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JP2003301041A - ポリオールおよびポリマー分散ポリオールの製造方法 - Google Patents

ポリオールおよびポリマー分散ポリオールの製造方法

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JP2003301041A
JP2003301041A JP2002207976A JP2002207976A JP2003301041A JP 2003301041 A JP2003301041 A JP 2003301041A JP 2002207976 A JP2002207976 A JP 2002207976A JP 2002207976 A JP2002207976 A JP 2002207976A JP 2003301041 A JP2003301041 A JP 2003301041A
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polyol
mass
producing
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polyoxyalkylene polyol
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JP2002207976A
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Masanori Toyoda
賢伯 豊田
Akio Horie
彰雄 堀江
Hiroshi Wada
浩志 和田
Kayoko Sugiyama
佳世子 杉山
Etsuko Akagi
悦子 赤木
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軟質ポリウレタンフォーム製造時の成形性が改
善され、かつ良好なフォームの耐久性、硬度、振動特性
を得るポリオールを製造する。 【解決手段】複合金属シアン化物錯体触媒を用いて開始
剤にプロピレンオキシドを連続して5〜50質量%反応
させ、次いでエチレンオキシドとプロピレンオキシドを
ランダムに反応させ、最後にアルカリ金属触媒を用いて
エチレンオキシドを反応させて製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子量のポリオキ
シアルキレンポリオールまたはポリマー分散ポリオール
の製造方法に関する。本発明の製造方法により得られる
ポリオキシアルキレンポリオールまたはポリマー分散ポ
リオールは、エラストマー、合成樹脂、塗料、シーリン
グ材の原料として、また界面活性剤、潤滑剤、希釈剤、
可塑剤等として、広く用いられる。特に軟質ポリウレタ
ンフォーム(以下、軟質フォームという)の製造原料と
して用いると、硬度等の機械的物性、成形性、振動特
性、耐久性が改善された軟質フォームが得られる。
【0002】
【従来の技術】従来より、軟質フォームの特性を向上さ
せるために、種々の検討がなされている。例えば、自動
車等のシートクッションの乗り心地性能を向上させるた
め、反発弾性、振動特性、耐久性等の向上が目標とされ
ている。また、近年では、ユーザーの乗り心地性能に対
する嗜好の変化に伴って、反発弾性率が低い軟質フォー
ムが求められるようになっている。振動特性に関して
は、人が敏感な周波数域(例えば4〜8Hz、または6
〜20Hzといわれている)の減衰を特に大きくとるこ
とが乗り心地性能の向上に有効であるとされている。こ
れらの特性を向上させるには、より分子量の高いポリオ
キシアルキレンポリオールを用いてシートクッションを
製造することが有効であると考えられている。
【0003】一般に、軟質フォームの原料として用いら
れるポリオキシアルキレンポリオール(以下、ポリオー
ルという)は、水酸化ナトリウム等のナトリウム系触
媒、または、水酸化カリウム等のカリウム系触媒を用い
て、多価アルコール等を開始剤として、プロピレンオキ
シド等のアルキレンオキシドを開環付加重合させて製造
される。この製造方法では、副生物として不飽和結合を
有するモノオール(不飽和モノオール)が生成し、この
不飽和モノオールの生成量はポリオールの水酸基価の低
下(分子量の増大)とともに増加する。
【0004】軟質フォームの原料として広く用いられて
いる水酸基価が56mgKOH/g程度のポリオールの
製造では、この不飽和モノオールの生成量は大きな問題
となるほど多くはない。しかし分子量の高い、低水酸基
価のポリオールの製造ではこの不飽和モノオールの生成
量が問題となる。総不飽和度の高いポリオールを用いて
軟質フォームを製造する場合、硬度の低下、圧縮永久歪
の悪化、成形時のキュア性の悪化等の問題が生じる。ま
た、ナトリウム系触媒またはカリウム系触媒を用いて、
低水酸基価のポリオールを製造しようとする場合、その
総不飽和度が著しく高くなり、製造は非常に困難であ
る。
【0005】総不飽和度が低く、かつ水酸基価が低いポ
リオールの製造方法としては、複合金属シアン化物錯体
を触媒として、アルキレンオキシドを開環付加重合させ
る製造方法が特開平2−276821号公報に提案され
ている。この製造方法で得られた高分子量ポリオールを
使用すると乗り心地性能は飛躍的に改善されるものの、
乗り心地性能以外に求められる、連通性等の成形性の面
で問題が生じる場合があった。実際に、このポリオール
を単独で用いて軟質フォームを製造すると、独立気泡性
が比較的高く、クラッシング処理の際に不具合が生じる
場合があった。
【0006】成形性の問題を解決する方法として、複合
金属シアン化物錯体触媒を用いて製造したポリオールと
水酸化カリウムを用いて製造したポリオールとのポリオ
ール混合物を原料として軟質フォームを製造する方法
が、特開平8−231676号公報に提案されている。
しかしこの方法では、複合金属シアン化物錯体触媒を用
いて製造したポリオールとして、開始剤にプロピレンオ
キシドのみを開環付加重合させた後にエチレンオキシド
のみを開環付加重合させて製造したポリオキシアルキレ
ンポリオールを使用したため、かつ、水酸化カリウム触
媒を用いて製造したポリオールの不飽和度が高くポリオ
ール混合物全体の不飽和度が高くなったため、フォーム
の耐久性が不充分になりやすかった。
【0007】また別の方法としては、複合金属シアン化
物錯体触媒を用いて、開始剤にエチレンオキシドとその
他のアルキレンオキシドとの混合物を開環付加重合反応
系に供給し、ポリオールの分子中にエチレンオキシドと
その他のアルキレンオキシドとのランダム付加構造を有
するポリオールを製造し、このポリオールを用いて成形
性が良好な軟質フォームを製造する方法がUSP560
5939、USP5648559に提案されている。し
かし、本発明者らが前記公報に記載されている実施例の
ポリオールを用いて自動車シート用軟質フォームを製造
したところ、フォームの内部および表面に陥没(コラッ
