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JP2003249755A - セラミック多層配線基板の製造方法、並びにセラミック多層配線基板 - Google Patents

セラミック多層配線基板の製造方法、並びにセラミック多層配線基板

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Publication number
JP2003249755A
JP2003249755A JP2002047088A JP2002047088A JP2003249755A JP 2003249755 A JP2003249755 A JP 2003249755A JP 2002047088 A JP2002047088 A JP 2002047088A JP 2002047088 A JP2002047088 A JP 2002047088A JP 2003249755 A JP2003249755 A JP 2003249755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
wiring board
firing
multilayer wiring
circuit layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002047088A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Shigeoka
俊昭 重岡
Satoshi Hamano
智 濱野
Yasuhide Tami
保秀 民
Tetsuya Kimura
哲也 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2002047088A priority Critical patent/JP2003249755A/ja
Publication of JP2003249755A publication Critical patent/JP2003249755A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】拘束シートを用いて多層配線基板を作製する場
合、基板の側端面付近の変形による配線回路層の寸法ズ
レの発生を防止したセラミック多層配線基板の製造方法
と、寸法精度に優れたセラミック多層配線基板を提供す
る。 【解決手段】セラミックグリーンシート11の周縁部か
ら3mm以上内側の領域に配線回路層13を形成する工
程と、配線回路層13を形成したグリーンシート11を
複数層積層する工程と、積層体15の少なくとも一方の
表面の周辺部に、平面的にみて配線回路層13を横切ら
ないように深さ0.01〜1mmの切り込み14を形成
する工程と、切り込み14を形成した積層体15の表面
に、焼成時に収縮しないセラミックシート16を積層
し、焼成して平面方向の焼成収縮を抑制しながら焼成す
る工程と、焼成後のセラミックシート16を除去する工
程と、焼成後の積層体15の少なくとも周辺部を切り込
み14に沿って切断除去する工程と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度に優れた
セラミック多層配線基板を作製するための製造方法およ
びセラミック多層配線基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】ガラスセラミック多層配線基板の変形及び
反りを低減し、高寸法制度の基板を得る方法として、グ
リーンシート積層体の両面に焼成で実質的に収縮しない
セラミックシート(以下、単に拘束シートという。)を
積層し、この拘束シートによって平面方向への焼成収縮
を抑制しながら焼成した後、拘束シートを除去する方法
が知られている。
【0003】また、同時焼成多層配線基板において高寸
法精度の配線を形成するため金属箔にフォトリソ/エッ
チング法を行いて導体層を形成する場合には、金属箔が
焼成で収縮しないことから平面方向の基板全体の収縮を
極力抑制する必要があるため、上記と同様にグリーンシ
ート積層体の両面に拘束シートを積層し、焼成後に拘束
シートを除去して多層配線基板を作製する方法が特開2
