3とする順スタガー(トップゲート)構造である。なお、上記TFT1は、この順スタガー構造に限定されず、逆スタガー構造等の他の構造であってもよい。
【0086】
上記TFT1は、以下にて説明する製造工程により製造される。すなわち、図5(a)に示すように、絶縁性の基板としてガラス基板2を用い、該ガラス基板2の全面を覆うように非晶質シリコン薄膜3aを堆積する(図5(b))。その後、この非晶質シリコン薄膜3aに対して、図5(c)中の矢印にて示すように、エキシマレーザを照射して、多結晶シリコン薄膜3bを形成する。次に、この多結晶シリコン薄膜3bを所望の形状にパターニングして活性層3cを形成し(図5(d))、ガラス基板2上及び活性層3c上に、二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜4を形成する(図6(a))。
【0087】
更に、活性層3c上のゲート絶縁膜4上に、ゲート電極5をアルミニウム等で形成する(図6(b))。その後、ソース・ドレイン領域となる活性層3cのうちの一方を樹脂6によってマスクし、他方の活性層3c上の上記ゲート電極5をマスクとして、燐のイオン注入を行う(図6(c)中の矢印)。これにより、ゲート電極5にてマスクされた領域のみが活性層3となり、その両側には、n型領域7aが形成される(図6(c))。
【0088】
これに対し、図6(d)に示すように、一方の活性層3cにp型領域7bを形成するためには、n型領域7aを樹脂6によってマスクし、さらに、一方の活性層3上のゲート電極5をマスクとして、硼素をイオン注入する(図中、矢印)。これにより、ゲート電極5にてマスクされた領域のみが活性層3となり、その両側には、p型領域7bが形成される。
【0089】
続いて、ゲート絶縁膜4及びゲート電極5上に、二酸化シリコン又は窒化シリコン等からなる層間絶縁膜8を堆積する(図7(a))。次いで、上記n型領域7a及びp型領域7bに接続するための金属配線11(図7(c))を形成するために、コンタクトホール9を開口する(図7(b))。その後、アルミニウム等の金属配線11を形成する(図7(c))ことにより、TFT1が得られる。
【0090】
なお、上記液晶表示装置が透過型の液晶表示装置である場合には、さらに、図示しない層間絶縁膜を形成し、透明電極を形成する。また、反射型の液晶表示装置である場合には、図示しない層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜上に反射電極を形成する。
【0091】
上記工程にて、プロセス温度の最高温度は、ゲート絶縁膜形成時の600℃であるので、米国コーニング社の1737ガラス等の高耐熱性ガラスをガラス基板1として使用することができる。このように、摂氏600℃以下にて、TFT1を形成しているので、安価で、かつ、大面積のガラス基板を用いることができ、液晶表示装置の低価格化及び表示部の大面積化を図ることができる。
【0092】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。すなわち、サンプリングパルスを形成するために用いるシフトレジスタの数(あるいは、シフトパルスの数)、シフトパルスの極性やサンプリングパルスの極性等は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明の駆動装置は、以上のように、1つのシフトレジスタは、任意の1つの信号生成手段に対してのみシフト信号を出力し、上記任意の1つの信号生成手段には、対応する上記1つのシフトレジスタ、及び、該シフトレジスタに連なってなる少なくとも1つのシフトレジスタから、シフト信号が出力されるものである。
【0094】
それゆえ、電気的特性のばらつきが大きいインバータ等の遅延回路を用いることなくサンプリング信号を生成することができるので、得られるサンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。また、外部から制御信号を取り込むことなく、サンプリング信号を生成することができるので、配線が複雑化することなく、簡単な回路構成の駆動装置を提供することができるという効果を奏する。
【0095】
また、本発明の駆動装置は、上記の駆動装置において、上記信号生成手段は、論理素子であるものである。
【0096】
それゆえ、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号を論理素子にて取り扱うことにより、サンプリング信号を好適に生成することができるという効果を奏する。
【0097】
また、本発明の駆動装置の駆動方法は、以上のように、信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいて、サンプリング手段が上記データ信号のサンプリングを実行している間に、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが終了し、かつ、上記或るサンプリング信号の1つ後のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが開始される方法である。
【0098】
それゆえ、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングの期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後からのサンプリング信号に基づいて行われるサンプリング期間の一部に重なっているため、上記各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致することはないという効果を奏する。従って、上記各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはないので、データ信号の劣化を招くことがないという効果を奏する。
【0099】
また、各サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定される。これにより、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができるという効果を奏する。
【0100】
また、本発明の表示装置は、以上のように、信号線駆動装置は、上記記載の駆動装置であるものである。
【0101】
それゆえ、上記記載の駆動装置を用いることにより、パルス幅のばらつきが少ないサンプリング信号が得られ、表示装置の各画素の充電時間を一定に保つことができるという効果を奏する。また、表示装置の各画素の充電時間を十分に確保することができるので、良好な画像表示を実現することができるという効果を奏する。さらに、各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはないため、画素に良好なデータ信号を供給することができる。これにより、表示装置での画像表示を良好に保ち、画質の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0102】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号は、画像表示を行わないダミー画素に書込まれるものである。
【0103】
それゆえ、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号を画素に供給することにより、画像表示を行っているので、サンプリング時の負荷が統一されてサンプリングされたデータ信号のみが、画素に供給されることになる。その結果、表示画面のムラを抑制し、良好な画像表示を行うことが可能になるという効果を奏する。
【0104】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記画素は、上記走査線と上記信号線との交差部付近にスイッチング素子を有し、上記スイッチング素子は多結晶シリコンからなるものである。
【0105】
それゆえ、上記走査線駆動装置と、上記信号線駆動装置と、スイッチング素子とを同一の基板上に、同一のプロセスにて形成することができるという効果を奏する。これにより、製造コストを低減することができる。
【0106】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記スイッチング素子は、ガラス基板上に、600℃以下のプロセス温度にて形成されるものである。
【0107】
それゆえ、基板として安価な低融点のガラス基板を用いることができ、かつ、大面積を有するガラス基板を用いることができるので、安価で、かつ、表示面積の大きい画像表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0108】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記走査線駆動装置及び上記信号線駆動装置の少なくとも一方が、上記スイッチング素子と同一の基板上に形成されているものである。
【0109】
