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JP2003119303A - 2軸延伸ポリエステル系フィルム、フィルム状積層体、及びこれより得られる液状物充填用袋 - Google Patents

2軸延伸ポリエステル系フィルム、フィルム状積層体、及びこれより得られる液状物充填用袋

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Publication number
JP2003119303A
JP2003119303A JP2001315558A JP2001315558A JP2003119303A JP 2003119303 A JP2003119303 A JP 2003119303A JP 2001315558 A JP2001315558 A JP 2001315558A JP 2001315558 A JP2001315558 A JP 2001315558A JP 2003119303 A JP2003119303 A JP 2003119303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
laminate
acid
bag
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315558A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunetoshi Matsuda
常俊 松田
Munehiro Miyake
宗博 三宅
Minoru Kishida
稔 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2001315558A priority Critical patent/JP2003119303A/ja
Publication of JP2003119303A publication Critical patent/JP2003119303A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐屈曲性および耐磨耗性に優れた、特に液体
または液体を含む物品の包装に適したフィルムを提供す
る。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート93〜9
9.5質量%と、曲げ弾性率が50〜200MPaであ
る熱可塑性ポリエステルエラストマー0.5〜7質量%
とからなることを特徴とする2軸延伸ポリエステル系フ
ィルム。上記2軸延伸ポリエステル系フィルム層と、ヒ
ートシール性を有するポリオレフィンフィルム層とから
構成されるフィルム状積層体であり、前記2軸延伸ポリ
エステル系フィルム層の厚みが6〜50μmであり、前
記ポリオレフィンフィルム層の厚みが15〜80μmで
あり、かつフィルム状積層体のループスティフネス値が
8mN/cm以下であることを特徴とするフィルム状積
層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を含む物品を
包装するのに用いられるポリエステル系フィルム、積層
体、及びこれから得られる液状物充填用袋に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレート(以下PETと略記する)の2軸延伸
フィルムは、機械強度、透明性、熱的性質、湿度特性、
保香性に優れ各種包装分野に広く用いられている。
【0003】しかしながら、PETフィルムはナイロン
フィルムなどに比べると耐屈曲性に劣り、梱包や輸送の
過程で振動や屈曲により袋にピンホールが発生する場合
があり、特に内容物が液体を含むものである場合は液体
が外部に流出してトラブルとなる恐れがあり、その使用
が限られていた。
【0004】耐屈曲性の改良されたポリエステルとし
て、特許2137352号公報にはヤング率が10〜2
50kg/mm2、突刺し強度が10kg/mm以上の
フィルムが開示されている。しかし、このようなフィル
ムは剛性が低いため、製袋加工時や内容物の充填時にシ
ワやたるみが発生して、トラブルとなることが多かっ
た。
【0005】また、ポリエステルに柔軟成分を加えるこ
とでフィルムの耐屈曲性を改善する方法が開示されてい
る。すなわち、特開平7−117118号公報には、ポ
リエステルにポリテトラメチレングリコールを50〜8
0重量%含有させることが、特開平7−62117号公
報には、分子量500〜3000のポリテトラメチレン
グリコールを0.5〜10重量%含有させることが、特
開平7−62118号公報には、分子量500〜600
0のポリエチレングリコールを0.5〜10重量%含有
させることが、さらに特公昭57−13469号公報お
よび特公昭55−12871号公報には、低融点重合体
をブロック共重合した共重合体を含有させることが開示
されている。