プス)が発生しフォームが製造できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決し、複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製造された
ポリオールを原料として軟質フォームを製造する際に、
良好なフォーム成形性が維持され、得られるフォームの
硬度等の物理的特性、および振動特性が良好であり、か
つ、耐久性、特に湿熱圧縮永久歪み特性が良好な軟質フ
ォームを与える、原料ポリオールまたはポリマー分散ポ
リオールの製造方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、触媒の存在下
に開始剤にプロピレンオキシドとエチレンオキシドとを
開環付加重合させてポリオキシアルキレンポリオールを
製造する方法において、ポリオキシアルキレンポリオー
ルが、複合金属シアン化物錯体触媒の存在下に開始剤に
プロピレンオキシドを開環付加重合させてオキシプロピ
レンブロック鎖を形成し、さらにエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドとをランダムに開環付加重合させてオ
キシアルキレンランダム鎖を形成し、次いで触媒を変換
してアルカリ金属触媒の存在下にエチレンオキシドを開
環付加重合してオキシエチレンブロック鎖を形成して得
られたポリオキシアルキレンポリオールであり、該ポリ
オキシアルキレンポリオールが、水酸基価が5〜56m
gKOH/g、開始剤残基の割合が25質量%以下、オ
キシプロピレンブロック鎖の割合が5〜50質量%、全
オキシエチレン基含有量が5〜60質量%、かつ、末端
水酸基の一級化率が60モル%以上であるポリオキシア
ルキレンポリオールであることを特徴とするポリオキシ
アルキレンポリオールの製造方法を提供する。
【0010】また本発明は、上記の製造方法により得ら
れたポリオキシアルキレンポリオールを分散媒として重
合性不飽和基を有するモノマーを重合することを特徴と
する、ポリマー分散ポリオールの製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】[ポリオール(1)の構造]本発
明におけるポリオキシアルキレンポリオール(以下、ポ
リオール(1)という。)は、複合金属シアン化物錯体
触媒の存在下に開始剤にプロピレンオキシドを開環付加
重合させてオキシプロピレンブロック鎖を形成し、さら
にエチレンオキシドとプロピレンオキシドとをランダム
に開環付加重合させてオキシアルキレンランダム鎖を形
成し、次いで触媒を変換してアルカリ金属触媒の存在下
にエチレンオキシドを開環付加重合してオキシエチレン
ブロック鎖を形成して得られたポリオキシアルキレンポ
リオールである。
【0012】すなわちポリオール(1)は分子中に、開
始剤残基(i)、オキシプロピレンブロック鎖(i
i)、オキシアルキレンランダム鎖(iii)、およ
び、オキシエチレンブロック鎖(iv)を有する。
【0013】[開始剤残基(i)]本発明におけるポリ
オール(1)の開始剤としては、多価アルコール類、ア
ミン類、縮合系化合物類の活性水素化合物を使用でき
る。なお開始剤残基(i)とは、ポリオール(1)のう
ち開始剤に由来する部分をいう。この開始剤残基(i)
の割合はポリオール(1)全体に対して25質量%以下
であるが、好ましくは2〜20質量%である。
【0014】開始剤の具体例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、meso−エリスリトー
ル、メチルグルコシド、グルコース、ソルビトール、シ
ョ糖等の多価アルコール類;エチレンジアミン、ジエチ
レンジアミン、トリエチレンジアミン、ジアミノジフェ
ニルメタン、ヘキサメチレンジアミン、プロピレンジア
ミン等のアミン類;フェノール樹脂、ノボラック樹脂等
の縮合系化合物類が挙げられる。
【0015】これらの活性水素化合物は2種以上を併用
してもよい。これら活性水素化合物の中では多価アルコ
ール類が好ましい。このうち3価以上の多価アルコール
類は、該多価アルコール類を開始剤として製造したポリ
オールを原料とする軟質フォームの硬度が発現しやすい
点で好ましい。
【0016】また開始剤としては、上記化合物にアルキ
レンオキシドを少量開環付加重合させて得られる化合物
を用いてもよい。上記アルキレンオキシドとしてはプロ
ピレンオキシドが好ましい。該化合物の分子量としては
650以上が好ましい。開始剤として最も好ましい例
は、3価以上の多価アルコールにプロピレンオキシドを
開環付加重合させて得られる水酸基価が150〜250
mgKOH/gの化合物である。
【0017】[オキシプロピレンブロック鎖(ii)]
本発明におけるポリオール(1)は開始剤残基(i)に
隣接して、複合金属シアン化物錯体触媒を用いて形成さ
れたオキシプロピレンブロック鎖(ii)を有する。こ
のオキシプロピレンブロック鎖(ii)の割合はポリオ
ール(1)全体に対して5〜50質量%であるが、好ま
しくは10〜40質量%である。特にオキシプロピレン
ブロック鎖(ii)の割合が20〜30質量%である
と、軟質フォームの硬度を高く制御でき好ましい。オキ
シプロピレンブロック鎖が50質量%を超えて多いと、
軟質フォームの独立気泡性が高くなることから成形性が
悪化する傾向にあり、またキュア性が悪化することから
硬度が発現しにくい傾向にあり好ましくない。またオキ
シプロピレンブロック鎖(ii)が5質量%未満の場合
は、軟質フォームの硬度が発現しにくい傾向にあり好ま
しくない。
【0018】ここで、前記開始剤として、3価以上の多
価アルコールにプロピレンオキシドを開環付加重合させ
て得られる化合物を用いた場合には、開始剤残基(i)
が有するオキシプロピレンブロック鎖と複合金属シアン
化物錯体触媒を用いて形成されたオキシプロピレンブロ
ック鎖(ii)とを、得られたポリオール(1)を分析
しても区別できない。したがって、ポリオール(1)と
して検証する場合には、開始剤残基(i)が有するオキ
シプロピレンブロック鎖と複合金属シアン化物錯体触媒
を用いて形成されたオキシプロピレンブロック鎖(i
i)とは区別しない。すなわち開始剤残基(i)とオキ
シプロピレンブロック鎖(ii)との合計の割合はポリ
オール(1)全体に対して、5〜75質量%が好まし
く、12〜60質量%がより好ましい。
【0019】また、オキシプロピレンブロック鎖(i
i)が開始剤残基(i)に隣接するポリオール(1)
と、それ以外のポリオールとを比較すると、前者が成形
性が良好であることから好ましい。またこのオキシプロ
ピレンブロック鎖(ii)は前記複合金属シアン化物錯
体触媒を用いて製造されるが、他の触媒を用いると不飽
和モノオールが副生し、得られるポリオールを原料とす
る軟質フォームの耐久性が悪化しやすく好ましくない。
【0020】[オキシアルキレンランダム鎖(ii
i)]本発明におけるポリオール(1)は、上記オキシ
プロピレンブロック鎖(ii)に隣接して、複合金属シ
アン化物錯体触媒を用いて形成されたオキシアルキレン
ランダム鎖(iii)を有する。オキシアルキレンラン
ダム鎖とは、エチレンオキシドとプロピレンオキシドと