それゆえ、走査線駆動回路と、信号線駆動回路と、スイッチング素子とを別個の基板上に形成した後に、それらの基板を組み立てる工程が不要となり、表示装置の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図2】上記ソースドライバを備える表示装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】上記ソースドライバの動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明における他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図5】(a)〜(d)は、上記表示装置に備えられたTFTの製造工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、上記TFTの製造工程の続きを示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、上記TFTの製造工程の続きを示す断面図である。
【図8】従来の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図9】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【図10】従来の他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図11】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【図12】従来のさらに他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図13】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 薄膜トランジスタ(TFT、スイッチング素子)
2 ガラス基板(基板)
10 ゲートドライバ(走査線駆動装置)
20 ソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)
21 論理回路(信号生成手段・論理素子)
22 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
23 画素
30 ソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)
31 論理回路(信号生成手段・論理素子)
32 論理回路(信号生成手段・論理素子)
33 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
34 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
35 ダミー画素
36 ダミー画素
SR シフトレジスタ
Q シフトパルス(シフト信号)
SL サンプリングパルス(サンプリング信号)
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ信号を順次サンプリングするためのサンプリングパルスを出力する駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置に関し、より詳細には、サンプリングパルスを生成するための回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型の液晶表示装置は、OA機器、AV機器等で実用化が進んでおり、大画面や高精細な動画ディスプレイ等に使用されている。上記液晶表示装置は、基板上に走査線としてのゲートラインと、信号線としてのソースラインが縦横に形成され、上記ゲートラインとソースラインとの交差部にはTFT(薄膜トランジスタ)が形成されている。この各TFTのスイッチング動作によって各画素に電圧を印加して画素を充電し、画像表示を行うことが可能になっている。
【0003】
各画素が配置された表示部の周辺には、ゲートラインに走査信号を供給するゲートドライバと、ソースラインに映像信号等のデータ信号を供給するソースドライバとが配置されている。ゲートドライバには、上記画素に対して、ソースラインに供給されたデータ信号を書込むための走査信号を出力するシフトレジスタが備えられている。また、ソースドライバには、データ信号を書込む際のタイミングをとるために用いられるサンプリング信号を生成するために、シフトパルスを出力するシフトレジスタが備えられている。
【0004】
上記ゲートドライバ及びソースドライバに設けられたそれぞれのシフトレジスタは、タイミングを合わせて駆動を開始する。つまり、ゲートドライバは、該ゲートドライバのシフトレジスタにて選択されたゲートラインに走査信号を供給し、ソースドライバは、上記サンプリング信号に応じて、ソースラインにデータ信号を供給する。これにより、選択されたゲートラインに接続されたTFTがオンとなり、上記TFTを介して各画素に電圧が順次印加される。
【0005】
上記のような液晶表示装置にて、ソースドライバが出力するサンプリング信号(以下、サンプリングパルスと記載する)は、以下に示す回路を有するソースドライバによって生成される。
【0006】
すなわち、例えば、図8に示すように、ソースドライバ50は、p本(pは自然数)のソースラインSq(1≦q≦p)と、各ソースラインSqに接続されるシフトレジスタSR1〜SRp(SRq)と、サンプリングパルスを生成する論理回路51…と、サンプリング用アナログスイッチ(以下、ASWと記載する)52…とを有している。
【0007】
各シフトレジスタSRq(1≦q≦p)は、外部集積回路から供給されるクロック信号HCK・HCKBに同期して動作する。論理回路51…は、NAND回路及びNOT回路からなり、これらの回路にてシフトレジスタSRqから出力されたシフトパルスを処理し、サンプリングパルスとして生成する。アナログスイッチASW52…は、論理回路51…から出力されるサンプリングパルスに応じてオン/オフが制御される。すなわち、ASW52は、入力されたサンプリングパルスに応じて、ASW52のもう一つの入力端子に接続されたビデオデータライン(図8中、VIDEO)によって外部から供給されたデータ信号が、ASW52の出力端子に接続されている各列のソースラインに出力される。
【0008】
上記の構成のソースドライバ50は、次のようにサンプリングパルスSLpを生成する。すなわち、図9に示すスタートパルスHSPが、シフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1は、対応する論理回路51にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、論理回路51にシフトパルスを出力する。シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、対応する論理回路51のNAND回路に入力され、NOT回路を経て処理される。論理回路51では、シフトレジスタSR1・SR2から出力された双方のシフトパルスがハイ(H)である時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSL1(図9中、SLqを参照)が生成され、該サンプリングパルスSL1はASW52に入力される。
【0009】
上記の動作をシフトレジスタSR3以降のシフトレジスタSRqに対しても同様に行うことにより、各段のシフトレジスタSRqから論理回路51を経て、順次サンプリングパルスSLqが生成される。
【0010】
上記のようにして、シフトレジスタSRq・SRq+1から論理回路51を経て生成される各サンプリングパルスSLq(以下、シフトレジスタSRqから生成されるサンプリングパルスSLqと記載する)は、図9に示すタイミングチャートで表されるタイミングにて立ち上がり/立ち下がりを行って、データ信号をサンプリングする。つまり、図9に示すように、サンプリングパルスSLqが立ち下がると、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1が立ち上がる。また、シフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1が立ち下がると、その次の段のシフトレジスタSRq+2から生成されるサンプリングパルスSLq+2が立ち上がる。
【0011】
このように、図8に示すソースドライバ50では、先に生成されるサンプリングパルスが立ち下がったタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がったタイミングとが一致している(図9中、点線)。言い換えれば、ソースドライバ50では、図9に示すように、サンプリングパルスのパルス幅に相当する時間をずらしたタイミングにて、各シフトレジスタからサンプリングパルスが順次生成される。
【0012】
しかしながら、クロック信号HCK・HCKBを供給する外部集積回路や、シフトレジスタ、論理回路51等の電気的特性のばらつきによって、先に生成されるサンプリングパルスが立ち下がったタイミングにて、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がらないことがある。つまり、前段のシフトレジスタから生成されるサンプリングパルスの立ち下がりの最中や、該サンプリングパルスが立ち下がる直前に、後に生成されるサンプリングパルスが立ち上がってしまうことがある。
