JP2004045851A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着ベルト方式の定着装置を備えた画像形成装置において、ウォーミングアップタイムを短縮したクイックスタート化を達成し、且つ、定着ベルトの熱容量を大きくする定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写材P上に形成された未定着トナー画像を、加熱された定着ベルトと加圧部材とにより挟持して加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、定着ベルト86と未定着トナー像tとが実質的に加圧されない状態で接触する擬ニップ部Mを有し、定着ベルト86の少なくとも一部に高熱容量物質を混入した画像形成装置。
【選択図】 図2
【解決手段】転写材P上に形成された未定着トナー画像を、加熱された定着ベルトと加圧部材とにより挟持して加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、定着ベルト86と未定着トナー像tとが実質的に加圧されない状態で接触する擬ニップ部Mを有し、定着ベルト86の少なくとも一部に高熱容量物質を混入した画像形成装置。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写材上に形成された未定着トナー画像を、定着ベルトを有する定着装置によって加熱定着して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を有する複合機等の電子写真式画像形成装置に用いられている定着装置は、所定の温度に維持された定着ローラと、弾性層を有してその定着ローラに圧接する加圧ローラとによって、未定着のトナー画像が形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が、低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、幅広く採用されている。
【0003】
従来の熱ローラ定着方式の定着装置では、転写材上のトナーを加熱する際に、熱容量の大きな定着ローラを加熱する必要があるため、省電力面で不利であり、また、プリント時に定着ローラを暖めるのに時間がかかり、プリントを開始するまでの時間(ウォーミングアップタイム)が長くなってしまうという問題がある。
【0004】
これを解決するため、薄肉の中空円筒形状の芯金の外周にゴム層を形成したゴム被覆ローラを用いた場合には、ゴム被覆ローラの成型時に、薄肉の芯金が変形するおそれがある。
【0005】
近年、定着装置に熱定着フィルムを用い、熱ローラを熱定着フィルムという薄膜により低熱容量化し、温度制御されたヒータを熱定着フィルムに直接加圧接触させることで熱伝導効率を大幅に向上させ、省電力とウォーミングアップタイムを殆ど必要としないクイックスタートを図ったフィルム定着方式の定着装置や画像形成装置が提案され、最近用いられてきている。
【0006】
また、クイックスタート定着方式の他の定着装置として、透光性基体を用いて定着ローラ部材とし、内部に設けたハロゲンランプからの熱線をトナー像に照射して加熱定着する方法が、特開昭52−106741号、同57−82240号、同57−102736号、同57−102741号各公報等により開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
転写材上に形成されたトナー画像を高速定着するため、転写材を挟持する定着ローラと加圧ローラのニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするため、従来のローラ定着装置では、定着ローラ、加圧ローラの大径化が避けられず、大型化に伴う熱容量の増大などにより、ウォーミングアップタイムが大幅に長くなる等の不具合があった。
【0008】
この問題を解消するため、定着ベルトを用いて、加圧ローラにベルトを巻きかける接触領域(擬ニップ部)によって加熱時間を延長しても、定着ベルトの熱容量が限定されているため、定着ベルトとの接触時間延長の効果は限定され、外部加圧ローラからの熱供給に頼るため、転写材から加熱することになり熱効率は低い。
【0009】
特に、カラー画像形成装置の定着装置においては、4色のトナー画像を加熱定着するため、単色のトナー画像に比して熱供給量を大きくする事が必要である。
また、カラー画像形成装置において、グラフィック画像、ピクチャー画像等を行う場合には転写材上のトナー付着量が多く、加熱定着処理時に熱供給量を大きくする事が必要である。更に、カラー画像に光沢を付与させるためにも、加熱定着処理時に熱供給量を大きくする事が必要である。
【0010】
本発明は、定着ベルト方式の定着装置を備えた画像形成装置により、ウォーミングアップタイムを短縮したクイックスタート化を達成し、且つ、定着ベルトの熱容量を大きくして、高い定着性能を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の各目的は、以下の解決手段により達成される。
【0012】
転写材上に形成された未定着トナー画像を加熱された定着ベルトと加圧部材とにより挟持して加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトと未定着トナー画像とが実質的に加圧されない状態で接触する接触領域を有し、前記定着ベルトの少なくとも一部に高熱容量物質を混入したことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る定着装置及び該定着装置を搭載した画像形成装置を図面によって説明する。