000−281450号、特開2001−60767
号、特開2001−291955号で報告されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
らの方法で多層配線基板を作製した場合、配線基板の側
端面には拘束シートによる平面方向の収縮を抑制する拘
束力が付与されないために、多層配線基板の内部の焼結
収縮が基板の表面部に比べて進行し、しかもその焼成収
縮が厚み方向のみならず、平面方向にも生じるために、
結果として図5に示すように、多層配線基板20の側端
面21は、側端面21の厚み方向の中央部がへこみ、表
面側および/または裏面側に突起aが形成された形状と
なる。その結果、電極表面へのメッキ処理などの工程中
において、この突起aに衝撃が加わると欠けやすいとい
う問題があった。また、かかる配線基板の変形は、基板
厚みが0.3mm以上の場合に特に顕著となる。
【0005】また、多層配線基板20の側端面21付近
に配線回路層22が形成されている場合、上記の変形に
よって配線回路層22にずれが発生したり、複雑な焼成
収縮による応力によって側端面21で層間の剥離が発生
しやすくなるという問題があった。
【0006】従って、本発明は、拘束シートを用いて多
層配線基板を作製する場合、基板の側端面付近の変形に
よる配線回路層の寸法ズレの発生を防止したセラミック
多層配線基板の製造方法と、寸法精度に優れたセラミッ
ク多層配線基板を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック多層
配線基板の第1の製造方法によれば、セラミックグリー
ンシートの周縁部から3mm以上内側の領域に配線回路
層を形成する工程と、前記配線回路層を形成したグリー
ンシートを複数層積層する工程と、前記積層体の少なく
とも一方の表面の周辺部に、平面的にみて前記配線回路
層を横切らないように深さ0.01〜1mmの切り込み
を形成する工程と、前記切り込みを形成した前記積層体
の表面に、焼成時に収縮しないセラミックシートを積層
し、焼成して平面方向の焼成収縮を抑制しながら焼成す
る工程と、焼成後のセラミックシートを除去する工程
と、前記焼成後の積層体の少なくとも周辺部を前記切り
込みに沿って切断除去する工程と、を具備することを特
徴とするものである。
【0008】また、第2の製造方法によれば、セラミッ
クグリーンシートの周縁部から3mm以上内側の領域に
配線回路層を形成する工程と、前記配線回路層を形成し
たグリーンシートを複数層積層する工程と、該積層体の
表面に、焼成時に収縮しないセラミックシートを積層
し、焼成して平面方向の焼成収縮を抑制しながら焼成す
る工程と、焼成後のセラミックシートを除去する工程
と、前記焼成後の積層体の少なくとも周辺部を前記配線
回路層を横切らないように切断除去する工程と、を具備
することを特徴とするものである。
【0009】そして、上記第1の製造方法に基づき、厚
みが0.3mm以上であり、側端面のうち、少なくとも
4つの側端面における厚み方向の少なくとも中央部が破
断面またはカット面によって形成され、該中央部の表面
側および/または裏面側が0.01〜1mmにわたって
焼き肌面によって形成されたセラミック多層配線基板が
得られる。
【0010】また、第2の製造方法によれば、厚みが
0.3mm以上であり、側端面のうち、少なくとも4つ
の側端面が砥石による切断面からなるセラミック多層配
線基板が得られる。
【0011】なお、本発明の多層配線基板によれば、前
記側端面には、外部と接続するための電極を持たないこ
とが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、図面に基
づいて説明する。図1は本発明のセラミック多層配線基
板の一例を示す概略断面図である。図1の多層配線基板
1によれば、絶縁基板2は、複数のセラミック絶縁層2
a〜2cを積層してなる積層体7から構成され、各セラ
ミック絶縁層2aの表面または絶縁層間に配線回路層3
が被着形成されている。また、絶縁層2a〜2cには、
厚み方向を貫くように形成された直径が80〜200μ
mのビアホール導体4が形成され、前記配線回路層3同
士を電気的に接続している。
【0013】なお、この配線回路層3は厚みが30μm
