JP2003339440A - ブラシおよびその製造方法 - Google Patents
ブラシおよびその製造方法Info
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- JP2003339440A JP2003339440A JP2002157989A JP2002157989A JP2003339440A JP 2003339440 A JP2003339440 A JP 2003339440A JP 2002157989 A JP2002157989 A JP 2002157989A JP 2002157989 A JP2002157989 A JP 2002157989A JP 2003339440 A JP2003339440 A JP 2003339440A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 刷毛部を構成する用毛が僅かな相互間隔で正
確かつ高密度に植設されたブラシと、このブラシを安価
かつ高品質に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ヘッド部植毛面に植毛された用毛の少な
くとも一部に、海部分2を構成する樹脂の内部に島部分
を構成する島繊維1を埋め込んだ海島構造用毛3を用
い、該海島構造用毛の海部分2を溶解することによって
内部の島繊維1を露出させ、露出した島繊維1を刷掃用
の刷毛部としたブラシ。海島構造用毛3を単独あるいは
他の用毛とともに任意数集束して毛束4とし、該毛束の
一方の端部を溶融することによって毛束の一方の端部を
融着固定する行程、一方の端部を融着固定された毛束4
の刷毛となる部分の海成分2を溶解除去して内部の島繊
維1を露出させる行程、島繊維を露出された毛束3の融
着固定された側の端部を熱融着によってブラシのヘッド
部10の植毛面に植毛する行程とからなるブラシの製造
方法。
確かつ高密度に植設されたブラシと、このブラシを安価
かつ高品質に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ヘッド部植毛面に植毛された用毛の少な
くとも一部に、海部分2を構成する樹脂の内部に島部分
を構成する島繊維1を埋め込んだ海島構造用毛3を用
い、該海島構造用毛の海部分2を溶解することによって
内部の島繊維1を露出させ、露出した島繊維1を刷掃用
の刷毛部としたブラシ。海島構造用毛3を単独あるいは
他の用毛とともに任意数集束して毛束4とし、該毛束の
一方の端部を溶融することによって毛束の一方の端部を
融着固定する行程、一方の端部を融着固定された毛束4
の刷毛となる部分の海成分2を溶解除去して内部の島繊
維1を露出させる行程、島繊維を露出された毛束3の融
着固定された側の端部を熱融着によってブラシのヘッド
部10の植毛面に植毛する行程とからなるブラシの製造
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刷毛部を構成する
用毛が僅かな相互間隔で正確かつ高密度に植設されたブ
ラシと、このブラシを製造する方法に関する。
用毛が僅かな相互間隔で正確かつ高密度に植設されたブ
ラシと、このブラシを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 ブラシ製造において従来より知られ
ている平線式植毛法は、30穴前後の植毛穴に毛束を様
々な配置で植毛する場合には適している。しかし、毛束
を1束ずつ植毛機によって植設するため、非常に僅かな
間隔で多数の毛束を植設する場合、生産性が著しく低下
する。さらに、植毛機の構造上、あまり毛束間隔が近す
ぎると、植毛位置の隣りの毛束と植毛機パーツとの物理
的干渉が避けられず、植毛時に隣りの毛束を倒してしま
うおそれがあり、外観品質の確保が非常に難しかった。
また、植毛穴間ピッチが狭いため、平線を短くする必要
があり、結果として植毛強度が低下しやすかった。さら
に、平線を多数打ち込むために、ヘッドの耐衝撃強度が
低下する傾向があった。
ている平線式植毛法は、30穴前後の植毛穴に毛束を様
々な配置で植毛する場合には適している。しかし、毛束
を1束ずつ植毛機によって植設するため、非常に僅かな
間隔で多数の毛束を植設する場合、生産性が著しく低下
する。さらに、植毛機の構造上、あまり毛束間隔が近す
ぎると、植毛位置の隣りの毛束と植毛機パーツとの物理
的干渉が避けられず、植毛時に隣りの毛束を倒してしま
うおそれがあり、外観品質の確保が非常に難しかった。
また、植毛穴間ピッチが狭いため、平線を短くする必要
があり、結果として植毛強度が低下しやすかった。さら
に、平線を多数打ち込むために、ヘッドの耐衝撃強度が
低下する傾向があった。
【0003】 特表平11−500946号公報に
は、プラスチック用毛を用い、1本1本の用毛が密接し
た状態で互いに独立に起立され、かつ、互いが接触する
ことのないように植毛されたブラシが示されている。こ
のブラシの場合、製造上最も困難である、用毛を僅かな
間隔で正確に配置するための効率的な製造技術が示され
ていない。このブラシを従来のインモールド成形法で製
造する場合、多数ある毛束の数だけ穴の空いたカセット
金型を作らねばならず、穴径が極端に小さい毛束ではカ
セット金型を制作することすら困難である。また、それ
ぞれの毛束穴に僅かな間隔で、かつ、一定量の用毛をセ
ットしなければならないため、生産効率が低く、さらに
は、刷毛部の仕様変更や生産行程における用毛供給部分
の機械的トラブルの解消には多大な労力と時間を要して
いた。
は、プラスチック用毛を用い、1本1本の用毛が密接し
た状態で互いに独立に起立され、かつ、互いが接触する
ことのないように植毛されたブラシが示されている。こ
のブラシの場合、製造上最も困難である、用毛を僅かな
間隔で正確に配置するための効率的な製造技術が示され
ていない。このブラシを従来のインモールド成形法で製
造する場合、多数ある毛束の数だけ穴の空いたカセット
金型を作らねばならず、穴径が極端に小さい毛束ではカ
セット金型を制作することすら困難である。また、それ
ぞれの毛束穴に僅かな間隔で、かつ、一定量の用毛をセ
ットしなければならないため、生産効率が低く、さらに
は、刷毛部の仕様変更や生産行程における用毛供給部分