【0014】
[画像形成装置の一実施形態]
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【0015】
このカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、縦列配置された複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、複数のローラを巻回する回動可能な半導電性エンドレスベルト状の中間転写体7と、給紙搬送手段、及び定着装置8とから成る。
【0016】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。
【0017】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体7上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材(以下、用紙と称す)Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置8により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0018】
両面画像形成時には、定着装置8から排出された第1面に画像形成された用紙Pは、分岐手段26により用紙排紙路から分岐され、下方の反転通紙路27A,27B,27Cを通過して、中間ローラ22Dにおいて合流する。反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙Pの第2面上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置8により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0019】
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0020】
画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、像担持体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する像担持体1Y,1M,1Cに圧接する。二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体7に圧接する。
【0021】
[定着装置の全体構成]
図2は、本発明の定着装置の一実施の形態を示す断面図である。
【0022】
ベルト定着方式の定着装置8は、圧接して回転する一対の加圧部材である支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82、外部加圧ローラ82の内方に配置された加熱源83、回転可能な加熱ローラ84、ハロゲンランプ等の加熱源85、加熱ローラ84と支持加圧ローラ81の各外周面を巻回して図示しない駆動手段により回動される加熱部材である定着ベルト86等から構成されている。
【0023】
これらの支持加圧ローラ81、外部加圧ローラ82、定着ベルト86の駆動は、図示しない駆動手段により支持加圧ローラ81もしくは外部加圧ローラ82、或いはこれらの両ローラを駆動することによって行われる。
【0024】
バネ88は図示しない支持部材を介して外部加圧ローラ82を付勢して、定着ベルト86を介して支持加圧ローラ81を押圧する。
【0025】
加熱ローラ84の外周面には温度検知素子TS1が配置され、外部加圧ローラ82の外周面には温度検知素子TS2が配置されている。温度検知素子TS1は、加熱ローラ84の表面温度を検知する。温度検知素子TS1の検出信号により、図示しない制御手段は、加熱ローラ84の表面温度を所定温度に制御する。温度検知素子TS2は、外部加圧ローラ82の表面温度を検知する。温度検知素子TS2の検出信号により、図示しない制御手段は、外部加圧ローラ82の表面温度を所定温度に制御する。
【0026】
定着ベルト86の下方には、ガイド板89が配置されている。図示しない搬送手段により定着装置8に搬送される用紙Pは、ガイド板89と、加熱源85により加熱された定着ベルト86との傾斜間隙を通過し、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とが圧接する定着ニップ部Nに送り込まれる。
【0027】
用紙P上に形成されたトナー像tは、定着ニップ部Nにおいて、定着ベルト86と外部加圧ローラ82により加熱、溶融されるとともに、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とにより圧接されて用紙Pに定着される。
【0028】
図3は支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82と定着ベルト86が圧接する定着ニップ領域の拡大断面図である。
【0029】
以下に、定着装置8の定着ニップ領域を構成する部材の一実施例を示す。
支持加圧ローラ81及び外部加圧ローラ82のゴム層は、厚さ約1〜3mm、直径約30〜60mmのシリコーンゴムにより形成される。定着ベルト86の層構成は、基体、中間層、離型層から成り、厚さ約0.3mmの積層フィルム状をなす。
【0030】
支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とは、バネ88により付勢されて、定着ニップ部Nを形成する。