【0006】上記のように、芳香族ポリエステルに柔軟
成分を加えることでフィルムの耐屈曲性を改善しようと
する方法は、ポリエステルのみならずポリアミドをはじ
め他のプラスチックの耐屈曲性を改善するためにも用い
られている。しかしながら、上記の従来技術において
は、柔軟成分の割合が少なすぎる場合には、耐屈曲性の
改良が不充分であったり、また柔軟成分の配合量が多す
ぎる場合には、フィルムの耐屈曲特性は改善されるが、
耐屈曲性の向上に伴いフィルムの耐磨耗性が低下し、箱
やフィルムどうしの摩擦磨耗が原因により発生するピン
ホールは逆に増加してしまうという問題があった。この
ような液体物包装用途においては、ピンホールの発生が
少なく、十分な信頼性を持って使用することができるフ
ィルムが、包装業界において強く要望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、芳香族ポリ
エステルのもつ強靭性や耐熱性、加工適性などを維持し
つつ、耐屈曲性および耐磨耗性に優れた、特に液体また
は液体を含む物品の包装に適したフィルムを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、ポリエチレンテレ
フタレートに、特定の曲げ弾性率を有する熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを特定の割合で混合したフィルム
が、耐屈曲性および耐磨耗性に優れることを見出し、本
発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は下記のとお
りである。 (1) ポリエチレンテレフタレート93〜99.5質
量%と、曲げ弾性率が50〜200MPaである熱可塑
性ポリエステルエラストマー0.5〜7質量%とからな
ることを特徴とする2軸延伸ポリエステル系フィルム。 (2) 上記(1)記載の2軸延伸ポリエステル系フィ
ルム層と、少なくともヒートシール性を有するポリオレ
フィンフィルム層とから構成されるフィルム状積層体で
あり、前記2軸延伸ポリエステル系フィルム層の厚みが
6〜50μmであり、前記ポリオレフィンフィルム層の
厚みが15〜80μmであり、かつフィルム状積層体の
ループスティフネス値が8mN/cm以下であることを
特徴とするフィルム状積層体。 (3) 上記(2)記載のフィルム状積層体より得られ
る液状物充填用袋。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の2軸延伸ポリエステル系フィルムは、テ
レフタル酸とエチレングリコールを主原料とするPET
93〜99.5質量%と、曲げ弾性率が50〜200M
Paの熱可塑性ポリエステルエラストマー(以下TPE
と略す)0.5〜7質量%との混合物からなる2軸延伸
フィルムである。
【0010】本発明において、PETは通常公知の重合
方法を用いて製造することができるが、このとき本発明
の効果が損なわれない範囲で適宜他の成分を共重合して
もよい。このような酸成分としては、イソフタル酸、
(無水)フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボ
ン酸、シュウ酸、(無水)コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸、炭素数
20〜60のダイマー酸、(無水)マレイン酸、フマル
酸、(無水)イタコン酸、(無水)シトラコン酸、メサ
コン酸等の脂肪族ジカルボン酸、(無水)ヘキサヒドロ
フタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂環族ジカル
ボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、乳酸、β−ヒドロキ
シ酪酸、ε−カプロラクトン等のヒドロキシカルボン酸
や、(無水)トリメリット酸、トリメシン酸、(無水)
ピロメリット酸等の多官能カルボン酸を挙げることがで
きる。
【0011】また、共重合する場合のアルコール成分と
しては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂
環族ジオール、ビスフェノールAやビスフェノールSの
エチレンオキシドあるいはプロピレンオキシド付加物等
の芳香族ジオール、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール等を挙
げることができる。
【0012】本発明で用いるTPEは、高融点の剛直性
成分と低融点のゴム弾性を示す柔軟性成分を共重合した
ものであり、一般的には芳香族ポリエステルに柔軟成分
としてポリアルキレングリコールを共重合することによ
って得ることができる。この中でも最も好ましいものは
テレフタル酸と1,4−ブタンジオールおよびポリテト
ラメチレングリコールを共重合したものである。
【0013】TPEは、柔軟性成分であるポリテトラメ