【0013】
このように、各シフトレジスタから生成されるサンプリングパルスの立ち下がり/立ち上がりの切り換えが好適に行われない場合、ビデオデータラインからアナログスイッチASW52に供給されるデータ信号が大きく変動し、データ信号を劣化させる。それゆえ、ソースラインには、電位の揺れにより劣化したデータ信号が書込まれ、表示される画像の画質が劣化する。
【0014】
これに対し、図10に示すソースドライバ60を用いることにより、上記サンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、立ち上がりのタイミングとを敢えて重ならないようにし、データ信号の劣化を防止することができる。ソースドライバ60の基本的な回路構成は、ソースドライバ50と同様であるが、上記したソースドライバ50に備えられた論理回路51…に代えて、論理回路61…を備えている。論理回路61…は、NAND回路と、インバータからなる遅延回路64と、NOR回路とを有している。
【0015】
上記の構成のソースドライバ60は、スタートパルスHSP(図11)が、シフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1は対応する論理回路61にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路61にシフトパルスを出力する。シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、論理回路61のNAND回路に入力され、信号Q1(図11中、Qq参照)を生成する。そして、この信号Q1と、信号Q1が遅延回路を経ることによって得られる信号Q1’(図11中、Qq’参照)とを、NOR回路に入力してサンプリングパルスSL1を生成する。生成されたサンプリングパルスSL1は、ASW52に供給される。
【0016】
上記シフトレジスタSRq・SRq+1から論理回路61のNAND回路に入力されて生成される信号Qqは、図11に示すように、シフトレジスタSRq・SRq+1から出力された双方のシフトパルスがハイである時間がロー(L)となる。また、信号Qqが遅延回路を経ることによって生成される信号Qq’は、信号Qqに比べて遅延時間t1だけ遅延している。従って、信号Qqと信号Qq’とが入力されるNOR回路では、図11に示すように、信号Qq及び信号Qq’がともにローである時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSLqが生成される。
【0017】
同様に、後段のシフトレジスタSRq+1・SRq+2から論理回路61のNAND回路に入力されて生成される信号Qq+1と、信号Qq+1が遅延回路を経ることによって生成される信号Qq+1’とを、NOR回路に入力することにより、サンプリングパルスSLqと同じパルス幅を有するサンプリングパルスSLq+1が生成される。
【0018】
従って、図11に示すように、シフトレジスタSRnから生成されるサンプリングパルスSLqの立ち下がりと、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1の立ち上がりとの間には、上記遅延時間t1に相当する間隔が設けられることになる。これにより、先に生成されるサンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスの立ち上がりのタイミングとが重なることはないので、上記したソースドライバ50(図8)にて問題となっていた電位の揺れを防止し、データ信号の劣化を抑制することができる。
【0019】
また、図12に示すソースドライバ70を用いることによっても、上記ソースドライバ60と同様、先に生成されるサンプリングパルスの立ち下がりのタイミングと、後に生成されるサンプリングパルスの立ち上がりのタイミングとを、敢えて重ならないようにし、データ信号の劣化を防止することができる。ソースドライバ70の基本的な回路構成は、ソースドライバ50と同様であるが、上記したソースドライバ50に備えられた論理回路51…に代えて、論理回路71…を備えている。論理回路71…は、NAND回路と、NOR回路とを有している。このNOR回路には、所定の周期を有する外部からの信号PWC(図12及び図13)が入力される。
【0020】
上記の構成のソースドライバ70では、スタートパルスがシフトレジスタSR1に供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR1が対応する論理回路71にシフトパルスを出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路71にシフトパルスを出力する。
【0021】
シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスは、論理回路71のNAND回路に入力され、シフトレジスタSR1・SR2から出力された双方の信号がハイである時間がローとなる。NAND回路を経た信号は、NOR回路に入力される。該NOR回路には、外部から供給される信号PWCが入力されている。従って、NOR回路では、図13に示すように、NAND回路を経た信号と、信号PWCとがともにローである時間に相当するパルス幅のサンプリングパルスSL1(図13中、SLq参照)が生成される。
【0022】
同様に、後段のシフトレジスタSRq+1・SRq+2から論理回路71のNAND回路に入力されて生成される信号と、信号PWCとを、NOR回路に入力することにより、サンプリングパルスSLqと同じパルス幅を有するサンプリングパルスSLq+1が生成される。
【0023】
それゆえ、図13に示すように、シフトレジスタSRqから生成されるサンプリングパルスSLqの立ち下がりと、次段のシフトレジスタSRq+1から生成されるサンプリングパルスSLq+1の立ち上がりとの間には、信号PWCの半周期にあたる時間t2に相当する間隔が設けられることになる。これにより、上記したソースドライバ50(図8)にて問題となっていたデータ信号の劣化を抑制することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のソースドライバ60(図10)では、遅延時間t1のばらつきに応じて、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じるという問題を有している。すなわち、遅延時間t1は、インバータからなる遅延回路によって生じるが、インバータの電気的特性等のデバイスパラメータのばらつきによって、遅延時間t1にもばらつきが生じる。特に、インバータはデバイスパラメータのばらつきが大きいため、ソースドライバ回路60の動作を高速にて行った場合には、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じる。
【0025】
また、上記従来のソースドライバ70(図12)を用いた場合には、外部からの信号PWCを入力する必要があるため、配線が複雑となってしまう。さらに、ソースドライバ70の動作を高速にて行った場合には、上記論理回路71のNAND回路から出力される信号と、外部からの信号PWCとのタイミングの制御が困難となり、サンプリングパルスのパルス幅にばらつきが生じる。
【0026】
さらに、上記ソースドライバ60・70では、各サンプリングパルスの間に、遅延時間t1や時間t2を設けているために、上記ソースドライバ50(図8)に比べて、サンプリングパルスのパルス幅が小さくなっている。パルス幅は、画素を充電する時間に相当するため、ソースドライバ50を用いた場合に比較して、画素を充電する時間が短くなってしまうという問題もある。
【0027】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シフトレジスタから出力されたシフトパルスに基づいて生成されるサンプリングパルスの立ち下がり/立ち上がりのタイミングが、他のサンプリングパルスの立ち上がり/立ち下がりのタイミングと一致することがなく、また、サンプリングパルスのパルス幅を大きくすることにより、データ信号のサンプリング時間を十分に確保し得る駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の駆動装置は、上記課題を解決するために、シフト信号を順次出力するために連なってなる複数のシフトレジスタと、上記シフトレジスタから出力されたシフト信号を基に、データ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を生成する複数の信号生成手段とを備えた駆動装置において、1つのシフトレジスタは、任意の1つの信号生成手段に対してのみシフト信号を出力し、上記任意の1つの信号生成手段には、対応する上記1つのシフトレジスタ、及び、該シフトレジスタに連なってなる少なくとも1つのシフトレジスタから、シフト信号が出力されることを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号に基づいてサンプリング信号が生成されている。それゆえ、電気的特性のばらつきが大きいインバータ等の遅延回路等を用いていることなくサンプリング信号を生成することができるので、得られるサンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができる。