【0031】
定着ニップ部Nの用紙搬送方向上流側から搬送される用紙Pは、外部加圧ローラ82の外周面に巻き付くように、定着ベルト86の図示下方から進行し、定着ニップ部Nの用紙搬送方向上流側に接触領域(以下、擬ニップ部と称す)Mを形成する。
【0032】
擬ニップ部Mにおいて、用紙Pは、加熱源83により加熱された外部加圧ローラ82と、加熱ローラ84により加熱された定着ベルト86に密接して、予備加熱される。用紙Pは、更に、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とが圧接する定着ニップ部Nにおいて、定着ベルト86と、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82との加圧によりトナー像が加熱定着される。
【0033】
[定着ベルト]
定着ベルト86は、ニッケル電鋳などの金属基体、もしくはポリイミド(PI)などの耐熱樹脂基体の上に、シリコーンゴムなどの耐熱性ゴムに高熱容量物質(金属・金属酸化物など)粒子を分散した中間層を形成し、さらにパーフルオロアルコキシ(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの離型層を外側層に設けた層構成をなす。ポリイミド(PI)などの耐熱樹脂基体を用いる場合には、この耐熱樹脂基体にも高熱容量物質を分散させてもよい。
【0034】
定着ベルト86は強度と柔軟性を両立するために150〜500μmの厚みに形成されているが、加熱ローラ84から受け取る熱量は、定着ベルト86のこの厚み、即ち熱容量による制限で、上限がある。
【0035】
定着ニップ部Nの上流側に擬ニップ部Mを形成することにより、定着ベルト86と用紙Pの接触時間を長くしても、定着ベルト86の持つ熱量の限界で、その効果は限定されたものになってしまうが、定着ベルト86の弾性層や樹脂基体に金属などの高熱容量物質を混入することで、ベルト熱容量を増大させ、擬ニップ効果をさらに高めることができる。
【0036】
混入させる高熱容量物質としては、体積比熱=比重×比熱の大きい、アルミニウムや鉄などの金属及びその合金や、酸化鉄などの金属酸化物が好適である。ゴムや樹脂基体の柔軟性や耐久性を失わせないため、混入量は体積比で概ね50%以下、粒子径は30μm以下、望ましくは10μm以下である。混入量の大きい方が効果は大きいため、熱容量増大効果とゴムや樹脂基体の柔軟性・耐久性などを考慮して適宜選択する。
【0037】
例えばポリイミドに50%体積の鉄粉を混入した場合、ポリイミドの体積比熱が1.58×106J/m3・K、鉄の体積比熱が3.56×106J/m3・Kであるので、混入後は2.57×106J/m3・Kとなり、本発明によるポリイミド(PI)層の持ちうる熱量はおよそ1.6倍となる。
【0038】
定着ベルト86は、支持加圧ローラ81もしくは外部加圧ローラ82によって駆動されており、ガイド板89等により定着領域に搬送されてきたトナー像tを保持した用紙Pと定着ベルト86を支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とにより挟んで加圧する。支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82との間で形成される定着ニップ部Nによる主加圧ニップに先立ち、支持加圧ローラ81に巻き掛けた定着ベルト86と外部加圧ローラ82の間に用紙Pが挟まれ、予熱される。定着ベルト86の持つ熱と、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とによる押圧力によって、トナー像tは用紙Pに定着される。
【0039】
トナー像tにはゴム、もしくはごく薄い離型性層を介してゴムが当接されるため、ゴムが弾性変形して用紙Pやトナー像tの凹凸に追従して、均一に接触し、光沢むらなどのない均一な定着が行われ、定着後のトナー像tは適度な光沢を持つ。また定着後には、用紙Pは安定して定着ベルト86から分離する。
【0040】
以上に説明したように、本発明により擬ニップ効果の高い、従って定着性と熱効率に優れた加熱ベルト方式の定着装置8が提供される。
【0041】
定着ベルト86の熱容量が大きいため、同じ熱を輸送するのに、より低い設定温度で済むため、定着ベルト86を含む各部材の耐久性も向上する。
【0042】
なお、上記の実施の形態では、外部加圧ローラ82に巻き掛けるだけの擬ニップ部Mについて説明したが、擬ニップ部Mにおいて、定着ベルト86の内側よりローラやパッドなどで補助加圧ニップ部を形成する構成でも、同様に効果があることは言うまでもない。
【0043】
この補助加圧ニップ部の形成は、擬ニップ部Mで生じやすい画像ずれを抑制する事に効果的である。
【0044】
図4及び図5は、定着装置8の他の実施の形態を示す断面図である。なお、これらの図面に使用されている符号について、図2と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の実施の形態と異なる点を説明する。
【0045】
図4に示す第2の実施の形態の定着装置8は、擬ニップ部Mに対向する定着ベルト86の内側に弾性を有する押圧部材であるパッド801を配置し、パッド801による押圧によって、定着ベルト86を介して外部加圧ローラ82の擬ニップ部Mを加圧するように構成したものである。
【0046】
図5に示す第3の実施の形態の定着装置8は、擬ニップ部Mに対向する定着ベルト86の内側に弾性を有する押圧部材であるローラ802を配置し、ローラ802による押圧によって、定着ベルト86を介して外部加圧ローラ82の擬ニップ部Mを加圧するように構成したものである。