の機械的トラブルの解消には多大な労力と時間を要して
いた。
【0004】 特表平11−500932号公報に
は、剛毛束を収容する少なくとも1つの切欠を備えたゴ
ム弾性的な支持体よりなり、これに剛毛束の固定側の端
部において支持体切欠断面よりも大きな肉厚部を持った
ものを支持体切欠に押し込んで刷毛とするブラシとその
製造方法が示されている。このブラシとその製造方法の
場合、毛束の植毛強度が低く、また平線式植毛法と同様
に生産性が著しく低く、しかも設備投資額も大きいとい
う問題があった。
は、剛毛束を収容する少なくとも1つの切欠を備えたゴ
ム弾性的な支持体よりなり、これに剛毛束の固定側の端
部において支持体切欠断面よりも大きな肉厚部を持った
ものを支持体切欠に押し込んで刷毛とするブラシとその
製造方法が示されている。このブラシとその製造方法の
場合、毛束の植毛強度が低く、また平線式植毛法と同様
に生産性が著しく低く、しかも設備投資額も大きいとい
う問題があった。
【0005】 特開平3−99604号公報には、海
島構造用毛を用いたブラシが示されている。このブラシ
の場合、複合繊維は根元から林立し、ブラシの腰を強く
するとともに、先端部分は海成分を除いた島繊維部分か
らなるため、細部の清掃効果が高く、被洗浄物に対する
感触も柔らかい。このブラシは、ブラシの毛腰と細部清
掃効果の両立を目的とするものである。そのため、海島
構造の複合繊維部はブラシ基部の根元から林立してお
り、島繊維部分の露出は先端部のみとなる。このブラシ
の場合、僅かな間隔で正確にヘッド面から多数の刷毛を
林立させるものではなかった。
島構造用毛を用いたブラシが示されている。このブラシ
の場合、複合繊維は根元から林立し、ブラシの腰を強く
するとともに、先端部分は海成分を除いた島繊維部分か
らなるため、細部の清掃効果が高く、被洗浄物に対する
感触も柔らかい。このブラシは、ブラシの毛腰と細部清
掃効果の両立を目的とするものである。そのため、海島
構造の複合繊維部はブラシ基部の根元から林立してお
り、島繊維部分の露出は先端部のみとなる。このブラシ
の場合、僅かな間隔で正確にヘッド面から多数の刷毛を
林立させるものではなかった。
【0006】 特開平9−322821号公報には、
ポリエステル樹脂製の海部の中にポリアミド樹脂製の2
〜5つの島部を散在させた海島型複合繊維が植毛台に植
毛され、その複合繊維は植毛基部から一定の長さにわた
り島部と海部からなる複合部を有し、それより先端につ
いては島部のみを露出させて2〜5本の芯毛が所定長さ
に形成されたブラシが示されている。このブラシの場合
も、ヘッド面から一定長さ(7〜11mm)の複合構造
用毛部分を必要とし、僅かな間隔で正確にヘッド面から
多数の毛束を林立させるものではなかった。
ポリエステル樹脂製の海部の中にポリアミド樹脂製の2
〜5つの島部を散在させた海島型複合繊維が植毛台に植
毛され、その複合繊維は植毛基部から一定の長さにわた
り島部と海部からなる複合部を有し、それより先端につ
いては島部のみを露出させて2〜5本の芯毛が所定長さ
に形成されたブラシが示されている。このブラシの場合
も、ヘッド面から一定長さ(7〜11mm)の複合構造
用毛部分を必要とし、僅かな間隔で正確にヘッド面から
多数の毛束を林立させるものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するためになされたもので、刷毛部を構成する用毛
が僅かな相互間隔で正確かつ高密度に植設されたブラシ
と、このブラシを安価かつ高品質に製造する方法を提供
することを目的とする。
解決するためになされたもので、刷毛部を構成する用毛
が僅かな相互間隔で正確かつ高密度に植設されたブラシ
と、このブラシを安価かつ高品質に製造する方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のブラシは、ヘッド部植毛面に植毛された用
毛の少なくとも一部に、海部分を構成する樹脂の内部に
島部分を構成する島繊維を埋め込んだ海島構造用毛を用
い、該海島構造用毛の海部分を溶解することによって内
部の島繊維を露出させ、該露出した島繊維を刷毛部とし
たものである。このような構成のブラシとした場合、刷
毛部を構成する島繊維は、溶解した海部分の厚さ間隔で
正確かつ高密度に並んだものとなり、刷掃効果と当たり
心地に優れたブラシとなる。
め、本発明のブラシは、ヘッド部植毛面に植毛された用
毛の少なくとも一部に、海部分を構成する樹脂の内部に
島部分を構成する島繊維を埋め込んだ海島構造用毛を用
い、該海島構造用毛の海部分を溶解することによって内
部の島繊維を露出させ、該露出した島繊維を刷毛部とし
たものである。このような構成のブラシとした場合、刷
毛部を構成する島繊維は、溶解した海部分の厚さ間隔で
正確かつ高密度に並んだものとなり、刷掃効果と当たり
心地に優れたブラシとなる。
【0009】なお、海島構造用毛の島繊維に透明な樹脂
を用いるともに、植設された用毛の根元部とヘッド部植
毛面の接触面の間に所望の絵や文字などの所望の文様を
描いたデザインシートを挟み込み、あるいは植設された
用毛の根元部端面または植毛される用毛の根元部端面と
接するヘッド部植毛面の表面にペイントなどによって絵
や文字などの所望の文様を施せば、該用毛の根元部に施
した文様が刷毛部を構成する透明な島繊維のファイバー
作用によって刷毛部毛先に浮き出て見えるようになり、
ブラシのデザイン上、より好ましいものとなる。
を用いるともに、植設された用毛の根元部とヘッド部植
毛面の接触面の間に所望の絵や文字などの所望の文様を
描いたデザインシートを挟み込み、あるいは植設された
用毛の根元部端面または植毛される用毛の根元部端面と
接するヘッド部植毛面の表面にペイントなどによって絵
や文字などの所望の文様を施せば、該用毛の根元部に施
した文様が刷毛部を構成する透明な島繊維のファイバー
作用によって刷毛部毛先に浮き出て見えるようになり、
ブラシのデザイン上、より好ましいものとなる。
【0010】上記ブラシを製造するための本発明の第1
の製造方法は、(a)海島構造用毛を単独あるいは他の
用毛とともに任意の数だけ集束して毛束とし、該毛束の
一方の端部を溶融することによって毛束の一方の端部を
融着固定する行程、(b)一方の端部を融着固定された