チレングリコールの共重合比率が高いほうが柔軟にな
り、逆に少なくするほど剛性が高くなる。また、ポリテ
トラメチレングリコール以外にポリエチレングリコール
やポリプロピレングリコールなどのポリエーテル類、ア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジカル
ボン酸などの直鎖ジカルボン酸を用いてもよく、またこ
れらを組み合わせて用いてもよい。
【0014】さらに本発明の主旨を損なわない範囲で他
のジカルボン酸成分やジオール成分をTPEに共重合す
ることも可能である。このようなジカルボン酸成分とし
てはイソフタル酸、(無水)フタル酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、(無水)コハク
酸、炭素数20〜60のダイマー酸、(無水)マレイン
酸、フマル酸、(無水)イタコン酸、(無水)シトラコ
ン酸、メサコン酸等の脂肪族ジカルボン酸、(無水)ヘ
キサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の脂
環族ジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、乳酸、β
−ヒドロキシ酪酸、ε−カプロラクトン等のヒドロキシ
カルボン酸や、(無水)トリメリット酸、トリメシン
酸、(無水)ピロメリット酸等の多官能カルボン酸を挙
げることができる。
【0015】また、TPEに共重合するアルコール成分
としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、1、4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール等の
脂環族ジオール、ビスフェノールAやビスフェノールS
のエチレンオキシドあるいはプロピレンオキシド付加物
等の芳香族ジオール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール等を
挙げることができる。
【0016】本発明においては、TPEの曲げ弾性率が
50〜200MPaのものを用いることが必要である。
曲げ弾性率が50MPaより小さい場合に、フィルムの
柔軟化には有効であるが、得られるフィルムの耐磨耗性
が大きく低下する。曲げ弾性率が200MPaより高い
場合には、フィルムの柔軟性を改良する効果が小さく、
いずれの場合にも本発明における耐ピンホール性に優れ
たポリエステル系フィルムを得ることが困難となる。
【0017】また、本発明のポリエステル系フィルム
は、PET93〜99.5質量%と、TPE0.5〜7
質量%とを含有することが必要である。TPEの含有量
が0.5質量%未満では、ポリエステルフィルムの耐屈
曲性を十分に改善することが出来ず、また、7質量%を
超える場合には、耐磨耗性が低下する。
【0018】本発明のポリエステル系フィルムには、シ
リカ、アルミナ、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、硫酸バリウム等の無機滑剤、もしくはシリコーン
粒子、フッ素化ポリエチレン粒子やビニル系モノマーか
ら成る3次元架橋粒子等の有機滑剤から選ばれた1種も
しくは2種以上の平均粒径2.5μm以下の滑剤を必要
量添加して、フィルム表面にスリップ性を付与させ、フ
ィルム製造時や印刷工程時等に通過性を改善させること
ができる。これらの滑剤は、予めPETに高濃度で溶融
分散させたマスター原料を作成して、フィルムの成型時
にPETと混合して使用するか、あるいはPETの重合
時に所定量の粒子を仕込んで重合してもよい。
【0019】本発明において、上記ポリエステル系フィ
ルムに、本発明の主旨が損なわれない範囲において、他
のポリエステルを混合してもよい。混合することのでき
るポリエステルとは、酸成分として、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、(無水)フタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳
香族ジカルボン酸、シュウ酸、(無水)コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボ
ン酸、炭素数20〜60のダイマー酸、(無水)マレイ
ン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸、(無水)シトラ
コン酸、メサコン酸等の脂肪族ジカルボン酸、(無水)
ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の
脂環族ジカルボン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、乳酸、
β−ヒドロキシ酪酸、ε−カプロラクトン等のヒドロキ
シカルボン酸や、(無水)トリメリット酸、トリメシン