【0047】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置は、以上説明した構成により以下の効果が奏せられる。
【0048】
定着ベルトと未定着トナー画像とが実質的に加圧されない状態で接触する接触領域を有し、定着ベルトの少なくとも一部に高熱容量物質を混入したことを特徴とする本発明の定着装置を備えた画像形成装置により、熱効率向上による省電力、ウォーミングアップ時間の短縮、高速定着及び高画質の定着、安定化と耐用寿命の長いメンテナンス性に優れた画像形成装置が提供される。
【0049】
特に、カラー画像形成装置の定着装置において、4色のトナー画像を加熱定着するとき、グラフィック画像、ピクチャー画像等を行うとき、カラー画像に光沢を付与させるときに、熱供給量を大きくする事に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】本発明の定着装置の一実施の形態を示す断面図。
【図3】支持加圧ローラと外部加圧ローラと定着ベルトが圧接する定着ニップ領域の拡大断面図。
【図4】第2の実施の形態の定着装置の断面図。
【図5】第3の実施の形態の定着装置の断面図。
【符号の説明】
8 定着装置
801 パッド(押圧部材)
802 ローラ(押圧部材)
81 支持加圧ローラ(加圧部材)
82 外部加圧ローラ(加圧部材)
83,85 加熱源
84 加熱ローラ
86 定着ベルト
88 バネ
89 ガイド板
M 接触領域(擬ニップ部)
N 定着ニップ部
P 用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写材上に形成された未定着トナー画像を、定着ベルトを有する定着装置によって加熱定着して画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を有する複合機等の電子写真式画像形成装置に用いられている定着装置は、所定の温度に維持された定着ローラと、弾性層を有してその定着ローラに圧接する加圧ローラとによって、未定着のトナー画像が形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が、低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、幅広く採用されている。
【0003】
従来の熱ローラ定着方式の定着装置では、転写材上のトナーを加熱する際に、熱容量の大きな定着ローラを加熱する必要があるため、省電力面で不利であり、また、プリント時に定着ローラを暖めるのに時間がかかり、プリントを開始するまでの時間(ウォーミングアップタイム)が長くなってしまうという問題がある。
【0004】
これを解決するため、薄肉の中空円筒形状の芯金の外周にゴム層を形成したゴム被覆ローラを用いた場合には、ゴム被覆ローラの成型時に、薄肉の芯金が変形するおそれがある。
【0005】
近年、定着装置に熱定着フィルムを用い、熱ローラを熱定着フィルムという薄膜により低熱容量化し、温度制御されたヒータを熱定着フィルムに直接加圧接触させることで熱伝導効率を大幅に向上させ、省電力とウォーミングアップタイムを殆ど必要としないクイックスタートを図ったフィルム定着方式の定着装置や画像形成装置が提案され、最近用いられてきている。
【0006】
また、クイックスタート定着方式の他の定着装置として、透光性基体を用いて定着ローラ部材とし、内部に設けたハロゲンランプからの熱線をトナー像に照射して加熱定着する方法が、特開昭52−106741号、同57−82240号、同57−102736号、同57−102741号各公報等により開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
転写材上に形成されたトナー画像を高速定着するため、転写材を挟持する定着ローラと加圧ローラのニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするため、従来のローラ定着装置では、定着ローラ、加圧ローラの大径化が避けられず、大型化に伴う熱容量の増大などにより、ウォーミングアップタイムが大幅に長くなる等の不具合があった。
【0008】
この問題を解消するため、定着ベルトを用いて、加圧ローラにベルトを巻きかける接触領域(擬ニップ部)によって加熱時間を延長しても、定着ベルトの熱容量が限定されているため、定着ベルトとの接触時間延長の効果は限定され、外部加圧ローラからの熱供給に頼るため、転写材から加熱することになり熱効率は低い。
【0009】
特に、カラー画像形成装置の定着装置においては、4色のトナー画像を加熱定着するため、単色のトナー画像に比して熱供給量を大きくする事が必要である。
また、カラー画像形成装置において、グラフィック画像、ピクチャー画像等を行う場合には転写材上のトナー付着量が多く、加熱定着処理時に熱供給量を大きくする事が必要である。更に、カラー画像に光沢を付与させるためにも、加熱定着処理時に熱供給量を大きくする事が必要である。
【0010】
本発明は、定着ベルト方式の定着装置を備えた画像形成装置により、ウォーミングアップタイムを短縮したクイックスタート化を達成し、且つ、定着ベルトの熱容量を大きくして、高い定着性能を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の各目的は、以下の解決手段により達成される。
【0012】
