[go: up one dir, main page]

JP2003267734A - 溶融ガラス用撹拌装置 - Google Patents

溶融ガラス用撹拌装置

Info

Publication number
JP2003267734A
JP2003267734A JP2002067017A JP2002067017A JP2003267734A JP 2003267734 A JP2003267734 A JP 2003267734A JP 2002067017 A JP2002067017 A JP 2002067017A JP 2002067017 A JP2002067017 A JP 2002067017A JP 2003267734 A JP2003267734 A JP 2003267734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten glass
platinum
drum
stirrer
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002067017A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hamashima
和雄 浜島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2002067017A priority Critical patent/JP2003267734A/ja
Publication of JP2003267734A publication Critical patent/JP2003267734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/16Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
    • C03B5/18Stirring devices; Homogenisation
    • C03B5/187Stirring devices; Homogenisation with moving elements

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】白金または白金合金の使用量を最低限に抑え、
かつ溶融ガラスの圧力に対して十分な強度を有する溶融
ガラス用撹拌装置の提供。 【解決手段】溶融ガラスを撹拌するための撹拌装置であ
って、前記撹拌装置は中心軸、前記中心軸の周りに配さ
れたドラム、および前記ドラムの周りに配された撹拌翼
により構成され、前記中心軸、前記ドラムおよび前記撹
拌翼の内部は芯材を有さない中空構造であって、溶融ガ
ラスに接触する部分は白金等により構成され、かつ前記
ドラム内部にトルク伝達粒状物が充填されていることを
特徴とする溶融ガラス用撹拌装置。前記トルク伝達粒状
物はセラミックスであることが好ましく、前記トルク伝
達粒状物の平均粒径は20〜200μmであることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスを撹拌
し、均質性を向上させる撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガラス溶融炉において、溶融
ガラスの均質性を向上させる目的で撹拌装置が設置され
ている。撹拌装置は、一般的に回転中心となる中心軸と
その周囲に配した複数の撹拌翼を有する撹拌部から構成
される。撹拌装置の構造としては、溶融ガラスの流路を
狭める目的を持った大きな径を持つドラムの周囲に撹拌
翼を配するドラム型、中心軸の下端部のみに撹拌翼を持
つスクリュー型などが挙げられる。また、撹拌翼の構造
についても、うちわ型、クランク型、パドラー型、スク
リュー(ラジアルファン)型など様々なものが検討され
ている。
【0003】さらに、これら撹拌装置による撹拌の効果
をさらに高めるために、撹拌装置の構造を組み合わせた
り、または流路の形状や使用条件を改善したり、あるい
はそれらを組み合わせた発明が数多くなされている。
【0004】高粘度を有する溶融ガラスを撹拌するため
には、溶融ガラスの抵抗により撹拌翼に大きな力が作用
するため、撹拌翼や中心軸は高温下で十分な強度を有す
る材料および構造で構成されなければならない。さら
に、撹拌装置の溶融ガラスに接する部位には温度の高い
溶融ガラスに対する耐熱性を有し、かつ溶融ガラスを汚