以下、特に5〜20μmの高純度金属箔であることが高
寸法精度の配線回路を形成する上で望ましいが、金属粉
末を主成分とするペースト使用して形成してもなんら問
題はない。また配線回路層3の表面には半導体素子など
の電子部品5が実装搭載される。
【0014】本発明では、セラミック絶縁層2a〜2c
からなる絶縁基板2は、ガラス成分、あるいはガラス成
分とセラミックフィラー成分との混合物を焼成してなる
ガラスセラミックスなどの800〜1050℃の低温で
焼成可能なセラミックス(以下、単に低温焼成セラミッ
クスという。)によって形成されたものであることが望
ましい。
【0015】特にガラスセラミックスとしては、ガラス
成分10〜70質量%と、セラミックフィラー成分30
〜90質量%の割合からなる組成物を焼成したものであ
ることが望ましい。このようなガラスセラミックスは、
焼成温度が800〜1050℃と低いために、後述する
Cu、Agなどの低抵抗導体との同時焼成が可能である
点で有利であり、また、概して誘電率が低いために、高
周波信号などの伝送損失を低減することができる。
【0016】ここで、用いられるガラス成分としては、
少なくともSiO2を含み、Al2 3、B23、Zn
O、PbO、アルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸
化物のうちの少なくとも1種を含有したものであって、
例えば、SiO2−B23系、SiO2−B23−Al2
3系−MO系(但し、MはCa、Sr、Mg、Baま
たはZnを示す)等のホウケイ酸ガラス、アルカリ珪酸
ガラス、Ba系ガラス、Pb系ガラス、Bi系ガラスの
群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
【0017】これらのガラス成分は、焼成処理すること
によっても非晶質のままである非晶質ガラス、また焼成
処理によって、リチウムシリケート、クォーツ、クリス
トバライト、コージェライト、ムライト、アノーサイ
ト、セルジアン、スピネル、ガーナイト、ウイレマイ
ト、ドロマイト、ペタライトやその置換誘導体の結晶を
少なくとも1種類を析出する結晶化ガラスのいずれでも
用いられる。
【0018】また、セラミックフィラー成分としては、
クォーツ、クリストバライト等のSiO2や、Al
23、ZrO2、ムライト、フォルステライト、エンス
タタイト、スピネル、マグネシア、ジルコン酸カルシウ
ム、珪酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン
酸バリウムの群から選ばれる少なくとも1種が好適に用
いられる。
【0019】配線回路層3は、Cu、Ag、Al、A
u、Ni、PtおよびPdの群から選ばれる少なくとも
1種を含む、99質量%以上の高純度の金属からなる金
属箔、あるいはこれらの金属粉とセラミックあるいはガ
ラス粉末を主成分とするペーストからなる。またビアホ
ール導体4は、上記の配線回路層3と同様の成分からな
る導体が充填されていることが望ましい。
【0020】また、本発明の多層配線基板1において、
表面の配線回路層3は、ICチップなどの各種電子部品
5を搭載するためのパッドとして、シールド用導体膜と
して、さらには、外部回路と接続する端子電極として用
いられ、各種電子部品5が配線回路層3に半田や導電性
接着剤などを介して接合される。尚、図示していない
が、必要に応じて、配線基板の表面には、さらに珪化タ
ンタル、珪化モリブデンなどの厚膜抵抗体膜や配線保護
膜などを形成しても構わない。
【0021】本発明によれば、上記のセラミック多層配
線基板を製造するための第1の方法について説明する。
まず、例えば上述したような結晶化ガラス成分又は非晶
質ガラス成分と前記のセラミックフィラー成分を混合し
てセラミック組成物を調製し、その混合物に有機バイン
ダー等を加えた後、ドクターブレード法、圧延法、プレ
ス法などによりシート状に成形して厚さ約50〜500
μmのグリーンシート11を作製する(図2(a))。
【0022】そして、このグリーンシート11にレーザ
ーやマイクロドリル、パンチングなどにより、直径80
〜200μmの貫通孔を形成し、その内部に導体ペース
トを充填してビアホール導体12を形成する(図2
(b))。導体ペースト中には、Cu、Ag等の金属成