【0030】
また、外部から制御信号を取り込むことなく、サンプリング信号を生成することができるので、配線が複雑化することなく、簡単な回路構成の駆動装置を提供することができる。
【0031】
また、本発明の駆動装置は、上記の駆動装置において、上記信号生成手段は、論理素子であることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号を論理素子にて取り扱うことにより、サンプリング信号を好適に生成することができる。
【0033】
また、本発明の駆動装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、複数のシフトレジスタから順次発生するシフト信号に基づいて、複数の信号生成手段がデータ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を順に生成し、上記サンプリング信号に応じて、サンプリング手段がデータ信号をサンプリングする駆動装置の駆動方法において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいて、上記サンプリング手段が上記データ信号のサンプリングを実行している間に、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが終了し、かつ、上記或るサンプリング信号の1つ後のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが開始されることを特徴としている。
【0034】
上記の方法によれば、上記或るサンプリング信号に基づいて、サンプリング手段によるサンプリングが開始されるタイミング及び終了するタイミングに、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいてサンプリングが終了するタイミング、及び、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいてサンプリングが開始されるタイミングが一致することを防止することができる。言い換えれば、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングの期間(以下、サンプリング信号のサンプリング期間と記載する)の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後のサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっているため、上記各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致することはない。
【0035】
それゆえ、上記各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはなく、従って、データ信号の劣化を招くことがない。
【0036】
また、上記したように、上記或るサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後のサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっている。そのため、図10及び図12に示すような従来のソースドライバを用いた場合に比べ、本発明では、各サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定されることになる。従って、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができる。
【0037】
また、本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、複数の走査線と複数の信号線とが互いに直交して配置され、上記走査線と信号線とによって取り囲まれた領域に画像表示を行う画素を有し、走査線駆動装置によって上記走査線に供給される走査信号により、上記画素へのデータ信号の書込みが制御されるとともに、信号線駆動装置によってサンプリングされた上記データ信号が、上記信号線を介して上記画素に書込まれる表示装置において、上記信号線駆動装置は、上記記載の駆動装置であることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、上記記載の駆動装置を信号線駆動装置として備えているので、サンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができる。サンプリング信号のパルス幅は、データ信号が画素に書込まれ、画素が充電される時間に相当する。そのため、パルス幅のばらつきが少ないサンプリング信号が得られることにより、表示装置の各画素の充電時間を一定に保つことができる。これにより、表示される画像の画質を向上することができる。
【0039】
また、上記記載の駆動装置では、サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定されている。従って、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができる。これにより、表示装置の各画素の充電時間を十分に確保することができ、良好な画像表示を実現することができる。
【0040】
また、上記駆動装置は、上記したように、各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致しないように、各サンプリング信号を生成している。そのため、各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはない。それゆえ、データ信号が劣化することがないので、画素に良好なデータ信号を供給することができる。これにより、表示装置での画像表示を良好に保ち、画質の向上を図ることができる。
【0041】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号は、画像表示を行わないダミー画素に書込まれることを特徴としている。
【0042】
上記の構成によれば、最初並びに最後のサンプリング信号は、画像表示を行うための画素に、データ信号を供給するために用いるのではなく、上記最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいたサンプリングが行われる際の負荷を統一するために用いることができる。
【0043】
つまり、上記或るサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後からのサンプリング信号のサンプリング期間の一部に重なっている。これに対し、最初のサンプリング信号のサンプリング期間の一部は、最初のサンプリング信号の1つ後に生成されるサンプリング信号のサンプリング期間にのみ、重なっている。また、最後のサンプリング信号のサンプリングの期間は、最後のサンプリング信号の1つ前に生成されるサンプリング信号のサンプリング期間にのみ、重なっている。それゆえ、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングにて生じる負荷は、上記最初並びに最後のサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングにて生じる負荷とは異なっている。
【0044】
そのため、本発明では、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号をダミー画素に供給し、上記或るサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号を画素に供給して画像表示を行っている。これにより、サンプリング時の負荷が統一されてサンプリングされたデータ信号のみが、画素に供給されることになる。それゆえ、表示画面のムラを抑制し、良好な画像表示を行うことが可能になる。
【0045】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記画素は、上記走査線と上記信号線との交差部付近にスイッチング素子を有し、上記スイッチング素子は多結晶シリコンからなることを特徴している。
【0046】
上記の構成によれば、上記走査線駆動回路と、上記信号線駆動回路と、スイッチング素子とを同一の基板上に、同一のプロセスにて形成することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
【0047】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記スイッチング素子は、ガラス基板上に、600℃以下のプロセス温度にて形成されることを特徴としている。