酸、(無水)ピロメリット酸等の多官能カルボン酸、ま
た、ジオール成分として、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジ
エタノール等の脂環族ジオール、ビスフェノールAやビ
スフェノールSのエチレンオキシドあるいはプロピレン
オキシド付加物等の芳香族ジオール、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多官能
アルコール等から得られるポリエステルである。
【0020】本発明のポリエステル系フィルムを得る方
法としては、前述のPETとTPEの混合物を、押出機
で加熱、溶融してTダイより押し出し、冷却ロールなど
により冷却固化させて未延伸フィルムを得るか、もしく
は円形ダイより押出して水冷あるいは空冷により固化さ
せて未延伸フィルムを得る。このときTPEをPETに
対して予め溶融混練しペレット化したものをマスター原
料とし、PETのペレットと混合して用いてもよい。
【0021】延伸フィルムを製造するためには、未延伸
フィルムを一旦巻き取った後、または連続して同時2軸
延伸法または逐次2軸延伸法により延伸する方法が好ま
しい。フィルムの機械的特性や厚み均一性などの性能面
からはTダイによるフラット式製膜法とテンター延伸法
を組み合わせる方法が好ましい。
【0022】本発明のポリエステル系フィルムの厚み
は、6〜50μmであることが好ましい。フィルム厚み
が6μmより薄いものは機械強度が不足であり、積層体
を製造する過程もしくは積層体を包装用フィルムとして
使用する場合にフィルムの破断が生じるため好ましくな
い。反対に厚すぎると経済的に不利であるばかりかフィ
ルムの耐屈曲性が劣ることになり好ましくない。
【0023】本発明のポリエステル系フィルムには、帯
電防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、結晶核剤、耐候剤、
紫外線防止剤、顔料、染料等の添加剤を本発明の目的を
損なわない範囲で用いることができる。
【0024】本発明のフィルム状積層体は、上記2軸延
伸ポリエステル系フィルム層と、少なくともヒートシー
ル性を有するポリオレフィンフィルム層とを積層して得
ることができる。
【0025】本発明のフィルム状積層体においては、積
層体のループスティフネス値が8mN/cm以下である
ことが必要である。ループスティフネス値が8mN/c
mを超える場合は積層体の柔軟性が不充分であり、積層
体を用いて得られた袋を液体物充填用途に使用した場
合、ピンホールが発生しやすく好ましくない。なお、ル
ープスティフネス値は、後述のように積層方法、層厚
み、および積層するフィルムの材質、特にヒートシール
性フィルムの材料を選択することによって、8mN/c
m以下にすることができる。
【0026】2軸延伸ポリエステル系フィルム層と、ポ
リオレフィンフィルム層とを積層する方法としては、通
常公知の方法が用いられる。すなわち、ポリウレタン
系やイソシアネート系などの接着剤を用いて両フィルム
を貼り合せる方法(ドライラミネーション)、ポリエ
ステル系フィルム上にポリオレフィンを溶融押出しする
方法(押出しラミネーション)、ポリエステル系フィ
ルムとポリオレフィンフィルムの間に溶融ポリオレフィ
ンを押出して両者を接着する方法(ポリサンドラミネー
ション)などが採用できる。この中で一般的にはの押
出しラミネーションの方法によるものが柔軟な積層体と
なりやすく好ましい方法であるが、あるいはの方法
でもポリオレフィンフィルム及び接着剤を選定すること
によって本発明の要件を満たすことは可能である。
【0027】このとき使用されるポリオレフィンは一般
に市販されているヒートシール用のポリオレフィン樹脂
あるいはフィルムを使用することができる。このような
ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリ
プロピレン(PP)、エチレン−ビニルアセテート共重
合体の樹脂あるいはフィルムが挙げられるが、柔軟なポ
リオレフィンフィルム層を得るためには直鎖状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)が好ましく、その中でもメタ
ロセン触媒を用いて重合したLLDPEあるいはそれか
らなるフィルムが好ましい。
【0028】いずれの方法においても、ポリエステル系
フィルム層とポリオレフィン層の接着性を改良するため
に接着剤を使用することが一般的に行われるが、このと
き接着剤として剛性の高いものを使用すると本発明の要
件であるループスティフネス値が8mN/cm以下の積
層体を得ることが難しいので、できるだけ柔軟な組成の
接着剤を使用し、なおかつ接着剤の厚みを薄くすること
が好ましいが、極端に薄くすると十分な接着性が得られ
ない。接着剤の厚みは2μm以下にすることが望まし
い。
【0029】フィルム状積層体においては、ポリエステ