分以外に、アクリル樹脂などからなる有機バインダーと
トルエン、イソプロピルアルコール、アセトン、テルピ
ネオールなどの有機溶剤とを均質混合して形成される。
有機バインダーは、金属成分100質量部に対して、
0.5〜15.0質量部、有機溶剤は、固形成分及び有
機バインダー100質量部に対して、5〜100質量部
の割合で混合されることが望ましい。なお、この導体ペ
ースト中には若干のガラス成分等を添加してもよい。
【0023】次に、配線回路層3の形成方法としては、
種々の方法があげられるが、ここでは金属箔の転写法に
ついて説明する。厚み3〜30μmの金属箔を高分子材
料等からなる転写フィルム上に接着し、この金属箔の表
面に回路パターン状にレジストを被着した後、塩酸ある
いは塩化第二鉄によりエッチングを行い不要な部分の金
属箔を溶解除去し、レジストの除去およびレジスト除去
液の洗浄を行い鏡像の配線回路層13を得る。
【0024】次に、配線回路層13を形成した転写フィ
ルムをビアホール導体12が形成されたグリーンシート
11の表面に位置合わせして積層圧着した後、転写フィ
ルムを剥がすことにより、配線回路層13をグリーンシ
ート11表面に形成することができる(図2(c))。
【0025】この時、金属箔からなる配線回路層13の
転写性を高めるために、金属箔からなる配線回路層13
のグリーンシート11と接触する側の表面粗さRzを3
〜6μmとすることによって、配線回路層13のグリー
ンシート11への密着性を高めることができる。
【0026】次に、上記と同様にして作製された複数の
グリーンシート11を積層圧着して積層体15を形成す
る(図2(d))。グリーンシート11の積層には、積
み重ねられたグリーンシート11に熱と圧力を加えて熱
圧着する方法、有機バインダー、可塑剤、溶剤等からな
る接着剤をシート間に塗布して熱圧着する方法等が採用
可能である。
【0027】また、積層体15の表面や内部に形成され
る配線回路層13の形成箇所は、グリーンシート11の
周縁部から3mm以上、特に5mm以上内側の領域に形
成することが重要である。言い換えれば、図2(d)の
距離wが3mm以上、特に5mm以上であることを意味
する。これは、配線回路層13をグリーンシート11の
周縁部から3mm未満の領域にまで形成すると、後述す
る焼成時に、この部分の変形によって配線回路層13に
ずれが発生し、回路の信頼性が低下するためである。
【0028】次に、基板の所定の位置に片面あるいは両
面から焼成後に深さmが0.01〜1mmとなるような
切り込み14を形成する(図2(e))。この時、切り
込み14を形成する位置は、グリーンシート11の周縁
部から距離wの範囲内であり、つまり、切り込み14の
積層体7の周縁部からの距離vは、v<wを満足し、特
に、vは、1mm以上、特に3mm以上、さらには5m
m以上であることが望ましい。これによって、図5で示
したような側端面の厚み方向の中央部がへこみ、表面側
および/または裏面側が突出した形状の部分を完全に除
去することができる。
【0029】また、切り込み14の深さmは、1mm以
下であることが必要である。この深さが1mmよりも深
いと、焼成時に切り込み14が起点となり、基板に予期
し得ないクラックなどが発生する場合がある。なお、切
り込み14の深さmは、後の切断性を考えれば、0.1
mm以上であることが望ましい。
【0030】さらに、切り込み14は、図面では、積層
体15の両面に形成されているが、切り込み14の形成
は、積層体15の表面側、裏面側のいずれか一方であっ
てもよい。
【0031】この切り込み14の形成は、例えば、積層
体15から複数の配線基板を製造する場合において形成
する場合にも適用される。例えば、図3の平面図に示す
ように、積層体15に対して、マトリックス状に切り込
み14を形成することができる。その場合においても、
積層体15の周縁部における切り込み14の形成箇所
は、前述した通り、vが1mm以上、特に3mm以上、
さらには5mm以上であることが望ましく、また、切り
込み深さmも0.01〜1mmであることが必要であ
る。
【0032】次に、焼成により実質的に収縮しないセラ
ミックシート16(以下、拘束シートという場合もあ
る)を積層体15の少なくとも一方、望ましくは両面に