毛束の刷毛となる部分の海成分を溶解除去して内部の島
繊維を露出させる行程、(c)島繊維を露出された毛束
の前記融着固定された側の端部を熱融着よってブラシの
ヘッド部植毛面に植毛する行程とを含むことを特徴とす
るものである。
の製造方法は、(a)海島構造用毛を単独あるいは他の
用毛とともに任意の数だけ集束して毛束とし、該毛束の
一方の端部を溶融することによって毛束の一方の端部を
融着固定する行程、(b)一方の端部を融着固定された
毛束の刷毛となる部分の海成分を溶解除去して内部の島
繊維を露出させる行程、(c)島繊維を露出された毛束
の前記融着固定された側の端部を熱融着よってブラシの
ヘッド部植毛面に植毛する行程とを含むことを特徴とす
るものである。
【0011】また、上記ブラシを製造するための本発明
の第2の製造方法は、(a)海島構造用毛を単独あるい
は他の用毛とともに任意の数だけ集束して毛束とし、該
毛束の一方の端部の海部成分を所定長さだけ溶解除去し
て内部の島繊維を露出させる行程、(b)露出した島繊
維部分を溶融して各島繊維の先端に球状膨隆部を形成す
る行程、(c)毛束の球状膨隆部をインサート成形によ
ってブラシのヘッド部植毛面に埋め込んで植毛する行
程、(d)植毛された毛束の刷毛となる部分の海成分を
溶融除去して内部の島繊維を露出させ、該露出した島繊
維を刷毛部とする行程とを含むことを特徴とするもので
ある。
の第2の製造方法は、(a)海島構造用毛を単独あるい
は他の用毛とともに任意の数だけ集束して毛束とし、該
毛束の一方の端部の海部成分を所定長さだけ溶解除去し
て内部の島繊維を露出させる行程、(b)露出した島繊
維部分を溶融して各島繊維の先端に球状膨隆部を形成す
る行程、(c)毛束の球状膨隆部をインサート成形によ
ってブラシのヘッド部植毛面に埋め込んで植毛する行
程、(d)植毛された毛束の刷毛となる部分の海成分を
溶融除去して内部の島繊維を露出させ、該露出した島繊
維を刷毛部とする行程とを含むことを特徴とするもので
ある。
【0012】なお、本発明でいう海島構造用毛とは、図
1(a)に示すように、中央部付近に1本または複数本
の島繊維1が偏在され、この島繊維1のまわりを海部分
2を構成する樹脂材料で被覆した用毛を指すものであ
る。この海島構造用毛の材質としては、2種類以上の材
料で構成することが望ましく、内部に埋め込まれる島繊
維は耐薬品性の高いナイロンなどのポリアミド樹脂など
が好ましく、海部分は易溶性の樹脂であるポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂などが好まし
い。
1(a)に示すように、中央部付近に1本または複数本
の島繊維1が偏在され、この島繊維1のまわりを海部分
2を構成する樹脂材料で被覆した用毛を指すものであ
る。この海島構造用毛の材質としては、2種類以上の材
料で構成することが望ましく、内部に埋め込まれる島繊
維は耐薬品性の高いナイロンなどのポリアミド樹脂など
が好ましく、海部分は易溶性の樹脂であるポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステル樹脂などが好まし
い。
【0013】特に、製造するブラシが歯ブラシである場
合、島繊維は直径0.03〜0.5mmが好ましく、島
繊維本数は1〜3000本程度の間で仕様に応じて任意
設定すればよい。このとき、島繊維は用毛の中心付近に
集中していることが刷毛間距離の制御上好ましい。本発
明では、海部分を島繊維間の隙間として利用するため、
海島構造用毛の直径はこれを考慮して任意に設定すれば
よい。例えば、島繊維が用毛中心部の直径0.6mmの
範囲にあるものとし、隣り合う海島構造用毛同士の島繊
維群の離間距離を0.4mmとしたい場合には、海島構
造用毛の直径は1.0mmとすればよい。歯ブラシ以外
の他のブラシ製品に関しても、その目的に合わせてそれ
ぞれ任意の径とすればよい。
合、島繊維は直径0.03〜0.5mmが好ましく、島
繊維本数は1〜3000本程度の間で仕様に応じて任意
設定すればよい。このとき、島繊維は用毛の中心付近に
集中していることが刷毛間距離の制御上好ましい。本発
明では、海部分を島繊維間の隙間として利用するため、
海島構造用毛の直径はこれを考慮して任意に設定すれば
よい。例えば、島繊維が用毛中心部の直径0.6mmの
範囲にあるものとし、隣り合う海島構造用毛同士の島繊
維群の離間距離を0.4mmとしたい場合には、海島構
造用毛の直径は1.0mmとすればよい。歯ブラシ以外
の他のブラシ製品に関しても、その目的に合わせてそれ
ぞれ任意の径とすればよい。
【0014】海島構造用毛の断面形状は、一般的には円
形が普通であるが、多角形や星形など、他のどのような
形状でもよい。ただし、それぞれの島繊維群間の距離を
均一に配置するためには、円形や四角形、六角形など、
用毛同士が規則的に密着できる形状とすることが望まし
い。また、刷毛を構成する島繊維のブラシヘッド部の植
毛面からの毛丈は、例えば歯ブラシの場合、5〜15m
m程度が好ましい。他のブラシ製品に関しても、その目
的に合わせてそれぞれ任意の長さとすればよい。
形が普通であるが、多角形や星形など、他のどのような
形状でもよい。ただし、それぞれの島繊維群間の距離を
均一に配置するためには、円形や四角形、六角形など、
用毛同士が規則的に密着できる形状とすることが望まし
い。また、刷毛を構成する島繊維のブラシヘッド部の植
毛面からの毛丈は、例えば歯ブラシの場合、5〜15m
m程度が好ましい。他のブラシ製品に関しても、その目
的に合わせてそれぞれ任意の長さとすればよい。
【0015】海島構造用毛に色を付ける場合には、最終
的に刷毛として利用する部分は島繊維部分であるため、
島繊維にのみ任意の着色を施せばよい。ヘッド部基部に
着色したい場合のみ、海部分に着色すればよい。
的に刷毛として利用する部分は島繊維部分であるため、
島繊維にのみ任意の着色を施せばよい。ヘッド部基部に
着色したい場合のみ、海部分に着色すればよい。
【0016】海島構造用毛は、ヘッド部植毛面に植毛さ
れた刷毛のすべてに用いる必要はなく、少なくとも一部
に使用すればよく、目的に合わせて選定すればよい。用
毛の集束は、インモールド成形や熱融着の場合、毛束や
刷毛毎の形状に穴を明けた金型などに任意の用毛本数挿
入することによって行えばよい。集束した毛束は、すべ