染することのない材料を使わなくてはならないため、貴
金属である白金または白金合金(以下、白金等とい
う。)を用いることが一般的である。白金等は、融点が
高く、溶融ガラスを汚染せず、高温下で非常に安定であ
るため、撹拌装置そのものを白金等のみで作ることがで
きれば最も理想的である。
【0005】しかし、溶融ガラスの圧力に負けない高い
強度を持たせようとするためには、非常に高価な白金等
を十分な剛性を有することができるような厚みで使用し
なければならないため、通常はコスト等を考慮し、白金
等以外の他の耐熱材料、即ちモリブデン等の耐火金属や
セラミックス等の耐火物を芯材とし、それら芯材の周り
を白金で被覆することにより、撹拌装置の耐熱性および
強度の両立を図っている場合が多い。
【0006】しかし、撹拌装置として、白金等を外周の
被覆材とし、白金等以外の耐火金属や耐火物を芯材とす
る構造では、以下のような問題点が生じる。
【0007】まず、芯材としてモリブデンを用いた場合
には、1100℃以上という高温下においてモリブデン
は容易に再結晶し、その結果結晶粒が成長し、長期間使
用すると、クリープ変形によりモリブデンそのものの強
度が低下するという問題が生じる。さらにモリブデン芯
材の強度低下が進行すると、芯材の捩じれが生じやすく
なり、白金等からなる被覆材が破れやすくなる。被覆材
が破れると、芯材のモリブデンが高温の空気にさらさ
れ、酸化により急激にモリブデンの強度が低下する結
果、短時間で折損が生じるという問題点がある。
【0008】上記問題を解決するために、特開昭61−
36123号公報においては、モリブデンからなる芯材
と白金を主成分とする被覆材との間に耐熱中間層を設け
ることにより、モリブデンの強度低下を防止する発明が
開示されている。しかし、この中間層の目的はあくまで
耐熱、つまり溶融ガラスからの熱を、白金を通してモリ
ブデンに伝達するのを防ぐのが主たる目的であり、撹拌
装置自体の強度改善を目的としたものではない。
【0009】また、モリブデンは高温下で空気に接触し
た場合、酸化されるという性質を持っているため、溶接
による接合ができない。よって、撹拌装置を製作するた
めには、モリブデン金属をボルトやリベットといった部
品に精度よく製作し、組み立てなければならず、非常に
手間のかかる作業が必要であった。
【0010】また、芯材として耐火物を使用した場合、
被覆材である白金等が破れると、ガラスを汚染してしま
うという問題点があり、また、耐火物は非常に硬いが柔
軟性に欠けるため、衝撃により欠けが生じ易いという問
題点もあった。
【0011】以上のように、撹拌装置の芯材として、白
金等以外のモリブデン等の耐火金属や高温耐火物を用い
た場合、上記のような問題点が生じるため、撹拌装置を
白金等で構成し、芯材を用いない中空構造とする提案が
なされている。
【0012】しかし、撹拌装置を白金等で構成し、芯材
を用いない中空構造とした場合、前述したとおり、溶融
ガラスの圧力に負けない強度とコストを両立させるため
に、できるだけ白金等の厚さを薄くし、かつ強度を持た
せる構造としなければならない。しかし、従来では、芯
材を用いる撹拌装置よりもコスト的に優れ、かつ強度的
にも優れる中空構造の撹拌装置は存在していない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、白金等の使
用量を最低限に抑え、かつ溶融ガラスの圧力に対して十
分な強度を有する溶融ガラス用撹拌装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融ガラスを
撹拌するための撹拌装置であって、前記撹拌装置は中心
軸、前記中心軸の周りに配されたドラム、および前記ド
ラムの周りに配された撹拌翼により構成され、前記中心
軸、前記ドラムおよび前記撹拌翼の内部は芯材を有さな
い中空構造であって、溶融ガラスに接触する部分は白金
等により構成され、かつ前記ドラム内部にトルク伝達粒
状物が充填されていることを特徴とする溶融ガラス用撹
拌装置である。
【0015】前記トルク伝達粒状物はセラミックスであ
ることが好ましく、前記トルク伝達粒状物の平均粒径は
20〜300μmであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明
に係る溶融ガラスの撹拌装置の好ましい実施形態につい
て詳説する。図1に本発明に係る溶融ガラスの撹拌装置
の全体図、図2に図1の撹拌装置の縦断面図、図3に図
2のa−a′線に伴う撹拌装置の横断面図を各々示す。