積層する(図2(e))。積層の方法はグリーンシート
16の積層と同様に熱圧着や、有機バインダー、可塑
剤、溶剤等からなる接着剤を塗布して熱圧着する方法等
を用いることが可能である。
【0033】この拘束シート16は、難焼結性セラミッ
ク材料を主成分とするセラミック成分に、有機バインダ
ー、可塑剤、溶剤等を加えたスラリーをシート状に成形
して得られる。難焼結性セラミック材料としては、具体
的には1100℃以下の温度で焼成が進行し収縮しない
ようなセラミック組成物から構成され、具体的にはAl
23、SiO2、MgO、ZrO2、BN、TiO2の少
なくとも1種又はその化合物(ムライト、スピネル、フ
ォルステライト、エンスタタイト等)の粉末が挙げられ
る。また、有機バインダー、可塑剤及び溶剤としてはガ
ラスセラミックグリーンシート11で使用したのと同様
の材料が使用可能である。
【0034】また、この拘束シート16中には、ガラス
成分を0.5〜15体積%加えることによって、積層体
7との密着性が高くなり、収縮を抑制する作用が大きく
なり、また積層体7表面のガラス成分の拡散によるボイ
ドの発生を抑制できるなどの利点を有する。
【0035】次に、こうして得られた積層体15を10
0〜850℃、特に400〜750℃の窒素雰囲気中で
加熱処理してグリーンシート11内やビアホール導体ペ
ースト中の有機成分を分解除去した後、800〜110
0℃の窒素雰囲気中で焼成する。また、配線回路層13
としてAg導体を用いる場合、焼成雰囲気は大気中で行
うことができる。
【0036】その後、適宜、拘束シート16を超音波洗
浄、研磨、ウォータージェット、ケミカルブラスト、サ
ンドブラスト、ウェットブラスト等によって除去する
(図2(f)。
【0037】そして、先に積層体15に形成した切り込
み14に沿って折ることによって破断するか、もしくは
砥石によってカットする。これによってセラミック多層
配線基板を得ることができる。
【0038】なお、このようにして作製されるセラミッ
ク多層配線基板は、図4の要部断面図に示す通り、多層
配線基板の側端面のうち、少なくとも主要となる4つの
側端面における厚み方向の少なくとも中央部aが破断面
またはカット面によって形成されており、この中央部a
の表面側b1および/または裏面側b2は、0.01〜
1mmにわたって焼き肌面によって形成された構造から
なる。なお、この焼き肌面からなる面表面側b1、裏面
側b2の幅は、前記図2(e)における切込み14の深
さmと同じになる。
【0039】かかる構造においては、図4に示すとお
り、多層配線基板の側端面が外側に凸となる構造を有す
ることから、多層配線基板の割れや欠けを防止すること
ができる。
【0040】一方、第2の製造方法においては、図2の
製造工程図で説明したように、配線回路層3の形成箇所
を積層体7の周縁部から3mm以上、特に5mm以上内
側の領域に形成する。そして、積層体15に図2(e)
で説明したような切り込み14を形成することなく、拘
束シート16を積層し、焼成した後、拘束シート16を
除去する。その後、焼成後の積層体15をカッターなど
の砥石によって所望の箇所を切断除去する。その場合、
切断箇所は、前記図2の積層体の周縁部から距離wまで
の間で切断すればよい。この場合には、多層配線基板の
側端面のうち、少なくとも4つの側端面においては、焼
き肌面は存在せず、すべて砥石による切断面からなる。
【0041】また、本発明においては、多層配線基板の
側端面には、外部と接続するための電極を持たないこと
が望ましい。これは、電極部を形成した部分を切断処理
すると、電極がセラミックスから剥がれる場合がある。
特に、電極をCuやAgなどの柔らかい金属で形成した
場合、電極と磁器との密着強度も低いために、電極の剥
がれが顕著となるためである。言い換えれば、多層配線
基板の側端面は、すべてセラミックスからなることが望
ましい。
【0042】
【実施例】SiO2:37質量%、Al23:27質量
%、CaO:11質量%、ZnO:12質量%、B
23:13質量%の組成を有する平均粒径3μmの結晶
化ガラス粉末(軟化点850℃)73質量%と、セラミ
ックフィラーとして、平均粒径2μmのシリカ27質量
%からなるガラスセラミック原料粉末100質量部に対
して、有機バインダーとしてメタクリル酸イソブチル樹