を所定の比率で反応系中に供給し、ランダムに開環付加
重合させることにより得られる構造である。このオキシ
アルキレンランダム鎖(iii)の割合は、ポリオール
(1)全体に対して5〜90質量%が好ましく、10〜
80質量%が好ましい。
【0021】本発明におけるポリオール(1)のオキシ
アルキレンランダム鎖(iii)におけるオキシエチレ
ン基の含有量は、オキシアルキレンランダム鎖(ii
i)に対して、3〜35質量%が好ましく、5〜30質
量%がより好ましい。すなわち反応系中に供給するエチ
レンオキシドとプロピレンオキシドとの比率は、質量比
(エチレンオキシド/プロピレンオキシド)で、3/9
7〜35/65が好ましく、5/95〜30/70がよ
り好ましい。この範囲を超えてオキシアルキレンランダ
ム鎖(iii)のオキシエチレン基が少ない場合も多い
場合も、軟質フォームの独立気泡性が高く成形性が悪化
する場合があり好ましくない。
【0022】また、エチレンオキシドとプロピレンオキ
シドを所定の比率で反応系に供給する際に、前記比率を
供給途中で変化させてもよい。この方法によってオキシ
アルキレンランダム鎖(iii)のオキシエチレン基の
含有量を分子中の所望の部分で制御できる。例えば、前
記比率のうちエチレンオキシドの比率を数段階に分けて
高くして供給した場合では、ポリオール(1)の分子末
端になるにつれてオキシエチレン基の含有量が高いポリ
オール(1)が製造できる。
【0023】[オキシエチレンブロック鎖(iv)]本
発明におけるポリオール(1)は、オキシアルキレンラ
ンダム鎖(iii)に隣接して、すなわち分子末端に、
アルカリ金属触媒を用いて製造されたオキシエチレンブ
ロック鎖(iv)を有する。このオキシエチレンブロッ
ク鎖(iv)の含有量は、ポリオール(1)全体に対し
て3〜40質量%が好ましく、5〜30質量%がより好
ましい。オキシエチレンブロック鎖(iv)が40質量
%を超えると、クラッシング処理後にも収縮が発生しや
すく好ましくない。またオキシエチレンブロック鎖(i
v)が3質量%未満の場合は、軟質フォームの製造時に
フォームのコラップス等が発生しやすく、製造が困難と
なり好ましくない。
【0024】[複合金属シアン化物錯体触媒]本発明に
おけるポリオール(1)は、複合金属シアン化物錯体触
媒の存在下に開始剤に、前述の特定のアルキレンオキシ
ドを開環付加重合させる。前記複合金属シアン化物錯体
触媒としては、例えば、特公昭46−27250号公報
に記載の化合物が挙げられる。特に、亜鉛ヘキサシアノ
コバルテートを主成分とする錯体が好ましく、そのエー
テルおよび/またはアルコール錯体がより好ましい。こ
の複合金属シアン化物錯体触媒を用いることにより、不
飽和モノオールの副生量を抑制でき、得られるポリオー
ルを原料とする軟質フォームの耐久性が向上するので好
ましい。
【0025】また、前記エーテルとしては、特に制限は
ないが、下記式で表される化合物(以下、化合物(X)
という)が好ましい。 R−C(CH(OROH ただし、Rはメチル基またはエチル基、Rはエチレ
ン基または該エチレン基の水素原子がメチル基もしくは
エチル基で置換された基、nは1〜3の整数である。R
としては、エチレン基、プロピレン基、エチルエチレ
ン基、1,2−ジメチルエチレン基および1,1−ジメ
チルエチレン基から選ばれる基が特に好ましい。
【0026】化合物(X)としては、具体的にはWO0
0/02951に記載されている化合物が挙げられる。
具体的には次の化合物が好ましい。
【0027】nが1の場合、エチレングリコールモノ−
tert−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ
−tert−ペンチルエーテル、プロピレングリコール
モノ−tert−ペンチルエーテルが好ましい。nが2
の場合、ジエチレングリコールモノ−tert−ブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノ−tert−ペン
チルエーテルが好ましい。nが3の場合、トリエチレン
グリコールモノ−tert−ブチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノ−tert−ペンチルエーテルが好
ましい。さらに、化合物(X)としては、nが1である
化合物が特に好ましく、Rがメチル基である化合物が
最も好ましい。また、化合物(X)として、2種以上の
化合物を併用できる。
【0028】また、前記アルコールとしては、特に制限
はないが、例えばメタノール、エタノール、1−プロパ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタ
ノール、tert−ブチルアルコール、ペンタノール、
オクタノールが挙げられ、なかでもtert−ブチルア
ルコールを用いることが好ましい。
【0029】有機配位子として化合物(X)と他の化合
物とを併用する場合、併用できる化合物は、tert−
ブチルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、
tert−ペンチルアルコール、イソペンチルアルコー
ル、N,N−ジメチルアセトアミド、グライム(エチレ
ングリコールジメチルエーテル)、ジグライム(ジエチ
レングリコールジメチルエーテル)、トリグライム(ト
リエチレングリコールジメチルエーテル)、2−プロパ
ノール、およびジオキサンから選ばれる1種または2種
以上の化合物であることが好ましい。ジオキサンとして
は、1,4−ジオキサンでも1,3−ジオキサンでもよ
く、1,4−ジオキサンが好ましい。併用する化合物と
してはtert−ブチルアルコール、tert−ペンチ
ルアルコールまたはグライムが特に好ましく、tert
−ブチルアルコールが最も好ましい。
【0030】すなわち本発明において用いる複合金属シ
アン化物錯体の具体例としては、亜鉛ヘキサシアノコバ
ルテート−エチレングリコールモノ−tert−ブチル
エーテル錯体、亜鉛ヘキサシアノコバルテート−エチレ
ングリコールモノ−tert−ブチルエーテル/ter
t−ブチルアルコール錯体、亜鉛ヘキサシアノコバルテ
ート−tert−ブチルアルコール錯体、亜鉛ヘキサシ
アノコバルテート−グライム錯体等が挙げられる。この
うち、亜鉛ヘキサシアノコバルテート−エチレングリコ
ールモノ−tert−ブチルエーテル錯体および亜鉛ヘ
キサシアノコバルテート−エチレングリコールモノ−t
ert−ブチルエーテル/tert−ブチルアルコール
錯体が特に好ましい。
【0031】[アルカリ金属触媒]前記オキシエチレン
ブロック鎖(iv)の形成に用いるアルカリ金属触媒と
しては、ナトリウム系触媒、カリウム系触媒、セシウム
系触媒が挙げられる。ナトリウム系触媒としては、例え
ば、ナトリウム金属、ナトリウムメトキシド等のナトリ
ウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム
等が挙げられる。カリウム系触媒、セシウム系触媒も同
様である。
【0032】本発明におけるポリオール(1)の製造に
おいて、前記複合金属シアン化物錯体触媒から、アルカ