図1に示すように、本発明の撹拌装置10は、中心軸1
2、および中心軸12の周りに配されたドラム14、お
よびドラムの周り14に配された撹拌翼16により構成
される。中心軸12はドラム14の上蓋14aの開口部
14bを挿通し、接合面を溶接等することにより中心軸
12とドラム14とを一体物としたものである。また、
溶融ガラスを十分に撹拌するための撹拌翼16がドラム
14に合計12枚取り付けられた構造となっている。
【0017】図1に示された本発明の撹拌装置の内部構
造について、図2、図3を用いて説明する。図2には、
図1の撹拌装置の縦断面図が表されており、中心軸12
がドラム14の開口部14b、および上円板20の中心
部を挿通し、下円板24の中心部に接合されている。上
円板20および下円板24は、ドラム14の強度を持た
せる目的で取付られており、ドラム14の内部には、ト
ルク伝達粒状物26が充填されている。
【0018】図3(a)および(b)には、図2のa−
a′線に伴う撹拌装置の横断面図が各々表されており、
(a)にはドラム14内にトルク伝達粒状物26が充填
されている撹拌装置10の横断面図を示し、(b)には
図面番号等を明瞭に記載するため、トルク伝達粒状物2
6を取り除いた状態における撹拌装置10の横断面図を
示している。図3(a)に示すとおり、ドラム14の内
部にはトルク伝達粒状物26が充填されており、さらに
図3(b)に示すとおり、ドラム14の内部には、縦桟
30がドラム14の内部にドラム14の内部を仕切るよ
うに3枚取り付けられている。この縦桟30を中心軸1
2およびドラム14に接合することにより、ドラム14
の強度を向上させることができる。また、各接合面は溶
接によって隙間なく接合される。
【0019】なお、撹拌装置10を構成する白金等の厚
さ、ドラム14の形状や大きさ、撹拌翼16の形状や設
置する枚数、設置角度等は、図1〜3に表された内容に
限られず、溶融ガラスが流れる流路の形状、使用する溶
融ガラスの温度、流量等を考慮し、適宜決定することが
可能である。特に、溶融ガラスが下から上へ流れる図4
のような炉材100より形成される縦型流路において
は、トルク伝達粒状物26がドラム14内に充填されて
いるため、撹拌装置の重量が増加し、溶融ガラスGの流
れによる下部からの圧力により耐えられるようになるた
め好ましい。また、中心軸12の上端部には、図示しな
い回転駆動装置とつながれており、所望の回転数で撹拌
装置10を回転させることができる。
【0020】溶融ガラスと接触する部分を構成する材料
としては、前述したとおり、溶融ガラスを汚染させない
材料である白金等が用いられる。白金等としては、白金
−ロジウム合金を用いることが好ましいが、微細なセラ
ミックス、例えばジルコニア等を白金に分散させること
により高温強度を高めた特殊なセラミックス分散強化白
金またはセラミックス分散強化白金合金(以下、分散強
化白金等という。)を用いることも可能である。しか
し、一般的に分散強化白金等は非常にコストが高く、利
用範囲を特に高温強度が必要な場所のみに限定すること
が通常行われている。
【0021】また、本発明の撹拌装置10を構成する中
心軸12、ドラム14および撹拌翼16の内部は芯材を
有さない中空構造となっている。本発明において芯材と
は、白金等以外の耐熱金属や耐火物により形成された従
来の撹拌装置における芯となる構造体であって、従来の
撹拌装置においては、この芯材の周りに白金等で被覆す
ることにより、撹拌装置の耐熱性および強度の両立を図
っていた。本発明においては、芯材が存在しない状態で
あっても、ドラム14内部にトルク伝達粒状物26を充
填することにより、使用する白金等の量を減らしつつ強
度を保つことを主眼としている。そのため、強度の不足
を補うために、白金等より形成された円板等を内部に取
り付けてもよい。また、中心軸12から撹拌翼16を直
接取付け、中心軸12内部にトルク伝達粒状物26を充
填させることもできる。
【0022】本発明は、撹拌装置のドラムの内部に前述
したとおりトルク伝達粒状物が充填されていることを特
徴としており、以下の様な顕著な効果を奏する。
【0023】撹拌装置の中心軸が回転すると、中心軸の
トルクがドラムの上蓋、上円板、縦桟等を通じて撹拌翼
に伝達され、撹拌翼が溶融ガラスを撹拌することとな
る。しかし、芯材を有していない中空タイプの撹拌装置
においては、芯材がない分、撹拌装置自体の強度は低下
するため、捩じれや変形に耐え得る強度を持たせるため
に白金厚さを厚くする、または円板や縦桟のような白金
板を補強として新たに接合する等の対策を行う必要があ