脂を固形分で10質量部、可塑剤としてフタル酸ジブチ
ルを4質量部添加し、トルエンを有機溶剤としてボール
ミルにより36時間混合しスラリーを調整した。得られ
たスラリーをドクターブレード法により厚さ0.2mm
のグリーンシートを形成した。
【0043】次に、厚み0.02mmの銅箔を樹脂フィ
ルム上に積層し、フォトエッチング法により、所定の配
線回路層の鏡像となる導体パターンを作製した。この樹
脂フィルム上に形成した導体パターンをグリーンシート
に加熱圧着し、樹脂フィルムを剥離して導体パターンを
グリーンシート表面に転写させた。このグリーンシート
10枚を位置あわせして積層した。積層は80℃、10
MPaで行った。
【0044】なお、導体パターン形成にあたっては、グ
リーンシートの周縁部からの距離wを表1のように設定
した。
【0045】さらに、必要に応じて積層体の周縁部から
の距離がvの付近の上面および/または下面に、深さm
の切り込みを回転式円形カッター刃により入れた。
【0046】次に、アルミナ粉末100質量部に対して
有機バインダーとしてメタクリル酸イソブチル樹脂を固
形分で10質量部、可塑剤としてフタル酸ジブチルを6
質量部添加し、ドクターブレード法により0.3mmの
厚みに形成死、焼成時に実質的に収縮しない拘束シート
を作製した。そして、この拘束シートを先の積層体の両
面に80℃、10MPaで加熱圧着した。
【0047】その後、この積層体中の有機成分(バイン
ダー、可塑剤等)を分解除去するために水蒸気を含んだ
窒素雰囲気中で750℃、3時間の熱処理を行い残留炭
素量を300ppm以下に低減せしめた後、930℃で
1時間の焼成を行なった後、ウェットブラストを行い拘
束シートの除去を行なった。
【0048】その後、必要に応じて、回転式円形カッタ
ー刃を用いて砥石切断することか、または切り込みに沿
って、折って破断する(折破断)あるいは砥石切断する
ことにより多層配線基板を得た。なお、切り込みを形成
しなかったものは、すべて砥石による切断を行なった。
その後、得られた多層配線基板における表面の配線回路
層に対して厚み3μmのニッケルめっき及び厚み1μm
の金めっきを行いすることにより多層配線基板を得た。 (評価)作製した多層配線基板100個に対して、電極
表面にメッキ処理を行った後の基板の周縁部における欠
けの発生ならびに層間剥離の発生個数をそれぞれ表1に
示した。
【0049】また、作製した100個の配線基板に対し
て、周縁部付近の配線回路層を横切るように砥石で切断
し、露出した配線回路層から内部配線回路層の位置ずれ
を観察し、設計値から配線回路層の寸法に0.1mm以
上のズレが発生したものの個数を表1に示した。その結
果を表1にまとめた。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果によれば、従来、拘束シートに
よって焼成収縮を抑制しながら焼成した場合、焼成した
配線基板における周縁部には、図5に示されるような突
起aが形成されており、いたるところに欠けや層間剥離
が観察された。しかも、配線回路層形成箇所wが3mm
以内の場合には、配線基板の厚み方向における中央部に
位置する配線回路層に寸法のズレが多数発生していた。
配線回路層の形成箇所wが5mm以下の試料No.3で
は配線回路層のズレは解消されたが、欠けが大量に発生
した。また、切り込み深さが1mmを超えると、焼成中
にシートが一部破断し周縁部における変形が大きいもの
であった。
【0052】これに対して、本発明品は、いずれも欠け
や層間剥離が顕著に抑制され、しかも周縁部付近におけ
る配線回路層の寸法のずれの発生も抑制することができ
た。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、焼
成時に収縮しないセラミックシートを用いて焼成収縮を
抑制しながら焼成して、寸法精度の高い多層配線基板を
得るにあたって、配線回路層を焼成前の積層体の周縁部
より所定の内側に形成し、また、その周辺部を切断加工
することによって、焼成後において配線回路層の寸法の
ずれの発生や、配線基板の側端面での欠けやクラック等
の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミック多層配線基板の概略断面図である。