【0048】
上記の構成によれば、基板として安価な低融点のガラス基板を用いることができ、かつ、大面積を有するガラス基板を用いることができる。そのため、安価で、かつ、表示面積の大きい画像表示装置を提供することができる。
【0049】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記走査線駆動装置及び上記信号線駆動装置の少なくとも一方が、上記スイッチング素子と同一の基板上に形成されていることを特徴としている。
【0050】
上記の構成によれば、走査線駆動装置と、信号線駆動装置と、スイッチング素子とを別個の基板上に形成した後に、それらの基板を組み立てる工程が不要となる。従って、表示装置の信頼性を向上するとともに、製造工程を簡略化して製造コストを低減することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0052】
本実施の形態のアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、図2に示すように、後述するガラス基板(基板)上に、表示部と、表示部の周囲にゲートドライバ(走査線駆動装置)10とソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)20とを有している。
【0053】
表示部には、上記ゲートドライバ10に接続されたゲートラインG1〜Gm(Gi)と、上記ソースドライバ20に接続されたソースラインS1〜Sn(Sj)とが格子状に配置されている。上記ゲートライン(走査線)Gi(1≦i≦m、mは自然数)とソースライン(信号線)Sj(1≦j≦n、nは自然数)との交差部には、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(以下、TFTと記載する)1…が設けられている。各TFT1には、図2に示すように、液晶駆動用の画素容量LCを形成するための画素電極及び電荷保持用の補助容量CSの一方の電極が接続されている。画素容量LCを形成するために、上記画素電極と対をなす電極は、上記ガラス基板に対向するように配置された図示しない他の基板の全面に形成されている共通電極である。このように、画素電極と共通電極との間にて形成される画素容量LCが、上記表示部にマトリクス状に配置される画素23…(図1)となる。
【0054】
上記ゲートドライバ10は、図示しないゲートドライバ10用のシフトレジスタGSR1〜GSRm(GSRi)を有している。1段目のシフトレジスタGSR1から、後段のシフトレジスタへと順次、ソースラインSjに供給されたデータ信号を書込むための走査信号が出力される。この走査信号は、さらに、各段のシフトレジスタGSRi(1≦i≦m)に接続されたゲートラインGiに供給される。また、シフトレジスタGSRiには、図2に示すように、外部集積回路からクロック信号VCK・VCKBのいずれかが入力され、1段目のシフトレジスタGSR1には、さらにスタートパルスVCPが入力される。なお、クロック信号VCKと、クロック信号VCKBとは、互いに逆の位相を有する。
【0055】
また、上記ソースドライバ20は、図1に示すように、ソースドライバ20用のシフトレジスタSR1〜SR2n(SRk又はSRk+1)と、論理回路(信号生成手段・論理素子)21…と、サンプリング用のアナログスイッチ(以下、ASWと記載する)22…とを有している。
【0056】
シフトレジスタSR1〜SR2nは、D型フリップフロップ(D−FF)を多段接続したものである。シフトレジスタSR1〜SR2nでは、1段目のシフトレジスタSR1から順次シフトパルス(シフト信号)が出力される。上記シフトレジスタSR1〜SR2nは、上記ソースラインS1〜Snに接続されており、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1(kは奇数、1≦k≦2n−1)が、論理回路21及びASW22を介して、1つのソースラインSj(k=2j−1)に接続している。
【0057】
上記シフトレジスタSRkの入力端子には、図2に示すように、外部集積回路からクロック信号HCKが入力され、シフトレジスタSRk+1の入力端子には、クロック信号HCKBが入力される。なお、クロック信号HCKと、クロック信号HCKBとは、互いに逆の位相を有する。また、1段目のシフトレジスタSR1には、スタートパルスHSPが入力され、このスタートパルスHSPは、シフトレジスタSR1を経て、2段目以降のシフトレジスタSR1〜SRnにセット信号として出力される。さらに、シフトレジスタSRk・SRk+1の出力端子は、同一の論理回路21に接続されている。さらに、シフトレジスタSRk・SRk+1は、それぞれ1つの論理回路21にのみ接続されている。
【0058】
論理回路21は、図1に示すように、OR回路(論理素子)であり、シフトレジスタSRk・SRk+1から出力された2つのシフトパルスを処理してサンプリングパルス(サンプリング信号)を生成する。この論理回路21には、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1から出力されたシフトパルスが入力される。つまり、1つの論理回路21に設けられた2の入力端子は、それぞれ、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1の出力端子に接続されている。また、論理回路21の出力端子は、対応するASW22に接続されている。従って、論理回路21…は、シフトレジスタSRk・SRk+1から出力されたシフトパルスに基づいて、順にサンプリング信号を生成する。
【0059】
ASW22は、論理回路21にて生成されたサンプリングパルスに応答して、オン/オフが制御される。すなわち、サンプリングパルスが、図1に示すビデオデータライン(図中、VIDEO)から映像信号等のデータ信号をサンプリングすると、ASW22はオンとなり、対応するソースラインに上記データ信号を転送する。従って、ASW22の入力端子は、論理回路21の出力端子とビデオデータラインとに接続され、ASW22の出力端子は、対応するソースラインSjに接続されている。
【0060】
上記ゲートドライバ10のシフトレジスタGSRiと、上記ソースドライバ20のシフトレジスタSRk・SRk+1とは、タイミングを合わせて駆動を開始する。これにより、ソースドライバ20のシフトレジスタSRk・SRk+1からシフトパルスが出力され、このシフトパルスに基づいて、対応する論理回路21は、サンプリングパルスを生成する。次いで、このサンプリングパルスが、ビデオデータライン(図1)からデータ信号をサンプリングし、対応するASW22からソースラインSjにデータ信号が供給される。また、ゲートラインGiの選択によってオンとなったTFT1を介して電圧が印加され、図1に示す画素23を構成する画素容量LC及び補助容量SC(図2)が充電される。
【0061】
次に、上記の構成のソースドライバ20にて、シフトレジスタSRk・SRk+1からサンプリングパルスSLjを生成する方法について説明する。なお、以下では、k=1(すなわち、j=1)の場合について、図3を参照して説明する。図3に示すスタートパルスHSPが、シフトレジスタSR1(図1)に供給されると、クロック信号HCK(図3)に同期して、シフトレジスタSR1は対応する論理回路21にシフトパルスQ1(図3中、Qk)を出力する。また、シフトレジスタSR1は、後段のシフトレジスタSR2に対してセット信号を出力する。これにより、シフトレジスタSR2は、クロック信号HCKとは逆相のクロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路21(図1)にシフトパルスQ2(図3中、Qk+1)を出力するとともに、セット信号を後段のシフトレジスタSR3に出力する。
【0062】
シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスQ1・Q2は、対応する論理回路21であるOR回路に入力されて処理される。このOR回路では、シフトレジスタSR1・SR2から出力されたシフトパルスQ1・Q2のうち、いずれかがハイ(H)である時間に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSL1(図3中、SLj)が生成される。生成されたサンプリングパルスSL1は、対応するASW22(図1)に入力される。これにより、ASW22は、サンプリングパルスSL1に応じて、ビデオデータラインから供給されるデータ信号をサンプリングし、ソースラインS1に転送して、図1に示す画素23に供給する(図2に示す画素容量LC及び補助容量SCを充電する)。
【0063】
上記と同様の動作が、シフトレジスタSR3〜SRnにおいても行われる。すなわち、シフトレジスタSR2からセット信号がシフトレジスタSR3に入力されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSR3は対応する論理回路21にシフトパルスQ3(図3中、Qk+2)を出力する。また、シフトレジスタSR3は、後段のシフトレジスタSR4に対してセット信号を出力する。これによって、シフトレジスタSR4は、クロック信号HCKBに同期して、対応する論理回路21にシフトパルスQ4(図3中、Qk+3)を出力するとともに、セット信号をシフトレジスタSR5に出力する。