ル系フィルム層の厚みは6〜50μm、ポリオレフィン
フィルム層の厚みは15〜80μmとすることが必要で
ある。各層の厚みがそれぞれの最大厚みより厚くなると
ループスティフネス値は大きくなり、耐ピンホール性の
改良された積層体が得られない。また、ポリオレフィン
層の厚みが小さすぎると十分なヒートシール性が得られ
ず、包装用フィルム積層体として使用できない。
【0030】本発明のフィルム状積層体は、本発明のポ
リエステル系フィルム層と少なくともヒートシール性を
有するポリオレフィンフィルム層を含むが、印刷や、他
に機能性の付与のために、必要に応じて他の層を含むこ
とも可能である。このような層としては印刷によるイン
キ層、ガスバリア性や、帯電防止性の改良などのための
コーティング層、ナイロンなどのほかのポリマーフィル
ム層が挙げられる。これらの層はポリエステル系フィル
ム層とポリオレフィンフィルム層の中間に配されても、
その外側に配されてもよい。
【0031】本発明の液状物充填用袋とは、液体や液体
を含む物品を包装するために使用する袋状の包装形態を
指し、本発明のフィルム状積層体を用いて作られるもの
である。袋の形状や成形方法、内容物の充填方法は問わ
ないが、一般的な方法としては、フィルム状積層体のヒ
ートシール性ポリオレフィン面が内側になるように折り
返して内容物を充填し、折り辺以外の3方をヒートシー
ルしたもの(三方シール包装)、あるいは4方をヒート
シールしたもの(四方シール包装)、フィルム状積層体
の縦の中央部を貼り合せて上下端をヒートシールしたも
の(ピロータイプ)が広く用いられる。内容物の充填は
袋の成形と同時でもよく、また、一方が開放した状態の
袋を作って、内容物を充填した後、開放部をヒートシー
ルしてもよい。本発明の液状物充填用袋は、内容物を充
填する工程や、輸送あるいは保存において、袋にピンホ
ールが発生することが少ないので、信頼性の高い包装用
材料を提供するものである。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、実施例及び比較例に用いた各測定方法は
下記の通りである。
【0033】(1)ループスティフネス値 ループスティフネステスター(東洋精機製作所製)を用
いて以下のように測定した。フィルム状積層体試験片を
幅20mm、長さ300mmに切出し、クリップに挟ん
で周長60mmのループになるようにし、滑らかな金属
面上に幅方向を垂直にした状態でセットした(図1−
1)。続いてクリップの反対側からマイクロゲージでル
ープを押しつぶし、ループの幅(ゲージの表面とクリッ
プ部の先端の距離)が15mmになった時(図1−2)
にゲージにかかる荷重を測定し、フィルム幅で除してル
ープスティフネス値とした。
【0034】(2)耐ピンホール値 フィルム状積層体から、外寸が縦80mm、横60m
m、内寸が縦65mm、横50mm、片側縦シール幅1
0mm、上下横シール幅12.5mmの3方シール袋を
水15ml(23℃)を充填した状態で作成した。この
袋10個を図2に示す形状の内側にダンボール紙(レン
ゴー製K−220を3枚重ねした構成)を貼った回転ド
ラムに入れ、23℃で30rpmの速度で回転させた。
5分毎にドラムを開け、ピンホールの発生が見られた袋
は取り除きながら、全ての袋にピンホールが発生するま
で回転を継続した。各々の袋についてピンホールが発生
するまでの時間を平均して耐ピンホール値とした。
【0035】(3)PETの固有粘度 溶媒としてフェノールとテトラクロロエタンの50/5
0(質量)混合液を用い、20℃で測定した。
【0036】実施例1 PET樹脂(日本エステル社製、溶液粘度0.61)9
0質量部と、同PETに平均粒子径3.0μmのコロイ
ダルシリカ粒子を1質量%含有させたマスター樹脂(溶
液粘度0.61)8質量部、およびTPE(東レ−デュ
ポン社製、ハイトレル4767(ポリテトラメチレング
リコール、テレフタル酸、1,4−ブタンジオールの共
重合体)、曲げ弾性率108MPa)2質量部をペレッ
トのまま混合し、120℃で10時間真空乾燥を行った
あと、Tダイを備えた押出機(90mm径、L/D=4
5の緩圧縮タイプ単軸スクリュー)を用いて、270
℃、吐出量140kg/時間でシート状に押出した。続
いて、これを表面温度18℃に調節されたキャスティン
グロール上に密着させて急冷し、厚み160μmの未延
伸シートを得た。この未延伸シートをロール縦延伸装置
を用いて85℃で3.5倍の倍率で延伸し、ついで、フ
ィルムの端部を、テンター式横延伸機のクリップで把持
し、温度120℃で3.6倍の倍率で二軸延伸した。次
に、TDの弛緩率を3%として220℃で熱固定処理し
た後、室温まで冷却し、60m/minの速度で巻き取
って厚み12μmの2軸延伸ポリエステル系フィルムを
得た。
【0037】得られたフィルムに押出しラミネーション
の方法でLLDPE(三井化学製ウルトゼックスUZ−
15100C)を30μmの厚みで形成し、フィルム状