転写材上に形成された未定着トナー画像を加熱された定着ベルトと加圧部材とにより挟持して加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトと未定着トナー画像とが実質的に加圧されない状態で接触する接触領域を有し、前記定着ベルトの少なくとも一部に高熱容量物質を混入したことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る定着装置及び該定着装置を搭載した画像形成装置を図面によって説明する。
【0014】
[画像形成装置の一実施形態]
図1は、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【0015】
このカラー画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、縦列配置された複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、複数のローラを巻回する回動可能な半導電性エンドレスベルト状の中間転写体7と、給紙搬送手段、及び定着装置8とから成る。
【0016】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。
【0017】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体7上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材(以下、用紙と称す)Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置8により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0018】
両面画像形成時には、定着装置8から排出された第1面に画像形成された用紙Pは、分岐手段26により用紙排紙路から分岐され、下方の反転通紙路27A,27B,27Cを通過して、中間ローラ22Dにおいて合流する。反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙Pの第2面上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置8により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0019】
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0020】
画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、像担持体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する像担持体1Y,1M,1Cに圧接する。二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体7に圧接する。
【0021】
[定着装置の全体構成]
図2は、本発明の定着装置の一実施の形態を示す断面図である。
【0022】
ベルト定着方式の定着装置8は、圧接して回転する一対の加圧部材である支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82、外部加圧ローラ82の内方に配置された加熱源83、回転可能な加熱ローラ84、ハロゲンランプ等の加熱源85、加熱ローラ84と支持加圧ローラ81の各外周面を巻回して図示しない駆動手段により回動される加熱部材である定着ベルト86等から構成されている。
【0023】
これらの支持加圧ローラ81、外部加圧ローラ82、定着ベルト86の駆動は、図示しない駆動手段により支持加圧ローラ81もしくは外部加圧ローラ82、或いはこれらの両ローラを駆動することによって行われる。
【0024】
バネ88は図示しない支持部材を介して外部加圧ローラ82を付勢して、定着ベルト86を介して支持加圧ローラ81を押圧する。
【0025】
加熱ローラ84の外周面には温度検知素子TS1が配置され、外部加圧ローラ82の外周面には温度検知素子TS2が配置されている。温度検知素子TS1は、加熱ローラ84の表面温度を検知する。温度検知素子TS1の検出信号により、図示しない制御手段は、加熱ローラ84の表面温度を所定温度に制御する。温度検知素子TS2は、外部加圧ローラ82の表面温度を検知する。温度検知素子TS2の検出信号により、図示しない制御手段は、外部加圧ローラ82の表面温度を所定温度に制御する。
【0026】
定着ベルト86の下方には、ガイド板89が配置されている。図示しない搬送手段により定着装置8に搬送される用紙Pは、ガイド板89と、加熱源85により加熱された定着ベルト86との傾斜間隙を通過し、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とが圧接する定着ニップ部Nに送り込まれる。
【0027】
用紙P上に形成されたトナー像tは、定着ニップ部Nにおいて、定着ベルト86と外部加圧ローラ82により加熱、溶融されるとともに、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とにより圧接されて用紙Pに定着される。
【0028】
図3は支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82と定着ベルト86が圧接する定着ニップ領域の拡大断面図である。
【0029】
以下に、定着装置8の定着ニップ領域を構成する部材の一実施例を示す。