【0064】
シフトレジスタSR3・SR4から出力されたシフトパルスQ3・Q4は、上記シフトパルスQ1・Q2と同様に、対応する論理回路21にて処理され、サンプリングパルスSL2(図3中、SLj+1)として、対応するASW22に入力される。そして、ASW22は、サンプリングパルスSL2に応じて、ビデオデータラインから供給されるデータ信号をサンプリングするとともに、ソースラインS2に転送して、画素容量LC及び補助容量SCを充電する。
【0065】
このように、シフトレジスタSRk・SRk+1によって、サンプリングパルスSLjが生成され(kは奇数、1≦k≦2n−1、k=2j−1)、ASW22は、このサンプリングパルスSLjに応じて、ソースラインSjにデータ信号を供給する。これにより、図1に示す画素23を構成する画素容量LC及び補助容量SC(図2)を充電する。
【0066】
従って、上記ソースドライバ20にて、各シフトレジスタSRk・SRk+1から出力されるシフトパルスのパルス幅を、クロック信号HCK・HCKBの1周期に相当するように設定した場合、図3に示されるようなタイミングチャートにて、サンプリングパルスSLjが得られる。つまり、シフトレジスタSRkに、スタートパルスHSP(kが1である場合)又はセット信号(kが1以外の奇数である場合)が供給されると、クロック信号HCKに同期して、シフトレジスタSRkから、シフトパルスQkがクロック信号HCKの1周期に相当するパルス幅にて出力される。
【0067】
続いて、シフトレジスタSRkからシフトレジスタSRk+1にセット信号が供給されると、クロック信号HCKBに同期して、シフトレジスタSRk+1が上記シフトパルスQkと同じパルス幅にてシフトパルスQk+1を出力する。このとき出力されるシフトパルスQk+1は、図3に示すように、上記シフトパルスQkの立ち上がりから、クロック信号HCK又はHCKB(以下、クロック信号と記載)の半周期分シフトして立ち上がる。
【0068】
これらのシフトパルスQk・Qk+1が、対応するOR回路にて構成される論理回路22に入力されると、図3に示すように、シフトパルスQk・Qk+1の少なくとも一方がハイである期間をパルス幅として有するサンプリングパルスSLjが得られる。つまり、サンプリングパルスSLjは、クロック信号の1半周期半に相当するパルス幅を有している。なお、上記パルス幅とは、サンプリングパルスSLjがサンプリングを開始して終了するまでの期間に相当する。
【0069】
以降同様に、シフトレジスタSRk+2から出力されるシフトパルスQk+2は、上記シフトパルスQk+1の立ち上がりから、クロック信号の半周期分シフトして立ち上がる。また、シフトレジスタSRk+3から出力されるシフトパルスQk+3は、シフトパルスQk+2の立ち上がりから、クロック信号の半周期分シフトして立ち上がる。シフトパルスQk+2・Qk+3からは、クロック信号の1周期半に相当するパルス幅を有するサンプリングパルスSLj+1が生成される。
【0070】
上記のようにして生成されたサンプリングパルスSLj+1は、図3に示すように、上記サンプリングパルスSLjの立ち上がり(サンプリングの開始)から、クロック信号の1周期分シフトして立ち上がる。サンプリングパルスSLj・SLj+1は、それぞれクロック信号の1周期半に相当するパルス幅を有しているので、サンプリングパルスSLjは、サンプリングパルスSLj+1が立ち上がった後に立ち下がる(サンプリングの終了)。つまり、サンプリングパルスSLj・SLj+1は、クロック信号の半周期分に相当する期間が重なることになる。
【0071】
また、サンプリングパルスSLj+1の立ち下がりは、サンプリングパルスSLj+2が立ち上がった後に行われ、サンプリングパルスSLj+1・SLj+2は、クロック信号の半周期分に相当する期間が重なることになる。従って、図3に示すように、サンプリングパルスSLj+1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間と、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間とが、それぞれ、サンプリングパルスSLj・SLj+2に重なった状態となる。
【0072】
このように、上記ソースドライバ20を用いた場合、サンプリングパルスSLjの立ち下がりのタイミングと、サンプリングパルスSLj+1の立ち上がりのタイミングとが一致することはない。同様に、サンプリングパルスSLj+1の立ち下がりのタイミングと、サンプリングパルスSLj+2の立ち上がりのタイミングとが一致することはない。それゆえ、各サンプリングパルスに基づいて、ASW22がサンプリングするデータ信号は、電位の揺れによって劣化することなく、各ソースラインSj・Sj+1に供給される。その結果、画素容量LCの充電が良好に行われ、表示画像の画質を向上することができる。
【0073】
また、ソースドライバ20では、サンプリングパルスSLjを生成するために、2つのシフトレジスタSRk・SRk+1を設けている。そのため、電気的特性等のデバイスパラメータのばらつきが生じやすいインバータ等の遅延回路を用いた場合に比べ、生成されるサンプリングパルスSLjのパルス幅のばらつきが少ない。
【0074】
さらに、サンプリングパルスの立ち上がりのタイミングと立ち下がりのタイミングとの一致を避けるために、任意のサンプリングパルスがハイであるときに、次のサンプリングパルスを立ち上げてハイ状態とし、その後、任意のサンプリングパルスを立ち下げてロー状態にしている。そのため、前記した従来のソースドライバ60・70(図10、図12)を用いた場合のように、サンプリングパルスのパルス幅が小さくなることはない。パルス幅は、サンプリングパルスがデータ信号をサンプリングし、該データ信号を画素に供給する時間に相当する。そのため、本実施の形態にて生成されるサンプリングパルスを用いることにより、画素容量LCへの充電時間を十分に確保することができる。これにより、表示画像の画質を向上することができる。
【0075】
ところで、シフトレジスタSR1・SR2から得られるサンプリングパルスSL1は、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間のみ、サンプリングパルスSLj+1に重なった状態となる。また、シフトレジスタSR2n−1・SR2nから得られるサンプリングパルスSLnは、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間のみ、サンプリングパルスSLn−1に重なった状態となる。これに対し、シフトレジスタSR3〜SR2n−2にて得られるサンプリングパルスSL2〜SLn−1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間と、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間との双方の期間が、他のサンプリングパルスのサンプリング期間に重なった状態となる。
【0076】
それゆえ、サンプリングパルスSL1及びサンプリングパルスSLnを用いて、対応するASW22にて、データ信号をサンプリングする際の負荷と、サンプリングパルスSL2〜SLn−1を用いて、対応するASW22にて、データ信号をサンプリングする際の負荷とは、互いに異なったものとなる。
【0077】
そこで、上記の負荷を統一するために、図4に示すように、ソースドライバ30を用いる。ソースドライバ30は、上記ソースドライバ20の構成に加えて、さらに以下に示す構成を有している。すなわち、シフトレジスタSR1・SR2に接続されるそれぞれの論理回路21がサンプリングパルスSL1を生成する前に、サンプリングパルスを生成する論理回路31を設けている。また、シフトレジスタSR2n−1・SR2nに接続されるそれぞれの論理回路21がサンプリングパルスSLnを生成した後に、サンプリングパルスを生成する論理回路32を設けている。
【0078】
さらに、この論理回路31・32のそれぞれに、シフトパルスを供給するシフトレジスタSR−1・SR0及びSR2n+1・SR2n+2を設け、上記論理回路31・32にて生成されたサンプリングパルスが供給されるASW33・34を設けている。
【0079】
なお、上記シフトレジスタSR−1・SR0及びSR2n+1・SR2n+2、論理回路31・32、ASW33・34は、上記したシフトレジスタSRk・SRk+1、論理回路21、ASW22と同じ構成及び機能を有する。ただし、ASW33・34が出力するデータ信号は、図4に示すように、画像表示を行わないダミー画素35…・36…(図中、DUMY)に供給される。
【0080】
上記ソースドライバ30では、シフトレジスタSR−1にスタートパルスHSPが供給され、シフトレジスタSR−1から後段のシフトレジスタSR0〜SR2n+2に、順次セット信号が供給される。また、シフトレジスタSR−1・SR2n+1は、クロック信号HCKに同期し、シフトレジスタSR0・SR2n+2は、クロック信号HCKBに同期する。従って、スタートパルスHSPが供給されると、クロック信号HCK・CHKBに同期して、シフトレジスタSR−1・SR0から、上記ソースドライバ20(図1)を用いて説明したように、順次サンプリングパルスが生成される。