て同じ毛束断面形状、毛束サイズとしてもよいが、円
形、三角や四角などの多角形、その他の形状でもよく、
毛束サイズは0.05mmからヘッド部に植毛される全
刷毛範囲まで仕様によって設定すればよく、また異径毛
束の組み合わせでもよい。インモールド成形や熱融着な
どの場合、用毛の供給はエンドレスリールから連続的に
行うか、長い用毛束を用いるのが望ましい。
れた刷毛のすべてに用いる必要はなく、少なくとも一部
に使用すればよく、目的に合わせて選定すればよい。用
毛の集束は、インモールド成形や熱融着の場合、毛束や
刷毛毎の形状に穴を明けた金型などに任意の用毛本数挿
入することによって行えばよい。集束した毛束は、すべ
て同じ毛束断面形状、毛束サイズとしてもよいが、円
形、三角や四角などの多角形、その他の形状でもよく、
毛束サイズは0.05mmからヘッド部に植毛される全
刷毛範囲まで仕様によって設定すればよく、また異径毛
束の組み合わせでもよい。インモールド成形や熱融着な
どの場合、用毛の供給はエンドレスリールから連続的に
行うか、長い用毛束を用いるのが望ましい。
【0017】用毛の固定は、インモールド成形や熱融着
などのように刷毛部分を別に製造する場合、基本的には
集束した毛束群や刷毛集合体の一端を熱などで溶融し、
接合させることが望ましい。
などのように刷毛部分を別に製造する場合、基本的には
集束した毛束群や刷毛集合体の一端を熱などで溶融し、
接合させることが望ましい。
【0018】ヘッド部への固定は、上記溶融接合後、イ
ンサート成形、熱融着または接着、ヘッド部への嵌め合
わせなどで行えばよい。また、インモールド成形などに
おいて、ヘッド部での毛束保持力をより高めるために
は、集束した毛束一端の海部分を一部溶融除去し、その
露出した島繊維がヘッド部に根を張るような状態でイン
サート成形などの方法で固定するとよい。毛束保持力を
さらに高めるためには、露出した島繊維の先端を熱など
で溶融し、球状膨隆部を形成した後、インサート成形な
どの方法で固定するとよい。
ンサート成形、熱融着または接着、ヘッド部への嵌め合
わせなどで行えばよい。また、インモールド成形などに
おいて、ヘッド部での毛束保持力をより高めるために
は、集束した毛束一端の海部分を一部溶融除去し、その
露出した島繊維がヘッド部に根を張るような状態でイン
サート成形などの方法で固定するとよい。毛束保持力を
さらに高めるためには、露出した島繊維の先端を熱など
で溶融し、球状膨隆部を形成した後、インサート成形な
どの方法で固定するとよい。
【0019】海島構造用毛は、基本的に内部の島繊維部
分のみを刷毛として利用する。これは、用毛の海部分を
ヘッド面から刷毛先端まで溶解して除去し、島繊維部分
を露出させることで容易に可能となる。海部分がポリエ
ステル樹脂の場合、NaOHなどのアルカリ溶液か、硫酸な
どの酸を溶解溶液として用いるのが望ましく、さらに生
産効率を向上させるために、これらの溶解溶液を加温す
ることが望ましい。刷毛(島繊維群)間の距離を正確に
制御するには、ヘッド部に埋没している海部分は可能な
限り溶解させない方が望ましい。海部分の溶解による刷
毛への加工処理は、ヘッド部への用毛固定前に行って
も、固定後に行ってもよく、これらは生産効率の高い方
を選べばよい。海部分溶解後は、水洗などで溶解溶液を
洗浄した後、乾燥させることが望ましい。
分のみを刷毛として利用する。これは、用毛の海部分を
ヘッド面から刷毛先端まで溶解して除去し、島繊維部分
を露出させることで容易に可能となる。海部分がポリエ
ステル樹脂の場合、NaOHなどのアルカリ溶液か、硫酸な
どの酸を溶解溶液として用いるのが望ましく、さらに生
産効率を向上させるために、これらの溶解溶液を加温す
ることが望ましい。刷毛(島繊維群)間の距離を正確に
制御するには、ヘッド部に埋没している海部分は可能な
限り溶解させない方が望ましい。海部分の溶解による刷
毛への加工処理は、ヘッド部への用毛固定前に行って
も、固定後に行ってもよく、これらは生産効率の高い方
を選べばよい。海部分溶解後は、水洗などで溶解溶液を
洗浄した後、乾燥させることが望ましい。
【0020】上記本発明の製造方法で製造されるブラシ
の刷毛プロファイルは、平線式植毛法によるブラシのよ
うに植毛後にカッターなどでトリミングすることでも可
能であるが、用毛を集束した後に用毛の一端をプロファ
イル用の形金型で押すことで、植毛前に複雑なプロファ
イルを容易に形成することができる。毛先加工において
は、これらの毛先を丸めたり、テーパー形状やヘラ状な
ど、目的に合わせて様々な形状に加工することができ
る。
の刷毛プロファイルは、平線式植毛法によるブラシのよ
うに植毛後にカッターなどでトリミングすることでも可
能であるが、用毛を集束した後に用毛の一端をプロファ
イル用の形金型で押すことで、植毛前に複雑なプロファ
イルを容易に形成することができる。毛先加工において
は、これらの毛先を丸めたり、テーパー形状やヘラ状な
ど、目的に合わせて様々な形状に加工することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下に述べる各実施
の形態は、本発明を歯ブラシの製造に適用した場合の例
を示すものである。
て図面を参照して説明する。なお、以下に述べる各実施
の形態は、本発明を歯ブラシの製造に適用した場合の例
を示すものである。
【0022】[第1の実施の形態]図1に第1の実施の
形態を示す。この第1の実施の形態は、熱融着法を利用
した製造方法であって、まず、図1(a)に示すよう
に、直径0.2mmのナイロンからなる島繊維1を用毛
の中心部に3本偏在させ、この3本の島繊維1のまわり
をポリブチレンテレフタレート樹脂で取り巻いて海部分
2とした直径1.0mmの海島構造用毛3を用意し、こ
の海島構造用毛3を、図1(b)に示すように、歯ブラ
シのヘッド部植毛面の全刷毛分に相当する500本集束
し、1つの毛束4とする。
形態を示す。この第1の実施の形態は、熱融着法を利用
した製造方法であって、まず、図1(a)に示すよう
に、直径0.2mmのナイロンからなる島繊維1を用毛
の中心部に3本偏在させ、この3本の島繊維1のまわり
をポリブチレンテレフタレート樹脂で取り巻いて海部分
2とした直径1.0mmの海島構造用毛3を用意し、こ
の海島構造用毛3を、図1(b)に示すように、歯ブラ