【図2】本発明の多層配線基板の製造方法を説明するた
めの工程図である。
【図3】本発明の多層配線基板の製造方法における多数
個の配線基板を作製する場合の切り込みの形成箇所を説
明するための平面図である。
【図4】本発明の多層配線基板における側端部の構造を
説明するための概略断面図である。
【図5】従来の方法によって得られる多層配線基板の側
端面の断面図である。
【符号の説明】
1 多層配線基板 2 絶縁基板 3 配線回路層 4 ビアホール導体 5 電子部品 11 グリーンシート 14 切り込み 15 積層体 16 拘束シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 哲也 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5E338 AA03 AA18 BB47 BB66 CC01 EE21 5E346 AA12 AA15 AA24 AA38 BB01 CC18 CC31 CC60 DD02 DD34 EE24 EE29 GG03 GG08 GG09 GG10 HH11 HH33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックグリーンシートの周縁部から3
    mm以上内側の領域に配線回路層を形成する工程と、前
    記配線回路層を形成したグリーンシートを複数層積層す
    る工程と、前記積層体の少なくとも一方の表面の周辺部
    に、平面的にみて前記配線回路層を横切らないように深
    さ0.01〜1mmの切り込みを形成する工程と、前記
    切り込みを形成した前記積層体の表面に、焼成時に収縮
    しないセラミックシートを積層し、焼成して平面方向の
    焼成収縮を抑制しながら焼成する工程と、焼成後のセラ
    ミックシートを除去する工程と、前記焼成後の積層体の
    少なくとも周辺部を前記切り込みに沿って切断除去する
    工程と、を具備することを特徴とするセラミック多層配
    線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】セラミックグリーンシートの周縁部から3
    mm以上内側の領域に配線回路層を形成する工程と、前
    記配線回路層を形成したセラミックグリーンシートを複
    数層積層する工程と、該積層体の表面に、焼成時に収縮
    しないセラミックシートを積層し、焼成して平面方向の
    焼成収縮を抑制しながら焼成する工程と、焼成後のセラ
    ミックシートを除去する工程と、前記焼成後の積層体の
    少なくとも周辺部を前記配線回路層を横切らないように
    切断除去する工程と、を具備することを特徴とするセラ
    ミック多層配線基板の製造方法。
  3. 【請求項3】セラミックグリーンシート積層体の両面に
    焼成温度で実質的に収縮しないセラミックシートを積層
    して焼成した後、前記収縮しないセラミックシートを除
    去して得られる、厚みが0.3mm以上のセラミック多
    層配線基板において、該多層配線基板の側端面のうち、
    少なくとも4つの側端面における厚み方向の中央部が破
    断面またはカット面によって形成され、該中央部から表
    面側および/または裏面側の部分が0.01〜1mmに
    わたって焼き肌面によって形成されていることを特徴と
    するセラミック多層配線基板。
  4. 【請求項4】セラミックグリーンシート積層体の両面に
    焼成温度で実質的に収縮しないセラミックシートを積層
    して焼成した後、前記収縮しないセラミックシートを除
    去して得られる、厚みが0.3mm以上のセラミック多
    層配線基板において、該多層配線基板の側端面のうち、
    少なくとも4つの側端面がカット面からなることを特徴
    とするセラミック多層配線基板。
  5. 【請求項5】前記側端面には、外部と接続するための電
    極を持たないことを特徴とする請求項3または請求項4
    記載のセラミック多層配線基板。
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