支持加圧ローラ81及び外部加圧ローラ82のゴム層は、厚さ約1〜3mm、直径約30〜60mmのシリコーンゴムにより形成される。定着ベルト86の層構成は、基体、中間層、離型層から成り、厚さ約0.3mmの積層フィルム状をなす。
【0030】
支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とは、バネ88により付勢されて、定着ニップ部Nを形成する。
【0031】
定着ニップ部Nの用紙搬送方向上流側から搬送される用紙Pは、外部加圧ローラ82の外周面に巻き付くように、定着ベルト86の図示下方から進行し、定着ニップ部Nの用紙搬送方向上流側に接触領域(以下、擬ニップ部と称す)Mを形成する。
【0032】
擬ニップ部Mにおいて、用紙Pは、加熱源83により加熱された外部加圧ローラ82と、加熱ローラ84により加熱された定着ベルト86に密接して、予備加熱される。用紙Pは、更に、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とが圧接する定着ニップ部Nにおいて、定着ベルト86と、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82との加圧によりトナー像が加熱定着される。
【0033】
[定着ベルト]
定着ベルト86は、ニッケル電鋳などの金属基体、もしくはポリイミド(PI)などの耐熱樹脂基体の上に、シリコーンゴムなどの耐熱性ゴムに高熱容量物質(金属・金属酸化物など)粒子を分散した中間層を形成し、さらにパーフルオロアルコキシ(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの離型層を外側層に設けた層構成をなす。ポリイミド(PI)などの耐熱樹脂基体を用いる場合には、この耐熱樹脂基体にも高熱容量物質を分散させてもよい。
【0034】
定着ベルト86は強度と柔軟性を両立するために150〜500μmの厚みに形成されているが、加熱ローラ84から受け取る熱量は、定着ベルト86のこの厚み、即ち熱容量による制限で、上限がある。
【0035】
定着ニップ部Nの上流側に擬ニップ部Mを形成することにより、定着ベルト86と用紙Pの接触時間を長くしても、定着ベルト86の持つ熱量の限界で、その効果は限定されたものになってしまうが、定着ベルト86の弾性層や樹脂基体に金属などの高熱容量物質を混入することで、ベルト熱容量を増大させ、擬ニップ効果をさらに高めることができる。
【0036】
混入させる高熱容量物質としては、体積比熱=比重×比熱の大きい、アルミニウムや鉄などの金属及びその合金や、酸化鉄などの金属酸化物が好適である。ゴムや樹脂基体の柔軟性や耐久性を失わせないため、混入量は体積比で概ね50%以下、粒子径は30μm以下、望ましくは10μm以下である。混入量の大きい方が効果は大きいため、熱容量増大効果とゴムや樹脂基体の柔軟性・耐久性などを考慮して適宜選択する。
【0037】
例えばポリイミドに50%体積の鉄粉を混入した場合、ポリイミドの体積比熱が1.58×106J/m3・K、鉄の体積比熱が3.56×106J/m3・Kであるので、混入後は2.57×106J/m3・Kとなり、本発明によるポリイミド(PI)層の持ちうる熱量はおよそ1.6倍となる。
【0038】
定着ベルト86は、支持加圧ローラ81もしくは外部加圧ローラ82によって駆動されており、ガイド板89等により定着領域に搬送されてきたトナー像tを保持した用紙Pと定着ベルト86を支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とにより挟んで加圧する。支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82との間で形成される定着ニップ部Nによる主加圧ニップに先立ち、支持加圧ローラ81に巻き掛けた定着ベルト86と外部加圧ローラ82の間に用紙Pが挟まれ、予熱される。定着ベルト86の持つ熱と、支持加圧ローラ81と外部加圧ローラ82とによる押圧力によって、トナー像tは用紙Pに定着される。
【0039】
トナー像tにはゴム、もしくはごく薄い離型性層を介してゴムが当接されるため、ゴムが弾性変形して用紙Pやトナー像tの凹凸に追従して、均一に接触し、光沢むらなどのない均一な定着が行われ、定着後のトナー像tは適度な光沢を持つ。また定着後には、用紙Pは安定して定着ベルト86から分離する。
【0040】
以上に説明したように、本発明により擬ニップ効果の高い、従って定着性と熱効率に優れた加熱ベルト方式の定着装置8が提供される。
【0041】
定着ベルト86の熱容量が大きいため、同じ熱を輸送するのに、より低い設定温度で済むため、定着ベルト86を含む各部材の耐久性も向上する。
【0042】
なお、上記の実施の形態では、外部加圧ローラ82に巻き掛けるだけの擬ニップ部Mについて説明したが、擬ニップ部Mにおいて、定着ベルト86の内側よりローラやパッドなどで補助加圧ニップ部を形成する構成でも、同様に効果があることは言うまでもない。
【0043】
この補助加圧ニップ部の形成は、擬ニップ部Mで生じやすい画像ずれを抑制する事に効果的である。
【0044】
図4及び図5は、定着装置8の他の実施の形態を示す断面図である。なお、これらの図面に使用されている符号について、図2と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、前記の実施の形態と異なる点を説明する。
【0045】