シのヘッド部植毛面の全刷毛分に相当する500本集束
し、1つの毛束4とする。
【0023】次いで、図1(c)に示すように、海島構
造用毛3を500本集束した毛束4を刷毛植毛パターン
型5に挿入し、その毛束形状をヘッド部への植毛パター
ン形状に整えた後、設計仕様で指定された例えば14m
mの長さにカットする。
造用毛3を500本集束した毛束4を刷毛植毛パターン
型5に挿入し、その毛束形状をヘッド部への植毛パター
ン形状に整えた後、設計仕様で指定された例えば14m
mの長さにカットする。
【0024】次いで、図1(d)に示すように、このカ
ットされた毛束4の一方の端部を2mmだけ約500℃
の熱板6を用いて非接触にて溶融し、その一端に溶融塊
7を形成する。これによって、毛束4を構成する海島構
造用毛3がお互いに溶着固定される。
ットされた毛束4の一方の端部を2mmだけ約500℃
の熱板6を用いて非接触にて溶融し、その一端に溶融塊
7を形成する。これによって、毛束4を構成する海島構
造用毛3がお互いに溶着固定される。
【0025】次いで、図1(e)に示すように、毛束4
の溶融塊7と反対側の非固定端側をその根元付近まで1
20℃に加熱した高濃度NaOH溶液槽8内に30分程度浸
漬し、海島構造用毛3の海部分2を構成するポリブチレ
ンテレフタレートを溶解除去する。これによって、毛束
を構成する各海島構造用毛3は、図1(f)に示すよう
に、海部分2が除去され、内部の島繊維1が露出した状
態となる。この露出した島繊維1が歯ブラシの刷毛とな
る。
の溶融塊7と反対側の非固定端側をその根元付近まで1
20℃に加熱した高濃度NaOH溶液槽8内に30分程度浸
漬し、海島構造用毛3の海部分2を構成するポリブチレ
ンテレフタレートを溶解除去する。これによって、毛束
を構成する各海島構造用毛3は、図1(f)に示すよう
に、海部分2が除去され、内部の島繊維1が露出した状
態となる。この露出した島繊維1が歯ブラシの刷毛とな
る。
【0026】次いで、刷毛となる島繊維1が完全に露出
した状態で洗浄・乾燥した後、図1(g)に示すよう
に、歯ブラシハンドル9のヘッド部10にヒーター11
などを用いて熱的に融着させる。そして、島繊維1から
なる刷毛部を平切りプロファイルにトリミングした後、
各島繊維1の先端部を丸め加工し、完成品としての歯ブ
ラシを得る。
した状態で洗浄・乾燥した後、図1(g)に示すよう
に、歯ブラシハンドル9のヘッド部10にヒーター11
などを用いて熱的に融着させる。そして、島繊維1から
なる刷毛部を平切りプロファイルにトリミングした後、
各島繊維1の先端部を丸め加工し、完成品としての歯ブ
ラシを得る。
【0027】このようにして得られた歯ブラシは、刷毛
部を構成する島繊維1が極めて正確に、しかも高密度で
密集した歯ブラシとなる。このため、刷掃効果と当たり
心地が極めて優れた歯ブラシとなる。
部を構成する島繊維1が極めて正確に、しかも高密度で
密集した歯ブラシとなる。このため、刷掃効果と当たり
心地が極めて優れた歯ブラシとなる。
【0028】なお、図1(g)の熱融着行程において、
歯ブラシハンドル9のヘッド部10の融着部底面に、所
望の絵や文字などの文様を施したデザインシート12を
挟み込んで融着すれば、このデザインシート12に施さ
れた絵や文字などの文様が用毛のファイバー作用によっ
て刷毛毛先に浮き出て見えるようになり、より美麗な歯
ブラシとすることができる。
歯ブラシハンドル9のヘッド部10の融着部底面に、所
望の絵や文字などの文様を施したデザインシート12を
挟み込んで融着すれば、このデザインシート12に施さ
れた絵や文字などの文様が用毛のファイバー作用によっ
て刷毛毛先に浮き出て見えるようになり、より美麗な歯
ブラシとすることができる。
【0029】[第2の実施の形態]第2の実施の形態
は、用いる海島構造用毛の仕様が異なる点と用毛を濃硫
酸溶液を用いて溶解する点を除き、その製造方法は前記
第1の実施の形態と同様であるので、各処理工程の図示
は省略する。
は、用いる海島構造用毛の仕様が異なる点と用毛を濃硫
酸溶液を用いて溶解する点を除き、その製造方法は前記
第1の実施の形態と同様であるので、各処理工程の図示
は省略する。
【0030】この第2の実施の形態の場合、まず、直径
0.2mmのナイロンからなる島繊維が用毛中心部に7
本偏在し、その周囲にポリブチレンテレフタレートから
なる海部分を備えた直径1.5mmの海島構造用毛を用
意し、この海島構造用毛を100本集束し、刷毛植毛パ
ターン型の中央部にセットし、さらにその両側に直径
0.5mmの島繊維が用毛中心部に3本偏在した直径
1.0mmの海島構造用毛を200本セットし、全部で
300本の用毛からなる1つの毛束とする。
0.2mmのナイロンからなる島繊維が用毛中心部に7
本偏在し、その周囲にポリブチレンテレフタレートから
なる海部分を備えた直径1.5mmの海島構造用毛を用
意し、この海島構造用毛を100本集束し、刷毛植毛パ
ターン型の中央部にセットし、さらにその両側に直径
0.5mmの島繊維が用毛中心部に3本偏在した直径
1.0mmの海島構造用毛を200本セットし、全部で
300本の用毛からなる1つの毛束とする。
【0031】次いで、この毛束を14mmの長さにカッ
トし、その一端2mmを約500℃の熱板を用いて非接
触にて溶融し、毛束を構成する用毛同士を溶融塊にて融
着固定する。
トし、その一端2mmを約500℃の熱板を用いて非接
触にて溶融し、毛束を構成する用毛同士を溶融塊にて融
着固定する。
【0032】次いで、溶融塊と反対側の非固定端側を用
毛の根元まで濃硫酸溶液槽(120℃)に30分程度浸
漬し、各海島構造用毛の海部分(ポリエチレンテレフタ
レート)の溶解除去し、内部の島繊維を露出させる。
毛の根元まで濃硫酸溶液槽(120℃)に30分程度浸
漬し、各海島構造用毛の海部分(ポリエチレンテレフタ
レート)の溶解除去し、内部の島繊維を露出させる。
【0033】次いで、刷毛となる島繊維部分が完全に露
出した状態で洗浄・乾燥した後、歯ブラシハンドルのヘ
ッド部にヒーターなどを用いて熱的に融着させる。
出した状態で洗浄・乾燥した後、歯ブラシハンドルのヘ
ッド部にヒーターなどを用いて熱的に融着させる。
【0034】そして、島繊維からなる刷毛部を平切りプ
ロファイルにトリミングした後、各島繊維の先端部を丸