リ金属触媒に触媒を変換する方法としては、複合金属シ
アン化物錯体触媒を失活させてからアルカリ金属触媒を
反応系に添加しても、失活処理をせずにそのままアルカ
リ金属触媒を反応系に添加してもよい。後者の場合は、
アルカリ金属触媒の添加により、複合金属シアン化物錯
体触媒は失活する。前記失活処理としては、水、酸また
はアルカリの投入による処理、吸着剤の投入による処理
等が挙げられる。
【0033】[ポリオール(1)の特性]本発明におけ
るポリオール(1)の水酸基価は、5〜56mgKOH
/gであるが、10〜42mgKOH/gがより好まし
い。水酸基価が56mgKOH/gを超えて大きく分子
量が低いと、得られる軟質フォームの弾性が不充分とな
りやすく好ましくない。また水酸基価が5mgKOH/
g未満の場合は、得られる軟質フォームの硬度が出にく
く好ましくない。
【0034】本発明におけるポリオール(1)の水酸基
数は、2〜8が好ましく、2.7〜7がより好ましく、
2.8〜5.2が最も好ましい。ただし水酸基数とは、
開始剤の活性水素数の平均値を意味する。水酸基数が2
未満では、得られる軟質フォームが柔らかくなり、耐久
性が悪化する傾向があり好ましくない。水酸基数が8を
超えると得られる軟質フォームが硬くなり、伸び等の機
械的物性が悪化する傾向にあり好ましくない。
【0035】本発明におけるポリオール(1)の不飽和
度は、0.03meq/g以下が好ましく、0.025
meq/g以下がより好ましい。不飽和度が0.03m
eq/gを超えて大きいと、すなわち不飽和モノオール
が多いと、得られる軟質フォームの耐久性、乗り心地性
能が悪化しやすく好ましくない。ここで軟質フォームの
耐久性の指標としては、乾熱圧縮永久歪および湿熱圧縮
永久歪が挙げられる。不飽和度が大きくなるにつれて、
前記圧縮永久歪の値が大きくなり、耐久性が悪くなりや
すい。また軟質フォームの乗り心地性能の指標として
は、共振振動数が挙げられる。共振振動数が低下するに
つれて、人が最も不快と感じる6Hzの伝達率が低下す
る相関があり、指標として好適である。
【0036】本発明におけるポリオール(1)における
全オキシエチレン基含有量(すなわち、開始剤残基
(i)、オキシアルキレンランダム鎖(iii)、オキ
シエチレンブロック鎖(iv)に含まれるすべてのオキ
シエチレン基の含有量)は、5〜60質量%であるが、
10〜40質量%がより好ましい。また、本発明におけ
るポリオール(1)の分子末端のオキシエチレンブロッ
ク鎖(iv)部分に由来する、ポリオールの末端水酸基
のうちの一級水酸基の割合である末端水酸基の一級化率
は60モル%以上が好ましく、80〜95モル%がより
好ましい。
【0037】[ポリマー分散ポリオール]本発明は、ま
た上述したポリオール(1)にポリマー微粒子が安定に
分散したポリマー分散ポリオールの製造方法を提供す
る。ここでポリマー分散ポリオールとは、ベースポリオ
ール(分散媒)中にポリマー微粒子(分散質)が安定に
分散している分散系である。すなわち、本発明における
ポリマー分散ポリオールとは、上述のポリオール(1)
をベースポリオールとするポリマー分散ポリオールであ
る。
【0038】ポリマー微粒子のポリマーとしては、付加
重合系ポリマーまたは縮重合系ポリマーが挙げられる。
付加重合系ポリマーは例えば、アクリロニトリル、スチ
レン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル等の
モノマーを単独重合または共重合して得られる。また縮
重合系ポリマーとしては、ポリエステル、ポリウレア、
ポリウレタン、メラミン等が挙げられる。
【0039】ポリオール中にポリマー微粒子が存在する
ことにより、ポリオールの水酸基価が低く抑えられ、軟
質フォームの硬度、通気性等の物性向上に有効である。
またポリマー分散ポリオール中のポリマー微粒子の含有
率は特に制限されないが、50質量%以下が好ましく、
3〜40質量%がより好ましい。なお、ポリオールの質
量を計算に用いる場合はポリマー微粒子の質量は含まな
い。
【0040】[ポリオール(1)の用途]本発明におけ
るポリオール(1)またはポリマー分散ポリオールは、
軟質フォーム、エラストマー、合成樹脂、塗料、シーリ
ング材の原料として、また界面活性剤、潤滑剤、希釈
剤、可塑剤等として、広く用いられる。特に軟質フォー
ムの製造原料として用いると、フォームの成形性、およ
び得られる軟質フォームの振動特性や硬度等の物性が改
善されるので好ましい。軟質フォームの製造方法として
は、一般的にはポリオール化合物とポリイソシアネート
化合物とを、発泡剤と触媒の存在下で、必要により整泡
剤、架橋剤、破泡剤の存在下で、反応させる方法が挙げ
られる。
【0041】前記軟質フォームを製造する際に反応させ
るポリオール化合物(ポリマー分散ポリオールを含む)
としては、本発明におけるポリオール(1)、および/
または、本発明におけるポリマー分散ポリオールを含む
ポリオール混合物を用いることが好ましい。前記ポリオ
ール混合物としては、本発明におけるポリオール(ポリ
オール(1)または上記ポリマー分散ポリオール)のみ
を用いても、他のポリオールと併用してもよい。他のポ
リオールとしては、軟質フォームを製造する際に使用す
るポリオールであれば特に制限されないが、ポリオキシ
アルキレンポリオールが好ましく、全オキシプロピレン
基含有量が40質量%以上のポリオキシアルキレンポリ
オールが好ましい。前記軟質フォームを製造する際に反
応させるポリオールのうち、本発明におけるポリオール
の含有量は、20質量%以上が好ましく、30質量%以
上がより好ましく、50質量%以上が特に好ましい。ま
た本発明におけるポリオールを2種類以上混合して使用
してもよい。ただし、前記ポリオール化合物(混合物)
には、後述する架橋剤、破泡剤は含めないものとする。
【0042】上記ポリオール混合物の水酸基価は、5〜
56mgKOH/gが好ましく、10〜42mgKOH
/gがより好ましい。また上記ポリオール混合物の総不
飽和度は0.05meq/g以下が好ましく、0.03
meq/g以下がより好ましく、0.025meq/g
以下がもっとも好ましい。また上記ポリオール混合物の
末端水酸基の平均一級化率は60モル%以上が好まし
い。
【0043】前記ポリイソシアネート化合物としては、
特に制限はないが、イソシアネート基を2以上有する芳
香族系、脂環族系、脂肪族系等のポリイソシアネート;
前記ポリイソシアネートの2種類以上の混合物;これら
を変性して得られる変性ポリイソシアネート等が挙げら
れる。具体例としては、トリレンジイソシアネート(T
DI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(通
称:クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等
のポリイソシアネート、またはこれらのプレポリマー型
変性体、ヌレート型変性体、ウレア型変性体、カルボジ
イミド型変性体等が挙げられる。このうち、TDI、M
DI、クルードMDI、またはこれらの変性体が好まし
い。