図4に示す第2の実施の形態の定着装置8は、擬ニップ部Mに対向する定着ベルト86の内側に弾性を有する押圧部材であるパッド801を配置し、パッド801による押圧によって、定着ベルト86を介して外部加圧ローラ82の擬ニップ部Mを加圧するように構成したものである。
【0046】
図5に示す第3の実施の形態の定着装置8は、擬ニップ部Mに対向する定着ベルト86の内側に弾性を有する押圧部材であるローラ802を配置し、ローラ802による押圧によって、定着ベルト86を介して外部加圧ローラ82の擬ニップ部Mを加圧するように構成したものである。
【0047】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置は、以上説明した構成により以下の効果が奏せられる。
【0048】
定着ベルトと未定着トナー画像とが実質的に加圧されない状態で接触する接触領域を有し、定着ベルトの少なくとも一部に高熱容量物質を混入したことを特徴とする本発明の定着装置を備えた画像形成装置により、熱効率向上による省電力、ウォーミングアップ時間の短縮、高速定着及び高画質の定着、安定化と耐用寿命の長いメンテナンス性に優れた画像形成装置が提供される。
【0049】
特に、カラー画像形成装置の定着装置において、4色のトナー画像を加熱定着するとき、グラフィック画像、ピクチャー画像等を行うとき、カラー画像に光沢を付与させるときに、熱供給量を大きくする事に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】本発明の定着装置の一実施の形態を示す断面図。
【図3】支持加圧ローラと外部加圧ローラと定着ベルトが圧接する定着ニップ領域の拡大断面図。
【図4】第2の実施の形態の定着装置の断面図。
【図5】第3の実施の形態の定着装置の断面図。
【符号の説明】
8 定着装置
801 パッド(押圧部材)
802 ローラ(押圧部材)
81 支持加圧ローラ(加圧部材)
82 外部加圧ローラ(加圧部材)
83,85 加熱源
84 加熱ローラ
86 定着ベルト
88 バネ
89 ガイド板
M 接触領域(擬ニップ部)
N 定着ニップ部
P 用紙
Claims (4)
- 転写材上に形成された未定着トナー画像を加熱された定着ベルトと加圧部材とにより挟持して加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトと未定着トナー画像とが実質的に加圧されない状態で接触する接触領域を有し、前記定着ベルトの少なくとも一部に高熱容量物質を混入したことを特徴とする画像形成装置。
- 前記接触領域が、前記定着ベルトを前記加圧部材で挟持して形成される主たる加圧領域の転写材搬送方向上流側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記接触領域が、前記定着ベルトを前記加圧部材で挟持して形成される主たる加圧領域の上流で、前記定着ベルトを加熱する加熱部材の転写材搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記接触領域に接触する前記定着ベルトを押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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| JP2002204260A JP2004045851A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像形成装置 |
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| JP2002204260A JP2004045851A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 画像形成装置 |
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| Country | Link |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014097616A1 (ja) | 2012-12-19 | 2014-06-26 | キヤノン株式会社 | 電子写真用定着部材、定着装置及び電子写真画像形成装置 |
| US9134663B2 (en) | 2012-12-26 | 2015-09-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic fixing member, fixing apparatus and electrophotographic image forming apparatus |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204260A patent/JP2004045851A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
| WO2014097616A1 (ja) | 2012-12-19 | 2014-06-26 | キヤノン株式会社 | 電子写真用定着部材、定着装置及び電子写真画像形成装置 |
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| CN104871093A (zh) * | 2012-12-19 | 2015-08-26 | 佳能株式会社 | 电子照相用定影构件、定影设备和电子照相图像形成设备 |
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