め加工し、完成品としての歯ブラシを得る。Dさんこの
第2の実施の形態による歯ブラシは、2種類の海島構造
用毛を用いているので、刷毛部の中央列の毛腰が強く、
その両側は柔らかい刷毛部となる。そのため、毛腰も強
く、しかも当たり心地と刷掃実感に優れた歯ブラシとな
る。
ロファイルにトリミングした後、各島繊維の先端部を丸
め加工し、完成品としての歯ブラシを得る。Dさんこの
第2の実施の形態による歯ブラシは、2種類の海島構造
用毛を用いているので、刷毛部の中央列の毛腰が強く、
その両側は柔らかい刷毛部となる。そのため、毛腰も強
く、しかも当たり心地と刷掃実感に優れた歯ブラシとな
る。
【0035】[第3の実施の形態]この第3の実施の形
態も、用いる海島構造用毛の仕様が異なる点を除けば、
その製造方法は前記第1の実施の形態と同様であるの
で、各処理工程の図示は省略する。
態も、用いる海島構造用毛の仕様が異なる点を除けば、
その製造方法は前記第1の実施の形態と同様であるの
で、各処理工程の図示は省略する。
【0036】この第3の実施の形態の場合、まず、直径
0.2mmのナイロンからなる島繊維が用毛中心部に3
本偏在し、その周囲にポリブチレンテレフタレートから
なる海部分を備えた直径1.0mmの海島構造用毛と、
直径0.2mmの通常のナイロン用毛とを用意する。そ
して、これら海島構造用毛とナイロン用毛を均等に混毛
したものを用毛束として、歯ブラシヘッド部の全刷毛分
に相当する700本集束した後、刷毛植毛パターン型に
挿入し、その毛束形状をヘッド部への植毛パターン形状
に整え、14mmの長さにカットする。
0.2mmのナイロンからなる島繊維が用毛中心部に3
本偏在し、その周囲にポリブチレンテレフタレートから
なる海部分を備えた直径1.0mmの海島構造用毛と、
直径0.2mmの通常のナイロン用毛とを用意する。そ
して、これら海島構造用毛とナイロン用毛を均等に混毛
したものを用毛束として、歯ブラシヘッド部の全刷毛分
に相当する700本集束した後、刷毛植毛パターン型に
挿入し、その毛束形状をヘッド部への植毛パターン形状
に整え、14mmの長さにカットする。
【0037】次いで、その一端2mmを約500℃の熱
版を用いて非接触にて溶融し、用毛同士を溶融塊によっ
て溶着固定する。
版を用いて非接触にて溶融し、用毛同士を溶融塊によっ
て溶着固定する。
【0038】次いで、溶融塊と反対側の非固定端側を用
毛の根元まで高濃度NaOH溶液槽(120℃)に30分程
度浸漬し、海部分(ポリエチレンテレフタレート)の溶
解除去し、内部の島繊維を露出させる。
毛の根元まで高濃度NaOH溶液槽(120℃)に30分程
度浸漬し、海部分(ポリエチレンテレフタレート)の溶
解除去し、内部の島繊維を露出させる。
【0039】次いで、刷毛となる島繊維部分が完全に露
出した状態で洗浄・乾燥し、ハンドルヘッド部に熱的に
融着させ、最後に刷毛を山切りプロファイルにトリミン
グし、丸め加工を施して本発明の歯ブラシを得る。
出した状態で洗浄・乾燥し、ハンドルヘッド部に熱的に
融着させ、最後に刷毛を山切りプロファイルにトリミン
グし、丸め加工を施して本発明の歯ブラシを得る。
【0040】この第3の実施の形態による歯ブラシは、
海島構造用毛と通常のナイロン用毛の性質の異なる2種
類の用毛を用いているので、歯間進入性に優れるととも
に、当たり心地のよい歯ブラシとなる。
海島構造用毛と通常のナイロン用毛の性質の異なる2種
類の用毛を用いているので、歯間進入性に優れるととも
に、当たり心地のよい歯ブラシとなる。
【0041】[第4の実施の形態]図2に、第4の実施
の形態を示す。この第4の実施の形態は、インモールド
成型法を利用した製造方法であって、まず、図2(a)
に示すように、直径0.2mmのナイロンからなる島繊
維1を用毛の中心部に3本偏在させ、この3本の島繊維
1のまわりをポリブチレンテレフタレート樹脂で取り巻
いて海部分2とした直径1.0mmの海島構造用毛3を
用意し、この海島構造用毛3を、図2(b)に示すよう
に、所要本数(80〜200本)集束して毛束4を構成
する。
の形態を示す。この第4の実施の形態は、インモールド
成型法を利用した製造方法であって、まず、図2(a)
に示すように、直径0.2mmのナイロンからなる島繊
維1を用毛の中心部に3本偏在させ、この3本の島繊維
1のまわりをポリブチレンテレフタレート樹脂で取り巻
いて海部分2とした直径1.0mmの海島構造用毛3を
用意し、この海島構造用毛3を、図2(b)に示すよう
に、所要本数(80〜200本)集束して毛束4を構成
する。
【0042】次いで、図2(c)に示すように、歯ブラ
シヘッド部への植毛パターンに合わせた穴(図示例は5
穴)を有するインモールド成形用のカセット金型13を
用意し、このカセット金型13の各穴に前記毛束4をそ
れぞれ挿入する。そして、各毛束4を、例えば14mm
の長さにカットした後、図2(d)に示すように、一方
の端部3mmを高濃度NaOH溶液槽(120℃)にて溶解
除去する。これによって、毛束を構成する各海島構造用
毛3の海部分2が除去され、内部の島繊維1が露出した
状態となる。
シヘッド部への植毛パターンに合わせた穴(図示例は5
穴)を有するインモールド成形用のカセット金型13を
用意し、このカセット金型13の各穴に前記毛束4をそ
れぞれ挿入する。そして、各毛束4を、例えば14mm
の長さにカットした後、図2(d)に示すように、一方
の端部3mmを高濃度NaOH溶液槽(120℃)にて溶解
除去する。これによって、毛束を構成する各海島構造用
毛3の海部分2が除去され、内部の島繊維1が露出した
状態となる。
【0043】次いで、図2(e)に示すように、露出し
た各島繊維1の先端を約500℃の熱板6を用いて非接
触にて溶融し、その先端部に球状膨隆部14を形成させ
た後、図2(g)に示すように、前記カセット金型13
をインサート成形金型15にセットし、島繊維1の球状
膨隆部14をヘッド部内に臨ませた状態で歯ブラシハン
ドルを構成する溶融樹脂を射出し、柄部、首部、ヘッド
部を成形するとともに、各毛束4をハンドルヘッド部に
埋没させて固定する。
た各島繊維1の先端を約500℃の熱板6を用いて非接
触にて溶融し、その先端部に球状膨隆部14を形成させ
た後、図2(g)に示すように、前記カセット金型13