【0044】ポリイソシアネート化合物の使用量は通常
イソシアネートインデックス(ポリオール、架橋剤、破
泡剤、水等のすべての活性水素数の合計に対するイソシ
アネート基の数の割合の100倍で表される数値)で表
すが、本発明におけるポリイソシアネート化合物の使用
量は、イソシアネートインデックスで80〜120が好
ましく、85〜110がより好ましい。
【0045】また前記発泡剤としては特に制限はない
が、水および不活性ガスから選ばれた少なくとも1種が
好ましい。不活性ガスとしては、空気、窒素、炭酸ガス
等が挙げられる。このうち水が好ましい。発泡剤の使用
量は特に制限されないが、水を使用する場合は、ポリオ
ール化合物100質量部に対して10質量部以下が好ま
しく、0.1〜8質量部がより好ましい。
【0046】また前記触媒としては、ウレタン化反応を
促進する触媒であれば特に制限はないが、例えば、トリ
エチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)
エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメ
チレンジアミン等の3級アミン類;酢酸カリウム、2−
エチルヘキサン酸カリウム等のカルボン酸金属塩;ジブ
チルスズジラウレート等の有機金属化合物等が挙げられ
る。
【0047】また前記整泡剤としては、特に制限はな
く、シリコーン系整泡剤、フッ素系整泡剤等が挙げら
れ、このうちシリコーン系整泡剤が好ましい。これらの
整泡剤を用いると、均一な気泡を形成できる。
【0048】また前記架橋剤としては、水酸基、1級ア
ミノ基または2級アミノ基等の活性水素を有する官能基
を2個以上有する化合物が好ましい。また、架橋剤の水
酸基価は、100mgKOH/g以上が好ましく、15
0mgKOH/g以上がより好ましく、200mgKO
H/g以上が特に好ましい。また、架橋剤は2種以上を
併用してもよい。
【0049】具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジグリセリン、デキストロー
ス、ソルビトール、シュークロース、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ビ
スフェノールA、エチレンジアミン、3,5−ジエチル
−2,4(または2,6)−ジアミノトルエン(DET
DA)、2−クロロ−p−フェニレンジアミン(CP
A)、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4(または
2,6)−ジアミノトルエン、1−トリフルオロメチル
−3,5−ジアミノベンゼン、1−トリフルオロメチル
−4−クロル−3,5−ジアミノベンゼン、2,4−ト
ルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、ビス
(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)メタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、m−キシリレン
ジアミン、1,4−ジアミノヘキサン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン
等の化合物、およびこれらに比較的少量のアルキレンオ
キシドを付加して得られる化合物等が挙げられる。
【0050】また前記破泡剤としては、水酸基数が2以
上、水酸基価が20〜180mgKOH/g、オキシエ
チレン基含有量が60質量%を超える、ポリオキシアル
キレンポリオールが好ましい。この破泡剤を用いると軟
質フォームの成形性が改善され、具体的にはクラッシン
グ荷重が低く抑えられ好ましい。また破泡剤の使用量は
ポリオール化合物100質量部に対して、0.1〜5質
量部が好ましい。
【0051】軟質フォームの製造時には上記の他に、乳
化剤、フォーム安定剤等の界面活性剤;酸化防止剤、紫
外線吸収剤等の老化防止剤;炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム等の充填剤;難燃剤、可塑剤、着色剤、抗カビ剤等
の公知の各種添加剤、助剤を必要に応じて使用できる。
【0052】軟質フォームの成形方法は、低圧発泡機ま
たは高圧発泡機を用いて反応性混合物を直接金型に注入
する方法が好ましい。特に密閉した金型内で成型する方
法(モールド成形法)が好ましい。本発明における軟質
フォームはコールドキュア法、ホットキュア法のいずれ
の方法によっても製造できるが、コールドキュア法が好
ましい。
【0053】本発明におけるポリオール(1)またはポ
リマー分散ポリオールを原料として製造される、軟質フ
ォームはクッション、マットレス、座席シート等に用い
られる。特に、自動車等の車両用座席シートとして適す
る。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施例お
よび比較例中の発泡処方欄の数値は質量部を表す。
【0055】例X1〜例X11に本発明のポリオキシア
ルキレンポリオールの製造例(実施例)を、例X12〜
例X17に比較のポリオキシアルキレンポリオールの製
造例(比較例)を、例X18に破泡剤として使用するポ
リオールの製造例を示す。製造例で得られたポリオール
の性状を表1に示した。性状については以下の項目につ
いて示した。開始剤隣接のオキシプロピレンブロック鎖
(以下「PO部(1)」と表す)の割合(単位:質量
%)、開始剤に直結しないオキシプロピレンブロック鎖
(以下「PO部(2)」と表す)の割合(単位:質量
%)、オキシアルキレンランダム鎖(以下「ランダム部
(1)、ランダム部(2)」と表す)の割合(単位:質
量%)、ランダム部(1)とランダム部(2)とのそれ
ぞれの部分でのオキシエチレン基含有量(EO量と表
す)(単位:質量%)、末端のオキシエチレンブロック
鎖(以下「EO部」と表す)の割合(単位:質量%)、
水酸基価(単位:mgKOH/g)、末端水酸基の一級
化率(単位:モル%)、不飽和度(単位:meq/
g)。
【0056】なお水酸基価、不飽和度の測定はJIS
K−1557に準拠した方法で実施した。製造例でDM
C−METB錯体触媒とは亜鉛ヘキサシアノコバルテー
ト−エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテ
ル錯体触媒を示し、DMC−METB/TBA錯体触媒
とは亜鉛ヘキサシアノコバルテート−エチレングリコー
ルモノ−tert−ブチルエーテル/tert−ブチル
アルコール錯体触媒を示し、DMC−TBA錯体触媒と
は亜鉛ヘキサシアノコバルテート−tert−ブチルア
ルコール錯体触媒を示し、DMC−グライム錯体触媒と
は亜鉛ヘキサシアノコバルテート−グライム錯体触媒を
示す。
【0057】また、開始剤1とはグリセリンにプロピレ
ンオキシドを付加させた水酸基価168mgKOH/g
の化合物、開始剤2とはグリセリンにプロピレンオキシ
ドを付加させた水酸基価234mgKOH/gの化合物
である。