【0081】
ここで、シフトレジスタSR−1・SR0から出力されたシフトパルスは、それぞれ論理回路31にて処理されることにより、サンプリングパルスSL0(最初のサンプリング信号)を生成する。また、シフトレジスタSR2n+1・SR2n+2から出力されたシフトパルスは、それぞれ論理回路32にて処理されることにより、サンプリングパルスSLn+1(最後のサンプリング信号)を生成する。上記ASW33・34は、サンプリングパルスSL0・SLn+1に基づいて、ビデオデータライン(図4中、VIDEO)からデータ信号をサンプリングする。そして、上記ASW33・34にてサンプリングされたデータ信号は、図4に示すように、画像表示を行わないダミー画素35…・36…に供給される。
【0082】
これにより、サンプリングパルスSL1は、立ち上がった直後のクロック信号の半周期分に相当する期間、サンプリングパルスSL0に重なった状態となる。また、サンプリングパルスSLnは、立ち下がる直前のクロック信号の半周期分に相当する期間、サンプリングパルスSLn+1に重なった状態となる。それゆえ、データ信号のサンプリング時の負荷が、サンプリングパルスSL1及びサンプリングパルスSLnを用いた場合と、サンプリングパルスSL2〜SLn−1を用いた場合とで統一され、画素容量LCへの充電量を統一し、表示部のムラを抑制することができる。
【0083】
次に、上記液晶表示装置を構成するTFT1の構造について説明する。
【0084】
TFT1のチャネル層として、多結晶シリコンを用いることにより、画素が配置される表示部と、ゲートドライバやソースドライバ等の駆動回路部とを同一基板上に形成した駆動回路一体型の液晶表示装置を提供することができる。このように、同一基板上にて、駆動回路部と表示部とを一体的に形成することにより、製造コストの削減、モジュールの小型化を実現することが可能になる。以下では、TFT1を、多結晶シリコンを用いて形成する場合について説明するが、多結晶シリコンに限定されず、従来公知の手法にて形成されたTFT1であってもよい。
【0085】
本実施の形態のTFT1は、図7(c)に示すように、ガラス基板2上の多結晶シリコンからなる層を活性層3とする順スタガー(トップゲート)構造である。なお、上記TFT1は、この順スタガー構造に限定されず、逆スタガー構造等の他の構造であってもよい。
【0086】
上記TFT1は、以下にて説明する製造工程により製造される。すなわち、図5(a)に示すように、絶縁性の基板としてガラス基板2を用い、該ガラス基板2の全面を覆うように非晶質シリコン薄膜3aを堆積する(図5(b))。その後、この非晶質シリコン薄膜3aに対して、図5(c)中の矢印にて示すように、エキシマレーザを照射して、多結晶シリコン薄膜3bを形成する。次に、この多結晶シリコン薄膜3bを所望の形状にパターニングして活性層3cを形成し(図5(d))、ガラス基板2上及び活性層3c上に、二酸化シリコンからなるゲート絶縁膜4を形成する(図6(a))。
【0087】
更に、活性層3c上のゲート絶縁膜4上に、ゲート電極5をアルミニウム等で形成する(図6(b))。その後、ソース・ドレイン領域となる活性層3cのうちの一方を樹脂6によってマスクし、他方の活性層3c上の上記ゲート電極5をマスクとして、燐のイオン注入を行う(図6(c)中の矢印)。これにより、ゲート電極5にてマスクされた領域のみが活性層3となり、その両側には、n型領域7aが形成される(図6(c))。
【0088】
これに対し、図6(d)に示すように、一方の活性層3cにp型領域7bを形成するためには、n型領域7aを樹脂6によってマスクし、さらに、一方の活性層3上のゲート電極5をマスクとして、硼素をイオン注入する(図中、矢印)。これにより、ゲート電極5にてマスクされた領域のみが活性層3となり、その両側には、p型領域7bが形成される。
【0089】
続いて、ゲート絶縁膜4及びゲート電極5上に、二酸化シリコン又は窒化シリコン等からなる層間絶縁膜8を堆積する(図7(a))。次いで、上記n型領域7a及びp型領域7bに接続するための金属配線11(図7(c))を形成するために、コンタクトホール9を開口する(図7(b))。その後、アルミニウム等の金属配線11を形成する(図7(c))ことにより、TFT1が得られる。
【0090】
なお、上記液晶表示装置が透過型の液晶表示装置である場合には、さらに、図示しない層間絶縁膜を形成し、透明電極を形成する。また、反射型の液晶表示装置である場合には、図示しない層間絶縁膜を形成し、該層間絶縁膜上に反射電極を形成する。
【0091】
上記工程にて、プロセス温度の最高温度は、ゲート絶縁膜形成時の600℃であるので、米国コーニング社の1737ガラス等の高耐熱性ガラスをガラス基板1として使用することができる。このように、摂氏600℃以下にて、TFT1を形成しているので、安価で、かつ、大面積のガラス基板を用いることができ、液晶表示装置の低価格化及び表示部の大面積化を図ることができる。
【0092】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。すなわち、サンプリングパルスを形成するために用いるシフトレジスタの数(あるいは、シフトパルスの数)、シフトパルスの極性やサンプリングパルスの極性等は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明の駆動装置は、以上のように、1つのシフトレジスタは、任意の1つの信号生成手段に対してのみシフト信号を出力し、上記任意の1つの信号生成手段には、対応する上記1つのシフトレジスタ、及び、該シフトレジスタに連なってなる少なくとも1つのシフトレジスタから、シフト信号が出力されるものである。
【0094】
それゆえ、電気的特性のばらつきが大きいインバータ等の遅延回路を用いることなくサンプリング信号を生成することができるので、得られるサンプリング信号のパルス幅のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。また、外部から制御信号を取り込むことなく、サンプリング信号を生成することができるので、配線が複雑化することなく、簡単な回路構成の駆動装置を提供することができるという効果を奏する。
【0095】
また、本発明の駆動装置は、上記の駆動装置において、上記信号生成手段は、論理素子であるものである。
【0096】
それゆえ、複数のシフトレジスタにて発生するシフト信号を論理素子にて取り扱うことにより、サンプリング信号を好適に生成することができるという効果を奏する。
【0097】
また、本発明の駆動装置の駆動方法は、以上のように、信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいて、サンプリング手段が上記データ信号のサンプリングを実行している間に、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが終了し、かつ、上記或るサンプリング信号の1つ後のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが開始される方法である。
【0098】
それゆえ、上記或るサンプリング信号に基づいて行われるサンプリングの期間の一部は、上記或るサンプリング信号の1つ前及び1つ後からのサンプリング信号に基づいて行われるサンプリング期間の一部に重なっているため、上記各サンプリング信号のサンプリングの開始又は終了のタイミングが、互いに一致することはないという効果を奏する。従って、上記各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはないので、データ信号の劣化を招くことがないという効果を奏する。
【0099】
また、各サンプリング信号のサンプリング期間が十分に長く設定される。これにより、上記各サンプリング信号に基づいて、上記データ信号のサンプリングを十分な時間をかけて行うことができるという効果を奏する。
【0100】
また、本発明の表示装置は、以上のように、信号線駆動装置は、上記記載の駆動装置であるものである。
【0101】
それゆえ、上記記載の駆動装置を用いることにより、パルス幅のばらつきが少ないサンプリング信号が得られ、表示装置の各画素の充電時間を一定に保つことができるという効果を奏する。また、表示装置の各画素の充電時間を十分に確保することができるので、良好な画像表示を実現することができるという効果を奏する。さらに、各サンプリング信号に基づいたサンプリングの開始時及び終了時に、データ信号の電位が大きく変動することはないため、画素に良好なデータ信号を供給することができる。これにより、表示装置での画像表示を良好に保ち、画質の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0102】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号は、画像表示を行わないダミー画素に書込まれるものである。