をインサート成形金型15にセットし、島繊維1の球状
膨隆部14をヘッド部内に臨ませた状態で歯ブラシハン
ドルを構成する溶融樹脂を射出し、柄部、首部、ヘッド
部を成形するとともに、各毛束4をハンドルヘッド部に
埋没させて固定する。
【0044】次いで、インモールド成形された歯ブラシ
ハンドル9をインサート成形金型15内から取り出し、
図2(h)に示すように、毛束4の非固定端側をその根
元付近まで120℃に加熱した高濃度NaOH溶液槽16内
に30分程度浸漬し、各毛束4を構成する海島構造用毛
3の海部分2を溶解除去する。これによって、各海島構
造用毛3の海部分2が除去されて内部の島繊維1が露出
した状態となり、この露出された島繊維1が歯ブラシの
刷毛部となる。
ハンドル9をインサート成形金型15内から取り出し、
図2(h)に示すように、毛束4の非固定端側をその根
元付近まで120℃に加熱した高濃度NaOH溶液槽16内
に30分程度浸漬し、各毛束4を構成する海島構造用毛
3の海部分2を溶解除去する。これによって、各海島構
造用毛3の海部分2が除去されて内部の島繊維1が露出
した状態となり、この露出された島繊維1が歯ブラシの
刷毛部となる。
【0045】次いで、刷毛となる部分の島繊維1が完全
に露出した後、洗浄・乾燥し、刷毛部先端を平切りプロ
ファイルにトリミングし、さらに、機械研磨にて毛先先
鋭化加工を施してテーパー状とすることにより、完成品
としての歯ブラシを得る。
に露出した後、洗浄・乾燥し、刷毛部先端を平切りプロ
ファイルにトリミングし、さらに、機械研磨にて毛先先
鋭化加工を施してテーパー状とすることにより、完成品
としての歯ブラシを得る。
【0046】この第4の実施の形態による歯ブラシの場
合、毛先にテーパー加工を施すことにより、歯間進入性
が極めて高く、また、各島繊維が正確かつ高密度で林立
しているので、刷掃効果と当たり心地のよい歯ブラシと
なる。
合、毛先にテーパー加工を施すことにより、歯間進入性
が極めて高く、また、各島繊維が正確かつ高密度で林立
しているので、刷掃効果と当たり心地のよい歯ブラシと
なる。
【0047】上記実施の形態は、本発明を歯ブラシに適
用した場合の例について説明したが、。本発明の適用対
象は歯ブラシに限られるものではなく、理美容用ブラ
シ、化粧用ブラシ、衣服用ブラシ、ヘアブラシなど、他
のブラシにも適用できるものである。
用した場合の例について説明したが、。本発明の適用対
象は歯ブラシに限られるものではなく、理美容用ブラ
シ、化粧用ブラシ、衣服用ブラシ、ヘアブラシなど、他
のブラシにも適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の歯ブラシ
によれば、刷毛部を構成する島繊維が、溶解された海部
分の厚さ間隔で正確かつ高密度に並んだものとなり、清
掃効果が高く、かつ、当たり心地が非常によいブラシと
なる。
によれば、刷毛部を構成する島繊維が、溶解された海部
分の厚さ間隔で正確かつ高密度に並んだものとなり、清
掃効果が高く、かつ、当たり心地が非常によいブラシと
なる。
【0049】特に、刷毛のすべてを海島構造用毛で形成
した場合、刷毛全域にわたって海島構造用毛毎に数本ず
つ集合した島繊維(毛束)が均一の僅かな間隔で林立す
るブラシとなる。このため、1つの毛束の用毛本数が2
0〜40本程度、毛束間距離が1mm程度の従来の平線
式植毛法によるブラシに比べ、かなり均一で上質な当た
り心地をもたらすブラシとすることができる。また、刷
毛が偏ることなく均一に配置できるため、隙間の隅々ま
で効率的に清掃を行うことができる。
した場合、刷毛全域にわたって海島構造用毛毎に数本ず
つ集合した島繊維(毛束)が均一の僅かな間隔で林立す
るブラシとなる。このため、1つの毛束の用毛本数が2
0〜40本程度、毛束間距離が1mm程度の従来の平線
式植毛法によるブラシに比べ、かなり均一で上質な当た
り心地をもたらすブラシとすることができる。また、刷
毛が偏ることなく均一に配置できるため、隙間の隅々ま
で効率的に清掃を行うことができる。
【0050】また、本発明のブラシ製造方法によれば、
島繊維を任意の断面形状としてヘッド部内に埋没させる
ことにより、従来のインモールド成形法によるブラシ製
造法に比べ、より高い毛束保持力を有するブラシを提供
することができる。さらに、海島構造用毛は、既存設備
で安価に製造可能であり、その用毛径と島繊維本数を変
えることにより、植毛される毛束と毛束の間のピッチを
容易に制御可能であり、複雑かつ精巧なブラシを安価に
製造することができる。さらに、用毛の集束や固定、海
部分溶解行程に関しても特殊な設備は必要としないの
で、コスト低減も図ることができる。
島繊維を任意の断面形状としてヘッド部内に埋没させる
ことにより、従来のインモールド成形法によるブラシ製
造法に比べ、より高い毛束保持力を有するブラシを提供
することができる。さらに、海島構造用毛は、既存設備
で安価に製造可能であり、その用毛径と島繊維本数を変
えることにより、植毛される毛束と毛束の間のピッチを
容易に制御可能であり、複雑かつ精巧なブラシを安価に
製造することができる。さらに、用毛の集束や固定、海
部分溶解行程に関しても特殊な設備は必要としないの
で、コスト低減も図ることができる。
【0051】また、植毛される毛束数が多ければ多いほ
ど、平線式植毛法よりも生産効率が高くなり、また従来
のインモールド成形法や熱融着法などよりも生産オペレ
ーションが容易である。
ど、平線式植毛法よりも生産効率が高くなり、また従来
のインモールド成形法や熱融着法などよりも生産オペレ
ーションが容易である。
【図1】(a)〜(g)は本発明のブラシ製造方法を歯
ブラシに適用した場合の第1の実施の形態を示す処理工
程図である。
ブラシに適用した場合の第1の実施の形態を示す処理工
程図である。
【図2】(a)〜(h)は本発明のブラシ製造方法を歯
ブラシに適用した場合の第2の実施の形態を示す処理工
程図である。
ブラシに適用した場合の第2の実施の形態を示す処理工
程図である。
1 島繊維
2 海部分
3 海島構造用毛
4 毛束
5 刷毛植毛パターン型
6 熱板
7 溶融塊
8 NaOH溶液槽
9 歯ブラシハンドル
10 ヘッド部
11 ヒーター
12 デザインシート
13 カセット金型
14 球状膨隆部
15 インサート成形金型