【0058】ポリオール製造例 (例X1)「ポリオールA1の製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド1525gを約120
℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを11.6質量
%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の
2833gを約120℃で反応させた。次いで水酸化カ
リウムを反応系に添加して触媒を水酸化カリウムに変換
し、この水酸化カリウム触媒を用いてエチレンオキシド
1097gを約120℃で反応させ製造を完了した。反
応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を
行い、水酸基価が27.3mgKOH/gのポリオール
A1を得た。
【0059】(例X2)「ポリオールA2の製造」 ポリオールA1の製造において、エチレンオキシドの含
有量が23.2質量%のエチレンオキシド/プロピレン
オキシド混合物の2833gを用いる以外は全てポリオ
ールA1の製造と同様にして、水酸基価が27.8mg
KOH/gのポリオールA2を得た。
【0060】(例X3)「ポリオールB1の製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド2279gを約120
℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを14.4質量
%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の
2278gを約120℃で反応させ、次いでナトリウム
メトキシド触媒を用いてエチレンオキシド905gを約
120℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤
(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基
価が27.6mgKOH/gのポリオールB1を得た。
【0061】(例X4)「ポリオールB2の製造」 ポリオールB1の製造のDMC−METB錯体触媒の代
わりにDMC−METB/TBA錯体触媒を用いる以外
はポリオールB1の製造と同様に行い、水酸基価が2
7.8mgKOH/gのポリオールB2を得た。
【0062】(例X5)「ポリオールB3の製造」 ポリオールB1の製造のDMC−METB錯体触媒の代
わりにDMC−グライム錯体触媒を用いる以外はポリオ
ールB1の製造と同様に行い、水酸基価が27.7mg
KOH/gのポリオールB3を得た。
【0063】(例X6)「ポリオールCの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド2473gを約120
℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを14.4質量
%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の
2174gを約120℃で反応させ、次いでナトリウム
メトキシド触媒を用いてエチレンオキシド627gを約
120℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤
(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基
価が28.1mgKOH/gのポリオールCを得た。
【0064】(例X7)「ポリオールDの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド3137gを約120
℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを14.4質量
%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の
1259gを約120℃で反応させ、次いで水酸化カリ
ウム触媒を用いてエチレンオキシド878gを約120
℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成ケ
イ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が2
8.3mgKOH/gのポリオールDを得た。
【0065】(例X8)「ポリオールEの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド630gを約120℃
で反応させ、次いでDMC−METB錯体触媒を用いて
エチレンオキシドを11質量%含むエチレンオキシド/
プロピレンオキシド混合物の4014gを約120℃で
反応させ、次いで水酸化カリウム触媒を用いてエチレン
オキシド691gを約120℃で反応させ製造を完了し
た。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、
濾過を行い、水酸基価が27.8mgKOH/gのポリ
オールEを得た。
【0066】(例X9)「ポリオールF1の製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてエチレンオキシドを11.6質量%含むエ
チレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の2833
gを約120℃で反応させ、次いでプロピレンオキシド
1525gを約120℃で反応させ、次いで水酸化カリ
ウム触媒を用いてエチレンオキシド1097gを約12
0℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成
ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が2
7.9mgKOH/gのポリオールF1を得た。
【0067】(例X10)「ポリオールF2の製造」 ポリオールF1の製造において、エチレンオキシドの含
有量が23.2質量%のエチレンオキシド/プロピレン
オキシド混合物2833gを用いる以外は全てポリオー
ルAの製造と同様にして、水酸基価が26.9mgKO
H/gのポリオールF2を得た。
【0068】(例X11)「ポリオールGの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド3817gを約120
℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを21.4質量
%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド混合物を
591gを約120℃で反応させ、次いで水酸化カリウ
ム触媒を用いてエチレンオキシド953gを約120℃
で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成ケイ
酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が28.