【0103】
それゆえ、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号を画素に供給することにより、画像表示を行っているので、サンプリング時の負荷が統一されてサンプリングされたデータ信号のみが、画素に供給されることになる。その結果、表示画面のムラを抑制し、良好な画像表示を行うことが可能になるという効果を奏する。
【0104】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記画素は、上記走査線と上記信号線との交差部付近にスイッチング素子を有し、上記スイッチング素子は多結晶シリコンからなるものである。
【0105】
それゆえ、上記走査線駆動装置と、上記信号線駆動装置と、スイッチング素子とを同一の基板上に、同一のプロセスにて形成することができるという効果を奏する。これにより、製造コストを低減することができる。
【0106】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記スイッチング素子は、ガラス基板上に、600℃以下のプロセス温度にて形成されるものである。
【0107】
それゆえ、基板として安価な低融点のガラス基板を用いることができ、かつ、大面積を有するガラス基板を用いることができるので、安価で、かつ、表示面積の大きい画像表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0108】
また、本発明の表示装置は、上記の表示装置において、上記走査線駆動装置及び上記信号線駆動装置の少なくとも一方が、上記スイッチング素子と同一の基板上に形成されているものである。
【0109】
それゆえ、走査線駆動回路と、信号線駆動回路と、スイッチング素子とを別個の基板上に形成した後に、それらの基板を組み立てる工程が不要となり、表示装置の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図2】上記ソースドライバを備える表示装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】上記ソースドライバの動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明における他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図5】(a)〜(d)は、上記表示装置に備えられたTFTの製造工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、上記TFTの製造工程の続きを示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、上記TFTの製造工程の続きを示す断面図である。
【図8】従来の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図9】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【図10】従来の他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図11】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【図12】従来のさらに他の表示装置のソースドライバ周辺を示すブロック図である。
【図13】上記ソースドライバにおける動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 薄膜トランジスタ(TFT、スイッチング素子)
2 ガラス基板(基板)
10 ゲートドライバ(走査線駆動装置)
20 ソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)
21 論理回路(信号生成手段・論理素子)
22 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
23 画素
30 ソースドライバ(駆動装置・信号線駆動装置)
31 論理回路(信号生成手段・論理素子)
32 論理回路(信号生成手段・論理素子)
33 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
34 アナログスイッチ(ASW、サンプリング手段)
35 ダミー画素
36 ダミー画素
SR シフトレジスタ
Q シフトパルス(シフト信号)
SL サンプリングパルス(サンプリング信号)
Claims (8)
- シフト信号を順次出力するために連なってなる複数のシフトレジスタと、上記シフトレジスタから出力されたシフト信号を基に、データ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を生成する複数の信号生成手段とを備えた駆動装置において、
1つのシフトレジスタは、任意の1つの信号生成手段に対してのみシフト信号を出力し、
上記任意の1つの信号生成手段には、対応する上記1つのシフトレジスタ、及び、該シフトレジスタに連なってなる少なくとも1つのシフトレジスタから、シフト信号が出力されることを特徴とする駆動装置。 - 上記信号生成手段は、論理素子であることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 複数のシフトレジスタから順次発生するシフト信号に基づいて、複数の信号生成手段がデータ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を順に生成し、上記サンプリング信号に応じて、サンプリング手段がデータ信号をサンプリングする駆動装置の駆動方法において、
上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号を除く或るサンプリング信号に基づいて、上記サンプリング手段が上記データ信号のサンプリングを実行している間に、上記或るサンプリング信号の1つ前のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが終了し、かつ、上記或るサンプリング信号の1つ後のサンプリング信号に基づいて行われるデータ信号のサンプリングが開始されることを特徴とする駆動装置の駆動方法。 - 複数の走査線と複数の信号線とが互いに直交して配置され、上記走査線と信号線とによって取り囲まれた領域に画像表示を行う画素を有し、走査線駆動装置によって上記走査線に供給される走査信号により、上記画素へのデータ信号の書込みが制御されるとともに、信号線駆動装置によってサンプリングされた上記データ信号が、上記信号線を介して上記画素に書込まれる表示装置において、
上記信号線駆動装置は、請求項1又は2記載の駆動装置であることを特徴とする表示装置。 - 上記信号生成手段にて生成されるサンプリング信号のうち、最初並びに最後のサンプリング信号に基づいてサンプリングされたデータ信号は、画像表示を行わないダミー画素に書込まれることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
- 上記画素は、上記走査線と上記信号線との交差部付近にスイッチング素子を有し、上記スイッチング素子は、多結晶シリコンからなることを特徴とする請求項4又は5記載の表示装置。
- 上記スイッチング素子は、ガラス基板上に、600℃以下のプロセス温度にて形成されることを特徴とする請求項6記載の表示装置。
- 上記走査線駆動装置及び上記信号線駆動装置の少なくとも一方が、上記スイッチング素子と同一の基板上に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載の表示装置。
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| JP2002213067A JP2004054058A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | 駆動装置及び駆動方法、並びに駆動装置を備えた表示装置 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7932885B2 (en) | 2004-03-19 | 2011-04-26 | Seiko Epson Corporation | Electro-optical device and electronic apparatus with dummy data lines operated substantially simultaneously |
| CN108735163A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 用于阵列基板行驱动单元的或逻辑运算电路 |
-
2002
- 2002-07-22 JP JP2002213067A patent/JP2004054058A/ja not_active Withdrawn
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