った。しかし、本発明のように撹拌装置のドラムの内部
にトルク伝達粒状物を充填することにより、回転軸のト
ルクはドラムの上蓋、上円板、縦桟等のみならず、トル
ク伝達粒状物を媒体として静水圧的に撹拌翼に伝達され
るため、強度が上昇し、溶接部が破損する等のトラブル
が発生しにくくなり、結果的に必要とされる白金の量を
減少させることができる。また、芯材を用いる必要がな
いため、芯材を加工する時間が必要なくなり、撹拌装置
を製造する期間が大幅に短縮される。
【0024】また、充填されたトルク伝達粒状物は断熱
層として働くという点においても優れている。通常、撹
拌装置の中心軸の上端部は常温であるのに対し、その下
端部にあたる撹拌翼では溶融ガラスの温度(約1000
〜1400℃)であるため、非常に温度勾配が大きく、
溶融ガラスの熱が撹拌装置から中心軸に流れ、結果的に
溶融ガラスの温度を低下させてしまい、撹拌装置の回転
数を上げすぎると、溶融ガラスの冷えにより冷えリーム
(溶融ガラスが冷えることにより、溶融ガラス中の成分
に偏りが生じ、筋のように見えるもの)という欠点が発
生するという問題点があった。しかし、本発明の撹拌装
置では、充填されたトルク伝達粒状物が断熱層として働
くことにより、溶融ガラスの温度低下を最小限に抑える
ことができるため、冷えリームの発生を抑制することが
できる。
【0025】さらに、本発明は、撹拌装置の交換時期を
的確に判断できる点で優れている。通常、溶融ガラスの
撹拌装置は、長期間使用することにより被覆された白金
等が破れ易くなるが、溶融ガラスに浸っている部分は白
金等の破れが外から確認できないため、白金等の破れを
見逃し、さらに白金等の破れが進行した場合、撹拌装置
の一部が溶融ガラス中へ落下し、設備全体を破損する可
能性があるという問題点があった。しかし、本発明の撹
拌装置においては、局所的な白金等の破れが生じると、
内部に充填してあるトルク伝達粒状物が少量ずつ流れ出
し、トルク伝達粒状物が溶融ガラスから検出されること
により、撹拌装置の交換時期を知ることができ、設備自
体の破損を最小限に食い止めることができる。
【0026】撹拌装置のドラムの内部に充填するトルク
伝達粒状物としては、撹拌装置が使用される温度範囲に
おいて充分な耐熱性を有する、つまり高温でも融解した
りすることのない材料であれば特に限定されないが、特
にセラミックス材料が好ましく、例えば、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム、および酸化イットリウムから
なる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。
【0027】さらにトルク伝達粒状物はある程度の流動
性が必要であるため、粒径が細かい一次粒子を造粒する
ことが好ましい。この造粒後のトルク伝達粒状物の平均
粒径は、20〜300μmであることが好ましい。トル
ク伝達粒状物の平均粒径を上記範囲とすることにより、
トルク伝達粒状物はある程度の流動性を有するようにな
るため、撹拌装置の内部に充填する場合においてもトル
ク伝達粒状物が流れ込まない空間が形成されにくい。
【0028】また、前記の平均粒径範囲のトルク伝達粒
状物を用いることにより、充填されたトルク伝達粒状物
内部に空間が形成され、撹拌装置左右の重量バランスが
くずれることで生じる回転変動を防止できる。また、撹
拌装置を高温の溶融ガラス内へ挿入した場合、高温の溶
融ガラスとの接触により白金が膨張したり、逆にその膨
張による応力により凹んだりするため、造粒していない
非常に細かいトルク伝達粒状物を用いる場合には、その
白金の膨張にトルク伝達粒状物が追随せずに空間が形成
され、中心軸の回転による撹拌翼のトルク伝達が不十分
になるという問題点があった。しかし、造粒したトルク
伝達粒状物を用いることにより、トルク伝達粒状物の流
動性が増し、白金が膨張した部分にトルク伝達粒状物が
流れ込むため、空間が形成されず、撹拌翼へのトルク伝
達を充分に行うことができる。造粒後のトルク伝達粒状
物の平均粒径は、さらに30〜150μmであることが
より好ましい。
【0029】さらに、トルク伝達粒状物は、セラミック
等の細かい一次粒子を造粒した後熱処理を施し、固化、
収縮させることが好ましい。通常、セラミックス粉等を
加熱すると、セラミックス材料から耐火物を製造するが
如く、硬く固化し、かつ収縮するという化学変化が生じ
る。この化学変化が溶融ガラスの流路に設置した撹拌装
置の内部で発生した場合、充填されたトルク伝達粒状物