1mgKOH/gのポリオールGを得た。
【0069】(例X12)「ポリオールHの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド253gを約120℃
で反応させ、次いでDMC−METB錯体触媒を用いて
エチレンオキシドを11質量%含むエチレンオキシド/
プロピレンオキシド混合物の4387gを約120℃で
反応させ、次いで水酸化カリウム触媒を用いてエチレン
オキシド695gを約120℃で反応させ製造を完了し
た。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、
濾過を行い、水酸基価が27.9mgKOH/gのポリ
オールHを得た。
【0070】(例X13)「ポリオールJの製造」 開始剤2の720gの存在下、DMC−TBA錯体触媒
を用いてプロピレンオキシドの252gを約120℃で
反応させ、次いでエチレンオキシドを13質量%含むエ
チレンオキシド/プロピレンオキシド混合物の4487
gを約120℃で反応させ、次いでエチレンオキシドを
40質量%含むエチレンオキシド/プロピレンオキシド
混合物の813gを約120℃で反応させ製造を完了し
た。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、
濾過を行い、水酸基価が27.9mgKOH/gのポリ
オールJを得た。
【0071】(例X14)「ポリオールKの製造」 開始剤1の1000gの存在下、DMC−METB錯体
触媒を用いてプロピレンオキシド5550gを約120
℃で反応させ、次いで水酸化カリウム触媒を用いてエチ
レンオキシド1103gを約120℃で反応させ製造を
完了した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)
処理、濾過を行い、水酸基価が23.9mgKOH/g
のポリオールKを得た。
【0072】(例X15)「ポリオールL1の製造」 開始剤1の1000gの存在下、水酸化カリウム触媒を
用いてプロピレンオキシド6467gを約110℃で反
応させ、次いでエチレンオキシド1423gを約110
℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成ケ
イ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が24
mgKOH/gのポリオールL1を得た。
【0073】(例X16)「ポリオールL2の製造」 開始剤1の1000gの存在下、水酸化カリウム触媒を
用いてプロピレンオキシド5378gを約110℃で反
応させ、次いでエチレンオキシド1257gを約110
℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成ケ
イ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が2
7.9mgKOH/gのポリオールL2を得た。
【0074】(例X17)「ポリオールL3の製造」 開始剤1の1000gの存在下、水酸化カリウム触媒を
用いてプロピレンオキシド4416gを約110℃で反
応させ、次いでエチレンオキシドを904gを約110
℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成ケ
イ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が3
5.5mgKOH/gのポリオールL3を得た。
【0075】(例X18)「ポリオールTの製造」 開始剤1の1000gの存在下、水酸化カリウム触媒を
用いてエチレンオキシドを80質量%含むエチレンオキ
シド/プロピレンオキシド混合物の5000gを約12
0℃で反応させ製造を完了した。反応後、吸着剤(合成
ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸基価が2
7.9mgKOH/gのポリオールTを得た。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】表2、表3、表4に示す原料および配合量
を用いて軟質ポリウレタンフォームを製造した。これら
のうち、ポリイソシアネート以外の全原料の混合物(ポ
リオールシステム)およびポリイソシアネート化合物を
それぞれ液温25±1℃に調整し、ポリオールシステム
にポリイソシアネート化合物を加えて、高速ミキサーで
5秒間攪拌混合し、直ちに60℃に加温した縦横400
mm、高さ100mmのアルミニウム製金型に混合物を
注入して密閉した。6分間キュアーした後、ポリウレタ
ンフォームを取り出して24時間以上放置してから各種
物性の測定を行った。その測定結果を表3、4に示す。
【0079】成形性の指標としてクラッシング性評価を
行った。クラッシング性評価は、フォームを成形型(4
00mm×400mm×100mm)から取り出し後、
直ちにフォーム厚みの25%まで圧縮してフォームセル
を開放する際の作業性を評価し、○を良好、△をやや不
良とした。またこの圧縮時の400mm×400mmの
面にかかる荷重をクラッシング荷重(単位:N)として
評価した。なお、フォーム物性の測定方法は下記に準拠
し、コア密度に関してはフォームの中央部からスキン部
を除いて縦横100mm、高さ50mmの大きさに切り
出したものを測定に用いた。
【0080】共振振動数においては該400mm×40
0mm×100mmの内寸法をもつテストピース金型か
ら成形されたフォームとシートクッションの実金型から
成形されたフォームとの間には相関性があり、一般に実
金型から成形されたシートクッションフォームの共振振
動数は厚み形状等により、テストピースより約0.2〜
1Hz程度大きくなる傾向にある。
【0081】なお、表3、4中の不飽和度はポリオール
とポリマー分散ポリオール中のベースポリオールの総不
飽和度(単位:meq/g)である。
【0082】以下に、軟質フォームの物性の測定に用い
た規格を示す。 全密度(単位:kg/m)、コア密度(単位:kg/
)、25%硬さ(ILD)(単位:N/314cm
)、コア反発弾性率(単位:%)、引き裂き強度(N
/cm)、引っ張り強度(kPa)、伸び率(%)、乾
熱圧縮永久歪(単位:%)、湿熱圧縮永久歪(単位:
%)はJIS K6400に準拠した方法。ヒステリシ
スロス(単位:%)はJASO B407−87に準拠
した方法。共振振動数(単位:Hz)、6Hzの伝達率
は、JASO B407−87(加振振幅:±2.5m
m、加圧盤:鉄研型、荷重:490N)に準拠した方
法。
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】表3、4の例1〜11は実施例である。複
合金属シアン化物錯体触媒を用いて、開始剤の直後にプ
ロピレンオキシドを5〜50質量%連続して反応させ、
次いでエチレンオキシドとプロピレンオキシドをランダ
ムに反応させ、最後にアルカリ金属触媒を用いてエチレ
ンオキシドを反応させて製造したポリオール(1)を原
料としているので、成形性が良好であり、硬度等の物