16 NaOH溶液槽
Claims (3)
- 【請求項1】 ヘッド部植毛面に植毛された用毛の少な
くとも一部に、海部分を構成する樹脂の内部に島部分を
構成する島繊維を埋め込んだ海島構造用毛を用い、該海
島構造用毛の海部分を溶解することによって内部の島繊
維を露出させ、該露出した島繊維を刷毛部としたことを
特徴とするブラシ。 - 【請求項2】 請求項1記載のブラシの製造方法であっ
て、 (a) 海島構造用毛を単独あるいは他の用毛とともに
任意の数だけ集束して毛束とし、該毛束の一方の端部を
溶融することによって毛束の一方の端部を融着固定する
行程 (b) 一方の端部を融着固定された毛束の刷毛となる
部分の海成分を溶解除去して内部の島繊維を露出させる
行程 (c) 島繊維を露出された毛束の前記融着固定された
側の端部を熱融着よってブラシのヘッド部植毛面に植毛
する行程 とを含むことを特徴とするブラシの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のブラシの製造方法であっ
て、 (a) 海島構造用毛を単独あるいは他の用毛とともに
任意の数だけ集束して毛束とし、該毛束の一方の端部の
海部成分を所定長さだけ溶解除去して内部の島繊維を露
出させる行程 (b) 露出した島繊維部分を溶融して各島繊維の先端
に球状膨隆部を形成する行程 (c) 毛束の球状膨隆部をインサート成形によってブ
ラシのヘッド部植毛面に埋め込んで植毛する行程 (d) 植毛された毛束の刷毛となる部分の海成分を溶
融除去して内部の島繊維を露出させ、該露出した島繊維
を刷毛部とする行程 とを含むことを特徴とするブラシの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002157989A JP2003339440A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | ブラシおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002157989A JP2003339440A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | ブラシおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003339440A true JP2003339440A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29773569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002157989A Pending JP2003339440A (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | ブラシおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003339440A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009529612A (ja) * | 2006-03-16 | 2009-08-20 | ブラウン ゲーエムベーハー | 歯ブラシ用マルチフィラメントブリストル |
| CN102273812A (zh) * | 2010-06-14 | 2011-12-14 | 松下电工株式会社 | 刷体以及具备该刷体的牙刷 |
| JPWO2017111008A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2018-10-11 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用毛材及びそれを用いたブラシ |
| JPWO2017111011A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2018-10-11 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用毛材及びそれを用いたブラシ |
| CN112716133A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-30 | 深圳市宝丽洁科技有限公司 | 一种牙刷头生产工艺、设备及牙刷头 |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002157989A patent/JP2003339440A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009529612A (ja) * | 2006-03-16 | 2009-08-20 | ブラウン ゲーエムベーハー | 歯ブラシ用マルチフィラメントブリストル |
| EP1993399B1 (de) * | 2006-03-16 | 2018-09-26 | Braun GmbH | Mehrfilamentige borsten für zahnbürsten |
| CN102273812A (zh) * | 2010-06-14 | 2011-12-14 | 松下电工株式会社 | 刷体以及具备该刷体的牙刷 |
| JPWO2017111008A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2018-10-11 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用毛材及びそれを用いたブラシ |
| JPWO2017111011A1 (ja) * | 2015-12-25 | 2018-10-11 | 東レ・モノフィラメント株式会社 | ブラシ用毛材及びそれを用いたブラシ |
| CN112716133A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-30 | 深圳市宝丽洁科技有限公司 | 一种牙刷头生产工艺、设备及牙刷头 |
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