が固化することにより流動性を失うという問題点が生じ
る。また、充填したトルク伝達粒状物が収縮することに
より、空間が形成されてしまうという問題点も同時に生
じる。
【0030】しかし、細かい一次粒子を造粒した後熱処
理を施すと、造粒された粒子がその粒子毎に固化、収縮
することとなる。このような処理を施したトルク伝達粒
状物を撹拌装置内部に充填することにより、前述したよ
うな流動性の喪失や空間の形成といった問題の発生を防
ぎ、中心軸から撹拌翼へのトルク伝達を十分に行うこと
ができる。熱処理は、大気雰囲気中、1400〜150
0℃の温度で2〜5時間行うことが好ましい。また、粒
度調整のため、熱処理により固化、収縮させたトルク伝
達粒状物に塊砕処理等を施し、前述したような平均粒径
範囲とすることがより好ましい。
【0031】また、従来、芯材を有していない中空構造
の撹拌装置は、その強度を持たせるために、芯材に替わ
る複雑な内部構造とするか、または非常に肉厚の部材を
必要としていた。よって、必要となる白金等の量も必然
的に多くなり、コストの面で芯材を有する撹拌装置に対
して劣っていた。しかし、本発明の撹拌装置において
は、トルク伝達粒状物が強度を持たせる役目も果たして
いるため、白金等の使用量は従来の撹拌装置と比較して
大幅に少なく、かつ分散強化白金等の使用比率も低下す
るため、製作費用を抑えることができる。
【0032】前記トルク伝達粒状物を撹拌装置に充填す
る量は、多くなればなるほど、トルク伝達を十分に行う
ことができ、かつ使用する白金等を量を減少できる。よ
って、その充填量はできるだけ多い方が好ましいが、実
際には撹拌装置のドラムを支」持する中心軸の強度や使
用する撹拌装置の大きさ等を勘案して決定される。
【0033】本発明の撹拌装置に適用可能な溶融ガラス
は、特に限定されず、例えば、液晶用ガラス、ブラウン
管用ガラス、建築用ガラス等が挙げられる。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げてさらに説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。例1が実施例、
例2が比較例である。
【0035】(例1)分散強化白金合金(白金合金は、
90重量%の白金と10重量%のロジウムとから形成さ
れる。)により形成された中心軸と、ドラム、上円板、
下円板、縦桟および撹拌翼を分散強化されていない白金
合金で形成した図1〜3に示す撹拌装置を作製し、ドラ
ム内部に1450℃で3時間の熱処理を施した平均粒
径:45μmの造粒した酸化アルミニウム粒状物を充填
した。中心軸の外径、中心軸の内径およびドラムの外径
(撹拌翼を含まない)は各々46mm、41mmおよび
150mmであり、12枚の撹拌翼のそれぞれの大きさ
は45mm×30mm×2.5mmであった。当該撹拌
装置に使用した白金合金の重量および分散強化白金の使
用比率を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この撹拌装置を1275℃の液晶用の溶融
ガラスが流れる図4のような内径250mmの縦型流路
内に垂直に挿入し、当該流路を通した後に溶融ガラスを
板状に成形する設備に導入し、回転数は3.5回転/分
の状態で連続して26ヶ月間使用した後取り出した。連
続使用中に当該回転装置に起因するトラブルはなく、取
り出し後の撹拌装置の外観は、取り出し前と顕著な差違
はなかった。また、例1の撹拌装置の回転数を5回転/
分に上げて使用しても、冷えリームは発生しなかった。
【0038】(例2)撹拌装置のドラム内部の上円板お
よび下円板の枚数を各々1枚から各々2枚に増やし、ド
ラムの外枠を2重とし、かつ中心軸、上円板および下円
板は分散強化白金合金(白金合金は、90重量%の白金
と10重量%のロジウムとから形成される。)により形
成し、ドラム、縦桟および撹拌翼を分散強化されていな
い白金合金により形成し、撹拌装置の内部に酸化アルミ
ニウム粒状物を充填しなかった以外は例1と同様に撹拌
装置を作製した。この時、当該撹拌装置に使用した白金
合金の重量および分散強化白金の使用比率を表1に示
す。
【0039】この撹拌装置を例1と同様の条件下で15
ヶ月使用したところ、溶接部が破損し使用不能となっ
た。また、例2の撹拌装置の回転数を5回転/分に上げ
て使用すると、冷えリームが発生した。
【0040】
【発明の効果】本発明の撹拌装置により、高温・高粘性
の溶融ガラスを長期間、連続的に均質化させることがで