性、および振動特性が良好であり、耐久性、特に湿熱圧
縮永久歪が良好なフォームを得ることができる。特に例
10、11では破泡剤としてポリオールTを用いたため
クラッシング荷重が低く抑えられ、良好な成形性を示し
た。
【0086】表4の例12〜18は比較例である。例1
2、例18は、クラッシング処理の際フォームに割れが
生じたため、物性測定ができなかった。例13は、原料
とする複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製造したポ
リオールKがオキシアルキレンランダム鎖を有しないこ
とが原因で発生する成形性不良を補うために水酸化カリ
ウム触媒を用いて合成したポリオールL2を混合して原
料としているため、ポリオールの総不飽和度が高く、耐
久性が不充分である。また、成形性も充分でない。
【0087】例14は、水酸化カリウム触媒で製造され
たポリオールを使用しているので耐久性が悪い。例15
は開始剤に隣接したオキシプロピレンブロック鎖がポリ
オール全体に対して60質量%のポリオールを使用して
いるのでポリイソアネートとの反応性が不充分となり硬
度が低く好ましくない。例16は、開始剤に隣接したの
オキシプロピレンブロック鎖がポリオール全体に対して
4質量%のポリオールを使用しているので硬度が不充分
である。
【0088】例17は、複合金属シアン化物錯体触媒で
製造されたポリオールLの末端が、エチレンオキシドを
反応させて製造を完了していないので、コラップスが発
生しフォームが製造できず、物性も測定できなかった。
【0089】
【発明の効果】本発明における特定構造のポリオールを
用いることにより、成形性が改善され、かつ硬度等の物
理物性、および振動特性が良好な軟質ポリウレタンフォ
ームを得ることができる。また、本発明におけるポリオ
ール(1)は複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製造
しているので、耐久性特に湿熱圧縮永久歪み等の物性も
良好である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 101:00) (72)発明者 杉山 佳世子 神奈川県川崎市中原区丸子通1−633−2 −801 (72)発明者 赤木 悦子 神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢下町9−30 −204 Fターム(参考) 4J005 AA04 BB02 4J011 PA90 4J026 AB19 AC16 BA05 BA27 BA31 GA07 4J034 BA03 DA01 DB03 DB07 DG03 DG04 DG12 HA01 HA02 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 KB02 KC02 KC17 KD02 KD12 KE02 MA24 NA01 NA03 NA05 NA08 QB15 QC01 RA12 RA15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒の存在下に開始剤にプロピレンオキシ
    ドとエチレンオキシドとを開環付加重合させてポリオキ
    シアルキレンポリオールを製造する方法において、 ポリオキシアルキレンポリオールが、複合金属シアン化
    物錯体触媒の存在下に開始剤にプロピレンオキシドを開
    環付加重合させてオキシプロピレンブロック鎖を形成
    し、さらにエチレンオキシドとプロピレンオキシドとを
    ランダムに開環付加重合させてオキシアルキレンランダ
    ム鎖を形成し、次いで触媒を変換してアルカリ金属触媒
    の存在下にエチレンオキシドを開環付加重合してオキシ
    エチレンブロック鎖を形成して得られたポリオキシアル
    キレンポリオールであり、 該ポリオキシアルキレンポリオールが、水酸基価が5〜
    56mgKOH/g、開始剤残基の割合が25質量%以
    下、オキシプロピレンブロック鎖の割合が5〜50質量
    %、全オキシエチレン基含有量が5〜60質量%、か
    つ、末端水酸基の一級化率が60モル%以上であるポリ
    オキシアルキレンポリオールであることを特徴とするポ
    リオキシアルキレンポリオールの製造方法。
  2. 【請求項2】前記オキシアルキレンランダム鎖の形成に
    おいて、開環付加重合させるエチレンオキシドとプロピ
    レンオキシドとの比率が質量比で3/97〜35/65
    の範囲である、請求項1に記載のポリオキシアルキレン
    ポリオールの製造方法。
  3. 【請求項3】複合金属シアン化物錯体触媒が、有機配位
    子の少なくとも一部として下記式で示される化合物を有
    する、請求項1または2に記載のポリオキシアルキレン
    ポリオールの製造方法。 R−C(CH(OROH ただし、はRメチル基またはエチル基、Rはエチレ
    ン基または該エチレン基の水素原子がメチル基もしくは
    エチル基で置換された基、nは1〜3の整数。
  4. 【請求項4】ポリオキシアルキレンポリオール中のオキ
    シエチレンブロック鎖の割合が3〜40質量%である、
    請求項1、2または3に記載のポリオキシアルキレンポ
    リオールの製造方法。
  5. 【請求項5】ポリオキシアルキレンポリオール中のオキ
    シアルキレンランダム鎖の割合が、5〜90質量%であ
    る、請求項1、2、3または4に記載のポリオキシアル
    キレンポリオールの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法
    により得られたポリオキシアルキレンポリオールを分散
    媒として重合性不飽和基を有するモノマーを重合するこ
    とを特徴とする、ポリマー分散ポリオールの製造方法。
  7. 【請求項7】ポリオール化合物とポリイソシアネート化
    合物とを、発泡剤と触媒の存在下で反応させて軟質ポリ
    ウレタンフォームを製造する方法において、 ポリオール化合物として、請求項1〜5のいずれかに記
    載の製造方法により得られたポリオキシアルキレンポリ
    オール、および/または、請求項6に記載の製造方法に
    より得られたポリマー分散ポリオールを含むポリオール
    混合物を用いることを特徴とする、軟質ポリウレタンフ
    ォームの製造方法。
  8. 【請求項8】ポリオール化合物の総不飽和度が0.05
    meq/g以下である、請求項7に記載の軟質ポリウレ
    タンフォームの製造方法。
  9. 【請求項9】破泡剤を添加して軟質ポリウレタンフォー
    ムを製造する、請求項7または8に記載の軟質ポリウレ
    タンフォームの製造方法。
  10. 【請求項10】密閉した金型内で軟質ポリウレタンフォ
    ームを製造する、請求項7、8または9に記載の軟質ポ
    リウレタンフォームの製造方法。
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