積層体とした。この積層体のループスティフネス値は
2.2mN/cmであり、この積層体から得られた袋の
耐ピンホール性評価値は108分であった。
【0038】実施例2、比較例1〜6 実施例1と同様の方法で、TPEの配合量と種類を変え
て実施し、ポリエステル系フィルムを得た。なお、TP
Eとして、上記製品の他、東レ−デュポン製ハイトレル
3046(曲げ弾性率23.5MPa)、東レ−デュポ
ン製ハイトレル6347(曲げ弾性率388MPa)を
それぞれ用いた。このフィルムから実施例1と同様にし
て積層体、袋を得た。得られた積層体のループスティフ
ネス値と、袋の耐ピンホール値を表1に示した。
【0039】実施例3、4、比較例7、8 実施例1、2、比較例1、2と同様な方法で作成したポ
リエステル系フィルムを用い、押出しラミネーション方
式でポリエステルフィルムにLDPE(住友化学製L2
11)の20μmの層を形成した後、さらに続けて押出
しラミネーション方式でLLDPE((三井化学製ウル
トゼックスUZ−15100C)の30μmの層を形成
し、フィルム状積層体を得た。得られた積層体のループ
スティフネス値と、袋の耐ピンホール値を表1に示し
た。
【0040】実施例5、6、比較例9、10 実施例1、2、比較例1、2と同様な方法で作成したポ
リエステル系フィルムを用い、押出しラミネーション方
式でポリエステルフィルムにLDPE(住友化学製L2
11)の20μの層を形成しつつ、エチレンビニルアセ
テート共重合体(EVA、厚み40μm)フィルムを貼
り合せてフィルム状積層体とした。得られた積層体のル
ープスティフネス値と、袋の耐ピンホール値を表1に示
した。
【0041】比較例11〜14 実施例1、2、比較例1、2と同様な方法で作成したポ
リエステル系フィルムを用い、フィルムの片面に、酢酸
エチル中に、接着剤(タケラックA515)と硬化剤
(タケネートA50)を10対1の割合で分散させた液
を、固形分として2μmの膜厚になるように均一に塗布
し、80℃、10秒間乾燥させた後、温度100℃の熱
ロールで50μm厚みのLLDPE(東セロ製FCD)
と貼り合わせフィルム状積層体を得た。得られた積層体
のループスティフネス値と、袋の耐ピンホール値を表1
に示した。
【0042】
【表1】
【0043】実施例1〜6、比較例1、2、7〜10で
得られた袋の耐ピンホール値を図3に示した。この結果
から明らかなように、TPEの含有量が0.5〜7質量
%の範囲にあるポリエステル系フィルムを用いた場合に
は、袋の耐ピンホール値が極めて顕著に改良されている
ことが分かる。
【0044】
【発明の効果】本発明のポリエステル系フィルムを用い
たフィルム状積層体は、従来のポリエステルにくらべ
て、耐屈曲性のみならず耐磨耗性が格段に改良されたた
め、耐ピンホール性に優れており、従来ナイロンフィル
ムでしか使用されていなかった液体物充填用途に、好適
に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ループスティフネス値の測定に供したサンプル
の形状を表したものである。
【図2】耐ピンホール性の試験に用いた回転六角ドラム
装置の概略図、正面図、側面図である。
【図3】包装袋の耐ピンホール性に対するポリエステル
系フィルム中のTPE含有量の影響を表したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 AA03 AA05 AA08 BA25 BA54 BB03 BC18 BC20 EA07 FA04 3E086 AB01 AD01 BA04 BA15 BB54 BB85 4F071 AA43 AA46 AF20Y AH04 4J002 CF00X CF06W FD170 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート93〜9
    9.5質量%と、曲げ弾性率が50〜200MPaであ
    る熱可塑性ポリエステルエラストマー0.5〜7質量%
    とからなることを特徴とする2軸延伸ポリエステル系フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2軸延伸ポリエステル系
    フィルム層と、少なくともヒートシール性を有するポリ
    オレフィンフィルム層とから構成されるフィルム状積層
    体であり、前記2軸延伸ポリエステル系フィルム層の厚
    みが6〜50μmであり、前記ポリオレフィンフィルム
    層の厚みが15〜80μmであり、かつフィルム状積層
    体のループスティフネス値が8mN/cm以下であるこ
    とを特徴とするフィルム状積層体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフィルム状積層体より得
    られる液状物充填用袋。
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