きる。すなわち、本発明の撹拌装置は、中空の撹拌装置
のドラム内にトルク伝達粒状物が充填されているため、
回転軸のトルクはドラムの上蓋、上円板、縦桟等のみな
らず、トルク伝達粒状物を媒体として静水圧的に撹拌翼
に伝達されるため、強度が向上し、溶接部が破損する等
のトラブルが発生しにくくなり、結果的に必要となる白
金等の量および分散強化白金等の量を減少させることが
できる。
【0041】また、従来は芯材の加工に非常に長い時間
を必要としていたが、本発明の撹拌装置は芯材を用いな
くとも高い強度が得られるため、撹拌装置を作製する期
間を大幅に短縮することができる。また、トルク伝達粒
状物が断熱層としての役割をするため、溶融ガラスの温
度低下を最小限に抑えることができ冷えリームの発生を
効果的に防止でき、またトルク伝達粒状物の溶融ガラス
への流出により撹拌装置の交換時期を的確に判断するこ
ともできる。
【0042】また、充填するトルク伝達粒状物を平均粒
径を20〜300μmとすることにより、トルク伝達粒
状物の流動性が確保され、トルク伝達粒状物内部に空間
が形成されにくくなるため、回転変動を抑制することが
でき、また撹拌翼へのトルク伝達を十分に行うことがで
きる。
【0043】さらに、平均粒径を20〜300μmとし
たトルク伝達粒状物を熱処理することにより、固化、収
縮するため、溶融ガラス流路内へ挿入した場合の撹拌装
置内でのトルク伝達粒状物の固化や収縮を防ぎ、さらに
撹拌翼へのトルク伝達を十分に行うことができる。
【0044】本発明の撹拌装置における必要な白金等の
量は、従来の撹拌装置と比較して大幅に少なくでき、か
つ分散強化白金等の使用比率も低下させることができる
ため、製作費用を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融ガラスの撹拌装置の全体図で
ある。
【図2】図1の撹拌装置の縦断面図である。
【図3】図2のa−a′線に伴う撹拌装置の横断面図で
あり、(a)にはドラム内にトルク伝達粒状物が充填さ
れている撹拌装置の横断面図を示し、(b)トルク伝達
粒状物を取り除いた状態における撹拌装置の横断面図で
ある。
【図4】縦型流路における、溶融ガラス中に設置した本
発明に係る撹拌装置の断面図である。
【符号の説明】
10:撹拌装置 12:中心軸 14:ドラム 14a:上蓋 14b:開口部 16:撹拌翼 20:上円板 24:下円板 26:トルク伝達粒状物 30:縦桟 100:炉材 G:溶融ガラス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融ガラスを撹拌するための撹拌装置であ
    って、前記撹拌装置は中心軸、前記中心軸の周りに配さ
    れたドラム、および前記ドラムの周りに配された撹拌翼
    により構成され、前記中心軸、前記ドラムおよび前記撹
    拌翼の内部は芯材を有さない中空構造であって、溶融ガ
    ラスに接触する部分は白金等により構成され、かつ前記
    ドラム内部にトルク伝達粒状物が充填されていることを
    特徴とする溶融ガラス用撹拌装置。
  2. 【請求項2】前記トルク伝達粒状物がセラミックスであ
    る請求項1に記載の溶融ガラス用撹拌装置。
  3. 【請求項3】前記トルク伝達粒状物の平均粒径が20〜
    300μmである請求項1または2に記載の溶融ガラス
    用撹拌装置。
JP2002067017A 2002-03-12 2002-03-12 溶融ガラス用撹拌装置 Pending JP2003267734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067017A JP2003267734A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 溶融ガラス用撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067017A JP2003267734A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 溶融ガラス用撹拌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003267734A true JP2003267734A (ja) 2003-09-25

Family

ID=29198549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002067017A Pending JP2003267734A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 溶融ガラス用撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003267734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010519159A (ja) * 2007-02-19 2010-06-03 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト ガラス産業において使用するための装置及び熔融ガラスを処理するための方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010519159A (ja) * 2007-02-19 2010-06-03 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト ガラス産業において使用するための装置及び熔融ガラスを処理するための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8668760B2 (en) Method for the production of a β-γ-TiAl base alloy
JP5318777B2 (ja) ガラス製造システムにおける耐熱金属容器の浸食を抑制する方法
JP5968584B2 (ja) ディスプレイ用ガラスを製造するための装置および方法
JPH01148718A (ja) 石英るつぼの製造方法
JPH01219028A (ja) ガラスの溶融方法
GB2450588A (en) Apparatus for production of high-melting glass materials having an iridium outlet
US10656024B2 (en) Molten material thermocouple methods and apparatus
WO2014070650A1 (en) Apparatus and method for minimizing platinum group metal particulate inclusion in molten glass
US7011133B2 (en) Molten aluminum filtration
US3669435A (en) All-ceramic glass making system
JP2003267734A (ja) 溶融ガラス用撹拌装置
CN1092154C (zh) 熔融玻璃的搅拌器
EP0635074B1 (en) Spinner in the form of a single crystal metal component for producing fiber products by centrifuging molten mineral materials and process for its manufacture
CN218642622U (zh) 支承辊、及玻璃板的成型装置
CN110029251A (zh) 一种耐高温铝合金材料及其制备方法
JP7314761B2 (ja) 溶融ガラスの搬送装置、ガラス物品の製造設備、およびガラス物品の製造方法
JPH0825008A (ja) 鋼の連続鋳造用モールドパウダー
JP2867431B2 (ja) 半凝固金属スラリー製造装置
EP3898027A1 (en) Stirring device for a semi-solid metal slurry and method and system for producing a semi-solid metal slurry using such a stirring device
Ichikawa et al. Microstructural control of Intermetallic CuAl-based and hypereutectic Al–Si alloys by stirring synthesis method
JP2681125B2 (ja) 鉄系セラミック材料
JP2005119914A (ja) ガラス撹拌用スターラー
JPH10338593A (ja) 引き上げ法による単結晶育成用の貴金属ルツボ
JP2004099339A (ja) 溶融ガラスの撹拌スターラー
JPH0114298B2 (ja)